JPH09208108A - 排紙エンドフェンスの構造 - Google Patents

排紙エンドフェンスの構造

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JPH09208108A
JPH09208108A JP1980096A JP1980096A JPH09208108A JP H09208108 A JPH09208108 A JP H09208108A JP 1980096 A JP1980096 A JP 1980096A JP 1980096 A JP1980096 A JP 1980096A JP H09208108 A JPH09208108 A JP H09208108A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙サイズ等に応じて排紙揃えを行うことが
できて、部品点数の増加及びコストアップすることのな
い排紙エンドフェンスを提供する。 【解決手段】排紙Pを受け止めて排紙Pの揃えを排紙台
45上で行う排紙台45に起立した排紙エンドフェンス
を備えた排紙エンドフェンスの構造において、排紙エン
ドフェンス1は、少なくとも、排紙幅方向Yにおける排
紙Pの略中央部位Pcを受け止める主エンドフェンス部
2と、排紙幅方向Yにおける主エンドフェンス部2の左
右両側に摺動可能な左補助フェンス11及び右補助フェ
ンス15とを有し、排紙Pを受け止める主排紙衝突面1
0aが、排紙Pを受け止める左補助排紙衝突面12及び
右補助排紙衝突面16よりも排紙方向Xの上流側に突出
しており、排紙エンドフェンス1は、用紙サイズ等に応
じて、排紙幅方向Yにおける排紙エンドフェンス1の大
きさが可変であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷機や複写
機等の画像形成装置から排出される画像形成済みの排紙
等を排出し積載する排紙装置に関し、さらに詳しくは排
紙を受け止めて該排紙の揃えを排紙台上で行う排紙エン
ドフェンスの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷機等の画像形成装置に具備され
ていて、排紙を受け止めて該排紙の揃えを排紙台上で行
う1つの排紙エンドフェンスを有する排紙装置として
は、例えば実公平5−6305号公報に示されている構
造のものが知られている。まず、上記排紙装置が配設さ
れる孔版印刷機の概略構成を図13を参照して簡単に説
明する。図13において、符号40は孔版印刷機、符号
41は版胴、符号42は給紙装置、符号43はプレスロ
ーラ、符号44は排紙装置をそれぞれ示す。排紙装置4
4は、製版済みのマスタが巻装された版胴41に対する
印刷用紙Pを介してのプレスローラ43の選択的な押圧
動作によって印刷された印刷済みの印刷用紙P(以下、
単に「排紙Pあるいは印刷用紙P」というときがある)
を順次積載する排紙台45と、版胴41の近傍に配置さ
れ印刷済みの印刷用紙Pを版胴41から剥離する分離爪
46と、分離爪46によって剥離された印刷済みの印刷
用紙Pを吸引しつつ排紙方向Xに搬送して排紙台45上
へ排出する吸引ユニット47(上記公報では排紙装置1
0で示されている)とを具備している。吸引ユニット4
7の排紙通路上には、見かけ上の腰の強さを高めるため
に排紙される印刷用紙Pに対してU字形の湾曲を与える
第一及び第二の対の隆起部材(上記公報の第4図では補
助隆起部材36及び固定隆起部材33で示されている)
が配設されている。これらの第一及び第二の対の隆起部
材としての補助隆起部材36及び固定隆起部材33は、
隆起傾斜角度あるいは隆起高さを印刷用紙Pの種類に応
じて適宜に変更可能な構造を有している。印刷用紙Pに
対してU字形の湾曲を与える手段としては、上記手段の
他に、例えば特開昭−263559号公報に記載されて
いる手段があり、以下これらの手段を総称して単に排紙
腰付け手段というときがある。
【0003】そして上記排紙腰付け手段を用いた技術に
よれば、排紙揃えを良くすることができ、すなわち印刷
済みの印刷用紙Pが排紙過程において排紙方向Xに折れ
曲ることなく排紙台45の直上位置まで移動して排紙台
45上に実質的に水平な姿勢を保って落下し、先に排紙
されて排紙台45上にある印刷済みの印刷用紙Pの印刷
画像面を擦ることなく印刷済みの印刷用紙Pを次々に排
紙台45上に排紙することができる。また、排紙台45
には、排紙方向Xと直交する排紙幅方向における印刷済
みの印刷用紙Pの紙揃えを行う排紙サイドフェンス48
と、排紙Pの先端部を受け止めて排紙方向Xの紙揃えを
行う排紙エンドフェンス49とが、それぞれ起立して設
けられている。
【0004】このような排紙装置44において、印刷可
能な用紙サイズが葉書サイズの小さなものからA3T
(縦)サイズの大きなものである場合、排紙エンドフェ
ンス49の排紙幅方向の寸法は、B4TとかA3Tなど
の大きい印刷用紙Pに合わせて200〜240mm位に
設定されている。そして、排紙方向Xにおける吸引ユニ
ット47の下流端から排紙エンドフェンス49までの距
離は、使用されている用紙サイズに合わせて最短距離で
あることが排紙揃えを確実に行う上から望ましく、その
ため通常、排紙エンドフェンス49は、排紙台45の排
紙方向Xに摺動機構(図示せず)を介して摺動可能に保
持されるようになっている。
【0005】ところが、排紙装置44において、例えば
後述する図14を借りて説明すると同図に仮想線で示す
ように、用紙サイズがB5Tサイズ(排紙幅方向Yにお
ける用紙幅の寸法が182mm)の印刷用紙Pを用いた
とすると、排紙エンドフェンス49の排紙幅方向Yの寸
法が上記したように200〜240mm位に設定されて
いる場合、排紙エンドフェンス49の排紙幅方向の寸法
が用紙サイズB5Tの用紙幅寸法よりも大きいので、仮
想線で示すように両排紙サイドフェンス48を排紙台4
5Aの内側へ図中矢印方向に摺動させて合わせると、排
紙エンドフェンス49が両排紙サイドフェンス48と干
渉してB5Tサイズの印刷用紙Pの先端部に合わせるこ
とができず、排紙方向Xにおける排紙揃えが悪化する不
具合となってしまう。これと反対に、排紙エンドフェン
ス49を排紙方向Xの上流側へ摺動させてB5Tの印刷
用紙Pの先端部に合わせると、今度は、両排紙サイドフ
ェンス48が排紙エンドフェンス49の両端と干渉して
用紙サイズB5Tの印刷用紙Pの用紙幅に合わせること
ができず、排紙幅方向Yにおける排紙揃えが悪化する不
具合となってしまう。
【0006】そこで、上記のような不具合を解消するた
めに、例えば図14に示すような改良された排紙装置4
4Aが知られている。この排紙装置44Aは、大きい用
紙サイズ用の第1排紙エンドフェンス49Aと小さい用
紙サイズ用の第2排紙エンドフェンス49Bとの2つの
排紙エンドフェンスを排紙台45Aの上に備えている。
この排紙装置44Aによれば、図14に示した内容から
自明であるとおり、2つの第1、第2排紙エンドフェン
ス49A,49Bを設けたことにより上記不具合を解消
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
技術(排紙装置44A)においては、上記のような不具
合は解消されるが、第1、第2排紙エンドフェンス49
A,49Bを排紙方向Xに摺動させるための摺動機構が
2つ必要となることにより、部品点数が多くなると共に
コストアップとなってしまう問題点がある。
【0008】また、前者及び後者の技術(排紙装置4
4,44A)に、排紙Pに対してU字形の湾曲を与える
排紙腰付け手段を有する上記技術を適用した場合、以下
に述べるような問題が生じる。なお、以下参照する図1
5乃至図17等において、印刷用紙Pの厚さや大きさ及
び各排紙エンドフェンスの形状は、分かりやすいように
多分に誇張して示されている。
【0009】 図15(a),(b),(c)におい
て、例えば、U字形の湾曲をもって排出される比較的大
きな用紙サイズ(例えばA3T等)の排紙Pが、排紙エ
ンドフェンス49や第1排紙エンドフェンス49Aの内
壁に対して略直交して衝突するようないわば理想的な衝
突角度α(αが略90度の角度)で排出される場合であ
って、排紙エンドフェンス49や第1排紙エンドフェン
ス49Aの内壁により、見かけ上の腰の強くなっている
排紙Pの排紙幅方向Yの略中央部位Pc(ハッチングで
示す)で受け止められる最初の排出時点では、排紙Pの
跳ね返りは少ない。ところが、排紙Pが排紙エンドフェ
ンス49や第1排紙エンドフェンス49Aの内壁に衝突
した後では、排紙Pが図中矢印で示すように排紙台4
5,45A上に落下するまで排紙Pの両端部Pa(いわ
ゆる耳の部分で、以下「耳部」というときがある)をガ
イドするものがないため、この排紙Pの跳ね返りの後の
落下中に排紙揃えが悪くなってしまう(図17参照)。
また、図17において、排紙Pの落下中に排紙揃えが悪
くなってしまった場合、たとえ排紙サイドフェンス48
での排紙幅方向Yの位置決め・排紙揃えを期待しても、
排紙台45,45Aと排紙サイドフェンス48内壁との
コーナー部で排紙Pが折れ曲がって積載されたりして排
紙揃えが悪化してしまうことがある。
【0010】 図16(a),(b),(c)におい
て、例えば、U字形の湾曲をもって排出される比較的小
