JPH09196492A - 吸収式空調装置 - Google Patents

吸収式空調装置

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JPH09196492A
JPH09196492A JP8007023A JP702396A JPH09196492A JP H09196492 A JPH09196492 A JP H09196492A JP 8007023 A JP8007023 A JP 8007023A JP 702396 A JP702396 A JP 702396A JP H09196492 A JPH09196492 A JP H09196492A
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heating
temperature
error
regenerator
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Shigeru Yoshimura
茂 吉村
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転の種別やエラーの種類に適したエラー処
理が成され、吸収液の晶析が防止できるとともに、再立
ち上げの時間を短縮できる吸収式空調装置Aの提供。 【解決手段】 吸収式空調装置Aは、運転不良に起因し
て生じるエラーを、冷房高温エラー(高温再生器3が過
熱したり、過熱を招く運転不良)、冷房低温エラー(蒸
発器6が異常低温となって凍結する虞がある運転不
良)、冷房強制エラー(HGEサーミスタ301が短絡
や断線した運転不良)、冷房通常エラー(点火ミスや途
中失火等の運転不良)、暖房高温エラー(高温再生器3
が過熱したり、過熱を招く運転不良)、暖房強制エラー
(HGEサーミスタ301が短絡や断線した運転不
良)、及び暖房通常エラー(点火ミスや途中失火等の運
転不良)の七種類に区分し、エラーの種別に応じて、夫
々、冷房高温エラー停止処理、冷房低温エラー停止処
理、冷房強制エラー停止処理、冷房通常エラー停止処
理、暖房高温エラー停止処理、暖房強制エラー停止処
理、暖房通常エラー停止処理を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収液を用いる吸
収式空調装置に関する。
【0002】室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器
伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水
ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷
却水が抜かれる冷却水回路と、送風ファンを付設した室
内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、タ
ンデムポンプの冷温水ポンプ部により冷温水を循環させ
る冷温水回路と、吸収液が入れられ加熱部がガスバーナ
等の加熱源により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液
中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離
する高温再生器、該高温再生器を包囲し冷房運転時には
前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離す
る低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し暖房運転時に
は前記高温再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれると
ともに冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が送
り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温再生器から
冷暖切替弁を介して高温の吸収液が送り込まれるととも
に前記凝縮器から冷媒弁を介して高温の蒸気冷媒が送り
込まれ、冷房運転時には前記凝縮器で液化し前記冷媒弁
を介して送り込まれる液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸
発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時に
は前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から
送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器
内の吸収液を前記高温再生器に戻す前記タンデムポンプ
の溶液ポンプ部を有する吸収液回路と、前記冷温水の温
度を検出する冷温水センサ、前記高温再生器の温度を検
出する高温再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を
検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必
要な複数のセンサと、前記冷却水ポンプ、前記冷暖切替
弁、及び前記冷媒弁の制御に加え、高温再生器温度に対
応した回転数で回転する様に前記タンデムポンプを制御
し、暖房運転の暖房比例制御時には、室内熱交換器に供
給される冷温水の温度が所定温度(例えば60℃)に維
持される様に前記ガスバーナのインプットを比例制御
し、冷房運転の冷房比例制御時には、室内熱交換器に供
給される冷温水の温度が所定温度(例えば7℃)に維持
される様に前記ガスバーナのインプットを比例制御する
制御器とを有し、前記送風ファンにより冷風又は温風を
室内に送風して室内冷暖房を行う、フロンを使用しない
吸収式空調装置が近年、注目されている。
【0003】この吸収式空調装置では、冷房運転時又は
暖房運転時に、つぎの運転不良を検知すると、以下に示
すエラー処理(同一のエラー処理)を行っていた。又、
同一のエラー解除方法によりエラーを解除していた(図
16参照)。
【0004】〔運転不良〕冷房運転時における高温再生
器の過熱、冷房運転時における蒸発器の異常低温、冷房
運転時における他の運転異常、暖房運転時における高温
再生器の過熱、暖房運転時における他の運転異常。
【0005】〔エラー処理〕運転異常の検知によりガス
バーナを消火する。燃焼ファンはポスト回転数、冷暖切
替弁は開弁(暖房運転時)又は閉弁(冷房運転時)、タ
ンデムポンプはHGE温度に応じた回転数。ガスバーナ
の消火から数秒間、冷媒弁を開弁維持し、冷却水ポンプ
の作動を継続(冷房運転時)し、冷暖切替弁の状態を維
持する。HGE≦110℃になるとタンデムポンプを停
止し、冷媒弁を閉弁し、冷暖切替弁を閉弁し、燃焼ファ
ンを停止する。
【0006】〔エラー解除〕屋外に設置した室外機に配
設された電源スイッチを一旦オフし、オンする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】運転不良が発生しエラ
ー処理が実施された場合の状態を調査したところ、発明
者らは、この吸収式空調装置には、以下に示す課題があ
る事を見い出した。
【0008】運転不良の種類によっては、適切なエラ
ー処理とならないので、吸収液が晶析する虞がある。 運転不良の種類によっては、再立ち上げに時間がかか
る。 高温再生器の温度センサが故障(断線や短絡)する
と、エラー処理が正常に行えない。 軽度の運転不良でも、例えば屋外に出て室外機に設け
られた電源スイッチを操作する必要があり、面倒であ
る。
【0009】本発明の第1の目的は、運転の種別やエラ
ーの種類に適したエラー処理が成され、吸収液の晶析が
防止できるとともに、再立ち上げの時間を短縮できる吸
収式空調装置の提供にある。
【0010】本発明の第2の目的は、軽度のエラーの場
合には、重度のエラーの場合よりも容易にエラーを解除
する事ができ、使い勝手に優れた吸収式空調装置の提供
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管
を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプ
により冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が
抜かれる冷却水回路と、送風ファンを付設した室内熱交
換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷温水ポ
ンプにより冷温水を循環させる冷温水回路と、吸収液が
入れられ加熱部が加熱源により加熱される再生器、前記
凝縮器伝熱管を配設し前記再生器から高温の蒸気冷媒が
送り込まれる凝縮器、暖房運転時には高温の吸収液及び
蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液化
した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前
記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸
発した蒸気冷媒を前記再生器から送られる濃縮吸収液に
吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記再生器
に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、前記冷温水の
温度を検出する冷温水センサ、前記再生器の温度を検出
する再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出す
る蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複
数のセンサと、再生器温度に対応した回転数で回転する
様に前記溶液ポンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前
記冷温水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力
を制御する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷
風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空
調装置において、前記制御器は、冷房運転時に、前記再
生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定し
て冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常
低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房
低温エラー停止処理を指示し、前記再生器温度センサの
故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房
強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他
の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定し
て冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、前
記再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判
定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記再生器温
度センサの故障を検知した場合には暖房強制エラーと判
定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの
故障又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラ
ーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する。
【0012】(2)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び
凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には
冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には
前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、送風ファンを付設
した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してな
り、冷温水ポンプにより冷温水を循環させる冷温水回路
と、吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷
房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度
吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生
器を包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸
収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝
熱管を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の
蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には各再生器から高温
の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記
高温再生器から高温の吸収液が送り込まれるとともに前
記凝縮器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ、冷房運転時
には前記凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、
該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転
時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器
から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸
収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有
する吸収液回路と、前記冷温水の温度を検出する冷温水
センサ、前記高温再生器の温度を検出する高温再生器温
度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度
センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサ
と、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前
記溶液ポンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前記冷温
水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御
する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は
温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置
において、前記制御器は、冷房運転時に、前記高温再生
器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して
冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常低
温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低
温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサ
の故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷
房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は
他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定
して冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、
前記高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラ
ーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記高
温再生器温度センサの故障を検知した場合には暖房強制
エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他
のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には暖
房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示
する。
【0013】(3)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び
凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には
冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には
前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、送風ファンを付設
した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してな
り、タンデムポンプの冷温水ポンプ部により冷温水を循
環させる冷温水回路と、吸収液が入れられ加熱部が加熱
源により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒
を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温
再生器、該高温再生器を包囲し冷房運転時には前記中濃
度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再
生器、前記凝縮器伝熱管を配設し暖房運転時には前記高
温再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時に
は各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、
暖房運転時には前記高温再生器から冷暖切替弁を介して
高温の吸収液が送り込まれ前記凝縮器から冷媒弁を介し
て高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮
器で液化し前記冷媒弁を介して送り込まれる液冷媒を蒸
発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管
を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒
を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させ
る吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻
す前記タンデムポンプの溶液ポンプ部を有する吸収液回
路と、前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記
高温再生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及
び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含
み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、前記冷却
水ポンプ、前記冷暖切替弁、及び前記冷媒弁の制御に加
え、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前
記タンデムポンプを制御し、前記冷温水が所定温度を維
持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御器とを具
備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風
して室内冷暖房を行う吸収式空調装置において、前記制
御器は、冷房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知し
た場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停
止処理を指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合
には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理
を指示し、前記高温再生器温度センサの短絡・断線を検
知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラ
ー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の
運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して
冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、前記
高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと
判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記高温再
生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には暖房強
制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、
他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場
合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処
理を指示する。
【0014】(4)前記冷房高温エラー停止処理は、前
記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時
間(例えば10秒)のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前
記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が
終了すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷媒弁を閉弁
し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所
定第1高温度以下(例えば≦125℃)に低下すると前
記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、高温再生器
温度が更に所定中温度以下(例えば≦110℃)に低下
すると前記タンデムポンプを停止し前記冷媒弁及び前記
冷暖切替弁を閉弁して行い、前記冷房低温エラー停止処
理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記
第1所定短時間のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷
却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了
すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷暖切替弁及び前
記冷媒弁を開弁維持し、第1所定短時間経過後において
高温再生器温度が所定第2高温度以下(例えば≦130
℃)に低下すると前記冷媒弁を閉弁し前記冷暖切替弁を
開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低
下すると所定中温度以下に低下した時点から第2所定短
時間(例えば20秒)のあいだ前記冷暖切替弁を開弁維
持し前記タンデムポンプを所定低回転数(例えば180
0rpm)で回転させ、前記第2所定短時間が経過する
と前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を閉弁し前記タンデム
ポンプを停止して行い、前記冷房強制エラー停止処理
は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記第
1所定短時間のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却
水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了す
ると前記冷却水ポンプを停止し前記冷媒弁を開弁維持
し、加熱停止から第1所定時間(例えば3分40秒)が
経過すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持
し、加熱停止から更に第2所定時間(例えば4分10
秒)が経過すると前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁
し前記タンデムポンプを停止して行い、前記冷房通常エ
ラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停
止から前記第1所定短時間のあいだ前記冷却水ポンプの
作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷
却水ポンプを停止し、第1所定短時間経過後において高
温再生器温度が所定第1高温度以下に低下すると前記冷
暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温
度以下に低下すると前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデ
ムポンプを停止して行い、前記暖房高温エラー停止処理
及び前記暖房通常エラー停止処理は、前記加熱源の作動
を停止させ、加熱停止から第3所定短時間(例えば5
秒)のあいだ前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を開弁維持
し、前記第3所定短時間経過後において高温再生器温度
が所定低温度以下(例えば≦90℃)に低下すると前記
冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプ
を停止して行い、前記暖房強制エラー停止処理は、前記
加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定時間
(例えば4分)のあいだ前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁
を開弁維持し前記タンデムポンプを所定高回転数(例え
ば2400rpm)で回転させ、加熱停止から第3所定
時間経過後において前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉
弁し前記タンデムポンプを停止して行う事を特徴とする
請求項3記載の吸収式空調装置。
【0015】(5)上記(1) 〜(4) の何れかの構成を有
し、エラー停止により冷房・暖房運転が停止すると、解
除されるまで再運転を禁止するエラー停止モードに入
り、上記冷房・暖房通常エラーによるエラー停止モード
の解除を、他のエラーによるエラー停止モードの解除よ
り容易にした。
【0016】
【作用】
〔請求項1について〕吸収液が入れられた再生器の加熱
部が加熱源により加熱される(冷房/暖房運転時)。冷
房運転時、高温の蒸気冷媒が再生器から凝縮器内に送り
込まれ、凝縮器伝熱管には冷却水が流れているので液化
して凝縮器内に溜まる。又、暖房運転時には、再生器か
ら、高温の蒸気冷媒が凝縮器内に送り込まれるが、冷却
水回路の冷却水が抜かれているので、高温の状態で蒸発
器内に送り込まれる。
【0017】冷房運転時、凝縮器から蒸発器内に送り込
まれた液冷媒は、冷温水が流れる蒸発器伝熱管に当たっ
て蒸発し、冷温水を冷却する。そして、冷却された冷温
水が冷却水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内
熱交換器を通過し、送風ファンが冷風を室内に送風する
事により室内冷房が行われる。
【0018】暖房運転時、蒸発器内へは、凝縮器からの
高温の蒸気冷媒と、再生器からの高温の吸収液とが送り
込まれる。これにより、蒸発器伝熱管を流れる冷温水が
加熱される。そして、昇温した冷温水が冷温水ポンプに
より室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、
送風ファンが温風を室内に送風する事により室内暖房が
行われる。
【0019】冷房運転時、蒸発器で蒸発して吸収器に入
った蒸気冷媒は、再生器から送られる濃縮吸収液に吸収
され、稀釈吸収液となって吸収器内に溜まる。暖房運転
時は、蒸発器内の吸収液が吸収器に進入し、吸収器内に
溜まる。
【0020】制御器は、冷温水が所定温度を維持する様
に加熱源の加熱力を比例制御し、再生器温度に対応した
回転数で回転する様に溶液ポンプを制御し、吸収器内に
溜まった吸収液は再生器内に戻される(冷房/暖房運転
時)。
【0021】制御器は、冷房運転時に、再生器の過熱を
検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エ
ラー停止処理を指示し、蒸発器の異常低温を検知した場
合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処
理を指示し、再生器温度センサの故障を検知した場合に
は冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を
指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した
場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止
処理を指示し、暖房運転時に、再生器の過熱を検知した
場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止
処理を指示し、再生器温度センサの故障を検知した場合
には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理
を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知し
た場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停
止処理を指示し、吸収式空調装置は指示された各エラー
処理を実施してエラー停止する。
【0022】〔請求項2について〕吸収液が入れられた
高温再生器は、加熱部が加熱源により加熱される(冷房
/暖房運転時)。冷房運転時、高温再生器内に入れられ
た低濃度吸収液の冷媒が気化する為、中濃度吸収液と高
温の蒸気冷媒とに分離し、中濃度吸収液が低温再生器に
送り込まれる。冷房運転時には各再生器から高温の蒸気
冷媒が凝縮器に送り込まれる。冷房運転時、凝縮器伝熱
管には冷却水が流れているので、高温の蒸気冷媒は液化
して凝縮器内に溜まる。
【0023】暖房運転時には、冷却水回路の冷却水が抜
かれているので、高温再生器から凝縮器内に送り込まれ
た高温の蒸気冷媒は液化せず、そのまま、蒸発器内に送
られる。又、高温再生器から高温の吸収液が蒸発器内に
送り込まれる。これにより、蒸発器伝熱管を流れる冷温
水が加熱される。
【0024】冷房運転時、凝縮器から蒸発器内に送り込
まれた液冷媒は、冷温水が流れる蒸発器伝熱管に当たっ
て蒸発し、冷温水を冷却する。そして、冷却された冷温
水が冷温水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内
熱交換器を通過し、送風ファンが冷風を室内に送風する
事により室内冷房が行われる。又、暖房運転時には、昇
温した冷温水が冷温水ポンプにより室内熱交換器に供給
されて室内熱交換器を通過し、送風ファンが温風を室内
に送風する事により室内暖房が行われる。
【0025】冷房運転時、蒸発器で蒸発して吸収器に入
った蒸気冷媒は、高温再生器から送られる高濃度吸収液
に吸収され、低濃度吸収液となって吸収器内に溜まる。
暖房運転時は、蒸発器内の吸収液が吸収器に進入し、吸
収器内に溜まる。
【0026】制御器は、冷温水が所定温度を維持する様
に加熱源の加熱力を比例制御し、高温再生器温度に対応
した回転数で回転する様に溶液ポンプを制御し、吸収器
内に溜まった吸収液は高温再生器内に戻される(冷房/
暖房運転時)。
【0027】制御器は、冷房運転時に、高温再生器の過
熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高
温エラー停止処理を指示し、蒸発器の異常低温を検知し
た場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停
止処理を指示し、高温再生器温度センサの故障を検知し
た場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停
止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を
検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エ
ラー停止処理を指示し、暖房運転時に、高温再生器の過
熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高
温エラー停止処理を指示し、高温再生器温度センサの故
障を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強
制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の
運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して
暖房通常エラー停止処理を指示し、吸収式空調装置は指
示された各エラー処理を実施してエラー停止する。
【0028】〔請求項3について〕吸収液が入れられた
