JP4109219B2 - 再生信号処理装置、及びそれを備えた光ディスク再生装置 - Google Patents

再生信号処理装置、及びそれを備えた光ディスク再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスク装置などの記録媒体を利用した機器の再生技術に関するもので、特に、非対称性の著しい再生波形を再生する際の、デジタル波形等化に関するものである。
近年、DVDドライブに代表される再生信号処理装置は、高速な読み出しが要求されており、その読み出し速度も年々高速になっている。ところが、再生速度の高速化は、動作クロックの高周波数化を招き、内部の信号処理などで使用されるLSIの消費電力を増やすことになり、そのための発熱等の問題が生じて来た。
この消費電力を抑えるために、従来の再生信号処理装置では、再生信号に含まれるクロック成分の位相と同期するように発振器から出力された再生クロックを分周し、この分周された再生クロックを動作クロックとして使用することで消費電力を低減する、ハーフレートモードと呼ばれる技術が用いられている(例えば特許文献1参照)。
このハーフレートモードでは、通常再生、すなわち再生信号に含まれている再生クロックを動作クロックとして使用したとき(以下、チャネルレートモードとする)に得られるサンプリングポイントを分周したサンプリングポイントしか得ることができない。そのため、直線補間などによって、本来、得られるはずであったサンプリングポイントを補うことで、チャネルレートモードと同数のサンプリングポイントを得ていた。この補間により、ハーフレートモードのときでもチャネルレートモードとほぼ同等の回路構成で、再生信号の適応等化制御を行うことができていた。
国際公開第01/018809号パンフレット
しかしながら、従来の再生信号処理装置では、アシンメトリと呼ばれる非線形歪みが大きな波形が入力されたときは、チャネルレートモード、ハーフレートモードのいずれの場合も、適応等化制御で用いる仮判定手段において誤った等化目標値を設定してしまうため、等化誤差が大きくなり、適応等化制御が不安定になってしまうという問題があった。
また、高倍速記録時におけるピット形状不良ディスクを再生した際に発生する歪みをもつ波形が入力されたときは、チャネルレートモード、ハーフレートモードのいずれの場合にも等化誤差が大きくなり、適応等化制御が不安定になってしまうという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、アシンメトリの大きな波形やピット形状不良による歪みをもつ波形が入力された場合にも、通常のチャネルレートモードだけでなく、高倍速化が進み、動作クロックの周波数が高くなった場合に、消費電力を抑えるために導入されたハーフレートモードにおいても、良好な適応等化を行うことができる再生信号処理装置、及びそれを備えた光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる再生信号処理装置は、光ディスクに記録された情報を再生する再生手段と、前記再生手段により再生された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、前記多ビットのデジタル信号を用いて、前記再生信号に含まれるクロック成分と位相同期した再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段と、前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号デジタル等化するフィルタと、前記フィルタのフィルタ係数を前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段と、を備えた再生信号処理装置であって、前記フィルタ係数学習手段は、前記フィルタからの連続した複数の出力信号を用いて等化目標値を設定する仮判定手段と、前記仮判定手段で設定された等化目標値と前記フィルタからの出力信号とを用いて前記等化誤差を検出する等化誤差検出手段と、前記等化誤差検出手段より得られる等化誤差と前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号とを用いて、前記フィルタ係数を更新するフィルタ係数演算手段と、前記仮判定手段もしくは前記等化誤差検出手段に接続され、前記アナログ・デジタル変換器が変換した多ビットのデジタル信号の品質が悪化したか否かを前記フィルタからの出力信号と前記等化目標値とを用いて推定し、品質が悪化したと判断した時にのみ前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段と、を備えた、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号とが異なっている場合に補正を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、前記等化誤差補正手段は、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているときに補正を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項1に記載の再生信号処理装置において、前記再生クロックを分周して第2の再生クロックを生成する分周器と、前記再生クロック、あるいは前記第2の再生クロックのいずれかを選択して動作クロックとする動作クロック切替手段とをさらに備え、前記アナログ・デジタル変換器は、前記動作クロックの周期で前記再生信号をサンプリングし、前記アナログ・デジタル変換器と前記位相同期ループ制御手段と前記フィルタと前記フィルタ係数学習手段は前記動作クロックにて動作することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記仮判定手段は、前記再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第1の仮判定手段と、前記第2の再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第2の仮判定手段と、前記動作クロック切替手段による選択結果に基づいて第1の仮判定手段もしくは第2の仮判定手段のいずれかを選択する仮判定選択手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号とが異なっている場合に補正を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に、前記仮判定手段で設定された複数ある等化目標値の中央レベルに設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記第1の仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているときに補正を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項10にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項11にかかる再生信号処理装置は、請求項10に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直すことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項12にかかる再生信号処理装置は、請求項11に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項13にかかる再生信号処理装置は、請求項11に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項14にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているときに補正を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項15にかかる再生信号処理装置は、請求項14に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項16にかかる再生信号処理装置は、請求項15に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直すことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項17にかかる再生信号処理装置は、請求項16に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項18にかかる再生信号処理装置は、請求項16に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項19にかかる再生信号処理装置は、請求項に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項20にかかる再生信号処理装置は、請求項19に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたかを判定する等化目標値判定手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項21にかかる再生信号処理装置は、請求項20に記載の再生信号処理装置において、前記等化誤差補正手段は、前記等化目標値判定手段により、前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたと判定された場合に、前記等化誤差検出手段から出力される等化誤差を強制的に誤差がないものとして出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項22にかかる再生信号処理装置は、光ディスクに記録された情報を再生する再生手段と、前記再生手段により再生された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、前記多ビットのデジタル信号を用いて、前記再生信号に含まれるクロック成分と位相同期した再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段と、前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号デジタル等化するフィルタと、前記フィルタのフィルタ係数を、前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段と、前記再生信号の信号品質を判定する信号品質判定手段と、前記信号品質判定手段の判定結果に基づいて補正手段切替信号の値を変更する切替手段と、を備えた再生信号処理装置であって、前記フィルタ係数学習手段は、前記フィルタからの連続した複数の出力信号を用いて等化目標値を設定する仮判定手段と、前記仮判定手段で設定された等化目標値と前記フィルタからの出力信号とを用いて前記等化誤差を検出する等化誤差検出手段と、前記等化誤差検出手段より得られる等化誤差と前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号とを用いて、前記フィルタ係数を更新するフィルタ係数演算手段と、前記アナログ・デジタル変換器が変換した多ビットのデジタル信号の品質が悪化したか否かを前記フィルタからの出力信号と前記等化目標値とを用いて推定し、品質が悪化したと判断した時にのみ前