JPH09211889A - 静電荷像現像用トナー、その製造方法及び静電荷像現像剤 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、その製造方法及び静電荷像現像剤

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JPH09211889A
JPH09211889A JP1736396A JP1736396A JPH09211889A JP H09211889 A JPH09211889 A JP H09211889A JP 1736396 A JP1736396 A JP 1736396A JP 1736396 A JP1736396 A JP 1736396A JP H09211889 A JPH09211889 A JP H09211889A
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Sueko Sakai
末子 坂井
Haruhide Ishida
晴英 石田
Yasuhiro Oya
康博 大矢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の帯電量を確保することができ、優れた
電荷交換性を有し、トナー追加後も電荷分布がシャープ
で背景部へのトナーの付着が極めて少なく、画質安定性
を備えた着色剤及び離型剤を含有する静電荷像現像用ト
ナー、その製造方法、及び静電荷像現像剤を提供しよう
とするものである。 【解決手段】 0.08μm2 以上の面積を有する離型剤ド
メインがトナー断面積中に占める面積率が5.5 〜8.0 %
の範囲にあり、0.08μm2 以上の面積を有する離型剤ド
メインがトナー単位断面積 3.2μm2 中に存在する平均
数が2.0 〜5.0 個であり、0.1 μm以上の粒径を有する
離型剤ドメインの平均粒径(Heywod径)が0.20〜0.50μ
mの範囲にあるトナー、その製造方法及び現像剤であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像を現像す
るための静電荷像現像用トナー、その製造方法、及び静
電荷像現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、光導電性物質を利用して
感光体上に静電潜像を形成し、トナーで現像し、必要に
応じて紙などにトナー像を転写した後、加熱又は溶剤蒸
気を付与して定着してコピー像を得る方法である(米国
特許第2297691号明細書、特公昭42−2391
0号公報及び特公昭43−24748号公報参照)。静
電潜像をトナーで可視化する方法としては、磁気ブラシ
法(米国特許第2674063号明細書参照)、カスケ
ード法(米国特許第2616552号明細書参照)、粉
末雲法(米国特許第2221776号明細書参照)など
が知られている。
【0003】電子写真用現像剤は、トナーとキャリアを
混合してなる二成分現像剤が広く使用されている。トナ
ーは、ポリスチレン、スチレン・ブタジエン共重合体、
ポリエステル樹脂等の樹脂類に、カーボンブラック、フ
タロシアニンブルー等の着色剤及び低分子ポリプロピレ
ン、低分子ポリエチレンなどの離型剤を添加し、溶融混
練した後、1〜30μmの粒径に粉砕、分級して使用さ
れる。また、キャリアは、平均粒径がトナーの粒径とほ
ぼ同じか、500μmまでの粒径のガラスビーズ、鉄、
ニッケル、フェライト等の粒子、或いは、これらの粒子
に種々の樹脂を被覆してなるコートキャリアか、磁性体
粉末を樹脂と溶融混練し、粉砕、分級してなる磁性粉分
散型キャリアが用いられている。
【0004】従来、黒トナー用の着色剤としては、カー
ボンブラックが使用されているが、その分散性がトナー
の帯電性に大きく影響するため、カーボンブラックの分
散粒径を均一にしたり(特開平3−18862号公報参
照)、カーボンブラック凝集体の粒径範囲を規定する
(特開平2−103561号公報参照)など、トナー内
部の分散構造を規定したトナーが提案された。また、ワ
ックス分散の仕方によっては、帯電性や保存安定性が変
化するので、トナーの構造を、ワックスドメインの体積
を規定したり(特開平3−288863号公報参照)、
ワックス分散径を規定すること(特開平3−27406
0号公報参照)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高い電荷交
換性が要求される小型複写機は、カーボンブラックを一
次粒子で均一に分散させたトナーを使用すると、トナー
のアドミックス性が悪くなり、所望の帯電量を確保でき
なくなるという問題があった。他方、カーボンブラック
の凝集体が多く存在すると、初期から均一な帯電特性が
