JPH09214136A - 多層回路基板 - Google Patents

多層回路基板

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JPH09214136A
JPH09214136A JP8015955A JP1595596A JPH09214136A JP H09214136 A JPH09214136 A JP H09214136A JP 8015955 A JP8015955 A JP 8015955A JP 1595596 A JP1595596 A JP 1595596A JP H09214136 A JPH09214136 A JP H09214136A
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JP
Japan
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insulating layer
printing
circuit
circuit board
conductor
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Application number
JP8015955A
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Inventor
Hironobu Shibazaki
宏信 柴崎
Kazuo Otsuka
和生 大塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH09214136A publication Critical patent/JPH09214136A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0266Marks, test patterns or identification means
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3452Solder masks
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits
    • H05K3/4664Adding a circuit layer by thick film methods, e.g. printing techniques or by other techniques for making conductive patterns by using pastes, inks or powders

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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷工程の削減により、コスト低減を図る。 【解決手段】 絶縁基板2と、この絶縁基板2上に第1
の回路導体6と、第1の絶縁層9と、第2の絶縁層11
と、第2の回路導体12とが積層状態でそれぞれ印刷形
成される。実装部品等の形状、記号、文字、結線図或い
は基板名等を表示する表示部16が、その対応パターン
が設けられた第2の絶縁層11を印刷形成する印刷用製
版によって、この第2の絶縁層11を印刷形成すると同
時にソルダーレジストインクにより第1の絶縁層9上に
印刷形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等に搭載
される回路基板に関し、さらに詳しくは絶縁基板上に形
成された第1の回路導体上に複数層の回路導体が相互に
電気的絶縁を保持されて印刷形成された多層回路基板に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等においては、実装効率を向上
して装置の小型、軽量化等を図るために、電子部品等が
実装される同一の絶縁基板上に複数の回路導体部等が多
数層に形成された多層回路基板が用いられている。この
多層回路基板は、例えば絶縁基板上に銅箔等によって形
成された回路パターンからなる第1の回路導体と、この
第1の回路導体を第1の絶縁層によって被覆保護し、さ
らにこの第1の絶縁層上に第2の回路導体が形成されて
構成されている。
【0003】図6に示した多層回路基板40は、例えば