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段と、を備え、前記補正手段切替信号の値に応じて、前記仮判定手段もしくは前記等化誤差検出手段に接続された前記等化誤差補正手段を構成する複数の補正手段の切り替えを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項23にかかる再生信号処理装置は、請求項22に記載の再生信号処理装置において、前記仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に補正を行う第1の補正手段と、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっている場合に補正を行う第2の補正手段と、前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う第3の補正手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項24にかかる再生信号処理装置は、請求項22に記載の再生信号処理装置において、前記再生クロックを分周して第2の再生クロックを生成する分周器と、前記再生クロック、あるいは前記第2の再生クロックのいずれかを選択して動作クロックとする動作クロック切替手段とをさらに備え、前記アナログ・デジタル変換器は、前記動作クロックの周期で前記再生信号をサンプリングし、前記アナログ・デジタル変換器と前記位相同期ループ制御手段と前記フィルタと前記フィルタ係数学習手段は前記動作クロックにて動作することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項25にかかる再生信号処理装置は、請求項24に記載の再生信号処理装置において、前記仮判定手段は、前記再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第1の仮判定手段と、前記第2の再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第2の仮判定手段と、前記動作クロック切替手段による選択結果に基づいて第1の仮判定手段もしくは第2の仮判定手段のいずれかを選択する仮判定選択手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項26にかかる再生信号処理装置は、請求項25に記載の再生信号処理装置において、前記第1の仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に補正を行う第1の補正手段と、前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合には前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターン、または前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合には前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが、(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっている場合に補正を行う第2の補正手段と、前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う第3の補正手段と、を備えた、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項27にかかる再生信号処理装置は、請求項26に記載の再生信号処理装置において、前記第1の補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に、前記仮判定手段で設定された複数ある等化目標値の中央レベルに設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項28にかかる再生信号処理装置は、請求項26に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項29にかかる再生信号処理装置は、請求項28に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直すことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項30にかかる再生信号処理装置は、請求項29に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項31にかかる再生信号処理装置は、請求項29に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項32にかかる再生信号処理装置は、請求項26に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項33にかかる再生信号処理装置は、請求項32に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直すことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項34にかかる再生信号処理装置は、請求項33に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項35にかかる再生信号処理装置は、請求項33に記載の再生信号処理装置において、前記第2の補正手段は、前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項36にかかる再生信号処理装置は、請求項26に記載の再生信号処理装置において、前記第3の補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたかを判定する目標値判定手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項37にかかる再生信号処理装置は、請求項36に記載の再生信号処理装置において、前記第3の補正手段は、前記等化目標値判定手段により、前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたと判定された場合に、前記等化誤差検出手段から出力される等化誤差を強制的に誤差がないものとして出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項38にかかる再生信号処理装置は、請求項26に記載の再生信号処理装置において、前記切替手段は、前記補正手段切替信号を用いて、前記第1の補正手段と、前記第2の補正手段と、前記第3の補正手段のそれぞれを使用するかどうかを切り替えることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項39にかかる再生信号処理装置は、請求項22に記載の再生信号処理装置において、前記信号品質判定手段は、前記多ビットのデジタル信号を入力とし、該多ビットのデジタル信号の振幅と所定の閾値とを比較し、前記振幅が前記所定の閾値よりも小さい状態が一定期間続いた場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項40にかかる再生信号処理装置は、請求項22に記載の再生信号処理装置において、前記信号品質判定手段は、前記多ビットのデジタル信号を入力とし、該多ビットのデジタル信号の正側の振幅最大値と負側の振幅最大値とを比較し、比較の結果、前記正側の振幅最大値と前記負側の振幅最大値との差が所定の値よりも大きい場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項41にかかる再生信号処理装置は、請求項22に記載の再生信号処理装置において、前記信号品質判定手段は、前記フィルタの出力信号を入力とし、該フィルタの出力信号から前記光ディスクに記録された情報に一定間隔で含まれる同期パターンを検出し、前記一定間隔で同期パターンを検出できなかった場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項42にかかる再生信号処理装置は、請求項22に記載の再生信号処理装置において、前記信号品質判定手段は、前記フィルタの出力信号が二値化されたデータを入力とし、該二値化されたデータから前記光ディスクに記録された情報に一定間隔で含まれる同期パターンを検出し、前記一定間隔で同期パターンを検出できなかった場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項43にかかる再生信号処理装置は、請求項22に記載の再生信号処理装置において、前記信号品質判定手段は、前記フィルタの出力信号が二値化されたデータに誤りが存在し、該データに対して行われたエラー訂正回数を所定の値と比較し、前記エラー訂正回数が前記所定の値よりも多い場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項44にかかる光ディスク再生装置は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、上記光ディスクから再生信号を読み取る光ピックアップと、上記光ピックアップにより読み取られた再生信号を処理する再生信号処理装置と、上記再生信号処理装置にて処理された信号を復調し、エラー訂正を施す復調回路と、上記スピンドルモータと上記光ピックアップを制御するサーボ制御回路と、外部とデータ通信を行うとともに、各機能ブロックを制御するシステムコントローラと、を備えた光ディスク装置において、上記再生信号処理装置は、前記光ピックアップにより読み出された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、前記多ビットのデジタル信号を用いて、前記再生信号に含まれるクロック成分と位相同期した再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段と、前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号デジタル等化するフィルタと、前記フィルタのフィルタ係数を、前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段と、前記再生信号の信号品質を判定する信号品質判定手段と、前記信号品質判定手段の判定結果を用いて、前記複数の等化誤差補正手段を切り替えるための補正手段切替信号の値を変更する切替手段とを備え、前記フィルタ係数学習手段は、前記フィルタからの連続した複数の出力信号を用いて等化目標値を設定する仮判定手段と、前記仮判定手段で設定された等化目標値と前記フィルタからの出力信号とを用いて前記等化誤差を検出する等化誤差検出手段と、前記等化誤差検出手段より得られる等化誤差と前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号とを用いて、前記フィルタ係数を更新するフィルタ係数演算手段と、前記アナログ・デジタル変換器が変換した多ビットのデジタル信号の品質が悪化したか否かを前記フィルタからの出力信号と前記等化目標値とを用いて推定し、品質が悪化したと判断した時にのみ前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段と、を備え、前記補正手段切替信号の値に応じて、前記仮判定手段もしくは前記等化誤差検出手段に接続された前記等化誤差補正手段を構成する複数の補正手段の切り替えを行うことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項45にかかる光ディスク再生装置は、請求項44に記載の光ディスク再生装置において、前記再生クロックを分周して第2の再生クロックを生成する分周器と、前記再生クロック、あるいは前記第2の再生クロックのいずれかを選択して動作クロックとする動作クロック切替手段とをさらに備え、前記アナログ・デジタル変換器は、前記動作クロックの周期で前記再生信号をサンプリングし、前記アナログ・デジタル変換器と前記位相同期ループ制御手段と前記フィルタと前記フィルタ係数学習手段は前記動作クロックにて動作することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項46にかかる光ディスク再生装置は、請求項45に記載の光ディスク再生装置において、前記仮判定手段は、前記再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第1の仮判定手段と、前記第2の再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第2の仮判定手段と、前記動作クロック切替手段による選択結果に基づいて第1の仮判定手段もしくは第2の仮判定手段のいずれかを選択する仮判定選択手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項47にかかる光ディスク再生装置は、請求項46に記載の光ディスク再生装置において、前記第1の仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に補正を行う第1の補正手段と、前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合には前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターン、または前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合には前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが、(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっている場合に補正を行う第2の補正手段と、前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う第3の補正手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、アシンメトリの大きな波形や、高倍速記録時に起こるピット形状不良による歪みをもつ波形が入力された場合にもチャネルレートモードだけでなく、高倍速化が進み、消費電力を抑えるために導入されたハーフレートモードにおいても、安定に適応等化制御を行うことができ、常時良好なフィルタ係数をフィルタに設定できることで、等化信号の品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかる再生信号処理装置について、図1から図13を用いて説明する。
図1は、本実施の形態1にかかる再生信号処理装置100の構成を示すブロック図である。
図1に示す再生信号処理装置100は、光ディスク101に記録された情報を再生する再生手段102と、再生手段102により再生された再生信号を、多ビットのデジタル信号に標本化するアナログ・デジタル変換器(AD変換器)103と、AD変換器103により標本化された多ビットのデジタル信号を用いて、前記再生信号に含まれるクロック成分と位相同期した再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段104と、位相同期ループ制御手段104により生成される再生クロックを分周し、第2の再生クロックを生成する分周器105と、再生クロック、あるいは第2の再生クロックのいずれかを選択して動作クロックとして出力する動作クロック切替手段106と、AD変換器103により標本化された信号にデジタル等化を行うフィルタ107と、フィルタ107によりデジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小となるように適応的にフィルタ107のフィルタ係数を制御するフィルタ係数学習手段108と、フィルタ係数学習手段108で得られる等化誤差が異常な値となった場合に等化誤差を補正する等化誤差補正手段109とを備えている。
前記AD変換器103は、動作クロック切替手段106により選択された動作クロックを用いて、再生手段102により再生された再生信号を、この信号に含まれるクロック成分の位相と同期させて多ビットのデジタル信号に標本化することができるものである。
前記位相同期ループ制御手段104は、図2に示すように、AD変換器103の出力信号の位相誤差を検出する位相比較器201と、位相比較器201から出力される位相誤差信号を平滑化するループフィルタ202と、再生クロックを出力する発振器203とから構成されている。この位相同期ループ制御手段104は、前記再生手段102により再生された再生信号におけるクロック成分と発振器203から出力される再生クロックとの位相誤差を位相比較器201により検出し、位相誤差が無くなるように発振器203から出力される再生クロックを制御する。これにより、AD変換器103は再生手段102により再生された再生信号に含まれるクロック成分の位相と同期させて多ビットのデジタル信号に標本化することができるようになる。
前記分周器105は、位相同期ループ制御手段104により生成された再生クロックを2分周し、前記再生クロックの倍の周期である第2の再生クロックを生成するものである。
前記動作クロック切替手段106は、位相同期ループ制御手段104により生成された再生クロックと、分周器105により生成された第2の再生クロックとを切り替えて動作クロックを選択するものである。なお、本実施の形態では、前記位相同期ループ制御手段104の発振器203から出力される再生クロックを動作クロックとした場合をチャネルレートモードとし、分周器105により2分周された再生クロックを動作クロックとした場合をハーフレートモードとする。
前記フィルタ107は、有限タップで構成されており、例えば、FIRフィルタ(Finite Impulse Response Filter)である。このFIRフィルタの等化特性は、タップ重み係数(以下、フィルタ係数とする)を可変させることで実現することができる。図3に、FIRフィルタの具体例を示す。ここで示すFIRフィルタ300は、信号を遅延させるための遅延素子301〜306と、乗算器307〜313と、加算手段314とから構成され、FIRフィルタ300のフィルタ係数S1〜S7は、フィルタ係数学習手段108において、等化誤差が最小となるように適応的に制御されて得られるフィルタ係数であり、これにより、AD変換器103の出力信号を適応的に等化することができる。
前記フィルタ係数学習手段108は、等化誤差が最小になるように適応的に制御する、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いてフィルタ係数を学習し、出力するものである。このフィルタ係数学習手段108は、図4に示すように、フィルタ107からの入力信号から等化目標値を設定する仮判定手段401(図示しない仮判定選択手段により、チャネルレートモードの場合は仮判定手段500を、ハーフレートモードの場合は仮判定手段700を選択して使用するが、ここではまとめて仮判定手段401とする)と、仮判定手段401により設定された等化目標値とフィルタ107からの入力信号とを用いて等化誤差を検出する等化誤差検出手段402と、等化誤差検出手段402から得られる等化誤差とAD変換器103からの入力信号とを用いてフィルタ係数を更新して出力するフィルタ係数演算手段403により構成される。また、前記フィルタ係数演算手段403は、等化誤差を求める際に生じた演算遅延分だけAD変換器103の出力信号を遅延させた後、等化誤差との乗算を行う相関器404と、相関器404の出力信号のフィードバックゲインを調整するフィードバックゲイン調整手段405と、フィルタ107のフィルタ係数を更新して出力するフィルタ係数更新手段406により構成され、LMSアルゴリズムに基づいた演算を行う。
前記等化誤差補正手段109は、本実施の形態では、仮判定手段401で設定された等化目標値の符号とフィルタ107からの出力信号の符号とが異なっている場合に等化誤差の補正を行う第1の補正手段と、フィルタ107から出力される連続する3つの信号の符号パターンに基づいて等化誤差の補正を行う第2の補正手段と、仮判定手段401で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値のうちの最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値のうちの最下位レベルと設定された場合に等化誤差の補正を行う第3の補正手段とを有するものとする。なお、前記第1の補正手段、および前記第3の補正手段は、前記等化誤差検出手段402に組み込まれた構成となっており、また前記第2の補正手段は前記仮判定手段401に組み込まれた構成となっている。
ここで、図5および図6を用いてチャネルレートモードのときの仮判定手段について説明する。
図5に示すチャネルレートモード用の仮判定手段500は、遅延素子501〜504と、加算器505〜508と、符号判定手段509と、等化目標値選択回路510と、第2の補正手段511と、セレクタ512と、ゲイン段513とから構成されている。なお、第2の補正手段511とセレクタ512については後述する。
フィルタ107から出力された信号は、遅延素子501と加算器505とゲイン段513により、1クロック遅延させた信号と加算し、さらに0.5倍する(以下、1+D処理とする)ことにより、2つのサンプリングポイント間の中間値を求めることができる。この様子を図6に示す。
図6の上段は、フィルタ107からの入力信号の波形図で、下段は、そのフィルタ107からの入力信号を1+D処理した後の信号波形図を示すものである。図6において、○がフィルタ107から出力される多値の離散信号である。
フィルタ107からの入力信号の分布は、図6の上段に示すように、“Hi”、“Middle Hi”、“Center”、“Middle Low”、“Low”の5値となる。これは、光ディスク101に記録されている“0”あるいは“1”の情報の最小ラン長が3、すなわち、“0”または“1”の連続する数が3つ以上であり、かつ、再生手段102からフィルタ107にいたるまでの通信路がパーシャルレスポンス(3、4、4、3)方式を用いているためである。
なお、本発明の実施の形態においては、パーシャルレスポンス(3、4、4、3)方式と、光ディスク101に記録された情報の最小ラン長が3である場合について説明を行うが、パーシャルレスポンス(1、2、2、1)方式など他の方式であっても良く、光ディスク101に記録された情報の最小ラン長が3以外であっても良い。このとき、パーシャルレスポンス方式と光ディスク101に記録された情報の最小ラン長の組み合わせによっては、フィルタ107の出力信号の分布は5値とはならない場合がある。例えば、パーシャルレスポンス(1、2、2、1)方式と最小ラン長2を組み合わせた場合、フィルタ107からの入力信号の分布は7値となるが、このときは最上位レベルを本発明の実施の形態における最上位レベル、最下位レベルを本発明の実施の形態における最下位レベル、中央レベルに両隣接するレベルをそれぞれ第1の等化目標値と第2の等化目標値に置き換えることで同様の処理を行うことが可能である。