得られず、複写枚数が増加すると、コピー濃度が得られ
なくなったり、背景部へのトナー付着が発生するという
問題があった。
【0006】結着樹脂と、カーボンブラック及び離型剤
を含有してなるトナーにおいては、カーボンブラックが
適切な分散構造でもあっても、ワックスの大きなドメイ
ンが多く存在すると、初期から均一な帯電特性が得られ
ず、背景部へのトナー付着が生じ、また、耐久性が低下
するという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上記の問題点を解消
し、所望の帯電量を確保することができ、優れた電荷交
換性を有し、トナー追加後も電荷分布がシャープで背景
部へのトナーの付着が極めて少なく、画質安定性を備え
た着色剤及び離型剤を含有する静電荷像現像用トナー、
その製造方法、及び静電荷像現像剤を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、帯電量と
電荷交換性を両立する着色剤、特にカーボンブラックと
離型剤とを含有するトナーについて、鋭意研究した結
果、着色剤及び離型剤、特にカーボンブラック及びワッ
クスの分散構造をより精密に設計することにより、帯電
量と電荷交換性の両立を可能とし、画質に優れ、背景部
へのトナー付着が殆どない耐久性に優れた、下記の構成
よりなる静電荷像現像用トナー、その製造方法、及び静
電荷像現像剤を完成した。
【0009】(1) 結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有し
てなる静電荷像現像用トナーにおいて、0.08μm2
以上の面積を有する離型剤ドメインがトナー断面積中に
占める面積率が、5.5〜8.0%、好ましくは6.0
〜6.8%の範囲にあり、0.08μm2 以上の面積を
有する離型剤ドメインがトナー単位断面積3.2μm2
中に存在する平均数が、2.0〜5.0個、好ましくは
2.6〜3.0個の範囲であり、かつ、0.1μm以上
の粒径を有する離型剤ドメインの平均粒径(Heywo
d径)が0.20〜0.50μm、好ましくは0.23
〜0.37μmの範囲にあることを特徴とする静電荷像
現像用トナー。
【0010】(2) 前記離型剤として、低分子量ポリプロ
ピレン、低分子量ポリエチレン、脂肪族アミド又はワッ
クスを使用することを特徴とする上記(1) 記載の静電荷
像現像用トナー。
【0011】(3) 着色剤としてカーボンブラックを使用
し、0.08μm2 以上の面積を有するカーボンブラッ
ク凝集体がトナー断面積中に占める面積率が、0.5〜
6.0%、好ましくは1.0〜2.0%の範囲にあり、
かつ、0.1μm以上の粒径を有するカーボンブラック
凝集体の平均粒径(Heywod径)が0.20〜0.
50μm、好ましくは0.24〜0.27μmの範囲に
あることを特徴とする上記(1) 又は(2) に記載の静電荷
像現像用トナー。
【0012】(4) 前記カーボンブラックを、トナー粒子
中に6〜15重量%、好ましくは7〜12重量%配合す
ることを特徴とする上記(3) 記載の静電荷像現像用トナ
ー。
【0013】(5) 結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有し
てなる静電荷像現像用トナーの製造方法において、前記
トナー原料に対し、水を0.2〜2.0重量%、好まし
くは0.5〜2.0重量%、より好ましくは0.7〜
1.3重量%の範囲で添加し、コンティニュアスミキサ
ーでロータの回転速度を500〜1000rpm、好ま
しくは600〜800rpmの範囲に調節して混練し、
粉砕、分級することを特徴とする上記(1) 〜(4) のいず
れか1つに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【0014】(6) 上記(1) 〜(3) のいずれか1つに記載
の静電荷像現像用トナーと、樹脂被覆層を有するキャリ
アとからなる静電荷像現像剤。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、着色剤及び離型剤の分
散構造を精密に設計することにより、帯電量と電荷交換
性の両立を可能とし、画質に優れ、背景部へのトナー付
着が殆どない耐久性に優れた静電荷像現像用トナー及び
静電荷像剤の提供を可能にした。
【0016】即ち、本発明の静電荷像現像用トナーは、
結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有してなる静電荷像現
像用トナーにおいて、0.08μm2 以上の面積を有す
る離型剤ドメインがトナー断面積中に占める面積率が、
5.5〜8.0%、好ましくは6.0〜6.8%の範囲
にあり、かつ、分散分布指標として、0.08μm2
