JPH09207270A - 金属箔、プリプレグ及び紙基材積層板 - Google Patents

金属箔、プリプレグ及び紙基材積層板

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JPH09207270A
JPH09207270A JP1535896A JP1535896A JPH09207270A JP H09207270 A JPH09207270 A JP H09207270A JP 1535896 A JP1535896 A JP 1535896A JP 1535896 A JP1535896 A JP 1535896A JP H09207270 A JPH09207270 A JP H09207270A
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JP
Japan
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epoxy resin
resin composition
weight
metal foil
prepreg
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JP1535896A
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Manabu Mizutani
学 水谷
Daizo Baba
大三 馬場
Kazuhiko Nemoto
一彦 根本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁間隔が狭い場合の耐アーク着火性の優れ
た紙基材積層板と、その製造に用いられる金属箔及びプ
リプレグを提供する。 【解決手段】 金属箔の発明は、エポキシ樹脂組成物の
固形分100重量部中に、酸化アルミニウムを50〜9
0重量部含有するエポキシ樹脂組成物の層を一方の面に
形成してなる。プリプレグの発明は、エポキシ樹脂組成
物の固形分100重量部中に、酸化アルミニウムを50
〜90重量部含有するエポキシ樹脂組成物を紙に含浸し
てなる。紙基材積層板の発明は、これらの金属箔又はプ
リプレグを特定の位置に積層してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子機器等
に使用される紙基材積層板、及びその製造に用いる金属
箔とプリプレグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器に使用される紙基材積層
板は、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂組成物を紙に含
浸した後、必要に応じて乾燥してプリプレグを製造し、
このプリプレグを複数枚重ね、必要に応じてその片面ま
たは両面に金属箔を積層した後、加熱・加圧成形して製
造されている。このとき用いられる金属箔は、金属箔と
プリプレグの接着性を高めるために、エポキシ樹脂等の
接着剤を塗布した金属箔も用いられている。
【0003】紙基材積層板は、紙を基材として用いてい
るため燃えやすく、そのため難燃化した熱硬化性樹脂組
成物を含浸したプリプレグを用いたり、難燃化した熱硬
化性樹脂組成物を接着剤として塗布した金属箔を用い
て、燃難化した紙基材積層板が検討されている。
【0004】また、この紙基材積層板に回路を形成する
方法としては、一般に、金属箔を張った紙基材積層板を
用いて、回路と回路の間の部分の金属箔をエッチングに
より除去して、回路と回路の間に絶縁部を形成する方法
で製造されている。しかしこの方法の場合、回路と回路
の間の金属箔が十分にエッチングされずに残り、回路と
回路の間の絶縁部の幅が狭い部分が発生する場合があっ
た。
【0005】近年の電気・電子機器の小型化と高機能化
の進展に伴い、プリント配線板の回路が高密度化し、回
路の幅や、回路と回路の間の絶縁部の幅が狭くなる傾向
にあり、また、回路の幅が狭くなるため、その回路の単
位断面積に流れる電流の大きさが多くなる傾向にある。
この高密度化したプリント配線板において、回路と回路
の間の金属箔が十分にエッチングされずに残ると、回路
と回路の間の絶縁部の幅が非常に狭い部分が発生する場
合があり、その絶縁部の幅が非常に狭い部分に大きな電
流が流れると、回路と回路の間の絶縁部にアークが発生
し、上記の燃難化した紙基材積層板であっても、絶縁部
の下の熱硬化性樹脂組成物の部分から発火する場合があ
り問題となっている。
【0006】なお、従来の耐アーク着火性は、絶縁間隔
が、近年のプリント配線板の回路間隔と比較して、広い
間隔で一般に評価されているため、現状にそぐわなくな
っており、近年のプリント配線板では、絶縁間隔が狭い
場合の耐アーク着火性(以下狭間隔耐アーク性と記す)
が優れた紙基材積層板が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、狭間隔耐アーク性の優れた紙基材積層板を提供す
ることにある。
【0008】また、狭間隔耐アーク性の優れた紙基材積
層板の製造に用いられる金属箔及びプリプレグを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、発明者らは種々検討を重ねた結果、回路と接する部
分に、酸化アルミニウムを高充填したエポキシ樹脂組成
物を用いると、狭間隔耐アーク性が向上することを見い
出し課題を解決した。
【0010】本発明の請求項1に係る金属箔は、エポキ
シ樹脂組成物の固形分100重量部中に、酸化アルミニ
ウムを50〜90重量部含有するエポキシ樹脂組成物の
層を一方の面に形成してなることを特徴とする紙基材積
層板用金属箔である。
