JPH09200634A - 自動チャンネル設定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部装置のチャンネル設定を本体側で自動的
に行い、チャンネル順を予定の設計に並び替え、チャン
ネル順の設定変更を可能とする自動チャンネル設定装置
を提供する。 【解決手段】 チューニング制御部１ａＡから出力され
るチューニング情報により制御される外部のチューナ１
０ａＢから出力される受信放送を映像信号検出部４ａで
検出することにより、放送信号受信時のチューニング情
報がチャンネル情報メモリ部３ａに記憶され、そこから
読出される情報でチューナ１０ａＢのチャンネルが自動
設定される。チューナ１０ａＢは、外部装置にあるの
で、チューニング情報を赤外線信号で入力し、受信放送
信号を外部入力で本体に入力する入出力手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記憶されたチュー
ニング情報を選んでチューナに入力することにより、自
動的にチャンネルを設定する自動チャンネル設定装置
で、より詳細には、外部のチューナの設定も可能とし、
さらに、選択し得る放送局（チャンネル）の順番を予定
の設定になし得る、特に、テレビ（ＴＶ），ビデオテー
プレコーダ（ＶＴＲ）に用いて好適な自動チャンネル設
定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最初に、放送信号中に挿入されて国、或
いは、放送局を表す情報として利用されるＶＰＳ信号，
テレテキスト信号について説明する。ＶＰＳ信号には、
国コード、及び、放送局コードが含まれており、これを
取り出すことで、放送局を特定することができるため、
設計中に放送局名を設定しておけば、ユーザ側で、ＶＰ
Ｓ信号を受信したときに、放送局名を表示するといった
ことが可能となる。テレテキスト信号には、この放送局
名を決定する情報が３種類ある。１つ目は、８／３０／
Ｆ２と呼ばれるもので、これには、ＶＰＳと同一の情報
が含まれている。２つ目は、８／３０／Ｆ１と呼ばれて
いるもので、これには、欧州内で一対一に対応した放送
局コードが含まれており、ＶＰＳ同様、放送局名を決定
することが可能である。３つ目は、ヘッダ信号と呼ばれ
るもので、この中には、直接、アスキー文字で放送局名
が含まれており（「ＮＨＫ」というように）、そのま
ま、放送局名を決定することが可能である。そして、Ｖ
ＰＳ信号、及び、テレテキスト信号は、以下に示す従来
技術においても利用されている。

【０００３】自動チャンネル設定装置に関する従来技術
では、内蔵するチューナのチューニングを自動的に変更
し、放送局コードの検出毎に、内蔵のメモリにそのチュ
ーニング情報をメモリしていた。同時に、それらの情報
を設計段階で設定した順番にチャンネルの並べ替えを行
っている。図６は、この従来技術の概略構成を示すブロ
ック図である。図６において、チャンネル制御部１´
は、最小チャンネルから順次、一定時間間隔で、内蔵チ
ューナ１０´に選局チャンネルのデータ送信を行うこと
を要求する。チャンネル制御部１´からの要求を受けた
内蔵チューナ１０´は、チューニングデータをチャンネ
ル制御部１´から送信されたデータに変更する。チュー
ニング変更後、内蔵チューナ１０´より入力した映像信
号を映像信号検出部４´にて検出し、映像信号があれ
ば、チャンネル制御部１´は、チャンネル情報メモリ部
３´に、内蔵チューナ１０´に要求した上記したチャン
ネルデータの登録を要求する。これをＶＴＲ等の受信装
置のチャンネル“１”とする。この動作を繰り返し、チ
ャンネル情報メモリ部３´から、容量オーバーの応答が
ない場合は、次に受信した局をこの受信装置のチャンネ
ル“２”に登録する。そして、この動作を、チャンネル
情報メモリ部３´から容量オーバーの応答を入力するま
で繰り返し行う。

