JPS60230962A - 耐食性に優れたフエライト系ステンレス鋼材 - Google Patents
耐食性に優れたフエライト系ステンレス鋼材Info
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- JPS60230962A JPS60230962A JP8555384A JP8555384A JPS60230962A JP S60230962 A JPS60230962 A JP S60230962A JP 8555384 A JP8555384 A JP 8555384A JP 8555384 A JP8555384 A JP 8555384A JP S60230962 A JPS60230962 A JP S60230962A
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- ferritic stainless
- corrosion resistance
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、高温水環境において優れた耐食性を示す光
輝焼鈍処理フェライト系ステンレス鋼材に関するもので
ある。
輝焼鈍処理フェライト系ステンレス鋼材に関するもので
ある。
〈産業上の利用分野〉
一般Ｋ、フェライト系ステンレス鋼は、高価なＮｉを多
量に含有することがないので安価であり、しかも耐応力
腐食割れ性にも優れ【いることから耐候性材としての外
装材や車輌の装飾部品等として広く使用されている鋼材
の１つである。
量に含有することがないので安価であり、しかも耐応力
腐食割れ性にも優れ【いることから耐候性材としての外
装材や車輌の装飾部品等として広く使用されている鋼材
の１つである。
しかも、近年、その優れた耐応力腐食割れ性に加え【高
い熱伝導率を示すと言うことにも注目が寄せられるよ５
になり、フェライト系ステンレス鋼を、例えば化学工業
プラントや発電プラントの熱交換チューブ等のような高
温水環境で使用する部材に適用しようとの検討もなされ
るようＫなってきた。
い熱伝導率を示すと言うことにも注目が寄せられるよ５
になり、フェライト系ステンレス鋼を、例えば化学工業
プラントや発電プラントの熱交換チューブ等のような高
温水環境で使用する部材に適用しようとの検討もなされ
るようＫなってきた。
〈従来技術〉
このような状況の下での各種研究結果から、最近では、
フェライト系ステンレス鋼の中でモ特にＡＳＭＥ規格の
ＸＭ−８材（１８Ｃｒ−Ｔｉ材）やＡ８ＴＭ規格の５Ａ
−２６８ＴＰ４０９材（１３Ｃｒ−Ｔｉ材）等が高温水
環境材として有望であるとされるよ５になり、実用化へ
向けての検討が一段と進んできたが、それでも上記鋼材
を含めたフェライト系ステンレス鋼は、 ■ 耐全面腐食性がオーステナイト系ステンレス鋼より
も劣り、特に微量のＣＩ−イオンを含む高温水に対して
全面腐食量が高い、 ■ 高温水中における耐応力腐食割れ特性はオーステナ
イト系ステンレス鋼よりも高いが、安定化元素が不足し
ている場合にはそれでも粒界応力腐食割れの危険を完全
に拭うことができない。
フェライト系ステンレス鋼の中でモ特にＡＳＭＥ規格の
ＸＭ−８材（１８Ｃｒ−Ｔｉ材）やＡ８ＴＭ規格の５Ａ
−２６８ＴＰ４０９材（１３Ｃｒ−Ｔｉ材）等が高温水
環境材として有望であるとされるよ５になり、実用化へ
向けての検討が一段と進んできたが、それでも上記鋼材
を含めたフェライト系ステンレス鋼は、 ■ 耐全面腐食性がオーステナイト系ステンレス鋼より
も劣り、特に微量のＣＩ−イオンを含む高温水に対して
全面腐食量が高い、 ■ 高温水中における耐応力腐食割れ特性はオーステナ
イト系ステンレス鋼よりも高いが、安定化元素が不足し
ている場合にはそれでも粒界応力腐食割れの危険を完全
に拭うことができない。
■ ４７５℃脆性、低温脆性、或いは溶接時の脆性等、
フェライト系ステンレス鋼特有の脆性を有する、 等の問題を抱えており、その解決策が模索されているの
