JPH09207062A - ワイヤソ−の加工方法および加工システム - Google Patents

ワイヤソ−の加工方法および加工システム

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JPH09207062A
JPH09207062A JP4078096A JP4078096A JPH09207062A JP H09207062 A JPH09207062 A JP H09207062A JP 4078096 A JP4078096 A JP 4078096A JP 4078096 A JP4078096 A JP 4078096A JP H09207062 A JPH09207062 A JP H09207062A
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JP
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wire saw
abrasive grains
slurry
cleaning
wire
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JP4078096A
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English (en)
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Takeaki Miyata
健章 宮田
Kazutomo Kinutani
一朝 絹谷
Kensho Kuroda
健正 黒田
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Nippei Toyama Corp
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
Toyobo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/007Use, recovery or regeneration of abrasive mediums

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤソーのランニングコストを低減させる
ワイヤソ−の加工方法および加工システムを提供するこ
と。 【解決手段】 ワイヤソーの機内をシャッタ34、受け
プレ−ト35a、前面プレ−ト35b、背面プレ−ト3
5cで仕切り、水系の分散液を用いたスラリで被切削体
の切削を行なう。次いで前記機内に洗浄手段36から洗
浄液である水を供給して、付着した砥粒を洗い流す。こ
の洗浄液を受けプレ−ト35a、スラリ槽39を介して
洗浄液貯槽5に排出し、この洗浄液からデカンタ61に
て砥粒を分離し、次いでフィルタ62にて微粒成分を分
離して洗浄液を回収し、砥粒を洗浄液の一部により調合
槽2に搬送する。このシステムでは、付着した砥粒を再
使用することができるため、ランニングコストを低減さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤソ−の加工
方法および加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばセラミックス、ICチップ
の基板、太陽電池のシリコン、合成石英等の脆性材料か
ら薄状板を得るには、インナソーと呼ばれる装置が採用
されているが、この装置は切削刃で脆性材料を1枚ずつ
切削して薄状板を得るものであるため、多数の薄状板を
得るには非常に時間がかかり生産効率が悪く、また切削
代が多く歩留まりが低下するという問題がある。
【0003】そこで最近において例えば図5に示すワイ
ヤソーと呼ばれる装置が開発され、実用化されている。
この装置は、多数のワイヤを3本のローラ12(12
a、12b、12c)間に互いに平行に張設してなり、
ローラ12の回転により例えば右方向に移動するワイヤ
群11に、砥粒を分散液である鉱油を主成分とするオイ
ルに分散させてスラリ状としたものを、スラリ槽13か
ら供給管T14、スラリ供給手段15を介して循環供給
