JPH08167248A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JPH08167248A
JPH08167248A JP31015394A JP31015394A JPH08167248A JP H08167248 A JPH08167248 A JP H08167248A JP 31015394 A JP31015394 A JP 31015394A JP 31015394 A JP31015394 A JP 31015394A JP H08167248 A JPH08167248 A JP H08167248A
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JP31015394A
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Nobuhiro Hayashi
信裕 林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デコード結果のビットエラーレートを悪化さ
せずに、デコード遅延を短くする。 【構成】 0の最大ランがKビットとなるように制限す
るチャネル符号で、磁気ディスク53に記録されたデー
タが、ビタビデコーダ57において、K+1段のシフト
レジスタを有するパスメモリを用い、ビタビ復号法に基
づいて復号される。パスメモリは、0または1それぞれ
を仮判定するための2つのシフトレジスタを有してお
り、そのうちの1を仮判定するためのシフトレジスタの
出力が、復号結果とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ディスクや
磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスクなどに記録さ
れたディジタルデータを再生する場合に用いて好適な情
報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、例えば磁気記録再生装置(例え
ば、磁気ディスク装置や磁気テープ装置など)または光
記録再生装置(例えば、光ディスク装置や光磁気ディス
ク装置など)においては、変調符号としてパーシャルレ
スポンスクラスIV(1,0,−1)やI(1,1)な
どが用いられる場合がある。
【0003】例えばパーシャルレスポンスクラスIV
(1,0,−1)が用いられる装置では、入力データ
は、1/(1(XOR)D2)でプリコーディングされ
て記録される。なお、Dは遅延オペレータであり、(X
OR)は、排他的論理和を意味する。
【0004】このように記録されたデータは、装置の記
録再生系を介し、ノイズの加わったものとなるが、この
ようなデータを、正確に復号する方法として、例えばビ
タビ復号法に代表される最尤復号法が知られている。ビ
タビ復号法は、着目した点の他、前後のサンプル点の値
も用い、1つの系列として最も確からしい系列を推定し
ていくもので、ビタビ復号法を用いたビタビ復号回路
は、パスメトリックを計算して生き残りパスを推定する
部分と、推定された結果からデコード結果(復号結果)
を得るためのパスメモリの部分から構成される。
【0005】ところで、パスメモリは、データ0または
1をそれぞれ仮判定するための2系列の、状態数分のシ
フトレジスタによって構成される。このパスメモリで
は、ビタビ復号回路への入力データが1のときにはそれ
まで未確定だったデコード結果が確定するが、入力デー
タが0の間は、デコード結果は確定しない。
【0006】しかしながら、実際の再生信号には、ノイ
ズが重畳されているため、例えば1を0と誤るビットエ
ラーを生じる場合がある。このような場合には、その誤
りが生じたビットにおいて確定するはずだったデコード
結果が確定しなくなり、その後、パスメモリがオーバフ
ローすることがある。そして、パスメモリがオーバフロ
ーした場合には、ビットエラーの生じた復号結果が得ら
れることになる。
【0007】そこで、このオーバフローを防止するため
に、従来は、データにおける0の最大ラン(0の最大連
続個数)に比較して、十分に長いパスメモリ長のパスメ
モリを使用するようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パスメ
モリ長を長くした場合には、それに対応して回路規模が
大きくなり、さらに、再生信号(データ)がビタビ復号
回路に入力されてからデコード結果が出力されるまでの
デコード遅延が大きくなる課題があった。
【0009】即ち、デコード遅延は、パスメトリックを
計算する部分での遅延とパスメモリ長とを加算した値以
下にすることは不可能であるから、パスメモリ長を長く
すると、デコード遅延も大きくなり、このことは、デー
タの高速処理の点から好ましくない。
【0010】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、デコード結果のビットエラーレートを悪
化させることなく、デコード遅延を低減することができ
るようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の情報再生
装置は、パーシャルレスポンス方式を利用して記録媒体
からデータを再生し、ビタビ復号法に基づいて、パスメ
モリを用いてデータを復号する情報再生装置であって、
パスメモリは、K+2段のシフトレジスタを有し、デー
タは、0の最大ランがKビットとなるように制限するチ
ャネル符号で、記録媒体に記録されていることを特徴と
する。
【0012】この情報再生装置においては、パスメモリ
が、0または1それぞれを仮判定するための2つのk+
2段のシフトレジスタを有する場合、チャネル符号を、
1の数が0の数よりも多い符号とし、パスメモリが有す
る2つのシフトレジスタのうちの1を仮判定するための
ものの出力を、復号結果とすることができる。また、パ
スメモリが、0または1それぞれを仮判定するための2
つのK+2段のシフトレジスタを有する場合、チャネル
符号を、0の数が1の数よりも多い符号とし、パスメモ
リが有する2つのシフトレジスタのうちの0を仮判定す
るためのものの出力を、復号結果とすることができる。
【0013】本発明の第2の情報再生装置は、パーシャ
ルレスポンス方式を利用して記録媒体からデータを再生
し、ビタビ復号法に基づいて、パスメモリを用いてデー
タを復号する情報再生装置であって、パスメモリは、0
または1それぞれを仮判定するための2つのK+1段の
シフトレジスタを有し、データは、0の最大ランがKビ
ットとなるように制限するチャネル符号で、記録媒体に
記録されており、パスメモリが有する2つのシフトレジ
スタのうちの1を仮判定するためのものの出力を、復号
結果とすることを特徴とする。
【0014】この情報再生装置においては、チャネル符
号を、1の数が0の数よりも多い符号とすることができ
る。
【0015】データが、パーシャルレスポンス(1,−
1)を使用して記録媒体に記録されている場合、パーシ
ャルレスポンス(1,−1)による処理を行う処理手段
によって、データを復号することができる。さらに、デ
ータが、パーシャルレスポンスクラスIVを使用して記
録媒体に記録されている場合、パーシャルレスポンス
(1,−1)による処理を行う一対の処理手段をインタ
ーリーブしながら使用することによって、データを復号
することができる。また、データを、0の最大ランがK
ビットとなるように制限するチャネル符号で、記録媒体
に記録する記録手段(例えば、図22に示すチャネル符
号化器51など)を備えることができる。
【0016】
【作用】本発明の第1の情報再生装置においては、0の
最大ランがKビットとなるように制限するチャネル符号
で、記録媒体に記録されたデータが、K+2段のシフト
レジスタを有するパスメモリを用い、ビタビ復号法に基
づいて復号される。従って、パスメモリ長が短いので、
デコート遅延を低減することができる。さらに、この場
合、従来の場合に比較して、デコード結果のビットエラ
ーレートを向上させることが可能となる。
【0017】本発明の第2の情報再生装置においては、
0の最大ランがKビットとなるように制限するチャネル
符号で、記録媒体に記録されたデータが、K+1段のシ
フトレジスタを有するパスメモリを用い、ビタビ復号法
に基づいて復号される。そして、この場合、パスメモリ
は、0または1それぞれを仮判定するための2つのシフ
トレジスタを有しており、そのうちの1を仮判定するた
めのシフトレジスタの出力が、復号結果とされる。従っ
て、パスメモリ長が短いので、デコート遅延を低減する
ことができる。さらに、この場合、デコード結果のビッ
トエラーレートの悪化を防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
その前段階の準備として、本発明の前提となる技術、お
よび本発明の原理について説明する。
【0019】[本発明の前提となる技術]例えば、磁気
記録再生装置または光記録再生装置における変調符号に
は、パーシャルレスポンスが用いられるが、パーシャル
レスポンスの種類としては、良く使われるものに、PR
S(1,1)(クラスI)、PRS(1,−1)、PR
S(1,0,−1)(クラスIV)などがある。図1
(a)に示す演算回路101は、PRS(1,0,−
1)を用いるものであり、図1(b)に示す演算回路1
02,103は、PRS(1,−1)を用いるものであ
る。PRS(1,0,−1)のシステム多項式G(D)
は、G(D)=1−D2であり、PRS(1,−1)の
システム多項式G(D)は、G(D)=1+Dである。
ここで、Dは遅延オペレータである。
【0020】演算回路101は、孤立した論理1が入力
されたとき、1,0,−1のデータを順次出力する回路
