JPH09203991A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH09203991A JPH09203991A JP1111996A JP1111996A JPH09203991A JP H09203991 A JPH09203991 A JP H09203991A JP 1111996 A JP1111996 A JP 1111996A JP 1111996 A JP1111996 A JP 1111996A JP H09203991 A JPH09203991 A JP H09203991A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 高感度、経時保存での写真性能変動が少ない
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する。 【解決手段】 下記一般式〔I〕で表される化合物及び
一般式〔II〕で表される化合物を含有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料。 式中、L1、L2、L3はそれぞれメチン鎖を表し、X
1、X2はそれぞれ酸素原子、硫黄原子、セレン原子及
びテルル原子を表す。R1、R2は炭素原子数1〜8の
アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R
1、R2のどちらか一方は解離性基を有する。R3〜R
6は置換基を表し、n1は0,1,2の整数を表す。
又、R3とR5、R4とR6は5〜6員環を形成でき
る。) 式中、R7はアルキル基、シクロアルキル基を表し、R
8は置換基を表す。n2は0〜4の整数を表す。X3は
水素原子又は発色現像主薬酸化体との反応によって離脱
可能な置換基を表す。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する。 【解決手段】 下記一般式〔I〕で表される化合物及び
一般式〔II〕で表される化合物を含有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料。 式中、L1、L2、L3はそれぞれメチン鎖を表し、X
1、X2はそれぞれ酸素原子、硫黄原子、セレン原子及
びテルル原子を表す。R1、R2は炭素原子数1〜8の
アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、R
1、R2のどちらか一方は解離性基を有する。R3〜R
6は置換基を表し、n1は0,1,2の整数を表す。
又、R3とR5、R4とR6は5〜6員環を形成でき
る。) 式中、R7はアルキル基、シクロアルキル基を表し、R
8は置換基を表す。n2は0〜4の整数を表す。X3は
水素原子又は発色現像主薬酸化体との反応によって離脱
可能な置換基を表す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関し、さらに詳しくは経時保存性の改良
されたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するもので
ある。
写真感光材料に関し、さらに詳しくは経時保存性の改良
されたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近ハロゲン化銀カラー写真感光材料
(以下単に感光材料とも言うことがある)に関する対す
る要求は益々厳しく、例えば高感度で優れた画質を有す
るのは当然であり、さらに経時保存時での写真性能移動
が最小限に押さえられていることも同時に求められてい
る。
(以下単に感光材料とも言うことがある)に関する対す
る要求は益々厳しく、例えば高感度で優れた画質を有す
るのは当然であり、さらに経時保存時での写真性能移動
が最小限に押さえられていることも同時に求められてい
る。
【0003】特にカラーネガ感光材料は高感度でもあ
り、その感光材料中に種種の有機、無機の化合物を含ん
でおり、保存時にそれらが劣化或いは相互作用すること
により写真性能変化を生じさせることは容易に想像され
る。
り、その感光材料中に種種の有機、無機の化合物を含ん
でおり、保存時にそれらが劣化或いは相互作用すること
により写真性能変化を生じさせることは容易に想像され
る。
【0004】しかし、用いられている化合物種が多種で
あること、及びそれらの相互作用を全て化学的に予想し
対応していくことが、その組み合わせがほとんど無限に
近い数に成ってしまうことから解るように実技上不可能
であること等の理由により、保存安定性を向上させるこ
とは困難であり、実際に十分に達成されているとは言い
難い状況にある。
あること、及びそれらの相互作用を全て化学的に予想し
対応していくことが、その組み合わせがほとんど無限に
近い数に成ってしまうことから解るように実技上不可能
であること等の理由により、保存安定性を向上させるこ
とは困難であり、実際に十分に達成されているとは言い
難い状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に本出願人により開
発され、特願平6−148081号に記載されているナ
フトールシアンカプラーは、其の発色速度が速いことか
ら感光材料の高感度化に非常に有用である。しかし、そ
の高発色性の故もあり、保存時にかぶりの上昇等の写真
性能変動、劣化が発生しその対応が求められている。
発され、特願平6−148081号に記載されているナ
フトールシアンカプラーは、其の発色速度が速いことか
ら感光材料の高感度化に非常に有用である。しかし、そ
の高発色性の故もあり、保存時にかぶりの上昇等の写真
性能変動、劣化が発生しその対応が求められている。
【0006】すなわち本発明の目的は、高感度であり其
の上保存時にかぶりの上昇等写真性能変動、劣化が発生
しないハロゲン化銀カラー写真感光材料を開発すること
を目的としている。
の上保存時にかぶりの上昇等写真性能変動、劣化が発生
しないハロゲン化銀カラー写真感光材料を開発すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記構成
の何れかを達成する為になされた。
の何れかを達成する為になされた。
【0008】(1) 下記一般式〔I〕で表される化合
物及び下記一般式〔II〕で表される化合物を含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
物及び下記一般式〔II〕で表される化合物を含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0009】
【化5】
【0010】(式中、L1、L2、L3はそれぞれメチン
鎖を表し、X1、X2はそれぞれ酸素原子、硫黄原子、セ
レン原子及びテルル原子を表す。R1、R2は炭素原子数
1〜8のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を
表し、R1、R2のどちらか一方は解離性基を有する。R
3〜R6は置換基を表し、n1は0、1、2の整数を表
す。又、R3とR5、R4とR6は5〜6員環を形成するこ
とが出来る。)
鎖を表し、X1、X2はそれぞれ酸素原子、硫黄原子、セ
レン原子及びテルル原子を表す。R1、R2は炭素原子数
1〜8のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を
表し、R1、R2のどちらか一方は解離性基を有する。R
3〜R6は置換基を表し、n1は0、1、2の整数を表
す。又、R3とR5、R4とR6は5〜6員環を形成するこ
とが出来る。)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R7はアルキル基、シクロアルキ
ル基を表し、R8は置換基を表す。n2は0〜4の整数を
表す。X3は水素原子又は発色現像主薬酸化体との反応
によって離脱可能な置換基を表す。) (2) 一般式〔I〕で表される化合物が下記一般式
〔III〕で表されることを特徴とする(1)記載のハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料。
ル基を表し、R8は置換基を表す。n2は0〜4の整数を
表す。X3は水素原子又は発色現像主薬酸化体との反応
によって離脱可能な置換基を表す。) (2) 一般式〔I〕で表される化合物が下記一般式
〔III〕で表されることを特徴とする(1)記載のハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料。
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R21、R22はR1、R2と同様な基
を表し、どちらか一方はスルホ基又はカルボキシル基を
有する。X21、X22はそれぞれ酸素原子、硫黄原子又は
セレン原子を表す。L1〜L3,n1は一般式〔I〕と同
一。) (3) 一般式〔I〕で表される化合物が下記一般式
〔IV〕で表されることを特徴とする(1)記載のハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料。
を表し、どちらか一方はスルホ基又はカルボキシル基を
有する。X21、X22はそれぞれ酸素原子、硫黄原子又は
セレン原子を表す。L1〜L3,n1は一般式〔I〕と同
一。) (3) 一般式〔I〕で表される化合物が下記一般式
〔IV〕で表されることを特徴とする(1)記載のハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料。
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R31、R32はR1、R2と同様な基
を表し、どちらか一方はスルホ基を有する。X31、X32
はそれぞれ酸素原子又は硫黄原子を表す。L1〜L3,n
1は一般式〔I〕と同一。) 一般式〔I〕において、R1、R2で表される炭素原子数
1〜8のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基、2
−エチルヘキシル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基等を表す。
を表し、どちらか一方はスルホ基を有する。X31、X32
はそれぞれ酸素原子又は硫黄原子を表す。L1〜L3,n
1は一般式〔I〕と同一。) 一般式〔I〕において、R1、R2で表される炭素原子数
1〜8のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基、2
−エチルヘキシル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基等を表す。
【0017】L1、L2、L3で表されるメチン鎖は置換
されていても良く、置換基としては、例えばアルキル基
(メチル基、エチル基、プロピル基等)、アリール基
(フェエニル基、ナフチル基)等が挙げられる。
されていても良く、置換基としては、例えばアルキル基
(メチル基、エチル基、プロピル基等)、アリール基
(フェエニル基、ナフチル基)等が挙げられる。
【0018】R3〜R6で表される置換基としては、ベン
ゼン環上に置換可能な基なら何でも良いが、例えばアル
キル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロキル基、tert−ブチル基、n−ペンチ
ル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、n−オクチル基、n−ドデシル基等)、アルケ
ニル基(例えば、ビニル基、アリル基等)、アルキニル
基(例えば、プロパギル基等)、アリール基(例えば、
フェニル基、ナフチル基等)、複素環基(例えば、ピリ
ジル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル
基、フリル基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリミジニ
ル基、ピリダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル
基、ピペリジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基
等)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子、フッ素原子等)、アルコキシ基(例えば、メ
トキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、n−ペンチ
ルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘキシルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ
基、n−ドデシルオキシ基等)、アリールオキシ基(例
えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等)、アルコキ
シカルボニル基(例えば、メチルオキシカルボニル基、
エチルオキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニ
ル基、n−オクチルオキシカルボニル基、n−ドデシル
オキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基
(例えば、フェニルオキシカルボニル基、ナフチルオキ
シカルボニル基等)、スルンアミド基(例えば、メチル
スルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、n−
ブチルスルホニルアミノ基、n−ヘキシルスルホニルア
ミノ基、シクロヘキシルスルホニルアミノ基、n−オク
チルスルホニルアミノ基、n−ドデシルスルホニルアミ
ノ基、フェニルスルホニルアミノ基等)、スルファモイ
ル基(例えば、アミノスルホニル基、メチルアミノスル
ホニル基、ジメチルアミノスルホニル基、n−ブチルア
ミノスルホニル基、n−ヘキシルアミノスルホニル基、
シクロヘキシルアミノスルホニル基、n−オクチルアミ
ノスルホニル基、n−ドデシルアミノスルホニル基、フ
ェニルアミノスルホニル基、ナフチルアミノスルホニル
基、2−ピリジルアミノスルホニル基等)、ウレイド基
(例えば、メチルウレイド基、エチルウレイド基、ペン
チルウレイド基、シクロヘキシルウレイド基、n−オク
チルウレイド基、n−ドデシルウレイド基、フェニルウ
レイド基、ナフチルウレイド基、2−ピリジルアミノウ
レイド基等)、アシル基(例えば、アセチル基、エチル
カルボニル基、プロピルカルボニル基、n−ペンチルカ
ルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、n−オクチ
ルカルボニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、n
−ドデシルカルボニル基、フェニルカルボニル基、ナフ
チルカルボニル基、ピリジルカルボニル基等)、カルバ
モイル基(例えば、アミノカルボニル基、メチルアミノ
カルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピル
アミノカルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル
基、シクロヘキシルアミノカルボニル基、n−オクチル
アミノカルボニル基、2−エチルヘキシルアミノカルバ
モイル基、n−ドデシルアミノカルボニル基、フェニル
アミノカルボニル基、ナフチルアミノカルボニル基、2
−ピリジルアミノカルボニル基等)、アミド基(例え
ば、メチルカルボニルアミノ基、エチルカルボニルアミ
ノ基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカ
ルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル基、シクロ
ヘキシルアミノカルボニル基、2−エチルヘキシルアミ
ノカルボニル基、n−オクチルアミノカルボニル基、ド
デシルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル
基、ナフチルアミノカルボニル基等)、スルホニル基
(例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、
n−ブチルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル
基、2−エチルヘキシルスルホニル基、ドデシルスルホ
ニル基、フェニルスルホニル基、ナフチルスルホニル
基、2−ピリジルスルホニル基等)、アミノ基(例え
ば、アミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、n
−ブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、2−エチ
ルヘキシルアミノ基、n−ドデシルアミノ基、アニリノ
基、ナフチルアミノ基、2−ピリジルアミノ基等)、シ
アノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、
水素原子等を表す。これらの基は、R1,R2で表される
アルキル基、及びアルキル基の置換基として示した基と
同様な基によって置換することができる。
ゼン環上に置換可能な基なら何でも良いが、例えばアル
キル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロキル基、tert−ブチル基、n−ペンチ
ル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、n−オクチル基、n−ドデシル基等)、アルケ
ニル基(例えば、ビニル基、アリル基等)、アルキニル
基(例えば、プロパギル基等)、アリール基(例えば、
フェニル基、ナフチル基等)、複素環基(例えば、ピリ
ジル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル
基、フリル基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリミジニ
ル基、ピリダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル
基、ピペリジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基
等)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子、フッ素原子等)、アルコキシ基(例えば、メ
トキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、n−ペンチ
ルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘキシルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ
基、n−ドデシルオキシ基等)、アリールオキシ基(例
えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等)、アルコキ
シカルボニル基(例えば、メチルオキシカルボニル基、
エチルオキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニ
ル基、n−オクチルオキシカルボニル基、n−ドデシル
オキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基
(例えば、フェニルオキシカルボニル基、ナフチルオキ
シカルボニル基等)、スルンアミド基(例えば、メチル
スルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、n−
ブチルスルホニルアミノ基、n−ヘキシルスルホニルア
ミノ基、シクロヘキシルスルホニルアミノ基、n−オク
チルスルホニルアミノ基、n−ドデシルスルホニルアミ
ノ基、フェニルスルホニルアミノ基等)、スルファモイ
ル基(例えば、アミノスルホニル基、メチルアミノスル
ホニル基、ジメチルアミノスルホニル基、n−ブチルア
ミノスルホニル基、n−ヘキシルアミノスルホニル基、
シクロヘキシルアミノスルホニル基、n−オクチルアミ
ノスルホニル基、n−ドデシルアミノスルホニル基、フ
ェニルアミノスルホニル基、ナフチルアミノスルホニル
基、2−ピリジルアミノスルホニル基等)、ウレイド基
(例えば、メチルウレイド基、エチルウレイド基、ペン
チルウレイド基、シクロヘキシルウレイド基、n−オク
チルウレイド基、n−ドデシルウレイド基、フェニルウ
レイド基、ナフチルウレイド基、2−ピリジルアミノウ
レイド基等)、アシル基(例えば、アセチル基、エチル
カルボニル基、プロピルカルボニル基、n−ペンチルカ
ルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、n−オクチ
ルカルボニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、n
−ドデシルカルボニル基、フェニルカルボニル基、ナフ
チルカルボニル基、ピリジルカルボニル基等)、カルバ
モイル基(例えば、アミノカルボニル基、メチルアミノ
カルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピル
アミノカルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル
基、シクロヘキシルアミノカルボニル基、n−オクチル
アミノカルボニル基、2−エチルヘキシルアミノカルバ
モイル基、n−ドデシルアミノカルボニル基、フェニル
アミノカルボニル基、ナフチルアミノカルボニル基、2
−ピリジルアミノカルボニル基等)、アミド基(例え
ば、メチルカルボニルアミノ基、エチルカルボニルアミ
ノ基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカ
ルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル基、シクロ
ヘキシルアミノカルボニル基、2−エチルヘキシルアミ
ノカルボニル基、n−オクチルアミノカルボニル基、ド
デシルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル
基、ナフチルアミノカルボニル基等)、スルホニル基
(例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、
n−ブチルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル
基、2−エチルヘキシルスルホニル基、ドデシルスルホ
ニル基、フェニルスルホニル基、ナフチルスルホニル
基、2−ピリジルスルホニル基等)、アミノ基(例え
ば、アミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、n
−ブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、2−エチ
ルヘキシルアミノ基、n−ドデシルアミノ基、アニリノ
基、ナフチルアミノ基、2−ピリジルアミノ基等)、シ
アノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、
水素原子等を表す。これらの基は、R1,R2で表される
アルキル基、及びアルキル基の置換基として示した基と
同様な基によって置換することができる。
【0019】R3、R5及びR4、R6で形成される5〜6
員環としては、例えばベンゼン環、ピリジン環、チオフ
ェン環等が挙げられる。
員環としては、例えばベンゼン環、ピリジン環、チオフ
ェン環等が挙げられる。
【0020】R1、R2が有する解離性基としてはスルホ
基、スルフィン酸基、カルボキシル基、硫酸エステル
基、亜りん酸基等を表す。
基、スルフィン酸基、カルボキシル基、硫酸エステル
基、亜りん酸基等を表す。
【0021】一般式〔I〕で表される分光増感色素は他
の増感色素又は強色増感剤と組み合わせて用いることも
出来る。本発明に係わる増感色素と組み合わせる増感色
素として好ましいのは他のシアニン色素である。
の増感色素又は強色増感剤と組み合わせて用いることも
出来る。本発明に係わる増感色素と組み合わせる増感色
素として好ましいのは他のシアニン色素である。
【0022】本発明に係わる増感色素と組み合わせる強
色増感剤としては、例えば特開平3−219233号記
載のスチリル化合物、ヘミシアニン化合物等が挙げられ
る。
色増感剤としては、例えば特開平3−219233号記
