JPH09211145A - 埋設物の探査方法および装置 - Google Patents

埋設物の探査方法および装置

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JPH09211145A
JPH09211145A JP8013750A JP1375096A JPH09211145A JP H09211145 A JPH09211145 A JP H09211145A JP 8013750 A JP8013750 A JP 8013750A JP 1375096 A JP1375096 A JP 1375096A JP H09211145 A JPH09211145 A JP H09211145A
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Masaru Tsunasaki
勝 綱崎
Takashi Kikuta
隆 菊田
Hideki Hayakawa
秀樹 早川
Masaki Kishi
雅樹 岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌への電磁波の放射後から地中埋設物によ
る反射波を受信完了するまでの時間経過に伴って、高周
波増幅手段の増幅度が大きくなるように変化する複数の
増幅度・時間パターンのうち、最適なパターンを選択す
ること。 【解決手段】 土壌の走査の方向の第1の距離ΔDだけ
移動する間に複数の各増幅度・時間パターンで増幅手段
の増幅度を変化してその増幅手段の出力を第2メモリに
ストアするストア動作を予め定める第2の距離L1にわ
たって繰返し、各増幅度・時間パターン毎に、土壌の表
面からその表面近傍の予め定める深度DP1まで、深さ
方向の各位置毎に第2距離L1にわたって反射波の強度
の平均値Pjzを求め、各パターン毎の前記平均値Pj
zの最大値と最小値とが、増幅手段の増幅ダイナミック
レンジ内にありかつそのダイナミックレンジのほぼ全域
にわたるパターンを最適なものとして選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中および建物な
どの隠蔽場所に埋設された埋設物を探査するための方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスなどを輸送する地中に埋設された管
を、地上で探査するための地中探査レーダは、送信アン
テナにパルス波を与えてパルス状の電磁波を地中に放射
し、地中埋設管による反射波を受信アンテナで受信し、
高周波増幅器で増幅し、こうして地中埋設管を地上で横
切って走査することによって、地中埋設管を含む土壌の
断面の画像を得ることができる。送信アンテナから地表
面に電磁波を放射したとき、その地表面での反射波の振
幅である強度は、地中埋設管からの反射波の強度に比べ
て、たとえば約2.5倍以上、たとえば4倍であって、
はるかに大きい。したがって、このような地表面での反
射が高周波増幅器に入力されると、その増幅器が飽和し
てしまい、この飽和後に増幅動作が回復するまでに時間
がかかる。したがって地表面での反射波の後に、地中埋
設管による微弱な反射波を充分に増幅することができな
くなってしまう。
【0003】この問題を解決するために、送信アンテナ
による電磁波の放射後から反射波を受信完了するまでの
期間において、ダイナミックレンジ40dBの高周波増
幅器の増幅度を、たとえば−5dBから+35dBまで
時間経過に伴って大きくなるように変化することが考え
られる。
【0004】電磁波の土壌中における減衰率は、一般の
土壌では−15dB/mであり、砂では−5dB/mで
あり、また粘土では−25dB/mであり、したがって
土壌の種類によってその減衰率が異なる。したがって前
記増幅器の増幅度の時間経過に伴う変化を適切に選ぶこ
とが困難である。したがって従来では、前記増幅度の時
間経過に伴う変化を熟練者が複数回の探査によって試行
錯誤的に設定して最適な増幅度を見つけている。したが
って探査場所が交通量の多い道路である場合などでは、
交通渋滞を起こすおそれがあり、また作業者が危険であ
る。
【0005】他の先行技術は、特公平7−69431に
開示されている。この先行技術では、アンテナを走査す
る移動間隔D0(たとえば2cm)の間に、増幅度Gi
(i=1〜5)を最初の増幅度G1から最終の増幅度G
5まで合計5回、順次的に変化させ、各増幅度Gi毎に
反射信号を1つずつ受信し、アンテナが総移動距離L0
(たとえば3m)に達するまで上記のステップをL0/
G0回繰返し、増幅度Gi毎に受信された反射波信号に
基づいて、横軸をアンテナ移動距離とし、縦軸を電磁波
の送信から受信までの時間とした断面画像を合計5個作
成し、反射波信号の振幅値が所定の振幅値以下となる波
形の面積の各増幅度Giで各断面画像の面積に対する割
合である白の占有率Rwi(i=1〜5)を計算し、5
個の断面画像のうち、前記計算値Rwiが所定の基準値
をRw0としたとき、Rwi<Rw0の関係を満たす断
面画像が1つの場合、その断面画像を選択し、その画像
を形成するのに使用した増幅度Giを最適増幅率として
記録し、またRwi<Rw0の関係を満たす断面画像が
複数ある場合、それらの複数の断面画像のうち、地中断
面画像に占める白色の占有率Rwiが前記所定の基準値
Rw0に最も近い1つの断面画像を選んで、その画像を
形成するのに使用した増幅度Giを最適増幅率として記
録し、また前記関係を満たす地中断面画像がない場合、
増幅度Giのうち、最大値に所定の値Gxだけ大きい増
幅度を最適増幅率として記録する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術では、土
壌に電磁波の放射後から反射波を受信するまでの期間に
おける増幅器の増幅度を時間経過に伴って大きくなるよ
うに変化する工夫はなされておらず、一旦、設定した増
幅度Giは、1つの地中断面画像を得るにあたり、一定
のままに保たれ、したがって深さ方向の土壌による電磁
波の減衰の変化に充分対応することができず、地中埋設
物の探査を正確に行うことができない。
【0007】前述の先行技術の他の問題は、各増幅度G
iを用いて得られた地中断面画像における白色領域の面
積が占める占有率Rwiを用いており、換言すると、地
中断面画像の2次元の演算を行っており、演算処理が複
雑であり、時間がかかるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、電磁波の放射後から反射
波を受信完了するまでの期間における高周波増幅器の増
幅度を時間経過に伴って大きくなるように変化して地表
面などの隠蔽場所の表面による大きな振幅を有する反射
波による悪影響を防ぐとともに、土壌などの隠蔽場所の
電磁波の各種の減衰率に拘わらず、埋設物の正確な探査
を自動的に可能にするとともに、その演算処理を簡略化
することができるようにした地中埋設物の探査方法およ
び装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、埋設物が埋設
されている隠蔽場所の表面に沿って移動しつつ、隠蔽場
所に電磁波を放射し、埋設物による反射波を受信し、放
射した電磁波と受信した反射波との時間差に基づいて隠
蔽場所内の埋設物を探査する埋設物の探査方法におい