であり、演算回路102,103は、孤立した論理1が
入力されたとき、1,−1のデータを順次出力する回路
である。
【0021】図1(a)に示す演算回路101(PRS
(1,0,−1))では、G(D)=1−D2のシステ
ム多項式を有するため、あるサンプル時刻kにおける入
力データykは、常に2つ前のサンプルyk-2と演算され
る。従って、奇数番目のサンプルと偶数番目のサンプル
は、実質的に独立しており、それぞれが独立なパーシャ
ルレスポンスPRS(1,−1)の系列とみなすことが
できる。即ち、図1(a)の回路は、図1(b)に示す
ように、パーシャルレスポンスPRS(1,−1)の演
算回路102,103に、スイッチ104を切り換え
て、入力データの奇数番目のサンプルと偶数番目のサン
プルをそれぞれ供給し、処理させ、その出力をスイッチ
105で合成して出力する回路と等価である。
【0022】つまり、演算回路102,103(PRS
(1,−1))をインタリーブしながら使用することに
よるデコードと、演算回路101(PRS(1,0,−
1))によるデコードは、本質的には同じであり、ここ
ではパーシャルレスポンスPRS(1,0,−1)を例
にとって説明する。
【0023】パーシャルレスポンスPRS(1,0,−
1)自体はエラーを伝搬する性質を有し、ある条件で1
ビットエラーがおこると壊滅的なエラーを引き起こす恐
れがある。そこで、これを防ぐため、記録する前にプリ
コーディングしておく必要がある。このプリコーディン
グは、パーシャルレスポンスの逆変換を行うことで実現
することができる。
【0024】図2は、このようにプリコードを行って、
パーシャルレスポンスの変復調を行う系の全体の構成を
示している。同図において、プリコーダ111は、1/
(1(XOR)D2)(但し、(XOR)は、排他的論
理和を意味し、図2では、+に○印を付して示してあ
る)の処理を実行する。
【0025】記録データは、このプリコーダ111によ
って、記録データのデータ間の相関を利用して、記録デ
ータの値1および−1の間で変化するプリコードデータ
に変換された後、記録チャンネル回路112に出力され
る。
【0026】記録チャンネル回路112は特別に設けら
れる回路ではなく、磁気記録再生系が本来有している機
能を等価回路として表したものである。この回路では
(即ち、データを磁気的に記録し、これを再生する
と)、演算処理回路113においてプリコーダ111の
出力に対して(1−D)の演算処理が行われる。
【0027】このとき実際の磁気記録チャンネルで発生
するノイズは、この演算結果に加算器114で加算され
るものとして扱い、このノイズを加算したデータ(磁気
記録した後、再生したデータ)が、後段の演算処理回路
115に出力される。演算処理回路115では、記録チ
ャンネル回路112からの出力に対して(1+D)の演
算処理が行われる。
【0028】記録チャンネル回路112から出力される
信号は、信号レベルの範囲を±2とすると、図3に示す
ように、{−2,0,+2}の3つのレベルのいずれか
をとる。これをデコーダ116で元のバイナリデータ
(1または0)にデコードするのに、固定閾値を用いる
3値レベル検出法と、最尤復号法であるビタビデコーデ
ィングが考えられる。
【0029】3値レベル検出法は、0と+2の間、およ
び0と−2の間に、それぞれ、所定のスレショルドレベ
ルを設定し、サンプル点がスレショルドレベルより大き
いか、小さいかを判定することによってデコードするも
のであり、回路が非常に簡単ですむという利点を有する
反面、検出能力が比較的低いという欠点を有する。
【0030】これに対して、最尤復号法(ビタビデコー
ディング)は、前後のサンプル点の値も使ってデータを
復号し、復号した結果得られるデータの系列(パス)を
検出して、もっとも確からしい系列(パス)を推定して
いくという方法であり、3値レベル検出法に較べて高い
検出能力を持っており、同じデータをデコードした場合
には、ビットエラーレートが1桁から2桁改善される。
【0031】次に、デコーダ116をビタビデコーダで
構成する場合の回路例を示すが、その前段階の準備とし
て、ビタビデコーディングについて説明する。PRS
(1,0,−1)を用いた系は、1−D2のシステム多
項式を有するため、4つの状態を有する。この系から1
ビットおきにデータを取り出すと、1つの系(つまり、
PRS(1,−1))となり、そのシステム多項式は1
−Dであるため、2つの状態を有する。
【0032】PRS(1,−1)の状態遷移図は、図4
に示すようになる。即ち、PRS(1,−1)において
は、状態が、ak-2=−1のとき、1が入力されると、
状態が、ak=+1に遷移するとともに、2が出力さ
れ、また−1が入力されると、状態が、元の状態と同一
の状態、即ちak=+1に遷移するとともに、0が出力
される。さらに、状態が、ak-2=+1のとき、1が入
力されると、状態が、ak=−1に遷移するとともに、
−2が出力され、また−1が入力されると、状態が、元
の状態と同一の状態、即ちak=−1に遷移するととも
に、0が出力される。
【0033】この図4の状態遷移図に対応するトレリス
ダイアグラム(尤度追跡図)(以下、トレリスと略す)
は、図5に示すようになる。ここで、このトレリスにお
いては、あるサンプル時刻kにサンプル値(この場合、
演算処理回路115の出力)ykの入力があったとき
に、状態ak-2から状態akへ遷移するブランチメトリッ
ク(尤度の瞬時尺度に相当する)が、サンプル値yk
自乗誤差に−1を乗算した値(−(y2−0)2,−(y
2−2)2,−(y2+2)2,・・・)で示されている。
【0034】ビタビデコーディングは、これらのブラン
チメトリックの総和が最大になるようなパスを見つけ出
すものである。あるサンプル時刻kまでの、状態ak
+1とak=−1それぞれにおけるパスメトリック(尤
度の経路積分に相当)Lk +とLk -は、1つ前のサンプル
時刻k−2までのパスメトリックの値Lk-2を用いて、
次の(1),(2)式のように表わすことができる。
【0035】 Lk +=max{Lk-2 ++〔−(yk−0)2〕,Lk-2 -+〔−(yk−2)2〕} ・・・(1) Lk -=max{Lk-2 ++〔−(yk+2)2〕,Lk-2 -+〔−(yk−0)2〕} ・・・(2)
【0036】ここで、max{A,B}は、A,Bのう
ち、大きい方を選択することを意味する。
【0037】このメトリックを計算しながら最適なパス
を検出するためには、通常、自乗器が3個、加算器が6
個、コンパレータが2個必要となる。そこで、パスメト
リックを忠実に計算していくのではなく、回路を簡単に
するために、Woodらの報告した差動メトリックを用
いたアルゴリズムを使用することができる。
【0038】ここで、状態が2つしかない場合のビタビ
アルゴリズムについて考察する。ビタビアルゴリズム
は、ある時刻kにおける各々の状態について、そこに至
るまでの尤度がもっとも大きくなるようなパスを1つに
しぼりながら、データを決定していくものである。前述
した復号回路(デコーダ116)は、それを忠実に実現
するためのものである。
【0039】即ち、状態ak=+1,−1それぞれにお
けるパスメトリックの差(差動メトリック)は、次式で
表わすことができる。 ΔLk=Lk +−Lk - ・・・(3)
【0040】(1)式から、パスメトリックLk +は、 Lk-2 ++〔−(yk−0)2〕>Lk-2 -+〔−(yk−2)2〕 の場合(状態ak-2=+1から、状態ak=+1へ遷移す
る尤度が大きい場合)、 Lk-2 ++〔−(yk−0)2〕 となり、 Lk-2 ++〔−(yk−0)2〕≦Lk-2 -+〔−(yk−2)2〕 の場合(状態ak-2=−1から、状態ak=+1へ遷移す
る尤度が大きい場合)、 Lk-2 -+〔−(yk−2)2〕 となる。
【0041】一方、(2)式から、パスメトリックLk -
は、 Lk-2 ++〔−(yk+2)2〕>Lk-2 -+〔−(yk−0)2〕 の場合(状態ak-2=+1から、状態ak=−1へ遷移す
る尤度が大きい場合)、 Lk-2 ++〔−(yk+2)2〕 となり、 Lk-2 ++〔−(yk+2)2〕≦Lk-2 -+〔−(yk−0)2〕 の場合(状態ak-2=−1から、状態ak=−1へ遷移す
る尤度が大きい場合)、 Lk-2 -+〔−(yk−0)2〕 となる。
【0042】即ち、整理すると、パスメトリックL
k +は、 4>4yk−△Lk-2 ・・・(C+1) の場合(状態ak-2=+1から、状態ak=+1へ遷移す
る尤度が大きい場合)と、 4≦4yk−△Lk-2 ・・・(C+2) の場合(状態ak-2=−1から、状態ak=+1へ遷移す
る尤度が大きい場合)の2つの場合で値が異なり、ま
た、パスメトリックLk -は、 −4>4yk−△Lk-2 ・・・(C-1) の場合(状態ak-2=+1から、状態ak=−1へ遷移す
る尤度が大きい場合)と、 −4≦4yk−△Lk-2 ・・・(C-2) の場合(状態ak-2=−1から、状態ak=−1へ遷移す
る尤度が大きい場合)の2つの場合で値が異なる。
【0043】従って、(3)式で表される差動メトリッ
ク△Lkは、(C+1)且つ(C-1),(C+2)且つ
(C-2),(C+1)且つ(C-2)、および(C+2)
且つ(C-1)の4(=2×2)通りの場合があること
になる。
【0044】即ち、まず、4>4yk−△Lk-2、且つ−
4>4yk−△Lk-2の場合(生き残りパスが、状態〈+
1〉→状態〈+1〉且つ状態〈+1〉→状態〈−1〉の
パターンとなる場合)、つまり−4>4yk−△Lk-2
場合、差動メトリック△Lkは、 △Lk={Lk-2 ++〔−(yk−0)2〕}−{Lk-2 +
〔−(yk+2)2〕} =Lk-2 +−yk 2−Lk-2 -+yk 2+4yk+4 =4yk+4 となる。