が現状であった。
フェライト系ステンレス鋼特有の脆性を有する、 等の問題を抱えており、その解決策が模索されているの
が現状であった。
〈発明の目的〉
この発明の目的とするところは、フェライト系ステンレ
ス鋼が有している上述のような問題点を解消し、高温水
環境においても優れた耐食性を示すフェライト系ステン
レス鋼材をコスト安く提供することにあり、該目的を達
成すべく行った本発明者等の研究によって、以下に示さ
れる如き知見が得られたのである。
ス鋼が有している上述のような問題点を解消し、高温水
環境においても優れた耐食性を示すフェライト系ステン
レス鋼材をコスト安く提供することにあり、該目的を達
成すべく行った本発明者等の研究によって、以下に示さ
れる如き知見が得られたのである。
く知見事項〉
（ａ） フェライト系ステンレス鋼の高温水中での応力
腐食割れ性能を左右する大きな要因の１つに鋼中の安定
化元素（ＣやＮを固定して安定化するＴｉ、Ｎｂ等）含
有量があり、この安定化元素の含有量を十分に高めるこ
とによって耐応力腐食割れ性が一段と改善されること。
腐食割れ性能を左右する大きな要因の１つに鋼中の安定
化元素（ＣやＮを固定して安定化するＴｉ、Ｎｂ等）含
有量があり、この安定化元素の含有量を十分に高めるこ
とによって耐応力腐食割れ性が一段と改善されること。
（ｂ） 鋼中のＣ及びＮ量を極力抑制するとともに、安
定化元素であるＴｉの含有量をも所定値以下に調整すれ
ば、靭性の良好なフェライト系ステンレス鋼が得られる
こと。
定化元素であるＴｉの含有量をも所定値以下に調整すれ
ば、靭性の良好なフェライト系ステンレス鋼が得られる
こと。
（ｃｌ 上記のように成分調整したフェライト系ステン
レス鋼に光輝焼鈍を施すと、ステンレス鋼表面にＳ ｉ
＋ Ｃｒ及びＴｉを含む酸化物被覆膜が形成されて高
温水中での耐全面腐食性能が大幅忙改善されること。
レス鋼に光輝焼鈍を施すと、ステンレス鋼表面にＳ ｉ
＋ Ｃｒ及びＴｉを含む酸化物被覆膜が形成されて高
温水中での耐全面腐食性能が大幅忙改善されること。
〈発明の構成〉
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって
、 フェライト系ステンレス［ｔ）ｋ、 Ｓｉ：０．０１〜５．００％（以下、成分割合を表わす
チは重量％とする）。
、 フェライト系ステンレス［ｔ）ｋ、 Ｓｉ：０．０１〜５．００％（以下、成分割合を表わす
チは重量％とする）。
Ｍｎ： ０．０１〜２．００ ％。
Ｃｒ：１２〜２０チ。
Ｔｉ： ２０ （Ｃ（％）＋Ｎ（［）〜０．８５９ｂ。
残部二Ｆｅ及び不純物
から成るとともに、不純物中のＣ，Ｎｉ、 ｐｅ ｓ及
びＮの含有量が、それぞれ、 Ｃ：０．０２％以下。
びＮの含有量が、それぞれ、 Ｃ：０．０２％以下。
Ｎｉ ： ０．５ ％以下。
Ｐ：０．０３悌以下。
Ｓ：０．０３−以下。
Ｃ十Ｎ：０．０２５％以下
の範囲内である成分組成とし、かつ、表面に、厚さ：３
００Ａ〜２μの光輝焼鈍処理によるＳｉ、 Ｃｒ及びＴ
ｉを含む酸化物被覆膜を備えしめることによって、その
耐食性を格段に向上させるとともに靭性をも改善した点
、 Ｋ特徴を有するものである。
００Ａ〜２μの光輝焼鈍処理によるＳｉ、 Ｃｒ及びＴ
ｉを含む酸化物被覆膜を備えしめることによって、その
耐食性を格段に向上させるとともに靭性をも改善した点
、 Ｋ特徴を有するものである。
つぎに、この発明のフェライト系ステンレス鋼材におい
て、その化学成分組成を上記のように限定した理由を説
明する。
て、その化学成分組成を上記のように限定した理由を説
明する。
ａ） ５ｉ
Ｓｉ成分には、鋼の脱酸作用、並びに光輝焼鈍の際、Ｃ
ｒ及びＴｉとともに耐食性に優れた酸化物皮膜を鋼材表
面に形成する作用があるが、その含有量が０．０１％未
満では前記作用に十分な効果を得ることができず、一方
ｓ、 ｏ Ｏ％を越えて含有させると鋼材の加工性が劣
化するよう罠なることから、その含有Ｉを０．０１〜５
．００９６と定めた。
ｒ及びＴｉとともに耐食性に優れた酸化物皮膜を鋼材表
