JP2008181617A - 情報再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】欠陥等に起因する波形変動が生じても、安定で、かつ、シンメトリずれでの良好な性能を有するLSI化に適した情報再生装置を提供する。
【解決手段】オフセット補正器11は、A/D変換器10が出力するデジタル信号DRFを入力し、オフセット補正を行う。オフセット補正器11は、再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロに合わせるようにオフセット補正するレベル補正動作と、再生信号のレベルを振幅基準ゼロに合わせるようのオフセット補正するHPF動作とが切換え可能に構成されている。オフセット補正器11は、通常再生時には、レベル補正動作によってオフセットを補正し、欠陥判別器14が欠陥領域を検出すると、動作をHPF動作に切り替えてオフセット補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報再生装置に関し、更に詳しくは、再生信号のオフセットを補正するオフセット補正器を備える情報再生装置に関する。
近年のマルチメディア化の進展により、映像情報を含む大量の情報を処理する必要がある。さらに、これらの情報を記録するストレージ装置の大容量化が必要であり、特に、高画質の映像情報のストレージ分野では、現状のDVD以上の容量が望まれている。しかし、光ディスク装置或いはHDD装置では、記憶容量を増加させるためには記録密度を上げる必要があることから、記録密度を上げた際のエラーレートの低減や、信頼性の確保が重要課題となっている。この課題に対して、光ディスクでは、大別すると、媒体組成アプローチ、光学的アプローチ、信号処理的アプローチの3種類の方向で検討がなされてきた。以下では、主に信号処理的アプローチに関して説明する。
光ディスク装置は、光学素子により集光されたレーザービームをディスク媒体上に照射し、反射光の明暗或いは偏光により情報を検出する。集光されたビームスポットは有限であり、径が小さいほど高密度の記録再生が可能であるため、このビームスポットを小さくするための光学的なアプローチが進められてきている。スポット径は対物レンズNA(Natural Aperture)に逆比例し、レーザービーム波長λに比例する。従って、NAを大きくし、λを小さくすることでスポット径を小さくすることが可能である。しかし、NAを大きくすると焦点深度が浅くなり、ディスク面とレンズの距離を狭める必要があるため限界がある。また、短波長レーザは、高出力発振の安定性、長寿命化等が課題であるが、CDでは赤外レーザ(λ=780nm)、DVDでは赤色レーザ(λ=650nm)、次世代DVDでは青色レーザ(λ=405nm)と短波長化は徐々に進んでいる。
ここで、光ヘッドとディスク媒体間の伝送路周波数特性は、有限なビームスポットのため、高域のゲインが低下するLPF(Low-Pass Filter)の形となる。従って、矩形波を記録しても波形が鈍ってしまう。また、記録密度を高くすると、特定の時刻で読み出すべき波形が他の時刻の波形と干渉する符号間干渉が発生し、この符号間干渉のため、ある長さ以下の短い記録マークの再生が困難となる。逆に、記録マークが長い場合を考えると、同期クロック抽出用の位相情報の出力頻度低下は同期外れの原因となるため、ある長さ以下に制限する必要がある。
以上の理由により、信号処理的なアプローチとして、光ディスクへの記録データは記録符号化されている。特に、符号の反転距離を制限したRLL符号(Run Length Limited Code)が用いられることが多く、ETM(Eight to Twelve Modulation)、EFM(Eight to Fourteen Modulation)、(1,7)RLL、8/16符号などが使われている。このうち、CDで用いられるEFM変調符号と、DVDで採用された8/16変調符号とにおける最小ラン長は2(d=2)であり、(1,7)RLL、ETM変調符号の最長ラン長は1である。ETMは、非特許文献1にその記述があるように、(1,10)RLL符号であり符号化率は(1,7)RLLと同様に2/3であるが、最短マークの連続数の制限とDC(Direct Current)成分圧縮性能に特徴がある。
また、波形等化と呼ばれる技術がある。これは、符号間干渉を取り除くような逆フィルタを挿入することで誤り率を低下させるものである。この等化は、再生信号の高帯域成分を強調するため、符号間干渉は抑えられるが、ノイズの高域成分も強調することになり、再生信号のSNR(Signal to Nose Ratio)を劣化させる場合がある。特に、記録密度を上げた時には、この波形等化によるSNRの悪化が検出データの誤りの主要因となる。PR(Partial Response)等化は、既知の符号間干渉を故意に起こすような波形等化の一方式である。通常、高域成分を強調することがないため、SNRの悪化を抑えることができる。
一方、検出方式のうちで有効なものとしては、最尤検出方式がある。この方式は、ある状態遷移をすることが分かっているデータ列に対して、考えられる全ての時系列パタンの中から誤差の二乗平均が最小になるものを選択することで検出性能を上げる方式である。ただし、実際の回路上で上述の処理を行うことは、回路規模及び動作速度の点で困難であるため、通常は、ビタビアルゴリズムと呼ばれるアルゴリズムを用い、パスの選択を漸化的に行うことにより実現している。この方式は、ビタビ検出と呼ばれる。
