JP4023406B2 - 再生信号処理回路及びこれを備えた光ディスク装置 - Google Patents

再生信号処理回路及びこれを備えた光ディスク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は再生信号処理回路及び光ディスク装置に関し、特に再生RF信号の2値化(デジタル信号化)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CDやDVD等の光ディスクを駆動してデータを再生する光ディスク装置において、光ピックアップで再生されたデータのRF信号を2値化して復調し、コンピュータなどの上位装置に出力している。
【0003】
再生RF信号の2値化は、所定周波数成分をブーストするイコライザやゲインを調整するオートゲインコントローラ(AGC)で波形及びレベルを調整した後、RF信号と所定のスライスレベルとを大小比較する比較器で行われる。スライスレベルは、2値化信号のHi(1)区間とLow(0)区間との出現比を1:1に設定すべく、2値化信号をローパスフィルタを介してフィードバックさせて生成する。
【0004】
図6には、従来の再生信号処理回路の構成が示されている。再生RF信号は比較器101の非反転入力端子+に供給される。一方、出力の2値化信号はローパスフィルタ(LPF)102で低域成分が抽出され、スライスレベルとして比較器101の反転入力端子に戻される。比較器101は、再生RF信号とスライスレベルを大小比較し、2値化信号として出力する。なお、データ記録時において、記録すべきデータを8−14変換(EFM)する場合、2値化信号もEFM信号として復調器に供給される。
【0005】
一方、CDにおいては3T〜11T(Tは基本周期長)の長さのデータが記録され、DVDにおいては3T〜14Tの長さのデータが記録される。3T〜11T、あるいは3T〜14Tの再生RF信号の非対称性あるいはアシンメトリ(以下、単にアシンメトリと称する)は、所定の範囲内に収まるように予め記録パワー等が調整されてデータが記録されるが、アシンメトリが特に劣化している場合もある。このような場合にはローパスフィルタでフィードバックさせたスライスレベルではアシンメトリの劣化に対応できず、結果として再生RF信号が正しく2値化されず、データエラーが生じる。
【0006】
そこで、下記に示す従来技術では、再生RF信号のアシンメトリをβ値で算出し、β値を用いてスライスレベルを補償することが記載されている。
【0007】
図7には、従来技術におけるスライスレベル補償の回路構成が示されている。再生RF信号は、ピークホルダ部213,ボトムホルダ部212及び第2低域通過フィルタ211に供給される。ピークホルダ部213は再生RF信号のピークレベルを検出し、ボトムホルダ部212は再生RF信号のボトムレベルを検出してそれぞれ制御部214に供給する。第2低域通過フィルタ211は再生RF信号の低域成分、すなわち再生RF信号の平均レベルを制御部214に供給する。制御部214は、これらのレベルからβ値を算出し、算出されたβ値によりスライスレベルの補償量を決定する。スライスレベル調整部215は、制御部214で決定されたスライスレベル補償量により第1低域通過フィルタ202から出力されるスライスレベルを調整して比較器201に供給する。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−358725号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、アシンメトリの程度を示すβ値を算出し、β値を用いてスライスレベルの補償量を決定することでアシンメトリの劣化にも対応することができる。しかしながら、β値を算出するのは煩雑であり、また、β値に顕著に表れる程度のアシンメトリではないものの、よりデータ再生時のエラーを低減するために、より細かくスライスレベルを最適値に調整できることが望ましい。
【0010】
本発明の目的は、再生RF信号の2値化に用いるスライスレベルを適応的に調整して最適化できる再生信号処理回路及びこれを備えた光ディスク装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体から再生された再生RF信号を2値化する再生信号処理回路であって、前記再生RF信号をスライスレベルと比較して2値化信号を出力する比較手段と、前記スライスレベルを生成して前記比較手段に供給するスライスレベル生成手段と、前記再生RF信号のデータ長を検出する検出手段と、前記データ長に応じて前記スライスレベルを調整する調整手段とを有することを特徴とする。本発明では、再生RF信号のデータ長(3T〜11Tあるいは14T)が検出され、検出されたデータ長に応じて適応的にスライスレベルが調整され、再生RF信号が2値化される。再生RF信号の非対称性あるいはアシンメトリが大きい場合でも、データ長に応じたスライスレベルで2値化されるため、アシンメトリの影響が抑制される。データ長に応じたスライスレベルの調整は、データ長を複数のグループに分けてもよく、あるいはデータ長に対して1:1対応で調整してもよい。
