JPH10190483A - ビタビデコーダおよび情報再生装置 - Google Patents

ビタビデコーダおよび情報再生装置

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JPH10190483A
JPH10190483A JP34857696A JP34857696A JPH10190483A JP H10190483 A JPH10190483 A JP H10190483A JP 34857696 A JP34857696 A JP 34857696A JP 34857696 A JP34857696 A JP 34857696A JP H10190483 A JPH10190483 A JP H10190483A
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JP34857696A
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Nobuhiro Hayashi
信裕 林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネル符号化の復号と、ビタビ復号とを
行う時に、デコード遅延時間を減少させる、ビタビデコ
ーダおよび情報再生装置を提供する。 【解決手段】 ビタビデコーダのパスメモリを構成する
複数個のシフトレジスタの途中の符号語長のレジスタ5
1 〜526 等の後段に、チャンネル復号化器としての
8/10デコーダ531 〜536 を設ける。レジスタ5
1 〜526 に対しては、ローカルパスメモリ51が符
号語に等しいビット数の生き残りパスを供給する。かか
る構成により、チャンネル復号化手段がビタビデコーダ
の後段に設けられていたために、デコード遅延時間を増
大させる要因の1つとなっていた、チャンネル復号化手
段の処理時間がデコード遅延時間に寄与しないこととな
り、チャンネル復号化の処理時間分のデコード遅延時間
を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ディスクや
磁気テープ、光ディスク等の情報記録媒体にディジタル
的に記録されたデータを再生するために使用されるビタ
ビデコーダ、および情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置等の情報記録再生装置
においては、8ビットの情報語を10ビットの符号語に
変換する8/10符号、8ビットの情報語を9ビットの
符号語に変換する8/9符号等の種々のチャンネル符号
化方法が用いられる。
【0003】また、磁気ディスク等の情報記録媒体から
再生された再生信号の等化方式として、パーシャルレス
ポンスクラスIVすなわちPR(1,0,−1)、パーシ
ャルレスポンスクラスI すなわちPR(1,1)および
拡張パーシャルレスポンスクラスIV等が用いられる場合
がある。
【0004】図6は、8/10符号とパーシャルレスポ
ンスクラスIVPR(1,0,−1)を用いた情報記録再
生装置の一例について記録/再生系を示すブロック図で
ある。情報記録再生装置中の所定の手段によって生成さ
れた記録データに対応する信号は、チャンネル符号化器
11によって変調され、記録される。記録されたデータ
は、磁気記録再生系12を通るため微分され、さらに、
ノイズが加わった再生信号として再生される。
【0005】再生信号は、等化器15によってパーシャ
ルレスポンスクラスIVに等化され、ビタビデコーダ16
によってバイナリデータに変換される。バイナリデータ
に変換された信号は、チャンネル復号化器17によっ
て、チャンネル符号化以前の記録データに復号される。
すなわち、チャンネル符号化方法として用いられている
ブロック符号の符号語長(8/10符号化方法において
は、10ビット)毎にチャンネル復号化器17に送ら
れ、情報語(8/10符号化方法においては、8ビット
からなる)に変換される。このようにして得られた情報
語は、図示しないハードディスクコントローラに出力さ
れる。
【0006】パーシャルレスポンスクラスIV、すなわち
PR(1,0,−1)のシステム多項式は、以下のよう
なものである。
【0007】G(D)=1−D2 一方、パーシャルレスポンスクラスI すなわちPR
(1,−1)のシステム多項式は、以下のようなもので
ある。
【0008】G(D)=1−D 従って、図7に示すように、PR(1,0,−1)は、
独立な2個のPR(1,−1)がタイムスロット上で入
れ子になっているとみなせる。このため、磁気記録系で
は、PR(1,0,−1)をビタビ復号するビタビデコ
ーダは、2個のPR(1,−1)デコーダに分けること
ができる。つまり、デコーダへの入力系列を偶数系列