複数のスイッチ部が配設されたコントロールパネル等に
対向してその内側に配設される接点付回路基板を示す。
この接点付回路基板40は、絶縁基板41上に形成され
た第1の回路導体44と、この第1の回路導体44を保
護するために絶縁基板41の全体を被覆する第1の絶縁
層47との2層構造からなる単層回路部42と、この単
層回路部42の一部領域上に第2の絶縁層48を介して
接点部或いは印刷抵抗を構成する第2の回路導体49が
積層形成された4層構造からなる多層回路部43とによ
って構成されている。また、この接点付回路基板40に
は、実装される図示しない電子部品等の形状や部品間の
結線図或いは電子部品等の記号、名称又は基板名等を表
示する表示部51が形成されている。
【0004】絶縁基板41は、電気的な絶縁特性と所定
の機械的強度を有する例えば紙エポキシ材や紙フェノー
ル材等を基材にして成形され、図示しないが、実装され
た電子部品の接続端子片等を差し込んで半田付け固定等
するためのスルーホールや、接点付回路基板40を装置
機構部等に取り付けるための取付穴等があらかじめ形成
されている。絶縁基板41には、図7(A)に示すよう
に、銅箔52が主面全体に接合形成されており、この銅
箔52の表面の洗浄、その研磨処理等が施こされた後に
次工程へと供給される。なお、上述したスルーホール等
は、回路導体等を形成した後に追加工によって形成され
ることもある。
【0005】この絶縁基板41には、第1の回路導体4
4に対応する回路パターンが、例えばスクリーン印刷法
等の適宜の方法によってその主面上に形成される。この
スクリーン印刷法は、印刷用スクリーン製版と感光レジ
ストインクとを用いて、銅箔52を接合した絶縁基板4
1の主面上に回路パターンに対応したマスキング部を印
刷形成する方法である。しかる後、絶縁基板41には、
感光レジストインク層の焼付け、現像処理が施され、さ
らにこの感光レジストインク層をマスクとしてエッチン
グ処理が施される。
【0006】絶縁基板41は、このエッチング処理によ
って、感光レジストインク層によって被覆された回路パ
ターンに対応する銅箔52を除く他の不要な銅箔52が
エッチング溶液によって主面上から溶解除去され、図7
(B)に示すように、その主面上に銅箔52からなる第
1の回路導体44が形成される。なお、第1の回路導体
44は、実装部品の接続端子部45やリード部46等の
回路パターンを構成している。
【0007】さらに、絶縁基板41には、図7(C)に
示すように、第1の回路導体44の接続端子部45等の
所定箇所を除く主面全体に印刷用スクリーン製版によっ
てソルダーレジストインクを充填して第1の絶縁層47
を印刷形成するスクリーン印刷が行われる。この場合、
第1の回路導体44は、接続端子部45を除くリード部
46等の他の部位が第1の絶縁層47によって被覆され
る。絶縁基板41は、上述した工程によってその主面全
体に単層回路部42が構成される。
【0008】第1の絶縁層47を形成するソルダーレジ
ストインクは、一般に熱或いは紫外線の照射によって硬
化する樹脂をベースポリマーとした比較的低粘性のソル
ダーレジストインクが用いられる。また、このソルダー
レジストインクは、比較的粒子が粗くかつ速乾性のソル
ダーレジストインクが用いられ、淡緑色、淡青色、黒色
等があるが、一般には淡緑色が採用されている。
【0009】絶縁基板41には、この単層回路部42上
に第2の回路導体49が形成されて接点付回路基板40
を構成する。ところで、上述した第1の絶縁層47を形
成するソルダーレジストインクは、一般にその膜厚が薄
く、また銅箔52に対する密着度もさほど大きくないと
いった材料特性を有している。したがって、絶縁基板4
1には、第2の回路導体49の形成領域に対応して、図
7(D)に示すようにアンダーコート処理が施されて第
2の絶縁層48が形成される。この第2の絶縁層48
は、例えば第2の回路導体49に対応する回路パターン
が製版された印刷用スクリーン製版とソルダーレジスト
インクとを用いたスクリーン印刷法によって印刷形成さ
れる。
【0010】第2の絶縁層48を形成するソルダーレジ
ストインクも、一般に熱或いは紫外線の照射によって硬
化する樹脂をベースポリマーとした比較的低粘性のソル
ダーレジストインクが用いられるが、第1の絶縁層47
を形成するソルダーレジストインクと比較して粒子が細
かくかつ遅乾性のソルダーレジストインクが用いられ
