JP2844593B2 - 受信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は受信装置に関する。 〔発明の概要〕 この発明は、例えば、テレビ受像機において、２つの
アンテナ入力を切り換えるとき、一方のアンテナ入力に
おけるチャンネル切り換えの一部に、他方のアンテナ入
力への切り換えを含ませることにより、操作性を改善し
たものである。 〔従来の技術〕 例えば、アメリカにおいては、一般の放送波によるテ
レビ放送と、CATVによるテレビ放送とを合わせると、第
１チャンネルから第125チャンネルまでとなる。このた
め、これらのテレビ放送を受信できる受像機は、例えば
第５図に示すように構成されている。 すなわち、同図において、（１）は主アンテナ端子を
示し、この端子（１）にはアンテナ（51）が接続され、
このアンテナ（51）により一般のテレビ放送波が受信さ
れ、その放送波信号が端子（１）を通じてスイッチ回路
（３）のノーマル側接点Ｎに供給される。 また、（２）は補助アンテナ端子を示し、この端子
（２）にはCATV用のチューナ装置（53）が接続されると
ともに、このチューナ装置（53）にはCATV放送の同軸ケ
ーブル（52）が接続されてCATVの放送波信号が供給され
る。そして、チューナ装置（53）においては、そのCATV
の放送波信号のうち、リモコンのコマンダ（送信機）
（54）の選局操作にしたがったチャネルの放送波信号が
取り出され、この信号が、一般のテレビ放送の空きチャ
ンネル、例えば第２チャンネルの放送波信号に変換さ
れ、この変換された信号が端子（２）を通じてスイッチ
回路（３）の補助側接点Ａに供給される。 そして、スイッチ回路（３）が制御信号SWにより制御
されて接点ＮまたはＡに供給された放送波信号の一方が
取り出され、この信号がチューナ回路（４）に供給され
る。このチューナ回路（４）はプリセット式の電子同調
チューナとされ、選局信号CHにしたがったチャンネルが
選局されて映像中間波信号とされる。 そして、このチューナ回路（４）からの信号が映像中
間周波アンプ（５）を通じて映像検波回路（６）に供給
されて映像信号が取り出され、図示はしないが、映像回
路あるいはVTRの記録系などに供給される。 また、（10）は選局用のマイクロコンピュータを示
し、このマイコン（10）には、アンテナ入力切り換えキ
ー（21）、チャネルのアップキー（22）及びダウンキー
（23）、テンキー（24）などが接続されるとともに、こ
のマイコン（10）から信号（データ）SW、CHが出力され
る。さらに、（25）は例えば赤外線式リモコンの受信回
路、（26）はそのコマンダを示し、このコマンダ（26）
は例えばキー（21）〜（24）と同等のキーを有し、受信
回路（25）からそのキー出力が取り出されてマイコン
（10）に供給される。また、マイコン（10）には、選局
したチャンネルの数字をデジタル表示するLED（27）が
接続される。 さらに、（11）はラストチャンネルメモリを示し、こ
のメモリ（11）はマイコン（10）に接続されるととも
に、図示はしないが、このテレビ受像機の電源をオフに
したときでも、メモリ（11）のデータは消えないように
バックアップされている。なお、実際には、メモリ（1
1）はマイコン（10）におけるRAMの一部が割り当てられ
る。 そして、このメモリ（11）には、このテレビ受像機の
電源をオフにしたとき、それまでチューナ回路（４）が
選局していたチャンネルのデータCHと、スイッチ回路
（３）が選択していた接点を示すデータSWとが記憶さ
れ、電源をオンにしたとき、メモリ（11）のデータSW、
CHが回路（３），（４）に供給され、したがって、電源
をオフとしたときのチャンネルが再び選局される。 そして、選局時におけるチャンネルの変化及びそのチ
ャンネル表示は、第６図に示すように行われる。 すなわち、今、スイッチ回路（３）が接点Ｎに接続さ
れている場合には、アンテナ（51）で受信された放送波
信号がチューナ回路（４）に供給される。そして、アッ
プキー（22）を押すと、信号CHが変化してチューナ回路
（４）の選局するチャンネルがキー（22）を１回押すご
とに１チャンネルづつ上昇していく。また、キー（22）
を続けて例えば0.4秒以上押していると、その押してい
る期間、チャンネルが一定の時間間隔で１チャンネルづ
つ順次上昇していく。なお、第125チャンネルまで上昇
したときは、次に１チャンネルとなり、全チャンネルを
巡回式に上昇方向に変化していく。 また、ダウンキー（23）を押したときには、信号CHに
よりキー（23）を押すごとに、あるいは連続して押して
いるときには、その押している期間、チャンネルが下降
していく。なお、第１チャンネルまで下降したときに
は、次に第125チャネルとなり、全チャンネルを巡回式
