JP4176069B2 - 光ディスク記録再生装置及びその記録再生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に情報の書き換えを行う光ディスク記録再生装置及び光ディスクの記録再生方法に関する。
従来、情報の書き換え可能な光ディスクの代表例として、DVD−RAMが挙げられる。例えば、特許文献1に開示されているDVD−RAMにおいては、信号変調方式としてEFM(Eight−to−Fourteen Moduration)変調が用いられ、3T〜11Tの各マーク(T:クロックの周期)に対して半導体レーザーの発光パルスをマルチパルス化することにより記録波形を生成する。
DVD−RAMにおける記録波形の例を図25に示す。この図25に示す通り、記録波形は、3以上のレーザーパルスによるマルチパルスによって記録される。すなわち、変調波形はLow/Highの2値のパルスであるのに対し、光ディスクへの半導体レーザーによる記録波形は、Lowの状態では、イレースパワー(Per)、クーリングパワー(Pcl)の2つのレーザーパワーが存在し、Highの状態では、ライトパワー(Pw)、バイアスパワー(Pb)、クーリングパワー(Pcl)の3つのレーザーパワーが存在する。各ライトパルス(ライトパワーPw)直後にはイレースパワーPerよりも低いレーザーパワーに設定されたBias Power(バイアスパワーPb)の部分を持たせ、相変化記録媒体の結晶化速度を制御している。そして、マークの最後にはイレースパワーPerとバイアスパワーPbの間にクーリングパワーPclの部分を設定して結晶化速度を制御している。DVDでは、データを記録する際には、これら4つのレーザーパワーを制御している。そして、さらに、それぞれのパルスに切り替えるタイミングについても制御している。
次に、このレーザーパワーの設定方法について説明する。図26は、従来技術の実施形態である学習シーケンスを示すフローチャートであり、図27は、従来技術に関わる光ディスク記録再生装置の概略的な構成を示すブロック図である。
図26において、光ディスク記録再生装置は、例えば、記録命令を受けるとディスクカートリッジ84に充填された光ディスクに対して3つのパワー学習(暫定パワー学習、最終パワー学習、パワー微調整学習)と、フォーカスオフセット学習(FOF学習)、トラッキングオフセット学習(TOF学習)、テーブル学習とが行われることをフローで示している。その詳細は後述する。
上記従来の光ディスク記録再生装置の構成及び動作について図27を用いて説明する。
この従来例の光ディスク記録再生装置は、光ディスク1へのデータの記録及びこの光ディスク1からのデータを再生するものである。この光ディスク1は、例えばガラスあるいはプラスティック等で円形に形成された基板の表面に、金属被覆層がドーナッツ型にコーティングされて構成され、同心円状あるいはスパイラル上のグルーブ及びランドの両方を用いてデータの記録(相変化マークによる記録)あるいは記録されているデータの再生が行われ、マスタリング工程で記録ピットにより所定間隔ごとにアドレスデータが記録されている相変化型で書き換え形のディスクである。
上記光ディスク1の表面に、螺旋または同心円状のデータを記録するグルーブ及びランドの各トラックが形成されている。このグルーブ及びランドは、それぞれ一定長の複数のトラックを有し、アドレスデータからなるヘッダ部とデータが記録されている記録領域とからなる複数のセクタを有し、上記複数のトラックずつの複数ゾーンからなる。
上記光ディスク1のリードインエリアのエンボスデータゾーン内のコントロールデータゾーンにディスクタイプを示すデータ(光ディスクの特性)として、ライトパワー(Pw)が記録されていたり、イレースパワー(Per)が記録されていたり、製造会社名が記録されているようになっている。
上記光ディスク記録再生装置は、光ディスク1を各ゾーン毎に異なった回転数で回転した状態で、上記光ディスク1に対してデータ(光ディスク1の特性データ又は記録データ)を記録し、または光ディスク1に記録されているデータを再生するものである。
光ディスク記録再生装置は、光ピックアップ5を備えており、この光ピックアップ5は、対物レンズ2を有している。光ピックアップ5内には対物レンズ2に対応してレーザー制御ユニット70が設けられている。レーザー制御ユニット70は、半導体レーザーを制御し、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをかけて対応する波長のレーザービームを光ディスク1に常に一定となるように照射する。照射されたレーザービームは、対物レンズ2に向けられ、この対物レンズ2によって光ディスク1に収束される。この収束されたレーザービームによって、光ディスク1にデータが書き込まれ(マーク列の生成:可変長のマークとマークの間隔と可変長の各モードの長さにより光ディスク1にデータが記録される)あるいは、再生される。
レーザー制御ユニット70は、データ処理ユニット77によって、光ディスク1に書き込まれているレーザーパワーの設定値がセットされているが、その設定値は、再生信号を得るリードパワー(Pr)、データを記録するライトパワー(Pw)及びデータを消去するイレースパワー(Per)で異なっている。
再生パワー(Pr)、記録パワー(Pw)及びイレースパワー(Per)、バイアスパワー(Pb)、クーリングパワー(Pcl)の5つのパワーでそれぞれ異なるレベルのパワーを有するレーザービームが発生されるように、半導体レーザー(図示していない)は、レーザー制御ユニット70によって、サーボがかけられる。
