JPH09207974A - 食品容器 - Google Patents

食品容器

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JPH09207974A
JPH09207974A JP3417396A JP3417396A JPH09207974A JP H09207974 A JPH09207974 A JP H09207974A JP 3417396 A JP3417396 A JP 3417396A JP 3417396 A JP3417396 A JP 3417396A JP H09207974 A JPH09207974 A JP H09207974A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
container
food
resin sheet
thermoplastic resin
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JP3417396A
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English (en)
Inventor
Yukimasa Kuroda
幸政 黒田
Hirobumi Iwasaki
岩崎  博文
Toshio Oi
敏夫 大井
Makoto Watanabe
眞 渡辺
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CHUGOKU PEARL HANBAI KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
CHUGOKU PEARL HANBAI KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 熱可塑性樹脂シートと、平均見掛比
重が0.01〜0.40g/cm3 、温度120℃で2
0%中間応力が5kg/5cm以下の疎水性長繊維不織
布とが積層・接合され、一体成形された容器であって、
しかも該不織布が容器の少なくとも内層を形成するよう
にし、且つ該熱可塑性樹脂シートと合成繊維不織布との
重量比が1:0.01〜0.4である食品容器。 食
品容器が加温又は加熱状態の食品を包装するのに適する
こと。 【効果】 特定の不織布と熱可塑性樹脂シートとの複合
シートを基材としているので、二次熱成形性に優れ且つ
温熱食品を包装しても発生する結露を保持できる保水性
に優れ、ドライ感があり且つリサイクル性に富む特徴を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な食品容器に
関する。詳細には、本発明は、特定の不織布を熱可塑性
樹脂シートに積層した複合シートを基材としたので、そ
の不織布の高い嵩高性に基づき優れた二次熱成形性、良
好なリサイクル性(即ち熱可塑性樹脂シートと疎水性長
繊維不織布との材質が異なっても再生できる)且つ温熱
食品を包装しても発生する結露水を保持できて保水性に
優れ、且つドライ感のある食品容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外食産業、生活様式の変化に伴
い、食品容器の簡便性、機能性が要求されている。特に
食品の熱い内に入れる容器では、容器の内側に水が結露
して該食品の表面に落下して食品の味等を損なう傾向が
ある。このような結露水落下の対策として、特公昭52
−21955号公報に、熱可塑性樹脂シートに長繊維不
織布を接合・融着した食品包装体の製造方法が記載され
ている。しかし、この場合、不織布を構成する長繊維は
実際にはビスコースレーヨンのような親水性繊維のため
に、弱く二次熱成形性に限界があり、また水分を吸着し
易く、食品包装用容器の内層を構成する不織布表面が常
に濡れているなどの問題がある。
【0003】また、実開平3−108671号公報に
は、熱可塑性樹脂シートのような不通気性シートと、極
細径のメルトブロー法による疎水性繊維不織布と吸水性
繊維不織布との積層シートとの複合シートからなる食品
包装材が記載されている。しかし、この場合、積層シー
トの1つを構成する疎水性繊維不織布部分が10μm以
下の極細径からなるメルトブロー法による短繊維の三次
