JPH10225642A - 内燃機関の排ガス浄化触媒 - Google Patents

内燃機関の排ガス浄化触媒

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JPH10225642A
JPH10225642A JP9030043A JP3004397A JPH10225642A JP H10225642 A JPH10225642 A JP H10225642A JP 9030043 A JP9030043 A JP 9030043A JP 3004397 A JP3004397 A JP 3004397A JP H10225642 A JPH10225642 A JP H10225642A
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JP
Japan
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catalyst
substrate
honeycomb
exhaust gas
reduced
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Pending
Application number
JP9030043A
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English (en)
Inventor
Osamu Kuroda
黒田  修
Toshio Ogawa
敏雄 小川
Hidehiro Iizuka
秀宏 飯塚
Ryota Doi
良太 土井
Hiroshi Hanaoka
博史 花岡
Hisao Yamashita
寿生 山下
Yuichi Kitahara
雄一 北原
Toshio Manaka
敏雄 間中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関起動時に排出される排ガス中の有害物
質を浄化するにあたり急速に活性化することができる前
触媒等の排ガス浄化触媒、およびこれを用いた排ガス浄
化方法を提供する。 【解決手段】排ガス浄化触媒の触媒基体および多孔質担
体を主体とする触媒構成成分に対し疎水性を高める処理
および/または水が吸収される細孔の容積を減じる処理
を行うことにより水保持能力の低減を行った触媒および
これを用いた排ガス浄化方法。疎水性を高める材料とし
てMgO,Al23,TiO2 ,SiO2 ,SiCを用
いた触媒。MgO,Al23,TiO2 ,SiO2 ,S
iC,CeO2 ,La23等の希土類金属酸化物,Sr
O,BaO等のアルカリ金属酸化物および塩,Cr
23,MnO2 ,Fe23等の遷移金属酸化物もしくは
塩、これらの混合物,複合物で細孔の容積を減じた触
媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排ガス浄
化触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関から排出される排ガ
スに含まれる、一酸化炭素(以下CO),炭化水素(以下
HC),窒素酸化物(以下NO)は大気汚染物質として
人体に悪影響をおよぼす他、植物の生育を妨害する等の
問題をもたらす。そこで、従来よりこれらの排出量低減
には多大の努力が払われ、内燃機関の構造や燃焼条件な
どの改良を通じて生成量を低減する方法、および内燃機
関から排出された排ガスを触媒等で浄化する後処理方法
の両面から技術開発が進められ、着実な成果を挙げてき
ている。また、より一層の排ガスのクリーン化を目指し
て、絶え間ない努力が続けられている。本発明は、これ
ら一連の排ガス浄化技術に関連し、特に内燃機関起動直
後に排出される一酸化炭素,炭化水素,窒素酸化物等の
有害成分の浄化に適した触媒およびこれを用いた排ガス
浄化方法に係わる。
【0003】触媒方式は従来より内燃機関の排ガス浄化
に、特に自動車のガソリンエンジン排ガスの浄化に適用
され有効に機能している。この方法は、一般には、自動
車の床下に設けた触媒(床下触媒)に排ガスを導き、触
媒の作用でCOとHCを酸化、NOを還元することによ
りこれらの成分を無害化するものである。しかし、触媒
が有効に機能するには所定値以上の温度が必要であり、
エンジン起動時においては触媒がこの温度に達するまで
は触媒の機能を十分に引き出すことができない。そこ
で、触媒の機能を速やかに引き出すために床下よりエン
ジンに近い位置に触媒を置く方法(床下触媒に対して前
触媒と称されたり、排気マニホールド近くに置かれるた
めマニホールド触媒と称される。)が提案されている。
この方法では床下触媒に比べて明らかに昇温速度が早く
起動時の排ガス浄化を床下触媒より効果的に行うことが
できる。しかし本法とて年々強化される排ガス規制に対
してオールマイティではなく、更に効果的な技術の開発
が望まれる。そこで前触媒を急速に加熱する方法とし
て、ステンレス鋼板等の導電性材料に触媒成分を担持し
これに通電して触媒を加熱する方法いわゆる電気触媒法
(例えば、特開昭53−95417 号公報)が提案されてい
る。本法は前触媒を急速に活性化させるという機能を十
分に保有しているが、消費電力が大きくなり、実用性に
欠ける面がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来の
方法の問題点に鑑みなされたもので、内燃機関起動時に
排出される排ガス中の有害物質を浄化するにあたり、急
速に活性化することができる前触媒等の排ガス浄化触媒
およびこれを用いた排ガス浄化方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下の各
方法で達成することができる。
【0006】本発明者は、エンジン起動時における触媒
の昇温過程について種々検討を加えた結果触媒に含まれ
る水が触媒の昇温を著しく遅延させていることを見出し