【０００４】上述した受信局の検出時に、チャンネル制
御部１´は、国／局コード１３´に対し、コード取り込
み要求を行う。コード取り込み要求を受信したコード取
り込み部１３´は、放送受信信号の一部より国／局コー
ドの取り込みを行い、この取り込み結果を国／局コード
格納部１４´に格納する。この動作をチャンネル情報メ
モリ動作が終了するまで繰り返し行う。チャンネルメモ
リ動作終了にて、並べ替え順番の固定情報７´の内容に
従い、並べ替え制御部６´が並べ替えを行う。この結果
を、チャンネル情報メモリ部３´に指示し、登録する。
この動作を繰り返し、受信装置の各チャンネルに対応す
るチューナによる受信チャンネルデータを決定してい
く。以下に、その例を挙げ、説明する。

【０００５】設計時に、並べ替え順番の固定情報７´と
して並べ替え順番を登録しておく。これは、以下の様な
データ列で表される。 ここで、チャンネル制御部１´は、内蔵チューナ１０´
の自動チューニング中に映像信号検出部４´が映像信号
を検出すると、国／局コード検出部１３´に国コード、
及び、放送局コードの取り出しを要求する。この要求に
従い国／局コード検出部１３´は、これらのコードを映
像信号の一部より取り出し、順次、国／局コード格納部
１４´に蓄えていく。そして、チューニングの終了に
て、まず、上記の順番１のＡＲＤのコード“１Ｄ”、及
び、“０１”と一致する国コード，放送局コードが、国
／局コード格納部１４´にあるかを比較していく。一致
する受信放送局があれば、その受信放送局をポジション
１に登録する。この動作を全受信放送局に対して行い、
並べ替えを終了する。また、従来の技術では、外部のチ
ューニング情報を内部に取り込みたい場合に本体側から
選択データが外部のチューナに送られて選局できても、
外部からそのチューニング情報は自動的に得られず、手
動で取り込む必要があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術における問題点に鑑みてなされたもので、外部装
置のチューナのチャンネルの設定を本体側で自動的に行
うようにし、さらに、チャンネルの順番を予定の設計に
並び替えをすることについても自動化するとともに、ユ
ーザ側でチャンネルの順番の設定を変更することを可能
とする自動チャンネル設定装置を提供することをその課
題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、チュ
ーニング制御手段と、該チューニング制御手段から出力
されるチューニング情報により制御されるチューナ、該
チューナで受信し出力される受信放送信号の検出手段
と、該検出手段の出力により放送信号受信時のチューニ
ング情報が前記チューニング制御手段の制御により記憶
され、かつ、読出されるメモリ手段とを有する自動チャ
ンネル設定装置において、前記チューナは、外部装置に
設けられた外部チューナとし、該外部装置へ前記チュー
ニング情報を出力し、受信放送信号を該外部装置から入
力する入出力手段を設けるようにし、本体（ＶＴＲ）内
に、チューナを内蔵していなくても、ＶＴＲのチャンネ
ルを切換えることで、自動的にＶＴＲから外部装置のチ
ャンネルを切換え、その映像信号を出力することで、あ
たかも、ＶＴＲにチューナが内蔵されたような動作を可
能とするものである。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、内蔵チューナを更に付加するようにし、内蔵チュー
ナのチャンネル情報と外部装置のチャンネル情報を連続
して取り込み、メモリに登録することで、例えば、ＶＴ
Ｒと衛星放送用チューナを考えた場合、ＶＴＲのチャン
ネルに自動的に衛星放送のチャンネル情報を登録するこ
とを可能とするものである。

【０００９】請求項３の発明は、請求項１又は２の発明
において、前記受信放送信号から抽出したＶＰＳ信号，
テレテキスト信号から放送識別情報を取り出す識別情報
取り出し手段と、予め設定される各放送識別情報の順番
情報を用意し、前記識別情報取り出し手段で取り出され
た放送識別情報によって、前記順番情報に従う順番で前
記メモリ手段へのチューニング情報が記憶し直されるよ
うにし、チャンネル情報を設計時に登録した順番に自動
的に並べ替えることで、ユーザがこれまで行っていた手
動のチャンネルの並べ替えを不要とするものである。

