JP2007102854A - 光ディスク装置、最適記録パワー決定方法 - Google Patents

光ディスク装置、最適記録パワー決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】試し書きをする際の信号フォーマットを適切に選択することで符号間干渉を排除して最適記録パワーを決定する。
【解決手段】光ディスク装置は、光ディスク10に対して記録しようとするデータの符号間干渉比が所定値未満である場合に、光ディスク10に対する試し書きの際のフォーマットを符号間干渉比が所定値以上となるフォーマットに決定して試し書きを実行し、この試し書きの結果に基づいて、データを記録する際のレーザ光の最適パワーを決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、追記あるいは書き換え可能な光ディスクに対して試し書きにより最適レーザパワーを決定する光ディスク装置、最適記録パワー決定方法に関する。
光ディスク装置では、追記あるいは書き換えが可能な光ディスクに対してデータを記録する場合、光ディスクやレーザダイオードの特性などの差異があるため、データ記録を開始する前に、レーザを照射する際の最適記録パワーを決定している。
最適記録レーザパワーを決定は、実データを記録する前に、光ディスクに設けられた試し書き領域(パワーキャリブレーション領域(PCA(Power Calibration Area))へ記録パワーを段階的に変えながら試し書きをすることにより行っている。
従来、最適記録レーザパワー値を求める記録レーザパワーの制御方法として、低い周波数成分と高い周波数成分の2種類の信号をそれぞれ交互にパワーを変更しながら記録する方法が考えられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載された記録レーザパワーの制御方法では、低い周波数成分と高い周波数成分の信号を所定時間ごとに時分割してそれぞれ複数の異なる記録パワー値でディスクに記録する。そして、ディスクに記録した信号を再生して低い周波数成分パルスの信号に対応する再生信号の振幅中心の各所定時間毎の値と、高い周波数成分パルスの信号に対応する再生信号の振幅中心の各所定時間毎の値を比較して実記録レーザパワー値を決定する。
特開2003−346341公報
特許文献1に記載された記録レーザパワーの制御方法では、低い周波数成分と高い周波数成分の信号を複数の異なる記録パワー値でディスクに記録し、ディスクに記録した信号を再生することでレーザパワー値を決定している。ところが、高周波成分の周波数によっては、ディスクに記録した信号に符号間干渉が発生するため、記録レーザパワー値を決定するために必要な信号が得られない可能性があった。
本発明の課題は、試し書きをする際の信号フォーマットを適切に選択することで符号間干渉を排除して最適記録パワーを決定することが可能な光ディスク装置、最適記録パワー決定方法を提供することにある。
本発明は、光ディスクに対してレーザ光によりデータを記録する光ディスク装置において、前記光ディスクに対して記録しようとするデータの符号間干渉比が所定値未満である場合に、前記光ディスクに対する試し書きの際のフォーマットを前記符号間干渉比が所定値以上となるフォーマットに決定するフォーマット決定手段と、前記フォーマット決定手段により決定されたフォーマットにより前記光ディスクに対して試し書きを実行する試し書き手段と、前記試し書き手段による試し書きの結果に基づいて、データを記録する際のレーザ光の最適パワーを決定する最適パワー決定手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、試し書きをする際の信号フォーマットを、光ディスクに対して記録しようとするデータの符号間干渉比に基づいて適切に選択することで符号間干渉を排除して最適記録パワーを決定することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
記録媒体としての光ディスク10は、表面にスパイラル状のトラックが形成されており、スピンドルモータ21によって回転駆動される。本実施形態における光ディスク装置では、光ディスク10として例えばCD(Compact Disk)とDVD(Digital Versatile Disk)、及びHD−DVD(High Definition DVD)の3種類が使用可能であるものとして説明する。
光ディスク10に対する情報の記録、再生は、光ピックアップヘッド(PUH)11から出力されるレーザ光によって行われる。
光ピックアップヘッド11には、レーザダイオード11a、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ、シリンカドリカルレンズ、フォトディテクタ11b、レンズポジションセンサ等が含まれている。