と、奇数系列とに分け、各々の系列を並列に処理した後
に合成するような回路構成とすることができる。このよ
うな回路構成を用いることにより、PR(1,−1)に
各種の変調符号を組み合わせたものが多く取扱われる。
【0009】上述したような、再生信号の等化方法とし
て、パーシャルレスポンスを用いる場合の復号方法とし
て、最尤復号方法が知られている。最尤復号方法は、着
目した点の前後のサンプル点の値をも考慮して、最も確
からしい系列を推定していくという方法であり、具体的
には、ビタビ復号法等が用いられる。ビタビ復号法を用
いたビタビデコーダ16は、パスメトリックを計算して
生き残りパスを推定する部分(以下、ACSと表記す
る)と、再生信号の各部分において推定された生き残り
パスを総合して、最終的なデコード結果を得るためのパ
スメモリの部分とから構成される。
【0010】ACSにおいてパスメトリックを計算する
処理は、1サンプル前のパスメトリックの値と、ブラン
チメトリックの値とを加えたものの大小関係を、各々の
パスについて比較することによって行なわれる。また、
パスメモリの部分は、シリアルシフト/パラレルロード
レジスタによって構成される。
【0011】また、パーシャルレスポンス方式と、符号
間の最小ユークリッド距離を大きくとることができるMa
tched Spectral Null 符号(以下MSN符号と表記す
る)とを組み合わせて符号化を行い、これをビタビ復号
することによって検出能力を高めるようにした手法も提
案されている(例えば米国特許第5,095,484
号)。
【0012】PR(1,−1)チャンネルと、8/10
MSN符号とを組み合わせた系におけるトレリス線図の
一例を図8に示す。図8には、6個の状態が示されてい
る。各状態の左側にある記号は、ビタビデコーダの検出
結果/デコーダ入力を2ビット/2サンプル単位で示し
たものである。例えば、01/−11と表示されている
場合には、ビタビデコーダに入力された値が−1,1の
2サンプルの時に検出結果が01の2ビットとなる、と
いうことを表している。この場合に、各状態に対するパ
スメトリックを計算する式は、以下に示す(1)〜
(6)のようになる。
【0013】 pm'1 = max{pm1+bm-11, pm2+bm01 } (1) pm'2 = max{pm1+bm0-1, pm2+bm1-1, pm3+bm -10,pm4+bm00 } (2) pm'3 = max{pm1+bm00, pm2+bm10, pm3+bm-11,pm4+bm01} (3) pm'4 = max{pm3+bm0-1, pm4+bm1-1, pm5+bm-10,pm6+bm00} (4) pm'5 = max{pm3+bm00, pm4+bm10, pm5+bm-11,pm6+bm01} (5) pm'6 = max{pm5+bm0-1, pm6+bm1-1} (6) 但し、式(1)において、ある時刻における状態1での
パストリックの値をpm1 、デコーダ入力がv1v2の時の
ブランチメトリックをbmv1v2としている。さらに、p
1 およびブランチメトリックbmv1v2に基づいて計算
される新たなパスメトリックの値をpm1 ' としてい
る。式(2)〜式(6)においても、それぞれ状態2〜
状態6について同様な表現を用いている。
【0014】例えば、実際に観測されたサンプル値をz1
z2、振幅基準レベルをRとすると、bmv1v2は、以下の
ように計算される。
【0015】 bmv1v2=−(v1R−z1)2−(v2R−z2)2 =−v1 22 +2v1Rz1−z1 2 −v2 2 2 +2v2Rz2−z2 2 (7) 上述したように、パスメトリックを計算することは、パ
スを選択する手段の一部である。そして、式(1)〜式
(6)によって計算される各パスメトリックの値を比較
して、最小のものに対応する項が選択される。従って、
パスメトリックの絶対値には意味が無く、各パスメトリ
ックの大小関係にのみ意味がある。他方、式(1)〜式
(6)の右辺全てに同じ値を掛ける、または同じ値を加
える等の操作を施しても、式(1)〜式(6)によって
計算される各パスメトリックの大小関係は、変わらな
い。そこで、2乗演算を省くため、以下に示す式(8)
の値を新たにbmとして演算する。
【0016】 (bm+z1 2+z2 2)/R (8) このようにすれば、演算に用いるbmは、以下に示す
(9)のようなものとなり、演算を簡略化することがで
きる。
【0017】 bmv1v2 =−v1 2 R+2v1z1−v2 2 R+2v2z2 (9) ACSでは、このようなbmを用いて式(1)〜式
(6)を計算し、計算結果に基づいてどの項が選択され
たかをパスメモリに出力する。これが、各状態における
最尤ブランチを示している。
