JPH09202048A - 紫外線遮断剤配合感熱記録紙 - Google Patents

紫外線遮断剤配合感熱記録紙

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JPH09202048A
JPH09202048A JP8012871A JP1287196A JPH09202048A JP H09202048 A JPH09202048 A JP H09202048A JP 8012871 A JP8012871 A JP 8012871A JP 1287196 A JP1287196 A JP 1287196A JP H09202048 A JPH09202048 A JP H09202048A
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Sakae Yoshida
栄 吉田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐光性に優れた感熱記録紙を提供する。 【解決手段】この感熱記録紙は、酸化セリウムにSiO2
して10〜60重量%の不定形シリカを複合させた粒子を乾
燥または焼成して得られる無機粉体を、支持体上のオー
バーコート層、感熱発色層、アンダーコート層及びバッ
クコート層の単層または複数層に配合したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた紫外線遮断
効果のある新規な無機粉体を配合した耐光性に優れる感
熱記録紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録紙は無色ないし淡色の感熱発色
性物質(電子供与性染料前駆体)と有機酸又はフェノー
ル性物質等の呈色剤(電子受容性化合物)とを、それぞ
れ微粒子に分散した後、混合し、バインダー、充填剤、
滑剤等の各種助剤を添加して得た塗液を、支持体である
紙に塗工したもので、熱ペン、感熱ヘッド等の加熱によ
る瞬時の化学反応により発色記録を得るものである。最
近では、耐光性や耐候性といった保存性を高める目的で
感熱発色層の上下に顔料を含有する高分子物質からなる
オーバーコート層やアンダーコート層を塗工したり、生
産性を良くするために支持体に高分子物質からなるバッ
クコート層を塗工したものもある。しかし、従来の感熱
記録紙は光、特に紫外線に長時間晒されると黄変したり
発色記録体が消色したりする欠点があった。そのため、
耐光性を改良する目的でベンゾフェノン系やベンゾトリ
アゾール系の有機系紫外線吸収剤をオーバーコート層や
感熱発色層に配合したり、オーバーコート層に無機系紫
外線遮断剤を配合すること(特開平 7-25147号公報)が
行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機系紫外線
吸収剤を使用する場合、それ自体が紫外線により分解さ
れるため耐光性効果が長期間持続することが難しく、満
足できるような耐光性のある感熱記録紙が得られなかっ
た。また特開平6-145645号、特開平7-207251号各公報に
記載の無機系紫外線遮断剤を使用した感熱記録紙でも、
有機系紫外線吸収剤に比べ改善はされているがまだ耐光
性効果が十分満足できるものでなかった。そのため、よ
り耐光性のある感熱記録紙が要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる現
状に鑑み感熱記録紙に配合できる、より優れた無機系紫
外線遮断剤について鋭意研究した結果、酸化セリウムに
SiO2として10〜60重量%の不定形シリカを複合させた粒
子を乾燥または焼成して得られる無機粉体を支持体上の
オーバーコート層、感熱発色層、アンダーコート層及び
バークコート層の単層または複数層に配合することによ
って問題を解決することができた。
【0005】
【発明の実施の形態】以下その詳細を述べる。本発明で
用いる無機粉体は、液温60℃以下、pHを5以上に保った
水にセリウム塩溶液とアルカリ溶液を添加して生成する
水酸化セリウムのスラリーを、80℃以上に加熱しpHを9
以上に保ちながらケイ酸ナトリウム溶液と鉱酸溶液を添
加して不定形シリカを生成させ、水洗、ろ過したのち、
乾燥または焼成する方法によって製造される。
【0006】本発明の前記の無機粉体の製造における水
酸化セリウムスラリーの生成方法は次の通りである。炭
酸セリウムを塩酸や硝酸などの酸で溶解するか、塩化セ
リウムや硝酸セリウムなどを水に溶解してセリウム塩溶
液を調製する。この時のセリウム塩溶液の濃度は適当で
よいが、濃い方が水酸化セリウムの生成に有利である。
溶液のpHは水酸化セリウムが生成しない程度まで高くし
た方が同様の理由で有利である。次に、このセリウム塩
溶液と水酸化ナトリウムや水酸化カリウムあるいはアン
モニアなどの適当濃度のアルカリ溶液とを、撹拌しなが
ら液温60℃以下、pHを5以上に保った水に適当なスピー
ドで滴下して水酸化セリウムスラリーを生成させる。こ
のときの液pHは5以上、好ましくは8以上に保つことが
必要である。
【0007】不定形シリカの生成方法は次の通りであ
る。3号ケイ酸ソーダ溶液を水で希釈して調製したケイ
酸ナトリウム溶液と、塩酸、硝酸、硫酸などの鉱酸を水
で希釈した鉱酸溶液とを、80℃以上に保った前記の水酸
化セリウムスラリーに適当なスピードで滴下して不定形
シリカを生成させる。このときの液のpHは9以上に保つ
ようにする。滴下するケイ酸ナトリウムの量は、スラリ
ー中のCeO2に対するSiO2として換算して求め、その割合
は10〜60重量%が適当である。この不定形シリカ生成反
応では前記した温度とpHの条件を守ることが大切であっ
て、これを逸脱すると均一な酸化セリウム・不定形シリ
カ複合粒子の無機粉体が得られない。このようにして得
られたスラリーを水洗、ろ過、乾燥または焼成、粉砕す
れば目的とする紫外線遮断性の優れた酸化セリウム・不
定形シリカ複合粒子からなる新規な無機粉体を得られ、
これを感熱記録紙に配合すると優れた耐光性を示す。
【0008】図1は、無機粉体の光透過率を測定した結