【0012】
本発明において、前記スライスレベル生成手段は、前記2値化信号の低域成分を通過させるローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力にオフセット値を印加する印加手段とを有し、前記調整手段は、前記データ長に応じて前記オフセット値を変化させることで前記スライスレベルを調整してもよい。データ長に応じたオフセット値変化は、データ長を複数のグループに分けて行ってもよく、あるいはデータ長に対して1:1対応で調整してもよい。
【0013】
本発明において、前記スライスレベル生成手段は、前記2値化信号の低域成分を通過させるローパスフィルタと、複数のデータ長毎に設定されたオフセット値を発生するオフセット生成手段と、複数の前記オフセット値のいずれかを前記ローパスフィルタの出力に選択的に印加するスイッチ手段とを有し、前記調整手段は、前記データ長に応じて前記スイッチ手段を切替制御することで前記スライスレベルを調整することができる。
【0014】
また、本発明において、前記スライスレベル生成手段は、前記2値化信号の低域成分を通過させるローパスフィルタと、複数のデータ長毎に設定されたオフセット値を発生するオフセット生成手段と、複数の前記オフセット値をそれぞれ前記ローパスフィルタの出力に印加することで複数の前記スライスレベルを複数出力する印加手段とを有し、前記比較手段は、前記再生RF信号と前記印加手段から出力された複数の前記スライスレベルをそれぞれ比較する複数の比較器を有し、さらに、前記複数の比較器からの複数の2値化信号を選択的に切替えるスイッチ手段とを有し、前記調整手段は、前記データ長に応じて前記スイッチ手段を切替制御することもできる。
【0015】
本発明の再生信号処理回路は、光ディスクを駆動する光ディスク装置に適用することができる。このような光ディスク装置では、前記再生信号処理回路からの前記2値化信号を復調する復調回路を有し、復調して得られた再生データを例えばコンピュータ等の上位装置に出力する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1には、本実施形態における再生信号処理回路としての2値化部を備える光ディスク装置の全体構成図が示されている。
【0018】
図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図が示されている。CDやDVD等の光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により回転駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
【0019】
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22はオートパワーコントロール回路(APC)24により駆動電流が所望の値となるように制御される。APC24は、光ディスク10のテストエリア(PCA)において実行されたOPC(Optimum Power Control)により選択された最適記録パワーとなるようにドライバ22の駆動電流を制御する。OPCは、光ディスク10のPCAに記録パワーを複数段に変化させてテストデータを記録し、該テストデータを再生してその信号品質を評価し、所望の信号品質が得られる記録パワーを選択する処理である。信号品質には、β値やγ値、変調度、ジッタ等が用いられる。なお、光ディスク装置が再生専用機である場合にはこのような記録パワー最適化処理は不要である。
【0020】
光ディスク10からデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号をアドレスデコード回路28に供給する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化部34に供給する。2値化部34は、再生信号を2値化し、得られたEFM信号(CDディスク)あるいは8−16変調信号(DVDディスク)をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号をEFM復調あるいは8−16復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
【0021】