【0045】さらに、4≦4yk−△Lk-2、且つ−4≦
4yk−△Lk-2の場合(生き残りパスが、状態〈−1〉
→状態〈−1〉且つ状態〈−1〉→状態〈+1〉のパタ
ーンとなる場合)、つまり4≦4yk−△Lk-2の場合、
差動メトリック△Lkは、 △Lk={Lk-2 -+〔−(yk−2)2〕}−{Lk-2 -
〔−(yk−0)2〕} =Lk-2 -−yk 2+4yk−4−Lk-2 -+yk 2 =4yk−4 となる。
【0046】また、4>4yk−△Lk-2、且つ−4≦4
k−△Lk-2の場合(生き残りパスが、状態〈−1〉→
状態〈−1〉且つ、状態〈+1〉→状態〈+1〉のパタ
ーンとなる場合)、つまり、−4≦4yk−△Lk-2<4
の場合、差動メトリック△Lkは、 △Lk={Lk-2 ++〔−(yk−0)2〕}−{Lk-2 -
〔−(yk−0)2〕} =Lk-2 +−yk 2−Lk-2 -+yk 2 =△Lk-2 となる。
【0047】そして、4≦4yk−△Lk-2、且つ−4>
4yk−△Lk-2の場合(生き残りパスが、状態〈−1〉
→状態〈−1〉且つ状態〈+1〉→状態〈+1〉のパタ
ーンとなる場合)は、この式を整理すると、4≦4yk
−△Lk-2<−4となることから、ありえない。
【0048】以上から、(3)式は、4yk−ΔLk-2
大きさによって場合分けをすることができ、次の(4)
式のようになる。
【0049】
【数1】
【0050】従って、状態が2つ(ak=+1またはak
=−1に)しかない場合、生き残りパスのパターンとし
ては、次に示す3通りのパターンしかあり得ない。 状態〈−1〉→状態〈−1〉かつ状態〈−1〉→状態
〈+1〉 状態〈−1〉→状態〈−1〉かつ状態〈+1〉→状態
〈+1〉 状態〈+1〉→状態〈+1〉かつ状態〈+1〉→状態
〈−1〉
【0051】ここで、あり得る3種の生き残りパスのパ
ターンを、それぞれ→↑、→→、→↓という3種の2文
字記号で表すことにする。
【0052】(4)式の場合分けの不等式においては、
4yk−ΔLk-2が共通の比較要素として含まれているの
で、この値を4または−4と比較して、その大小を判定
することにより、生き残りパスのパターンが、上述の生
き残りパスのパターンのうちのいずれかであるのかを判
定することができる。つまり、パスメトリックそのもの
を計算しなくても、差動メトリックを計算すれば、その
過程で生き残ったパスを決定し、これによりデータを復
号することができる。
【0053】即ち、ypを、トレリスにおいて、平行パ
ス(→→)以外のパス、即ち、上向きの発散(→↑)ま
たは下向きの発散(→↓)が現れたときの地点(loc
ation p)のサンプル値とするとともに、βを、
いわば補正項として、ΔLk=4yp−4βとおいて変数
変換すると、(4)式は、次の(5)式のように表すこ
とができる。
【0054】
【数2】
【0055】ここで、(5)式の左辺と右辺を比較する
ことにより、上段または下段で等式が成立する場合、即
ち生き残りパスのパターンとして上向きの発散(→↑)
または下向きの発散(→↓)が現れた場合、βは、1ま
たは−1とそれぞれなることが判る。
【0056】従って、βは、いまの地点からさかのぼっ
て、最初の、上向きの発散(→↑)または下向きの発散
(→↓)が現れる地点(location p)での発
散の方向(つまり、その地点(location p)
での生き残りパスのパターンが、上向きの発散(→↑)
および下向きの発散(→↓)のうちのいずれであった
か)を表している。
【0057】例えば、いまの地点からさかのぼって、最
初に現れた発散が、上向きの発散(→↑)であった場
合、つまりβ=+1である場合、いまの地点での生き残
りパスのパターンは、(5)式における場合分けの不等
式のβに1を代入することにより、0≦yk−ypのと
き、上向きの発散(→↑)、−2≦yk−yp<0のと
き、平行パス(→→)、yk−yp<−2のとき、下向き
の発散(→↓)と判定される(図6)。
【0058】さらに、この場合、(5)式の左辺と右辺
を比較することにより、βとyp は、0≦yk−ypのと
き、yp←yk,β←+1、−2≦yk−yp<0のとき、
p←yp,β←β、yk−yp<−2のとき、yp←yk
β←−1のように更新される(図6)。
【0059】同様にして、いまの地点からさかのぼっ
て、最初に現れた発散が、下向きの発散(→↓)であっ
た場合、つまりβ=−1である場合、いまの地点での生
き残りパスのパターンは、(5)式における不等式のβ
に−1を代入することにより、2≦yk−ypのとき、上
向きの発散(→↑)、0≦yk−yp<2のとき、平行パ
ス(→→)、yk−yp<0のとき、下向きの発散(→
↓)と判定され、βとypは、(5)式の左辺と右辺を
比較することにより、2≦yk−ypのとき、yp←yk
β←+1、0≦yk−yp<2のとき、yp←yp,β←
β、yk−yp<0のとき、yp←yk,β←−1のように
更新される。
【0060】従って、βの表す意味は、式の上でいう
と、判定するための閾値にオフセットを加える役割を果
たしているものと見ることができる(この点について
は、表1、表2を参照して後述する)。
【0061】生き残りパスパターンとして、上向きの発
散(→↑)または下向きの発散(→↓)が現れたとき、
その地点(location k)より1つ前の発散が
現れた地点(location p)から、その地点
(location k)までのパスを確定することが
でき、これを繰り返すことによりデータを復号すること
が可能となる。
【0062】このようなビタビアルゴリズムに基づいて
データを復号するデコーダ116の詳細構成例を図7に
示す。演算処理回路115(図2)からの再生データ
は、処理回路10または20に入力され、その偶数列サ
ンプルまたは奇数列サンプルが、個別にそれぞれ処理さ
れた後、合成回路2において、切換回路1が出力する切
換信号のタイミングに基づいて、元の順序に復元され、
出力される。即ち、処理回路10,20は、PRS
(1,−1)による処理を行うものであり、再生データ
は、処理回路10,20がインターリーブしながら使用
されることにより復号される。
【0063】なお、図7では、偶数列サンプルを処理す
る処理回路10の構成が詳細に示されているが、奇数列
サンプルを処理する処理回路20も同様に構成される。
【0064】処理回路10において、演算処理回路11
5からの再生データは、切換回路1から出力される切換
信号に対応して、偶数列サンプル/奇数列サンプルのタ
イミングでON/OFFするスイッチ14を介して減算
回路11およびレジスタ12bに供給される。即ち、減
算回路11およびレジスタ12bには、再生データの偶
数列サンプルが供給される。
【0065】レジスタ12bは、1つ前の発散地点にお
けるサンプル値ypを記憶し、減算回路11は、入力さ
れた偶数列サンプルykからレジスタ12bに記憶され
ている値ypを減算して((yk−yp)を演算して)、
比較回路13に出力する。
【0066】比較回路13は、閾値である+2,0,−
2、減算回路11の出力(yk−yp)、およびレジスタ
12aに記憶されているβに対応して、表1および表2
に示す演算処理を行い、演算結果に対応して、表1、表
2に示す出力データを出力する。この演算の詳細は、図
9および図10を参照して後述する。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】パスメモリ15は、N個のフリップフロッ
プDp0乃至DpN-1の間に、N−1個のセレクタSp1
乃至SpN-1が交互に縦接続された、データ1を仮判定
するためのシリアルシフトレジスタと、同じくN個のフ
リップフロップDm0乃至DmN -1の間に、N−1個のセ
レクタSm1乃至SmN-1が交互に縦接続された、データ
0を仮判定するためのシリアルシフトレジスタとがパラ
レルに接続されたパラレルロード/シリアルシフトレジ
スタとして構成されている。
【0070】なお、パスメモリ15の出力を、上述の2
つのシリアルシフトレジスタのうちの、例えばデータ1
を仮判定するためのシリアルシフトレジスタの最終段
(フリップフロップDpN-1)から得る場合には、他方
のデータ0を仮判定するためのシリアルシフトレジスタ
の最終段(セレクタSmN-1およびフリップフロップD
N -1)は設ける必要がなく、さらにデータ0を仮判定
するためのシリアルシフトレジスタの最前段に対する入
力は必ず0であるから、その最前段において、この0を
記憶する必要がないので、フリップフロップDm0を設
ける必要もない。
【0071】そこで、パスメモリ15は、実際には、図
8に示すように構成される。即ち、パスメモリ15は、
N個のフリップフロップDp0乃至DpN-1およびN−1
個のセレクタSp1乃至SpN-1でなる、データ1を仮判
定するためのシリアルシフトレジスタ(図8において上
段のシフトレジスタ)、並びにN−2個のフリップフロ
ップDm1乃至DmN-2およびN−2個のセレクタSm1
乃至SmN-2でなる、データ0を仮判定するためのシリ
アルシフトレジスタ(図8において下段のシフトレジス
タ)で構成される。
【0072】なお、パスメモリ15の出力を、上述の2
つのシリアルシフトレジスタのうちの、例えばデータ0
を仮判定するためのシリアルシフトレジスタの最終段
(フリップフロップDmN-1)から得る場合には、デー
タ1を仮判定するためのシリアルシフトレジスタの最終
段(セレクタSpN-1およびフリップフロップDpN-1
は設ける必要がない。即ち、この場合、図8に示したパ
スメモリ15は、セレクタSpN-1およびフリップフロ
ップDpN-1を削除するとともに、下段のシフトレジス
タの最終段にセレクタSmN-1およびフリップフロップ
DmN-1を設けて構成される。
