JP4343873B2 - 波形等化制御回路および波形等化制御方法 - Google Patents

波形等化制御回路および波形等化制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスク装置の再生技術に関し、特に、光ディスクから読み出された再生信号に対して適応等化を行う波形等化制御回路及び制御方法に適用して有効な技術に関する。
例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクに対する再生装置は、ディスクからの再生信号に対する2値化(“0”、“1”データへの変換)は従来からデータスライス方式が用いられてきた(非特許文献1参照)。データスライス方式は、スライスレベルと再生信号の大小比較で2値化を行い、2値化信号に対する同期クロック生成、復調処理を行うことでディスク上の記録ピット、マークとして記録されている情報の再生を行う。
近年、DVDの高速記録再生技術や、Blu−rayディスク等の高密度ディスクが開発されており、CDと比較してディスク再生信号のS/N、振幅が劣る理由で従来のデータスライス方式では高い信頼性で再生を行うことが困難になりつつある。
そこで、光ディスクの再生信頼性を向上させる目的で、ハードディスク装置に適用されてきたPRML(Partial Response Maximum Likelihood)が光ディスク装置にも採用され、エラーレート改善が図られる。PRMLは、PR等化器とビタビ復号器で構成され、PR等化器はFIR(Finite Impulse Response)フィルタ、ビタビ復号器はブランチメトリック演算、パスメトリック演算、パスメモリの更新など、ビタビ復号アルゴリズムに従った処理回路で構成される(特許文献1参照)。
光ディスクからの再生信号などは、常に一定の品質(S/N、振幅、波形の非対称性)で伝送されるわけではない。そこで、このFIRフィルタのフィルタ特性を決定するタップ係数を再生状態に従い適切に制御する適応等化方法が、近年、光ディスク装置に採用され始め、特に短波長レーザーを用いるBlu−rayディスクに対する再生においては必須の信号処理技術となりつつある。適応制御アルゴリズムとしては、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムが知られている。その基本式は、
C(n+1)=C(n)−μ×e(n)×x(n) 式(1)
式(1)の通りである。
右辺のC(n)は時刻(n)のタップ係数値、μは減衰率でステップサイズパラメータとも呼ばれる。e(n)は時刻(n)のFIRフィルタ出力と教師(ターゲット)信号との誤差値、x(n)は時刻(n)のFIRフィルタ入力である。右辺の演算から時刻(n+1)のタップ係数値C(n+1)を求め、FIRフィルタに供給する。ここで、C(n+1)、C(n)、μ、e(n)、x(n)、nは全て自然数である。この演算アルゴリズムに従い随時タップ係数を演算、更新することで、誤差e(n)を減衰させる。つまり、再生信号の状態に応じてFIRフィルタの特性を動的に調整することで、再生信頼性を確保することが可能となる(特許文献2参照)。
特開平10―326456号公報 特開2001―189052号公報(第3頁) CD−オーディオからパソコンへ− 林 謙二編著、コロナ社(第58頁)
ところで、前記のような再生装置において、特に追記型、書き換え型光ディスクからの再生信号は記録時の環境や、記録装置毎に生じるレーザーパワー調整ばらつき、光ディスクの記録特性ばらつきなどのさまざまな要因でオーバーパワー、アンダーパワー気味に記録され、そのディスク再生信号は非対称性を持つ場合がある。このような再生信号に対して、PRML方式、あるいは適応等化制御を用いる場合でもエラーレートの改善が図れないことが課題として挙げられる。
特に、Blu−rayディスク等、最小マーク長2T(Tは整数でチャネルビットレート)を含む高密度記録の場合は、再生信号における2T信号の振幅はDVDの最小マーク長3Tと比較して小さく、再生信号の非対称性や、SNR劣化時等の場合には、適応等化制御の誤差が不用意に変動し、正しいタップ係数の更新が困難となる。従って、復調処理後のエラーレートを悪化させ、安定した再生信頼性の確保が困難であるという課題がある。
そこで、本発明の目的は、特に光ディスク装置に対して上記課題を解決し、非対称性を持った再生信号に対して波形等化制御を行う際の、等化誤差演算、タップ係数値の更新を適切に行うことが可能な波形等化制御回路及び制御方法を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)本発明は、光ディスク再生信号に対する波形等化制御回路に適用され、以下のような特徴を有するものである。