【0011】本発明の請求項2に係る金属箔は、請求項
1記載の金属箔において、エポキシ樹脂組成物の層の厚
みが10〜60μmであることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3に係るプリプレグは、エ
ポキシ樹脂組成物の固形分100重量部中に、酸化アル
ミニウムを50〜90重量部含有するエポキシ樹脂組成
物を紙に含浸してなることを特徴とする紙基材積層板用
プリプレグである。
【0013】本発明の請求項4に係るプリプレグは、請
求項3記載のプリプレグにおいて、プリプレグ100重
量部中に、エポキシ樹脂組成物を50〜80重量部含有
することを特徴とする。
【0014】本発明の請求項5に係る紙基材積層板は、
請求項1又は請求項2記載の金属箔を、金属箔のエポキ
シ樹脂組成物の層が、紙に熱硬化性樹脂組成物を含浸し
たプリプレグと接するように積層したことを特徴とす
る。
【0015】本発明の請求項6に係る紙基材積層板は、
請求項3又は請求項4記載のプリプレグを、紙基材積層
板の露出面を形成する層に用いて積層したことを特徴と
する。
【0016】本発明の請求項7に係る紙基材積層板は、
請求項3又は請求項4記載のプリプレグを、金属箔と接
して積層したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1及び請求項2に
係る金属箔並びに請求項5に係る紙基材積層板の実施の
形態を説明する。本発明の請求項1及び請求項2に係る
金属箔は、紙基材積層板の製造に用いられる金属箔であ
り、エポキシ樹脂組成物の固形分100重量部中に、酸
化アルミニウムを50〜90重量部含有するエポキシ樹
脂組成物の層を一方の面に形成してなる。
【0018】この金属箔のエポキシ樹脂組成物の層が、
紙に熱硬化性樹脂組成物を含浸したプリプレグと接する
ように積層して紙基材積層板を製造すると、狭間隔耐ア
ーク性が優れた紙基材積層板が得られる。
【0019】なお、金属箔のエポキシ樹脂組成物の層の
厚みは、10〜60μmであることが好ましい。10μ
m未満の場合は、狭間隔耐アーク性の改良の効果が小さ
く、60μmを越えると、紙基材積層板を加工するとき
の金型打ち抜き工程で、紙基材積層板にクラックが発生
しやすくなり問題となる。
【0020】この金属箔に用いられるエポキシ樹脂組成
物を構成するものとしては、エポキシ樹脂、硬化剤及び
酸化アルミニウムを必須とし、必要に応じてエポキシ樹
脂以外の熱硬化性樹脂、硬化促進剤、酸化アルミニウム
以外の無機充填材及び溶剤等を含有させることができ
る。なお、エポキシ樹脂組成物の固形分100重量部中
に、酸化アルミニウムを50〜90重量部含有すること
が重要である。50重量部未満の場合は、狭間隔耐アー
ク性が低下して問題となり、90重量部を越えると、エ
ポキシ樹脂組成物中での酸化アルミニウムの分散性が悪
化し、均一な特性が得られなくなり問題となる。
【0021】本発明で使用するエポキシ樹脂としては、
1分子中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂で
あれば特に限定するものではなく、例えば、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールAノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタン型エポキ
シ樹脂及びこれらのエポキシ樹脂構造体中の水素原子の
一部をハロゲン化することにより難燃化したエポキシ樹
脂等の単独、変性物、混合物が挙げられる。なおこれら
の樹脂は、複数種類を併用することもできる。
【0022】本発明で使用する硬化剤としては、エポキ
シ樹脂と反応して硬化させるものであれば特に限定する
ものではなく、例えばジシアンジアミド、脂肪族ポリア
ミド等のアミド系硬化剤や、アンモニア、トリエチルア
ミン、ジエチルアミン等のアミン系硬化剤や、フェノー
ルノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、p−キ
シレン−ノボラック樹脂等のフェノール系硬化剤や、酸
無水物類等が挙げられる。上記硬化剤は、単独で用いて
も、2種類以上を併用してもよい。なお、ジシアンジア
ミドを使用すると、接着性が良好となり好ましい。ま
た、硬化剤の配合量としては、一般にエポキシ樹脂に対
して、当量比で0.1〜10の範囲で配合される。
【0023】本発明で使用する酸化アルミニウムとして
は、特に限定するものではないが、エポキシ樹脂組成物
の固形分100重量部中に酸化アルミニウムを50〜9
0重量部含有させるためには、複数の粒子径の酸化アル
ミニウムを組み合わせて配合すると、エポキシ樹脂組成
物に、酸化アルミニウムを高充填しても、酸化アルミニ
ウムの分散性が確保でき好ましい。
【0024】エポキシ樹脂組成物中に含有させることが
できるエポキシ樹脂以外の熱硬化性樹脂としては、エポ
キシ樹脂の硬化反応を阻害しないものならば特に限定す
るものではなく、例えばポリビニルブチラール樹脂、ポ
リビニルアセタール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂等
が挙げられる。
【0025】エポキシ樹脂組成物中に含有させることが
できる硬化促進剤としては、特に限定するものではな
く、例えば2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−
メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール等のイ
ミダゾール類、1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.
