JPH09202280A - 鞍乗型車両の前車輪用制動装置 - Google Patents

鞍乗型車両の前車輪用制動装置

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Publication number
JPH09202280A
JPH09202280A JP8033045A JP3304596A JPH09202280A JP H09202280 A JPH09202280 A JP H09202280A JP 8033045 A JP8033045 A JP 8033045A JP 3304596 A JP3304596 A JP 3304596A JP H09202280 A JPH09202280 A JP H09202280A
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JP
Japan
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front fork
caliper
caliper bracket
bolt
fork
Prior art date
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Application number
JP8033045A
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English (en)
Inventor
Ken Suzuki
謙 鈴木
Kazuhiro Nishida
和洋 西田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントフォークの下端部に対し、これとは
別体にキャリパーブラケットをボルトにより締結させる
場合に、制動装置を軽くさせるようにし、同上制動装置
の走行風による空気抵抗が増大しないようにする。 【解決手段】 フロントフォーク6の下端部12に、車
幅方向に延びる軸心14回りに前車輪15を回転自在に
支承させる。この前車輪15と共に回転するブレーキデ
ィスク31を設ける。上記フロントフォーク6の下端部
12の前面46、もしくは後面40に上記キャリパーブ
ラケット32の一部の面を接合させる。この接合部を貫
通して前後方向に延びるボルト42により、上記キャリ
パーブラケット32を上記フロントフォーク6の下端部
12に締結させる。上記ブレーキディスク31に摩擦接
合可能なキャリパー36を上記キャリパーブラケット3
2に支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車等の鞍
乗型車両の前車輪用制動装置に関し、より詳しくは、制
動装置のキャリパーをフロントフォークの下端部に支持
させるキャリパーブラケットを備えたものに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】鞍乗型車両では、通常、車体フレームの
前端部にフロントフォークが操向自在に支承され、この
フロントフォークの下端部に軸心が車幅方向に延びる車
軸を介しその軸心回りに前車輪が回転自在に支承されて
いる。上記構成の鞍乗型車両の前車輪用制動装置には、
従来、次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、前車輪と共に回転するブレーキディ
スクが設けられている。また、上記フロントフォークの
下端部から後方に向って一体的に支持片が突設され、こ
の支持片の側面に対し軸心が車幅方向に延びるボルトに
よりキャリパーブラケットが締結され、このキャリパー
ブラケットに上記ブレーキディスクに摩擦接合可能なキ
ャリパーが支持されている。
【0004】そして、車両を制動させようとして、ライ
ダーがブレーキレバーを制動操作すれば、上記キャリパ
ーが油圧により制動動作し、このキャリパーが上記ブレ
ーキディスクの外縁部を車幅方向で挟み付けながらこの
ブレーキディスクの各側面に摩擦接合し、これにより、
車両が制動させられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、次の問題がある。
【0006】第1に、車幅方向に延びる車軸回りで、前
車輪と共に回転するブレーキディスクに対し、車両の制
動のために、キャリパーが摩擦接合したとき、このキャ
リパーを介してキャリパーブラケットは上記ブレーキデ
ィスクから反力を受け、この反力の方向は前後方向(も
しくは上下方向)に向うこととなる。
【0007】上記の場合、前記したように、キャリパー
をキャリパーブラケットに支持させるボルトは車幅方向
