JP3038549B2 - 接着剤用添加剤およびホットメルト接着剤組成物 - Google Patents
接着剤用添加剤およびホットメルト接着剤組成物Info
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Description
びホットメルト接着剤組成物に関する。さらに詳しく
は、接着力、凝集力、保持力に優れ、液状可塑剤のブリ
ードが少なく、特にポリオレフィン系樹脂成形品の接着
に適したホットメルト接着剤を得ることのできる接着剤
用添加剤およびそれを用いたホットメルト接着剤組成物
に関する。
織布、樹脂成形品等の接着に用いられるホットメルト接
着剤としては、スチレン−エチレン−プロピレン−スチ
レンブロック共重合ゴムあるいはスチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合ゴムに、粘着付与樹脂成分お
よびプロセスオイル等の液状可塑剤を添加する方法等が
知られている(例えば、特開平3−160083号およ
び特開平8−60121号各公報)
ものはホットメルト接着剤として使用した場合、オープ
ンタイムを長くしたり、溶融粘度を低下させたりするこ
とができるが、凝集力や保持力が低下し、オレフィン系
樹脂成形品等の被着体に対する接着力が低下するなどの
問題が生じる。また、経時的に液状可塑剤が被着体に滲
み出すなどの問題がある。
問題点を解決し、接着力および凝集力に優れ、可塑剤保
持性の良好な接着剤組成物を得るべく鋭意検討した結
果、本発明に到達した。すなわち本発明のゴム、粘着付
与樹脂および可塑剤からなる接着剤用の相溶性向上・可
塑剤保持性改良添加剤の特徴は、スチレン、α−メチル
スチレン、アルキル基の炭素数1〜4のアルキルスチレ
ン、ハロゲン化スチレン、N,N−ジエチルアミノスチ
レンおよびジビニルベンゼンから選ばれるスチレン系モ
ノマー(a1)と、アルキル基の炭素数が4〜24のア
ルキル(メタ)アクリレート(a2)および/または
(メタ)アクリロニトリル(a3)とを必須構成単量体
とし、ガラス転移温度(Tg)が20℃以下、数平均分
子量が500〜5,000かつ溶解度パラメーター値
(SP値)が8〜11である共重合体(A)からなり、
(A)の構成単量体中、(a1)の含量が30〜90重
量%、(a2)および/または(a3)の含量が10〜
70重量%である点にある。
ン系モノマー(a1)の具体例としては、スチレン、α
−メチルスチレン、スチレン誘導体[例えばアルキル基
の炭素数1〜4またはそれ以上のアルキルスチレン(ビ
ニルトルエン、エチルスチレン、t−ブチルスチレン
等)、ハロゲン化スチレン(例えばクロロスチレン、ブ
ロモスチレン、フルオロスチレン等)、アミノ基含有ス
チレン(例えばN,N−ジエチルアミノスチレン等)、
ジビニルベンゼン等]などが挙げられる。これらのうち
特に好ましいものはスチレンである。
(メタ)アクリレート(a2)の具体例としては、ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ミリス
チル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリ
レートなどが挙げられる。これらのうち好ましいものは
アルキル基の炭素数が12〜18のアルキル(メタ)ア
クリレートであり、特に好ましいものはステアリル(メ
タ)アクリレートである。
は、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート[例えば
2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリアルキレ
ン(炭素数2〜4)グリコール(重合度2〜10または
それ以上)モノ(メタ)アクリレート等];アミノ基含
有(メタ)アクリレート[例えばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等];不飽和カルボン酸[例えば(メタ)
アクリル酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマー
ル酸、(無水)イタコン酸、これらのジカルボン酸のモ
ノアルキル(炭素数1〜20)エステル等];(メタ)
アクリル酸エステル[例えばアルキル基の炭素数が1〜
3のアルキル(メタ)アクリレート〔メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピ
ル(メタ)アクリレート等〕、炭素数6〜12の脂環式
アルキル(メタ)アクリレート〔シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ジシクロヘキシル(メタ)アクリレ
