JPH09208919A - 光学式ディスク用ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

光学式ディスク用ホットメルト接着剤組成物

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JPH09208919A
JPH09208919A JP3546196A JP3546196A JPH09208919A JP H09208919 A JPH09208919 A JP H09208919A JP 3546196 A JP3546196 A JP 3546196A JP 3546196 A JP3546196 A JP 3546196A JP H09208919 A JPH09208919 A JP H09208919A
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adhesive
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block copolymer
wax
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JP3546196A
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Michinari Yoshimi
道成 吉見
Takashi Nakatani
隆 中谷
Osahiro Nakagawa
修太 中川
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光磁気ディスク、レーザーディス
クなどの光学式ディスクを製造する際に、片面に記録層
をもつ2枚の透明樹脂からなるディスク基板を貼合わせ
るために用いられるホットメルト接着剤を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 スチレン系合成樹脂100重量部に対し
て、粘着付与剤を50重量部以上500重量部以下、ワ
ックスを30重量部以上400重量部以下の割合で含有
するホットメルト接着剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク、
レーザーディスクなどの光学式ディスクを製造する際
に、片面に記録層をもつ2枚の透明樹脂からなるディス
ク基板を貼合わせるために用いられるホットメルト接着
剤、即ち光学式ディスク用ホットメルト接着剤組成物に
関するものであり、光学式ディスク製造技術及び接着剤
技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】光学式ディスクは、通常メタクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂などの
プラスチック基板の片面に信号ビットを形成し、その上
にアルミニウムなどで反射膜を施し、UV硬化型接着剤
或いはEVA系ホットメルト接着剤で保護膜を形成し、
同様に形成した他のディスクを信号ビット面を内側にし
て接着剤で貼合わせて製造されている。それらの接着剤
のなかでは、生産性が優れていることからホットメルト
タイプのものが幅広く使用されているが、特開平1−1
66347号公報や特公平2−48984号公報で提案
されている様に、それらのホットメルト接着剤はスチレ
ン系合成樹脂をベースとする粘着型のホットメルト接着
剤であり、ディスク基板への密着性には優れているもの
の、接着強度、耐熱性において未だ満足できるものは見
出されていないのが現状である。特に、基材がポリカー
ボネートでしかも基材の厚みが0.6mmの様な薄いディ
スクの貼合わせにおいては、加熱下で基材自体に「そり」
が発生することがあるが、従来のホットメルト接着剤
は、加熱下の「そり」の発生を防止することができず、加
熱下における信頼性が未だ不満足なものである。又、紫
外線硬化型樹脂を用いた接着剤を用いて、両面型の光デ
ィスクを貼合わせることは工程的に非常に難しく、光学