面に形成する作用があるが、その含有量が０．０１％未
満では前記作用に十分な効果を得ることができず、一方
ｓ、 ｏ Ｏ％を越えて含有させると鋼材の加工性が劣
化するよう罠なることから、その含有Ｉを０．０１〜５
．００９６と定めた。
ｂ） Ｍｎ
Ｍｎ成分には、鋼の脱硫・脱酸作用及び熱間加工性改善
作用があるが、その含有量が０．０１−未満では前記作
用に所望の効果を得ることができず１、一方２．０Ｏ１
を越えて含有させてもより以上の向上効果が得られない
ことから、その含有量を０．０１〜２．００チと定めた
。
作用があるが、その含有量が０．０１−未満では前記作
用に所望の効果を得ることができず１、一方２．０Ｏ１
を越えて含有させてもより以上の向上効果が得られない
ことから、その含有量を０．０１〜２．００チと定めた
。
ｃ） Ｃｒ
Ｃｒ成分は、本発明鋼材の基本的な耐食性を決定する重
要な元素であり、その含有量が１２チ未満では光輝焼鈍
処理面の耐食性改善効果が十分でないばかりか、ステン
レス鋼としての耐食性が発揮されない。一方、２０％を
越えて含有させると、加工性が劣化するばかりでなく、
光輝焼鈍処理を施す必要性がなくなり、工業的な利益を
得ることができないので、Ｃｒの含有量を１２〜２０チ
と定めた。
要な元素であり、その含有量が１２チ未満では光輝焼鈍
処理面の耐食性改善効果が十分でないばかりか、ステン
レス鋼としての耐食性が発揮されない。一方、２０％を
越えて含有させると、加工性が劣化するばかりでなく、
光輝焼鈍処理を施す必要性がなくなり、工業的な利益を
得ることができないので、Ｃｒの含有量を１２〜２０チ
と定めた。
ｄ） ’ｌ’ｉ
Ｔｉ成分には、鋼中のＣ及びＮを安定化して耐応力腐食
割れ性を向上する作用があり、またＳｉ及びＣｒととも
に耐食性に優れた酸化物皮膜を鋼材表面に形成する作用
をも有しているが、その含有量が２０（Ｃ（チ）＋Ｎ（
％））チな下回ると前記作用に所望の効果が得られず、
一方、０．８５％を越えて含有させると鋼の靭性を劣化
するようＫなることから、Ｔ１含有量を２０（Ｃ（チ）
＋Ｎ（チ））〜０．８５−と定めた 第１図は、１３Ｃｒ−Ｔｉ系フェライトステンレス鋼と
１８０ｒ −Ｔｉ系フェライトステンレス鋼について、
鋼中の（Ｃ＋Ｎ ）景に対するＴｉ量の割合と高温水（
２４０℃、 Ｃ１−濃度：５ｐｐｍ）中での応力腐食割
れとの関係を示すグラフであるが、第１図力らも、Ｔｉ
含有Ｊ１２０ （Ｃ（５６） ＋Ｎ （％） ）の値以
上とした場合にフェライト系ステンレス鋼の耐応力腐食
割れ性が著しく向上することが明らかである。
割れ性を向上する作用があり、またＳｉ及びＣｒととも
に耐食性に優れた酸化物皮膜を鋼材表面に形成する作用
をも有しているが、その含有量が２０（Ｃ（チ）＋Ｎ（
％））チな下回ると前記作用に所望の効果が得られず、
一方、０．８５％を越えて含有させると鋼の靭性を劣化
するようＫなることから、Ｔ１含有量を２０（Ｃ（チ）
＋Ｎ（チ））〜０．８５−と定めた 第１図は、１３Ｃｒ−Ｔｉ系フェライトステンレス鋼と
１８０ｒ −Ｔｉ系フェライトステンレス鋼について、
鋼中の（Ｃ＋Ｎ ）景に対するＴｉ量の割合と高温水（
２４０℃、 Ｃ１−濃度：５ｐｐｍ）中での応力腐食割
れとの関係を示すグラフであるが、第１図力らも、Ｔｉ
含有Ｊ１２０ （Ｃ（５６） ＋Ｎ （％） ）の値以
上とした場合にフェライト系ステンレス鋼の耐応力腐食
割れ性が著しく向上することが明らかである。
そして、鋼材の靭性の面からみれば、望ましくはＴｉ含
有量を（１０（Ｃ（９Ｇ）十Ｎ（チ））＋０．６）−以
下に調整するのが良い。即ち、第２図は、１８Ｃｒ−Ｔ
ｉ系フェライトステンレス鋼におけるシャルピー衝撃値
に及ぼす（Ｃ＋Ｎ）含有量とＴｉ含有量の影響を示すグ
ラフであるが、この第２図も、好ましくはＴｉ含有量を
（１０（Ｃ（９６）＋Ｎ（％） ＋ ０．６ ：１チ以
下に調整した方が良いことを明示している。
有量を（１０（Ｃ（９Ｇ）十Ｎ（チ））＋０．６）−以
下に調整するのが良い。即ち、第２図は、１８Ｃｒ−Ｔ