レーザダイオード11aは、レーザ制御部16による駆動制御によりレーザ光を出力する。なお、本実施形態における光ディスク装置では、複数の異なる波長のレーザを出力する複数のレーザダイオード11aが設けられており、装着された光ディスク10(CD、DVD、HD−DVD)の何れかに応じてレーザ光が出力される。すなわち、CD用の赤外レーザ(波長:780nm)、DVD用の赤レーザ(波長:650nm)、HD−DVD用の青レーザ(波長:405nm)が設けられている。
レーザダイオード11aから出力されたレーザ光は、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、光ピックアップヘッド11を介して光ディスク10上に照射される。光ディスク10からの反射光は、光ピックアップヘッド11、ビームスプリッタ、及びシリンカドリカルレンズを介して、フォトディテクタ11bに導かれる。フォトディテクタ11bは、例えば4分割の光検出セルから成り、これら光検出セルの検知信号をRFアンプ13に出力する。フォトディテクタ11bには、レーザダイオード11aの各レーザ(CD用の赤外レーザ、DVD用の赤レーザ、HD−DVD用の青レーザ)のそれぞれに対応するフォトダイオードが含まれている。
RFアンプ13は、フォトディテクタ11bからの信号を処理して出力するもので、レーザ光のビームスポット中心とトラック中心との誤差を示すトラッキングエラー信号、ジャストフォーカスからの誤差を示すフォーカスエラー信号、例えばフォトディテクタ11bの4分割の光検出セルから出力される信号を加算した全加算信号(RF信号)などを生成して出力する。
RFアンプ13により生成された全加算信号(RF信号)は、データ再生部14及び物理アドレス復調部15に供給される。
データ再生部14は、RFアンプ13から供給されるRF信号をもとにデータ再生処理を実行するもので、PLL回路14a、Sync検出回路14b、復号回路(Demodulator)14c、エラー訂正回路14dなどが含まれている。
データ再生部14では、PLL回路14aによりRF信号をもとに生成されるビット同期クロックに基づき、Sync検出回路14bにより同期信号を検出する。復号回路14cは、Sync検出回路14bにより検出された同期信号に基づいて8/16変調の復調を実行して8ビットデータを生成する。エラー訂正回路14dは、復号回路14cに復調されたデータに対して訂正を行う。データ再生部14により再生されて再生データはメモリ26に一時記憶され、インタフェース回路27を介してホストコンピュータに出力される。
物理アドレス復調部15は、RFアンプ13から供給されたRF信号をもとにアドレス情報を検出するもので、例えば光ディスク10のランド領域に配置されたピットをもとにしたLPP(Land Pre-Pit)方式(DVD−Rの場合)、あるいは光ディスク10に形成されたウォブル(wobble)をもとにしたADIP(Address In Pre-groove)方式(DVD+Rの場合)を用いる。物理アドレス復調部15により検出されるアドレスに従い光ディスク10に対するデータの記録が実行される。
また、RFアンプ13から出力されるRF信号は、β値検出回路17に入力される。β値検出回路17は、RF信号のトップピーク値A及びボトムピーク値Bを検出し、これらに基づいてアシンメトリ値βを次式に基づいて検出する。このβ値検出回路17により検出されるアシンメトリ値(β)を用いてデータ記録時の最適記録パワーが決定される。
β=(A+B)/(A−B)
一方、RFアンプ13から出力されるトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号はサーボ制御回路18に供給される。
サーボ制御回路18は、フォーカスエラー信号に応じて、ドライバ20によりアクチュエータ23(フォーカシングアクチュエータ)を駆動させて、光ピックアップヘッド11から出力されるレーザ光が光ディスク10の記録膜上にジャストフォーカスとなるようにフォーカスサーボを実行する。
また、サーボ制御回路18は、RFアンプ13から出力されるトラッキングエラー信号に応じて、ドライバ20によりアクチュエータ23(トラッキングアクチュエータ)および/またはスレッドモータ22を駆動させて、光ピックアップヘッド11から出力されるレーザ光が光ディスク10上に形成されたトラック上を常にトレースするようにトラッキングサーボを実行する。
ドライバ20は、サーボ制御回路18の制御のもとで、光ディスク10を回転させるスピンドルモータ21、光ピックアップヘッド11を半径方向(トラッキング方向)に移動させるスレッドモータ22、及び光ピックアップヘッド11の対物レンズをフォーカシング方向(レンズの光軸方向)およびトラッキング方向(光ディスクの半径方向)に移動させるアクチュエータ23を駆動する。