元網状化不織布からなるため、嵩高性、二次熱成形性、
保水性等の点で劣るものとなる。さらに、該積層シート
の他の部分を構成する吸水性繊維不織布は再生セルロー
ス繊維のような親水性繊維であるため、弱く二次熱成形
性に限界があり、また水分を吸着し易く、食品包装用容
器の内層を構成する不織布表面が常に濡れているなどの
問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の通りであるか
ら、従来の食品容器は、二次熱成形性、保水性、ドライ
感、リサイクル性のいずれの点でも不十分であり、その
ような機能を満たす食品容器に対する要求は高い状態に
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
ついて種々検討した結果、嵩高性が高く、二次熱成形性
に優れた特定の疎水性長繊維不織布をプラスチック製容
器基材シートと複合化することにより、二次熱成形性、
リサイクル性に優れ、且つ保水性、ドライ感の高い食品
容器を提供できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】すなわち、本発明は: 熱可塑性樹脂シートと、平均見掛比重が0.01〜
0.40g/cm3 、温度120℃で20%中間応力が
5kg/5cm以下の疎水性長繊維不織布とが積層・接
合され、一体成形された容器であって、しかも該不織布
が容器の少なくとも内層を形成するようにし、且つ該熱
可塑性樹脂シートと合成繊維不織布との重量比が1:
0.01〜0.4である食品容器を提供する。また、 該疎水性長繊維不織布を構成する繊維径が1デニー
ル以上である点にも特徴を有する。また、 該疎水性長繊維不織布を構成する繊維が捲縮繊維か
らなる点にも特徴を有する。また、
【0007】 該疎水性長繊維不織布の耐水度が50
mmH2 O未満で、その通気性が100cc/cm2
sec以上である点にも特徴を有する。また、 該疎水性長繊維不織布の目付けが10〜50g/m
2 である点にも特徴を有する。また、 該熱可塑性樹脂シートが発泡、フィラー入り、非発
泡のいずれかである点にも特徴を有する。また、 該熱可塑性樹脂シートがポリスチレン製又はポリプ
ロピレン製であり、且つ該疎水性長繊維不織布がポリプ
ロピレン製である点にも特徴を有する。また、 〜記載の食品容器が加温又は加熱状態の食品を
包装するのに適する食品容器を提供する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
食品容器は、熱可塑性樹脂シートと、平均見掛比重が
0.01〜0.40g/cm3 、温度120℃で20%
中間応力が5kg/5cm以下の疎水性長繊維不織布と
が積層・接合され、一体成形された容器であって、しか
も該不織布が容器の少なくとも内層を形成するように
し、且つ該熱可塑性樹脂シートと合成繊維不織布との重
量比が1:0.01〜0.4である食品包装用容器を特
徴とするものである。
【0009】(A)不織布について 本発明の食品容器を構成する不織布は、該食品容器の少
なくとも内層に形成されていることが必要である。もち
ろん、該容器の外層まで被覆されていても構わない。本
発明の合成繊維不織布は平均見掛比重が0.01〜0.
40g/cm3 、好ましくは0.03〜0.20g/c
3 、より好ましくは0.05〜0.15g/cm3
あることが望ましい。このような不織布では、構成合成
繊維の相互間隔が大きく、厚みが大きく、ボリューム感
があり、嵩高性が高くなり、且つ熱二次成形加工を行な
う時に伸びに対応し易くなる。
【0010】ここで云う平均見掛比重とはJIS−L−
1096の平均見掛比重を指す。平均見掛比重が0.0
1g/cm3 未満では、ボリューム感、嵩高性が良い
が、強度、寸法安定性などに問題がある。一方、平均見
掛比重が0.40g/cm3 を超えると、ボリューム
感、嵩高性に乏け、ペーパーライクとなり、保水性に劣
るようになり、構成繊維の間隔が小さいので熱成形加工
性に劣るようになる。本発明の食品容器の内層は、この
特定範囲の平均見掛比重で示されるように嵩高性の高い
特定の疎水性長繊維不織布で覆われているので、温熱食
品を包装しても容器内部に発生する凝結水分(結露水)
は不織布の嵩高性と不織布と樹脂シートの間隙に保持さ
れ、水滴が食品表面に落下することがなく保水性に優
