JPH04335260A - 適応的最尤復号装置および復号方法 - Google Patents

適応的最尤復号装置および復号方法

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JPH04335260A
JPH04335260A JP10559591A JP10559591A JPH04335260A JP H04335260 A JPH04335260 A JP H04335260A JP 10559591 A JP10559591 A JP 10559591A JP 10559591 A JP10559591 A JP 10559591A JP H04335260 A JPH04335260 A JP H04335260A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル磁気記録
再生システム等における最尤復号装置、特にビタビアル
ゴリズムの適用により符号間干渉を適応的に除去する最
尤復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体、磁気光学記録媒体等に記
録されたディジタル信号(以下、磁気記録と略称する)
の復号処理において、記録波長が短くなるにつれて、再
生信号の検出ビットに対する隣接ビットからの影響、即
ち符号間干渉が増大する。線型伝送路におけるディジタ
ル信号の伝送特性を一例として、この符号間干渉につい
て説明する。
【0003】孤立した1ビットデータe(t)(但し、
時間tについて0≦t≦Tの時、e(t)=1)に対す
る線型伝送路の応答をg(t)、t=τにおけるτの微
分をdτとすれば、レスポンスc(t)は次式のように
表わされる。
【数1】
【0004】
【0005】従って、ビット間隔Tのディジタル信号系
列{ai}(但し、ai=0または1)がこの線型伝送
路に入力する時、出力信号y(t)は次式で与えられる
【数2】
【0006】
【0007】符号間干渉を除去するため、等化器(イコ
ライザ)を適用してレスポンスc(nT)=0(但し、
n≠0)とした場合について、入力信号系列{ai}、
例えば{1011001110010}に対する出力信
号波形y(t)を図10に示す。この場合、時刻nTに
おいて出力信号y(nT)は0または1となるので、例
えば、出力信号y(t)を時刻nTでサンプリングし、
しきい値を1/2として検出すれば、入力信号系列{a
i}に対応する誤りのない復号出力{yi}を得ること
ができる。即ち、容易に復号が可能である。
【0008】一方、残留等化誤差のためレスポンスC(
±T)≠0となる場合について、同一の入力信号系列{
ai}={1011001110010}に対する出力
信号波形y(t)を図11に示す。この場合、残留等化
誤差による隣接ビットからの影響、即ち符号間干渉のた
め出力波形y(t)は大きくうねっている。従って、時
刻nTでサンプリングし、しきい値1/2で検出しても
、誤りのない復号出力{yi}を得ることはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の符号間干渉には
、線型歪みと、非線型歪みに因るものとがある。
【0010】従来、線型歪みに対しては、線型等化器(
積分器、ローパスフィルタ等の組み合せ)で等化するこ
とによって符号間干渉の除去が行なわれていた。しかし
ながら、この線型等化器による場合には、ノイズも強調
されてしまうので、S/Nが劣化してしまうという問題
点があった。
【0011】そこで、パス帰還ビタビ復号で符号間干渉
の除去を行なうことが提案されている(「アイを開かず
に検出するパス帰還ビタビ復号法」池谷、井手、出光、
信学技法MR87−38)。このパス帰還ビタビ復号に
よって符号間干渉の除去を行なう場合には既に復号した
データによる符号間干渉しか除去できず、未だ復号して
いないデータからの符号間干渉は除去できないという問
題点があった。
【0012】一方、非線型歪みの例として、近年、高密
度でなされるようになったディジタル信号の磁気記録が
ある。
【0013】この磁気記録過程は非線型過程であるが、