載のスチリル化合物、ヘミシアニン化合物等が挙げられ
る。
【0023】増感色素の添加量はハロゲン化銀1モル当
たり2×10-6〜1×10-2モルの範囲が好ましく、更
には5×10-6〜5×10-3モルの範囲がより好まし
い。
たり2×10-6〜1×10-2モルの範囲が好ましく、更
には5×10-6〜5×10-3モルの範囲がより好まし
い。
【0024】次に、一般式〔II〕について述べる。
【0025】一般式〔II〕において、R7で表されるア
ルキル基としては、例えばi−プロピル、ブチル、i−
ブチル、s−ブチル、t−ブチル、オクチル、2−エチ
ルヘキシル、2−ヘキシルデシル、テトラデシル等の基
が挙げられる。
ルキル基としては、例えばi−プロピル、ブチル、i−
ブチル、s−ブチル、t−ブチル、オクチル、2−エチ
ルヘキシル、2−ヘキシルデシル、テトラデシル等の基
が挙げられる。
【0026】R7で表されるシクロアルキル基として
は、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、アダマン
チル等の基が挙げられる。
は、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、アダマン
チル等の基が挙げられる。
【0027】R7で表される置換基の内、分岐アルキル
基が好ましい。
基が好ましい。
【0028】R8で表される置換基としては、例えば、
アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、ア
シルアミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリール
チオ、ハロゲン原子、複素環、スルホニル、スルフィニ
ル、ホスホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイ
ル、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキ
シ、シロキシ、アシルオキシ、カルバモイルオキシ、ア
ミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモ
イルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオ
キシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリー
ルオキシカルボニル、カルボキシ等の基が挙げられる。
これらの内、アルキル、アルコキシの各基が好ましい。
アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、ア
シルアミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリール
チオ、ハロゲン原子、複素環、スルホニル、スルフィニ
ル、ホスホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイ
ル、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキ
シ、シロキシ、アシルオキシ、カルバモイルオキシ、ア
ミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモ
イルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオ
キシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリー
ルオキシカルボニル、カルボキシ等の基が挙げられる。
これらの内、アルキル、アルコキシの各基が好ましい。
【0029】n2は、0若しくは1が好ましい。R8がア
ルキル、若しくはアルコキシ基よりなり、n2が1の場
合特に好ましい。
ルキル、若しくはアルコキシ基よりなり、n2が1の場
合特に好ましい。
【0030】X3で表される脱離基としては、例えばハ
ロゲン、酸素原子又は窒素原子が直接カップリング位に
結合しているアリールオキシ、カルバモイルオキシ、ア
ルコキシ、アシルオキシ、スルホンアミド、コハク酸イ
ミド等の基が挙げられる。これらのうち、アルコキシ、
アリールオキシ基が好ましく、更にこれらに置換する基
としては、カルボキシル、ヒドロキシ、スルホンアミド
基が好ましい。
ロゲン、酸素原子又は窒素原子が直接カップリング位に
結合しているアリールオキシ、カルバモイルオキシ、ア
ルコキシ、アシルオキシ、スルホンアミド、コハク酸イ
ミド等の基が挙げられる。これらのうち、アルコキシ、
アリールオキシ基が好ましく、更にこれらに置換する基
としては、カルボキシル、ヒドロキシ、スルホンアミド
基が好ましい。
【0031】一般式〔II〕で表されるシアンカプラーは
通常ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1モル、好
ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用いるこ
とが出来る。
通常ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1モル、好
ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用いるこ
とが出来る。
【0032】以下本発明の具体的化合物例を挙げるが、
これに限定されるものではない。
これに限定されるものではない。
【0033】
【化9】
【0034】
【化10】
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】次にシアンカプラーとしては下記のものが
挙げられるが、これに限定されるものではない。
挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】本発明において各感光性層の積層順序は特
に限定がなく、目的に応じて種々の積層順序を採ること
ができる。例えば、支持体側から順に赤感性層、緑感性
層、青感性層の順に積層することができ、又、これとは
逆に、支持体側から順に青感性層、緑感性層、赤感性層
の順に積層することができる。
に限定がなく、目的に応じて種々の積層順序を採ること
ができる。例えば、支持体側から順に赤感性層、緑感性
層、青感性層の順に積層することができ、又、これとは
逆に、支持体側から順に青感性層、緑感性層、赤感性層
の順に積層することができる。
【0044】又、同一の感色性を有する2層の感光層の
間に異なる感色性を有する感光層が挟まれたように設置
してもよい。又、色再現改良の目的で赤感性層、緑感性
層、青感性層の3層に加えて第4のあるいはそれ以上の
感色性の感光性層を設けることもできる。第4のあるい
はそれ以上の感色性の感光性層を用いる層構成について
は特開昭61−34541号、同61−201245
号、同61−198236号、同62−160448号
等に記載されており、これらを参考にすることができ
る。
間に異なる感色性を有する感光層が挟まれたように設置
してもよい。又、色再現改良の目的で赤感性層、緑感性
層、青感性層の3層に加えて第4のあるいはそれ以上の
感色性の感光性層を設けることもできる。第4のあるい
はそれ以上の感色性の感光性層を用いる層構成について
は特開昭61−34541号、同61−201245
号、同61−198236号、同62−160448号
等に記載されており、これらを参考にすることができ
る。
【0045】この場合は第4あるいはそれ以上の感色性
の感光層は、何れの積層位置に配置してもよい。又、第
4あるいはそれ以上の感色性の感光層は単独でも複数の
層から成っていてもよい。
の感光層は、何れの積層位置に配置してもよい。又、第
4あるいはそれ以上の感色性の感光層は単独でも複数の
層から成っていてもよい。
【0046】上記各感光性層の間及び最上層、最下層に
は各種の非感光性層を設けてもよい。
は各種の非感光性層を設けてもよい。
【0047】これら非感光性層には、特開昭61−43
748号、同59−113438号、同59−1134
40号、同61−20037号、同61−20038号
等に記載されているようなカプラー、DIR化合物等が
含まれていてもよく、通常用いられるように混色防止剤
を含んでいてもよい。又、これら非感光性層は、リサー
チ・ディスクロージャ(RDと標記する)30811
9,1002頁,VII−K項に記載されるフィルター層
や中間層等の補助層であってもよい。
748号、同59−113438号、同59−1134
40号、同61−20037号、同61−20038号
等に記載されているようなカプラー、DIR化合物等が
含まれていてもよく、通常用いられるように混色防止剤
を含んでいてもよい。又、これら非感光性層は、リサー
チ・ディスクロージャ(RDと標記する)30811
9,1002頁,VII−K項に記載されるフィルター層
や中間層等の補助層であってもよい。
【0048】本発明の感光材料において採り得る層構成
としては、RD308119,1002頁,VII−K項
に記載される順層、逆層、ユニット構成等を挙げること
ができる。
としては、RD308119,1002頁,VII−K項
に記載される順層、逆層、ユニット構成等を挙げること
ができる。
【0049】同一の感色性を有する感光層が2層ある場
合、これら感光層は同一のものであってもよく、又、西
独特許923,045号に記載されるような高感度乳剤
層、低感度乳剤層の2層構造であってもよい。この場
合、通常は、支持体に向かって順次感光度が低くなる様
に配列するのが好ましく、又、各乳剤層の間には非感光
性層が設けられていてもよい。又、特開昭57−112
751号、同62−200350号、同62−2065
41号、同62−206543号等に記載されるよう
に、支持体より離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い
側に高感度乳剤層を配置してもよい。
合、これら感光層は同一のものであってもよく、又、西
独特許923,045号に記載されるような高感度乳剤
層、低感度乳剤層の2層構造であってもよい。この場
合、通常は、支持体に向かって順次感光度が低くなる様
に配列するのが好ましく、又、各乳剤層の間には非感光
性層が設けられていてもよい。又、特開昭57−112
751号、同62−200350号、同62−2065
41号、同62−206543号等に記載されるよう
に、支持体より離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い
側に高感度乳剤層を配置してもよい。
【0050】具体例として、支持体から最も遠い側か
ら、低感度青感性層(BL)/高感度青感性層(BH)
/高感度緑感性層(GH)/低感度緑感性層(GL)/
高感度赤感性層(RH)/低感度赤感性層(RL)の
順、又はBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、又
はBH/BL/GH/GL/RL/RHの順に設置する
ことを挙げることができる。
ら、低感度青感性層(BL)/高感度青感性層(BH)
/高感度緑感性層(GH)/低感度緑感性層(GL)/
高感度赤感性層(RH)/低感度赤感性層(RL)の
順、又はBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、又
はBH/BL/GH/GL/RL/RHの順に設置する
ことを挙げることができる。
【0051】又、特公昭55−34932号に記載され
るように、支持体から最も遠い側から青感性層/GH/
RH/GL/RLの順に配列することもできる。又、特
開昭56−25738号、同62−63936号に記載
されるように、支持体から最も遠い側から青感性層/G
L/RL/GH/RHの順に配列することもできる。
るように、支持体から最も遠い側から青感性層/GH/
RH/GL/RLの順に配列することもできる。又、特
開昭56−25738号、同62−63936号に記載
されるように、支持体から最も遠い側から青感性層/G
L/RL/GH/RHの順に配列することもできる。
【0052】又、特公昭49−15495号に記載され
るように感度の異なる同一の感色性を有する感光層を3
層用いることができる。これら3層は上層に高感度乳剤
層、中層に中感度乳剤層、下層に低感度乳剤層と配置さ
れる。又、特開昭59−202464号に記載されるよ
うに、支持体より離れた側から中感度乳剤層、高感度乳
剤層、低感度乳剤層の順に配置してもよい。
るように感度の異なる同一の感色性を有する感光層を3
層用いることができる。これら3層は上層に高感度乳剤
層、中層に中感度乳剤層、下層に低感度乳剤層と配置さ
れる。又、特開昭59−202464号に記載されるよ
うに、支持体より離れた側から中感度乳剤層、高感度乳
剤層、低感度乳剤層の順に配置してもよい。
【0053】このような感光度の異なる3層から構成さ
れる場合、これら3層の積層順序は任意であり、例えば
積層順序としては、高感度乳剤層、低感度乳剤層、中感
度乳剤層の順、或は低感度乳剤層、中感度乳剤層、高感
度乳剤層などが挙げられる。又、同一の感色性を有する
感光層を4層以上とすることもでき、この場合にも、上
記の如く配列は任意である。
れる場合、これら3層の積層順序は任意であり、例えば
積層順序としては、高感度乳剤層、低感度乳剤層、中感
度乳剤層の順、或は低感度乳剤層、中感度乳剤層、高感
度乳剤層などが挙げられる。又、同一の感色性を有する
感光層を4層以上とすることもでき、この場合にも、上
記の如く配列は任意である。
【0054】上記のように、それぞれの感光材料の目的
に応じて種々の層構成、配列を選択することができる。
に応じて種々の層構成、配列を選択することができる。
【0055】本発明においては、特願平7−18054
号に記載されているハロゲン化銀粒子が好ましく用いら
れる。
号に記載されているハロゲン化銀粒子が好ましく用いら
れる。
【0056】さらに本発明におけるハロゲン化銀乳剤
は、例えばRD17643,22〜23頁(1978年
12月)“I.Emulsion preparati
onand types)”、同18716,648
頁、グラフキデス著『写真の物理と化学』ポールモンテ
ル社刊(P.Glafkides;Chemic et
Phisique Photographique,P
aul Motel,1967)、ダフィン著『写真乳
剤化学』フォーカルプレス社刊 (G.F.Duffi
n,Photographic Emulsion C
hemistry,Focal Press,196
6)、ゼリクマンら著『写真乳剤の製造と塗布』,フォ
ーカルプレス社刊(V.L.Zelikman eta
l;Making and Coating Phot
ographic Emulsion,FocalPr
ess,1964)等に記載された方法を用いて調製す
ることができる。又、米国特許3,574,628号、
同3,665,394号及び英国特許1,413,74
8号などに記載された単分散乳剤も好ましい。
は、例えばRD17643,22〜23頁(1978年
12月)“I.Emulsion preparati
onand types)”、同18716,648
頁、グラフキデス著『写真の物理と化学』ポールモンテ
ル社刊(P.Glafkides;Chemic et
Phisique Photographique,P
aul Motel,1967)、ダフィン著『写真乳
剤化学』フォーカルプレス社刊 (G.F.Duffi
n,Photographic Emulsion C
hemistry,Focal Press,196
6)、ゼリクマンら著『写真乳剤の製造と塗布』,フォ
ーカルプレス社刊(V.L.Zelikman eta
l;Making and Coating Phot
ographic Emulsion,FocalPr
ess,1964)等に記載された方法を用いて調製す
ることができる。又、米国特許3,574,628号、
同3,665,394号及び英国特許1,413,74
8号などに記載された単分散乳剤も好ましい。
【0057】ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成又は化学熟
成前後の工程で、各種の写真用添加剤を用いることがで
きる。このような工程で使用される化合物としては、例
えば前述のRD17643,23〜27頁、同1871
6,648〜651頁及び同308119,996頁II
I−A項〜1011頁XX−B項に記載されている各種の
化合物を用いることができる。
成前後の工程で、各種の写真用添加剤を用いることがで
きる。このような工程で使用される化合物としては、例
えば前述のRD17643,23〜27頁、同1871
6,648〜651頁及び同308119,996頁II
I−A項〜1011頁XX−B項に記載されている各種の
化合物を用いることができる。
【0058】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、平均
沃化銀含有率が4〜20モル%を含む沃臭化銀を含有す
るのが好ましく、平均沃化銀含有率が5〜15モル%を
含む沃臭化銀を含有するのが特に好ましい。又、本発明
の目的を阻害しない範囲で塩化銀を含有していてもよ
い。
沃化銀含有率が4〜20モル%を含む沃臭化銀を含有す
るのが好ましく、平均沃化銀含有率が5〜15モル%を
含む沃臭化銀を含有するのが特に好ましい。又、本発明
の目的を阻害しない範囲で塩化銀を含有していてもよ
い。
【0059】本発明において、現像開始点をハロゲン化
銀粒子表面の特異箇所及びその近傍に偏らせて形成した
ハロゲン化銀粒子を含むハロゲン化銀乳剤と共に、それ
以外のハロゲン化銀乳剤を用いる場合、それらハロゲン
化銀乳剤としては、立方体、八面体、十四面体のような
規則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的
な結晶形を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有する
もの、あるいはそれらの複合形でもよい。
銀粒子表面の特異箇所及びその近傍に偏らせて形成した
ハロゲン化銀粒子を含むハロゲン化銀乳剤と共に、それ
以外のハロゲン化銀乳剤を用いる場合、それらハロゲン
化銀乳剤としては、立方体、八面体、十四面体のような
規則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的
な結晶形を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有する
もの、あるいはそれらの複合形でもよい。
【0060】前述した以外のハロゲン化銀粒子の粒径
は、約0.2μm以下の微粒子でも、投影面積直径が約
10μmに至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳
剤でも単分散乳剤でもよい。
は、約0.2μm以下の微粒子でも、投影面積直径が約
10μmに至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳
剤でも単分散乳剤でもよい。
【0061】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
リサーチ・ディスクロージャ(RDと標記する)308
119に記載されているものを用いることができる。以
下に記載箇所を示す。
リサーチ・ディスクロージャ(RDと標記する)308
119に記載されているものを用いることができる。以
下に記載箇所を示す。
【0062】 〔項 目〕 〔RD308119のページ〕 ヨード組成 993I−A項 製造方法 〃 〃 及び994 E項 晶癖 正常晶 〃 〃 双晶 〃 〃 エピタキシャル 〃 〃 ハロゲン組成 一様 993I−B項 一様でない 〃 〃 ハロゲンコンバージョン 994I−C項 〃 置換 〃 〃 金属含有 995I−D項 単分散 995I−F項 溶媒添加 〃 〃 潜像形成位置 表面 995I−G項 内面 〃 〃 適用感材 ネガ 995I−H項 ポジ(内部かぶり粒子含) 〃 〃 乳剤を混合して用いる 〃 I−J項 脱塩 〃 II−A項 本発明において、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化学
熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このような
工程で使用される添加剤は、RD17643,1871
6及び308119に記載されている。
熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このような
工程で使用される添加剤は、RD17643,1871
6及び308119に記載されている。
【0063】以下に記載箇所を示す。
【0064】
【表1】
【0065】本発明の写真感光材料に用いられるハロゲ
ン化銀乳剤はセレン化合物またはテルル化合物によって
増感されていることが好ましい。
ン化銀乳剤はセレン化合物またはテルル化合物によって
増感されていることが好ましい。
【0066】本発明で用いられるセレン増感剤として
は、従来公知の特許に開示されているセレン化合物を用
いることができる。セレン増感剤およびその使用技術の
具体例は下記の特許明細書に開示されている。即ち米国
特許1,574,944号、同1,602,592号、
同1,623,499号、同3,297,446号、同
3,297,447号、同3,320,069号、同
3,408,196号、同3,408,197号、同
3,442,653号、同3,420,670号、同
3,591,385号、特公昭52−34491号、同
52−34492号、同53−295号、同57−22
090号、特開昭59−180536号、同59−18
5330号、同59−181337号、同59−187
338号、同59−192241号、同60−1500
46号、同60−151637号、同61−24673
8号、特開平3−4221号、同3−24537号、同
3−111838号、同3−116132号、同3−1
48648号、同3−237450号、同4−1683
8号、同4−25832号、同4−25832号、同4
−32831号、同4−96059号、同4−1092
40号、同4−140738号、同4−147250
号、同4−149437号、同4−184331号、同
4−190225号、同4−191729号、同4−1
95035号、同4−271341号、同4−3446
36号、同5−11385号、同5−40324号、同
5−224332号、同5−224333号、同6−4
0324号、同6−43576号、同6−75328
号、同6−110149号、同6−175258号、同
6−175259号、同6−180478号、同6−2
08184号、同6−208186号、同6−2651
18号、同6−281642号等に記載のセレン増感剤
およびその使用技術を用いることができる。
は、従来公知の特許に開示されているセレン化合物を用
いることができる。セレン増感剤およびその使用技術の
具体例は下記の特許明細書に開示されている。即ち米国
特許1,574,944号、同1,602,592号、
同1,623,499号、同3,297,446号、同
3,297,447号、同3,320,069号、同
3,408,196号、同3,408,197号、同
3,442,653号、同3,420,670号、同
3,591,385号、特公昭52−34491号、同
52−34492号、同53−295号、同57−22
090号、特開昭59−180536号、同59−18
5330号、同59−181337号、同59−187
338号、同59−192241号、同60−1500
46号、同60−151637号、同61−24673
8号、特開平3−4221号、同3−24537号、同
3−111838号、同3−116132号、同3−1
48648号、同3−237450号、同4−1683
8号、同4−25832号、同4−25832号、同4
−32831号、同4−96059号、同4−1092
40号、同4−140738号、同4−147250
号、同4−149437号、同4−184331号、同
4−190225号、同4−191729号、同4−1
95035号、同4−271341号、同4−3446
36号、同5−11385号、同5−40324号、同
5−224332号、同5−224333号、同6−4
0324号、同6−43576号、同6−75328
号、同6−110149号、同6−175258号、同
6−175259号、同6−180478号、同6−2
08184号、同6−208186号、同6−2651
18号、同6−281642号等に記載のセレン増感剤
およびその使用技術を用いることができる。
【0067】尚、セレン増感に関する技術は、H.E.