(11)タップ係数値の変更が可能なFIRフィルタと、FIRフィルタの出力に対してビタビ復号処理を行う復号手段と、復号手段の出力における複数の等化レベルに応じたタイミングを生成する生成手段と、生成手段による各等化レベルに対するタイミングとそれに対応する等化レベル目標値を選択する選択手段と、選択手段で選択したタイミングに従い、選択した等化レベル目標値とFIRフィルタの出力値との間の誤差値を演算する誤差演算手段と、誤差演算手段で求めた誤差値からタップ係数値を演算し、FIRフィルタへのタップ係数の更新を行う係数制御手段とを備える。
(12)前記(11)において、誤差演算手段で求めた誤差値は、Mサンプル(Mは正の整数)の誤差値に対する平均値である。
(13)前記(11)において、係数制御手段は、誤差演算手段で求めた誤差値と判定閾値とを比較し、(誤差値)≦(判定閾値)の関係が成立した場合に、FIRフィルタへのタップ係数の更新を停止する制御手段を備える。
(2)さらに、本発明は、光ディスク再生信号に対する波形等化制御方法に適用され、以下のような特徴を有するものである。
(21)FIRフィルタの出力に対してビタビ復号処理を行い、ビタビ復号処理の出力における複数の等化レベルに応じたタイミングを生成し、生成した各等化レベルに対するタイミングとそれに対応する等化レベル目標値を選択し、選択したタイミングに従い、選択した等化レベル目標値とFIRフィルタの出力値との間の誤差値を演算し、演算で求めた誤差値からタップ係数値を演算する。
(22)前記(21)において、各等化レベル毎の等化レベル目標値とFIRフィルタの出力とから誤差値をそれぞれ演算し、誤差値が最小となるように、各等化レベルに対する等化レベル目標値を更新する。
(3)また、本発明は、光ディスク再生信号に対する波形等化制御回路に適用され、以下のような特徴を有するものである。
(31)タップ係数の変更が可能なFIRフィルタと、FIRフィルタの出力に対してビタビ復号処理を行う復号手段と、復号手段の入力波形に応じて、復号手段で用いる等化レベルに追従させる追従手段と、追従手段より得られる各等化レベルと、あらかじめ設定される各等化レベル固定値から等化レベル目標値の選択を行う選択手段と、復号手段の出力における複数の等化レベルに応じたタイミングを生成する生成手段と、生成手段による各等化レベルに対するタイミングとそれに対応する等化レベル目標値を選択する選択手段と、選択手段で選択したタイミングに従い、選択した等化レベル目標値とFIRフィルタの出力値との間の誤差値を演算する誤差演算手段と、誤差演算手段で求めた誤差値からタップ係数値を演算し、FIRフィルタへのタップ係数の更新を行う係数制御手段とを備える。
(32)前記(31)において、係数制御手段にはタップ係数の更新1回当たりの更新量を決定する第1の減衰率が与えられ、追従手段には等化レベル追従変動量を決定する第2の減衰率が与えられ、第1の減衰率と第2の減衰率との関係は、(第1の減衰率)≪(第2の減衰率)である。
(33)前記(31)において、FIRフィルタへのタップ係数更新は、追従手段における第2の減衰率に対する減衰時間の経過後に開始される。
(34)前記(31)において、係数制御手段においてFIRフィルタへのタップ係数更新を行う場合は、追従手段における等化レベルへの追従動作を停止する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、適応等化制御に必要な誤差演算において、演算の対象となる等化レベルと、そのレベルに対するデコードタイミングを選択することで、非対称性を持った再生信号や、振幅レベルの劣化した再生信号に対し、等化レベルを絞り込んだ波形等化制御を行うことができる。特に、再生信号の非対称性に対する再生信号の劣化が現れやすい等化レベルを誤差演算、タップ係数の更新制御、収束判定から除外することで、瞬間的に異常な振幅が現れた場合の誤差演算、タップ更新を除外することが可能となり、適応等化制御におけるタップ更新制御、収束判定に伴うタップ係数ホールドを適切に制御することが可能となる。
また、本発明によれば、等化レベル別の誤差平均値から、再生状態に応じた適切な目標レベルを設定することが可能となり、適切な適応等化制御を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1及び図2を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に適用される波形等化制御回路を光ディスク装置に適用した場合の構成図であり、図2は図1において適応等化制御を行う上で、ビタビ復号器の出力に対する処理から、FIRフィルタ出力と教師(ターゲット)信号との誤差演算を行うまでの処理を示した説明図である。