ｉ系フェライトステンレス鋼におけるシャルピー衝撃値
に及ぼす（Ｃ＋Ｎ）含有量とＴｉ含有量の影響を示すグ
ラフであるが、この第２図も、好ましくはＴｉ含有量を
（１０（Ｃ（９６）＋Ｎ（％） ＋ ０．６ ：１チ以
下に調整した方が良いことを明示している。
ｅ） Ｃ
Ｃは、鋼の靭性及び耐応力腐食割れ性を低下する有害元
素であるので、その含有量は低いほど好ましいが、０．
０２−以下の含有量では上記悪影響が顕著でないことか
ら、Ｃ含有量を０．０２Ｓ以下′と定めた。
素であるので、その含有量は低いほど好ましいが、０．
０２−以下の含有量では上記悪影響が顕著でないことか
ら、Ｃ含有量を０．０２Ｓ以下′と定めた。
ｆ） Ｎｉ
Ｎ１は、Ｃｌｌ−含有水中の耐応力腐食割れ性を劣化さ
せる有害元素であるので、その含有量は低いほど好まし
い元素であるが、０．５チ以下の含有量では上記悪影響
が顕著でないことから、Ｎｉ含有量を０．５％以下と定
めた。
せる有害元素であるので、その含有量は低いほど好まし
い元素であるが、０．５チ以下の含有量では上記悪影響
が顕著でないことから、Ｎｉ含有量を０．５％以下と定
めた。
ｇ） Ｐ、及びＳ
Ｐ及びＳは、鋼の耐食性に悪影響を及ぼす有害元素であ
るが、その含有量がそれぞれ０．０３ｑｂ以下では上記
悪影響が顕著でないことから、Ｐ及びＳ含有量をそれぞ
れ０．０３％以下と定めた。
るが、その含有量がそれぞれ０．０３ｑｂ以下では上記
悪影響が顕著でないことから、Ｐ及びＳ含有量をそれぞ
れ０．０３％以下と定めた。
ｈ）Ｃ＋Ｎ
鋼中のＮも、Ｃと同様に鋼の靭性及び耐応力腐食割れ性
を低下する有害元素であるので低いほど好ましいもので
あるが、特Ｋ（Ｃ＋Ｎ）の含有量が０．０２５％を越え
ると、鋼の靭性劣化が著しくなることから、（Ｃ＋Ｎ）
量を０．０２５％以下と定めた。
を低下する有害元素であるので低いほど好ましいもので
あるが、特Ｋ（Ｃ＋Ｎ）の含有量が０．０２５％を越え
ると、鋼の靭性劣化が著しくなることから、（Ｃ＋Ｎ）
量を０．０２５％以下と定めた。
なお、この発明のフェライト系ステンレス鋼材は、耐全
面腐食性を改善するために光輝焼鈍炉で焼鈍を行って表
面［Ｓｉ、 Ｃｒ及びＴｉ含有酸化物被覆膜を形成せし
めたものであるが、その光輝焼鈍条件は、 炉内雰囲気：ＡＸガスやＤＸガス等の還元性ガス雰囲気
。
面腐食性を改善するために光輝焼鈍炉で焼鈍を行って表
面［Ｓｉ、 Ｃｒ及びＴｉ含有酸化物被覆膜を形成せし
めたものであるが、その光輝焼鈍条件は、 炉内雰囲気：ＡＸガスやＤＸガス等の還元性ガス雰囲気
。
炉内露点温度：１０〜−４０℃。
炉内温度ニア５０〜９５０℃
を採用するのが良い。なぜなら、炉内露点温度が１０℃
を越えると鋼材表面ＫＦｅを含有する酸化物被覆膜が形
成されて耐食性が劣化し、また炉内露点温度が一４０℃
より低いとＣｒを含有する被覆膜が形成されなくなって
耐食性が不十分になるためであり、炉内露点温度が１０
〜−４０℃であれば、５１０２− ＴｌＯ２，Ｃｒ２Ｏ
３を含む高耐食性被覆膜の形成、が安定してなされるか
らである。そして、該被覆膜形成のための炉内温度が９
５０℃以上になるとフェライト系ステンレス鋼の粒度が
粗となって耐粒界応力腐食割れ性が劣化することとなり
、一方、炉内温度が７５０℃未満では焼鈍の目的である
溶体化及び再結晶化が不十分となるのである。
を越えると鋼材表面ＫＦｅを含有する酸化物被覆膜が形
成されて耐食性が劣化し、また炉内露点温度が一４０℃
より低いとＣｒを含有する被覆膜が形成されなくなって
耐食性が不十分になるためであり、炉内露点温度が１０
〜−４０℃であれば、５１０２− ＴｌＯ２，Ｃｒ２Ｏ
３を含む高耐食性被覆膜の形成、が安定してなされるか
らである。そして、該被覆膜形成のための炉内温度が９
５０℃以上になるとフェライト系ステンレス鋼の粒度が
粗となって耐粒界応力腐食割れ性が劣化することとなり
、一方、炉内温度が７５０℃未満では焼鈍の目的である
溶体化及び再結晶化が不十分となるのである。
ところで、鋼材の表面に形成させる被覆膜の厚さは３０