式ディスク用接着剤として適切なものであるとは言えな
いものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光学式ディ
スクにおいて信号ビットを形成されたプラスチック基板
を貼合わせた後の性能において優れた接着性、耐熱性を
発揮するホットメルト接着剤を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スチレン
系合成樹脂、粘着付与剤及びワックスを特定の割合で用
いたホットメルト接着剤、更にはそれぞれを特定の化合
物に限定したホットメルト接着剤が、光学式ディスクの
透明樹脂からなるディスク基板の貼合わせに、優れた性
能を持つことを見い出して、本発明を完成したのであ
る。即ち、本発明は、下記(A)成分100重量部に対し
て、(B)成分を50重量部以上500重量部以下、(C)
成分を30重量部以上400重量部以下の割合で含有す
ることを特徴とする光学式ディスク用ホットメルト接着
剤組成物に関するものである。 (A)スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
又はこれらのブロック共重合体の水素添加物の一種又は
二種以上からなるスチレン系合成樹脂 (B)粘着付与剤 (C)ワックス 更に本発明は、上記光学式ディスク用ホットメルト接着
剤組成物において、(A)のスチレン系合成樹脂がスチレ
ン含有量が25wt%以上50wt%以下で硬度がショアA
で60以上のブロック共重合体を50wt%以上含有する
ものであり、(B)の粘着付与剤がR&B軟化点115℃
以上のものであり、(C)のワックスが数平均分子量2
0,000以下の結晶性ポリプロピレンであることを特
徴とする光学式ディスク用ホットメルト接着剤組成物に
関するものである。
【0005】
【実施の形態】以下、本発明についてさらに詳しく説明
する。 [スチレン系合成樹脂]本発明で使用されるスチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体又はこれらのブロ
ック共重合体の水素添加物は、一般に各々、SIS(ス
チレン−イソプレン−スチレン)系、SBS(スチレン−
ブタジエン−スチレン)系及びSEBS(スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレン)系又はSEPS(スチレン−
エチレン−プロピレン−スチレン)系熱可塑性エラスト
マーと呼ばれるもので、X−Y−Xで表される3元ブロ
ック共重合体である。ここでXはスチレンの末端ブロッ
クでYがゴム相中間ブロックであり、ゴム相中間ブロッ
クがポリイソプレン、ポリブタジエン又はそれらの水素
添加物である。これら共重合体のブロックの平均分子量
が、スチレンブロックは2,000〜125,000、ゴ
ム相中間ブロックは10,000〜250,000、又ス
チレンブロックの重量が共重合体の全重量に対して約1
0〜50wt%の範囲内にある共重合体が本発明にとり好
ましい。その様なものの市販品としては、例えばSIS
系ではシェル化学(株)製のカリフレックスTR−110
7、カリフレックスTR−1111、カリフレックスT
R−1112、カリフレックスTR−1117などが挙
げられる。SBS系では同じくシェル化学(株)製のカリ
フレックスTR−1101、カリフレックスTR−11
02など、SEBS(SEPS)系では同社製のクレイト
ンG−1650、クレイトンG−1652、クレイトン
G−1657、クレイトンG−1726など、クラレ
(株)製のセプトン2002、セプトン2003、セプト
ン2043、セプトン2063などがある。とりわけ、
SEBSとSEPS系のものは熱安定性に優れており本
発明にとり好ましい。
【0006】特に、スチレンブロックの重量が共重合体
の全重量に対して25wt%以上50wt%以下の樹脂で硬
度がショアAで60以上のブロック共重合体が本発明に
とり好ましく、それらは上記市販品の内、例えばSBS
系ではシェル化学(株)製のカリフレックスTR−110
1、SEBS(SEPS)系では同社製のクレイトンG−