0]ウンデセン−7、トリエチレンジアミン、ベンジル
ジメチルアミン等の三級アミン類、トリブチルホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン等の有機ホスフィン類(リ
ン系硬化促進剤)、テトラフェニルホスホニウムテトラ
フェニルボレート、トリフェニルホスフィンテトラフェ
ニルボレート等のテトラフェニルボロン塩等が挙げられ
る。
【0026】エポキシ樹脂組成物の層を金属箔に形成す
る方法としては、特に限定するものではなく、例えばエ
ポキシ樹脂組成物を金属箔にロールコーター、カーテン
コーター等で塗布した後、必要に応じて加熱してエポキ
シ樹脂組成物の層を形成して得られる。
【0027】なお、金属箔のエポキシ樹脂組成物の層が
積層時接する、紙に熱硬化性樹脂組成物を含浸したプリ
プレグとしては、特に限定するものではなく、各種フェ
ノール樹脂系、各種エポキシ樹脂系等の熱硬化性樹脂組
成物を、クラフト紙、リンター紙等の紙に含浸したプリ
プレグを用いることができる。
【0028】次に、本発明の請求項3及び請求項4に係
るプリプレグ並びに請求項6及び請求項7に係る紙基材
積層板の実施の形態を説明する。本発明の請求項3及び
請求項4に係るプリプレグは、紙基材積層板の製造に用
いられるプリプレグであり、エポキシ樹脂組成物の固形
分100重量部中に、酸化アルミニウムを50〜90重
量部含有するエポキシ樹脂組成物を紙に含浸してなる。
【0029】このプリプレグを紙基材積層板の露出面を
形成する層に用いて積層して紙基材積層板を製造し、そ
の露出面に金属含有ペーストの塗布等の方法により回路
を形成したときに、回路間隔が狭くなったとしても、優
れた狭間隔耐アーク性が得られる。
【0030】また、プリプレグを、金属箔と接して積層
して紙基材積層板を製造し、その金属箔をエッチングし
て回路を形成したときに、回路間隔が狭くなったとして
も、優れた狭間隔耐アーク性が得られる。なお、金属箔
と接して積層して製造した紙基材積層板を用いると、微
細な回路を形成することができ好ましい。なお、この場
合の金属箔は、各種樹脂層が形成された金属箔でもよ
く、樹脂層が形成されていない金属箔でもよい。樹脂層
が形成された金属箔を用いて、その部分にアークが発生
して燃焼したとしても、紙基材積層板の紙の部分は、酸
化アルミニウムを50〜90重量部含有するエポキシ樹
脂組成物により覆われているため、燃焼し難くなり、優
れた狭間隔耐アーク性が得られる。
【0031】なお、エポキシ樹脂組成物の固形分100
重量部中に、酸化アルミニウムを50〜90重量部含有
することが重要である。50重量部未満の場合は、狭間
隔耐アーク性が低下して問題となり、90重量部を越え
ると、エポキシ樹脂組成物中での酸化アルミニウムの分
散性が悪化し、均一な特性が得られなくなり問題とな
る。
【0032】このプリプレグに用いられるエポキシ樹脂
組成物を構成するものとしては、エポキシ樹脂、硬化剤
及び酸化アルミニウムを必須とし、必要に応じてエポキ
シ樹脂以外の熱硬化性樹脂、硬化促進剤、酸化アルミニ
ウム以外の無機充填材及び溶剤等を含有させることがで
きる。なお、これらは、請求項1及び請求項2に係る金
属箔の実施の形態のエポキシ樹脂組成物の場合と同様で
ある。
【0033】上記エポキシ樹脂組成物を紙に含浸し、必
要に応じて加熱乾燥してプリプレグを製造する。紙とし
ては、クラフト紙、リンター紙等の紙を使用することが
できる。なお、プリプレグ100重量部中に、エポキシ
樹脂組成物を50〜80重量部含有することが好まし
く、50重量部未満の場合は、狭間隔耐アーク性を改良
する効果が低下し、80重量部を越えると、積層板の成
形時樹脂流れが増加して板厚ばらつきが大きくなり問題
となる。
【0034】なお、紙基材積層板の露出面を形成しない
層であり、かつ、金属箔と接しない層に用いられるプリ
プレグは、特に限定するものではなく、各種フェノール
樹脂、各種エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂組成物を、紙
等に含浸したプリプレグを用いることができる。
【0035】
【実施例】
(実施例1)エポキシ樹脂組成物として、以下のエポキ
