JPH0636476A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JPH0636476A
JPH0636476A JP20847592A JP20847592A JPH0636476A JP H0636476 A JPH0636476 A JP H0636476A JP 20847592 A JP20847592 A JP 20847592A JP 20847592 A JP20847592 A JP 20847592A JP H0636476 A JPH0636476 A JP H0636476A
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JP20847592A
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Nobuhiro Hayashi
信裕 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デコードの際の遅延時間を最小にして、記憶
容量の減少を抑制する。 【構成】 アドレスデコーダ41は書き込みアドレスA
0〜Anをデコードし、各1ビットの信号を各メモリセル
0〜Dnに対する書き込み信号として供給する。これに
より、所定のメモリセルに比較論理回路29からの所定
のRAMデータが記憶されていく。このようにして全メ
モリセルD0〜Dnに対する書き込みが終了した後、全メ
モリセルD0〜Dnに記憶されたデータを同時に合成回路
24に出力する。したがって、この時点で全データが読
み出される。このようなデコーダ41をセクタIDなど
の部分に適用すると、ID部分とデータ部分のギャップ
をほとんどなくせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報再生装置に係わ
り、詳しくはパーシャルレスポンス方式を利用して磁気
記録媒体又は光記録媒体、例えば磁気テープ、磁気ディ
スク、光テープ、光ディスクなどにデータをデジタル的
に記録、再生するデジタル記録再生装置にに用いて好適
な情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報再生装置、例えば磁
気再生装置として一般のビデオテープレコーダにおいて
は、周波数変調したアナログ信号でビデオ信号を記録再
生するようになっている。この場合、ビデオ信号をデジ
タル信号に変換して磁気テープに記録すれば、何度ダビ
ンクしても画質劣化を有効に回復することができると考
えられる。デジタル記録の1つにパーシャルレスポンス
方式があり、これは符号間干渉を積極的に利用した方式
で、例えばクラスIV(1,0,-1)がある。
【0003】また、磁気又は光記録装置においては、変
調符号としてパーシャルレスポンスクラスIV(1,0,-1)
又はクラスI(1,-1)が用いられる場合がある。図9は、
その記録再生のうち、クラスIVについてのブロック図
である。図9において、1は(1/1−D2)の処理を
実行するプリコーダーであり、記録データはプリコーダ
ー1によって(1/1−D2)の演算処理が行われ、例
えば記録データのデータ間の相関を利用して記録データ
の値1および−1の間で変化するプリコードデータに変
換されて記録チヤンネル回路2に出力される。
【0004】記録チヤンネル回路2では、演算処理回路
3においてプリコーダー1の出力に対して(1−D)の
演算処理が行われるとともに、その演算結果に加算器4
でノイズが加算され、後段の演算処理回路5に出力され
る。演算処理回路5ではノイズが加わった記録チヤンネ
ル回路2からの信号に対して(1+D)の演算処理が行
われ、その演算結果はデコーダ6によってデコードされ
て情報が正しく再生、出力される。
【0005】ここでの復号法には、最尤復号が知られて
いる。これは、着目した点の前後のサンプル点の値も使
って1つの系列としてもっとも確からしい系列を推定し
ていくという方法で、ビダビ復号などが良く用いられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の情報
再生装置にあっては、デコーダに最尤復号回路を使用す
る構成になっていたため、この最尤復号回路で復号用の
RAM又はシフトレジスタなどのハッファメモリを用い
る必要があり、そのためにデコーダから出力されるデー
タ数が数ビット〜数10ビットのバッファメモリ長分の
時間遅れが生じていた。
【0007】したがって、セクタのID部のように、I
Dデコード後に当該セクタに情報の読み書きをするかど
うかを、すばやく判断すべき箇所には不向きであり、ど
うしても適用するためには、図8(a)に従来の方式を
示すように、RAMへの書き込みイネーブルがアクティ
ブである期間の終了から(ID領域の終わりから)、読
み出しイネーブルがノンアクティブになるデータ領域の
