JP3344221B2 - デジタル信号復号装置及びそれに用いる復号方法 - Google Patents

デジタル信号復号装置及びそれに用いる復号方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
等パーシャルレスポンスを用いて符号化され、記録され
たデジタル信号を復号する装置及びそれに用いる復号方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク等における磁気記録チャ
ネルは,周波数応答が微分器およびローパス・フィルタ
が直列に接続されたものに類似している。また,磁気記
録チャネルは,その符号間干渉が,1−D2,または1
+D−D2−D3のインパルス応答を持つパーシャル・レ
スポンス・チャネルとしてモデル化される。
【0003】符号間干渉が1−D2のインパルス応答で
モデル化されるチャネルでは,1および0(あるいは一
般的に+a,−a)の2進符号は,+1,0および−1
(あるいは,+c,0,−c)の3値出力となる。ま
た,1+D−D2−D3のインパルス応答でモデル化され
るチャネルは拡張パーシャル・レスポンス・クラス4
(以下、EPR4)と呼ばれ,このチャネルでは1および0
(あるいは一般的に+a,−a)の2進符号は+2,+
1,0,−1,−2(あるいは,+2c,+c,0,−
c,−2c)の5値出力となる。
【0004】以上のように,磁気記録チャネルでは2進
符号が符号間干渉により3値あるいは5値の信号に変換
される。この3値あるいは5値の信号系列から1および
0の2進符号を生成するように復号する必要がある。
【0005】上記磁気記録チャネルは,N状態(畳み込
み符号の符号器の記憶メモリ長をmとした時にN=2
m-1となる)を持つ任意の有限状態マシン(finite stat
e machine)として表現できる。この有限状態マシンの
ある時刻kの状態(N個)を縦方向にならべたノードで
表現し,各状態から時刻(k+1)の各状態への遷移を
ブランチとして表現する2次元グラフをトレリス線図と
いう。
【0006】このトレリス線図上で最短パスを探索する
のに用いられるのがビタビ・アルゴリズムで,多段決定
過程に対する動的プログラミング問題と等価となる。こ
のアルゴリズムに基づくビタビ復号器は,符号間干渉を
有し帯域制限のあるチャネルにおける伝送系列の最尤推
定を行うのに用いられる。すなわち,可能な符号系列の
中から,例えば,受信信号の系列の自乗誤差の総和な
ど,受信信号の系列に関する距離メトリック(距離関
数)を最小化する符号系列を選択する。この意味におい
て,ビタビ復号器は誤り訂正能力を有する。このビタビ
復号器によって、上述の3値あるいは5値の信号系列か
ら1および0の2進符号が生成、復号される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このビタビ復号器は回
路が複雑で演算に時間がかかることが知られている。ビ
タビ復号器の回路を簡単にする方法が以下の論文で論じ
られている。
【0008】Reduced-Complexity Viterbi Detector Ar
chitectures for Partial ResponseSignaling, G. Fett
weis, R. Karabed, P. Siegel, and H. Thapar, GLOBEC
OM95, IEEE Cat. No. 0-7803-2509-5/95, pp. 559-563,
Nov. 1995. しかしながら,ここで論じられている方法では上記変換
トレリスを用いた回路方式により回路は簡単になるもの
の,演算速度は改善されないという問題点が残されてい
た。
【0009】上記ビタビ復号器を用いる磁気ディスク装
置等においては、高速アクセスのために磁気ディスクの
回転速度を高く確保しながら記憶容量を上げたいという
要望がある。このためには、記録媒体からの転送速度を
上げなくてはならないが、現在、上記ビタビ復号器の演
算速度が障害となって転送速度が上がらず記憶容量が増
えないという問題点がある。
【0010】また,ビタビ復号器の高速化を実現する方
法が以下の論文で論じられている。
【0011】A 210Mb/s Radix-4 Bit-level Pipelined
Viterbi Decoder, Alfred K. Yeung,Jan M. Rabaey, 19
95 IEEE International Solid-State Circuits Confere
nce,pp. 88-89, Paper WP 5.6, Slide Supplement pp/
68-69 しかしながら,ここで論じられている方法では,高速な
処理は実現できるものの,回路はさらに2倍以上複雑に
なるという問題が残されていた。
【0012】したがって、上記ビタビ復号器を用いた磁
気ディスク装置等の装置全体の価格上昇を招いたり、回
路の複雑さのために、LSIのパッケージが大きくなり装
置の小型化が進まないなどの問題もあった。
【0013】本発明の目的は,高速な処理が行え回路の
複雑度の増加を抑えるビタビ復号器と、それを用いたデ
ジタル信号復号装置、さらにはそれを用いたハードディ
スク等の磁気記録再生装置を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、デジタル信号復号装
置の信号処理速度を向上し、それを用いたハードディス
ク装置等磁気記録再生装置の転送速度向上、記憶容量向
上を実現することである。
【0015】本発明の他の目的は、デジタル信号復号装
置の回路規模を削減し、それを用いたハードディスク装
置等磁気記録再生装置を大容量でかつ低価格にすること
である。
【0016】本発明の他の目的は、デジタル信号復号装
置の回路規模を削減し、それを用いたハードディスク装
置等磁気記録再生装置を大容量でかつ小型にすることで
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、畳み込み符号化された入力信号系列から
最尤推定によって2進符号の系列を生成するビタビ復号
器であって,連続する複数ステージの入力信号と定数を
用いて、生き残りパスのメトリックとは独立に、各ノー
ド毎にnステージ(n≧2)後のブランチ・メトリック
候補を計算するブランチ・メトリック演算手段と、現ス
テージの各ノードが持つメトリックから、nステージ後
の状態に至る生き残りパスと各ノード毎のブランチ・メ
