JPH09202190A - 自動車用座席のシートバック - Google Patents

自動車用座席のシートバック

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JPH09202190A
JPH09202190A JP8012051A JP1205196A JPH09202190A JP H09202190 A JPH09202190 A JP H09202190A JP 8012051 A JP8012051 A JP 8012051A JP 1205196 A JP1205196 A JP 1205196A JP H09202190 A JPH09202190 A JP H09202190A
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JP
Japan
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seat
seat back
curtain
opening
automobile
Prior art date
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Application number
JP8012051A
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English (en)
Inventor
Shosuke Sasaki
章介 佐々木
Yoshikazu Fujita
義和 藤田
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Howa Kogyo KK
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Kogyo KK
Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未使用時にはシートバック内に収納される格
納式リヤパーセルを備えた自動車用座席のシートバック
を提供すること。 【解決手段】 引き出し片6を引っ張ると、軸11aが
支持壁8c及び支持部材9上で回転され、カーテン7が
シートバック1から引き出される。引き出されたカーテ
ン7は、引き出し片6の開口6aが自動車の内壁に取り
付けられた止め具に引っかけられることにより、引き出
された状態で保持される。一方、引き出し片6を止め具
から取り外すと、軸部11の芯11b内に設けられた巻
戻し機構により、軸11aが支持壁8c及び支持部材9
上で引き出し時とは逆方向に回転されて、カーテン7が
軸部11の外周にロール状に巻回されながらシートバッ
ク1内に巻き込まれる。カーテン7の先端には突起5a
が設けられるので、カーテン7がすべてシートバック1
内に巻き込まれることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用座席のシー
トバックに関し、特に、未使用時にはシートバック内に
収納される格納式リヤパーセルを備えた自動車用座席の
シートバックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示されるように、この種の自動車
50は、リヤシート51とバックドア54との間に荷物
などを収納する荷室55が設けられている。通常、荷室
55には荷物が煩雑に収納されるので、乗員の乗車する
車室56からは荷室55内が見えないように、荷室55
を覆う目隠しが必要となる。そこで、リヤシート51の
シートバック52における背面上部とバックドア54と
の間にリヤパーセル53を設けて、荷室55を車室56
と仕切るようにしている。
【0003】このリヤパーセル53は単独部品で構成さ
れており、その取付はリヤパーセル53を自動車50の
両側壁57に設けられたパーセル支持部58上に載置す
ることにより行われる。この際のリヤパーセル53の載
置位置はパーセル支持部58により定められる。一方、
リヤパーセル53の取り外しは、パーセル支持部58上
に載置されたリヤパーセル53を上方に持ち上げること
により容易に行われる。
【0004】ところで、荷室55に背の高い荷物を収納
しようとすると、リヤパーセル53が邪魔になってしま
う。このためかかる場合にはリヤパーセル53をパーセ
ル支持部58から持ち上げて取り外し、背の高い荷物を
荷室55に収納するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、取り外
されたリヤパーセル53の保管場所に困ってしまうとい
う問題点があった。リヤパーセル53は荷室55の上面
を覆うものなので、かなり大きなサイズをしている。よ
って、このリヤパーセル53を荷室55内に保管すれ
ば、荷室55の収納スペースをその分小さくしてしま
う。元々、大きな荷物を荷室55に乗せるためにリヤパ
ーセル53を取り外したにも関わらず、そのリヤパーセ