高温再生器は、加熱部が加熱源により加熱される(冷房
/暖房運転時)。冷房運転時、高温再生器内に入れられ
た低濃度吸収液の冷媒が気化する為、中濃度吸収液と高
温の蒸気冷媒とに分離し、中濃度吸収液が低温再生器に
送り込まれる。冷房運転時には各再生器から高温の蒸気
冷媒が凝縮器に送り込まれる。冷房運転時、凝縮器伝熱
管には冷却水が流れているので、高温の蒸気冷媒は液化
して凝縮器内に溜まる。
【0029】暖房運転時には、冷却水回路の冷却水が抜
かれているので凝縮器内に送り込まれた高温の蒸気冷媒
は液化せず、高温再生器から冷暖切替弁を介して、その
まま蒸発器内に送られる。これにより、蒸発器伝熱管を
流れる冷温水が加熱される。
【0030】冷房運転時、凝縮器から冷媒弁を介して蒸
発器内に送り込まれた液冷媒は、冷温水が流れる蒸発器
伝熱管に当たって蒸発し、冷温水を冷却する。そして、
冷却された冷温水がタンデムポンプの冷温水ポンプ部に
より室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、
送風ファンが冷風を室内に送風する事により室内冷房が
行われる。又、暖房運転時には、昇温した冷温水が冷温
水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内熱交換器
を通過し、送風ファンが温風を室内に送風する事により
室内暖房が行われる。
【0031】冷房運転時、蒸発器で蒸発して吸収器に入
った蒸気冷媒は、高温再生器から送られる高濃度吸収液
に吸収され、低濃度吸収液となって吸収器内に溜まる。
暖房運転時は、蒸発器内の吸収液が吸収器に進入し、吸
収器内に溜まる。
【0032】制御器は、冷温水が所定温度を維持する様
に加熱源の加熱力を比例制御し、高温再生器温度に対応
した回転数で回転する様にタンデムポンプを制御し、吸
収器内に溜まった吸収液は高温再生器内に戻される(冷
房/暖房運転時)。
【0033】制御器は、冷房運転時に、高温再生器の過
熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高
温エラー停止処理を指示し、蒸発器の異常低温を検知し
た場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停
止処理を指示し、高温再生器温度センサの短絡・断線を
検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エ
ラー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他
の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定し
て冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、高
温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判
定して暖房高温エラー停止処理を指示し、高温再生器温
度センサの短絡・断線を検知した場合には暖房強制エラ
ーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセ
ンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には
暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指
示し、吸収式空調装置は指示された各エラー処理を実施
してエラー停止する。
【0034】〔請求項4について〕制御器は、冷房運転
時に、高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エ
ラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示する。こ
の冷房高温エラー停止処理は、加熱源の作動を停止さ
せ、加熱停止から第1所定短時間のあいだ冷媒弁を開弁
維持し冷却水ポンプの作動を継続し、第1所定短時間が
終了すると冷却水ポンプを停止し冷媒弁を閉弁し、第1
所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第1高
温度以下に低下すると冷暖切替弁及び冷媒弁を開弁維持
し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると
タンデムポンプを停止し冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁し
て行う。
【0035】制御器は、冷房運転時に、蒸発器の異常低
温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低
温エラー停止処理を指示する。この冷房低温エラー停止
処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所
定短時間のあいだ冷媒弁を開弁維持し冷却水ポンプの作
動を継続し、第1所定短時間が終了すると冷却水ポンプ
を停止し冷暖切替弁及び冷媒弁を開弁維持し、第1所定
短時間経過後において高温再生器温度が所定第2高温度
以下に低下すると冷媒弁を閉弁し冷暖切替弁を開弁維持
し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると
所定中温度以下に低下した時点から第2所定短時間のあ
いだ冷暖切替弁を開弁維持しタンデムポンプを所定低回
転数で回転させ、第2所定短時間が経過すると冷暖切替
弁及び前記冷媒弁を閉弁しタンデムポンプを停止して行
う。
【0036】制御器は、冷房運転時に、高温再生器温度
センサの短絡・断線を検知した場合には冷房強制エラー
と判定して冷房強制エラー停止処理を指示する。冷房強
制エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停
止から第1所定短時間のあいだ冷媒弁を開弁維持し冷却
水ポンプの作動を継続し、第1所定短時間が終了すると
冷却水ポンプを停止し冷媒弁を開弁維持し、加熱停止か
ら第1所定時間が経過すると冷暖切替弁及び冷媒弁を開
弁維持し、加熱停止から更に第2所定時間が経過すると
冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁しタンデムポンプを停止し
て行う。
【0037】制御器は、冷房運転時に、他のセンサの短
絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常
エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示する。
冷房通常エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、
加熱停止から第1所定短時間のあいだ冷却水ポンプの作
動を継続し、第1所定短時間が終了すると冷却水ポンプ
を停止し、第1所定短時間経過後において高温再生器温
度が所定第1高温度以下に低下すると冷暖切替弁を開弁
維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下す
ると冷暖切替弁を閉弁しタンデムポンプを停止して行
う。
【0038】制御器は、高温再生器温度センサの短絡・
断線を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房
強制エラー停止処理を指示する。暖房強制エラー停止処
理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定
時間のあいだ冷媒弁及び冷暖切替弁を開弁維持しタンデ
ムポンプを所定高回転数で回転させ、加熱停止から第3
所定時間経過後において冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁し
タンデムポンプを停止して行う。
【0039】制御器は、暖房運転時に、高温再生器の過
熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高
温エラー停止処理を指示する。又、暖房運転時に、他の
センサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合に
は暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を
指示する。暖房高温エラー停止処理及び暖房通常エラー
停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第
3所定短時間のあいだ冷媒弁及び冷暖切替弁を開弁維持
し、第3所定短時間経過後において高温再生器温度が所
定低温度以下に低下すると冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁
