JPH06139721A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JPH06139721A
JPH06139721A JP31148792A JP31148792A JPH06139721A JP H06139721 A JPH06139721 A JP H06139721A JP 31148792 A JP31148792 A JP 31148792A JP 31148792 A JP31148792 A JP 31148792A JP H06139721 A JPH06139721 A JP H06139721A
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ram
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JP31148792A
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Nobuhiro Hayashi
信裕 林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デコードの際の遅延時間を減少させて、デー
タの読み出しを高速化し、かつデコーダ内部の不確定な
状態の長さを規制するための変調を不要にする。 【構成】 バッファRAMを複数のメモリチップRAM
(0)〜RAM(7)と、アドレスデコーダ41、42
によって構成し、例えば偶数番目のサンプル処理では、
4個のメモリチップRAM(0)、RAM(2)、RA
M(4)、RAM(6)のいずれか1つを順次選択して
その同一アドレスに4個のシリアルデータを順次書き込
む。また、読み出し時には、同一の読みだしアドレスを
4個のメモリチップに供給し、対応する4ビットのデー
タを同時にパラレルデータとして読み出す。書き込みク
ロックと読み出しクロックに同じものを使用し、1/4
の時間で読み出しを終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報再生装置に係わ
り、詳しくはパーシャルレスポンス方式を利用して磁気
記録媒体又は光記録媒体、例えば磁気テープ、磁気ディ
スク、光テープ、光ディスクなどにデータをデジタル的
に記録、再生するデジタル記録再生装置に用いて好適な
情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報再生装置、例えば磁
気再生装置として一般のビデオテープレコーダにおいて
は、周波数変調したアナログ信号でビデオ信号を記録再
生するようになっている。この場合、ビデオ信号をデジ
タル信号に変換して磁気テープに記録すれば、何度ダビ
ンクしても画質劣化を有効に回復することができると考
えられる。デジタル記録の1つにパーシャルレスポンス
方式があり、これは符号間干渉を積極的に利用した方式
で、例えばクラスIV(1,0,-1)がある。
【0003】また、磁気又は光記録装置においては、変
調符号としてパーシャルレスポンスクラスIV(1,0,-1)
又はパーシャルレスポンス(1,-1)が用いられる場合があ
る。図9は、その記録再生のうち、クラスIVについて
のブロック図である。図9において、101は(1/1
−D2)の処理を実行するプリコーダーであり、記録デ
ータはプリコーダー101によって(1/1−D2)の
演算処理が行われ、例えば記録データのデータ間の相関
を利用して記録データの値1および−1の間で変化する
プリコードデータに変換されて記録チヤンネル回路10
2に出力される。
【0004】記録チヤンネル回路102では、演算処理
回路103においてプリコーダー101の出力に対して
(1−D)の演算処理が行われるとともに、その演算結
果に加算器104でノイズが加算され、後段の演算処理
回路105に出力される。演算処理回路105ではノイ
ズが加わった記録チヤンネル回路102からの信号に対
して(1+D)の演算処理が行われ、その演算結果はデ
コーダ106によってデコードされて情報が正しく再
生、出力される。
【0005】ここでの復号法には、最尤復号が知られて
いる。これは、着目した点の前後のサンプル点の値も使
って1つの系列としてもっとも確からしい系列を推定し
ていくという方法で、ビダビ復号などが良く用いられ
る。
【0006】ビタビ復号法を用いた回路を構成するため