媒体中の磁化パターンが孤立磁化反転の線形な足し合わ
せに等しいと仮定すれば、線型伝送路と同様に、図12
に示される孤立再生波形の畳み込みで再生波形を得るこ
とができる。なお、図中、AR1は遷移領域、100は
磁気テープを夫々示す。
【0014】ディジタル信号を記録する際、図13に示
されるように、記録波長Tが比較的長い場合には、上述
の仮定が成立するため、孤立再生波形の畳み込みで再生
波形を得ることができる。しかしながら、図14に示さ
れるように高密度記録によって記録波長Tが短くなるに
つれて隣接ビットとの距離が短くなり、図14中の矢印
Yで示されるように、遷移領域AR1が重なり合うよう
になる。そして、既に記録されている記録信号磁界の残
留磁化が、新たな記録信号磁界によって乱される。
【0015】このため、上述の孤立磁化反転の線型な足
し合わせの仮定が成立し難くなり、実際の再生波形は孤
立再生波形の畳み込みで得られた波形とは一致しなくな
る。この結果、図14中の矢印Xで示されるような非線
型歪みが発生するという問題点があった。
【0016】現在までのところ、上述のような非線型歪
みの除去については殆ど対処されておらず、非線型歪み
による符号間干渉を除去することが望まれていた。
【0017】ところで、この非線型歪みを除去するのに
は、等化器を適用することも考えられるが、従来の線型
等化では不十分で、非線型歪みに対応できないという問
題点があった。また、前述のパス帰還ビタビ復号を適用
することも考えられるが、この場合には、後続のデータ
による影響が除去されないため、正確な復号が困難で、
非線型歪みに対応できないという問題点があった。
【0018】更に、これらの符号間干渉によってエラー
レートが増大するという問題点があた。従って、この発
明の目的は、高密度に磁気記録されたデータに於ける非
線型歪み、線型歪み等の符号間干渉をビタビアルゴリズ
ムにより適応的に除去し得る最尤復号装置を提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、ディジタル信号の記録再生系
における符号間干渉をビタビアルゴリズムを用いて除去
する最尤復号装置において、出力される最尤復号結果に
基づいて符号間干渉を除去するための定数を統計的に求
め、該定数を適応的に更新することを特徴とするもので
ある。
【0020】
【作用】この発明の一実施例を示す図1において、再生
信号のサンプル値Zkからなるディジタル信号系列{Z
k}は、最尤復号回路6において予測サンプル値Y1〜
Y8に基づきビタビアルゴリズムが適用され、最尤復号
される。
【0021】nクロック時間遅延して最尤復号回路6か
ら出力される復号系列{yk−n}はシフトレジスタ6
1にファーストインファーストアウト(FIFO)でラ
ッチされ、デマルチプレクサ62のアドレスデータとな
る。従って、デマルチプレクサ62は、シフトレジスタ
61内のビットパターンに対応して、平均値回路71〜
78のうちの一つを選択する。
【0022】また、ディジタル信号系列{Zk}はシフ
トレジスタ7により所要のクロック時間遅延して、デマ
ルチプレクサ62を介して選択された平均値回路71〜
78のうちの一つに順次供給される。
【0023】予測サンプル値の算出および更新を指示す
る信号、例えばヘッド切換信号SWPにより、平均値回
路71〜78はビットパターン毎の平均値(バーZ1〜
バーZ8)を算出し、レジスタ81〜88を介して最新
の予測サンプル値Y1〜Y8として最尤復号回路6に帰
還する。
【0024】このようにして、検出ビットakに対する
後続ビットak+1,ak+2の符号間干渉を除去する
最尤復号が、復号結果から適宜算出され更新される予測
サンプル値Y1〜Y8に基づいて適応的に行なわれる。
【0025】
【実施例】続いて、この発明に係る適応的最尤復号装置
の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】前述したように、非線型歪みは、磁気テー
プ等の上の既に形成されている磁気記録が後続ビットの
記録時に減磁されること等によって発生する。この場合