て、予め定める第1の距離Δdだけ移動する間に、受信
した反射波を、増幅度が時間経過に伴って大きくなるよ
うに変化する複数の増幅度・時間パターンで、増幅して
メモリにストアし、このメモリへのストア動作を、予め
定める第2の距離L1にわたって繰返し、前記各パター
ン毎に、隠蔽場所の表面からその表面近傍の予め定める
深度DP1まで、深さ方向の各位置毎に第2の距離L1
にわたって反射波の強度の平均値Pjzまたは平均値P
jzに対応する値を求め、前記各パターン毎に、前記平
均値Pjzまたは平均値Pjzに対応する値の最大値と
最小値とを求め、各パターンのうち、最大値と最小値と
が、増幅ダイナミックレンジ内で、飽和する程度N12
jが最小であるパターンを、最適なパターンとして選択
し、この最適なパターンで増幅してメモリにストアされ
た反射波のデータを用いて、埋設物を探査することを特
徴とする埋設物の探査方法である。 また本発明は、飽和する程度N12jは、前記最大値と
前記最小値とが増幅ダイナミックレンジの飽和する値に
等しい数N1j,N2jの和であることを特徴とする。 また本発明は、最小の飽和する程度N12jを有する前
記パターンが複数存在するとき、前記最大値と前記最小
値との差Pjz1が最大であるパターンを、最適なパタ
ーンとして選択することを特徴とする。 また本発明は、最小の飽和する程度N12jを有する前
記パターンが複数存在するとき、前記各パターン毎に、
隠蔽場所の表面から埋設物の存在する予め定める深度D
P2まで、深さ方向の各位置毎に第2の距離L1にわた
って反射波の強度の絶対値の平均値Qjzまたは平均値
Qjzに対応する値を求め、反射波の深さ方向の予め定
める強度分布と、前記各パターン毎の絶対値の前記平均
値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値との近似した
程度を評価し、その評価の結果、各パターンのうち、近
似した程度が最もよいパターンを最適なパターンとして
選択し、この最適なパターンで増幅してメモリにストア
された反射波のデータを用いて埋設物を探査することを
特徴とする。 また本発明は、前記近似した程度の評価は、前記予め定
める強度分布と、前記各パターン毎の絶対値の前記平均
値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値との深さ方向
の各位置毎の差の2乗の和またはその和に対応する値を
演算して求めることを特徴とする。 また本発明は、埋設物が埋設されている隠蔽場所の表面
に沿って移動しつつ、隠蔽場所に電磁波を放射し、埋設
物による反射波を受信し、放射した電磁波と受信した反
射波との時間差に基づいて隠蔽場所内の埋設物を探査す
る埋設物の探査方法において、予め定める第1の距離Δ
dだけ移動する間に、受信した反射波を、増幅度が時間
経過に伴って大きくなるように変化する複数の増幅度・
時間パターンで、増幅してメモリにストアし、このメモ
リへのストア動作を、予め定める第2の距離L1にわた
って繰返し、前記各パターン毎に、隠蔽場所の表面から
埋設物の存在する予め定める深度DP2まで、深さ方向
の各位置毎に第2の距離L1にわたって反射波の強度の
絶対値の平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値
を求め、反射波の深さ方向の予め定める強度分布と、前
記各パターン毎の絶対値の前記平均値Qjzまたは平均
値Qjzに対応する値との近似した程度を評価し、その
評価の結果、各パターンのうち、近似した程度が最もよ
いパターンを最適なパターンとして選択し、この最適な
パターンで増幅してメモリにストアされた反射波のデー
タを用いて埋設物を探査することを特徴とする埋設物の
探査方法である。 また本発明は、前記近似した程度の評価は、反射波の深
さ方向の予め定める強度分布と、前記各パターン毎の前
記平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値との深
さ方向の各位置毎の差の2乗の和またはその和に対応す
る値を求めることを特徴とする。 また本発明は、埋設物が埋設されている隠蔽場所に電磁
波を放射する手段と、埋設物による反射波を受信するア
ンテナと、アンテナの出力を増幅度可変で増幅する増幅
手段と、アンテナの移動距離を検出する手段と、増幅度
が、時間経過に伴って大きくなるように変化する相互に
異なる複数の増幅度・時間パターンをストアする第1メ
モリと、増幅手段の出力をストアする第2メモリと、移
動距離検出手段の出力に応答し、予め定める第1の距離
Δdだけ移動する間に、メモリにストアされている複数
の各パターンで増幅手段の増幅度を変化して第2メモリ
にストアし、このストア動作を予め定める第2の距離L
1にわたって繰返す増幅度制御手段と、第2メモリのス
トア内容を読出して、前記各パターン毎に、隠蔽場所の
表面からその表面近傍の予め定める深度DP1まで、深
さ方向の各位置毎に第2の距離L1にわたって反射波の
強度の平均値Pjzまたは平均値Pjzに対応する値を
演算して求める第1演算手段と、第1演算手段の出力に
応答して、前記各パターン毎に、前記平均値Pjzまた
は平均値Pjzに対応する値の最大値と最小値とを演算
して求める第2演算手段と、第2演算手段の出力に応答
し、各パターンのうち、最大値と最小値とが増幅手段の
増幅ダイナミックレンジ内で、飽和する程度N12jが
最小であるパターンを最適なパターンとして選択する選
択手段と、この選択手段で選択された最適なパターンを
用いて得られた第2メモリにストアされている反射波の
データを用いて埋設物を探査する手段とを含むことを特
徴とする埋設物の探査装置である。 また本発明は、選択手段は、前記飽和する程度N12j
を、前記最大値と前記最小値とが増幅ダイナミックレン
ジの飽和する値に等しい数N1j,N2jの和に定める
ことを特徴とする。 また本発明は、選択手段は、最小の飽和する程度N12
jを有する前記パターンが複数存在するとき、前記最大
値と前記最小値との差Pjz1が最大であるパターン
を、最適なパターンとして選択することを特徴とする。 また本発明は、選択手段は、最小の飽和する程度N12
jを有する前記パターンが複数存在するとき、前記各パ
ターン毎に、隠蔽場所の表面から埋設物の存在する予め
定める深度DP2まで、深さ方向の各位置毎に第2の距
離L1にわたって反射波の強度の絶対値の平均値Qjz
または平均値Qjzに対応する値を求め、反射波の深さ
方向の予め定める強度分布と、前記各パターン毎の絶対
値の前記平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値
との近似した程度を評価し、その評価の結果、各パター
ンのうち、近似した程度が最もよいパターンを最適なパ
ターンとして選択し、この最適なパターンで増幅してメ
モリにストアされた反射波のデータを用いて埋設物を探
査することを特徴とする。 また本発明は、前記選択手段は、前記予め定める強度分
布と、前記各パターン毎の絶対値の前記平均値Qjzま
たは平均値Qjzに対応する値との深さ方向の各位置毎
の差の2乗の和またはその和に対応する値を演算して近
似した程度を評価することを特徴とする。 また本発明は、埋設物が埋設されている隠蔽場所に電磁
波を放射する手段と、埋設物による反射波を受信するア
ンテナと、アンテナの出力を増幅度可変で増幅する増幅