1650、クレイトンG−1652など、クラレ(株)製
のセプトン2002、セプトン2007、セプトン10
50などである。スチレン含有量が25wt%以上50wt
%以下で硬度がショアAで60以上のブロック共重合
体、さらに好ましくはショアAで70以上のブロック共
重合体を全スチレン系合成樹脂中50wt%以上用いるこ
とにより、耐熱性が向上して、光ディスクの加熱下の
「そり」を容易に防止することができるのである。スチレ
ン含有量が25wt%未満のブロック共重合体では耐熱性
に不安があり、光ディスクの加熱下の「そり」の防止が困
難になり、スチレン含有量が50wt%より多いと他の配
合物である粘着付与剤やワックスとの相溶性を悪くし、
塗布などの作業性を悪くする恐れがある。スチレン系合
成樹脂の配合量は全接着剤組成物のうち10〜40wt%
であるのが好ましく、10wt%未満では接着剤の凝集力
が低下し十分な接着性能を得ることが困難になり。40
wt%を超えると接着剤の溶融粘度が上昇し作業性を悪く
する恐れがある。
【0007】[粘着付与剤]本発明で使用される粘着付
与剤としては、ロジン系、テルペン系、石油樹脂系など
公知のものが挙げられる。ロジン系粘着付与剤の具体例
として天然ロジン、重合ロジン及びそれらの誘導体(変
成ロジン及びその水添加物、メタノールエステルやグリ
セリンエステルやペンタエリスリトールエステル、それ
らの水添加物)などが挙げられる。市販品としては、荒
川化学工業(株)のガムロジン、ウッドロジン、エステル
ガムA、エステルガムH、ハーキュレス(株)のペンセル
A、ペンセルC、フォーラル85、フォーラル105、
ヘンタリンCなどが挙げられる。テルペン系ではポリテ
ルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂及びそれらの
水添加物などが挙げられる。市販品としては、ヤスハラ
ケミカル(株)のYSレジンA−115、YSレジンTo
−105、YSポリスターT−115、YSポリスター
2130、クリアロンP−115、クリアロンM−12
5などが挙げられる。又、石油樹脂系ではスチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、インデン、メチル
インデンなどから成る芳香族系石油樹脂、C5 留分を主
原料とする脂肪族系石油樹脂、シクロペンタジエン系石
油樹脂、脂肪族/芳香族又は脂肪族/脂環族共重合系石
油樹脂及びこれらを水添した水添石油樹脂などが挙げら
れ、市販品としては、トーネックス(株)のエスコレッツ
2101、日本ゼオン(株)のクイントンC−100、荒
川化学工業(株)のアルコンP−90、アルコンP−11
5、アルコンM−100、ピコ社のピコペール110S
F、グッドイヤー社のウィングタック95、ウィングタ
ック115、三井石油化学(株)のペトロジン#100、
ペトロジン#120、丸善石油化学(株)のマルカレッツ
H−800、マルカレッツH−790などが挙げられ
る。これらの粘着付与剤は被着材に対する接着性を増大
させる働きをするものであり、本発明にとって好ましい
のは石油樹脂系であり、さらには水添石油樹脂である
が、上記の粘着付与剤を一種単独だけでなく二種以上を
組み合わせて使用することによって、接着剤の相溶性、
熱安定性、色調、凝集力などのバランスを保つことも好
ましいことである。
【0008】又、本発明に使用される粘着付与剤として
はR&B軟化点が115℃以上のものが好ましく、より
好ましくはR&B軟化点が125℃以上のものであり、
特に好ましくはR&B軟化点が140℃以上のものであ
る。粘着付与剤の軟化点が115℃未満であると、耐熱
性が不足する恐れがあり、光ディスクの加熱下の「そり」
を防止することが困難になる。粘着付与剤の配合量は、
スチレン系合成樹脂100重量部に対し50重量部以上
500重量部以下であり、好ましくは100重量部以上
300重量部以下の範囲であり、配合量が50重量部未
満では接着性能が得られず、500重量部を超えると接
着剤の凝集力が落ち、その結果接着力、耐熱性、可撓性
が低下し本発明の目的を達成することが出来なくなる。