る。したがって、第2の絶縁層48は、その材料特性か
ら、第2の回路導体49を形成するカーボンインクのカ
ーボン成分が第1の回路導体44へと浸潤することを防
止し、相互の絶縁性を確実に保持する。また、このソル
ダーレジストインクには、一般に濃緑色のものが用いら
れている。
【0011】絶縁基板41には、上述した第2の絶縁層
48上に、図7(F)に示すように第2の回路導体49
が形成される。第2の回路導体49は、回路パターンが
製版された印刷用スクリーン製版とカーボンインクによ
るスクリーン印刷法によって印刷形成される。第2の回
路導体49は、各スイッチ操作部に対応する接点部或い
は印刷抵抗、そのリード部等から構成されている。な
お、この第2の回路導体49と第1の回路導体44と
は、図6に示すように接続端子部46にカーボンインク
が充填されることによって相互に接続される。
【0012】ところで、回路基板においては、一般にそ
の主面の適宜の位置に実装部品の形状、結線図、記号或
いは文字等が表示される。この接点付回路基板40に
も、上述した第1の絶縁層47或いは第2の絶縁層48
の表面上に、図7(E)に示すように、実装部品の形
状、結線図、記号或いは文字等を表示する表示部51が
形成される。この表示部51は、表示パターンが設けら
れた印刷用スクリーン製版を用いた例えばスクリーン印
刷法によって形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の接点付回路基板
40は、上述したように、銅箔52上に第1の回路導体
44に対応した回路パターンをマスキングするための第
1の印刷工程と、第1の絶縁層47を形成するための第
2の印刷工程と、第2の絶縁層48を形成するための第
3の印刷工程と、表示部51を形成するための第4の印
刷工程及び第2の回路導体49に対応した回路パターン
を形成するための第5の印刷工程を経て製造されてい
た。勿論、回路導体部がさらに多層に構成される回路基
板は、各層を構成するための印刷工程が必要とされる。
【0014】上述した各印刷工程においては、絶縁基板
41等に高密度に配線された各回路導体の回路パターン
を高精度に印刷形成するとともにそれらの絶縁性を確実
に保持するために、絶縁基板41に対して印刷用スクリ
ーン製版が高精度に位置決めされなければならず、面倒
でかつ精密な作業が必要とされる。また、これら各印刷
工程には、印刷後にそれぞれ乾燥工程も必要となり、工
程間の搬送、保管等の工程とともに全体工数を増加させ
ていた。
【0015】さらに、上述した各印刷工程には、それぞ
れ個別の印刷用スクリーン製版を必要とすることから、
この接点付回路基板40の製造に最低限5個の印刷用ス
クリーン製版が必要となる。また、接点付回路基板40
においては、表示部51について、各部分をそれぞれ異
なる色で表示することも行われるが、このような多色印
刷を行うために各色毎の印刷用スクリーン製版が必要と
されることになる。
【0016】したがって、上述した従来の接点付回路基
板40においては、多くの面倒な印刷工程を経て製造さ
れるとともに、各印刷工程毎に異なる印刷用スクリーン
製版を必要とすることから、製造効率が悪くかつ製造コ
ストが高くなるといった問題点があった。
【0017】したがって、本発明は、より少ない印刷工
程によって製造コストが低減された多層回路基板を提供
することを目的に提案されたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る多層回路基板は、少なくとも、絶縁基板と、こ
の絶縁基板上に形成された第1の回路導体と、この第1
の回路導体を被覆して絶縁保護するため絶縁基板上に形
成された第1の絶縁層と、この第1の絶縁層の所定領域
上に印刷形成された第2の絶縁層と、この第2の絶縁層
上に形成された第2の回路導体とから構成される。多層
回路基板には、実装される部品等の形状、記号、文字、
結線図或いは基板名等を表示する表示部が、その対応パ
ターンが設けられた上記第2の絶縁層を印刷形成する印
刷用製版によって、第2の絶縁層を印刷形成すると同時
にソルダーレジストインクにより第1の絶縁層上に印刷
形成されて構成される。
【0019】以上のように構成された多層回路基板によ
れば、第1の回路導体と第2の回路導体とが第1の絶縁
層上に形成された第2の絶縁層によって相互の絶縁性が