０Ａ〜２μの範囲とする必要がある。なぜなら被覆膜の
厚さが３００Ｘ未満であると防食効果はあるものの高温
水中では不十分であり、一方２戸を越えると反覆膜中に
割えを生じ易くなって耐食性を劣化する恐れがでてくる
からである。
０Ａ〜２μの範囲とする必要がある。なぜなら被覆膜の
厚さが３００Ｘ未満であると防食効果はあるものの高温
水中では不十分であり、一方２戸を越えると反覆膜中に
割えを生じ易くなって耐食性を劣化する恐れがでてくる
からである。
第３図は、１３Ｃｒ−Ｔｉ系フェライトステンレス鋼と
１８０ｒ−Ｔｉ系フェライトステンレス鋼について、表
面に光輝焼鈍被覆膜を設けたもの（１３Ｃｒ−Ｔｉ系鋼
にライては５１００Ｘ厚、１８Ｃｒ−Ｔｉ系鋼について
は３５００Ｘ厚）と被覆膜なしのものの、高温水（Ｃ／
−濃度：５ｐｐｍ）中での耐全面腐食性能を比較したグ
ラフであるが、第３図からも、光輝焼鈍被覆膜の形成に
よって高温水での耐全面腐食性が格段に向上することが
明らかである。
１８０ｒ−Ｔｉ系フェライトステンレス鋼について、表
面に光輝焼鈍被覆膜を設けたもの（１３Ｃｒ−Ｔｉ系鋼
にライては５１００Ｘ厚、１８Ｃｒ−Ｔｉ系鋼について
は３５００Ｘ厚）と被覆膜なしのものの、高温水（Ｃ／
−濃度：５ｐｐｍ）中での耐全面腐食性能を比較したグ
ラフであるが、第３図からも、光輝焼鈍被覆膜の形成に
よって高温水での耐全面腐食性が格段に向上することが
明らかである。
次いで、この発明を実施例により比較例と対比しながら
説與する。
説與する。
〈実施例〉
まず１通常の溶解・圧延法によって、第１表に示される
ような成分組成の鋼板１４種類を製造した。
ような成分組成の鋼板１４種類を製造した。
次いで、これら各鋼板から、寸法：２ｔＸ１０ｖ Ｘ
７５１の試験片を切り出し、炉内雰囲気ニブタン分解ガ
ス（ＤＸガス）又は水素ガス、炉内温度二り５０℃、炉
内露点ニー１０℃（但し鋼材１゜は−６０℃、鋼材１１
は３０℃とした）、保持時間８３０分の条件での光輝焼
鈍処理を施し、その表面に、同じく第１表に示したよ５
な膜厚の、ｓｉ。
７５１の試験片を切り出し、炉内雰囲気ニブタン分解ガ
ス（ＤＸガス）又は水素ガス、炉内温度二り５０℃、炉
内露点ニー１０℃（但し鋼材１゜は−６０℃、鋼材１１
は３０℃とした）、保持時間８３０分の条件での光輝焼
鈍処理を施し、その表面に、同じく第１表に示したよ５
な膜厚の、ｓｉ。
Ｃｒ及びＴｉを主体とする酸化物被樟膜を形成した後水
冷し、供試材とした。
冷し、供試材とした。
このようにして得られた供試材は、１３５０℃の温度に
加熱して１秒間保持すると貫う熱処理を施しく溶接熱影
響部を想定したもの）、これを２枚重ねてダブルＵベン
ド試験片を作成した後、高温水（ＣＡ’−イオン濃度：
５ｐｐｍ、温度：２４０℃、非脱気）中で応力腐食割れ
試験を行った。
加熱して１秒間保持すると貫う熱処理を施しく溶接熱影
響部を想定したもの）、これを２枚重ねてダブルＵベン
ド試験片を作成した後、高温水（ＣＡ’−イオン濃度：
５ｐｐｍ、温度：２４０℃、非脱気）中で応力腐食割れ
試験を行った。
なお、この試験条件は、運転異常時のＣ／−イオンの混
入（コンデンサー等よりの海水リーク）を考慮した条件
である。そして、浸漬時間は２週間であった。
入（コンデンサー等よりの海水リーク）を考慮した条件
である。そして、浸漬時間は２週間であった。
一方、これとは別に、供試材の全面腐食試験をも実施し
た。
た。
全面腐食試験は、ｍＪ記供試材をそのまま応力を付加す
ることなく同温水（純水、温度：２７０℃。
ることなく同温水（純水、温度：２７０℃。
脱気したもの）に浸漬する方法によった。
これらの試験結果を第２表に示した（なお、第１図は第
１表中の鋼材１〜６．１２及び１４の応力腐食割れ試、
験結果をグラフ化したものであり、第３図は第１表中の
鋼材１及び４、並びにこれと同一成分組成の表面研磨材
の全面腐食割れ試験結果をグラフ化したものである）。
１表中の鋼材１〜６．１２及び１４の応力腐食割れ試、
験結果をグラフ化したものであり、第３図は第１表中の