には、復号用のRAMまたはシフトレジスタなどのバッ
ファメモリを使用し、当該サンプル点の値およびそれま
でに入力されたサンプル系列を元に状態を推定してその
結果をRAMに書き込んでいき、その後、RAM中の状
態が確定した分についてRAMからデータを取り出すこ
とによってデコードされたデータを外部に出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の情報
再生装置にあっては、ビタビデコーダにはバッファメモ
リが必要であるとともに、RAMからデータを読み出す
にはRAMにデータを書き込み始めてからデコーダ内部
の状態が不確定になる可能性のある長さの時間だけ待つ
必要があるため、デコーダから出力されるデータに数ビ
ット〜数10ビットのバッファメモリ長分の時間遅れが
生じていた。したがって、この時間遅れの分だけ処理時
間が余分にかかることになり、高速化が妨げられるとい
う問題点があった。
【0008】すなわち、図8(a)に従来の方式を示す
ように、バッファRAMに書き込みを開始してから、あ
る程度時間が経過したのちにRAMからの読み出しを開
始することになるので、この分の遅延が生じる。
【0009】また、上記バッファメモリはデコーダ内部
の状態が不確定になる可能性のある長さだけ用意する必
要があり、従来、これを制限するためにデータを変調す
ることが通常よく行われているため、データ再生処理が
複雑になって面倒であるという問題点があった。
【0010】さらに、セクタのID部のように、IDデ
コード後に当該セクタに情報の読み書きをするかどうか
を、すばやく判断すべき箇所には不向きであり、どうし
ても適用するためには、RAMへの書き込みイネーブル
がアクティブである期間の終了から(ID領域の終わり
から)、読み出しイネーブルがノンアクティブになるデ
ータ領域の始めまでに長いギャップを設ける必要があっ
た。その結果、記憶容量も減少していた。
【0011】そこで本発明は、デコードの際の遅延時間
を減少させて、データの読み出しを高速化でき、かつデ
コーダ内部の不確定な状態の長さを規制するための変調
を不要にすることのできる情報再生装置を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の情報再生装置は、変調符号としてパ
ーシャルレスポンス符号を使用して、記録媒体に記録さ
れた所定の記録データを最尤復号する情報再生装置にお
いて、前記記録媒体から再生された再生信号を復号する
ためにデータを記憶する記憶手段と、前記データが1ビ
ットずつ前記記憶手段に書き込まれるように、前記記憶
手段の書き込みを制御する書き込み制御手段と、前記記
憶手段に記憶された前記データを複数ビット同時に出力
するように、前記記憶手段の読み出しを制御する読み出
し制御手段と、単位時間あたりに前記記憶手段に書き込
むビット数より読み出すビット数の方が多くなるように
制御するアクセス制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0013】また、好ましい態様として、前記変調符号
としてパーシャルレスポンスクラスIVを使用し、記録
データを最尤復号する復号回路としてパーシャルレスポ
ンス(1,-1)符号再生用のデコーダを一対使用し、これら
をインターリーブしながら使用することによって入力デ
ータを復号することを特徴とする。
【0014】パーシャルレスポンス(1,-1)符号再生用の
デコーダとして、差動メトリックを計算して生き残りパ
スを順次決定するような簡易型のデコーダを使用するこ
とを特徴とする。
【0015】最尤復号としてビダビ復号を使用すること
を特徴とする。また、前記記憶手段から読み出されたデ
ータに基づき、その直後の領域にデータを読み/書きす
るかどうかを判断するようにした回路を備えることを特
徴とする。
【0016】
【作用】本発明では、最尤復号がデータ記録装置(情報
再生装置)のデコーダにも適用され、当該ブロックの最
後のビットを評価した時点で複数ビットがバッファRA
Mからまとめて取り出されるように制御される。
【0017】したがって、復号に必要なRAMからデー
タを高速に読み出すことが可能になり、デコードの際の
遅延時間が大幅に減る。また、これをIDに適用するこ
とにより、ID部分とデータ部分の隙間が少なくなる。
その結果、記憶容量の減少も抑制できる。さらに、デコ
ーダ内部の不確定な状態の長さを規制するための変調符