トリックとを選択し、各ノード毎のブランチ・メトリッ
クを、選択された生き残りパスのメトリックに加算する
比較選択加算手段とを備えるものである。
【0018】さらに、本発明の比較選択加算手段は、現
ステージの各ノードが持つメトリック間の差分と定数と
の比較を行い、生き残りパスを決定する生き残りシーケ
ンス・ポインタを生成する手段と、生き残りシーケンス
・ポインタを用いて、nステージ後の状態に至る生き残
りパスのメトリックを選択出力する比較選択手段と生き
残りシーケンス・ポインタを用いて、各ノード毎のブラ
ンチ・メトリックを選択する選択手段と、各ノード毎の
ブランチ・メトリックを、選択された生き残りパスのメ
トリックに加算する加算手段とを備えるものである。
【0019】更に、本発明は、n=2であることを特徴
とするものである。
【0020】更に、本発明は、畳み込み符号化された入
力信号系列が,拡張パーシャル・レスポンス・クラス4
であることを特徴とするものである。
【0021】更に、本発明の比較選択手段は、4つの生
き残りメトリックを保持するレジスタと,保持された4
つの生き残りパスのメトリックが入力されて,各メトリ
ック間の差分を演算する6個のメトリック減算器と,差
分結果を複数の定数と比較する比較器と,比較結果を入
力とし、生き残りシーケンス・ポインタを出力するデコ
ーダと,決定信号に基づき、入力された4つの生き残り
パスのメトリックから新たな生き残りパスのメトリック
を選択するセレクタとを備えるものである。
【0022】更に、本発明は、畳み込み符号化された入
力信号系列が,m(m≧2)重に拡張されたパーシャル
・レスポンス・クラス4(EmPR4)であることを特
徴とするものである。
【0023】また、本発明は、磁気記録媒体から読み出
された読み出し信号系列から2進符号系列を復号するデ
ジタル信号復号装置であって、読み出し信号系列から最
尤推定によって2進符号の系列を生成するために、連続
する複数ステージの読み出し信号系列と定数を用いて、
生き残りパスのメトリックとは独立に、各ノード毎にn
ステージ(n≧2)後のブランチ・メトリック候補を計
算するブランチ・メトリック演算手段と、現ステージの
各ノードが持つメトリックから、nステージ後の状態に
至る生き残りパスと各ノード毎のブランチ・メトリック
とを選択し、各ノード毎のブランチ・メトリックを、選
択された生き残りパスのメトリックに加算する比較選択
加算手段とを有するビタビ復号器を備えるものである。
【0024】更に、本発明は、畳み込み符号により2進
符号列から符号化された符号化データを記録する磁気記
録媒体と、記録媒体に記録された符号化データを読み出
す読み出し手段と、読み出し手段によって符号化データ
として読み出された読み出し信号系列から2進符号系列
を復号するデジタル信号復号装置とを備え、デジタル信
号復号装置は、読み出し信号系列から最尤推定によって
2進符号の系列を生成するために、連続する複数ステー
ジの読み出し信号系列と定数を用いて、生き残りパスの
メトリックとは独立に、各ノード毎にnステージ(n≧
2)後のブランチ・メトリック候補を計算するブランチ
・メトリック演算手段と、現ステージの各ノードが持つ
メトリックから、nステージ後の状態に至る生き残りパ
スと各ノード毎のブランチ・メトリックとを選択し、各
ノード毎のブランチ・メトリックを、選択された生き残
りパスのメトリックに加算する比較選択加算手段とを有
するビタビ復号器を備えるものである。
【0025】また、本発明は、連続入力される、パーシ
ャル・レスポンス・クラス4で符号化された、複数ステ
ージの入力信号系列から、2進符号の系列を最尤推定に
より復号する復号方法であって,現ステージの各ノード
が持つ生き残りパスのメトリック間の差分と,再帰的な
ステップと無関係な一定の値との比較を行い、nステー
ジ(n≧2)後の各状態に至る生き残りパスを選択し、
連続する複数ステージの入力データと定数を用いて、生
き残りパスのメトリックとは独立に、各ノード毎にnス
テージ後のブランチ・メトリック候補を計算し、選択さ
れたnステージ後の生き残りパスに基づいて、ブランチ
・メトリック候補からブランチ・メトリックを選択して
選択された生き残りパスのメトリックに加算し、nステ
ージ後の生き残りパスのメトリックを得るものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明によるデジタル信号
復号装置の実施例を,図面を参照して説明する。
【0027】以下の実施例では、磁気データの記録およ
び再生が可能なハードディスク等の磁気記録再生装置に
ついて説明する。なお,本発明はこれに限定されるもの
ではなく,例えば磁気記録データの再生専用装置にも適
用することができる。
【0028】図17は上記磁気記録再生装置100の概
略構成を示すものである。
【0029】磁気記録再生装置100は,コンピュータ
等のホスト装置110から出力されたデータを記録媒体
150に記録すると共に,該記録媒体150に記録され
た磁気データを読み出しホスト装置110へ出力する。
磁気記録再生装置100は,例えば図1に示すように,
データを記録媒体150に書き込むための主要な構成と
して,エンコーダ120,アンプ130,及び書き込み
ヘッド140を備え,さらに,データ読み出しのための
主要な構成として,読み取りヘッド160,デジタル信
号復号装置180,及びエラー訂正回路190を備えて
いる。
【0030】本発明が適用されるデジタル信号復号装置
180において,磁気ディスク等の記録媒体150から
読み取りヘッド160によって読み出された読み出し信
号系列は,プレアンプ170によって増幅されたあと,
フィルタ200によって高周波ノイズが除去される。高
周波ノイズが除去された前記読み出し信号系列は,AD
C(アナログ/デジタル変換器)210によってデジタ
ル信号に変換されたあと,等化回路220によって復号
のための等化が行われる。ここで,等化とは,再生され
た信号の振幅特性および位相特性を整形,アナログ的な
値を持つデジタル信号を元の“1”あるいは“0”のデ
ジタル信号に識別しやすくすることを指す。
【0031】復号回路230は本発明の主要部分で、等
化された前記読み出し信号系列を入力信号系列とし、デ
ジタル信号、すなわち、符号化される前の2進符号系列
に識別再生する。VCO240は,等化回路220の出
力を用いて,各部の動作タイミングを決めるクロック信