しタンデムポンプを停止して行う。
【0040】〔請求項5について〕吸収式空調装置は、
エラー停止により冷房・暖房運転が停止すると、解除さ
れるまで再運転を禁止するエラー停止モードに入る。冷
房通常エラーや暖房通常エラーは、エラーの程度が軽い
ので、これらの通常エラーによるエラー停止モードの解
除を、他のエラーによるエラー停止モードの解除より容
易にしている。
【0041】
【発明の効果】
〔請求項1、2、3について〕吸収式空調装置は、運転
不良を七種類に区分し、各運転不良に起因して発生する
七種類のエラー(冷房高温エラー、冷房低温エラー、冷
房強制エラー、冷房通常エラー、暖房高温エラー、暖房
強制エラー、暖房通常エラー)の、各エラーに適した七
種類のエラー処理を実施する構成である。この為、発生
した運転不良に適したエラー処理が成されるので、運転
不良発生の際に吸収液の晶析を防止できるとともに、再
運転の立ち上がり時間を短縮する事ができる。
【0042】〔請求項4について〕吸収式空調装置は、
冷房高温エラー、冷房低温エラー、冷房強制エラー、冷
房通常エラー、暖房高温エラー、暖房強制エラー、暖房
通常エラーが発生すると、夫々、冷房高温エラー停止処
理、冷房低温エラー停止処理、冷房強制エラー停止処
理、冷房通常エラー停止処理、暖房高温エラー停止処
理、暖房強制エラー停止処理、暖房通常エラー停止処理
を実施する構成である。この為、発生した運転不良に適
したエラー処理が成されるので、運転不良発生の際に吸
収液の晶析を防止できるとともに、再運転の立ち上がり
時間を短縮する事ができる。
【0043】〔請求項5について〕吸収式空調装置は、
エラーの程度が軽い、冷房通常エラーや暖房通常エラー
によるエラー停止モードの解除を、他のエラーによるエ
ラー停止モードの解除より容易にしている。この為、冷
房通常エラーや暖房通常エラーによるエラー停止モード
の解除を容易に行えるので吸収式空調装置は、使い勝手
に優れる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例(請求項3、
4、5に対応)を、図1〜図15に基づいて説明する。
図に示す様に、吸収式空調装置Aは、冷房運転時に冷却
水10を循環させる冷却水回路1と、冷房・暖房運転時
に冷温水20を循環させる冷温水回路2と、高温再生器
3、低温再生器4、凝縮器5、蒸発器6、吸収器7、及
びタンデムポンプ80の溶液ポンプ部801により構成
される吸収液回路8と、制御器9とを具備する。尚、室
外機の適所には、外気温サーミスタ、過熱時に開成する
バイメタルスイッチ、過熱時に溶断する温度ヒューズ
(何れも図示せず)が配設され、バイメタルスイッチ又
は温度ヒューズが作動すると吸収式空調装置Aは安全停
止(通常エラー停止)する。
【0045】冷却水回路1は、冷却塔ファン111を付
設した冷却塔11(室外熱交換器)と、冷却水タンク1
2と、冷却水ポンプ13と、吸収器伝熱管14、凝縮器
伝熱管15を順に環状接続して構成され、冷房運転時に
は冷却水ポンプ13を作動させて冷却水10を循環させ
る。尚、冷却水タンク12には、タンク内の冷却水10
の高水位/低水位を検出する為のCT・Hiレベルセン
サとCT・Loレベルセンサ(何れも図示せず)が配設
されている。
【0046】冷房運転時、冷却塔ファン111は、交流
コンデンサモータ112により駆動される。尚、交流コ
ンデンサモータ112は、トライアックを介してAC-
100V(何れも図示せず)に接続され、冷却水入水サ
ーミスタ91により検出される冷却水温が31.5℃に
維持される様に制御器9により回転数が制御される(冷
房比例制御時)。
【0047】上記冷却水入水サーミスタ91は、冷却水
ポンプ13- 吸収器伝熱管14間を接続する冷却水管1
01中に配設され、電気抵抗値が、吸収器伝熱管14に
供給される冷却水10の温度に対応した値に変化する。
又、凝縮器伝熱管15の出口側には冷却水出水サーミス
タ(図示せず)が配設されている。
【0048】そして、暖房運転時には、排水弁開・閉S
Wを配した排水弁(何れも図示せず)の開弁により冷却
水回路1内の冷却水10は全て抜かれ、交流コンデンサ
モータ112には通電されない。
【0049】冷温水回路2は、送風ファン211を付設
した室内熱交換器21、シスターン22、冷温水ポンプ
部802、蒸発器伝熱管24を環状接続してなり、タン
デムポンプ80の冷温水ポンプ部802により冷温水2
0を循環させている。尚、シスターン22には、シスタ
ーン22内の冷温水20の高水位/低水位を検出する為
のST・Hiレベルセンサ及びST・Loレベルセンサ
(図示せず)が配設されている。
【0050】高温再生器3は、ガスバーナ311によっ
て吸収液(臭化リチウム水溶液)を加熱する沸騰器31
と、沸騰器31から立設する分離筒32と、捕集容器3
3とにより構成され、冷房運転時、沸騰器31内の希液
30中に含まれる冷媒(水)を蒸発させて中液34と蒸
気冷媒35とに分離する。
【0051】ガスバーナ311は、ブンゼン式であり、
ガス電磁弁312、313、ガス比例弁314を連設し
たガス管315によりガスが供給され、燃焼ファン31
6によりインプットに見合った量の燃焼用空気が供給さ
れて燃焼する。
【0052】ガスバーナ311への点火は、10秒間の
プリパージ及び5秒間の火花放電を行って実施(着火し
ない場合はリトライ3回迄実施)する。又、ガスバーナ
311には、燃焼炎を検出する為のフレームロッド(図
示せず)が配設されている。
【0053】321は断熱を図る為の間隙である。又、
沸騰器31の適所には、高温再生器3の温度(希液30
の温度)を検出する為のHGEサーミスタ301が配設
されている。
【0054】室内熱交換器21に供給される冷温水20
の水温を検出する為の冷温水入水サーミスタ201は、
室内熱交換器21の入口側の冷温水配管29に配設さ
れ、電気抵抗値が冷温水20の水温に対応した値に変化
する。
【0055】冷房運転時、冷房運転が安定すると、制御
器9は、冷温水入水サーミスタ201が検出する冷温水
20の温度(平均温度)が7℃になる様にガスバーナ3
11のインプットを比例制御(冷房比例制御)する。
尚、冷房運転中(エラー停止処理中は除外)、制御器9
は、蒸発器6のEVA温度≦1℃で冷媒弁54を開弁維
持し、EVA温度≧3℃で閉弁維持する。
【0056】暖房運転時、暖房運転が安定すると、制御
器9は、冷温水入水サーミスタ201が検出する冷温水
20の温度が60℃になる様に、ガスバーナ311のイ
ンプットを比例制御(暖房比例制御)する。
【0057】冷房運転時は、冷暖切替弁36が閉弁して
いるので、中液34は、中液配管341→高温熱交換流
路342→オリフィス343付きの中液配管344を経
て低温再生器4の上部に送り込まれる。
【0058】低温再生器4は、高温再生器3の捕集容器
33を包囲し、冷房運転時には、捕集容器33から受熱
して中液34を加熱する。これにより、中液34の一部
が気化して濃液41と蒸気冷媒42とに分離される。
又、冷暖切替弁36が開弁する暖房運転時には、オリフ
ィス343により流路抵抗が生じるので、中液34は低
温再生器4に送り込まれない。
【0059】凝縮器5には、暖房運転時、オリフィス5
11付きの蒸気冷媒配管51を介して高温再生器3から
高温の蒸気冷媒35が若干、送り込まれるが、冷却水1
0が凝縮器伝熱管15内を流れていないので凝縮しな
い。
【0060】冷房運転時には高温再生器3、低温再生器
4から蒸気冷媒35、42が凝縮器5に送り込まれ、蒸
気冷媒35、42は、コイル状の凝縮器伝熱管15を流
れる冷却水10によって冷却され液化し、液冷媒(水)
52は凝縮器5の底部に溜まる。尚、昇温した冷却水1
0は、冷却塔11で冷却される。
【0061】蒸発器6は、EVAサーミスタ61、及び
コイル状(溝付き)の蒸発器伝熱管24を配設してい
る。暖房運転時には冷暖切替弁36が開弁するので、高
温再生器3内の高温の吸収液が、冷暖切替弁36→暖房
配管361を介して蒸発器6に送り込まれる。又、同時
に、凝縮器5からは高温の蒸気冷媒35が、冷媒配管5
3→冷媒弁54を介して送り込まれる。
【0062】又、冷房運転時には、液冷媒52が、冷媒
配管53→冷媒弁54→散布器55を介して蒸発器伝熱
管24に散布され、蒸発器6内は略真空であるので、液
冷媒52は蒸発器伝熱管24内を流れる冷温水20から
気化熱を奪って蒸発する。そして、冷却された冷温水2
0は室内に配置された室内熱交換器21で室内に送風さ
れる空気と熱交換して昇温し、昇温した冷温水20は再
び蒸発器伝熱管24を通過して冷却される。
【0063】吸収器伝熱管14を配設した吸収器7は、
蒸発器6に併設され、上部が蒸発器6と連絡している。
そして、冷房運転時には、蒸発器6で蒸発した蒸気冷媒
は上部から吸収器7内に進入し、低温再生器4→濃液配
管411→低温熱交換流路412→濃液配管413→散