号を用いることなく、デコーダをデコードすることが可
能になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、実施例の説明に当たっては、本発明の原
理的な面から順次述べていき、その原理を実現する装置
の回路をその後に、述べることで分かりやすい説明を心
掛けることとする。
【0019】最初に、本発明の対象である磁気記録装置
又は光記録装置における変調符号のパーシャルレスポン
スについて説明する。磁気記録装置又は光記録装置にお
ける変調符号にはパーシャルレスポンスが用いられる
が、パーシャルレスポンスの種類としては、良く使われ
るものに、図1(a)に示す演算回路11、図1(b)
に示す演算回路12、13を用いた方式のものがある。
なお、PRS(1,1)、PRS(1,-1) 、 PRS(1,0,-1)は動作例の
条件判断である。これらのシステム多項式は、それぞれ
G(D)=1+D、G(D)=1−D、G(D)=1−
2であり、演算回路11は独立な演算回路12、13
がいわゆる二つ入れ子で設けられているとみなされる。
Dは遅延オペレータである。
【0020】すなわち、図1(a)に示す演算回路11
(パーシャルレスポンスはPRS(1,0,-1))では入力デー
タに対して2つ前のサンプルとの間で演算を行うので、
奇数番目のサンプルと偶数番目のサンプルとの間には何
の関係もなく、それぞれが独立なパーシャルレスポンス
PRS(1,-1)の系列とみなすことができる。
【0021】図1(b)に示す演算回路12、13では
入力データに対して奇数番目のサンプルと偶数番目のサ
ンプルとの2つの系列をスイッチ14、15によってそ
れぞれ切り換えることで、2つに分けて演算を行ってい
る。つまり、演算回路12、13(パーシャルレスポン
スはPRS(1,-1))と 演算回路11(パーシャルレスポン
スはPRS(1,0,-1)) のデコードは本質的には同じであ
り、ここではパーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) を例に
とって説明する。
【0022】パーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) 自体は
エラーを伝搬する性質があり、ある条件で1ビットエラ
ーがおこると壊滅的なエラーを引き起こすことがあるの
で、記録する前にプリコーディングしておく必要があ
る。これには、パーシャルレスポンスの逆変換を行うも
のをかけておけば良く、この場合の装置全体の構成は、
前述した図9のように示される。
【0023】ここで、図9に示す記録チヤンネル回路2
から得られる信号は、信号レベルを±2とすると図2に
示すように{−2,0,+2}の3つのレベルをとり、こ
れをバイナリーデータにデコードするには、固定しきい
値を用いる3値レベル検出と、最尤復号であるビタビデ
コーディングなどが考えられる。
【0024】3値レベル検出は、0と+2および0とー
2の間に固定値をもつスレショルドレベルを設定し、サ
ンプル点がどの領域に入るかによってデコードするもの
であり、回路が非常に簡単ですむかわりに、検出能力は
あまり高いとは言えない。これに対して、最尤復号(ビ
タビデコーディング)は前後のサンプル点の値も使って
一つの系列として、もっとも確からしい系列を推定して
いくという方法で、3値レベル検出に較べて高い検出能
力を持っており、同じデータをデコードした場合には、
例えばビットエラーレートが1桁から2桁改善される。
【0025】次に、ビタビデコーダの回路例を示すが、
その前の準備としてビタビデコーディングについて説明
する。パーシャルレスポンスPRS(1,0,-1) を用いた系か
ら1ビットおきに取り出したひとつの系(つまり、パー
シャルレスポンスPRS(1,-1))についてのトレリスダイ
アグラムを図3に示す。ここでは、ブランチメトリック
も合わせて表示してある。これらのブランチメトリック
の総和が最大になるようなパスを見つけ出すため、ある
サンプル時刻kまでのパスメトリックLkは、ひとつ前
のサンプル時刻k−2までのパスメトリックの値Lk−2
を用いて、次の数式(1)、数式(2)のように表せ
る。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】このメトリックを計算しながら最適なパス
を出力するためには、自乗器が3個、加算器が6個、コ