レーザー制御ユニット70は、図示しない抵抗とトランジスタより構成され、この抵抗とトランジスタに電源電圧が印加される。また、半導体レーザーユニットとしての半導体レーザーにも電源電圧が印加されるようになっている。この構成により、トランジスタに異なるベース電流を印加することにより、トランジスタの増幅率が異なり、半導体レーザー発振器に異なる電流が流れ、強度の異なるレーザービームが発生されるようになっている。すなわち、レーザー制御ユニット70で設定されたデータからの記録波形の信号レベルに応じたレーザーパワーが発生される。
この光ディスク1は、対物レンズ2に対向して配置され、直接あるいはディスクカートリッジ84に収納されていてトレー85によって装置内に搬送される。このトレー85を駆動するためのトレーモーター76が装置内に設けられている。
また、充填された光ディスク1は、クランパー86によって回転可能なスピンドルモーター11上に保持され、このスピンドルモーター11によって回転される。
光ピックアップ5は、光ディスク1で反射されたレーザービームを検出する光検出器を備えている。
この光検出器は、光ディスク1で反射されて対物レンズ2を介して戻されたレーザービームを検出している。光検出器からの検出信号(電流信号)は、電流/電圧変換(I/V変換)で電圧信号に変換され、RFアンプ15及びサーボアンプ72に供給される。RFアンプ15からのヘッダ部のデータの再生用信号及び記録領域のデータの再生用信号がデータ処理ユニット77に出力される。サーボアンプ72からのサーボ信号(トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号)は、サーボシーク制御ユニット73に出力される。
サーボシーク制御ユニット73は、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス信号、トラッキング信号を生成し、フォーカスアクチュエータードライバー、トラッキングアクチュエータードライバー74に送信する。これらのドライバー74によって対物レンズ2がフォーカスサーボ制御され、また、トラッキングサーボ制御される。さらに、アクセス信号に応じて送り信号が送りモータードライバー74に送られ、送りモータードライバー74からの制御信号が送りモーター13に供給され、光ピックアップ5が搬送制御される。
このサーボシーク制御ユニット73は、データ処理ユニット77によって制御される。例えば、データ処理ユニット77からアクセス信号がサーボシーク制御ユニット73に供給されて送り信号が生成される。
また、データ処理ユニット77からの制御命令信号を受けて、スピンドルモータードライバ−30及びトレーモータードライバ−75は、スピンドルモーター11が所定の回転数で回転するように制御し、トレーモーター76がトレー85を適切に動作するように制御されることとなる。
データ処理ユニット77に供給されたヘッダ部のデータに対応する再生信号は、CPU83に供給される。CPU83は、その再生信号によりヘッダ部のアドレスとしてのセクタ番号を判断し、アクセスする(データを記録するあるいは記録されているデータを再生する)アドレスとしてのセクタ番号との比較を行っている。
データ処理ユニット77に供給された記録領域のデータに対応する再生信号は、RAM79に必要なデータを格納し、さらに、データ処理ユニット77で処理されてバッファとしてのRAM80を有するインターフェイス制御部78に供給される。例えば、パーソナルコンピュータ等の外部記録装置に転送される。
図27に示す各部は、ROM82に格納された手順に従って、CPU83によって制御される。RAM81は、CPU83のワークメモリとして用いられる。
上記CPU83は、上記光ディスク1の装填時に、光ピックアップ5とデータ処理ユニット77を用いて読み取られた、光ディスク1の特性としてのライトパワー(Pw)とイレースパワー(Per)をRAM81に登録するようになっている。
また、上記光ディスク1のチルト量、上記光ディスク1における記録波形、光ピックアップ5の周辺温度に基づいて、各組み合わせごとに異なった記録補償パターンテーブルが用いられるようになっている。上記ROM82には、記録補償パターンテーブルが予め登録されている。
記録補償パターンテーブルは、後述する図2におけるレーザーパワーの立上り(Tsfp,Tslp,Tlc)、立下り(Tefp,Telp)、レーザーパルス幅(Tmp,Tlp)のほかレーザーパワー(Pw,Pcl,Per,Pb)の初期値を決めるものである。
例えば、図33の(a)に示す記録補償パターンテーブルには、マーク長(3T,4T,5T,6T以上)に対する前(例えばリーディング)のスペースの長さに基づく、記録信号(変調信号;NRZI信号)の立ち上がり時から記録波形のファーストパルスの立上り位置までの時間(Tsfp)が登録されており(図2参照)、変調信号に応じて変更されるようになっている。この時間の単位は、nsecのオーダーである。
また、図33の(b)に示すように、マーク長(3T,4T,5T,6T以上)に対する後(例えばトレイリング)のスペースの長さに基づく、ラストパルスの立ち上げ位置の手前のマルチパルスが出力されるタイミングからラストパルスの立ち下げ位置までの時間(Telp)(図2参照)が登録されており、変調信号に応じて変更されるようになっている。この時間としてはnsecのオーダーとなっている。
このような構成の光ディスク記録再生装置において、CPU83の制御によりRAM81またはROM82に格納されたプログラムに応じて以下のパワー学習、フォーカスオフセット学習、トラッキングオフセット学習、記録補償パターンテーブル学習が行われる。