前述のPR等化にビタビ検出を組み合わせた検出方式はPRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式と呼ばれ、この方式では、一種の誤り訂正を行いながらデータを検出できる。PR等化により、再生信号は、時間方向に相関を持たされている。このため、再生信号をサンプリングしたデータ系列には、特定の状態遷移しか現れなくなる。限られた状態遷移と、ノイズを含む実際の再生信号のデータ系列とを比較し、最も確からしい状態遷移を選ぶことで、検出データの誤りを低減できる。ETM符号とPR(1,2,2,2,1)チャネルを用いたPRML検出方式は、非特許文献2にその記述があり、高密度記録再生時に広い検出マージンを得ることが可能である。
ビタビ検出により検出性能を上げるためには、再生チャネルの周波数特性を、特定のPR等化特性に一致させる必要がある。その場合、再生チャネルになるべく近いPR等化特性を選ぶようにするが、一般には、波形等化器を用いて周波数特性を補正し、できるだけ所定のPR特性に等しくなるようにしている。信号の経時劣化を適応的に補正し、検出性能を高める技術としては、自動等化或いは適応等化方式がある。逐次型の適応等化アルゴリズムは、非特許文献3に記載されているが、特に、Zero Forcing法、Mean Square法などが一般的である。適応等化技術は、装置の初期調整が不要となるなど、その効果は大きい。
ところで、ビタビ検出に限らず、他の検出方式でも、再生信号のDC変動によって検出性能が低下する。通常、これを補うために、HPF(High-Pass Filter)などでDCずれを補正した後に検出動作を行う。しかし、再生信号のアシンメトリがずれていた場合には、HPFを通しても極性反転レベルをゼロ基準に合わせることができない。再生信号をゼロしきい値によりスレッショルド検出する場合、2値化信号を積分してDutyが平均的にゼロになるようにしきい値を制御するオートスライサと呼ばれる技術が特許文献1の従来例として記載されている。
上記オートスライサについて、図9を参照して説明する。光ピックアップで検出された再生信号は、図示しない増幅器等を経由し、コンデンサー30より成る直流カット部でDC分が除去される。DC分が除去された検出電圧は、コンパレータ31によって2値化される。前述したように、光ディスクに記録される情報は、様々な変調によりDCフリーに近い。このため、コンパレータ31のスライス基準が適正な場合であれば、コンパレート結果を積分したものはゼロになる。一方、再生信号は、光ヘッドと媒体間の周波数特性によって帯域が制限されるため、スライス基準がずれていた場合にはDutyずれが生じ、コンパレート結果を積分したものは、スライス基準ずれ量と極性とに応じて、極性を持った値として検出できる。従って、抵抗器32及びコンデンサー33で積分を行い、バッファ34を通して、スライス基準をコンパレータ31にフィードバックすることで、自動的に適切なスライス基準に制御できる。
また、デジタル化に適したDCずれ補正に関する技術が、特許文献2に示されている。この技術を、図10を用いて説明する。再生信号は、PLL回路16が出力するクロック信号のタイミングでA/D変換器10にてA/D変換され、オフセット補正器20及び等化器12を介してビタビ検出器13に入力される。誤差信号生成器115は、ビタビ検出器13の検出データと、等化器12の出力とから、等化誤差を生成する。誤差信号生成器115は、生成した等化誤差のうちで、再生信号極性反転近傍での等化誤差を、オフセット補正器20に出力する。オフセット補正器20は、再生信号極性反転近傍での等化誤差を積分してゼロになるように、オフセット量を制御する。等化誤差には、直接DCずれが加算されるため、高速で高い精度のオフセット補正が実現できる。これにより、ビタビ検出器13の検出性能を最大限に発揮させることができる。
特開平7−296386号公報 特願2005−245941号公報 Kinji Kayanuma, et al.,「Eight to Twelve Modulation Code for High Density Optical Disk」 International Symposium on Optical Memory 2003, Technical Digest pp.160-161, November 3, 2003 小川、本間他 著 「HD DVD装置化技術の開発(記録技術)」 社団法人映像情報メディア学会技術報告 ITE Technical Report Vol.28, No.43, PP.17-20 MMS2004-38, CE2004-39(Jul.2004) 斎藤収三他 著 「現代 情報通信の基礎」 オーム社 平成4年12月20 pp.212 - 217
最尤検出器が必要となる検出系における再生信号は、分解能或いはSNRが低いため、2値化スライスには、ジッタという形で多くのノイズが加算される。従って、特許文献1で、スライス結果からスライスレベルを正確に検出するためには、積分期間を長く取る必要がある。その結果、スライスレベルの精度或いは制御帯域が犠牲になるという問題がある。また、回路のデジタル化に際しては、時間分解能を上げるためにA/D変換のサンプリング速度を早くする必要があり、また、量子化ビット数を多く取る必要もある。