に延びているため、このボルトには、上記反力によって
その径方向に向う剪断力が与えられることとなる。
【0008】ところで、ボルトは引張力や圧縮力に比べ
て剪断力に対する強度は低いものである。そこで、上記
ボルトに十分の強度を保持させるよう、このボルトの径
寸法は大きくされているが、このために、制動装置が重
くなるという問題がある。
【0009】第2に、前記したように支持片の側面に対
し車幅方向に延びるボルトによりキャリパーブラケット
を締結させると、正面視で、上記ボルトの頭部が上記支
持片、もしくはキャリパーブラケットの外側方に突出し
て、上記制動装置の前面投影面積が大きくなり、これ
は、走行風による空気抵抗を増大させるという空力上の
問題を生じさせるおそれもある。
【0010】なお、上記第1、第2の問題を解消するた
めに、フロントフォークの下端部にキャリパーブラケッ
トを鋳造により一体成形して、ボルトを不要にすること
が考えられる。しかし、上記キャリパーブラケットはキ
ャリパーの支持のために複雑な形状をしているため、上
記のような一体成形は煩雑であって、好ましくない。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、フロントフォークの下端部に取り付けら
れる制動装置において、フロントフォークの下端部に対
し、これとは別体にキャリパーブラケットをボルトによ
り締結させる場合に、この制動装置を軽くさせるように
し、かつ、同上制動装置の走行風による空気抵抗が増大
しないようにすることを課題とする。
【0012】また、制動装置の構成をより簡単にするこ
とを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の鞍乗型車両の前車輪用制動装置は、次の如く
である。
【0014】請求項1の発明は、車体フレーム2の前端
部にフロントフォーク6を操向自在に支承させ、このフ
ロントフォーク6の下端部12に軸心14が車幅方向に
延びる車軸13を介しその軸心14回りに前車輪15を
回転自在に支承させ、この前車輪15と共に回転するブ
レーキディスク31を設け、上記フロントフォーク6の
下端部12にキャリパーブラケット32を取り付け、上
記ブレーキディスク31に摩擦接合可能なキャリパー3
6を上記キャリパーブラケット32に支持させた場合に
おいて、上記フロントフォーク6の下端部12の前面4
6、もしくは後面40に上記キャリパーブラケット32
の一部の面を接合させ、この接合部を貫通して前後方向
に延びるボルト42により、上記キャリパーブラケット
32を上記フロントフォーク6の下端部12に締結させ
たものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、フロントフォーク6の下端部12に車軸13を締結
させるボルト42(b)により、キャリパーブラケット
32を上記フロントフォーク6の下端部12に締結させ
たものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図において、符号1は鞍乗型車両である自
動二輪車で、図中矢印Frはその前方を示し、また、下
記する左右とは上記前方に向っての車幅方向をいうもの
とする。
【0018】上記自動二輪車1の車体フレーム2は、そ
の前端部にヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイプ3
から後下方に向って主フレーム4が延出している。
【0019】上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク
6が操向自在に支承されている。このフロントフォーク
6は、上記ヘッドパイプ3と同じ軸心7上でこのヘッド
パイプ3に嵌入されてその軸心7回りに回転自在に支承
される図示しない操向軸と、この操向軸に上、下ブラケ
ット8,9により支持される左右一対のフォークチュー
ブ10とで構成されている。
【0020】上記フロントフォーク6の下端部12であ
る上記左右フォークチューブ10の各下端部12に車軸
13が架設され、この車軸13の軸心14は車幅方向に
延びている。上記車軸13に前車輪15が支承され、こ
の前車輪15は上記軸心14回りに回転自在とされてい
る。また、上記フロントフォーク6の上端部である上ブ
ラケット8に図示しないハンドルが取り付けられてい
る。
【0021】一方、上記車体フレーム2の主フレーム4
の後端には、図示しないリヤアームが上下に揺動自在に
枢支され、このリヤアームの揺動端に後車輪が支承され
ている。そして、上記前車輪15と後車輪とにより、上
記自動二輪車1の車体フレーム2が路面16上に支持さ
れている。
