JP3300246B2 - ビタビ復号器およびそれを用いた信号再生装置 - Google Patents

ビタビ復号器およびそれを用いた信号再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理装置に係
わり、特に磁気記録再生装置等のデジタル信号再生装置
に適用して有効なビタビ復号器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビタビアルゴリズムは、図1に示すよう
なトレリス線図のブランチに沿って最も尤もらしいパス
を決定する反復法を提供する。トレリスは、垂直方向に
〇印で示すように、状態数(図1の例ではS0ないしS
7の8個)分のノードを持ち、各ノードS0ないしS7
は各時刻における符号器の状態を示す。水平方向は処理
単位時間を表し、各ノードに出入りする直線で示す各ブ
ランチは、処理単位時間ごとの状態遷移を示す。
【0003】図1の時間間隔(k,k+1)でのトレリ
スに対し、2ステップ分(k,k+1,k+2)のトレ
リス線図である図2は、時間間隔(k,k+2)を処理
単位時間としたとき、図3のような状態遷移図に書き直
される。この場合、時刻k+2での各ノードへのブラン
チ入力数が増加し復号アルゴリズムとしては複雑化する
が、処理単位時間も増加するため実効的な回路の処理速
度は増加する。
【0004】トレリスの各ブランチは、入力信号値に対
しそれぞれ重み付けが行われ、これらの累積値をもとに
最大尤度となるパスを決定する。より具体的に述べる
と、ビタビアルゴリズムは以下の復号シーケンスを実行
する。
【0005】(1)入力信号をもとに、各ブランチの尤
度を算出する (2)ブランチの尤度であるブランチメトリックを加算
する(加算) (3)各入力信号をもとに、各ブランチの尤度を算出す
る各ノードごとの尤度比較に際し、その直前のノードま
でのパスの尤度累積値であるパスメトリックとノード間
のノードに至る複数のパスの尤度とを前記の加算値を用
いて比較する(比較) (4)尤度比較結果よりパスを選択し、選択したパスに
対する前記加算値を次ステップでのパスメトリックとす
る(選択) (5)各ノードでの比較結果を用い最尤パスを決定す
る。
【0006】図4は、上記ビタビアルゴリズムを実行す
るビタビ復号器の基本構成を示す。上記(1)の尤度算
出はブランチメトリックユニット(BMU)10におい
て、また、上記(2)、(3)、(4)の加算(Ad
d)、比較(Compare)、選択(Select)
の各処理は、加算・比較・選択ユニット(ACSU)1
1において、さらに、上記(5)の最尤パスの決定はパ
スメモリ(PM)12において、それぞれ実行される。
【0007】図5は、ACSU11の従来例を示す。従
来のACSU11は、パスメトリックとブランチメトリ
ックの加算を行いパスの尤度を演算する加算部20と、
加算結果から選択されたパスがどれかを復号決定するデ
コーダ23と、デコード結果をもとにあらかじめ加算部
20において演算された尤度を選択、出力するセレクタ
22とから構成されている。デコーダ23の出力は、ラ
ッチ13を介して加算20の一方の入力に接続されて
いる。
【0008】上記したように、ビタビアルゴリズムはA
CSU11において再帰演算を伴うため、このACSU
11における処理時間が実効的に復号器の動作速度を左
右する。このビタビアルゴリズムにパーシャルレスポン
ス(PR)チャネルを組み合わせる、いわゆるPRML
(Partial Response Maximum
Liklihood)は、磁気記録再生装置等に広く
用いられる。パーシャルレスポンスクラス4(PR4)
で知られるチャネルのシステム多項式は、 G(D)=1−D2 (Dは遅延演算子) で示されるが、これは実質的に偶数番目のサンプルと奇
数番目のサンプルが独立であることを意味する。したが
ってMLは、これら偶数番目および奇数番目のデータの
みをもとにマスタクロックの半分の周波数である動作ク
ロックで復号処理を行う並列構成をとることができる。
このような構成では、動作クロック周期が従来の倍にな
るため演算時間が増加し、結果として復号処理の高速化
が可能となる。
【0009】このPRMLのインタリーブ構成は「IE
EE Trans. on Communicatio
ns」Com−34巻、第5号、1986年5月に掲載
されている「Viterbi Detection o
f Class 4 Partial Respons
e on a Magnetic Recording
Channel」の論文中に記されている。
【0010】さらに、高密度記録波形に対しては、PR
4チャネルの代わりに拡張パーシャルレスポンスクラス
4(EPR4)を採用する動きもある。しかし、EPR
4チャネルのシステム多項式は G(D)=1−D−D2−D3 であり前記のPRMLのように偶数・奇数サンプルが独