布器70を介して吸収器伝熱管14上に散布される濃液
41に吸収され、低濃度となった希液30は吸収器7の
底部に溜まる。又、暖房運転時、吸収器7には、蒸発器
6から高温の吸収液が進入する。
【0064】ホール素子(図示せず)が取り付けられた
タンデムポンプ80は、AC- 100Vで動作する三相
DCブラシレスモータであり、溶液ポンプ部801と冷
温水ポンプ部802とを具備する。このタンデムポンプ
80は、冷房運転時、HGE温度- 回転数動作線に基づ
いて回転する様にフィードバック制御される。
【0065】又、暖房比例運転時には、別の、HGE温
度- 回転数動作線に基づいて回転する様にフィードバッ
ク制御される。尚、タンデムポンプ80(1台)の替わ
りに、冷温水ポンプと溶液ポンプ(合計2台)とを使用
しても良い。
【0066】吸収器7の底部に溜まった希液30(暖房
運転時は吸収液)は、希液配管71→タンデムポンプ8
0の溶液ポンプ部801→希液配管72→低温・高温熱
交換流路73→希液配管74を介して高温再生器3の沸
騰器31に送られる。
【0067】制御器9は、つぎに示すセンサ等の信号に
基づいて運転状態を監視するとともに、以下のものを制
御する。運転スイッチ、フレームロッド、排水弁閉S
W、排水弁開SW、電磁安全弁制御トランジスタ、ST
・Hiレベルセンサ、ST・Loレベルセンサ、CT・
Hiレベルセンサ、CT・Loレベルセンサ、電気抵抗
値が外気温に応じた値に変化する外気温サーミスタ(何
れも図示せず)、電気抵抗値が沸騰器31の温度に応じ
た値に変化するHGEサーミスタ301、電気抵抗値が
室内熱交換器21に供給される冷温水20の温度に応じ
た値に変化する冷温水入水サーミスタ201、冷温水出
水サーミスタ、電気抵抗値が蒸発器6の内部温度に応じ
た値に変化するEVAサーミスタ61、タンデムポンプ
80、燃焼ファン316の回転数に応じたパルスを出力
するホール素子(図示せず)、及び電気抵抗値が吸収器
伝熱管14に供給する冷却水10の温度に応じた値に変
化する冷却水入水サーミスタ91。
【0068】排水弁、給水弁221、ガス電磁弁31
2、313、ガス比例弁314、タンデムポンプ80、
冷却水ポンプ13、冷却塔ファン111、冷媒弁54、
燃焼ファン316、及び冷暖切替弁36。
【0069】冷房運転又は暖房運転時、吸収式空調装置
Aは、以下の様に作動する。吸収液が入れられた高温再
生器3は、沸騰器31がガスバーナ311により加熱さ
れる(冷房/暖房運転時)。
【0070】冷房運転時には、希液30中の冷媒が気化
して中液34と蒸気冷媒35とに分離する。冷房運転時
(図3参照)は、高温再生器3及び低温再生器4から高
温の蒸気冷媒35、42が凝縮器5に送り込まれ、暖房
運転時(図10参照)は高温再生器3から蒸気冷媒35
が凝縮器5に送り込まれる。
【0071】冷房運転時、凝縮器5から蒸発器6に送り
込まれた液冷媒52は、冷温水20が流れる蒸発器伝熱
管24に当たって蒸発し、蒸発した蒸気冷媒は吸収器7
内に進入し、低温再生器4から送られる濃液41に吸収
され希液30となって吸収器7内に溜まり、溶液ポンプ
部801により高温再生器3の沸騰器31内に戻され
る。
【0072】液冷媒が、冷温水20が流れる蒸発器伝熱
管24に当たって蒸発する際に冷温水20を冷却し、冷
却された冷温水20が冷温水ポンプ部802により室内
熱交換器21に送られて室内熱交換器21を通過し、送
風ファン211により冷風が室内に吹き出される事によ
り室内冷房が行われる。この時、各室内制御器25は、
室温サーミスタ26が検出する室温が、室温設定器(図
示せず)で設定した設定室温になる様に、流量バルブ2
7及び送風ファン211を制御する。
【0073】冷房運転が安定する(冷温水≦9℃;図5
のステップs18)と、制御器9は、冷温水入水サーミ
スタ201の出力に基づき、室内熱交換器21に供給さ
れる冷温水20の温度が7℃になる様に、ガスバーナ3
11のインプットを比例制御する。又、制御器9は、こ
の冷房比例制御時に、吸収器伝熱管14へ供給される冷
却水10の温度が31.5℃に維持される様に冷却塔フ
ァン111をフィードバック制御する。
【0074】暖房運転の場合は、主に暖房配管361を
介して、高温再生器3から高温の吸収液が蒸発器6に送
り込まれ、蒸発器伝熱管24を流れる冷温水20を加熱
して降温し、更に吸収器7内に進入して吸収器7内に溜
まる。尚、溜まった吸収液は、溶液ポンプ部801によ
り高温再生器3の沸騰器31内に戻される。
【0075】高温の吸収液により加熱されて昇温した冷
温水20が、冷温水ポンプ部802により室内熱交換器
21に供給されて室内熱交換器21内を通過し、送風フ
ァン211により温風が室内に吹き出される事により室
内暖房が行われる。
【0076】暖房運転が安定する(冷温水≧58℃;図
11のステップS7)と、制御器9は、冷温水入水サー
ミスタ201の抵抗値に基づいて冷温水温を検出し、室
内熱交換器21に供給される冷温水20の温度が60℃
になる様に、ガスバーナ311のインプットを比例制御
(暖房比例制御)する。又、室内制御器25は、室温サ
ーミスタ26が検出する室温が、室温設定器(図示せ
ず)で設定した設定室温になる様に、流量バルブ27及
び送風ファン211を制御する。
【0077】つぎに、吸収式空調装置Aの冷房運転時の
制御器9の詳細を、図3の作動説明図、及び図4〜図5
のフローチャートに基づいて述べる。使用者が冷房運転
スイッチ(図示せず)をオンすると、制御器9のマイク
ロコンピュータは、図4〜図5のフローチャートに基づ
いて作動する。
【0078】給水弁221が開弁する様に指示して、シ
スターン22内に水を溜めるクーリングタワー処理(C
T、ST給水)をステップs1で行いステップs2に進
む。
【0079】ステップs2で、HGEサーミスタ301
の抵抗値に基づいてHGE温度が50℃以下であるか否
か判別し、HGE温度が50℃以下である場合(YE
S;コールドスタート)はステップs3に進み、50℃
を越える場合(NO;ホットスタート)はステップs1
3に進む。
【0080】ステップs3で点火動作を行い、ガスバー
ナ311が燃焼を開始する。ステップs4で、インプッ
トを2000kcal/hに固定し、冷暖切替弁36を
開弁維持(数秒間)し、タンデムポンプ80を2400
rpm(数秒間)で作動させる。尚、数秒経過の後、冷
暖切替弁36を閉弁し、タンデムポンプ80を停止す
る。これにより、吸収液の液面の高さが調整される。
【0081】ステップs5で、HGEサーミスタ301
の抵抗値に基づいてHGE温度が60℃以上であるか否
か判別し、HGE温度が60℃以上に昇温している場合
(YES)はステップs6に進む。
【0082】ステップs6で、インプットを8000k
cal/hに固定し、ステップs7に進む。HGEサー
ミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が80℃以
上になっているか否かを判別し、HGE温度が80℃以
上になっている場合は、HGE温度- 回転数動作線に基
づく、タンデムポンプ回転数制御を開始する(ステップ
s7)。
【0083】HGEサーミスタ301の抵抗値に基づい
てHGE温度が100℃以上になっているか否かを判別
し、HGE温度が100℃以上になっている場合は、冷
却水ポンプ13及び冷却塔ファン111の作動を開始す
る(ステップs8)。更に、HGE温度が130℃以上
になると、冷媒弁54を数秒間、開弁する(ステップs
9)。
【0084】ステップs10で、HGE温度≧150℃
又は冷温水温度≦11℃が成立するか否か判別し、成立
する場合(YES)はステップs11に進む。ステップ
s11で、インプットを4500kcal/hに固定
し、ステップs12に進む。
【0085】ステップs12で、冷温水入水サーミスタ
201の抵抗値に基づいて冷温水温が9℃以下に降温し
ているか否か判別し、9℃以下に降温している場合(Y
ES)はステップs18に進み、9℃以下に降温してい
ない場合(NO)はステップs11に戻り、4500k
cal/hのインプットでの燃焼を継続する。
【0086】ステップs13で点火動作を行い、ガスバ
ーナ311が燃焼を開始する。ステップs14で、イン
プットを4500kcal/hに固定し、ステップs1
5に進む。
【0087】4500kcal/hのインプットで燃焼
中、HGE温度が80℃以上に昇温すると、冷房運転に
おける、HGE温度- 回転数動作線に基づく、タンデム
ポンプ回転数制御を開始する(ステップs15)。45
00kcal/hのインプットで燃焼中、HGE温度が
100℃以上に昇温すると、冷却水ポンプ13及び冷却
塔ファン111の作動を開始する(ステップs16)。
【0088】ステップs17で、冷温水入水サーミスタ
201の抵抗値に基づいて冷温水20が9℃以下に降温
しているか否か判別し、9℃以下に降温している場合
(YES)はステップs18に進む。