た。触媒が水を含んでいる場合、当然のこととして触媒
温度をその作動温度である250−300℃まで昇温さ
せるための水を蒸発させることが必要で大量の蒸発潜熱
が必要となる。触媒昇温過程の触媒温度を観察すると触
媒温度は一定の傾向で上昇するのではなく、100℃近
くで昇温が停滞しており、その結果水の蒸発潜熱で昇温
が遅延していることが明らかである。水の由来は大略以
下の二種に分類できる。一種は、エンジン停止時に吸収
される水である。エンジン停止時に排気ダクト内に残留
した排ガス中の水蒸気はやがて冷却されて水となりその
一部は触媒に吸収される。もう一種は、エンジン起動時
に吸収される水である。エンジン起動直後に排出される
排ガスは常温の排気ダクトと接触して冷却され水分が凝
結し液滴となる。この液滴は排ガス流に乗り後方に流れ
て触媒に到達し一部が吸収される。時間の経過とともに
排気ダクトはエンジンに近い方から温度が上昇し水の凝
縮帯はエンジンから遠ざかりやがて触媒に達するが、こ
の間も生成液滴の触媒への吸収が継続される。量的に
は、このエンジン起動時に吸収される水の量が多い。
【0007】本発明の最大の特徴は、触媒に対して触媒
の水保持能力を低減させる処理を行い、蒸発潜熱として
消費される熱量を低減して、速やかな昇温を促すことに
ある。
【0008】触媒は、一般に、触媒を排ガスの浄化に適
した形状に保つための基体上に触媒成分を担持し排ガス
の浄化に供される。触媒成分は、触媒活性成分を高度に
分散して活性を高め同時に熱的安定性を高めるための耐
熱性多孔質担体上に担持される。
【0009】触媒基体は、自動車触媒に多用されるモノ
リス触媒では、コージィエライト(2Al23・5Si
2 ・2MgO)製の単位断面積あたりに多数の貫通流
路(セル)を持ついわゆるハニカム状基体が多用され
る。また、アルミニウムチタネートやジルコン系材料の
適用も可能である。コージィエライト製ハニカム基体の
水吸収特性は、正方形のセルを一平方インチあたり40
0持つ(400セル/in2)ハニカムの場合嵩比重は約4
50g/L弱であり、約90gの水を保持することがで
きる。水90gの蒸発には219k jouleの熱量が必要
となる。
【0010】触媒成分で、その重量あるいは体積の大部
分を占めるのは耐熱性多孔質担体である。したがって触
媒成分の水保持量を支配するのは耐熱性多孔質担体であ
る。耐熱性多孔質担体には各種アルミナが多用される、
シリカ,チタニア,ジルコニアあるいはこれらの複合酸
化物も適用される。アルミナ製多孔質担体を例とする
と、アルミナ担体は触媒基体1Lあたり150g程度担
持されるのが通例であり、アルミナ担体の吸水率は50
Wt%前後であることから触媒1Lは75g前後の水を
吸収することができる。この量は触媒基体の場合に匹敵
する量である。
【0011】したがって、触媒の基体および触媒活性成
分の水保持能力を低減させることは、触媒の昇温速度を
速めるにあたって有効である。
【0012】本発明は触媒の基体および触媒活性成分の
少なくとも一方に水保持能力を低減させる処理を行うこ
とを特徴とする。
【0013】触媒の水保持能力を低減させることは、触
媒基体および多孔質担体を主体とする触媒成分の疎水性
を高めることにより達成できる。また、水が保持される
細孔の容積を減じることによっても達成できる。
【0014】本発明は、触媒基体および多孔質担体を主
体とする触媒成分の疎水性を高める処理および/または
水が保持される細孔の容積を減じることを特徴とする。
【0015】疎水性を高める処理は、処理対象より疎水
性の高い材料で表面を被覆することにより達成できる。
本発明の目的に一致する耐熱性を有する被覆剤としてS
iC,SiO2 ,TiO2 ,Al23,MgO等が適用
できる。これらの疎水性は、結晶構造,比表面積,熱処
理温度等によっても変化するが、大略記載の順序であ
る。したがって、これらから触媒基体および多孔質担体
それぞれに対してより疎水性の高い材料を選ぶことによ
って水保持能力を低減させることができる。
【0016】疎水性の高い材料で表面を被覆する方法と
して、水溶液あるいはその変形としての非水溶液から担
持する方法,気相から被覆する方法が適用できる。液相
から被覆する方法として被覆材料もしくはその前駆体を
含む溶液を含浸,浸漬,噴霧する方法,前駆体溶液に浸
漬後沈殿剤を加えて担体上に有効成分を沈着させる方法
が適用できる。気相から被覆する方法では、蒸気圧の高
い材料を気相から沈着させるあるいは気相で分解等の反
応を行わせて沈着させる方法が適用できる。尚、必要に
応じて、乾燥,焼成,洗浄が行われることは言うまでも
ない。
【0017】水吸収能を有する細孔の容積を減じる処理
については、耐熱性材料を細孔内に満たすことにより達
成できる。本発明の目的に一致する材料は疎水性を高め
る材料に加え、CeO2 ,La23等の希土類金属酸化
物,SrO,BaO等のアルカリ金属酸化物,Cr
23,MnO2 ,Fe23等の遷移金属酸化物等が適用
できる。本法の場合、特に液相から細孔を満たしたり細
孔入り口を封じたりする方法が有効で、含浸法,浸漬法
が好適に実施できる。
【0018】本発明における触媒の基体は、コーディェ
ライト等のセラミックスに限定されることなく、金属等
の他材料を用いた基体も対象となる。金属材料により構
成される基体の場合水保持能力を低減する処理は耐熱性
多孔質担体を主対象に行う。また、本発明の触媒形状
は、モノリスタイプのハニカム状に限定されるものでは
なく、ペレット状等の他の形状についても好適に適用で
きる。
【0019】本発明の一実施態様を図1に示す。図1で
エンジン1の排ガス流路2のエンジン近くに本発明によ
る前触媒3が設けられ、その後流に主触媒4が設けられ
る。本態様では、前触媒3がエンジン起動後速やかに昇
温され排ガス浄化を始めるとともにその反応熱で主触媒
を昇温させることができる。その結果、エンジン起動後
に速やかに触媒を機能させる事ができ排ガスを効果的に
浄化できる。主触媒も本発明の方法の触媒である場合主