果を示すもので、試料はブランク、試料は特開平7-
207251号公報に記載されている従来のシリカ系無機系紫
外線遮断剤(CeO2含有率…24重量%、SiO2含有率…18重
量%)、試料は本発明の無機粉体(CeO2含有率…68重
量%、SiO2含有率…32重量%)である。この場合の光透
過率は、試料は本発明の無機粉体無添加、試料およ
びは樹脂固形分に対し添加率が 3.0重量%となる量に
ヒマシ油 0.4mlを加えてフーバーマーラー(50回転×
2)で分散し、さらにクリアラッカー6mlを加えて混練
した後、この液を透明石英板に30μmの厚さに塗布し、
分光光度計(島津製作所製UV−2200型)で測定した。
図2は、本発明の無機粉体(CeO2含有率…68重量%、Si
O2含有率…32重量%)の粒度分布を測定した結果を示す
ものである。上記のごとく、本発明に使用する無機粉体
は、従来のシリカ系無機系紫外線遮断剤に比べ紫外線遮
断効果に優れ、適度な粒度分布を有しており、これを感
熱記録紙のオーバーコート層、感熱発色層、アンダーコ
ート層あるいはバックコート層の単層または複数層に配
合することにより耐光性に優れた感熱記録紙を得ること
ができる。なお、従来使用されているベンゾフェノン系
やベンゾトリアゾール系等の有機系紫外線吸収剤を併用
しても何等問題はない。
【0009】本発明の感熱記録紙におけるオーバーコー
ト層には上記無機粉体のほかに、タルク、クレー、焼成
カオリン、シリカ、ケイ酸アルミニウム等の無機顔料、
メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリスチレン樹脂等の有機顔
料を併用することもできる。また、顔料用の各種分散剤
等も添加できる。バインダーにはスチレン−ブタジエン
共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、
メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジエン共重合体、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン重合
体、イソプレン重合体、ブタジエン重合体、酢酸ビニル
−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル重
合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、ウレタン系重合
体、塩化ビニル重合体、塩化ビニリデン重合体等の疎水
性高分子またはそれらの誘導体、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ポリアクリルアミド、澱粉、カゼイン、ゼラチン等の水
溶性高分子またはそれらの誘導体が用いられる。さら
に、疎水性高分子や水溶性高分子と反応して耐水化させ
るホルムアルデヒド、ポリアミド−エピクロルヒドリン
樹脂、メラミン樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹
脂、ポリアミド樹脂、塩化アンモニウム等の耐水化剤や
高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属塩、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタルワックス、カル
ナウバワックス等の滑剤、消泡剤、界面活性剤も添加す
ることができる。オーバーコート層への上記無機粉体の
配合率は5〜70重量%程度でよく、塗布量は1〜10g/m2
が好ましい。
【0010】本発明の感熱記録紙における感熱発色層に
は、無色または淡色の染料前駆体と酸性物質の発色系の
各化合物や芳香族イソシアネート化合物とイミノ化合物
の発色系の各化合物、並びに増感剤、結合剤、顔料等、
従来公知の各種化合物と上記無機粉体を使用することが
できる。染料前駆体としては、3,3−ビス−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド
[別名クリスタル・バイオレット・ラクトン]等のトリ
フェニルメタン系ロイコ染料、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオランや3−(N−エチル
−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン等のフルオラン系ロイコ染料、3,6,6’
−トリス−(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−
9,3’−フタリド]等のフロオレン系ロイコ染料、
3,3−ビス−[2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−4,5,
6,7−テトラブロモフタリド等のジビニル系ロイコ染
料、1,1−ビス−[2’,2’,2”,2”−テトラ
キス−(p−ジメチルアミノフェニル)エテニル]−
2,2−ジニトリルエタン等のその他の染料が挙げられ
る。こららの染料は単独または2種類以上混合して使用
できる。
【0011】酸性物質としては4,4’−イソプロピリ
デンジフェノール(別名:ビスフェノールA)等のビス
フェノールA類、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル等の
4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、フタル酸モノエス
テル類、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルフィド類、
4−ヒドロキシフェニルアリールスルホン類、4−ヒド
ロキシフェニルアリールスルホナート類、1,3−ジ−
[2−(ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼ
ン類、レゾルシノール類、4−ヒドロキシベンゾイルオ
キシ安息香酸エステル類、ビスフェノールスルホン類、