一方、特許文献2に記載の技術を用いると、オフセットの追従精度及び追従帯域の問題は解決できる。しかし、光ディスクの再生信号には、媒体面の傷やほこり、或いは、記録層の微小欠陥等が必ず存在する。一般に、このような欠陥領域は、再生信号の振幅低下と、DCレベル変動とを伴って現れる。特許文献2に記載の情報検出器では、欠陥通過によりサンプリング位相ずれが発生する場合がある。最尤検出器は、サンプリング位相が正しいことを前提に検出動作を行うため、サンプリング位相がずれた状態では、誤った検出データを検出する。この検出データを用いてオフセット補正用の誤差情報を生成すると、DCずれが加速する。DCずれはPLLの位相比較器にフィードバックされて、サンプリング位相ずれを加速する。その結果、例えば図11に示すように、欠陥領域の通過後にDCずれを起こし、位相ずれπで安定することになる。これにより、本来ECC(Error Correction Code)で十分訂正できるはずの欠陥が訂正不能のバーストエラーと見えることになる。
特許文献2では、PLLの同期判定を行い、非同期時には、オフセット補正動作をホールド又は初期化するとの記載がある。しかし、再生信号のSNRが低い場合には、PLL内の位相比較状態から短時間で同期状態を判定することは困難である。このため、通常は、検出データパタンの中の例えば同期フラグの間隔等を指標にする場合が多く、同期判定に時間がかかる。このタイムラグによって、ホールド又は初期化する間に、エラーが多数発生する。また、たとえ判定が間に合ったとしても、通常制御に戻ったときにサンプリング位相があっている保証はなく、すぐにDCレベルがずれる可能性がある。すなわち、欠陥通過に伴うPLL位相ずれ、DCずれに対する安定性に問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、欠陥等に起因する波形変動が生じても、安定で、かつ、シンメトリずれでの良好な性能を有するLSI化に適した情報再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報再生装置は、最尤検出を用いて、情報記録媒体より読み出された再生信号から2値化データを識別する情報再生装置において、前記再生信号を入力し、該再生信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするように前記再生信号のオフセットを制御するHPF動作と、前記再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするように前記再生信号のオフセットを制御するレベル補正動作とを切り替えて実行可能なオフセット補正器と、前記オフセット補正器出力によりオフセットが制御された再生信号から前記2値化データを識別する最尤検出器と、前記再生信号のエンベロープ変化より前記再生信号の乱れを検出する欠陥判別器と、前記欠陥判別器の波形乱れ検出結果に基づいて、前記オフセット補正器の動作を切り替えるための切換え信号を生成するゲート信号生成器とを備えることを特徴とする。
本発明の情報再生装置では、再生信号のオフセット補正を行うオフセット補正器を、再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するレベル補正動作と、再生信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するHPF動作とが切換え可能に構成する。このようなオフセット補正器によってオフセット補正された再生信号は、最尤検出器に入力され、最尤検出器にて2値化データが識別される。通常再生時には、オフセット補正器の動作をレベル補正動作とすることで、アシンメトリがずれているときでも、最短周期信号のDCレベルが振幅基準ゼロに合うようにオフセット補正される。一方、欠陥判別器が波形乱れを検出したときには、ゲート信号生成器から入力する切換え信号により、オフセット補正器の動作をHPF動作に切り替える。これにより、位相ずれに伴う制御系の発散を防ぐことができる。その後、波形乱れが収まって通常再生状態に戻ったときには、オフセット補正器の動作をレベル補正動作に戻して、高精度な追従に切り替える。以上より、欠陥等に起因する波形変動が生じても、安定に情報再生が可能となる。
本発明の情報再生装置では、前記ゲート信号生成器は、前記欠陥判別器が前記再生信号の乱れを検出すると、該乱れが検出された直後から、又は、該乱れの通過直後から所定期間だけ、前記切換え信号の極性を反転させる構成を採用できる。欠陥等により、再生信号に波形乱れが生じると、サンプリング位相ずれが生じて誤った検出データが識別されるため、オフセット補正器の動作を、最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセット補正するレベル補正動作のままとすると、DCずれが加速し、サンプリング位相ずれを加速することがある。このような場合に、ゲート信号生成器にて、切換え信号を、例えばLレベルからHレベルに反転し、この反転期間だけ、オフセット補正器の動作をHPF動作とすることで、波形変動が生じた際の位相ずれに伴う制御系の発散を防ぐことができる。
本発明の情報再生装置では、前記最尤検出器が、前記再生信号からビタビ検出により2値化データを検出するビタビ検出器を含む構成を採用できる。また、本発明の情報再生装置は、前記ビタビ検出器の前段に、前記再生信号の波形等化を行う等化器を更に備える構成を採用できる。
本発明の情報再生装置では、前記オフセット補正器は、前記再生信号からオフセットずれを補正する減算器と、前記ビタビ検出器の入力データと、前記ビタビ検出器が検出した2値化データとに基づいて前記レベル補正動作用の誤差信号を生成する誤差信号生成器と、前記切換え信号に基づいて、前記減算器出力又は前記誤差信号を選択出力するセレクタと、該セレクタが出力する信号を積分し、積分結果を前記減算器に帰還する積分器とを有する構成を採用できる。この場合、セレクタが、減算器の出力信号を選択して積分器に出力することで、HPF動作を実現できる。また、セレクタが、誤差信号生成器が生成する誤差信号を選択して積分器に出力することで、レベル補正動作を実現できる。