れ、且つドライ感のある食品容器を提供できる。
【0011】ここで云う「結露水を保持できる保水性に
優れ、ドライ感のある」とは、例えば温かいハンバーガ
ー等の食品を不透過性シートで包装すると、内部の過剰
な水蒸気がシートの内部に結露し、結露した水滴がパン
に付着し、風味を悪くしたり、形状変化を起こす恐れが
ある。また、冷えてから包装しても電子レンジ等で加熱
すると、発生した水蒸気が外気で冷やされ内部で結露し
同様の結果となる。このような結露水を特定の不織布の
繊維間隙に保持でき、その結果、不織布の表面がドライ
感があり、食品の商品価値を高め且つ使用者等の手によ
る触感性が向上できることを意味する。また、該不織布
を構成する繊維は、長繊維であって且つ疎水性繊維であ
ることが必要である。
【0012】従来技術である特公昭52−21955号
公報や実開平3−108671号公報に示される親水性
合成繊維を食品包装用容器の内壁に使用したのでは、発
生した凝結水分を繊維自身が吸収するため繊維表面のド
ライ感が得られないが、本発明では特定の疎水性繊維製
不織布を用いたので、そのような恐れがない。また、従
来技術である実開平3−108671号公報では、不織
布としてメルトブロー法による短繊維の疎水性繊維を網
状化したものを用いているので、どうしても嵩高性に欠
け、高い保水性を得ることができないが、本発明の不織
布ではそれを構成する繊維が長繊維からなるので、それ
を網状化すると短繊維からの従来法の不織布に比して繊
維の脱落が少なく、嵩高性に優れて保水性の高い不織布
を提供できる。
【0013】このように、本発明の特定の不織布は、疎
水性繊維を主体とし且つ長繊維を用いることが必須であ
るが、本発明の目的を損なわない範囲で親水性合成繊維
を一部混繊しても良い。ここで云う長繊維とは、連続フ
ィラメントを指し通常短繊維と比較しての長繊維を表現
する。本発明に用いる不織布を構成する疎水性繊維とし
ては保水性、二次熱成形性の目的を満たすなら特に制限
されないが、例えばポリエチレン繊維、ポリプロピレン
繊維、ポリエステル繊維等の単一繊維;ポリエチレン−
ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリエステル、共重合
ポリエステル−ポリエステルなどの複合繊維など1種以
上の混合繊維、或いは積層繊維を用いることができる。
その疎水性繊維の形状も特に限定されないが、丸形、異
形断面形状、又は捲縮繊維などが有利に使用できる。
【0014】特に、不織布を構成する合成繊維が捲縮繊
維、未延伸繊維などであると、本発明の目的とする、見
掛け密度を低くでき(高い嵩高性)、温度120℃(標
準的な二次成形温度)での20%中間応力を低くできる
(良好な熱成形性)ので好ましい。また、該合成繊維の
平均繊径は、保水性、二次熱成形性の点からある程度太
いものが好ましく、一般に1デニール以上、好ましくは
1.5デニール〜5デニールである。本発明の疎水性長
繊維不織布の目付は10〜50g/m2 であり、好まし
くは15〜30g/m2 である。該不織布の目付が10
g/m2 未満では目的とする保水性を損なうし、また5
0g/m2 を超えると経済性がなくなる。
【0015】また、本発明の不織布は、JISL−10
92 A法による耐水度が50mmH2 O未満且つJI
SL−1096−A法による通気性が100cc/cm
2 /sec以上、好ましくは150〜500cc/cm
2 /secであることが望ましい。従来法である実開平
3−108671号公報では、不織布を構成する積層シ
ートが耐水度が50mmH2 O以上で、通気性が10c
c/cm2 /sec以上であることを必要条件としてい
る。
【0016】本発明の特定の不織布では、耐水度が50
mmH2 O未満と小さくても、この不織布の高い嵩高性
のために水蒸気を保水するため問題がない。また、本発
明の特定の不織布は、その高い嵩高性の故に通気性が大
きく100cc/cm2 /sec以上であり、従来法の
不織布とはその構成が異なる。また、本発明の特定の不
織布は、その構成繊維として嵩高性に富む巻縮繊維を用
いることが望ましい。
【0017】さらに、本発明の特定の不織布は、ベース
となる熱可塑性樹脂シートと接合し、複合シートとした
場合に、温度120℃で20%中間応力が5kg/5c
m以下と低い熱応力で容易に賦形できるという二次熱成