触媒の昇温がさらに早められさらに効果的に排ガスを浄
化できる。
【0020】本発明の他の実施例を図2に示す。図2で
エンジン1の排ガス流路2のエンジン直下に本発明によ
る触媒5が設けられその後流に前触媒3が設けられ、さ
らにその後流に主触媒4が設けられる。本例では、エン
ジン直下触媒5がエンジン起動後速やかに昇温され排ガ
ス浄化を始めるとともにその反応熱で前触媒続いて主触
媒を昇温させることができる。その結果、エンジン起動
後に速やかにすべての触媒を機能させる事ができ排ガス
を効果的に浄化できる。前触媒および主触媒も本発明の
方法の触媒である場合主触媒の昇温がさらに早められさ
らに効果的に排ガスを浄化できる。
【0021】本発明のさらに他の実施例を図3に示す。
本例は図1に示した前掲の例の変形例である。図3でエ
ンジン1の排ガス流路2のエンジン近くに本発明による
前触媒3が設けられ、その後流に主触媒4が設けられ
る。また、前触媒の上流に空気供給手段が設けられる。
本例では、排ガスに空気を添加することにより前触媒3
における燃焼速度が高められる結果、前触媒3および主
触媒4を急速に昇温させることができる。
【0022】本発明では、その思想の範囲内で、さらに
各種の変形があり、これらも本発明の範疇に属する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下具体的実施例を挙げて本発明
を詳細に説明する。
【0024】セラミック製ハニカム基体を使用した触媒
で、水保持能力をSiO2 で疎水性を高めることにより
水保持能力を低減した下記の触媒群を調製した。
【0025】<実施例触媒1>触媒基体および多孔質担
体の双方の水保持能力を低減した触媒を以下の手順で調
製した。
【0026】容積1L,セル数400セル/in2 ,セル
壁厚0.15mm ,開孔率78%のコーディェライト製ハ
ニカム基体を、γ−アルミナ粉末100重量部,ベーマ
イト20重量部,水150重量部,70wt%硝酸7重
量部を混合して調製したコーティング液に浸漬した後速
やかに引き上げた。セル内に閉塞した液をエアーブロー
して除去した後乾燥し、続いて450℃で1時間焼成し
た。この操作を繰り返しアルミナコーティング量150
g/Lのアルミナコーティングハニカム基体を得た。
【0027】アルミナコーティングハニカム基体をシリ
カゾル(固形分濃度20wt%;日産化学(株)製スノ
ーテックスN(商品名))に浸漬して引き上げた。セル
細孔を閉塞させた余分のシリカゾル溶液をエアーブロー
して取り除いた後乾燥、さらに600℃で1h焼成し
た。以上の操作を2度繰り返しSiO2 を53g/L−
ハニカム被覆した。
【0028】SiO2 被覆アルミナコーティングハニカ
ム基体を硝酸Ce水溶液に浸漬して引き上げ、セル内に
閉塞した液をエアーブローして除去した後乾燥、続いて
600℃で2h焼成してCeを担持した。同様に、ジニト
ロジアンミンPt硝酸水溶液と硝酸Pd水溶液と硝酸マ
グネシウム水溶液を用いPtとPdとMgをを担持し
た。
【0029】以上で2Mg−2.7Pt−6Pd−35
Ce/53SiO2−150Al23/基体のハニカム
状触媒を得た。ここで、触媒活性成分は触媒中での化学
形態に係わらず元素記号で表記(例えばMgはMgOと
して存在すると考えられるがMgと表記)、耐熱性多孔
質担体と水保持能低減材料は金属酸化物として表記し
た。元素記号あるいは分子式前の数値はそれぞれの表記
形態での担持量をg/L−ハニカム単位で表記したもの
である。またスラッシュ/より左記された成分は/より
右記された成分より後で担持されたことを示す。以下、
触媒組成は本方式で表示する。なお、各成分の担持量g
/L−ハニカムと略記することがある。また、基体につ
いては金属製基体を特にM基体と記してセラミクス製基
体と区別することがある。
【0030】<実施例触媒2>触媒基体および多孔質担
体の双方の水保持能力をSiO2 で疎水性を高めること
により低減した触媒を以下の手順で調製した。
【0031】実施例1と同仕様のハニカム基体に実施例
1と同方法でアルミナのコーティングを行い、アルミナ
コーティング量150g/Lのアルミナコーティングハ
ニカム基体を得た。
【0032】アルミナコーティングハニカム基体に実施
例1と同様の方法でCe,Pt,PdおよびMgを担持
した。
【0033】上記で得たハニカム状触媒にやはり実施例
1と同方法でSiO2 を被覆した。一連の操作によ55
SiO2/2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce−150Al
23/基体のハニカム状触媒を得た。
【0034】<実施例触媒3>ハニカム基体の水保持能
力をSiO2 で疎水性を高めることにより低減した触媒
を以下の手順で調製した。
【0035】実施例1と同仕様のハニカム基体をシリカ
ゾル溶液に浸漬し、気泡が発生しなくなるまで十分に液
を浸み込ませた後引き上げた。セル細孔を閉塞させた余
分のシリカゾル溶液をエアーブローして取り除いた後乾
燥、続いて600℃で1h焼成した。以上の操作を2度
繰り返しSiO2 を29g/L−ハニカム被覆した触媒
基体を得た。実施例1と同方法でアルミナのコーティン
グを行い、アルミナを150g/Lコーティングした。
さらに、該アルミナコーティングハニカム基体に実施例
1と同様の方法でCe,Pt,PdおよびMgを担持し
た。
【0036】一連の操作により2Mg−2.7Pt −6
Pd−35Ce−150Al23/29SiO2 /基体
のハニカム状触媒を得た。
【0037】<実施例触媒4>多孔質担体の水保持能力
をSiO2 で疎水性を高めることにより低減した触媒を
以下の手順で調製した。
【0038】γ−アルミナ粉末にシリカゾル溶液を加え
湿式混練してペースト状とした。これを乾燥続いて45
0℃で焼成した後ボールミルで粉砕し平均粒径を20μ
以下とした。以上で、SiO2 を16wt%含むγ−ア
ルミナを得た。続いて、実施例触媒1と同様の方法でア