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインターフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードしてEFMデータあるいは8−16変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、EFMデータあるいは8−16変調データを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは、例えばマルチパルスにおける先頭パルスのパルス幅や後続パルスのパルス幅、パルスデューティから構成される。記録ストラテジは記録品質に影響することから、通常はある最適ストラテジに固定される。OPC時に記録ストラテジを併せて設定してもよい。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化部34に供給し、2値化されたEFMデータあるいは8−16変調データはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、EFMデータあるいは8−16変調データをデコードし、バッファメモリ38に記憶されている記録データと照合する。ベリファイの結果はシステムコントローラ32に供給される。
【0022】
図2には、図1における2値化部34の回路構成が示されている。2値化部34は、基本構成として、再生RF信号の所定周波数成分(3T)をブーストするイコライザ(EQ)34a、オートゲインコントローラ(AGC)34b、RF信号とスライスレベルを大小比較する比較器34c、2値化信号を入力し、その低域成分、すなわち平均レベルをスライスレベルとして比較器34cにフィードバックするローパスフィルタ(LPF)34dを備える。
【0023】
一方、本実施形態の2値化部34は、さらに、オフセット1を記憶し出力するオフセット回路34e、オフセット2を記憶し出力するオフセット回路34f、オフセット回路34eからのオフセット1とLPF34dからのスライスレベルを加算してスライスレベルを調整する加算器34g、オフセット回路34fからのオフセット2とLPF34dからのスライスレベルを加算してスライスレベルを調整する加算器34h、再生RF信号と加算器34gからの調整されたスライスレベルとを比較する比較器34i、再生RF信号と加算器34jからの調整されたスライスレベルとを比較する比較器34j、及び比較器34c,34i,34jからの2値化信号を入力し、いずれかを選択的に出力するスイッチ34k、及びスイッチ34kに切替信号を出力するデータ長検出部34mを備える。
【0024】
オフセット1及びオフセット2の値は予め設定され、例えばオフセット1は短データ長(3T、4T)用として所定の正数がセットされ、オフセット2は長データ長(例えば10T、11T)用として所定の負数がセットされる。したがって、比較器34iにおけるスライスレベルは比較器34cのスライスレベルよりも増大し、比較器34jにおけるスライスレベルは比較器34cのスライスレベルより下降する。比較器34cのスライスレベルをスライスレベルA、比較器34iのスライスレベルをスライスレベルB、比較器34jのスライスレベルをスライスレベルCとすると、スライスレベルB>スライスレベルA>スライスレベルCである。比較器34cからは再生RF信号をスライスレベルAで2値化した信号が出力され、比較器34iからは再生RF信号をスライスレベルBで2値化した信号が出力され、比較器34jからは再生RF信号をスライスレベルCで2値化した信号が出力される。
【0025】
スイッチ34kは、検出部34mからの切替信号に応じて3つの2値化信号のいずれかを選択的に出力する。切替信号は、再生RF信号のデータ長に応じて出力される信号であり、スイッチ34kは、データ長が中データ長である場合には比較器34cからの2値化信号を選択出力し、データ長が短データ長である場合には比較器34iからの2値化信号を選択出力し、データ長が長データ長である場合には比較器34jからの2値化信号を選択出力する。
【0026】
検出部34mは、再生RF信号のデータ長を検出するが、具体的には再生RF信号をあるスライスレベルで2値化した2値化信号の極性反転とタイマカウントに基づき再生RF信号に含まれるデータ長を検出する。このため、比較器34c、34i、34jからの2値化出力が検出部34mに供給される。検出部34mは、これら3つの信号のデータ長を選択的に検出する。もちろん、検出部34mは、再生RF信号のデータ長を直接検出してもよい。切替信号の生成についてはさらに後述する。
【0027】