ンパレータが2個必要となる。さらに、パスを記憶して
おくためのシリアルシフト/パラレルロードレジスタが
必要となる。そこで、パスメトリックを忠実に計算して
いくのではなく、回路を簡単にするためにWoodらの報告
した差動メトリックを用いたアルゴリズムを使用する。
【0029】ここで、状態が二つしかない場合のビタビ
アルゴリズムについて考察する。ビタビアルゴリズムと
は、ある時刻kにおける各々の状態について、そこに至
るまでの尤度がもっとも大きくなるようなパスをひとつ
にしぼりながら、データを決定していくものである。前
述した復号回路(デコーダ)は、それを忠実に実現する
ためのものである。
【0030】一例として、状態が二つしかない場合、そ
の時点で生き残るブランチは、次に示す3通りのパター
ンしかありえない。 状態<−1>→状態<−1>かつ状態<−1>→状態<+1
> 状態<−1>→状態<−1>かつ状態<+1>→状態<+1
> 状態<+1>→状態<+1>かつ状態<+1>→状態<−1
【0031】したがって、状態<+1>→状態<−1>か
つ状態<−1>→状態<+1>のパターンはありえないな
いことが容易にわかる。これらのパターンをそれぞれ→
↑、→→、→↓と書くことにする。そして、それぞれの
ブランチについて、これらのうち、どのパターンが生き
残るのかを、パスメトリックを計算しながら判定してい
くわけである。ここで、いま状態は二つしかないから、
それぞれのパスメトリックの差は次の数式(3)で表さ
れる。
【0032】
【数3】
【0033】この数式(3)に着目して、これを用いて
どのパターンが生き残るかを判定できるか否かを考えて
みる。前述した数式(1)、(2)から次の数式(4)
の関係が成立する。
【0034】
【数4】
【0035】この場合、4yk−ΔLk2が共通なの
で、この値を4および−4と比較してその大小を判定す
ることにより、どちらのブランチを選択したかがわか
る。これを計算することで、前に述べたどのパターンの
ブランチが生き残っているかを判定することが可能であ
る。つまり、パスメトリックそのものを計算しなくて
も、差動メトリックを計算すれば、その過程でパスを決
定することができるのである。 前述した数式(3)か
ら4yk−ΔLk2の値によって3通りに場合分けをし
てかくと、次の数式(5)のように表される。
【0036】
【数5】
【0037】さらに、ΔLk=4yp−4βとおいて変数
変換すると、次の数式(6)のように表すことができ
る。
【0038】
【数6】
【0039】ここで、βと4ypの意味を考えてみる。
βは、次の数式(7)で表される値をとる。
【0040】
【数7】
【0041】βは直前の状態遷移候補(location p)
での遷移のパターンを表している。つまり、現在の時刻
からさかのぼって最初の平行パス以外の遷移(→↑又は
→↓)が候補として考えられる地点での、遷移の種類を
表している。一方、ypは、そのときのyの値である。
【0042】例えば、ひとつ前(つまり確定していない
最後のブランチ)に→↑がおきたらしいときには、β=
+1となり、そのときの判定条件およびβとypの更新
ルールは図4に示すようになる。つまり、βの表す意味
は、式の上でいうと、判定するためのしきい値にオフセ
ットを加える役割をしていると見ることができる。
【0043】このように、ひとつ前(location p)の
状態遷移候補と現在のサンプル地点(location k)にお
ける遷移との確からしさを比較し、より確からしい方を
新たな状態遷移候補としながら判定を繰り返していく。
判定に敗れたほうは遷移がなかったとみなされるわけで
あるから、p地点又はk地点の情報を更新できるよう
に、パスを記憶しておくメモリはランダムアクセスがで
きる必要がある。
【0044】このようなアルゴリズムに基づいて回路を
実現すると、そのブロック図は図5のようになる。図5
において、入力端子21を介して入力される記録チヤン
ネルからの再生データは、偶数サンプル目のデータ(以
下、偶数列サンプルという)を処理する処理回路22
と、奇数サンプル目のデータ(以下、奇数列サンプルと
いう)を処理する処理回路23とにそれぞれ分けられて
演算処理が行われ、図5では一例として偶数列サンプル
についての処理を詳細に示している。各処理回路22、
23で処理されたデータは合成回路24によって合成さ
れ、出力端子25から出力される。