図6に示すように、サンプリングポイントのAとBを1+D処理することにより、AとBの中間値となるA’を得ることができる。以下、同様に、サンプリングポイントB〜Fについても1+D処理することで、中間値B’〜E’を得ることができる。このように求めた1+D処理後の信号の各サンプリングポイントの符号を符号判定手段509により判定する。
符号の判定方法としては、サンプリングポイントの符号が正なら“1”、負なら“0”とするものとし、この値を4サンプリングポイント分加算することで、等化目標値選択信号を決定する。すなわち、4サンプリングポイント全てが“1”の場合は、等化目標値選択信号は“4”となり、4サンプリングポイント全てが“0”の場合は、等化目標値選択信号は“0”となるため、等化目標値選択信号は“0”〜“4”までの値を取る信号となる。
そして、等化目標値選択回路510では、前記等化目標値選択信号の値によって、等化目標値を選択する。例えば、等化目標値選択信号が“0”であれば、等化目標値は最下位レベル(以下、“Low”とする)を選択し、“4”であれば、等化目標値は最上位レベル(以下、“Hi”とする)を選択する。また等化目標値選択信号が“2”であれば、等化目標値は複数ある等化目標値の中央レベル(以下、“Center”とする)を選択する。さらに、等化目標値選択信号が“1”であれば、等化目標値は最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値(以下、“Middle Low”とする)を選択し、等化目標値選択信号が“3”であれば、等化目標値は最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値(以下、“Middle Hi”とする)を選択する。尚、この等化目標値はレジスタ設定によってそれぞれ変更可能な固定値である。
例として、図6の上段に示す信号のサンプリングポイントDの等化目標値を求める場合について説明する。まず、Dのサンプリングポイントの等化目標値を求めるためには、サンプリングポイントB〜Fから得られる中間値B’〜E’の符号を判定する。このとき、B’の符号は負、C’〜E’の符号は正であるため、等化目標値選択信号は“3”となり、等化目標値は“Middle Hi”となる。また、サンプリングポイントKの等化目標値を求める場合は、サンプリングポイントI〜Mから得られる中間値I’〜L’の符号を判定する。このとき、I’〜L’の符号は全て正であるため、等化目標値選択信号は“4”となり、等化目標値は“Hi”となる。
次に、図7および図8を用いてハーフレートモードのときの仮判定手段について説明する。
図7に示すハーフレートモード用の仮判定手段700は、遅延素子701〜704と、加算器705〜709と、符号判定手段710〜711と、チャネルレートモードのときと同様の等化目標値選択回路510と、第2の補正手段712と、セレクタ713と、ゲイン段714〜716とから構成されている。なお、第2の補正手段712とセレクタ713については後述する。
ハーフレートモードの場合、フィルタ107から出力された信号は、図8の上段に示すように、○のサンプリングポイントA、C、Eのように、チャネルレートモードのときの入力信号のサンプリングポイント数の半分であるので、まず、フィルタ107からの入力信号を1+D処理する。これにより、2つの連続した入力信号である○のサンプリングポイントの中間値となる●のB、D、Fのサンプリングポイントを得ることができる。すなわち、チャネルレートモードと同数のサンプリングポイントを得ることができるので、○のサンプリングポイントと●のサンプリングポイントを用いてさらに1+D処理することで、図8の下段に示すように、チャネルレートモードと同様のA’〜E’のような中間値を得ることができる。以下、チャネルレートモードと同様の処理で等化目標値を選択することができる。
なお、ここでは、ハーフレートモードで得られた信号に対し1+D処理を行うことにより、チャネルレートモード時と同数のサンプリングポイントを求める場合について説明したが、ハーフレートモードで得られた複数の信号からナイキスト補間を用いてチャネルレートモード時と同数のサンプリングポイントを求めるようにしても良い。
上述したように、仮判定手段は、チャネルレートモードとハーフレートモードではその構成、および動作が異なっているため、動作クロックの切り替えに応じて、チャネルレートモード用の仮判定手段500と、ハーフレートモード用の仮判定手段700を適宜切り替えるようにする。
次に、第1の補正手段について、図9および図10を用いて説明する。図9は等化誤差検出手段402を示しており、フィルタ107からの入力信号と仮判定手段401からの等化目標値とを減算することにより、等化誤差を求めるものである。ここで、セレクタ906は、補正手段切替信号により、減算器901の出力、あるいは第1の補正手段902に備えた減算器905の出力のいずれかを選択するものであり,セレクタ911は、補正手段切替信号により、セレクタ906の出力、あるいは第3の補正手段907に備えたセレクタ910の出力のいずれか選択するものである。従って第1、及び第3の補正手段を用いない場合には減算器901の出力信号が等化誤差として出力される。
第1の補正手段902は、フィルタ107からの入力信号の符号と仮判定手段401からの等化目標値の符号とを比較する符号比較回路903と、符号比較回路903による比較結果に基づいて、仮判定手段401で判定された等化目標値、あるいは強制的に等化目標値の“Center”を選択するセレクタ904と、セレクタ904にて選択した等化目標値とフィルタ107からの入力信号とを減算する減算器905とから構成されている。
第1の補正手段902に、図10に示すようなアシンメトリの大きな波形が入力された場合、サンプリングポイントDの等化目標値を求めてみると、サンプリングポイントB〜Fから得られる中間値B’〜E’の符号は、B’、C’、E’は負、D’は正であるため、等化目標値選択信号は“1”となり、等化目標値は“Middle Low”となる。このとき、入力信号の符号と等化目標値の符号が異なることとなり、等化誤差が異常に大きくなってしまう。
以上のように、アシンメトリがない波形が入力された場合には、図6において、Dのサンプリングポイントの等化目標値は正しく“Middle Hi”に判定されたのに対し、アシンメトリが大きな波形が入力された場合には、等化目標値を誤判定してしまい、等化誤差が大きくなってしまう。この場合、等化目標値の誤判定が頻繁に起こり、異常な等化誤差を何度も出力することで、適応等化制御が不安定になってしまう。
そこで、第1の補正手段を用いて入力信号と等化目標値の符号が異なっている場合には等化目標値を強制的に“Center”とする。すなわち、符号比較回路903において、フィルタ107からの入力信号の符号と仮判定手段401が出力する等化目標値の符号が異なると判定された場合には、セレクタ904では、仮判定手段401内の等化目標値選択回路510に設定される“Center”を選択して減算器905に出力する。一方、符号比較回路903において、フィルタ107からの入力信号の符号と仮判定手段401が出力する等化目標値の符号が同じであると判定された場合には、セレクタ904は仮判定手段401が出力する等化目標値を選択して減算器905に出力する。そして、減算器905により、フィルタ107からの入力信号とセレクタ904からの出力信号とから等化誤差を得る。従って、アシンメトリが大きな波形が入力された場合には、等化誤差を補正することができ、適応等化制御を安定に動作させるようにする。
次に第2の補正手段について、図5、図7、図10、図11および図12を用いて説明する。図5に示す第2の補正手段511は、加算器505からの入力信号と、加算器508からの等化目標値選択信号とを用いて新規等化目標選択信号を生成し、等化目標値選択回路510に入力する。また、図7に示す第2の補正手段712は、フィルタ107からの入力信号と、加算器709からの等化目標値選択信号とを用いて新規等化目標値選択信号を生成し、等化目標値選択回路510に入力する。なお、補正手段切替信号の動作については実施の形態2で説明する。
まず、上記第2の補正手段の構成を図11を用いて説明する。図11に示す第2の補正手段は、加算器505もしくはフィルタ107からの入力信号を1クロック遅延させる遅延素子1101と、遅延素子1101の出力をさらに1クロック遅延させる遅延素子1102と、遅延素子1102の出力をさらに1クロック遅延させる遅延素子1103と、遅延素子1101〜1103によってそれぞれ入力信号を1クロック、2クロック、3クロック分遅延させた信号からそれぞれの信号の符号を判別し、これらの符号パターンが3クロック遅延させた信号、2クロック遅延させた信号、1クロック遅延させた信号の順に(正、負、正)となっているか、もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段1104と、符号パターン判定手段1104の判定結果に基づいて等化目標値選択信号を選択するか否かを決定する等化目標値変更判定手段1105とからなる。
前記等化目標値変更判定手段1105は、符号パターン判定手段1104によって符号パターンが(正、負、正)と判定され、かつ、前記加算器508もしくは前記加算器709より得られる等化目標値選択信号が、前記等化目標値選択回路510において等化目標値を“Low”に選択する値となっている場合にはそのまま等化目標値選択信号の値を選択し、それ以外の値となっているときには強制的に等化目標値を“Middle Low”に変更して新規等化目標値選択信号として出力する。一方、符号パターン判定手段1104によって符号パターンが(負、正、負)と判定され、かつ、前記加算器508もしくは前記加算器709より得られる等化目標値選択信号が、前記等化目標値選択回路510において等化目標値を“Hi”に選択する値となっている場合にはそのまま等化目標値選択信号の値を選択し、それ以外の値となっているときには強制的に等化目標値を“Middle Hi”に変更して新規等化目標値選択信号として出力する。また、符号パターン判定手段1104によって、符号パターンが(正、負、正)あるいは(負、正、負)のいずれにも当てはまらないと判定された場合には、入力された等化目標値選択信号をそのまま出力する。
例えば、図10に示す、アシンメトリの大きな波形がチャネルレートで入力された場合、図5に示すチャネルレートモード用の仮判定手段が動作する。このとき、Eのサンプリングポイントの等化目標値を求めてみると、サンプリングポイントC〜Gを1+D処理して得られる中間値C’〜F’の符号は、C’、E’、F’は負、D’は正であるため、等化目標値選択信号は“1”となり、等化目標値は“Middle Low”と判断されることとなる。
つまり、フィルタ107からの入力信号のサンプリングポイントEの符号は正であるのに対し、チャネルレートモード用の仮判定手段で得られる等化目標値は“Middle Low”と誤判定してしまうため、等化誤差は異常に大きなものとなってしまう。このような異常な等化誤差が生じるのを回避するため、加算器505から出力される信号の連続した3つのサンプリングポイントの符号が(負、正、負)と判定された場合には、等化目標値を“Middle Hi”に設定し、加算器505から出力される信号の連続した3つのサンプリングポイントの符号が(正、負、正)と判定された場合には、等化目標値を“Middle Low”に設定することとする。これにより、チャネルレートモード用の仮判定手段で誤判定したとしても、等化誤差を補正することができ、その結果、異常に大きな等化誤差が生じるのを防ぎ、適応等化制御を安定に動作させることができる。