【0022】上記車体フレーム2には駆動源である内燃
機関18が支持され、この内燃機関18によって上記後
車輪が駆動されて、自動二輪車1が路面16上を走行可
能とされている。また、上記車体フレーム2の主フレー
ム4には、上記内燃機関18に供給される燃料を溜める
燃料タンク19と、この燃料タンク19の後方に連設さ
れる図示しないシートとが支持されている。
【0023】上記車体フレーム2のヘッドパイプ3、主
フレーム4の前部、フロントフォーク6の上部、内燃機
関18、および燃料タンク19をその前方と、左右の各
外側方から覆う樹脂製のカウリング21が設けられてい
る。このカウリング21は上記車体フレーム2の前部に
固着され、その上部がスクリーン21aとなっている。
【0024】上記カウリング21の前部における左右中
途部には、孔芯が縦向きで前後に長い貫通孔22が形成
されている。上記貫通孔22を上記フロントフォーク6
の長手方向の中途部が遊嵌状に貫通している。上記フロ
ントフォーク6を軸心7回りに回動させて操向させたと
き、上記フロントフォーク6の中途部は上記貫通孔22
内だけで移動することとされ、これにより、フロントフ
ォーク6が上記カウリング21に接触することが回避さ
れている。
【0025】上記貫通孔22の周縁部と、フロントフォ
ーク6の中途部との間の空隙を閉じる可撓性かつ弾性の
蛇腹形状のブーツ23が設けられている。このブーツ2
3は、フロントフォーク6の軸心7に沿った視線でみ
て、上記フロントフォーク6に嵌脱自在に外嵌する環状
をなし、その外嵌状態で、上記カウリング21に締結具
によって着脱自在に締結されている。
【0026】上記前車輪15の上面側を覆うフロントフ
ェンダ25が設けられている。このフロントフェンダ2
5はブラケット26と共に、上記フロントフォーク6の
各フォークチューブ10の下端部12の前面に、締結具
27によって着脱自在に締結されている。
【0027】上記前車輪15を制動可能とする油圧式
で、キャリパーブレーキ式の制動装置30が設けられて
いる。この制動装置30は上記前車輪15と共に軸心1
4回りに回転する左右一対のブレーキディスク31と、
これら各ブレーキディスク31に対応する左右一対のキ
ャリパーブラケット32とを備えている。上記フロント
フォーク6の両フォークチューブ10の左右各下端部1
2に、それぞれ上記各キャリパーブラケット32の一端
側の基部33が締結具34によって着脱自在に締結され
ている。また、同上各キャリパーブラケット32の他端
側は上記基部33から後方に向って突出し、この突出端
部35には、上記各ブレーキディスク31の外縁部の側
面に摩擦接合可能なキャリパー36がそれぞれ締結具3
7によって着脱自在に締結されている。
【0028】上記の場合、各フォークチューブ10の下
端部12の後面40に、上記キャリパーブラケット32
の一部の面である基部33の前面41が面接合させられ
ている。また、上記各締結具34はそれぞれ複数(6
本)のボルト42を備え、これらボルト42はフォーク
チューブ10の下端部12の後面40と、キャリパーブ
ラケット32の基部33の前面41との接合部を貫通し
て少し前上り状で前後方向に延びており、上記キャリパ
ーブラケット32をフロントフォーク6の下端部12に
締結している。また、43はノックピンである。
【0029】上記各締結具34におけるボルト42のう
ちの一部(4本)のボルト42(a)は、上記基部33
を貫通して下端部12にねじ付けられ、また、同上ボル
ト42のうちの他部(2本)のボルト42(b)は、上
記下端部12を貫通して基部33にねじ付けられてい
る。この場合、他部のボルト42(b)は、元来、上記
各フォークチューブ10の下端部12に車軸13を締結
させるものであって、このボルト42(b)が上記キャ
リパーブラケット32の締結に利用されている。また、
上記キャリパーブラケット32は、上記フロントフォー
ク6のフォークチューブ10の下端部12に比べて硬い
材質であって、比較的に強度が大きいものとされてい
る。このため、上記ボルト42(b)をねじ込ませるた
めの雌ねじを上記キャリパーブラケット32に成形した
場合、このキャリパーブラケット32の厚さに制限があ
って、上記雌ねじのねじ数が少なくても、この雌ねじに
ねじ込んだ上記ボルト42(b)により、十分の締結力
が確保される。
【0030】そして、前記シートに着座してハンドルを
把持したライダー45が、走行中に、フロントフォーク
6と共に前車輪15を操向操作すれば、自動二輪車1が
所望方向に向って前進させられることとなる。
【0031】また、上記自動二輪車1を制動させようと
して、ライダー45が図示しないブレーキレバーを制動
操作すれば、上記キャリパー36は油圧により制動動作