【0073】ここで、本明細書中では、このように構成
されるパスメモリ15におけるパスメモリ長を、Nビッ
トという。また、図8のパスメモリ15を構成する上段
および下段のいずれのシフトレジスタについても、その
段数はN段であるという(実質的に、N段のシフトレジ
スタに相当するからである)。
【0074】最前段のセレクタSp1またはSm1には、
0が、信号BまたはDとして入力されるとともに、フリ
ップフロップDp0を介して比較回路13からの生き残
りパスパターン信号(merge)が、信号AまたはC
として入力されており、そのうちのいずれか一方(信号
AおよびBのうちの一方、または信号CおよびDのうち
の一方)が、同じく比較回路13からの生き残りパスパ
ターン信号(merge)およびデータ(data)に
対応して選択され、フリップフロップDp1またはDm1
にそれぞれ出力される。
【0075】ここで、比較回路13においては、表1お
よび表2に示したように、上向きの発散または下向きの
発散が生じた場合には、merge=1とされ、平行パ
スの場合には、merge=0とされるようになされて
いる。
【0076】最前段のセレクタSp1およびSm1を除
く、セレクタSpnまたはSmn(n=1,2,・・・,
N−1)には、前段のフリップフロップDpn-1にラッ
チされたデータが、信号AまたはCとして入力されると
ともに、前段のフリップフロップDmn-1にラッチされ
たデータが、信号BまたはDとして入力されており、そ
のうちのいずれか一方(信号AおよびBのうちの一方、
または信号CおよびDのうちの一方)が、比較回路13
からの生き残りパスパターン信号(merge)および
データ(data)に対応して選択され、次段のフリッ
プフロップDpn+ 1またはDmn+1にそれぞれ出力され
る。
【0077】即ち、セレクタSpn(Smn)は、比較回
路13からの生き残りパスパターン信号(merge)
およびデータ(data)に対応して、表3に示すよう
に、入力信号AおよびB(CおよびD)のうちのいずれ
か一方を選択して出力する。
【表3】
【0078】フリップフロップDpnまたはDmnは、前
段のセレクタSpnまたはSmnからの出力を、PLL
(図示せず)より出力されるPLLクロックに同期して
それぞれラッチする。
【0079】図7に示すような構成を用いれば、自乗器
は不要となり、加算器は1個、コンパレータは2個で済
むことになる。
【0080】次に、この図7の回路に対し、ある信号が
入力された場合の動作について、図9および図10のタ
イミングチャートを参照して説明する。
【0081】いま、図9に示すような信号が図7のデコ
ーダ116に入力された場合、比較回路13は、表1と
表2に従って、パスメモリ15(図8)は、表3に従っ
て、次のように動作する。ただし、ypとβの初期値
は、それぞれ、yp=−2、β=−1とする。
【0082】〈k=0:入力yk=y0=1.6;yp
−2;β=−1のとき〉yk−yp=1.6−(−2)=
3.6>2なので、入力は表2の条件パターンFに対応
する。つまり、上向きの発散(以下、適宜diverg
enceという)であるから、表2にしたがって、レジ
スタ12aのβが+1に更新され、レジスタ12bのy
p(1つ前の発散がおきた時刻におけるサンプル値)
が、yp=y0=1.6とされる。
【0083】同時に、表2にしたがって、比較回路13
からパスメモリ15に、生き残りパスパターン信号(m
erge=1)およびデータ(data=1)が出力さ
れる。
【0084】従って、パスメモリ15(図8)では、フ
リップフロップDp0にmerge=1がラッチされる
(図10)。
【0085】〈k=1:入力yk=y1=0.2;yp
1.6;β=+1;p=0のとき〉−2≦yk−yp
0.2−1.6=−1.4≦0なので、入力は表1の条
件パターンBに対応する。つまり、平行パスということ
になるので、レジスタ12aと12bのβ,ypはその
ままとされ(β=1,yp=y0)、比較回路13からパ
スメモリ15に、生き残りパスパターン信号(merg
e=0)およびデータ(data=0)が出力される。
【0086】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=0がラッチされ、さらにmerge
=0であるから、表3にしたがってセレクタSpnまた
はSmnで、信号AおよびBまたは信号CおよびDのう
ちの、信号AまたはDが選択され、次段のフリップフロ
ップDpnまたはDmnにそれぞれ出力されてラッチされ
る。
【0087】即ち、平行パスのパターンの場合、上段の
フリップフロップDpnにラッチされている信号(ビッ
ト)は、同じく上段の、次段のフリップフロップDp
n+1にラッチされるとともに、下段のフリップフロップ
Dmnにラッチされている信号(ビット)は、同じく下
段の、次段のフリップフロップDmn+1にラッチされ
る。但し、この場合、下段のフリップフロップDm
1は、セレクタSm1に、信号Dとして常に入力されてい
る0をラッチする。
【0088】従って、k=1では、上段のフリップフロ
ップDp0,Dp1には、0,1がそれぞれラッチされ、
下段のフリップフロップDm1には、0がラッチされる
(図10)。
【0089】〈k=2:入力yk=y2=−0.2;yp
=1.6;β=+1;p=0のとき〉−2≦yk−yp
−0.2−1.6=−1.8≦0なので、入力は表1の
条件パターンBに対応する。つまり、平行パスというこ
とになるので、レジスタ12aと12bのβ,ypはそ
のままとされ、比較回路13からパスメモリ15に、生
き残りパスパターン信号(merge=0)およびデー
タ(data=0)が出力される。
【0090】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=0がラッチされ、merge=0で
あるから、表3にしたがって上段のフリップフロップD
nにラッチされている信号(ビット)は、同じく上段
の、次段のフリップフロップDpn+1にラッチされると
ともに、下段のフリップフロップDmnにラッチされて
いる信号(ビット)は、同じく下段の、次段のフリップ
フロップDmn+1にラッチされる。
【0091】従って、k=2では、上段のフリップフロ
ップDp0,Dp1,Dp2には、0,1,1がそれぞれ
ラッチされ、下段のフリップフロップDm1,Dm2
は、0,0がそれぞれラッチされる(図10)。
【0092】〈k=3:入力yk=y3=2.0;yp
1.6;β=+1;p=0のとき〉yk−yp=2.0−
1.6=0.4>0なので、入力は表1の条件パターン
Cに対応する。つまり、上向きのdivergence
であるから、前の候補ypが現在値ykに敗れた(yp
kであった)ことになる。即ち、k=0(p=0)に
おいて、上向きの発散(β=+1)と判定したのである
が、今回(k=3において)、上向きの発散(β=+
1)がおきたので、前回は、上向きの発散のうちの平行
パスであったことになる(k=0において、上向きの遷
移がおこったとすると、k=3において、パスが不連続
になってしまう)。
【0093】そこで、表1にしたがって、レジスタ12
aのβが+1にされ、レジスタ12bの記憶値ypが、
p=y3=2.0とされる。さらに、比較回路13から
パスメモリ15に、生き残りパスパターン信号(mer
ge=1)およびデータ(data=0)が出力され
る。
【0094】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=1がラッチされ、さらにmerge
=1およびdata=0であるから、表3にしたがって
セレクタSpnまたはSmnで、信号AおよびBまたは信
号CおよびDのうちの、信号BまたはDが選択され、次
段のフリップフロップDpnまたはDmnにそれぞれ出力
されてラッチされる。
【0095】即ち、直前に起きた発散が上向きの発散で
あり(β=+1であり)、さらに今の発散が上向きの発
散である場合、上段のフリップフロップDpnに復号デ
ータ候補としてラッチされていた信号(ビット)が敗れ
たこととなり、下段のフリップフロップDmnにラッチ
されている信号(ビット)が、上段および下段の、次段
のフリップフロップDpn+1およびDmn+1にラッチされ
る。つまり、いわば下段のシフトレジスタの値が、上段
のシフトレジスタにコピーされる。但し、この場合、上
段のフリップフロップDp1は、セレクタSp1に、信号
Bとして常に入力されている0をラッチする。
【0096】従って、k=3では、上段のフリップフロ
ップDp0,Dp1,Dp2,Dp3には、1,0,0,0
がそれぞれラッチされ、下段のフリップフロップD
1,Dm2,Dm3には、0,0,0がそれぞれラッチ
される(図10)。
【0097】〈k=4:入力yk=y4=0.2;yp
2.0;β=+1;p=3のとき〉−2≦yk−yp
0.2−2.0=−1.8≦0なので、入力は表1の条
件パターンBに対応する。つまり、平行パスということ
になるので、レジスタ12a,12bでは、β,yp
そのままにされ、比較回路13からパスメモリ15に、
生き残りパスパターン信号(merge=0)およびデ
ータ(data=0)が出力される。
【0098】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=0がラッチされ、merge=0で
あるから、上段のフリップフロップDpnにラッチされ
ている信号(ビット)は、同じく上段の、次段のフリッ
プフロップDpn+1にラッチされるとともに、下段のフ
リップフロップDmnにラッチされている信号(ビッ
ト)は、同じく下段の、次段のフリップフロップDm
n+1にラッチされる。
【0099】〈k=5:入力yk=y5=−0.4;yp
=2.0;β=+1;p=3のとき〉yk−yp=−0.