Spencer等著Journalof Photog
raphic Science誌、31巻、158〜1
69頁(1983)等の科学文献にも開示されている。
Spencer等著Journalof Photog
raphic Science誌、31巻、158〜1
69頁(1983)等の科学文献にも開示されている。
【0068】有用なセレン増感剤としては、コロイドセ
レン金属、イソセレノシアネート類(例えば、アリルイ
ソセレノシアネート等)、セレノ尿素類(例えば、N,
N−ジメチルセレノ尿素、N,N,N′−トリエチルセ
レノ尿素、N,N,N′−トリメチル−N′−ヘプタフ
ルオロセレノ尿素、N,N,N′−トリメチル−N′−
ヘプタフルオロプロピルカルボニルセレノ尿素、N,
N,N′−トリメチル−N′−4−ニトロフェニルカル
ボニルセレノ尿素等)、セレノケトン類(例えば、セレ
ノアセトン、セレノアセトフェノン等)、セレノアミド
類(例えば、セレノアセトアミド、N,N−ジメチルセ
レノベンズアミド等)、セレノフォスフェ−ト類(例え
ば、トリ−p−トリセレノフォスフェート等)、セレナ
イド類(ジエチルセレナイド、ジエチルジセレナイド、
トリフェニルフォスフィンセレナイド等)があげられ
る。特に好ましいセレン増感剤は、セレノ尿素類、セレ
ノフォスフェート類、セレナイド類である。
レン金属、イソセレノシアネート類(例えば、アリルイ
ソセレノシアネート等)、セレノ尿素類(例えば、N,
N−ジメチルセレノ尿素、N,N,N′−トリエチルセ
レノ尿素、N,N,N′−トリメチル−N′−ヘプタフ
ルオロセレノ尿素、N,N,N′−トリメチル−N′−
ヘプタフルオロプロピルカルボニルセレノ尿素、N,
N,N′−トリメチル−N′−4−ニトロフェニルカル
ボニルセレノ尿素等)、セレノケトン類(例えば、セレ
ノアセトン、セレノアセトフェノン等)、セレノアミド
類(例えば、セレノアセトアミド、N,N−ジメチルセ
レノベンズアミド等)、セレノフォスフェ−ト類(例え
ば、トリ−p−トリセレノフォスフェート等)、セレナ
イド類(ジエチルセレナイド、ジエチルジセレナイド、
トリフェニルフォスフィンセレナイド等)があげられ
る。特に好ましいセレン増感剤は、セレノ尿素類、セレ
ノフォスフェート類、セレナイド類である。
【0069】以下に本発明のハロゲン化銀乳剤の化学熟
成に好ましく用いられるセレン化合物(セレン増感剤)
の具体例を示す。
成に好ましく用いられるセレン化合物(セレン増感剤)
の具体例を示す。
【0070】
【化18】
【0071】
【化19】
【0072】
【化20】
【0073】
【化21】
【0074】
【化22】
【0075】
【化23】
【0076】本発明の化学増感において用いられるテル
ル増感剤及び増感法に関しては、米国特許1,623,
499号、同3,320,069号、同3,772,0
31号、同3,531,289号、同3,655,39
4号、英国特許第235,211号、同1,121,4
96号、同1,295,462号、同1,396,69
6号、カナダ特許第800,958号、特開平4−20
4640号、同4−271341号、同4−33304
3号、同5−303157号、同6−27573号、同
6−175258号、同6−175259号、同6−1
80478号、同6−208184号、同6−2081
86号、等に開示されている。またJournal o
f Chemical Society Chemic
al Comunication,635頁(1980
年)、同645頁(1979年)、同1102頁(19
79年)、およびJournal of Chemic
al Society Perkin Transac
tion,1,2191(1980)等に記載されてい
る技術を用いることができる。
ル増感剤及び増感法に関しては、米国特許1,623,
499号、同3,320,069号、同3,772,0
31号、同3,531,289号、同3,655,39
4号、英国特許第235,211号、同1,121,4
96号、同1,295,462号、同1,396,69
6号、カナダ特許第800,958号、特開平4−20
4640号、同4−271341号、同4−33304
3号、同5−303157号、同6−27573号、同
6−175258号、同6−175259号、同6−1
80478号、同6−208184号、同6−2081
86号、等に開示されている。またJournal o
f Chemical Society Chemic
al Comunication,635頁(1980
年)、同645頁(1979年)、同1102頁(19
79年)、およびJournal of Chemic
al Society Perkin Transac
tion,1,2191(1980)等に記載されてい
る技術を用いることができる。
【0077】有用なテルル増感剤の例としては、テルロ
尿素類(例えば、N,N−ジメチルテルロ尿素、テトラ
メチルテルロ尿素、N−カルボキシエチル−N,N′−
ジメチルテルロ尿素等)、ホスフィンテルリド類(例え
ば、トリブチルホスフィンテルリド、トリシクロヘキシ
ルホスフィンテルリド、トリイソプロピルホスフィンテ
ルリド等)、テルロアミド類(例えば、テルロアセトア
ミド、N,N−ジメチルテルロベンズアミド等)、テル
ロケトン類、テルロエステル類、イソテルロシアナート
類などがあげられる。
尿素類(例えば、N,N−ジメチルテルロ尿素、テトラ
メチルテルロ尿素、N−カルボキシエチル−N,N′−
ジメチルテルロ尿素等)、ホスフィンテルリド類(例え
ば、トリブチルホスフィンテルリド、トリシクロヘキシ
ルホスフィンテルリド、トリイソプロピルホスフィンテ
ルリド等)、テルロアミド類(例えば、テルロアセトア
ミド、N,N−ジメチルテルロベンズアミド等)、テル
ロケトン類、テルロエステル類、イソテルロシアナート
類などがあげられる。
【0078】以下に本発明のハロゲン化銀乳剤の化学熟
成に好ましく用いられるテルル化合物(テルル増感剤)
の具体例を示す。
成に好ましく用いられるテルル化合物(テルル増感剤)
の具体例を示す。
【0079】
【化24】
【0080】
【化25】
【0081】
【化26】
【0082】セレン化合物およびテルル化合物の添加量
は、使用する化合物、ハロゲン化銀写真乳剤の種類、化
学熟成の条件等によって一様ではないが、通常はハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-8〜1×10-3モルの範囲に
あり、ハロゲン化銀1モル当り5×10-8〜1×10-4
モルの範囲にあることが好ましい。
は、使用する化合物、ハロゲン化銀写真乳剤の種類、化
学熟成の条件等によって一様ではないが、通常はハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-8〜1×10-3モルの範囲に
あり、ハロゲン化銀1モル当り5×10-8〜1×10-4
モルの範囲にあることが好ましい。
【0083】また、添加方法は使用するセレン化合物ま
たはテルル化合物の性質に応じて、水またはメタノー
ル、エタノール、酢酸エチルなどの有機溶媒の単独また
は混合溶媒に溶解する方法あるいは、ゼラチン溶液とあ
らかじめ混合して添加する方法、特開平4−14073
9号に開示されているように有機溶媒可溶性の重合体と
の混合溶液の乳化分散物の形態で化学増感時に添加され
る。
たはテルル化合物の性質に応じて、水またはメタノー
ル、エタノール、酢酸エチルなどの有機溶媒の単独また
は混合溶媒に溶解する方法あるいは、ゼラチン溶液とあ
らかじめ混合して添加する方法、特開平4−14073
9号に開示されているように有機溶媒可溶性の重合体と
の混合溶液の乳化分散物の形態で化学増感時に添加され
る。
【0084】化学熟成時のpAg(銀イオン濃度の逆数
の対数)の値としては好ましくは6.0〜10.0であ
り、より好ましくは6.5〜9.5である。化学熟成時
のpHは好ましくは4〜9であり、より好ましくは4.
0〜6.5である。化学熟成時の温度は好ましくは40
〜90℃であり、より好ましくは45〜85℃である。
の対数)の値としては好ましくは6.0〜10.0であ
り、より好ましくは6.5〜9.5である。化学熟成時
のpHは好ましくは4〜9であり、より好ましくは4.
0〜6.5である。化学熟成時の温度は好ましくは40
〜90℃であり、より好ましくは45〜85℃である。
【0085】本発明のハロゲン化銀乳剤の化学熟成に
は、他の化学増感剤を併用する事もでき、特に硫黄増感
剤を併用することが好ましい。
は、他の化学増感剤を併用する事もでき、特に硫黄増感
剤を併用することが好ましい。
【0086】硫黄増感剤としては、米国特許1,57
4,944号、同2,410,689号、同2,27
8,947号、同2,728,668号、同3,50
1,313号、同3,656,955号、西独出願公開
(OLS)1,422,869号、特開昭55−450
16号、同56−24937号、特開平5−16513
5号等に記載されている硫黄増感剤を用いることができ
る。具体例としては、1,3−ジフェニルチオ尿素、ト
リエチルチオ尿素、1−エチル−3−(2−チアゾリ
ル)チオ尿素などのチオ尿素誘導体、ローダニン誘導
体、ジチアカルバミン酸類、ポリスルフィド有機化合
物、硫黄単体などが好ましい例として挙げられる。硫黄
増感剤の添加量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する
化合物の種類、熟成条件などにより一様ではないが、ハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×10-9モ
ルであることが好ましい。更に好ましくは1×10-5モ
ル〜1×10-8モルである。
4,944号、同2,410,689号、同2,27
8,947号、同2,728,668号、同3,50
1,313号、同3,656,955号、西独出願公開
(OLS)1,422,869号、特開昭55−450
16号、同56−24937号、特開平5−16513
5号等に記載されている硫黄増感剤を用いることができ
る。具体例としては、1,3−ジフェニルチオ尿素、ト
リエチルチオ尿素、1−エチル−3−(2−チアゾリ
ル)チオ尿素などのチオ尿素誘導体、ローダニン誘導
体、ジチアカルバミン酸類、ポリスルフィド有機化合
物、硫黄単体などが好ましい例として挙げられる。硫黄
増感剤の添加量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する
化合物の種類、熟成条件などにより一様ではないが、ハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×10-9モ
ルであることが好ましい。更に好ましくは1×10-5モ
ル〜1×10-8モルである。
【0087】また本発明においては金増感剤を併用する
ことも好ましく、具体的には、塩化金酸、チオ硫酸金、
チオシアン酸金等の他に、チオ尿素類、ローダニン類、
その他各種化合物の金錯体等が挙げられる。金増感剤の
添加量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化合物の
種類、熟成条件などにより一様ではないが、ハロゲン化
銀1モル当たり1×10-4モル〜1×10-9モルである
ことが好ましい。更に好ましくは1×10-5モル〜1×
10-8モルである。
ことも好ましく、具体的には、塩化金酸、チオ硫酸金、
チオシアン酸金等の他に、チオ尿素類、ローダニン類、
その他各種化合物の金錯体等が挙げられる。金増感剤の
添加量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化合物の
種類、熟成条件などにより一様ではないが、ハロゲン化
銀1モル当たり1×10-4モル〜1×10-9モルである
ことが好ましい。更に好ましくは1×10-5モル〜1×
10-8モルである。
【0088】本発明においては、硫黄増感及び金増感を
併用することが好ましく、セレン増感剤と硫黄増感剤及
び金増感剤のモル比は任意であるが、セレン増感剤と等
モル以上の硫黄増感剤を用いることが好ましい。
併用することが好ましく、セレン増感剤と硫黄増感剤及
び金増感剤のモル比は任意であるが、セレン増感剤と等
モル以上の硫黄増感剤を用いることが好ましい。
【0089】本発明においては、特願平7−64781
号のカラム22〜55に記載された増感色素を用いるこ
とが好ましい。また、特願平5−236758号のカラ
ム56〜83に記載された化合物を用いることも好まし
い。
号のカラム22〜55に記載された増感色素を用いるこ
とが好ましい。また、特願平5−236758号のカラ
ム56〜83に記載された化合物を用いることも好まし
い。
【0090】さらに、本発明においてはパラジウム化合
物を用いることが好ましい。
物を用いることが好ましい。
【0091】本発明に係るハロゲン化銀乳剤はハロゲン
化銀1モル当たり10-6モル以上のパラジウム化合物の
存在下で化学増感されるのが好ましく、より好ましくは
10-5モル以上、10-3モル未満である。10-6モル未
満では本発明の効果が十分発揮できず、10-3モルを越
えると著しい減感を生じる。又、日本写真学会誌.3
4.159(1971)、同37.133、(197
4)、同39.73(1976)等に記載のようにパラ
ジウムイオンがゼラチナートを形成し、塊状の異物を生
成するなどして写真性能に悪影響を及ぼすことがある。
化銀1モル当たり10-6モル以上のパラジウム化合物の
存在下で化学増感されるのが好ましく、より好ましくは
10-5モル以上、10-3モル未満である。10-6モル未
満では本発明の効果が十分発揮できず、10-3モルを越
えると著しい減感を生じる。又、日本写真学会誌.3
4.159(1971)、同37.133、(197
4)、同39.73(1976)等に記載のようにパラ
ジウムイオンがゼラチナートを形成し、塊状の異物を生
成するなどして写真性能に悪影響を及ぼすことがある。
【0092】本発明でいうパラジウム化合物とは、2価
又は4価のそれぞれR2PdX6またはR2PdX4で表さ
れるパラジウム塩を意味する。
又は4価のそれぞれR2PdX6またはR2PdX4で表さ
れるパラジウム塩を意味する。
【0093】式中、Rは水素原子、アンモニウム塩、ア
ルカリ金属を表し、Xは塩素、臭素、ヨウ素原子または
チオシアナト基を表す。具体的化合物としてK2PdC
l4、(NH4)2PdCl4、Na2PdCl4、K2Pd
(SCN)4、(NH4)2Pd(SCN)4、Na2Pd
(SCN)4又は(NH4)2PdCl6等が挙げられるが
本発明はこれらに限定されない。好ましくは水溶性パラ
ジウム塩である。
ルカリ金属を表し、Xは塩素、臭素、ヨウ素原子または
チオシアナト基を表す。具体的化合物としてK2PdC
l4、(NH4)2PdCl4、Na2PdCl4、K2Pd
(SCN)4、(NH4)2Pd(SCN)4、Na2Pd
(SCN)4又は(NH4)2PdCl6等が挙げられるが
本発明はこれらに限定されない。好ましくは水溶性パラ
ジウム塩である。
【0094】本発明で言うこれらパラジウム化合物の存
在下で化学増感するとは、パラジウム化合物を添加して
高温で化学熟成することを意味し、好ましくは45℃以
上で、より好ましくは50℃以上で化学熟成することで
ある。パラジウム存在下での化学熟成はpH4以上、9
以下で施され、pAgは10以下、6以上で施され、好
ましくは9以下、7以上で施される。
在下で化学増感するとは、パラジウム化合物を添加して
高温で化学熟成することを意味し、好ましくは45℃以
上で、より好ましくは50℃以上で化学熟成することで
ある。パラジウム存在下での化学熟成はpH4以上、9
以下で施され、pAgは10以下、6以上で施され、好
ましくは9以下、7以上で施される。
【0095】一般にハロゲン化銀乳剤の製造工程は粒子
形成(物理熟成)、脱塩、化学増感(化学熟成)、塗布
・乾燥工程に大別されるが、パラジウム化合物は粒子形
成後、脱塩以前もしくは脱塩後の化学増感(化学熟成)
時に添加される。
形成(物理熟成)、脱塩、化学増感(化学熟成)、塗布
・乾燥工程に大別されるが、パラジウム化合物は粒子形
成後、脱塩以前もしくは脱塩後の化学増感(化学熟成)
時に添加される。
【0096】パラジウム化合物を用いる化学増感は従来
から知られている貴金属増感の1種であり、貴金属増感
の中で最も一般的に行われているのが金増感である。し
かしながら金増感を行うとき、ゼラチンは金塩と結合し
て、ハロゲン化銀への吸着やハロゲン化銀との反応を抑
制し、金増感が抑制されることが知られている。
から知られている貴金属増感の1種であり、貴金属増感
の中で最も一般的に行われているのが金増感である。し
かしながら金増感を行うとき、ゼラチンは金塩と結合し
て、ハロゲン化銀への吸着やハロゲン化銀との反応を抑
制し、金増感が抑制されることが知られている。
【0097】Steigmann、Sci.Ind.P
hot.,33、273(1962年)に記載のように
金増感を行うとき、パラジウム化合物を一緒に用いると
パラジウム化合物がより安定なゼラチナートを形成し、
金増感に作用する金イオンの量を増すことが記載されて
いる。
hot.,33、273(1962年)に記載のように
金増感を行うとき、パラジウム化合物を一緒に用いると
パラジウム化合物がより安定なゼラチナートを形成し、
金増感に作用する金イオンの量を増すことが記載されて
いる。
【0098】本発明の効果は、上記から予想されるよう
に金イオンの量を単純に増やすことだけでは高速反応型
カプラ−を含有する場合にパラジウム化合物の効果を代
替できないことを見い出し本発明を成すに至った。この
パラジウム化合物を用いる化学増感は特願平6−205
594号に記載されているカルコゲン増感、還元増感或
はパラジウム化合物以外の貴金属化合物、例えば金錯
塩、Pt、Ir等を用いる貴金属増感などと組み合わせ
て用いることができる。カルコゲン増感はセレン増感
剤、硫黄増感剤及びテルル増感剤の少なくとも1種によ
り施される。
に金イオンの量を単純に増やすことだけでは高速反応型
カプラ−を含有する場合にパラジウム化合物の効果を代
替できないことを見い出し本発明を成すに至った。この
パラジウム化合物を用いる化学増感は特願平6−205
594号に記載されているカルコゲン増感、還元増感或
はパラジウム化合物以外の貴金属化合物、例えば金錯
塩、Pt、Ir等を用いる貴金属増感などと組み合わせ
て用いることができる。カルコゲン増感はセレン増感
剤、硫黄増感剤及びテルル増感剤の少なくとも1種によ
り施される。
【0099】本発明において最も好ましいのは、パラジ
ウム増感と硫黄増感、セレン増感、金増感の組合せであ
る。またセレン増感と組み合わせる場合には、前記特願
平6−205594号に記載されている様に酸解離定数
1×10-8以下で、銀イオンとの溶解度積が1×10
-10以下である化合物存在下で化学増感することが好ま
しい。
ウム増感と硫黄増感、セレン増感、金増感の組合せであ
る。またセレン増感と組み合わせる場合には、前記特願
平6−205594号に記載されている様に酸解離定数
1×10-8以下で、銀イオンとの溶解度積が1×10
-10以下である化合物存在下で化学増感することが好ま
しい。
【0100】
【表2】
【0101】本発明においては色濁り防止剤として、以
下の化合物を用いることが好ましい。
下の化合物を用いることが好ましい。
【0102】一般式(C−1)の化合物
【0103】
【化27】
【0104】式中、COUP1はカップリング部位(式
中*印)を有するカプラ母核を示し、BALLはCOU
P1のカップリング部位に結合し、該COUP1と発色現
像主薬の酸化体との反応によりCOUP1から離脱可能
な基であり、一般式(C−1)の化合物を耐拡散性とす
るような大きさ及び形状を有する安定基である。
中*印)を有するカプラ母核を示し、BALLはCOU
P1のカップリング部位に結合し、該COUP1と発色現
像主薬の酸化体との反応によりCOUP1から離脱可能
な基であり、一般式(C−1)の化合物を耐拡散性とす
るような大きさ及び形状を有する安定基である。
【0105】そしてSOLは可溶化基であり、COUP
1の非カップリング位置へ結合し、COUP1と発色現像
主薬の酸化体とのカップリングにより生成したカップリ
ング生成物を発色現像処理時またはその後において感光
材料中より系外へ流出する移動性を付与する基である。
1の非カップリング位置へ結合し、COUP1と発色現像
主薬の酸化体とのカップリングにより生成したカップリ
ング生成物を発色現像処理時またはその後において感光
材料中より系外へ流出する移動性を付与する基である。
【0106】COUP1で表されるカプラ母核として
は、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応によって
色相を有するか或いは無色の反応生成物を形成するため
に、この分野で既知であるか或いは使用されているいず
れのカプラ母核をも挙げることができる。
は、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応によって
色相を有するか或いは無色の反応生成物を形成するため
に、この分野で既知であるか或いは使用されているいず
れのカプラ母核をも挙げることができる。
【0107】BALLは一般式(C−1)の化合物を耐
拡散性とするような分子の大きさ形状を有する安定基で
あり、一般式(C−1)の化合物に耐拡散性を付与する
かぎり、限定されるものではないが、BALLで表され
る有用な基としては8〜32個の炭素原子を有するアル
キル基、アリール基および複素環基が挙げられる。
拡散性とするような分子の大きさ形状を有する安定基で
あり、一般式(C−1)の化合物に耐拡散性を付与する
かぎり、限定されるものではないが、BALLで表され
る有用な基としては8〜32個の炭素原子を有するアル
キル基、アリール基および複素環基が挙げられる。
【0108】これらの基は置換されているものを包含す
るが置換基としては一般式(C−1)の化合物の耐拡散
性を増大し、一般式(C−1)の化合物の反応性を変
え、あるいはカップリング反応を起こし、離脱した後、
BALLの拡散性を増大する基である。更にBALLは
COUP1のカップリング部位に連結基を介して結合し
たものも好ましい。
るが置換基としては一般式(C−1)の化合物の耐拡散
性を増大し、一般式(C−1)の化合物の反応性を変
え、あるいはカップリング反応を起こし、離脱した後、
BALLの拡散性を増大する基である。更にBALLは
COUP1のカップリング部位に連結基を介して結合し
たものも好ましい。
【0109】SOLで表される可溶化基はカップリング
反応により生成したカップリング生成物に感光材料系外
へ流出し得る程度の移動性を付与する基、例えばイオン
化可能なヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホ基お
よびアミノスルホニル基並びにそれらのイオン化可能な
塩並びにエステル基、エーテル基等がある。
反応により生成したカップリング生成物に感光材料系外
へ流出し得る程度の移動性を付与する基、例えばイオン
化可能なヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホ基お
よびアミノスルホニル基並びにそれらのイオン化可能な
塩並びにエステル基、エーテル基等がある。
【0110】これらの基の1または2以上がCOUP1
の非カップリング部位へ結合する場合も好ましく、ある
いは適度の大きさ、例えば1〜10個の炭素原子を有す
るアルキル基、6〜12個の炭素原子を有するアリール
基に1または2以上の上記イオン化可能な基を有するよ
うな可溶化基がCOUP1の非カップリング部位へ結合
しているものも有利に用いられる。
の非カップリング部位へ結合する場合も好ましく、ある
いは適度の大きさ、例えば1〜10個の炭素原子を有す
るアルキル基、6〜12個の炭素原子を有するアリール
基に1または2以上の上記イオン化可能な基を有するよ
うな可溶化基がCOUP1の非カップリング部位へ結合
しているものも有利に用いられる。
【0111】また前記COUP1の非カップリング部位
へ連結基を介して結合しているものも好ましい。
へ連結基を介して結合しているものも好ましい。
【0112】特に好ましい可溶化基はCOUP1の非カ
ップリング部位へ直接結合したカルボキシル基、スルホ
基またはそれらのイオン化可能な塩、あるいはCOUP
1の非カップリング部位へ直接結合した、あるいはアミ
ノ基またはカルボニル基を介して結合した1または2以
上のカルボキシル基、スルホ基またはそれらのイオン化