、非線型歪みの大きさは後続データ、即ちこれから再生
しようとするデータに依存することになる。検出ビット
akに対して何ビットの後続データak+1,ak+2
,・・・の影響までを想定するかは任意であるが、一例
として後続データ{ak+1,ak+2}の2ビットに
対してビタビアルゴリズムを適用した場合について説明
する。図3は、このような復号を行なう場合の状態の決
め方を示す図である。この場合、状態数はS1={00
}〜S4={11}の4(=22)通りである。図4は
状態遷移図であり、矢印で示される遷移パスは8本であ
る。この8本の遷移パスが、それぞれ{ak,ak+1
,ak+2}のとりうる8通りの場合に対応している。 図5はトレリス線図である。
【0027】検出ビットakに対する予測サンプル値を
遷移パスに対応してY1〜Y8とすれば、非線型歪み、
残留等化誤差、雑音等が全く無い場合には、Y1〜Y8
=akとなる。
【0028】しかし、実際の記録再生系では、非線型歪
み等が加わるため予測サンプル値Y1〜Y8は異なる8
つの値となる。
【0029】最尤復号のために必要な予測サンプル値Y
1〜Y8を記録再生系の特性解析結果から求めてもよい
が、記録再生系の特性解析には複雑な手順が必要である
。また、ディジタルビデオテープレコーダにおける直流
ドリフトやヘッド摩耗等による経時的な特性変化に対応
できない。更に、ハードディスク装置等におけるディス
ク媒体の内外周での特性変化に対応できない等の難点が
ある。
【0030】そこで、この発明は、最尤復号回路から出
力される復号系列から予測サンプル値Y1〜Y8を求め
、これを最尤復号回路に帰還することにより適応的に最
尤復号を行なうものである。
【0031】次に、最尤復号について説明する。
【0032】実際の再生された信号をZk(Zk=Ys
+nk:nkはガウシアンノイズを想定)とし、時刻k
で或る状態Sに至る遷移の“長さ”を、(−(Zk−Y
s)2)としてビタビアルゴリズムが適用される。時点
(k−1)に於ける状態S1〜S4のメトリックを、夫
々L(k−1,1),L(k−1,2),・・・,L(
k−1,4)と表記することにすれば、例えば時刻kに
おける状態S1のメトリックL(k,1)は次のように
して求められる。図4の状態遷移図から状態S1に遷移
できるのは、S1若しくはS3であるから、メトリック
L(k,1)は、[L(k−1,1)−(Zk−Y1)
2],[L(k−1,3)−(Zk−Y5)2]の2つ
を比較し大きい方の値を選択することによって求められ
る。時刻kにおける他のメトリックL(k,2),L(
k,3),L(k,4)は、状態遷移図を参照して同様
に2つの値のうち大きい方の値を選択することによって
求められる。このような選択によって生き残りパスを求
め、最も確からしい状態遷移、即ち、最も確からしい復
号系列を求める。
【0033】このようにして、未だ復号されていない後
続データのビットのパターンを予測しつつ、最も尤度の
高い復号系列を得ることができる。
【0034】図1はこの発明の一実施例を示すブロック
図である。
【0035】図1の構成において、磁気ヘッド1によっ
て磁気テープ(図示せず)から時刻t(k)において再
生された信号Zkは、イコライザアンプ2を介してPL
L4と、アナログディジタル変換器(A/D)3に供給
される。
【0036】PLL4では、再生された信号からクロッ
ク信号CLKが抽出される。このクロック信号CLKは
装置内部の各回路に供給される。サンプルホールド回路
5は、クロック信号CLKによって制御され、サンプル
値Zkを図2に示す最尤復号回路6とシフトレジスタ7
に供給する。
【0037】最尤復号回路6は、2値(0または1)の
最尤復号系列{y(k−n)}をシフトレジスタ61に
出力する。ここで、nは図2に示す各シフトレジスタ5
3〜56の段数である。シフトレジスタ61の3ビット
データ{y(k−n),y(k−n−1),y(k−n
−2)}はデマルチプレクサ62にアドレスデータとし
て与えられ、そのビットパターンに対応して平均値回路
71〜78のうち一つを指定する。
【0038】一方、(n+2)段のシフトレジスタ7か