始めまでに長いギャップを設ける必要があり、その結
果、記憶容量が減少するという問題点があった。
【0008】そこで本発明は、デコードの際の遅延時間
を最小にして、記憶容量の減少を抑制できる情報再生装
置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の情報再生装置は、変調符号としてパ
ーシャルレスポンス符号を使用して、記録媒体に記録さ
れた所定の記録データを最尤復号する情報再生装置にお
いて、前記記録媒体から再生された再生信号を復号する
ためにデータを記憶する記憶手段と、前記データが1ビ
ットずつ前記記憶手段に書き込まれるように、前記記憶
手段の書き込みを制御する書き込み制御手段と、前記記
憶手段に記憶された前記データを全データ同時に出力す
るように、前記記憶手段の読み出しを制御する読み出し
制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】また、好ましい態様として、前記変調符号
としてパーシャルレスポンスクラスIVを使用し、記録
データを最尤復号する復号回路としてパーシャルレスポ
ンス(1,-1)符号再生用のデコーダを一対使用し、これら
をインターリーブしながら使用することによって入力デ
ータを復号することを特徴とする。
【0011】パーシャルレスポンス(1,-1)符号再生用の
デコーダとして、差動メトリックを計算して生き残りパ
スを順次決定するような簡易型のデコーダを使用するこ
とを特徴とする。
【0012】最尤復号としてビダビ復号を使用すること
を特徴とする。
【0013】前記記憶手段から読み出されたデータに基
づき、その直後の領域にデータを読み/書きするかどう
かを判断するようにした回路を備えることを特徴とす
る。
【0014】
【作用】本発明では、最尤復号がデータ記録装置(情報
再生装置)のID部分にも適用され、当該ブロックの最
後のビットを評価した時点で全てのビットがデコーダか
ら取り出される。したがって、デコードの際の遅延時間
が大幅に減り、これをIDに適用することにより、ID
からデータまでのてギャップが減少し、記憶容量の減少
を抑制できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、実施例の説明に当たっては、本発明の原
理的な面から順次述べていき、その原理を実現する装置
の回路をその後に、述べることで分かりやすい説明を心
掛けることとする。
【0016】最初に、本発明の対象である磁気記録装置
又は光記録装置における変調符号のパーシャルレスポン
スについて説明する。磁気記録装置又は光記録装置にお
ける変調符号にはパーシャルレスポンスが用いられる
が、パーシャルレスポンスの種類としては、良く使われ
るものに、図1(a)に示す演算回路11、図1(b)
に示す演算回路12、13を用いた方式のものがある。
なお、PRS(1,1)、PRS(1,-1) 、 PRS(1,0,-1)は動作例の
条件判断である。これらのシステム多項式は、それぞれ
G(D)=1+D、G(D)=1−D、G(D)=1−
2であり、演算回路11は独立な演算回路12、13
がいわゆる二つ入れ子で設けられているとみなされる。
Dは遅延オペレータである。
【0017】すなわち、図1(a)に示す演算回路11
(パーシャルレスポンスはPRS(1,0,-1))では入力デー
タに対して2つ前のサンプルとの間で演算を行うので、
奇数番目のサンプルと偶数番目のサンプルとの間には何
の関係もなく、それぞれが独立なパーシャルレスポンス
PRS(1,-1)の系列とみなすことができる。
【0018】図1(b)に示す演算回路12、13では
入力データに対して奇数番目のサンプルと偶数番目のサ
ンプルとの2つの系列をスイッチ14、15によってそ
れぞれ切り換えることで、2つに分けて演算を行ってい
る。つまり、演算回路12、13(パーシャルレスポン
スはPRS(1,-1))と 演算回路11(パーシャルレスポン
スはPRS(1,0,-1)) のデコードは本質的には同じであ
り、ここではパーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) を例に
とって説明する。
【0019】パーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) 自体は
エラーを伝搬する性質があり、ある条件で1ビットエラ
ーがおこると壊滅的なエラーを引き起こすことがあるの
で、記録する前にプリコーディングしておく必要があ
る。これには、パーシャルレスポンスの逆変換を行うも
のをかけておけば良く、この場合の装置全体の構成は、
前述した図9のように示される。
【0020】ここで、図9に示す記録チヤンネル回路2
から得られる信号は、信号レベルを±2とすると図2に
示すように{−2,0,+2}の3つのレベルをとり、こ