さな用紙サイズ、例えばB5T等の排紙Pの先端部が、
上方から斜め下方に傾斜した衝突角度αをもって衝突す
る場合、言い替えれば排紙エンドフェンス49や第2排
紙エンドフェンス49Bの内壁に対して先端部が垂れ下
がっている状態で衝突するような場合、排紙Pの両端部
Paは剛性が弱くしかも上記内壁に最初に衝突するの
で、排紙Pの端部Paが上方に反り返って折れやすく、
この排紙Pの両端部Paの変形分の反発による跳ね返り
によって排紙揃えが悪くなってしまう(図17参照)。
【0011】上記の各現象は、排紙エンドフェンスの排
紙幅方向Yの大きさが単に広ければ良いわけではなく、
印刷用紙Pの用紙サイズや印刷用紙Pの腰の強さの違い
による用紙種類等に応じて、排紙揃えを最良とするため
の、排紙エンドフェンスの排紙幅方向Yの大きさの最適
寸法が存在することを裏付けており、しかも排紙が排紙
台に向けて落下中にその両端部をガイドする部材が必要
であることをも裏付けている。また、印刷用紙Pの厚
さ、排紙速度、あるいは排紙エンドフェンスに対する排
紙Pの衝突角度等に応じて、排紙揃えを最良とするため
の、排紙台に対しての排紙エンドフェンスの最適な起立
角度が存在することを裏付けている。この最適な起立角
度の狙いとしては、PPC用紙、孔版印刷用紙等の印刷
用紙を用いる場合、排紙Pの略中央部位Pcが排紙エン
ドフェンスに対して衝突する衝突角度αを略90度に設
定すると、排紙揃えが良くなることが実験等で確かめら
れている(図15(b)参照)。
【0012】したがって、本発明はかかる問題点を解決
するために、第1の目的は、用紙サイズ等に応じて排紙
揃えを行うことができて、部品点数の増加及びコストア
ップすることのない排紙エンドフェンスの構造を提供す
ることにある。
【0013】第2の目的は、排紙の両端部をガイドする
ことができる排紙エンドフェンスの構造を提供すること
にある。
【0014】第3の目的は、用紙の厚さ、排紙速度等に
応じて、排紙台に対しての排紙エンドフェンスの起立角
度を任意に変えることにより、排紙揃えを最良とするこ
とができる排紙エンドフェンスの構造を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、排紙を受け止めて該排
紙の揃えを排紙台上で行う該排紙台に起立した排紙エン
ドフェンスを備えた排紙エンドフェンスの構造におい
て、上記排紙エンドフェンスは、用紙サイズ等に応じ
て、排紙方向に直交する排紙幅方向における上記排紙エ
ンドフェンスの大きさが可変であることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の排
紙エンドフェンスの構造において、上記排紙エンドフェ
ンスは、少なくとも、上記排紙幅方向における上記排紙
の略中央部位を受け止める主エンドフェンス部と上記排
紙幅方向における上記主エンドフェンス部の両側に展開
可能な補助フェンス部とを有することを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の排
紙エンドフェンスの構造において、上記補助フェンス部
は上記主エンドフェンス部の両側に摺動可能に構成され
ていることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2記載の排
紙エンドフェンスの構造において、上記補助フェンス部
は、上記主エンドフェンス部に対して折り畳まれた小サ
イズ位置と上記主エンドフェンス部の両側に展開した大
サイズ位置とに展開可能であることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項2記載の排
紙エンドフェンスの構造において、上記補助フェンス部
は、上記主エンドフェンス部における上記排紙幅方向の
長さよりも少なくとも長い長辺部を有し、かつ、上記主
エンドフェンス部における上記排紙方向と略平行な軸線
の周りに回転可能に構成されていて、上記補助フェンス
部の回転により上記長辺部が、上記主エンドフェンス部
における上記排紙幅方向に拡幅した拡幅位置と、上記主
エンドフェンス部に略重合した重合位置とに回転可能で
あることを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項2乃至5の
何れか一つに記載の排紙エンドフェンスの構造におい
て、上記主エンドフェンス部の上記排紙を受け止める主
排紙衝突面が、上記補助フェンス部の上記排紙を受け止
める補助排紙衝突面よりも上記排紙方向の上流側に突出
していることを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
何れか一つに記載の排紙エンドフェンスの構造におい
て、上記排紙エンドフェンスは、用紙の厚さ、排紙速度
等に応じて上記排紙台に対しての起立角度を任意に設定
可能であることを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
何れか一つに記載の排紙エンドフェンスの構造におい
て、上記排紙エンドフェンスは、用紙サイズに応じて、
上記排紙台に対して上記排紙方向に移動可能であること
を特徴とする。
【0023】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳述する。なお、各図において、図面の簡明化を
図るため各構成部品を適宜省略する。また、図において
一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がな
い構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を
適宜記載することでその説明に代えるものとする。構成
部品の形状及びその配設位置を説明する際において、排
紙方向の下流側を「前」とその上流側を「後」と言うと
きがあり、また排紙幅方向を左右と言うときがある。従
来の技術で説明した構成及び以下説明する各実施例及び
変形例等に亘り、同一の形状及び機能を有する構成部品
等については同一の符号を付すことによりその説明をで
きるだけ省略する。
【0024】(実施例1)図1乃至図6を参照して、請
求項1乃至3及び6乃至8記載の発明に係る実施例1に
ついて説明する。図1において、符号1は排紙エンドフ
ェンスを示す。排紙エンドフェンス1は、排紙Pを受け
止めて排紙Pの揃えを排紙台45上で行う機能を有す
る。この実施例1は、図13を借りて説明すれば、従来
の孔版印刷機40の排紙装置44における排紙エンドフ
ェンス49に代えて、排紙エンドフェンス1を配設した
ことのみ相違するものである。
【0025】排紙エンドフェンス1は、排紙幅方向Yに
おける排紙Pの略中央部位Pcを受け止める主エンドフ
ェンス部2と、排紙幅方向Yにおける主エンドフェンス
部2の左右両側に摺動可能な補助フェンス部としての左
補助フェンス11及び右補助フェンス15とを備えてい
る。左補助フェンス11及び右補助フェンス15は、排
紙Pの略中央部位Pcが後述する衝撃吸収部材10にお
ける主排紙衝突面10aへ衝突した後、落下する排紙P
の両端部Paに接触して、排紙Pの前端部を補助的に案
内する機能を有する。
【0026】この排紙エンドフェンス1は、用紙サイズ
等に応じて、排紙幅方向Yにおける排紙エンドフェンス
1の大きさが可変であって、補助フェンス部が主エンド
フェンス部2の左右両側に摺動可能に構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0027】主エンドフェンス部2、左補助フェンス1
1及び右補助フェンス15は、例えばアクリロニトリル
ブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリスチレン
(PS)あるいはポリカーボネート樹脂(PC)等の合
成樹脂でできていて、軽量化が図られている。主エンド
フェンス部2は、左右の両側面が開口し、上壁2a、下
壁2b、後壁2c及び前壁2dで囲まれた略筐体状をな
している。なお、主エンドフェンス部2、左補助フェン
ス11及び右補助フェンス15の材質は、上記利点を望
まないのであれば、例えば鈑金等の金属で成形されたも
のであってもよい。
【0028】図2にのみ示すように、主エンドフェンス
部2の左側の上壁2a及び下壁2bには左ガイド片2e
が、主エンドフェンス部2の右側の上壁2a及び下壁2
bには右ガイド片2fがそれぞれ高さ方向Zの上下に延
びて形成されている。左ガイド片2eは、左補助フェン
ス11が排紙幅方向Yの左側で往復摺動するのを、右ガ
イド片2fは、右補助フェンス15が排紙幅方向Yの右
側で往復摺動するのを、それぞれガタつき少なく所定の
摺動抵抗をもって案内する機能を有する。
【0029】主エンドフェンス部2の後壁2cの外面に
は、平板状をなす衝撃吸収部材10が貼着されている。
衝撃吸収部材10の後面は、排紙Pを受け止める主排紙
衝突面10aとなっている。衝撃吸収部材10は、例え
ば発泡クロロプレンゴムや発泡ポリウレタン等のスポン
ジ状の部材でできていて、排紙Pの先端部が衝突すると
きの衝撃エネルギーを吸収する機能を有する。それ故
に、上記目的を達成することができる部材であるなら
ば、上記のようなスポンジ状部材に限らないことは言う
までもない。
【0030】左補助フェンス11は、排紙幅方向Yと平