可能な塩を含有する1〜10個の炭素原子を有するアル
キル基または6〜12個の炭素原子を有するアリール基
が挙げられる。
ップリング部位へ直接結合したカルボキシル基、スルホ
基またはそれらのイオン化可能な塩、あるいはCOUP
1の非カップリング部位へ直接結合した、あるいはアミ
ノ基またはカルボニル基を介して結合した1または2以
上のカルボキシル基、スルホ基またはそれらのイオン化
可能な塩を含有する1〜10個の炭素原子を有するアル
キル基または6〜12個の炭素原子を有するアリール基
が挙げられる。
【0113】又、本発明においては下記一般式の化合物
を用いることが望ましい。
を用いることが望ましい。
【0114】
【化28】
【0115】(式中、Zは−COOR11、−CONR11
R12、−SO2NR11R12、−SO2R11または−COR
11を表し、R11,R12はそれぞれ水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複
素環基を表す。) まず、上記一般式の化合物について説明する。
R12、−SO2NR11R12、−SO2R11または−COR
11を表し、R11,R12はそれぞれ水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複
素環基を表す。) まず、上記一般式の化合物について説明する。
【0116】前記一般式において、Zは−COOR11、
−CONR11R12、−SO2NR11R12、−SO2R11又
は−COR11を表し、R11,R12はそれぞれ水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基
又は複素環基を表す。Zとして好ましくは、−COOR
11−CONR11R12又は−SO2NR11R12であるが、
より好ましくは−COOR11又は−CONR11R12であ
る。
−CONR11R12、−SO2NR11R12、−SO2R11又
は−COR11を表し、R11,R12はそれぞれ水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基
又は複素環基を表す。Zとして好ましくは、−COOR
11−CONR11R12又は−SO2NR11R12であるが、
より好ましくは−COOR11又は−CONR11R12であ
る。
【0117】上記一般式において、R11、R12で表され
るアルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、シ
クロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチル、
2−エチルヘキシル、ドデシル等の各基が挙げられる。
これらのアルキル基は、更にハロゲン原子(例えば塩
素、臭素、弗素等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、
エトキシ、1,1−ジメチルエトキシ、ヘキシルオキ
シ、ドデシルオキシ等の基)、アリールオキシ基(例え
ばフェノキシ、ナフチルオキシ等)、アリール基(例え
ばフェニル、ナフチル等)、アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、2−エチルヘキシルカルボニル等)
アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボ
ニル、ナフチルオキシカルボニル等)、アルケニル基
(例えばビニル、アリル等)、複素環基(例えば2−ピ
リジル、3−ピリジル、4−ピリジル、モルホリル、ピ
ペリジル、ピペラジル、ピリミジル、ピラゾリル、フリ
ル等)、アルキニル基(例えばプロパルギル)、アミノ
基(例えばアミノ、N,N−ジメチルアミノ、アニリノ
等)、ヒドロキシル基、シアノ基、スルホ基、カルボキ
シル基、スルホンアミド基(例えばメチルスルホニルア
ミノ、エチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミ
ノ、オクチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルア
ミノ等)等によって置換されてもよい。
るアルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、シ
クロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチル、
2−エチルヘキシル、ドデシル等の各基が挙げられる。
これらのアルキル基は、更にハロゲン原子(例えば塩
素、臭素、弗素等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、
エトキシ、1,1−ジメチルエトキシ、ヘキシルオキ
シ、ドデシルオキシ等の基)、アリールオキシ基(例え
ばフェノキシ、ナフチルオキシ等)、アリール基(例え
ばフェニル、ナフチル等)、アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、2−エチルヘキシルカルボニル等)
アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボ
ニル、ナフチルオキシカルボニル等)、アルケニル基
(例えばビニル、アリル等)、複素環基(例えば2−ピ
リジル、3−ピリジル、4−ピリジル、モルホリル、ピ
ペリジル、ピペラジル、ピリミジル、ピラゾリル、フリ
ル等)、アルキニル基(例えばプロパルギル)、アミノ
基(例えばアミノ、N,N−ジメチルアミノ、アニリノ
等)、ヒドロキシル基、シアノ基、スルホ基、カルボキ
シル基、スルホンアミド基(例えばメチルスルホニルア
ミノ、エチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミ
ノ、オクチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルア
ミノ等)等によって置換されてもよい。
【0118】R11、R12で表されるアルケニル基として
は、例えばビニル、アリル等が挙げられる。
は、例えばビニル、アリル等が挙げられる。
【0119】R11、R12で表されるアルキニル基として
は、例えばプロパルギル基が挙げられる。
は、例えばプロパルギル基が挙げられる。
【0120】R11、R12で表されるアリール基として
は、例えばフェニル、ナフチル等が挙げられる。
は、例えばフェニル、ナフチル等が挙げられる。
【0121】R11、R12で表される複素環基としては、
例えばピリジル基(例えば2−ピリジル、3−ピリジ
ル、4−ピリジル等)、チアゾリル基、オキサゾリル
基、イミダゾリル基、フリル基、チェニル基、ピロリル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピ
ラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられる。
例えばピリジル基(例えば2−ピリジル、3−ピリジ
ル、4−ピリジル等)、チアゾリル基、オキサゾリル
基、イミダゾリル基、フリル基、チェニル基、ピロリル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピ
ラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられる。
【0122】上記アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、複素環基は、何れもR11、R12で表されるアルキ
ル基及びアルキル基の置換基として示した基と同様な基
によって置換することができる。
ル基、複素環基は、何れもR11、R12で表されるアルキ
ル基及びアルキル基の置換基として示した基と同様な基
によって置換することができる。
【0123】以下に、上記一般式で表される化合物の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0124】
【化29】
【0125】
【化30】
【0126】本発明に係わる上記一般式で表されるポリ
ヒドロキシベンゼン化合物はハロゲン化銀1モルあたり
1×10-5〜0.1モル、好ましくは1×10-4〜1×
10-2モル添加するのが望ましい。これらのポリヒドロ
キシベンゼン化合物は本発明の目的を達成するためには
感光性層へ添加するのが必須であるが、非感光性層へ添
加してもよい。本発明に係わるポリヒドロキシベンゼン
化合物を感光材料に導入するには、後述する種々の公知
分散法により分散して添加すれば良いが、例えば、公知
のジブチルフタレート、トリクレジルホスフェート等の
如き高沸点溶媒と酢酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸
点溶媒の混合液或いは低沸点溶媒のみの溶媒に、上記一
般式で表される化合物を単独又は併用して、あるいはカ
プラー類と一緒に溶解した後、界面活性剤を含むゼラチ
ン水溶液と混合し、次いで高速度回転ミキサー、コロイ
ドミルもしくは超音波分散機を用いて乳化分散させた
後、ハロゲン化銀乳剤中に直接添加する方法を採用する
ことができる。又、上記乳化分散液をセットし、細断
し、水洗してからハロゲン化銀乳剤に添加してもよい。
ヒドロキシベンゼン化合物はハロゲン化銀1モルあたり
1×10-5〜0.1モル、好ましくは1×10-4〜1×
10-2モル添加するのが望ましい。これらのポリヒドロ
キシベンゼン化合物は本発明の目的を達成するためには
感光性層へ添加するのが必須であるが、非感光性層へ添
加してもよい。本発明に係わるポリヒドロキシベンゼン
化合物を感光材料に導入するには、後述する種々の公知
分散法により分散して添加すれば良いが、例えば、公知
のジブチルフタレート、トリクレジルホスフェート等の
如き高沸点溶媒と酢酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸
点溶媒の混合液或いは低沸点溶媒のみの溶媒に、上記一
般式で表される化合物を単独又は併用して、あるいはカ
プラー類と一緒に溶解した後、界面活性剤を含むゼラチ
ン水溶液と混合し、次いで高速度回転ミキサー、コロイ
ドミルもしくは超音波分散機を用いて乳化分散させた
後、ハロゲン化銀乳剤中に直接添加する方法を採用する
ことができる。又、上記乳化分散液をセットし、細断
し、水洗してからハロゲン化銀乳剤に添加してもよい。
【0127】本発明のハロゲン化銀乳剤に、下記一般式
で表される化合物を併用すると、該乳剤の性能変動を抑
えることができ、好ましい。
で表される化合物を併用すると、該乳剤の性能変動を抑
えることができ、好ましい。
【0128】
【化31】
【0129】(式中、L1及びL2は各々メチレン鎖を表
し、X1及びX2は各々−CO2−、−SO2−、−CON
R4−、−NR4CO−、−SO2NR4−、−NR4SO2
−、−O−、−NR4CO2−、−NR4CONR5−を表
す。R1、R2、R4及びR5は各々水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環
基を表し、R3は置換基を表す。x1、x2、y1、y2は
各々0〜20の整数を表す。) 一般式において、R1、R2、R4及びR5で表されるアル
キル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシ
ル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ドデシル
等の各基が挙げられる。これらのアルキル基は、更にハ
ロゲン原子、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、1,
1−ジメチルエトキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ドデ
シルオキシ等の各基)、アリールオキシ基(フェノキシ
基、ナフチルオキシ基等)、アリール基(フェニル基、
ナフチル基等)、アルコキシカルボニル基(メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニ
ル、2−エチルヘキシルカルボニル等の各基)、アリー
ルオキシカルボニル基(フェノキシカルボニル基、ナフ
チルオキシカルボニル基等)、アルケニル基(ビニル
基、アリル基等)、複素環基(2−ピリジル、3−ピリ
ジル、4−ピリジル、モルホリル、ピペリジル、ピペラ
ジル、ピリミジル、ピラゾリル、フリル等の各基)、ア
ルキニル基(プロパギル基等)、アミノ基(アミノ基、
N,N−ジメチルアミノ基、アニリノ基等)、ヒドロキ
シ基、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、スルホン
アミド基(メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、n−オクチルス
ルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ等の各基)
等の置換基を有してもよい。
し、X1及びX2は各々−CO2−、−SO2−、−CON
R4−、−NR4CO−、−SO2NR4−、−NR4SO2
−、−O−、−NR4CO2−、−NR4CONR5−を表
す。R1、R2、R4及びR5は各々水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環
基を表し、R3は置換基を表す。x1、x2、y1、y2は
各々0〜20の整数を表す。) 一般式において、R1、R2、R4及びR5で表されるアル
キル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシ
ル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ドデシル
等の各基が挙げられる。これらのアルキル基は、更にハ
ロゲン原子、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、1,
1−ジメチルエトキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ドデ
シルオキシ等の各基)、アリールオキシ基(フェノキシ
基、ナフチルオキシ基等)、アリール基(フェニル基、
ナフチル基等)、アルコキシカルボニル基(メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニ
ル、2−エチルヘキシルカルボニル等の各基)、アリー
ルオキシカルボニル基(フェノキシカルボニル基、ナフ
チルオキシカルボニル基等)、アルケニル基(ビニル
基、アリル基等)、複素環基(2−ピリジル、3−ピリ
ジル、4−ピリジル、モルホリル、ピペリジル、ピペラ
ジル、ピリミジル、ピラゾリル、フリル等の各基)、ア
ルキニル基(プロパギル基等)、アミノ基(アミノ基、
N,N−ジメチルアミノ基、アニリノ基等)、ヒドロキ
シ基、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、スルホン
アミド基(メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、n−オクチルス
ルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ等の各基)
等の置換基を有してもよい。
【0130】R1、R2、R4及びR5で表されるアルケニ
ル基としては、ビニル基、アリル基等を挙げることがで
き、これらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるアル
キル基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置換
基として有してもよい。
ル基としては、ビニル基、アリル基等を挙げることがで
き、これらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるアル
キル基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置換
基として有してもよい。
【0131】R1、R2、R4及びR5で表されるアルキニ
ル基としては、プロパギル基等を挙げることができ、こ
れらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるアルキル
基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置換基と
して有してもよい。
ル基としては、プロパギル基等を挙げることができ、こ
れらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるアルキル
基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置換基と
して有してもよい。
【0132】R1、R2、R4及びR5で表されるアリール
基としては、フェニル基、ナフチル基等を挙げることが
でき、これらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるア
ルキル基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置
換基として有してもよい。
基としては、フェニル基、ナフチル基等を挙げることが
でき、これらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるア
ルキル基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置
換基として有してもよい。
【0133】R1、R2、R4及びR5で表される複素環基
としては、ピリジル基(2−ピリジル基、3−ピリジル
基、4−ピリジル基等)、チアゾリル基、オキサゾリル
基、イミダゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロリル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピ
ラゾリル基、テトラゾリル基等を挙げることができ、こ
れらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるアルキル
基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置換基と
して有してもよい。
としては、ピリジル基(2−ピリジル基、3−ピリジル
基、4−ピリジル基等)、チアゾリル基、オキサゾリル
基、イミダゾリル基、フリル基、チエニル基、ピロリル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピ
ラゾリル基、テトラゾリル基等を挙げることができ、こ
れらは更にR1、R2、R4及びR5で表されるアルキル
基、及びアルキル基の置換基として挙げた基を置換基と
して有してもよい。
【0134】R3で表される置換基は、ベンゼン環上に
置換可能な基なら何でもよく、例えばアルキル基(メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−
ブチル、n−ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシ
ル、シクロヘキシル、n−オクチル、n−ドデシル等の
各基)、アルケニル基(ビニル基、アリル基等)、アル
キニル基(プロパギル基等)、アリール基(フェニル
基、ナフチル基等)、複素環基(ピリジル、チアゾリ
ル、オキサゾリル、イミダゾリル、フリル、ピロリル、
ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、セレナゾリ
ル、スルホラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、テトラ
ゾリル等の各基)、ハロゲン原子、アルコキシ基(メト
キシ、エトキシ、プロピルオキシ、n−ペンチルオキ
シ、シクロペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、シク
ロヘキシルオキシ、n−オクチルオキシ、n−ドデシル
オキシ等の基)、アリールオキシ基(フェノキシ基、ナ
フチルオキシ基等)、アルコキシカルボニル基(メチル
オキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、n−ブチ
ルオキシカルボニル、n−オクチルオキシカルボニル、
n−ドデシルオキシカルボニル等の基)、アリールオキ
シカルボニル基(フェニルオキシカルボニル基、ナフチ
ルオキシカルボニル基等)、スルホンアミド基(メチル
スルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−ブチ
ルスルホニルアミノ、n−ヘキシルスルホニルアミノ、
シクロヘキシルスルホニルアミノ、n−オクチルスルホ
ニルアミノ、n−ドデシルスルホニルアミノ、フェニル
スルホニルアミノ等の各基)、スルファモイル基(アミ
ノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミ
ノスルホニル、n−ブチルアミノスルホニル、n−ヘキ
シルアミノスルホニル、シクロヘキシルアミノスルホニ
ル、n−オクチルアミノスルホニル、n−ドデシルアミ
ノスルホニル、フェニルアミノスルホニル、ナフチルア
ミノスルホニル、2−ピリジルアミノスルホニル等の各
基)、ウレイド基(メチルウレイド、エチルウレイド、
ペンチルウレイド、シクロヘキシルウレイド、n−オク
チルウレイド、n−ドデシルウレイド、フェニルウレイ
ド、ナフチルウレイド、2−ピリジルアミノウレイド等
の各基)、アシル基(アセチル、エチルカルボニル基、
プロピルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、シクロ
ヘキシルカルボニル、n−オクチルカルボニル、2−エ
チルヘキシルカルボニル、n−ドデシルカルボニル、フ
ェニルカルボニル、ナフチルカルボニル、ピリジルカル
ボニル等の各基)、カルバモイル基(アミノカルボニ
ル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニ
ル、プロピルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカ
ルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニル、n−オク
チルアミノカルボニル、2−エチルヘキシルアミノカル
ボニル、n−ドデシルアミノカルボニル、フェニルアミ
ノカルボニル、ナフチルアミノカルボニル、2−ピリジ
ルアミノカルボニル等の各基)、アミド基(メチルカル
ボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、ジメチルアミ
ノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、n−ペンチ
ルアミノカルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニ
ル、2−エチルヘキシルアミノカルボニル、n−オクチ
ルアミノカルボニル、ドデシルアミノカルボニル、フェ
ニルアミノカルボニル、ナフチルアミノカルボニル等の
基)、スルホニル基(メチルスルホニル、エチルスルホ
ニル、n−ブチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニ
ル、2−エチルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニ
ル、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル、2−ピ
リジルスルホニル等の基)、アミノ基(アミノ、エチル
アミノ、ジメチルアミノ、n−ブチルアミノ、シクロペ
ンチルアミノ、2−エチルヘキシルアミノ、n−ドデシ
ルアミノ、アニリノ、ナフチルアミノ、2−ピリジルア
ミノ等の各基)、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、水素原子等で、これらは更に
R1、R2、R4及びR5で表されるアルキル基、及びアル
キル基の置換基として挙げた基を置換基として有しても
よい。