号CLK250を生成する。
【0032】本発明では,上述したデジタル信号復号装
置180において,従来の復号回路230に代えて,以
下に説明するような,回路規模の増加が少なくしかも高
速な復号回路を用いることで上述した本発明の目的を達
成するものである。
【0033】本発明では,トレリス線図の各ノードにお
いて,生き残りパスの演算を,複数回のサンプリング周
期毎に1回のACS(Add:加算,Compare:比較,Selec
t:選択)演算によって行なう。これは、後述するよう
に、例えば2ステージ(サンプリング周期)分のトレリ
ス構造が4トレリス状態になり6個の加算器で実現でき
る事実に基づくものである。
【0034】具体的には、本発明によるビタビ復号方法
は,連続する複数のサンプリング・データに対し,それ
ぞれのサンプル・データに関するメトリック演算をトレ
リス線図上のメトリック比較およびパス選択の演算の外
側にシフトするという変形を行ったトレリス線図に基づ
き、(a)現時刻の各ノードが持つメトリック間の差分
と,再帰的なステップと無関係な一定の値との比較をす
ることにより,複数ステージ後の各状態に至る生き残り
パスが選択されるステップ,(b)複数ステージ後の各
ノードにおいて,シフトされたブランチ・メトリックを
加算するステップとからなるものである。
【0035】まず、本発明の説明の前にEPR4の符号器
(以下、符号器)5の概念図およびその状態遷移図を図
1に示す。この符号器5はチャネルの特性と記録符号の
畳み込み符号化とをあわせて表現したものである。その
インパルス応答(G(D)=1+D-D2-D3,ここで,D=単位遅
延)は,磁気記録チャネルに近い特性を示す。2進入力
波形がサンプリング・レート1/Tで入力され,5値出
力が同一レートで生成される。
【0036】図1の符号器5では,2進入力が経路1を
介して,シフト・レジスタ2に入力される。経路3から
出力される符号器5の出力c(i)はb(i),b(i-1),b(i-
2),b(i-3)に対する加算器4の演算結果として,5値{+
2,+1,0,-1,-2}の出力となる。3つのレジスタb(i-3),b
(i-2),b(i-1)は8つの異なる有限機械の状態{000,001,
010,011,100,101,110,111}を表す。
【0037】符号器5の入力と出力が状態間の遷移にラ
ベル付けされる。例えば,状態000で‘0’が入力される
と,符号器は出力として0を生成し,符号器の状態は000
に維持される。これは,“0/0”として表現される。そ
れに対して状態000から始まり1が入力されると,出力と
して1を生成し,状態001へ遷移する。その他の状態から
の遷移も同様である。
【0038】図1の状態遷移図に対応したトレリス線図
を図2に示す。図2に示すように,トレリス線図は有向
グラフであって,そのノードは符号器のi時刻での状態
を表す。各ブランチは時刻iの状態から時刻i+1の状
態への遷移を表す。つまり,縦座標は状態遷移図のノー
ドに対応した状態を表し,横座標は時刻(以下、ステー
ジ)を表す。このように,ステージi−1において状態
000で開始される入力シーケンス1,1,0,0,0
は5値出力1,2,0,−2,−1を生成する。同じ入
力シーケンスが状態111から開始されると,生成され
る出力は0,0,−1,−2,−1となる。通常,回路
上ではこの曖昧さを除くために,リセット信号により、
開始状態はデフォルトの状態(000)に設定する。
【0039】次に、図3にビタビ復号器及び符号器と磁
気記録チャネルの構成を示す。読み出し・書き込みトラ
ンスジューサまたはヘッド及びフィルタ・アセンブリ
(以下、ヘッド及びフィルタ・アセンブリという)8
は,書き込みの際にはトラックに沿って媒体10の磁気
状態を変更し,読み出しの際にはトラックの状態を検出
するものである。ここで、読み出し・書き込みトランス
ジューサは図17のヘッド140、160に相当し、デ
ジタル−アナログ変換器(以下、D/A)6は図17の
アンプ130に含まれ、フィルタは図17のフィルタ2
00に相当し、アナログ−デジタル変換器(以下、A/
D)12は図17のADC210に相当する。なお、図
3では、説明の簡単化のため、図17の等化回路220
を省略しているが、実際は、A/D12出力が等化回路
で等化され、ビタビ復号器14に入力される。
【0040】次に図3に示す構成の動作を説明する。ま
ず2進符号列が符号器5に送られる。符号器5からの符
号列はD/A6に送られる。D/A6から時間変化する
アナログ信号が出力され、次にヘッド及びフィルタ・ア
センブリ8に書き込み方向に供給される。同様に,ヘッ
ド及びフィルタ・アセンブリ8からの時間変化するアナ
ログ出力は,A/D12に送られる。A/D12から出
力されるEPR4出力が,経路13を通って,読み出された
順序でビタビ復号器14に供給される。ビタビ復号器1
4は最初に記録されたデータに関する最も確からしいビ
ット系列を経路16上に出力する。ここで,EPR4出力は
{+2,+1,0,−1,−2}の5値の出力である。
【0041】図4に,このビタビ復号器14の論理構成
を示す。18は、ブランチ・メトリック・ユニット(以
下、BMU)、20は、再帰的経路22を有する加算−
比較−選択ユニット(以下、ACSU)でビタビ検出器
として機能する。24は、生き残りパス・メモリ・ユニ
ット(以下、SMU)である。ACSU20は5値記号
をトレリス線図に従って処理する。トレリス線図上では
符号系列が固有の経路を辿るためにこの経路をパス(pa
th)と呼ぶ。2進符号の場合,ビタビ復号器は各ノード
に入力する2つのパスを比較し,最適なメトリックを有
するパスを残し、他のパスは廃棄する。なぜなら,以後
のステージの符号系列と関係なくこの時点でのパス選択
は最適となっているからである。保持されるパスを“生
き残りパス”と呼ぶ。これらは再帰的計算方法により実
行される。最適な推定(最尤推定)が進むにつれ,最尤
パス(最初に符号化された2進符号の系列)がSMU2
4上に記憶される。
【0042】EPR4におけるブランチ・メトリックの計算
は以下の自乗誤差で行われる
【0043】
【数1】
【0044】ここで,cは{-2,-1,0,+1,+2}の5値であ
ること,およびyk 2は各ブランチで共通であることを考
慮し,さらに簡単化のためにykを2ykと置き直すと数1
のメトリックは数2のようになる。
【0045】
【数2】
【0046】上述したEPR4トレリスを処理するビタビ復