形性に優れている。ここで云う温度120℃で20%中
間応力とはJIS−L−1906により容易に測定さ
れ、熱二次成形性の尺度を指す。すなわち、本発明の疎
水性合成繊維不織布の温度120℃で20%中間応力は
5kg/5cm以下、好ましくは3kg/5cm以下、
より好ましくは0.1〜2kg/5cmである。これは
本発明の食品容器を容易に得る熱成形加工に必要な特性
である。
【0018】つまり、熱成形加工時の加熱温度下で、中
間応力が低いことが、より小さな力で伸び易く、賦形し
易い。従って、温度120℃で20%中間応力が5kg
/5cm以下であり、好ましくは破断伸度が50%以
上、より好ましくは70%以上であると、大変形の凹凸
形状に容易に熱成形できる。従って、前記従来法のよう
に、熱可塑性樹脂シートに接合する不織布が親水性繊維
長繊維製のものや短繊維を三次元・網状化した極細疎水
性繊維製のものを用いたのでは、本発明で意図する二次
熱成形性、保水性、ドライ感、リサイクル性の条件を満
たす食品容器は得られない。
【0019】本発明の特定の不織布を構成する合成繊維
が熱可塑性樹脂ベースシートと素材的に異なっていて
も、リサイクル性に富んでいることも特徴の1つであ
る。本発明の特定の不織布で少なくとも表面がラミネー
トされた食品容器は、蓋部分と容器部分とが同体のヒン
ジ部分で結合した一体化容器でもまた蓋部分と容器部分
とが夫々別個に形成され、必要に応じてヒンジで結合さ
せても良い。本発明の食品容器には、容器形状したのに
限らず、例えば食品を包装する包装シートも包含する。
【0020】また、上記不織布で被覆する場合、食品容
器の少なくとも内表面が被覆されることが、特に温熱食
品を包装しても発生する結露を保持できる保水性に優
れ、ドライ感のある食品容器を提供する点で必要であ
る。もちろん、食品容器の外表面まで上記不織布で被覆
しても良く、この場合には、電子レンジ等で食品・飲食
品等を解凍及び/又は加熱する容器に適用して、非触感
性で調理人等が容易に手で持てる利点を与える。
【0021】合成繊維を用いて本発明に係る特定の不織
布を製造するには、公知のスパンボンド法、ニードルパ
ンチ法、サーマルボンド法、熱エンボス法のいずれかに
より製造し、且つ特に部分熱圧着方法、熱融着方法によ
り各合成繊維間を三次元・編状化することが、嵩高性、
熱成形性に好ましい。例えば、部分熱圧着方法により合
成繊維の三次元・編状化を行うと、熱圧着面積率が2〜
30%、好ましくは5〜20%、エンボス彫刻の間隔が
0.3〜10mm、好ましくは0.5〜5mm、彫刻の
深さが0.3〜2.0mm、好ましくは0.5〜1.5
mmとなり、本発明の目的に特に有利である。
【0022】(B) 熱可塑性樹脂シート 本発明の食品容器を構成するベースシートである熱可塑
性樹脂シートとしては特に制限されないが、例えば発
泡、非発泡のソリッド熱可塑性樹脂、フィラー入り熱可
塑性樹脂を用いることができ、特に電子レンジ用の加熱
・解凍には、軽量、及び/又は耐熱性、及び/又は強度
の要素をある程度有するものが望ましい。好適な熱可塑
性樹脂シートとしては、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、共重合ポリスチレン、ナイロ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリカーボネート等の充実シートや
その発泡シートや炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タ
ルクなどの無機充填剤を総重量の40重量%以下、好ま
しくは20〜35重量%配合したフィラー入り熱可塑性
樹脂シートを挙げることができる。
【0023】材料面からいうと、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、それらの発泡体、フィラー入り体の使用が好
ましい。本発明の熱可塑性樹脂シートと疎水性長繊維不
織布との複合比率は二次熱成形性、保水性、ドライ感、
リサイクル性の観点から重要な要素である。つまり、熱
可塑性樹脂シートと疎水性長繊維不織布との重量比が
1:0.01〜0.4、好ましくは重量比が1:0.0
3〜0.2である。疎水性長繊維不織布の比率が0.0
1未満と低くすぎると、保水性、ドライ感が不足する。
また、疎水性長繊維不織布の比率が0.4を超えると、