本発明の情報再生装置では、前記誤差信号生成器は、前記2値化データから所定パタンを判別するパタン判別器と、該判別器での所定パタンの検出結果に基づいて、前記誤差信号を選択的に出力する誤差情報出力部とを含む構成を採用できる。所定パタンとしては、最短周期パタン、極性変化パタン、又は、極性変化を含む前後1Tパタンを採用できる。パタン判別器が、これら最短周期信号に対応するパタンを検出しているときに、誤差情報出力部から誤差信号を選択的に出力することで、最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセット補正するレベル補正動作を実現できる。
本発明の情報再生装置では、前記誤差信号生成器は、前記ビタビ検出器が規定するPRチャネルのインパルス応答と前記2値化データとの畳み込み演算を行いレプリカ信号を生成するレプリカ生成部と、前記ビタビ検出器の入力データと前記レプリカ信号との間の誤差を算出する誤差算出部とを備えており、前記誤差情報出力部は、前記誤差算出部が算出した誤差を、前記誤差情報として選択的に出力する構成を採用できる。PRチャネルのインパルス応答と2値化データとを畳み込み演算したレプリカ信号は、2値化データの生成元のビタビ検出器の入力データに対応しており、このレプリカ信号と、ビタビ検出器の入力データとの差は、再生信号のずれ(誤差)を示している。パタン判別器が、所定パタンを検出しているときに、誤差情報出力部から、誤差算出部で算出された誤差を、誤差情報として選択的に出力することで、オフセット補正器にて、最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセット補正できる。なお、レプリカ信号と、ビタビ検出器の入力データとの間には、ビタビ検出器における内部遅延に相当する時間差があるので、誤差算出に際しては、ビタビ検出器の入力データを内部遅延に相当する時間だけ遅延し、レプリカ信号と、位相を合わせておけばよい。
本発明の情報再生装置では、前記誤差信号生成器は、前記ビタビ復号器の入力データと前記2値化データとの位相を合わせるための遅延器を備えており、前記誤差情報出力部は、前記遅延器によって遅延されたビタビ復号器の入力データを、前記誤差情報として選択的に出力する構成を採用できる。この場合、パタン判別器が所定パタンを検出しているときに、誤差情報出力部から、遅延器が出力するビタビ復号器の入力データを、誤差情報として選択的に出力することで、オフセット補正器にて、最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセット補正できる。
本発明の情報再生装置では、前記オフセット補正器は、前記再生信号からオフセットずれを補正する減算器と、前記2値化データから所定パタンを判別するパタン判別器と、前記ビタビ検出器が規定するPRチャネルのインパルス応答と前記2値化データとの畳み込み演算を行いレプリカ信号を生成するレプリカ生成部と、前記ビタビ検出器の入力データと前記レプリカ信号との間の誤差を算出する誤差算出部と、前記切換え信号と前記パタン判別器の判別結果との論理和をとるOR回路と、前記OR回路出力が真のとき、前記誤差算出部の出力を選択的に出力するセレクタと、該セレクタ出力を積分し、積分結果を前記減算器に帰還する積分器とを有する構成を採用できる。この場合、ゲート信号生成回路より、HPF動作を指示する旨の切換え信号が出力されているときに、誤差信号算出部が算出した誤差を、セレクタを介して積分器に入力し、積分結果を積分器から減算器に帰還することで、再生信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するHPF動作を実現できる。また、ゲート信号生成器により、レベル補正動作を指示する旨の切換え信号が出力されているときは、パタン判別器が所定パタンを検出するタイミングで、セレクタから、誤差信号算出部が算出した誤差を選択的に出力することで、再生信号の含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するレベル補正動作を実現できる。
本発明の情報再生装置では、前記オフセット補正器が、該オフセット補正器内の閉ループ中のゲインを切り換える手段を有しており、該切換え手段は、前記切換え信号によって前記閉ループのゲインを切り替える構成を採用できる。オフセット補正器内の閉ループについては、ゲイン切換え手段を設けて、オフセット補正器がレベル補正動作を行っているときと、HPF動作を行っているときとで、異なるゲインとすることができる。或いは、同じゲインであってもよい。