図3(A)、(B)には、再生RF信号とスライスレベルA、B、Cとの関係が示されている。図3(A)は再生RF信号、図3(B)は設定されるスライスレベルである。光ディスク10がCDの場合、再生RF信号には3T〜11Tの信号が含まれる。光ディスク10がDVDの場合、再生RF信号には3T〜14Tの信号が含まれる。図においては、再生RF信号のうち、11T、3T、6Tの場合が例示されている。一般に、高周波信号は低周波信号よりも反射レベルが増大するためベースレベルがアップする。具体的には、11Tの信号振幅は大きくベースレベルは小さく、3Tの信号振幅は小さくベースレベルは大きい。そこで、図3に示すように、再生RF信号が11Tの場合にはスライスレベルをCに設定し、3Tの場合にはスライスレベルをBに設定し、6Tの場合にはスライスレベルをAに設定する。このようにスライスレベルを再生RF信号のデータ長に応じて切り替えることにより、たとえ再生RF信号のアシンメトリがあっても適応的にスライスレベルを設定し、正確に2値化することができる。
【0028】
スライスレベルの切替は、再生RF信号のデータ長を検出し、検出データ長に応じてスイッチ34kを切り替えることで達成されるが、当初は高周波(短周期)のデータ長に合わせたスライスレベルの設定とし、検出されたデータ長が所定のデータ長以上の長さを有する場合に順次中周期、長周期のスライスレベルに切り替えることによっても達成される。以下では、この場合の処理について説明する。
【0029】
図4には、本実施形態の処理フローチャートが示されている。まず、短周期のスライスレベルを設定して再生RF信号とスライスレベルBとを比較する比較器34iからの出力を検出部34mでの検出対象とし、同時にスイッチ34kの切替接点を比較器34iの出力に切り替える(S101)。検出部34mは、比較器34iからの2値化信号の極性が反転したか否かを判定し(S102)、極性が反転した場合に内蔵タイマをスタートさせる(S103)。このタイマのカウントアップは、短周期(例えば3T〜5Tの周期)に合わせて設定される。この時間をT1とする。そして、所定のカウントアップT1に達するまでに再び極性が反転した場合には(S104、S105)、再生RF信号、より特定的には比較器34iからの2値化信号は短周期のデータ長が含まれることとなり、スイッチ34kの切替接点は比較器34i側に切り替わっているため比較器34iから2値化信号が出力される。その後、S103の処理に戻り、再びタイマをスタートさせて極性反転が生じるか否かを検出する。
【0030】
S104にて極性反転が検出されずにタイマがカウントアップした場合、再生RF信号は短周期より長い中周期あるいは長周期であることを意味するから、次に中周期のスライスレベルを設定して再生RF信号とスライスレベルAとを比較する比較器34cからの出力を検出部34mでの検出対象とし、同時にスイッチ34kの切替接点を比較器34cの出力に切り替える(S106)。そして、検出部34mは、比較器34cからの2値化信号の極性が反転したか否かを判定し(S107)、カウントアップ時間内に極性が反転したか否かを判定する(S107、S109)。このタイマのカウントアップは、中周期(例えば6T〜8T)に合わせて設定され、S105のカウントアップ時間よりも長いT1+T2とすることができる。所定のカウントアップT1+T2に達するまでに極性が反転した場合、すなわち、T1以上(T1+T2)以内に極性反転が生じた場合には、中周期のデータ長であるからスイッチ34kの切替接点は比較器34c側に切り替わっているため、比較器34cから2値化信号が出力される。そして、短周期スライスレベルに再び設定し、同時にスイッチ34kの切替接点を比較器34iの出力に切替え(S108)、S103の処理を繰り返す。すなわち、タイマを再びスタートさせ、極性反転が生じるか否かを判定する。中周期のデータ長が継続して存在する場合、S104にてNO、S105にてYESと判定され、S107にて再びYESと判定されて比較器34cからの2値化信号が継続して出力される。
【0031】
一方、極性反転が検出されずに中周期用タイマがカウントアップした場合、再生RF信号のデータ長は長周期であることを意味するから、長周期(9T〜14T)のスライスレベルを設定して再生RF信号とスライスレベルCとを比較する比較器34jからの出力を検出部34mでの検出対象とし、同時にスイッチ34kの切替接点を比較器34jの出力に切り替える(S110)。そして、検出部34mは、比較器34jからの2値化信号の極性が所定のカウントアップ、例えばT1+T2+T3以内に反転したか否かを判定し(S111、S112)、(T1+T2)以上であって(T1+T2+T3)以内に極性が反転した場合には、スイッチ34kの切替接点は比較器34j側に切り替わっているため、比較器34jから2値化信号が出力される。そして、短周期スライスレベルに再び設定し、同時にスイッチ34kの切替接点を比較器34iの出力に切替え(S108)、S103以降の処理を繰り返す。長周期のデータ長が継続して存在する場合、S104にてNO、S105にてYES、S107にてNO、S109にてYES、S111にてYESと順次判定されるため、比較器34jからの2値化信号が継続して出力される。