確実に保持される。多層回路基板には、この第2の絶縁
層を形成する際に第1の絶縁層上に表示部が同時に印刷
形成することによって、印刷工程が削減され、製造コス
トの低減が図られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図
4に示した多層回路基板1は、上述した従来の接点付回
路基板40と同様に、複数のスイッチ部が配設されたコ
ントロールパネル等に対向してその内側に配設位置され
る接点付回路基板であり、後述するように絶縁基板2の
主面上に全域に亘って印刷形成された単層回路部3と、
この単層回路部3の一部領域上に印刷形成された多層回
路部4とから構成されている。
【0021】すなわち、接点付回路基板1は、絶縁基板
2を基材とし、この絶縁基板2上に第1層として第1の
回路導体6を印刷形成するとともにこの第1の回路導体
6を保護するために第2層として絶縁基板2の全体を被
覆する第1の絶縁層9を印刷形成することによって単層
回路部3を構成している。接点付回路基板1は、この単
層回路部3の例えばパネル側に配設された押しボタン部
材22の接点片23に対向する領域に、第3層として第
2の絶縁層11を印刷形成し、さらにこの第2の絶縁層
11上に第4層である第1接点導体部14及び第2接点
導体部15からなる接点部或いは図示しない印刷抵抗等
からなる第2の回路導体12を印刷形成することによっ
て多層回路部4を構成している。
【0022】また、この接点付回路基板1には、基板名
称やその仕様或いは実装される図示しない電子部品等の
形状、記号、名称、部品間の結線図等を表示する表示部
16が、第1の絶縁層9上に第2の絶縁層11と同一層
を以って適宜の位置に印刷形成されている。したがっ
て、接点付回路基板1は、図1及び図2に示すように、
全体として最大4層構造によって構成されている。
【0023】絶縁基板2は、電気的な絶縁特性と所定の
機械的強度を有する例えば紙エポキシ材や紙フェノール
材等によって成形され、この接点付回路基板1を装置機
構部等に取り付けるための取付穴や逃げ部等があらかじ
め形成されている。なお、接点付回路基板1には、実装
される電子部品等のリード端子等が差し込まれて半田付
け固定するための多数個のスルーホール5が設けられ
る。これらスルーホール5については、取付穴等と同様
にあらかじめ形成したり、回路導体等を形成した後に追
加工によって形成するようにしてもよい。
【0024】絶縁基板2には、その主面全体にあらかじ
め銅箔24が接合固定されている。本発明は、図面に示
すようにこの銅箔24を片面にのみ接合固定したいわゆ
る片面基板に限定されず、銅箔24を両面にそれぞれ接
合固定した両面基板のいずれにも適用される。絶縁基板
2は、スルーホール5や取付穴等の機械的加工を施した
後、銅箔24の表面の洗浄、その研磨等の処理が施こさ
れて製造工程へと供給される。なお、この絶縁基板2
は、その色調が一般に茶系とされるが、淡緑色或いは乳
白色等の色調を呈する基板も用いられる。
【0025】接点付回路基板1は、上述した絶縁基板2
を素材として、図4に示した各工程を経て製造される。
第1の工程は、同図(A)に示した絶縁基板2にエッチ
ング処理を施してその主面上に第1の回路導体6を形成
する工程である。第1の回路導体6は、実装部品等のリ
ード端子やコネクタ等を接続するための接続端子部7や
各回路部間を引回し接続するためのリード部8等が高密
度に形成された回路パターンによって構成されている。
【0026】この第1の回路導体6は、その回路パター
ンに対応して銅箔24を感光レジストインクによってマ
スキングする工程と、感光レジストインクの現像工程
と、回路パターン以外の不要な銅箔24を除去するエッ
チング工程等を経て、絶縁基板2上に形成される。マス
キング工程は、一般に、高密度化された第1の回路導体
6を精密に形成するために回路パターンが設けられた印
刷用スクリーン製版を用いたスクリーン印刷法が採用さ
れ、回路パターンに対応して銅箔24上に感光レジスト
インク層が精密に印刷形成される。次に、絶縁基板2に
は、現像工程においてこの感光レジストインク層の焼付
け、現像処理が施される。
【0027】絶縁基板2には、現像形成された感光レジ
ストインク層をマスクとして、エッチング処理が施され
る。絶縁基板2は、このエッチング処理によって感光レ
ジストインク層によって被覆された回路パターンに対応
する銅箔24を除く他の不要な銅箔24がエッチング溶
