JP2006302332A - 記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境変化に対して適切な記録パルスパラメータを選択し調整しないと、調整時間が長くなり、記録劣化が発生するという課題があった。
【解決手段】記録パルス標準パラメータがあらかじめ設定されている記録可能な光ディスクにおいて、前記記録パルス標準パラメータを読み出して、記録再生装置の記録パルスパラメータを設定し、データの記録再生をする光ディスクの記録条件設定方法において、特に、最短記録マーク形状に関わるパラメータを調整することで、環境変化に対する最適な補償学習方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録を行う記録再生装置に関するものであって、記録状態に何らかの変化が生じた場合でも、記録特性の良い情報記録を可能とする。
近年、情報記録再生装置の分野において、DVD−Rなどの追記型光ディスクやDVD−RAMなどの書き換え型光ディスクが記録媒体として実用化されている。最近では、レーザ光源としての半導体レーザの短波長化、高い開口数を有する高NA(Numerical Aperture)対物レンズによるスポット径の小径化、及び薄型基板の採用などにより、Blu−ray Discなどの大容量の次世代光ディスクが情報記録再生装置において広まりつつある。
このような光ディスクは、例え同じ仕様であっても、その記録特性は必ずしも同一ではなくばらつきを持つ。すなわち、同一の記録パルスパラメータ設定を用いて記録を行っても、記録再生装置や光ディスクの個体差などの要因によって、ディスク上に形成されるマークの形状がばらつき、記録される信号品質が大きく異なる場合がある。
この問題に対して、従来は、ディスク毎の特性を考慮した、最適と考えられる記録パルスパラメータ(以下、記録パルス標準パラメータと呼ぶ)が、ディスク上や記録再生装置内などに記録されており、ディスク毎に最適な設定が可能となる。
しかしながら、光ディスクの記録再生装置を量産したとき、使用部品の特性ばらつきや、環境変化などで、個々の装置が常に同一の特性を有するとは限らない。同様に、光ディスク自体を量産したときも、特性ばらつきが発生し、同一の記録条件で記録しても個々のディスクで常に同じマーク形状が得られるとは限らない。
この問題に対し、特開2000−200418号公報では、特定領域に記録パルス標準パラメータが予め記録されている光ディスクにおいて、前記記録パルス標準パラメータのうち、スペース長とマーク長との組み合わせの全て、又はいズレか一つの組み合わせに対する位置情報を所定量変化させて、記録再生信号のジッタが許容値以下となるように記録パルス標準パラメータから補正した値を記録再生装置の記録パルスパラメータとして設定している。
ここで、記録パルスパラメータ調整は、記録再生装置起動時やディスク挿入時に行われる他、特開2001−351240号公報で開示されているように、所定回数データを書き込む度に行うものや、特開平11−213428号公報や特開2001−143300号公報で開示されているように、レーザ周囲の温度変化に応じて行われるものもある。
特開2000−200418号公報 特開2001−351240号公報 特開平11−213428号公報 特開2001−143300号公報
これらの動作タイミングによっては、挿入したディスクに対して初めて記録パルスパラメータ調整を行う場合と、一度記録パルスパラメータ調整を行った後に再度調整を行う場合があるが、従来の記録パルスパラメータ調整は、これらの場合分けを特に行っていない。
特に、一度記録パルスパラメータ調整を行った後に再度調整を行う場合、略々適切なパラメータ値はすでに得られていることから、調整するパラメータ項目を厳選する必要がある。不必要なパラメータまで調整を行った場合、調整時間が長くなることや、繰り返し記録による記録劣化の原因になることがあった。
本発明は、前記の課題を解決するものであり、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、最も効果的な最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータを調整することで、調整時間の短縮を図り、不毛な記録劣化を防ぎ得る記録パルスパラメータ調整方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、第1の観点による本発明は、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、前記記録パルス調整手段を行うトリガーを検出するトリガー検出手段を具備し、前記記録パルス調整手段は、前記トリガーの検出に応答して、最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする記録再生装置である。
第2の観点による本発明は、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、前記記録パルス調整手段を行うトリガーを検出するトリガー検出手段と、前記記録媒体上の特定の領域に移動するシーク手段を具備し、前記記録パルス調整手段は、前記トリガーの検出に応答して、シーク手段を用いて特定の記録領域に移動後、特定の記録領域において最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする記録再生装置である。
第3の観点による本発明は、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、前記記録パルス調整手段を行うトリガーを検出するトリガー検出手段と、前記記録媒体上の特定の領域に移動するシーク手段と、前記記録媒体上の特定の領域の記録状態の良否を判定する記録状態良否判定手段とを具備し、前記記録パルス調整手段は、前記トリガーの検出に応答して、シーク手段を用いて特定の記録領域に移動後、特定の記録領域において最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行う過程において、記録状態良否判定手段の判定結果に基づき、前記特定の記録領域とは異なる第二の特定の記録領域に移動し、第二の特定の記録領域において、最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする記録再生装置である。
第4の観点による本発明は、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、前記記録媒体上の特定領域の記録状態の良否を判定する記録状態良否判定手段とを具備し、前記記録パルス調整手段は、前記記録媒体上のユーザがデータを記録しえるように構成されたユーザ領域において、記録状態良否判定手段の判定結果に基づき、最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする第1の観点から第3の観点の記録再生装置である。
第5の観点による本発明は、前記最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータは、クーリングパルス幅に関するパラメータであることを特徴とする第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第6の観点による本発明は、前記記録パルス調整は、形成されたマークを再生するときに求められる。