れをバイナリーデータにデコードするには、固定しきい
値を用いる3値レベル検出と、最尤復号であるビタビデ
コーディングなどが考えられる。
【0021】3値レベル検出は、0と+2および0とー
2の間に固定値をもつスレショルドレベルを設定し、サ
ンプル点がどの領域に入るかによってデコードするもの
であり、回路が非常に簡単ですむかわりに検出能力はあ
まり高いとは言えない。これに対して、最尤復号(ビタ
ビデコーディング)は前後のサンプル点の値も使って一
つの系列として、もっとも確からしい系列を推定してい
くという方法で、3値レベル検出に較べて高い検出能力
を持っており、同じデータをデコードした場合には、例
えばビットエラーレートが1桁から2桁改善される。
【0022】次に、ビタビデコーダの回路例を示すが、
その前の準備としてビタビデコーディングについて説明
する。パーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) を用いた系か
ら1ビットおきに取り出したひとつの系(つまり、パー
シャルレスポンスPRS(1,-1))についてのトレリスダイ
アグラムを図3に示す。ここでは、ブランチメトリック
も合わせて表示してある。これらのブランチメトリック
の総和が最大になるようなパスを見つけ出すため、ある
サンプル時刻kまでのパスメトリックLkは、ひとつ前
のサンプル時刻k−2までのパスメトリックの値Lk−2
を用いて、次の数式(1)、数式(2)のように表せ
る。
【0023】
【数1】
【0024】
【数2】
【0025】このメトリックを計算しながら最適なパス
を出力するためには、自乗器が3個、加算器が6個、コ
ンパレータが2個必要となる。さらに、パスを記憶して
おくためのシリアルシフト/パラレルロードレジスタが
必要となる。そこで、パスメトリックを忠実に計算して
いくのではなく、回路を簡単にするためにWoodらの報告
した差動メトリックを用いたアルゴリズムを使用する。
【0026】ここで、状態が二つしかない場合のビタビ
アルゴリズムについて考察する。ビタビアルゴリズムと
は、ある時刻kにおける各々の状態について、そこに至
るまでの尤度がもっとも大きくなるようなパスをひとつ
にしぼりながら、データを決定していくものである。前
述した復号回路(デコーダ)は、それを忠実に実現する
ためのものである。
【0027】一例として、状態が二つしかない場合、そ
の時点で生き残るブランチは、次に示す3通りのパター
ンしかありえない。 状態<−1>→状態<−1>かつ状態<−1>→状態<+1
> 状態<−1>→状態<−1>かつ状態<+1>→状態<+1
> 状態<+1>→状態<+1>かつ状態<+1>→状態<−1
【0028】したがって、状態<+1>→状態<−1>か
つ状態<−1>→状態<+1>のパターンはありえないな
いことが容易にわかる。これらのパターンをそれぞれ→
↑、→→、→↓と書くことにする。そして、それぞれの
ブランチについて、これらのうち、どのパターンが生き
残るのかを、パスメトリックを計算しながら判定してい
くわけである。ここで、いま状態は二つしかないから、
それぞれのパスメトリックの差は次の数式(3)で表さ
れる。
【0029】
【数3】
【0030】この数式(3)に着目して、これを用いて
どのパターンが生き残るかを判定できるか否かを考えて
みる。前述した数式(1)、(2)から次の数式(4)
の関係が成立する。
【0031】
【数4】
【0032】この場合、4yk−ΔLk2が共通なの
で、この値を4および−4と比較してその大小を判定す
ることにより、どちらのブランチを選択したかがわか
る。これを計算することで、前に述べたどのパターンの
ブランチが生き残っているかを判定することが可能であ
る。つまり、パスメトリックそのものを計算しなくて
も、差動メトリックを計算すれば、その過程でパスを決
定することができるのである。 前述した数式(3)か
ら4yk−ΔLk2の値によって3通りに場合分けをし
てかくと、次の数式(5)のように表される。
【0033】
【数5】
【0034】さらに、ΔLk=4yp−4βとおいて変数
変換すると、次の数式(6)のように表すことができ
る。
【0035】
【数6】
【0036】ここで、βと4ypの意味を考えてみる。
βは、次の数式(7)で表される値をとる。
【0037】
【数7】
【0038】βは直前の状態遷移候補(location p)
での遷移のパターンを表している。つまり、現在の時刻
からさかのぼって最初の平行パス以外の遷移(→↑又は
→↓)が候補として考えられる地点での、遷移の種類を
表している。一方、ypは、そのときのyの値である。
【0039】例えば、ひとつ前(つまり確定していない
最後のブランチ)に→↑がおきたらしいときには、β=
+1となり、そのときの判定条件およびβとypの更新
ルールは図4に示すようになる。つまり、βの表す意味