又、粘着付与剤の接着剤組成物中の配合量としては、2
0〜60wt%であるのが好ましい。軟化点が115℃以
上の粘着付与剤としては、ロジン系の市販品として、荒
川化学工業(株)のスパーエステル125が挙げられる。
又、テルペン系の市販品としては、ヤスハラケミカル
(株)のYSレジンA−115、YSレジンTo−12
5、YSポリスターT−130、YSポリスター213
0、クリアロンP−125、クリアロンM−125、Y
SポリスターT−145などが挙げられる。更に、石油
樹脂系の市販品としては、トーネックス(株)のエスコレ
ッツ5320、荒川化学工業(株)のアルコンP−12
5、アルコンP−140、アルコンM−135、ピコ社
のピコペール115、三井石油化学(株)のペトロジン#
120、丸善石油化学(株)のマルカレッツH−940な
どが挙げられる。
【0009】[ワックス]本発明においてワックスは接
着剤組成物の加熱溶融時の流動性・非粘着性を増大さ
せ、かつ室温における凝集力の向上、軟化点の調整の働
きをするものである。本発明で使用されるワックスとし
ては、パラフィンワックス、マイクロワックス、低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、非晶性ポリ
アルファオレフィンなどがあり、好ましくは低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレン、非晶性ポリアル
ファオレフィンであり、さらに好ましくは分子中に官能
基を含まないものであり、特に好ましいものは数平均分
子量20,000以下の結晶性ポリプロピレンである。
【0010】パラフィンワックスは、一般に原油の高沸
留分から分離された固形炭化水素であり、マイクロワッ
クスは、一般に原油の高沸留分から精製した高融点ワッ
クスで、両者とも、例えば、日本石油(株)及び日本精蝋
(株)などより市販されている。低分子量ポリエチレン
は、一般にエチレンの低重合物またはポリエチレンを酸
化分解して得られる通常軟化点80℃以上150℃以下
のワックスで、例えば、市販品としてヤスハラケミカル
(株)のネオワックスL、三洋化成工業(株)のサンワック
ス151−P、サンワックスE−300社、アライドケ
ミカル社のACPE−617、ACPE−629、ヘキ
スト社のヘキストワックスPE520などが挙げられ
る。又、低分子量ポリプロピレンは一般にプロピレンの
低重合物、ポリプロピレンの酸化分解物またはアタクテ
ィックポリプロピレンなどがあり、三洋化成工業(株)の
ビスコール550P、ビスコール660P、ヘキスト社
のヘキストワックスPP、千葉ファインケミカル(株)の
ビスタックL、旭合成化学(株)のサンアタックなどが挙
げられる。非晶性ポリアルファオレフィンは、プロピレ
ンとエチレン、ブテン-1やヘキセンなどを共重合した低
分子量の非晶性ポリマーで、市販品として宇部レキセン
(株)のレクスタック2215、レクスタック2115、
イーストマン社のイーストボンドM−5Fなどが挙げら
れる。さらに、エチレン又はプロピレンにマレイン酸、
酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタア
クリル酸、メタアクリル酸エステルなどを適量共重合し
て得られるワックスを使用することも出来る。
【0011】[数平均分子量20,000以下の結晶性
ポリプロピレン]数平均分子量20,000以下の結晶
性ポリプロピレンは、プロピレンの重合又はアイソタク
テイックポリプロピレンを分解して得られる粉末状のポ
リプロピレン等であり、市販品として例えばビスコール
330P(数平均分子量15,000、R&B軟化点15
2℃)、ビスコール550P(数平均分子量4,000、
R&B軟化点150℃)、ビスコール660P(数平均分
子量3,000、R&B軟化点145℃)、ビスコールT
S−200(数平均分子量3,500、R&B軟化点14
5℃)(いずれも三洋化成工業(株)製)などが挙げられ
る。ポリプロピレンの結晶性の程度はJIS-K-712
2(プラスチックの転移熱測定方法)に規定される示差走