号器の複雑さを低減する方法として上述したフェットウ
ェイス(Fettweis)による変換EPR4トレリス(Transfor
medEPR4 trellis)が知られている。これは図5のよう
に,ACS(Add-Compare-Select)における共通の演算はA
CSの外に出す,という考え方を基本としている。ただ
し,図5で矢印はその数値との加算を意味する(数値の
無い矢印は入力の数値がそのまま送られる)。このこと
はACSにおける加算と最小値の選択はつぎの分配則が成
り立つことを示している。
【0047】
【数3】
【0048】この考え方を用いてEPR4トレリスを変形し
てゆくと図6のようになる。図6で4つのACSはいずれ
も固定値(2または-2)の加算を含むだけであるから、
メトリックの小さいパスの選択は以下のように簡単に実
行できる。
【0049】たとえば、C>0の場合
【0050】
【数4】
【0051】となる。以上がフェットウェイスによる変
換EPR4トレリスの概略である。
【0052】変換EPR4トレリスを用いることで,回路規
模は約1/2となるが,演算のクリティカル・パスは依然
として比較−選択−加算であり,速度はあまり向上しな
い。
【0053】これに対し、本発明は複数ステージのEPR4
トレリス演算を一括して行うものであり、そのために複
数ステージのEPR4トレリスに対する演算を比較−選択の
再帰ループの外に出すという変形を行うものである。以
下、例として2ステージの場合について説明する。この
変形過程の見通しを良くするために,次のような演算子
を導入する。すでに述べたように、ACSにおける加算と
最小値の選択は数3のような分配則が成り立つ。数3の
なかの代数的な加算を
【0054】で表わし、最小値の選択を
【0055】で表わす。この演算子を用いると数3は
【0056】
【数5】
【0057】と表わされる。以下、この演算子を使って
2ステージのトレリスを簡略化する。ステージ(k+2)に
おける各ノードのメトリックを表すベクトル[Mk+2]は,
ステージkにおける各ノードのメトリックを表すベクト
ル[Mk]を用いて数6のように表される。
【0058】
【数6】
【0059】ここに,行列[λk]および[λk+1]はそれぞ
れステージkおよびステージ(k+1)のブランチ・メトリッ
クであり,各行列の(i,j)要素は,前ステージのj番目の
ノードから次ステージのi番目のノードに至るブランチ
のメトリックである。
【0060】数6のブランチ・メトリックに関する演算
の部分を具体的に記述すると,数7のようになる。
【0061】
【数7】
【0062】ここで,行列中の値はそれぞれ
【0063】
【数8】
【0064】を示す。また,数7の演算子“+”は行列
の要素毎の加算を表す。数7から分かるように,ステー
ジ(k+1)とステージkの入力信号によるブランチ・メトリ
ックはそれぞれ独立にステージkのノードのパス・メト
リックに加算される。従って,ステージ(k+1)のブラン
チ・メトリックに対する演算の簡略化と,ステージkの
ブランチ・メトリックに対する演算の簡略化とは別々に
行っても良いことになる。
【0065】(1)ステージ(k+1)の簡略化 ステージ(k+1)のブランチ・メトリックのみに関するメ
トリックの関係をまとめると,数9のようになる。
【0066】
【数9】
【0067】ここで,λb=2λa+2,λ-b=2λ-a+2と置き
換えた。ここで,行方向に共通な演算はブランチ・メト
リックの計算の後ろで一括して行えること,また列方向
に共通な演算はブランチ・メトリックの計算前に一括し
て行えることに着目すると,数9は数10のように変換
できる。
【0068】
【数10】
【0069】さらに,1行目と8行目の共通な演算をメ
トリック演算の後ろに出すと,結局ステージ(k+1)のブ
ランチ・メトリックの演算は数11に示すようになる。
【0070】
【数11】
【0071】(2)ステージkの簡略化 ステージkのメトリック演算の簡略化も同様にして行え
る。ステージkのブランチ・メトリックのみに関するメ
トリックの関係をまとめると,数12のようになる。
【0072】
【数12】
【0073】ステージ(k+1)における簡略化と同様に,
まず行方向に共通な演算をブランチ・メトリックの演算
の後ろに出すと数13のようになる。
【0074】
【数13】
【0075】さらに、列方向に共通な演算をブランチ・
メトリックの演算の前に出すと数14を得る。
【0076】
【数14】
【0077】なお、
【0078】
【数15】
【0079】という関係式を用いた。
【0080】ステージkとステージ(k+1)におけるブラン
チ・メトリックの計算をまとめて表すと図8のようにな
る。
【0081】さらにステージkと(k+1)の2ステージのブ
ランチ・メトリックの演算を一つにまとめると図9のよ
うになる。
【0082】この図9から明らかなように,元の2ステ
ージ分のトレリスの演算をあたかも1ステージのトレリ
スの演算の如く実行することが可能となる。しかも、2
ステージ分のトレリスに対するブランチ・メトリックの
計算はすべて定数の加算と、生き残りパスの選択後に行
う、経路13からの入力信号の値を用いた演算結果の加
算に変換される。また,生き残りパスの選択は,開始ノ
ードにおける4つのメトリック差と定数との比較演算に
変換することができる。
【0083】図9において,比較,選択演算後に加算さ
れる入力信号を用いたブランチ・メトリックLo,k+2〜L
7,k+2はそれぞれ以下のようになる。
【0084】
【数16】
【0085】以上から,以下のような演算ステップを2
ステージ分のクロック・サイクル内に実行すれば2ステ
ージのEPR4トレリスが一括処理できることがわかる。
【0086】ステップ1:比較/選択演算 生き残りパスのメトリックM0,k〜M7,kと,定数で表され
るブランチ・メトリックを用いて,生き残りパスの選択
を行う。上述のように、この演算はすべて生き残りパス
のメトリックの差分と定数との比較演算に変換できる。
例えば,ステージ(k+2)における状態0への生き残りパ
スの選択は
【0087】
【数17】
【0088】を求めることにより行われるが,この演算
【0089】
【数18】
【0090】という,6つのメトリックの差分と定数と
の比較演算に変換される。同様にして,他のノードへの
生き残りパスの選択において比較される定数の値を図1
0に示す。中段の欄は比較されるパス・メトリックであ
り,下段が生き残りパス・メトリックの差分と比較され