手段と、アンテナの移動距離を検出する手段と、増幅度
が、時間経過に伴って大きくなるように変化する相互に
異なる複数の増幅度・時間パターンをストアする第1メ
モリと、増幅手段の出力をストアする第2メモリと、反
射波の深さ方向の予め定める強度分布をストアする第3
メモリと、移動距離検出手段の出力に応答し、予め定め
る第1の距離Δdだけ移動する間に、メモリにストアさ
れている複数の各パターンで増幅手段の増幅度を変化し
て第2メモリにストアし、このストア動作を予め定める
第2の距離L1にわたって繰返す増幅度制御手段と、第
2メモリのストア内容を読出して、前記各パターン毎
に、隠蔽場所の表面から少なくとも埋設物が埋設されて
いる近傍の予め定める深度DP2まで、深さ方向の各位
置毎に第2の距離L1にわたって反射波の強度の絶対値
の平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値を演算
して求め、第4メモリにストアする第1演算手段と、第
3メモリにストアされている前記予め定める強度分布
と、第4メモリから読出したストア内容とに基づき、前
記予め定める強度分布と、前記各パターン毎の絶対値の
前記平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値との
近似した程度を評価する評価手段と、評価手段の出力に
応答し、各パターンのうち、近似した程度が最もよいパ
ターンを最適なパターンとして選択する選択手段と、選
択手段で選択された最適なパターンを用いて得られた第
2メモリにストアされている反射波のデータを用いて埋
設物を探査する手段とを含むことを特徴とする埋設物の
探査装置である。 また本発明は、前記評価手段は、前記予め定める強度分
布と、前記各パターン毎の絶対値の前記平均値Qjzま
たは平均値Qjzに対応する値との深さ方向の各位置毎
の差の2乗の和またはその和に対応する値を演算して求
めることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、複数の増幅度・時間パタ
ーンを第1メモリにストアしておき、各増幅度・時間パ
ターンで、受信した反射波を、高周波増幅器の増幅度が
時間経過に伴って大きくなるように変化し、このような
複数の各増幅度・時間パターンを用いた反射波の第2メ
モリへのストア動作を、予め定める第1の距離Δd(た
とえば2cm)だけ移動する間に行い、このような動作
を予め定める第2の距離L1(たとえば5m)にわたっ
て繰返す。複数の各増幅度・時間パターン毎に、隠蔽場
所の表面からその表面近傍の予め定める深度DP1(た
とえば50cm)まで、深さ方向の各位置毎に第2距離
L1にわたって反射波の強度の平均値Pjzまたはそれ
に対応する値を求める。 隠蔽場所の表面から深度DP1までの範囲では、地表面
などの隠蔽場所の表面による反射波の振幅が大きく、し
たがって受信アンテナからの反射波を増幅する高周波増
幅器が飽和してしまうおそれが大きい。そこで本発明に
従えば、上述の平均値Pjzまたはそれに対応する値の
最大値と最小値とを各増幅度・時間パターン毎に求め
て、それらの最大値と最小値とが増幅器の増幅ダイナミ
ックレンジ内で、飽和する程度N12jが最小である増
幅度・時間パターンを、最適なパターンとして選択し、
こうして選択した最適な増幅度・時間パターンを用いて
埋設物の探査を行う。 前記飽和する程度N12jは、最大値と最小値とが増幅
ダイナミックレンジの飽和する値に等しい数N1j,N
2jの和であってもよい。最小の飽和する程度N12j
を有する前記パターンが複数存在するとき、それらの複
数のパターンのうち、最大値と最小値との差Pjz1が
最大であるパターンを最適なパターンとして選択し、こ
れによって増幅ダイナミックレンジの可及的に全域を利
用して、その増幅度を大きくすることができる。 最小の飽和する程度N12jを有する前記パターンが複
数存在するとき、隠蔽場所の表面から少なくとも埋設物
が埋設されている近傍の予め定める深度DP2(たとえ
ば1mまたは2m)まで、深さ方向の各位置毎に第2距
離L1にわたって反射波の強度の絶対値の平均値Qjz
またはそれに対応する値を演算して求め、反射波の深さ
方向の予め定める強度分布と、前記各パターン毎の絶対
値の前記平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値
との近似した程度を評価し、その評価の結果、各パター
ンのうち、近似した程度の最もよいパターンを最適なパ
ターンとして選択し、この最適なパターンで増幅してメ
モリにストアされた反射波のデータを用いて埋設物を探
査する。この近似した程度を評価するにあたっては、最
小2乗法の手法を用いてもよい。 複数の各増幅度・時間パターンで反射波を増幅して第2
メモリにストアする動作は、第1の距離Δd内において
予め定める距離だけ変位するたびに、各パターンでの増
幅およびストア動作を繰返してもよく、または隠蔽場所
の同一位置において複数の増幅度・時間パターンを用い
た増幅およびストア動作を繰返してもよく、この第1の
距離Δdだけ移動する間に、埋設物の表面の位置に拘わ
らず、上述の複数の各増幅度・時間パターンでの増幅お
よびストア動作を行えばよい。 こうして本発明に従えば、隠蔽場所の表面で電磁波の放
射による反射波の受信動作を1回の走査で自動的に最適
な増幅度・時間パターンを見つけることができる。した
がってその探査場所が交通量の多い道路などであって
も、探査作業を短時間に終了することができ、交通に支
障をきたすことはなく、また作業者の安全が確保される
ことになる。しかも反射波の強度分布を走査方向に平均
値Pjzまたはそれに対応する値を演算して求め、深さ
方向の1次元分布を求めて最適な増幅度・時間パターン
を見つけるための判別を行うようにし、その判別動作を
簡素化することができ、演算処理が短時間で行うことが
できる。 さらに本発明に従えば、第2メモリにストアされている
複数の各増幅度・時間パターン毎の反射波のストア内容
を読出して、隠蔽場所の表面から少なくとも埋設物が埋
設されている近傍の予め定める深度DP2(たとえば1
mまたは2m)まで、深さ方向の各位置毎に第2距離L
1にわたって反射波の強度の絶対値の平均値Qjzまた
はそれに対応する値を演算して第4メモリにストアす
る。第3メモリには、反射波の深さ方向の基準となる予
め定める強度分布をストアしておく。 評価手段は、この第3メモリにストアされている強度分
布と、第4メモリから読出したストア内容とに基づい
て、複数の各増幅度・時間パターン毎に、両者の近似し
た程度を評価し、近似した程度が最もよい増幅度・時間
パターンを最適なパターンとして選択する。その選択し
た増幅度・時間パターンを用いて、埋設物の探査を行
う。評価手段による評価の手法としては、たとえば最小
2乗法などを用いることができる。これによって反射波
の強度分布を深さ方向の1次元分布にすることによって
最適な増幅度・時間パターンを見つける演算を簡素化す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
地中埋設物の探査装置の全体の構成を簡略化して示すブ
ロック図である。土壌5には、ガスなどの流体を輸送す
る鋼管などの埋設物である管6が埋設されている。地上
では、この管6の探査を行うために、送信アンテナ7に