ビスフェノールスルホン酸類、その他が挙げられる。芳
香族イソシアネート化合物としては、2,6−ジクロロ
フェニルイソシアネート、p−クロロフェニルイソシア
ネート、1,3−フェニレンイソシアネート、1,4−
フェニレンイソシアネート、1,3−ジメチルベンゼン
−4,6−イソシアネート、その他が挙げられる。
【0012】増感剤としては、ステアリン酸アミド、パ
ルミチル酸アミド等の脂肪酸アマイド、エチレンビスア
マイド、モンタン系ワックス、ポリエチレンワックス、
テレフタル酸ジベンジル、p−ベンジルオキシ安息香酸
ベンジル、ジ−p−トリルカーボネート、p−ベンジル
フェニル、フェニル−α−ナフチルカーボネート、1,
4−ジエトキシナフタリン、1−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸フェニルエステル、1,2−ジ−(3−メチルフ
ェノキシ)エタン、シュウ酸ジ−(p−メチルベンジ
ル)、β−ベンジルオキシナフタレン、4−ビフェニル
−p−トリルエーテル、o−キシリレン−ビス−(フェ
ニルエーテル)、4−(m−メチルフェノキシメチル)
ビフェニル等が挙げられる。
【0013】バインダーとしては、重合度が 200〜1,90
0 の完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリ
ビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、アマイド変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変
性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポリビニルア
ルコール、その他の変性ポリビニルアルコール、ヒドロ
キシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体並びにエチルセルロ
ース、アセチルセルロースのようなセルロース誘導体、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルブチラール、
ポリスチロールおよびそれらの共重合体、ポリアミド樹
脂、シリコン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹
脂、マクロン樹脂、デンプン、デンプン誘導体、カゼイ
ン等が挙げられる。これらの高分子物質は水、アルコー
ル、ケトン、エステル、炭化水素等の溶剤に溶かして使
用する他、水または他の媒体中に乳化またはペースト状
に分散した状態で使用し、併用することもできる。
【0014】顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、
カオリン、焼成カオリン、ケイソウ土、タルク、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂等の
無機または有機顔料が挙げられる。その他の添加剤とし
ては、p−ニトロ安息香酸金属塩(Ca、Zn)等の安
定剤、脂肪酸金属塩等の離型剤、ワックス類などの滑
剤、グリオキザールなどの耐水化剤、分散剤、消泡剤な
どが挙げられる。感熱発色層への上記無機粉体の配合率
は5〜20重量%程度でよく、塗布量は2〜20g/m2がよ
い。
【0015】本発明の感熱記録紙におけるアンダーコー
ト層には上記無機粉体のほかに、オーバーコート層や感
熱発色層で記述した顔料とバインダーを使用することが
できる。上記無機粉体の配合率は2〜90重量%程度でよ
く、塗布量は1〜10g/m2が好ましい。本発明の感熱記録
紙においけるバックコート層には上記無機粉体のほか
に、オーバーコート層で記述したバインダーを使用する
ことができる。上記無機粉体の配合率2〜90重量%程度
でよく、塗布量は1〜10g/m2が好ましい。
【0016】前述した各層の塗液は、各塗液に必要な材
料をボールミル、アトライター、サンドグラインダーな
どの粉砕機あるいは乳化装置によって数ミクロン以下の
粒子径になるまで微粒化し、バインダー及び目的に応じ
て各種の添加材料を加えて塗液とする。これら各層の塗
液を紙や合成紙などの支持体にエアーナイフコーター、
グラビアコーター、ロールコーター、ロッドコーター、
カーテンコーター、ダイコーター、リップコーター、ブ
レードコーター等の装置で塗工することにより本発明の
感熱記録紙が得られる。更に、塗工後、表面平滑性を改
良するために、マシンカレンダー、グロスカレンダー、
ブラッシング等を利用してもよい。
【0017】このようにして作製された感熱記録紙の各
層の単層あるいは複数層には前述した紫外線吸収作用の
ある無機粉体が配合されているため、これまでの感熱記
録紙に比べて耐光性が優れており、長時間の光暴露によ
る黄変や発色記録体の消色を防止することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらによって制限されないことは、もちろんである。な
お、説明中の「部」は重量部を示す。(実施例1)1,
SiO2 32重量%含有酸化セリウム・不定形シリカ複合粒
子の無機粉体の調製塩化セリウムCeCl3 488gを水に溶解
し、塩化セリウム溶液 3.3リットルを調製する。また、
水酸化ナトリウム NaOH 237gを水に溶解し、水酸化ナト
リウム溶液3.3リットルを調製する。30〜40℃に加温し
た水 8.5リットルに、撹拌しながら塩化セリウム溶液と
水酸化ナトリウム溶液を、反応後のpHが9〜11で温度が
50℃以下に保てるように同時に滴下する。両液の滴下が
終了したら30分撹拌を続けた後、反応液のpHが5以上に
なるように再調整する。生成した水酸化セリウムスラリ
ーを水で4〜5回デカンテーション洗浄し、水酸化セリ
ウムスラリーを調製する。ケイ酸ナトリウム液562g(Si
O2含有率28.5重量%)を水に溶解しケイ酸ナトリウム溶
液2リットルを調製する。95重量%の硫酸 75.8gを水に
希釈して希硫酸溶液2リットルを調製する。水酸化セリ
ウムスラリーを80℃以上に加熱撹拌しながら、ケイ酸ナ