る定数の値である。図10(a)はM0,k,M1,k,M2,k
びM3,kを使って0,2,4,及び6番目のノードへの生き残
りパスの選択に使われる定数であり,図10(b)はM
4,k,M5,k,M6,k及びM7,kを使って1,3,5,及び7番目
のノードへの生き残りパスの選択に使われる定数であ
る。この,メトリック差分と定数との比較演算結果に従
って,生き残りパスが決定される。ステージ(k+2)のi番
目のノードと生き残りパスで接続されるステージkのノ
ードの番号を、生き残りシーケンスポインタSMi(i=0,
1,…,7)で表す。
【0091】ステップ2:加算演算 次の演算サイクルのために,生き残りパスのメトリック
を計算する。
【0092】
【数19】
【0093】ここで,αiはステージkとステージ(k+2)
の間の定数のブランチ・メトリックである。このαi
入力信号を用いたブランチ・メトリックLi,k+2との加算
は別の演算器で演算しておけば良いから,数19の演算
時間は一回の加算となる。
【0094】以上述べたように,EPR4トレリスの2ステ
ージをまとめたトレリスを用いることにより,2ステー
ジのパス選択が比較,選択及び加算の演算サイクルで実
行できる。
【0095】次に、図9に示す変換されたトレリスを処
理するACSU20を図11を用いて説明する。
【0096】C/S26、28は上述の比較/選択(Co
mpare/Select)演算を行う演算ユニットであって、それ
ぞれ、それまでの4つの生き残りメトリック入力を比較
し、生き残りシーケンス・ポインタSM0,SM2,SM4,SM6
およびSM1,SM3,SM5,SM7と同時に、新たに選択した各
生き残りパスのメトリックM0〜M7を出力する。生き残り
シーケンス・ポインタはSMU24の内容を制御するた
めにも使用される。
【0097】C/S26、28は、生き残りパスの選択
を行なうのみで、上述の定数の加算を行わない。そこ
で、後述するように、BMU18において、定数と入力
信号を用いたブランチ・メトリックの候補を生成する。
【0098】次の加算演算ステップにおいて、SEL6
1はその生き残りシーケンス・ポインタSM0〜SM7に従
い、BMU18が出力するブランチ・メトリック候補か
ら、いずれかを選択する。加算器30、32、34、3
6、38、40、42、44は上記選択されたブランチ
・メトリックまたは一定値(−2)のいずれか(B0
7)を、図9のステージkの各ノードのメトリックに加
算し、図9のステージk+2の各ノードのメトリックを得
る。得られた結果は次の演算サイクルのために対応する
状態にフィードバックされる。
【0099】更に具体的には、図9の左側のトレリスの
8状態の各々は、C/S26、28へ入力される。
【0100】C/S26に注目すると、図9のM0,k
2,kに対応するC/S26からの出力M0、M2はそれ
ぞれ加算器30、32で値B0、B2と加算され、和が次
の演算サイクルのために各々レジスタ(LTと図示)へ
記憶され、C/S26の入力M0、M2に戻される。
【0101】また、図9のM4,k、M6,kに対応する出力
4、M6はそれぞれ加算器34、36で値B4、B6と加
算され、和が次の演算サイクルにおける状態1、3、
5、7の演算のために、各々レジスタ(LTと図示)へ
記憶され、C/S28のM4、M6に入力される。
【0102】同様にして、C/S28では、図9のM
5,k、M7,kに対応するC/S28からの出力M5、M7
それぞれ加算器42、44で値B5、B7と加算され、和
が次の演算サイクルのために各々レジスタ(LTと図
示)へ記憶され、C/S28の入力M5、M7に戻され
る。
【0103】また、図9のM1,k、M3,kに対応する出力
1、M3はそれぞれ加算器38、40で値B1、B3と加
算され、和が次の演算サイクルにおける状態0、2、
4、6の演算のために、各々レジスタ(LTと図示)へ
記憶され、C/S26のM1、M3に入力される。
【0104】C/S26の構成を図12に示す。この図
では加算器および比較器は別々に示しているが、一つの
演算器で構成しても良い。C/S26には入力として状
態0、1、2、3の生き残りパスのメトリックが与えら
れる。加算器72,74,76,78,80,82は生
き残りパスのメトリックのすべての組み合わせの差分M0
-M1、M0-M2、M0-M3、M1-M2、M1-M3、M2-M3を演算する。
比較器84,86,88,90,92,94はそれぞれ
のメトリックの差分と定数値との比較を行う。比較され
る定数値は図10(a)に示した値である。例えば、M0
-M1に対して比較器(以下、COMP)84において0
及び2との比較が行われ、M0-M2に対してはCOMP8
6において−2、0、2、および4との比較が行われ
る。他の生き残りメトリックの差分M0-M3、M1-M2、M1-M
3、M2-M3に対しても同様の比較が行われる。
【0105】デコーダ回路(以下、DEC)98はCO
MP84,86,88,90,92,94の比較結果に
基づいて状態0、2、4、6への生き残りパスの決定を
行う。
【0106】DEC98の詳細を図13に示す。例え
ば、状態0への生き残りパスの決定を説明すると,CO
MP84,86,88,90,92,94からの入力
は、メトリックの差分M0-M1、M0-M2、M0-M3、M1-M2、M1
-M3、M2-M3に対して図10(a)のノード0の欄に示し
たように、それぞれ2、4、6、2、4、2である。デ
コード結果として、上からM0-4、M1-2、M2、M3+2のうち
もっとも値が小さいパスを示す位置にビット‘1’が出
力される。以下ノード2、4、6に対しても同様であ
る。DEC98の出力SM0、SM2、SM4、SM6は選択器(以
下、SEL)96に送られ,対応生き残りパスのメトリ
ックM0、M2、M4、M6が出力される。
【0107】以上の説明はC/S26について行った
が、C/S28に対する演算も同様である。
【0108】次にBMU18の詳細を図14に示す。生
き残りパスに対する、定数と入力信号とを用いたブラン
チ・メトリックを、パス選択後に同時に加算するため
に,以下のようなブランチ・メトリック候補が必要とな
る。
【0109】
【数20】
【0110】すべての数値が図14の演算回路から得ら
れる。ここで,全てのパスから同じ値を減算してもパス
の選択は同じ結果となるから、演算回路を簡略化するた
めに,すべての値から2を減算している。すなわち、
【0111】
【数21】
