JPH09206598A - 触媒体およびその製造方法 - Google Patents

触媒体およびその製造方法

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JPH09206598A
JPH09206598A JP8020867A JP2086796A JPH09206598A JP H09206598 A JPH09206598 A JP H09206598A JP 8020867 A JP8020867 A JP 8020867A JP 2086796 A JP2086796 A JP 2086796A JP H09206598 A JPH09206598 A JP H09206598A
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catalyst
catalyst body
metal carrier
aluminum
selenium
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JP8020867A
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Yoshiyasu Nobuto
吉保 延藤
Tadami Suzuki
忠視 鈴木
Shuzo Tokumitsu
修三 徳満
Hiroshi Matsuo
博 松尾
Katsuya Tanioka
勝也 谷岡
Kenji Kimoto
憲志 木本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱容量が小さく、300〜1000℃の間で
優れた浄化性能を発揮する金属担体による触媒体および
その製造方法を提供することを目的としている。 【解決手段】 金属担体5と、基材の上に設けられ少な
くともセレンとアルミニウムとを有するアンダーコート
層6と、アンダーコート層6の上に設けられた貴金属を
有する触媒層7とを有する触媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒層と空間を交
互に配置し、触媒とガスとの接触分解と空間部での拡散
混合による未分解ガスの均等化を繰り返すことで、効率
良く浄化が進行できる触媒体の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の酸化触媒体は、セラミック焼結
体、多孔状のブロックやハニカム担持体の表層に活性ア
ルミナ等の広表面積を有する無機微粒子と貴金属類とを
混合したスラリーを焼結担持したものや、セラミック繊
維堆積ペーパーのハニカム状成形体に酸化マンガンを主
体とする成分を吸着担持したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の触媒体
の内でセラミック焼結体や多孔状のブロックではガスの
通過に対して圧力損失が大きく、これを少なくすると浄
化能力が不足する。また、熱容量が大きく、浄化能力を
発揮するために必要な温度に到達させるのに時間を要
し、迅速性に欠けていた。また、ハニカム状の担持体で
はシェルが独立した隔壁で形成されているため、濃度の
濃いガスは隣接するシェル間で拡散できず未浄化の状態
で放出されるものであった。触媒種として酸化マンガン
を主体とする触媒体は耐熱限界が500℃程度であり、
多量の触媒毒である水蒸気を含む排ガス、例えば魚や肉
焼き時の煙等の目的には500℃以上を必要とすること
から使用に耐えなかった。
【0004】本発明はこのような従来の触媒体が有して
いる課題を解決するもので、熱容量が小さく浄化能力に
優れ、300〜1000℃の温度範囲で使用可能な触媒
体およびその製造方法を提供することを目的としてい
る。また、水蒸気に影響されることなく且つ300〜1
000℃の温度範囲で高活性を確保できる高密度触媒表
面層を形成する触媒体の製造方法を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の手段の一つは、金属担体と、基材の上に設け
られ少なくともセレンとアルミニウムとを有するアンダ
ーコート層と、アンダーコート層の上に設けられた貴金
属を有する触媒層とを有する触媒体とする。
【0006】また他の手段は、金属担体と、基材の上に
設けられ少なくともバリウムとセレンとアルミニウムと
を有するアンダーコート層と、アンダーコート層の上に
設けられた貴金属を有する触媒層とを有する触媒体とす
る。
【0007】また他の手段は、金属担体をステンレス鋼
によるエキスパンドメタルとする。また他の手段は、少