【００１０】請求項４の発明は、請求項３の発明におい
て、前記順番情報の設定を変える手段を設けるように
し、設計時に登録したチャンネルの並べ替えの順番を出
荷後設定し直すことで、その地域の専用のチャンネルの
並べ替えの順番を登録でき、ユーザはその地域独特の順
番でチャンネルの並べ替えを自動的に行うことを可能と
するものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の自動チャンネル
設定装置の一実施形態の構成を示すブロック図で、図
中、外部装置のチャンネル制御部１ａＢには、予め、チ
ューニングされたチャンネルが登録されている。また、
赤外線信号発生部２ａには、予め、外部装置を制御する
ための赤外線信号のフォーマットが登録されている。こ
の実施形態においては、外部装置を衛星放送チューナ、
本体をＶＴＲとして構成されるものを説明する

【００１２】（請求項１）図１において、チャンネル制
御部１ａＡは、最小チャンネルから順次、一定時間間隔
で赤外線信号発生部２ａに衛星放送用チューナの選局チ
ャンネルのデータ送信を行うことを要求する。チャンネ
ル制御部１ａＡからの要求を受けた赤外線信号発生部２
ａは、予め、登録されたフォーマットに従い、赤外線信
号を発信する。ここで、例えば、チャンネル“０１”と
いうデータを送信する。赤外線信号を受信した赤外線受
信部５ａは、受信したチャンネルデータをチャンネル制
部１ａＢに送信する。チャンネルデータを受信したチャ
ンネル制御部１ａＢは、衛星放送用チューナ内のチュー
ナ１０ａＢに対し、チューニングデータの変更を指示す
る。これによって得られた映像信号／音声信号をＶＴＲ
に出力する。

【００１３】チャンネル変更後、外部入力より入力した
映像信号を映像信号検出部４ａにて検出し、映像信号が
あればチャンネル制御部１ａＡは、チャンネル情報メモ
リ３ａに衛星放送用チューナに赤外線信号で送信したチ
ャンネルデータの登録を要求する。これをＶＴＲのチャ
ンネル“１”とする。つまり、ＶＴＲのチャンネル
“１”が選局されたら、衛星放送用チューナにチャンネ
ルデータ“１”を送信することとなる。チャンネル情報
メモリ部３ａから容量オーバーの応答がない場合は、Ｖ
ＴＲのチャンネル“２”に登録するために、衛星放送用
チューナの選局チャンネルデータを“１”足して、再
度、衛星放送用チューナにチャンネルデータを送信す
る。この動作をチャンネル情報メモリ部３ａから容量オ
ーバーの応答を入力するまで繰り返し行う。この動作を
繰り返し、ＶＴＲの各チャンネルに対応する衛星放送用
チューナのチャンネルデータを決定していく。その例を
以下に挙げる。なお、下の例では、２，４〜７，９〜１
１，１３以降に映像信号を含む局を検出できない場合で
ある。 ＶＴＲチャンネル 衛星放送チューナチャンネル １ ……………→ １ ２ ……………→ ３ ３ ……………→ ８ ４ ……………→ １２ チューニング終了後、ユーザが、ＶＴＲのチャンネルを
“２”にすると、ＶＴＲは自動的にチャンネル“３”を
衛星放送用チューナに送信し、ＶＴＲは外部入力に切換
える。ＶＴＲでタイマー予約した場合も同様である。な
お、この実施形態においては、外部装置への信号の伝達
を赤外線信号によっているが、２１ピンケーブル（スカ
ート），ＲＣＡジャック等の方法でもよい。