査熱分析法によって測定される結晶化熱で評価すること
ができ、例えば前記ビスコール660Pは19.8Kcal/
gの結晶化熱を有するポリプロピレンであり、またビス
コール550Pは24.9Kcal/gの結晶化熱を有するポ
リプロピレンである。なお、後記する非晶性ポリプロピ
レンには、結晶化熱が殆どない。上記結晶性ポリプロピ
レンを用いることにより、被着材料に対する優れた接着
耐熱性と加熱溶融時の流動性に優れた接着剤組成物が得
られるのである。なお、その特性は分子量が1,000
〜5,000の結晶性ポリプロピレンを用いると、より
一層顕著に優れた接着剤組成物が得られるので本発明に
とり、そのようなポリプレンを用いるのが格別に好まし
い。ワックスの配合量は、スチレン系合成樹脂100重
量部に対し30重量部以上400重量部以下であり、好
ましくは100重量部以上300重量部未満であり、3
0重量部未満では優れた接着性能、特に十分な凝集力や
耐熱性が得られず、溶融時の流動性も不足する、一方、
400重量部を超えると接着剤組成物の可撓性が低下
し、耐寒性や耐衝撃性が失われる。又、全接着剤組成物
中の割合としては、10〜60wt%とするのが好まし
い。本発明において上記結晶性ポリプロピレンを採用す
るとき、その一部を、主にアイソタックテイックポリプ
ロピレンの副生成物として分離される非晶性アタクテイ
ックポリプロピレン例えばビスタロン(R&B軟化点1
25℃〜155℃千葉ファインケミカル)、ビスタック
L(R&B軟化点50℃〜60℃千葉ファインケミカル)
などや、非晶性ポリアルファオレフィン例えば、プロピ
レンとエチレン、ブテン-1やヘキセンなどを共重合した
低分子量の非晶性ポリマーで、市販品として宇部レキセ
ン(株)のウベタック2304、ウベタック2115、イ
ーストマン社のイーストボンドM−5Fなどに置き換え
ることが可能であるが、その置換率を結晶性ポリプロピ
レンの70wt%以上にすると、結晶性ポリプロピレンに
よる特性が失われる様になるので70wt%以上にするの
は避けるのが好ましい。又、結晶性ポリプロピレンとし
ての結晶性を損なわない範囲で他のモノマーが共重合さ
れたポリプロピレンを用いることも可能である。さら
に、結晶性ポリプロピレンと他のワックス例えば、パラ
フィンワックス、マイクロワックス、低分子量ポリエチ
レン、又、低分子量液状ゴム例えばポリブテン、ポリイ
ソプレン、ポリブタジエン、又は増量油例えば、パラフ
ィン系、ナフテン系、芳香族炭化水素の系の石油系高沸
留分及び液状ロジン、液状テルペンを発明の特徴を損な
わない範囲で併用することも可能である。
【0012】[その他の成分]本発明の接着剤組成物
は、上述のごとくスチレン系合成樹脂、粘着付与剤及び
ワックスが必須の構成成分とするものであるが、接着剤
の溶融粘度の低下及び溶融塗工時の流動性やレベリング
性の向上させるために、液状炭化水素系可塑剤を併用す
ることも好ましいことである。液状炭化水素系可塑剤を
併用する際の配合量は、接着剤組成物100重量部に対
して50重量部以下が好ましく、50重量部を超えると
接着剤組成物の凝集力が低下し、耐熱性が損なわれる。
液状炭化水素系可塑剤は、一般に合成ゴムの増量油ある
いはプロセスオイルと称されるパラフィン系、ナフテン
系、芳香族炭化水素系の石油系高沸留分及び液状ロジ
ン、液状テルペンなどの液状樹脂及びポリブテン、ポリ
イソブチレン、ポリイソプレン、ポリブタジエンさらに
それらの水素添加物などの液状炭化水素系合成ゴムなど
がある。プロセスオイルの市販品としては、シェル化学
(株)のシェルフレックス、出光興産(株)のダイアナプロ
セスオイル、ヤスハラケミカル(株)のダイマロン、YS
オイルなどがあり、液状炭化水素系合成ゴムでは(株)ク
ラレのクラプレンLIR、出光石油化学(株)の出光ポリ
ブテン、日本石油化学(株)の日石ポリブテンなどが挙げ
られる。
【0013】さらに本発明の接着剤組成物に充填剤、老
化防止剤、紫外線防止剤などの添加剤を併用することも
できる。充填剤の例としてはタルク、シリカ、炭酸カル
シウム、カーボンブラック、亜鉛華、酸化チタン、無機
顔料などがあり、各々、溶融塗工時の液垂れ防止や糸切