し、ワイヤ群11の上方側に配置された被切削体16を
ワイヤ群11を通過するように下降させることにより、
被切削体をワイヤ群11により切削し、多数の薄状板を
同時に得るように構成されている。図中17はスラリ供
給手段15からワイヤ群11に供給されたスラリを受け
る受槽、T17は配管である。
【0004】そしてこのようなワイヤソ−では、切削時
に機内にスラリが飛散して、ロ−ラ12や周辺の部材、
本体の外装部内面等に砥粒が付着し、次第に堆積してし
まうため、メンテナンス時に洗浄液例えば機械油を用い
て、装置を洗浄するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上述
の洗浄作業は、洗浄液を用いて行なうため、洗浄液をワ
イヤソ−に供給するための専用の装置を用意しなければ
ならない。またロ−ラ12等に付着した砥粒は洗浄の
際、洗浄液と共に廃棄されてしまうため、廃棄された分
新たな砥粒を追加する必要があり、このように切削に要
する砥粒の量が多くなると、砥粒は高価なため、ランニ
ングコスト自体が高くなってしまうという問題がある。
【0006】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は、ランニングコストを低減させ
ることのできる、ワイヤソーの加工方法および加工シス
テムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、先ず水系
の分散液を用いれば、洗浄液として水を用いることがで
きるので、ワイヤソ−の洗浄が容易であることに着目
し、さらに洗浄した砥粒を再使用するという着想をなし
て本発明を完成した。
【0008】即ち本発明のワイヤソ−の加工方法は、砥
粒を分散液に分散してなるスラリを、互いに平行に張設
されたワイヤ群に供給し、被切削体を前記ワイヤ群に通
過させることにより多数の薄状板を同時に得るワイヤソ
−において、前記ワイヤソ−を洗浄液で洗浄する工程
と、この工程で使用した洗浄液から砥粒を分離して回収
する工程と、回収した砥粒を用いて前記被切削体を切削
する工程と、を含むことを特徴とする。但し本発明の分
散液は、水系の分散液の他、オイル系の分散液も含むも
のである。
【0009】またこのような方法は、ワイヤソ−に供給
するスラリを調合するための調合手段と、前記ワイヤソ
−を洗浄液で洗浄する洗浄手段と、使用した洗浄液から
砥粒を分離して回収する砥粒回収手段と、回収された砥
粒を調合手段に搬送する搬送手段と、を備えたことを特
徴とするワイヤソ−の加工システムによって実施され
る。さらにこのシステムでは、調合手段内のスラリ中の
砥粒含有率が目標値となるように、前記砥粒供給部より
の砥粒及び分散液供給部よりの分散液の供給量を各々制
御する制御部を備えてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1は本発明を実施するワイヤソーの運転シ
ステムの構成例を示す図であり、図中2は後述するワイ
ヤソーに供給するスラリを調合するための調合手段をな
す、撹拌機20を備えた調合槽である。この調合槽2に
は、調合槽2に砥粒を供給するための砥粒供給部例えば
ホッパ21がスクリューフィーダ21a、バルブV21
を介して設けられると共に、調合槽2に分散液を供給す
るための分散液供給部をなす分散液槽22がバルブV2
2を介して設けられている。
【0011】また調合槽2内には、スラリの砥粒含有率
の検出手段であるスラリの比重を測定するための比重計
S1と、同じく砥粒含有率の検出手段であるスラリの粘
度を測定するための粘度計S2とが設けられており、こ
れらの検出値に基づいてコントロ−ラCによりバルブV
21、バルブV22の開度が制御されるように構成され
ている。但しスラリの砥粒含有率はサンプリングして測
定するようにしてもよい。
【0012】調合槽2の下流側にはワイヤソ−3が設け
られている。このワイヤソー3について図2、3、4に
より説明すると、図中11は多数例えば数百本のピアノ
線からなるワイヤを、三角形領域を形成する3本のロー
ラ12a、12b、12c間に巻回して、互いに平行に
張設してなるワイヤ群であり、被切削体16は、このワ