マークの立ち上がり及び立ち下がりそれぞれのエッジシフト量に関するパラメータが、略々所望の値となるように調整を行うことを特徴とする第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第7の観点による本発明は、前記記録状態良否判定手段は、記録状態の良否を表す特性パラメータが任意に設定した閾値を超えた場合、あるいは、事前に保存した記録状態の良否を表す特性パラメータとの差が、任意に設定した閾値を超えた場合、記録状態は否であると判定を行うことを特徴とする第3の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第8の観点による本発明は、前記トリガー検出手段は、前記記録再生装置へのWriteコマンドの発行に基づいて前記トリガーを検出する、第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第9の観点による本発明は、前記トリガー検出手段は、前記記録再生装置の動作時間に基づいて前記トリガーを検出する、第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第10の観点による本発明は、前記トリガー検出手段は、前記記録再生装置の起動時に前記トリガーを検出する、第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第11の観点による本発明は、前記記録再生装置は温度検出手段を具備し、前記トリガー検出手段は、前記温度検出手段によって検出された温度変化に基づいて前記トリガーを検出する、第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第12の観点による本発明は、前記温度検出手段の検出結果と、前記パルス調整の調整パラメータの組み合わせを保存する格納手段を持つことを特徴とする第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
第13の観点による本発明は、前記記録パルス調整を行う際に、前記温度検出手段によって検出された結果が、前記格納手段に格納されている場合、前記記録パルス調整を行わずに格納されている調整パラメータを参照して記録パルス調整を行い、前記格納手段に格納されていない場合、前記記録パルス調整を行った後、温度検出手段の結果と記録パルス調整結果を格納手段に格納することを特徴とする第1の観点から第4の観点の記録再生装置である。
以上のように、本発明の光ディスクの記録パルスパラメータ調整方法によれば、記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、環境変化が発生した場合には、最も効果的な最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータを調整することで、環境変化の影響及び再生信号時のエラー発生率を低減することができる。また、環境変化に対応する記録パルスパラメータ調整方法を提供するに伴い、通常の記録パルスパラメータ調整方法に使用されるテスト記録用領域を減らすことに加え、記録再生回数を少なくして動作時間の短縮及び記録劣化の低減を図ることができる。
(実施の形態1)
〔装置全体の構成〕
本発明の実施の形態である光ディスク装置の構成図を図1に示す。以下、図1の構成要素の説明を行う。光ディスク101はスピンドルモータ102によって回転駆動される。スピンドルモータ102は回転制御回路103と所定のサーボ機構によって、安定した回転が行えるように制御される。光ピックアップ104は、半導体レーザやレンズなどから構成される光学ヘッド105系や、図示しないフォーカシングやトラッキングといった光スポット位置制御系、受光素子部などから構成される。さらに光ピックアップ104全体は図示しないシーク手段により、ディスク上を任意に移動することができる。これらの制御はサーボ機構や粗動モータ制御回路106によって行われる。
光ピックアップ104内の光学ヘッド105から光ディスク101に照射されたレーザ光は、反射してディスク上の情報を再生信号に変換する。再生信号はイコライザ107により周波数特性を補正され、A/D変換器108によってPLL109から出力された再生クロックと同期してサンプリングされる。ここで得られたサンプリングデータは、2値化回路110とエッジシフト検出回路111、また光ディスクコントローラ112に出力される。
2値化回路110では、2値化によって原デジタル情報を判別する。判別された2値化データからパターン検出回路113は所定長のマークとスペースの組み合わせから成るパターンを識別する。
エッジシフト検出回路111はパターン検出回路113で検出された所定長のマークとスペースに含まれる位相誤差情報をパターン毎に累積加算し、記録補償パラメータの最適値からの誤差(エッジシフト量)を求める。エッジシフト量の求め方については、後述で詳細に説明する。光ディスクコントローラ112は、トリガー検出回路114が、例えば、レーザ周囲やディスク周辺の温度を検出する温度検出器119で検出した温度変化をトリガーとして検出したときに、パターン毎のエッジシフト量を指標として、記録パルスパラメータを変更する。
ディスクの領域が記録可能かどうかを記録状態良否判定手段115によって判定し、問題がなければパターン発生回路116から記録用の記録補償学習パターンを出力する。記録補償回路117は光ディスクコントローラ112からの記録パルスパラメータをもとに記録補償学習パターンに従ってレーザ発光波形を作成する。作成されたレーザ発光パターンに従ってレーザ駆動回路118は光学ヘッド105のレーザを駆動する。
また、記録パルスパラメータ調整は温度検出器119からの温度情報を基にしても行われ、光ディスクコントローラ112が発生する記録パルスパラメータは、この温度情報も考慮して調整が行われる。
さらに、前記のシステム100は通信手段を持ち、図示しないホストPCとデータの送受信やコマンドの受信などを行う。コマンドは、例えばディスクへの記録動作を命令するWriteコマンドや再生動作を命令するReadコマンドなどがある。
上記構成において、パターン検出回路113で検出された結果を基にエッジシフト検出回路111で演算を行い、その演算結果に基づいて記録パルスのパラメータを変更する一連の動作を記録パルスパラメータ調整と呼ぶ。この記録パルスパラメータ調整手段は、上記のエッジシフト検出回路111とパターン検出回路113で構成されるエッジシフト量検出手段と、前記検出手段の出力に応じて記録パルス幅もしくは記録パルス位置もしくは記録パルスレベル等を最適化する光ディスクコントローラ112と記録補償回路117と、前記記録補償手段の出力に基づいてレーザのパルスとレベルを変調して記録を行うレーザ駆動回路118で構成される。上記構成においては、記録パルスパラメータ調整は、光ディスクコントローラ112の制御によってテスト記録と再生を行うことによってエッジのエッジシフト量をエッジシフト検出回路111で検出し、この検出結果に基づき、光ディスクコントローラ112はエッジシフト量を適切に調整をする演算を行い、記録パルスパラメータを記録補償回路117のレジスタに書き込み、記録補償回路117は光ディスクコントローラ112の設定に従って、適切なパルス幅・パルス位置もしくはパルスレベルの情報を記録時にレーザ駆動回路118に出力することによって実現される。本実施の形態においては、記録パルスパラメータの調整手段を上記のような構成で実現したが、これらは単なる一実施の形態であって、前記と同様の機能をハードウェア等で実現することも可能である。