は、式の上でいうと、判定するためのしきい値にオフセ
ットを加える役割をしていると見ることができる。
【0040】このように、ひとつ前(location p)の
状態遷移候補と現在のサンプル地点(location k)にお
ける遷移との確からしさを比較し、より確からしい方を
新たな状態遷移候補としながら判定を繰り返していく。
判定に敗れたほうは遷移がなかったとみなされるわけで
あるから、p地点又はk地点の情報を更新できるよう
に、パスを記憶しておくメモリはランダムアクセスがで
きる必要がある。
【0041】このようなアルゴリズムに基づいて回路を
実現すると、そのブロック図は図5のようになる。図5
において、入力端子21を介して入力される記録チヤン
ネルからの再生データは、偶数サンプル目のデータ(以
下、偶数列サンプルという)を処理する処理回路22
と、奇数サンプル目のデータ(以下、奇数列サンプルと
いう)を処理する処理回路23とにそれぞれ分けられて
演算処理が行われ、図5では一例として偶数列サンプル
についての処理を詳細に示している。各処理回路22、
23で処理されたデータは合成回路24によって合成さ
れ、出力端子25から出力される。
【0042】具体的に説明すると、処理回路22におい
ては、記録チヤンネルからの偶数列サンプルデータは入
力端子21からスイッチ26を介して減算回路27およ
び2つのラッチ回路28a、28bから構成されるラッ
チ回路28のうちの一方のラッチ回路28bに供給され
る。ラッチ回路28bは一つ前の状態遷移候補ypの値
を記憶し、減算回路27は偶数列サンプルからラッチ回
路28bの値を減算して比較論理回路(コンパレータ)
29に出力する。
【0043】比較論理回路29にはラッチ回路28のう
ちの他方のラッチ回路28aよりデータβが供給される
とともに、しきい値である+2、0、−2が与えられ、
減算回路27からの出力とβをラッチしているラッチ回
路28aからの出力とに対して、演算処理を行う。ここ
で、比較論理回路29の動作は次の表1、表2の様にす
れば良く、比較論理回路29からは表1、表2に示す出
力データが出力される。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】比較論理回路29が出力するデータβ(す
なわち、new β)は、再びラッチ回路28aに供給され
てラッチされる。また、比較論理回路29が出力するア
ップデート信号は、ラッチ回路28およびラッチ回路3
0にそれぞれ出力される。さらに、比較論理回路29が
出力するp又はkを選択する選択信号がセレクタ31に
出力され、RAMデータがRAM32に出力される。
【0047】カウンタ33はPLLより供給されるクロ
ックをカウントし、カウント値をセレクタ31に出力す
る。ラッチ回路30はカウンタ33のカウント値の所定
の値をラッチし、その値をpとしてセレクタ31に出力
する。セレクタ31はカウンタ33の値kとラッチ回路
30のラッチデータpのいずれか一方を選択し、書き込
みアドレスとしてRAM32に出力する。
【0048】RAM32はセレクタ31から与えられる
書き込みアドレスに基づいて比較論理回路29から出力
されたRAMデータを書き込み、全メモリセルへの書き
込み数は基準クロックに基づいてカウントアップするカ
ウンタ34でカウントされる。そして、全メモリセルへ
の書き込みが終了すると、全メモリセルのデータを同時
に合成回路24に出力するようになっている。なお、処
理回路23も同様の構成で、奇数列サンプルについて同
様の処理を行う。
【0049】このような構成を用いれば、自乗器は0
個、加算器は1個、コンパレータは2個で済むことにな
る。ただし、そのほかにパスを記憶しておくためのRA
Mを用意する必要がある。
【0050】このような簡略化されたビダビ復号回路は
いわゆるウッド(Wood)の復号法であり、このウッドの
アルゴリズムを用いたビダビ復号器も既に知られている
(例えば、「Viterbi Detection of Class IV Partial
Response on a Magnetic Re-cording Channel」 IE
EE TRANSATIONS ON COMMU−N
ICATIONS.VOL COM−34.NO.5
MAY 1986参照)。
【0051】この回路に対し、ある信号が入力された場
合の動作例について次に掲げておく。なお、RAMと
は、RAM32を指す。
【0052】動作例 図6のような入力波形が観測された場合、コンパレータ
(比較論理回路29)の動作、各パラメータの変化の様
子を以下に示す。ただし、初期値はyp=−2、β=−
1とする。 k=0:入力k0=1.6 yk−yp>2なので、条件Fであったと判断できる。つ
まり、上向きの発散(以下、適宜divergenceという)で
あるから、βを+1にし、p=0、yp=y0とする。