シ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、酸化アルミニウム及び溶
剤を配合した。 ・エポキシ樹脂1:エポキシ当量が500であるテトラ
ブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂[東都化成社
製、商品名YDB−500]を固形分として、94重量
部 ・エポキシ樹脂2:エポキシ当量が220であるクレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂[東都化成社製、商品名
YDCN−220]を固形分として、13重量部 ・硬化剤:ジシアンジアミドを2.8重量部 ・硬化促進剤:2−エチル−4−メチルイミダゾールを
0.1重量部 ・酸化アルミニウム:易焼結性アルミナ[住友化学社
製]を440重量部 ・溶剤:メチルエチルケトン及びN,N−ジメチルホル
ムアミド。
【0036】なお、易焼結性アルミナは、そのアルミナ
中に、平均粒径0.4μmのアルミナを15重量%含有
し、平均粒径4μmのアルミナを15重量%含有し、平
均粒径25μmのアルミナを70重量%含有した易焼結
性アルミナを用いた。なお、このエポキシ樹脂組成物の
固形分100重量部中の酸化アルミニウムの含有量は、
80重量部となる。
【0037】なお、得られたエポキシ樹脂組成物の酸化
アルミニウムの分散性は良好であった。このエポキシ樹
脂組成物を厚み35μmの銅箔にロールコーターを用い
て塗布した後、160℃で乾燥して、銅箔にエポキシ樹
脂組成物の層を形成した。この銅箔及びエポキシ樹脂組
成物の層の合計厚みと、用いた銅箔の厚みをマイクロメ
ーターで測定し、これらの差よりエポキシ樹脂組成物の
層の厚みを求めたところ、50μmであった。
【0038】次いで、重量126g/m2のクラフト紙に
フェノール樹脂組成物を含浸して乾燥した、樹脂含有率
60重量%のフェノール樹脂プリプレグを8枚重ね、最
上層に上記エポキシ樹脂組成物の層を形成した銅箔を積
層し、これを圧力100kg/cm2、温度160℃で5
0分間成形し1.6mmの紙基材積層板を得た。
【0039】(実施例2)銅箔に180μmのエポキシ
樹脂組成物の層を形成したこと以外は、実施例1と同様
にして、紙基材積層板を得た。
【0040】(実施例3)エポキシ樹脂組成物に、易焼
結性アルミナ[住友化学社製]を165重量部配合した
以外は、実施例1と同様にして、紙基材積層板を得た。
なお、このエポキシ樹脂組成物の固形分100重量部中
の酸化アルミニウムの含有量は60重量部となる。
【0041】(比較例1)エポキシ樹脂組成物に、易焼
結性アルミナ配合しないこと以外は、実施例1と同様に
して、紙基材積層板を得た。
【0042】(比較例2)エポキシ樹脂組成物に、易焼
結性アルミナ[住友化学社製]を75重量部配合した以
外は、実施例1と同様にして、紙基材積層板を得た。な
お、このエポキシ樹脂組成物の固形分100重量部中の
酸化アルミニウムの含有量は40重量部となる。
【0043】(実施例4)実施例3と同様のエポキシ樹
脂組成物を、重量126g/m2のクラフト紙に含浸し、
レジンコンテントが60重量%のプリプレグを得た。
【0044】次いで、実施例1と同様のフェノール樹脂
プリプレグを7枚重ね、その上に上記エポキシ樹脂組成
物を含浸したプリプレグを重ね、さらにその最上層に樹
脂層を形成していない厚み35μmの銅箔を積層し、こ
れを実施例1と同様に成形して紙基材積層板を得た。
【0045】(比較例3)エポキシ樹脂組成物に易焼結
性アルミナ配合しないこと以外は、実施例4と同様にし
てレジンコンテントが60重量%のプリプレグを得た。
次いで、実施例4と同様にして紙基材積層板を得た。
【0046】(比較例4)エポキシ樹脂組成物に、易焼
結性アルミナ[住友化学社製]を75重量部配合したこ
と以外は、実施例4と同様にしてレジンコンテントが6
0重量%のプリプレグを得た。次いで、実施例4と同様
にして紙基材銅張り積層板を得た。なお、このエポキシ
樹脂組成物の固形分100重量部中の酸化アルミニウム
の含有量は40重量部となる。
【0047】(評価、結果)得られた実施例1〜4及び
比較例1〜4の紙基材銅張り積層板の狭間隔耐アーク性
を評価した。評価方法は、銅箔をエッチングして幅1.