【0018】一方、パスメモリは、ACSが出力する最
尤ブランチ選択結果を受取って、シリアルシフト/パラ
レルロードレジスタにより最尤パスを決定する処理を行
ない、検出結果を出力する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにして、
ビタビデコーダが検出結果を出力するまでには、ACS
における処理時間に加え、ローカルパスメモリのメモリ
長、すなわちチャンネル符号化方法によって規定される
符号語長に相当する時間がかかる。さらに、ビタビデコ
ーダの後段に設けられているチャンネル復号化器におけ
る処理にも、所定の時間がかかる。このため、デコード
遅延時間は、ビタビデコーダの動作による遅延時間とそ
の後段のチャンネル復号化器の動作による遅延時間の和
となり、デコード遅延時間が大きいという問題点があっ
た。
【0020】従って、この発明の目的は、デコード遅延
時間を減少させることが可能なビタビデコーダおよび情
報再生装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
データが供給され、ブランチメトリックを計算し、計算
されたブランチメトリックを加算して、パスメトリック
を求め、求められたパスメトリックに基づいて最尤ブラ
ンチを選択し、選択された最尤ブランチから複数個のシ
フトレジスタからなるパスメモリによって、最尤パスを
出力するようにしたビタビデコーダにおいて、複数個の
シフトレジスタの途中に、チャンネル復号を行うチャン
ネル符号としてのブロック符号のチャンネル復号化手段
が設けられることを特徴とするビタビデコーダである。
【0022】請求項2の発明は、パーシャルレスポンス
方式とチャンネル符号としてのブロック符号とを利用し
て情報記録媒体から情報を再生する情報再生装置であっ
て、ブロック符号を復号化するチャンネル復号化手段、
並びに情報記録媒体から再生された再生信号を最尤復号
法によって復号するビタビデコーダを有し、ビタビデコ
ーダ中のパスメモリが、複数個のシフトレジスタからな
るものにおいて、ビタビデコーダ中の複数個のシフトレ
ジスタの途中に、チャンネル復号化手段が設けられてい
ることを特徴とする情報再生装置である。
【0023】以上のような構成によれば、ビタビデコー
ダのパスメモリにおいて、例えば2サンプル毎等、符号
語長よりも小さい単位での処理が必要な部分と、その後
段の数サンプルをまとめて処理する部分との構成を分離
することができる。
【0024】具体的には、符号語長よりも小さい単位で
の処理が必要な部分は、ACSによって供給される最尤
ブランチ選択結果から、符号語長に相当する長さの生き
残りパスを推定する、シリアルシフト/パラレルロード
レジスタから構成される部分である。また、その後段の
数ビットをまとめて処理する部分は、符号語のビット数
に等しいビット数を単位としてシフトを行うレジスタを
含む、シフトレジスタおよびチャンネル復号化手段であ
る。
【0025】このように、シリアルシフト/パラレルロ
ードレジスタから構成される部分が符号語長に等しいビ
ット数を単位として出力を発生することによって、シフ
トレジスタの段間にチャンネル復号化手段を設けること
により、チャンネル符号の復号を行うことができる。
【0026】この発明においては、上述の構成、すなわ
ちシリアルシフト/パラレルロードレジスタから構成さ
れる部分の後段にチャンネル復号化器を設ける構成によ
り、シリアルシフト/パラレルロードレジスタから構成
される部分の動作の時間間隔と、後段のレジスタの動作
の時間間隔との差を利用してチャンネル復号化器が動作
を行うことが可能となる。
【0027】従って、ビタビデコーダが情報語を出力
し、かかる情報語を直接ハードディスクコントローラに
転送するようにすることができる。このため、従来、チ
ャンネル復号化器がビタビデコーダの後段に設けられて
いたために生じていた、チャンネル復号化によって生じ
る遅延時間を無くす、若しくは減少させることができ、
デコード遅延時間を減少させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て説明する。図1は、この発明を磁気ディスク装置に適
用した一実施例の構成を示すブロック図である。記録デ
ータは、ハードディスクコントローラによってチャンネ
ル符号化器28に供給される。チャンネル符号化器28
は、供給された記録データをMSN符号に変調する。こ
の発明の一実施例においては、上述の8/10MSN符
号を用いている。
【0029】一方、磁気ディスク29から再生された再
生信号は、再生アンプ21によってゲイン調整等がなさ
れた後に、A/D変換器22によってディジタル信号に
変換される。かかるディジタル信号は、さらに、等化器