立ではなくインタリーブ構成をとることができない。し
たがって、ビタビアルゴリズムの構成が等しければEP
RMLではPRMLの半分の処理速度しか達成できない
ことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、従来の構成に比べ処理速度が向上する拡張パー
シャルレスポンスクラス4対応のビタビ復号器を提供す
ることである。これにより、PR及びEPRチャネルに
応じた2つのビタビ復号器を持つような系において、そ
れぞれの処理速度の差を解消し、効率的な処理速度を持
つ系を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の拡張パーシャルレスポンスクラス4対応
のビタビ復号器は複数ステップごとに尤度演算をまとめ
て実行する。
【0013】クロック周期に占めるラッチのセットアッ
プ、ホールドおよびクロックスキューは固定遅延であ
り、周期が長くなるほどその割合が減少し実効的な演算
時間が増加する。また、従来技術においてシーケンシャ
ルに実行されていたACSUでの加算・比較処理を並列
に実行する。これらの組み合わせにより、処理速度が従
来に比べ向上する。
【0014】一般的にビタビ復号において状態数の増加
は回路規模の増大および消費電力の増加とともに演算遅
延の増加、すなわち処理速度の低下につながる。したが
って、本発明の複数のビタビ復号器を備える系では状態
数の多い復号器に上記の構成を適応することで系全体の
処理速度の差を解消し、結果として効率的な処理速度を
持つ系を設計できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図6は、本発明の実施の形態の一例である
ビタビ復号器を示すブロック図である。本実施の形態例
のビタビ復号器は、入力信号をもとに各ブランチのメト
リック値を演算するBMU10と、BMU10からの信
号をもとに尤度を演算するACSU11と、生き残りパ
スを決定するPM12とからなり、ACSU11はパス
メトリックとブランチメトリックとの加算を行いパスの
尤度を演算する加算部20と、尤度比較が行われるメト
リック値に対しその内のすべての二組の差分を演算する
比較部211と、すべての比較結果から選択されたパス
がどれかを復号決定するデコーダ23と、デコード結果
をもとにあらかじめ加算部20において演算された尤度
を選択、出力するセレクタ22とから構成される。
【0017】BMU10では、ビタビ復号器への入力信
号ykに応じブランチメトリックを算出する。
【0018】EPR4におけるブランチメトリック値
は、下記数式(数1)の演算により生成される。
【0019】 bm=( yk −c) 2 =yk 2−2cyk+c2………………………………………………(数1) ここで、cは{-2,-1,0,1,2}の5値をとる。
【0020】ACSUではメトリック値の絶対値ではな
く差分が重要となるので、上式(数1)において、簡略
化のため各メトリック値に共通なyk 2を消去し、2yk
をykに置き直すと数1のメトリック値は、上記cの5
つの値に応じて(数2)ないし(数6)のようになる。
【0021】 bm=2yk+4……………………………………………………………(数2) =yk+1………………………………………………………………(数3) =0 ……………………………………………………………………(数4) =−yk+1……………………………………………………………(数5) =−2yk+4…………………………………………………………(数6) したがって、各ノードでのパスメトリック値とブランチ
メトリック値を加算したメトリック値は2ステップ演算
の場合、時刻k,k−1の入力データyk,yk -1および
前ステップで算出されたノードnのパスメトリック値S
nを含む図11に示すような値をとる。
【0022】比較部211は、選択されるパスを決定す
るためメトリック値の比較を行う。1ステップ演算では
比較対象は各ノード毎に2つであるが、これが複数
(n)ステップを一括して行う場合、(2のn乗)の比
較対象を各比較器で持つことになる。このような多数の
比較対象入力の比較処理を高速に行うため、比較器はN
(=2のn乗)個のパス入力に対しその組み合わせ数NC
2個からなる2入力比較器で構成する。
【0023】図7は比較器の第1の実施例として、全加
算器を用いて構成した場合を示す。図7に示される比較
器211aは、上記において、n=2の場合を示し、全
加算器40からなり、その演算処理シーケンスは、
(1)選ばれた2つのパスにおいて、パスメトリックと
ブランチメトリックを加算し尤度を演算、(2)各パス
の尤度の差分値を演算、の2ステップからなる。この場
合、処理時間は全加算器2段分を要する。
