JPH09209270A - 液体糊組成物 - Google Patents
液体糊組成物Info
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- JPH09209270A JPH09209270A JP1089596A JP1089596A JPH09209270A JP H09209270 A JPH09209270 A JP H09209270A JP 1089596 A JP1089596 A JP 1089596A JP 1089596 A JP1089596 A JP 1089596A JP H09209270 A JPH09209270 A JP H09209270A
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- Japan
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- agent composition
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- fatty acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衣料、特に木綿衣料に対する吸着性が優れて
おり、衣類を硬くすることなく均一に糊付けすることが
でき、糊付けした衣類がふっくらとしたバルキー感と、
良好なアイロンすべり性を有するようになる糊組成物を
提供する。 【解決手段】 低級脂肪酸ビニルエステル及び下記化学
式(I) で示されるカチオン性単量体を含む糊基剤と、ベ
ンザイソチアゾロン−３−オン、ジチオビスベンザミ
ド、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩、クロロメチ
ルイソチアゾリン−３−オン及びブロモニトロプロパン
ジオールの群から選ばれる少なくとも１種の含窒素化合
物を含有する液体糊組成物。 CH2=C(CH3)-C(O)-O-CH2-C(OH)H-CH2-N+ (CH3)3 X- (I) （式中、Ｘはハロゲンイオン、メチル硫酸イオン、エチ
ル硫酸イオンから選ばれるアニオンである。）。
おり、衣類を硬くすることなく均一に糊付けすることが
でき、糊付けした衣類がふっくらとしたバルキー感と、
良好なアイロンすべり性を有するようになる糊組成物を
提供する。 【解決手段】 低級脂肪酸ビニルエステル及び下記化学
式(I) で示されるカチオン性単量体を含む糊基剤と、ベ
ンザイソチアゾロン−３−オン、ジチオビスベンザミ
ド、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩、クロロメチ
ルイソチアゾリン−３−オン及びブロモニトロプロパン
ジオールの群から選ばれる少なくとも１種の含窒素化合
物を含有する液体糊組成物。 CH2=C(CH3)-C(O)-O-CH2-C(OH)H-CH2-N+ (CH3)3 X- (I) （式中、Ｘはハロゲンイオン、メチル硫酸イオン、エチ
ル硫酸イオンから選ばれるアニオンである。）。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体糊組成物に関
するものである。さらに詳しくは、従来のポリ酢酸ビニ
ルエマルジョン系糊料に比べて衣類、特に木綿衣料への
吸着率を格段に高くすることができる糊料に関するもの
である。
するものである。さらに詳しくは、従来のポリ酢酸ビニ
ルエマルジョン系糊料に比べて衣類、特に木綿衣料への
吸着率を格段に高くすることができる糊料に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、糊剤としては例えば、デンプン、
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースな
どが安価であることから多用されていたが、これらはガ
ラス転移点が高いために、衣類が硬くなりすぎ皮膚と接
触した際に不快感を与え、また皮膚の荒れを起こすとい
う欠点を有していた。これらの欠点を解消すべくガラス
転移点の低い酢酸ビニルエマルジョンから成る糊剤が開
発され（特公昭５７−１９２３３号公報、同６０−２６
８６３号公報、同６１−４２０２５号公報など）、実用
されている。しかし、これらの糊料に含まれるポリ酢酸
ビニルが、衣料への吸着性が悪い為に該エマルジョンを
少量の水で稀釈して衣料にもみこむ必要があり、糊剤付