以下、本実施の形態で用いた記録パルスパラメータ調整について詳細に説明するにあたり、本実施の形態で用いた光ディスク101の構成と、光ディスク101に記録を行うために調整が必要な記録パルスパラメータの詳細について説明を行い、本発明の記録再生装置が記録パルスパラメータ調整を行うために必要な構成要素であるパターン検出回路113とエッジシフト検出回路111について説明を行った後に、光ディスクコントローラによって実現される記録パルスパラメータ調整の動作を複数の適切なケースに分けて以下、説明を行う。
〔本実施の形態に用いた光ディスク〕
まず、本発明に用いられる記録媒体の代表的な例として、光ディスク101を挙げて説明を行う。本実施の形態に用いた光ディスク101の具体的な構成を図2に示す。光ディスク101は、記録層を含む。記録層に記録マークを形成することによって、光ディスク101にデータが記録される。光ディスク101には、トラックが同心円状に形成されている。光ディスク101は、リードイン領域201と、ユーザ領域202と、リードアウト領域203とを含む。
ユーザ領域202は、ユーザがデータを記録しえるように構成されている。ユーザ領域202には、例えば、ユーザデータが記録される。ユーザデータには、例えば、オーディオデータ及びビジュアルデータが含まれる。
リードイン領域201及びリードアウト領域203は、ユーザ領域202とは異なって、ユーザがデータを記録しえるようには構成されていない。リードイン領域201及びリードアウト領域203には、光ディスク101にアクセスする際に必要となるユーザ領域202の管理情報や欠陥管理、記録再生条件のためのデータなどが記録される。リードイン領域201は、PIC(Permanent Information and Control data)領域204とOPC(Optimum Power Calibration)領域205とDrive領域206とDMA(Defect Management Area)領域107とを含む。
PIC領域204には、例えば、ユーザ領域202の最大アドレス及び記録に関するパラメータが記録されている。記録に関するパラメータは、例えば、光ディスク101に複数の記録マークを形成/消去するためのレーザパワーに関するパラメータ、及び複数の記録マークを記録するための記録パルス幅に関するパラメータである。OPC領域205は、テスト記録及びテスト再生といったテスト処理を行うための領域である。テスト処理は、光ディスク毎に最適な記録パワーパラメータや、記録パルスパラメータを設定するために行う。DMA領域107には、欠陥領域の位置情報と欠陥領域の交替領域の位置情報とを示すリストが格納されている。
以上、図2を参照して本発明の実施の形態で用いられる光ディスク101の一例を説明した。例えば、図2に示される例では、ユーザ領域202が「ユーザがデータを記録しえるように構成されているユーザ領域」に対応する。しかし、本発明の実施の形態で用いられる光ディスク101が図2に示される例に限定されるわけではない。光ディスクが、ユーザがデータを記録しえるように構成されているユーザ領域を含む限りは、任意の構造を有しえる。例えば、光ディスク101には、トラックが同心円状に形成されているが、光ディスク101がユーザ領域202を含む限りは、形成されるトラックの形状は同心円状に限定されない。光ディスク101には、トラックがスパイラル状に形成されえる。さらに、光ディスク101には、OPC領域205が含まれているが、光ディスク101がユーザ領域202を含む限りは、光ディスク101には、OPC領域205が含まれていなくてもよい。さらに、光ディスク101は、書き換え型光ディスクまたは追記型光ディスクに限らない。再生専用光ディスクでもよい。書き換え型光ディスクは、例えば、CD−RW、DVD−RW(Digital Versatile Disc Rewritable)及びBD−RE(Blu−ray Disc Rewritable Format)である。追記型光ディスクは、例えば、CD−R、DVD−R及びBD−Rである。
〔適切な記録に必要な記録パルスパラメータ〕
一般的に光ディスクへの記録方式には、記録マークの両端に信号の変化を記録するマークエッジ記録が用いられ、これによってマーク位置に情報を記録するポジション記録に比べて記録密度を向上させている。マークエッジ記録の場合、マークの形状歪によるデータ誤りの発生が多くなるので、形状歪を抑えるためにライトストラテジ技術が用いられる。これは、レーザ光による記録波形を複数の短パルスに分割して記録レーザ光を照射する技術であり、記録マークの後端部における熱の蓄積を抑えて記録マークの歪を解消するようにしたものである。図3は、本実施の形態の光ディスクに対して適切に4Tマークを記録する場合に必要なレーザ波形の形状例である。本実施の形態で用いた光ディスクでは、適切な記録を実現するために2つのパルスパラメータを調整する必要がある。1つ目はパルスの強度であり、具体的には記録パワー(Pw)301、消去パワー(Pe)302、クーリングパワー(Pc)303、バイアスライトパワー(Pbw)304を適切に調整する必要がある。2つ目は記録パルス幅と位置であり、具体的にはファーストパルスの幅(Ttop)305、ファーストパルスの位置(dTtop)306、マルチパルスの幅(Tmp)307、ラストパルスの幅(Tlp)308、ラストパルスの後ろに付けるクーリングパルスの幅(dTe)309を適切に調整する必要がある。
本実施の形態においては、1−7変調を用いて記録を行っており、マーク及びスペースの長さが、2Tから8T(Tはデータウインドウ)の整数値の組み合わせが存在する。このために、2Tから8Tマークを記録する際のパルス波形を適切に調整をする必要が生じる。しかしながら、4T以上のマークを形成する場合には熱的な干渉が少なくなるために、本実施の形態で用いた光ディスク101では、4T〜8Tを同一の記録パルスパラメータとして扱うことができる。4T以上のマークにおいては、記録パルスパラメータは同一であるが、マルチパルスの数がマークの長さが長くなることに応じて増加する。これらのマークを記録する際の記録パルスパラメータの組み合わせは、マークの記録形状がマークを記録する直前のスペースの間隔の影響を受けるため、これらを含めて適切な調整を行うためには、長さが2Tと3Tと4T以上のマーク(2Tm、3Tm、4Tmと略す)と長さが2Tと3Tと4T以上のスペース(2Ts、3Ts、4Tsと略す)の組み合わせが存在する。
図4にその組み合わせ表を示す。例えば、図4表(A)において、右下の「4Ts4Tm」は、4T以上のスペースとそれに続く4T以上のマークの組み合わせにおける記録パルスパラメータであることを示す。その下の「*Ts4Tm」は、4Tマーク前端(立ち上がり)の全ての記録パルスパラメータ(「2Ts4Tm」と「3Ts4Tm」と「4Ts4Tm」)を合わせた結果である。足し合わせる方法としては、各パラメータのエッジシフト量の平均値でもよいし、積算値でもよいし、各パラメータに重み付け処理を行ってから平均化した値にしてもよい。同様に、図4表(B)において、右上の「2Tm4Ts」は、2Tマークとそれに続く4T以上のスペースの組み合わせにおける記録パルスパラメータであることを示す。その下の「2Tm*Ts」は、2Tマーク後端(立ち下がり)の全ての記録パルスパラメータ(「2Tm2Ts」と「2Tm3Ts」と「2Tm4Ts」)を合わせた結果である。合わせる方法としては、各パラメータのエッジシフト量の平均値でもよいし、積算値でもよいし、各パラメータに重み付け処理を行ってから平均化した値にしてもよい。以上、合計24通りの組み合わせの全て、もしくはその一部を適切に調整を行う必要がある。