即ち、光ディスク1の記録動作を行う際に、充填された光ディスク一枚一枚の特性のばらつきに応じて、記録処理を行う前に、レーザーパワー値やフォーカスオフセット、トラッキングオフセット、記録補償パターンテーブル等について、学習処理を行う。
上記各学習処理について図26、図29、図30及び図31のフローチャートを用いて説明する。
図26は、上記全体の学習処理のシーケンスを示すフローチャートである。図29は、暫定パワー学習を詳細に示すフローチャートであり、図30は、テーブル学習を詳細に示すフローチャートである。さらに、図31は、最終パワー学習を詳細に示すフローチャートである。
まず、図26を用いて全体の学習シーケンスについて説明する。
オペレータの操作などから光ディスク1への書き込み動作の命令が出されると、CPU83の制御において、光ディスク1のリードインエリアのエンボスデータゾーン内のコントロールデータゾーンから、ディスクタイプを示すデータ(光ディスクの特性)として、ライトパワー(Pw)やイレースパワー(Per)、バイアスパワー(Pb)、クーリングパワー(Pcl)、製造会社名などを読み取る。そして、CPU83の制御により、読み取ったこれらの値や、予め光ディスク記録再生装置内のROM82などに用意された値に基づいて、パワー値やテーブル値をデフォルト値P0、T0に設定する。その後、これらのデータをRAM81の所定領域に格納する(ステップS1)。
次に、暫定パワー学習が、記録パワーとイレースパワーについて行われる(ステップS2)。具体的には、CPU83の制御により下書きが5回行われ、8ECCブロックを記録し、中央の4ECCブロックが再生される。設定されたデフォルト値に基づいて、暫定パワー学習が行われ、暫定パワー値Ptempが求められる(ステップS3)。
上記暫定パワー学習を図29のフローチャートに基づいて、処理の一例を詳細に説明する。
最初に、ライトパワー(Pw)、イレースパワー(Per)について、スタート値をP0−4H(Hは、変化量の単位の一つである。)とし、順にこれに01Hずつを加えながら、光ディスクの所定領域へデータを書き込んでいく(ステップS11)。書き込みが終わると、書き込んだデータを読み出す(ステップS12)。読み出したデータについて、異なるパワー値に応じて、それぞれのエラーライン数(エラーの個数を示す)を順番に読み出す(ステップS13)。そして、エラーライン数の絶対値が始めて80H以下となるパワー値Pthtempに着目し、これのエラーライン数と直前のパワー値のエラーライン数とを比較して、80H以上の差があるかどうか判断する(ステップS14)。図28はエラーライン数の変化を示すグラフであり、(a)は、80H以上の差がある場合を示す図であり、(b)は、80H未満の場合を示す図である。(a)に示すように80H以上の差がある場合は(ステップS14;YES)、暫定パワー値PtempをPthtemp+02Hとする(ステップS15)。(b)に示すように、80H未満の場合は(ステップS14;NO)、暫定パワー値PtempをPthtemp+01Hとする(ステップS16)。
次に、図26のフローチャートに戻って、テーブル学習について説明する。
ステップS2で求めた暫定パワーPtempに基づいて、記録補償パターンテーブルのテーブル学習を行って、シフト量に応じて適宜、記録補償パターンテーブルの値を改善する(ステップS5)。
さらに、詳細な図30のフローチャートを用いて説明すると、光ディスクの所定領域にランダムデータを書き込み(ステップS21)、これを読み出して、各エッジのシフト量を測定する(ステップS22)。
ここで、前述した図25及び図33のそれぞれは、テーブル学習の処理動作を説明する説明図であり、テーブル学習の対象となるテーブル値の一例を示す図である。
図25において、前スペース長が4T、マーク長が5Tの場合、エッジAのシフト量は、図33(a)に示す記録補償パターンテーブルの4Ts−5TmのAが示すシフト量に対応する。
同様に図25において、後スペース長が5T,マーク長が5Tの場合、エッジBのシフト量は、図33(b)に示す記録補償パターンテーブルの5Tm−5TsのBがシフト量に対応している。それぞれのエッジのシフト量が80H±10Hを超えているとき(ステップS23;YES)、例えば3回を限度として(ステップS24;YES)、シフト量が80H±10Hを超えている箇所の記録補償パターンテーブルを補正するものである(ステップS25)。このようなテーブル学習処理により、記録補償パターンテーブルも、与えられた光ディスク1の固有のばらつき成分を吸収する方向で補正することが出来る。
次に、図26のフローチャートで示す最終パワー学習においては、今までの学習処理で得られたフォーカスオフセット値、トラッキングオフセット値、補償パターンテーブルの値に基づいて、最終的なパワー学習を行うものである(ステップS6)
図31のフローチャートを用いて、最終パワー学習を詳細に説明する。
上述した学習処理により得られたフォーカスオフセット値、トラッキングオフセット値、記録補償パターンテーブルの値をそれぞれ用いて、記録パワー、イレースパワーそれぞれのスタートパワーをP0−04Hとして、これを01Hずつ増やしていきながら、それぞれ光ディスクの所定領域に書き込みを行う(ステップS31)。次にこの書き込んだデータを読み出して(ステップS32)、これらの読み出しデータのエラーラインを順番に測定する(ステップS33)。そして、エラーライン数の絶対値が初めて80H以下となるパワー値Pthfinalに着目する。この値が、直前のパワー値との差が80H以上あるか判断する(ステップS34)。