【0024】そこで、図8の比較器211bで示される
ように、半加算器41と全加算器40からなる3項加算
器を、NC2個用いることで処理時間の短縮を図ることが
できる。この場合演算手順を変形し、(1)選ばれた2
つのパスにおいて、パスメトリックの差分値、および、
ブランチメトリックの差分値を演算し、(2)両差分値
を加算する、というシーケンスになる。
【0025】ここでブランチメトリックの差分演算bm
0=bm1は、ACSの帰還ループには直接含まれず、
これを事前に演算して1つの値にすることで比較器入力
数を減らすことができる。
【0026】デコーダ23は、上記NC2個の2入力比較
器の比較結果を受け、加算部20で生成されたN個のメ
トリック値の内の1つを選択するセレクト信号を生成す
る。これは、各パスについて、N−1個の比較器出力の
論理積を取ることで実現できる。
【0027】図9に示すような2ステップ演算時の4入
力比較の場合、その演算時間はインバータおよび3入力
ANDのゲート数段分で構成できる。セレクト信号は、
選択部22およびPM12に出力され、選択部22にお
いては加算部20で生成したメトリック値の選択信号と
なり、またPM12では復号の際の図示しない内部セレ
クタの選択信号となる。
【0028】加算部20は、N個の入力すべてについて
の尤度を演算する。4入力比較時は図11に示すすべて
のメトリック値の演算を行う。加算部20は、2入力全
加算器で構成され、その一方の入力にはラッチ13を介
したセレクタ22の出力であるパスメトリック値を入力
する。加算部20の処理時間を低減するために、再帰演
算のループに含まれないBMUにおいてもう一方の入力
となるデータをあらかじめ演算しておき、加算部20で
はこれと前記パスメトリック値の2入力加算を行うこと
で図11に示すメトリック値が算出できるようにする。
この加算部20を比較部211と並列に配置することで
従来に比べACSUでの処理時間が短縮できる。
【0029】また、図10に示すように、加算部20に
正規化回路24の出力を入力し、パスメトリック値の正
規化を行うことができる。この場合、加算部10は3入
力になり、例えば比較部211bと同様3項加算器を用
いて構成することができる。したがってこの正規化回路
出力を入力したとしても、デコーダでの遅延がある分比
較部・デコーダを通るパスの方が時間的にクリティカル
であり正規化回路挿入による全体の処理時間の増加は生
じない。
【0030】正規化回路24は各ノードのパスメトリッ
ク値を入力しその値に応じた正規化値を出力する帰還型
の構成、または、パスメトリック値によらず固定値もし
くは決められたノードのパスメトリック値を出力する構
成を取ることができる。また正規化回路24は、任意の
時間間隔でその出力を生成することができる。これらの
構成は、回路上パスメトリック値がオーバーフローしな
い範囲内で自由な選択が可能である。
【0031】選択部22は、加算部で演算された複数の
尤度の内の1つを比較部出力であるセレクト信号で選
択、出力するセレクタで構成される。その出力はラッチ
13を介し比較部213、加算部20に入力され、次の
ステップにおける尤度演算に使用される。
【0032】上記の通り、このACSU11のクリティ
カルパスは、3項加算器211b、セレクタ22、及び
デコーダ23での数段のゲート遅延であり、一方、従来
の加算・比較をシーケンシャルで行う構成では加算およ
び比較それぞれに必要な2項加算器が2段およびセレク
タである。本方式が3項加算である分、入力信号のビッ
ト数増に対する処理時間増の影響は少なく、実際に十分
な性能を得るために必要な演算ビット数では明らかに処
理時間が短縮する。また、本方式においてはデコーダお
よびセレクタでのゲート遅延は処理ステップ数により多
少の変化はあるものの基本的には演算時間は一定であ
り、処理ステップ数を増やすほど実効的な演算速度は向
上する。このACSUは各ノードごとに1つ必要とな
る。
【0033】上記した構成では処理ステップ数が増すほ
ど実効的な演算速度は向上するが、その分並列化を繰り
返すことより回路規模および消費電力も増大する。ま
た、状態数についても同様であり、復号性能の良さから
今後用いられるであろうEPRML,E2PRMLなど状
態数の多い復号構成では、回路規模、消費電力が増すと
いう問題がある。
【0034】このような状態数による回路規模依存を減
らすため、各状態の比較部構成について再考する。前記
したEPRチャネルを例にとると、比較部の3項加算器
で演算される各ノードのメトリック値は図12のように
示される。各ノードでの加算器数6×ノード数8の計4
8の内、加算結果の等しい組み合わせは10通りであ
る。したがって、現状では10個の加算器出力を共通し
て用いるとしても全体では38個もの3項加算器が必要
となる。
【0035】しかし、ここでパスメトリック値S0〜S