行に延びた略矩形の平板状をなしていて、その左側端末
部が排紙方向Xの上流側に直角に曲げられ突出した補助
排紙衝突面としての左補助排紙衝突面12が、その右側
端末部が排紙方向Xの上流側に直角に曲げられ突出した
後摺動面13がそれぞれ形成されている。これと同様
に、右補助フェンス15は、排紙幅方向Yと平行に延び
た略矩形の平板状をなしていて、その右側端末部が排紙
方向Xの上流側に直角に曲げられ突出した補助排紙衝突
面としての右補助排紙衝突面16が、その左側端末部が
排紙方向Xの下流側に直角に曲げられ突出した前摺動面
18がそれぞれ形成されている。
【0031】左補助フェンス11は、左補助フェンス1
1の前摺動面14が左ガイド片2eと、後摺動面13が
後壁2cの内面と、左補助フェンス11の下面が下壁2
bの上面とそれぞれガタつき少なく所定の摺動抵抗をも
って摺接するように組み立てられている。これと同様
に、右補助フェンス15は、右補助フェンス15の後摺
動面17が右ガイド片2fと、前摺動面18が前壁2d
の内面と、右補助フェンス15の下面が下壁2bの上面
とそれぞれガタつき少なく所定の摺動抵抗をもって摺接
するように組み立てられている。上記所定の摺動抵抗
は、オペレータが、左補助フェンス11や右補助フェン
ス15を持って主エンドフェンス部2の左右両側に摺動
させるとき、その操作性が良好であり、また用紙サイズ
に合わせて左補助フェンス11及び右補助フェンス15
をセットしたとき、左補助フェンス11及び右補助フェ
ンス15が排紙動作中における排紙Pの衝撃エネルギー
によってその用紙サイズのセット位置から移動しないで
保持され得るように設計されることは言うまでもない。
【0032】さらに、左補助排紙衝突面12及び右補助
排紙衝突面16が排紙幅方向Yと平行に略同一面に並ぶ
ように、かつ、衝撃吸収部材10の主排紙衝突面10a
が、左補助排紙衝突面12及び右補助排紙衝突面16よ
りも排紙方向Xの上流側に突出するように、主エンドフ
ェンス部2、衝撃吸収部材10、左補助フェンス11及
び右補助フェンス15の各部の寸法形状が決められ組み
立てられている。衝撃吸収部材10の主排紙衝突面10
aが、左補助排紙衝突面12及び右補助排紙衝突面16
よりも排紙方向Xの上流側に突出する突出寸法dは、各
種用紙サイズによる排紙Pの排紙揃え状態を確認する実
験結果等により、好ましい範囲として2〜4mmに設定
されている。左補助排紙衝突面12及び右補助排紙衝突
面16の排紙幅方向Yの寸法は、排紙揃えの実験等によ
り、5〜10mmに設定されている。左補助フェンス1
1の前摺動面14の上部には、A4T,B4T等の各用
紙サイズに合わせて左補助フェンス11を主エンドフェ
ンス部2の左側端縁に目視でセットするための破線で示
す目印線11aが刻まれている。これと同様に、右補助
フェンス15にも左補助フェンス11と同様の位置に図
示を省略した目印線が刻まれている。
【0033】図13乃至図17を参照して述べたよう
に、排紙エンドフェンス1に排紙Pが衝突するときの排
紙Pの形状は、上記排紙腰付け手段によってその下方に
突出したU字形の湾曲形状をなしており、その排紙Pの
略中央部位Pcの剛性が高く排紙Pの運動エネルギー及
び位置エネルギーがいわば略中央部位Pcに集中してい
ると見ることができる。このため、図1において、排紙
Pの略中央部位Pcが、通常一番最初に、主エンドフェ
ンス部2における主排紙衝突面10aに衝突することに
より、より詳しく言えば排紙Pの前端が排紙幅方向Yに
おける主排紙衝突面10aの同一面に同時的に衝突する
ことにより生じた、その衝撃エネルギーが主排紙衝突面
10aを有する衝撃吸収部材10で最大かつ最も効率的
に吸収されて排紙Pの上記運動エネルギーの損失が大き
くなるので、排紙Pの有するエネルギーは位置エネルギ
ーがその大部分を占めることとなり、排紙揃え位置のバ
ラツキが小さくなって排紙Pの停止位置精度がよくな
る。
【0034】しかし、排紙Pは、常に、主排紙衝突面1
0aに対して図1に示したと同じような主排紙衝突面1
0aに略直角に衝突するわけではない。例えば、図3に
示すように、主排紙衝突面10aに対して衝突角度β
(排紙幅方向Yにおける主排紙衝突面10aと排紙Pの
前端とのなす角度)で衝突する場合がある。
【0035】この場合、主排紙衝突面10aと左補助排
紙衝突面12、右補助排紙衝突面16との間に突出寸法
dに相当する段差がないと、排紙Pの両端部Paが最初
に左補助排紙衝突面12に衝突してしまい、両端部Pa
が折れ曲がったり、このときの両端部Paの変形分の反
発による跳ね返りによって排紙Pを回転させるモーメン
トが強く働き、排紙揃えが悪くなってしまう。
【0036】しかしながら、本実施例1及び後述する実
施例等においては、突出寸法dに相当する段差があるの
で、衝突角度βで排出・飛翔してくる排紙Pがある場合
でも、排紙Pの略中央部位Pcが最初に主排紙衝突面1
0aに衝突し、排紙Pの上記運動エネルギーが衝撃吸収
部材10で吸収・減衰され、その直後の排紙Pを回転さ
せるモーメントはごくわずかであり、これらはそのモー
メントの方向により、左補助排紙衝突面12又は右補助
排紙衝突面16で交互に受け止められると共に、上記減
衰した運動エネルギーがさらに吸収されつつ、排紙Pは
排紙台45上へあるいは排紙台45上に積載された排紙
Pの最上位面へ整然と排出・積載されて、排紙揃えが確
実かつ良好に行われるのである。それ故に、左補助排紙
衝突面12及び右補助排紙衝突面16は、排紙Pの落下
中においても、上記モーメント等により生じる排紙Pの
変形状態を矯正するという機能をも有するのであり、左
補助排紙衝突面12及び右補助排紙衝突面16は、本実
施例1及び後述する実施例等においても、少なくともそ
の衝突位置より排紙台45まで高さ方向Zに連続して設
けられている。これによって、排紙Pの落下中に生じる
排紙台45上へのあるいは排紙台45上に積載された排
紙Pの最上位面への着地位置のバラツキを小さくしてい
る。
【0037】また、図4に示すように、排紙方向Xに前
下がりの衝突角度αで排出・飛翔してくる排紙Pがある
場合においては、主排紙衝突面10aと左補助排紙衝突
面12、右補助排紙衝突面16との間に突出寸法dに相
当する段差がないと、排紙Pの両端部Paが最初に左補
助排紙衝突面12、右補助排紙衝突面16に衝突してし
まう。しかしながら、本実施例1及び後述する実施例等
においては、突出寸法dに相当する段差があるため、排
紙方向Xに前下がりで排出・飛翔してくる排紙Pの略中
央部位Pcが最初に主排紙衝突面10aに衝突するの
で、排紙Pの停止位置精度がよくなる。
【0038】すなわち、本発明は、その基本思想とし
て、U字形に湾曲した排紙Pの略中央部位Pcを、最初
に、主エンドフェンス部2における主排紙衝突面10a
に衝突させるようにしており、また排紙Pに衝突角度
α,βのバラツキが生じた場合であっても、補助フェン
ス部における左補助排紙衝突面12及び/又は右補助排
紙衝突面16でいわば二段階的に排紙Pを受け止めてガ
イドし、カバーする構成としている。
【0039】図5及び図6において、符号20は、排紙
エンドフェンス1を、印刷用紙Pの厚さ、排紙速度ある
いは主エンドフェンス部2の主排紙衝突面10aに対す
る排紙Pの衝突角度α等に応じて、排紙台45に対して
の起立角度を任意に設定可能とする角度可変機構を示
す。角度可変機構20は、主エンドフェンス部2の下壁
2bの下方に設けられていて、複数の係合歯5aを備え
た係合歯部5、スライダブラケット21及びクリック板
バネ23から構成される。
【0040】主エンドフェンス部2の下壁2bの中央下
部には、複数の係合歯5aを備えた断面扇状をなす係合
歯部5が一体的に形成されている。左右両側の下壁2b
には、切欠き溝2baがそれぞれ形成されている。これ
ら切欠き溝2baの間の下壁2bの左右両側には、スラ
イダブラケット21が配置されている。スライダブラケ
ット21は、例えば鈑金あるいは高強度の合成樹脂でで
きていて、左右両側の上部壁21a及び下部壁21bか
らなり、排紙方向Xの前後及び上向きに開口した図5の
正面視で略チャンネル状をなしている。両切欠き溝2b
aの間の下壁2bの左右内壁、及びスライダブラケット
21の左右の上部壁21aを符号不図示の貫通孔を介し
て軸26がやや緩く挿通されている。スライダブラケッ
ト21の下部壁21b上には、係合歯部5の係合歯5a
と常時噛み合う「へ」字状のクリック板バネ23がネジ
25で取り付けられている。クリック板バネ23は、そ
の「へ」字状の係合部と係合歯部5の係合歯5aとが常
時噛み合っていることにより、排紙エンドフェンス1の
主エンドフェンス部2を上方に押し付ける向き、すなわ
ちオペレータによる排紙エンドフェンス1の起立角度操
作によりセットされた起立角度位置に排紙エンドフェン
ス1をクリック・保持する向きに付勢している。上記の
構造により、排紙エンドフェンス1は、軸26を支点と
して図6において図中矢印で示す時計回り及び反時計回
りに、その起立角度を調節可能に構成されている。
【0041】セットされた所定の起立角度に排紙エンド
フェンス1をクリック・保持する付勢力は、オペレータ
が印刷用紙Pの厚さ、排紙速度及び衝突角度α等に応じ
て主エンドフェンス部2を操作して所望の起立角度に排
紙エンドフェンス1を揺動させるとき、その操作性が良