鋼材１及び４、並びにこれと同一成分組成の表面研磨材
の全面腐食割れ試験結果をグラフ化したものである）。
これらの試験結果から、本発明フェライト系ステンレス
鋼材は優れた耐応力腐食割れ性を示すのに対して、Ｔｉ
の含有量が２０（Ｃ＋Ｎ）チよりも低いフェライト系ス
テンレス鋼では粒界応力腐食割れを発生することが確認
された（この場合、焼鈍雰囲気を水素ガス雰囲気とした
ものも同様の結果を示した）。
鋼材は優れた耐応力腐食割れ性を示すのに対して、Ｔｉ
の含有量が２０（Ｃ＋Ｎ）チよりも低いフェライト系ス
テンレス鋼では粒界応力腐食割れを発生することが確認
された（この場合、焼鈍雰囲気を水素ガス雰囲気とした
ものも同様の結果を示した）。
また、第２表中の「研磨材」とは、熱処理の後表面研磨
を施したものを指すが、このような光輝焼鈍による酸化
被恍膜を有しないものと、光輝焼鈍によって酸化被作膜
を形成したものとの耐全面腐食性を比較した場合、被覆
処理材は被覆蝕のないもの罠比して１０倍以上耐全面腐
食性に優っていることも、第２表に示される結果から明
白である。
を施したものを指すが、このような光輝焼鈍による酸化
被恍膜を有しないものと、光輝焼鈍によって酸化被作膜
を形成したものとの耐全面腐食性を比較した場合、被覆
処理材は被覆蝕のないもの罠比して１０倍以上耐全面腐
食性に優っていることも、第２表に示される結果から明
白である。
ところで、銅材１０はＤＸＸガス点点ニー６０℃光輝焼
鈍処理したものであるが、この場合は破榎膜中のＣｒ２
Ｏ３が栖めて少なく、また破櫨膜自体の形成も極くわず
かであるので耐全面居食性がそれほど十分ではなく、一
方、鋼材１１はＤＸガス露点：３０℃で光輝焼鈍処理し
たものであり、反覆膜厚さが厚く、しかもＦｅの酸化物
が多量にまざっているものであるが、この場合には高温
水中への浸漬時間の増加とともに腐食量が増大する傾向
にあるので、やはり耐全面腐食性能がそれほど十分とは
言えない。このように、ＤＸガス雰囲気中で被覆膜形成
光輝焼鈍を行う際にはその露点を調整することが肝要で
あり、前述したように、露点を１０〜−４０℃の範囲と
することが好ましい。
鈍処理したものであるが、この場合は破榎膜中のＣｒ２
Ｏ３が栖めて少なく、また破櫨膜自体の形成も極くわず
かであるので耐全面居食性がそれほど十分ではなく、一
方、鋼材１１はＤＸガス露点：３０℃で光輝焼鈍処理し
たものであり、反覆膜厚さが厚く、しかもＦｅの酸化物
が多量にまざっているものであるが、この場合には高温
水中への浸漬時間の増加とともに腐食量が増大する傾向
にあるので、やはり耐全面腐食性能がそれほど十分とは
言えない。このように、ＤＸガス雰囲気中で被覆膜形成
光輝焼鈍を行う際にはその露点を調整することが肝要で
あり、前述したように、露点を１０〜−４０℃の範囲と
することが好ましい。
く総括的な効果〉
上述のように、この発明によれば、高温水環境中におい
て優れた耐食性を示すフェライト系ステンレス鋼材を実
現することができ、優れた性能を有する熱交換器チュー
ブ類をコスト安く提供することが可能になるなど、産業
上有用な効果がもたらされるのである。
て優れた耐食性を示すフェライト系ステンレス鋼材を実
現することができ、優れた性能を有する熱交換器チュー
ブ類をコスト安く提供することが可能になるなど、産業
上有用な効果がもたらされるのである。
４、図面の筒車なｉす、 １．ｊｌ
第１図は鋼中の（Ｃ＋ Ｎ ） 晴に対するＴｉ量の割
合と高温水中での応力腐食割れとの関係を示すグラフ、
第２図は鋼の％ｚｊ性に及ばず（Ｃ＋Ｎ ）量とＴｉ量
の影響を示すグラフ、第３図は高温水中での鋼の全面腐
食量の経時変化を示すグラフである。
合と高温水中での応力腐食割れとの関係を示すグラフ、
第２図は鋼の％ｚｊ性に及ばず（Ｃ＋Ｎ ）量とＴｉ量
の影響を示すグラフ、第３図は高温水中での鋼の全面腐
食量の経時変化を示すグラフである。
出願人 住友金属工業株式会社
代理人 富 １）和 夫 ほか１名