は、パルサ8から、図2(1)に示されるたとえば10
0MHz〜1000MHzのパルスが高圧電源9の電力
を用いて与えられる。送信アンテナ7から放射された電
磁波は、矢符10に示されるように進み、管6によって
反射され、その反射波は参照符11に示されるように進
んで、もう1つの受信アンテナ12で受信され、図2
(2)に示される出力が受信アンテナ12から得られ
る。送信アンテナ7から電磁波が放射され、受信アンテ
ナ12によって反射波が受信されるまでの時間差ΔTは
土壌5の表面と管6との深さ方向の距離、すなわち深
度、および土壌の種類、したがってその土壌の減衰率に
対応している。
【0012】送信アンテナ7と受信アンテナ12とを一
体的に固定して、図1の矢符13で示されるように、地
中埋設管6を横切るように移動することによって、管6
を含む土壌5の鉛直面内での断面の原画像を得ることが
できる。これらのアンテナ7,12の移動距離は、距離
センサ14によって検出される。距離センサは、その移
動方向13であるx方向に2cm移動する毎に1パルス
を発生し、このパルスをマイクロコンピュータなどによ
って実現される処理回路15で計数することによって、
その走査距離を演算して求めることができる。
【0013】同期信号発生回路16は、たとえば500
kHzのクロック信号を発生し、パルサ8は、送信アン
テナ7に、たとえば50kHzのパルスを与え、したが
って各パルスの時間間隔W1は20μsecである。受
信アンテナ12に接続される受信回路17において、受
信アンテナ12の出力は、増幅手段U1に与えられる。
増幅手段U1は、減衰器ATT1とそれに後続して縦続
接続される高周波増幅器AMP1とから成る。
【0014】増幅手段U1の入出力間の増幅度は、図3
に示されるように、土壌5の深さ方向、したがって時間
経過に伴って、たとえば−5dB〜+35dBに時間経
過に伴って増加するように変化される。増幅器AMP1
の増幅度は、予め定める一定の値、すなわちこの実施の
形態では40dBに保たれる。減衰器ATT1の減衰率
は、−45dBから−5dBに時間経過に伴って小さく
なるように変化される。これによって上述のようにユニ
ットU1では、図3に示される増幅度の特性が得られ
る。こうして各増幅器AMP1は、S/N比が良好であ
るダイナミックレンジ約40dBとなる。これによって
土壌5に埋設されている管6の微弱な反射波を、大きな
増幅度で増幅してライン18に導出することが初めて可
能になる。
【0015】減衰器ATT1が時間経過に伴って図3に
示される増幅度に対応した減衰率が時間経過に伴って小
さくなるように変化する特性を達成するために、リード
オンリメモリM1が設けられ、このストア内容は、カウ
ンタ19からの読出しパルスに応じて読出され、デジタ
ル/アナログ変換器DA1によってアナログ信号に変換
され、減衰器ATT1に与えられる。この減衰器ATT
1は、前述のようにたとえば電界効果トランジスタによ
って実現され、そのゲートに減衰率に対応した電圧が時
間経過に伴って変化して与えられ、またはバイポーラト
ランジスタによって実現される場合、そのベースに減衰
率に対応した電圧が与えられる。
【0016】カウンタ19には、同期信号発生回路16
からのパルサ8に与えられる信号に同期したたとえば5
00kHzのパルスが図2(3)に示されるように与え
られる。
【0017】サンプラ21は、受信回路17からライン
18を介する増幅手段U1の増幅器AMP1からライン
18を介する信号が与えられ、図2(4)に示されるサ
ンプリングパルスによってサンプリングされる。このサ
ンプリングパルスは、ライン22を介して同期信号発生
回路16から与えられる。
【0018】増幅手段U1の増幅度の時間経過は、図2
(5)に示されるとおりであり、これによってその増幅
手段U1の増幅器AMP1からライン18に導出される
波形は、図2(2)に示される受信アンテナ12の受信
出力のうち、受信初期の波形の振幅が抑制されて大きな
減衰率で減衰され、図2(6)のように大きい深度の反
射の振幅が大きな増幅度で増幅される。
【0019】サンプラ21の出力はフィルタ25で濾波
され、アナログデジタル変換器26でデジタル信号に変
換され、処理回路15に与えられる。同期信号発生回路
16の出力は低周波同期信号発生回路27に与えられ、
カウンタ19の同期動作が行われて、送信アンテナ7に
よる電磁波の放射の時間W1毎にリセットされ、このラ
イン28からの低周波同期信号1kHzは、処理回路1
5に与えられる。こうして処理回路15では、サンプラ
21によってサンプリングされた反射波信号によって、
地中埋設管6の深度を含む土壌5の鉛直断面の画像を正
確に得ることができる。
【0020】減衰器ATT1と増幅器AMP1との組合
せから成る増幅手段U1は、増幅器AMP1の熱雑音な
どに起因したS/N比を良好に保ち、しかも地表面によ
る大きな振幅を有する反射波を大きな減衰率で減衰させ
るとともに、地中埋設管6による微弱な反射波を大きな
増幅度で増幅することができる。
【0021】受信回路17によって受信されてサンプラ
21によってサンプリングされ、フィルタ25およびア
ナログデジタル変換器26を経て得られた土壌5の断面
画像は、メモリM2にストアされ、この画像は図4に示
されている。参照符31は土壌5の表面を示し、像32
は、地中埋設管6の頂部付近を表している。図4の左右
方向は走査方向13であるx方向に一致し、図4の上下
方向は土壌5の地表面31からの深さ方向であるz方向
に対応する。
【0022】図5は、図4に示される画像のx方向の各
走査位置における深さ方向の反射波の受信強度をそれぞ
れ示している。図5(1)に示されるように反射波の振
幅、すなわち強度は、0階調である最小値Aと255階
調である最大値Bの範囲の合計256階調で表される。
反射波の最大値33は階調の最大値Bで飽和しており、
すなわち増幅器AMP1が飽和したことを示している。
また反射波の波形34は、階調の最小値Aで飽和してお
り、すなわち増幅器AMP1が飽和していることを表し
ている。このような図5(1)に示される反射波の深さ
方向の強度は、増幅器AMP1を飽和させ、その増幅手
段U1における増幅度・時間パターンは後述のように不
適切なものとして判別される。
【0023】メモリM2にストアされている画像の他の
走査位置における深さ方向の強度は、図5(2)に示さ
れている。この強度の最大値35と最小値36とは、最
大値Bと最小値Aの近傍であって、予め定める値の範囲
B1,B2,A1,A2の範囲内にあり、したがって増
幅器AMP1の増幅機能を充分利用しており、したがっ
て管6による微小な反射波を大きな増幅度で増幅するこ
とができる。このような図5(2)の反射波強度分布が
得られたときの増幅度・時間パターンは、最適なものと
して後述のように選ばれる。
【0024】図6は、処理回路16の動作を説明するた
めのフローチャートである。距離センサ14の出力に応
答し、予め定める第1の距離Δd(たとえば2cm)だ
けx方向13に移動する間に、メモリM1にストアされ
ている複数n(たとえば5)の増幅度・時間パターンで
増幅手段U1の増幅度を変化して図4に示される画像
が、x方向13に第2の距離L1(たとえば5m)にわ
たって繰返されて図4に示される画像が、各増幅度・時
間パターン毎にメモリM2にストアされる。
【0025】この動作は、図6のステップa1〜a8を