着が不均一になる欠点を有していた。
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースな
どが安価であることから多用されていたが、これらはガ
ラス転移点が高いために、衣類が硬くなりすぎ皮膚と接
触した際に不快感を与え、また皮膚の荒れを起こすとい
う欠点を有していた。これらの欠点を解消すべくガラス
転移点の低い酢酸ビニルエマルジョンから成る糊剤が開
発され（特公昭５７−１９２３３号公報、同６０−２６
８６３号公報、同６１−４２０２５号公報など）、実用
されている。しかし、これらの糊料に含まれるポリ酢酸
ビニルが、衣料への吸着性が悪い為に該エマルジョンを
少量の水で稀釈して衣料にもみこむ必要があり、糊剤付
着が不均一になる欠点を有していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述のような
欠点を克服し、衣類、特に木綿衣料に対し優れた吸着性
を有する糊剤組成物を提供することを目的としてなされ
たものである。
欠点を克服し、衣類、特に木綿衣料に対し優れた吸着性
を有する糊剤組成物を提供することを目的としてなされ
たものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい諸性質を有する糊剤組成物を開発すべく研究を重
ねた結果、低級脂肪酸ビニルエステルと化学式(I) で示
されるカチオン性単量体を必須成分とする糊基剤に、特
定の含窒素化合物を加えることにより衣類、特に木綿衣
料に対し優れた吸着性が得られるという知見を得て、こ
の知見に基ずいて本発明を完成するに至った。したがっ
て、本発明は、低級脂肪酸ビニルエステル（成分(A) ）
及び下記化学式(I) で示されるカチオン性単量体（成分
(B) ）を含む糊基剤と、ベンザイソチアゾロン−３−オ
ン、ジチオビスベンザミド、ポリヘキサメチレンビグア
ニド塩酸塩、クロロメチルイソチアゾリン−３−オン及
びブロモニトロプロパンジオールの群から選ばれる少な
くとも１種の含窒素化合物（成分(C) ）を含有する液体
糊組成物を提供する。 CH2=C(CH3)-C(O)-O-CH2-C(OH)H-CH2-N+ (CH3)3 X- (I) （式中、Ｘはハロゲンイオン、メチル硫酸イオン、エチ
ル硫酸イオンから選ばれるアニオンである。）。次に本
発明を詳細に説明する。
ましい諸性質を有する糊剤組成物を開発すべく研究を重
ねた結果、低級脂肪酸ビニルエステルと化学式(I) で示
されるカチオン性単量体を必須成分とする糊基剤に、特
定の含窒素化合物を加えることにより衣類、特に木綿衣
料に対し優れた吸着性が得られるという知見を得て、こ
の知見に基ずいて本発明を完成するに至った。したがっ
て、本発明は、低級脂肪酸ビニルエステル（成分(A) ）
及び下記化学式(I) で示されるカチオン性単量体（成分
(B) ）を含む糊基剤と、ベンザイソチアゾロン−３−オ
ン、ジチオビスベンザミド、ポリヘキサメチレンビグア
ニド塩酸塩、クロロメチルイソチアゾリン−３−オン及
びブロモニトロプロパンジオールの群から選ばれる少な
くとも１種の含窒素化合物（成分(C) ）を含有する液体
糊組成物を提供する。 CH2=C(CH3)-C(O)-O-CH2-C(OH)H-CH2-N+ (CH3)3 X- (I) （式中、Ｘはハロゲンイオン、メチル硫酸イオン、エチ
ル硫酸イオンから選ばれるアニオンである。）。次に本
発明を詳細に説明する。
【０００５】本発明の糊剤組成物は、単量体の成分(A)
と成分(B) の乳化共重合物を含む糊基剤に成分(C) の含
窒素化合物を加えたものである。本発明の成分(A) は、
炭素原子数４〜６個の低級脂肪酸エステルである。具体
的な例を挙げると、酢酸ビニル、酪酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニルなどの低級脂肪酸ビニルエステルがあり、特
に酢酸ビニルが好ましい。さらに、本発明の目的が損な
われない範囲で、低級脂肪酸ビニルエステル(1) 〜(7)
、好ましくは酢酸ビニルと共重合可能な単量体も併せ
て使用することができる。 （１）アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸エチルなどのアクリル酸、メ
タクリル酸のアルキルエステル； （２）α，βのエチレン性不飽和ジカルボン酸のジエス
テル、たとえばジブチルマレエート、ジエチルマレエー