図32のエラーライン数の変化を示すグラフは暫定パワーの場合を示しているが、最終パワーの場合もこれと同様に理解することができ、図32(a)に示すように、80H以上の差がある場合、図32(b)に示すように、80H未満の場合に対応している。
図32(a)に示すように80H以上の差がある場合は(ステップS34;YES)、最終パワー値PfinalをPthfinal+02Hとする(ステップS35)。
図32(b)に示す80H未満の場合は(ステップS34;NO)、最終パワー値PfinalをPthfinal+01Hとする(ステップS36)。これにより最終パワー値Pfinalが得られる。
最後に、このようにして得られた最終パワー値Pfinalを、さらに、パワー微調整学習を行って、より最適値に近づける。すなわち、最終パワー値Pfinalに加え、最終パワー値Pfinal+01H、最終パワー値Pfinal−01Hの値をそれぞれ用意し、これに応じて書き込み読み出しを行って、3種類のビットエラーレート(BER)を測定する。そして、エラーライン数が一例として以上の改善があるときに限って改善されたパワー値を選択するものである(ステップS7)。
図28の(b)のグラフはこの場合を示しており、最終パワー値Pfinal+01Hの場合が、デフォルトの最終パワー値Pfinalよりも20H以上の改善が見られる例が示されており、このパワー比調整学習によって、最終パワー値は、最終パワー値PfinalからPfinal+01Hへと微調整されることとなる。
そして、最終的に、このように最適化された光学ディスクのパワー値、フォーカスオフセット値、トラッキングオフセット値、そして、記録補償パターンテーブルを使用して、与えられたデータに基づいて、光ディスクの所定領域に対して記録処理を行い、さらに再生処理をも行うものである。
特開2002−92880号公報
しかしながら、一般に、高密度化あるいは高速化により、データの読み書きのクロック周期Tは短くなる。そのため、レーザーパワーの調整が微妙となるだけでなく、レーザーパルスの切り替わりのタイミングもより高精度に制御しなければならなくなっている。また、その場合、エラーレートを用いるのでは、調整時間が長くなり過ぎるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するために提案されたもので、レーザーパルスの切り替わりタイミングや種々のレーザーパワーを最良に調整するとともに、調整時間を短縮する光ディスク記録再生装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る光ディスク記録再生装置は、以下の特徴を備えている。
本発明に係る光ディスク記録再生装置は、光ディスク上に記録するデータに応じて光ビームにより記録されるマークエッジが前記データと対応するように、該データの記録に先立ってテストライトを行い、前記マークエッジを記録する際の記録補償量を決定する光ディスク記録再生装置において、マークの再生信号をデジタル信号に変換するA/D変換器のタイミングに対して位相が180度ずれた点で、前記マークの再生信号の振幅レベルを検出する第1の検出手段と、前記データを再生するための前記第1の検出手段に供給するクロック信号を生成するPLL回路と、前記PLL回路の発振周波数を決定するVCO電圧の変動である位相誤差情報を検出する第2の検出手段と、を備え、前記第1の検出手段により検出した前記マークの再生信号の振幅レベルの分布および前記第2の検出手段により検出した位相誤差情報の分布から前記マークエッジの調整方向を定め、前記調整方向に基づいて前記記録補償量を決定することを特徴とする。
また、本発明に係る光ディスク記録再生装置は、前記PLL回路が、さらに、前記第2の検出手段に供給するためのクロック信号を生成し、前記第2の検出手段に供給するクロック信号の位相は、前記第2の検出に供給するクロックに対して180度位相ずれたクロックであることを特徴とする。
また、本発明に係る光ディスク記録再生方法は、光ディスク上に記録するデータに応じて光ビームにより記録されるマークエッジが、前記データと対応するように、該データの記録に先立ってテストライトを行い、前記マークエッジを記録する際の記録補償量を決定する光ディスク記録再生方法において、マークの再生信号をデジタル信号に変換するA/D変換器のタイミングに対して位相が180度ずれた点で、前記マークの再生信号の振幅レベルを検出する第1の検出ステップと、前記データを再生するための前記A/D変換器に供給するクロック信号を生成するPLL回路の発振周波数を決定するVCO電圧の変動である位相誤差情報を検出する第2の検出ステップと、を備え、前記第1の検出ステップにより得られる前記振幅レベル情報の分布と前記第2の検出ステップにより得られる前記位相誤差情報の分布からマークエッジ調整の調整方向を決め、前記記録補償量を決定することを特徴とする。
光ディスク記録再生方法によれば、テストライトを行った部分の再生信号に対応するPLL回路のVCO電圧の位相誤差情報(ジッター)と再生信号のデジタル信号のアイパターンのゼロクロス点のDCレベルを検出することより、マークエッジを補正するための情報を得ることが可能である。
本発明の光ディスク記録再生方法によれば、ライトパルスのタイミングを変えながらテストライトを行い、このテストライトを行った部分を再生し、PLL回路のジッターを検出する。また、データ復号とジッター測定のため記録レートの2倍の周波数で再生データのアイパターンを検出し、アイパターンのゼロクロス点のDCレベルを測る。そして、ジッターのずれる方向とゼロクロス点のずれる方向とから最良なマークエッジ調整する方向を検出し、最適な記録を行うことが可能である。