図1において、光ディスク装置は、光ディスク1、この光ディスク1の記録層にアクセスして記録マーク、ピットの読み取りを行う光ヘッド2、光ディスク1に対するレーザー照射からの戻り光に対する信号の増幅を行い、再生信号として出力するプリアンプ3や、光ディスク装置全体を制御し、固定目標レベル、減衰率A、収束閾値の設定を制御するシステムコントローラ15、光ディスク再生信号に対する波形等化制御を行う波形等化制御回路18などから構成される。
波形等化制御回路18は、ADコンバータ(ADC)4、タップ係数値の変更が可能なFIRフィルタであるFIRフィルタ回路5、FIRフィルタ回路5の出力に対してビタビ復号処理を行う復号手段であるビタビ復号回路6、データ復調回路7、ビタビ復号回路6の出力における複数の等化レベルに応じたタイミングを生成する生成手段であるターゲットデコーダ8、遅延回路(1)9、遅延回路(2)10、ターゲットデコーダ8による各等化レベルに対するタイミングとそれに対応する等化レベル目標値を選択する選択手段であるターゲット選択回路11、ターゲット選択回路11で選択したタイミングに従い、選択した等化レベル目標値とFIRフィルタ回路5の出力値との間の誤差値を演算する誤差演算手段である誤差演算回路12、誤差演算回路12で求めた誤差値からタップ係数値を演算し、FIRフィルタ回路5へのタップ係数の更新を行う係数制御手段である係数制御回路13、収束判定回路14などから構成される。
ADコンバータ4は、プリアンプ3からの再生信号に対し、1T(Tは自然数で記録マーク、ピットの長さに対する最小単位を示すチャネルビット)単位でサンプリングを行い、サンプル値に対するデジタル変換値を出力するコンバータである。FIRフィルタ回路5は、適応等化制御対象となる回路である。ビタビ復号回路6は、ビタビ復号アルゴリズムを実現する回路である。データ復調回路7は、ビタビ復号された再生信号(NRZI:non−return to zero inverted)に対し、同期信号の検出、復調処理により元の再生情報を得る回路である。
ターゲットデコーダ8は、NRZI信号に対し、等化レベル別のタイミング検出を行うデコーダである。ターゲット選択回路11は、等化レベル別のタイミングに対し、適応等化制御の誤差演算を行う際に必要で、各等化レベル別の固定目標レベル(ターゲットレベル)を同期化し、さらに誤差演算の対象とする等化レベル別のタイミング選択を行う回路である。
誤差演算回路12は、選択したターゲットレベルと、FIRフィルタ回路5の出力から行うターゲットとの誤差(等化誤算)の演算を等化レベル別のターゲットタイミングに従い行う回路である。遅延回路(2)10は、ビタビ復号回路6における演算遅延からターゲット選択回路11からの選択タイミング出力までの遅延時間に対し、FIRフィルタ回路5の出力を遅延させ、誤差演算を行う際に、FIRフィルタ出力と、選択タイミングとの位相合わせを行うための回路である。係数制御回路13は、誤差演算結果と減衰率A、FIRフィルタ回路5の入力からFIRフィルタのタップ係数を演算する回路であり、減衰率AはLMSアルゴリズムのμ(ステップサイズパラメータ)に相当する。
遅延回路(1)9は、ビタビ復号回路6から誤差演算回路12までの遅延時間に対し、FIRフィルタ回路5の入力を遅延させ、タップ係数演算を行う際に、FIRフィルタ入力と誤差演算結果出力の位相合わせを行うための回路である。収束判定回路14は、誤差演算結果と、閾値の比較から誤差収束判定を行い、係数制御回路13におけるタップ係数の更新を停止制御する回路である。
図1におけるターゲットデコーダ8、ターゲット選択回路11、誤差演算回路12で行われる処理について、図2を用いて説明する。
図2において、ビタビ復号回路6から出力されるNRZI信号(a)は、一例として最小マーク3Tの再生信号に対する処理を示し、等化レベルの判定(デコード)と等化レベルの対応を(b)に示す。等化レベルのデコードは、時系列的に連続するNRZI信号4ビット‘0000’〜‘1111’であり、それに対する等化レベルとして−4、−3、0、+3、+4が相当する。これは、ビタビ復号回路6のビタビ復号状態遷移図と同一である。図2においては、一例として4T−5T−4TのNRZI信号列に対する等化レベルデコード動作と、等化レベルとの対応を示している。