4−2.0=−2.4<−2なので、入力は表1の条件
パターンAに対応する。つまり、下向きのdiverg
enceであるから、前の候補は正しかったことになる
(即ち、k=3(p=3)において、上向きの発散のう
ち、上向きの遷移があったことになる)。
【0100】よって、表1にしたがって、レジスタ12
aのβが−1にされ、レジスタ12bの記憶値ypが、
p=y5=−0.4とされる。さらに、比較回路13か
らパスメモリ15に、生き残りパスパターン信号(me
rge=1)およびデータ(data=1)が出力され
る。
【0101】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=1がラッチされ、さらにmerge
=1およびdata=1であるから、表3にしたがって
セレクタSpnまたはSmnで、信号AおよびBまたは信
号CおよびDのうちの、信号AまたはCが選択され、次
段のフリップフロップDpnまたはDmnにそれぞれ出力
されてラッチされる。
【0102】即ち、直前に起きた発散が上向きの発散で
あり(β=+1であり)、さらに今の発散が下向きの発
散である場合、上段のフリップフロップDpnに復号デ
ータ候補としてラッチされていた信号(ビット)は正し
かったこととなり、上段のフリップフロップDpnにラ
ッチされている信号(ビット)が、上段および下段の、
次段のフリップフロップDpn+1およびDmn+1にラッチ
される。つまり、上段のシフトレジスタの値が、下段の
シフトレジスタにコピーされる。
【0103】〈k=6:入力yk=y6=−0.2;yp
=−0.4;β=−1;p=5のとき〉0≦yk−yp
−0.2−(−0.4)=0.2≦+2なので、入力は
表2の条件パターンEに対応する。つまり、平行パスと
いうことになるので、β,ypはそのままにされ、比較
回路13からパスメモリ15に、生き残りパスパターン
信号(merge=0)およびデータ(data=0)
が出力される。
【0104】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=0がラッチされ、merge=0で
あるから、上段のフリップフロップDpnにラッチされ
ている信号(ビット)は、同じく上段の、次段のフリッ
プフロップDpn+1にラッチされるとともに、下段のフ
リップフロップDmnにラッチされている信号(ビッ
ト)は、同じく下段の、次段のフリップフロップDm
n+1にラッチされる。
【0105】〈k=7:入力yk=y7=−2.0;yp
=−0.4;β=−1;p=5のとき〉yk−yp=−
2.0−(−0.4)=−1.6<0なので、入力は表
2の条件パターンDに対応する。つまり、下向きのdi
vergenceであるから、前の候補が敗れたことに
なる。即ち、k=5(p=5)においては、下向きの遷
移ではなく、平行な遷移があったことになる。
【0106】よって、表2にしたがって、レジスタ12
aのβが−1にされ、レジスタ12bの記憶値ypが、
p=y7=−2.0とされる。さらに、比較回路13か
らパスメモリ15に、生き残りパスパターン信号(me
rge=1)およびデータ(data=0)が出力され
る。
【0107】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=1がラッチされ、さらにmerge
=1およびdata=0であるから、表3にしたがって
セレクタSpnまたはSmnで、信号AおよびBまたは信
号CおよびDのうちの、信号BまたはDが選択され、次
段のフリップフロップDpnまたはDmnにそれぞれ出力
されてラッチされる。
【0108】即ち、直前に起きた発散が下向きの発散で
あり(β=−1であり)、さらに今の発散が下向きの発
散である場合、上段のフリップフロップDpnに復号デ
ータ候補としてラッチされていた信号(ビット)が敗れ
たこととなり、下段のフリップフロップDmnにラッチ
されている信号(ビット)が、上段および下段の、次段
のフリップフロップDpn+1およびDmn+1にラッチされ
る。但し、この場合、上段のフリップフロップDp
1は、セレクタSp1に、信号Bとして常に入力されてい
る0をラッチする。
【0109】〈k=8:入力yk=y8=0.2;yp
−2.0;β=−1;p=7のとき〉yk−yp=0.2
−(−2.0)=2.2>+2なので、入力は表2の条
件パターンFに対応する。つまり、上向きの発散という
ことになるので、前のデータが正しかったことになる。
即ち、k=7(p=7)においては、下向きの遷移がお
こったことになる。
【0110】よって、表2にしたがって、レジスタ12
aのβが1にされ、レジスタ12bの記憶値ypが、yp
=y8=0.2とされる。さらに、比較回路13からパ
スメモリ15に、生き残りパスパターン信号(merg
e=1)およびデータ(data=1)が出力される。
【0111】パスメモリ15では、フリップフロップD
0にmerge=1がラッチされ、さらにmerge
=1およびdata=1であるから、表3にしたがって
セレクタSpnまたはSmnで、信号AおよびBまたは信
号CおよびDのうちの、信号AまたはCが選択され、次
段のフリップフロップDpnまたはDmnにそれぞれ出力
されてラッチされる。
【0112】即ち、直前に起きた発散が下向きの発散で
あり(β=−1であり)、さらに今の発散が上向きの発
散である場合、上段のフリップフロップDpnに復号デ
ータ候補としてラッチされていた信号(ビット)は正し
かったこととなり、上段のフリップフロップDpnにラ
ッチされている信号(ビット)が、上段および下段の、
次段のフリップフロップDpn+1およびDmn+1にラッチ
される。
【0113】以下、同様にしてデータが復号される。な
お、ビット列の最後には、表1の条件AあるいはC、ま
たは表2の条件DあるいはFを生じさせるビットが付加
されるようになされており、表1の条件AあるいはC、
または表2の条件DあるいはFが生じた場合には、上段
または下段のシフトレジスタのいずれか一方の値が他方
にコピーされ、これにより上段のフリップフロップDp
1乃至DpN-2と、下段のフリップフロップDm1乃至D
N-2との記憶値がそれぞれ一致するので、図8に示し
た場合においては、例えば上段のフリップフロップDp
N-1にラッチされたデータ(ビット)を順次受信するこ
とで、ビタビ復号されたデータを得ることができる。
【0114】[本発明の原理]次に、パスメモリ15
(図7、図8)を構成するシフトレジスタは、最低何段
必要であるかを検討したシミュレーション結果について
説明する。なお、ここでも、上述したPRS(1,0,
−1)を対象に説明する。但し、図1で説明したよう
に、PRS(1,0,−1)の演算回路101は、2つ
のPRS(1,−1)の演算回路102,103と等価
であるから、PRS(1,−1)について説明すること
で、PRS(1,0,−1)についての説明に代える。
【0115】<パスメモリの動作>PRS(1,−1)
用ビダビデコーダ(図7の処理回路10または20に相
当)のパスメモリとしての、上述したパスメモリ15
は、図8に示したように、データ1を仮判定しているシ
フトレジスタ(図8における上段のシフトレジスタ)
(以下、適宜、stream 1という)と、データ0
を仮判定しているシフトレジスタ(図8における下段の
シフトレジスタ)(以下、適宜、stream0)とで
構成される。
【0116】パスメモリ15がオーバフローしたときに
は、stream 0および1のうちのいずれか一方
が、他方にコピーされず、従ってstream 0と1
からの出力の値は異なるものになる。即ち、いずれか一
方の値はビットエラーとなる。
【0117】PRS(1,−1)用ビダビデコーダで
は、データ0をデコードすると平行パスとなり、データ
1をデコードするとパスがマージする。従って、デコー
ダに入力されるデータにおいて、0の最小ランをdとす
るとともに、その最大ランをKとすると(0の最小連続
個数をdとするとともに、その最大連続個数をKとする
と)、このように(d,K)制限された符号をデコード
する際には、入力サンプル値にノイズがなければ、最大
K個の平行パスが連続して発生することになる。そのた
め、これらの平行パスを仮判定しておくK個のフリップ
フロップ(レジスタ)に、平行パスの始まる直前のデー
タを記憶(ラッチ)しておくフリップフロップ(レジス
タ)と、平行パスの終わる部分のデータを仮判定してお
くフリップフロップ(レジスタ)を合わせた、少なくと
もK+2段のシフトレジスタが必要となる。
【0118】ところが、ノイズによるビットエラーの影
響を考慮すると、前述したように、パスメモリのオーバ
フローを防止するために、さらに多くの段数のシフトレ
ジスタが必要となる。
【0119】即ち、入力データを偶数列サンプル/奇数
列サンプル(以下、適宜、even系列/odd系列と
いう)に分割した後のデータとして、例えば図11に示
すような、0のラン(ランレングス)が先頭からk1,
k2,k3であるデータが、PRS(1,−1)用ビダ
ビデコーダに入力された場合、点aにおけるパルス、即
ちデータ1が入力された段階で、それ以前のパスは確定
し、点aが仮判定ポイントとなる。
【0120】その後、点aとbとの間のデータ0の部分
は、平行パスと判断されていくが、例えば点bおよびc
におけるパルスが、平行パスと判断されるようなノイズ
が加わった場合、点dにおけるパルスが入力されるまで