本発明の情報再生装置では、再生信号のオフセット補正を行うオフセット補正器を、再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するレベル補正動作と、再生信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するHPF動作とが切換え可能に構成し、通常再生時は、オフセット補正器の動作をレベル補正動作とし、欠陥検出部が波形乱れを検出したときには、オフセット補正器の動作をHPF動作とする。このようにすることで、通常再生時には、レベル補正動作により高精度なDC追従を行うことができる一方、欠陥等により波形乱れが生じたときには、オフセット補正器の動作をHPF動作に切り替えることで、位相ずれに伴う制御系の発散を防ぐことができる。これにより、欠陥等に起因する波形変動が生じても、安定に情報再生が可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の情報再生装置の構成を示している。情報再生装置100は、A/D変換器10、オフセット補正器11、等化器12、最尤検出器(ビタビ検出器)13、欠陥判別器14、ゲート信号生成器15、PLL回路16、及び、光ピックアップ17を有する。光ピックアップ17は、光ディスク媒体18の情報記録面に集光ビームを照射し、その反射光を、アナログ電気信号(読出し信号)に変換する。光ピックアップ17によって照射される集光ビームは、図示しないアクチュエータサーボにより、ディスク面に対してフォーカス方向及びトラッキング方向に正確に位置決めされる。
光ピックアップ17からの読出し信号は、図示しないプリアンプによって増幅され、アナログフィルタによって高域ブースト等化及び帯域制限処理がなされ、再生RF信号として、A/D変換器10に入力される。A/D変換器10は、再生RF信号を、デジタル信号DRFに変換する。デジタル信号DRFは、オフセット補正器11によってオフセットが補正され、PLL回路16に入力される。
オフセット補正器11は、再生信号のDCレベルを、振幅基準ゼロにするようにオフセット制御するHPF動作と、再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロとするようにオフセット制御をするレベル補正動作との切換えが可能に構成される。具体的には、HPF回路とレベル補正回路との2系統を設けてセレクタで切り替える構成とする。或いは、HPF回路とレベル補正回路との順で直列に接続し、レベル補正回路のオン/オフ制御を行う構成でもよい。
PLL回路16は、オフセット補正器11が出力するオフセット補正後のデジタル信号(OCO)に基づいて、A/D変換器10のサンプリングクロックを生成する。PLL回路16内の位相比較器及びループフィルタは、デジタル回路で構成する。PLL回路16では、ループフィルタ出力をD/A変換し、ループフィルタ出力をアナログ電圧に変換した上で、VCO発振周波数を制御する。或いは、補間器を設け、A/D変換器10を固定周波数でサンプリングし、PLL回路16で補間位相を制御する完全デジタルの補間PLL構成としてもよい。
等化器12は、オフセット補正器11の出力信号OCOを入力し、入力信号OCOを、次段のビタビ検出器13で規定した所定のPRチャネルにできるだけ近づくように等化する。等化器12をFIRフィルタで構成し、各タップ係数を等化誤差信号と等化器入力との相関がゼロとなるようにLMSアルゴリズムで制御する適応等化構成とすることができる。また、入力信号の分解能とSNRとが大きく変化しないならば、固定タップのフィルタでもかまわない。更に、A/D変換器10前段のアナログブースト等化で、再生RF信号を所望のPRチャネルに一致させることができる場合には、等化器12は不要である。
ビタビ検出器13は、等化器12でPR等化されたデジタル信号(EQO)に基づき、PRチャネル特性と照らし合わせて最も確からしい2値化データ列を最尤検出する。ビタビ検出に代えて、固定長の取り得るすべてのデータパスに対して最も確からしいパスを選択するような最尤検出を採用することもできる。ビタビ検出器13が出力する検出データDに対しては、RLL復調された後、誤り訂正処理が行われる。
欠陥判別器14は、A/D変換器10が出力するデジタル信号DRFに基づいて、波形乱れの有無を判定する。この判定では、デジタル信号DRFのエンベロープが変化したとき、特に、振幅が急激に小さくなったときに、波形乱れが発生したと判定する。欠陥判別器14は、出力信号g1により、波形乱れ発生の有無をゲート信号生成器15に伝える。欠陥判別器14は、波形乱れが発生したと判定すると、例えば出力信号g1をLレベルからHレベルに変化させて、波形乱れの発生をゲート信号生成器15に伝える。
ゲート信号生成器15は、欠陥判別器14の出力信号g1に基づいて、オフセット補正器11に入力する信号g2(切換え信号)を出力する。ゲート信号生成器15は、波形乱れが発生した旨を受けて、例えば、波形乱れの検出開始タイミングから、或いは、通過直後のタイミングから所定の長さだけ、出力信号g2をLレベルからHレベルに変化させる。オフセット補正器11は、信号g2のLレベル期間でレベル補正動作を行い、信号g2のHレベル期間では、動作をHPF動作に切り替える。なお、図1では、LSI化に有利なことから、欠陥判別器をデジタル回路構成としているが、欠陥判別は、アナログRF信号を入力するアナログ回路にて実現することもできる。
図2は、オフセット補正器11の構成を示している。オフセット補正器11は、減算器111によって、入力デジタル信号DRFから、積分器114が出力するオフセット量を減算した値を出力する。セレクタ112は、ゲート信号生成器15が出力する信号g2がHレベルの時には、オフセット補正器11の出力信号OCOを選択し、積分器114には、乗算器113によって、信号OCOに固定ゲイン係数Kが乗算された値が入力される。この状態では、オフセット補正器11には、オフセット補正信号OCOのDC成分がゼロになるようにフィードバック制御がかかり、オフセット補正器11は、1次のHPF動作となる。