ル53を荷室55内に保管することが原因で、収納しよ
うとした大きな荷物を荷室55内に収納できないという
問題点があった。また、リヤパーセル53を荷室55以
外の車室56に保管することも可能であるが、この場合
には取り外されたリヤパーセル53が乗員に丸見えとな
り保管状態の見栄えが悪くなるとともに、車室56にリ
ヤパーセル53を保管するため乗員数が減少するという
問題点があった。
【0006】さらに、リヤパーセル53を荷室55内に
保管した状態で背の高い荷物が荷室55に収納できたと
しても、荷室55を覆う目隠しがなくなり、煩雑な荷室
55内が車室56から見えてしまうという問題点があっ
た。
【0007】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、未使用時には場所を取らずに収納
され、使用時には車内の空間を区分できる遮蔽部材を備
えた自動車用座席のシートバックを提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の自動車用座席のシートバックは、シー
トの骨格をなすシートフレームと、緩衝材としてのシー
トパッドと、前記シートフレーム及びシートパッドを覆
う表皮材とを備え、更に、前記シートフレームに設けら
れた細長い開口と、収納時にはシートバック内に収納さ
れ、使用時には前記開口からシートバック外へ引き出さ
れる帯状の遮蔽部材とを備えている。この請求項1記載
の自動車用座席のシートバックによれば、シートバック
内に収納された帯状の遮蔽部材は、使用時にはシートフ
レームの開口から引き出されて車内の空間を区分する。
一方、未使用時には、シートバック内に収納され区分さ
れていた空間を共通化する。
【0009】請求項2記載の自動車用座席のシートバッ
クは、請求項1記載の自動車用座席のシートバックにお
いて、前記シートフレームの開口はシートバックの上部
に水平に設けられ、更に、前記遮蔽部材がロール状に巻
回収納される軸部と、その軸部を回転可能に軸支しつつ
前記シートフレームに取着される取付部材とを備えてい
る。この請求項2記載の自動車用座席のシートバックに
よれば、請求項1記載の自動車用座席のシートバックと
同様に作用する上、シートバック内に収納された遮蔽部
材が引っ張られると、シートフレームに取着された取付
部材上で軸部が回転され、遮蔽部材がシートバック外へ
引き出される。
【0010】請求項3記載の自動車用座席のシートバッ
クは、請求項1または2記載の自動車用座席のシートバ
ックに加えて、更に、前記シートパッドとシートバック
内に収納された前記遮蔽部材との間に配置され、シート
バック内に収納された前記遮蔽部材を所定の隙間をもっ
て包囲する補強部材を備えている。この請求項3記載の
自動車用座席のシートバックによれば、請求項1または
2記載の自動車用座席のシートバックと同様に作用する
上、乗員がシートバックに凭れると、シートバック内に
収納された遮蔽部材側にシートパッドが押圧される。し
かし、シートパッドと遮蔽部材との間には、遮蔽部材を
所定の隙間をもって包囲する補強部材を備えているの
で、その押圧力は補強部材により吸収され、遮蔽部材が
押圧されることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
における一実施例である自動車用座席のシートバックに
おける部分的な側断面図である。シートバック1は、シ
ートの骨格をなすシートフレームとしての平板状のバッ
クパネル2と、このバックパネル2の片側に設けられた
シートパッド3と、バックパネル2及びシートパッド3
を覆う表皮材4とを備えている。
【0012】シートパッド3はクッションの役目をする
緩衝材であり、ウレタンフオウムにて形成されている。
シートパッド3の形状によりシートバック1の形状が作
り出されるので、シートパッド3の表面(図1中左側
面)には、シートバック1の表面形状に対応した若干の
湾曲がつけられている。
【0013】図2に示されるように、バックパネル2は
金属性の板状体で形成されており、バックパネル2の上
部には細長い開口2aが水平に設けられている。この開
口2aからは、後述する遮蔽部材としてのカーテン7が
出し入れされる。開口2aの下方には複数のビード2b
が縦方向に等間隔で配設され、バックパネル2に強度を
与えている。なお、ビード2bが設けられないバックパ
ネル2の上方は強度的に弱くなっている。しかし、この
部分に後述する補強部材8を取着することで、バックパ
ネル2の強度を補うようにしている。
【0014】図1に示されるように、バックパネル2の
上部には、補強部材8がシートパッド3とバックパネル
2に挟まれるようにして取り付けられている。この補強
部材8は、バックパネル2とほぼ平行に配設された上壁
8aと、その上壁8aからバックパネル2側に若干の広
がりを持って延出される2つの側壁8b,8bと、上壁
8a及び側壁8b,8bに連接される支持壁8cと、2
つの側壁8b,8bからバックパネル2と平行に外方へ