は、仮判定ポイントは点aのままとなる。
【0121】この場合、パスメモリ長が、点a乃至dま
でのサンプル数分の長さであるk1+k2+k3+4ビ
ット以上でないと、デコードの途中でパスメモリがオー
バフローすることになり、本来ビットエラーでない部分
にまで、このエラーが波及することになる。
【0122】このようなエラー(ミッシングビットエラ
ー)は特殊なものではなく、ビットエラー全体の数%乃
至数十%を占める(この割合は、データのビットパター
ンによって変わる)。
【0123】一方、ノイズは、通常、データ1に対して
だけではなく、データ0に対しても加わるので、即ちk
1,k2,k3におけるデータ0にもノイズは加わるの
で、実際には、データ0の部分で、パスがマージしたと
判定される場合がある。そこで、シミュレーションによ
ってパスメモリがオーバフローする確率と、それによっ
て生ずるビットエラーレートの変化を求め、必要なパス
メモリ長の最小値を得ることにする。
【0124】<シミュレータの構成>図12は、シミュ
レーションに用いたシミュレータの構成を示している。
シミュレーションには、0ランがK個続くようなパター
ンの繰り返しである、例えば1000000の単純な繰
り返しパターン(この場合、K=6)や、あるいはま
た、例えばランダムデータを8/9変換して(d,K/
K1)制限し、その後even系列(またはodd系
列)だけを取り出したデータなどを用いた。なお、
(d,K/K1)制限されたデータとは、0の最小ラン
または最大ランがそれぞれdまたはKで、そのeven
系列(またはodd系列)における0の最大ランがK1
であるデータを意味する。従って、例えば100000
0の繰り返しパターンは、(0,6/6)制限されたデ
ータということができる。
【0125】シミュレーションにおいては、まず上述の
ようなデータに対し、磁気記録チャンネルを通した特性
を付加し、即ちデータ1が現れるごとに、その1つおき
の符号を反転して、ノイズ(White Gaussi
an Noize)を重畳し、その結果得られたデータ
を、PRS(1,−1)用ビタビデコーダに入力した。
【0126】ビタビデコーダは、パスメトリックを計算
する部分(図7の処理回路10を構成するブロックのう
ちのパスメモリ15を除いた部分に相当)およびパスメ
モリ(図7のパスメモリ15に相当)から構成し、パス
メモリ長は外部から設定することができるようにした。
そして、パスメモリ長を変化させながら、オーバフロー
検出器またはビットエラー検出器において、それぞれパ
スメモリがオーバーフローした回数またはビットエラー
の個数をカウントした。
【0127】<シミュレーション結果>ビタビ復号は、
隣接する1の間でパスを仮判定しながら復号を進めてい
くものであるから、0ラン(run length)が長くなる
と、それだけエラーの発生する数が増加し、従ってエラ
ーレートが劣化する。シミュレーションでは、シミュレ
ータに入力するテストデータとして0ランの異なるもの
を用いるため、まず、準備としてデータの0ランとエラ
ーレートとの関係を求めた。
【0128】図13は、S/Nrms=15.6[dB]
のデータを用いて、シミュレーションを行った結果得ら
れたデータの0ランとエラーレートとの関係を示してい
る。なお、0ラン(run length)の値がRのデータと
は、1の後に0がR個続くパターンを繰り返したデータ
を意味する。即ち、例えば0ランが3のデータとは、1
00010001000・・・である。
【0129】エラーの発生する数は、隣接するデータ1
の距離、即ちK+2にほぼ比例するから、K=0のデー
タ(すべてのビットが1のデータ(11111・・
・))と、K=9のデータ(1000000000の繰
り返しパターン)とでは、約1桁エラーレートが異なっ
ている。
【0130】なお、図中、点線で示したものは、ランダ
ムデータを(0,6/6)制限したデータについてのも
のである。ここで、図14に、このランダムデータを
(0,6/6)制限したデータにおける0ランの分布を
示す。
【0131】次に、0ランが6の繰り返しパターン、即
ち1000000の繰り返しパターンを入力データと
し、パスメモリの長さを変えてビットエラーレートと、
パスメモリがオーバフローした回数とをシミュレーショ
ンによって求めた。図15は、データのS/Nrmsを1
5.6[dB]とし、試行ビット数12,600,00
0でシミュレーションを行った結果得られた、パスメモ
リがオーバーフローする確率とパスメモリ長Lpとの関
係を示している。
【0132】シミュレーションに用いたデータの0の最
大ランは6(=K)であり、パスメモリ長Lp<K+2
=8では、パスメモリがオーバーフローする回数が大き
く増加している。0ランが6の繰り返しパターンを入力
とし、パスメモリ長Lpを8未満とした場合には、10
0%オーバフローが生じるはずであるが、シミュレーシ
ョン結果がそのようになっていないのは、ノイズによっ
て、データ0がデータ1とされ、これによりパスがマー
ジしたと判断されるときがあるためであると考えられ
る。
【0133】8≦Lp<15では、図13に示したK=
6のときのビットエラーレート(10-4程度)に対して
1桁程度小さい確率(10-5程度)でオーバーフローが
発生している。これは、ビットエラーが発生し、それに
より特殊なパターンが現れた場合にパスメモリがオーバ
ーフローしているためであると考えられる。
【0134】また、2K+3=15≦Lpでは、パスメ
モリは、オーバーフローしない(ほとんどオーバフロー
しない)。これは、あるデータ1の次に現れるデータ1
(隣接するデータ1)が、ノイズによってデータ0と判
断され、これにより平行パスの区間がK+2=8以上に
なった場合でも、2K+3の区間では、さらにその次に
現れるデータ1によってパスがマージするか、あるいは
データ0がノイズによって1と判断されることによりパ
スがマージするためであると考えられる。
【0135】従って、パスメモリ長Lpを2K+3ビッ
ト以上とすれば、パスメモリがオーバフローすることに
よるビットエラーレートの変化を防止することができる
ことになる。
【0136】次に、図16は、シミュレーションの結果
得られたパスメモリ長Lpとビットエラーレートとの関
係を示している。なお、図中、実線がstream 0
の出力のエラーレートを示し、破線がstream 1
の出力のエラーレートを示している。
【0137】Lp<8では、原則として、パスメモリの
オーバーフローにより、ビットエラーレートは大きく劣
化するが、例外的にLp=7では、stream 1の
出力についてのビットエラーレートはほとんど劣化して
いない。これは、シミュレーションにおいて、1000
000の繰り返しパターンを用いており、平行パスが6
ビット連続した後には必ず1がくるため、パスメモリが
オーバーフローしたときに必ず1を出力するstrea
m 1の出力が、いわばたまたま正しいデータとなるこ
とによるものと考えられる。
【0138】ここで、図15に示したように、8<=L
p<15でも、パスメモリはオーバーフローするが、そ
の確率は、図15に示したように、10-5のオーダであ
り、図16に示したビットエラーレート(10-4程度)
に対して1桁程度小さい値である。即ち、8<=Lp<
15では、パスメモリのオーバーフローが、エラーレー
トに対して与える影響は小さい。
【0139】次に、図17は、図16の8<=Lp<1
5の部分を拡大した拡大図を示している。パスメモリが
オーバフローしたときには、パスメトリックの計算や、
パスが平行パスかマージしているかの判断に関わらず、
stream 0の出力は0となり、stream 1
の出力は1となるが、ここでは、1000000の繰り
返しパターンを入力データとして用いたため、このデー
タに含まれる1の割合は1/7で、0の割合は6/7で
あるから、stream 0の出力をデコード結果とす
ることにより、それは6/7の確率で(たまたま)正し
いものとなる。
【0140】即ち、パスメモリのオーバーフローはビッ
トエラーが生じたときに発生するが、ビットエラーが生
じても、パスメトリックの計算や、パスの判断によって
パスメモリがオーバフローしなければ、デコード結果は
誤ったものとなる。しかしながら、ビットエラーにより
パスメモリがオーバーフローすると、stream0の
出力のうちの6/7は、(たまたま)正しいデコード結
果となる。
【0141】従って、パスメモリがオーバーフローする
確率がビットエラーレート以下の領域では、図17に示
したように、stream 0の出力をデコード結果と
することにより、十分長いパスメモリを用いた場合より
もエラーレートが向上することになる。但し、これは、
ソースデータに含まれる0の数が1の数よりも多いため
であり、一般的に成立するものではない。
【0142】以上から、一般的には、パスメモリがオー
バーフローする確率がビットエラーレート以下の領域で
は、ソースデータに1よりも0が多く含まれる場合には
stream 0の出力を、ソースデータに0よりも1
が多く含まれる場合にはstream 1の出力を、そ
れぞれデコード結果とすることにより、ビットエラーレ
ートが改善されることになる。
【0143】なお、図17(図16)において、Lp>
15では、パスメモリのオーバーフローは全く生じない
ため、ビットエラーレートは一定値になっている。
【0144】次に、図18は、入力データとして、ラン