に下降方向に変化していく。 さらに、テンキー（24）により希望するチャンネルの
数字を入力したときには、信号CHにより直接そのチャン
ネルが選局される。図は第123チャンネルの受信中に、
テンキー（24）により第６チャンネルを選局した場合で
ある。 したがって、スイッチ回路（３）が接点Ｎに切り換え
られている場合には、キー（22）〜（24）により一般の
テレビ放送の任意のチャンネルを選局できる。 一方、キー（22）〜（24）のいずれかによりチューナ
装置（53）の出力チャンネル、今の場合には第２チャン
ネルを選局するとともに、切り換えキー（21）を押す
と、信号SWによりスイッチ回路（３）がそれまでの接点
から反対の接点に、今の場合であれば、接点Ｎから接点
Ａに切り換えられ、したがって、チューナ装置（53）か
らの放送信号がチューナ回路（４）に供給される。した
がって、コマンダ（54）の操作によりCATV放送の任意の
チャンネルを選局できる。 また、切り換えキー（21）を押せば、信号SWによりス
イッチ回路（３）が反転して上述のように一般のテレビ
放送を受信できる。 こうして、上述のテレビ受像機におては、一般のテレ
ビ放送及びCATV放送の任意のチャンネルを選局できる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、上述のテレビ受像機においては、一般のテ
レビ放送を見ている状態からCATV放送を見る場合には、
キー（21）によりスイッチ回路（３）を切り換えるとと
もに、キー（22）〜（24）のいずれかによりチューナ回
路（４）の受信チャネルをチューナ装置（53）の出力チ
ャンネルに変更する必要があり、操作が煩雑であった。 また、CATV放送を見ている状態から一般のテレビ放送
を見る場合も同様のキー操作が必要であり、やはりキー
操作が煩雑であった。 この発明は、このような問題点を解決しようとするも
のである。 〔問題点を解決するための手段〕 ここで、チューナ装置（53）につして考えるとその出
力チャンネルは、一般のテレビ放送における任意の空き
チャンネルにセットできるようにされている。しかし、
実際の使用状態においては、チューナ装置（53）の出力
チャンネルは、一般のテレビ放送の空きチャンネルの中
でも特定のチャンネル、例えば上述のように２チャンネ
ルに固定されているのが普通であり、チューナ装置（5
3）の出力チャンネルを一度セットしたら、これを変更
することはまずありえない。 この発明はこのような点に着目したものであり、この
ためこの発明においてはアンテナ（51）により受信され
た第１の信号源からの信号を入力する第１の信号入力手
段と、この第１の信号入力手段からの信号が供給され、
チャンネル選択を行うチューナ（４）と、第２の信号源
（53）からの映像信号を入力する第２の信号入力手段
と、このチューナ（４）及び第２の信号入力手段に接続
され、この第１の信号源（51）からの信号の内の選局さ
れたチャンネルの映像信号あるいは、この第２の信号源
（53）からの映像信号を切り換えて出力する選択手段
（３）と、この選択手段（３）から出力されている映像
信号を識別する情報をこの選択手段（３）からの映像信
号に基づく映像と共に表示する表示手段と、使用者によ
って操作され、このチューナ（４）のチャンネルのアッ
プ又はダウンを指示する操作手段（22）（23）と、この
操作手段（22）（23）で操作されたチャンネルのアップ
又はダウンの指示に応じて、このチューナ（４）のチャ
ンネルを順次切り換えると共に、全ての受信可能なチャ
ンネルが一通り切り替わった後にこの第２の信号源から
の映像信号に切換えるようにこの選択手段（３）を制御
し、さらにこのチューナ（４）からの映像信号が選択さ
れている時にはこのチューナ（４）で選局されているチ
ャンネル番号を表示すると共に、この第２の信号源から
の映像信号を選択して出力しているときには、第２の信
号源であることを示す文字情報を表示するようにこの表
示手段を制御する制御手段（10）とからなることを特徴
とする受信装置とするものである。 〔作用〕 選局操作が簡略化される。 〔実施例〕 第１図において、（12）はメモリを示し、このメモリ
（12）はマイコン（10）に接続されるとともに、図示は
しないが、このテレビ受像機の電源をオフにしたときで
も、メモリ内容が消えないようにバックアップされてい
る。なお、実際には、メモリ（12）もマイコン（10）の
RAMの一部が割り当てられたものである。 そして、メモリ（12）にはデータCH,SWがアクセスさ
れるが、切り換えキー（21）が押されたとき、メモリ
（12）にストアされていたデータCH,SWと、それまで回
路（４），（３）に供給されていたデータ（信号）CH,S
Wとが交換される。 さらに、チューナ回路（４）において選局できるチャ