また、図12に示す、アシンメトリの大きな波形がハーフレートで入力された場合、図7に示すハーフレートモード用の仮判定手段が動作する。入力された信号のサンプリングポイントは、A、C、Eのように○のサンプリングポイントであり、例えば、連続した3つのサンプリングポイントC、E、Gの符号を判定すると、(負、正、負)となっている。また、サンプリングポイントEの等化目標値を求めてみると、○のサンプリングポイントを1+D処理することで、B、D、Fのような●のサンプリングポイントが得られ、さらに1+D処理することによりサンプリングポイントC〜Gから得られる中間値C’〜F’の符号は、C’、E’、F’は負、D’は正であるため、等化目標値選択信号は”1”となり、等化目標値は“Middle Low”と判定されることとなる。
つまり、フィルタ107からの入力信号のサンプリングポイントEの符号は正であるのに対し、ハーフレートモード用の仮判定手段で得られる等化目標値は“Middle Low”と誤判定してしまうため、等化誤差は異常に大きなものとなってしまう。このような異常な等化誤差が生じるのを回避するため、フィルタ107から出力される信号の連続した3つのサンプリングポイントの符号が(負、正、負)と判定された場合には等化目標値を“Middle Hi”に設定することとする。
また、図12において、サンプリングポイントKの等化目標値を求めると、連続する3つのサンプリングポイントI、K、Mの符号は(負、正、負)と判定されるが、1+D処理して得られる●のサンプリングポイントJ、Lを含めたI〜Mのサンプリングポイントから得られる中間値I’〜L’の符号はすべて正であるため、等化目標値選択信号は”4”となり、等化目標値は“Hi”となる。このように、連続する3つのサンプリングポイントが(負、正、負)と判定される場合は等化目標値が“Hi”となることもあり、この場合は、ハーフレートモード用の仮判定手段が正常な判定を行っているため、等化目標値を“Middle Hi”に設定する必要はない。すなわち、連続する3つのサンプリングポイントの符号が(負、正、負)と判定された場合には、ハーフレートモード用の仮判定手段で等化目標値が“Hi”に判定されたとき以外は“Middle Hi”に設定することとする。
同様に、連続する3つのサンプリングポイントの符号が(正、負、正)と判定された場合には、ハーフレートモード用の仮判定手段で等化目標値が“Low”に判定されたとき以外は“Middle Low”に設定することとする。これにより、ハーフレートモード用仮判定手段で誤判定をしたとしても、等化誤差を補正することができ、その結果、異常に大きな等化誤差が生じるのを防ぎ、適応等化制御を安定に動作させることができる。
次に第3の補正手段について、図9および図13を用いて説明する。図9に示す第3の補正手段は、前記仮判定手段401から出力される等化目標値選択信号を1クロック遅延させるための遅延素子908と、前記等化目標値選択信号と遅延素子908によって1クロック遅延させた等化目標値選択信号とを用いて等化目標値が連続して“Hi”と設定されるか、もしくは連続して“Low”と設定されるかを判定する等化目標値判定手段909と、前記等化目標値判定手段909により、等化目標値が連続して“Hi”もしくは連続して“Low”と判定されたときには入力信号がロングマークであったと判定し、この場合は等化誤差が強制的に0となるように選択し、それ以外の場合には、前記セレクタ906の出力を選択するセレクタ910とから構成されている。
ロングマークにおける波形歪みをもった再生信号が入力された場合の等化誤差検出手段402の動作について図13を用いて説明する。図13の上段に、正常に記録された場合のチャネルレートモードでの再生信号の波形図を示しており、サンプリングポイントA〜Oがロングマークの部分であるが、このような再生信号が入力された場合は、仮判定手段においても正常に等化目標値が判定され、等化誤差も大きなものとはならず、安定して適応等化制御が行える。
しかしながら、高倍速記録時にピット形状不良が発生したディスクを再生した場合、ロングマークの部分は、図13の下段に示すように中央部が落ち込んだ波形となってしまう。このとき、仮判定手段では、サンプリングポイントC〜Mについては等化目標値を“Hi”と判定するので、等化誤差を求めると、波形の落ち込んでいるサンプリングポイントG〜Iにおける等化誤差は異常に大きなものとなってしまう。
そこで、等化目標値判定手段909では、仮判定手段401から出力される等化目標値選択信号が、連続する2つのサンプリングポイントの等化目標値を“Hi、Hi”と判定する“4、4”となったとき、あるいは、連続する2つのサンプリングポイントの等化目標値を“Low、Low”と判定する“0、0”となったときに、入力信号がロングマークであると判定し、ロングマークと判定されている区間の等化誤差を強制的に0とするように補正する。尚、このピット形状不良は、等化目標値でいう“Hi”側か“Low”側のどちらか片側にしか発生しないが、入力信号が反転されるなどした場合に片側にしか対応していないと、補正が行えなくなる場合が出てきてしまうため、両側に対応するようにしている。
このように第3の補正手段では、高倍速記録時に発生するピット形状不良により、ロングマークにおける歪みをもつ再生信号が入力された場合でも異常に大きな等化誤差を出力することなく、適応等化制御を安定に行うことができる。また、ハーフレートモードにおいても同様にして補正を行うことができ、これにより適応等化制御を安定に行うことができる。
なお、等化目標値判定手段において連続する2つのサンプリングポイントを判定するようにしたが、連続するサンプリングポイントは2つに限らず、3つ以上であっても良い。
このような実施の形態1による再生信号処理装置では、光ディスク101に記録された情報を再生する再生手段102と、前記再生手段102により再生された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するAD変換器103と、前記多ビットのデジタル信号を用いて再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段104と、前記AD変換器103により変換された多ビットのデジタル信号にデジタル等化を行うフィルタ107と、前記フィルタ107のフィルタ係数を前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段108と、を備えた再生信号処理装置であって、前記フィルタ係数学習手段108は、品質が悪化した前記再生信号を等化する際に、前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段109を備えたことより、アシンメトリの大きな波形や、高倍速記録時に起こるピット形状不良による歪みをもつ波形が入力された場合にも、チャネルレートモードだけでなく、消費電力を抑えるために導入されたハーフレートモードにおいても、安定に適応等化制御を行うことができる再生信号処理装置の提供を目的とする。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における再生信号処理装置について、図4、図7、図9および図14を用いて説明する。
図14は本実施の形態2にかかる再生信号処理装置1400の構成を示すブロック図であり、上記実施の形態1の構成と異なる点は、フィルタ107から出力される等化信号を復号する復号手段1401と、復号手段1401から出力される復号信号の信号品質を判定する信号品質判定手段1402と、信号品質判定手段1402の判定結果によって、補正手段切替信号の値を変更する切替手段1403を設けた点である。なお、上述した実施の形態1と同じ部材、構成については同じ符号を用い、その説明は省略する。
前記復号手段1401は、例えば、最尤復号法を用いたビタビ復号器などで構成され、入力信号である多ビットの等化信号を復号し、2値化された復号信号を出力するものである。
前記信号品質判定手段1402は、例えば、信号振幅検出手段、同期パターン検出器、エラー訂正回数比較手段などで構成され、同期パターンが正常に検出できないとか、エラー訂正の回数が多いなどといった現象が発生したときに、再生信号の品質を判定するものである。なお、上記構成としたことで、アシンメトリだけでなく、表面に傷や埃がある光ディスクを再生した際の再生信号に対して3つの補正手段を使い分けることが可能となる。
ここで、信号品質判定手段1402の判定条件について具体的に説明する。
第1の判定条件は、AD変換器103からの入力信号の振幅と所定の閾値とを比較し、前記入力信号の振幅が所定の閾値よりも小さい状態が一定期間続いた場合、再生信号の品質が悪化したと判定する。これにより、再生信号にドロップアウトが発生したことを検知することができる。
第2の判定条件は、AD変換器103からの入力信号の正側の振幅最大値と負側の振幅最大値とを比較し、比較の結果、正側と負側の振幅最大値の差が所定の値よりも大きい場合、再生信号の品質が悪化したと判定する。これにより、再生信号にアシンメトリが発生したことを検知することができる。
第3の判定条件は、フィルタ107の出力信号から、光ディスク101に記録された情報に一定間隔で含まれる同期パターンを検出し、一定間隔で前記同期パターンを検出できなかった場合に、再生信号の品質が悪化したと判定する。これにより、再生信号に同期パターンが含まれないことを検知することができる。
第4の判定条件は、復号手段1401の出力信号(フィルタ107の出力信号を二値化したデータ)から、光ディスク101に記録された情報に一定間隔で含まれる同期パターンを検出し、一定間隔で前記同期パターンを検出しなかった場合に、再生信号の品質が悪化したと判定する。これにより、再生信号に同期パターンが含まれないことを検知することができる。
第5の判定条件は、復号手段1401の出力データに誤りが存在するとき、光ディスク101に記録された情報に付加されているエラー訂正符号を用いたエラー訂正を行った回数が入力され、前記エラー訂正を行った回数と所定の値とを比較し、前記エラー訂正を行った回数が所定の値よりも大きい場合に、再生信号の品質が悪化したと判定する。これにより、再生信号がエラー訂正を多数発生した信号であることを検知することができる。
前記切替手段1403は、信号品質判定手段1402により再生信号の品質が悪いと判定された場合に、補正手段切替信号の値を変更し、補正手段の使用の有無を切り替えるものである。
補正手段切替信号は、図4のように第1の補正手段と、第2の補正手段と、第3の補正手段のそれぞれに対して補正手段を使用するかどうかを切り替えるためのものであり、各補正手段の切り替え方については、図7と図9を用いて説明する。
図9において、第1の補正手段902を使用するかどうかはセレクタ906によって選択され、第1の補正手段が使用されない場合は減算器901の出力が選択されることとなる。また、チャネルレートモードの場合は、図5において、第2の補正手段511を使用するかどうかはセレクタ512によって選択され、第2の補正手段511が使用されない場合は加算器508の出力がそのまま等化目標値選択回路510に入力されることとなる。また、ハーフレートモードの場合は、図7において、第2の補正手段712を使用するかどうかはセレクタ713によって選択され、第2の補正手段が使用されない場合は加算器709の出力がそのまま等化目標値選択回路510に入力されることとなる。さらに図9において、第3の補正手段907を使用するかどうかはセレクタ911によって選択され、第3補正手段が使用されない場合は、セレクタ906の出力が等化誤差として出力されることとなる。