トリウム溶液と希硫酸溶液を反応液のpHが9以上に保て
るように同時に滴下する。両液の滴下が終了したら30分
撹拌続けた後、反応液のpHが7〜8になるように希硫酸
で調整する。これを濾過、水洗、乾燥、粉砕して SiO2
32重量%含有の酸化セリウム・不定形シリカ複合粒子を
得た。
【0019】(実施例2) 2,アンダーコート層塗液の調製 ・焼成カオリン…………………………………………………………36.2部 ・実施例1の無機粉体 (CeO2含有率…68重量%、SiO2含有率…32重量%)…………… 2.6部 ・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:48%)… 4.3部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液………………………………… 1.9部 ・水………………………………………………………………………55.0部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径3μm
まで磨砕混合してアンダーコート層塗液を調製した。
【0020】 3,感熱発色層塗液の調製 [A液] ・ビスフェノールA……………………………………………………16.7部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液…………………………………52.2部 ・水………………………………………………………………………31.1部 [B液] ・3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)− 6−メチル−7−アニリノフルオラン……………………………20.8部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液…………………………………50.0部 ・水………………………………………………………………………29.2部 [C液] ・シュウ酸ジ−(p−メチルベンジル)……………………………33.3部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液…………………………………41.7部 ・水………………………………………………………………………25.0部 [D液] ・カオリンクレー………………………………………………………44.3部 ・実施例1の無機粉体 (CeO2含有率…68重量%、SiO2含有率…32重量%)…………… 5.7部 ・水………………………………………………………………………50.0部 上記の組成物の各液をサンドグラインダーで平均粒子径
3μmまで磨砕した。次に下記の割合で分散液を混合撹
拌して感熱発色層塗液を調製した。 ・A液……………………………………………………………………36.0部 ・B液…………………………………………………………………… 9.2部 ・C液……………………………………………………………………12.0部 ・D液……………………………………………………………………12.0部
【0021】 4,オーバーコート層塗液の調製 ・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:48%)…23.2部 ・タルク…………………………………………………………………20.2部 ・実施例1の無機粉体 (CeO2含有率…68重量%、SiO2含有率…32重量%)…………… 7.8部 ・ステアリン酸亜鉛…………………………………………………… 0.8部 ・水………………………………………………………………………48.0部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径3μm
まで磨砕混合してオーバーコート層塗液を調製した。
【0022】 5,バックコート層塗液の調製 ・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:48%)…36.4部 ・実施例1の無機粉体 (CeO2含有率…68重量%、SiO2含有率…32重量%)…………… 7.8部 ・ステアリン酸亜鉛…………………………………………………… 0.8部 ・水………………………………………………………………………55.0部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径3μm
まで磨砕混合してバックコート層塗液を調製した。坪量
50g/m2の上質紙の片面に、上記のアンダーコート層塗液
を乾燥後の塗布量が 6.0g/m2になるように塗布乾燥す
る。次に感熱発色層塗液を塗布量 5.0g/m2になるように
塗布乾燥し、さらにオーバーコート層塗液を塗布量 3.0
g/m2になるように塗布乾燥した。また、一方の片面には
バックコート層塗液を塗布量 3.0g/m2になるように塗布
乾燥した。このようにして得た塗工紙にスーパーカレン
ダー処理して、本発明の感熱記録紙を作製した。
【0023】(比較例1) 6,アンダーコート層塗液の調製 ・焼成カオリン…………………………………………………………38.8部 ・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:48%)… 4.3部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液………………………………… 1.9部 ・水………………………………………………………………………55.0部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径3μm
まで磨砕混合してアンダーコート層塗液を調製した。