イヤ群11の上方側に配置され、ワイヤ群11を通過し
ながら下降するように構成されている。
【0013】前記各ローラ12は両端を本体フレ−ムに
固定された軸受けユニット33(33a,33b,33
c)で支持されており、軸受け部33bに設けられた回
転軸33dにより、ローラ12bが図示しないモ−タで
駆動回転され、さらに他のロ−ラ12a,12cはワイ
ヤ群11により回転するように構成されている。この軸
受けユニット33の下方側にはワイヤソ−の背面側に向
けて下方側に傾斜する受けプレ−ト35aが設けられて
おり、例えばこの受けプレ−ト35aのワイヤソ−の側
面側の両端は屈曲端の上面が水平となるように屈曲され
ている。シャッタ34はワイヤソ−34の両側面側(軸
受けユニット33の背面側)を覆うように、前記受けプ
レ−ト35aの両端側上面に例えばスライドしながら取
り付けられるように設けられている。
【0014】受けプレ−ト35aの前面側には前面プレ
−ト35bが例えば開閉自在に設けられており、受けプ
レ−ト35aの背面側にはシャッタ34と同じ縦方向の
長さを持つ背面プレ−ト35cが例えばシャッタ34と
上面をそろえて設けられ、背面プレ−ト35cと受けプ
レ−ト35aとの間に、洗浄液排出用の開口部35dが
形成されるように構成されている。このようにしてシャ
ッタ34、受けプレ−ト35a、前面プレ−ト35b、
背面プレ−ト35cとにより機内が仕切られており、シ
ャッタ34の上方側には、機内を洗浄する洗浄手段36
が設けられている。
【0015】前記ワイヤ群11の被切削体通過領域の上
流側には、スラリ供給手段15が設けられており、前記
三角形領域の内部には、ワイヤ群11から流れ落ちるス
ラリーを受け留めるための受槽17が設けられ、この受
槽17の下流側には配管T17を介して撹拌機13aを
備えたスラリ槽13が設けられている。またこのスラリ
槽13は前記開口部35dから排出された洗浄液を受け
留めるように構成されており、前記調合槽2からスラリ
を供給する供給管T2と、スラリ槽13のスラリをスラ
リ供給手段15に循環するための循環管T14と、スラ
リ槽13内のスラリ又は洗浄液を後述する廃スラリ槽4
あるいは洗浄液貯槽5に排出する排出管T3とが設けら
れている。
【0016】ワイヤソー3の下流側には、廃スラリを貯
留するための撹拌機40を備えた廃スラリ槽4がバルブ
V31を介して設けられると共に、洗浄液を貯留するた
めの洗浄液貯槽5がバルブV32を介して設けられてお
り、これらの槽の下流側には、砥粒を回収するための砥
粒回収手段例えばデカンタ61が設けられていて、この
デカンタ61は、分離された砥粒を調合槽2に搬送する
ための配管T61を介して調合槽2に接続されている。
また洗浄液貯槽5は配管T51を介して前記洗浄手段3
6に接続されている。
【0017】またデカンタ61の下流側には、破砕砥粒
や切粉等の成分を回収するための回収手段、例えば不織
布等により構成されるフィルタ62が配管T62を介し
て設けられており、前記配管T62は、フィルタ62を
通過し、分離された液体成分の一部を調合槽2に戻すた
めに、調合槽2の上流側で前記配管T61と合流しなが
ら調合槽2に接続されている。またフィルタ62の下流
側には、配管T62から分岐する配管T63を介して分
散液貯槽7が設けられており、配管T63からは配管T
64が分岐している。なお砥粒回収手段としてはサイク
ロン等を用いてもよく、回収手段としてはデカンタ等を
用いてもよい。図中Vはバルブ、Tは配管を各々示して
いる。
【0018】このようなワイヤソ−の加工システムの作
用について、例えば水系の分散液を使用した場合により
説明する。先ず、バルブV21を開いてホッパ21から
スクリューフィーダ21aを介して調合槽2に所定量の
砥粒を供給すると共に、バルブV22を開いて分散液槽
22から調合槽2に、例えば水をベ−スとし、砥粒が分
散するように分散剤が添加された分散液を所定量供給
し、調合槽2内において撹拌機20により砥粒と分散液
とを混合してスラリを調合する。
【0019】次いで調合されたスラリを、バルブV2を
開いてワイヤソー3のスラリ槽13に供給し、ワイヤソ
ー3にて被切削体16の切削を行なう。即ちバルブV1