本実施の形態で用いた光ディスクは、スペースの間隔に応じて記録パルスパラメータの調整を行った方がより適切な記録の調整が行えるために、以下に説明するエッジシフト検出回路ではスペースの長さに応じた検出を行った後に、最適な記録パルスパラメータ調整を行っている。光ディスクに記録を行う際の記録パルスパラメータは、マークの立ち上がり及び立ち下がり位置をデータウインドウTの基準位置にできるだけ揃えて記録を行うことにより、エラーの低減を図るものである。この最適化を図るためのパルス形状やパルス幅・位置調整方法については、本実施の形態では上記のような1−7変調に従う記録パルスパラメータを用いたが、あくまでも本発明を適応するための一実施の形態であって、本発明の趣旨である少ないステップでエッジ位置をTウインドウの基準位置にできるだけ合わせて記録を行う点が重要であり、エッジを合わせるためにどの様に記録パルスパラメータを変化させるかは本発明の原理や効果に影響を及ぼすものではない。
〔エッジシフト検出回路〕
エッジシフト検出回路111によるエッジシフト量の代表的な求め方について説明する。図5は、4Tマークの立ち下がりエッジ位置がズレた場合の再生波形を示す。エッジシフト検出回路111において、コンパレータしきい値基準からの再生信号の振幅レベルをサンプリングして、エッジシフト量を検出をすると、図5(a)で示されるように、理想的な記録パルス条件で形成された4Tマークの後端位置はBとなり、エッジシフト量Yとして求まる。この場合、エッジシフト量Yは、コンパレータしきい値基準を0レベルとすると、ほぼ0として求まり、マーク長はほぼ最適と判断できる。しかしながら、ノイズなどの影響によってマーク後端位置がAにズレた場合、エッジシフト量Zとして求まる。この場合、エッジシフト量Zは、コンパレータしきい値基準を0レベルとすると、マイナスの値として求まり、マーク長が基準より短いと判断できる。逆にマーク後端位置がBにズレた場合、エッジシフト量Xとして求まる。この場合、エッジシフト量Xは、コンパレータしきい値基準を0レベルとすると、プラスの値として求まり、マーク長が基準より長いと判断できる。また、検出されたレベルを横軸に取り、縦軸に出現した個数を取った頻度分布は、図5(b)のように分散σを持ったガウス分布になる。この頻度分布の平均値μがエッジシフト量である。頻度分布はここでは、振幅値を時間軸のズレとしてエッジシフトを扱っているが、もちろん時間軸のズレそのものでもよい。すなわち、再生クロックとコンパレータによる2値化パルスの時間差であってもよい。なお、上記で求めたエッジシフトは本発明を適応するための一実施の形態であって、本発明の趣旨である少ないステップでエッジ位置をTウインドウの基準位置にできるだけ合わせて記録を行うという点を満たしていれば、別の指標を用いても問題ない。
〔記録補償方法〕
光ディスクコントローラ112と記録補償回路117で行われる代表的な記録補償方法について説明する。一般的な記録補償方法では、マーク長調整とマーク位置調整の2種類の方法が用いられ、マークの立ち上がり及び立ち下がりそれぞれのエッジシフト量に関するパラメータが、略々所望の値となるように調整される。以下、記録補償に用いられる。
図6は、2TマークのdTeパラメータを変化させることによるマーク長調整方法について示している。dTeパラメータを設定Aから設定B、設定Cと変えることで、形成される2Tのマーク長が長くなっている様子が分かる。ここで、ファーストパルスの幅及びファーストパルスの立ち下がり位置は固定されているが、2Tマークは非常に短いため、マークを形成する際の熱の影響によって立ち上がりエッジ位置も変化し、全体としてマーク長が変化することになる。このとき、2Tマークの立ち上がりエッジシフト量Lと立ち下がりエッジシフト量Tを求める。2Tマークの立ち上がりエッジシフト量Lとは、図4表(A)の*Ts2Tmのエッジシフト量のことであり、2Tマークの立ち下がりエッジシフト量Tとは、図4表(B)の2Tm*Tsのことである。さらに、LとTの加算の絶対値を求める。LとTの加算の絶対値は理想的なマーク長からのズレ量を表し、0が理想的なマーク長を意味する。その値が最小となる記録パルス設定を採用する。図8(a)に、dTeパラメータを変えながら、LとTと|L+T|を求めた具体例を示す。ここでは、クーリングパルス幅0の設定が選択される。
図7は、2TマークのdTtopパラメータとdTeパラメータを変化させることによるマーク位置調整方法について示している。dTtopパラメータ及びdTeパラメータを設定Aから設定B、設定Cと同時に同方向に変えることで、形成される2Tのマーク長は変わらずに位置だけが変化している様子が分かる。このとき、2Tマークの立ち上がりエッジシフト量Lと立ち下がりエッジシフト量Tを求める。さらに、Lの絶対値とTの絶対値の加算を求める。Lの絶対値とTの絶対値の加算は理想的なマーク両端のズレ量を示し、0が理想的なマーク位置を意味する。その値が最小となる記録パルス設定を採用する。図8(b)に、dTtopパラメータとdTeパラメータを変えながら、LとTと|L|+|T|を求めた具体例を示す。ここでは、クーリングパルス幅0の設定が選択される。なお、本実施の形態では上記のような記録補償方法を用いたが、あくまでも本発明を適応するための一実施の形態であって、これに限定するものではない。
〔標準の記録パルスパラメータ調整方法〕
本実施の形態の動作ステップについて説明する。まずは一般的な標準の記録パルスパラメータ調整方法について説明する。
第1のステップは、光ディスク101にあらかじめ記録されている記録パルス標準パラメータを読み出す。このために、光ディスク101の特定領域にスポットを移動させ、あらかじめ記録されている記録パルス標準パラメータのトラックをトレースする。再生信号は、イコライザ107で周波数特性を補正され、A/D変換器108によってPLL109から出力される再生クロックと同期してサンプリングされる。この標準条件のサンプリングデータは光ディスクコントローラ112に送られ、記録パルス標準パラメータが設定される。
第2のステップは、記録パルス標準パラメータで光ディスクにテスト記録を行う。このためにまず、光学ヘッド105のレーザスポットを光ディスク101の記録可能なトラックに移動させる。パターン発生回路116において記録パターンを発生する。この際の記録パターンは、記録パルス標準パラメータの全てのパラメータを偏りなく補正するために、図4で表される全パターンが均等な確率で発生するパターンを使用する。前述の記録パルス標準パラメータを用い、記録補償回路117において、記録パルスパラメータ設定値に基づいてレーザ発光波形を形成するマルチパルスに変換する。マルチパルスのパラメータ調整を行った後、レーザ駆動回路118においてレーザを駆動するための電流に変換されて光学ヘッド105に供給される。光学ヘッド105は、前記記録可能なトラック上に記録を行う。
第3のステップは、記録パルス標準パラメータでテスト記録したデータを再生し、再生信号のエッジシフト量を測定する。このために、第2のステップで記録したトラックを光学ヘッド105で再生し、イコライザ107、A/D変換器108を通して、再生クロックと2値化信号の位相誤差パルスを出力する。パターン検出回路113とエッジシフト検出回路111において、エッジシフト量が検出され、検出結果を光ディスクコントローラ112に記憶する。