らのファーストインファーストアウト(FIFO)され
るサンプル値Z(k−n−2)はデマルチプレクサ62
に入力データとして供給され、シフトレジスタ61によ
って指定された一つの平均値回路71〜78に供給され
る。ここで、平均値回路71〜78は、サンプル値系列
{Zk}の平均値を予測サンプル値Y1〜Y8とする場
合に用いられるものであり、予測サンプル値Y1〜Y8
として中央値等を用いる場合には、適宜変更されるのは
言うまでもない。
【0039】平均値回路71の詳細図は省略するが、例
えば順次入力する{Z1}の累加算値ΣZ1を格納する
レジスタ、入力するZ1をΣZ1に加算する加算器、入
力度数C1を計数するカウンタ、並びに予測サンプル値
Y1の演算および更新を指示する信号SWPによって平
均値バーZ1(=ΣZ1/C1)を算出して、レジスタ
81に出力する割算器から構成される。他の平均値回路
72〜78もそれぞれ同様の構成である。
【0040】ここで、信号SWPは、ディジタルビデオ
テープレコーダ等におけるヘッド切替信号であり、予測
サンプル値Y1〜Y8の算出と更新を磁気ヘッドと磁気
テープの非接触期間を利用して行なうためのタイミング
信号である。磁気ディスク装置、磁気光学ディスク装置
等の場合には、間欠的アクセスの直前にこの算出と更新
を行なえばよい。
【0041】各平均値回路71〜78から出力される平
均値(バーZ1)〜(バーZ8)はレジスタ81〜88
にラッチされ、最尤復号回路6に最新の予測サンプル値
Y1〜Y8として帰還される。
【0042】このようにして、適宜更新される予測サン
プル値Y1〜Y8により最尤復号が適応的に行なわれ、
最尤復号回路6からは最も尤度の高い復号系列が出力さ
れる。
【0043】図2は、図1に示した最尤復号回路6の詳
細ブロック図である。
【0044】加算器8〜15では、端子16〜23から
供給される所定の予測サンプル値Y1〜Y8と、サンプ
ル値Zkの加算が行なわれる。加算器8〜15からの出
力は、2乗回路24〜31に供給される。
【0045】2乗回路24〜31では、加算器8〜15
から供給される出力(Zk−Y1)〜(Zk−Y8)の
値が2乗され負符号が付される。この2乗回路24〜3
1からの出力(−(Zk−Y1)2)〜(−(Zk−Y
8)2)の夫々は、加算器32〜39に供給される。
【0046】加算器32は、上述の出力(−(Zk−Y
1)2)と、比較器40から供給される時刻(k−1)
における状態S1のメトリックL(k−1,1)を加算
して、時刻kにおける状態S1の候補メトリックL′(
k,1)=L(k−1,1)−(Zk−Y1)2を求め
、レジスタ44に供給する。レジスタ44はクロック信
号CLKにより候補メトリックL′(k,1)を取り込
み、比較器40に出力する。
【0047】加算器33は、上述の出力(−(Zk−Y
2)2)と、比較器40から供給される時刻(k−1)
における状態S1のメトリックL(k−1,1)を加算
して、時刻kにおける状態S2の候補メトリックL′(
k,2)=L(k−1,1)−(Zk−Y2)2)を求
め、レジスタ45に供給する。レジスタ45はクロック
信号CLKにより、候補メトリックL′(k,2)を取
り込み、比較器41に出力する。
【0048】加算器34は、上述の出力(−(Zk−Y
3)2)と、比較器41から供給される時刻(k−1)
における状態S2のメトリックL(k−1,2)を加算
して、時刻kにおける状態S3の候補メトリックL′(
k,3)=L(k−1,2)−(Zk−Y3)2を求め
、レジスタ46に供給する。レジスタ46はクロック信
号CLKにより候補メトリックL′(k,3)を取り込
み、比較器41に出力する。
【0049】加算器35は、上述の出力(−(Zk−Y
4)2)と、比較器41から供給される時刻(k−1)
における状態S2のメトリックL(k−1,2)を加算
して、時刻kにおける状態S4の候補メトリックL′(
k,4)=L(k−1,2)−(Zk−Y4)2を求め
、レジスタ47に供給する。レジスタ47はクロック信
号CLKにより候補メトリックL′(k,4)を取り込
み、比較器43に出力する。
【0050】加算器36は、上述の出力(−(Zk−Y