ルミナコーティングハニカム基体を得た。さらに、アル
ミナコーティングハニカム基体に実施例1と同様の方法
でCe,Pt,PdおよびMgを担持した。
【0039】一連の操作により2Mg−2.7Pt−6
Pd−35Ce−(45SiO2−150Al23)/
基体のハニカム状触媒を得た。ここで( )内は湿式混
連法で相互に組み合わせたことを示す。
【0040】<実施例触媒5>触媒基体および多孔質担
体の双方の水保持能力をSiO2 で低減した触媒を以下
の手順で調製した。
【0041】実施例触媒3と同方法で、水保持能力をS
iO2 で低減したハニカム基体を得た。また、実施例触
媒4と同方法で、SiO2 含有アルミナを得た。実施例
触媒1と同方法で、ハニカム基体にSiO2 含有アルミ
ナをコーティングし、さらに実施例1と同方法でCe,
Pt,PdおよびMgを担持した。
【0042】一連の操作により2Mg−2.7Pt−6
Pd−35Ce−(24SiO2−150Al23)/
53SiO2 基体のハニカム状触媒を得た。
【0043】実施例触媒1―5における疎水性を高めて
水保持能力を低減する材料としてのSiO2 に代わりA
23を使用した下記の触媒群を調製した。
【0044】<実施例触媒6>触媒基体および多孔質担
体の双方の水保持能力をAl23で低減した触媒。
【0045】実施例触媒1におけるシリカゾルに代わり
アルミナゾル(固形分濃度20wt%;日産化学(株)製ア
ルミナゾル520(商品名))を使用して、2Mg−2.7
Pt−6Pd−35Ce/53Al23−150Al2
3/基体のハニカム状触媒を得た。
【0046】<実施例触媒7>触媒基体および多孔質担
体の双方の水保持能力をAl23で低減した触媒。
【0047】実施例触媒2におけるシリカゾルに代わり
アルミナゾルを使用して55Al23/2Mg−2.7P
t−6Pd−35Ce−150Al23 /基体のハニ
カム状触媒を得た。
【0048】<実施例触媒8>ハニカム基体の水保持能
力をAl23で低減した触媒。
【0049】実施例触媒3におけるシリカゾルに代わり
アルミナゾルを使用して2Mg−2.7Pt −6Pd−
35Ce−150Al23/29Al23/基体のハニ
カム状触媒を得た。
【0050】<実施例触媒9>多孔質担体の水保持能力
をSiO2 で低減した触媒。
【0051】実施例触媒4におけるシリカゾルに代わり
アルミナゾルを使用して2Mg−2.7Pt −6Pd−
35Ce−(24Al23−150Al23)/基体の
ハニカム状触媒を得た。
【0052】<実施例触媒10>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をSiO2 で低減した触媒。
【0053】実施例触媒5におけるシリカゾルに代わり
アルミナゾルを使用して2Mg−2.7Pt−6Pd−
35Ce−(24Al23−150Al23)/53Al2
3/基体のハニカム状触媒を得た。
【0054】実施例触媒1―5における疎水性を高めて
水保持能力を低減する材料としてのSiO2 に代わりT
iO2 を使用した下記の触媒群を調製した。
【0055】<実施例触媒11>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をTiO2 で低減した触媒。
【0056】実施例触媒1におけるシリカゾルに代わり
チタニアゾル(固形分濃度約30wt%;石原産業
(株)製チタニアゾルTST−01を希釈して固形分濃
度を調整)を使用して調製し、2Mg−2.7Pt−6
Pd−35Ce/53TiO2−150Al23/基体
のハニカム状触媒を得た。
【0057】<実施例触媒12>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をTiO2 で低減した触媒。
【0058】実施例触媒2におけるシリカゾルに代わり
チタニアゾルを使用して55TiO2/2Mg−2.7P
t −6Pd−35Ce−150Al23/基体のハニ
カム状触媒を得た。
【0059】<実施例触媒13>ハニカム基体の水保持
能力をTiO2 で低減した触媒。
【0060】実施例触媒3におけるシリカゾルに代わり
チタニアゾルを使用して2Mg−2.7Pt−6Pd−
35Ce−150Al23/29TiO2/基体のハニ
カム状触媒を得た。
【0061】<実施例触媒14>多孔質担体の水保持能
力をTiO2 で低減した触媒。
【0062】実施例触媒4におけるシリカゾルに代わり
チタニアゾルを使用して2Mg−2.7Pt−6Pd−
35Ce−(24TiO2−150Al23)/基体の
ハニカム状触媒を得た。
【0063】<実施例触媒15>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をTiO2 で低減した触媒。
【0064】実施例触媒5におけるシリカゾルに代わり
チタニアゾルを使用して2Mg−2.7Pt−6Pd−
35Ce−(24TiO2−150Al23)/53Ti
2/基体のハニカム状触媒を得た。
【0065】実施例触媒1―2における疎水性を高めて
水保持能力を低減する材料としてのSiO2 に代わりS
iCを使用した下記の触媒群を調製した。
【0066】<実施例触媒16>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をSiCで低減した触媒。
【0067】実施例触媒1におけるシリカゾルに代わり
シリカゾルにSiC微粉末を分散させた液(SiC 2
0wt%,SiO2 10wt%)を使用して、2Mg
−2.7Pt−6Pd−35Ce/(50SiC−25
SiO2)−150Al23/基体のハニカム状触媒を
得た。
【0068】<実施例触媒17>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をSiCで低減した触媒。
【0069】実施例触媒2におけるシリカゾルに代わり
SiC微粉末を分散させた液(SiC20wt%,SiO