ート等〕、炭素数7〜21のアラルキル(メタ)アクリ
レート〔ベンジル(メタ)アクリレート等〕、エポキシ
基含有(メタ)アクリレート〔グリシジル(メタ)アク
リレート等〕など];上記不飽和ジカルボン酸(マレイ
ン酸、フマル酸等)のジアルキル(炭素数1〜20)エ
ステル(ジエチルマレート、ジブチルフマレート等);
不飽和ジカルボン酸のイミド化物(マレイミド、N−メ
チルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニル
マレイミド等)が用いられる。これらのうち好ましいも
のは(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、アルキル
(メタ)アクリレートおよびマレイン酸ジアルキルエス
テルである。
は通常30〜90重量%、好ましくは50〜80重量%
であり、(a2)および/または(a3)の含量は通常
10〜70重量%、好ましくは20〜50重量%であ
る。また、必要により10重量%を越えない範囲で(a
4)を共重合することができる。(a1)の含量が30
重量%未満では配合して得られる接着剤組成物の凝集力
および保持力が低下し、90重量%を超えると配合して
得られる接着剤組成物が硬くなり接着性が低下する。
(a2)および/または(a3)の含量が10重量%未
満では配合して得られる接着剤組成物が硬くなり接着性
が低下し、70重量%を超えると配合して得られる接着
剤組成物の十分な樹脂強度が得られない。該共重合体
(A)の中でも(a2)を10〜70重量%、好ましく
は20〜50重量%含有するものが、より良好な可塑剤
保持性を有する接着剤組成物を与える点でさらに好まし
い。
液重合、バルク重合等の公知の方法で重合することによ
り得ることができる。該(A)の製造方法は特に限定さ
れないが、例えば下記の方法が例示できる。
下でモノマーを連続的または断続的にに供給し、重合終
了後溶剤および必要により未反応モノマーを常圧または
減圧下で留去して(A)を得る方法(溶液重合法)。該
溶液重合に使用される溶剤としては、芳香族炭化水素系
溶剤(トルエン、キシレン、クメン等)、脂肪族炭化水
素系溶剤(n−ヘキサン、n−オクタン、n−デカン
等)、脂環式炭化水素系溶剤(シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン等)、ハロゲン系溶剤(クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン等)、ケトン系溶剤(アセ
トン、メチルエチルルケトン等)、エーテル系溶剤(ジ
オキサン、ジベンジルエーテル)、エステル系溶剤(酢
酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル)等が挙げら
れる。上記溶液重合温度は通常80〜240℃の範囲で
あり、使用する重合開始剤の種類、その量および目的と
する分子量に応じて適宣選択することができる。溶剤お
よび必要により未反応モノマーを留去する温度は、留去
する溶剤またはモノマーの種類によって異なるが、通常
100〜200℃である。
られた(A)をモノマーに溶解した溶液に重合開始剤を
加え、これを加熱して重合した後、必要により未反応モ
ノマーを常圧または減圧下で留去して(A)を得る方法
(バルク重合法)。上記バルク重合温度は通常80〜2
40℃の範囲であり、使用する開始剤の種類、その量お
よび目的とする分子量に応じて適宣選択することができ
る。未反応モノマーを留去する温度は、モノマーの種類
によって異なるが、通常100〜200℃である。
成分である(B)、(C)及び(D)から選ばれる1種
以上の溶融物中に、重合開始剤の存在下で、モノマーを
連続的もしくは断続的に供給して重合させ、重合終了後
必要により未反応モノマーを常圧または減圧下で留去し
て(A)および他の成分からなる混合物を得る方法(共
存バルク重合法)。上記共存バルク重合の重合温度は通
常80〜240℃の範囲であり、使用する重合開始剤の
種類、その量および目的とする分子量に応じて適宣選択
することができる。未反応モノマーを留去する温度は、
モノマーの種類によって異なるが、通常100〜200
℃である。
始剤としては、ラジカル重合に通常使用されるアゾ系重
合開始剤および有機パーオキサイド系重合開始剤が挙げ
られる。アゾ系重合開始剤としては、たとえば、2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビ
ス(2,4ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)等が挙げられる。有
機パーオキサイド系重合開始剤としては、たとえば、パ
ーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキ
ルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パ−オキ
シエステル等の有機過酸化物、たとえばベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ
クミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタ
レート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオ
キシシクロヘキシル)プロパン等が挙げられる。これら
のうち好ましいものは有機パーオキサイド系重合開始剤
であり、特に好ましいものはt−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ジ−t−ブチルパーオキサイドおよびジクミ
ルパーオキサイドである。重合開始剤の使用量は、モノ
マーの重量に対して通常0.1〜20重量%、好ましく
は0.5〜15重量%である。
調整するために必要により連鎖移動剤を用いることがで
きる。該連鎖移動剤の例としては、α−オレフィン(た
とえば1−ドデセン等)、メルカプタン(たとえばt−
ブチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等)、
ジスルフィド(たとえばビス−2−アミノ−フェニルジ
スルフィド、ジイソプロピルザントゲンジスルフィド
等)、ジアゾチオエーテル(たとえばp−メトキシフェ
ニルジアゾチオ−2−ナフチルエーテル等)、有機ハロ
ゲン化物(たとえば四塩化炭素、四臭化炭素、クロロホ
ルム等)等が挙げられ、連鎖移動恒数が0.01以上の
ものが好ましい。連鎖移動剤の使用量は、モノマーの重
量に対して通常10重量%以下、好ましくは0.1〜8
重量%である。
移温度(Tg)は通常20℃以下、好ましくは0〜−3
0℃またはそれ以下である。Tgが20℃を超えると該
(A)を配合して得られる接着剤組成物が硬くなり低温
での接着力が低下する傾向となる。
は、通常500〜5,000、好ましくは1,000〜
3,000である。Mnが500未満では接着剤の凝集
力および保持力が弱くなり、5,000を超えるとゴム
(B)との相溶性が悪くなるため接着力が低下する。ま
た、該(A)の重量平均分子量(Mw)は、通常1,0
00〜10,000、好ましくは1,500〜5,00
0であり、Mw/Mnは通常1.3〜2.5、好ましく
は1.5〜2である。上記のMnおよびMwはポリスチ
レンを標準としてGPC法で求められる値である。
(SP値)は通常8〜11、好ましくは8.2〜10、
特に好ましくは8.4〜9.5である。SP値が8未満
または11を超えると、ゴム(B)や可塑剤(D)との
相溶性が悪くなり接着力が低下したり可塑剤保持性が悪
くなる場合がある。なお、該SP値はFedors法
[Polym.Eng.Sci.14(2)152,
(1974)]によって算出される値である。
剤用添加剤には、必要に応じて酸化防止剤{たとえばヒ
ンダードフェノール系化合物〔たとえばペンタエリスチ
ル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)ポロピオネート]、オクタデシル
−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート等〕、リン系化合物〔たとえばト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト等〕、イオウ系化合物(たとえばペンタエリスチル−
テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ジラ
ウリル−3,3’−チオジプロピオネート等〕等}、紫
外線吸収剤{たとえばベンゾトリアゾール系化合物〔た
とえば2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール等〕}、光
安定剤{ヒンダードアミン系化合物〔たとえば(ビス−
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバ
ケート等〕}、吸着剤(アルミナ、シリカゲル、モレキ
ュラーシーブ等)、有機もしくは無機充填剤、顔料、染
料、香料等を含有させることができる。これらの添加物
の配合量は該共重合体(A)の重量に対して通常10重
量%以下である。
するゴム(B)としては、ジエン(共)重合体(スチレ
ン−ジエン共重合体およびその水素化体、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム等)、エチレン−αオ