【００１４】（請求項２）図２は、図１に示される実施
形態において、更に、本体ＶＴＲ側に内蔵チューナを備
え、ＶＴＲと外部装置両方の選局を本体ＶＴＲ側で行う
ことを可能としたものを示す。図２において、まず、Ｖ
ＴＲの内蔵チューナ１０ｂＡを周波数の順にチューニン
グを行う。内蔵チューナ１０ｂＡの出力を映像信号検出
部４ｂで映像信号の有無を判別し、映像信号があればチ
ャンネル情報メモリ部３ｂにチューニングデータ（周波
数、もしくは、チューニング電圧データ）を登録する。
これを繰り返し、内蔵チューナ１０ｂＡの受信範囲の検
出を終了した場合、以下、請求項１の実施形態の動作を
行う。

【００１５】（請求項３）図３は、図１に示される実施
形態において、さらにチャンネルの並び替えを行う手段
を付加したものを示すものである。図３において、衛星
放送用チューナによって受信可能なチャンネルとして入
力したチャンネルの並び替えを行うが、それは、並べ替
え制御部６ｃが並べ替え順番の固定情報７ｃに従い、並
べ替え要求をチャンネル情報メモリ部３ｃに行うことに
より実行されることになる。この点については、従来技
術についての上記記載の動作と変わるところがない。ま
た、図４は、図２に示される請求項２の実施形態におい
て、さらに、チャンネルの並び替えを行う手段を付加し
たものを示す図である。図４において、請求項２の実施
形態で入力したチャンネルを並べ替え制御部６ｄが並べ
替え順番の固定情報７ｄに従い、並べ替え要求をチャン
ネル情報メモリ部３ｄに行い、チャンネルの並べ替えを
行う。

【００１６】（請求項４）図５は、図４に示される請求
項３の実施形態において、チャンネルの順番情報を変更
する手段を設けたものを示す図である。図５において、
請求項３の実施の形態で行った並べ替えを並べ替え順設
定制御部９ｅでユーザにより設定された並べ替え順番の
情報８ｅに従い、チャンネルの並べ替えを行う。このチ
ャンネル順番の変更は、ユーザが自動チャンネル設定を
行う前に、この設定をディーラー側で設定しておけば、
ユーザにとって本当の自動チャンネル設定となる。これ
は、地域毎に、チャンネルを並べ替える順番が異なるた
め、特に、地方でこの傾向が強いので、この手段が有効
に機能することになる。

【００１７】

【発明の効果】請求項１の発明によると、本体（ＶＴ
Ｒ）内に、チューナを内蔵していなくても、ＶＴＲのチ
ャンネルを切換えることで、自動的にＶＴＲから外部装
置のチャンネルを切換え、その映像信号を出力すること
で、あたかも、ＶＴＲにチューナが内蔵されたような動
作を可能とすることになり、従来技術におけるよりも動
作手順を少くし、受信の選択を誤ることもなくなる。ま
た、請求項２の発明によると、請求項１の発明の効果に
加えて、前記チューナとして内蔵チューナを更に付加す
るようにし、内蔵チューナのチャンネル情報と外部装置
のチャンネル情報を連続して取り込み、メモリに登録す
ることで、例えば、ＶＴＲと衛星放送用チューナを考え
た場合、ＶＴＲのチャンネルに自動的に衛星放送のチャ
ンネル情報を登録することを可能とし、使い勝手が良く
なるものである。また、請求項３の発明によると、請求
項１又は２の発明の効果に加えて、チャンネル情報を設
計時に登録した順番に自動的に並べ替えることで、ユー
ザがこれまで行っていた手動のチャンネルの並べ替えを
不要とするものである。また、請求項４の発明による
と、請求項３の発明の効果に加えて、前記順番情報の設
定を変える手段を設けるようにし、設計時に登録したチ
ャンネルの並べ替えの順番を出荷後設定し直すことで、
その地域の専用のチャンネルの並べ替えの順番を登録で
き、ユーザはその地域独特の順番でチャンネルの並べ替
えを自動的に行うことを可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】衛星放送チューナのチューニング情報を自動的
にＶＴＲに取り込む本発明の自動チャンネル設定装置の
一実施形態の構成の概略ブロック図である。