向けてそれぞれ延出される2つの取付壁8d,8dとを
備えている。また、図2に示されるように、補強部材8
の支持壁8cの他側にはL字形の支持部材9がネジ11
により止められて、補強部材8に取着されている。補強
部材8は、バックパネル2の開口2aが補強部材8内の
上方に配置されるように、取付壁8d,8dをネジ止め
またはスポット焼き付け10することにより、バックパ
ネル2に取り付けられる。
【0015】図1に示されるように、補強部材8の内部
にはロール状に巻回されたカーテン7が収納され、シー
トパッド3と不接触にされている。このため図1中左方
から乗員がシートバック1に凭れてシートパッド3が押
圧されても、その押圧力は補強部材8により吸収され
る。よって、補強部材8の内部に収納されたカーテン7
にはシートパッド3から何等負荷が与えられることがな
いので、シートバック1に乗員が凭れてもカーテン7を
巻回する軸部11が変形されたり、カーテン7の引き出
し動作や巻戻し動作に支障を来すことがない。
【0016】カーテン7が巻回される軸部11は、軸1
1aとその軸11aの外周を覆う芯11bとから構成さ
れている。軸11aは、支持壁8cに設けられた円形の
開口8eと支持部材9に設けられた矩形の開口9aとに
軸支され、補強部材8上で回転可能にされている。芯1
1b内には、引き出されたカーテン7を巻戻すための巻
戻し機構(図示せず)が設けられ、カーテン7に常にシ
ートバック1側への引っ張り力を与えている。よって、
シートバック1から引き出されたカーテン7は常に弛み
なく張られた状態とされる。
【0017】カーテン7の先端には、硬い樹脂性の挟持
部材5がその先端を直線状に挟み込むようにして取り付
けられている。この挟持部材5によりカーテン7は、常
に横方向に広がった状態とされている。挟持部材5の先
端には円形の開口6aを備えた引き出し片6が設けられ
ている。この引き出し片6を引っ張ることにより、シー
トバック1内からカーテンが引き出される。引き出され
たカーテン7は、引き出し片6の開口6aを自動車の内
壁に設けられた止め具に掛けることにより、引き出され
た状態で保持される。また、挟持部材5の略中央下側に
は、バックパネル2の開口2aの幅より大きな突起5a
が取付けられている。引き出し片6の開口6aが止め具
から外されると、カーテン7は巻戻し機構によりシート
バック1内に巻戻されるが、この突起5aがバックパネ
ル2の開口2aに引っかかることで、引き出し片6を常
にシートバック1外に残すことができる。
【0018】なお、挟持部材5はカーテン7を横方向に
広げた状態とできる部材であれば代用可能である。例え
ば、カーテン7の先端を輪状に縫いつけて、その中に棒
状の部材を挿入するようにしても良い。この場合には引
き出し片6及び突起5aはカーテン7の先端に取着され
る。
【0019】表皮材4には、ウールモケットなどの布製
のものやビニールレザー、皮革などが使用され、シート
パッド3及び補強部材8が取着されたバックパネル2を
覆っている。また、表皮材4のバックパネル2側には、
バックパネル2の開口2aと連通する開口4aが設けら
れ、両開口2a,4aを通過してカーテン7がシートバ
ック1内から出し入れされる。
【0020】次に、図2を参照して、カーテン7及び補
強部材8のバックパネル2への取付について説明する。
まず、カーテン7が巻回される軸部11の軸11aの一
端を補強部材8の支持壁8cの開口8eに挿入する。そ
の後、軸部11aの他端に支持部材9の開口9aを挿入
するとともに、支持部材9の突起9bを補強部材8の孔
8fに挿入し、支持部材9を補強部材8に取り付ける。
補強部材8に取り付けられた支持部材9は、ネジ11に
よりその上壁9cを補強部材8の上側の側壁8bに止め
られて固定される。
【0021】カーテン7が取り付けられた補強部材8
は、カーテン7の先端が開口2aから突出するように、
即ち、補強部材8内の空間の上方に開口2aが配置され
るように位置決めされ、スポット焼き付け10によりバ
ックパネル2に取り付けられる。このように補強部材8
がバックパネル2に取り付けられた状態におけるバック
パネル2側から見た正面図が図3に図示されている。な
お、このときの挟持部材5には突起5aは取着されない
が、図3では理解を容易にするために突起5aも併せて
図示している。突起5aはバックパネル2が表皮材4に
覆われた後で取り付けられる。
【0022】カーテン7を備えた補強部材8がバックパ
ネル2に取り付けられた後、バックパネル2の補強部材
8が取り付けられた側にシートパッド3が形成され、バ
ックパネル2及びシートパッド3が表皮材4により覆わ
れる。その後、バックパネル2及び表皮材4の開口2
a,4aから引き出された挟持部材5の下側略中央に突
起5aが取着される。
【0023】次に、このように構成されたシートバック
1の作用を説明する。まず、カーテン7をシートバック
1から引き出す場合には、図3に図示されるように、突
起5aがバックパネル2及び表皮材4のそれぞれの開口