上の面積を有する離型剤ドメインがトナー単位断面積
3.2μm2 中に存在する平均数が、2.0〜5.0
個、好ましくは2.6〜3.0個の範囲にあり、さら
に、0.1μm以上の粒径を有する離型剤ドメインの平
均粒径 (Heywod径)が0.20〜0.50μ
m、好ましくは0.23〜0.37μmの範囲に制御し
たものである。
【0017】また、トナー断面積における、0.08μ
2 以上のカーボンブラック等の着色剤凝集体の一定面
積に対する面積率が0.5〜6.0%、好ましくは、
1.0〜2.0%の範囲にあり、かつ、0.1μm以上
のカーボンブラックの凝集体の平均粒径(Heywod
径)が0.20〜0.50μm、好ましくは、0.24
〜0.27μmの範囲に入るように制御したものであ
る。
【0018】上記のように、カーボンブラック等の着色
剤とワックス等の離型剤の分散構造を制御することによ
り、上記の特性をトナーに付与することが可能になる。
分散構造が上記範囲を逸脱すると、帯電量及び電荷交換
性が悪化して、帯電量の低下、アドミックス不良、背景
部へのトナー付着を引き起こす。
【0019】本発明において、カーボンブラック等の着
色剤は、トナー粒子中に5〜15重量%、特に7〜12
重量%配合することが好ましい。5重量%未満では、所
望の画像濃度を得ることができず、15重量%を越える
と、導電性が大きくなりすぎて所望の帯電量を得ること
ができない。
【0020】離型剤としては、低分子量ポリプロピレ
ン、低分子量ポリエチレン、脂肪族アミド、ワックス等
を用いることができる。その中でも、平均分子量が30
00〜5000の低分子量ポリプロピレン及び低分子量
ポリエチレンが好ましい。
【0021】本発明で使用するトナー粒子は、結着樹
脂、着色剤及び離型剤を主成分にして構成される。使用
される樹脂としては、スチレン、クロルスチレン等のス
チレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチ
レン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステ
ル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸フエニル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エス
テル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニ
ルメチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニ
ルケトン類等の単独重合体、又は、それらの共重合体を
挙げることができる。
【0022】特に、代表的な結着樹脂としては、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン・ア
クリル酸アルキル共重合体、スチレン・メタクリル酸ア
ルキル共重合体、スチレン・アクリルニトリル共重合
体、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・無水マ
レイン酸共重合体を挙げることができる。さらに、ポリ
エステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス類を
挙げることができる。その中でも、本発明では、スチレ
ン・アクリル酸アルキル共重合体、スチレン・メタクリ
ル酸アルキル共重合体、ポリエステル樹脂が好ましく用
いられる。ポリエステル樹脂を使用するときにはオフセ
ットの防止効果も向上する。
【0023】また、本発明のトナーは、シリカ、チタニ
ア、アルミナ等の流動化助剤や、ポリスチレン微粒子、
ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリフッ化ビニルデ
ン微粒子等のクリーニング助剤、転写助剤などの外添剤
を用いることかできる。特に、一次平均粒径が5〜30
nmの疎水性シリカが好ましく用いられる。さらに、サ
リチル酸金属塩、含金属アゾ化合物、ニグロシンや四級
アンモニウム塩等の電荷制御剤を添加することも可能で
ある。
【0024】本発明のトナーの製造方法は、結着樹脂、
カーボンブラック等の着色剤及び離型剤に対し、水を
0.2〜2重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%、
より好ましくは0.7〜1.3重量%の範囲で添加し
て、混練機のローターの回転数を500〜1000rp
mに調整し、コンティニュアスミキサーで混練し、粉
砕、分級してトナーを得るものである。水の添加量が
0.5wt%より少ないと、混練物にシェアがかかりに
くく、ワックス等の離型剤とカーボンブラック等の着色