ンネル数は、１チャンネル多い126チャンネルとされ、
第125チャンネルと第１チャンネルとの間に、チューナ
装置（53）の出力チャンネルに等しい受信チャンネルが
設けられる（プリセットされる）とともに、このチャン
ネルはLED（27）において例えば「AUX」と表示するよう
にされる。なお、以後、このチャンネルを「AUXチャン
ネル」と呼ぶ。 さらに、チューナ回路（４）が、このAUXチャンネル
を選局したときには、信号SWによりスイッチ回路（３）
は接点Ａに接続され、第１チャンネル〜第125チャンネ
ルを選局したときには、接点Ｎに接続されるようにマイ
コン（10）がプログラムされる。 このような構成によれば、選局時におけるチャンネル
及びその表示は、マイコン（10）により第２図に示すよ
うに制御される。 すなわち、アップキー（22）あるいはダウンキー（2
3）を押した場合には、上述と同様にして信号CHにより
チューナ回路（４）の選局するチャンネルが変更される
とともに、このとき、そのチャンネルが一般のテレビ放
送の第１チャンネル〜第125チャンネルのいずれかであ
れば、信号SWによりスイッチ回路（３）は接点Ｎに接続
されている。したがって、一般のテレビ放送の第１チャ
ンネル〜第125チャンネルのうちの任意のチャンネルを
キー（22）あるいは（23）により選局して見ることがで
きる。 そして、一般のテレビ放送の第125チャンネルが選局
されている状態からキー（22）を押したとき、あるいは
押し続けたときには、信号CHによりチューナ回路（４）
の選局したチャンネルはチューナ装置（53）の出力チャ
ンネルとされるとともに、信号SWによりスイッチ回路
（３）は接点Ａに接続されるので、チューナ装置（53）
の選局しているCHTV放送を見ることができる。なお、こ
のとき、LED（27）には「AUX」の表示が行われ、CATV放
送であることが示される。 そして、このCATV放送のチャンネル（AUXチャンネ
ル）が選局されている状態からキー（22）を押したと
き、あるいは押し続けたときには、信号CHによりチュー
ナ回路（４）は第１チャンネルの選局状態とされるとと
もに、信号SWによりスイッチ回路（３）は接点Ｎに接続
される。したがって、再び一般のテレビ放送の第１チャ
ンネル、あるいはそれ以後のチャンネルを選局できる。 さらに、一般のテレビ放送の第１チャンネルが選局さ
れている状態からキー（23）を押したとき、あるいは押
し続けたときには、信号CHによりチューナ回路（４）の
選局したチャンネルはチューナ装置（53）の出力チャン
ネルとされるとともに、信号SWによりスイッチ回路
（３）は接点Ａに接続されるので、チューナ装置（53）
の選局しているCATV放送を見ることができる。 そして、このCATV放送のチャンネル（AUXチャンネ
ル）が選局されている状態からキー（23）を押したと
き、あるいは押し続けたときには、信号CHによりチュー
ナ回路（４）は第125チャンネルの選局状態とされると
ともに、信号SWによりスイッチ回路（３）は接点Ｎに接
続される。したがって、再び一般のテレビ放送の第125
チャンネル、あるいはそれ以前のチャンネルを選局でき
る。 したがって、キー（22）あるいは（23）を押したとき
には、第２図にも示すように、一般のテレビ放送におけ
る第１チャンネル〜第125チャンネルと、チューナ装置
（53）において選局されているCATV放送のチャンネルと
を、上昇方向あるいは下降方向に巡回式に選局すること
ができる。 なお、キー（22）あるいは（23）を押すことによりチ
ャンネルが巡回式に変化する場合、第３図に示すよう
に、AUXチャンネル（CATV放送）の近傍では、チャンネ
ルの変化が遅くなるようにされ、したがって、LED（2
7）において「AUX」が表示されたとき、これを見落とし
にくくされている。 また、テンキー（24）から一般のテレビ放送における
任意のチャンネル数字を入した場合には、例えば第２図
に示すように第123チャンネルを見ている状態から例え
ば「６」の数字を入力した場合には、信号CHにより第６
チャンネルが選局される。 さらに、AUXチャンネル（CATV放送）を見ている状態
から切り換えキー（21）を押すと、メモリ（12）のデー
タSW,CHと、現在、回路（３），（４）に供給されてい
る信号（データ）SW,CHとが交換される。したがって、A
UXチャンネルを選局する前に、一般のテレビ放送の例え
ば第124チャンネルを見ていたとすれば、この第124チャ
ンネルの選局データSW,CHがメモリ（12）にストアされ
ているので、このメモリ（12）のデータSW,CHと、回路
（３），（４）に供給されているデータSW,CHとが交換
されることにより、回路（３），（４）には一般のテレ
ビ放送の第124チャンネルを選局するデータSW,CHが供給