レーザ制御部16は、データ再生時及びデータ記録時におけるレーザダイオード11aに対する駆動制御を行う。レーザ制御部16には、データ記録時に記録データを光ディスク10の種類に応じたフォーマットに変調するCD用変調器16a、DVD用変調器16b、HD/Blue用変調器16c、及び特殊フォーマット用変調器16dが設けられている。レーザ制御部16は、データ書込み時のレーザ照射時間(パルス幅)をライトストラテジ回路16eにより制御し、レーザ光の記録パワーを記録パワーコントロール回路16fにより制御する。
本実施形態では、光ディスク10に対してデータ書込みをする前に、光ディスク10に設けられた試し書き領域(PCA)に対して試し書きをすることにより最適記録パワーを決定する。
CPU25は、メモリ26(RAM)を作業エリアとして使用して装置全体を総合的に制御するもので、メモリ26(ROM)に記憶されたプログラムに基づいて、インタフェース回路27を介してホストコンピュータから提供される動作コマンドに従って各部を制御する。本実施形態の光ディスク装置は、装着された光ディスク10に対してデータを記録する際のレーザ光の最適記録パワーを、光ディスク10に設けられたデータ試し書き領域(PCA)に対する試し書きによって決定する。この際、CPU25は、光ディスク10に試し書きを行った場合に、試し書きデータの再生時に符号間干渉が大きくなると判断した場合は、符号間干渉が少ないフォーマットにより試し書きを実行する制御を行う。
図2は、光ディスク10に記録されたデータの符号間干渉の大小を表す指標として符号間干渉比を示している。図2において、横軸(フォーマット)左側から、HD−DVDのデータ領域の通常フォーマット(青レーザによる記録・再生)、DVDのフォーマット(赤レーザによる記録・再生)、CDのフォーマット(赤外レーザによる記録・再生)、HD−DVDのシズテムリードインのフォーマット(青レーザによる再生)、HD−DVDのデータ領域にDVDのフォーマットによって記録した場合(青レーザによる記録・再生)のそれぞれの符号間干渉比を示している。符号間干渉比は、以下のように、光ピックアップヘッド11から照射するレーザ光の波長で決まる光学系空間周波数と、光ディスクのデータフォーマットによって要求される(フォーマット要求の)空間周波数とから算出される。符号間干渉比の値が大きいほど符号間干渉が小さいことを表す。
符号間干渉比(空間周波数比)
=光学系空間周波数/フォーマット要求の空間周波数
ただし、光学系空間周波数=2NA/λ
NA:開口率 λ:レーザ波長[nm]
フォーマット要求の空間周波数=1/(2*Tmin)
Tmin:最小マーク長[μm]
通常、データ書込み前に実行する最適記録パワーを決定するための試し書きでは、データ書込みの対象とするディスクの種類に応じたフォーマットが用いられる。例えば赤レーザが用いられるDVDであればDVD用変調器16bにより変調されたDVD用の(DVD規格に従った)フォーマットが用いられ、CDであればCD用変調器16aにより変調されたCD用の(DVD規格に従った)フォーマットが用いられる。あるいは、予め決められた繰り返しパターン(例えば3T/11Tフォーマット)が用いられることもある。
本実施形態では、空間周波数比が1.5未満に該当する符号間干渉が大きくなるデータ書込みを行う場合、すなわち図2において、青レーザが用いられるHD−DVDの試し書き領域(データ領域の一部)に試し書きデータを書き込む場合には、HD/Blue用変調器16cにより変調されたHD−DVD用のフォーマット(最小マークが2T)を用いるのではなく、符号間干渉が小さいフォーマット(例えばDVDのフォーマット、最小マークが3T)を用いて試し書きを実行する。これにより、試し書きしたデータを再生する際に符号間干渉を排除し、最適記録パワーの決定を正確に行うことができる。
次に、本実施形態における光ディスク装置の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
図3は、光ディスク10に対するデータ記録時の動作を説明するためのフローチャート、図4は、本実施形態における符号間干渉比からの試し書き領域の記録フォーマット決定ルーチンを説明するためのフローチャートである。
まず、インタフェース回路27を介してホストコンピュータからデータの記録開始要求があると(ステップA1、Yes)、CPU25は、既に光ディスク10に対するデータ記録のレーザ光のパワーが決定されているかを判別する。
ここで、記録パワーが決定されていない場合には(ステップA2、No)、符号間干渉比からの記録フォーマット決定ルーチンを実行する(ステップA4)。