実行することによって達成される。ステップa1からス
テップa2に移り、メモリM1にストアされている合計
n(この実施の態様では5)の増幅度・時間パターンS
TCi(i=1〜n)のうちの1つSTC1が選択さ
れ、ステップa3では、その増幅度・時間パターンST
C1を用いた画像が、図7(1)の参照符F(1,1)
に示されるようにして得られる。ステップa4では、i
だけインクリメントし、ステップa5においてi>nで
なければ、再びステップa3に移り、次の増幅度・時間
パターンSTC2を用いて図7(2)に示される反射波
の深さ方向の分布F(2,1)が得られる。同様にし
て、図7(3)〜図7(5)のように増幅度・時間パタ
ーンSTC3,STC4,STC5を用いてx方向13
の第1の距離Δdだけ移動する間に、反射波の深さ方向
の分布F(3,1),F(4,1),F(5,1)が得
られる。
【0026】ステップa6において送受信のアンテナ
7,12が距離Δd以上移動したことが距離センサ14
によって検出されると、次のステップa7に移り、予め
定める距離L1だけ移動したかどうかが判断され、そう
でなければ再びステップa2に戻って同じ動作が繰返さ
れて、次のx方向13の位置では反射波の強度分布F
(1,2),F(2,2),F(3,2),F(4,
2),F(5,2)が同様にして得られる。以下、同様
な動作が繰返される。ここで、 L1 = m・Δd …(1) 本発明の実施の一形態では、上述のようにL1=5mで
あり、Δd=2cmであり、したがってm=250であ
る。こうしてメモリM2には、図7に示されるx方向1
3の各位置での反射波の深さ方向の強度の分布F(1,
1)〜F(5,250)がメモリM2にストアされる。
【0027】図8は、処理回路15における図6に後続
する動作を説明するためのフローチャートである。この
図8では、複数nの各増幅度・時間パターン毎に、地表
面31からその地表面31の近傍の予め定める深度DP
1(たとえば50cm)まで、深さ方向、すなわちz方
向の各位置毎に第2距離L1にわたって反射波の強度の
平均値Pjzを演算して求める。この動作は図8のステ
ップb1〜b7において達成され、さらにその各増幅度
・時間パターン毎に、前記平均値Pjzの最大値Pjz
maxとそのz方向の個数とを求めるとともに、最小値
Pjzminとそのz方向の個数とを求める。この複数
の各増幅度・時間パターン毎の最大値と最小値に関する
演算は、ステップb8,b9を実行することによって達
成される。
【0028】図8のステップb1からステップb2に移
り、複数nの増幅度・時間パターンSTC1〜STCn
のうち、先ずj=1として次のステップb3では、増幅
度・時間パターンSTC1に対応するn個のデータであ
る深さ方向の強度分布F(1,1)〜F(1,250)
を、地表面から深度DP1まで、メモリM2から読出
す。次のステップb4では、深さ方向であるz方向にお
ける位置を、z=1として設定し、次のステップb5に
おいて平均値Pjzを演算して求める。
【0029】
【数1】
【0030】上述の式2において、g(x,z)は、各
強度分布F(1,1)〜F(1,250)の各波形を示
している。
【0031】ステップb5において式2によって平均値
Pjzを求めた後には、次のステップb6においてzを
1だけインクリメントして深さ方向の次の位置を設定
し、ステップb7において深度DP1を超えていないこ
と(すなわちz>DP1が成立しないこと)が判断され
ると、再びステップb5に移り、同様な動作を繰返し、
こうして平均値Pjzを、深さ方向の各位置毎に演算し
て求める。
【0032】そこで次にステップb8では、各平均値P
jz毎の最大値Pjzmaxと、その深さ方向であるz
方向の個数を求める。またステップb9では、各平均値
Pjzの最小値Pjzminを求めるとともに、その最
小値Pjzminが深さ方向の個数を求める。こうして
次のステップb10では、jを1だけインクリメント
し、j>nでなければステップb3に戻り、こうして複
数nの全ての増幅度・時間パターンSTC1〜STC5
毎に平均値Pjzの最大値とその個数とを求めるととも
に、最小値とその個数を求める。このようにして表1が
得られ、メモリM2aにストアされる。
【0033】
【表1】
【0034】処理回路15は次に、図9に示される動作
を実行する。この図9では、メモリM2aにストアされ
ている表1の内容を読出して、複数nの各増幅度・時間
パターンSTC1〜STC5のうち、最大値と最小値と
が増幅手段U1の増幅ダイナミックレンジ、たとえば4
0dB内にありかつその増幅ダイナミックレンジ内の広
い範囲にわたって存在するかどうかを判別し、これによ
って最適な増幅度・時間パターンの1つを選択し、これ
は前述の図5(2)の深さ方向の反射波の強度分布に対
応している。
【0035】図9のステップc1からステップc2に移
り、複数nのうちの増幅度・時間パターンSTC1〜S
TC5のうちの1つをj=1として設定する。ステップ
c3では、表1の最大値Pjzmaxが最大階調である
強度255である数N1jを計数するとともに、最小値
Pjzminが最小階調である強度零である数N2jを
計数して求める。そこで N1j+N2j=N12j …(3) を演算して求める。この加算した値N12jは、増幅器
の増幅する程度を表す。
【0036】ステップc4では、最大値Pjzmaxと
最小値Pjzminとの差Pjz1を演算して求める。
【0037】 Pjzmax−Pjzmin=Pjz1 …(4) ステップc5では、jを1だけインクリメントして次の
増幅度・時間パターンSTCjを設定し、このような動
作をステップc6においてj>nになるまで繰返して、
複数nの全ての増幅度・時間パターンSTC1〜STC
nについて繰返す。
【0038】ステップc7では、前述のステップc3で
式3によって演算して得られた和N12jが最小である
パターンSTCjを選択し、ステップc8において、そ
の選択されたパターンSTCjが単一個であれば、その
選択されたパターンSTCjを最適なパターンとして選
択する。ステップc8において、最小の和N12jを有
するパターンSTCjが複数存在するとき、ステップc
9に移り、それらの選択された複数のパターンSTCj
の中から、前述のステップc4において式4に基づいて
得られた差Pjz1が最大であるパターンSTCjを、
最適なパターンとして選択する。
【0039】こうして得られた最適な増幅度・時間パタ
ーンSTCjを用いた土壌5の断面像を用いて、地中埋
設管6の探査を処理回路15において行う。なお土壌5
における地中埋設管6は、その形状が比較的小さく、し
たがって前述の平均値Pjzに悪影響を及ぼすものでは
ない。
【0040】本発明の実施の他の形態においては、平均
値Pjzに代えて、それに対応する値を求めるようにし
てもよい。
【0041】本発明の実施の他の態様を図10〜図14
を参照して説明する。図10は、前述の図6によって得
られるメモリM2にストアされている土壌5の断面画像
である。本発明の実施の態様では、メモリM3に反射波
の深さ方向の予め定める強度分布を図11に示されるよ
うにしてストアしておく。この基準となる強度分布は、
反射波の強度の絶対値であり、土壌5の電磁波の減衰率
に対応した特性を有し、実験によって予め定めておく。
前述の図5に示されるように、走査方向13の各位置に