【0112】として計算を行っている。また、図14で
ACSU20のSEL61への入力で○のついているも
のは、入力の際に符号が反転されることを示している。
ACSU20のSEL61は、図12に示した生き残り
シーケンスポインタSM0〜SM7に基づいて,ブランチ・メ
トリックを選択する。
【0113】以上説明した本発明の方法および手段を使
用するビタビ検出器の回路規模を従来の方法および手段
と比較する。
【0114】図2の従来のトレリスを2ステージまとめ
て演算すると,生き残りメトリックとブランチ・メトリ
ックの演算に変数加算器が各ノードに4個,つまり4×
8=32個必要であり,生き残りパスの選択に変数加算
器が6×8=48個必要となる。結局従来の方法及び手
段では80個の変数加算器が必要ということになる。
【0115】一方,本発明の方法及び手段では,ACS
U20において、図12に示す生き残りパスのメトリッ
ク差分の演算に6×2=12個の変数加算器,メトリッ
ク差と定数との比較演算に定数加算器が26個,図10
に示すメトリック補正演算に定数加算器として加算器3
0、32、34、36、38、40、42、44が8
個,BMU18に示すメトリック補正値の演算に,変数
加算器が2個と定数加算器が6個必要であり,必要な演
算器は、変数加算器22個,定数加算器32個となる。
【0116】一般に定数加算器は上位ビットの演算のみ
を行えば良いことから変数加算器よりも回路が簡単であ
る。このことを考慮すれば,本発明の方法および手段に
よるビタビ復号器は従来の方法及び手段と比較し約50
%の回路規模とすることができる。
【0117】なお、図14に示したBMU18は、ブラ
ンチ・メトリックを各ステージ毎に演算しているが、A
CSU20では、2ステージ毎の演算になる。したがっ
て、BMU18の各ラッチ(LT)クロックは、ACS
U20内の各ラッチ(LT)クロックの2倍の周波数を
持つことになる。
【0118】次に、ブランチ・メトリック演算を2ステ
ージ毎に行うBMU18の回路例を図18に示す。この
構成によれば、BMU18とACSU20の各ラッチ
(LT)クロックは同じ周波数になり、より低消費電力
化が可能になる。
【0119】以上述べたように、本発明によれば,トレ
リス線図上で,拡張パーシャル・レスポンス波形のビタ
ビ検出を変更すること、すなわち、連続する複数の2ス
テージのサンプリング(再生)データに対するトレリス
線図上での演算を一括してしかも計算方法を工夫するこ
とにより,演算時間は実質的に1/2となる。また,従
来技術において2ステージ分のサンプリング・データを
同時に処理する場合の回路規模を約50%削減すること
ができる。
【0120】以上,トレリス線図の2ステージ分のブラ
ンチ・メトリックの演算を,定数のブランチ・メトリッ
クを用いたパス選択と,生き残りパスへのメトリック加
算とによる1ステップの演算に変換する方法と,それに
基づくビタビ検出器(ACSU20)を例にして説明し
たが,同様にして、3ステージ以上の連続する複数のス
テージに対しても同様なトレリス線図に変換が可能であ
ることは勿論である。
【0121】例として3ステージ分のトレリス線図を簡
略化し,1ステップのトレリス線図に変換する例を示し
ておく。ステージ(k+3)における各ノードのメトリック
を表すベクトル[Mk+3]は,ステージkにおける各ノード
のメトリックを表すベクトル[Mk]を用いて数22のよう
に表される。
【0122】
【数22】
【0123】ここに,行列[λk],[λk+1]および
k+2]はそれぞれステージk,(k+1)および(k+2)のブラ
ンチ・メトリックであり,各行列の(i,j)要素は,前ス
テージのj番目のノードから次ステージのi番目のノード
に至るブランチのメトリックである。
【0124】数22のブランチ・メトリックに関する演
算の部分を具体的に記述すると,数23のようになる。
【0125】
【数23】
【0126】ここで,行列中の値はそれぞれ
【0127】
【数24】
【0128】を示す。2ステージのトレリスを簡略化し
た場合と同様に,各ステージのブランチ・メトリックに
対する演算の簡略化は独立に行える。以下,各ステージ
のメトリックの簡略化を順に示す。ここではブランチ・
メトリックのステージを表す添字は省略して表す。
【0129】(1)ステージ(k+2)の簡略化 ステージ(k+2)のブランチ・メトリックのみに関するメ
トリックの関係をまとめると,数25のようになる。
【0130】
【数25】
【0131】まず,2行目と7行目の共通な演算はブラ
ンチ・メトリックの演算の後ろで一括して行えることを
考慮すると,数25は数26のように変換できる。
【0132】
【数26】
【0133】同様にして,さらに1,2,4,6行の演
算をブランチ・メトリックの計算の後ろに出すと,
【0134】
【数27】
【0135】となる。列に関する共通の演算をブランチ
・メトリックの計算の前に出すと,結局数28を得る。
【0136】
【数28】
【0137】(2)ステージ(k+1)の簡略化 ステージ(k+1)のブランチ・メトリックのみに関するメ
トリックの関係をまとめると,数29のようになる。
【0138】
【数29】
【0139】まず,1,4,5および8行目の共通な演
算はブランチ・メトリックの演算の後ろで一括して行え
ることを考慮すると,数29は数30のように変換でき
る。
【0140】
【数30】
【0141】さらに,列に関する共通の演算をブランチ
・メトリックの計算の前に出すと,結局数31を得る。
【0142】
【数31】
【0143】(3)ステージkの簡略化 ステージkのブランチ・メトリックのみに関するメトリ
ックの関係をまとめると,数32のようになる。
【0144】
【数32】
【0145】まず,列に関する共通の演算をブランチ・
メトリックの計算の前に出すと,数33を得る。
【0146】
【数33】
【0147】つぎに,1,3,5および7行目の演算を
ブランチ・メトリックの演算の後ろに出すと,数33は
数34のように変換できる。
【0148】
【数34】
【0149】さらに,列に関する共通の演算をブランチ
・メトリックの計算の前に出すと,結局数35を得る。
【0150】
【数35】
【0151】ステージk,(k+1),(k+2)の計算をまとめ
て表すと,図15のようになる。
【0152】さらに,ステージk,(k+1)および(k+2)の
3ステージのブランチ・メトリックの演算を一つにまと
めると図16のようになる。