し、このキャリパー36が上記ブレーキディスク31の
外縁部を車幅方向で挟み付けながらこのブレーキディス
ク31の左右各側面に摩擦接合し、これにより、自動二
輪車1が制動させられる。
【0032】上記の場合、車幅方向に延びる車軸13回
りで、前車輪15と共に回転するブレーキディスク31
に対し、自動二輪車1の制動のために、キャリパー36
が摩擦接合したとき、このキャリパー36を介してキャ
リパーブラケット32は上記ブレーキディスク31から
反力を受け、この反力の方向は前後方向(もしくは上下
方向)に向うこととなる。
【0033】上記の場合、前記したように、キャリパー
36をキャリパーブラケット32に支持させるボルト4
2は前後方向に延びているため、このボルト42には、
上記反力によってその軸方向に向う引張力が与えられる
こととなる。
【0034】よって、従来、上記ボルト42に剪断力が
与えられていたことに比べて、このボルト42には上記
反力に対しより大きい強度が確保され、その分、このボ
ルト42の形状を小さくできる。
【0035】また、上記したように、ボルト42は前後
方向に延びており、このため、このボルト42により、
フロントフォーク6の下端部12にキャリパーブラケッ
ト32を締結させた場合、上記ボルト42の頭部など一
部が、正面視で上記フロントフォーク6の下端部12や
キャリパーブラケット32の外側方に突出することは防
止される。
【0036】よって、正面視で、制動装置30の面積が
大きくなることは防止される。
【0037】また、前記したように、フロントフォーク
6の下端部12に車軸13を締結させるボルト42
(b)により、キャリパーブラケット32を上記フロン
トフォーク6の下端部12に締結させてある。
【0038】このため、フロントフォーク6の下端部1
2へのキャリパーブラケット32の締結に、同上フロン
トフォーク6の下端部12に車軸13を締結させるボル
ト42(b)が利用されたのであり、その分、フロント
フォーク6の下端部12にキャリパーブラケット32を
締結させるボルト42の数を少なくできる。
【0039】図3において、各キャリパーブラケット3
2は、これに対応するフロントフォーク6のフォークチ
ューブ10の下端部12側と左右の幅寸法がほぼ同じと
され、車幅方向でほぼ同じ位置に設けられている。
【0040】このため、これらフロントフォーク6の下
端部12側と、キャリパーブラケット32の全体的な前
面投影面積が小さくなり、これにより、走行風に対する
車体の空気抵抗が少なく抑えられる。
【0041】図2において、仮に、前記ブーツ23を設
けないとすると、走行風は貫通孔22を通ってカウリン
グ21の内部に達し、例えば、ライダー45や計器類に
衝突するなどして、空気抵抗が増大するおそれがある。
そこで、上記ブーツ23を設けて貫通孔22を閉じてお
り、これにより、走行風が貫通孔22を通ってカウリン
グ21の内部に達することが防止され、もって、空気抵
抗が少なくされている。
【0042】一方、雨天時には、カウリング21のスク
リーン21aが曇り易くなるため、上記フロントフォー
ク6からブーツ23が取り外され、上記貫通孔22を通
して走行風をカウリング21の内部に導入させることと
している。
【0043】上記フロントフォーク6に対しブーツ23
を脱着させる場合には、このブーツ23を上記フロント
フォーク6の下端部12側から嵌脱することにより行う
が、この嵌脱作業において、フロントフェンダ25用の
ブラケット26や、キャリパー36用のキャリパーブラ
ケット32が邪魔にならないよう、これら26,32は
上記フロントフォーク6の下端部12から取り外され
る。
【0044】上記構成によれば、フロントフォークの下
端から左右方向や前後方向に突出させたボルト締結用の
ボスに対し、車幅方向に延びるボルトによりキャリパー
ブラケットを取り付けていた従来に比べ、このような従
来のボスが存在しない分、上記したブーツ23の嵌脱作
業が更に容易になる。
【0045】なお、以上は図示の例によるが、キャリパ
ーブラケット32は、フロントフォーク6の下端部12
の前面46に締結具34により締結させてもよい。ま
た、自動二輪車1は後車輪が二輪の三輪車両であっても
よい。
【0046】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0047】請求項1の発明は、車体フレームの前端部
にフロントフォークを操向自在に支承させ、このフロン
トフォークの下端部に軸心が車幅方向に延びる車軸を介
しその軸心回りに前車輪を回転自在に支承させ、この前
車輪と共に回転するブレーキディスクを設け、上記フロ
ントフォークの下端部にキャリパーブラケットを取り付