れの改善、加熱溶融中の接着剤組成物の熱安定性の向
上、揺変性の付与、着色などのために目的に応じて使用
される。老化防止剤は加熱溶融中の熱酸化に対する、紫
外線防止剤はオゾンや紫外線に対する保護を目的とし
て、全組成物に対し、各々3wt%の範囲内で添加して使
用される。
【0014】[接着剤組成物の物性]本発明の接着剤組
成物は、上述のごとくの構成によって得られるが、接着
基材への塗工性を考慮すると、接着剤の溶融粘度は16
0℃において200,000cps(センチポイズ)以下が好
ましく、200,000cpsを超えると接着剤の糸ひきや
塗布むらによって接着部に浮きが生じ易くなり、接着不
良が発生する。さらに好ましくは160℃において50
0cps以上100,000cps以下である。500cps未満
であると塗工時及び接合接着時に接着剤が流れ出し易く
なる。又、接着剤組成物の軟化点(R&B式)は80℃以
上160℃以下が好ましい。80℃未満であると、光学
式ディスクが保管中に高温の環境に曝されると極く弱い
応力によっても貼合わせ部に浮きなどの不良が生じ、一
方、160℃を超えると溶融塗布温度を高く設定しなけ
ればならず、結果としてディスク基盤に反りを生じ安
く、さらに溶融塗布後の接着可能な時間が短くなり、剥
離強度も低下する。110℃以上160℃以下がより好
ましく、特に好ましいのは130℃以上160℃以下の
ものである。接着性能に関しては、常温における剪断強
度が5kgf/cm2 以上であることが好ましく、さらに好ま
しくは−10℃から60℃の範囲で1kgf/cm2 以上であ
ることが望ましい。また、昇温クリープは70℃以上で
あることが望ましい。又、接着剤の硬さは70℃雰囲気
下でショアAで25以上が好ましく、より好ましくは3
0以上であり、ショアAで25未満では耐熱下での硬さ
が不足し、ディスク基材のそりを阻止することが困難に
なる。
【0015】[接着剤の製造方法]本発明の接着剤は、
組成物を構成する各成分を、好ましくは窒素気流下通常
140℃以上250℃以下の温度で、加熱型溶融撹拌槽
と称する溶解槽で撹拌羽根の回転により各成分を同時ま
たは順次に溶解混合する方法、ニーダーと称する双発回
転羽根で加熱下シェアを掛けて各成分を同時または順次
に投入し混練りする方法、また押出機で単軸あるいは2
軸のスクリュウにより加熱下溶融混合する方法など通常
のホットメルト接着剤の製造で用いられるいずれかの方
法によって製造が可能である。
【0016】[接着剤の塗布方法]必要に応じて予め余
熱したディスク基板の貼合わせ部に上述の接着剤を通常
ホットメルトロールコーターと称する接着剤溶融装置で
加熱溶融塗布し、同様に接着剤を塗布したもう一方のデ
ィスク基板を直ちに自動ラインまたは手動により、所定
の位置で重ね合わせて接合させる。この際の接着剤の溶
融温度はもちろん自由に設定できるが、塗工性、光学式
ディスクへの熱の影響や接着剤の熱安定性を考慮すれ
ば、100℃以上170℃以下が好ましく、130℃以
上160℃以下がより好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例に基づい
て具体的に説明する。なお、各例で得た接着剤の評価は
以下の方法によって行った。 A.相溶性;190℃溶融時に目視によって分離の有無
を見た。 B.溶融粘度;JIS-K-6862に準じて、190℃
に加熱してB型回転粘度計にて測定した。 C.R&B軟化点;JIS-K-6863(ホットメルト
接着剤の軟化点試験方法)に準じて測定した。 D.T-剥離強度;25mm幅に裁断したPMMA板(2mm
厚)に140℃に加熱溶融した接着剤を5gr/mで紐状に
塗布し、同様のPMMA板を直ち圧着し、試験片とし
た。この試験片を用いて、−10℃、23℃及び70℃
にて測定した。引張速度は50mm/min。 F.昇温クリープ;JIS-K-6844(接着剤軟化温
度測定方法)に準じて測定した。T−剥離強度と同様に
して調製された試験片を用いて、100grの荷重をかけ
オーブン中で保持し5分間に2℃の割合で昇温し接合部
が破壊した温度を測定した。 G.接着性;円盤状のPMMA製のディスク(30cmφ)