第4のステップは、光ディスクコントローラ112に保存されている記録パルス標準パラメータを所定の値に変化させ、光ディスクにテスト記録を行う。図9は記録パルス標準パラメータとそれぞれの所望の値に変化させた表である。中央上下2つの表(C)、(D)はディスクから読み出した記録パルス標準パラメータである。左側の表(A)は、記録パルス標準パラメータの2Tマークの立ち上がりエッジに対して一律に+1の補正値を加えたものであり、(B)は、記録パルス標準パラメータの2Tマークの立ち下がりエッジに対して一律に+1の補正値を加えたものである。右側の表(E)は、記録パルス標準パラメータの2Tマークの立ち上がりエッジに対して一律に−1の補正値を加えたものであり、(B)は、記録パルス標準パラメータの2Tマークの立ち下がりエッジに対して一律に−1の補正値を加えたものである。これらの値を用いて、第2のステップと同様に、パターン発生回路116から出力された記録パターンを光ディスク101に記録する。
第5のステップは、第4のステップで記録されたデータを再生し、再生信号のエッジシフト量を測定して記録する。ここで測定されたエッジシフト量は標準値からの変化量として保存する。さらに、第4と第5のステップを、記録パルス条件を変えながら所定の回数繰り返し行い、エッジシフト量を収集する。
第6のステップは、第4第5のステップで収集されたエッジシフト量より、以後、記録再生装置で使用する記録パルスパラメータを決定する。決定方法は、エッジシフト量が最小になったとき、あるいは、所定の許容値以下になったときの記録パルス条件とする。採用された補正値は、現在、記録再生装置にローディングされている光ディスクを記録する際に用いられる。
なお、前記実施の形態では、記録パルスパラメータとして、記録パルス幅と位置に関する記録パルスパラメータを使用したが、記録時のサーボパラメータや、記録パワー(Pw)301、消去パワー(Pe)302、クーリングパワー(Pc)303、バイアスライトパワー(Pbw)304といった記録パワー強度に関するパラメータを使用してもよい。
なお、記録パルス標準パラメータの設定は、上記のように光ディスク101にあらかじめ記録されているものに限るものではない。例えば、例えば、記録パルス標準パラメータは記録再生装置側に記録されており、光ディスク101には個別に識別できる識別コードが記録されており、この識別コードを読み取って記録パルス標準パラメータを設定する方法でも構わない。
なお、テスト記録を行う際の記録パルス標準パラメータの変化量及び方法は、上記に限定されるものではない。上記では、2Tマークの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジに対して、一律に±1の値を補正しているが、マーク長は光ディスク上に記録されている全てのマーク長に適用可能であるし、一律ではなく、前後スペース長に対応させて補正しても構わない。また、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの順番を逆にしても構わないし、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを同時に補正しても構わない。
なお、パターン発生回路116で発生するパターンは、図4で表される全パターンが均等な確率で発生するパターンに限るものではない。エッジ位置をTウインドウの基準位置に合わせることができるなら、マークとスペースの並びがランダムなパターンや、ある所定のマーク長とスペース長を繰り返す単一パターン、といったテストパターンでもよい。
〔本発明の記録パルスパラメータ調整方法〕
次に、前記の標準の記録パルスパラメータ調整が行われた後のディスクに対して行われる、本発明の記録パルスパラメータ調整方法の実施の形態1を図10のフローチャートで説明する。
本実施の形態の記録パルスパラメータ調整は、トリガー検出回路114によって検出されたトリガーに応じて実行する。具体的には、温度検出器119によって検出された温度変化をトリガーとする。温度変化に対して行われる記録パルスパラメータ調整を温度学習と呼ぶ。本実施の形態1では、前回の温度学習が行われたときの温度から所定の変化量を検出した場合に温度学習を行う。一般に、光ピックアップ104に使用されるレーザダイオードは、温度変化に対する出力変動が大きく、再生信号品質の悪化に大きく影響するので、温度変化をトリガーにして記録パルスパラメータ調整を行うことは効果が大きい。なお、温度検出手段は、前回の温度学習時に測定された温度から、所定の値だけ変化した場合に温度変化を検出するものでもよいし、所定の温度に達した場合に検出するものでもよい。トリガー検出回路114によってトリガーを検出すると、任意の記録可能領域に移動し、最短記録マークのdTeパラメータのみを標準パラメータ値、もしくは現在の設定値を基点に数パターンの補正値を加えた値に変更し、特定パターンを用いてテスト記録を行う。
本実施の形態において、レーザ波長λを405nm、NAを0.85、変調方式に1−7変調を採用した場合、最短記録マーク形状に関わるパラメータとして、2Tマークに関するdTeパラメータを扱う。ある特定パターン(例えば、図4で表される全パターンが均等な確率で発生するパターン)を使用して記録パルスパラメータ調整を行う場合、調整するマーク長は短ければ短い程、その出現頻度は高くなり、効果も大きくなるため、最短記録マークに関してのみ調整を行う記録パルスパラメータ調整方法は、最も効果的に調整時間短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができる。
また、前記標準の記録パルスパラメータ調整においては、dTeパラメータは、各ディスクが持つ記録パルス標準パラメータからできるだけ変更しない方が望ましい。または、記録パルス標準パラメータから全く変化させなくともよい。
記録パルス標準パラメータから大きく異なる設定にして記録した場合、各種の記録劣化(ディスク上に何回も繰り返し記録することで、ディスク劣化を引き起こす繰り返し記録劣化、記録されているディスクに上書きするときに適切でない記録パワーで記録した場合に発生する記録劣化、温度や湿度等の環境変化による記録劣化など)が進行しやすい状態となる可能性があるためである。
この例を図11に示す。図11(a)は、最適パワーで記録された領域に記録パワーを段階的に可変して記録した領域を再生し、エラーが発生する確率を測定したものである。クロスパワー特性と呼ぶこととする。図11(b)は、最適パワーで同じ領域を繰り返し記録した領域を再生し、エラーが発生する確率を測定したものである。繰り返し記録特性と呼ぶこととする。クロスパワー特性および繰り返し記録特性は意図的に記録ストレスを与え、記録劣化が発生した領域を作成し、その領域を再生した場合のエラーが発生する確率を求めたものである。図11において、クーリングパルス幅が、記録パルス標準パラメータから大きく異なった設定にして記録した場合を点線で示し、記録パルス標準パラメータからほとんど変化していない設定にして記録を行った場合を実線で示している。このように、クーリングパルス幅が、記録パルス標準パラメータから大きく異なった設定にして記録を行った場合、記録劣化が進行しやすい状態となる可能性がある。さらには、他の記録パルスパラメータが最適化されていない場合や、調整を行うマーク長が短ければ短い程、記録劣化の可能性はますます大きくなる。