【0045】具体的に説明すると、処理回路23におい
ては、記録チヤンネルからの偶数列サンプルデータは入
力端子21からスイッチ26を介して減算回路27およ
び2つのラッチ回路28a、28bから構成されるラッ
チ回路28のうちの一方のラッチ回路28bに供給され
る。ラッチ回路28bは一つ前の状態遷移候補ypの値
を記憶し、減算回路27は偶数列サンプルからラッチ回
路28bの値を減算して比較論理回路(コンパレータ)
29に出力する。
【0046】比較論理回路29にはラッチ回路28のう
ちの他方のラッチ回路28aよりデータβが供給される
とともに、しきい値である+2、0、−2が与えられ、
減算回路27からの出力とβをラッチしているラッチ回
路28aからの出力とに対して、演算処理を行う。ここ
で、比較論理回路29の動作は次の表1、表2の様にす
れば良く、比較論理回路29からは表1、表2に示す出
力データが出力される。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】比較論理回路29が出力するデータβ(す
なわち、new β)は、再びラッチ回路28aに供給され
てラッチされる。また、比較論理回路29が出力するア
ップデート信号は、ラッチ回路28およびラッチ回路3
0にそれぞれ出力される。さらに、比較論理回路29が
出力するp又はkを選択する選択信号がセレクタ31に
出力され、RAMデータがRAM32に出力される。
【0050】カウンタ33はPLLより供給されるクロ
ックをカウントし、カウント値をセレクタ31に出力す
る。ラッチ回路30はカウンタ33のカウント値の所定
の値をラッチし、その値をpとしてセレクタ31に出力
する。セレクタ(書き込み制御手段)31はカウンタ3
3の値kとラッチ回路30のラッチデータpのいずれか
一方を選択し、書き込みアドレスとしてRAM32に出
力する。
【0051】RAM32はセレクタ31から与えられる
書き込みアドレスに基づいて比較論理回路29から出力
されたRAMデータを書き込み、全メモリセルへの書き
込み数は基準クロックに基づいてカウントアップするカ
ウンタ34でカウントされる。そして、全メモリセルへ
の書き込みが終了すると、メモリセルのデータを同時に
合成回路24に出力するようになっている。なお、処理
回路22も同様の構成で、奇数列サンプルについて同様
の処理を行う。
【0052】このような構成を用いれば、自乗器は0
個、加算器は1個、コンパレータは2個で済むことにな
る。ただし、そのほかにパスを記憶しておくためのRA
Mを用意する必要がある。
【0053】ここで、従来では、あるサンプル点を評価
した結果に基づき、RAM32のアドレスk又はpに判
定結果を書き込んでいくので、RAM32に書き込む速
度はサンプルレートと同じになる。RAM32中でアド
レスpより前の地点の値はすでに確定しているので、こ
の部分を外部に取り出すことによりデコード結果を得る
ことができる。したがって、考えうるkーpの最大値の
時間だけたった後に、RAM32からデータを出力する
ことになる。また、この場合、kーpの最大値を規制す
るための変調が必要になっていた。
【0054】このような簡略化されたビタビ復号回路は
いわゆるウッド(Wood)の復号法であり、このウッドのア
ルゴリズムを用いたビタビ復号器も既に知られている。
(例えば、「Viterbi Detection of Class IV Partial R
esponse on aMagnetic Rec-ording Channel」IEEE TRAN
SACTIONS ON COMMUNICATIONS.VOL.COM-34.NO.5 MAY1986
参照)。この回路に対し、ある信号が入力された場合の
動作例について次に掲げておく。なお、RAMとは、R
AM32を指す。
【0055】動作例 図6のような入力波形が観測された場合、コンパレータ
(比較論理回路29)の動作、各パラメータの変化の様
子を以下に示す。ただし、初期値はyp=−2、β=−
1とする。 k=0:入力k0=1.6 yk−yp>2なので、条件Fであったと判断できる。つ
まり、上向きの発散(以下、適宜divergenceという)で
あるから、βを+1にし、p=0、yp=y0とする。
【0056】k=1:入力k1=0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス1にデータ0を書き込む。