に、160℃に加熱溶融した接着剤をホットメルトロー
ルコーターで30μmの膜厚で塗布し、15秒後に同様
に接着剤を塗布した円盤状のPMMA製のディスクをプ
レス圧着(0.7kgf/cm2×15秒)し、初期接着時と60
℃×98%RH×24時間後での貼合わせ端部の浮きを
測定し評価した。評価結果は、以下の記号で示した。 ○・・・変化なし △・・・0.5mm未満の浮きが生じた ×・・・0.5mm以上の浮きが生じた H.ショア硬度;JIS-K-6301(加硫ゴム物理試
験方法)に準じて測定した。但し、試験片を70℃±2
℃の恒温層内に1時間以上放置し、その温度で試験機を
垂直に加圧し、5秒後の目盛りを測定した。 I.剪断強度;25mm幅に裁断したポリカーボネート
(PC)板(2mm厚)に190℃に加熱溶融した接着剤を5
gr/mで紐状に塗布し、同様のPC板で直ち圧着し、試験
片とした。この試験片を用いて、23℃及び70℃にて
測定した。引張速度は50mm/min。 J.耐熱クリープ;JIS-K-6844(接着剤軟化温
度測定方法)に準じて測定した。剪断強度と同様にして
調製された試験片を用いて、500grの荷重をかけ80
℃に加熱したオーブン中で保持し接合部が破壊した時間
を測定した。但し、24時間までの観察とした。 K.耐熱下のそり;円盤状のPC製のディスク(0.6mm
厚、12cmφ)に、160℃に加熱溶融した接着剤をホ
ットメルトロールコーターで30μmの膜厚で塗布し、
10秒後に同様に接着剤を塗布した円盤状のPC製のデ
ィスクをプレス圧(0.5kgf/cm2×5秒)し、初期接着時
と70℃×98%RH×96時間後での貼合わせ端部の
そり(mrad)を測定した。
【0018】実施例1〜6及び比較例1〜3 窒素気流下、200℃に加熱された10Lニーダーにセ
プトン2023を1.0kg、アルコンP−115を1.
0kg、イルガノックス1010を50grを投入して
約30分間溶融混合した。次にサンアタック;2.0k
gを投入して約1時間間溶融混合した。その後、約30
分間減圧下200℃加熱状態にて脱泡した後、抜き出し
て接着剤を得た。前述の評価方法による評価結果を配合
組成と共に実施例1として第1表に示した。実施例2〜
6及び比較例1〜3も同様にして溶融混合、評価し第1
表に示した。実施例1〜6では何れも良好な性能が得ら
れた。一方、比較例1〜3では接着性能に十分な結果が
得られなかった。
【0019】
【表1】
【0020】表1における配合成分の詳細は以下のとお
り。 *1 セプトン 2023 :SEPS系ブロック共重合体(ク
ラレ社製) *2 クレイトン G-1657 :SEBS系ブロック共重合体
(シェル化学社製) *3 アルコン P-115 :水添石油樹脂(荒川化学社製) *4 YSポリスター 2130 :テルペンフェノール系樹脂
(ヤスハラケミカル社製) *5 YSポリスター T-145 :テルペンフェノール系樹脂
(ヤスハラケミカル社製) *6 サンアタック :アタクティックポリプロピレン(旭
合成化学社製) *7 ビスコール 660P : 低分子量ポリプロピレン(三洋
化成社製) *8 マイクロワックス #155 :マイクロワックス(日本
石油社製) *9 出光ポリブテン 2000H :液状炭化水素系合成ゴム
(出光石油化学社製) *10 ダイアナプロセスオイル PW-380 :プロセスオイル
(出光興産社製) *11 イルガノックス 1010 :酸化防止剤(チバガイギー
社製)
【0021】実施例7〜12及び比較例4〜6 窒素気流下、200℃に加熱された10Lニーダーにク
レイトンG1652を1.0kg、エスコレッツ532
0を1.5kg、イルガノックス1010を50grを
投入して約30分間溶融混合した。次にビスコール55
0を1.5kgを投入して約1時間間溶融混合した。そ
の後、約30分間減圧下200℃加熱状態にて脱泡した
後、抜き出して接着剤を得た。前述の評価方法による評
価結果を配合組成と共に実施例7として第2表に示し
た。実施例8〜12及び比較例4〜6も同様にして溶融
混合、評価し第2表に示した。実施例7〜12では何れ