図4に示すように、符号間干渉比からの記録フォーマット決定ルーチンでは、記録しようとするデータの符号間干渉比が1.5未満となるデータ書込みを行う状況にあるかを判別する(ステップB1)。
すなわち、図2に示すように、光ディスク10に装着された光ディスク10が青レーザによりデータが記録されるHD−DVDであり、このHD−DVDの試し書き領域に試し書きデータを書き込む場合には、通常のHD−DVDフォーマットを用いると符号間干渉比が1.5未満になると判別できる。
符号間干渉比が1.5未満であると判別された場合(ステップB1、1.5未満)、符号間干渉比1.5以上のフォーマットを選択する(ステップB3)。例えば、DVD用のフォーマットあるいはCD用のフォーマットを選択する。また、予め決められた繰り返しパターンのフォーマット、例えば3T/11Tフォーマットが用いられている場合には、5T(あるいは4T)/11Tフォーマットを選択する。
一方、記録しようとする試し書きデータの符号間干渉比が1.5以上となるデータ書込みを行う状況である場合には(ステップB1、1.5以上)、そのまま試し書きを行う(符号間干渉が小さいフォーマットを選択したのと同義)が更に符号間干渉の小さいフォーマットを選択してもよい(ステップB2)。
例えば、装着された光ディスク10がDVDあるいはCDの場合には、それぞれDVD用のフォーマットあるいはCD用のフォーマットを選択する。また、予め決められた繰り返しパターンのフォーマット、例えば3T/11Tフォーマットを選択する。
こうして、試し書きフォーマットが選択されると、このフォーマットを用いた試し書き記録動作を実行する(ステップA5)。
まず、サーボ制御回路18に対して光ディスク10の試し書き領域(PCA)の試し書き位置へ光ピックアップヘッド11をシークするように制御する。また、レーザダイオード11aに対する書き込みレーザパワー値(記録レーザパワー値)の初期値をレーザ制御部16により設定し、物理アドレス生成部15により検出されるアドレス(同期信号)に応じて所定時間毎に記録パワーを変えながら記録を行うように制御する。
所定の書込みが終了すると試し書きを終了し、試し書きしたデータを読み取るため動作に移行する。すなわち、スピンドルモータ21の回転数を再生回転数に設定とすると共に、アクチュエータ23および/またはスレッドモータ22を駆動して試し書きを行なった位置へ光ピックアップヘッド11の光ビームをシークさせて、試し書き領域に記録されたデータの読み取りを実行させる。
試し書きされたデータの読み取りによりRFアンプ13から出力されるRF信号をもとに、β値検出回路17によりアシンメトリ値(β)を検出する。CPU25は、β値検出回路17により検出されたアシンメトリ値(β)をもとにして最適記録パワーを決定する(ステップA6)。
一方、ステップA2において、記録パワーが決定されていると判別された場合には、その決定された記録パワーを用いる(ステップA7,A8)。
こうして、データ記録時の記録パワーが決定されると(ステップA6,A3)、物理アドレス復調部15により検出されるアドレスに基づいてデータ書込みのタイミングの微調整を行い(ステップA7)、メモリ26に記憶された書込み対象とする試し書き用のデータを光ディスク10の種類に応じた変調器16a〜16dにより変調して記録パルスを生成し、ライトストラテジ回路16eと記録パワーコントロール回路16fの制御によりデータ領域に対してデータを記録する。
図5には、最適記録パワーの決定を説明するための各信号を示している。
図5(a)は、試し書き領域(PCA)に対して試し書きをする際のレーザダイオード11aから照射するレーザ光のパワーの変化を示している。図5(a)に示すように、所定時間毎に段階的にパワーが変更される。図5(a)では、記録パワーを段階的に下げているが、順次、記録パワーを上げるようにしても良い。
図5(b)は、記録パワーのそれぞれの段階において記録される記録信号を示している。例えば、符号間干渉が小さい場合(符号間干渉比が1.5以上の場合)に、図5(b)に示すような11Tパルス区間と3Tパルス区間とが繰り返される3T/11Tフォーマットが用いられる。
この場合、符号間干渉がないため、このフォーマットにより記録されたデータを読み取った場合、図5(c)に示すRF信号(再生信号)が得られる。この場合、再生信号の11T信号振幅の中心に対して3T信号の振幅の中心位置の関係(アシンメトリー)がほぼ一致したときの記録レーザパワーの値を最適記録レーザパワー値として決定することができる。この場合、アシンメトリ波形は図5(f)のようになり、中心位置の関係が一致する最適記録パワーが決定される(図5(f)中の全振幅に対する平均電圧の比50%を示すレベルとアシンメトリ波形が交差する位置に該当する記録パワー)。