レフィン共重合体が用いられる。上記スチレン−ジエン
共重合体およびその水素化体の具体例としては、スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合ゴム(SBS)、スチレ
ン−イソプレンブロック共重合ゴム(SIS)、スチレ
ン−ブタジエンランダム共重合ゴム(SBR)、これら
のジエン共重合ゴムのジエン部分の一部または全部が水
素化された水素化体[スチレン−(エチレン−プロピレ
ン)ブロック共重合ゴム(SEPS;SBSの水素化
体)、スチレン−(エチレン−ブテン)ブロック共重合
ゴム(SEBS;SISの水素化体)、水素化SBR
等]が用いられる。エチレン−αオレフィン共重合体の
具体例としては、エチレンとαオレフィン(例えばプロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン等)との共重合ゴム、エチレンとαオレフィン
と非共役ジエンとの三元共重合ゴムが用いられる。これ
らのうち好ましいものはスチレン−ジエン共重合体およ
びその水素化体であり、特に好ましいものはSBS、S
IS、SEPSおよびSEBSである。
法(200℃、5,000g)によるメルトインデック
スは通常0.1〜300、好ましくは1〜100であ
る。(B)のメルトインデックスを上記範囲内とするこ
とで凝集力と接着加工性(溶融粘度)のバランスの良好
なホットメルト接着剤組成物が得られる。
する粘着付与樹脂(C)としては、ロジン/ロジン誘導
体樹脂、テルペン系樹脂、クマロン−インデン系樹脂、
石油樹脂[C5留分、C9留分、C5/C9留分、ジシ
クロペンタジエン等の(共)重合体]、スチレン系樹
脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂およびこれらの
樹脂の水素化体から選ばれる1種以上の樹脂が挙げられ
る。これらのうち好ましいものは、熱安定性、臭気およ
び色相の点でテルペン系樹脂の水素化体および石油樹脂
の水素化体であり、特に好ましいものはC9留分および
C5/C9留分の(共)重合系石油樹脂の水素化体であ
る。
フテン系もしくはアロマテイック系のプロセスオイル;
液状ポリブテン、液状ポリブタジエン、液状ポリイソプ
レン等の液状樹脂;これらの液状樹脂の水素化体;天然
もしくは合成ワックス類(パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、低分子量ポリオレフィンワッ
クス等);およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。これらのうち好ましいものは、熱安定性および耐候
性に優れた組成物が得られる点からパラフィン系プロセ
スオイル、ナフテン系プロセスオイルおよびこれらの併
用である。
る該接着剤用添加剤中の共重合体(A)、(B)、
(C)および(D)の合計重量に対する(A)の含量
は、通常5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%
であり、(B)の含量は通常5〜40重量%、好ましく
は10〜30重量%であり、(C)の含量は通常10〜
70重量%、好ましくは20〜60重量%であり、
(D)の含量は通常30重量%以下、好ましくは25重
量%以下である。(A)の含量が5重量%未満では各成
分の相溶性が不十分となり、40重量%を超えると接着
剤の凝集力が低下する。(B)の含量が5重量%未満で
は接着剤の凝集力が著しく低下し、40重量%を超える
と接着剤の溶融粘度が高くなるため十分な加工性が得ら
れない。(C)の含量が10重量%未満では接着剤の接
着力が低下し、70重量%を超えると接着剤が硬くなる
ため十分な接着性が得られない。(D)の含量が30重
量%を超えると接着剤の凝集力および接着力が低下する
とともにブリードが発生しやすくなる。
さらに必要に応じて前記接着剤用添加剤における任意成
分として例示したものと同様の酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、吸着剤、充填剤、顔料、染料、香料等を
含有させることができる。
方法としては、本発明の接着剤用添加剤、(B)、
(C)および(D)を加熱溶融混合する方法;有機溶剤
(トルエン、キシレン等)を加えて各成分を加熱溶解さ
せ、均一混合した後に溶剤を留去する方法;等を用いる
ことができる。また、混合装置としては加熱溶融混練機
を用いることができる。該加熱溶融混練機としては、そ
の様式形状等は特に限定されるものではないが、例えば
圧縮性の高い形状のスクリューまたはリボン状攪拌機を
有する混合機、ニーダー、一軸または多軸押出機、ミキ
サー等を挙げることができる。混合温度は通常80〜2