ト、およびこれに相当するフマレート、イタコネート、
シトラコネート； （３）スチレン、エチレン； （４）塩化ビニルなどのハロゲン化ビニル； （５）塩化ビニリデンなどのハロゲン化ビニリデン； （６）α，βのエチレン性不飽和カルボン酸アミド及び
そのＮアルキロール誘導体、たとえばアクリルアミド及
びＮメチロールアミド；及び （７）先に使用した低級脂肪酸ビニルエステルと異なっ
た低級脂肪酸ビニルエステル。
と成分(B) の乳化共重合物を含む糊基剤に成分(C) の含
窒素化合物を加えたものである。本発明の成分(A) は、
炭素原子数４〜６個の低級脂肪酸エステルである。具体
的な例を挙げると、酢酸ビニル、酪酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニルなどの低級脂肪酸ビニルエステルがあり、特
に酢酸ビニルが好ましい。さらに、本発明の目的が損な
われない範囲で、低級脂肪酸ビニルエステル(1) 〜(7)
、好ましくは酢酸ビニルと共重合可能な単量体も併せ
て使用することができる。 （１）アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸エチルなどのアクリル酸、メ
タクリル酸のアルキルエステル； （２）α，βのエチレン性不飽和ジカルボン酸のジエス
テル、たとえばジブチルマレエート、ジエチルマレエー
ト、およびこれに相当するフマレート、イタコネート、
シトラコネート； （３）スチレン、エチレン； （４）塩化ビニルなどのハロゲン化ビニル； （５）塩化ビニリデンなどのハロゲン化ビニリデン； （６）α，βのエチレン性不飽和カルボン酸アミド及び
そのＮアルキロール誘導体、たとえばアクリルアミド及
びＮメチロールアミド；及び （７）先に使用した低級脂肪酸ビニルエステルと異なっ
た低級脂肪酸ビニルエステル。
【０００６】これら共重合可能な単量体のうち、アクリ
ル酸又はメタクリル酸のアルキルエステル、エチレンが
好ましい。通常成分(A) の使用割合は、全重合物に対し
４０〜９９％であり、特に５０〜９０％とするのが好ま
しい。このように成分(A) の割合を規定する理由は、４
０％未満では、ふっくらとしたバルキー感、アイロンす
べり性が得られず、９９％を越えると、糊組成物の衣類
に対する吸着性がが損われるためである。成分(B) は化
学式(I) のカチオン性単量体である。 CH2=C(CH3)-C(O)-O-CH2-C(OH)H-CH2-N+ (CH3)3 X- (I) 式中、Ｘは塩素、臭素などのハロゲンイオン、メチル硫
酸イオン、及びエチル硫酸イオンから選ばれるアニオン
であり、特に塩素が好ましい。成分(B) の使用割合は重
合物中において、成分(A) １００部に対し１〜２０部、
特に３〜１０部とするのが好ましい。このように使用割
合を規定するのは、１部未満では吸着率の向上効果が乏
しく、２０部以上では吸着率が頭打ちとなり好ましくな
いからである。
ル酸又はメタクリル酸のアルキルエステル、エチレンが
好ましい。通常成分(A) の使用割合は、全重合物に対し
４０〜９９％であり、特に５０〜９０％とするのが好ま
しい。このように成分(A) の割合を規定する理由は、４
０％未満では、ふっくらとしたバルキー感、アイロンす
べり性が得られず、９９％を越えると、糊組成物の衣類
に対する吸着性がが損われるためである。成分(B) は化
学式(I) のカチオン性単量体である。 CH2=C(CH3)-C(O)-O-CH2-C(OH)H-CH2-N+ (CH3)3 X- (I) 式中、Ｘは塩素、臭素などのハロゲンイオン、メチル硫
酸イオン、及びエチル硫酸イオンから選ばれるアニオン
であり、特に塩素が好ましい。成分(B) の使用割合は重
合物中において、成分(A) １００部に対し１〜２０部、
特に３〜１０部とするのが好ましい。このように使用割
合を規定するのは、１部未満では吸着率の向上効果が乏
しく、２０部以上では吸着率が頭打ちとなり好ましくな
いからである。
【０００７】本発明の成分(C) は、ベンゾイソチアゾロ
ン−３−オン、ジチオビスベンザミド、ポリヘキサメチ
レンビグアニド塩酸塩、クロロメチルイソチアゾリン−
３−オン及びブロモニトロプロパンジオールの群から含
窒素化合物である。本発明ではこれらの含窒素化合物を
単独で、又は２種以上組み合わせて使用することができ
る。本発明では、糊基剤を含む糊組成物に対し、成分
(C) を通常1.０×１０-5〜1.０重量％、特に1.０×１０