この際、補正手段切替信号の値は、レジスタなどによって変更される3ビットの信号であり、上位ビットで第1の補正手段、中位ビットで第2の補正手段、下位ビットで第3の補正手段の切り替えを示すものである。例えば、各ビットが“0”であれば、補正手段を使用しない、“1”であれば補正手段を使用するといったものであるとすると、補正手段切替信号が“000”のときはどの補正手段も使用しないこととなり、“011”であると第2の補正手段と第3の補正手段を使用するといった操作になる。また、この補正手段切替信号は、チャネルレートモードとハーフレートモードにおいてあらかじめ個別に値を設定しておくことも可能である。
さらに、信号品質判定手段によって再生信号の品質が悪いと判定されたときに補正手段切替信号を変更していく値に優先順位をつけておくことも可能である。例えば、補正手段切替信号の初期値は全ての補正手段を使用しない値にしておいて、この状態で再生信号の品質が悪いと判定された場合に第1の補正手段のみを使用する値に変更し、この状態でもさらに再生信号の品質が悪いと判定された場合には第1の補正手段と第3の補正手段を使用する値に変更する、といったように使用する補正手段の組み合わせに順位をつけておけば、自動で補正手段切替信号の値を変更することが可能となる。
したがって、チャネルレートモードと、ハーフレートモードのそれぞれにおいて、補正手段切替信号の値の初期値と、優先順位にならって初期値から変更する値のデータを持たせておけば、どちらのモードでもすべて自動で補正手段切替信号の値を変更することができる。また他の例として、アシンメトリがほとんどなく、また高倍速記録時に起こるピット形状不良もないディスクを再生するときには異常な等化誤差が出力されることはないので、補正手段切替信号は、補正手段を使用しない値に設定していても信号品質の良い復号信号を得ることができるが、他のディスクを再生して再生信号の品質が悪いと判定された場合には、補正手段を使用するように補正手段切替信号の値を切り替えていくこととなる。ただし、信号品質が悪くなる要因としては、アシンメトリやピット形状不良だけではなく、多種多様な要因が考えられるので、最優先にこの補正手段切替信号の値を変更するのではなく、他に考えられる要因のパラメータを変更していく中で、補正手段切替信号の値の変更を組み込んでいくといった使用法も有効である。
このような実施の形態2による再生信号処理装置では、光ディスク101に記録された情報を再生する再生手段102と、前記再生手段102により再生された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するAD変換器103と、前記多ビットのデジタル信号を用いて再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段104と、前記AD変換器103により変換された多ビットのデジタル信号にデジタル等化を行うフィルタ107と、前記フィルタ107のフィルタ係数を前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段108と、前記再生信号の信号品質を判定する信号品質判定手段1402とを備えた再生信号処理装置であって、前記フィルタ係数学習手段108は、品質が悪化した前記再生信号を等化する際に、前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段109と、前記信号品質判定手段1402の判定結果を用いて、前記等化誤差補正手段109が持つ複数の補正手段を切り替える補正手段切替信号の値を変更する切替手段1403とを備えたことより、エラー訂正回数や同期信号パターン検出等により再生信号の品質を判定することができ、その判定結果に応じて等化誤差を適応的に補正することができる。
なお、上述の実施の形態2による再生信号処理装置は、ディスクドライブ装置として利用可能である。具体的には、図15に示す。
図15に示す光ディスク再生装置は、光ディスク1501を回転させるスピンドルモータ1502と、光ディスク1501から再生信号を読み取る光ピックアップ1503と、上記実施の形態2に相当する再生信号処理装置1504と、再生信号処理装置1504から出力される2値化データを復調し、エラー訂正処理を施して光ディスクに記録されたデータを取り出し復調データとして出力する復調回路1505と、外部装置と通信やデータの受け渡しを行うとともに、各ブロックの制御を行うシステムコントローラ1506と、スピンドルモータ1502および光ピックアップ1503を制御するサーボ制御回路1507とを備えた構成となっており、上記実施の形態2に相当する再生信号処理装置1504を備えたことにより、アシンメトリだけでなく、表面に傷や埃がある光ディスクやピット形状不良の光ディスクを再生する際に発生する歪みを持つ再生波形に対しても、良好な適応等化制御をすることができ、常に品質の良い再生信号を得ることができる。
なお、上記実施の形態1、及び上記実施の形態2では、再生クロック、あるいは分周器により分周されたクロックのいずれかを動作クロックとして用いる場合について説明したが、分周器105及び動作クロック切替手段106を設けずに、再生クロックのみを動作クロックとして用いるようにしても、同様の効果を得ることができ、また、光ディスク再生装置にも利用可能である。
本発明の再生信号処理装置は、アシンメトリの大きな波形や、高倍速記録時に起こるピット形状不良による歪みをもつ波形が入力された場合にも、チャネルレートモードだけでなく、消費電力を抑えるために導入されたハーフレートモードにおいても、安定に適応等化制御を行うことができる再生信号処理装置として有用である。
本発明の実施の形態1にかかる再生信号処理装置の構成を示すブロック図 本発明の再生信号処理装置に用いられる位相同期ループ制御手段の構成を示すブロック図 本発明のFIRフィルタの構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかるフィルタ係数学習手段の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1にかかるチャネルレートモードでの仮判定手段の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかるチャネルレートモードでの仮判定手段の動作を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかるハーフレートモードでの仮判定手段の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかるハーフレートモードでの仮判定手段の動作を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる等化誤差検出手段の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる第1の補正手段の動作を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる第2の補正手段の構成を示す図 本発明の実施の形態1にかかる第2の補正手段の動作を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる第3の補正手段の動作を説明するための図 本発明の実施の形態2にかかる再生信号処理装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2による再生信号処理装置を備えた光ディスク再生装置の構成を示す図
符号の説明
100 再生信号処理装置
101 光ディスク
102 再生手段
103 AD変換器
104 位相同期ループ制御手段
105 分周器
106 動作クロック切替手段
107 フィルタ
108 フィルタ係数学習手段
109 等化誤差補正手段
200 位相同期ループ制御手段
201 位相比較器
202 ループフィルタ
203 発振器
300 FIRフィルタ
301〜306 遅延素子
307〜313 乗算器
314 加算手段
400 フィルタ係数学習手段
401 仮判定手段
402 等化誤差検出手段
403 フィルタ係数演算手段
404 相関器
405 フィードバックゲイン調整手段
406 フィルタ係数更新手段
500 チャネルレートモードでの仮判定手段
501〜504 遅延素子
505〜508 加算器
509 符号判定手段
510 等化目標値選択回路
511 第2の補正手段
512 セレクタ
513 ゲイン段
700 ハーフレートモードでの仮判定手段
701〜704 遅延素子
705〜709 加算器
710、711 符号判定手段
712 第2の補正手段
713 セレクタ
714〜716 ゲイン段
900 等化誤差検出手段
901、905 減算器
902 第1の補正手段
903 符号比較回路
904、906、910、911 セレクタ
907 第3の補正手段
908 遅延素子
909 等化目標値判定手段
1100 第2の補正手段
1101〜1103 遅延素子
1104 符号パターン判定手段
1105 等化目標値変更判定手段
1400 再生信号処理装置
1401 復号手段
1402 信号品質判定手段
1403 切替手段
1501 光ディスク
1502 スピンドルモータ
1503 光ピックアップ
1504 再生信号処理装置
1505 復調回路
1506 システムコントローラ
1507 サーボ制御回路

Claims (47)

  1. 光ディスクに記録された情報を再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、
    前記多ビットのデジタル信号を用いて、前記再生信号に含まれるクロック成分と位相同期した再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段と、
    前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号デジタル等化するフィルタと、
    前記フィルタのフィルタ係数を前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段と、
    を備えた再生信号処理装置であって、
    前記フィルタ係数学習手段は、
    前記フィルタからの連続した複数の出力信号を用いて等化目標値を設定する仮判定手段と、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値と前記フィルタからの出力信号とを用いて前記等化誤差を検出する等化誤差検出手段と、
    前記等化誤差検出手段より得られる等化誤差と前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号とを用いて、前記フィルタ係数を更新するフィルタ係数演算手段と、
    前記仮判定手段もしくは前記等化誤差検出手段に接続され、前記アナログ・デジタル変換器が変換した多ビットのデジタル信号の品質が悪化したか否かを前記フィルタからの出力信号と前記等化目標値とを用いて推定し、品質が悪化したと判断した時にのみ前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段と、を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  2. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号とが異なっている場合に補正を行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  3. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、