2 10wt%)を使用して、(50SiC−25Si
2)/2Mg−2.7Pt −6Pd−35Ce−15
0Al23/基体のハニカム状触媒を得た。
【0070】SiO2 等により細孔容積を減じ水保持能
力を低減した下記の触媒群を調製した。
【0071】<実施例触媒18>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をSiO2 で減じて水保持能力を
低減した触媒。
【0072】実施例触媒1と同方法で、アルミナコーテ
ィング量150g/Lのアルミナコーティングハニカム
基体を得た。アルミナコーティングハニカム基体にやは
り実施例触媒1と同方法および材料でSiO2 を添加し
た。すなわち、アルミナコーティングハニカム基体をシ
リカゾルに浸漬した後乾燥、さらに600℃で1h焼成
してSiO2 を添加した。以上の操作を繰り返しSiO
2 を290g/L−ハニカム添加した。ハニカム基体に
実施例1と同方法でCe,Pt,PdおよびMgを担持
した。
【0073】以上で2Mg−2.7Pt−6Pd−35
Ce/290SiO2−150Al23/基体のハニカム
状触媒を得た。
【0074】<実施例触媒19>ハニカム基体の水保持
能力をSiO2 で低減した触媒。
【0075】実施例3と同方法および材料でハニカム基
体にSiO2 を添加した。すなわち、ハニカム基体をシ
リカゾルに浸漬した後乾燥、続いて600℃で1h焼成
してSiO2 を添加した。以上の操作を繰り返しSiO
2 を160g/L被覆した触媒基体を得た。
【0076】基体に実施例1と同方法でアルミナのコー
ティングを行い、アルミナを150g/Lコーティング
した。アルミナコーティングハニカム基体に実施例1と
同様の方法でCe,Pt,PdおよびMgを担持した。
【0077】一連の操作により2Mg−2.7Pt −6
Pd−35Ce−150Al23/160SiO2 /基
体のハニカム状触媒を得た。
【0078】<実施例触媒20>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をAl23で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0079】実施例触媒18のシリカゾルに代えアルミ
ナゾルを使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce
/480Al23−150Al23/基体のハニカム状
触媒を得た。
【0080】<実施例触媒21>ハニカム基体の細孔容
積をAl23で減じ水保持能力を減した触媒。
【0081】実施例触媒19のシリカゾルに代えアルミ
ナゾルを使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce
−150Al23/260Al23/基体のハニカム状
触媒を得た。
【0082】<実施例触媒22>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をTiO2 で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0083】実施例触媒18のシリカゾルに代えチタニ
アゾルを使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce
/550TiO2 −150Al23/基体のハニカム状
触媒を得た。
【0084】<実施例触媒23>ハニカム基体の細孔容
積をTiO2 で減じ水保持能力を減した触媒。
【0085】実施例触媒19のシリカゾルに代えチタニ
アゾルを使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce
−150Al23/300TiO2 /基体のハニカム状
触媒を得た。
【0086】希土類金属酸化物により細孔容積を減じ水
保持能力を低減した下記の触媒群を調製した。
【0087】<実施例触媒24>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をCeO2 で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0088】実施例触媒18のシリカゾルに代え硝酸セ
リウム水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt −6Pd−
35Ce/475CeO2 −150Al23/基体のハ
ニカム状触媒を得た。
【0089】<実施例触媒25>ハニカム基体の細孔容
積をCeO2 で減じ水保持能力を減した触媒。
【0090】実施例触媒19のシリカゾルに代え硝酸セ
リウム水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−
35Ce−150Al23/260CeO2 /基体のハ
ニカム状触媒を得た。
【0091】<実施例触媒26>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をLa23で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0092】実施例触媒18のシリカゾルに代え硝酸ラ
ンタン水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt −6Pd−
35Ce/425La23−150Al23/基体のハ
ニカム状触媒を得た。
【0093】<実施例触媒27>ハニカム基体の細孔容
積をLa23で減じ水保持能力を減した触媒。
【0094】実施例触媒19のシリカゾルに代え硝酸ラ
ンタン水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt −6Pd−
35Ce−150Al23/230La23/基体のハ
ニカム状触媒を得た。
【0095】アルカリ土類金属化合物により細孔容積を
減じ水保持能力を低減した下記の触媒群を調製した。