一方、ゲート信号生成器15が出力する信号g2がLレベルのときには、セレクタ112は、誤差信号生成器115に出力を選択する。誤差信号生成器115は、ビタビ検出器13が出力する検出データD(2値化データ)と、等化器12が出力する信号EQOとから、再生信号中の最短周期信号のDCレベルとの誤差信号ERRを生成する。この誤差信号ERRは、乗算器113、積分器114、及び、減算器111を通り、オフセット補正器11の出力信号OCOとして出力される。この状態では、オフセット補正器11の出力信号OCOの変化は、等化器12の出力信号EQOにフィードバックされるため、全体として、PRMLを含めた閉ループとなり、誤差信号ERRの平均値がゼロになるように制御がかかる。すなわち、レベル補正動作となる。
上記図2に示す構成のオフセット補正器11は、HPF動作とレベル補正動作とで、減算器111、積分器114、及び、乗算器113を共通化できるため、回路を、比較的小さな回路量で実現できる利点がある。乗算器113の乗数Kについては、タイミング切換え信号g2によって切り替える構成とすることができる。その場合には、HPF動作と、レベル補正動作とで、異なるカットオフ周波数で動作させることができる。
図3に、誤差信号生成器115の構成例を示す。レプリカ生成器1152は、検出データD(2値化データ)に基づいて、その検出データDに対応するビタビ検出器13の入力に相当するレプリカデータ列(多値データ)REPを生成する。検出データDにおけるHレベルを「1」、Lレベルを「−1」とし、時刻iでの検出データDの値をDiとして、ビタビ検出器13がPR(1,2,2,1)を規定して動作しているとすると、このインパルス応答は、P=1,P=2,P=2,P=1,P=0(i<0,i>3)である。時刻iのレプリカデータ値REPは、以下の畳み込み演算によって算出する。
REP=ΣDi+j×P
遅延器1151は、ビタビ検出器13の入力信号である等化器12の出力信号EQOを、ビタビ検出器13の内部遅延量に相当する時間だけ遅延して出力する。遅延器1151で、信号EQOをビタビ検出器13の内部遅延量に相当する時間だけ遅延することで、遅延器1151の出力信号DEQOと、レプリカ信号REPとが同位相となる。減算器1153は、レプリカ生成器1152が出力するREPと、遅延器1151が出力するDEQOとの差、すなわち等化誤差を出力する。
パタン判別器1154は、検出データDに基づいて、最短周期長(DVDでは3T)のパタンを判別する。パタン判別器1154は、例えば最短周期長に対応するタイミングではHレベルとなり、それ以外の期間ではLレベルとなるゲート信号g3を生成する。セレクタ1155は、ゲート信号g3のレベルに応じて、減算器1153によって生成された等化誤差を選択的に出力する。例えば、ゲート信号g3がHレベルのとき、すなわち、最低周期長に対応するタイミングで、減算器1153で生成された等化誤差を、誤差信号ERRとして選択的に出力する。
セレクタ1155は、ゲート信号g3がLレベルのとき、つまりは、検出データDのパタンが最短周期長のパタンに一致しないときは、等化誤差の出力を行わずに、誤差信号ERRを直前の値に保持する。或いは、ゲート信号g3がLレベルのときは、誤差信号ERRを「0」としてもよい。ただし、最短周期長のパタンに一致しないときに、誤差信号ERRを「0」とする場合は、パタンの出現頻度によって閉ループのゲインが変わるため、誤差信号ERRを直前の値に保持する方が好ましい。また、エッジ近傍での等化誤差は、最短周期のDCレベルに一致するため、再生信号における最短周期長パタンの出現頻度が低い場合には、パタン判別器1154で、検出データDのエッジ部、又は、エッジ部を含む前後1Tのパタンを判別し、このタイミングで誤差信号ERRを出力してもよい。
上記では、最低周期長に対応するタイミングでの等化誤差を誤差信号ERRとしたが、これに代えて、図4に示す構成の誤差信号生成器115を用い、セレクタ1155から、エッジ近傍で等化器12の出力信号EQOの値を、選択的に誤差信号ERRとして出力する構成としてもよい。図4において、遅延器1151及びパタン判別器1154の動作については、図3の構成と同様である。ただし、図3に示す構成を採用し、等化誤差を選択的に出力する方が、DCレベルを検出する際のSNRが高いので、高精度で追従させることが可能である。
図5に、オフセット補正器の別の構成例を示す。この構成では、レベル補正動作時には、図3と同様に、等化誤差信号を、パタン判別器1154の結果によって選択的にセレクタ1155から出力して積算し、オフセットずれを制御する。一方、HPF動作時には、オフセット補正器11の出力OCOをフィードバックするのではまく、OR回路116によってセレクタ1155を制御し、常に、等化誤差信号が出力されるようにする。このようにすることで、HPF動作時には、特定のパタンタイミングの等化誤差ではなく、全タイミングの等化誤差の平均値がゼロとなるようにオフセットが制御される。各タイミングの等化誤差には、その時点のオフセットずれが重畳しているため、これをゼロにするように制御することは、HPF動作と等価な動作となる。
図6は、欠陥判別器14の構成を示している。最大値セレクタ141は、デジタル信号DRFと、減算器143が出力する値とを入力し、そのうちの最大値を出力する。最大値セレクタ141が出力した値は、一旦レジスタ142で保持された後、減算器143によって固定値Δが減算されて、最大値セレクタ141に帰還される。これにより、過去の最大値が常に保持されることなく、デジタル信号DRFの上限エンベロープEMAXを検出することができる。