    前記等化誤差補正手段は、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているときに補正を行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  4. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  5. 請求項1に記載の再生信号処理装置において、
    前記再生クロックを分周して第2の再生クロックを生成する分周器と、
    前記再生クロック、あるいは前記第2の再生クロックのいずれかを選択して動作クロックとする動作クロック切替手段とをさらに備え、
    前記アナログ・デジタル変換器は、前記動作クロックの周期で前記再生信号をサンプリングし、
    前記アナログ・デジタル変換器と前記位相同期ループ制御手段と前記フィルタと前記フィルタ係数学習手段は前記動作クロックにて動作する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  6. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記仮判定手段は、
    前記再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第1の仮判定手段と、
    前記第2の再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第2の仮判定手段と、
    前記動作クロック切替手段による選択結果に基づいて第1の仮判定手段もしくは第2の仮判定手段のいずれかを選択する仮判定選択手段とを備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  7. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号とが異なっている場合に補正を行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  8. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に、前記仮判定手段で設定された複数ある等化目標値の中央レベルに設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  9. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記第1の仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、
    前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているときに補正を行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  10. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  11. 請求項10に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直す、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  12. 請求項11に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  13. 請求項11に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  14. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているときに補正を行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  15. 請求項14に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  16. 請求項15に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直す、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  17. 請求項16に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  18. 請求項16に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  19. 請求項に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  20. 請求項19に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたかを判定する等化目標値判定手段を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  21. 請求項20に記載の再生信号処理装置において、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記等化目標値判定手段により、前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたと判定された場合に、前記等化誤差検出手段から出力される等化誤差を強制的に誤差がないものとして出力する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  22. 光ディスクに記録された情報を再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、
    前記多ビットのデジタル信号を用いて、前記再生信号に含まれるクロック成分と位相同期した再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段と、
    前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号デジタル等化するフィルタと、
    前記フィルタのフィルタ係数を、前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段と、
    前記再生信号の信号品質を判定する信号品質判定手段と、
    前記信号品質判定手段の判定結果に基づいて補正手段切替信号の値を変更する切替手段と、を備えた再生信号処理装置であって、
    前記フィルタ係数学習手段は、
    前記フィルタからの連続した複数の出力信号を用いて等化目標値を設定する仮判定手段と、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値と前記フィルタからの出力信号とを用いて前記等化誤差を検出する等化誤差検出手段と、
    前記等化誤差検出手段より得られる等化誤差と前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号とを用いて、前記フィルタ係数を更新するフィルタ係数演算手段と、
    前記アナログ・デジタル変換器が変換した多ビットのデジタル信号の品質が悪化したか否かを前記フィルタからの出力信号と前記等化目標値とを用いて推定し、品質が悪化したと判断した時にのみ前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段と、を備え、
    前記補正手段切替信号の値に応じて、前記仮判定手段もしくは前記等化誤差検出手段に接続された前記等化誤差補正手段を構成する複数の補正手段の切り替えを行う、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  23. 請求項22に記載の再生信号処理装置において、
    前記仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に補正を行う第1の補正手段と、
    前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっている場合に補正を行う第2の補正手段と、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う第3の補正手段と、を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  24. 請求項22に記載の再生信号処理装置において、
    前記再生クロックを分周して第2の再生クロックを生成する分周器と、
    前記再生クロック、あるいは前記第2の再生クロックのいずれかを選択して動作クロックとする動作クロック切替手段とをさらに備え、
    前記アナログ・デジタル変換器は、前記動作クロックの周期で前記再生信号をサンプリングし、
    前記アナログ・デジタル変換器と前記位相同期ループ制御手段と前記フィルタと前記フィルタ係数学習手段は前記動作クロックにて動作する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  25. 請求項24に記載の再生信号処理装置において、
    前記仮判定手段は、
    前記再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第1の仮判定手段と、
    前記第2の再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第2の仮判定手段と、
    前記動作クロック切替手段による選択結果に基づいて第1の仮判定手段もしくは第2の仮判定手段のいずれかを選択する仮判定選択手段とを備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  26. 請求項25に記載の再生信号処理装置において、
    前記第1の仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に補正を行う第1の補正手段と、
    前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合には前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターン、または前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合には前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが、(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっている場合に補正を行う第2の補正手段と、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う第3の補正手段と、を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  27. 請求項26に記載の再生信号処理装置において、