なくともセレンとアルミニウムを有する酸化物処理体
と、コロイド状アルミナもしくはコロイド状シリカとの
混合水分散スラリーを金属担体に塗布し、乾燥焼成後に
貴金属硝酸塩の水溶液を塗布含浸し、その後乾燥焼成す
ることを特徴とする触媒体の製造方法とする。
【0008】また他の手段は、少なくともバリウムとセ
レンとアルミニウムを有する酸化物処理体と、コロイド
状アルミナもしくはコロイド状シリカとの混合水分散ス
ラリーを金属担体に塗布し、乾燥焼成後に貴金属硝酸塩
の水溶液を塗布含浸し、その後乾燥焼成することを特徴
とする触媒体の製造方法とする。
【0009】また他の手段は、貴金属硝酸塩の水溶液は
少なくとも白金もしくはパラジウムの単体か或は白金と
パラジウムとの混合溶液から触媒体を製造する方法とす
る。
【0010】さらに他の手段は、金属担体は都市ガス燃
焼排ガス中で加熱焼鈍処理して触媒体を製造する方法と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、金属担体
と、基材の上に設けられ少なくともセレンとアルミニウ
ムとを有するアンダーコート層と、アンダーコート層の
上に設けられた貴金属を有する触媒層とを有する触媒体
とすることにより、活性の高い触媒表層を担持し、且つ
金属担体への強固な密着性を持たせるアンダーコートを
有しているので、従来に比べて触媒能力と耐久能力の共
に優れた触媒体を提供できるものである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、金属担体
と、基材の上に設けられ少なくともバリウムとセレンと
アルミニウムとを有するアンダーコート層と、アンダー
コート層の上に設けられた貴金属を有する触媒層とを有
する触媒体とすることにより、活性の高い触媒表層を担
持し、且つ金属担体への強固な密着性を持たせるアンダ
ーコートを有しているので、従来に比べて触媒能力と耐
久能力の共に優れた触媒体を提供できるものである。
【0013】また、請求項3記載の発明は、金属担体を
ステンレス鋼によるエキスパンドメタルとして触媒体を
製造することで、ガス通過時の圧力損失を僅少となすこ
とが可能となる。また熱容量が小さく優れた浄化能力を
発揮する。また、触媒体自体の温度上昇もすばやく、従
来に比べて与えるエネルギーは少しのエネルギーでよ
い。また、エキスパンドメタルを種々の形態に屈折した
触媒を対抗する2面を開口とした枠内に装着してなる触
媒体を製造できることから、ガス通過時の圧力損失を僅
少となすことが可能となる。
【0014】また、熱容量が小さく浄化能力を発揮する
に必要な温度に到達させる迅速性にすぐれている。ま
た、ハニカム状の担持体ではシェルが独立した隔壁で形
成されているため、濃度の濃いガスは隣接するシェル間
で拡散できず未浄化の状態で放出されるものであった
が、本発明の触媒体製造方法によれば触媒層をガスが通
過する時浄化とガスの拡散混合均等化が繰り返し行われ
ることから浄化性能の格段の向上が可能となる。本発明
の触媒種は貴金属であり、担体としてステンレス鋼を使
用することから、従来の酸化マンガンを主体とする触媒
体の様に使用上の温度限界が500℃であったものに比
較して1000℃程度まで制限されないので浄化性能の
十分な発揮ができる。また、触媒体自体の温度上昇もす
ばやく、従来に比べて与えるエネルギーは少しのエネル
ギーでよい。
【0015】また、請求項4記載の発明は、300〜1
000℃の温度範囲で浄化能力に優れた状態を長期間変
化することなく維持するために活性の高い触媒表層を担
持し、且つ金属担体への強固な密着性を持たせるアンダ
ーコート(一般的にはウオッシュコートとも称する)
は、少なくともセレンとアルミニウムを有する酸化物処
理体とコロイド状アルミナもしくはコロイド状シリカと
の混合水分散スラリーを金属担体に塗布乾燥焼成するこ
とで形成させ、この上部に貴金属硝酸塩の水溶液を塗布
含浸後乾燥焼成して極めて貴金属酸化物密度の高い触媒
を形成させることで、熱容量が小さく、短時間で浄化性
能の発揮できる温度域に昇温できる。更にガスの通過に
対して圧力損失が小さくてきることから従来に見られな
い浄化能力を発揮するものとなる。
【0016】また、請求項5記載の発明は、アンダーコ
ートは、少なくともバリウムとセレンとアルミニウムを
有する酸化物処理体とコロイド状アルミナもしくはコロ
イド状シリカとの混合水分散スラリーを金属担体に塗布
乾燥焼成することで形成させ、この上部に貴金属硝酸塩
の水溶液を塗布含浸後乾燥焼成して極めて貴金属酸化物
密度の高い触媒を形成させることにより、従来に見られ
ない浄化能力を発揮するものとなる。