好であり、また排紙エンドフェンス1が排紙動作中にお
ける排紙Pの衝撃エネルギーによってセットされた所定
の起立角度位置から移動しないで保持され得るように設
定されることは言うまでもない。
【0042】また、排紙エンドフェンス1の起立角度に
関する最適な排紙揃えの条件は、印刷用紙Pの厚さ、排
紙速度(通常、孔版印刷機においては印刷速度よりも若
干速く若しくは同じ速度に設定されている)及び上記衝
突角度等をパラメータとして、予め一覧表として印刷要
領等に設定されている。例えば、複写装置用のPPC用
紙であるならば、排紙速度に拘らず、衝突角度αが略直
角になるように排紙エンドフェンス1の起立角度を調整
セットするように設定されている。要するに、排紙エン
ドフェンス1の起立角度には、印刷用紙Pの厚さ、排紙
速度、上記衝突角度等に応じて最適の値が存在し、実験
等により設定することができる。それ故に、オペレータ
は、上記印刷要領等に基づき比較的簡単な操作により、
排紙エンドフェンス1の起立角度を任意にセットするこ
とができる。
【0043】なお、係合歯部5は、上記のように主エン
ドフェンス部2の下壁2bに一体的に形成したものに限
らず、耐久性を望むのであれば主エンドフェンス部2の
下壁2bに例えば鈑金等の金属で製作したものをインサ
ート成形したようなものであっても勿論よい。
【0044】図5及び図6において、符号19は、排紙
エンドフェンス1を、用紙サイズに応じて、排紙台45
に対して排紙方向Xの上流側及び下流側(排紙方向Xの
前後でもある)に任意に移動可能とするスライド機構を
示す。スライド機構19は、主エンドフェンス部2の下
壁2bの下方に設けられていて、スライダブラケット2
1、レール22、スライド板バネ24及び軸26から構
成される。
【0045】図5に示すように、排紙台45の開口溝4
5a内には、排紙方向Xの前後に長く形成されたレール
22が排紙台45の図示しない前後壁に取り付けられて
いる。レール22は、例えば鈑金等でできていて、下向
きに開口した略チャンネル状をなしている。レール22
の排紙幅方向Yの中央部には、係合歯部5挿通用の長溝
22aが排紙方向Xの前後に長く形成されている。スラ
イダブラケット21の下部壁21b上には、係合歯部5
を挟むレール22の内部下面と常時摺接する4枚の翼状
摺接部24aを有するスライド板バネ24がネジ25で
取り付けられている。したがって、スライド板バネ24
の4枚の翼状摺接部24aとレール22の内部下面とが
常時摺接していることにより、スライド板バネ24によ
り、スライダブラケット21を介して排紙エンドフェン
ス1の主エンドフェンス部2とレール22とが、排紙方
向Xの前後に亘り所定のブレーキ力で付勢されている。
上記の構造により、排紙エンドフェンス1は、図6にお
いて図中矢印で示す排紙方向Xの前後両側に所定のブレ
ーキ力をもって摺動可能に構成されている。そして、排
紙方向Xにおける排紙台45の上面には、オペレータが
用紙サイズ等に応じて排紙エンドフェンス1をその所定
位置に摺動させるための用紙サイズ等を示す表示がなさ
れている。
【0046】上記所定のブレーキ力は、オペレータが用
紙サイズ等に応じて所定位置に摺動させるとき、その操
作性が良好であり、また排紙エンドフェンス1が排紙動
作中における排紙Pの衝撃エネルギーによってセットさ
れた上記所定位置から移動しないで保持され得るように
設定されることは言うまでもない。
【0047】ここで図13を併用して動作を簡単に説明
する。例えば、従来の排紙装置44に配設された排紙エ
ンドフェンス49に代えて、排紙エンドフェンス1が配
設されている図13に示すような孔版印刷機において、
先ず、印刷を開始する前にオペレータにより以下の操作
が行われる。
【0048】用紙サイズ及び印刷用紙Pの厚さ等の用紙
種類、並びに排紙装置の排紙速度、衝突角度α等に応じ
て、上記印刷要領に基づき排紙エンドフェンス1の調整
セットが行われる。排紙エンドフェンス1の調整セット
は、まず、オペレータが、用紙サイズ等に合わせて、ス
ライド機構19を介して排紙台45の排紙方向Xの所定
位置に排紙エンドフェンス1を摺動させる。この操作と
前後して、排紙エンドフェンス1の操作と類似する操
作、図13にのみ示す排紙サイドフェンス48の排紙幅
方向Yへの摺動調節操作が行われる。次いで、例えば用
紙サイズがA3T等の大サイズのときには、オペレータ
は、排紙エンドフェンス1の主エンドフェンス部2から
左補助フェンス11、右補助フェンス15を持って引き
出し、左補助フェンス11、右補助フェンス15を排紙
幅方向Yにおける主エンドフェンス部2の左右両側にそ
れぞれ摺動させセットする。あるいは、例えば用紙サイ
ズがB5T等の小サイズのときには、オペレータは、主
エンドフェンス部2内に左補助フェンス11及び右補助
フェンス15が略収納されている状態にする。次いで、
オペレータは、上記印刷要領に基づき最適な起立角度に
なるように、角度可変機構20を介して排紙エンドフェ
ンス1の起立角度を調整セットする。なお、オペレータ
の操作順序は、上記操作順序に限らず、その操作が可能
な範囲で前後したものであってもよいことは言うまでも
ない。
【0049】そして、例えば特開平5−229243号
公報に記載されている孔版印刷機のの動作と同様にして
印刷工程が行われ、図13にのみ示す吸引ユニット47
の排紙搬送路に配設された上記排紙腰付け手段によりU
字形の湾曲が与えられた排紙Pは、その排紙Pの略中央
部位Pcが主エンドフェンス部2における衝撃吸収部材
10の主排紙衝突面10aに対して略直交して衝突す
る。排紙Pの略中央部位Pcが衝撃吸収部材10の主排
紙衝突面10aに衝突すると、排紙Pに付与された衝撃
エネルギーは衝撃吸収部材10によりその大部分が吸収
され、これにより主排紙衝突面10aからの排紙Pの跳
ね返りが小さくなる。この主排紙衝突面10aからの排
紙Pの跳ね返り後、排紙Pは、高さ方向Zの下方に位置
する排紙台45上に落下していくが、このとき、排紙P
の両端部Paが、左補助排紙衝突面12及び右補助排紙
衝突面16に直ちに接触して下方落下に対する補助的な
ガイドとなることにより、排紙Pは排紙台45上へ整然
と排出・積載されて、排紙揃えが確実かつ良好に行われ
ることとなる。
【0050】したがって、実施例1によれば、用紙サイ
ズ等に応じて、排紙エンドフェンス1の排紙幅方向Yの
大きさを任意に変えることにより排紙揃えを行うことが
できて、部品点数の増加及びコストアップすることのな
い排紙エンドフェンスの構造を得る利点がある。また、
排紙Pの両端部Paをガイドすることができると共に、
印刷用紙Pの厚さ、排紙速度あるいは衝突角度α等に応
じて、排紙台45に対しての排紙エンドフェンス1の起
立角度を任意に変えることにより、排紙揃えを最良とす
ることができる排紙エンドフェンスを得る利点がある。
【0051】(変形例1)図7に実施例1の変形例1を
示す。同図において、符号1Aは排紙エンドフェンス
を、符号2Aは主エンドフェンス部を、符号11Aは左
補助フェンスを、符号15Aは右補助フェンスをそれぞ
れ示す。この変形例1は、実施例1に対して、左補助フ
ェンス11A及び右補助フェンス15Aを排紙幅方向Y
に互いに連動して移動するための左右スライド機構28
を付設したこと、及びこの左右スライド機構28の付設
に伴って左補助フェンス11A、右補助フェンス15A
の形状を変えたことが主に相違する。
【0052】左右スライド機構28は、主エンドフェン
ス部2Aに内蔵されている。左右スライド機構28は、
主エンドフェンス部2Aの後壁2cの内壁面にピニオン
軸31aを持って回動自在に支持されたピニオン31
と、排紙幅方向Yに互いに平行に設けられていて、ピニ
オン31に共に噛合する一対のラック29,30とから
なる周知の構造を有する。ラック29は左補助フェンス
11Aに、ラック30は右補助フェンス15Aにそれぞ
れ形成されていて、共に摺動耐久性のよいポリアセター
ル樹脂(POM)等の合成樹脂でできている。変形例1
の構造は、図7に示すとおり明確であるが、左補助フェ
ンス11A及び右補助フェンス15Aを主エンドフェン
ス部2A内に向かう排紙幅方向Yに連動して移動したと
き、左補助フェンス11A及び右補助フェンス15Aが
互いに干渉しないように配置されていることは言うまで
もない。
【0053】したがって、変形例1によれば、実施例1
の利点に加えて、左補助フェンス11A及び右補助フェ
ンス15Aを主エンドフェンス部2Aの左右両側にそれ
ぞれ摺動させる調整セットを、ワンタッチの簡単な操作
で行うことができる利点がある。
【0054】(変形例2)図8に実施例1の別の変形例
2を示す。同図において、符号1Bは排紙エンドフェン
スを、符号2Bは主エンドフェンス部を、符号11Bは
左補助フェンスを、符号15Bは右補助フェンスをそれ
ぞれ示す。この変形例2は、実施例1に対して、左補助
フェンス11B及び右補助フェンス15Bを用紙サイズ
に合わせて主エンドフェンス部2Bに対してクリック保
持するクリック保持機構35を付設したこと、及びクリ
ック保持機構35の付設に伴って主エンドフェンス部2
B、左補助フェンス11B及び右補助フェンス15Bの
下部形状を変えたことが主に相違する。
【0055】クリック保持機構35は、主エンドフェン
ス部2B、左補助フェンス11B及び右補助フェンス1