7や入力信号yk-1,ykなどの変数部の共通した組み合
わせに注目すると、これらは図13に示すように表左の
12通りの共通項とその他の各ノード毎に異なる固定項
で構成されていることがわかる。したがって、これら1
2通りの3項加算を共通化し、その出力を再度固定値と
比較することで前記した38個の3項加算器で構成され
る比較部は12個の3項加算器と固定値加算と構成でき
回路規模の大幅な削減を図ることができる。
【0036】図14は上記した変数加算を共通化したE
PRML比較部の構成である。比較部212は、BMU
10であらかじめ演算された入力信号yk、yk-1を含む
関数と、ラッチ13を介してセレクタ22から出力され
る2つのパスメトリック値との計3値を入力し、前記図
13に示す共通項を演算する12個の3項加算器211
b、12個の加算器出力と図13に示す各ノード毎に定
まった固定値との比較を行いその比較結果をデコーダ2
3に出力する38個の固定値比較器211cで構成さ
れ、各固定値比較器211cの出力である比較結果をも
とに8つのデコーダ23は各ノードにおける選択情報を
復号し、セレクタ22によってパスメトリック値をラッ
チ13に出力する。
【0037】図13では、12個の共通項を2つのパス
メトリック値、及び入力信号yk、yk-1といった変数の
みの関数で表しているが、回路で構成する上では図14
に示すように各3項加算器211bの出力を共にする固
定値加算器211cの内の1つが0との比較になるよう
に共通項、及び固定項を変形できる。例えば、S0−S
4− ykを共通項に持つ場合、固定値比較器では固定値
−1と+1に対し比較を行うことになるが、ここで共通
項をS0−S4−yk−1に置き換えることで固定値0
と+2に対する比較を実行すればよいことになる。この
場合、固定値0との比較を行う12個の固定値比較器は
比較器211b出力の符号を用いることで大小判定が可
能となるため実際には設ける必要ない。
【0038】したがって、固定値比較器は、実質、38
−12=26個のみで良いことになる。このように、図
14の構成は、3項加算器211bの数が減った分、新
たに固定値比較器211cが増加するが、この固定値
較器211cは固定値に対する大小判定を行うものであ
り、例えば固定値加算結果の符合判定といったハードワ
イヤー化することで回路規模、演算遅延の少なくすむ構
成を取ることができるのでトータルの回路規模としては
大幅に削減される。
【0039】さらに、上記の構成では比較演算を3項加
算で行っているが、これを演算手順の変更により2項加
算で実現することもできる。図15に示すトレリス線図
において、共通のノードから分かれるブランチのメトリ
ック共通項を事前に演算すると図16のようなトレリス
線図に変更でき、さらに同様の手順を行うと図17のよ
うに置き換えることができる。次に、共通のノードに合
流するブランチのメトリック共通項を事後に演算すると
図18のようなトレリス線図に変更でき、さらに同様な
手順を行うと図19のように置き換えることができる。
【0040】この結果、最終的に得られる図20のトレ
リス線図では、時刻kからk+3までの入力信号ykか
らyk+3の関数であるメトリック値は比較選択されたパ
スのメトリック値にたし込まれるのみある。したがっ
て、比較演算はこれら入力に依存した値を用いることな
くパスメトリック値の差分と固定値との比較のみで行う
ことができる。図21にこのアルゴリズムを実現するた
めの構成を示す。
【0041】図21は、入力信号をもとに前記図20に
示される比較結果後加算される各ブランチのメトリック
値を演算するBMU10、BMUからの信号をもとに尤
度を演算するACSU11と、生き残りパスを決定する
PM12からなり、ACSU11は尤度比較が行われる
メトリック値に対しその内のすべての二組の差分を演算
する比較部213と、すべての比較結果から選択された
パスがどれかを復号決定するデコーダ23と、デコード
結果をもとに最も尤度の大きいパスのパスメトリック値
を選択、出力するセレクタ22と、選択されたパスメト
リックとブランチメトリックの加算を行い新たなパスの
尤度を演算する加算部20とから構成される。
【0042】2ステップトレリスの場合、比較部213
は図22に示すパスメトリック値の差分と固定値との比
較を行い、また、加算部20は図23に示すメトリック
値を事前に演算しセレクタ22に入力する。したがっ
て、この場合のクリティカルパスは比較部213、デコ
ーダ23、セレクタ22を経由するパスとなるが、前記
したように比較部213が2項加算と固定値加算で実現
でき、従来構成および上記3項加算を用いる構成に対し
て演算速度の向上を図ることができる。
【0043】図24は、本発明による信号再生装置の実
施の形態として、パーシャルレスポンスクラス4(PR
4)のビタビ復号器と、拡張パーシャルレスポンスクラ