これに対して、符号間干渉が大きい場合(符号間干渉比が1.5未満の場合)に、図5(b)に示す3T/11Tフォーマットを用いた場合、符号間干渉により図5(d)に示すようなアシンメトリ波形が得られてしまい、最適記録パワーを決定できない可能性がある。
本実施形態では、符号間干渉が大きい場合には、例えば図5(e)に示すように、符号間干渉が少なくなる例えば5T/11Tフォーマットを用いることにより、図5(f)に示すようなアシンメトリ波形を表す再生信号を得て、最適記録パワーを決定することができるようになる。
このようにして、光ディスク10に対するデータ記録時の試し書きにおいて、符号間干渉が大きい(符号間干渉比が1.5未満)場合に、試し書きをする際の信号フォーマットを、符号間干渉比が1.5以上となるフォーマットを選択することで符号間干渉を排除して最適記録パワーを決定することが可能となる。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の実施形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図。 本実施形態における光ディスク10に記録されたデータの符号間干渉の大小を表す指標とする符号間干渉比を説明するための図。 本実施形態における光ディスク10に対するデータ記録時の動作を説明するためのフローチャート。 本実施形態における符号間干渉比からの記録フォーマット決定ルーチンを説明するためのフローチャート。 本実施形態における最適記録パワーの決定を説明するための各信号を示す図。
符号の説明
10…光ディスク、11…光ピックアップヘッド(PUH)、11a…レーザダイオード、11b…フォトディテクタ、13…RFアンプ、14…データ再生部、14a…PLL回路、14b…Sync検出回路、14c…復号回路、14d…エラー訂正回路、16…レーザ制御部、16a…CD用変調器、16b…DVD用変調器、16c…HD/Blue用変調器、16d…特殊フォーマット用変調器、16e…ライトストラテジ回路、16f…記録パワーコントロール回路、17…β値検出回路、18…サーボ制御回路、20…ドライバ、21…スピンドルモータ、22…スレッドモータ、23…アクチュエータ、25…CPU、26…メモリ、27…インタフェース回路(I/F)。

Claims (4)

  1. 光ディスクに対してレーザ光によりデータを記録する光ディスク装置において、
    前記光ディスクに対して記録しようとするデータの符号間干渉比が所定値未満である場合に、前記光ディスクに対する試し書きの際のフォーマットを前記符号間干渉比が所定値以上となるフォーマットに決定するフォーマット決定手段と、
    前記フォーマット決定手段により決定されたフォーマットにより前記光ディスクに対して試し書きを実行する試し書き手段と、
    前記試し書き手段による試し書きの結果に基づいて、データを記録する際のレーザ光の最適パワーを決定する最適パワー決定手段と
    を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記符号間干渉比は、
    符号間干渉比=光学系空間周波数/フォーマット要求の空間周波数
    ただし、光学系空間周波数=2NA/λ
    NA:開口率 λ:レーザ波長[nm]
    フォーマット要求の空間周波数=1/(2*Tmin)
    Tmin:最小マーク長[μm]
    を示し、
    前記フォーマット決定手段は、前記符号間干渉比が1.5未満である場合に、前記符号間干渉比が1.5以上となるフォーマットに決定することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記フォーマット決定手段は、前記光ディスクが青レーザによりデータが記録されるディスクであり、前記光ディスクに対して書込みを行う場合に、前記符号間干渉比が所定値未満であると判別することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 光ディスクに対してレーザ光によりデータを記録する光ディスク装置の最適記録パワー決定方法において、
    前記光ディスクに対して記録しようとするデータの符号間干渉比が所定値未満である場合に、前記光ディスクに対する試し書きの際のフォーマットを前記符号間干渉比が所定値以上となるフォーマットに決定するフォーマット決定ステップと、
    前記フォーマット決定ステップにより決定されたフォーマットにより前記光ディスクに対して試し書きを実行する試し書きステップと、
    前記試し書きステップによる試し書きの結果に基づいて、データを記録する際のレーザ光の最適パワーを決定する最適パワー決定ステップとを含むことを特徴とする最適記録パワー決定方法。
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