液によって主面上から溶解除去され、図4(B)に示す
ように、その主面上に銅箔24からなる第1の回路導体
6が形成される。
【0028】第2の工程は、第1の回路導体6の接続端
子部7をそれぞれ外方に露呈させるとともにリード部8
等を含むその他の主面領域を被覆する第1の絶縁層9
を、第1の回路導体6が形成された絶縁基板2上に形成
する工程である。この第1の絶縁層9も、高密度化され
た第1の回路導体6に対応してその接続端子部7を精密
に外方に露呈させることから、印刷用スクリーン製版と
ソルダーレジストインクとを用いたスクリーン印刷法に
よって形成される。
【0029】絶縁基板2には、図4(C)に示すよう
に、接続端子構成部10によって第1の回路導体6の接
続端子部7を外方へと露呈させた第1の絶縁層9が印刷
形成される。この第1の絶縁層9を形成するソルダーレ
ジストインクには、加熱或いは紫外線の照射によって硬
化する樹脂をベースポリマーとした比較的低粘性のソル
ダーレジストインクが用いられる。また、このソルダー
レジストインクには、比較的粒子が粗くかつ速乾性のソ
ルダーレジストインクが用いられ、淡緑色、淡青色、黒
色等があるが、一般には淡緑色が採用されている。
【0030】第1の絶縁層9は、このように絶縁基板2
を被覆することによって、その主面上に形成された第1
の回路導体6を他の回路基板や機構部等から絶縁保持
し、またこの第1の回路導体6を機械的に保護する。第
1の絶縁層9は、速乾性のソルダーレジストインクが用
いられることにより、乾燥時間も短かくかつ絶縁基板2
の取り扱いを容易とさせる。第1の絶縁層9は、銅箔5
2に対する密着性がやや小さくかつ粒子が粗いといった
材料特性を有するソルダーレジストインクが用いられて
絶縁基板2上にやや薄厚に印刷形成される。絶縁基板2
には、この第1の絶縁層9を補完するため、第3の工程
によってその上部に第2の絶縁層11が印刷形成され
る。
【0031】すなわち、第3の工程は、第1の絶縁層9
上に、詳細を後述する第2の回路導体12に対応してア
ンダーコート層を構成する第2の絶縁層11を印刷形成
する工程である。また、この第3の工程は、第2の絶縁
層11とともに表示部16を同時に印刷形成する工程で
ある。これら第2の絶縁層11及び表示部16も、比較
的複雑な形状とされるとともに絶縁基板2に対して精密
に位置決めされて印刷形成されることから、印刷用スク
リーン製版と加熱或いは紫外線の照射によって硬化する
樹脂をベースポリマーとした比較的低粘性のソルダーレ
ジストインクとを用いたスクリーン印刷法によって形成
される。
【0032】この第2の絶縁層11と表示部16とを構
成するソルダーレジストインクは、第1の絶縁層9を構
成するソルダーレジストインクと比較して、粒子が細か
くかつ遅乾性ではあるが密着特性を有するものが採用さ
れる。また、このソルダーレジストインクは、第1の絶
縁層9を形成するソルダーレジストインクとは異なる色
調の例えば濃緑色のものが用いられる。
【0033】第2の絶縁層11は、第1の絶縁層9に対
してやや膜厚に形成され、また少なくとも第2の回路導
体12の回路パターンに対応した領域の第1の絶縁層9
上に印刷形成されるが、信頼性をより向上するためにや
や広範囲に形成することが好ましい。この第2の絶縁層
11は、上述したソルダーレジストインクの特性によっ
て、絶縁基板1から剥離等の不都合が生じること無くま
た後述する第2の回路導体12を印刷形成するためのカ
ーボンインクの浸潤を確実に防止する作用を奏する。第
2の絶縁層11は、図1及び図4(D)に示すように、
第1の回路導体6の接続端子部7に進入することなく、
第1の絶縁層9の接続端子構成部10とほぼ同一面を構
成する厚みを以って印刷形成される。
【0034】ところで、この第3の工程においては、上
述した単層回路部3に対応する第1の絶縁層9上に位置
して第2の絶縁層11を形成するソルダーレジストイン
クによって表示部16が印刷形成される。この表示部1
6は、図3に示すように、接点付回路基板1上に実装さ
れる図示しない電子部品等を表示するための部品表示部
17、その実装位置を表示する位置表示部18、その外
形形状を表示する外形表示部19、部品間等の結線状態
を表示する結線表示部20或いは図示しないが接点付回
路基板1の基板名や仕様等の表示部からなる。
【0035】これら表示部16は、第2の絶縁層11を