-3〜0.５重量％加えるのが好ましい。このように使用量
を規定するのは、1.０×１０-5重量％未満では成分(C)
を添加する効果が発現せず、1.０重量％よりも高くする
と着色等の好ましくない現象が認められるからである。
ン−３−オン、ジチオビスベンザミド、ポリヘキサメチ
レンビグアニド塩酸塩、クロロメチルイソチアゾリン−
３−オン及びブロモニトロプロパンジオールの群から含
窒素化合物である。本発明ではこれらの含窒素化合物を
単独で、又は２種以上組み合わせて使用することができ
る。本発明では、糊基剤を含む糊組成物に対し、成分
(C) を通常1.０×１０-5〜1.０重量％、特に1.０×１０
-3〜0.５重量％加えるのが好ましい。このように使用量
を規定するのは、1.０×１０-5重量％未満では成分(C)
を添加する効果が発現せず、1.０重量％よりも高くする
と着色等の好ましくない現象が認められるからである。
【０００８】また、糊組成物の保存安定性を向上させる
ために、ケン化度７０〜１００％のポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルデ
ンプンなどの非イオン性水溶性高分子化合物、カチオン
変性デンプンやカチオン変性ヒドロキシアルキルセルロ
ースのようなカチオン性水溶性高分子化合物を、成分
(A) 及び(B) の乳化重合時又は乳化重合後に添加するこ
とができる。該水溶性高分子化合物は単独で、又は２種
以上組み合わせて使用することができる。なお、その配
合量は、成分(A) 及び(B) などの単量体の全重量に対
し、通常0.１〜５重量％の範囲とするのが好ましい。本
発明において、糊基剤の重合物を調製する際に乳化重合
に使用する重合開始剤は、通常の乳化重合に使用されて
いる水溶性ラジカル開始剤である。具体的な例を挙げる
と、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水
素、ｔ−ブチルヒドロベルオキシド、クメンヒドロオキ
シベルオキシド、２，２′−アゾビス（２−アミジノプ
ロパン）塩酸塩などであり、特に２，２′−アゾビス
（２−アミジノプロパン）塩酸塩が好ましい。該重合開
始剤の使用量は、単量体の全重量に対し、通常0.０１〜
5.０重量％とするのが好ましい。
ために、ケン化度７０〜１００％のポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルデ
ンプンなどの非イオン性水溶性高分子化合物、カチオン
変性デンプンやカチオン変性ヒドロキシアルキルセルロ
ースのようなカチオン性水溶性高分子化合物を、成分
(A) 及び(B) の乳化重合時又は乳化重合後に添加するこ
とができる。該水溶性高分子化合物は単独で、又は２種
以上組み合わせて使用することができる。なお、その配
合量は、成分(A) 及び(B) などの単量体の全重量に対
し、通常0.１〜５重量％の範囲とするのが好ましい。本
発明において、糊基剤の重合物を調製する際に乳化重合
に使用する重合開始剤は、通常の乳化重合に使用されて
いる水溶性ラジカル開始剤である。具体的な例を挙げる
と、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水
素、ｔ−ブチルヒドロベルオキシド、クメンヒドロオキ
シベルオキシド、２，２′−アゾビス（２−アミジノプ
ロパン）塩酸塩などであり、特に２，２′−アゾビス
（２−アミジノプロパン）塩酸塩が好ましい。該重合開
始剤の使用量は、単量体の全重量に対し、通常0.０１〜
5.０重量％とするのが好ましい。
【０００９】乳化重合を行う反応温度は、通常４０〜１
００℃、特に５０〜９０℃とするのが好ましい。また、
単量体は連続滴下方式で加えるのが好ましい。本発明で
は、乳化重合生成物のpHを３〜７、好ましくは４〜６と
するのが適当であり、このpH調整のために、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第
一リン酸ナトリウムなどのpH緩衝液を必要に応じて乳化
時又は熟成後に適宜用いることができる。本発明の糊基
剤を製造する場合、乳化重合完了後、通常の乳化重合反
応の熟成を行い、さらに必要に応じて常法に従い脱臭処
理を行う。本発明の糊剤組成物には、さらに必要に応じ
てジブチルフタレート、ジブチルアジペート、ジイソブ
チルアジペート、ジオクチルアジペートなどの可塑剤、
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、エタノールなどの凍結安定剤、その他香料、殺菌