【0096】<実施例触媒28>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をSr化合物で減じ水保持能力を
低減した触媒。
【0097】実施例触媒18のシリカゾルに代え硝酸ス
トロンチウム水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt −6
Pd−35Ce/305SrO−150Al23/基体
のハニカム状触媒を得た。
【0098】<実施例触媒29>ハニカム基体の細孔容
積をSr化合物で減じ水保持能力を減した触媒。
【0099】実施例触媒19のシリカゾルに代え硝酸ス
トロンチウム水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt −6
Pd−35Ce−150Al23/165SrO/基体
のハニカム状触媒を得た。
【0100】<実施例触媒30>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をBa化合物で減じ水保持能力を
低減した触媒。
【0101】実施例触媒18のシリカゾルに代え酢酸バ
リウム水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−3
5Ce/300BaO−150Al23/基体のハニカ
ム状触媒を得た。
【0102】<実施例触媒31>ハニカム基体の細孔容
積をSr化合物で減じ水保持能力を減した触媒。
【0103】実施例触媒19のシリカゾルに代え、酢酸
バリウム水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt −6Pd
−35Ce−150Al23/195BaO/基体のハ
ニカム状触媒を得た。
【0104】なお、実施例触媒29−31で、アルカリ
金属化合物の量を酸化物の重量で代表させたが、これら
は雰囲気により炭酸塩,硝酸塩等の他の形態をとること
ができる。
【0105】遷移金属酸化物により細孔容積を減じ水保
持能力を低減した下記の触媒群を調製した。
【0106】<実施例触媒32>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をFe23で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0107】実施例触媒18のシリカゾルに代え硝酸第
二鉄水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−35
Ce/330Fe23−150Al23/基体のハニカ
ム状触媒を得た。
【0108】<実施例触媒33>ハニカム基体の細孔容
積をFe23化合物で減じ水保持能力を減した触媒。
【0109】実施例触媒19のシリカゾルに代え硝酸第
二鉄水溶液を使用し、2Mg−2.7Pt−6Pd−35
Ce−150Al23/180Fe23/基体のハニカ
ム状触媒を得た。
【0110】<比較例触媒1>触媒基体および多孔質担
体の双方ともに水保持能力低減処理しない触媒を以下の
手順で調整した。
【0111】実施例触媒1と同じ仕様のコーディェライ
ト製ハニカム基体に実施例触媒1と同方法でアルミナを
150g/Lコーティングした。
【0112】上記操作で得たアルミナコーティングハニ
カム基体にやはり実施例触媒1と同方法でCe,Pt,
PdおよびMgを担持した。
【0113】以上で2Mg−2.7Pt −6Pd−35
Ce/150Al23のハニカム状触媒を得た。
【0114】金属製ハニカム基体を使用した触媒で、水
保持能力をSiO2 で疎水性を高めることにより低減し
た下記の触媒群を調製した。
【0115】<実施例触媒34>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力を低減した触媒。
【0116】実施例触媒1のコーディェライト製ハニカ
ム基体に代え下記のメタルハニカムを使用し、2Mg−
2.7Pt−6Pd−35Ce/29SiO2−150Al
23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0117】使用したメタルハニカムの仕様は、材料フ
ェライト系ステンレス、容積1L,セル数400セル/
in2 ,セル壁厚0.05mm ,開孔率90%で、並板状と
平板状の2枚の板を重ねて円筒状に巻き、ロウ付けして
円筒形状を保ったものである。
【0118】<実施例触媒35>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をSiO2 で低減した触媒。
【0119】実施例触媒2におけるコーディェライト製
ハニカム基体に代え、メタルハニカムを使用し、31S
iO2/2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce−150Al
23/M基体のハニカム状触媒を得た。 <実施例触媒36>ハニカム基体の水保持能力をSiO
2 で低減した触媒。
【0120】実施例触媒3におけるコーディェライト製
ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg−
2.7Pt−6Pd−35Ce/(24SiO2−150Al2
3)/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0121】<実施例触媒37>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をAl23で低減した触媒。
【0122】実施例触媒7におけるコーディェライト製
ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、31Al
23/2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce−150Al