以上説明したように、本発明は、テストライトしたリードパルス波形の位相誤差信号とゼロクロス信号のずれを検出することにより、ライトパルスの立ち上がりエッジ、立下りエッジのタイミングを最良に調整することができる。
以下、本発明に係る光ディスク記録再生装置の実施形態を添付図面を参照して説明する。
また、従来技術を説明する図25から図33に示す構成及びフローチャートに示す同一の記号及び符号を付した部分は同一物を表わすものとし、説明は省く。
図1は、本発明に係る光ディスク記録再生装置の実施形態のブロック図である。
図2は、本実施形態に係る光ディスク記録再生装置のレーザーによる記録パルスのタイムチャートである。
図1に示すように、本実施形態の光ディスク記録再生装置は、図2に示すようなレーザーパルス波形(ライトパルス)を生成し、光ディスク1にデータを記録するものである。本実施形態の光ディスク記録再生装置には、上記記録データに、光ディスク1での欠陥や符号間干渉で発生するエラーを補正するために誤り訂正符号を付加する誤り符号付加回路39が設けられている。
誤り訂正符号が付加された記録データは、データ変調回路38に入力される。この変調回路38は、誤り訂正符号が付加された記録データの帯域を光ディスク1の記録帯域内に収めるように、信号スペクトラムに変換する。そして、信号スペクトラムが変換された記録データは、レーザードライバー回路10に入力される。
レーザードライバー回路10では、マイコン34からのデータに基づき、図2に示すような各レーザーパルス(Per:イレースパワー、Pb:バイアスパワー、Pw:ライトパワー、Pcl:クーリングパワー)のレベルとタイミング(Tsfp、Tefp、Tmp、Telp、Tslp、Tlp、Tlc)が設定される。
この設定は、次のような理由により行われるものである。
図3は、光ディスクの記録パルスと記録マーク形状の関係を示す図である。
図3(a)に示すようなライトパルスである場合には、光ディスク1に記録されるマークは、レーザー光の熱が蓄積されるため、図3(b)のように後ろ側が膨らんだ形状となる。そのため、図3(c)に示すようにライトパワー(Pw)とバイアスパワー(Pb)、またはクーリングパワー(Pcl)に組み合わせることにより、後ろ側が膨らんだ形状のマークは、図3(d)に示したような形状となる。この調整は、レーザーパワーとライトパルスのデューティ比により変化するが、デューティ比での調整、特にTsfpとTelpのパルス幅の調整についての説明は詳細に後述する。
そして、レーザードライバー10は、このライトパルスによりレーザー8を駆動し、レーザー8は、レーザー光を発光する。発光したレーザー光は、ビームスプリッター6、ビームスプリッター4の順に透過し、対物レンズ2で集光されて光ディスク1に投射される。このレーザー光により、記録データが光ディスク1に記録される。この際、ビームスプリッター6は、レーザー光の一部を分岐して、ピックアップ7に入力させる。
ピックアップ7は、レーザー光により変調された光信号を電流信号に変換する。さらに、I/Vアンプ9は、変換された電流信号を電圧に変換し、レーザードライバー回路10に入力する。このように、ピックアップ7、I/Vアンプ9及びレーザードライバー回路10によって、APCループ(出射光制御ループ)が構成されている。APCループとは、温度変化や経時変化により、レーザー8の電気的特性が変わった場合でもレーザー8から出射されるレーザー光のパワーを一定に保つように制御するものである。
光ディスク1に出射されたレーザー光は、光ディスク1の反射層で反射される。反射された光は、対物レンズ2を再び通過し、ビームスプリッター4で今度は反射されピックアップ5に入力される。ピックアップ5では光信号を電流信号に変換され、RFアンプ15に出力される。RFアンプ15は、I/V変換回路を内蔵しており電流信号を電圧信号に変換する。その後、EQ回路16で波形等化された後、A/D変換回路18、19、20に出力する。A/D変換回路18は、低域信号用のものであり、おもにフォーカスサーボ、トラッキングサーボ用に入力信号を処理する。A/D変換回路19(第1の検出手段)は、高域信号用のものであり、光ディスク1の回転数やレーザードライバー10の反射光ループ、再生モードでは、再生データを取り出すためのものである。また、A/D変換20(第2の検出手段)も高域信号用のものであり、本発明の特徴であるアイパターンのゼロクロス点のレベルを検出するためのものである。
まず、フォーカスサーボ信号、トラッキングサーボ信号は、A/D変換19でデジタル信号に変換される。そして、トラッキング制御22とフォーカス制御23に入力される。トラッキング制御22では、次のような制御を行う。
光ディスク1の表面と光学系の関係は、図4のようになっている。図4に示すように、ピックアップ5は光ディスク1の法線方向に分かれており、内周方向のレーザー光を受ける受光素子_a51と外周方向のレーザー光を受ける受光素子_b52とから成る。そして、電気信号に変換してから差分を求め、トラッキング誤差信号を生成している。トラッキング誤差信号は、内周方向の反射光量と外周方向の反射光量との差である。従って、この誤差信号を“0”に制御することによって、トラック50の真上に対物レンズ2が存在し、光ディスク1のトラック50の中央をレーザー光がトレースすることができる。
D/A変換25ではトラッキング誤差信号をアナログ信号の変換し、その信号に基づき、アクチェータードライバ28は、対物レンズ2を駆動するアクチュエータ3に駆動電流を供給する。また、トラッキング制御22から出力されるトラッキング誤差信号の一部はスレッド制御33にも入力される。この信号は、トラッキング誤差信号があまりにも大きい状態では、対物レンズ2をアクチュエータ3で傾けただけでは補正しきれなくなるため、光学系全体を移動させるスレッドモーター13を駆動する必要がある。そのため、スレッド制御回路33は、トラッキング誤差信号があるしきい値以上なった場合のみ動作し、D/A変換32でアナログ信号に変換し、スレッドモーター13を駆動させるためにスレッドモータードライバー31に電流を供給する。