剤、防腐剤、蛍光剤、消泡剤、顔料などを添加すること
ができる。
００℃、特に５０〜９０℃とするのが好ましい。また、
単量体は連続滴下方式で加えるのが好ましい。本発明で
は、乳化重合生成物のpHを３〜７、好ましくは４〜６と
するのが適当であり、このpH調整のために、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第
一リン酸ナトリウムなどのpH緩衝液を必要に応じて乳化
時又は熟成後に適宜用いることができる。本発明の糊基
剤を製造する場合、乳化重合完了後、通常の乳化重合反
応の熟成を行い、さらに必要に応じて常法に従い脱臭処
理を行う。本発明の糊剤組成物には、さらに必要に応じ
てジブチルフタレート、ジブチルアジペート、ジイソブ
チルアジペート、ジオクチルアジペートなどの可塑剤、
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、エタノールなどの凍結安定剤、その他香料、殺菌
剤、防腐剤、蛍光剤、消泡剤、顔料などを添加すること
ができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明の糊組成物は、衣料、特に木綿衣
料に対する吸着性が優れている。特に従来の安香酸塩に
代表されるアニオン性防腐剤添加系と比較して吸着性が
高まり、糊付けの際、従来の半分の使用量で十分な糊付
け効果が認められる。したがって、本発明の糊組成物を
用いると、衣類を硬くすることなく均一に糊付けするこ
とができ、その衣類はふっくらとしたバルキー感と、良
好なアイロンすべり性を有する。次に、実施例により本
発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明はこれらの
実施例によってなんら限定されるものではない。
料に対する吸着性が優れている。特に従来の安香酸塩に
代表されるアニオン性防腐剤添加系と比較して吸着性が
高まり、糊付けの際、従来の半分の使用量で十分な糊付
け効果が認められる。したがって、本発明の糊組成物を
用いると、衣類を硬くすることなく均一に糊付けするこ
とができ、その衣類はふっくらとしたバルキー感と、良
好なアイロンすべり性を有する。次に、実施例により本
発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明はこれらの
実施例によってなんら限定されるものではない。
【００１１】
【実施例】実施例及び比較例に用いる糊剤組成物（エマ
ルジョン）を次のように製造した。まず、窒素導入管、
攪拌機、モノマーの定量滴下装置、温度計、還流冷却器
を取りつけた５つ口セパラブルフラスコに、最終エマル
ジョンに対し１％となる様に、下記式で表されるトリメ
チルアミノヒドロキシプロピル化澱粉を、イオン交換水
に加え８０℃にて溶解し、澱粉液を調製した（窒素含有
率0.６％、１％水溶液粘度４０センチポイズ）。 〔澱粉残基〕-O-CH2-C(OH)H-CH2-N + (CH3)3・Cl- 次いで該澱粉液を６０℃に冷却してから酢酸ビニル(A)
１０部と、化学式(I)で示されるカチオン性単量体（重
合性４級塩、アニオンＸは塩素）を１０部加え、さらに
2,2'- アゾビス（2-アミジノシクロプロパン）塩酸塩0.
０７部を５％水溶液で添加した後、エタノール５部を加
えて７０℃に昇温して重合を開始した。重合開始２０分
後、2,2'- アゾビス（2-アミジノシクロロプロパン）塩
酸塩0.０５部を５％水溶液で添加し、酢酸ビニル９０部
とアクリル酸エチル３０部を加えた混合物を、５時間に
わたり連続して滴下した。滴下終了後８０℃に昇温して
反応を終了した。
ルジョン）を次のように製造した。まず、窒素導入管、
攪拌機、モノマーの定量滴下装置、温度計、還流冷却器
を取りつけた５つ口セパラブルフラスコに、最終エマル
ジョンに対し１％となる様に、下記式で表されるトリメ
チルアミノヒドロキシプロピル化澱粉を、イオン交換水
に加え８０℃にて溶解し、澱粉液を調製した（窒素含有
率0.６％、１％水溶液粘度４０センチポイズ）。 〔澱粉残基〕-O-CH2-C(OH)H-CH2-N + (CH3)3・Cl- 次いで該澱粉液を６０℃に冷却してから酢酸ビニル(A)
１０部と、化学式(I)で示されるカチオン性単量体（重
合性４級塩、アニオンＸは塩素）を１０部加え、さらに
2,2'- アゾビス（2-アミジノシクロプロパン）塩酸塩0.