ダムデータを8/9変換して変調したものを用いてシミ
ュレーションを行った結果得られたパスメモリ長Lpと
パスメモリのオーバフローの確率との関係を示してい
る。なお、シミュレーションでは、例えばチャネルデー
タに1,0,−1を多く含むように考慮した(0,6/
6)制限した符号を用いた。
【0145】図14に示したように、ランダムデータを
(0,6/6)制限した符号において、0ランが6であ
る部分が出現する確率は10-3程度であり、また0ラン
が5である部分が出現する確率は3×10-3程度である
から、図18におけるLp≦7でのオーバーフロー確率
は、図15に示した0ランが6であるデータの繰り返し
パターンを用いた場合に比較して、3桁ほど小さい値と
なっている。
【0146】また、8≦Lpでは、パスメモリのオーバ
ーフローは発生していない(ほとんど発生していな
い)。これは、次にような理由によると考えられる。即
ち、図19は、シミュレーションに用いたランダムデー
タを(0,6/6)制限した符号に含まれる隣接する0
ランの数の和、即ち図11におけるK1+K2の値に相
当するものの出現確率を示している。なお、図19で
は、シミュレーションに用いた符号に含まれる隣接する
0ランの数の和の出現確率を点線で、シミュレーション
に用いた符号に含まれる0ランの数の出現確率を実線
で、それぞれ示してある。従って、図19の実線部分
は、図14と同様である。
【0147】図19によれば、シミュレーションに用い
た符号に含まれる隣接する0ランの数の和が7以上とな
る確率は、10-2以下となっている。従って、この符号
を用いたときに、8≦Lpにおいてオーバーフローが発
生しないのは、そのオーバーフロー確率が、10000
00の繰り返しパターンを用いたときの8≦Lp<15
におけるオーバーフロー確率(図15)より2桁以上小
さい値となるためであると考えられる。
【0148】次に、図20および図21は、入力データ
として、上述の符号を用いてシミュレーションを行った
結果得られたパスメモリ長Lpとビットエラーレートと
の関係を示している。なお、図21は、図20を拡大し
た拡大図である。
【0149】Lp≦7では、パスメモリにオーバーフロ
ーが発生するため、ビットエラーレートが低下している
が、8≦Lpでは、上述したようにオーバーフローが発
生しないため、ビットエラーレートは、一定値(ほぼ一
定値)になっている。
【0150】図20および図21に示した場合において
も、1000000の繰り返しパターンについて示した
図16および図17における場合と同様に、Lp≦7で
は、stream 1の出力についてのエラーレートは
劣化しない。即ち、シミュレーションに用いたデータ
は、ランダムデータを(0,6/6)制限したものであ
り、最大の0ランは6であるから、平行パスが6個続い
た場合には、次のデータは必ず1となるため、パスメモ
リがオーバーフローした場合は1を出力することにより
(stream 1の出力をデコード結果とすることに
より)正しいデコード結果が得られる。
【0151】以上のシミュレーション結果から、最大の
0ランがKに制限されたチャネル符号を用いるときに
は、パスメモリ長について、次のことが明らかとなっ
た。
【0152】1)パスメモリ長が、隣接する2つの0ラ
ンの最大値の和に3を加えた長さ2K+3(以上)あれ
ば、パスメモリのオーバーフローは発生しない。従っ
て、この場合、ビットエラーレートには全く影響がな
い。
【0153】2)パスメモリ長がK+2(以上)のと
き、パスメモリのオーバーフロー確率は小さい。また、
仮にオーバーフローが発生しても、ほとんどビットエラ
ーレートには影響を与えない(これは、オーバーフロー
がビットエラーにより生じるからであり、従って元々誤
っているビットをさらに誤ったとしてもビットエラーレ
ートにはほとんど影響を与えるものではないからであ
る)。
【0154】さらに、この場合、チャネル符号が、0よ
りも1を多く含むものであるときには、1を仮判定して
いるシフトレジスタ(stream 1)の出力をデコ
ード結果とすることにより、パスメモリがオーバフロー
した際のビットエラーレートを改善することができる。
一方、チャネル符号が、1よりも0を多く含むものであ
るときには、0を仮判定しているシフトレジスタ(st
ream 0)の出力をデコード結果とすることによ
り、パスメモリがオーバフローした際のビットエラーレ
ートを改善することができる。
【0155】3)パスメモリ長がK+1以下の場合、原
則として、ビットエラーレートは非常に劣化するが、パ
スメモリ長をK+1としたときには、1を仮判定してい
るシフトレジスタ(stream 1)の出力をデコー
ド結果とすることにより、いわば例外的にビットエラー
レートは劣化しない。
【0156】これにより、ビタビデコーダ内部で発生す
るデコード遅延は、従来よりもビットエラーレートを悪
化させないことを条件として、パスメトリックの計算に
必要な数ビットに、K+1ビットを加えた時間とするこ
とができることになる。
【0157】また、デコード遅延を、パスメトリックの
計算に必要な数ビットに、K+2ビットを加えた時間に
許容する場合には、チャネル符号に含まれる0と1との
相対的な数に制限はあるが、従来よりもビットエラーレ
ートを向上させることができることになる。
【0158】図22は、本発明を適用したハードディス
ク装置(データ記憶装置)の一実施例の構成を示してい
る。データの記録時においては、ホストコンピュータか
らハードディスクコントローラ(いずれも図示せず)を
介して、記録すべきデータ(記録データ)が、チャネル
符号化器51に供給される。チャネル符号化器51で
は、記録データが、0の最大ランをKビット以下に制限
するチャネル符号化方法にしたがって変調される。即
ち、記録データは、チャネル符号化器51を介すること
により、0の最大ランがKビット以下に制限された符号
化データとされる。
【0159】なお、チャネル符号としては、例えば米国
特許第4707681号("Methodand apparatus for i
mplementing optimum PRML codes")に開示されている
8/9変換符号などを用いることができる。また、チャ
ネル符号の性質によって、変換後の符号に含まれる1と
0の割合は異なるが、ここでは、変換後の符号に含まれ
る1の割合が0の割合よりも多くなるものとする。
【0160】チャネル符号化器51より出力された符号
化データは、記録アンプ52に供給され、そこで増幅さ
れる。記録アンプ52で増幅された符号化データは、図
示せぬ磁気ヘッドを介して、磁気ディスク53に記録さ
れる。
【0161】以上のようにして、記録データは、0の最
大ランがKビットとなるように制限するチャネル符号
で、磁気ディスク53に記録される。
【0162】再生時においては、磁気ディスク53に記
録されたデータが、磁気ヘッドにより再生され、その再
生信号は、再生アンプ54を介することにより増幅され
て、A/D変換器55に供給される。A/D変換器55
では、再生信号がA/D変換されることによりディジタ
ル信号とされ、等化器56を介してPLL回路59およ
びビタビデコーダ57に供給される。
【0163】なお、等化器56では、再生信号が、PR
S(1,0,−1)(クラスIV)などの特性に等化され
る。
【0164】PLL回路59では、等化器56からの再
生信号からクロックが再生され、A/D変換器55に供
給される。従って、A/D変換器55では、このクロッ
クのタイミングで、再生信号のサンプリング(A/D変
換)がなされる。
【0165】一方、ビタビデコーダ57では、上述した
ようなビタビ復号法にしたがって、再生信号がビタビ復
号(デコード)され、そのデコード結果がチャネル復号
器58に供給される。チャネル復号器58では、ビタビ
デコーダ57からのデコード結果に対し、チャネル符号
化器51の符号化に対応する復号処理が施され(例え
ば、8/9デコードされ)、そこ結果得られたデータ
が、ハードディスクコントローラを介してホストコンピ
ュータに送信される。
【0166】次に、ビタビデコーダ57は、図7に示し
たものと同様に構成されている。但し、パスメモリ15
は、図8に示したようなN(例えば、Kより充分大きな
値)段の2つのシフトレジスタではなく、図23に示す
ように、構成は図8に示した場合と同様であるが、その
段数がK+2段とされた2つのシフトレジスタで構成さ
れている。そして、デコード結果は、上段のシフトレジ
スタ(stream1)(フリップフロップDpK+1
の出力から得るようになされている。
【0167】この場合、チャネル符号は、0の最大ラン
がKビットに制限されており、またそこには0より1の
方が多く含まれているから、上述したように、デコード
遅延を、パスメトリックの計算に必要な数ビットに、K
+2ビットを加えた時間とすることができ、さらに従来
(パスメモリ長を充分長くした場合)よりもビットエラ
ーレートを向上させることができる。
【0168】なお、チャネル符号を、0より1の方が多
く含まれているものではなく、それとは逆に、1より0
の方が多く含まれるものとする場合には、デコード結果
は、下段のシフトレジスタ(stream 0)の出力
から得るようにすれば良い。
【0169】即ち、この場合、パスメモリ15は、図2
4に示すようにK+2段の2つのシフトレジスタで構成
し(なお、この構成については、図8について説明した