23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0123】<実施例触媒38>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をTiO2 で低減した触媒。
【0124】実施例触媒11におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt−6Pd−35Ce/29TiO2−150Al
23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0125】<実施例触媒39>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をTiO2 で低減した触媒。
【0126】実施例触媒12におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、31T
iO2/2Mg−2.7Pt−6Pd−35Ce−150Al
23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0127】<実施例触媒40>多孔質担体の水保持能
力をTiO2 で低減した触媒。
【0128】実施例触媒14におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt−6Pd−35Ce−(29TiO2−150Al
23)/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0129】<実施例触媒41>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をSiCで低減した触媒。
【0130】実施例触媒16におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt−6Pd−35Ce/(50SiC−25Si
2)−150Al23/M基体のハニカム状触媒を得
た。
【0131】<実施例触媒42>触媒基体および多孔質
担体の双方の水保持能力をSiCで低減した触媒。
【0132】実施例触媒17におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、(50
SiC−25SiO2)/2Mg−2.7Pt−6Pd−
35Ce−150Al23/M基体のハニカム状触媒を
得た。
【0133】SiO2 等により細孔容積を減じ水保持能
力を低減した下記の触媒群を調製した。
【0134】<実施例触媒43>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をSiO2 で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0135】実施例触媒18におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt−6Pd−35Ce/130SiO2−15
0Al23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0136】<実施例触媒44>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をTiO2 で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0137】実施例触媒22におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt −6Pd−35Ce/250TiO2 −1
50Al23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0138】<実施例触媒45>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をCeO2 で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0139】実施例触媒24におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt −6Pd−35Ce/270CeO2 −1
50Al23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0140】<実施例触媒46>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をLa23で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0141】実施例触媒26におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt −6Pd−35Ce/195La23−1
50Al23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0142】<実施例触媒47>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をSr化合物で減じ水保持能力を
低減した触媒。
【0143】実施例触媒28におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt −6Pd−35Ce/140SrO−15
0Al23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0144】<実施例触媒48>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をBa化合物で減じ水保持能力を
低減した触媒。
【0145】実施例触媒30におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt −6Pd−35Ce/140BaO−15