０７部を５％水溶液で添加した後、エタノール５部を加
えて７０℃に昇温して重合を開始した。重合開始２０分
後、2,2'- アゾビス（2-アミジノシクロロプロパン）塩
酸塩0.０５部を５％水溶液で添加し、酢酸ビニル９０部
とアクリル酸エチル３０部を加えた混合物を、５時間に
わたり連続して滴下した。滴下終了後８０℃に昇温して
反応を終了した。
【００１２】このように調製した糊基剤のエマルジョン
に、表１に示した化合物を添加して糊組成物を調製し
た。そして該糊剤組成物（エマルジョン）の性能は次の
ようにして評価した。 (1) 糊付け方法 市販の綿ブロード＃６０を、市販衣料用洗剤「酵素トッ
プ」（ライオン（株）製）により、家庭用電気洗濯機を
用いて５０℃の水で１５分間洗浄し、１０分すすぐ操作
を５回くり返し、これを試験布とした。次に洗濯機に２
５℃の水を３０リットル入れ、前記糊組成物を固型分で
８ｇ添加し均一に分散させた。この分散液中に１kgの試
験布を入れ３分間処理した後、３０秒脱水し風乾した。
剛柔度を評価するものは、風乾後アイロンがけをし評価
を行なった。 (2) 吸着率の測定 (1) の糊付け試験において糊付け終了時の液の吸光度
を、６６０nmの波長で測定した。別に各エマルジョンに
ついて分散液の固型分濃度と吸光度の検量線を求めてお
き、糊付け終了時の液の固型分濃度を求め、吸着率を算
出し、以下の基準で判定した。 〇： ５０％以上 △： ２５〜５０％ ×： ２５％以下 (3) 剛軟度測定法 (1) の方法により処理した布をJIS-L-1096-1990に準じ
てカンチレバー法により曲げ剛さを測定し、剛柔度とし
以下の基準で判定した。 ◎： 剛柔度 ６５mm以上 〇： 〃 ５５〜６５mm ×： 〃 ５５mm未満
に、表１に示した化合物を添加して糊組成物を調製し
た。そして該糊剤組成物（エマルジョン）の性能は次の
ようにして評価した。 (1) 糊付け方法 市販の綿ブロード＃６０を、市販衣料用洗剤「酵素トッ
プ」（ライオン（株）製）により、家庭用電気洗濯機を
用いて５０℃の水で１５分間洗浄し、１０分すすぐ操作
を５回くり返し、これを試験布とした。次に洗濯機に２
５℃の水を３０リットル入れ、前記糊組成物を固型分で
８ｇ添加し均一に分散させた。この分散液中に１kgの試
験布を入れ３分間処理した後、３０秒脱水し風乾した。
剛柔度を評価するものは、風乾後アイロンがけをし評価
を行なった。 (2) 吸着率の測定 (1) の糊付け試験において糊付け終了時の液の吸光度
を、６６０nmの波長で測定した。別に各エマルジョンに
ついて分散液の固型分濃度と吸光度の検量線を求めてお
き、糊付け終了時の液の固型分濃度を求め、吸着率を算
出し、以下の基準で判定した。 〇： ５０％以上 △： ２５〜５０％ ×： ２５％以下 (3) 剛軟度測定法 (1) の方法により処理した布をJIS-L-1096-1990に準じ
てカンチレバー法により曲げ剛さを測定し、剛柔度とし
以下の基準で判定した。 ◎： 剛柔度 ６５mm以上 〇： 〃 ５５〜６５mm ×： 〃 ５５mm未満
【００１３】
【表１】 表 １ ──────────────────────────────────── 実 施 例 wt％ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ａ 1x10-2 − − − − 1x10-3 1x10-4 ｂ − 1x10-1 − − − − − ｃ − − 1x10-2 − − − − ｄ − − − 1x10-2 − − − ｅ − − − − 1x10-1 − − 安息香酸Na − − − − − − − 吸着率（％） 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 剛軟度 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ──────────────────────────────────── ａ； ベンゾ・イソチアゾ・ロン−３−オン ｂ； ジチオビスベンザミド ｃ； ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩 ｄ； クロロメチルイソチアゾリン−３−オン ｅ； ブロモニトロプロパンジオール
【００１４】
【表２】
Claims (1)
- 【請求項１】 低級脂肪酸ビニルエステル及び下記化学
式(I) で示されるカチオン性単量体を含む糊基剤と、ベ
ンザイソチアゾロン−３−オン、ジチオビスベンザミ
ド、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩、クロロメチ
ルイソチアゾリン−３−オン及びブロモニトロプロパン
ジオールの群から選ばれる少なくとも１種の含窒素化合
物を含有する液体糊組成物。 CH2 = C(CH3)-C(O)-O-CH2-C(OH)H-CH2-N + (CH3)3 X - (I) （式中、Ｘはハロゲンイオン、メチル硫酸イオン、エチ
ル硫酸イオンから選ばれるアニオンである。）。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1089596A JPH09209270A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 液体糊組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1089596A JPH09209270A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 液体糊組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09209270A true JPH09209270A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11763050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1089596A Pending JPH09209270A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 液体糊組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09209270A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100828023B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2008-05-08 | 주식회사 엘지생활건강 | 섬유유연제 조성물 |
-
1996
- 1996-01-25 JP JP1089596A patent/JPH09209270A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100828023B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2008-05-08 | 주식회사 엘지생활건강 | 섬유유연제 조성물 |
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