け、上記ブレーキディスクに摩擦接合可能なキャリパー
を上記キャリパーブラケットに支持させた鞍乗型車両の
前車輪用制動装置において、上記フロントフォークの下
端部の前面、もしくは後面に上記キャリパーブラケット
の一部の面を接合させ、この接合部を貫通して前後方向
に延びるボルトにより、上記キャリパーブラケットを上
記フロントフォークの下端部に締結させてあり、次の効
果が生じる。
【0048】即ち、車幅方向に延びる車軸回りで、前車
輪と共に回転するブレーキディスクに対し、車両の制動
のために、キャリパーが摩擦接合したとき、このキャリ
パーを介してキャリパーブラケットは上記ブレーキディ
スクから反力を受け、この反力の方向は前後方向(もし
くは上下方向)に向うこととなる。
【0049】上記の場合、前記したように、キャリパー
をキャリパーブラケットに支持させるボルトは前後方向
に延びているため、このボルトには、上記反力によって
その軸方向に向う引張力が与えられることとなる。
【0050】よって、従来、上記ボルトに剪断力が与え
られていたことに比べて、このボルトには上記反力に対
しより大きい強度が確保され、その分、このボルトの形
状を小さくできる。この結果、制動装置を軽くできる。
【0051】また、上記したように、ボルトは前後方向
に延びているため、このボルトにより、フロントフォー
クの下端部にキャリパーブラケットを締結させた場合、
上記ボルトの頭部など一部が、正面視で上記フロントフ
ォークの下端部やキャリパーブラケットの外側方に突出
することは防止される。
【0052】よって、制動装置の前面投影面積が大きく
なることは防止されて、走行風による空気抵抗の増大が
防止される。
【0053】また、上記したように、ボルトが外側方に
大きく突出しないため、風切音の発生も抑制される。
【0054】請求項2の発明は、フロントフォークの下
端部に車軸を締結させるボルトにより、キャリパーブラ
ケットを上記フロントフォークの下端部に締結させてあ
る。
【0055】このため、フロントフォークの下端部への
キャリパーブラケットの締結に、同上フロントフォーク
の下端部に車軸を締結させるボルトが利用されたのであ
り、その分、フロントフォークの下端部にキャリパーブ
ラケットを締結させるボルトの数を少なくできる。
【0056】よって、制動装置をより軽くできると共
に、その構成をより簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大部分断面図である。
【図2】自動二輪車の前部側面図である。
【図3】図1で示したものの背面部分断面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車(車両) 2 車体フレーム 3 ヘッドパイプ 6 フロントフォーク 10 フォークチューブ 12 下端部 13 車軸 14 軸心 15 前車輪 30 制動装置 31 ブレーキディスク 32 キャリパーブラケット 33 基部 34 締結具 35 突出端部 36 キャリパー 40 後面 41 前面 42 ボルト 45 ライダー 46 前面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの前端部にフロントフォー
    クを操向自在に支承させ、このフロントフォークの下端
    部に軸心が車幅方向に延びる車軸を介しその軸心回りに
    前車輪を回転自在に支承させ、この前車輪と共に回転す
    るブレーキディスクを設け、上記フロントフォークの下
    端部にキャリパーブラケットを取り付け、上記ブレーキ
    ディスクに摩擦接合可能なキャリパーを上記キャリパー
    ブラケットに支持させた鞍乗型車両の前車輪用制動装置
    において、 上記フロントフォークの下端部の前面、もしくは後面に
    上記キャリパーブラケットの一部の面を接合させ、この
    接合部を貫通して前後方向に延びるボルトにより、上記
    キャリパーブラケットを上記フロントフォークの下端部
    に締結させた鞍乗型車両の前車輪用制動装置。
  2. 【請求項2】 フロントフォークの下端部に車軸を締結
    させるボルトにより、キャリパーブラケットを上記フロ
    ントフォークの下端部に締結させた請求項1に記載の鞍
    乗型車両の前車輪用制動装置。
JP8033045A 1996-01-26 1996-01-26 鞍乗型車両の前車輪用制動装置 Pending JPH09202280A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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