0Al23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0146】<実施例触媒49>触媒基体および多孔質
担体の双方の細孔容積をFe23で減じ水保持能力を低
減した触媒。
【0147】実施例触媒32におけるコーディェライト
製ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg
−2.7Pt −6Pd−35Ce/150Fe23−1
50Al23/M基体のハニカム状触媒を得た。
【0148】<比較例触媒2>触媒基体および多孔質担
体の双方ともに水保持能力低減処理しない触媒。
【0149】実施例触媒1におけるコーディェライト製
ハニカム基体に代えメタルハニカムを使用し、2Mg−
2.7Pt −6Pd−35Ce/150Al23/M基
体のハニカム状触媒を得た。
【0150】<性能評価>実施例触媒および比較例触媒
を電気炉中の空気雰囲気下950℃で50時間熱処理し
た後以下の評価を実施した。
【0151】排気量2.2L のガソリン車のエンジン直
下約800mmに評価対象触媒を前触媒として置き、床下
に主触媒としての三元触媒(1.3L)を置き、排ガスを
前触媒,主触媒の順に流通させるようにした。前触媒の
直後に熱伝対を設け前触媒出口排ガスの温度を検出でき
るようにした。車両を、シャシダイナモメータ上で、米
国の排気規制走行モードであるLA−4モードで走行
し、前触媒の出口ガス温度が300℃に達するに要する
起動時からの時間を評価した。
【0152】セラミック製ハニカム基体を使用した触媒
で、水保持能力をSiO2 で疎水性を高めることにより
低減した<実施例触媒1−5>の評価結果および水保持
能力低減処理を行っていない<比較例触媒1>の評価結
果を表1に示した。
【0153】
【表1】
【0154】同じく、水保持能力をAl23で疎水性を
高めることにより低減した<実施例触媒6−10>の評
価結果を表2に示した。
【0155】
【表2】
【0156】同じく、水保持能力をTiO2 で疎水性を
高めることにより低減した<実施例触媒11−15>の
評価結果を表3に示した。
【0157】
【表3】
【0158】同じく、水保持能力をSiCで疎水性を高
めることにより低減した<実施例触媒16−17>の評
価結果を表4に示した。
【0159】
【表4】
【0160】同じく、水保持能力をSiO2 ,Al23
およびTiO2 で細孔容積を減じることにより低減した
<実施例触媒18−23>の評価結果を表5に示した。
【0161】
【表5】
【0162】同じく、水保持能力を希土類金属で細孔容
積を減じることにより低減した<実施例触媒24−27
>およびアルカリ土類金属で細孔容積を減じることによ
り低減した<実施例触媒28−31>および遷移金属酸
化物で細孔容積を減じることにより低減した<実施例触
媒32−33>の評価結果を表6に示した。
【0163】
【表6】
【0164】金属製ハニカム基体を使用した触媒で、水
保持能力をSiO2 で疎水性を高めることにより低減し
た<実施例触媒34−36>の評価結果およびAl23
で疎水性を高めることにより低減した<実施例触媒37
>の評価結果およびTiO2で疎水性を高めることによ
り低減した<実施例触媒38−40>の評価結果および
SiCで疎水性を高めることにより低減した<実施例触
媒41−42>および水保持能力低減処理を行っていな
い<比較例触媒2>の評価結果を表7に示した。
【0165】
【表7】
【0166】同じく、水保持能力を各種金属酸化物で細
孔容積を減じることにより低減した<実施例触媒43−
49>の評価結果を表8に示した。
【0167】
【表8】
【0168】
【発明の効果】本発明の方法によれば、排ガス浄化触媒
の水保持量が低減し昇温に要する熱量が大きく減少す
る。その結果、内燃機関起動時でその排ガス浄化触媒を
急速に昇温することができて触媒の機能する時間が早ま
り、排ガスを効果的に浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動車における触媒のレイ
アウトを示す説明図。
【図2】本発明の第二実施例の自動車における触媒のレ
イアウトを示す説明図。
【図3】本発明の第三実施例の自動車における触媒のレ
イアウトを示す説明図。
【符号の説明】
1…エンジン、2…排ガス流路、3…前触媒、4…主触
媒、5…前−前触媒、6…空気供給手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/89 B01D 53/36 ZABC 33/00 B01J 23/56 301A (72)発明者 土井 良太 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 花岡 博史 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山下 寿生 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 北原 雄一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 間中 敏雄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水保持能力低減処理を行ったことを特徴と
    する内燃機関排ガス浄化触媒。
  2. 【請求項2】触媒基体および多孔質担体を主体とする触
    媒成分の疎水性を高める処理および/または水が保持さ
    れる細孔の容積を減じることにより水保持能力の低減を
    行った請求項2の触媒。
  3. 【請求項3】被処理対象より疎水性の高い材料で表面を
    被覆することにより水保持能力の低減を行った請求項2
    の触媒。
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