ときに、既に説明している)、デコード結果は、下段の
シフトレジスタ(stream 0)(フリップフロッ
プDmK+1)の出力から得るようにすれば良い。この場
合も、デコード遅延を、パスメトリックの計算に必要な
数ビットに、K+2ビットを加えた時間とすることがで
き、さらに従来(パスメモリ長を充分長くした場合)よ
りもビットエラーレートを向上させることができる。
【0170】次に、チャネル符号における0の最大ラン
がKビットに制限されている場合、パスメモリ15は、
図25に示すように、構成は図23に示した場合と同様
であるが、その段数がK+1段とされた2つのシフトレ
ジスタによって構成することができる。そして、この場
合、デコード結果は、上段のシフトレジスタ(stre
am 1)(フリップフロップDpK)の出力から得る
ようになされている。
【0171】従って、この場合、上述したように、デコ
ード遅延を、従来よりもビットエラーレートを悪化させ
ずに、パスメトリックの計算に必要な数ビットに、K+
1ビットを加えた時間とすることができる。なお、この
場合、チャネル符号を、0より1の方が多く含まれてい
るものとすることにより、上述した場合と同様に、従来
よりもビットエラーレートを向上させることができる。
【0172】以上のように、図22に示したハードディ
スク装置によれば、ビットエラーレートを悪化させず
に、デコード遅延を短くする(最小化する)ことができ
るので、処理の高速化を図ることが可能となる。
【0173】以上、本発明をハードディスク装置(磁気
ディスク装置)に適用した場合について説明したが、本
発明は、この他、ビタビ復号法にしたがってデータの再
生を行う、例えば磁気テープ装置や、光ディスク装置、
光磁気ディスク装置などの装置に適用可能である。
【0174】また、本実施例においては、PRS(1,
0,−1)を2つの独立なPRS(1,−1)とみなし
て処理する場合について説明したが、本発明は、PRS
(1,−1)のみやPRS(1,1)などを対象にした
装置についても適用可能である。
【0175】
【発明の効果】以上の如く、本発明の第1の情報再生装
置によれば、デコード遅延を低減することができる。さ
らに、デコード結果のビットエラーレートを向上させる
ことが可能となる。
【0176】また、本発明の第2の情報再生装置によれ
ば、デコード結果のビットエラーレートを悪化すること
なく、デコード遅延を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パーシャルレスポンス変調を説明するブロック
図である。
【図2】パーシャルレスポンスの記録再生系の構成を示
すブロック図である。
【図3】信号レベルの変化を示す図である。
【図4】パーシャルレスポンスPR(1,−1)の状態
遷移図である。
【図5】図4の状態遷移図のトレリスダイヤグラムであ
る。
【図6】ビタビアルゴリズム(ビタビ復号法)を説明す
る図である。
【図7】ビタビアルゴリズム(ビタビ復号法)を用いた
デコーダの構成例を示すブロック図である。
【図8】パスメモリの構成例を示すブロック図である。
【図9】図7のデコーダの動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図10】図8のパスメモリの動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図11】入力データを示す波形図である。
【図12】シミュレーションに用いたシミュレータの構
成を示すブロック図である。
【図13】データに含まれる0ランとエラーレートとの
関係を示す図である。
【図14】シミュレーションに用いたランダムデータに
含まれる0ランの分布を示す図である。
【図15】パスメモリがオーバーフローする確率とパス
メモリ長Lpとの関係を示す図である。
【図16】パスメモリ長Lpとビットエラーレートとの
関係を示す図である。
【図17】図16を拡大した拡大図である。
【図18】パスメモリ長Lpとパスメモリのオーバフロ
ーの確率との関係を示す図である。
【図19】シミュレーションに用いたランダムデータに
含まれる隣接する0ランの数の和の出現確率を示す図で
ある。
【図20】パスメモリ長Lpとビットエラーレートとの
関係を示す図である。
【図21】図20を拡大した拡大図である。
【図22】本発明を適用したハードディスク装置の構成
例を示すブロック図である。
【図23】図22のビタビデコーダ57が内蔵するパス
メモリの第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図24】図22のビタビデコーダ57が内蔵するパス
メモリの第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図25】図22のビタビデコーダ57が内蔵するパス
メモリの第3実施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 切換回路 2 合成回路 10 処理回路 11 減算回路 12a,12b レジスタ 13 比較回路 14 スイッチ 15 パスメモリ 20 処理回路 51 チャネル符号化器 52 記録アンプ 53 磁気ディスク 54 再生アンプ 55 A/D変換器 56 等化器 57 ビタビデコーダ 58 チャネル復号器 59 PLL回路 101乃至103 演算回路 104,105 スイッチ 111 プリコーダ 112 記録チャンネル回路 113 演算処理回路 114 加算器 115 演算処理回路 116 デコーダ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーシャルレスポンス方式を利用して記
    録媒体からデータを再生し、ビタビ復号法に基づいて、
    パスメモリを用いて前記データを復号する情報再生装置
    であって、 前記パスメモリは、K+2段のシフトレジスタを有し、 前記データは、0の最大ランがKビットとなるように制
    限するチャネル符号で、前記記録媒体に記録されている
    ことを特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記パスメモリは、0または1それぞれ
    を仮判定するための2つのK+2段のシフトレジスタを
    有し、 前記チャネル符号は、1の数が0の数よりも多い符号で
    あり、 前記パスメモリが有する2つの前記シフトレジスタのう
    ちの1を仮判定するためのものの出力を、復号結果とす
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記パスメモリは、0または1それぞれ
    を仮判定するための2つのK+2段のシフトレジスタを
    有し、 前記チャネル符号は、0の数が1の数よりも多い符号で
    あり、 前記パスメモリが有する2つの前記シフトレジスタのう
    ちの0を仮判定するためのものの出力を、復号結果とす
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  4. 【請求項4】 パーシャルレスポンス方式を利用して記
    録媒体からデータを再生し、ビタビ復号法に基づいて、
    パスメモリを用いて前記データを復号する情報再生装置
    であって、 前記パスメモリは、0または1それぞれを仮判定するた
    めの2つのK+1段のシフトレジスタを有し、 前記データは、0の最大ランがKビットとなるように制
    限するチャネル符号で、前記記録媒体に記録されてお
    り、 前記パスメモリが有する2つの前記シフトレジスタのう
    ちの1を仮判定するためのものの出力を、復号結果とす
    ることを特徴とする情報再生装置。
  5. 【請求項5】 前記チャネル符号は、1の数が0の数よ
    りも多い符号であることを特徴とする請求項4に記載の
    情報再生装置。
  6. 【請求項6】 前記データは、パーシャルレスポンス
    (1,−1)を使用して前記記録媒体に記録されてお
    り、 パーシャルレスポンス(1,−1)による処理を行う処
    理手段によって、前記データを復号することを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれかに記載の情報再生装置。
  7. 【請求項7】 前記データは、パーシャルレスポンスク
    ラスIVを使用して前記記録媒体に記録されており、 パーシャルレスポンス(1,−1)による処理を行う一
    対の処理手段をインターリーブしながら使用することに
    よって、前記データを復号することを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の情報再生装置。
  8. 【請求項8】 前記データを、0の最大ランがKビット
    となるように制限するチャネル符号で、前記記録媒体に
    記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項1乃
    至7のいずれかに記載の情報再生装置。
JP31015394A 1994-12-14 1994-12-14 情報再生装置 Withdrawn JPH08167248A (ja)

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