23によってパーシャルレスポンスクラスIVすなわちP
R(1,0,−1)の特性に等化される。等化された信
号は、PLL26、バイト同期検出回路30およびビタ
ビデコーダ24に供給される。PLL26は、供給され
た信号に基づいてデータクロックおよびサーボロックを
再生する。また、バイト同期検出回路30は、供給され
た信号に基づいてバイトバウンダリを検出する。
【0030】ビタビデコーダ24は、後述するように、
チャンネル復号化器を内部に有している。このため、上
述したように供給される等化された信号にビタビ復号お
よびチャンネル復号化を施し、情報語を再生することが
できる。そして、再生した情報語をハードディスクコン
トローラに供給する。
【0031】図2に、ビタビデコーダ24の詳細なブロ
ック図を示す。図7を用いて上述したような理由によ
り、以下のような、偶数番目系列と奇数番目系列に対す
る処理を並行して行う構成が可能となる。すなわち、等
化器23から供給された再生信号は、1サンプルおきに
スイッチャ41によってデインターリーブされて、それ
ぞれ偶数番目系列を処理する処理回路32、奇数番目系
列を処理する処理回路33に供給される。偶数番目系列
を処理する処理回路32の構成と、奇数番目系列を処理
する処理回路33の構成とは、全く同様のものである。
図2においては、偶数番目系列を処理する処理回路32
について詳細に示した。偶数番目系列を処理する処理回
路32において、ブランチメトリック演算回路42、最
尤パスメトリック選択回路43およびラッチ44によ
り、上述のACSが構成される。
【0032】一方、この発明の一実施例において、PR
(1,−1)チャンネルと、8/10MSN符号とを組
合わせた系において、ビタビデコーダ24が追跡するト
レリスは、例えば、図9を用いて上述したような、連続
する2サンプルの値の処理に関する6個の状態を有する
ものである。従って、ACSにおいてなされるパスメト
リックの値の計算、および計算されたパスメトリックの
値に基づく最尤ブランチの選択は、かかるトレリス線図
の内部の6個の状態に対応する、6個の系列について行
われる。
【0033】連続する2サンプルの値をz1、z2とする
と、ブランチメトリック演算回路42では、以下に示す
各式に従ってbm-10 〜bm10が計算される。
【0034】 bm-10 =R−2z1 bm-11 =−2z1 +2z2 bm0-1 =R−2z2 bm00 =2R bm01 =R+2z2 bm1-1 =2z1 −2z2 bm10 =R+2z1 このように計算されるブランチメトリックbm-10 〜b
10を用いて、最尤パスメトリック選択回路43では、
上述の式(1)〜式(6)によって計算されるパスメト
リックの値を最小とするように、最尤ブランチが選択さ
れる。さらに、ラッチ44によって、かかる最尤ブラン
チの選択のために計算されたパスメトリックの値がラッ
チされ、後続のブランチメトリックの値に基づく新たな
パスメトリックの計算に用いられる。
【0035】このようにして選択された選択結果は、パ
スメモリ45に供給される。パスメモリ45では、供給
される選択結果から、生き残りパスを1個にしぼる処理
が行なわれる。パスメモリ45は、このため、上述の6
個の状態に対応する6個の同一な処理系を有している。
【0036】パスメモリ45によって生き残りパスとさ
れたパスは、偶数番目の系列を処理する回路32による
検出データとして、データ合成回路34に供給される。
一方、奇数番目の系列を処理する回路33によっても、
同様にして検出データが生成され、データ合成回路34
に供給される。データ合成回路34は、このようにして
供給された偶数番目の系列からの検出データと、奇数番
目の系列からの検出データとを合成して、復号データを
生成する。
【0037】以下、パスメモリ45の構成および動作に
ついて図3を参照して説明する。パスメモリ45は、ロ
ーカルパスメモリ51およびグローバルパスメモリから
構成される。ローカルパスメモリ51は、パラレルロー
ド/シリアルシフトレジスタによって構成され、符号語
長に等しい10ビットの長さを持つものである。また、
グローバルパスメモリは、各状態についてそれぞれ設け
られたシフトレジスタと、レジスタ571 〜576 と、
レジスタ581 〜586 と、セレクタ56、59、60
とからなる。レジスタ521 、541 、551 により一
つのシフトレジスタが構成される。同様にレジスタ52
2 、542 、552 によりもう一つのシフトレジスタが
構成され、さらに同様にレジスタ523 、543 、55
3 、レジスタ524 544 、554 、レジスタ525
545 、555 およびレジスタ526 、546 、556
によって各々一つのシフトレジスタが構成される。
【0038】最尤パスメトリック選択回路43から供給