フォーカス制御23では、ピックアップ5の受光素子_a51、受光素子_b52に入射する全光量を検出する。そして、この信号をD/A変換26でアナログ信号に変換した後、この光量が最大となるように対物レンズ2を駆動するためにアクチュエータドライバ29に電流を供給する。すなわち、フォーカスが合っている状態では、光ディスク1からの反射光がほぼすべてが受光素子_a51、受光素子_b52に到達するが、フォーカスが合っていない状態では、レーザー光がぼやけるため反射光が受光素子_a51、受光素子_b52からはみ出てしまい、受光光量が減ってしまうからである。
また、EQ回路16の出力のうちA/D変換19にも入力される信号は、周波数成分がA/D変換18に入力されるものよりかなり高い。A/D変換19でデジタル信号に変換された信号は、CLV制御24と反射光制御21、そして、復調回路40に入力される。
CLV制御24に入力された信号は、光ディスク1に記録されているクロックマークにより光ディスク1の回転数の制御をかけるために使われる。すなわち、反射信号に含まれるクロックマークの周期が常に一定になるように制御する。クロックマークの周期にずれがある場合、回転数の誤差成分をD/A変換27でアナログ信号に変換した後、スピンモーター11を駆動するスピンドルモータードライバー30へ供給する電流を調整する。
反射光制御21に入力した信号は、反射光量の変動を検出する(反射光ループ)。光ディスク1の表面に指紋などが付着した場合、光ディスク1の記録層に入射する光量が減り、適切な記録が出来なくなる可能性がある。そのため、反射光ループでは反射光量の変動を検出し、反射光が増減した場合には、光ディスク1の記録層に入射する光量が一定となるようにレーザードライバー回路10にフィードバックをかけ、レーザー駆動電流を調整する。
A/D変換19の出力で、再生モードで復号回路40に入力された信号は、“0”と“1”の2値の信号に変換される。この最も簡単な方法としては、あるしきい値を設け、そのしきい値のレベルよりも入力信号のレベルが大きければ“1”、小さければ“0”として、2値化する。そして、“0”、“1”の信号は復調回路36に入力され、光ディスク1の記録スペクトラムに合わせるために変調された信号を元のスペクトラムの信号に戻される。そして、次の誤り訂正回路37で光ディスク1の欠陥や符号間干渉等で生じた符号エラーを検出して、元の正しいデータに訂正する。
EQ回路16の出力は、A/D変換回路20にも入力される。A/D変換回路20のサンプリングクロックは、A/D変換回路19とは異なっている。これは、PLL回路17が図5に示す構成となっており、データを復号するのに使われるクロックとは位相を180度ずらしているためである。
位相比較回路60では、EQ回路16から入力される信号とVCO回路63から発振される信号の位相比較を行い、その差に応じて位相誤差信号を発生させる。この信号をチャージポンプ61でLPF回路62に通せるような信号に変換して、LPF回路62に入力する。LPF回路62ではこの信号を平滑して高域成分を取り除いてVCO回路63の発振電圧とする。そして、VCO回路63の出力はA/D変換回路19のサンプリングクロックとなる。
ところで、A/D変換回路20のサンプリングクロックは、VCO63の信号をインバータ64で反転して用いている。これにより、データを復号するA/D変換回路19では、アイパターンにおけるアイが開いている部分でサンプリングを行うが、A/D変換回路20では、半クロック分ずれた点(アイパターンのゼロクロスする点)でサンプリングを行う。そのため、図6の破線の部分でデータ検出をすることになる。そして、この部分では、図6の左側に示すように長マークの場合にはプラス側、マイナス側に拡がったレベルのサンプリングを行うが、マイコン34に入力されるデータは、リミッター(図示せず)(リミッターは図1には図示されていない)で制限されるため、ゼロクロス点のデータのみである。マイコン34ではマークエッジの振幅偏移のデータとして用いる。
また、図5において、VCO回路63の発振電圧はA/D変換回路65よりサンプリングされる。そして、デジタル信号に変換されて、マイコン34に送られる。これは、VCO回路63の発振電圧の変動、すなわち、VCO回路63の発振周波数の変動(ジッター)をみるためのものである。
これは、アイパターンでは、図7に示すように符号間干渉がある場合には、ゼロクロス点においてジッターΔtと振幅偏移Δyが発生する。このジッターΔtと振幅偏移Δyは先行するスペースと次に続くマークとの記録パターンとにより、決まった傾向がある。即ち、先行するスペース長が次のマーク長より長い場合、マークエッジは、検出点より後側に進む(Δtはプラス側、Δyはマイナス側に移行する)。そして、逆に先行するスペース長が次のマーク長より短い場合には、マークエッジは検出点より前側に進む。
これをまとめると、ジッターΔtについては図8、振幅偏移については図9に示すような傾向となる。図8(a)、図9(a)は前にあるスペースのスペース長とレーザーの立ち上がり、立ち下がり、レーザーパルス幅、レーザーパワーを調整するマークのマーク長の関係を示したものであり、図8(b)、図9(b)は調整するマークのマーク長と後に来るスペースのスペース長との関係である。そして、ある波形に基づきこの傾向を求めると例えば、ジッターΔtは、図10のように、振幅偏移Δyは、図11のようになる。いずれの場合でも、2Tとの組み合わせた場合にジッターΔt、振幅偏移Δyが大きくなっている。したがって、最短マーク長(この場合には2T)との組み合わせに重点を置いてマークエッジ調整を行うことが最も効果的である。