    前記第1の補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に、前記仮判定手段で設定された複数ある等化目標値の中央レベルに設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  28. 請求項26に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  29. 請求項28に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)、もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直す、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  30. 請求項29に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  31. 請求項29に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  32. 請求項26に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっているかを判定する符号パターン判定手段を備える、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  33. 請求項32に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)もしくは(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値を新たに設定し直す、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  34. 請求項33に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(正、負、正)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最下位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最下位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第1の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  35. 請求項33に記載の再生信号処理装置において、
    前記第2の補正手段は、
    前記符号パターン判定手段により、前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが(負、正、負)と判定された場合に、前記仮判定手段で設定された等化目標値が複数ある等化目標値の最上位レベルとなるとき以外には、前記等化目標値を最上位レベルと中央レベルの中間のレベルとなる第2の等化目標値に設定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  36. 請求項26に記載の再生信号処理装置において、
    前記第3の補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたかを判定する目標値判定手段を備えた、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  37. 請求項36に記載の再生信号処理装置において、
    前記第3の補正手段は、
    前記等化目標値判定手段により、前記仮判定手段で設定された等化目標値が連続して最上位レベルと設定されたか、もしくは連続して最下位レベルと設定されたと判定された場合に、前記等化誤差検出手段から出力される等化誤差を強制的に誤差がないものとして出力する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  38. 請求項26に記載の再生信号処理装置において、
    前記切替手段は、
    前記補正手段切替信号を用いて、前記第1の補正手段と、前記第2の補正手段と、前記第3の補正手段のそれぞれを使用するかどうかを切り替える、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  39. 請求項22に記載の再生信号処理装置において、
    前記信号品質判定手段は、
    前記多ビットのデジタル信号を入力とし、該多ビットのデジタル信号の振幅と所定の閾値とを比較し、
    前記振幅が前記所定の閾値よりも小さい状態が一定期間続いた場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  40. 請求項22に記載の再生信号処理装置において、
    前記信号品質判定手段は、
    前記多ビットのデジタル信号を入力とし、該多ビットのデジタル信号の正側の振幅最大値と負側の振幅最大値とを比較し、
    比較の結果、前記正側の振幅最大値と前記負側の振幅最大値との差が所定の値よりも大きい場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  41. 請求項22に記載の再生信号処理装置において、
    前記信号品質判定手段は、前記フィルタの出力信号を入力とし、該フィルタの出力信号から前記光ディスクに記録された情報に一定間隔で含まれる同期パターンを検出し、
    前記一定間隔で同期パターンを検出できなかった場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  42. 請求項22に記載の再生信号処理装置において、
    前記信号品質判定手段は、
    前記フィルタの出力信号が二値化されたデータを入力とし、該二値化されたデータから前記光ディスクに記録された情報に一定間隔で含まれる同期パターンを検出し、
    前記一定間隔で同期パターンを検出できなかった場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  43. 請求項22に記載の再生信号処理装置において、
    前記信号品質判定手段は、
    前記フィルタの出力信号が二値化されたデータに誤りが存在し、該データに対して行われたエラー訂正回数を所定の値と比較し、
    前記エラー訂正回数が前記所定の値よりも多い場合、前記再生信号の品質が悪化したと判定する、
    ことを特徴とする再生信号処理装置。
  44. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、
    上記光ディスクから再生信号を読み取る光ピックアップと、
    上記光ピックアップにより読み取られた再生信号を処理する再生信号処理装置と、
    上記再生信号処理装置にて処理された信号を復調し、エラー訂正を施す復調回路と、
    上記スピンドルモータと上記光ピックアップを制御するサーボ制御回路と、
    外部とデータ通信を行うとともに、各機能ブロックを制御するシステムコントローラと、を備えた光ディスク装置において、
    上記再生信号処理装置は、
    前記光ピックアップにより読み出された再生信号を、多ビットのデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、
    前記多ビットのデジタル信号を用いて、前記再生信号に含まれるクロック成分と位相同期した再生クロックを出力する位相同期ループ制御手段と、
    前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号デジタル等化するフィルタと、
    前記フィルタのフィルタ係数を、前記デジタル等化された信号に応じて等化誤差が最小になるように適応的に制御するフィルタ係数学習手段と、
    前記再生信号の信号品質を判定する信号品質判定手段と、
    記信号品質判定手段の判定結果を用いて、前記複数の等化誤差補正手段を切り替えるための補正手段切替信号の値を変更する切替手段とを備え
    前記フィルタ係数学習手段は、
    前記フィルタからの連続した複数の出力信号を用いて等化目標値を設定する仮判定手段と、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値と前記フィルタからの出力信号とを用いて前記等化誤差を検出する等化誤差検出手段と、
    前記等化誤差検出手段より得られる等化誤差と前記アナログ・デジタル変換器により変換された多ビットのデジタル信号とを用いて、前記フィルタ係数を更新するフィルタ係数演算手段と、
    前記アナログ・デジタル変換器が変換した多ビットのデジタル信号の品質が悪化したか否かを前記フィルタからの出力信号と前記等化目標値とを用いて推定し、品質が悪化したと判断した時にのみ前記等化誤差を補正する等化誤差補正手段と、を備え、
    前記補正手段切替信号の値に応じて、前記仮判定手段もしくは前記等化誤差検出手段に接続された前記等化誤差補正手段を構成する複数の補正手段の切り替えを行う、
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  45. 請求項44に記載の光ディスク再生装置において、
    前記再生クロックを分周して第2の再生クロックを生成する分周器と、
    前記再生クロック、あるいは前記第2の再生クロックのいずれかを選択して動作クロックとする動作クロック切替手段とをさらに備え、
    前記アナログ・デジタル変換器は、前記動作クロックの周期で前記再生信号をサンプリングし、
    前記アナログ・デジタル変換器と前記位相同期ループ制御手段と前記フィルタと前記フィルタ係数学習手段は前記動作クロックにて動作する、
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  46. 請求項45に記載の光ディスク再生装置において、
    前記仮判定手段は、
    前記再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第1の仮判定手段と、
    前記第2の再生クロックを用いて前記等化目標値の設定を行う第2の仮判定手段と、
    前記動作クロック切替手段による選択結果に基づいて第1の仮判定手段もしくは第2の仮判定手段のいずれかを選択する仮判定選択手段とを備えた、
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  47. 請求項46に記載の光ディスク再生装置において、
    前記第1の仮判定手段は、前記フィルタからの連続する2つの出力信号を加算する加算器を備え、
    前記等化誤差補正手段は、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値の符号と、前記フィルタからの出力信号の符号が異なっている場合に補正を行う第1の補正手段と、
    前記仮判定手段において前記第1の仮判定手段が選択された場合には前記加算器からの連続する3つの出力信号の符号パターン、または前記仮判定手段において前記第2の仮判定手段が選択された場合には前記フィルタからの連続する3つの出力信号の符号パターンが、(正、負、正)もしくは(負、正、負)となっている場合に補正を行う第2の補正手段と、
    前記仮判定手段で設定された等化目標値が所定の回数連続して複数ある等化目標値の最上位レベルと設定された場合、もしくは所定の回数連続して複数ある等化目標値の最下位レベルと設定された場合に補正を行う第3の補正手段と、を備えた、
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
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