される最尤ブランチ選択結果は、ローカルパスメモリ5
1に供給される。ローカルパスメモリ51は、最尤パス
メトリック選択回路43から供給された最尤ブランチ選
択結果に基づいて、10ビットからなる生き残りパスを
決定する。そして、かかる生き残りパスを10ビットを
単位としてシフトを行うレジスタ521 〜526 にそれ
ぞれ供給する。
【0039】レジスタ521 〜526 は、供給された1
0ビットからなる生き残りパスを、1クロック遅延させ
た後に、チャンネル復号化器として設けられている8/
10デコーダ531 〜536 にそれぞれ供給する。
【0040】ところで、チャンネル復号化器としては、
この発明が適用される情報再生装置において用いられて
いるチャンネル符号化方法に対応するものが用いられ
る。チャンネル符号化方法として8/10変換を用いる
この発明の一実施例においては、チャンネル復号化器と
して8/10デコーダ531 〜536 が用いられる。後
述するように8/10デコーダ531 〜536 は、供給
された10ビットからなる生き残りパス、すなわち10
ビットの符号語から8ビットの情報語を復号する。8/
10デコーダ531 〜536 としては、例えば、8/1
0復号化に必要なデータテーブルを記憶したROM等の
記憶手段を内蔵するもの等が用いられる。
【0041】8/10デコーダ531 〜536 によって
復号された8ビットからなる情報語は、8ビットを単位
としてシフトを行うレジスタ541 〜546 にそれぞれ
供給される。レジスタ541 〜546 は、供給された情
報語を1クロック遅延させた後に、8ビットを単位とし
てシフトを行うレジスタ551 〜556 にそれぞれ供給
する。レジスタ551 〜556 は、供給された情報語を
1クロック遅延させた後にセレクタ56に供給する。
【0042】セレクタ56は、供給された6個の情報語
から、最も的確なものを選択する。後述するように、か
かる選択のための動作において遅延時間が生じるので、
パスメモリ45全体の動作タイミングを合わせるため
に、上述のレジスタ551 〜556 およびレジスタ55
1 〜556 が設けられている。セレクタ56が選択した
復号系列は、検出データとして、上述のデータ合成回路
34に供給される。
【0043】セレクタ56に供給される6系列の生き残
りパス(情報語)は、本来、一致しているはずである
が、実際には、再生信号中のノイズ等の影響で一致しな
いこともあり得る。そこで、上述したように、セレクタ
56においては、多数決、メトリックの大小等の基準に
よって、供給される6系列の生き残りパスからより的確
な復号系列が選択される。このような選択のための構成
および動作について、引続き図3を参照して以下に説明
する。
【0044】ローカルパスメモリ51は、出力する生き
残りパス毎に、10サンプル前の状態を計算する。状態
数が6なので、10サンプル前の状態は、3ビットのデ
ータによって表現することができる。かかる3ビットの
データは、それぞれレジスタ571 〜576 に供給され
る。レジスタ571 〜576 は、供給された3ビットの
データを1クロック遅延させた後に、レジスタ581
586 およびセレクタ60に供給する。レジスタ581
〜586 は、供給された3ビットのデータを1クロック
遅延させた後に、セレクタ59に供給する。
【0045】セレクタ60は、上述したようにレジスタ
571 〜576 から3ビットのデータを6系列に対して
供給されるが、他方、かかる6系列の3ビットのデータ
に後続してローカルパスメモリ51が出力する3ビット
のデータを、1系列についてのみ供給される。そして、
この1系列についての3ビットのデータの値に基づい
て、レジスタ571 〜576 から供給された6系列の3
ビットのデータから、最も的確なデータを選択する。さ
らに、選択したデータをセレクタ59に供給する。
【0046】セレクタ59は、セレクタ60によって選
択された最も的確なデータの値に基づいて、レジスタ5
1 〜586 から供給された6系列の3ビットのデータ
から、最も的確な状態を表すデータを選択する。そし
て、選択したデータをセレクタ56に供給する。
【0047】このようなセレクタ59およびセレクタ6
0の動作には、略1クロック分の時間を要する。このた
め、上述したように、パスメモリ45全体の動作タイミ
ングを合わせるために、レジスタ541 〜546 、レジ
スタ551 〜556 およびレジスタ581 〜586 が設
けられている。
【0048】セレクタ56は、上述したようにレジスタ
551 〜556 から6個の情報語を供給されるが、他
方、上述したようにセレクタ59により選択された、最
も的確なデータを供給される。そして、セレクタ56
は、セレクタ59から供給された最も的確なデータの値