5mmの信号を形成した。その信号の長さ方向の中間を
ナイフで削って、0.3mmの間隔で隔てた2本の信号
とした。次いで2本の信号及び0.3mmの間隔の上に
ソルダーレジスト皮膜を形成した後、2本の信号の間に
1000Vを印加して、アークを発生させた。0.3m
mの間隔の部分より発生した炎の高さを測定して、狭間
隔耐アーク性とした。
【0048】結果は、表1及び表2に示すように、本発
明の請求項1及び請求項2に係る金属箔を用いた実施例
1〜実施例3は、狭間隔耐アーク性が良好であることが
確認された。また、本発明の請求項3及び請求項4に係
るプリプレグを用いた実施例4は、比較例3及び比較例
4と比較して、狭間隔耐アーク性が良好であることが確
認された。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2に係る金
属箔は、エポキシ樹脂組成物の固形分100重量部中
に、酸化アルミニウムを50〜90重量部含有する層を
形成してなるため、本発明の請求項1及び請求項2に係
る金属箔を用いて紙基材積層板を製造すると、狭間隔耐
アーク性が優れた紙基材積層板が得られる。
【0052】本発明の請求項3及び請求項4に係るプリ
プレグは、エポキシ樹脂組成物の固形分100重量部中
に、酸化アルミニウムを50〜90重量部含有するエポ
キシ樹脂組成物を含浸してなるため、本発明の請求項3
及び請求項4に係るプリプレグを用いて紙基材積層板を
製造すると、狭間隔耐アーク性が優れた紙基材積層板が
得られる。
【0053】本発明の請求項5から請求項7に係る紙基
材積層板は、エポキシ樹脂組成物の固形分100重量部
中に、酸化アルミニウムを50〜90重量部含有するエ
ポキシ樹脂組成物を用いた金属箔又はプリプレグを、特
定の位置に積層しているため、狭間隔耐アーク性が優れ
た紙基材積層板となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NKV C08L 63/00 NKV H05K 1/03 610 H05K 1/03 610T 610L 610R 3/46 3/46 T

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂組成物の固形分100重量
    部中に、酸化アルミニウムを50〜90重量部含有する
    エポキシ樹脂組成物の層を一方の面に形成してなること
    を特徴とする紙基材積層板用金属箔。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂組成物の層の厚みが10〜
    60μmであることを特徴とする請求項1記載の金属
    箔。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂組成物の固形分100重量
    部中に、酸化アルミニウムを50〜90重量部含有する
    エポキシ樹脂組成物を紙に含浸してなることを特徴とす
    る紙基材積層板用プリプレグ。
  4. 【請求項4】 プリプレグ100重量部中に、エポキシ
    樹脂組成物を50〜80重量部含有することを特徴とす
    る請求項3記載のプリプレグ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の金属箔を、
    金属箔のエポキシ樹脂組成物の層が、紙に熱硬化性樹脂
    組成物を含浸したプリプレグと接するように積層したこ
    とを特徴とする紙基材積層板。
  6. 【請求項6】 請求項3又は請求項4記載のプリプレグ
    を、紙基材積層板の露出面を形成する層に用いて積層し
    たことを特徴とする紙基材積層板。
  7. 【請求項7】 請求項3又は請求項4記載のプリプレグ
    を、金属箔と接して積層したことを特徴とする紙基材積
    層板。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020793A1 (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Taiyo Ink Mfg. Co., Ltd. 絶縁性硬化性組成物、及びその硬化物並びにそれを用いたプリント配線板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007020793A1 (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Taiyo Ink Mfg. Co., Ltd. 絶縁性硬化性組成物、及びその硬化物並びにそれを用いたプリント配線板
JP2007049064A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Taiyo Ink Mfg Ltd 絶縁性硬化性組成物、及びその硬化物並びにそれを用いたプリント配線板

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