マークエッジ調整を行う場合、図16の組み合わせで先行スペース長とマーク長、図17の組み合わせでマーク長と後方スペースによる調整値を決める必要があり、そのためテストライトを行う。テストデータとして必要な条件としては、次のような条件があげられる。
記録パターンは周期的に繰り返して、2組以上のマーク長、スペース長の組み合わせを持つ必要がある。記録パターンには、調整するエッジとマーク長、スペース長の逆パターンのエッジも含んでいる必要がある。DSV(Digital Sum Value)(ここで、デジタル信号は、通常“1”と“0”の連続データとして取り扱うが、本実施形態では、平均値を“0”とするため、デジタル信号を“+1”と“−1”として取り扱う。)はゼロとする必要がある。
したがって、図14のようなテストパターンとなる。図14の一番上の(2Tスペース)−(2Tマーク)の場合、
(2Tスペース)−(2Tマーク)の立ち上がりエッジ(2Ts−2Tm)
(6Tスペース)−(6Tマーク)の立ち上がりエッジ(6Ts−6Tm)
(6Tマーク)−(2Tスペース)の立ち下がりエッジ(6Tm−2Ts)
(2Tマーク)−(6Tスペース)の立ち下がりエッジ(2Tm−6Ts)
が含まれており、このテストパターンを再生した場合、ジッターΔt、振幅偏移Δyは、図15のようになる。
このため、ジッターΔtは大きく、振幅偏移Δyの平均値はゼロ付近となる。
次に、6Tm−2Tsの2Tマークの立ち下りエッジをマイナス側に振った場合、図16のようになり、ジッターΔtは減少するが、振幅偏移Δyの平均はマイナス側に移動する。さらに6Tm−2Tsの2Tマークの立下りエッジをマイナス側に調整すると、図17のようになり、ジッターΔtは逆に増加し、振幅偏移Δyの平均値はさらにプラス側(マイナス側)に移動する。
また、図15の状態から6Tm−2Tsの2Tマークの立下りエッジをプラス側に振った場合は、図18のようになり、ジッターΔtは増加し、振幅偏移Δyの平均値はプラス側に移動する。したがって、図19のような特性となり、ジッターΔtが最小となる点に6Tm−2Tsのエッジを調整する。図16の状態において、今度は2Tm−6Tsの6Tマークの立下りエッジを調整する。
6Tマークの立下りエッジをプラス側に振った場合、図20に示すようになり、ジッターΔtは減少し、振幅偏移Δyの平均値は“0”に近づく。
さらに、6Tマークの立下りエッジをプラス側に振ると、図21に示すようになり、ジッターΔtは増加し、振幅偏移Δyの平均値はプラス側に移動する。
図16に状態において6Tマークの立下りエッジをマイナス側に振った場合、図22に示すようになり、ジッターΔtは増加し、振幅偏移Δyの平均値はマイナス側になる。
このように、ジッターΔtが最小になる点と振幅偏移Δyが“0”に近づく点を求めて調整することにより、図23のようになり、図24に示すような特性となる。これにより、表3の2Tm−6Tsを求めることが出来る。
2Ts−2Tmについては、図23の状態において、プラス側、またはマイナス側に振ることにより、ジッターΔtが最小となる点と振幅偏移Δyが“0”に近づく点を求めて調整することにより、最良点を求めることが出来る。
6Ts−6Tmについても、2Ts−2Tmが調整された後、プラス側、またはマイナス側に振ることにより、ジッターΔtが最小となる点と振幅変異Δyが“0”に近づく点を求めて調整することにより、最良点を求めることが出来る。そして、もし、ジッターΔtの最良点と振幅偏移Δyの最良点が一致しない場合には、ジッターΔtの最良点を優先させる。
これらより、表3の2Ts−2Tm、6Ts−6Tm、表4の6Tm−2Ts、2Ts−6Tmを求めることができる。
同様にして、図14の上から2番目のテストパターンを用いることにより、
(2Tマーク)−(2Tスペース)の立ち下がりエッジ(2Tm−2Ts)
(6Tマーク)−(6Tスペース)の立ち下がりエッジ(6Tm−6Ts)
(6Tスペース)−(2Tマーク)の立ち上がりエッジ(6Ts−2Tm)
(2Tスペース)−(6Tマーク)の立ち上がりエッジ(2Ts−6Tm)
を求めることができる。
このように、テストパターンの組み合わせにより図12、図13のそれぞれの値を求めることができる。
以上説明したように、ライトパルスの立ち上がりエッジ、立下りエッジのタイミングを最良に調整することができ、レーザーパルスの切り替わりタイミングや種々のレーザーパワーの調整時間を短縮することが可能である。
尚、本発明の光ディスク記録再生装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る光ディスク記録再生装置のブロック図である。 本発明の係る光ディスク記録再生装置のレーザーによる記録パルスのタイムチャートを示す図である。 光ディスクの記録パルスと記録マーク形状の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスク記録再生装置の光学系の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る光ディスク記録再生装置のPLL回路のブロック図である。 本発明の実施形態に係る光ディスク記録再生装置のアイパターンの波形図である。 符号間干渉がある場合の振幅偏移及びジッターを示す波形図である。 本発明の実施形態におけるジッターのヒストダイヤグラムである。 