一方、長周期のデータ長から短周期のデータ長に変化した場合、S108にて短周期のスライスレベルが設定され、S104にて極性反転が検出されるから、スイッチ34kの切替接点は比較器34i側のため、比較器34iからの2値化信号が出力される。長周期のデータ長から中周期のデータ長に変化した場合、S108にて短周期のスライスレベルが設定され、S105にてカウントアップが検出されてS106にて中周期用のスライスレベルが設定され、S107で極性反転が検出されるから、スイッチ34kの切替接点は比較器34c側のため、比較器34cからの2値化信号が出力される。長周期のカウントアップ内に極性反転しなかった場合には(S112でYES)、再生RF信号に何らかの異常が生じたと判定して、例えばNG信号を出力する。
【0032】
図3(A)に示されるように、11T→3T→6Tの順でデータ長が変化する場合、S110の処理で長周期スライスレベルが設定されS111で極性反転が検出されて11TデータをスライスレベルCで2値化した2値化信号が出力される。次に、11Tから3Tに切り替わると、S108にて短周期用のスライスレベルが設定され、S104で極性反転が検出されて3TデータをスライスレベルBで2値化した2値化信号が出力される。3Tから6Tに切り替わると、S106にて中周期用のスライスレベルが設定されS107で極性反転が検出されて6TデータをスライスレベルAで2値化した2値化信号が出力される。
【0033】
以上のように、まず短周期(3T〜5T)のデータ長に合わせてスライスレベルを切替え、実際のデータ長が短周期以上であった場合に順次中周期(6T〜8T)、長周期(9T〜14T)にスライスレベルを切り替えることで、結果としてデータ長に応じたスライスレベルが設定され2値化される。
【0034】
なお、本実施形態では、検出部34mでデータの極性反転を検出してタイマのオン及びタイマ時間をカウントしているが、これらをRF回路26あるいはシステムコントローラ32で実行してもよい。また、検出部34mは、図2の破線で示されるようにスイッチ34kの後段からの2値化信号を入力し、その2値化信号に基づいてデータ長を検出して切替信号を生成するようにしてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、スイッチ34kを切り替えて複数の比較器34c、34i、34jの出力を切り替えることでスライスレベルを適応的に調整しているが、LPF34dの出力に印加するオフセット値をデータ長に応じて切り替えることでスライスレベルを調整してもよい。
【0036】
図5には、この場合の2値化部34の構成が示されている。イコライザ(EQ)34a、オートゲインコントロール34b、比較器34c、LPF34dの他に、データ長毎に予め設定されたオフセット回路34p、34q、34r・・・及びスイッチ34sが設けられる。オフセット回路34p、34q、34rは、短周期用と長周期用の少なくとも2個設けられ、好適にはデータ長3T〜11T(あるいは14T)のそれぞれに対応して設けられる。オフセット回路34pは3T用のオフセット1を出力し、オフセット回路34qは4T用のオフセット2を出力し、オフセット回路34rはnT用のオフセットkを出力する如くである。複数のオフセット回路からのオフセットは、スイッチ34sに供給される。スイッチ34sは、再生RF信号のデータ長を検出する検出部34mからの切替信号により切替制御される。検出部34mで3Tを検出した場合、スイッチ34sはオフセット回路34p側に切り替わり、オフセット回路34pからのオフセット1が加算器34gによりLPF34dの出力に印加されてスライスレベルが調整される。検出部34mで4Tを検出した場合、スイッチ34sはオフセット回路34q側に切り替わり、オフセット回路34qからのオフセット2が加算器34gによりLPF34dの出力に印加されてスライスレベルが調整される。3T〜6T用のスライスレベルは正値に設定され、8T〜14T用のスライスレベルは負値に設定される。
【0037】
本実施形態では、短周期(3T〜5T)、中周期(6T〜8T)、長周期(9T〜14T)と分けているが、これらは例示にすぎず、データ長に応じて適宜複数のグループに分けることができる。3T用のオフセットと11Tあるいは14T用のオフセットのみを用意し、3Tあるいは11T(14T)のデータ長が検出された場合にスライスレベルを調整してもよい。また、3Tのオフセットのみを用意し、3Tが検出された場合にのみスライスレベルを調整してもよい。11T(あるは14T)のオフセットのみを用意し、11T(あるいは14T)が検出された場合のみスライスレベルを調整してもよい。
【0038】