これに対し本発明の記録パルスパラメータ調整方法は、最短記録マークのdTeパラメータのみを調整することで記録パルスパラメータ調整を行う。
これは、標準の記録パルスパラメータ調整を前段階で行うことから、略々適切なパラメータ値はすでに得られており、記録劣化が発生するような過大なパラメータ変更は行わないことに起因する。さらにその上で、最短記録マークのdTeパラメータが全体のマークに及ぼす影響が大きいことや、dTeパラメータを変えることで、形成されるマークの後端エッジが変化すると共に前端エッジにも影響が及び、結果的にマーク長が変化することになり、マーク全体の長さが効率良く調整できることなどから、微小な調整で大きな効果を与えることができる。
その後、テスト記録を行った領域について、前記標準記録パルスパラメータ調整方法と同様の手順で再生信号の品質を評価し、最適記録パルスパラメータを決定する。
なお、本実施の形態では、再生信号の品質評価指標としてエッジシフトを使用したが、これに限るものではない。再生信号の品質を評価できるものであれば、例えば、再生信号のジッタ、アシンメトリ、エラーレート(BER)、変調度といった指標を使用しても良い。ジッタは、再生信号とPLL109によって生成された再生クロック間の位相誤差の絶対値から求める指標である。アシンメトリαは、再生信号の振幅からピーク値(+側)Apとボトム値(−側)Abを検出し、α=(Ap+Ab)/2(Ap−Ab)の式から求まる指標である。エラーレートは、一定時間内に再生信号の中に発生したエラー(データの誤り)の割合を数値で表した指標である。変調度mは、8Tマークの振幅Imと8Tスペースの振幅Isを検出し、m=(Im−Is)/Isから求まる指標である。さらには、特願2002−196099号で開示されているような、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式の最尤復号器を用いて得られた2値化結果の誤り率を適切に予想できるM指標などを使用しても良い。PRML方式とは、PRという波形等化方式と、MLという最尤復号方式の組み合わせから成るものである。
しかしながら、本実施の形態で用いた光ディスクは、スペースの間隔に応じて記録パルスパラメータの調整を行った方がより適切な記録の調整を行えるため、再生信号の品質評価として使用する指標も、スペースの間隔に応じたマークのエッジ位置のズレを適切に表すものが望ましい。この点から、再生信号全体の品質を表すジッタやエラーレートよりも、スペースの間隔に応じたマークのエッジ位置のズレを表す指標(例えばエッジシフト量)を使用した方が、より詳細で効率的な記録パルスパラメータ調整を行うことが可能となる。
なお、エッジシフトを使用した場合のマーク位置調整方法として、Tマークの立ち上がりエッジシフト量Lの2乗値と立ち下がりエッジシフト量Tの2乗値の加算値を使用してもよい。Lの絶対値とTの絶対値の加算値と同じく、Lの2乗値とTの2乗値の加算値は理想的なマーク両端のズレ量を示し、0が理想的なマーク位置を意味する。その値が最小となる記録パルス設定を採用する。図12(a)に、dTtopパラメータとdTeパラメータを変えながら、LとTとL^2+T^2を求めた具体例を示す。ここでは、クーリングパルス幅0の設定が選択される。Lの絶対値とTの絶対値の加算値に比べ、理想的なマーク位置0を最小値とする曲線の傾きが急になるため、最小値を探索しやすくなり、短時間で調整することが可能となる。
さらに、同様のマーク位置調整として、2Tマークの立ち上がりエッジシフト量Lと立ち下がりエッジシフト量Tの差の絶対値を使用してもよい。LとTの差の絶対値は理想的なマーク位相からのズレ量を示し、0が理想的なマーク位置を意味する。その値が最小となる記録パルス設定を採用する。図12(b)に、dTtopパラメータとdTeパラメータを変えながら、LとTと|L−T|を求めた具体例を示す。ここでは、クーリングパルス幅0の設定が選択される。Lの2乗値とTの2乗値の加算値と同様、Lの絶対値とTの絶対値の加算値に比べて、理想的なマーク位置0を最小値とする曲線の傾きが急になるため、最小値を探索しやすくなり、短時間で調整することが可能となる。
なお、前記実施の形態では、温度変化検出時に基づいてトリガーを検出したが、本発明ではこれに限定しない。
例えば、トリガー検出回路114は、ホストPCのWriteコマンドの発行のタイミングに基づいて、トリガーを検出してもよい。したがって、記録を行う際には常に再調整された記録パルスパラメータ設定を使用することができ、またその他のトリガーに対して行う不要な調整を省くこともできる。
トリガー検出回路114は、記録再生装置の動作時間に基づいてトリガーを検出してもよい。したがって、ディスクや記録再生装置の径時変化に応じた記録パルスパラメータ調整を行うことができる。なお、動作時間は、記録再生装置に記憶されており、例えばディスク挿入時からの時間や、最後に何らかの動作(例えば記録)を行ったときからの時間である。
トリガー検出回路114は、記録再生装置の起動時にトリガーを検出してもよい。
これは一度標準パルスパラメータ調整を行った後、一度記録再生装置を停止した場合、現時点の調整結果をディスクもしくは記録再生装置のメモリに保存しておき、再び装置を起動した際には、保存しておいたパラメータを基点に、本発明の記録パルスパラメータ調整を行うものである。これによって、調整時間短縮及び調整に必要な領域の削減、記録劣化の防止を図ることができる。
(実施の形態2)
〔実際の動作ステップ2〕
別の発明の実施の形態を発明の実施の形態2として図13のフローチャートで説明する。発明の実施の形態2が実施の形態1と共通する点については説明を省略する。実施の形態1と相違する点は、特定の領域に移動した後、記録状態良否判定手段115によって、その領域が記録可能かどうかの判定を行うことである。もし、その領域が記録不可能と判定された場合は、シーク手段によって別の領域に移動し、同様の作業を行う。領域の移動は所定の回数以内であれば記録可能な領域に移るまで何度でも行う。
その領域が記録可能と判定された場合、あるいは繰り返し回数が所定の値に達した場合、最短記録マークのdTeパラメータを現在の設定を基点に数パターンの補正値を加えた値に変更し、テスト記録を行う。以下、実際の動作ステップ1と同様の手順で再生信号の品質を評価し、最適記録パルスパラメータを決定する。
本実施の形態では、特定領域の記録状態の判定に記録状態良否判定手段115を用いる。記録状態の良否を判定するための指標として用いる特性パラメータには、例えば、ディスク上の傷や埃、指紋などを検出したときに得られる欠陥情報が考えられる。ディスク上に傷や埃、指紋があった場合、光ディスク101にレーザ光を反射させて得られる再生信号の振幅は急激に変動する。その時の振幅の変化量や絶対値を検出することで欠陥情報の指標とする。その他にも、ディスク特願平8−232489号で開示されているように、再生信号のジッタ、アシンメトリ、エラーレート(BER)、変調度、M指標といった指標が挙げられる。例えば、ディスクに対して記録再生装置が記録パルスパラメータ調整を一度も行っていない場合は、正しく再生できる保証が無いため、主に欠陥情報を指標として用いる。記録パルスパラメータ調整を行った後は、欠陥情報に加え、ジッタ、アシンメトリ、エラーレート(BER)、変調度、M指標などを指標として用いる。