【図２】ＶＴＲ内蔵チューナと衛星放送チューナのチュ
ーニング情報を自動的にＶＴＲに取り込む本発明の自動
チャンネル設定装置の一実施形態の構成の概略ブロック
図である。

【図３】衛星放送チューナのチューニング情報をＶＴＲ
に取り込み、チャンネルを並べ替える本発明の自動チャ
ンネル設定装置の一実施形態の構成の概略ブロック図で
ある。

【図４】ＶＴＲ内蔵チューナと衛星放送チューナのチュ
ーニング情報をＶＴＲに取り込み、チャンネルを並べ替
える本発明の自動チャンネル設定装置の一実施形態の構
成の概略ブロック図である。

【図５】ＶＴＲ内蔵チューナと衛星放送チューナのチュ
ーニング情報をＶＴＲに取り込み、チャンネルを並べ替
える場合の並べ替えの順番をユーザによる設定内容で並
べ替える本発明の自動チャンネル設定装置の一実施形態
の構成の概略ブロック図である。

【図６】ＶＴＲ内蔵チューナのチューニング情報を取り
込み、設計中に登録された並べ替え順番に従い、チャン
ネルの並べ替えを行う従来の自動チャンネル設定装置の
概略ブロック図である。

【符号の説明】

１ａＡ〜１ｅＡ，１´…チャンネル制御部、１ａＢ〜１
ｅＢ…外部装置のチャンネル制御部、２ａ〜２ｅ…赤外
線信号発生部、３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ，３ｅ，３´…
チャンネル情報メモリ部、４ａ，４ｃ〜４ｅ，４´…映
像信号検出部、５ａ〜５ｅ…赤外線受信部、６ｃ，６
ｄ，６ｅ，６´…チャンネル並べ替え制御部、７ｃ，７
ｄ，７ｅ，７´…並べ替え順番の固定情報、９ｅ…並べ
替え順設定制御部、１０ａＢ〜１０ｅＢ…衛星放送用チ
ューナ、１０ｂＡ，１０ｄＡ，１０ｅＡ，１０´…ＶＴ
Ｒの内蔵チューナ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チューニング制御手段と、該チューニン
   グ制御手段から出力されるチューニング情報により制御
   されるチューナ、該チューナで受信し出力される受信放
   送信号の検出手段と、該検出手段の出力により放送信号
   受信時のチューニング情報が前記チューニング制御手段
   の制御により記憶され、かつ、読出されるメモリ手段と
   を有する自動チャンネル設定装置において、前記チュー
   ナは、外部装置に設けられた外部チューナとし、該外部
   装置へ前記チューニング情報を出力し、受信放送信号を
   該外部装置から入力する入出力手段を設けるようにした
   ことを特徴とする自動チャンネル設定装置。
2. 【請求項２】 内蔵チューナを更に付加するようにした
   ことを特徴とする請求項１記載の自動チャンネル設定装
   置。
3. 【請求項３】 前記受信放送信号から抽出したＶＰＳ信
   号，テレテキスト信号から放送識別情報を取り出す識別
   情報取り出し手段と、予め設定される各放送識別情報の
   順番情報を用意し、前記識別情報取り出し手段で取り出
   された放送識別情報によって、前記順番情報に従う順番
   で前記メモリ手段へのチューニング情報が記憶し直され
   るようにしたことを特徴とする請求項１又は２記載の自
   動チャンネル設定装置。
4. 【請求項４】 前記順番情報の設定を変える手段を設け
   るようにしたことを特徴とする請求項３記載の自動チャ
   ンネル設定装置。