印刷形成するソルダーレジストインクの濃緑色を以っ
て、淡緑色のソルダーレジストインクによって印刷形成
された第1の絶縁層9上に表示される。また、絶縁基板
2は茶色である。接点付回路基板1は、このような色調
区分から、表示部16が明確に識別表示される。
【0036】第3の工程においては、上述したように第
2の絶縁層11と表示部16ばかりでなく、単層回路部
3に構成される接続端子部7間を確実に絶縁保持するた
めのブリッジ防止部21も同時に印刷形成される。すな
わち、接点付回路基板1は、例えばIC部品等のように
小型で多数の接続端子片を有する実装部品等を接続する
接続端子部7が、各端子部の間隔が極めて狭く構成され
ている。ブリッジ防止部21は、図3に示すように、こ
れら各端子部に介在する肉厚部を構成して形成されるた
め、部品等を実装する際に半田ろうが流れて短絡すると
いった不都合の発生を防止する。
【0037】第4の工程は、第2の絶縁層11上に接点
部や印刷抵抗等の回路パターンからなる第2の回路導体
12を形成する工程である。第2の回路導体12は、後
述するように比較的複雑な回路パターンとされるととも
に絶縁基板2に対して精密に位置決めされて形成される
ことから、印刷用スクリーン製版と導電性インク、例え
ばカーボン粒子が含有されたレジストインク(カーボン
インク)とを用いたスクリーン印刷法によって形成され
る。
【0038】カーボンインクは、回路パターンに対応し
た第2の回路導体12を第2の絶縁層11上に印刷形成
する際に、図1及び図4(E)に示すように、接続端子
構成部10から第1の回路導体6の接続端子部7の表面
へと充填されて接続部13を構成する。接続部13は、
第1の回路導体6と第2の回路導体12との所定箇所を
電気的に接続する。
【0039】第2の回路導体12を構成する接点部は、
図3に示すように、蛇腹状を呈する第1の接点導体部1
4と第2の接点導体部15とが互いに組み合わされて構
成されている。かかる形状の第1の接点導体部14と第
2の接点導体部15とは、接点付回路基板1が複数のス
イッチ部が配設されたコントロールパネルに対向してそ
の内側に配設された状態において、このコントロールパ
ネル側に配設した押しボタン部材22とそれぞれ対向位
置する。したがって、第1の接点導体部14と第2の接
点導体部15とは、押しボタン部材22が押圧操作され
ると、その底面に設けられた接点片23が共通に接触し
導通状態となる。第1の接点導体部14と第2の接点導
体部15とは、押しボタン部材22が傾いて押圧操作さ
れた場合においても、その蛇腹状を呈する形状の組合せ
から、確実なスイッチング動作が行われる。
【0040】以上のように構成された接点付回路基板1
によれば、表示部16やブリッジ防止部21が第2の絶
縁層11と同一の印刷用スクリーン製版を用いて印刷形
成されることから、印刷工程とこれに伴う乾燥工程や搬
送工程の合理化が図られるとともに印刷用スクリーン製
版の削減が図られる。また、表示部16やブリッジ防止
部21は、従来のものと機能的に全く同一であり、絶縁
基板2やレジストインク等の材料変更やコントロールパ
ネルの機構部等の設計変更等を要しない。
【0041】また、接点付回路基板1は、第2の回路導
体12が導電性のカーボンインクで印刷形成されること
によって接点部を構成したが、電子部品等の実装部やリ
ード部がパターン配線された回路導体からなる多層回路
基板であってもよいことは勿論である。
【0042】さらに、接点付回路基板1においては、上
述したように各表示パターンが設けられた印刷用スクリ
ーン製版によって表示部16をソルダーレジスインクで
印刷形成したが、本発明はかかる方法に限定されるもの
ではない。図5に示した接点付回路基板30は、いわゆ
る白抜きによる表示部31を備えたことを特徴としたも
のである。なお、この接点付回路基板30は、その他の
構成が上述した接点付回路基板1と同様とされるため、
対応部位には同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】すなわち、接点付回路基板30は、第1の
絶縁層9の電気的絶縁性について補完を要しない領域に
設けられる表示部31を、ソルダーレジストインクが充
填されないパターンによって構成している。換言すれ
ば、接点付回路基板30は、第1の絶縁層9上に第2の
絶縁層11がほぼ全域に亘って印刷形成され、単層回路