5Bの下部側に配設されている。クリック保持機構35
は、主エンドフェンス部2Bの下壁2Bbの上部に形成
された複数の溝37A,37Bと、左補助フェンス11
B及び右補助フェンス15Bの下端に設けられ溝37
A,37Bに選択的に係合する板バネ36とから主に構
成される。
【0056】溝37A,37Bは略断面半円状をなして
いて、例えば溝37Aは用紙サイズA4T用に、溝37
Bは用紙サイズB4T用に対応させて形成されている。
一方、板バネ36は、溝37A,37Bに弾性的に係合
する略半円状の係合部形状を有していて、左補助フェン
ス11B及び右補助フェンス15Bの下端所定位置にネ
ジ38でそれぞれ取り付けられている。
【0057】したがって、変形例2によれば、実施例1
の利点に加えて、左補助フェンス11B及び右補助フェ
ンス15Bを主エンドフェンス部2Bの左右両側にそれ
ぞれ摺動させる調整セットのとき、実施例1のように各
部材の精密な配置によって所定の摺動抵抗を得る必要が
無く、簡単なクリック保持機構35を設けることによっ
て、左補助フェンス11B及び右補助フェンス15Bを
用紙サイズに合わせて主エンドフェンス部2Bに対して
確実にクリック保持することができる利点がある。
【0058】なお、上述したクリック保持機構35を主
エンドフェンス部2B、左補助フェンス11B及び右補
助フェンス15Bの上部側にも下部側と同様に配設すれ
ば、さらにスムーズに、左補助フェンス11B及び右補
助フェンス15Bを主エンドフェンス部2Bの左右両側
にそれぞれ摺動させて調整セットすることができる。
【0059】また、変形例2のクリック保持機構35を
変形例1に付設してもよく、この場合その利点が加わ
る。
【0060】(実施例2)図9に、請求項1,2,4及
び6乃至8記載の発明に係る実施例2を示す。図9にお
いて、符号61は排紙エンドフェンスを、符号62は主
エンドフェンス部を、符号71は左補助フェンスを、符
号75は右補助フェンス75をそれぞれ示す。
【0061】この実施例2は、実施例1に対して、排紙
エンドフェンス1に代えて排紙エンドフェンス61を有
することのみ相違する。実施例2の排紙エンドフェンス
61は、実施例1の排紙エンドフェンス1に対して、主
エンドフェンス部2に代えて主エンドフェンス部62を
有すること、左補助フェンス11及び右補助フェンス1
5に代えて左補助フェンス71及び右補助フェンス75
を有すること、及びクリック保持機構76を付設したこ
とが主に相違する。
【0062】排紙エンドフェンス61は、実施例1と同
様に、用紙サイズ等に応じて、排紙幅方向Yにおける排
紙エンドフェンス61の大きさが可変であることを特徴
とするものである。また、排紙エンドフェンス61は、
補助フェンス部としての左補助フェンス71及び右補助
フェンス75が、主エンドフェンス部62に対して折り
畳まれた小サイズ位置(図示せず)と主エンドフェンス
部62の両側に展開した大サイズ位置(図9に示す状態
の位置)とに展開可能であることを特徴とするものであ
って、実施例1とは別の特徴を有する。
【0063】主エンドフェンス部62、左補助フェンス
71及び右補助フェンス75は、実施例1と同様の合成
樹脂でできていて軽量化が図られている。主エンドフェ
ンス部62は、略平板状をなしている。左補助フェンス
71及び右補助フェンス75は、排紙幅方向Yと平行に
延びた略矩形の略平板状をなしている。実施例1と同様
に、左補助フェンス71の左側端末部には左補助排紙衝
突面12が、右補助フェンス75の右側端末部には右補
助排紙衝突面16がそれぞれ形成されている。また実施
例1と同様に、突出寸法dは、各種用紙サイズによる排
紙Pの排紙揃え状態を確認する実験結果等により、好ま
しい範囲として2〜4mmに設定されている。なお、主
エンドフェンス部62、左補助フェンス71あるいは右
補助フェンス75には、それぞれの剛性向上をはかるた
め、排紙方向Xにおける下流側の前面壁に適宜補強リブ
等を形成したものであっても勿論よい。
【0064】主エンドフェンス部62と左補助フェンス
71と、及び主エンドフェンス部62と右補助フェンス
75とは、互いに隣合う前面壁端末部において上下2箇
所ずつヒンジ72により所定角度回動自在にネジ38で
連結されている。左補助フェンス71及び右補助フェン
ス75の各前面壁の外側端末部中央寄りの部位には、図
において排紙方向Xの前後に所定量移動自在なマグネッ
ト79がそれぞれ埋設されている。一方、主エンドフェ
ンス部62の前面壁中央部には、左補助フェンス71及
び右補助フェンス75が主エンドフェンス部62に対し
て折り畳まれた小サイズ位置を占めたとき、各マグネッ
ト79に吸引される磁性体80がそれぞれ埋設されてい
る。それ故に、左補助フェンス71及び右補助フェンス
75がヒンジ72を介して主エンドフェンス部62の前
面壁に対して折り畳まれたとき、各マグネット79によ
り各磁性体80が吸引されることにより、左補助フェン
ス71及び右補助フェンス75が、主エンドフェンス部
62の前面壁に確実に保持されて小サイズ位置を占める
こととなる。なお、左補助フェンス71及び右補助フェ
ンス75を主エンドフェンス部62の前面壁に保持する
手段は、上記のものに限らず、例えばプッシュオンタイ
プの凹・凸クリップによる嵌合、あるいはマジックファ
スナー(商品名)等のものであっても勿論よい。
【0065】クリック保持機構76は、左補助フェンス
71及び右補助フェンス75の下部にそれぞれ配設され
ている。クリック保持機構76は、左補助フェンス71
及び右補助フェンス75の下部にそれぞれ形成された長
孔76Hと、この長孔76H内に緩く嵌入され昇降自在
なストッパ78と、長孔76H内の上端及びストッパ7
8の間に介装された圧縮バネ77と、排紙台45の排紙
方向Xの所定位置に排紙方向Xと平行に形成された左右
一対の半球状溝45bとから主に構成される。ストッパ
78は、略弾丸状をなし、その下部形状は半球状溝45
bよりも僅かに小さい半球状をなしている。ストッパ7
8は、例えばポリアセタール樹脂(POM)やスチール
等の金属でできている。ストッパ78は、圧縮バネ77
により常に下方に向かう向きに付勢されていて、排紙エ
ンドフェンス61が用紙サイズに合わせて排紙方向Xの
前後に摺動され、左補助フェンス71及び右補助フェン
ス75が小サイズ位置から図に示す大サイズ位置に展開
されたとき、半球状溝45bに弾性的に係合する。半球
状溝45bは、用紙サイズの排紙幅方向の大きさが大き
いものから小さいものの順に対応して排紙方向Xの下流
側から順に、例えばA3T,B4T,A4T,B5T,
葉書サイズというように設けられている。
【0066】実施例2の動作について簡単に述べる。排
紙エンドフェンス61の調整セットは、まず、オペレー
タが、用紙サイズ等に合わせて、スライド機構19を介
して排紙台45の排紙方向Xの所定位置に排紙エンドフ
ェンス61を摺動させる。この操作と前後して、排紙エ
ンドフェンス61の操作と類似する操作、図13にのみ
示す排紙サイドフェンス48の排紙幅方向Yへの摺動調
節操作が行われる。次いで、オペレータは、例えば用紙
サイズがA3T等の大サイズのときには、排紙エンドフ
ェンス61の前面壁に折り畳まれている左補助フェンス
71及び右補助フェンス75を、マグネット79の吸引
力に抗すると共にクリック保持機構76の圧縮バネ77
の付勢力に抗して、主エンドフェンス62の左右両側に
開いて上記A3T等の用紙サイズに合わせた大サイズ位
置に展開する。あるいは、例えば用紙サイズがB5T等
の小サイズのときには、オペレータは、主エンドフェン
ス部62の前面壁に対して左補助フェンス71及び右補
助フェンス75が折り畳まれているままの状態にする。
次いで、オペレータは、上記印刷要領に基づき最適な起
立角度になるように、角度可変機構20を介して排紙エ
ンドフェンス61の起立角度を調整セットする。なお、
オペレータの操作順序は、上記操作順序に限らず、その
操作が可能な範囲で前後したものであってもよいことは
言うまでもない。
【0067】そして、図13に示す吸引ユニット47の
排紙搬送路に配設された上記排紙腰付け手段によりU字
形の湾曲が与えられた排紙Pは、実施例1と同様にし
て、排紙台45上へ整然と排出・積載されて、排紙揃え
が確実かつ良好に行われることとなる。
【0068】なお、実施例2においては、特定の用紙サ
イズに応じて、左補助フェンス71及び右補助フェンス
75が特定の大サイズ位置と小サイズ位置とを占める例
を示したが、これに限らず、上記の構成から直ちに左補
助フェンス及び右補助フェンスを複数段階折り畳み可能
な構造にし、かつ、これに対応したクリック保持機構7
6を付加することにより、各種用紙サイズに応じて、排
紙幅方向Yにおける排紙エンドフェンス61の大きさを
多段サイズ位置に可変する構成を容易になし得ることは
言うまでもない。また、クリック保持機構76は、これ
に限らず、例えば半球状に成形した板バネとこれに係合
する半球状溝とからなる機構等であってもよい。
【0069】したがって、実施例2によれば、用紙サイ
ズ等に応じて、排紙エンドフェンスの排紙幅方向Yの大
きさを任意に変える構成は若干複雑となるものの、実施
例1と同様の上記利点が得られる。
【0070】(実施例2の変形例)図10に、実施例2
の変形例を示す。図10において、符号61Aは排紙エ