同様に、最小値セレクタ144は、デジタル信号DRFと、加算器146が出力する値とを入力し、そのうちの最小値を出力する。最小値セレクタ144が出力する最小値は、一旦レジスタ145で保持された後、加算器146によって固定値Δが加算され、最小値セレクタ144に帰還される。これにより、過去の最小値が常に保持されることなく、デジタル信号DRFの下限エンベロープEMINを検出することができる。
コンパレータ147は、上限エンベロープEMAXと下限エンベロープEMINとの差と、基準値REFとを比較し、EMAXとEMINの差の大小判別を行う。EMAXとEMINの差は、デジタル信号DRFの振幅に相当し、欠陥領域では、この振幅が大きく変化する。コンパレータ147は、EMAXとEMINの差が、基準値REF以下であるときには、出力信号g1を、例えばLレベルからHレベルに変化させて、波形乱れの発生をゲート信号生成器15に伝える。
以下、情報再生装置100における各部の動作について詳細に説明する。図7は、誤差信号生成器115における各部の動作波形を示している。ここでは、情報再生装置100は、DVDから読み出した再生RF信号を、PR(1,2,2,1)チャネルでビタビ検出する場合を想定する。遅延器1151(図3)は、ビタビ検出器13の入力データである等化器12の出力EQOに、ビタビ検出器13の内部遅延量に相当する遅延を付加し、DEQOを生成する。また、レプリカ生成器1152は、ビタビ検出器13が出力する検出データDにインパルス応答(・・0、1,2,2,1,0,0・・)を畳み込んでレプリカ信号REPを生成する。減算器1153は、遅延器1151により遅延された信号DEQOとレプリカ信号REPとの差(等化誤差:DEQO−REP)を出力する。
パタン判別器1154は、検出データDに基づいて、極性変化タイミング(レプリカ信号REP=0)及びその前後(レプリカ信号REP=±4)でHレベルとなる信号g3を生成する。セレクタ1155は、減算器1153が出力する等化誤差(DEQO−REP)のうち、信号g3のHレベル期間、すなわち、レプリカ信号REPが「0」及び「±4」のときの等化誤差を、誤差信号ERRとして出力する。図7においては、等化誤差のうちで、誤差信号ERRとして週力される等化誤差を、○で示している。オフセット補正器11(図2)にて、この誤差信号ERRの積算がゼロとなるように閉ループ系が動作することで、シンメトリずれがある場合でも、最短周期のDCレベルを振幅基準に合わせることができる。
図8は、欠陥通過時の各信号を時系列で示している。ここでも、再生RF信号としてDVDの再生信号を想定し、PR(1,2,2,1)チャネルでビタビ検出する場合を考える。PR(1,2,2,1)では、等化器12の出力EQOは、中央0を含む5値のレベルに等化される。光ディスク媒体18(図1)からの読出しが正常に行えているときには、再生RF信号の振幅は大きく、最大値セレクタ141(図6)が出力する上限エンベロープEMAXと、最小値セレクタ144が出力する下限エンベロープEMINとの差は、基準値REFよりも大きい。この状態では、コンパレータ147が出力する信号g1はLレベルであり、オフセット補正器11は、レベル補正動作により、RF信号の緩やかなDC変動を補正する。
欠陥領域では、再生RF信号の振幅が0となることで、上限エンベロープEMAXの値が小さくなっていく。上限エンベロープEMAXと下限エンベロープEMINとの差が小さくなっていき、EMAX−EMINが基準値REF以下となると、コンパレータ147は、信号g1をHレベルに変化させる。ゲート信号生成器15(図1)は、これを受けて、欠陥領域の通過後、所定期間だけ信号g2をHレベルに変化させる。オフセット補正器11は、信号g2がHレベルとなることで、動作を、レベル補正動作から、HPF動作に切り替える。これにより、主に位相ずれによる閉ループの発散を防ぐことができる。その後、信号g2がLレベルに変化すると、オフセット補正器11はレベル補正動作に戻り、高精度なDC追従が行われる。
本実施形態では、オフセット補正器11は、再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するレベル補正動作と、再生信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするようにオフセットを制御するHPF動作とを切り替え可能に構成されている。オフセット補正器11は、通常再生時には、レベル補正動作によってオフセット補正を行い、欠陥判別器14が波形乱れ部(欠陥領域)を検出すると、動作をレベル補正動作からHPF動作に切り替え、位相ずれに伴う制御系の発散を防ぐ。このようにすることで、通常再生時には、アシンメトリによるDCずれを補正できると共に、波形乱れが生じた際の制御系の発散を防ぐことができ、欠陥領域がある場合でも、再生信号の安定性を確保することができる。また、本実施形態では、欠陥判別器も含めてデジタル化しているため、LSI化が容易である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の情報再生装置は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、高密度記録された光ディスクの再生に好適である、CD/DVDの再生にも利用可能である。
本発明の一実施形態の情報再生装置の構成を示すブロック図。 オフセット補正器の構成を示すブロック図。 誤差信号生成器の構成例を示すブロック図。 誤差信号生成器の別の構成例を示すブロック図。 オフセット補正器の別の構成を示すブロック図。 欠陥判別器の構成を示すブロック図。 誤差信号生成器の動作波形を示す波形図。 欠陥通過前後の各部における波形を示す波形図。 従来技術のオートスライサ方式の構成を示すブロック図。 オフセット補正器を含む従来の情報再生装置の構成を示すブロック図。 従来技術における欠陥通過前後の波形を示す波形図。