さらに、等化レベルデコード結果に対してデコードタイミング(c)が等化レベル別にデコードされる。さらに、ターゲット選択回路11で、検出されたデコードタイミング(c)から、例えば−4、0、+4の等化レベルに対するデコードタイミングを選択し、各等化値別に設けられた目標レベルを選択デコードタイミングに同期化させる。選択後のターゲットタイミングと目標レベルは時系列的に(d)のように出力される。−3、+3の等化レベルは選択されないため、該当レベルの選択タイミング、目標レベルは出力されない。
誤差演算回路12においては、(d)の選択後の目標タイミングに従い、それに同期した等化レベル別の目標レベルとFIRフィルタ回路5の出力から誤差を算出し、目標誤差として出力する。この一例の場合は、−4、0、+4の等化レベルに対する誤差演算のみが行われ、−3、+3に対する誤差演算は行わないことになる。
さらに、図1の係数制御回路13において、目標誤差と、FIRフィルタ回路入力、減衰率Aの乗算を行い、LMSアルゴリズムC(n+1)=C(n)−μ×e(n)×x(n)におけるμ×e(n)×x(n)の乗算を行う。さらに、FIRフィルタ回路に対する現在のタップ係数と乗算結果(μ×e(n)×x(n))との差分演算から、更新タップ係数値を算出し、FIRフィルタ回路5に対して出力する。一方で、収束判定回路14においては、目標誤差と収束閾値との大小比較を行う。目標誤差に対しては、例えばMサンプル(Mは正の整数で≧2)の誤差に対する平均化処理が行われ、(目標誤差平均値)≦(収束閾値)の条件で誤差収束を判定する。係数制御回路13は、誤差収束判定に従い、更新したタップ係数をホールドし、FIRフィルタ回路5に対する係数の更新を行わないように制御する。
以上説明した第1の実施の形態においては、誤差演算の対象となる等化レベルとそれに対するデコードタイミングを選択することで、非対称性を持った再生信号や、振幅レベルの劣化した再生信号に対し、等化レベルを絞り込んだ適応等化制御が可能となる。特に、再生信号の非対称性に対する再生信号の劣化が現れやすい等化レベル±3を誤差演算、タップ係数の更新制御、収束判定から除外することで、瞬間的に異常な振幅が現れた場合の誤差演算、タップ更新を除外することが可能となり、適応等化制御におけるタップ更新制御、収束判定に伴うタップ係数ホールドを適切に制御することが可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について、図3及び図4を用いて説明する。
図3は本発明の第2の実施の形態に適用される波形等化制御回路を光ディスク装置に適用した場合の構成図であり、前記第1の実施の形態(図1)に対して、誤差演算回路12からの目標誤差を、ターゲット選択回路11からの選択タイミングに従い、等化レベル別の誤差平均値を出力する誤差平均回路16が追加され、その他の構成要素については図1と同様であり説明を省略する。
図3における適応等化制御において、特に固定目標レベルを求めるため、システムコントローラ15で行われる処理を図4のフローチャートを用いて説明する。
図4において、まず、システムコントローラ15はターゲット選択回路11に対し、各等化レベル(−4、−3、0、+3、+4)に対する初期値を設定する(S41)。さらに、光ディスク1に対して光ヘッド2をアクセスさせ、ディスク上の記録マーク、ピットを読み取り再生する(S42)。再生が開始されると、FIRフィルタ回路5、ビタビ復号回路6、ターゲットデコーダ8、誤差演算回路12を介して、誤差平均回路16において等化レベル別の誤差を取得して誤差平均値が出力される(S43)。
そして、システムコントローラ15は誤差平均値を取得し、各等化レベルに対する誤差平均値と判定閾値との大小比較を行う(S44)。この判定の結果、(判定閾値)≧(ある等化レベルに対する誤差平均値)の場合、ターゲット選択回路11に設定している該当等化レベルに対する目標レベルを確定させる(S45)。一方、S44において条件を満たさない場合は、目標レベル初期設定値に対する更新(アップダウン)を行い(S47)、S43〜S45の処理、判定を繰り返す。
そして、S46において、システムコントローラ15が学習の対象とした等化レベル全てに対する目標レベルの調整が終了すれば、学習処理を終了する。学習対象の等化レベルが残っている場合には、次の等化レベルに対する学習処理を行う(S43〜S45)。この場合に、学習の対象となる等化レベルは全等化レベル(−4、−3、0、+3、+4)または、システムコントローラが選択した等化レベルのみに対して行う。
以上説明した第2の実施の形態においては、前記第1の実施の形態での効果に加え、等化レベル別に算出される誤差平均値に従い学習し、ターゲット選択回路11に適切な各等化レベルの目標レベルを設定することで、適応等化制御における誤差演算、タップ係数演算を適切に行うことが可能となる。また、図4で説明した処理は、アクセスの度に再生開始目標の手前のトラック領域で行われ、再生開始目標以降での適応等化制御を適切に行い、再生信頼性の向上を図ることが可能となる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態について、図5及び図6を用いて説明する。