おける反射波の強度は、図12(1)に示されており、
その絶対値は、いわば全波整流した波形となって図12
(2)に示されるようにして得られる。こうして得られ
た図12(2)の絶対値の平均値Qjzが、図11に示
される基準となる強度分布に近似している程度を評価
し、その近似した程度が最も高い増幅度・時間パターン
を最適なパターンとして選択する。このような動作は、
図13および図14に示される処理回路15によって達
成されるフローチャートに示されている。図13を参照
して、ステップd1からステップd2に移り、このステ
ップd2では、前述の図6に示される動作が達成され、
メモリM2には、図7に示されるように複数nの各増幅
度・時間パターンSTC1〜STCn毎に、第1の距離
Δdだけ移動する間に、増幅手段U1の増幅度を変化し
た強度分布F(1,1)〜F(5,250)がストアさ
れる。
【0042】ステップd3では、複数nの増幅度・時間
パターンSTC1〜STCnの1つを設定するためにj
=1とし、この設定されたパターンSTCjに対応する
データである強度分布、たとえばj=1のとき、F
(1,1)〜F(1,250)を、地表面31から深度
DP2まで読出す。この深度DP2は、DP2=DP1
であってもよく、たとえば1mまたは2mなどの予め定
める値であってもよい。
【0043】ステップd5では、図12(1)に示され
る深さ方向の強度分布に基づいて、反射波の強度の絶対
値を図12(2)に示されるようにして求め、この絶対
値を、x方向13の位置と深さ方向であるz方向の位置
とに対応してf(x,z)で表すことにする。
【0044】ステップd6では、深さ方向の位置をz=
1として設定し、その反射波の強度の絶対値f(x,
z)の平均値Qjzを求める。
【0045】
【数2】
【0046】ステップd8では、zを1だけインクリメ
ントして深さ方向の次の位置を設定し、ステップd9に
おいて深度DP2を超えないとき(z>DP2でないと
き)、ステップd7に戻って演算を繰返す。こうして深
さ方向の各位置毎に、第2距離L1にわたって反射波の
強度の絶対値f(x,z)の平均値Qjzを演算して求
め、その演算して求めた結果を、メモリM4にストアす
る。
【0047】ステップd10では、前記平均値Qjzと
メモリM3にストアされている図11に示される基準と
なる強度分布fp(z)との近似した程度を評価するた
めに、値ΔFjを計算する。
【0048】
【数3】
【0049】ステップd11では、jを1だけインクリ
メントし、他の増幅度・時間パターンを設定し、そのj
がnを超えていないとき(すなわちj>nでないと
き)、ステップd1に戻る。こうして複数nの各増幅度
・時間パターンSTC1〜STCn毎に、上述の動作を
繰返し、偏差ΔFjを求める。この偏差ΔFjは、深さ
方向の各位置毎の平均値Qjzと基準となる強度分布f
p(z)との差の2乗の和であって、最小2乗法の手法
で得られる値である。
【0050】こうして得られた偏差ΔFjを、図14の
動作によって演算し、最適な増幅度・時間パターンを選
択する。図14のステップe1からステップe2に移
り、複数nの各増幅度・時間パターンSTC1〜STC
n毎の偏差ΔF1〜ΔFnのうちの最小値を選択する。
そこでステップe3では、その最小値である偏差ΔFj
が得られた増幅度・時間パターンSTCjを最適なもの
として選択する。
【0051】この発明の実施の形態においても、土壌5
に埋設されている管6は、土壌5の走査されるx方向1
3に沿う長さは比較的短く、したがって前述の平均値Q
jzに悪影響を及ぼすことはない。上述の実施の形態で
は、最小2乗法を用いて式6に従って平均値Qjzと基
準となる強度分布fp(z)との近似した程度の評価を
行ったけれども、本発明の実施の他の形態では、その他
の手法で近似した程度の評価を行うようにしてもよい。
【0052】前述の図9のステップc9の動作に代え
て、図13および図14の動作が行われるようにしても
よい。すなわち図9のステップc8において、最小の和
N12jを有するパターンSTCjが複数存在すると
き、図13のステップd3〜d13が実行され、その
後、図14のステップe1〜e4が実行されるように構
成されてもよい。
【0053】本発明の実施のさらに他の形態として、平
均値Qjzに代えて、その平均値Qjzに対応する値を
演算して求めるようにしてもよい。
【0054】本発明は、土壌中の埋設物を探査するだけ
でなく、その他、たとえば建物および水中などにおける
埋設物の探査のためなどの広範囲に実施することができ
る。
【0055】また送信アンテナ7と受信アンテナ12と
は兼用されてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、埋設物が埋設されてい
る隠蔽場所への電磁波の放射後から電磁波を受信完了す
るまでの時間経過に伴って増幅度が大きくなるように変
化する相互に異なる複数の増幅度・時間パターンを用
い、アンテナの移動距離を検出する手段からの記録に応
答して予め定める第1の距離ΔDだけ移動する間に、各
増幅度・時間パターン毎に増幅手段の出力をストアし、
この動作を第2の距離L1にわたって繰返して行い、複
数の各増幅度・時間パターン毎における隠蔽場所の表面
からその表面近傍の予め定める深度DP1まで、深さ方
向の各位置毎に第2距離L1にわたって電磁波の強度の
平均値Pjzまたはこれに対応する値を演算して求め
て、それらの各パターン毎の最大値と最小値が増幅手段
の増幅ダイナミックレンジ内で、飽和する程度N12j
が最小である増幅度・時間パターンを最適なパターンと
して選択し、これによって増幅手段の飽和を防ぎ、しか
も増幅手段の増幅機能を充分に達成して埋設物による微
弱な反射波を大きな増幅度で増幅することを可能にす
る。
【0057】しかも本発明によれば、隠蔽場所の1回の
走査で、最適な増幅度・時間パターンを見つけることが
でき、作業性が良好であり、したがって交通量が多い道
路などにおいて交通の支障を起こすことはなく、また作
業者が安全である。
【0058】さらに本発明によれば、増幅手段の出力で
ある反射波の強度分布を隠蔽場所の表面に沿う走査方向
に平均値Pjzを求めて、深さ方向の1次元分布にする
ことによって最適な増幅度・時間パターンの選択を容易
にし、これによって演算処理を簡素化し、その演算処理
時間を短縮することができる。
【0059】また本発明によれば、増幅手段によって得
られた反射波の出力を、隠蔽場所の表面から少なくとも
埋設物が埋設されている近傍の予め定める深度DP2ま
で、深さ方向の各位置毎に第2距離L1にわたって反射
波の強度の絶対値の平均値Qjzまたはそれに対応する
値を演算して求め、こうして得られた平均値Qjzまた
はそれに対応する値と、反射波の深さ方向の基準となる
予め定める強度分布との近似の程度を評価し、近似した
程度が最もよい、すなわち近似の程度が高い増幅度・時
間パターンを最適なパターンとして選択するようにした
ので、上述と同様な効果が達成され、簡便な作業で演算
処理を簡略化し、高精度の埋設物の探査を達成すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化し
て示すブロック図である。
【図2】図1に示される実施の一形態の動作を説明する
ための波形図である。
【図3】図1の実施の一形態における受信回路17にお