ス4(EPR4)のビタビ復号器とを併用した磁気記録
再生装置を示すものである。同図において、磁気記録再
生装置は、磁気ディスク部30、リード系信号処理部3
1、ライト系信号処理部32、コントローラ33、上位
コンピュータとのインタフェース34および全体を制御
するCPU35からなる。磁気ディスク部30におい
て、301は磁気記録媒体である磁気ディスクで、磁気
ヘッド302によって、信号が読み書きされる。303
は、読み出し書き込み増幅器、304は、サーボ制御部
305によって制御されるディスクモーターである。読
み出し書き込み増幅器303は、リード系信号処理部3
1、ライト系信号処理部32に接続されている。本発明
が関係する信号再生部である、リード系信号処理部31
において、311は、自動利得制御回路AGC、アナロ
グ−ディジタル変換器A/D、パーシャルレスポンス波
形等価器PREQLおよび位相同期回路PLLからな
り、読み出し書き込み増幅器303からの読み出し信号
からパーシャルレスポンス波形を得る読み出し信号波形
変換部でる。読み出し信号波形変換部311の出力は、
パーシャルレスポンスクラス4(PR4)のビタビ復号
器312Nまたは拡張パーシャルレスポンスクラス4
(EPR4)のビタビ復号器312Eでビタビ復号さ
れ、復調器313で復調される。
【0044】前記したように本発明による拡張パーシャ
ルレスポンスクラス4(EPR4)のビタビ復号器31
2Eは、処理速度が早く、構成が簡潔であるから、パー
シャルレスポンスクラス4のビタビ復号器と併用する際
にも信号再生装置全体の小型化および動作速度のネック
となることがない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高速な処理が可能となる拡張パーシャルレスポンスクラ
ス4のビタビ復号器を提供でき、パーシャルレスポンス
クラス4のビタビ復号器と併用する際にも装置全体の動
作速度のネックとなることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による拡張パーシャルレスポンスクラ
ス4のトレリス線図。
【図2】従来技術による2ステップ分の拡張パーシャル
レスポンスクラス4のトレリス線図。
【図3】図2のトレリス線図を1ステップにまとめた結
果を表すトレリス線図。
【図4】従来技術によるビタビ復号器のブロック図。
【図5】従来技術によるACSUを示すブロック図。
【図6】本発明によるビタビ復号器を示すブロック図。
【図7】図6に示す比較部の構成を示すブロック図。
【図8】図6に示す比較部の構成を示すブロック図。
【図9】図6に示す比較部とデコーダを示す回路ブロッ
ク図。
【図10】本発明によるACSUを示すブロック図。
【図11】本発明による加算部の演算結果を示す図表。
【図12】本発明による比較部の演算結果を示す図表。
【図13】本発明による比較部の演算結果を示す図表。
【図14】本発明による比較部の詳細を示す回路ブロッ
ク図。
【図15】従来技術による2ステップ分の拡張パーシャ
ルレスポンスクラス4のトレリス線図。
【図16】図15のトレリス線図を変形したものを示す
トレリス線図。
【図17】図16のトレリス線図を変形したものを示す
トレリス線図。
【図18】図17のトレリス線図を変形したものを示す
トレリス線図。
【図19】図18のトレリス線図を変形したものを示す
トレリス線図。
【図20】図19のトレリス線図を変形したものを示す
トレリス線図。
【図21】本発明によるビタビ復号器を示すブロック
図。
【図22】図21の比較部の演算を示す図表。
【図23】図21の加算部の演算を示す図表。
【図24】本発明によるビタビ復号器を用いた磁気記録
再生装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1…ビタビ復号器、10…BMU、11…ACSU、1
2…PM、13…ラッチ、20…加算部、21、21
1、212、213…比較部、22…セレクタ、23…
デコーダ、24…正規化回路、30…磁気ディスク部、
31…リード系信号処理部、312N…パーシャルレス
ポンスクラス4のビタビ復号器、312E…拡張パーシ
ャルレスポンスクラス4のビタビ復号器 、40…全加
算器、41…半加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田 誠一 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所 ストレージシステム事業 部内 (72)発明者 澤口 秀樹 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平8−37466(JP,A) 特開 平7−183819(JP,A) 特開 平10−190483(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 G11B 5/00 G11B 20/00 H04L 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】拡張パーシャルレスポンスクラス4に従っ