【0153】この図16から明らかなように,元の3ス
テージ分のトレリスの演算をあたかも1ステージのトレ
リスの演算のごとく実行することが可能となる。しか
も,3ステージ分のトレリスに対するブランチ・メトリ
ックの計算はすべて定数の加算と、生き残りパスの選択
後に行う、経路13からの入力信号の値を用いた演算結
果の加算に変換される。また、生き残りパスの選択は,
開始ノードにおける8つのメトリック差と定数との比較
演算に変換することができる。
【0154】図16において,比較,選択演算後に加算
される入力信号を用いたブランチ・メトリックL0,k+3
L7,k+3はそれぞれ以下のようになる。
【0155】
【数36】
【0156】以下、上述の2ステージ分のトレリス処理
と同様に、3ステージのEPR4トレリスが一括処理でき
る。
【0157】以上の実施例では、符号系列が拡張パーシ
ャル・レスポンス・クラス4(EPR4)である場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、更に多重に拡張さ
れたEnPR4(n≧2)についても同様に適用できるもの
である。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
高速な処理が行え,しかも複雑度の増加が少ない拡張パ
ーシャル・レスポンス・クラス4のビタビ復号器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による拡張パーシャル・レスポンス波
形符号器及び状態遷移図を示す図である。
【図2】従来技術による拡張パーシャル・レスポンス・
クラス4のトレリス線図を示す図である。
【図3】従来技術によるビタビ復号器をその記録チャネ
ルの構成に使用した図である。
【図4】ビタビ復号器の論理構成を示す図である。
【図5】従来技術による分配則の下でのトレリス線図の
変換方法を説明する図である。
【図6】従来技術による拡張パーシャル・レスポンス・
クラス4のトレリス線図の変換を説明する図である。
【図7】従来技術によるトレリス線図の変換を説明する
図である。
【図8】本発明による拡張パーシャル・レスポンス・ク
ラス4の2ステージ分のトレリス線図を示す図である。
【図9】本発明による拡張パーシャル・レスポンス・ク
ラス4のトレリス線図を2ステージまとめた結果を示す
図である。
【図10】本発明によるブランチ・メトリックの比較に
用いる定数を示す図である。
【図11】図9のトレリス線図に作用するように変更さ
れたビタビ復号器のACSUを示す図である。
【図12】図11に示される比較/選択ユニットを説明
する図である。
【図13】図12に示されるデコーダ回路を説明する図
である。
【図14】図9のトレリス線図に作用するように変更さ
れたビタビ復号器のBMUを示す図である。
【図15】本発明による拡張パーシャル・レスポンス・
クラス4の3ステージ分のトレリス線図を示す図であ
る。
【図16】本発明による拡張パーシャル・レスポンス・
クラス4のトレリス線図を3ステージまとめた結果を示
す図である。
【図17】本発明を適用した磁気記録再生装置の概略構
成を示す図である。
【図18】図9のトレリス線図に作用するように変更さ
れたビタビ復号器のBMUの他の構成を示す図である。
【符号の説明】
2…シフト・レジスタ、 5…符号器、6
…デジタル−アナログ変換器(D/A)、8…ヘッド及
びフィルタアセンブリ、10…媒体、12…アナログ−
デジタル変換器(A/D)、14…ビタビ復号器、18
…ブランチメトリック・ユニット(BMU)、20…加
算/比較/選択ユニット(ACSU)、24…生き残り
パス・メモリ・ユニット(SMU)、96…セレクタ
(SEL)、 98…デコーダ(DEC)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田 誠一 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 上原 陽一 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 奈良 孝 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 平野 章彦 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (56)参考文献 特開 平5−136700(JP,A) 特開 平7−147546(JP,A) 特開 平7−183819(JP,A) 特開 平7−249998(JP,A) 特開 平4−373313(JP,A) 特公 昭63−56728(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 G11B 20/00 H04L 25/00 H04L 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】畳み込み符号化された入力信号系列から最
    尤推定によって2進符号の系列を生成するビタビ復号器
    であって、 連続する複数ステージの前記入力信号と定数を用いて、
    生き残りパスのメトリックとは独立に、各ノード毎にn
    ステージ(n≧2)後のブランチ・メトリック候補を計
    算するブランチ・メトリック演算手段と、 現ステージの各ノードが持つメトリックから、前記nス
    テージ後の状態に至る生き残りパスと各ノード毎のブラ
    ンチ・メトリックとを選択し、前記各ノード毎のブラン
    チ・メトリックを、前記選択された生き残りパスのメト
    リックに加算する比較選択加算手段とを有し、複数ステージの信号の復号に対応する複数のトレリス処
    理を一回の処理で行うに際し、 トレリス・ダイアグラム上でのACS演算における演算
    順序を変更し、共通な演算をACS演算とは別に行う
    とを特徴とするビタビ復号器。
  2. 【請求項2】前記比較選択加算手段は、 現ステージの各ノードが持つメトリック間の差分と定数
    との比較を行い、生き残りパスを決定する生き残りシー
    ケンス・ポインタを生成する手段と、 前記生き残りシーケンス・ポインタを用いて、前記nス
    テージ後の状態に至る生き残りパスのメトリックを選択
    出力する比較選択手段と、 前記生き残りシーケンス・ポインタを用いて、各ノード