置換可能な基なら何でもよく、例えばアルキル基(メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−
ブチル、n−ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシ
ル、シクロヘキシル、n−オクチル、n−ドデシル等の
各基)、アルケニル基(ビニル基、アリル基等)、アル
キニル基(プロパギル基等)、アリール基(フェニル
基、ナフチル基等)、複素環基(ピリジル、チアゾリ
ル、オキサゾリル、イミダゾリル、フリル、ピロリル、
ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、セレナゾリ
ル、スルホラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、テトラ
ゾリル等の各基)、ハロゲン原子、アルコキシ基(メト
キシ、エトキシ、プロピルオキシ、n−ペンチルオキ
シ、シクロペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、シク
ロヘキシルオキシ、n−オクチルオキシ、n−ドデシル
オキシ等の基)、アリールオキシ基(フェノキシ基、ナ
フチルオキシ基等)、アルコキシカルボニル基(メチル
オキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、n−ブチ
ルオキシカルボニル、n−オクチルオキシカルボニル、
n−ドデシルオキシカルボニル等の基)、アリールオキ
シカルボニル基(フェニルオキシカルボニル基、ナフチ
ルオキシカルボニル基等)、スルホンアミド基(メチル
スルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−ブチ
ルスルホニルアミノ、n−ヘキシルスルホニルアミノ、
シクロヘキシルスルホニルアミノ、n−オクチルスルホ
ニルアミノ、n−ドデシルスルホニルアミノ、フェニル
スルホニルアミノ等の各基)、スルファモイル基(アミ
ノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミ
ノスルホニル、n−ブチルアミノスルホニル、n−ヘキ
シルアミノスルホニル、シクロヘキシルアミノスルホニ
ル、n−オクチルアミノスルホニル、n−ドデシルアミ
ノスルホニル、フェニルアミノスルホニル、ナフチルア
ミノスルホニル、2−ピリジルアミノスルホニル等の各
基)、ウレイド基(メチルウレイド、エチルウレイド、
ペンチルウレイド、シクロヘキシルウレイド、n−オク
チルウレイド、n−ドデシルウレイド、フェニルウレイ
ド、ナフチルウレイド、2−ピリジルアミノウレイド等
の各基)、アシル基(アセチル、エチルカルボニル基、
プロピルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、シクロ
ヘキシルカルボニル、n−オクチルカルボニル、2−エ
チルヘキシルカルボニル、n−ドデシルカルボニル、フ
ェニルカルボニル、ナフチルカルボニル、ピリジルカル
ボニル等の各基)、カルバモイル基(アミノカルボニ
ル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニ
ル、プロピルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカ
ルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニル、n−オク
チルアミノカルボニル、2−エチルヘキシルアミノカル
ボニル、n−ドデシルアミノカルボニル、フェニルアミ
ノカルボニル、ナフチルアミノカルボニル、2−ピリジ
ルアミノカルボニル等の各基)、アミド基(メチルカル
ボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、ジメチルアミ
ノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、n−ペンチ
ルアミノカルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニ
ル、2−エチルヘキシルアミノカルボニル、n−オクチ
ルアミノカルボニル、ドデシルアミノカルボニル、フェ
ニルアミノカルボニル、ナフチルアミノカルボニル等の
基)、スルホニル基(メチルスルホニル、エチルスルホ
ニル、n−ブチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニ
ル、2−エチルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニ
ル、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル、2−ピ
リジルスルホニル等の基)、アミノ基(アミノ、エチル
アミノ、ジメチルアミノ、n−ブチルアミノ、シクロペ
ンチルアミノ、2−エチルヘキシルアミノ、n−ドデシ
ルアミノ、アニリノ、ナフチルアミノ、2−ピリジルア
ミノ等の各基)、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、水素原子等で、これらは更に
R1、R2、R4及びR5で表されるアルキル基、及びアル
キル基の置換基として挙げた基を置換基として有しても
よい。
【0135】以下に、上記一般式で表される化合物例を
挙げるが、これらに限定されない。
挙げるが、これらに限定されない。
【0136】
【化32】
【0137】
【化33】
【0138】これらの化合物は当業者に周知の通常の方
法で合成することができる。
法で合成することができる。
【0139】又、これら一般式で表される化合物は、ハ
ロゲン化銀乳剤層に用いる場合、ハロゲン化銀1モル当
たり1×10-4〜1モル程度、好ましくは1×10-3〜
5×10-1モルで用いる。乳剤層以外の層に用いる場合
は、1m2当たり1×10-5〜1×10-1モル程度、好
ましくは1×10-4〜1×10-2で用いる。
ロゲン化銀乳剤層に用いる場合、ハロゲン化銀1モル当
たり1×10-4〜1モル程度、好ましくは1×10-3〜
5×10-1モルで用いる。乳剤層以外の層に用いる場合
は、1m2当たり1×10-5〜1×10-1モル程度、好
ましくは1×10-4〜1×10-2で用いる。
【0140】さらに本発明のカラー感光材料には種々の
カラーカプラーを使用することができる。
カラーカプラーを使用することができる。
【0141】イエローカプラーとしては、例えば米国特
許3,933,051号、同4,022,620号、同
4,326,024号、同4,401,752号、同
4,248,961号、特公昭58−10739号、英
国特許1,425,020号、同4,314,023
号、同4,511,649号、欧州特許249,473
A号等に記載のものが好ましい。
許3,933,051号、同4,022,620号、同
4,326,024号、同4,401,752号、同
4,248,961号、特公昭58−10739号、英
国特許1,425,020号、同4,314,023
号、同4,511,649号、欧州特許249,473
A号等に記載のものが好ましい。
【0142】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許3,061,432号、同3,725,067号、同
4,310,619号、同4,351,897号、欧州
特許73,636号、リサーチ・ディスクロージャ(以
下、RDと称す)24220,24230(1984年
6月)、特開昭55−118034号、同60−335
52号、同60−35730号、同60−43659
号、同60−185951号、同61−72238号、
米国特許4,500,630号、同4,540,654
号、同4,556,630号、国際公開WO88/04
795号等に記載のものである。
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許3,061,432号、同3,725,067号、同
4,310,619号、同4,351,897号、欧州
特許73,636号、リサーチ・ディスクロージャ(以
下、RDと称す)24220,24230(1984年
6月)、特開昭55−118034号、同60−335
52号、同60−35730号、同60−43659
号、同60−185951号、同61−72238号、
米国特許4,500,630号、同4,540,654
号、同4,556,630号、国際公開WO88/04
795号等に記載のものである。
【0143】本発明においては下記の一般式〔M〕で表
されるマゼンタカプラーが特に好ましく用いられる。
されるマゼンタカプラーが特に好ましく用いられる。
【0144】
【化34】
【0145】(式中、R11は水素原子もしくは芳香族1
級アミン発色現像主薬の酸化体との反応によって離脱可
能な基を表す。R12はアリール基を表す。R13は置換基
を表しn1は1〜5の整数を表す。n1が2以上のときR
13は同じでも異なっていても良い。) 一般式〔M〕において、R11は水素原子もしくは芳香族
一級アミン発色現像主薬の酸化体との反応によって離脱
可能な基を表す。R11は省銀化、有害ガス耐性の改良が
可能な点で芳香族一級アミン発色現像主薬の酸化体との
反応によって離脱可能な基が好ましく、アリールチオ基
であることがより好ましい。
級アミン発色現像主薬の酸化体との反応によって離脱可
能な基を表す。R12はアリール基を表す。R13は置換基
を表しn1は1〜5の整数を表す。n1が2以上のときR
13は同じでも異なっていても良い。) 一般式〔M〕において、R11は水素原子もしくは芳香族
一級アミン発色現像主薬の酸化体との反応によって離脱
可能な基を表す。R11は省銀化、有害ガス耐性の改良が
可能な点で芳香族一級アミン発色現像主薬の酸化体との
反応によって離脱可能な基が好ましく、アリールチオ基
であることがより好ましい。
【0146】R12はアリール基を表し、例えば、フェニ
ル基、ペンタクロルフェニル基、2,4,6−トリクロ
ルフェニル基、2,5−ジクロルフェニル基、2,4−
ジクロルフェニル基、2,6−ジクロル−4−メチルフ
ェニル基、2,6−ジクロル−4−メタンスルホニルフ
ェニル基、2,6−ジクロル−4−シアノフェニル基、
2,6−ジクロル−4−モルホリノスルホニルフェニル
基、2,4−ジクロル−6−メトキシフェニル基、2,
4−ジクロル−6−メチルフェニル基等が挙げられる。
ル基、ペンタクロルフェニル基、2,4,6−トリクロ
ルフェニル基、2,5−ジクロルフェニル基、2,4−
ジクロルフェニル基、2,6−ジクロル−4−メチルフ
ェニル基、2,6−ジクロル−4−メタンスルホニルフ
ェニル基、2,6−ジクロル−4−シアノフェニル基、
2,6−ジクロル−4−モルホリノスルホニルフェニル
基、2,4−ジクロル−6−メトキシフェニル基、2,
4−ジクロル−6−メチルフェニル基等が挙げられる。
【0147】本発明の化合物をカラーネガフィルムに用
いる場合には、発色現像主薬の酸化体と反応して得られ
る発色色素の分光吸収波長が好ましい点ではR12はペン
タクロルフェニル基、2,6−ジクロル−4−メタンス
ルホニルフェニル基、2,6−ジクロル−4−シアノフ
ェニル基、2,6−ジクロル−4−モルホリノスルホニ
ルフェニル基であることが好ましい。
いる場合には、発色現像主薬の酸化体と反応して得られ
る発色色素の分光吸収波長が好ましい点ではR12はペン
タクロルフェニル基、2,6−ジクロル−4−メタンス
ルホニルフェニル基、2,6−ジクロル−4−シアノフ
ェニル基、2,6−ジクロル−4−モルホリノスルホニ
ルフェニル基であることが好ましい。
【0148】R13は置換基を表し、例えば塩素、臭素、
フッ素等のハロゲン原子、メトキシ、エトキシ等のアル
コキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、2,6
−ジクロルベンゾイルアミノ基、2,6−ジメトキシベ
ンゾイルアミノ基等のベンゾイルアミノ基、ヘキサデシ
ルスルホニル等のアルキルスルホニル基、アセチルアミ
ノ基等のアシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボ
キシル基、アミノ基、エトキシカルボニル基等のアルコ
キシカルボニル基、メチル基、エチル基、イソプロピル
基等のアルキル基等が挙げられるが、もちろんこれ以外
の一価の置換基であっても良い。
フッ素等のハロゲン原子、メトキシ、エトキシ等のアル
コキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、2,6
−ジクロルベンゾイルアミノ基、2,6−ジメトキシベ
ンゾイルアミノ基等のベンゾイルアミノ基、ヘキサデシ
ルスルホニル等のアルキルスルホニル基、アセチルアミ
ノ基等のアシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボ
キシル基、アミノ基、エトキシカルボニル基等のアルコ
キシカルボニル基、メチル基、エチル基、イソプロピル
基等のアルキル基等が挙げられるが、もちろんこれ以外
の一価の置換基であっても良い。
【0149】発色性や分光吸収波長の点でR13のうち少
なくとも一つの原子、基はハロゲン原子又はアルコキシ
基であることが好ましい。
なくとも一つの原子、基はハロゲン原子又はアルコキシ
基であることが好ましい。
【0150】以下に本発明の一般式〔M〕で表される化
合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0151】
【化35】
【0152】
【化36】
【0153】
【化37】
【0154】
【化38】
【0155】
【化39】
【0156】
【化40】
【0157】
【化41】
【0158】また、本発明においては下記一般式で表さ
れる化合物の少なくとも1種を含有する事により、より
効率的に本発明の目的を達成することが出来る。
れる化合物の少なくとも1種を含有する事により、より
効率的に本発明の目的を達成することが出来る。
【0159】
【化42】
【0160】式中、R31、R32は水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環
基を表わしR33、R34、R35は置換基を表わす。
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環
基を表わしR33、R34、R35は置換基を表わす。
【0161】R31とR32、R33とR34、R34とR35はそ
れぞれ環を形成しても良い。
れぞれ環を形成しても良い。
【0162】一般式においてR31、R32で表わされる置
換基としては、それぞれ、水素原子、アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、シクロペ
ンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オ
クチル基、n−ドデシル基等)、アルケニル基(例え
ば、ビニル基、アリル基等)、アルキニル基(例えば、
プロパルギル基等)、アリール基(例えば、フェニル
基、ナフチル基等)、複素環基(例えば、ピリジル基、
チアゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、フリ
ル基、プロリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピ
リダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペ
リジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基等)が挙げ
られる。これらの置換基はそれ自体更に置換基を有して
もよい。
換基としては、それぞれ、水素原子、アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、シクロペ
ンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オ
クチル基、n−ドデシル基等)、アルケニル基(例え
ば、ビニル基、アリル基等)、アルキニル基(例えば、
プロパルギル基等)、アリール基(例えば、フェニル
基、ナフチル基等)、複素環基(例えば、ピリジル基、
チアゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、フリ
ル基、プロリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピ
リダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペ
リジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基等)が挙げ
られる。これらの置換基はそれ自体更に置換基を有して
もよい。
【0163】一般式においてR33、R34、R35で表わさ
れる置換基としては、アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert
−ブチル基、n−ペンチル基、シクロペンチル基、n−
ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−
ドデシル基等)、アルケニル基(例えば、ビニル基、ア
リル基等)、アルキニル基(例えば、プロパルギル基
等)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基
等)、複素環基(例えば、ピリジル基、チアゾリル基、
オキサゾリル基、イミダゾリル基、フリル基、プロリル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピ
ラゾリル基、テトラゾリル基等)、ハロゲン原子(例え
ば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッソ原子
等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、プロピルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、シクロ
ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキ
シルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ドデシルオ
キシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ
基、ナフチルオキシ基等)、アルコキシカルボニル基
(例えば、メチルオキシカルボニル基、エチルオキシカ
ルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、n−オク
チルオキシカルボニル基、n−ドデシルオキシカルボニ
ル基等)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェ
ニルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基
等)、スルホンアミド基(例えば、メチルスルホニルア
ミノ基、エチルスルホニルアミノ基、n−ブチルスルホ
ニルアミノ基、n−ヘキシルスルホニルアミノ基、シク
ロヘキシルスルホニルアミノ基、n−オクチルスルホニ
ルアミノ基、n−ドデシルスルホニルアミノ基、フェニ
ルスルホニルアミノ基等)、スルファモイル基(例え
ば、アミノスルホニル基、メチルアミノスルホニル基、
ジメチルアミノスルホニル基、n−ブチルアミノスルホ
ニル基、n−ヘキシルアミノスルホニル基、シクロヘキ
シルアミノスルホニル基、n−オクチルアミノスルホニ
ル基、n−ドデシルアミノスルホニル基、フェニルアミ
ノスルホニル基、ナフチルアミノスルホニル基、2−ピ
リジルアミノスルホニル基等)、ウレイド基(例えば、
メチルウレイド基、エチルウレイド基、ペンチルウレイ
ド基、シクロヘキシルウレイド基、n−オクチルウレイ
ド基、n−ドデシルウレイド基、フェニルウレイド基、
ナフチルウレイド基、2−ピリジルアミノウレイド基
等)、アシル基(例えば、アセチル基、エチルカルボニ
ル基、プロピルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル
基、シクロヘキシルカルボニル基、n−オクチルカルボ
ニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、n−ドデシ
ルカルボニル基、フェニルカルボニル基、ナフチルカル
ボニル基、ピリジルカルボニル基等)、カルバモイル基
(例えば、アミノカルボニル基、メチルアミノカルボニ
ル基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカ
ルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル基、シクロ
ヘキシルアミノカルボニル基、n−ドデシルアミノカル
ボニル基、フェニルアミノカルボニル基、ナフチルアミ
ノカルボニル基、2−ピリジルアミノカルボニル基
等)、アミド基(例えば、アセトアミド基、エチルカル
ボニルアミノ基、プロピルカルボニルアミノ基、n−ペ
ンチルカルボニルアミノ基、シクロヘキシルカルボニル
アミノ基、2−エチルヘキシルカルボニルアミノ基、n
−オクチルカルボニルアミノ基、ドデシルカルボニルア
ミノ基、ベンゾイルアミノ基、ナフチルカルボニルアミ
ノ基等)、スルホニル基(例えば、メチルスルホニル
基、エチルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、シ
クロヘキシルスルホニル基、2−エチルヘキシルスルホ
ニル基、ドデシルスルホニル基、フェニルスルホニル
基、ナフチルスルホニル基、2−ピリジルスルホニル基
等)、アミノ基(例えば、アミノ基、エチルアミノ基、
ジメチルアミノ基、n−ブチルアミノ基、シクロペンチ
ルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、n−ドデシ
ルアミノ基、アニリノ基、ナフチルアミノ基、2−ピリ
ジルアミノ基等)、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、スルホ基、水素原子等を表わす。
これらの基はR31、R32で表されるアルキル基、及びア
ルキル基の置換基として示したのと同様な基によって置
換することが出来る。
れる置換基としては、アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert
−ブチル基、n−ペンチル基、シクロペンチル基、n−
ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−
ドデシル基等)、アルケニル基(例えば、ビニル基、ア
リル基等)、アルキニル基(例えば、プロパルギル基
等)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基
等)、複素環基(例えば、ピリジル基、チアゾリル基、
オキサゾリル基、イミダゾリル基、フリル基、プロリル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、
セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピ
ラゾリル基、テトラゾリル基等)、ハロゲン原子(例え
ば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッソ原子
等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、プロピルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、シクロ
ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキ
シルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ドデシルオ
キシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ
基、ナフチルオキシ基等)、アルコキシカルボニル基
(例えば、メチルオキシカルボニル基、エチルオキシカ
ルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、n−オク
チルオキシカルボニル基、n−ドデシルオキシカルボニ
ル基等)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェ
ニルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基
等)、スルホンアミド基(例えば、メチルスルホニルア
ミノ基、エチルスルホニルアミノ基、n−ブチルスルホ
ニルアミノ基、n−ヘキシルスルホニルアミノ基、シク
ロヘキシルスルホニルアミノ基、n−オクチルスルホニ
ルアミノ基、n−ドデシルスルホニルアミノ基、フェニ
ルスルホニルアミノ基等)、スルファモイル基(例え
ば、アミノスルホニル基、メチルアミノスルホニル基、
ジメチルアミノスルホニル基、n−ブチルアミノスルホ
ニル基、n−ヘキシルアミノスルホニル基、シクロヘキ
シルアミノスルホニル基、n−オクチルアミノスルホニ
ル基、n−ドデシルアミノスルホニル基、フェニルアミ
ノスルホニル基、ナフチルアミノスルホニル基、2−ピ
リジルアミノスルホニル基等)、ウレイド基(例えば、
メチルウレイド基、エチルウレイド基、ペンチルウレイ
ド基、シクロヘキシルウレイド基、n−オクチルウレイ
ド基、n−ドデシルウレイド基、フェニルウレイド基、
ナフチルウレイド基、2−ピリジルアミノウレイド基
等)、アシル基(例えば、アセチル基、エチルカルボニ
ル基、プロピルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル
基、シクロヘキシルカルボニル基、n−オクチルカルボ
ニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、n−ドデシ
ルカルボニル基、フェニルカルボニル基、ナフチルカル
ボニル基、ピリジルカルボニル基等)、カルバモイル基
(例えば、アミノカルボニル基、メチルアミノカルボニ
ル基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカ
ルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル基、シクロ
ヘキシルアミノカルボニル基、n−ドデシルアミノカル
ボニル基、フェニルアミノカルボニル基、ナフチルアミ
ノカルボニル基、2−ピリジルアミノカルボニル基
等)、アミド基(例えば、アセトアミド基、エチルカル
ボニルアミノ基、プロピルカルボニルアミノ基、n−ペ
ンチルカルボニルアミノ基、シクロヘキシルカルボニル
アミノ基、2−エチルヘキシルカルボニルアミノ基、n
−オクチルカルボニルアミノ基、ドデシルカルボニルア
ミノ基、ベンゾイルアミノ基、ナフチルカルボニルアミ
ノ基等)、スルホニル基(例えば、メチルスルホニル
基、エチルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、シ
クロヘキシルスルホニル基、2−エチルヘキシルスルホ
ニル基、ドデシルスルホニル基、フェニルスルホニル
基、ナフチルスルホニル基、2−ピリジルスルホニル基
等)、アミノ基(例えば、アミノ基、エチルアミノ基、
ジメチルアミノ基、n−ブチルアミノ基、シクロペンチ
ルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、n−ドデシ
ルアミノ基、アニリノ基、ナフチルアミノ基、2−ピリ
ジルアミノ基等)、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、スルホ基、水素原子等を表わす。
これらの基はR31、R32で表されるアルキル基、及びア
ルキル基の置換基として示したのと同様な基によって置
換することが出来る。
【0164】R31とR32で形成できる環としては、例え
ばピペリジン環、ピロリジン環、モルホリン環、ピロー
ル環、ピペラジン環、チオモルホリン環等が挙げられ
る。R33とR34、R34とR35で形成できる環としては、
例えばベンゼン環、チオフェン環、フラン環、ピロール
環等が挙げられる。
ばピペリジン環、ピロリジン環、モルホリン環、ピロー
ル環、ピペラジン環、チオモルホリン環等が挙げられ
る。R33とR34、R34とR35で形成できる環としては、
例えばベンゼン環、チオフェン環、フラン環、ピロール
環等が挙げられる。
【0165】以下に本発明に好ましく用いられる一般式
で表わされる化合物の具体例を示すが、これらに限定さ
れるものではない。
で表わされる化合物の具体例を示すが、これらに限定さ
れるものではない。
【0166】
【化43】
【0167】本発明に好ましく使用される一般式で表さ
れる化合物は、一般式〔I〕で表されるマゼンタカプラ
ーに対して1重量%以上300重量%以下の範囲で添加
するのが良い。より好ましくは5重量%以上150重量
%以下で添加する。添加する層は一般式〔M〕で表され
るマゼンタカプラーを添加する層と同一でも異なっても
よいが、同一の層に添加することが好ましい。
れる化合物は、一般式〔I〕で表されるマゼンタカプラ
ーに対して1重量%以上300重量%以下の範囲で添加
するのが良い。より好ましくは5重量%以上150重量
%以下で添加する。添加する層は一般式〔M〕で表され
るマゼンタカプラーを添加する層と同一でも異なっても
よいが、同一の層に添加することが好ましい。
【0168】上記一般式で表される化合物は、一般式
〔M〕で表されるマゼンタカプラー同様、後述する種々
の公知分散法より、感光材料中に導入することができ
る。上記一般式で表される化合物は一般式〔M〕で表さ
れるマゼンタカプラーと同時に混合分散し、感光材料に
添加しても良いし、マゼンタカプラーとは別途分散して
添加してもよいが、同時に混合分散して添加するのが望
ましい。
〔M〕で表されるマゼンタカプラー同様、後述する種々
の公知分散法より、感光材料中に導入することができ
る。上記一般式で表される化合物は一般式〔M〕で表さ
れるマゼンタカプラーと同時に混合分散し、感光材料に
添加しても良いし、マゼンタカプラーとは別途分散して
添加してもよいが、同時に混合分散して添加するのが望
ましい。
【0169】前述のカプラー以外に、シアンカプラーと
しては公知のフェノール系及びナフトール系カプラーが
挙げられ、例えば米国特許4,228,233号、同
4,296,200号、同2,369,929号、同
2,810,171号、同2,772,162号、同
2,895,826号、同3,772,002号、同
3,758,308号、同4,334,011号、同
4,327,173号、西独特許公開3,329,72
9号、欧州特許121,365A号、同249,453
A号、米国特許3,446,622号、同4,333,
999号、同4,775,616号、同4,451,5
59号、同4,427,767号、同4,690,88
9号、同4,254,212号、同4,296,199
号、特開昭61−42658号等に記載されているもの
を本発明の効果の発現に差し支えない範囲で併用するこ
とが出来る。また、本発明において下記カラードカプラ
ーを好ましく用いることが出来る。
しては公知のフェノール系及びナフトール系カプラーが
挙げられ、例えば米国特許4,228,233号、同
4,296,200号、同2,369,929号、同
2,810,171号、同2,772,162号、同
2,895,826号、同3,772,002号、同
3,758,308号、同4,334,011号、同
4,327,173号、西独特許公開3,329,72
9号、欧州特許121,365A号、同249,453
A号、米国特許3,446,622号、同4,333,
999号、同4,775,616号、同4,451,5
59号、同4,427,767号、同4,690,88
9号、同4,254,212号、同4,296,199
号、特開昭61−42658号等に記載されているもの
を本発明の効果の発現に差し支えない範囲で併用するこ
とが出来る。また、本発明において下記カラードカプラ
ーを好ましく用いることが出来る。
【0170】本発明においては、下記のカラードカプラ
ーを用いることが望ましい。
ーを用いることが望ましい。
【0171】
【化44】
【0172】〔式中、Aはマゼンタカプラー残基を表
す。R21は置換基を表し、少なくとも1つは炭素数2以
上のアルコキシル基である。n2は1〜5の整数を表
し、n2が2以上のときR21は同じでも異なっていても
良い。〕 一般式〔CM〕において、R21は置換基を表し、少なく
とも一つは炭素数2以上のアルコキシル基であるが、n
2が2以上のときは、その他の置換基を表しても良い。
す。R21は置換基を表し、少なくとも1つは炭素数2以
上のアルコキシル基である。n2は1〜5の整数を表
し、n2が2以上のときR21は同じでも異なっていても
良い。〕 一般式〔CM〕において、R21は置換基を表し、少なく
とも一つは炭素数2以上のアルコキシル基であるが、n
2が2以上のときは、その他の置換基を表しても良い。
【0173】炭素数2以上のアルコキシル基の具体例と
しては、エトキシ基、n−ピロピルオキシ基、イソプロ
ピルオキシ基、メトキシエトキシ基、クロロエトキシ基
等が挙げられる。
しては、エトキシ基、n−ピロピルオキシ基、イソプロ
ピルオキシ基、メトキシエトキシ基、クロロエトキシ基
等が挙げられる。
【0174】その他の置換基としては、例えばメトキシ
基、フェノキシ基、ニトロ基、スルホ基、ハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子等)、アミノ基
(アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基等)、シアノ
基、オキシカルボニル基(エトキシカルボニル基、フェ
ノキシカルボニル基等)、カルバモイル基(メチルカル
バモイル基、フェニルカルバモイル基等)、アルキル基
(メチル基、エチル基等)、アリール基(フェニル基、
4−メトキシフェニル基等)等が挙げられる。
基、フェノキシ基、ニトロ基、スルホ基、ハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子等)、アミノ基
(アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基等)、シアノ
基、オキシカルボニル基(エトキシカルボニル基、フェ
ノキシカルボニル基等)、カルバモイル基(メチルカル
バモイル基、フェニルカルバモイル基等)、アルキル基
(メチル基、エチル基等)、アリール基(フェニル基、
4−メトキシフェニル基等)等が挙げられる。
【0175】R21が表すアルコキシル基は、カブリが小
さく、カラードマゼンタカプラーの分子量を適度に押さ
える観点からエトキシ基である事が好ましい。
さく、カラードマゼンタカプラーの分子量を適度に押さ
える観点からエトキシ基である事が好ましい。
【0176】R21が表す置換基は、青色部マスク吸収の
極大波長が適性である点で、アルコキシル基である事が
好ましく、R21が2つのアルコキシル基である事がより
好ましい。
極大波長が適性である点で、アルコキシル基である事が
好ましく、R21が2つのアルコキシル基である事がより
好ましい。
【0177】R21が2つのアルコキシル基である場合、
これらのアルコキシル基は青色部マスク吸収の極大波長
が適性である点で、アゾ基に対して3,4位に置換して
いる事が好ましい。
これらのアルコキシル基は青色部マスク吸収の極大波長
が適性である点で、アゾ基に対して3,4位に置換して
いる事が好ましい。
【0178】Aで表されるマゼンタカプラー残基は、通
常写真用マゼンタカプラーと称されるものを示し、一般
式〔CM〕においてアゾ基はマゼンタカプラーの活性点
(芳香族1級アミン発色現像主薬の酸化体がカップリン
グする部位)に結合している。
常写真用マゼンタカプラーと称されるものを示し、一般
式〔CM〕においてアゾ基はマゼンタカプラーの活性点
(芳香族1級アミン発色現像主薬の酸化体がカップリン
グする部位)に結合している。
【0179】Aで表されるマゼンタカプラー残基とし
て、例えば1−フェニル−3−アシルアミノ−5−ピラ
ゾロン化合物、1−フェニル−3−アニリノ−5−ピラ
ゾロン化合物、1−フェニル−3−ウレイド−5−ピラ
ゾロン化合物、ピラゾロトリアゾール化合物、ピラソロ
ベンツイミダゾール化合物、チオインドキシル化合物、
シアノアセチル化合物、ピリミダゾロン化合物などが挙
げられるが、現像主薬酸化体とのカップリング速度が速
い点で1−フェニル−3−アニリノ−5−ピラゾロン化
合物、又は1−フェニル−3−アシルアミノ−5−ピラ
ゾロン化合物であることが好ましい。
て、例えば1−フェニル−3−アシルアミノ−5−ピラ
ゾロン化合物、1−フェニル−3−アニリノ−5−ピラ
ゾロン化合物、1−フェニル−3−ウレイド−5−ピラ
ゾロン化合物、ピラゾロトリアゾール化合物、ピラソロ
ベンツイミダゾール化合物、チオインドキシル化合物、
シアノアセチル化合物、ピリミダゾロン化合物などが挙
げられるが、現像主薬酸化体とのカップリング速度が速
い点で1−フェニル−3−アニリノ−5−ピラゾロン化
合物、又は1−フェニル−3−アシルアミノ−5−ピラ
ゾロン化合物であることが好ましい。
【0180】更に発色色素の吸収波長がカラーネガフィ
ルム用に適合している点で、1−ペンタクロロフェニル
−3−アニリノ−5−ピラゾロン化合物、又は1−
(2,4,6−トリクロロ)フェニル−3−アシルアミ
ノ−5−ピラゾロン化合物である事がより好ましい。
ルム用に適合している点で、1−ペンタクロロフェニル
−3−アニリノ−5−ピラゾロン化合物、又は1−
(2,4,6−トリクロロ)フェニル−3−アシルアミ
ノ−5−ピラゾロン化合物である事がより好ましい。
【0181】以下に本発明の一般式〔CM〕で表される
化合物(以下、一般式〔CM〕で表されるカラードマゼ
ンタカプラーともいう)のカプラー残基を“A”で表し
た場合の具体例を示すが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
化合物(以下、一般式〔CM〕で表されるカラードマゼ
ンタカプラーともいう)のカプラー残基を“A”で表し
た場合の具体例を示すが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0182】
【化45】
【0183】
【化46】
【0184】
【化47】
【0185】本発明の一般式〔CM〕で表されるカラー
ドマゼンタカプラーの具体例を以下に示す。
ドマゼンタカプラーの具体例を以下に示す。
【0186】
【化48】
【0187】
【化49】
【0188】
【化50】
【0189】
【化51】
【0190】
【化52】
【0191】本発明に係る一般式〔CM〕で表されるカ
ラードマゼンタカプラーは、感光性層へ添加しても良
く、非感光性層へ添加してもよい。本発明に係る一般式
〔CM〕で表されるカラードマゼンタカプラーをハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料に導入するには、上記一般式
〔M〕で表される化合物同様、後述する種々の公知分散
法により分散して添加すれば良いが、例えば、公知のジ
ブチルフタレート、トリクレジルホスフェート等の如き
高沸点溶媒と酢酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸点溶
媒の混合液或いは低沸点溶媒のみに、一般式〔CM〕で
表される化合物を単独又は併用して溶解した後、界面活
性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次いで高速度回転
ミキサー、コロイドミルもしくは超音波分散機を用いて
乳化分散させた後、ハロゲン化銀乳剤中に直接添加する
方法を採用することができる。又、上記乳化分散液をセ
ットし、細断して水洗してからハロゲン化銀乳剤に添加
してもよい。
ラードマゼンタカプラーは、感光性層へ添加しても良
く、非感光性層へ添加してもよい。本発明に係る一般式
〔CM〕で表されるカラードマゼンタカプラーをハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料に導入するには、上記一般式
〔M〕で表される化合物同様、後述する種々の公知分散
法により分散して添加すれば良いが、例えば、公知のジ
ブチルフタレート、トリクレジルホスフェート等の如き
高沸点溶媒と酢酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸点溶
媒の混合液或いは低沸点溶媒のみに、一般式〔CM〕で
表される化合物を単独又は併用して溶解した後、界面活
性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次いで高速度回転
ミキサー、コロイドミルもしくは超音波分散機を用いて
乳化分散させた後、ハロゲン化銀乳剤中に直接添加する
方法を採用することができる。又、上記乳化分散液をセ
ットし、細断して水洗してからハロゲン化銀乳剤に添加
してもよい。
【0192】発色色素の不要吸収を補正する目的で、米
国特許4,744,181号に記載のカップリング時に
放出された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補正す
るカプラーや、米国特許4,777,120号に記載の
現像主薬と反応して色素を形成しうる色素プレカーサー
基を離脱基として有するカプラーを用いることも好まし
い。
国特許4,744,181号に記載のカップリング時に
放出された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補正す
るカプラーや、米国特許4,777,120号に記載の
現像主薬と反応して色素を形成しうる色素プレカーサー
基を離脱基として有するカプラーを用いることも好まし
い。
【0193】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許4,366,237号、英国特許
2,125,570号、欧州特許96,570号、西独
特許(公開)3,234,533号に記載のものが好ま
しい。
としては、米国特許4,366,237号、英国特許
2,125,570号、欧州特許96,570号、西独
特許(公開)3,234,533号に記載のものが好ま
しい。
【0194】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許3,451,820号、同4,080,
211号、同4,367,282号、同4,409,3
20号、同4,576,910号、英国特許2,10
2,173号等に記載されている。
例は、米国特許3,451,820号、同4,080,
211号、同4,367,282号、同4,409,3
20号、同4,576,910号、英国特許2,10
2,173号等に記載されている。
【0195】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーも、又、本発明に好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、特開昭5
7−151944号、同57−154234号、同60
−184248号、同63−37346号、米国特許
4,248,962号、同4,782,012号に記載
されるものが好ましい。
を放出するカプラーも、又、本発明に好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、特開昭5
7−151944号、同57−154234号、同60
−184248号、同63−37346号、米国特許
4,248,962号、同4,782,012号に記載
されるものが好ましい。
【0196】現像時に、画像状に造核剤又は現像促進剤
を放出するカプラーとしては、英国特許2,097,1
40号、同2,131,188号、特開昭59−157
638号、同59−170840号等に記載のものが好
ましい。
を放出するカプラーとしては、英国特許2,097,1
40号、同2,131,188号、特開昭59−157
638号、同59−170840号等に記載のものが好
ましい。
【0197】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許4,130,427
号に記載の競争カプラー、米国特許4,283,472
号、同4,338,393号、同4,310,618号
に記載の多当量カプラー、特開昭60−185950
号、特開昭62−24252号等に記載のDIRレドッ
クス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カプラ
ー、DIRカプラー放出レドックス化合物、もしくはD
IR放出レドックス化合物、欧州特許173,302A
号に記載の離脱後複色する色素を放出するカプラー、R
D11449、同24241、特開昭61−20124
7号等に記載の漂白促進剤放出カプラー、米国特許4,
553,477号等に記載のリガンド放出カプラー、特
開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放出する
カプラー等が挙げられる。
できるカプラーとしては、米国特許4,130,427
号に記載の競争カプラー、米国特許4,283,472
号、同4,338,393号、同4,310,618号
に記載の多当量カプラー、特開昭60−185950
号、特開昭62−24252号等に記載のDIRレドッ
クス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カプラ
ー、DIRカプラー放出レドックス化合物、もしくはD
IR放出レドックス化合物、欧州特許173,302A
号に記載の離脱後複色する色素を放出するカプラー、R
D11449、同24241、特開昭61−20124
7号等に記載の漂白促進剤放出カプラー、米国特許4,
553,477号等に記載のリガンド放出カプラー、特
開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放出する
カプラー等が挙げられる。
【0198】本発明においては、特願平6−20380
7号の〔0025〕から〔0031〕に開示された化合
物を用いることも好ましい。
7号の〔0025〕から〔0031〕に開示された化合
物を用いることも好ましい。
【0199】本発明の感光材料には、例えば、写真感光
材料の種類・製造番号、メーカー名、乳剤No.等の写
真感光材料に関する各種の情報、例えば、撮影日・時、
絞り、露出時間、照明の条件、使用フィルター、天候、
撮影枠の大きさ、撮影機の機種、アナモルフィックレン
ズの使用等のカメラ撮影時の各種の情報、例えば、プリ
ント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好み、トリミ
ング枠の大きさ等のプリント時に必要な各種の情報、例
えば、プリント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好
み、トリミング枠の大きさ等のプリント時に得られた各
種の情報、その他顧客情報等を入力するために、磁気記
録層を設けてもよい。
材料の種類・製造番号、メーカー名、乳剤No.等の写
真感光材料に関する各種の情報、例えば、撮影日・時、
絞り、露出時間、照明の条件、使用フィルター、天候、
撮影枠の大きさ、撮影機の機種、アナモルフィックレン
ズの使用等のカメラ撮影時の各種の情報、例えば、プリ
ント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好み、トリミ
ング枠の大きさ等のプリント時に必要な各種の情報、例
えば、プリント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好
み、トリミング枠の大きさ等のプリント時に得られた各
種の情報、その他顧客情報等を入力するために、磁気記
録層を設けてもよい。
【0200】本発明において、磁気記録層は支持体に対
して写真構成層とは反対側に塗設されることが好まし
く、支持体側から順に、下引き層、帯電防止層(導電
層)、磁気記録層、滑り層が構成されることが好まし
い。
して写真構成層とは反対側に塗設されることが好まし
く、支持体側から順に、下引き層、帯電防止層(導電
層)、磁気記録層、滑り層が構成されることが好まし
い。
【0201】磁気記録層に用いられる磁性体微粉末とし
ては、金属磁性体粉末、酸化鉄磁性体粉末、Coドープ