符号の説明
10:A/D変換器
11:オフセット補正器
12:等化器(EQ)
13:最尤検出器(ML)
14:欠陥判別器
15:ゲート信号生成器
16:PLL回路
17:光ピックアップ
18:光ディスク媒体
100:情報再生装置
111、143、1153:減算器
112、1155:セレクタ
113:乗算器
114:積分器
115:誤差信号生成器
141:最大値セレクタ
142、145:レジスタ(フリップフロップ)
144:最小値セレクタ
146:加算器
147:コンパレータ
1151:遅延器
1152:レプリカ生成器
1154:パタン判別器

Claims (14)

  1. 最尤検出を用いて、情報記録媒体より読み出された再生信号から2値化データを識別する情報再生装置において、
    前記再生信号を入力し、該再生信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするように前記再生信号のオフセットを制御するHPF(High-Pass Filter)動作と、前記再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルを振幅基準ゼロにするように前記再生信号のオフセットを制御するレベル補正動作とを切り替えて実行可能なオフセット補正器と、
    前記オフセット補正器によりオフセットが制御された再生信号から前記2値化データを識別する最尤検出器と、
    前記再生信号のエンベロープ変化より前記再生信号の乱れを検出する欠陥判別器と、
    前記欠陥判別器の波形乱れ検出結果に基づいて、前記オフセット補正器の動作を切り替えるための切換え信号を生成するゲート信号生成器とを備えることを特徴とする情報再生装置。
  2. 前記ゲート信号生成器は、前記欠陥判別器が前記再生信号の乱れを検出すると、該乱れが検出された直後から、又は、該乱れの通過直後から所定期間だけ、前記切換え信号の極性を反転させる、請求項1に記載の情報再生装置。
  3. 前記オフセット補正器は、前記切換え信号の極性反転期間はHPF動作を行う、請求項2に記載の情報再生装置。
  4. 前記最尤検出器が、前記再生信号からビタビ検出により2値化データを検出するビタビ検出器を含む、請求項1に記載の情報再生装置。
  5. 前記ビタビ検出器の前段に、前記再生信号の波形等化を行う等化器を更に備える、請求項4に記載の情報再生装置。
  6. 前記オフセット補正器は、前記再生信号からオフセットずれを補正する減算器と、前記ビタビ検出器の入力データと、前記ビタビ検出器が検出した2値化データとに基づいて前記レベル補正動作用の誤差信号を生成する誤差信号生成器と、前記切換え信号に基づいて、前記減算器出力又は前記誤差信号を選択出力するセレクタと、該セレクタが出力する信号を積分し、積分結果を前記減算器に帰還する積分器とを有する、請求項4に記載の情報再生装置。
  7. 前記誤差信号生成器は、前記2値化データから所定パタンを判別するパタン判別器と、該判別器での所定パタンの検出結果に基づいて、前記誤差信号を選択的に出力する誤差情報出力部とを含む、請求項6に記載の情報再生装置。
  8. 前記誤差信号生成器は、前記ビタビ検出器が規定するPR(Partial Response)チャネルのインパルス応答と前記2値化データとの畳み込み演算を行いレプリカ信号を生成するレプリカ生成部と、前記ビタビ検出器の入力データと前記レプリカ信号との間の誤差を算出する誤差算出部とを備えており、前記誤差情報出力部は、前記誤差算出部が算出した誤差を、前記誤差情報として選択的に出力する、請求項7に記載の情報再生装置。
  9. 前記誤差信号生成器は、前記ビタビ復号器の入力データと前記2値化データとの位相を合わせるための遅延器を備えており、前記誤差情報出力部は、前記遅延器によって遅延されたビタビ復号器の入力データを、前記誤差情報として選択的に出力する、請求項7に記載の情報再生装置。
  10. 前記オフセット補正器は、前記再生信号からオフセットずれを補正する減算器と、前記2値化データから所定パタンを判別するパタン判別器と、前記ビタビ検出器が規定するPRチャネルのインパルス応答と前記2値化データとの畳み込み演算を行いレプリカ信号を生成するレプリカ生成部と、前記ビタビ検出器の入力データと前記レプリカ信号との間の誤差を算出する誤差算出部と、前記切換え信号と前記パタン判別器の判別結果との論理和をとるOR回路と、前記OR回路出力が真のとき、前記誤差算出部の出力を選択的に出力するセレクタと、該セレクタ出力を積分し、積分結果を前記減算器に帰還する積分器とを有する、請求項4に記載の情報再生装置。
  11. 前記所定パタンは、最短周期パタンである、請求項7に記載の情報再生装置。
  12. 前記所定パタンは、極性変化パタンとする、請求項7に記載の情報再生装置。
  13. 前記所定パタンは、極性変化を含む前後1Tパタンである、請求項7に記載の情報再生装置。
  14. 前記オフセット補正器が、該オフセット補正器内の閉ループ中のゲインを切り換える手段を有しており、該切換え手段は、前記切換え信号によって前記閉ループのゲインを切り替える、請求項1に記載の情報再生装置。
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