図5は本発明の第3の実施の形態に適用される波形等化制御回路を光ディスク装置に適用した場合の構成図であり、前記第1の実施の形態(図1)、第2の実施の形態(図3)に対して、ビタビ復号を行う際の等化基準値をビタビ入力信号に対する等化レベルの変動に応じて追従させる等化基準値制御回路17、等化レベル別の更新基準値、固定目標レベルの選択を行う目標レベル選択回路19が追加され、その他の構成要素については図1、図3と同様であり説明を省略する。
図5において、等化基準値制御回路17は、減衰率Bに従い、ビタビ入力信号に対する等化レベルの追従速度を制御する。減衰率Bに従い追従させた等化レベル(−4、−3、0、+3、+4)は、更新基準値としてビタビ復号回路6に出力し、ビタビ復号回路はそれを入力信号に対する等化レベルとして復号演算を行う。
一方で、更新基準値は目標レベル選択回路9へ出力され、システムコントローラ15により、各等化レベル別に更新基準値と固定目標レベルとの選択が行われ、選択された各等化レベル別の目標レベルに対して誤差演算など、それ以降の処理が行われ、FIRフィルタ回路5のタップ係数更新を制御する。
ここで図6を用いて、等化基準値制御回路17における基準値の追従と、収束判定回路14における誤差平均値の減衰について説明する。図6は、一例としてオーバーパワーで記録された光ディスクからの再生信号に対する基準値更新を示している。再生信号は非対称性を持った波形となり、等化基準値更新回路17における初期基準値と、再生波形に対する等化レベルのずれが存在している。基準値の更新は、再生波形の非対称性に対して各等化レベルが追従する。再生波形の非対称性が瞬間的に大きく変動した場合にも安定した追従を行う目的で、減衰率Bに従い追従させる。
一方で、等化基準値制御回路17は、追従が収束、つまり減衰率Bに応じた追従時間が経過すると係数制御回路13に対して、適応等化制御によるタップ係数の更新を許可する。あるいは、係数制御回路13はビタビ復号処理が開始されてから、減衰率Bに従った時間経過後にタップ係数の更新を開始する。
減衰率Bと減衰率Aの大小関係について、等化基準値に対する追従が収束した後は、等化基準値の更新と適応等化制御が同時に行われる。システムコントローラ15は、あらかじめ(1)(減衰率A)≪(減衰率B)、または(2)(減衰率A)≫(減衰率B)となるように各減衰率を与える。(1)の場合は等化基準値制御回路17における追従を優先させる場合で、(2)の場合は適応等化制御におけるタップ係数更新を優先させる場合である。一方で、等化基準値更新回路17での減衰率Bに従った追従が収束すると、基準値更新を停止し、適応等化制御のみを行う場合も考えられる。
なお、目標レベル選択回路19に入力する固定目標レベルに対しては、前記図4で説明した方法で決定することができる。
以上説明した第3の実施の形態においては、前記第1、第2の実施の形態における効果に加え、等化基準値制御回路17における更新基準値の収束後に適応等化制御を開始することで、非対称性を持った再生信号に対する誤差演算、タップ係数更新を適切に行うことが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記第1、第2、第3の実施の形態では、DVDに採用される最小マーク3Tの光ディスク再生信号を一例にとり、波形等化制御回路、制御方法を説明してきたが、本発明は、Blu−ray等の高密度ディスクに採用される最小マーク2Tの再生信号にも適用可能である。この場合、等化レベルとして±2が加わり、(−4、−3、−2、0、+2、+3、+4)の7レベルに対するタイミングのデコード、等化目標レベルの設定、目標レベルの選択を行うことで誤差演算を行い、適応等化制御を行うことになる。
また、前記第1、第2、第3の実施の形態における誤差演算回路12から出力される目標誤差は、Nサンプル(Nは正の整数で≧2)の誤差に対する平均化処理を出力することで、瞬間的な再生信号の振幅変動等に対する目標誤差への影響を最小に留め、タップ係数の不用意な更新を抑えることができる。
また、誤差演算回路12または誤差平均回路16で求める誤差平均値は移動平均とすることで、波形等化制御回路の回路規模の削減に貢献することができる。
また、本発明においては、図1、図3、図5の波形等化制御回路18に含まれる各回路は同一の半導体(LSI)にレイアウトされる。または、波形等化制御回路18とシステムコントローラ15も含めて同一の半導体(LSI)にレイアウトされる。