【0017】請求項6記載の発明は、貴金属硝酸塩の水
溶液は少なくとも白金もしくはパラジウムの単体か或は
白金とパラジウムとの混合溶液から高密度の触媒表面を
形成するので、負触媒効果を呈する水蒸気に影響される
ことなく且つ300〜1000℃の温度範囲で高活性を
確保できる触媒体が製造可能となる。
【0018】請求項7記載の発明は、金属担体は都市ガ
ス燃焼排ガス中で加熱焼鈍処理(一般的にはDX処理と
も称する)して触媒体を製造する。この処理は還元性の
雰囲気で1050℃程度で実施するもので高活性の黒色
状鍍金様の薄膜が形成され、アンダーコートの塗布焼成
時にこの成分であるバリウム・セリウム・酸化アルミニ
ウム複合酸化物との相互拡散密着が発生するため物理・
化学的な因子に対して金属担体上に触媒層が強固に密着
保持し続ける触媒の形成を可能にする。
【0019】(実施の形態1)以下本発明の一実施の形
態について、図1を参照しながら説明する。図1におい
て1は耐食性ステンレス鋼No.4L(住友金属工業社
製)による幅150mmのエキスパンドメタル(通称ラ
ス網・板厚み0.1mm、L目3mm、S目1.5m
m)を20mmの間隔で6回繰り返し屈折したものであ
る。このエキスパンドメタルはフープ状の一枚板である
基材を打ち抜き、さらに引っ張ることにより得られるも
のであり、網目状の構造を有している。このようにして
得られたエキスパンドメタルを波形に20mmの間隔で
6回繰り返し屈折加工して切断する。こうして得られた
ものを前処理工程を行う。
【0020】この前処理工程は、燃料と空気を理論空気
比以下で燃焼させ、燃焼排ガス中の水分を除湿したガス
である発熱型雰囲気ガス(一般的にDXガスと称する)
中で、加熱焼鈍処理するものであり、この雰囲気ガス発
生装置は大阪ガス株式会社製のものを用いた。また、本
実施の形態では燃料として都市ガスを用いた。このよう
にして行う前処理工程をDX処理と称する。
【0021】この全体に下記の組成のアンダーコートス
ラリーを3.5g塗布した。アンダーコートスラリーは
以下のようにして調製した。水酸化アルミニウム4.3
重量部、炭酸バリウム2.3重量部、イオン交換水9
3.4重量部として作製した処理品Aを、混合後100
℃で乾燥、連続して1100℃にて60分焼結後冷却し
て粉砕して酸化物処理体Aを得た。このようにして調製
した酸化物処理体Aを2.94重量部、硝酸セリウムを
7.06重量部、イオン交換水を90.0重量部として
処理品Bを調製し、混合後100℃で乾燥、連続して7
00℃にて60分焼結後冷却して粉砕して酸化物処理体
Bを得た。そしてアンダーコートは前記酸化物処理体B
を37.0重量部、コロイダルアルミを7.4重量部、
酸化珪素粉末を3.7重量部、イオン交換水を52.0
重量部として調製したものである。これを乳鉢中で5時
間粉砕しアンダーコートスラリーを得た。
【0022】上記アンダーコート塗布工程の後、乾燥工
程を経て600℃にて20分間焼成工程を行い、その後
4.5重量%の硝酸貴金属水溶液を(Pt/Pd=2/
1混合液)貴金属重量として1.0g/容積1リットル
になるように塗布する触媒塗布工程を行う。
【0023】その後、乾燥工程を経て600℃にて20
分間焼成工程を行い触媒体2を作製した。さらに、向か
い合う2面が開口であり、この端部を内側に折り曲げた
爪3を設けた枠4(ステンレス鋼No.4L)の中に1
50mmを20mm毎に折り曲げ波状とした触媒を装着
して触媒体ブロックを構成した。以上の工程をフローチ
ャートにして図2に示す。また、このようにして作製さ
れた本発明の触媒体の表面状態の断面図を図3に示す。
【0024】以下、本触媒体の浄化性能の測定装置を図
4を参照して説明する。10はガス発生器(空気ベース
の1%プロパンボンベ及びフイッシュロースタ(松下電
器産業社製RTー550)、11はガス発生器からの導
入管12、浄化ガスの排出口13を備えた触媒体保持ガ
イドである。14は触媒体の加熱用ヒータ、15は触媒
体である。
【0025】次に、この動作を説明する。図4において
ガス発生器8として空気ベースの1%プロパンボンベよ
り空間スピード15000/hr(触媒の体積300c
3に対する1hr当りのガス流量負荷)とし、導入管
10から流入するガスをガイド9に配置しているヒータ
12により触媒体ブロック11の温度を200〜100
0℃の間変化させて分解させた。分解ガスは排出口13
より流出させ、炭化水素濃度測定器(島津製作所製MH
C−2)により浄化の状態を測定した。
【0026】これと同様にして、ガス発生器1をフィッ
シュロースタに変えてさんま3匹を20分間調理し、発