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量割合にて、 Ｓｉ： ０．０１〜５．００チ。 Ｍｎ： ｏ、ｏ １〜２．００ ｓ。 Ｃｒ：１２〜２ｏＩ Ｔｉ：２０（Ｃ（％）＋Ｎ（チ））〜０．８５％。 残部ａ ｐｅ及び不純物 から成るとともに、不純物中のｃ、 Ｎｉ、ｐ、ｓ及び
Ｎの含有量が、それぞれ、 Ｃ：０．０２−以下。 Ｎｔ ： ０．５−以下。 Ｐ：０．０３−以下。 Ｓ：０．０３−以下。 Ｃ十Ｎ：０．０２５−以下 の範囲内である成分組成を有し、かつ、表面に、厚さ：
３００Ａ〜２μの光輝焼鈍処理によるＳｉ。 Ｃｒ及びＴｉを含む酸化物被覆膜を備えていることを特
徴とする、耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼材
。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8555384A JPS60230962A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 耐食性に優れたフエライト系ステンレス鋼材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8555384A JPS60230962A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 耐食性に優れたフエライト系ステンレス鋼材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60230962A true JPS60230962A (ja) | 1985-11-16 |
| JPS648694B2 JPS648694B2 (ja) | 1989-02-15 |
Family
ID=13862020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8555384A Granted JPS60230962A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 耐食性に優れたフエライト系ステンレス鋼材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60230962A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6311618A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-19 | Kawasaki Steel Corp | 自転車リム用フエライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
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Families Citing this family (2)
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Citations (1)
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-
1984
- 1984-04-27 JP JP8555384A patent/JPS60230962A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5711385A (en) * | 1980-06-24 | 1982-01-21 | Tokyo Shibaura Electric Co | Display unit |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS648694B2 (ja) | 1989-02-15 |
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