00℃であり、樹脂劣化を防ぐため窒素ガス等の不活性
ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
着力、凝集力、可塑剤保持性および加工性に優れるの
で、広範な被着体(たとえば各種プラスチック成形品、
ゴム、紙、布、金属、木材、ガラス、モルタルコンクリ
ートなど)に適用できるが、特に難接着性であるポリオ
レフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)系樹脂成
形品同士またはこれらと上記の他の被着体とを接着する
ためのホットメルト接着剤として好適である。
用する方法としては、たとえばスパイラル塗工、ビード
塗工、ロール塗工、スロットコートなどの方法が例示で
きるが、これらに限定されるものではない。また、被着
体に適用するときの溶融温度は通常100〜200℃、
溶融粘度は通常1〜500Pa・sである。
としてのみならず、有機溶剤溶液、エマルション、ディ
スパージョン、フィルム等の形態でも使用可能である。
また、本発明の接着剤用添加剤は各種配合物の相溶化剤
として有用であるほか、各種熱可塑性樹脂または熱硬化
性樹脂の成形性や樹脂物性の改質剤、アスファルトの流
動性改質剤等にも用いることができる。
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて、「部」および表1中の数値は重量部を示す。
容器内を窒素置換した後、密閉下で200℃まで昇温し
た。この温度でスチレン420部、ブチルアクリレート
180部およびジ−t−ブチルパーオキサイド18部の
混合液を3時間かけて滴下し、さらに200℃で1時間
保持し重合を完結させた。ついで生成したポリマー溶液
からキシレンを留去(150℃、2kPa)して共重合
体(A−1)を得た。該(A−1)のDSC法によるT
gは2℃、GPC法による数平均分子量は1,520、
SP値は9.0であった。
よびミリスチルメタクリレート180部を用いた以外は
製造例1と同様にして共重合体(A−2)を得た。該
(A−2)のDSC法によるTgは−25℃、GPC法
による数平均分子量は1,640、SP値は8.7であ
った。
よびステアリルメタクリレート180部を用いた以外は
製造例1と同様にして共重合体(A−3)を得た。該
(A−3)のDSC法によるTgは−32℃、GPC法
による数平均分子量は1,680、SP値は8.6であ
った。
チ、L/D=10の連続混合可能な加熱溶融混練機(栗
本鉄工製「KRC S1」)を用い、表1に示す比率で
分散した各成分の混合物を加熱溶融混練機の原料供給口
から供給し本発明の接着剤組成物および比較の接着剤組
成物を得た。
学(株)製]スチレン含量40%; MI=14 SEPS :「セプトン2043」[(株)クラレ
製]スチレン含量13%; MI=5 C9 :部分水添石油樹脂(C9留分共重合体主
成分)「アルコンM−115」[荒川化学(株)製]軟
化点=115℃ C5/C9 :水添石油樹脂(C5/C9留分共重合体
主成分)「アイマーブP−130」[出光石油化学
(株)製]軟化点=130℃ OIL :パラフィン系オイル「ダイアナプロセス
オイルPW−90」[出光興産(株)製] 酸化防止剤1:ヒンダードフェノール系酸化防止剤「イ
ルガノックス1010」[チバガイギー社製] 酸化防止剤2:リン系酸化防止剤「アデカスタブ211
2」[旭電化工業(株)製] 紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤「チ
ヌビン328」[チバガイギー社製]
ルト接着剤組成物について、下記試験方法によりT型剥
離接着強度、保持力、オイル保持性および加工性を評価
した。その結果を表2に示す。表2の結果から明らかな
ように、本願発明のホットメルト接着剤は、比較例のも
のに比べてT型剥離接着強度、保持力、オイル保持性お
よび加工性のバランスが顕著に優れていることがわか
る。
さ100mm×幅25mm×厚さ100μmのポリプロ
ピレン不織布に25mm幅でビード状に塗布(塗布温度
150℃、塗布量0.06g/m)し、同じ大きさのポ
リプロピレン不織布または長さ100mm×幅25mm
×厚さ20μmポリエチレンフィルムを張り合わせ、2
5℃雰囲気下で24時間放置した後、オートグラフを用
いて300mm/分の引張速度で剥離強度を測定しMA
X値をT型剥離接着強度とした(単位g/25mm)。 (保持力)厚さ50μmのPETフィルムの間に厚さ4
0μmのホットメルト接着剤組成物を塗布したフィルム
シ−トを長さ100mm×25mm幅にカットしたもの
を試験片とした。この試験片の一部をT型に剥離し、5
0℃雰囲気下で100gの重りを吊し、60分後に剥離
した位置を記録し、剥離した距離を測定した(単位m