また、本発明の実施の形態では、特定の領域の記録状態を測定し、列挙した記録状態の良否を表す特性パラメータが任意の閾値を超えた場合、その領域の記録品質は悪いと判定する。あるいは、ディスクの記録劣化による影響を判定するために、事前に記録状態の良否を表す特性パラメータを検出して保存しておき、再度、記録状態の良否を表す特性パラメータを検出したときの値との差が、任意に設定した閾値を超えた場合に、その領域の記録品質は悪いと判定する。例えば、記録状態の良否を表す特性パラメータとしてジッタを採用し、判定に用いる差が+1%であった場合を例に挙げる。任意の領域の記録状態を測定し、ジッタが10%であったとすると、次に別の領域で記録状態を測定したときに、ジッタが11%以上であれば、その領域の記録品質は悪いと判定するものである。
以上、記録パルスパラメータ調整を行う前に記録領域の判定を行い、記録状態が良好な領域を選択することで、精度の良い調整を行えるとともに、さらなる調整時間の短縮を図ることができる。
(実施の形態3)
〔実際の動作ステップ3〕
別の発明の実施の形態を発明の実施の形態3として図14のフローチャートで説明する。発明の実施の形態3が実施の形態1あるいは実施の形態2と共通する点については説明を省略する。実施の形態1あるいは実施の形態2と相違する点は、記録パルスパラメータ調整を行うために特定の領域に移動しないことである。トリガー検出回路114によってトリガーを検出すると、現在アクセスを行っているユーザ領域の続きから記録パルスパラメータ調整を開始する。
まず記録パルスパラメータを現在の設定を基点に数パターンの補正値を加えた値に変更し、所定区間だけ記録を行う。このときのテスト記録は、実施の形態1と同様、特定のパターンを使用してもよい。例えば、光ディスク101が書き換え型光ディスク(DVD−R、BD−R)の場合には、既にデータが記録された記録済み領域に隣接する未記録領域にデータをテスト記録できる。従って、ヘッドのシーク時間の短縮が可能になる。光ディスク101が、例えば、追記型光ディスク(DVD−RW、BD−RE)である場合には、現在記録している領域に隣接する領域(記録済み領域か未記録領域を問わない)にデータをテスト記録できる。従って、ヘッドのシーク時間の短縮が可能になる。あるいはテスト記録を行わずに、ユーザ領域内の記録済みパターンをそのまま使用してもよい。この場合、ヘッドのシーク時間の短縮に加え、さらにテスト記録にかかる時間の短縮が可能になる。
ユーザ領域内の記録済みパターンを使用する場合、そのパターンの品質評価を行うために、エッジシフト量を所定区間だけ積算し、積算回数で割ることで、1エッジあたりのエッジシフト量を求める。この値を指標として用いることで、所定区間内のエッジの出現個数が事前に分からないような、ランダムパターンやユーザ領域内の記録済みパターンにおいても、精度の高い記録パルスパラメータ調整を行うことができる。なお、1エッジあたりのエッジシフト量をさらにTウインドウで割ることで規格化することにより、エッジシフト量を理想状態からの差分量として扱うだけでなく、nsec単位のズレ量として取り扱うことができ、より汎用的な評価を行うことができる。その後は実施の形態1と同様の手順で再生信号の品質を評価し、最適記録パルスパラメータを決定する。特定の領域への移動を行わないこと、さらに実際の記録パターンを使用することによって、記録パルスパラメータ調整のための領域を余分に使用することなく、短時間で記録パルスパラメータ調整を行うことが可能となる。
なお、記録状態良否判定手段115によって、対象となる領域が記録可能かどうかの判定を行ってもよい。もし、記録不可能と判断された場合は、その領域は記録不可領域として除外し、シーク手段によってさらにその続きの領域に移動する。その後は、実施の形態1で行った一連の記録パルスパラメータ調整作業を行うものとする。
(実施の形態4)
〔実際の動作ステップ4〕
別の発明の実施の形態を発明の実施の形態4として図15のフローチャートで説明する。発明の実施の形態4が実施の形態1あるいは実施の形態2あるいは実施の形態3と共通する点については説明を省略する。発明の実施の形態4を図15のフローチャートで説明する。あるいは実施の形態2あるいは実施の形態3と相違する点は、温度学習を行ったときの温度と、その結果から、再設定された記録パルスパラメータを記録した格納手段(データテーブル)を保持し、積極的に活用する点である。
温度変化によるトリガーを検出して温度学習が開始されると、まず、検出した現在の温度が今までに学習済みの温度かどうか判定する。判定は、検出温度とそのときの記録パルス設定を記録したデータテーブルを読み取ることで行う。もしデータテーブルに検出温度と同じ温度と判断される温度設定が記録されている場合、すなわち、学習済みの温度の場合は、データテーブル上の記録パルス設定を読み込み、記録パルスパラメータの再設定を行って温度学習を終了する。一方、データテーブルに検出温度と同じ温度の設定が記録されていない場合、すなわち、未学習の温度の場合は、実施の形態1と同様の記録パルスパラメータ調整を行う。このように、学習済みの温度条件下ではデータテーブルを参照し、経験の無い温度条件下に対してのみ記録パルスパラメータの再設定を行えばよいので、テスト記録のために無駄な領域も使用せず、短時間で適切な温度学習を行うことが可能となる。
〔データテーブルの詳細〕
図16に、検出温度と記録パルス設定を記録したデータテーブルの具体例を示す。5℃毎に設定された各温度に対して、パラメータの値が入っている温度は学習済みの温度であり、他は未学習の状態を表している。温度学習の最小単位を5℃と設定し、その間で温度が変動しても温度学習は行われない。例えば現在の温度が35℃であった場合、そこから5℃下がって25℃になった時点で温度学習が開始され、クーリングパルス幅のパラメータは5に設定される。反対に5℃上がって40℃になった場合は、前述の未学習の温度における温度学習が行われ、最適なパラメータに調整されると共に、そのときのパラメータがテーブルに記録される。本発明の実施の形態では、クーリングパルス幅のみを調整するが、図16ではその他のパラメータについても参考として示している。温度学習がすでに行われた15℃から35℃の範囲においては、パラメータを5から変化させる必要は無いことが分かる。
なお、このデータテーブルはディスクの特定領域に保存してもよいし、記録再生装置内のメモリなどに保存してもよい。
なお、このデータテーブルには閾値として温度を用いたが、温度と他の記録パルスパラメータを組み合わせた結果を使用してもよい。決して、温度に関するパラメータに限定するものではない。
以上のように、本発明の光ディスクの記録パルスパラメータ調整方法によれば、ディスク上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、環境変化が発生した場合には、最も効果的な最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータを調整することで、環境変化の影響及び再生信号時のエラー発生率を低減することができる。また、環境変化に対応する記録パルスパラメータ調整方法を提供するに伴い、通常の記録パルスパラメータ調整方法に使用されるテスト記録用領域を減らすことに加え、記録再生回数を少なくして動作時間の短縮及び記録劣化の低減を図ることができる。