に基づいて、レジスタ551 〜556 から供給された6
個の情報語から、最も的確な情報語を選択する。さら
に、選択した情報語を上述のデータ合成回路34に供給
する。
【0049】以上のような、最も的確な情報語系列を選
択するための動作全体に関するタイミングについて説明
する。ローカルパスメモリ51が生き残りパスを出力す
る時点を基準とすると、セレクタ60の出力は、2クロ
ック前すなわち20サンプル前の状態を表し、セレクタ
59の出力は、3クロック前すなわち30サンプル前の
状態を表す。また、同様にローカルパスメモリ51が生
き残りパスを出力する時点を基準とすると、セレクタ5
6に供給される6個の情報語は、3クロック前すなわち
30サンプルに出力された生き残りパス(符号語)から
復号されたものとなる。従って、セレクタ56は、30
サンプル前の状態を参照して、30サンプル前の6系列
の生き残りパス(符号語)から復号された情報語のうち
から最も的確なものを選択することになる。
【0050】さらに、ビタビデコーダ中に設けられるパ
スメモリの系列数より少ない個数、例えば1個のチャン
ネル復号化器を用い、このようなチャンネル復号化器を
時分割で使用するようにした、この発明の他の一実施例
について以下に説明する。この発明の他の一実施例の回
路構成を図4に示す。図4においては、上述したこの発
明の一実施例において用いられるチャンネル復号化器、
すなわち8/10デコーダ531 〜536 に代わって、
後述するような8/10復号化手段100が用いられ
る。その他の構成は、図3に示したこの発明の一実施例
の構成と同様なものとされる。
【0051】8/10復号化手段100の詳細を図5に
示す。8/10復号化手段100は、1個の8/10デ
コーダ101を有しており、8/10デコーダ101の
入力側および出力側に、6個の系列に対応する切替えス
イッチ102および切替えスイッチ103が設けられて
いる。切替えスイッチ102は、レジスタ521 〜52
6 のそれぞれの出力を1シフトの時間内で順次選択す
る。この切替えスイッチ102の動作と同期して、切替
えスイッチ103が切替わり、8/10デコーダ101
の出力をレジスタ541 〜546 に供給する。従って、
切替えスイッチ102および切替えスイッチ103が適
切なタイミングで動作することにより、8/10デコー
ダ101を時分割で使用することができる。
【0052】上述のこの発明の一実施例、およびこの発
明の他の一実施例においては、この発明を適用した磁気
ディスク装置について説明したが、再生系においてパー
シャルレスポンス方式を用いるものであれば、他の情報
再生装置に対してもこの発明を適用することができる。
例えば光磁気ディスク等のディスク状情報記録媒体を用
いる情報再生装置、および例えば磁気テープ等のテープ
状情報記録媒体を用いる情報再生装置等にもこの発明を
適用することができる。
【0053】また、上述のこの発明の一実施例、および
この発明の他の一実施例においては、PR(1,0,−
1)を2個の独立なPR(1,−1)とみなして復号す
る磁気ディスク装置について説明したが、例えば、PR
(1,−1)、PR(1,1)等を対象とした情報再生
装置についてもこの発明を適用することができる。
【0054】さらに、上述のこの発明の一実施例、およ
びこの発明の他の一実施例においては、8/10MSN
符号をデコードするものについて説明したが、符号化方
法としてMSN符号化方法を用いないものにもこの発明
を適用することができる。
【0055】また、8/10MSN符号と異なる符号語
長の符号化方法を用いる場合には、ローカルパスメモリ
およびその後段のレジスタのうち、チャンネル復号化器
の前段に位置するレジスタを、符号語のビット数に等し
いビット数を単位として処理をするものとすれば良い。
例えば、チャンネル符号として8/9符号を用いる場合
には、ローカルパスメモリ、およびその後段のレジスタ
のうち、チャンネル復号化器の前段に位置するレジスタ
は、9ビットを単位として処理を行うものであれば良
い。
【0056】図3において、チャンネル復号化器として
の8/10デコーダ531 〜53 6をレジスタ541
54 6の後段、またはレジスタ551 〜55 6の後段に
設けるようにしても良い。但し、一般にチャンネル符号
の場合、符号語のデータ長よりも情報語のデータ長の方
が小さい。このため、チャンネル復号化器が早い段階に
設けられる程、後段のレジスタがより小さいデータ長の
情報語を処理すれば良いことになり、回路構成を小さな
ものとすることができる。
【0057】
【発明の効果】上述したように、この発明は、チャンネ
ル復号化器をビタビデコーダのパスメモリの途中、すな
わちシリアルシフト/パラレルロードレジスタから構成