4を開き、バルブV2、V31、V32を閉じて、スラ
リをスラリ供給手段15を介して、ワイヤ群11に例え
ばカ−テン状に供給しながら、被切削体16をワイヤ群
11の上方側からワイヤ群11を通過するように下降さ
せて切削し、多数の薄状板を同時に形成する。
【0020】この切削に使用された廃スラリには、水、
分散剤と、例えば10〜30μmの大きさの砥粒、切削
により破砕された5〜15μmの大きさの破砕砥粒、数
μmの大きさの被切削体の切粉、ワイヤから出る金属粉
等が含まれている。従って切削を繰り返して行うと、次
第にスラリ中の切粉や金属粉の量が増加してきて、被切
削体の切削機能が低下するため、所定回数切削を行った
後、バルブV31を開いてスラリ槽13内の所定量の廃
スラリを排出すると共に、バルブV2を開いて排出され
たスラリと同量の新しいスラリを供給してスラリの交換
を行なう。
【0021】そしてワイヤソ−3から排出した廃スラリ
を一旦廃スラリ槽4に貯留し、廃スラリが所定量になっ
た後デカンタ61に送る。デカンタ61では廃スラリに
高遠心力を与えることにより、廃スラリから砥粒よりも
細かい微粒成分と分散液とを分離除去し、砥粒を回収す
る。そして前記微粒成分を含む分散液は配管T62を介
してフィルタ62へ送り、フィルタ62にて切粉、破砕
砥粒、金属粉等の微粒成分を分離除去する。フィルタ6
2で回収した分散液の一部は、バルブV62を開き、バ
ルブV63、V64を閉じて、配管T62、配管T61
を介して、デカンタ61で分離された砥粒と共に調合槽
2へ戻す。そして残りの分散液は、バルブV63を開
き、バルブV62、64を閉じて配管T63を介して分
散液貯槽7に貯留し、この後廃スラリ処理を行なう。
【0022】このようにして被切削体16を切削する
と、スラリが機内、即ちシャッタ34や受けプレ−ト3
5a、前面プレ−ト35b、背面プレ−ト35cの内面
や軸受けユニット33、ローラ12等に飛散し、時間の
経過により乾燥して砥粒がこれらに付着する。そして砥
粒は切削を行なうに連れてさらに付着して次第に堆積し
ていくため、所定回数切削の後、ワイヤソ−の洗浄処理
を行なう。即ちバルブV32を開き、バルブV2、V1
4、V31を閉じ、洗浄液貯槽5から配管T51、バル
ブV51、ポンプを介して洗浄手段36から洗浄液例え
ば水を機内即ちシャッタ34等の内面や軸受けユニット
33、ローラ12等にシャワ−状に供給して、これらに
付着した砥粒を洗い流す。
【0023】洗い流された砥粒は洗浄液と共に、受けプ
レ−ト35aに流れ落ち、この斜面に沿って開口部35
dを介してスラリ槽13へ流れ、排出管T3を介して洗
浄液貯槽5に排出される。そして洗浄液貯槽5内の洗浄
液量が所定量となった後、デカンタ61に送り、砥粒よ
りも細かい微粒成分と洗浄液とを分離除去し砥粒を回収
する。そして前記微粒成分を含む洗浄液はフィルタ62
へ送り、フィルタ62にて微粒成分を分離除去する。フ
ィルタ62で分離した洗浄液の一部例えば砥粒を搬送す
るために必要な量は、バルブV62を開き、バルブV6
3、64を閉じて配管T62、配管T61を介して、砥
粒と共に調合槽2へ搬送する。そして残りの洗浄液は、
バルブV64を開き、バルブV62、63を閉じて配管
T64を介して排出する。
【0024】このようにしてワイヤソ−では、被切削体
の切削処理とワイヤソ−の洗浄処理とを交互に繰り返し
て行い、各々の工程により砥粒を回収して調合槽2へ搬
送するが、調合槽2では搬送された砥粒と分散液あるい
は洗浄液と、新たに添加された砥粒や分散液とを混合し
て、新しいスラリを調合する。この際調合槽2では、比
重計S1、粘度計S2によりスラリの比重と粘度を検出
し、この検出値をコントロ−ラCに出力する。コントロ
−ラCでは、予め設定されているスラリの比重と粘度の
目標値と前記検出値との比較出力に基づいてバルブV2
1、V22の開度を制御し、ホッパ21からの砥粒の供
給量及び分散液槽22からの分散液の供給量を調整して
いる。
【0025】即ち調合槽2では、比重計S1と粘度計S
2とによりスラリ中の砥粒含有率を把握しており、両者
はスラリの比重、粘度が高いと砥粒含有率が高く、スラ
リの比重、粘度が低いと砥粒含有率が低いという関係に
ある。ここでワイヤソ−の洗浄処理の際、回収された砥