ンドフェンスを、符号70は補助フェンス部をそれぞれ
示す。
【0071】この変形例は、実施例2に対して、排紙エ
ンドフェンス61に代えて排紙エンドフェンス61Aを
有することのみ相違する。実施例2の変形例における排
紙エンドフェンス61Aは、実施例2の排紙エンドフェ
ンス61に対して、主エンドフェンス部62に代えて主
エンドフェンス部62Aを有すること、左補助フェンス
71及び右補助フェンス75に代えて一体形成された左
右一対の補助フェンス部70(右側のみ示す)を有する
ことが相違する。
【0072】排紙エンドフェンス61Aは、実施例2と
同様に、左右一対の補助フェンス部70が、主エンドフ
ェンス部62Aに対して折り畳まれた小サイズ位置(図
示せず)と主エンドフェンス部62Aの両側に展開した
大サイズ位置(図10に示す状態の位置)とに展開可能
であることを特徴とするものである。
【0073】主エンドフェンス部62Aと左右一対の補
助フェンス部70とは、例えばポリプロピレン樹脂(P
P)でできていて一体成形されており、軽量化が図られ
ている。主エンドフェンス部62Aの左右端末部と左右
一対の補助フェンス部70との間には、いわゆるPPヒ
ンジ70aが一体成形されていて、左右一対の補助フェ
ンス部70は、主エンドフェンス部62Aに対してPP
ヒンジ70aを介して所定角度回動可能となっている。
【0074】左右一対の補助フェンス部70は、排紙幅
方向Yと平行に延びた略矩形の略平板状をなしていて、
その左側端末部及び右側端末部には、実施例2と同様の
右補助排紙衝突面16及び括弧を付して示された左補助
排紙衝突面12がそれぞれ形成されている。また突出寸
法dは、実施例2と同様に、各種用紙サイズによる排紙
Pの排紙揃え状態を確認する実験結果等により、好まし
い範囲として2〜4mmに設定されている。
【0075】なお、PPヒンジ70aと同様の樹脂ヒン
ジを形成可能な合成樹脂であるならば、上記したポリプ
ロピレン樹脂に限らず、周知の他の合成樹脂で、主エン
ドフェンス部62Aと左右一対の補助フェンス部70と
を樹脂ヒンジを介して一体成形したものであっても勿論
よい。
【0076】この変形例の動作は、実施例2の動作と略
同様であり、上記構成から自明であるためその説明を省
略する。したがって、この変形例によれば、実施例2と
同様の上記利点が得られる。また、実施例2に対して、
部品点数が少なく軽量で、さらに安価な排紙エンドフェ
ンスを提供することができる利点がある。
【0077】(実施例3)図11に、請求項1,2,5
乃至8記載の発明に係る実施例3を示す。図11におい
て、符号81は排紙エンドフェンスを、符号82は主エ
ンドフェンス部を、符号83は長辺部をそれぞれ示す。
【0078】この実施例3は、実施例1に対して、排紙
エンドフェンス1に代えて排紙エンドフェンス81を有
することのみ相違する。実施例3の排紙エンドフェンス
81は、実施例1の排紙エンドフェンス1に対して、主
エンドフェンス部2に代えて主エンドフェンス部82を
有すること、左補助フェンス11及び右補助フェンス1
5に代えて補助フェンス部としての長辺部83を有する
ことが主に相違する。
【0079】排紙エンドフェンス81は、実施例1と同
様に、用紙サイズ等に応じて、排紙幅方向Yにおける排
紙エンドフェンス81の大きさが可変であることを特徴
とするものである。また、排紙エンドフェンス81は、
主エンドフェンス部82における排紙幅方向Yの長さよ
りも長い長辺部83を有し、かつ、長辺部83は主エン
ドフェンス部82における排紙方向Xと略平行な軸線の
周りに回転可能に構成されていて、長辺部83が回転す
ることにより、主エンドフェンス部82における排紙幅
方向Yに拡幅した拡幅位置(図11に実線で示す状態の
位置)と、主エンドフェンス部82に略重合した重合位
置(図11に仮想線で示す状態の位置)とに選択的に変
位可能であることを特徴とするものであって、実施例1
とは別の特徴を有する。
【0080】主エンドフェンス部82、長辺部83は、
実施例1と同様の合成樹脂でできていて軽量化が図られ
ている。主エンドフェンス部82は、略平板状をなして
いる。長辺部83は、同図の実線で示す状態で見た場
合、排紙幅方向Yと平行に延びた略長方形の平板状をな
している。実施例1と同様に、長辺部83の左側端末部
には左補助排紙衝突面12が、長辺部83の右側端末部
には右補助排紙衝突面16が、それぞれ形成されてい
る。また、長辺部83の中央部の両側端部には、突出部
84が形成されている。また突出寸法dは、実施例1と
同様に、各種用紙サイズによる排紙Pの排紙揃え状態を
確認する実験結果等により、好ましい範囲として2〜4
mmに設定されている。なお、主エンドフェンス部82
の前面壁、長辺部83の前面壁には、それぞれの剛性向
上をはかるため、排紙方向Xにおける下流側の前面壁に
適宜補強リブ等を形成したものであっても勿論よい。
【0081】主エンドフェンス部82と長辺部83と
は、金属製の支軸85で回転可能に支持されている。長
辺部83両側の突出部84には、実施例2と同様のマグ
ネット79(図示せず)が埋設されている。一方、主エ
ンドフェンス部82の前面壁の上下・左右の、回転する
長辺部83における突出部84の上記マグネットに対応
する回転軌道上の位置には、長辺部83が拡幅位置及び
重合位置をそれぞれ占めたときにその位置に長辺部を保
持するためのマグネット79に吸引される磁性体80
(図示せず)がそれぞれ埋設されている。この長辺部8
3の保持手段により、長辺部83は、拡幅位置及び重合
位置に確実に保持されることとなる。
【0082】実施例3の動作について、実施例1と重複
する動作をできるだけ省略して簡単に述べる。排紙エン
ドフェンス81の調整セットは、まず、オペレータが、
用紙サイズ等に合わせて、スライド機構19を介して排
紙台45の排紙方向Xの所定位置に排紙エンドフェンス
81を摺動させる。この操作と前後して、排紙エンドフ
ェンス81の操作と類似する操作、図13にのみ示す排
紙サイドフェンス48の排紙幅方向Yへの摺動調節操作
が行われる。次いで、オペレータは、例えば用紙サイズ
がA3T等の大サイズのときには、主エンドフェンス部
82の前面壁に重合されている長辺部83を、上記マグ
ネットの吸引力に抗して、例えば図中矢印で示す反時計
回りに90度回転させて拡幅位置にする。あるいは、例
えば用紙サイズがB5T等の小サイズのときには、オペ
レータは、主エンドフェンス部82の前面壁に対して長
辺部83が略重合される状態にする。次いで、オペレー
タは、上記印刷要領に基づき最適な起立角度になるよう
に、角度可変機構20を介して排紙エンドフェンス81
の起立角度を調整セットする。なお、オペレータの操作
順序は、上記操作順序に限らず、その操作が可能な範囲
で前後したものであってもよいことは言うまでもない。
【0083】そして、実施例1と同様にして、吸引ユニ
ット47の排紙搬送路に配設された上記排紙腰付け手段
によりU字形の湾曲が与えられた排紙Pは、排紙台45
上へ整然と排出・積載されて、排紙揃えが確実かつ良好
に行われることとなる。
【0084】なお、実施例3においては、特定の用紙サ
イズに応じて、長辺部83が特定の拡幅位置と重合位置
とを占める例を示したが、これに限らず、実施例1の摺
動機構を長辺部83に応用して付加することにより、任
意の用紙サイズに応じて、排紙幅方向Yにおける排紙エ
ンドフェンスの大きさを可変にする構成を容易になし得
ることは言うまでもない。
【0085】したがって、実施例3によれば、実施例1
と略同様の上記利点が得られる。
【0086】(実施例4)なお、本発明の実施の態様
は、上記実施例1乃至3に詳述したものに限らず、図1
2に示すような実施例であってもよい。上述したよう
に、実施例1は主エンドフェンス部に対して左右の補助
フェンス部が摺動する3体からなるスライドタイプであ
り、実施例2は主エンドフェンス部に対して左右の補助
フェンス部が展開する3体若しくは実質的に1体からな
るヒンジ開閉タイプであり、実施例3は主エンドフェン
ス部に対して補助フェンス部が回転する2体からなる回
転タイプであったが、この実施例4は、主エンドフェン
ス部に対して補助フェンス部を着脱可能に構成し、用紙
サイズ等に対応して予め準備された補助フェンス部を付
け変えることにより、用紙サイズ等に応じて、排紙幅方
向Yにおける排紙エンドフェンスの大きさを可変とする
着脱タイプのものである。(この実施例を便宜的に、請
求項1及び6乃至8記載の発明に係る実施例4と称
す)。
【0087】図12において、符号91は排紙エンドフ
ェンスを、符号92は主エンドフェンス部を、符号93
は補助フェンス部をそれぞれ示し、実施例1と同様の機
能を有する。この実施例4は、実施例1に対して、排紙
エンドフェンス1に代えて排紙エンドフェンス91を有
することのみ相違する。実施例4の排紙エンドフェンス
91は、実施例1の排紙エンドフェンス1に対して、主
エンドフェンス部2に代えて主エンドフェンス部92を
有すること、左補助フェンス11及び右補助フェンス1
5に代えて補助フェンス部93を有することが主に相違
する。
【0088】主エンドフェンス部92、補助フェンス部
93は、実施例1と同様の合成樹脂でできていて軽量化
が図られている。主エンドフェンス部92は、略平板状
をなしている。補助フェンス部93は、排紙幅方向Yと