され、メモリ（12）にはAUXチャンネルを選局するデー
タSW,CHがストアされる。 したがって、第２図に示すように、キー（21）を押す
ことにより、チャンネルは、AUXチャンネルから第124チ
ャンネルに変更されることになる。 また、一般のテレビ放送の任意のチャンネル、例えば
第124チャンネルを見ている状態からキー（21）を押す
と、やはりメモリ（12）のデータSW,CHと、現在、回路
（３），（４）に供給されているデータSW,CHとが交換
されるので、メモリ（12）のデータSW,CHによりAUXチャ
ンネルが選局されるとともに、それまで第124チャンネ
ルを見ていたことがメモリ（12）に記憶されることにな
る。 したがって、切り換えキー（21）を押すと、CATV放送
と、それまで見ていた一般のテレビ放送のチャンネルと
を、キー（21）を押すごとに切り換えることができる。 〔発明の効果〕 こうして、この発明によれば、第１チャンネルと第12
5チャンネルとの間にAUXチャンネルを設け、このAUXチ
ャンネルにおいては、信号SWによりスイッチ回路（３）
をCATV側のチューナ装置（53）側に切り換えるととも
に、チューナ回路（４）の受信チャンネルをチューナ装
置（53）の出力チャンネルに一致させるようにしている
ので、アップキー（22）あるいはダウンキー（23）の操
作だけでCATV放送を見ることができ、すなわち、あたか
もCATV放送も一般のテレビ放送のチャンネルの１つとし
て見ることができ、操作が簡単である。 また、キー（22）あるいは（23）によりチャンネルを
連続して変更していくとき、第１チャンネルから第125
チャンネルまではチャンネル数字が連続しているので、
目的とするチャンネルを見落とすことはなく、また、AU
Xチャンネルはチャンネル数字が連続していないが、第
３図に示すように、AUXチャンネルの近傍ではチャンネ
ルの切り換わる速度が遅くなるので、目的とするチャン
ネルがAUXチャンネルのときも、見落とすことがなく、
確実に選局できる。 さらに、キー（21）を押したときには、それまで見て
いた一般のテレビ放送のチャンネルと、AUXチャンネル
とが、キー（21）を押すごとに入れ換わり、一般のテレ
ビ放送を見ている状態からキー（21）を一度押すだけで
CATV放送を見ることができ、やはり操作が簡単である。 また、ユーザーによっては、アンテナ端子（２）にチ
ューナ装置（53）を接続しないで、端子（２）にアンテ
ナ（51）あるいは補助のアンテナを接続する場合がある
が、この場合には、キー（21）〜（24）の操作に対して
チャンネルの切り換え及び表示は、第４図に示すように
なるので（図は、一般のテレビ放送が第124チャンネル
の場合）AUXチャンネルからテンキー（24）によって希
望するチャンネルを直接選局できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は発明の一例の系統図、第２図〜第６図はその説
明のための図である。 （４）はチューナ回路、（10）はマイクロコンピュー
タ、（11），（12）はメモリ、（21）〜（24）は選局キ
ー、（53）はCATV用チューナ装置である。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．アンテナにより受信された第１の信号源からの信号
   を入力する第１の信号入力手段と、 該第１の信号入力手段からの信号が供給され、チャンネ
   ル選択を行うチューナと、 第２の信号源からの映像信号を入力する第２の信号入力
   手段と、 上記チューナ及び第２の信号入力手段に接続され、上記
   第１の信号源からの信号の内の選局されたチャンネルの
   映像信号あるいは、上記第２の信号源からの映像信号を
   切り換えて出力する選択手段と、 上記選択手段から出力されている映像信号を識別する情
   報を上記選択手段からの映像信号に基づく映像と共に表
   示する表示手段と、 使用者によって操作され、上記チューナのチャンネルの
   アップ又はダウンを指示する操作手段と、 上記操作手段で操作されたチャンネルのアップ又はダウ
   ンの指示に応じて、上記チューナのチャンネルを順次切
   り換えると共に、全ての受信可能なチャンネルが一通り
   切り替わった後に上記第２の信号源からの映像信号に切
   換えるように上記選択手段を制御し、さらに上記チュー
   ナからの映像信号が選択されている時には上記チューナ
   で選局されているチャンネル番号を表示すると共に、上
   記第２の信号源からの映像信号を選択して出力している
   ときには、第２の信号源であることを示す文字情報を表
   示するように上記表示手段を制御する制御手段とからな
   ることを特徴とする受信装置。