粒は洗浄液と共に調合槽2に搬送されるが、砥粒の搬送
量に比べて洗浄液の搬送量が多いときには、調合槽2の
スラリの比重及び粘度が低くなってくるので、バルブV
21の開度を大きくして、ホッパ21からの砥粒の供給
量を増大させる。一方砥粒の搬送量が洗浄液の搬送量に
比べて多いときには、調合槽2のスラリの比重及び粘度
が高くなってくるので、バルブV22の開度を大きくし
て、分散液槽22からの分散液の供給量を増大させる。
【0026】このようなワイヤソ−の加工システムで
は、特にスラリの分散液として水を用いている場合に
は、機内に飛散して付着した砥粒は水により簡単に洗い
流すことができ、またこの領域はシャッタ34等で仕切
られていてスラリの飛散領域が制限されていることか
ら、ワイヤソ−の洗浄処理を容易に行なうことができ
る。さらに洗浄液として水を用いているので、洗浄液の
コストが安い。このように水系の分散液を用いた場合、
オイル系の分散液に比べて飛散しやすく、しかも乾燥に
より砥粒が各部に付着しやすいが、逆にオイル系の分散
液よりもはるかに洗浄が容易になる。
【0027】さらに付着砥粒を洗浄してその洗浄液から
砥粒を分離回収し、切削に再使用するため、切削全体の
コストを低減することができる。そしてまたシャッタ3
4等によりスラリの飛散領域を制限し、これらを洗浄し
てこれらに付着した砥粒を回収するため、砥粒の回収効
率が高い。また上述の実施の形態では、洗浄液として分
散液の成分でもある水を用いているので、デカンタ61
で分離回収した砥粒を洗浄液により搬送することができ
る。
【0028】さらにまた調合槽内にてスラリの比重と粘
度とを検出することによって、スラリ中の砥粒含有率を
把握し、砥粒含有率が目標値となるように、砥粒と分散
液の供給量を制御してスラリの調合を行なっているの
で、切削能力の高い安定した性状のスラリの調合を自動
的に行なうことができる。
【0029】また本発明は分散液としてオイル系を用い
る場合にも適用することができ、この場合には、例えば
機械油を洗浄液として用いてワイヤソ−の洗浄処理を行
い、砥粒をデカンタ61にて分離回収した後、この砥粒
を分散液により調合槽に搬送する。この場合において
も、切削では回収できなかった高価な砥粒が洗浄液から
回収することができるため、ランニングコストを低減す
ることができる。
【0030】以上において本発明は、ワイヤソ−が複数
の場合にも適用することができる。また洗浄液から砥粒
のみを回収し調合槽に搬送するようにしてもよく、洗浄
液から回収した砥粒を一旦貯留しておき、手動あるいは
自動で調合槽に搬送するようにしてもよい。この際自動
で搬送する場合には、洗浄液により搬送してもよいし、
新たに分散液や分散液の成分である液体分を搬送路に供
給して搬送するようにしてもよい。
【0031】さらに実施の形態では洗浄液から砥粒を回
収する際には、砥粒を分離する砥粒回収手段と、砥粒よ
りも微小な成分と洗浄液とを分離する回収手段とを設け
たが、砥粒の回収手段のみを用いて、砥粒と洗浄液とを
分離するようにしてもよい。またスラリ中の砥粒含有率
は、比重計、粘度計のいずれか一方により検出するよう
にしてもよいし、これらに限らず例えば濁度計等の光学
的な検出手段を用いて検出するようにしてもよい。また
検出は、配管T62と合流した後の配管T61の途中で
検出するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤソ−の洗浄処理
を行なって、この洗浄液からワイヤソ−に付着していた
砥粒を回収することにより、付着砥粒を再使用できるの
で、ランニングコストを低減することができる。また水
系の分散液を用いる場合には、洗浄処理を容易に行なう
ことができると共に、洗浄液が安価となる。さらにスラ
リ中の砥粒含有率が目標値となるように、調合槽内に砥
粒と分散液とを供給するようにすると、切削能力の高い
スラリの調合を自動的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するワイヤソ−の運転システムの
一例を示す構成図である。
【図2】ワイヤソーの一例を示す斜視図である。
【図3】ワイヤソ−のシャッタと、軸受けユニットの一