2a,4aで係止されているので、引き出し片6がシー
トバック1から突出されている。この引き出し片6を引
っ張ると、軸11aが支持壁8c及び支持部材9の開口
8e,9a内で回転され、カーテン7がシートバック1
から引き出される。引き出されたカーテン7は、引き出
し片6の開口6aが自動車の内壁に取り付けられた止め
具に引っかけられることにより、引き出された状態で保
持される。軸部11の芯11b内にはカーテン7の巻戻
し機構が設けられているので、カーテン7は弛みなく延
びた状態で保持される。
【0024】カーテン7が邪魔になりこれを収納する場
合には、カーテン7の引き出し片6を自動車の内壁に設
けられた止め具から取り外す。すると、軸部11の芯1
1b内に設けられた巻戻し機構により、軸11aが支持
壁8c及び支持部材9の開口8e,9a内で引き出し時
とは逆方向に回転されて、カーテン7が軸部11の外周
にロール状に巻回されながらシートバック1内に巻き込
まれる。カーテン7の先端には挟持部材5の突起5aが
設けられているので、この突起5aがバックパネル2及
び表皮材4の開口2a,4aで引っかかり、カーテン7
のすべてがシートバック1内に巻き込まれることを防止
している。
【0025】次に、図4を用いてシートバック1に収納
されたカーテン7の使用例を説明する。図4は本実施例
がリヤシート20のシートバック1に用いられた場合の
図である。
【0026】図4(a)は、カーテン7が水平方向後方
に引っ張られ、引き出し片6の開口6aがバックドア2
2に設けられた止め具に引っ掛けられた状態を図示して
いる。この状態では荷室23はカーテン7により仕切ら
れて、乗員が乗り込む車室24からは荷室23の内部が
見えないようにされている。小さな荷物を荷室23に積
む場合には、このように使用される。
【0027】背の高い荷物を荷室23に乗せる場合に
は、カーテン7を上方に引っ張って、引き出し片6の開
口6aをルーフ25の内壁に設けられた止め具に引っ掛
ける。これにより荷室23の高さを高くできるので、背
の高い荷物も荷室23に収納することができる。図4
(b)は、この状態を図示している。この場合にも荷室
23はカーテン7により仕切られて、車室24から内部
が見えないようにされている。
【0028】図4(c)は、更に多くの荷物を荷室23
に乗せるために、リヤシート20のシートバック1を前
方に倒して荷室23を広くした場合の図である。シート
バック1からカーテン7を上方に引っ張り、引き出し片
6の開口6aをルーフ25に設けられた止め具に引っ掛
けた状態である。この場合にも、図4(b)と同様に、
カーテン7により広くされた荷室23の内部が車室24
から見えないようにされている。この状態でフロントシ
ート26のシートバック27を後方に倒す場合にも、シ
ートバック27の倒れ方に応じてカーテン7が屈曲され
るので、フロントシート26のシートバック27を支障
なく倒すことができる。
【0029】図4(a)から(c)のいずれの場合にも
カーテン7が不要の場合には、カーテン7はシートバッ
ク1内に巻戻されるので、カーテン7の収納に困ること
はない。また、その際、カーテン7は軸部11にロール
状に巻回収納されるので、収納時のシートバック1内の
スペースも小さくすることができるとともに、収納され
たカーテン7に皺が付いてしまうことがない。
【0030】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0031】例えば、本実施例ではリヤシートのシート
バックに本発明を用いたが、フロントシートやセカンド
シートのシートバックに本発明を用いいても良い。フロ
ントシートやセカンドシートに用いられた場合には、カ
ーテンをルーフ側の上方に引き出すことにより、シート
間の仕切や目隠しとすることができる。
【0032】また、本実施例では、バックパネルの開口
を水平に設けカーテンをシートバックに水平に取り付け
たが、開口を垂直に設けカーテンをシートバックに垂直
に取り付けるようにしても良い。例えば、フロントシー
トの一方のシートバックの側面にカーテンを取り付け、
他方のシートに向けてカーテンを引き出せば、フロント
シートを車内の他の部分から区分することができる。ま
た、そのフロントシートからセカンドシート側にカーテ
ンを引き出せば、車内を右側座席と左側座席とのように
横方向に区分することができる。
【0033】更に、1つのシートバックに2以上のカー
テンを収納するようにしても良い。例えば、シートバッ
クの上部及び下部にそれぞれカーテンを収納したり、シ
ートバックの4面に4つのカーテンを収納するようにし
ても良い。このように複数のカーテンを1つのシートバ
ックに収納しても、未使用時にカーテンはシートバック
内に収納されるので邪魔になることがない。また、補強
部材によりバックパネルの強度が減少することもない。
【0034】本実施例ではシートフレームとしてバック
パネルを用いて説明したが、これはバックパネルに限ら
れるのものではなく、鉄製のパイプで形成されたシート