される部分から符号語長毎にまとめた出力を発生すると
共に、後段に位置する符号語長のレジスタを含むシフト
レジスタの途中の位置に設けたものである。このような
構成により、パスメモリが必要とする処理時間内でチャ
ンネル復号を行うことが可能となる。
【0058】従って、ビタビデコーダが情報語を出力
し、かかる情報語を直接ハードディスクコントローラに
転送するようにすることができる。このため、従来、チ
ャンネル復号化器がビタビデコーダの後段に設けられて
いたために生じていた、チャンネル復号化によって生じ
る遅延時間を無くす、若しくは減少させることができ、
デコード遅延時間を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図である。
【図2】この発明の一実施例に用いられるビタビデコー
ダの構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の一実施例に用いられるビタビデコー
ダの構成の一部を詳細に示すブロック図である。
【図4】この発明の他の一実施例に用いられるビタビデ
コーダの構成の一部を詳細に示すブロック図である。
【図5】図4に示したこの発明の他の一実施例に用いら
れるビタビデコーダの構成の一部をさらに詳細に示すブ
ロック図である。
【図6】従来から用いられている、パーシャルレスポン
スの記録再生系の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】パーシャルレスポンス(1,0,−1)とパー
シャルレスポンス(1,−1)の関係を説明するための
略線図である。
【図8】パーシャルレスポンス(1,−1)と、8/1
0MSN符号とを組み合わせた系のトレリス線図の一例
を示す略線図である。
【符号の説明】
24・・・ビタビデコーダ、28・・・チャンネル符号
化器、23・・・等化器、32・・・偶数番目系列を処
理する処理回路、33・・・奇数番目系列を処理する処
理回路、34・・・データ合成回路、42・・・ブラン
チメトリック演算回路、43・・・最尤パスメトリック
選択回路、44・・・ラッチ、45・・・パスメモリ、
51・・・ローカルパスメモリ、521 〜526 ・・・
レジスタ、531 〜536 ・・・8/10デコーダ、5
1 〜546 ・・・レジスタ、551 〜556 ・・・レ
ジスタ、571 〜576 ・・・レジスタ、581 〜58
6・・・レジスタ、56・・・セレクタ、59・・・セ
レクタ、60・・・セレクタ、100・・・8/10復
号化手段、101・・・8/10デコーダ、102・・
・切替えスイッチ、103・・・切替えスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データが供給され、ブランチメトリ
    ックを計算し、計算されたブランチメトリックを加算し
    て、パスメトリックを求め、求められたパスメトリック
    に基づいて最尤ブランチを選択し、選択された最尤ブラ
    ンチから複数個のシフトレジスタからなるパスメモリに
    よって、最尤パスを出力するようにしたビタビデコーダ
    において、 上記複数個のシフトレジスタの途中に、チャンネル復号
    を行うチャンネル符号としてのブロック符号のチャンネ
    ル復号化手段が設けられることを特徴とするビタビデコ
    ーダ。
  2. 【請求項2】 パーシャルレスポンス方式とチャンネル
    符号としてのブロック符号とを利用して情報記録媒体か
    ら情報を再生する情報再生装置であって、 上記ブロック符号を復号化するチャンネル復号化手段、
    および上記情報記録媒体から再生された再生信号を最尤
    復号法によって復号するビタビデコーダを有し、 上記ビタビデコーダ中のパスメモリが複数個のシフトレ
    ジスタからなる情報再生装置において、 上記ビタビデコーダ中の上記複数個のシフトレジスタの
    途中に、上記チャンネル復号化手段が設けられているこ
    とを特徴とする情報再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 上記チャンネル復号化手段の個数が上記のパスメモリが
    有する処理系列数より少ないことを特徴とするビタビデ
    コーダまたは情報再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 上記チャンネル復号化手段は、 チャンネル符号としてとり得る符号間の最小距離が所定
    値以上になるような、チャンネル符号の復号化を行うこ
    とを特徴とするビタビデコーダまたは情報再生装置。
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