    毎のブランチ・メトリックを選択する選択手段と、 前記各ノード毎のブランチ・メトリックを、前記選択さ
    れた生き残りパスのメトリックに加算する加算手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載のビタビ復号器。
  3. 【請求項3】n=2であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のビタビ復号器。
  4. 【請求項4】前記畳み込み符号化された入力信号系列
    が、拡張パーシャル・レスポンス・クラス4であること
    を特徴とする請求項1または2記載のビタビ復号器。
  5. 【請求項5】前記比較選択手段は、 4つの生き残りメトリックを保持するレジスタと、 前記保持された4つの生き残りパスのメトリックが入力
    されて、各メトリック間の差分を演算する6個のメトリ
    ック減算器と、 前記差分結果を複数の定数と比較する比較器と、 比較結果を入力とし、前記生き残りシーケンス・ポイン
    タを出力するデコーダと、 前記決定信号に基づき、前記入力された4つの生き残り
    パスのメトリックから新たな生き残りパスのメトリック
    を選択するセレクタとを備えたことを特徴とする請求項
    1ないし4いずれか一記載のビタビ復号器。
  6. 【請求項6】畳み込み符号化された入力信号系列が、m
    (m≧2)重に拡張されたパーシャル・レスポンス・ク
    ラス4(EmPR4)であることを特徴とする、請求項
    1または2記載のビタビ復号器。
  7. 【請求項7】磁気記録媒体から読み出された読み出し信
    号系列から前記2進符号系列を復号するデジタル信号復
    号装置であって、 前記読み出し信号系列から最尤推定によって前記2進符
    号の系列を生成するために、 連続する複数ステージの前記読み出し信号系列と定数を
    用いて、生き残りパスのメトリックとは独立に、各ノー
    ド毎にnステージ(n≧2)後のブランチ・メトリック
    候補を計算するブランチ・メトリック演算手段と、 現ステージの各ノードが持つメトリックから、前記nス
    テージ後の状態に至る生き残りパスと各ノード毎のブラ
    ンチ・メトリックとを選択し、前記各ノード毎のブラン
    チ・メトリックを、前記選択された生き残りパスのメト
    リックに加算する比較選択加算手段とを有するビタビ復
    号器を備え、複数ステージの信号の復号に対応する複数のトレリス処
    理を一回の処理で行うに際し、 トレリス・ダイアグラム上でのACS演算における演算
    順序を変更し、共通な演算をACS演算とは別に行う
    とを特徴とするデジタル信号復号装置。
  8. 【請求項8】畳み込み符号により2進符号列から符号化
    された符号化データを記録する磁気記録媒体と、 前記記録媒体に記録された前記符号化データを読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって前記符号化データとして読み
    出された読み出し信号系列から前記2進符号系列を復号
    するデジタル信号復号装置とを備え、 前記デジタル信号復号装置は、 前記読み出し信号系列から最尤推定によって前記2進符
    号の系列を生成するために、 連続する複数ステージの前記読み出し信号系列と定数を
    用いて、生き残りパスのメトリックとは独立に、各ノー
    ド毎にnステージ(n≧2)後のブランチ・メトリック
    候補を計算するブランチ・メトリック演算手段と、 現ステージの各ノードが持つメトリックから、前記nス
    テージ後の状態に至る生き残りパスと各ノード毎のブラ
    ンチ・メトリックとを選択し、前記各ノード毎のブラン
    チ・メトリックを、前記選択された生き残りパスのメト
    リックに加算する比較選択加算手段とを有するビタビ復
    号器を備え、複数ステージの信号の復号に対応する複数のトレリス処
    理を一回の処理で行うに際し、 トレリス・ダイアグラム上でのACS演算における演算
    順序を変更し、共通な演算をACS演算とは別に行う
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】連続入力される、パーシャル・レスポンス
    ・クラス4で符号化された、複数ステージの入力信号系
    列から、2進符号の系列を最尤推定により復号する復号
    方法であって、 現ステージの各ノードが持つ生き残りパスのメトリック
    間の差分と、再帰的なステップと無関係な一定の値との
    比較を行い、nステージ(n≧2)後の各状態に至る生
    き残りパスを選択し、 連続する複数ステージの入力データと定数を用いて、前
    記生き残りパスのメトリックとは独立に、各ノード毎に
    nステージ後のブランチ・メトリック候補を計算し、 選択されたnステージ後の生き残りパスに基づいて、前
    記ブランチ・メトリック候補からブランチ・メトリック
    を選択して前記選択された生き残りパスのメトリックに
    加算し、nステージ後の生き残りパスのメトリックを得
    て、複数ステージの信号の復号に対応する複数のトレリス処
    理を一回の処理で行うに際し、 トレリス・ダイアグラム上でのACS演算における演算
    順序を変更し、共通な演算をACS演算とは別に行う
    とを特徴とする復号方法。
  10. 【請求項10】 畳み込み符号化された入力信号系列から
    最尤推定によって2進符号の系列を生成するビタビ復号
    器であって、 連続する複数ステージの前記入力信号と定数を用いて、
    生き残りパスのメトリックとは独立に、各ノード毎にn
    ステージ(n≧2)後のブランチ・メトリック候補を計
    算するブランチ・メトリック演算手段と、 現ステージの各ノードが持つメトリックから、前記nス
    テージ後の状態に至る生き残りパスと各ノード毎のブラ
    ンチ・メトリックとを選択し、前記各ノード毎のブラン
    チ・メトリックを、前記選択された生き残りパスのメト
    リックに加算する比較選択加算手段とを有し、 複数ステージの信号の復号に対応する複数のトレリス処
    理を一回の処理で行うことを特徴とすることを特徴とす
    るビタビ復号器。
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