フレームであっても良く、その材料も鉄材のほか、アル
ミ材、樹脂材などを用いても良い。この場合、カーテン
が引き出される開口を形成する部材は、シートフレーム
に固定されシートフレームの一部とされる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の自動車用座席のシートッ
バックによれば、遮蔽部材により車内の空間を区分する
ことができるので、車内の空間を有効に使用することが
できるという効果がある。また、遮蔽部材は未使用時に
はシートバック内に収納できるので、収納場所に困らな
いという効果がある。
【0036】請求項2記載の自動車用座席のシートバッ
クによれば、請求項1記載の自動車用座席のシートバッ
クの奏する効果に加え、更に以下の効果を奏する。開口
はシートフレームの上部に水平に設けられているので、
本発明がリヤシートに用いられた場合には、遮蔽部材を
自動車後方略水平方向に引き出すことによりリヤパーセ
ルを代用できるという効果がある。また、背の高い荷物
は、自動車後方に引き出されていた遮蔽部材を一旦シー
トバック内に収納することにより、荷室に乗せることが
できるという効果がある。この場合にも、遮蔽部材をル
ーフ方向に向けて略垂直に引き出すことにより、車室か
ら荷室を隠すことができるので、見栄えをよくすること
ができるという効果がある。一方、本発明がリヤシート
以外のフロントシート或いはセカンドシートに用いられ
た場合には、遮蔽部材をルーフ方向に向けて略垂直に引
き出すことにより、シート間を仕切ることができるとい
う効果がある。
【0037】請求項3記載の自動車用座席のシートバッ
クによれば、請求項1または2記載の自動車用座席のシ
ートバックの奏する効果に加え、乗員がシートバックに
凭れても乗員の押圧力は補強部材により吸収されて遮蔽
部材は押圧されないので、遮蔽部材が変形したり、遮蔽
部材の引き出し動作や収納動作が妨げられないという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシートバックの部分的
な側断面図である。
【図2】補強部材、カーテン及びバックパネルの取付状
態を示した分解斜視図である。
【図3】補強部材及びカーテンが取り付けられたバック
パネルの正面図である。
【図4】部分的に車内を開放して図示した自動車の側面
図である。
【図5】従来技術における部分的に車内を開放して図示
した自動車の側面図である。
【符号の説明】
1 シートバック 2 シートフレームとしてのバックパネル 2a 開口 3 シートパッド 4 表皮材 7 遮蔽部材としてのカーテン 8 補強部材 8c 取付部材の一部としての支持壁 8d 取付部材の一部としての取付壁 9 取付部材の一部としての支持部材 11 軸部 11a 軸 11b 芯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの骨格をなすシートフレームと、
    緩衝材としてのシートパッドと、前記シートフレーム及
    びシートパッドを覆う表皮材とを備えた自動車用座席の
    シートバックにおいて、 前記シートフレームに設けられた細長い開口と、 収納時にはシートバック内に収納され、使用時には前記
    開口からシートバック外へ引き出される帯状の遮蔽部材
    とを備えたことを特徴とする自動車用座席のシートバッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記シートフレームの開口はシートバッ
    クの上部に水平に設けられ、 前記遮蔽部材がロール状に巻回収納される軸部と、 その軸部を回転可能に軸支しつつ前記シートフレームに
    取着される取付部材とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の自動車用座席のシートバック。
  3. 【請求項3】 前記シートパッドとシートバック内に収
    納された前記遮蔽部材との間に配置され、シートバック
    内に収納された前記遮蔽部材を所定の隙間をもって包囲
    する補強部材を備えたことを特徴とする請求項1及び2
    記載の自動車用座席のシートバック。
JP8012051A 1996-01-26 1996-01-26 自動車用座席のシートバック Pending JPH09202190A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020049636A (ko) * 2000-12-19 2002-06-26 이계안 자동차의 러기지 룸 스크린

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020049636A (ko) * 2000-12-19 2002-06-26 이계안 자동차의 러기지 룸 스크린

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