熱二次成形性が悪くなり且つ経済性に問題がある。
【0024】(C)本発明の食品容器の製造 本発明の食品容器を製造する方法は、特定の熱可塑性樹
脂シートベースに特定の不織布が積層・接合されている
該容器が製造できるなら特に制限されないが、例えば押
出機のダイスから押出された加温状態の熱可塑性樹脂シ
ートに不織布を、エチレン−酢酸ビニル系、ポリエチレ
ン系、ポリアミド系などの接着剤を用い又は用いずして
接合させる押出ラミネート(この場合に、温度220〜
230℃、加工速度80〜100m/分で該接着剤が約
15〜30重量%、好ましくは20〜25重量%付着さ
せる条件)により、或いはエチレン−酢酸ビニル系、ポ
リエチレン系、ポリアミド系などの接着剤を用いラミネ
ートにより複合シートを得、次いで該複合シートを真空
成形、真空圧空成形、圧空成形、加圧プレス成形などの
成形機を用いて成形条件、温度50〜250℃、時間
0.3秒〜20秒、好ましくは温度100〜160℃、
時間2〜3秒で賦形されて得られる。本発明に有利に用
いることができる熱可塑性樹脂シートと疎水性長繊維不
織布との材料面からの好ましい組合せとしては、ポリス
チレン又はポリプロピレン製熱可塑性樹脂シートとポリ
プロピレン製不織布との組合せである。上記組合せとし
て、ポリプロピレン製不織布が5重量%以下であるとリ
サイクル上で極めて好ましいことが分かった。
【0025】(D)本発明の食品容器 本発明の食品容器は上記の特定のパラメーターにより特
定されるように、熱可塑性樹脂シートと接合される不織
布が高い嵩高性に基づき、優れた二次熱成形性、良好な
リサイクル性、且つ温熱食品を包装しても発生する結露
水を保持できて保水性に優れ、且つドライ感のある特徴
を有する。従って、本発明の食品容器は、二次熱成形性
に優れ、温熱食品を包装しても発生する結露水を保持で
きて保水性に優れ、且つドライ感のあるので、弁当箱、
シューマイ容器、ハンバーカー、ホットドッグ、お好み
焼、みそ汁、コーヒー等の温かい飲食品容器等として有
用である。
【0026】
【実施例】本発明を以下の実施例により具体的に説明す
るが、これらは本発明の範囲を制限しない。本発明の食
品容器の製造に当たり、下記の測定方法が採用される。 成形性 ○ : 目的とする形状に賦形すること。 × : 破れ、地割れ、剥離などが生じ、目的とする形
状に賦形できないこと。 保水性 ○ : 水滴が下に落下しないこと。 × : 水滴が下に落下すること。 ドライ感 ○ : 手で表面に触れても水が付着せずドライ感であ
ること。 × : 手で表面に触れて水が付着すること。
【0027】本発明の食品器の製造に当たり、使用した
疎水性長繊維不織布及び熱可塑性樹脂シートは以下の通
りである。 (i) 疎水性長繊維不織布 (イ) F1:ポリプロピレン長繊維不織布 目付 20g/m2 、 平均見掛比重 0.12g/cm2 、 平均繊径 1.8デニール、 120℃の20%中間応力 タテ1.5kg/5cm、 ヨコ0.5kg/5cm、 120℃の破断伸度 タテ95%、ヨコ180%、 熱圧着面積率 7%
【0028】 (ロ) F2:ポリプロピレン長繊維不織布 目付 25g/m2 、 平均見掛比重 0.07g/cm2 、 平均繊径 2.3デニール、 120℃の20%中間応力 タテ1.2kg/5cm、 ヨコ0.2kg/5cm、 120℃の破断伸度 タテ230%、ヨコ210%、 Y形異形断面のフィラメントで捲縮数 平均12個/25mm、 熱圧着面積率 7%
【0029】(ii) 熱可塑性樹脂シート (イ) R1;ポリプロピレン樹脂シート 厚さ0.5m
m、 (ロ) R2;ポリプロピレン樹脂シート 厚さ0.5m
m、 (炭酸カルシウムを30重量%含有させたもの) (ハ) R3;ポリスチレン樹脂発泡シート 厚さ2.5
mm。
【0030】(実施例1〜5)疎水性長繊維不織布〔F
−1、F−2〕にエチレン−酢酸ビニル共重合体ホット
メルト接着剤(ヒロダイン工業(株)製、商品名「ヒロ
ダイン7514」)を、加工条件(温度210〜230
℃、加工速度80m/分、付着量20g/m2)で付着
させた後、熱可塑性樹脂シート〔R1、R2、R3〕を
積層させ、成形加工を行なった。次いで、下記実施例1
〜5の組合せで、各々成形条件、温度125℃、時間3
秒でセンバシステム(株)製圧空真空成形機により圧空
真空成形して本発明の食品容器を得た。得られた容器に