生する煙の浄化の状態を測定した。比較触媒体としてセ
ラミックペーパーハニカム(シェル数・300個/平方
インチ)を担体とした酸化マンガン系触媒体を使用し
た。また600℃にて500時間保持した後の両触媒体
についても同様に浄化性能測定をし、これらの結果を
(表1)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】(表1)に示しているように、比較品に対
して本実施の形態のもののプロパン浄化性能及びさんま
3匹を調理した時の煙の浄化性能と煙の未浄化による排
出の状態から明らかに本実施の形態が優れている。また
600℃にて500時間連続保持後の性能劣化の状態も
明らかに本実施の形態が優れている。
【0029】本実施の形態に示したアンダーコート用材
料としてコロイド状アルミナを使用してもこれと同等の
密着強度を発揮するものである。また触媒の折り曲げ方
法として実施の形態に示した以外に同等の性能を発揮す
る形状として図5に示すものが有効である。さらに向か
い合う2面が開口とする枠として実施の形態と同等の浄
化性能を示す形状として図6のものが有効である。
【0030】(実施の形態2)触媒体の製造工程につい
ては概略は同じであるが、アンダーコートスラリーの調
製方法のみ異なっているので、以下にこの調製方法を詳
述する。
【0031】アンダーコートスラリーは以下のようにし
て調製した。水酸化アルミニウムを2.94重量部、硝
酸セリウムを7.06重量部、イオン交換水を90.0
重量部として処理品Cを調製し、混合後100℃で乾
燥、連続して600℃にて60分焼結後冷却して粉砕し
て酸化物処理体Cを得た。
【0032】そしてアンダーコートは前記酸化物処理体
Cを37.0重量部、コロイダルアルミを7.4重量
部、酸化珪素粉末を3.7重量部、イオン交換水を5
2.0重量部として調製したものである。これを乳鉢中
で5時間粉砕しアンダーコートスラリーを得た。
【0033】上記アンダーコート塗布工程の後、乾燥工
程を経て、600℃にて20分間焼成工程を行い、その
後4.5重量%の硝酸貴金属水溶液を(Pt/Pd=2
/1混合液)貴金属重量として1.0g/容積1リット
ルになるように塗布する触媒塗布工程を行う。この他の
工程については実施の形態2と同様であり、そのフロー
チャートを図7に示して、説明は省略する。
【0034】このようにして得られた触媒体は、実施の
形態1で得られる触媒体に比べて、アンダーコートの調
製時に焼成温度が低くて済み、従って、低コストでしか
も短時間で触媒体を製造することができる。また、この
ようにして得られた触媒体の性能は、実施の形態1によ
り得られたものと同様の効果を奏するものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、活性の高
い触媒表層を担持し、且つ金属担体への強固な密着性を
持たせる少なくともセレンとアルミニウムとを有するア
ンダーコートを有しているので、従来に比べて触媒活性
能力と耐久能力の共に優れた触媒体を提供できるもので
ある。また、アンダーコートの調製時に焼成温度が低く
て済み、従って、低コストでしかも短時間で触媒体を得
ることができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、活性の高い
触媒表層を担持し、且つ金属担体への強固な密着性を持
たせる少なくともバリウムとセレンとアルミニウムとを
有するアンダーコートを有しているので、従来に比べて
触媒活性能力と耐久能力の共に優れた触媒体を提供でき
るものである。
【0037】請求項3記載の発明によれば、金属担体を
ステンレス鋼によるエキスパンドメタルとして触媒体を
製造することで、ガス通過時の圧力損失を僅少となすこ
とが可能となる。また熱容量が小さく優れた浄化能力を
発揮する。また、触媒体自体の温度上昇もすばやく、従
来に比べて与えるエネルギーは少しのエネルギーでよ
い。また、エキスパンドメタルを種々の形態に屈折した
触媒を対抗する2面を開口とした枠内に装着してなる触
媒体を製造できることから、ガス通過時の圧力損失を僅
少となすことが可能となる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、少なくとも
セレンとアルミニウムを有する酸化物処理体とコロイド
状アルミナもしくはコロイド状シリカとの混合水分散ス
ラリーを金属担体に塗布乾燥焼成後に貴金属硝酸塩の水
溶液を塗布含浸後乾燥焼成してなる触媒体を製造するこ
とで、熱容量が小さく短時間で浄化性能の発揮できる温
度域に昇温できる。更にガスの通過に対して圧力損失が