平行に延びた略長方形の平板状をなしていて、用紙サイ
ズに対応して複数の長さを有するものが予め用意されて
いる。補助フェンス部93の排紙幅方向Yの長さは、主
エンドフェンス部92における排紙幅方向Yの長さより
も長く形成されている。実施例1と同様に、補助フェン
ス部93の左側端末部には左補助排紙衝突面12が、補
助フェンス部93の右側端末部には右補助排紙衝突面1
6がそれぞれ形成されている。また、突出寸法dは、実
施例1と同様に、各種用紙サイズによる排紙Pの排紙揃
え状態を確認する実験結果等により、好ましい範囲とし
て2〜4mmに設定されている。なお、主エンドフェン
ス部92の前面壁、補助フェンス部93の前面壁には、
それぞれの剛性向上をはかるため、排紙方向Xにおける
下流側の前面壁に適宜補強リブ等を形成したものであっ
ても勿論よい。
【0089】主エンドフェンス部92の下部には、補助
フェンス部93を載置するための載置部92aが一体形
成されている。一方、補助フェンス部93の図において
左右側端部寄りの後壁には、主エンドフェンス部92の
左右壁端を緩く挾持して用紙幅方向Yの位置決めをする
ための位置決め凸部94がそれぞれ一体形成されてい
る。なお、補助フェンス部93を同図に示す位置に保持
する手段は、上記の載置部92a及び位置決め凸部94
に限らず、例えばプッシュオンタイプの凹・凸クリップ
による嵌合、あるいはマジックファスナー(商品名)等
のものであっても勿論よい。
【0090】実施例4の動作について、実施例1と重複
する動作をできるだけ省略して簡単に述べる。排紙エン
ドフェンス91の調整セットは、まず、オペレータが、
用紙サイズ等に合わせて、スライド機構19を介して排
紙台45の排紙方向Xの所定位置に排紙エンドフェンス
91を摺動させる。この操作と前後して、排紙エンドフ
ェンス91の操作と類似する操作、図13にのみ示す排
紙サイドフェンス48の排紙幅方向Yへの摺動調節操作
が行われる。次いで、オペレータは、例えば用紙サイズ
がA3T等の大サイズのときには、用紙サイズA3Tに
対応して用意されている補助フェンス部93を、主エン
ドフェンス部92の左右外壁端に各位置決め凸部94を
差し込みつつ、主エンドフェンス部92の前面壁と載置
部92aとの間に装着する。あるいは、例えば用紙サイ
ズがB5T等の小サイズのときには、オペレータは、主
エンドフェンス部92の前面壁に補助フェンス部93を
装着せず、主エンドフェンス部92のみのままとする。
次いで、オペレータは、上記印刷要領に基づき最適な起
立角度になるように、角度可変機構20を介して排紙エ
ンドフェンス91の起立角度を調整セットする。なお、
オペレータの操作順序は、上記操作順序に限らず、その
操作が可能な範囲で前後したものであってもよいことは
言うまでもない。
【0091】そして、実施例1と同様にして、吸引ユニ
ット47の排紙搬送路に配設された上記排紙腰付け手段
によりU字形の湾曲が与えられた排紙Pは、排紙台45
上へ整然と排出・積載されて、排紙揃えが確実かつ良好
に行われることとなる。
【0092】したがって、実施例4によれば、用紙サイ
ズ等に応じて、複数の補助フェンス部93を予め準備し
て主エンドフェンスに対してその都度着脱することが必
要ではあるが、排紙エンドフェンスの排紙幅方向Yの大
きさを任意に変えることができて、実施例1と略同様の
上記利点が得られる。
【0093】なお、本発明の実施例は、上記実施例1乃
至4等に限らず、それぞれの利点を得ることを望まない
のであれば、衝撃吸収部材10、主排紙衝突面10a、
左・右補助排紙衝突面12,16、スライド機構19、
角度可変機構20、左右スライド機構28及びクリック
保持機構等を除去した構成であってもよく、あるいはこ
れらの構成要素を適宜組合わせた構成であっても勿論よ
い。
【0094】なお、本発明の上記実施例1乃至4及び各
変形例等で用いた用紙サイズについては、説明を分かり
やすくする意味で、A3T,B4T等全て排紙方向縦長
使用での場合を説明したが、これに限らず、A3Y
(横)、B4Y(横)等との混合で用いてもよいことは
言うまでもない。また、いわゆるリーガルサイズやその
他不定形サイズの用紙サイズを使用可能な機種にあって
は、上記リーガルサイズや上記不定形サイズに応じて、
排紙幅方向Yにおける排紙エンドフェンスの大きさを可
変すればよい。
【0095】また、本発明の上記実施例1乃至4等は、
上記排紙腰付け手段によりU字形の湾曲が与えられた排
紙Pに限らず、複写機等の排紙装置から通常そのまま排
出される排紙Pの排紙揃えをも良好になし得るものであ
る。
【0096】要するに、本発明は、排紙エンドフェンス
が、用紙サイズ等に応じて、排紙幅方向Yにおける排紙
エンドフェンスの大きさを可変とする構成を有していれ
ばよい(請求項1記載の発明参照)。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、上記構成により、排紙エンドフェンスは、
用紙サイズ等に応じて、排紙幅方向における排紙エンド
フェンスの大きさが可変であることにより、用紙サイズ
等に応じて排紙揃えを行うことができて、部品点数の増
加及びコストアップすることのない排紙エンドフェンス
の構造を提供することができる。
【0098】請求項2記載の発明によれば、上記構成に
より、小サイズの用紙のときには、排紙は、排紙幅方向
における排紙の略中央部位を受け止める主エンドフェン
ス部により受け止められ、大サイズの用紙のときには、
主エンドフェンス部と共に、排紙方向における主エンド
フェンス部の両側に展開して広げられた補助フェンス部
により受け止められる。したがって、用紙サイズ等に応
じて排紙揃えを行うことができて、部品点数の増加及び
コストアップすることのない排紙エンドフェンスの構造
を提供することができる。
【0099】請求項3記載の発明によれば、補助フェン
ス部は、排紙方向における主エンドフェンス部の両側に
摺動可能に構成されていることにより、小サイズの用紙
のときには、補助フェンス部が主エンドフェンス部に向
かう方向に摺動して縮小されるので、排紙は排紙幅方向
の排紙の略中央部位を受け止める主エンドフェンス部に
より受け止められ、大サイズの用紙のときには、補助フ
ェンス部が排紙幅方向における主エンドフェンス部の両
側に摺動して広げられるので、排紙は補助フェンス部に
より受け止められる。したがって、用紙サイズ等に応じ
て排紙揃えを行うことができて、部品点数の増加及びコ
ストアップすることのない排紙エンドフェンスの構造を
提供することができる。
【0100】請求項4記載の発明によれば、補助フェン
ス部は、主エンドフェンス部に対して折り畳まれた小サ
イズ位置と、排紙方向における主エンドフェンス部の両
側に展開した大サイズ位置とに展開可能であることによ
り、小サイズの用紙のときには、排紙は、補助フェンス
部が小サイズ位置を占めることで排紙幅方向における排
紙の略中央部位を受け止める主エンドフェンス部により
受け止められ、大サイズの用紙のときには、排紙は、排
紙幅方向における主エンドフェンス部の両側に展開して
広げられた補助フェンス部により受け止められる。した
がって、用紙サイズ等に応じて排紙揃えを行うことがで
きて、部品点数の増加及びコストアップすることのない
排紙エンドフェンスの構造を提供することができる。
【0101】請求項5記載の発明によれば、上記構成に
より、小サイズの用紙のときには、排紙は、補助フェン
ス部が重合位置を占めることで排紙幅方向における排紙
の略中央部位を受け止める主エンドフェンス部により受
け止められ、大サイズの用紙のときには、排紙は、排紙
幅方向における主エンドフェンス部の両側に拡幅して広
げられた補助フェンス部により受け止められる。したが
って、用紙サイズ等に応じて排紙揃えを行うことができ
て、部品点数の増加及びコストアップすることのない排
紙エンドフェンスの構造を提供することができる。
【0102】請求項6記載の発明によれば、主エンドフ
ェンス部の排紙を受け止める主排紙衝突面が、補助フェ
ンス部の排紙を受け止める補助排紙衝突面よりも排紙方
向の上流側に突出していることにより、主排紙衝突面に
衝突し跳ね返った排紙が、下方に位置する排紙台上に落
下していくときに、主エンドフェンス部の両側の補助排
紙衝突面に直ちに接触してガイドされつつ、排紙台上へ
整然と排出・積載される。
【0103】また、排紙エンドフェンスの主排紙衝突面
に排紙が衝突するときの排紙の形状が、その下方に突出
したU字形の湾曲形状をなしているような場合において
は、その排紙の略中央部位の剛性が高く排紙の運動エネ
ルギー及び位置エネルギーがいわば略中央部位に集中し
ていると見ることができる。このため、排紙の略中央部
位が、通常一番最初に、主エンドフェンス部の主排紙衝
突面に衝突することにより、これにより生じた衝撃エネ
ルギーが主エンドフェンス部で吸収されて排紙の上記運
動エネルギーの損失が大きくなるので、排紙の有するエ
ネルギーは位置エネルギーがその大部分を占めることと
なり、排紙揃え位置のバラツキが小さくなって、排紙の
停止位置精度をよくすることができる。
【0104】ここでまた、主エンドフェンス部の主排紙
衝突面に対して排紙の略中央部位が衝突するときの角度
であって、平面視で見たときの排紙幅方向における主排
紙衝突面と排紙の前端とのなす角度を排紙幅方向衝突角