本発明は、光ディスク装置の再生技術に関し、特に、DVDやBlu−rayディスク等の光ディスクから読み出された再生信号に対して適応等化を行う波形等化制御回路及び制御方法に適用して有効である。
本発明の第1の実施の形態に適用される波形等化制御回路を光ディスク装置に適用した場合を示す構成図である。 図1において適応等化制御を行う上で、ビタビ復号器の出力に対する処理から、FIRフィルタ出力と教師(ターゲット)信号との誤差演算を行うまでの処理を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に適用される波形等化制御回路を光ディスク装置に適用した場合を示す構成図である。 図3における適応等化制御において、特に固定目標レベルを求めるため、システムコントローラで行われる処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に適用される波形等化制御回路を光ディスク装置に適用した場合を示す構成図である。 図5において、等化基準値制御回路における基準値の追従と、収束判定回路における誤差平均値の減衰を示す説明図である。
符号の説明
1…光ディスク、2…光ヘッド、3…プリアンプ、4…ADコンバータ、5…FIRフィルタ回路、6…ビタビ復号回路、7…データ復調回路、8…ターゲットデコーダ、9…遅延回路(1)、10…遅延回路(2)、11…ターゲット選択回路、12…誤差演算回路、13…係数制御回路、14…収束判定回路、15…システムコントローラ、16…誤差平均回路、17…等化基準値制御回路、18…波形等化制御回路、19…目標レベル選択回路。

Claims (4)

  1. 光ディスク再生信号に対する波形等化制御回路であって、
    タップ係数値の変更が可能なFIRフィルタと、
    前記FIRフィルタの出力に対してビタビ復号処理を行う復号手段と、
    前記復号手段の入力波形に応じて、前記復号手段で用いる等化レベルに追従させる追従手段と
    記復号手段の出力における複数の等化レベルに応じたタイミングを生成する生成手段と、
    前記生成手段による各等化レベルに対するタイミングとそれに対応する等化レベル目標値を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択したタイミングに従い、選択した等化レベル目標値と前記FIRフィルタの出力値との間の誤差値を演算する誤差演算手段と、
    前記誤差演算手段で求めた誤差値からタップ係数値を演算し、前記FIRフィルタへのタップ係数の更新を行う係数制御手段とを備え
    前記選択手段で用いる等化レベル目標値は、前記追従手段より得られ、入力信号に応じて追従する等化レベルであることを特徴とする波形等化制御回路。
  2. 請求項記載の波形等化制御回路において、
    前記係数制御手段にはタップ係数の更新1回当たりの更新量を決定する第1の減衰率が与えられ、前記追従手段には等化レベル追従変動量を決定する第2の減衰率が与えられ、
    前記第1の減衰率と前記第2の減衰率との関係は、(第1の減衰率)≪(第2の減衰率)であることを特徴とする波形等化制御回路。
  3. 光ディスク再生信号に対する波形等化制御方法であって、
    FIRフィルタの出力に対してビタビ復号処理を行い、
    前記ビタビ復号処理において、復号に用いる等化レベルを前記FIRフィルタの出力信号に応じて追従させ、
    前記ビタビ復号処理の出力における複数の等化レベルに応じたタイミングを生成し、
    前記生成した各等化レベルに対するタイミングとそれに対応する等化レベル目標値を選択し、
    前記選択したタイミングに従い、選択した等化レベル目標値と前記FIRフィルタの出力値との間の誤差値を演算し、
    前記演算で求めた誤差値からタップ係数値を演算し、
    前記誤差値の演算に用いる等化レベル目標値は、前記ビタビ復号処理において復号に用いられ、前記FIRフィルタの出力信号に応じて追従させた等化レベルであることを特徴とする波形等化制御方法。
  4. 請求項3記載の波形等化制御方法において、
    前記タップ係数値の演算に利用され、タップ係数の更新1回当たりの更新量を決定する第1の減衰率を与え、
    前記FIRフィルタの入力信号に応じて追従する等化レベルの追従変動量を決定する第2の減衰率を与え、
    前記第1の減衰率と前記第2の減衰率との関係は、(第1の減衰率)≪(第2の減衰率)であることを特徴とする波形等化制御方法。
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