も良好な性能が得られた。一方、比較例4〜6では接着
性能に十分な結果が得られなかっ た。
【0022】
【表2】
【0023】表2における配合成分の詳細は以下のとお
り。 *1 クレイトン G-1652 :SEBS系ブロック共重合体、スチ
レン配合量29wt% 、ショアA 75(シェル化学社製) *2 セプトン 2063 :EPS 系ブロック共重合体、スチレン配
合量13wt% 、ショア A 36(クラレ社製) *3 エスコレッツ5320:水添石油樹脂(トーネックス社
製) *4 エスコレッツ5300:水添石油樹脂(トーネックス社
製) *5 YSポリスター T-145:テルペンフェノール系樹脂
(ヤスハラケミカル社製) *6 ビスコール 660P :低分子量ポリプロピレン(三洋
化成社製) *7 ビスタックL :アタクティックポリプロピレン(千
葉ファインケミカル社製) *8 ダイアナプロセスオイル PW-380 :プロセスオイル
(出光興産社製) *9 イルガノックス 1010 :酸化防止剤(チバガイギー
社製)
【0024】
【発明の効果】本発明のホットメルト接着剤組成物によ
って、記録媒体であるプラスチック製の光学式ディスク
の接合部の信頼性を損なう事なく、無溶剤、短時間で接
着、接着養生時間がほとんど要らないなどホットメルト
接着剤の長所を活かし、耐熱性の優れた光学式ディスク
の製造工程の自動化の簡便化を成らしめることが可能と
なる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)成分100重量部に対して、(B)
    成分を50重量部以上500重量部以下、(C)成分を3
    0重量部以上400重量部以下の割合で含有することを
    特徴とする光学式ディスク用ホットメルト接着剤組成
    物。 (A)スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
    体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
    又はこれらのブロック共重合体の水素添加物の一種又は
    二種以上からなるスチレン系合成樹脂 (B)粘着付与剤 (C)ワックス
  2. 【請求項2】(A)のスチレン系合成樹脂がスチレン含有
    量が25wt%以上50wt%以下で硬度がショアAで60
    以上のブロック共重合体を50wt%以上含有するもので
    あり、(B)の粘着付与剤がR&B軟化点115℃以上の
    ものであり、(C)のワックスが数平均分子量20,00
    0以下の結晶性ポリプロピレンであることを特徴とする
    請求項1の光学式ディスク用ホットメルト接着剤組成
    物。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6767424B1 (en) 1998-10-20 2004-07-27 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Hot-melt adhesive for glueing DVDs
JP2007023225A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Nitto Denko Corp 光学部材用粘着剤組成物、光学部材用粘着剤層、粘着型光学部材、その製造方法および画像表示装置
JP2014034632A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 接着剤組成物および接着フィルム並びに接着方法
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WO2023149474A1 (ja) * 2022-02-04 2023-08-10 ヤスハラケミカル株式会社 水添テルペン多価フェノール共重合樹脂、および該共重合樹脂を含有する粘接着剤組成物

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