酸化鉄磁性体粉末、二酸化クロム磁性体粉末、バリウム
フェライト磁性体粉末などが使用できる。これらの磁性
体粉末の製法は既知であり、公知の方法に従って製造す
ることができる。
ては、金属磁性体粉末、酸化鉄磁性体粉末、Coドープ
酸化鉄磁性体粉末、二酸化クロム磁性体粉末、バリウム
フェライト磁性体粉末などが使用できる。これらの磁性
体粉末の製法は既知であり、公知の方法に従って製造す
ることができる。
【0202】磁気記録層の光学濃度は、写真画像への影
響を考えると小さいことが好ましく、1.5以下、より
好ましくは0.2以下、特に好ましくは0.1以下であ
る。光学濃度の測定法は、コニカ(製)サクラ濃度計P
DA−65を用い、ブルー光を透過するフィルターを用
いて、436nmの波長の光を塗膜に垂直に入射させ、
該塗膜による光の吸収を算出する方法による。
響を考えると小さいことが好ましく、1.5以下、より
好ましくは0.2以下、特に好ましくは0.1以下であ
る。光学濃度の測定法は、コニカ(製)サクラ濃度計P
DA−65を用い、ブルー光を透過するフィルターを用
いて、436nmの波長の光を塗膜に垂直に入射させ、
該塗膜による光の吸収を算出する方法による。
【0203】磁気記録層の感光材料1m2当たりの磁化
量は3×10-2emu以上であることが好ましい。該磁
化量は、東英工業製試料振動型磁束計(VSM−3)を
用いて、一定体積の塗膜の塗布方向に外部磁界1000
Oeで一度飽和させた後外部磁界を減少させて0にした
時の磁束密度(残留磁束密度)を計測して、これを写真
感光材料1m2当たりに含まれる透明磁性層の体積に換
算して求めることができる。透明磁性層の単位面積当た
りの磁化量が3×10-2emuより小さいと磁気記録の
入出力に支障を来す。
量は3×10-2emu以上であることが好ましい。該磁
化量は、東英工業製試料振動型磁束計(VSM−3)を
用いて、一定体積の塗膜の塗布方向に外部磁界1000
Oeで一度飽和させた後外部磁界を減少させて0にした
時の磁束密度(残留磁束密度)を計測して、これを写真
感光材料1m2当たりに含まれる透明磁性層の体積に換
算して求めることができる。透明磁性層の単位面積当た
りの磁化量が3×10-2emuより小さいと磁気記録の
入出力に支障を来す。
【0204】磁気記録層の厚みは、0.01〜20μm
が好ましく、より好ましくは0.05〜15μm、更に
さらに好ましくは0.1〜10μmである。
が好ましく、より好ましくは0.05〜15μm、更に
さらに好ましくは0.1〜10μmである。
【0205】磁気記録層を構成するバインダーとして
は、ビニル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が好ましく用いられ
る。また、水系エマルジョン樹脂を用いて、有機溶剤を
用いることなく水系塗布によってバインダーを形成する
ことも好ましい。さらに該バインダーは、硬化剤による
硬化、熱硬化、電子線硬化等によって物理的特性を調製
することが必要である。特に、ポリイソシアネート型硬
化剤の添加による硬化が好ましい。
は、ビニル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が好ましく用いられ
る。また、水系エマルジョン樹脂を用いて、有機溶剤を
用いることなく水系塗布によってバインダーを形成する
ことも好ましい。さらに該バインダーは、硬化剤による
硬化、熱硬化、電子線硬化等によって物理的特性を調製
することが必要である。特に、ポリイソシアネート型硬
化剤の添加による硬化が好ましい。
【0206】磁気記録層中には、磁気ヘッドの目づまり
を防止するために研摩剤が添加されることが必要であ
り、非磁性金属酸化物粒子、特にアルミナ微粒子の添加
が好ましい。
を防止するために研摩剤が添加されることが必要であ
り、非磁性金属酸化物粒子、特にアルミナ微粒子の添加
が好ましい。
【0207】感光材料の支持体としては、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)等のポリエステルフィルム、セルローストリ
アセテートフィルム、セルロースジアセテートフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。
特に、特開平1−244446号、同1−291248
号、同1−298350号、同2−89045号、同2
−93641号、同2−181749号、同2−214
852号、同2−291135号等に示されるような含
水率の高いポリエステルを用いると支持体を薄膜化して
も現像処理後の巻癖回復性に優れる。
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)等のポリエステルフィルム、セルローストリ
アセテートフィルム、セルロースジアセテートフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。
特に、特開平1−244446号、同1−291248
号、同1−298350号、同2−89045号、同2
−93641号、同2−181749号、同2−214
852号、同2−291135号等に示されるような含
水率の高いポリエステルを用いると支持体を薄膜化して
も現像処理後の巻癖回復性に優れる。
【0208】本発明において、好ましく用いられる支持
体はPET及びPENである。これらを用いる場合、厚
みは50〜100μm、特に60〜90μmであること
が好ましい。
体はPET及びPENである。これらを用いる場合、厚
みは50〜100μm、特に60〜90μmであること
が好ましい。
【0209】本発明の感光材料は、ZnO,V2O5,T
iO2,SnO2,Al2O3,In2O3,SiO2,Mg
O,BaO,MoO3等の金属酸化物粒子を含有する導
電層を有するのが好ましく、該金属酸化物粒子は、酸素
欠陥を含むもの及び用いられる金属酸化物に対してドナ
ーを形成する異種原子を少量含むもの等が一般的に言っ
て導電性が高いので好ましく、特に後者はハロゲン化銀
乳剤にカブリを与えないので好ましい。
iO2,SnO2,Al2O3,In2O3,SiO2,Mg
O,BaO,MoO3等の金属酸化物粒子を含有する導
電層を有するのが好ましく、該金属酸化物粒子は、酸素
欠陥を含むもの及び用いられる金属酸化物に対してドナ
ーを形成する異種原子を少量含むもの等が一般的に言っ
て導電性が高いので好ましく、特に後者はハロゲン化銀
乳剤にカブリを与えないので好ましい。
【0210】前記導電層や下引き層のバインダーとして
は、磁気記録層と同様のものが利用できる。
は、磁気記録層と同様のものが利用できる。
【0211】また磁気記録層の上に滑り層として、高級
脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、ポリオルガノシロ
キサン、流動パラフィン、ワックス類等を塗設すること
が好ましい。
脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、ポリオルガノシロ
キサン、流動パラフィン、ワックス類等を塗設すること
が好ましい。
【0212】本発明の感光材料を、ロール状撮影用カラ
ー感光材料とする場合、カメラやパトローネの小型化が
達成されるだけでなく、資源の節約が可能となり、現像
済みのネガフィルムの保存スペースが僅かで済むことか
ら、フィルム幅は20〜35mm程度、好ましくは20
〜30mmである。撮影画面面積も300〜700mm
2程度、好ましくは400〜600mm2の範囲にあれ
ば、最終的な写真プリントの画質を損なうことなくスモ
ールフォーマット化が可能であり、従来以上にパトロー
ネの小型化、カメラの小型化が達成できる。又、撮影画
面の縦横比(アスペクト比)は限定されず、従来の12
6サイズの1:1、ハーフサイズの1:1.4、135
(標準)サイズの1:1.5、ハイビジョンタイプの
1:1.8、パノラマタイプの1:3など各種のものに
利用できる。
ー感光材料とする場合、カメラやパトローネの小型化が
達成されるだけでなく、資源の節約が可能となり、現像
済みのネガフィルムの保存スペースが僅かで済むことか
ら、フィルム幅は20〜35mm程度、好ましくは20
〜30mmである。撮影画面面積も300〜700mm
2程度、好ましくは400〜600mm2の範囲にあれ
ば、最終的な写真プリントの画質を損なうことなくスモ
ールフォーマット化が可能であり、従来以上にパトロー
ネの小型化、カメラの小型化が達成できる。又、撮影画
面の縦横比(アスペクト比)は限定されず、従来の12
6サイズの1:1、ハーフサイズの1:1.4、135
(標準)サイズの1:1.5、ハイビジョンタイプの
1:1.8、パノラマタイプの1:3など各種のものに
利用できる。
【0213】本発明の感光材料をロール状の形態で使用
する場合には、カートリッジに収納した形態を採るのが
好ましい。カートリッジとして最も一般的なものは現在
の135フォーマットのパトローネである。その他、実
開昭58−67329号、同58−195236号、特
開昭58−181035号、同58−182634号、
米国特許4,221,479号、特開平1−23104
5号、同2−170156号、同2−199451号、
同2−124564号、同2−201441号、同2−
205843号、同2−210346号、同2−211
443号、同2−214853号、同2−264248
号、同3−37645号、同3−37646号、米国特
許第4,846,418号、同4,848,693号、
同4,832,275号等で提案されたカートリッジも
使用できる。又、特開平5−210201号の「小型の
写真用ロールフィルムパトローネとフィルムカメラ」に
適用することができる。
する場合には、カートリッジに収納した形態を採るのが
好ましい。カートリッジとして最も一般的なものは現在
の135フォーマットのパトローネである。その他、実
開昭58−67329号、同58−195236号、特
開昭58−181035号、同58−182634号、
米国特許4,221,479号、特開平1−23104
5号、同2−170156号、同2−199451号、
同2−124564号、同2−201441号、同2−
205843号、同2−210346号、同2−211
443号、同2−214853号、同2−264248
号、同3−37645号、同3−37646号、米国特
許第4,846,418号、同4,848,693号、
同4,832,275号等で提案されたカートリッジも
使用できる。又、特開平5−210201号の「小型の
写真用ロールフィルムパトローネとフィルムカメラ」に
適用することができる。
【0214】
【実施例】以下に本発明を実施例にてより詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0215】実施例1 下引き層を施したトリアセチルセルロースフィルム支持
体上に下記に示すような組成の各層を順次支持体側から
形成して多層カラー写真感光材料試料を作製した。
体上に下記に示すような組成の各層を順次支持体側から
形成して多層カラー写真感光材料試料を作製した。
【0216】添加量は1m2当たりのグラム数で表す。
但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換算し、増
感色素(SDで示す)は銀1モル当たりのモル数で示し
た。
但し、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換算し、増
感色素(SDで示す)は銀1モル当たりのモル数で示し
た。
【0217】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.16 UV−1 0.3 CM−1 0.044 OIL−1 0.044 ゼラチン 1.33 第2層(中間層) AS−1 0.160 IL−1 0.20 ゼラチン 1.40 第3層(低感度赤感色性層) 沃臭化銀a 0.12 沃臭化銀b 0.50 SD−1 3.0×10-5 SD−2 1.5×10-4 SD−3 3.0×10−4 SD−4 3.0×10−6 C−1 0.51 CC−1 0.047 OIL−2 0.45 AS−2 0.005 ゼラチン 1.40 第4層(中感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.64 SD−1 3.0×10-5 SD−2 1.5×10-4 SD−3 3.0×10-4 C−2 0.22 CC−1 0.028 DI−1 0.002 OIL−2 0.21 AS−3 0.006 ゼラチン 0.87 第5層(高感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.13 沃臭化銀d 1.14 SD−1 3.0×10-5 SD−2 1.5×10-4 SD−3 3.0×10-4 C−2 0.17 CC−1 0.029 DI−1 0.027 OIL−2 0.23 AS−3 0.013 ゼラチン 1.23 第6層(中間層) OIL−1 0.29 AS−1 0.23 ゼラチン 1.00 第7層(低感度緑感色性層) 沃臭化銀a 0.245 沃臭化銀b 0.105 SD−4 5.0×10-4 SD−5 5.0×10-4 M−1 0.21 CM−2 0.039 OIL−1 0.25 AS−2 0.003 AS−4 0.063 ゼラチン 0.98 第8層(中間層) M−1 0.03 CM−2 0.005 OIL−1 0.16 AS−1 0.11 ゼラチン 0.80 第9層(中感度緑感色性層) 沃臭化銀e 0.87 SD−6 3.0×10-4 SD−7 6.0×10-5 SD−8 4.0×10-5 M−1 0.17 CM−2 0.048 CM−3 0.059 DI−2 0.012 OIL−1 0.29 AS−4 0.05 AS−2 0.005 ゼラチン 1.43 第10層(高感度緑感色性層) 沃臭化銀f 1.19 SD−6 4.0×10-4 SD−7 8.0×10-5 SD−8 5.0×10-5 M−1 0.09 CM−3 0.020 DI−3 0.005 OIL−1 0.11 AS−4 0.026 AS−5 0.014 AS−6 0.006 ゼラチン 0.78 第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 0.05 OIL−1 0.18 AS−7 0.16 ゼラチン 1.00 第12層(低感度青感色性層) 沃臭化銀g 0.29 沃臭化銀h 0.19 SD−9 8.0×10-4 SD−10 3.1×10-4 Y−1 0.91 DI−4 0.022 OIL−1 0.37 AS−2 0.002 ゼラチン 1.29 第13層(高感度青感色性層) 沃臭化銀h 0.13 沃臭化銀i 1.00 SD−9 4.4×10-4 SD−10 1.5×10-4 Y−1 0.48 DI−4 0.019 OIL−1 0.21 AS−2 0.004 ゼラチン 1.55 第14層(第1保護層) 沃臭化銀j 0.30 UV−1 0.055 UV−2 0.110 OIL−2 0.63 ゼラチン 1.32 第15層(第2保護層) PM−1 0.15 PM−2 0.04 WAX−1 0.02 D−1 0.001 ゼラチン 0.55 上記沃臭化銀の特徴を下記に表示する(平均粒径とは同
体積の立方体の一辺長)。
体積の立方体の一辺長)。
【0218】 乳剤No. 平均粒径(μm) 平均AgI量(mol%) 直径/厚み比 沃臭化銀a 0.30 2.0 1.0 b 0.40 8.0 1.4 c 0.60 7.0 3.1 d 0.74 7.0 5.0 e 0.60 7.0 4.1 f 0.65 8.7 6.5 g 0.40 2.0 4.0 h 0.65 8.0 1.4 i 1.00 8.0 2.0 j 0.05 2.0 1.0 なお、本発明の代表的なハロゲン化銀粒子の形成例とし
て、沃臭化銀d,fの製造例を以下に示す。
て、沃臭化銀d,fの製造例を以下に示す。
【0219】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は下記のよ
うに、まず種晶乳剤−1の調製作製した。
うに、まず種晶乳剤−1の調製作製した。
【0220】種晶乳剤−1の調製 以下のようにして種晶乳剤を調製した。
【0221】特公昭58−58288号、同58−58
289号に示される混合撹拌機を用いて、35℃に調整
した下記溶液A1に硝酸銀水溶液(1.161モル)
と、臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カ
リウム2モル%)を、銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比
較電極として銀イオン選択電極で測定)を0mVに保ち
ながら同時混合法により2分を要して添加し、核形成を
行った。続いて、60分の時間を要して液温を60℃に
上昇させ、炭酸ナトリウム水溶液でpHを5.0に調整
した後、硝酸銀水溶液(5.902モル)と、臭化カリ
ウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カリウム2モル
%)を、銀電位を9mVに保ちながら同時混合法によ
り、42分を要して添加した。添加終了後40℃に降温
しながら、通常のフロキュレーション法を用いて直ちに
脱塩、水洗を行った。
289号に示される混合撹拌機を用いて、35℃に調整
した下記溶液A1に硝酸銀水溶液(1.161モル)
と、臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カ
リウム2モル%)を、銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比
較電極として銀イオン選択電極で測定)を0mVに保ち
ながら同時混合法により2分を要して添加し、核形成を
行った。続いて、60分の時間を要して液温を60℃に
上昇させ、炭酸ナトリウム水溶液でpHを5.0に調整
した後、硝酸銀水溶液(5.902モル)と、臭化カリ
ウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カリウム2モル
%)を、銀電位を9mVに保ちながら同時混合法によ
り、42分を要して添加した。添加終了後40℃に降温
しながら、通常のフロキュレーション法を用いて直ちに
脱塩、水洗を行った。
【0222】得られた種晶乳剤は、平均球換算直径が
0.24μm、平均アスペクト比が4.8、ハロゲン化
銀粒子の全投影面積の90%以上が最大辺長比率(各粒
子の最大辺長と最小辺長との比)が1.0〜2.0の六
角状の平板状粒子からなる乳剤であった。この乳剤を種
晶乳剤−1と称する。
0.24μm、平均アスペクト比が4.8、ハロゲン化
銀粒子の全投影面積の90%以上が最大辺長比率(各粒
子の最大辺長と最小辺長との比)が1.0〜2.0の六
角状の平板状粒子からなる乳剤であった。この乳剤を種
晶乳剤−1と称する。
【0223】 〔溶液A1〕 オセインゼラチン 24.2g 臭化カリウム 10.8g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77)(10%エタノール溶液) 6.78ml 10%硝酸 114ml H2O 9657ml 沃化銀微粒子乳剤SMC−1の調製 0.06モルの沃化カリウムを含む6.0重量%のゼラ
チン水溶液5リトッルを激しく撹拌しながら、7.06
モルの硝酸銀水溶液と7.06モルの沃化カリウム水溶
液、各々2リトッルを10分を要して添加した。この間
pHは硝酸を用いて2.0に、温度は40℃に制御し
た。粒子調製後に、炭酸ナトリウム水溶液を用いてpH
を5.0に調整した。得られた沃化銀微粒子の平均粒径
は0.05μmであった。この乳剤をSMC−1とす
る。
チン水溶液5リトッルを激しく撹拌しながら、7.06
モルの硝酸銀水溶液と7.06モルの沃化カリウム水溶
液、各々2リトッルを10分を要して添加した。この間
pHは硝酸を用いて2.0に、温度は40℃に制御し
た。粒子調製後に、炭酸ナトリウム水溶液を用いてpH
を5.0に調整した。得られた沃化銀微粒子の平均粒径
は0.05μmであった。この乳剤をSMC−1とす
る。
【0224】沃臭化銀dの調製 0.178モル相当の種晶乳剤−1とHO(CH2CH2
O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)n
H(m+n=9.77)の10%エタノール溶液0.5
mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラチン水溶液70
0mlを75℃に保ち、pAgを8.4、pHを5.0
に調整した後、激しく撹拌しながら同時混合法により以
下の手順で粒子形成を行った。
O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)n
H(m+n=9.77)の10%エタノール溶液0.5
mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラチン水溶液70
0mlを75℃に保ち、pAgを8.4、pHを5.0
に調整した後、激しく撹拌しながら同時混合法により以
下の手順で粒子形成を行った。
【0225】1) 3.093モルの硝酸銀水溶液と
0.287モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液
を、pAgを8.4、pHを5.0に保ちながら添加し
た。
0.287モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液
を、pAgを8.4、pHを5.0に保ちながら添加し
た。
【0226】2) 続いて溶液を60℃に降温し、pA
gを9.8に調製した。その後、0.071モルのSM
C−1を添加し、2分間熟成を行った(転位線の導
入)。
gを9.8に調製した。その後、0.071モルのSM
C−1を添加し、2分間熟成を行った(転位線の導
入)。
【0227】3) 0.959モルの硝酸銀水溶液と
0.03モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液
を、pAgを9.8、pHを5.0に保ちながら添加し
た。
0.03モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液
を、pAgを9.8、pHを5.0に保ちながら添加し
た。
【0228】尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生
成や粒子間のオストワルド熟成が進まないように最適な
速度で添加した。上記添加終了後に40℃で通常のフロ
キュレーション法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチ
ンを加えて再分散し、pAgを8.1、pHを5.8に
調整した。
成や粒子間のオストワルド熟成が進まないように最適な
速度で添加した。上記添加終了後に40℃で通常のフロ
キュレーション法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチ
ンを加えて再分散し、pAgを8.1、pHを5.8に
調整した。
【0229】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.74μm、平均アスペクト比5.0、粒子内
部からヨウ化銀含有率2/8.5/X/3モル%(Xは
転位線導入位置)のハロゲン組成を有する平板状粒子か
らなる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察した
ところ乳剤中の粒子の全投影面積の60%以上の粒子に
フリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転位線が観察さ
れた。表面沃化銀含有率は、6.7モル%であった。
辺長)0.74μm、平均アスペクト比5.0、粒子内
部からヨウ化銀含有率2/8.5/X/3モル%(Xは
転位線導入位置)のハロゲン組成を有する平板状粒子か
らなる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察した
ところ乳剤中の粒子の全投影面積の60%以上の粒子に
フリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転位線が観察さ
れた。表面沃化銀含有率は、6.7モル%であった。
【0230】沃臭化銀fの調製 沃臭化銀dの調製において、1)の工程でpAgを8.