小さくできることから従来に見られない浄化能力を発揮
するものとなる。また、アンダーコートの調製時に焼成
温度が低くて済み、従って、低コストでしかも短時間で
触媒体を得ることができる。
【0039】請求項5記載の発明によれば、少なくとも
バリウムとセレンとアルミニウムを有する酸化物処理体
とコロイド状アルミナもしくはコロイド状シリカとの混
合水分散スラリーを金属担体に塗布乾燥焼成後に貴金属
硝酸塩の水溶液を塗布含浸後乾燥焼成してなる触媒体を
製造することで熱容量が小さく、短時間で浄化性能の発
揮できる温度域に昇温できる。
【0040】請求項6記載の発明によれば、貴金属硝酸
塩の水溶液は少なくとも白金もしくはパラジウムの単体
か或は白金とパラジュウムとの混合溶液から触媒体を製
造することで、水蒸気に影響されることなく且つ300
〜1000℃の温度範囲で高活性を確保できる触媒体の
製造方法が提供できる。
【0041】請求項7記載の発明によれば、金属担体は
都市ガス燃焼排ガス中で加熱焼鈍処理して触媒体を製造
することから物理・化学的な因子に対して金属担体上に
触媒層が強固に密着保持し続ける触媒の形成を可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の実施の形態である触媒体に用
いる触媒担体の構成斜視図 (b) 本発明の実施の形態である触媒体ブロックの構
成斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の触媒体の製造方法を示
すフローチャート
【図3】本発明の触媒体の表面状態の断面図
【図4】本発明の実施の形態である触媒体の浄化性能測
定装置を示す断面図
【図5】(a)〜(e)本発明の実施の形態に示す他の
金属担体の形態を示す斜視図
【図6】(a)〜(b)本発明の実施の形態に示す他の
枠の形態を示す斜視図
【図7】本発明の実施の形態2の触媒体の製造方法を示
すフローチャート
【符号の説明】
5 金属担体 6 アンダーコート層 7 触媒層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 37/02 301 B01J 23/56 301A (72)発明者 松尾 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 谷岡 勝也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木本 憲志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属担体と、基材の上に設けられ少なく
    ともセレンとアルミニウムとを有するアンダーコート層
    と、アンダーコート層の上に設けられた貴金属を有する
    触媒層とを有する触媒体。
  2. 【請求項2】 金属担体と、基材の上に設けられ少なく
    ともバリウムとセレンとアルミニウムとを有するアンダ
    ーコート層と、アンダーコート層の上に設けられた貴金
    属を有する触媒層とを有する触媒体。
  3. 【請求項3】 金属担体はステンレス鋼によるエキスパ
    ンドメタルである請求項1または2記載の触媒体。
  4. 【請求項4】 少なくともセレンとアルミニウムを有す
    る酸化物処理体とコロイド状アルミナもしくはコロイド
    状シリカとの混合水分散スラリーを金属担体に塗布し、
    乾燥焼成後に貴金属硝酸塩の水溶液を塗布含浸し、その
    後乾燥焼成することを特徴とする触媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくともバリウムとセレンとアルミニ
    ウムを有する酸化物処理体とコロイド状アルミナもしく
    はコロイド状シリカとの混合水分散スラリーを金属担体
    に塗布し、乾燥焼成後に貴金属硝酸塩の水溶液を塗布含
    浸し、その後乾燥焼成することを特徴とする触媒体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 貴金属硝酸塩の水溶液は、少なくとも白
    金もしくはパラジウムの単独か或は白金とパラジウムと
    の混合溶液である請求項4または5記載の触媒体の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 金属担体は都市ガス燃焼排ガス中で加熱
    焼鈍処理したものである請求項4または5または6いず
    れか1項記載の触媒体の製造方法。
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