部4に対応する領域に印刷形成される表示部31が抜き
パターンによって形成されている。
【0044】したがって、表示部31は、濃緑色の第2
の絶縁層11を地色として、その一部に第1の絶縁層9
を印刷形成するソルダーレジストインクの淡緑色によっ
て表示される。勿論、表示部31については、この白抜
き部ばかりでなく、上述した表示部16とを混在させて
形成してもよい。
【0045】かかる接点付回路基板30によれば、印刷
工程及び印刷用スクリーン製版を増やすことなく単層回
路部4上に第2の絶縁層11が形成されることになり、
絶縁性の向上が図られる。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る多層回路基板によれば、絶縁基板上に第1の絶縁層を
介して形成された第1の回路導体上に第2の絶縁層を介
して第2の回路導体を形成し、第2の絶縁層を形成する
ソルダーレジスト材により第1の絶縁層上に、実装部品
の形状、結線図や記号、文字等を表示する表示部が同時
に印刷形成されたことにより、表示部を形成するための
印刷工程及び印刷用スクリーン製版が削減されて製造コ
ストの大幅な低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層回路基板の実施の形態として
示す接点付回路基板の要部縦断面図である。
【図2】同接点付回路基板の要部斜視図ある。
【図3】同接点付回路基板の要部平面図である。
【図4】同接点付回路基板の製造工程説明図である。
【図5】本発明に係る多層回路基板の他の実施の形態と
して示す接点付回路基板の要部縦断面図である。
【図6】従来の接点付回路基板の要部縦断面図である。
【図7】同接点付回路基板の製造工程説明図である。
【符号の説明】
1 接点付回路基板(多層回路基板)、2 絶縁基板、
3 単層回路部、4多層回路部、6 第1の回路導体、
9 第1の絶縁層、11 第2の絶縁層、12 第2の
回路導体、16 表示部、21 ブリッジ防止部、24
銅箔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、絶縁基板と、この絶縁基板
    上に形成された第1の回路導体と、この第1の回路導体
    を被覆して絶縁保護するため上記絶縁基板上に形成され
    た第1の絶縁層と、この第1の絶縁層の所定領域上に印
    刷形成された第2の絶縁層と、この第2の絶縁層上に形
    成された第2の回路導体とからなる多層回路基板におい
    て、 実装される部品等の形状、記号、文字、結線図或いは基
    板名等を表示する表示部は、その対応パターンが設けら
    れた上記第2の絶縁層を印刷形成する印刷用製版によっ
    て、第2の絶縁層を印刷形成すると同時にソルダーレジ
    ストインクにより上記第1の絶縁層上に印刷形成された
    ことを特徴とした多層回路基板。
  2. 【請求項2】 上記回路導体の各導体部間等には、その
    対応版部が設けられた上記第2の絶縁層を印刷形成する
    印刷用製版によって第2の絶縁層を印刷形成すると同時
    にソルダーレジストインクが充填され、相互を絶縁隔離
    するブリッジ防止パターンが上記第1の絶縁層上に印刷
    形成されたことを特徴とした請求項1に記載の多層回路
    基板。
  3. 【請求項3】 上記表示部は、上記第2の絶縁層を印刷
    形成する印刷用製版に設けられた印刷パターン或いは抜
    きパターンによって、上記第1の絶縁層上に印刷形成さ
    れたことを特徴とした請求項1に記載の多層回路基板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007535143A (ja) * 2004-04-29 2007-11-29 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト プリント配線板および/または相応の構造物を製造するための方法
CN113225939A (zh) * 2021-04-16 2021-08-06 深圳正峰印刷有限公司 柔性线路制备方法以及柔性线路
JP2023130242A (ja) * 2022-03-07 2023-09-20 日本発條株式会社 集合基板及び製造方法

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