5)2)と、比較器42から供給される時刻(k−1)
における状態S3のメトリックL(k−1,3)を加算
して、時刻kにおける状態S1の候補メトリックL′(
k,5)=L(k−1,3)−(Zk−Y5)2を求め
、レジスタ48に供給する。レジスタ48はクロック信
号CLKにより候補メトリックL′(k−1,5)を取
り込み、比較器40に出力する。
【0051】加算器37は、上述の出力(−(Zk−Y
6)2)と、比較器42から供給される時刻(k−1)
における状態S3のメトリックL(k−1,3)を加算
して、時刻kにおける状態S2の候補メトリックL′(
k,6)=L(k−1,3)−(Zk−Y6)2を求め
、レジスタ49に供給する。レジスタ49はクロック信
号CLKにより候補メトリックL′(k,6)を取り込
み、比較器41に出力する。
【0052】加算器38は、上述の出力(−(Zk−Y
7)2)と、比較器43から供給される時刻(k−1)
における状態S4のメトリックL(k−1,4)を加算
して、時刻kにおける状態S3の候補メトリックL′(
k,7)=L(k−1,4)−(Zk−Y7)2を求め
、レジスタ50に供給する。レジスタ50はクロック信
号CLKにより候補メトリックL′(k,7)を取り込
み、比較器42に出力する。
【0053】加算器39は、上述の出力(−(Zk−Y
8)2)と、比較器43から供給される時刻(k−1)
における状態S4のメトリックL(k−1,4)を加算
して、時刻kにおける状態S4の候補メトリックL′(
k,8)=L(k−1,4)−(Zk−Y8)2を求め
、レジスタ51に供給する。レジスタ51はクロック信
号CLKにより候補メトリックL′(k,8)を取り込
み、比較器43に出力する。
【0054】比較器40〜43では、図5のトレリス線
図に従って、候補メトリックL′(k,1)〜L′(k
,8)の大小比較が行なわれ、この比較結果から、生き
残りパスが決定され、後述の規則に基づいて、状態遷移
の判別が行なわれる。そして、“1”或いは“0”をシ
フトレジスタ53〜56に供給する。これと共に、比較
器40〜43からは、時刻kに於ける状態S1〜S4の
メトリックL(k,1)〜L(k,4)が加算器32〜
39にフィードバックされる。
【0055】図4の状態遷移図、図5のトレリス線図を
参照して、比較器40〜43における状態遷移の判別は
次のように行なう。
【0056】時刻kにおいて状態S1をとるとするなら
ば、トレリス線図より、時刻k−1では状態S1もしく
は状態S3であるはずであり、その候補メトリックは上
述したL′(k,1)とL′(k,5)である。従って
、L′(k,1)>L′(k,5)なら状態S1からS
1への遷移が、逆にL′(k,1)<L′(k,5)な
ら状態S3からS1への遷移が生き残るパスと判断でき
る。
【0057】同様に、L′(k,2)>L′(k,6)
ならS1からS2へのパス、反対にL′(k,2)<L
′(k,6)ならS3からS2へのパスとする。またL
′(k,3)>L′(k,7)ならS2からS3への遷
移を、反対にL′(k,3)<L′(k,7)ならS4
からS3への遷移を生き残りパスとする。
【0058】更に、L′(k,4)>L′(k,8)な
らS2からS4への遷移を、反対にL′(k,4)<L
′(k,8)ならS4からS4への遷移を生き残りパス
とする。
【0059】従って、比較器40では状態S1またはS
3からS1に至る遷移についての判別が行なわれ、比較
器41では状態S1またはS3からS2に至る遷移につ
いての判別が行なわれ、比較器42では状態S2または
S4からS3に至る遷移についての判別が行なわれ、比
較器43では状態S2またはS4からS4に至る遷移に
ついての判別が行なわれる。この比較の結果、各パスで
の復号値(1或いは0)が決定する。この復号値はシフ
トレジスタ53〜56に供給される。
【0060】シフトレジスタの数は、状態数と同じだけ
必要である。シフトレジスタ53には状態S1に至るパ
スの復号値、シフトレジスタ54には状態S2に至るパ
スの復号値、シフトレジスタ55には状態S3に至るパ
スの復号値、シフトレジスタ56には状態S4に至るパ