本発明の実施形態における振幅偏移のヒストダイヤグラムである。 マーク(後)とスペース(前)の場合におけるジッター値のテーブルを示す図である。 マーク(後)とスペース(前)の場合における振幅偏移値のテーブルを示す図である。 スペースからマークのテストパターンに対するエッジ調整値のテーブルを示す図である。 マークからスペースのテストパターンに対するエッジ調整値のテーブルを示す図である。 マークエッジ調整を行う場合のテストパターンを示すライトパルスのタイムチャートである。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移の関係を示す特性図で ある。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移特性を示す分布図である。 本発明の実施形態におけるジッター/振幅偏移の関係を示す特性図で ある。 従来技術の光ディスクの記録波形と記録マークを示す図である。 従来技術の各学習処理を示すフローチャートである。 従来技術の光ディスク記録再生装置のブロック図である。 従来技術のエラーレートを示す特性図である。 従来技術の暫定パワー学習を示すフローチャートである。 従来技術のテーブル学習を示すフローチャートである。 従来技術の最終パワー学習を示すフローチャートである。 従来技術のエラーレートの特性を示す図である。 テーブル学習の対象となるテーブル値の一例を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 対物レンズ
3 アクチュエータ
4 ビームスプリッター
5 光ピックアップ
6 ビームスプリッター
7 ピックアップアンプ
8 レーザー
9、71 I/V変換器
10 レーザードライバー
11 スピンドルモーター
12 スピンドルFG発生器
13 送りモーター、スレッドモーター
14 スレッドFG発生器
15 RFアンプ
16 EQ
17 PLL
18、19,20 AD変換器
21 反射光制御
22 トラッキング制御
23 フォーカス制御
24 CLV制御
25、26,27、32 DA
28、29 アクチュエータドライバ
30 スピンドルモータードライバー
31 スレッドモータードライバー
33 スレッド制御
34 マイコン
35 メモリ
36 復調器
37 誤り訂正器
38 変調器
39 誤り符合付加器
40 復号器
50 トラック
51、52 受光素子_a、受光素子_b
53 エラーアンプ
60 位相比較器
61 チャージポンプ
62 LPF
63 VCO
64 インバータ
65 A/D
72 サーボアンプ
73 サーボ制御シーク制御ユニット
74 フォーカス・トラッキング・送りモータードライバー
75 トレーモータードライバー
76 トレーモーター
77 データ処理ユニット
78 インターフェイス制御部
79 RAM
80 RAM
81 RAM
82 ROM
83 CPU
84 ディスクカートリッジ
85 トレー
86 クランパー

Claims (3)

  1. 光ディスク上に記録するデータに応じて光ビームにより記録されるマークエッジが前記データと対応するように、該データの記録に先立ってテストライトを行い、前記マークエッジを記録する際の記録補償量を決定する光ディスク記録再生装置において、
    マークの再生信号をデジタル信号に変換するA/D変換器のタイミングに対して位相が180度ずれた点で、前記マークの再生信号の振幅レベルを検出する第1の検出手段と、
    前記データを再生するための前記第1の検出手段に供給するクロック信号を生成するPLL回路と、
    前記PLL回路の発振周波数を決定するVCO電圧の変動である位相誤差情報を検出する第2の検出手段と、
    を備え、
    前記第1の検出手段により検出した前記マークの再生信号の振幅レベルの分布および前記第2の検出手段により検出した位相誤差情報の分布から前記マークエッジの調整方向を定め、該調整方向に基づいて前記記録補償量を決定することを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 前記PLL回路は、さらに、前記第2の検出手段に供給するためのクロック信号を生成し、
    前記第2の検出手段に供給するクロック信号の位相は、前記第2の検出に供給するクロックに対して180度位相ずれたクロックであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録再生装置。
  3. 光ディスク上に記録するデータに応じて光ビームにより記録されるマークエッジが、前記データと対応するように、該データの記録に先立ってテストライトを行い、前記マークエッジを記録する際の調整補償量を決定する光ディスク記録再生方法において、
    マークの再生信号をデジタル信号に変換するA/D変換器のタイミングに対して位相が180度ずれた点で、前記マークの再生信号の振幅レベルを検出する第1の検出ステップと、
    前記データを再生するための前記A/D変換器に供給するクロック信号を生成するPLL回路の発振周波数を決定するVCO電圧の変動である位相誤差情報を検出する第2の検出ステップと、
    を備え、
    前記第1の検出ステップにより得られる前記振幅レベル情報の分布と前記第2の検出ステップにより得られる前記位相誤差情報の分布からマークエッジ調整の調整方向を決め、該調整方向に基づいて前記調整補償量を決定することを特徴とする光ディスク記録再生方法。
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