【0024】 7,感熱発色層塗液の調製 [A液] ・ビスフェノールA……………………………………………………16.7部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液…………………………………52.2部 ・水………………………………………………………………………31.1部 [B液] ・3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)− 6−メチル−7−アニリノフルオラン……………………………20.8部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液…………………………………50.0部 ・水………………………………………………………………………28.2部 [C液] ・シュウ酸ジ−(p−メチルベンジル)……………………………33.3部 ・10%ポリビニルアルコール水溶液…………………………………41.7部 ・水………………………………………………………………………25.0部 [D液] ・カオリンクレー………………………………………………………50.0部 ・水………………………………………………………………………50.0部 上記の組成物の各液をサンドグラインダーで平均粒子径
3μmまで磨砕した。次に下記の割合で分散液を混合撹
拌して感熱発色層塗液調製した。 ・A液……………………………………………………………………36.0部 ・B液…………………………………………………………………… 9.2部 ・C液……………………………………………………………………12.0部 ・D液……………………………………………………………………12.0部
【0025】 8,オーバーコート層塗液の調製 ・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:48%)…23.2部 ・タルク…………………………………………………………………23.0部 ・ベンゾフェノン系紫外線吸収剤…………………………………… 5.0部 ・ステアリン酸亜鉛…………………………………………………… 0.8部 ・水………………………………………………………………………48.0部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径3μm
まで磨砕混合してオーバーコート層塗液を調製した。上
記以外は、実施例と同様にして感熱記録紙を作製した。
【0026】(比較例2) 9,オーバーコート層塗液の調製 ・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:48%)…23.2部 ・タルク…………………………………………………………………20.0部 ・従来のシリカ系無機系紫外線遮断剤 (CeO2含有率…24重量%、SiO2含有率…18重量%)…………… 8.0部 ・ステアリン酸亜鉛…………………………………………………… 0.8部 ・水………………………………………………………………………48.0部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径3μm
まで磨砕混合してオーバーコート層塗液を調製した。上
記以外は、比較例1と同様にして感熱記録紙を作製し
た。
【0027】(比較例3) 9,オーバーコート層塗液の調製 ・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:48%)…23.2部 ・タルク…………………………………………………………………28.0部 ・ステアリン酸亜鉛…………………………………………………… 0.8部 ・水………………………………………………………………………48.0部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径3μm
まで磨砕混合してオーバーコート層塗液を調製した。上
記以外は、比較例2と同様にして感熱記録紙を作製し
た。
【0028】以上、実施例および比較例1〜3で得られ
た感熱記録紙の耐光黄変性を、フェードメーター(カー
ボンアーク灯)にて48時間処理して色差計(日本電色工
業SZ−Σ90)と目視で評価した。目視評価は黄変無し
を〇、やや黄変有りを△、黄変有りを×とした。結果は
表1に示すとおりで、本発明では色差△Eが少なく良好
な目視評価が得られた。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明により、従来よりも耐光性の優れ
た感熱記録紙が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無機粉体の光透過率の測定結果を示すグラフ
で、はブランク、は従来のシリカ系無機系紫外線遮
断剤、は本発明の無機粉体である。
【図2】本発明の無機粉体の粒度分布の測定結果を示す
グラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化セリウムにSiO2として10〜60重量%の
    不定形シリカを複合させた粒子を乾燥または焼成して得
    られる無機粉体を、支持体上のオーバーコート層、感熱
    発色層、アンダーコート層及びバックコート層の単層ま
    たは複数層に配合したことを特徴とする感熱記録紙。
JP8012871A 1996-01-29 1996-01-29 紫外線遮断剤配合感熱記録紙 Pending JPH09202048A (ja)

Priority Applications (1)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001096917A (ja) * 1999-10-01 2001-04-10 Nippon Paper Industries Co Ltd 感熱記録体
WO2006025206A1 (ja) * 2004-09-01 2006-03-09 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 感熱記録体の製造方法
JP2006102954A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nippon Paper Industries Co Ltd 感熱記録体

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