m)。 (オイル保持性)各ホットメルト接着剤組成物を濾紙に
塗布し0.5kg/cm2の荷重をかけ、50℃で24
時間保持後、濾紙にオイルの滲みだしの有無を目視で判
定した。評価基準 ○:滲みだしなし、△:僅かに滲み
だしあり、×:滲みだしあり (加工性)BH型粘度計を用いて各ホットメルト接着剤
組成物の160℃における溶融粘度を測定した(単位P
a・s)
メルト接着剤組成物は、従来のものに比べ下記の効果を
有する。 (1)ゴムと粘着付与樹脂および可塑剤との相溶性が向
上するため、凝集力および保持力が良好であり、広範囲
の各種被着体に対して優れた接着力を示し、特にポリオ
レフィン系材料等の難接着材料に対する接着力が良好で
ある。 (2)可塑剤の保持性が良好であり、被着体への滲みだ
しがほとんどない。上記の効果を奏することから本発明
のホットメルト接着剤組成物は、各種プラスチックス、
とくにポリオレフィン系樹脂成形品用のホットメルト接
着剤または粘着剤として極めて有用である。
Claims (8)
- 【請求項1】 スチレン、α−メチルスチレン、アルキ
ル基の炭素数1〜4のアルキルスチレン、ハロゲン化ス
チレン、N,N−ジエチルアミノスチレンおよびジビニ
ルベンゼンから選ばれるスチレン系モノマー(a1)
と、アルキル基の炭素数が4〜24のアルキル(メタ)
アクリレート(a2)および/または(メタ)アクリロ
ニトリル(a3)とを必須構成単量体とし、ガラス転移
温度(Tg)が20℃以下、数平均分子量が500〜
5,000かつ溶解度パラメーター値(SP値)が8〜
11である共重合体(A)からなり、(A)の構成単量
体中、(a1)の含量が30〜90重量%、(a2)お
よび/または(a3)の含量が10〜70重量%である
ことを特徴とする、ゴム、粘着付与樹脂および可塑剤か
らなる接着剤用の、相溶性向上・可塑剤保持性改良添加
剤。 - 【請求項2】 (A)が(a1)と、(a2)および/
または(a3)と、その他のモノマー(a4)とからな
り、(A)の構成単量体中、(a1)の含量が50〜8
0重量%、(a2)および/または(a3)の含量が2
0〜50重量%、(a4)の含量が0〜10重量%であ
る請求項1記載の添加剤。 - 【請求項3】 (A)の構成単量体中、(a2)の含量
が20〜50重量%である請求項1または2記載の添加
剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の添加剤、ゴ
ム(B)、粘着付与樹脂(C)および可塑剤(D)から
なり、(A)、(B)、(C)および(D)の合計重量
に対する(A)の含量が5〜40重量%であるホットメ
ルト接着剤組成物。 - 【請求項5】 可塑剤が下記(1)〜(5)のいずれか
から選ばれる可塑剤である請求項1〜3いずれか記載の
添加剤。 (1)パラフィン系、ナフテン系もしくはアロマチック
系のプロセスオイル (2)液状ポリブテン、液状ポリブタジエン、液状ポリ
イソプレンから選ばれる液状樹脂 (3)上記(2)の液状樹脂の水素化体 (4)天然もしくは合成ワックス類 (5)上記(1)〜(4)の2種以上の混合物 - 【請求項6】 可塑剤が下記(1)〜(5)のいずれか
から選ばれる可塑剤である請求項4記載の組成物。 (1)パラフィン系、ナフテン系もしくはアロマチック
系のプロセスオイル (2)液状ポリブテン、液状ポリブタジエン、液状ポリ
イソプレンから選ばれる液状樹脂 (3)上記(2)の液状樹脂の水素化体 (4)天然もしくは合成ワックス類 (5)上記(1)〜(4)の2種以上の混合物 - 【請求項7】 請求項4または6記載の組成物からなる
プラスチックス成形品用のホットメルト接着剤。 - 【請求項8】 ポリオレフィン系樹脂成形品同士または
これと他の被着体とが請求項4または6記載の組成物で
接着されてなる接着体。
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JP10064103A JP3038549B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 接着剤用添加剤およびホットメルト接着剤組成物 |
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---|---|---|---|
JP10064103A JP3038549B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 接着剤用添加剤およびホットメルト接着剤組成物 |
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-
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