ける増幅手段U1の特性を示すグラフである。
【図4】土壌5の断面画像を示す図である。
【図5】土壌5の地表面31が走査されるx方向13の
或る1つの位置における深さ方向の反射波の強度分布を
示す図である。
【図6】予め定める第1の距離Δdだけx方向に走査し
て移動する間に、メモリM1にストアされている複数n
の各増幅度・時間パターンSTC1〜STCnで増幅手
段U1の増幅度を変化して第2メモリM2にストアし、
このストア動作を予め定める第2の距離L1にわたって
繰返す動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】複数nの各増幅度・時間パターン毎の深さ方向
の強度分布F(1,1)〜(5〜250)を示す図であ
る。
【図8】複数nの各増幅度・時間パターン毎に、土壌5
の地表面31からその地表面近傍の予め定める深度DP
1まで、深さ方向の各位置毎に第2距離L1にわたって
反射波の強度の平均値Pjzを演算し、さらにその最大
値と最小値などを求める動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】複数nの各増幅度・時間パターンSTC1〜S
TCnのうち、前述の最大値と最小値とが増幅手段U1
の増幅ダイナミックレンジ内に有り、かつその増幅ダイ
ナミックレンジのほぼ全域にわたるパターンを最適なパ
ターンとして選択するための動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の実施の他の形態のメモリM2にスト
アされる土壌5の断面画像を示す図である。
【図11】メモリM3にストアされる反射波の深さ方向
の予め定める基準となる強度分布を示す図である。
【図12】反射波の強度の絶対値を説明するための図で
ある。
【図13】処理回路15によって、メモリM3にストア
されている予め定める強度分布fpと絶対値の平均値Q
jzとの偏差ΔFjを、複数nの各増幅度・時間パター
ンSTC1〜STCn毎に演算して求める動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図14】処理回路15によって、前記偏差ΔFjであ
ることによって、近似した程度が最も良い増幅度・時間
パターンSTC1〜STCnを最適なパターンとして選
択する動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
5 土壌 6 管 7 送信アンテナ 8 パルサ 9 高圧電源 12 受信アンテナ 14 距離センサ 15 処理回路 17 受信回路 18,22 ライン 19 カウンタ 21 サンプラ ATT1 減衰器 AMP1 高周波増幅器 DA1 デジタル/アナログ変換器 U1 増幅手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 雅樹 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設物が埋設されている隠蔽場所の表面
    に沿って移動しつつ、隠蔽場所に電磁波を放射し、 埋設物による反射波を受信し、 放射した電磁波と受信した反射波との時間差に基づいて
    隠蔽場所内の埋設物を探査する埋設物の探査方法におい
    て、 予め定める第1の距離Δdだけ移動する間に、受信した
    反射波を、増幅度が時間経過に伴って大きくなるように
    変化する複数の増幅度・時間パターンで、増幅してメモ
    リにストアし、 このメモリへのストア動作を、予め定める第2の距離L
    1にわたって繰返し、前記各パターン毎に、隠蔽場所の
    表面からその表面近傍の予め定める深度DP1まで、深
    さ方向の各位置毎に第2の距離L1にわたって反射波の
    強度の平均値Pjzまたは平均値Pjzに対応する値を
    求め、 前記各パターン毎に、前記平均値Pjzまたは平均値P
    jzに対応する値の最大値と最小値とを求め、 各パターンのうち、最大値と最小値とが、増幅ダイナミ
    ックレンジ内で、飽和する程度N12jが最小であるパ
    ターンを、最適なパターンとして選択し、 この最適なパターンで増幅してメモリにストアされた反
    射波のデータを用いて、埋設物を探査することを特徴と
    する埋設物の探査方法。
  2. 【請求項2】 飽和する程度N12jは、前記最大値と
    前記最小値とが増幅ダイナミックレンジの飽和する値に
    等しい数N1j,N2jの和であることを特徴とする請
    求項1記載の埋設物の探査方法。
  3. 【請求項3】 最小の飽和する程度N12jを有する前
    記パターンが複数存在するとき、前記最大値と前記最小
    値との差Pjz1が最大であるパターンを、最適なパタ
    ーンとして選択することを特徴とする請求項1または2
    記載の埋設物の探査方法。
  4. 【請求項4】 最小の飽和する程度N12jを有する前
    記パターンが複数存在するとき、前記各パターン毎に、
    隠蔽場所の表面から埋設物の存在する予め定める深度D
    P2まで、深さ方向の各位置毎に第2の距離L1にわた
    って反射波の強度の絶対値の平均値Qjzまたは平均値
    Qjzに対応する値を求め、 反射波の深さ方向の予め定める強度分布と、前記各パタ
    ーン毎の絶対値の前記平均値Qjzまたは平均値Qjz
    に対応する値との近似した程度を評価し、 その評価の結果、各パターンのうち、近似した程度が最
    もよいパターンを最適なパターンとして選択し、 この最適なパターンで増幅してメモリにストアされた反
    射波のデータを用いて埋設物を探査することを特徴とす
    る請求項1または2記載の埋設物の探査方法。
  5. 【請求項5】 前記近似した程度の評価は、前記予め定
    める強度分布と、前記各パターン毎の絶対値の前記平均
    値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値との深さ方向
    の各位置毎の差の2乗の和またはその和に対応する値を
    演算して求めることを特徴とする請求項4記載の埋設物
    の探査方法。
  6. 【請求項6】 埋設物が埋設されている隠蔽場所の表面
    に沿って移動しつつ、隠蔽場所に電磁波を放射し、 埋設物による反射波を受信し、 放射した電磁波と受信した反射波との時間差に基づいて
    隠蔽場所内の埋設物を探査する埋設物の探査方法におい
    て、 予め定める第1の距離Δdだけ移動する間に、受信した
    反射波を、増幅度が時間経過に伴って大きくなるように
    変化する複数の増幅度・時間パターンで、増幅してメモ
    リにストアし、 このメモリへのストア動作を、予め定める第2の距離L
    1にわたって繰返し、前記各パターン毎に、隠蔽場所の
    表面から埋設物の存在する予め定める深度DP2まで、
    深さ方向の各位置毎に第2の距離L1にわたって反射波
    の強度の絶対値の平均値Qjzまたは平均値Qjzに対
    応する値を求め、 反射波の深さ方向の予め定める強度分布と、前記各パタ
    ーン毎の絶対値の前記平均値Qjzまたは平均値Qjz
    に対応する値との近似した程度を評価し、 その評価の結果、各パターンのうち、近似した程度が最