剤との分散が不十分となり易い。また、2.0wt%を
越えると混練不良が発生し易く、カーボンブラック等の
着色剤の分散が悪くなる。
【0025】本発明に使用する平均粒子径(Heywo
d径)は、画像解析装置(ニレコ社製、ルーゼックス
3)を用い、粒子の面積を測定し、その粒子と等しい面
積を持つ円の直径を円相当径として求めたものである。
面積率は、0.08μm2 以上のカーボンブラック等の
着色剤の凝集体及びワックス等の離型剤のドメインがあ
る一定面積に対して占める面積率を測定したものであ
る。
【0026】分散分布指標として用いる分散分布個数
は、区画解析法(SQUR−Q)を用いて測定し、一定
面積内のワックスのドメインの平均個数を表している。
本発明の測定値は、784区画(1区画=3.2μ
2 )に分割した値である。画像解析用の試料は、ミク
ロトームで混練後のスラブを0.15μmの超薄切片に
して、これら切片の拡大写真(1500倍)を透過型電
子顕微鏡を用いて撮影し、得られたネガ写真に基いて測
定した。なおネガ写真で6枚以上の視野を測定した。
【0027】本発明の静電荷像現像剤は、上記のトナー
と樹脂被覆型キャリアとを混合したものである。なお、
樹脂被覆型キャリアは、フェライトやマグネタイト、ヘ
マタイト、ニッケル等の磁性粒子を樹脂で被覆したもの
であり、被覆用樹脂としては、アクリル系樹脂、スチレ
ン・アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹
脂、ポリアミド、ウレア樹脂等を用いることができる。
特に、耐久性を考慮すると、アクリル系樹脂、フッ素系
樹脂、シリコーン系樹脂が好ましく用いられる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0029】 (ポリエステル樹脂Aの製造例) ビスフェノールA−エチレンオキサイド2付加物 28モル ビスフェノールA−プロピレン2付加物 12モル コハク酸誘導体 12モル テレフタル酸 24モル トリメット酸 4モル 上記の単量体を縮重合してポリエステル樹脂Aを製造し
た。得られたポリエステル樹脂は、重量平均分子量Mw
=16,000、数平均分子量Mn=約3,000であ
った。
【0030】〔実施例1〕 製造例のポリエステル樹脂A 84重量部 カーボンブラック(キャボット社製、BP−1300) 10重量部 ポリプロピレンワックス(平均分子量=3000) 6重量部 上記の成分をコンティニュアスミキサーに投入し、水を
1重量%添加し、ローター回転数を750rpmに調整
して混練した。これを通常の方法で粉砕し、分級して平
均粒径8.8μmの黒色トナー粒子を得た。この黒色ト
ナー粒子100重量部に対し、シリコンオイルで処理し
たシリカ(粒径12nm)を0.5重量部添加し、ヘン
シェルミキサーで混合して実施例1のトナーを得た。
【0031】〔実施例2〕 スチレン・ブチルアクリレート共重合体 84重量部 (配合比85:15、Mn=3,000、Mw=30万) カーボンブラック(キャボット社製、BP−1300) 10重量部 ポリプロピレンワックス(平均分子量=3000) 6重量部 上記の成分をコンティニュアスミキサーに投入し、水を
1重量%添加し、ローター回転数を1000rpmに調
整して混練した。これを通常の方法で粉砕し分級して平
均粒径8.8μmの黒色トナー粒子を得た。この黒色ト
ナー粒子100重量部に対し、シリコンオイルで処理し
たシリカ(粒径12nm)を0.5重量部添加してヘン
シェルミキサーで混合して実施例2のトナーを得た。
【0032】〔比較例1〕実施例1と同じ原料組成を用
い、コンティニュアスミキサーのローター回転数を75
0rpmに調整し、水の添加を省略して混練した。これ
を通常の方法で粉砕し、分級して平均粒径8.8μmの
黒色トナー粒子を得た。この黒色トナー粒子100重量
部に対し、シリコンオイル処理したシリカ(粒径12n
m)を0.5重量部添加してヘンシェルミキサーで混合
して比較例1のトナーを得た。
【0033】〔比較例2〕実施例2と同じ原料組成で、
コンティニュアスミキサーのローター回転数を1000
rpmに調整し、水の添加を省略して混練した。これを
通常の方法で粉砕し、分級して平均粒径8.8μmの黒
色トナー粒子を得た。この黒色トナー粒子100重量部
に対し、シリコンオイル処理したシリカ(粒径12n
m)を0.5重量部添加してヘンシェルミキサーで混合
して比較例2のトナーを得た。
【0034】〔比較例3〕実施例1と同じ原料組成で、
コンティニュアスミキサーのローター回転数を750r
pmに調整し、水を1重量%添加して混練した後、再び
コンティニュアスミキサーに投入し、繰り返し混練し
た。これを通常の方法で粉砕し、分級して平均粒径8.