冷凍カレーを入れ、電子レンジで解凍/加熱し、保水性
・ドライ感を測定し、表1に示した。表1の結果、本発
明の食品容器は結露水の保水が十分であり、且つ不織布
の表面はドライ感を維持していることが分かった。
【0031】(比較例6〜8)実施例1で使用した熱可
塑性樹脂シート〔R1、R2、R3〕を用いて、実施例
1〜5と同様に圧空真空成形して食品容器を得た。次い
で、実施例1と同様に冷凍ライスを入れ、電子レンジで
解凍/加熱し、保水性・ドライ感を測定し、表1に示し
た。表1の結果、結露水がフタ側に付着し、且つ水滴が
落下する状態であった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上の通り、本発明の食品容器は、特定
の不織布と熱可塑性樹脂シートとの複合シートを基材と
しているので、二次熱成形性に優れ、且つ温熱食品を包
装しても発生する結露を保持できる保水性に優れ、ドラ
イ感のある、リサイクル性に富む特徴を有する。しか
も、本発明の食品容器は、このような特性を有するの
で、弁当箱、シューマイ容器、ハンバーカー、ホットド
ッグ、お好み焼、みそ汁、コーヒー等の温かい飲食品容
器等として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 敏夫 東京都千代田区神田練塀町73番地 中国パ ール販売株式会社内 (72)発明者 渡辺 眞 東京都千代田区神田練塀町73番地 北日本 パール株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂シートと、平均見掛比重が
    0.01〜0.40g/cm3 、温度120℃で20%
    中間応力が5kg/5cm以下の疎水性長繊維不織布と
    が積層・接合され、一体成形された容器であって、しか
    も該不織布が容器の少なくとも内層を形成するように
    し、且つ該熱可塑性樹脂シートと合成繊維不織布との重
    量比が1:0.01〜0.4であることを特徴とする食
    品容器。
  2. 【請求項2】 該疎水性長繊維不織布を構成する繊維径
    が1デニール以上であることを特徴とする請求項1記載
    の食品包装用容器。
  3. 【請求項3】 該疎水性長繊維不織布を構成する繊維が
    捲縮繊維からなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の食品容器。
  4. 【請求項4】 該疎水性長繊維不織布の耐水度が50m
    mH2 O未満で、その通気性が100cc/cm2 /s
    ec以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の食品容器。
  5. 【請求項5】 該疎水性長繊維不織布の目付けが10〜
    50g/m2 であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の食品容器。
  6. 【請求項6】 該熱可塑性樹脂シートが発泡、フィラー
    入り、非発泡のいずれかであることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の食品容器。
  7. 【請求項7】 該熱可塑性樹脂シートがポリスチレン製
    又はポリプロピレン製であり、且つ該疎水性長繊維不織
    布がポリプロピレン製であることを特徴とする請求項6
    記載の食品容器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の食品容器が加温又は
    加熱状態の食品を包装するのに適することを特徴とする
    食品容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000191069A (ja) * 1998-12-24 2000-07-11 Asakura:Kk ディスク保管ケース
JP2007069972A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Asahi Kasei Fibers Corp 通気性の成型容器およびその製造方法

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