度とし、正面視で見たときの高さ方向における主排紙衝
突面と排紙の前端とのなす角度を高さ方向衝突角度とし
た場合において、排紙揃えを良好とする最適な排紙幅方
向衝突角度及び高さ方向衝突角度を考えると、従来の技
術でも詳述したように、主排紙衝突面に対して排紙の略
中央部位が排紙幅方向衝突角度及び高さ方向衝突角度が
それぞれ略直角をなして衝突するときである。しかし、
排紙は、常に、主排紙衝突面に対して略直角に衝突する
わけではない。例えば、主排紙衝突面に対して排紙の前
端が、一番最初に何れか一方の補助フェンス部の補助排
紙衝突面に衝突せず、かつ、一番最初に主エンドフェン
ス部の主排紙衝突面に衝突する範囲の排紙幅方向衝突角
度であってこの範囲内での排紙幅方向衝突角度が鋭角で
衝突する場合がある。
【0105】この場合、主排紙衝突面と両側の補助排紙
衝突面との間に突出した距離に相当する段差がないと、
排紙の両端部が最初に補助排紙衝突面の何れか一方又は
何れか他方に衝突してしまい、排紙の両端部が折れ曲が
ったり、このときの両端部の変形分の反発による跳ね返
りによって排紙を回転させるモーメントが強く働き、排
紙揃えが悪くなってしまう。
【0106】しかしながら、本発明においては、上記し
たように突出した距離に相当する段差があるので、排紙
幅方向衝突角度が上記鋭角をなして排出・飛翔してくる
排紙がある場合でも、排紙の略中央部位が最初に主排紙
衝突面に衝突し、排紙の上記運動エネルギーが主エンド
フェンス部で吸収・減衰され、その直後の排紙を回転さ
せるモーメントはごくわずかであり、これらはそのモー
メントの方向により、両側の補助排紙衝突面の何れか一
方又は何れか他方で交互に受け止められると共に、上記
減衰した運動エネルギーがさらに吸収されつつ、排紙は
排紙台上へあるいは排紙台上に積載された排紙の最上位
面へ整然と排出・積載されて、排紙揃えが確実かつ良好
に行われる。
【0107】また、排紙方向に前下がりの鋭角をなす高
さ方向衝突角度で排出・飛翔してくる排紙があるような
場合においては、主排紙衝突面と両側の補助排紙衝突面
との間に突出している段差があるため、排紙方向に前下
がりで排出・飛翔してくる排紙の略中央部位が最初に主
排紙衝突面に衝突するので、排紙の停止位置精度をよく
することができる。
【0108】したがって、上記発明の各効果に加えて、
さらに、排紙揃えを確実かつ良好に行うことができる。
【0109】請求項7記載の発明によれば、排紙エンド
フェンスは、用紙の厚さ、排紙速度等に応じて排紙台に
対しての起立角度を任意に設定可能であることにより、
上記発明の各効果に加えて、さらに、排紙揃えを適確に
行える。
【0110】請求項8記載の発明によれば、排紙エンド
フェンスは、用紙サイズに応じて、排紙台に対して排紙
方向に移動可能であることにより、上記発明の各効果に
加えて、さらに、排紙揃えを確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至3及び6乃至8記載の発明に係る
実施例1における排紙エンドフェンスの構造を示す斜視
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】実施例1の構成及び動作を補足説明する模式的
な要部の平面図である。
【図4】実施例1の構成及び動作を補足説明する模式的
な要部の拡大正面図である。
【図5】実施例1における排紙エンドフェンスの角度可
変機構及びスライド機構を示す要部の正断面図である。
【図6】図5におけるIV−IV線の階段断面図である。
【図7】実施例1の変形例1における排紙エンドフェン
スの左右スライド機構を示す部分断面を含む正面図であ
る。
【図8】実施例1の変形例2における排紙エンドフェン
スのクリック保持機構を示す部分断面を含む正面図であ
る。
【図9】請求項1,2,4及び6乃至8記載の発明に係
る実施例2における排紙エンドフェンスの構造を示す部
分断面を含む斜視図である。
【図10】実施例2における排紙エンドフェンスの変形
例を示す要部の斜視図である。
【図11】請求項1,2及び5乃至8記載の発明に係る
実施例3における排紙エンドフェンスの構造を示す斜視
図である。
【図12】請求項1及び6乃至8記載の発明に係る実施
例4における排紙エンドフェンスの構造を示す斜視図で
ある。
【図13】従来の孔版印刷機における排紙装置を示す構
成図である。
【図14】図13の排紙装置における排紙エンドフェン
スの問題点を説明するための平面図である。
【図15】従来の排紙エンドフェンスの問題点を説明す
る図であって、図15(a)は斜視図、図15(b)は
要部の側面図、図15(c)は排紙の背面図である。
【図16】従来の排紙エンドフェンスの問題点を説明す
る図であって、図16(a)は平面図、図16(b)は
要部の側面図、図16(c)は要部の斜視図である。
【図17】従来の排紙エンドフェンスの問題点を説明す
る平面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,61,61A,81,91 排紙エ
ンドフェンス 2,62,82,92 主エン
ドフェンス部 10 衝撃吸収部材 10a 主排紙衝突面 11,71 補助フェンス部としての左補
助フェンス 12 補助排紙衝突面としての左補
助排紙衝突面 15,75 補助フェンス部としての右補
助フェンス 16 補助排紙衝突面としての右補
助排紙衝突面 19 スライド機構 20 角度可変機構 44 排紙装置 70,93 補助フェンス部 70a PPヒンジ 72 ヒンジ 83 補助フェンス部としての長辺部 d 突出寸法 α,β 衝突角度 P 用紙としての印刷用紙、排紙 Pa 排紙の両端部(耳の部分) Pc 排紙の略中央部位 X 排紙方向 Y 排紙幅方向 Z 高さ方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排紙を受け止めて該排紙の揃えを排紙台上
    で行う該排紙台に起立した排紙エンドフェンスを備えた
    排紙エンドフェンスの構造において、 上記排紙エンドフェンスは、用紙サイズ等に応じて、排
    紙方向に直交する排紙幅方向における上記排紙エンドフ
    ェンスの大きさが可変であることを特徴とする排紙エン
    ドフェンスの構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の排紙エンドフェンスの構造
    において、 上記排紙エンドフェンスは、少なくとも、上記排紙幅方
    向における上記排紙の略中央部位を受け止める主エンド
    フェンス部と、上記排紙幅方向における上記主エンドフ
    ェンス部の両側に展開可能な補助フェンス部とを有する
    ことを特徴とする排紙エンドフェンスの構造。
  3. 【請求項3】請求項2記載の排紙エンドフェンスの構造
    において、 上記補助フェンス部は、上記主エンドフェンス部の両側
    に摺動可能に構成されていることを特徴とする排紙エン
    ドフェンスの構造。
  4. 【請求項4】請求項2記載の排紙エンドフェンスの構造
    において、 上記補助フェンス部は、上記主エンドフェンス部に対し
    て折り畳まれた小サイズ位置と、上記主エンドフェンス
    部の両側に展開した大サイズ位置とに展開可能であるこ
    とを特徴とする排紙エンドフェンスの構造。
  5. 【請求項5】請求項2記載の排紙エンドフェンスの構造
    において、 上記補助フェンス部は、上記主エンドフェンス部におけ
    る上記排紙幅方向の長さよりも少なくとも長い長辺部を
    有し、かつ、上記主エンドフェンス部における上記排紙
    方向と略平行な軸線の周りに回転可能に構成されてい
    て、 上記補助フェンス部の回転により上記長辺部が、上記主
    エンドフェンス部における上記排紙幅方向に拡幅した拡
    幅位置と、上記主エンドフェンス部に略重合した重合位
    置とに回転可能であることを特徴とする排紙エンドフェ
    ンスの構造。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5の何れか一つに記載の排紙
    エンドフェンスの構造において、 上記主エンドフェンス部の上記排紙を受け止める主排紙
    衝突面が、上記補助フェンス部の上記排紙を受け止める
    補助排紙衝突面よりも上記排紙方向の上流側に突出して
    いることを特徴とする排紙エンドフェンスの構造。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れか一つに記載の排紙
    エンドフェンスの構造において、 上記排紙エンドフェンスは、用紙の厚さ、排紙速度等に
    応じて、上記排紙台に対しての起立角度を任意に設定可
    能であることを特徴とする排紙エンドフェンスの構造。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れか一つに記載の排紙
    エンドフェンスの構造において、 上記排紙エンドフェンスは、用紙サイズに応じて、上記
    排紙台に対して上記排紙方向に移動可能であることを特
    徴とする排紙エンドフェンスの構造。
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