8かつ、添加する硝酸銀量を2.077モルSMC−1
の量を0.218モルとし、3)の工程で添加する硝酸
銀量を0.91モル、SMC−1の量を0.079モル
とした以外は沃臭化銀dと全く同様にして沃臭化銀fを
調製した。
8かつ、添加する硝酸銀量を2.077モルSMC−1
の量を0.218モルとし、3)の工程で添加する硝酸
銀量を0.91モル、SMC−1の量を0.079モル
とした以外は沃臭化銀dと全く同様にして沃臭化銀fを
調製した。
【0231】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比6.5、粒子内
部からヨウ化銀含有率2/9.5/X/8.0モル%
(Xは転位線導入位置)のハロゲン組成を有する平板状
粒子からなる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観
察したところ乳剤中の粒子の全投影面積の60%以上の
粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転位線が
観察された。表面沃化銀含有率は、11.9モル%であ
った。
辺長)0.65μm、平均アスペクト比6.5、粒子内
部からヨウ化銀含有率2/9.5/X/8.0モル%
(Xは転位線導入位置)のハロゲン組成を有する平板状
粒子からなる乳剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観
察したところ乳剤中の粒子の全投影面積の60%以上の
粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転位線が
観察された。表面沃化銀含有率は、11.9モル%であ
った。
【0232】上記各乳剤に前述の増感色素を添加、熟成
した後、トリフォスフィンセレナイド、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常法
に従い、かぶり、感度関係が最適になるように化学増感
を施した。
した後、トリフォスフィンセレナイド、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常法
に従い、かぶり、感度関係が最適になるように化学増感
を施した。
【0233】また、沃臭化銀a,b,c,e,g,h,
i,jについても、上記沃臭化銀d,fに準じて作製
し、分光増感、化学増感を施した。
i,jについても、上記沃臭化銀d,fに準じて作製
し、分光増感、化学増感を施した。
【0234】次に試料1の第5層の増感色素SD−3及
びカプラーC−2を表4にしめすように置き換えた以外
は試料1と同様の構成で重層試料を作製した。
びカプラーC−2を表4にしめすように置き換えた以外
は試料1と同様の構成で重層試料を作製した。
【0235】尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、ST−2、カブリ防止剤A
F−1、重量平均分子量:10,000及び重量平均分
子量:1,100,000の2種のポリビニルピロリド
ン(AF−2)、抑制剤AF−3、AF−4、AF−
5、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Dse−1を添加
した。
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、ST−2、カブリ防止剤A
F−1、重量平均分子量:10,000及び重量平均分
子量:1,100,000の2種のポリビニルピロリド
ン(AF−2)、抑制剤AF−3、AF−4、AF−
5、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Dse−1を添加
した。
【0236】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
す。
【0237】
【化53】
【0238】
【化54】
【0239】
【化55】
【0240】
【化56】
【0241】
【化57】
【0242】
【化58】
【0243】
【化59】
【0244】
【化60】
【0245】
【化61】
【0246】得られた試料は、通常の135サイズに加
工しパトローネに詰め、20℃相対湿度55%の雰囲気
下でプラスチック容器に密封した。以上のように作製し
た試料について、下記評価を行った。
工しパトローネに詰め、20℃相対湿度55%の雰囲気
下でプラスチック容器に密封した。以上のように作製し
た試料について、下記評価を行った。
【0247】[塗布直後の感度かぶりの評価]作製した
試料に白色中性ウエッジ露光を与え、後述の現像処理を
施した。乾燥後、X−rite社製濃度測定器にて緑色
光透過濃度を測定し、センシトメトリーを得た。得られ
たセンシトメトリーの最低濃度をかぶりとし、最低濃度
+0.3の濃度を与える露光量の逆数から感度を求め
た。結果は、試料1のカブリ、感度をそれぞれ100と
し、それに対する相対値で示した。
試料に白色中性ウエッジ露光を与え、後述の現像処理を
施した。乾燥後、X−rite社製濃度測定器にて緑色
光透過濃度を測定し、センシトメトリーを得た。得られ
たセンシトメトリーの最低濃度をかぶりとし、最低濃度
+0.3の濃度を与える露光量の逆数から感度を求め
た。結果は、試料1のカブリ、感度をそれぞれ100と
し、それに対する相対値で示した。
【0248】《発色現像処理》 (処理工程) 工 程 処理時間 処理温度 補給量* 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 780ml 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ml 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ml 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ml 乾 燥 60秒 55±5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当りの値である。
【0249】〈処理剤の調製〉 (発色現像液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレンテトラアミン5酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1.0lに仕上げ、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いてpH1 0.06に調整する。
【0250】 (発色現像補充液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3.0g 亜硫酸カリウム 5.0g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシアミン硫酸塩 3.1g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル− N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 6.3g ジエチレンテトラアミン5酢酸 3.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて1.0lに仕上げ、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いてpH1 0.18に調整する。
【0251】 (漂白液組成) 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に 調整する。
【0252】 (漂白補充液組成) 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に 調整する。
【0253】 (定着液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.2に 調整する。
【0254】 (定着補充液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.5に 調整する。
【0255】 (安定液及び安定補充液処方) 水 900ml p−オクチルフェノール・エチレンオキシド・10モル付加物 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5ml 水を加えて1.0lに仕上げ、アンモニア水又は50%硫酸を用いてpH8. 5に調整する。
【0256】[経時での感度カブリの評価]経時での劣
化は、作成した試料を40℃相対湿度60%の雰囲気下
に5日間放置した後、塗布直後の試料と同様に評価し
た。結果は、塗布直後の試料1のかぶり、感度をそれぞ
れ100とし、それに対する相対値で示した。
化は、作成した試料を40℃相対湿度60%の雰囲気下
に5日間放置した後、塗布直後の試料と同様に評価し
た。結果は、塗布直後の試料1のかぶり、感度をそれぞ
れ100とし、それに対する相対値で示した。
【0257】結果を表3にまとめて示す。本発明の化合
物を組み合わせることにより経時保存安定性の優れた写
真感光材料が得られることがわかる。
物を組み合わせることにより経時保存安定性の優れた写
真感光材料が得られることがわかる。
【0258】
【表3】
【0259】表3から、本発明の試料は、高感度で、経
時保存安定性に優れていることが解る。
時保存安定性に優れていることが解る。
【0260】実施例2 (支持体の作製)2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメ
チル100重量部、エチレングリコール60重量部に、
エステル交換触媒として酢酸カルシウム水和物0.1重
量部を添加し、常法に従ってエステル交換反応を行っ
た。得られた生成物に、三酸化アンチモン0.05重量
部、燐酸トリメチルエステル0.03重量部を添加し
た。次いで徐々に昇温、減圧にし、290℃・0.05
mmHgの条件下で重合を行い、固有粘度0.60のポ
リエチレン−2,6−ナフタレートを得た。
チル100重量部、エチレングリコール60重量部に、
エステル交換触媒として酢酸カルシウム水和物0.1重
量部を添加し、常法に従ってエステル交換反応を行っ
た。得られた生成物に、三酸化アンチモン0.05重量
部、燐酸トリメチルエステル0.03重量部を添加し
た。次いで徐々に昇温、減圧にし、290℃・0.05
mmHgの条件下で重合を行い、固有粘度0.60のポ
リエチレン−2,6−ナフタレートを得た。
【0261】これを、150℃で8時間真空乾燥した
後、300℃でTダイから層状に溶融押し出し、50℃
の冷却ドラム上に静電印加しながら密着させて冷却固化
し、未延伸シートを得た。この未延伸シートをロール式
縦延伸機を用いて135℃で縦方向に3.3倍延伸し
た。
後、300℃でTダイから層状に溶融押し出し、50℃
の冷却ドラム上に静電印加しながら密着させて冷却固化
し、未延伸シートを得た。この未延伸シートをロール式
縦延伸機を用いて135℃で縦方向に3.3倍延伸し
た。
【0262】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次いで、横方向に5%弛緩処理しながら
室温まで30秒かけて徐冷して、厚さ85μmのポリエ
チレンナフタレートフィルムを得た。
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次いで、横方向に5%弛緩処理しながら
室温まで30秒かけて徐冷して、厚さ85μmのポリエ
チレンナフタレートフィルムを得た。
【0263】これをステンレス製のコアに巻き付け、1
10℃で48時間熱処理(アニール処理)して支持体を
作成した。
10℃で48時間熱処理(アニール処理)して支持体を
作成した。
【0264】この支持体の両面に12W/m2/min
のコロナ放電処理を施し、一方の面に、下引塗布液B−
1を乾燥膜厚0.4μmになるよう塗布し、その上に1
2W/m2/minのコロナ放電処理を施し、下引塗布
液B−2を乾燥膜厚0.06μmになるよう塗布した。
のコロナ放電処理を施し、一方の面に、下引塗布液B−
1を乾燥膜厚0.4μmになるよう塗布し、その上に1
2W/m2/minのコロナ放電処理を施し、下引塗布
液B−2を乾燥膜厚0.06μmになるよう塗布した。
【0265】コロナ放電処理を施した支持体の他方の面
には、下引塗布液B−3を乾燥膜厚0.2μmになるよ
う塗布し、その上に12W/m2/minのコロナ放電
処理を施し、導電層塗布液B−4を乾燥膜厚0.2μm
になるよう塗布した。
には、下引塗布液B−3を乾燥膜厚0.2μmになるよ
う塗布し、その上に12W/m2/minのコロナ放電
処理を施し、導電層塗布液B−4を乾燥膜厚0.2μm
になるよう塗布した。
【0266】各層は、それぞれ塗布後90℃で10秒間
乾燥し、4層塗布後、引き続いて110℃で2分間熱処
理を行った後、50℃で30秒間冷却処理を行った。
乾燥し、4層塗布後、引き続いて110℃で2分間熱処
理を行った後、50℃で30秒間冷却処理を行った。
【0267】 〈下引塗布液B−1〉 ブチルアクリレート・t−ブチルアクリレート・スチレン・ 2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(30:20 :25:25重量比)ラテックス液(固形分30%) 125g 化合物(UL−1) 0.4g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.05g 水で仕上げて 1リットル 〈下引塗布液B−2〉 スチレン・無水マレイン酸共重合体の水酸化ナトリウム水溶液 (固形分6%) 50g 化合物(UL−1) 0.6g 化合物(UL−2) 0.09g シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.2g 水で仕上げて 1リットル 〈下引塗布液B−3〉 ブチルアクリレート・t−ブチルアクリレート・スチレン・ 2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(30:20 :25:25重量比)ラテックス液(固形分30%) 50g 化合物(UL−1) 0.3g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.3g 水で仕上げて 1リットル
【0268】
【化62】
【0269】 〈導電層塗布液B−4〉 塩化錫−酸化アンチモン複合微粒子(平均粒径0.2μm)の水分散物 (固形分40%) 109g 水分散液* 67g 水で仕上げて 1リットル *ジカルボン酸成分としてテレフタル酸ジメチル60モル%、イソフタル酸ジ メチル30モル%及び5−スルホイソフタル酸ジメチル・ナトリウム塩10モル %と、グリコール成分としてエチレングリコール50モル%及びジエチレングリ コール50モル%を常法により共重合した。この共重合体を95℃の熱水中で3 時間撹拌し、15%分散液とした。
【0270】(磁気記録層の塗設)上記下引処理済み支
持体の導電層上に、下記組成の磁気記録層塗布液M−1
を精密エクストルージョンコーターを用い乾燥膜厚0.
8μmとなるよう塗布し、塗膜が乾燥しない内に配向磁
場中で塗布方向へ磁性体を配向させ、磁気記録再生時の
高出力化を図った。
持体の導電層上に、下記組成の磁気記録層塗布液M−1
を精密エクストルージョンコーターを用い乾燥膜厚0.
8μmとなるよう塗布し、塗膜が乾燥しない内に配向磁
場中で塗布方向へ磁性体を配向させ、磁気記録再生時の
高出力化を図った。
【0271】 〈磁気記録層塗布液M−1〉 コバルト含有γ−酸化鉄(平均長軸長0.12μm,短軸長 0.015μm,Fe2+/Fe3+=0.2,非表面積40m2 /g,Hc=750Oe) 10重量部 アルミナ(α−Al2O3,平均粒径0.2μm) 3重量部 ジアセチルセルロース(帝人社製) 150重量部 ポリウレタン(N3132:日本ポリウレタン社製) 15重量部 ステアリン酸 2重量部 シクロヘキサノン 920重量部 アセトン 920重量部 上記を良く混合・分散した後、サンドミルで分散し、ポ
リイソシアナート(コロネート−3041:日本ポリウ
レタン社製,固形分50%)24重量部を添加した後、
十分撹拌・混合して磁気記録層塗布液とした。
リイソシアナート(コロネート−3041:日本ポリウ
レタン社製,固形分50%)24重量部を添加した後、
十分撹拌・混合して磁気記録層塗布液とした。
【0272】(潤滑層の塗設)前記磁気記録層の上に、
カルナバワックスを0.1%含有するよう水/メタノー
ル混合溶液に分散した潤滑層塗布液(下記ワックス液
*)を調製し、該ワックス液の付量が30mg/m2と
なるよう塗布した。ワックス原反を100℃の熱処理ゾ
ーンに5分間通して乾燥後、40℃のオーブンで5日間
放置し、イソシアナートの架橋反応を充分に行った。
カルナバワックスを0.1%含有するよう水/メタノー
ル混合溶液に分散した潤滑層塗布液(下記ワックス液
*)を調製し、該ワックス液の付量が30mg/m2と
なるよう塗布した。ワックス原反を100℃の熱処理ゾ
ーンに5分間通して乾燥後、40℃のオーブンで5日間
放置し、イソシアナートの架橋反応を充分に行った。
【0273】*90℃の水100重量部に、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル4重量部を混合し、別に90
℃で溶融しておいたカルナバワックス40重量部を添加
し、高速撹拌式ホモジナイザーを用いて充分に撹拌し、
カルナバワックス分散液(WAX−I)を得た。次に、
水995重量部、メタノール900重量部及びプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル100重量部を混合
し、これにWAX−Iを5重量部添加し撹拌して潤滑層
塗布液とした。
エチレンラウリルエーテル4重量部を混合し、別に90
℃で溶融しておいたカルナバワックス40重量部を添加
し、高速撹拌式ホモジナイザーを用いて充分に撹拌し、
カルナバワックス分散液(WAX−I)を得た。次に、
水995重量部、メタノール900重量部及びプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル100重量部を混合
し、これにWAX−Iを5重量部添加し撹拌して潤滑層
塗布液とした。
【0274】この様に作製した支持体の磁気記録層を有
する面とは反対の面上に、実施例1と同様の各層を塗設
して重層カラー感光材料試料を作製し、同様の評価を行
った。
する面とは反対の面上に、実施例1と同様の各層を塗設
して重層カラー感光材料試料を作製し、同様の評価を行
った。
【0275】実施例1の試料1と同様の構成の試料を1
01とし、試料101の第5層のカプラーと増感色素を
表5のように変えて、実施例1と同様の評価方法にての
評価結果を表4に示す。
01とし、試料101の第5層のカプラーと増感色素を
表5のように変えて、実施例1と同様の評価方法にての
評価結果を表4に示す。
【0276】
【表4】
【0277】この様な支持体との組合せにおいても、本
発明により経時保存安定性に優れたカラー感光材料が得
られることが判る。
発明により経時保存安定性に優れたカラー感光材料が得
られることが判る。
【0278】
【発明の効果】本発明によれば、高感度で、経時保存安
定性に優れたカラー感光材料を提供することができる。
定性に優れたカラー感光材料を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式〔I〕で表される化合物及び
下記一般式〔II〕で表される化合物を含有することを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 (式中、L1、L2、L3はそれぞれメチン鎖を表し、
X1、X2はそれぞれ酸素原子、硫黄原子、セレン原子及
びテルル原子を表す。R1、R2は炭素原子数1〜8のア
ルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表し、
R1、R2のどちらか一方は解離性基を有する。R3〜R6
は置換基を表し、n1は0、1、2の整数を表す。又、
R3とR5、R4とR6は5〜6員環を形成することが出来
る。) 【化2】 (式中、R7はアルキル基、シクロアルキル基を表し、
R8は置換基を表す。n2は0〜4の整数を表す。X3は
水素原子又は発色現像主薬酸化体との反応によって離脱
可能な置換基を表す。) - 【請求項2】 一般式〔I〕で表される化合物が下記一
般式〔III〕で表されることを特徴とする請求項1記載
のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化3】 (式中、R21、R22はR1、R2と同様な基を表し、どち
らか一方はスルホ基又はカルボキシル基を有する。
X21、X22はそれぞれ酸素原子、硫黄原子又はセレン原
子を表す。L1〜L3,n1は一般式〔I〕と同一。) - 【請求項3】 一般式〔I〕で表される化合物が下記一
般式〔IV〕で表されることを特徴とする請求項1記載の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化4】 (式中、R31、R32はR1、R2と同様な基を表し、どち
らか一方はスルホ基を有する。X31、X32はそれぞれ酸
素原子又は硫黄原子を表す。L1〜L3,n1は一般式
〔I〕と同一。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111996A JPH09203991A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111996A JPH09203991A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09203991A true JPH09203991A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11769130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1111996A Pending JPH09203991A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09203991A (ja) |
-
1996
- 1996-01-25 JP JP1111996A patent/JPH09203991A/ja active Pending
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