スの復号値が送られる。n段のシフトレジスタ53〜5
6は、トレリス線図に従って相互に接続されており、上
述した生き残りパスの選択に従って、復号値のシリアル
ロード或いはパラレルロードが行なわれる。このシフト
レジスタ53〜56における復号値のシリアルロード或
いはパラレルロードは、端子52から供給されるクロッ
ク信号CLKに同期して図6のように行なわれる。これ
は、トレリス線図上に於けるパスの合流(マージ)に相
当する。シフトレジスタ53〜56からは、nクロック
遅延した復号値y(k−n)が判別回路57に供給され
る。
【0061】判別回路57に供給される4つの復号値は
、本来、一致しているはずであるが、実際には、ノイズ
その他の影響で一致しないことも十分に考えられる。 そこで、判別回路57では、多数決、メトリックの大小
等の基準によって、復号値が選択され、端子58から取
り出される。
【0062】この実施例によれば、検出ビットakと、
検出ビットakに続く後続データとして2ビットak+
1,ak+2を対象にして状態を設定し、再生信号のサ
ンプル値Zkに対してビタビアルゴリズムを適用して復
号するので、高密度に磁気記録されているデータに於て
、後続データの2ビットak+1,ak+2によって生
ずる非線型歪みを除去でき、符号間干渉を除去できる。
【0063】また、この符号間干渉の除去に際しては、
線型等化器を使用しないので、S/Nが劣化してしまう
ことを防止でき、また、パス帰還ビタビ復号によらない
ので、未だ復号していないデータからの符号間干渉を除
去することができる。
【0064】なお、この実施例では、符号間干渉の除去
のために、検出ビットakに対して、後続データのビッ
トak+1,ak+2の2ビットを対象にして状態を設
定しているが、これに限定されるものではなく対象とす
るビット数は任意に設定し得る。
【0065】図7〜図9には、この発明の他の実施例が
示されている。
【0066】この他の実施例が、前述の一実施例と異な
る点は、検出ビットakの前後のビットak−1,ak
+1を考慮していることである。即ち、前述の一実施例
では、検出ビットakに対する後続ビットak+1,a
k+2の影響である非線型歪みを除去する例について説
明されているが、この他の実施例では、検出済のビット
ak−1の影響である線型歪みをも考慮していることで
ある。
【0067】この他の実施例では、状態の設定は先の説
明と同様である。しかし、各遷移パスに対応する予測サ
ンプル値Y1〜Y8が異なる。そして、ビタビアルゴリ
ズムに基づいて最も尤度の高い復号系列が求められる。
【0068】まず、符号間干渉と、状態との関係につい
て説明する。ノイズがないと仮定すると、検出時点t=
kTでの信号の値は一意に定まる。等化誤差Ckが0で
あれば、ak=0ならyk=0、ak=1ならyk=1
である。図8に示されるような、等化誤差がある場合に
は符号間干渉により、ykは以下の式で表わされる。
【0069】yk=Σai・Ck−1一般的に、パルス
がnポイントにわたり非零の値をとる場合、ykは、2
n通りの値をとる。例えば、図9に示されるように、3
ポイントにわたってC−1,C0,C1という値をとる
パルスの場合には、ykの値は23=8通り考えられる
。 (ak−1、ak、ak+1)=(000)のときyk
=0(ak−1、ak、ak+1)=(001)のとき
yk=C−1(ak−1、ak、ak+1)=(010
)のときyk=1(ak−1、ak、ak+1)=(0
11)のときyk=1+C−1 (ak−1、ak、ak+1)=(100)のときyk
=C1(ak−1、ak、ak+1)=(101)のと
きyk=C−1+C1 (ak−1、ak、ak+1)=(110)のときyk
=1+C1 (ak−1、ak、ak+1)=(111)のときyk
=1+C−1+C1   更に、非線型歪みを考慮する場合には、各パターン
に応じた非線型歪みαiを、何らかの方法で求めて加え
ればよい。非線型歪みは、基本的には、パターンに依存
するものであるから、このようにして、十分、非線型特
性の影響を考慮した検出が期待できる。 (ak−1、ak、ak+1)=(000)のときyk