【0053】k=1:入力k1=0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス1にデータ0を書き込む。
【0054】k=2:入力k2=−0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス2にデータ0を書き込む。
【0055】k=3:入力k3=2 yk−yp>2なので、条件Cであったと判断できる。つ
まり、上向きのdiverg-enceであるから、βを+1に
し、p=3、yp=y3とする。ここでは、前の候補が敗
れたわけであるから、RAMのアドレス0に、データ0
を書き込む。
【0056】k=4:入力k4=0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス4にデータ0を書き込む。
【0057】k=5:入力k5=−0.4 yk−yp>−2なので、条件Aであったと判断できる。
つまり、下向きのdive-rgenceであるから、βを−1に
し、p=5、yp=y5とする。ここでは、前の候補は正
しかったことになるから、RAMのアドレス3に、デー
タ1を書き込む。
【0058】k=6:入力k6=−0.2 0≦yk−yp≦+2なので、条件Eであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス6にデータ0を書き込む。
【0059】k=7:入力k7=−2.0 yk−yp≦0なので、条件Dであったと判断できる。つ
まり、下向きのdiverg-enceであるから、βを−1に
し、p=7、yp=y7とする。ここでは、前の候補が敗
れたわけであるから、RAMのアドレス5に、データ0
を書き込む。
【0060】k=8:入力k8=0.2 0≦yk−yp≦+2なので、条件Eであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス8にデータ0を書き込む。
【0061】RAM構成例 次に、本発明の特徴部分であるRAM32の詳細な構成
例について説明する。図7はRAM32の詳細な構成例
を示す図であり、この図に示すように、RAM32は1
ビットの容量を持つ複数のメモリセルD0〜Dnと、アド
レスデコーダ41と、各メモリセルD0〜Dnに対応して
配置された書き込み制御線42-0〜42-nとによって構
成されている。また、メモリセルD0〜Dnには図5に示
す比較論理回路29からRAMデータが全て供給される
ようになっている。
【0062】アドレスデコーダ41には、図5に示すセ
レクタ31から書き込みアドレスA 0〜Anが供給され、
アドレスデコーダ(書き込み制御手段および読み出し制
御手段)41は書き込みアドレスA0〜Anをデコード
し、各1ビットの信号を各メモリセルD0〜Dnに対する
書き込み信号として供給する。これにより、所定のメモ
リセルに比較論理回路29からの所定のRAMデータが
記憶されていく。
【0063】このようにして全メモリセルD0〜Dnに対
する書き込みが終了した後、全メモリセルD0〜Dnに記
憶されたデータが同時に合成回路24に出力される。し
たがって、この時点で全データが読み出されることにな
る。
【0064】この読み出しタイミングを従来技術と比較
すると、そのタイミングチャートは図8のように示され
る。図8(b)は本発明の方式であり、RAM32への
書き込みイネーブルがアクティブになると、ID部分の
デコードが行われ、全てのデータの書き込みが終了する
と、RAM32からの読み出しイネーブルがアクティブ
になってデータ領域に移行し、全データが同時に読み出
される。
【0065】これを、従来例と比較すると、書き込みが
終了した後にデータをRAM32から読み終わるまでの
遅延時間を大幅に減らすことができる。なお、メモリセ
ルD 0〜Dnとしては、例えば1ビットのフリップフロッ
プを用い、書き込み制御信号をクロックに同期して入力
するという構成により、簡単に実現することができる。
したがって、このようなデコーダ41を、例えばセクタ
IDなどの部分に適用すれば、セクタ番号、トラック番
号などが所望のものであるかどうかの判断を素速く行う
ことができるようになるため、ID部分とデータ部分に
アクセス処理の隙間(ギャップ)をほとんど設けること
なく、処理をすることができる。
【0066】例えば、セクタIDの部分は、セクタ番
号、トラック番号などがたかだか数バイト程度であるか
ら、全ビットを一度に出力するようにしてもよく、たか
だか数10ビットであり、十分に実用の範囲である。
【0067】また、全ビットを一度にRAM32から読
み出すのではなく、例えば8ビットをひとまとめにして
読み出すようにしてもよい。そのようにすれば、RAM
32からの読み出しが始まってから読み出し終わるまで
の時間を1/8にすることができ、この方法によっても
上記同様の効果を得ることができる。
【0068】なお、本発明の適用はパーシャルレスポン