本発明の実施の形態における光ディスク装置主要部の構成を示す説明図 本実施の形態に用いた光ディスクを示す図 4Tマークを描く場合のライトストラテジを示す図 記録パルスパラメータを示す図 エッジシフト量の算出方法を示す図 2Tマークのマーク長調整方法を示す図 2Tマークのマーク位置調整方法を示す図 2Tマーク調整に対するエッジシフト量の変化を示したグラフ 記録パルスパラメータに関する補正値を示す図 記録パルスパラメータ調整方法のフローチャート クロスパワー特性と繰り返し記録特性を示す図 本発明の別の2Tマーク位置調整に対するエッジシフト量の変化を示したグラフ 本発明の別の実施の形態2の記録パルスパラメータ調整方法のフローチャート 本発明の別の実施の形態3の記録パルスパラメータ調整方法のフローチャート 本発明の別の実施の形態4の記録パルスパラメータ調整方法のフローチャート 検出温度と記録パルス設定を記録したデータテーブルを示す図
符号の説明
100 光ディスク記録再生装置
101 光ディスク
102 スピンドルモータ
103 回転制御回路
104 光ピックアップ
105 光学ヘッド
106 粗動モータ制御回路
107 イコライザ
108 A/D変換器
109 PLL
110 2値化回路
111 エッジシフト検出回路
112 光ディスクコントローラ
113 パターン検出回路
114 トリガー検出回路
115 記録状態良否判定手段
116 パターン発生回路
117 記録補償回路
118 レーザ駆動回路
119 温度検出器

Claims (13)

  1. 記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、
    情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、
    前記記録パルス調整手段を行うトリガーを検出するトリガー検出手段を具備し、
    前記記録パルス調整手段は、前記トリガーの検出に応答して、
    最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする記録再生装置。
  2. 記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、
    情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、
    前記記録パルス調整手段を行うトリガーを検出するトリガー検出手段と、
    前記記録媒体上の特定の領域に移動するシーク手段を具備し、
    前記記録パルス調整手段は、前記トリガーの検出に応答して、
    シーク手段を用いて特定の記録領域に移動後、特定の記録領域において
    最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする記録再生装置。
  3. 記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、
    情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、
    前記記録パルス調整手段を行うトリガーを検出するトリガー検出手段と、
    前記記録媒体上の特定の領域に移動するシーク手段と、
    前記記録媒体上の特定の領域の記録状態の良否を判定する記録状態良否判定手段とを具備し、
    前記記録パルス調整手段は、前記トリガーの検出に応答して、
    シーク手段を用いて特定の記録領域に移動後、特定の記録領域において
    最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行う過程において、
    記録状態良否判定手段の判定結果に基づき、前記特定の記録領域とは異なる第二の特定の記録領域に移動し、第二の特定の記録領域において、
    最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする記録再生装置。
  4. 記録媒体上にレーザ光を照射して情報の記録及び再生を行う記録再生装置において、
    情報の記録を行う際の記録パルスを調整する記録パルス調整手段と、
    前記記録媒体上の特定領域の記録状態の良否を判定する記録状態良否判定手段とを具備し、
    前記記録パルス調整手段は、前記記録媒体上のユーザがデータを記録しえるように構成されたユーザ領域において、
    記録状態良否判定手段の判定結果に基づき、
    最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータの調整を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  5. 前記最短記録マーク形状に関わる記録パルスパラメータは、クーリングパルス幅に関するパラメータであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  6. 前記記録パルス調整は、形成されたマークを再生するときに求められる、
    マークの立ち上がり及び立ち下がりそれぞれのエッジシフト量に関するパラメータが、
    略々所望の値となるように調整を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  7. 前記記録状態良否判定手段は、
    記録状態の良否を表す特性パラメータが任意に設定した閾値を超えた場合、
    あるいは、事前に保存した記録状態の良否を表す特性パラメータとの差が、任意に設定した閾値を超えた場合、
    記録状態は否であると判定を行うことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の記録再生装置。
  8. 前記トリガー検出手段は、前記記録再生装置へのWriteコマンドの発行に基づいて前記トリガーを検出する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  9. 前記トリガー検出手段は、前記記録再生装置の動作時間に基づいて前記トリガーを検出する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  10. 前記トリガー検出手段は、前記記録再生装置の起動時に前記トリガーを検出する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  11. 前記記録再生装置は温度検出手段を具備し、前記トリガー検出手段は、前記温度検出手段によって検出された温度変化に基づいて前記トリガーを検出する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  12. 前記温度検出手段の検出結果と、前記パルス調整の調整パラメータの組み合わせを保存する格納手段を持つことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
  13. 前記記録パルス調整を行う際に、
    前記温度検出手段によって検出された結果が、前記格納手段に格納されている場合、
    前記記録パルス調整を行わずに格納されている調整パラメータを参照して記録パルス調整を行い、
    前記格納手段に格納されていない場合、前記記録パルス調整を行った後、温度検出手段の結果と記録パルス調整結果を格納手段に格納することを徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録再生装置。
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