【0057】k=2:入力k2=−0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス2にデータ0を書き込む。
【0058】k=3:入力k3=2 yk−yp>2なので、条件Cであったと判断できる。つ
まり、上向きのdiverg-enceであるから、βを+1に
し、p=3、yp=y3とする。ここでは、前の候補が敗
れたわけであるから、RAMのアドレス0に、データ0
を書き込む。
【0059】k=4:入力k4=0.2 −2<yk−yp≦0なので、条件Bであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス4にデータ0を書き込む。
【0060】k=5:入力k5=−0.4 yk−yp>−2なので、条件Aであったと判断できる。
つまり、下向きのdive-rgenceであるから、βを−1に
し、p=5、yp=y5とする。ここでは、前の候補は正
しかったことになるから、RAMのアドレス3に、デー
タ1を書き込む。
【0061】k=6:入力k6=−0.2 0≦yk−yp≦+2なので、条件Eであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス6にデータ0を書き込む。
【0062】k=7:入力k7=−2.0 yk−yp≦0なので、条件Dであったと判断できる。つ
まり、下向きのdiverg-enceであるから、βを−1に
し、p=7、yp=y7とする。ここでは、前の候補が敗
れたわけであるから、RAMのアドレス5に、データ0
を書き込む。
【0063】k=8:入力k8=0.2 0≦yk−yp≦+2なので、条件Eであったと判断でき
る。つまり、平行パスということになるので、β、yp
はそのままで、アドレス8にデータ0を書き込む。
【0064】RAM構成例 次に、本発明の特徴部分であるRAMの詳細な構成例に
ついて図7を参照して説明する。図7に示す回路は、図
5に示したデコーダに本発明を適用したRAMを組み込
んだ場合の一実施例を示すものである。この実施例はビ
タビ復号器において、上述のWoodの簡略化された差動メ
トリックを用いるアルゴリズムで復号するものである。
また、この場合、全ビットをRAMに書き込んだことを
示す制御信号がRAMに与えられ、この信号によってR
AMはデータを出力し、そのデータは合成回路24に出
力されるようになっている。
【0065】図7はRAMの詳細な構成例を示す図であ
り、特に、奇数列サンプルを処理する奇数番目のサンプ
ル処理回路22と、偶数列サンプルを処理する偶数番目
のサンプル処理回路23の両方のRAMに関連する部分
のみを抜粋して示し、他の部分は図示を略している。図
7に示すように、RAM(記憶手段)は複数のメモリチ
ップRAM(0)〜RAM(7)と、アドレスデコーダ
(アクセス制御手段)41、42によって構成されてお
り、各メモリチップRAM(0)〜RAM(7)にはデ
ータバス43が接続され、出力データD0〜D7が乗る
ようになっいる。
【0066】奇数番目のサンプル処理回路22は、奇数
番目のメモリチップRAM(1)、RAM(3)、RA
M(5)、RAM(7)およびアドレスデコーダ41を
含み、偶数番目のサンプル処理回路23は、偶数番目の
メモリチップRAM(0)、RAM(2)、RAM
(4)、RAM(6)およびアドレスデコーダ42を含
んでいる。なお、メモリチップの数は任意の個数をとる
ことができ、メモリチップの数を増やすことによりより
短時間で処理を終えることができるようになる。ここで
は、例として、メモリチップの数が奇数/偶数それぞれ
の処理回路22、23で4個ずつある場合について説明
する。
【0067】セレクタ(書き込み制御手段)31より供
給される書き込みアドレスA0〜Am−1、B0〜Bm
−1のうち、下位2ビットA0、A1はアドレスデコー
ダ41、42に供給され、その他の上位ビットA2〜A
m−1、B2〜Bm−1はすべてのメモリチップRAM
(0)〜RAM(7)に共通に供給されている。また、
比較論理回路29より供給されるRAMデータ(ここで
は入力データDi)は、すべてのメモリチップRAM
(0)〜RAM(7)に供給されている。すなわち、ア
ドレスデコーダ41、42は、2ビットの書き込みアド
レスをデコードし、各1ビットの信号を各メモリチップ
RAM(0)〜RAM(7)に対する書き込み信号(チ
ップイネーブル信号)として供給する。