ス方式を利用するものであれば、磁気テープのような磁
気記録媒体のみならず、光記録媒体に記録した所定の記
録データを再生するようになされた磁気又は光再生装置
に適用できる。また、上記実施例はデジタルビデオ信号
を再生する場合の例であるが、本発明はこれに限らず、
種々のデジタル信号を再生する場合に広く適用すること
ができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最尤復号をデータ記録装置のID部分にも適用し、当該
ブロックの最後のビットを評価した時点で全てのビット
をデコーダから取り出しているので、デコードの際の遅
延時間を大幅に減少させることができる。したがって、
これをIDに適用することにより、IDからデータまで
のギャップが減少し、記憶容量の減少を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報再生装置の一実施例のパーシ
ャルレスポンスを説明する図である。
【図2】同実施例における情報再生装置の信号レベルの
態様を示す図である。
【図3】同実施例における情報再生のトレリスダイアグ
ラムを示す図である。
【図4】同実施例における情報再生のビタビアルゴリズ
ムを説明する図である。
【図5】同実施例における情報再生のビタビアルゴリズ
ムを実現する回路例を示すブロック図である。
【図6】同実施例における情報再生の入力波形の一例を
示す図である。
【図7】同実施例におけるRAMの詳細な構成例を示す
図である。
【図8】情報再生の作動を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図9】情報再生のパーシャルレスポンスの逆変換を行
う装置の例を示す図である。
【符号の説明】
11〜13 演算回路 22、23 処理回路 24 合成回路 27 減算回路 28、30 ラッチ回路 29 比較論理回路(コンパレータ) 31 セレクタ 32 RAM(記憶手段) 33、34 カウンタ 41 アドレスデコーダ(書き込み制御手段、読み出し
制御手段) 42-0〜42-n 書き込み制御線 D0〜Dn メモリセル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調符号としてパーシャルレスポンス符
    号を使用して、記録媒体に記録された所定の記録データ
    を最尤復号する情報再生装置において、 前記記録媒体から再生された再生信号を復号するために
    データを記憶する記憶手段と、 前記データが1ビットずつ前記記憶手段に書き込まれる
    ように、前記記憶手段の書き込みを制御する書き込み制
    御手段と、 前記記憶手段に記憶された前記データを全データ同時に
    出力するように、前記記憶手段の読み出しを制御する読
    み出し制御手段と、を備えたことを特徴とする情報再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記変調符号としてパーシャルレスポン
    スクラスIVを使用し、 記録データを最尤復号する復号回路としてパーシャルレ
    スポンス(1,-1)符号再生用のデコーダを一対使用し、 これらをインターリーブしながら使用することによって
    入力データを復号することを特徴とする請求項1記載の
    情報再生装置。
  3. 【請求項3】 パーシャルレスポンス(1,-1)符号再生用
    のデコーダとして、差動メトリックを計算して生き残り
    パスを順次決定するような簡易型のデコーダを使用する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  4. 【請求項4】 最尤復号としてビダビ復号を使用するこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段から読み出されたデータに
    基づき、その直後の領域にデータを読み/書きするかど
    うかを判断するようにした回路を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の情報再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1994020961A1 (en) * 1993-03-02 1994-09-15 Sony Corporation Apparatus for reproducing information
KR20160090863A (ko) 2013-11-28 2016-08-01 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 절연 피막 부착 전자 강판

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