    て符号化された時系列の連続するnサンプルを1ブロッ
    クとして最尤復号を行うビタビ復号器であって、各ノー
    ドの最尤パスの決定にあたり再帰的に用いられるパスメ
    トリック値同志のすべての差分と前記の差分をとる状態
    の組合せに応じて決められた多くともnサンプル値の変
    数を含むメトリック値と和を算出する手段と、前記の加
    算を行う組合せに応じて決められた固定値と前記加算結
    果との大小比較を行う比較と、前記のパスメトリック
    値と多くともnサンプルの変数を含むメトリックとの加
    算により複数の新規メトリック値を生成する加算と、
    前記の比較結果をもとに各ノードにおける最尤パスを決
    定するデコーダと、前記デコード結果をもとに前記の複
    数の新規メトリック値の内から最適なものを選択するセ
    レクタとを有し、前記デコーダは前記加算部より入力さ
    れたnサンプルのメトリック値の内の一つを選択する選
    択信号を生成して前記セレクタに入力することを特徴と
    するビタビ復号器。
  2. 【請求項2】拡張パーシャルレスポンスクラス4に従っ
    て符号化された時系列の連続するnサンプルを1ブロッ
    クとして最尤復号を行うビタビ復号器であって、各ノー
    ドの最尤パスの決定にあたり再帰的に用いられるパスメ
    トリック値同志のすべての差分を算出する手段と、前記
    の差分を行うメトリックの組合せに応じて決められた固
    定値と前記差分結果との大小比較を行う比較と、前記
    のパスメトリック値と多くとも2nサンプルの変数を含
    むメトリックとの加算により複数の新規メトリック値を
    生成する加算と、前記の比較結果をもとに各ノードに
    おける最尤パスを決定するデコーダと、前記デコード結
    果をもとに前記の複数の新規メトリック値の内から最適
    なものを選択するセレクタとを有し、前記デコーダは前
    記加算部より入力されたnサンプルのメトリック値の内
    の一つを選択する選択信号を生成して前記セレクタに入
    することを特徴とするビタビ復号器。
  3. 【請求項3】請求項、及び記載のビタビ復号器であ
    って、決められた固定値との大小比較を行う演算結果を
    生成する手段の数は、n=2の時は12個、n>2の時
    N2個(N=2のn乗)であることを特徴とするビタ
    ビ復号器。
  4. 【請求項4】記録媒体に書き込まれた情報の再生を行
    う、ビタビ復号器を有する信号再生装置において、前記
    ビタビ復号器は、拡張パーシャルレスポンスクラス4に
    従って符号化された時系列の連続した複数サンプルを1
    ブロックとして最尤復号を行う拡張パーシャルレスポン
    スクラス4のビタビ復号器であり、各ノードの最尤パス
    の決定にあたり再帰的に用いられるパスメトリック値同
    志のすべての差分と前記の差分をとる状態の組合せに応
    じて決められた多くともnサンプル値の変数を含むメト
    リック値と和を算出する手段と、前記の加算を行う組合
    せに応じて決められた固定値と前記加算結果との大小比
    較を行う比較部と、前記のパスメトリック値と多くとも
    nサンプルの変数を含むメトリックとの加算により複数
    の新規メトリック値を生成する加算部と、前記の比較結
    果をもとに各ノードにおける最尤パスを決定するデコー
    ダと、前記デコード結果をもとに前記の複数の新規メト
    リック値の内から最適なものを選択するセレクタとを有
    し、前記デコーダは前記加算部より入力されたnサンプ
    ルのメトリック値の内の一つを選択する選択信号を生成
    して前記セレクタに入力することを特徴とすることを特
    徴とする信号再生装置。
  5. 【請求項5】記録媒体に書き込まれた情報の再生を行
    う、ビタビ復号器を有する信号再生装置において、パー
    シャルレスポンスクラス4のビタビ復号器と、拡張パー
    シャルレスポンスクラス4に従って符号化された時系列
    の連続する複数サンプルを1ブロックとして最尤復号を
    行う請求項4記載の拡張パーシャルレスポンスクラス4
    のビタビ復号器とを併用したことを特徴とする信号再生
    装置。
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