また、本実施形態では、データ長に応じたオフセットは予めオフセット回路に記憶しているが、再生RF信号のアシンメトリをβ値で算出し、β値に基づいてオフセットの値を設定してもよい。β値は、{(B−m)+(A−m)}/{(A−m)−(B−m)}で算出される。但し、Aは11Tのピーク値、Bは11Tのボトム値、mは11T信号の平均レベルである。β値ではなく、その他のアシンメトリの程度を表す物理量、例えば(A−m)/(m−B)を算出し、これに応じてオフセット値を設定してもよい。アシンメトリが顕著なほど、短周期あるいは長周期に印加するオフセットの絶対値を増大させる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2値化のスライスレベルを適応的に調整して再生RF信号を2値化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の全体構成図である。
【図2】 図1における2値化部の構成図である。
【図3】 再生RF信号とスライスレベルの説明図である。
【図4】 実施形態の全体処理フローチャートである。
【図5】 図1における2値化部の他の構成図である。
【図6】 従来の2値化部の基本構成図である。
【図7】 従来の2値化部の構成図である。
【符号の説明】
10 光ディスク、26 RF回路、34 2値化部、32 システムコントローラ。

Claims (7)

  1. 記録媒体から再生された再生RF信号を2値化する再生信号処理回路であって、
    前記再生RF信号をスライスレベルと比較して2値化信号を出力する比較手段と、
    前記スライスレベルを生成して前記比較手段に供給するスライスレベル生成手段と、
    前記再生RF信号のデータ長を検出する検出手段と、
    前記データ長に応じて前記スライスレベルを調整する調整手段と、
    を有することを特徴とする再生信号処理回路。
  2. 記録媒体から再生された再生RF信号を2値化する再生信号処理回路であって、
    前記再生RF信号をスライスレベルと比較して2値化信号を出力する比較手段と、
    前記スライスレベルを生成して前記比較手段に供給するスライスレベル生成手段と、
    前記再生RF信号のデータ長を検出するデータ長検出手段と、
    前記再生RF信号のアシンメトリの程度を検出するアシンメトリ検出手段と、
    前記アシンメトリの程度及びデータ長に応じて前記スライスレベルを調整する調整手段と、
    を有することを特徴とする再生信号処理回路。
  3. 請求項1、2のいずれかに記載の回路において、
    前記スライスレベル生成手段は、
    前記2値化信号の低域成分を通過させるローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力にオフセット値を印加する印加手段と、
    を有し、前記調整手段は、前記データ長に応じて前記オフセット値を変化させることで前記スライスレベルを調整することを特徴とする再生信号処理回路。
  4. 請求項1、2のいずれかに記載の回路において、
    前記スライスレベル生成手段は、
    前記2値化信号の低域成分を通過させるローパスフィルタと、
    複数のデータ長毎に設定されたオフセット値を発生するオフセット生成手段と、
    複数の前記オフセット値のいずれかを前記ローパスフィルタの出力に選択的に印加するスイッチ手段と、
    を有し、前記調整手段は、前記データ長に応じて前記スイッチ手段を切替制御することで前記スライスレベルを調整することを特徴とする再生信号処理回路。
  5. 請求項1、2のいずれかに記載の回路において、
    前記スライスレベル生成手段は、
    前記2値化信号の低域成分を通過させるローパスフィルタと、
    複数のデータ長毎に設定されたオフセット値を発生するオフセット生成手段と、
    複数の前記オフセット値をそれぞれ前記ローパスフィルタの出力に印加することで複数の前記スライスレベルを複数出力する印加手段と、
    を有し、
    前記比較手段は、前記再生RF信号と前記印加手段から出力された複数の前記スライスレベルをそれぞれ比較する複数の比較器を有し、さらに、
    前記複数の比較器からの複数の2値化信号を選択的に切替えるスイッチ手段と、
    を有し、前記調整手段は、前記データ長に応じて前記スイッチ手段を切替制御することを特徴とする再生信号処理回路。
  6. 請求項4、5のいずれかに記載の回路において、
    複数の前記オフセット値は、少なくとも短データ長用と長データ長用の2種類が設定されることを特徴とする再生信号処理回路。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の再生信号処理回路と、
    前記再生信号処理回路からの前記2値化信号を復調する復調回路と、
    を有する光ディスク装置。
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