=0+α1 (ak−1、ak、ak+1)=(001)のときyk
=C−1+α2 (ak−1、ak、ak+1)=(010)のときyk
=1+α3 (ak−1、ak、ak+1)=(011)のときyk
=1+C−1+α4 (ak−1、ak、ak+1)=(100)のときyk
=C1+α5 (ak−1、ak、ak+1)=(101)のときyk
=C−1+C1+α6 (ak−1、ak、ak+1)=(110)のときyk
=1+C1+α7 (ak−1、ak、ak+1)=(111)のときyk
=1+C−1+C1+α8   なお、ビタビアルゴリズムの適用、回路、遷移図、
トレリス線図等の内容については、前述の一実施例と同
様であり、共通する部分には同一部号を付し、重複する
説明を省略する。
【0070】この他の実施例によれば、前述の一実施例
の効果に加え、検出ビットakに対して、その前後の各
1ビットak−1,ak+1を対象にして状態を設定し
、ビタビアルゴリズムを適用してデータを復号している
ので、高密度に磁気記録されているデータに於て、前後
の各1ビットak−1,ak+1によって生ずる線型歪
み、また、検出ビットakに引き続く後続データのビッ
トak+1によって生ずる非線型歪みの双方を適応的に
除去でき、符号間干渉を適応的に除去できる。
【0071】
【発明の効果】この発明に係る適応的最尤復号装置によ
れば、検出ビットに対してその前後のビットを対象にし
て状態を設定し、ビタビアルゴリズムを適用してデータ
を復号し、その復号結果によって予測サンプル値を更新
しているので、高密度に磁気記録されているデータに於
ける非線型歪みによる符号間干渉を適応的に除去できる
という効果がある。また、高密度に磁気記録されている
データに於ける線型歪みによる符号間干渉を適応的に除
去できるという効果がある。
【0072】これによって、エラーレートを改善できる
という効果がある。
【0073】そして、符号間干渉の適応的除去に際して
は、線型等化器を使用しないので、ノイズが強調される
ことがなく、S/Nが劣化してしまうことを防止できる
。また、パス帰還ビタビ復号によらないので、未だ復号
されていないデータからの符号間干渉を適応的に除去す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例における最尤復号回路を示す詳細ブロ
ック図である。
【図3】同実施例における状態の設定を示す説明図であ
る。
【図4】同実施例における状態遷移図である。
【図5】同実施例におけるトレリス線図である。
【図6】同実施例におけるシフトレジスタの動作を示す
説明図である。
【図7】この発明の他の実施例における状態の設定を示
す説明図である。
【図8】残留等化誤差による符号間干渉を示す説明図で
ある。
【図9】残留等化誤差を示す説明図である。
【図10】残留等化誤差が無い時の出力信号を示す波形
図である。
【図11】残留等化誤差が有る時の出力信号を示す波形
図である。
【図12】孤立再生波形と磁化状態を示す図である。
【図13】記録波長が長い場合の磁化状態を示す図であ
る。
【図14】記録波長が短い場合の磁化状態と非線型歪み
を示す図である。
【符号の説明】
1  再生ヘッド 2  イコライザアンプ 3  A/D変換器 4  PLL回路 5  サンプルホールド回路 6  最尤復号回路 7,53〜56,61  シフトレジスタ8〜15,3
2〜39  加算器 24〜31  2乗回路 44〜51,81〜88  レジスタ 40〜43  比較器 57  判別回路 62  デマルチプレクサ 71〜78  平均値回路 100  磁気テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ディジタル信号の記録再生系における
    符号間干渉をビタビアルゴリズムを用いて除去する最尤
    復号装置において、出力される最尤復号結果に基づいて
    符号間干渉を除去するための定数を統計的に求め、該定
    数を適応的に更新することを特徴とする適応的最尤復号
    装置。
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