【0068】ここで、偶数番目のサンプル処理回路23
の動作を主に説明すると、最初のデータはメモリチップ
RAM(0)に記憶され、次のデータはメモリチップR
AM(2)に記憶される。以下同様にして、4個のメモ
リチップRAM(0)、RAM(2)、RAM(4)、
RAM(6)のいずれか1つが順次選択され、所定のメ
モリチップに所定のRAMデータが記憶されていく。
【0069】下位2ビットのアドレスA0、A1の値が
4個のメモリチップRAM(0)、RAM(2)、RA
M(4)、RAM(6)を順次選択する間、その上位ビ
ットであるアドレスA2〜Am−1はインクリメントさ
れない。したがって、4個のメモリチップRAM
(0)、RAM(2)、RAM(4)、RAM(6)の
同一のアドレスに4個のシリアルデータが順次書き込ま
れることになる。
【0070】このようにして全メモリセルに書き込みが
終了したのち、読み出しに移る。読み出し時において
は、カウンタ(読み出し制御手段)33が所定の基準ク
ロックをカウントして、そのカウント値に対応するアド
レスを4個のメモリチップRAM(0)、RAM
(2)、RAM(4)、RAM(6)に共通の読みだし
アドレスとして供給する。カウンタ33のビット数は、
書き込み時における書き込みアドレスのビット数mより
も2ビット少なくされている。
【0071】上述したように、対応する4ビットのデー
タは、4個のメモリチップRAM(0)、RAM
(2)、RAM(4)、RAM(6)の同一アドレスに
書き込まれている。したがって、カウンタ33より同一
の読みだしアドレスを4個のメモリチップRAM
(0)、RAM(2)、RAM(4)、RAM(6)に
供給することにより、対応する4ビットのデータを同時
にパラレルデータとして読み出すことができる。 な
お、奇数番目のサンプル処理回路22の動作についても
同様である。
【0072】ここで、書き込み回路に用いたクロックと
カウンタ34に供給されるクロックに同じものを使用す
ることにより、メモリチップRAM(0)、RAM
(2)、RAM(4)、RAM(6)に書き込んだ全ビ
ットを読み出すのに、1/4の時間で読み出しを終了す
ることができる。また、図5に示す入力端子21から入
力されるデータは偶数番目/奇数番目にわけて処理され
ているので、この時点でクロックは1/2になってい
る。したがって、入力端子21から入力された時間の1
/8の時間で、出力端子25から合成データを出力する
ことができる。例えば、1ビット/秒のビットレートで
やってくる8nビットのデータをデコードするのにかか
る時間は、RAM32に書き込むのに8n秒、それが終
了してRAM32から読み出すのに1n秒の、合計9n
秒で完了することになる。
【0073】書き込み/読み出しのアクセスタイミング
を従来技術と比較すると、そのタイミングチャートは図
8のように示される。図8(b)は本発明の方式であ
り、メモリチップへの書き込み信号(チップイネーブル
信号)がアクティブになると、ID部分のデコードが行
われ、全メモリチップへのデータ書き込みが終了する
と、メモリチップへの読み出しイネーブルがアクティブ
になって対応する4ビットのデータが同時にパラレルデ
ータとして読み出される。
【0074】これを、従来例と比較すると、本発明の方
式では該当するブロックの最後のビットの評価を終了し
た時点で複数ビットをメモリチップからまとめて取り出
していくので、デコードの際の遅延時間を大幅に減らす
ことができる。その結果、データの読み出しを高速化す
ることができる。したがって、このようなデコーダ4
1、42を、例えばセクタIDなどの部分に適用すれ
ば、セクタ番号、トラック番号などが所望のものである
かどうかの判断を素速く行うことができるようになるた
め、ID部分とデータ部分にアクセス処理の隙間(ギャ
ップ)を少なくすることができる。その結果、記憶容量
の減少を抑制することができる。また、デコーダ内部の
不確定な状態の長さを規制するための変調符号を用いる
ことなく、データをデコードすることが可能になる。こ
れは、データ再生処理が容易で、簡単になることにつな
がる。
【0075】なお、本発明の適用はパーシャルレスポン
ス方式を利用するものであれば、磁気テープのような磁
気記録媒体のみならず、光記録媒体に記録した所定の記
録データを再生するようになされた磁気又は光再生装置
に適用できる。また、上記実施例はデジタルビデオ信号