8μmの黒色トナー粒子を得た。この黒色トナー粒子1
00重量部に対し、シリコンオイル処理したシリカ(粒
径12nm)を0.5重量部添加してヘンシェルミキサ
ーで混合して比較例3のトナーを得た。
【0035】(キャリアの作製)スチレン・n-ブチルア
クリレート共重合体(共重合比80:20)10重量部
をトルエン100重量部に溶解し、該溶液を平均粒径8
0μmの球形フェライト1000重量部を加え、減圧型
ニーダーコーターを用いて被覆処理を行い、キャリアを
得た。
【0036】(現像剤の作製)実施例1、2及び比較例
1〜3の各トナー5重量部に対し、上記のキャリアを9
5重量部をVブレンダーに投入して混合し、実施例1、
2及び比較例1〜3の現像剤を得た。
【0037】(連続複写試験)上記の現像剤を複写機
(富士ゼロックス社製、FX5031)に適用して、連
続10万枚の連続複写試験を行い、コピー濃度、背景部
へのトナー付着を評価した。なお、コピー濃度はマクベ
ス濃度計で測定し、背景部へのトナー付着は、G1
(良)からG5(悪)までの下記5段階に分類した。 G1:全く汚れが認められなかった。 G2:注意してみると汚れが認められた。 G3:汚れが確認された。 G4:汚れが確認でき、目立った。 G5:汚れが顕著であった。
【0038】
【表1】
【0039】表1から明らかなように、本発明の実施例
は、比較例に比べて初期のコピー、及び、多数枚複写後
のコピーの濃度、背景部への付着について良好な結果を
示しており、画質維持性が優れていることが分かる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用し、カーボ
ンブラック等の着色剤と、ワックス等の離型剤の分散構
造を上記のように精密に制御することにより、初期の段
階でも多数複写後においても高いコピー濃度を得ること
ができ、背景部への付着のない優れた画質を安定して提
供することが可能になった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有して
    なる静電荷像現像用トナーにおいて、0.08μm2
    上の面積を有する離型剤ドメインがトナー断面積中に占
    める面積率が、5.5〜8.0%の範囲にあり、0.0
    8μm2 以上の面積を有する離型剤ドメインがトナー単
    位断面積3.2μm2 中に存在する平均数が、2.0〜
    5.0個であり、かつ、0.1μm以上の粒径を有する
    離型剤ドメインの平均粒径(Heywod径)が0.2
    0〜0.50μmの範囲にあることを特徴とする静電荷
    像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 着色剤としてカーボンブラックを使用
    し、0.08μm2 以上の面積を有するカーボンブラッ
    ク凝集体がトナー断面積中に占める面積率が、0.5〜
    6.0%の範囲にあり、かつ、0.1μm以上の粒径を
    有するカーボンブラック凝集体の平均粒径(Heywo
    d径)が0.20〜0.50μmの範囲にあることを特
    徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有して
    なる静電荷像現像用トナーの製造方法において、前記ト
    ナー原料に対し、水を0.2〜2.0重量%の範囲で添
    加し、コンティニュアスミキサーでロータの回転速度を
    500〜1000rpmに調節して混練し、粉砕、分級
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の静電荷像
    現像用トナーの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の静電荷像現像用
    トナーと、樹脂被覆層を有するキャリアとからなる静電
    荷像現像剤。
JP1736396A 1996-02-02 1996-02-02 静電荷像現像用トナー、その製造方法及び静電荷像現像剤 Pending JPH09211889A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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