    もよいパターンを最適なパターンとして選択し、 この最適なパターンで増幅してメモリにストアされた反
    射波のデータを用いて埋設物を探査することを特徴とす
    る埋設物の探査方法。
  7. 【請求項7】 前記近似した程度の評価は、反射波の深
    さ方向の予め定める強度分布と、前記各パターン毎の前
    記平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値との深
    さ方向の各位置毎の差の2乗の和またはその和に対応す
    る値を求めることを特徴とする請求項6記載の埋設物の
    探査方法。
  8. 【請求項8】 埋設物が埋設されている隠蔽場所に電磁
    波を放射する手段と、埋設物による反射波を受信するア
    ンテナと、 アンテナの出力を増幅度可変で増幅する増幅手段と、 アンテナの移動距離を検出する手段と、 増幅度が、時間経過に伴って大きくなるように変化する
    相互に異なる複数の増幅度・時間パターンをストアする
    第1メモリと、 増幅手段の出力をストアする第2メモリと、 移動距離検出手段の出力に応答し、予め定める第1の距
    離Δdだけ移動する間に、メモリにストアされている複
    数の各パターンで増幅手段の増幅度を変化して第2メモ
    リにストアし、このストア動作を予め定める第2の距離
    L1にわたって繰返す増幅度制御手段と、 第2メモリのストア内容を読出して、前記各パターン毎
    に、隠蔽場所の表面からその表面近傍の予め定める深度
    DP1まで、深さ方向の各位置毎に第2の距離L1にわ
    たって反射波の強度の平均値Pjzまたは平均値Pjz
    に対応する値を演算して求める第1演算手段と、 第1演算手段の出力に応答して、前記各パターン毎に、
    前記平均値Pjzまたは平均値Pjzに対応する値の最
    大値と最小値とを演算して求める第2演算手段と、 第2演算手段の出力に応答し、各パターンのうち、最大
    値と最小値とが増幅手段の増幅ダイナミックレンジ内
    で、飽和する程度N12jが最小であるパターンを最適
    なパターンとして選択する選択手段と、 この選択手段で選択された最適なパターンを用いて得ら
    れた第2メモリにストアされている反射波のデータを用
    いて埋設物を探査する手段とを含むことを特徴とする埋
    設物の探査装置。
  9. 【請求項9】 選択手段は、前記飽和する程度N12j
    を、前記最大値と前記最小値とが増幅ダイナミックレン
    ジの飽和する値に等しい数N1j,N2jの和に定める
    ことを特徴とする請求項8記載の埋設物の探査装置。
  10. 【請求項10】 選択手段は、最小の飽和する程度N1
    2jを有する前記パターンが複数存在するとき、前記最
    大値と前記最小値との差Pjz1が最大であるパターン
    を、最適なパターンとして選択することを特徴とする請
    求項8または9記載の埋設物の探査装置。
  11. 【請求項11】 選択手段は、最小の飽和する程度N1
    2jを有する前記パターンが複数存在するとき、前記各
    パターン毎に、隠蔽場所の表面から埋設物の存在する予
    め定める深度DP2まで、深さ方向の各位置毎に第2の
    距離L1にわたって反射波の強度の絶対値の平均値Qj
    zまたは平均値Qjzに対応する値を求め、 反射波の深さ方向の予め定める強度分布と、前記各パタ
    ーン毎の絶対値の前記平均値Qjzまたは平均値Qjz
    に対応する値との近似した程度を評価し、 その評価の結果、各パターンのうち、近似した程度が最
    もよいパターンを最適なパターンとして選択し、 この最適なパターンで増幅してメモリにストアされた反
    射波のデータを用いて埋設物を探査することを特徴とす
    る請求項8または9記載の埋設物の探査装置。
  12. 【請求項12】 前記選択手段は、前記予め定める強度
    分布と、前記各パターン毎の絶対値の前記平均値Qjz
    または平均値Qjzに対応する値との深さ方向の各位置
    毎の差の2乗の和またはその和に対応する値を演算して
    近似した程度を評価することを特徴とする請求項11記
    載の埋設物の探査装置。
  13. 【請求項13】 埋設物が埋設されている隠蔽場所に電
    磁波を放射する手段と、 埋設物による反射波を受信するアンテナと、 アンテナの出力を増幅度可変で増幅する増幅手段と、 アンテナの移動距離を検出する手段と、 増幅度が、時間経過に伴って大きくなるように変化する
    相互に異なる複数の増幅度・時間パターンをストアする
    第1メモリと、 増幅手段の出力をストアする第2メモリと、 反射波の深さ方向の予め定める強度分布をストアする第
    3メモリと、 移動距離検出手段の出力に応答し、予め定める第1の距
    離Δdだけ移動する間に、メモリにストアされている複
    数の各パターンで増幅手段の増幅度を変化して第2メモ
    リにストアし、このストア動作を予め定める第2の距離
    L1にわたって繰返す増幅度制御手段と、 第2メモリのストア内容を読出して、前記各パターン毎
    に、隠蔽場所の表面から少なくとも埋設物が埋設されて
    いる近傍の予め定める深度DP2まで、深さ方向の各位
    置毎に第2の距離L1にわたって反射波の強度の絶対値
    の平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値を演算
    して求め、第4メモリにストアする第1演算手段と、 第3メモリにストアされている前記予め定める強度分布
    と、第4メモリから読出したストア内容とに基づき、前
    記予め定める強度分布と、前記各パターン毎の絶対値の
    前記平均値Qjzまたは平均値Qjzに対応する値との
    近似した程度を評価する評価手段と、 評価手段の出力に応答し、各パターンのうち、近似した
    程度が最もよいパターンを最適なパターンとして選択す
    る選択手段と、 選択手段で選択された最適なパターンを用いて得られた
    第2メモリにストアされている反射波のデータを用いて
    埋設物を探査する手段とを含むことを特徴とする埋設物
    の探査装置。
  14. 【請求項14】 前記評価手段は、前記予め定める強度
    分布と、前記各パターン毎の絶対値の前記平均値Qjz
    または平均値Qjzに対応する値との深さ方向の各位置
    毎の差の2乗の和またはその和に対応する値を演算して
    求めることを特徴とする請求項13記載の埋設物の探査
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121044A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Matsushita Electric Works Ltd 物体探知装置
JP2019190998A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 株式会社日立情報通信エンジニアリング 空洞識別システム及び空洞識別方法

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