を再生する場合の例であるが、本発明はこれに限らず、
種々のデジタル信号を再生する場合に広く適用すること
ができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
該当するブロックの最後のビットの評価を終了した時点
で複数ビットをバッファRAMからまとめて取り出して
いるので、デコードの際の遅延時間を大幅に減らすこと
ができ、データの読み出しを高速化することができる。
また、このようなデコーダを、セクタIDなどの部分に
適用することにより、ID部分とデータ部分の隙間を少
なくすることができ、記憶容量の減少を抑制することが
できる。さらに、デコーダ内部の不確定な状態の長さを
規制するための変調符号を用いることなく、データをデ
コードすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報再生装置の一実施例のパーシ
ャルレスポンスを説明する図である。
【図2】同実施例における情報再生装置の信号レベルの
態様を示す図である。
【図3】同実施例における情報再生のトレリスダイアグ
ラムを示す図である。
【図4】同実施例における情報再生のビタビアルゴリズ
ムを説明する図である。
【図5】同実施例における情報再生のビタビアルゴリズ
ムを実現する回路例を示すブロック図である。
【図6】同実施例における情報再生の入力波形の一例を
示す図である。
【図7】同実施例におけるRAMの詳細な構成例を示す
図である。
【図8】情報再生の作動を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図9】情報再生のパーシャルレスポンスの逆変換を行
う装置の例を示す図である。
【符号の説明】
11〜13 演算回路 22、23 処理回路 24 合成回路 27 減算回路 28、30 ラッチ回路 29 比較論理回路(コンパレータ) 31 セレクタ(書き込み制御手段) 32 RAM(記憶手段) 33カウンタ(読み出し制御手段) 34 カウンタ 41、42 アドレスデコーダ(アクセス制御手段) RAM(0)〜RAM(7) メモリチップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調符号としてパーシャルレスポンス符
    号を使用して、記録媒体に記録された所定の記録データ
    を最尤復号する情報再生装置において、 前記記録媒体から再生された再生信号を復号するために
    データを記憶する記憶手段と、 前記データが1ビットずつ前記記憶手段に書き込まれる
    ように、前記記憶手段の書き込みを制御する書き込み制
    御手段と、 前記記憶手段に記憶された前記データを複数ビット同時
    に出力するように、前記記憶手段の読み出しを制御する
    読み出し制御手段と、 単位時間あたりに前記記憶手段に書き込むビット数より
    読み出すビット数の方が多くなるように制御するアクセ
    ス制御手段と、を備えたことを特徴とする情報再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記変調符号としてパーシャルレスポン
    スクラスIVを使用し、 記録データを最尤復号する復号回路としてパーシャルレ
    スポンス(1,-1)符号再生用のデコーダを一対使用し、 これらをインターリーブしながら使用することによって
    入力データを復号することを特徴とする請求項1記載の
    情報再生装置。
  3. 【請求項3】 パーシャルレスポンス(1,-1)符号再生用
    のデコーダとして、差動メトリックを計算して生き残り
    パスを順次決定するような簡易型のデコーダを使用する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  4. 【請求項4】 最尤復号としてビダビ復号を使用するこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段から読み出されたデータに
    基づき、その直後の領域にデータを読み/書きするかど
    うかを判断するようにした回路を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の情報再生装置。
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