例を示す斜視図である。
【図4】ワイヤソ−の一例を示す断面図である。
【図5】従来のワイヤソーを示す断面図である。
【符号の説明】
11 ワイヤ群 12a、12b、12c ローラ 13 スラリ−槽 15 スラリ供給手段 16 被切削体 2 調合槽 33 軸受けユニット 34 シャッタ 35a 受けプレ−ト 35b 前面プレ−ト 35c 背面プレ−ト 36 洗浄手段 4 廃スラリ槽 5 洗浄液貯槽 61 デカンタ 62 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 健正 富山県小矢部市西福町1−1−25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒を分散液に分散してなるスラリを、
    互いに平行に張設されたワイヤ群に供給し、被切削体を
    前記ワイヤ群に通過させることにより多数の薄状板を同
    時に得るワイヤソ−において、 前記ワイヤソ−を洗浄液で洗浄する工程と、 この工程で使用した洗浄液から砥粒を分離して回収する
    工程と、 回収した砥粒を用いて前記被切削体を切削する工程と、 を含むことを特徴とするワイヤソ−の加工方法。
  2. 【請求項2】 前記分散液は水系の分散液であることを
    特徴とする請求項1記載のワイヤソ−の加工方法。
  3. 【請求項3】 砥粒を分散液に分散してなるスラリを、
    互いに平行に張設されたワイヤ群に供給し、被切削体を
    前記ワイヤ群に通過させることにより多数の薄状板を同
    時に得るワイヤソ−において、 前記ワイヤソ−に供給するスラリを調合するための調合
    手段と、 前記ワイヤソ−を洗浄液で洗浄する洗浄手段と、 使用した洗浄液から砥粒を分離して回収する砥粒回収手
    段と、 回収された砥粒を調合手段に搬送する搬送手段と、 を備えたことを特徴とするワイヤソ−の加工システム。
  4. 【請求項4】 砥粒を分散液に分散してなるスラリを、
    互いに平行に張設されたワイヤ群に供給し、被切削体を
    前記ワイヤ群に通過させることにより多数の薄状板を同
    時に得るワイヤソ−において、 前記ワイヤソ−に供給するスラリを調合するための調合
    手段と、 この調合槽に砥粒及び分散液を各々供給する砥粒供給部
    及び分散液供給部と、 前記ワイヤソ−を洗浄液で洗浄する洗浄手段と、 使用した洗浄液から砥粒を分離して回収する砥粒回収手
    段と、 回収された砥粒を調合手段に搬送する搬送手段と、 前記調合手段内のスラリ中の砥粒含有率が目標値となる
    ように、前記砥粒供給部よりの砥粒及び分散液供給部よ
    りの分散液の供給量を各々制御する制御部と、 を備えたことを特徴とするワイヤソ−の加工システム。
  5. 【請求項5】 前記分散液は水系の分散液であることを
    特徴とする請求項3または4記載のワイヤソ−の加工シ
    ステム。
JP4078096A 1995-10-04 1996-02-02 ワイヤソ−の加工方法および加工システム Pending JPH09207062A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4078096A JPH09207062A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 ワイヤソ−の加工方法および加工システム
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008010353A1 (fr) * 2006-07-21 2008-01-24 Mitsubishi Electric Corporation Appareil de nettoyage de fil pour une scie à fil
WO2009053004A1 (de) * 2007-10-19 2009-04-30 Meyer Burger Technology Ag Drahtsägen mit thixotropen läppsuspensionen

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