【0089】ステップs18で、制御器9は、冷温水入
水サーミスタ201の抵抗値から室内熱交換器21に供
給される冷温水20の温度を検知するとともに、この冷
温水20の温度が5℃になる様に、ガスバーナ311の
インプットを比例制御(冷房比例制御)する。又、制御
器9は、この冷房比例制御時に、吸収器伝熱管14へ供
給される冷却水10の温度が31.5℃に維持される様
に冷却塔ファン111をフィードバック制御する。尚、
冷房比例制御中、制御器9は、HGE温度- 回転数動作
線に基づいて、タンデムポンプ80を冷房回転数制御す
る。
【0090】ステップs19で、制御器9は、冷温水入
水サーミスタ201の抵抗値から冷温水20が5℃未満
に降温しているか否か判別し、5℃未満に降温していな
い場合(NO)はステップs20に進み、5℃未満に降
温している場合(YES)はステップs27に進む。
【0091】ステップs20で、室温<設定温度、であ
るサーモオフ信号が室内機から送出されているか否かを
検知し、送出されている場合(YES)はステップs2
1に進み、送出されていない場合(NO)はステップs
18に戻る。
【0092】ステップs21で、制御器9は、ガス電磁
弁312、313を閉弁してガスバーナ311の燃焼を
停止し、ステップs22に進む。ステップs22で、室
温>設定温度、であるというサーモオフ立ち上げ信号が
室内機から送出されているか否かを検知し、送出されて
いる場合(YES)はステップs25に進み、送出され
ていない場合(NO)はステップs23に進む。
【0093】ステップs22でNOから数秒が経過する
と、ステップs23で冷却水ポンプ13を停止し(既に
停止状態にある場合は停止を維持)ステップs24に進
む。HGE温度≦110℃になるとタンデムポンプ80
の回転数を900rpmとし、ステップs22に戻る
(ステップs24)。
【0094】ステップs25で点火動作を行い、ガスバ
ーナ311が燃焼を開始する。ステップs26で、イン
プットを3500kcal/hに固定し、ステップs1
5に戻る。
【0095】ステップs27で、制御器9は、ガス電磁
弁312、313を閉弁してガスバーナ311の燃焼を
停止し、ステップs28に進む。ステップs28で、冷
温水入水サーミスタ201の抵抗値から冷温水20が7
℃を越えているか否か判別し、越えている場合(YE
S)はステップs31に進み、越えていない場合(N
O)はステップs29に進む。
【0096】HGE温度が100℃以下に降温するとタ
ンデムポンプ80の回転数を900rpmとし、冷暖切
替弁36を開弁維持し、冷却水ポンプ13を停止する
(ステップs29)。HGE温度が90℃未満に降温す
るとタンデムポンプ80の回転数を2400rpmと
し、冷却水ポンプ13を停止し、ステップs28に戻る
(ステップs30)。
【0097】ステップs31で、点火動作を行い、ガス
バーナ311が燃焼を開始する。ステップs32で、イ
ンプットを3500kcal/hに固定し、ステップs
15に戻る。
【0098】つぎに、吸収式空調装置Aの暖房運転時の
制御器9の詳細を、図10の作動説明図、及び図11〜
図12のフローチャートに基づいて述べる。使用者が暖
房運転スイッチ(図示せず)をオンすると、制御器9の
マイクロコンピュータは、図11〜図12のフローチャ
ートに基づいて作動する。
【0099】ステップS1で排水弁(図示せず)を開弁
維持して、冷却水回路1の冷却水10の水を抜く排水処
理を行う。
【0100】排水処理が終了すると、ステップS2で、
制御器9は、HGEサーミスタ301の抵抗値に基づい
てHGE温度が50℃以上であるか否か判別し、HGE
<50℃の場合(コールドスタート;NO)はステップ
S3に進み、HGE≧50℃の場合(ホットスタート;
YES)はステップS6に進む。
【0101】ステップS3で、制御器9は、点火動作を
行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。又、冷暖切
替弁36及び冷媒弁54を開弁維持する。ステップS4
で、制御器9は、インプットを2000kcal/hに
し、ステップS5に進む。
【0102】ステップS5で、HGEサーミスタ301
の抵抗値に基づいてHGE温度が50℃以上に昇温して
いるか否か判別し、昇温している場合(YES)はステ
ップS7に進み、昇温していない場合(NO)はステッ
プS4に戻り、2000kcal/hのインプットでの
燃焼を継続する。ステップS6で、制御器9は、点火動
作を行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。又、冷
暖切替弁36及び冷媒弁54を開弁維持する。
【0103】ステップS7で、制御器9は、冷温水入水
サーミスタ201の抵抗値から冷温水20の水温を検出
するとともに、該水温が60℃に維持される様に、ガス
バーナ311のインプットを暖房比例制御する。
【0104】ステップS8で、制御器9は、HGE温度
が60℃以上に昇温しているか否かを、冷温水入水サー
ミスタ201の抵抗値に基づいて判別し、昇温している
場合(YES)はステップS9に進み、昇温していない
場合(NO)はステップS7に戻る。
【0105】HGE温度が60℃以上に昇温している場
合(ステップS8でYES)、制御器9は、タンデムポ
ンプ80の暖房回転数制御(HGE温度- 回転数動作線
に基づくフィードバック制御)を開始する(ステップS
9)。
【0106】ステップS10で、制御器9は、室内熱交
換器21に供給される冷温水20が62℃以上に昇温し
ているか否か冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に基
づいて判別し、昇温している場合(YES)はステップ
S18に進み、昇温していない場合(NO)はステップ
S11に進む。
【0107】ステップS11で、制御器9は、室温>設
定温度、であるというサーモオフ信号が室内機から送出
されているか否かを判別し、送出されている場合(YE
S)はステップS12に進み、送出されていない場合
(NO)はステップS7に戻って暖房比例制御を継続す
る。
【0108】ステップS12で、ガスバーナ311の消
火を指示する。ステップS13で、制御器9は、燃焼フ
ァン316を停止する。尚、タンデムポンプ80の暖房
回転数制御(HGE温度- 回転数動作線制御)は継続す
る。
【0109】ステップS14で、燃焼停止から数秒間、
冷媒弁54及び冷暖切替弁36を強制開弁し、ステップ
S15に進む。ステップS15で、HGEサーミスタ3
01の抵抗値に基づいてHGE温度が90℃以下に降温
しているか否か判別し、降温している場合(YES)は
ステップS16に進む。
【0110】ステップS16で、タンデムポンプ80を
停止し、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁し、ステ
ップS17に進む。ステップS17で、制御器9は、室
温<設定温度、であるというサーモオフ立ち上げ信号が
室内機から送出されているか否かを判別し、送出されて
いる場合(YES)はステップS2に戻って立ち上げ
(サーモオフ立ち上げ)を実施し、送出されていない場
合(NO)はステップS16に戻る。
【0111】ステップS18で、ガスバーナ311の消
火を指示する。ステップS19で、制御器9は、燃焼フ
ァン316を停止する。尚、タンデムポンプ80の暖房
回転数制御(HGE温度- 回転数動作線制御)は継続す
る。
【0112】ステップS20で、制御器9は、室内熱交
換器21に供給される冷温水20が60℃以下に降温し
ているか否か、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に
基づいて判別し、降温している場合(YES)はステッ
プS2に戻って立ち上げ(暖房オフ立ち上げ)を実施
し、降温していない場合(NO)はステップS19に戻
る。
【0113】つぎに、冷房運転の場合に、後述する原因
により、冷房通常エラー、冷房高温エラー、冷房低温エ
ラー、冷房強制エラーが発生した場合に実施される、冷
房通常エラー停止処理、冷房高温エラー停止処理、冷房
低温エラー停止処理、冷房強制エラー停止処理について
説明する。
【0114】〔冷房通常エラー⇒冷房通常エラー停止処
理〕冷房運転中に、以下の(1) 〜(27)の何れかに示す運
転不良が発生した場合に、冷房通常エラーとし、吸収式
空調装置Aは、後述する冷房通常エラー停止処理(図6
に示す)を実施する。 (1) 点火動作時(図4、図5のステップs3、s13、
s25、s31)において、リトライを3回行ってもフ
レームロッドが燃焼炎を検出しない場合。
【0115】(2) ガスバーナ311が燃焼中に燃焼炎の
未検出が所定時間以上、続いた場合。又は、バイメタル
スイッチ又は温度ヒューズが作動した場合。
【0116】(3) CT、ST給水時(図4のステップs
1)において、十数分を越えてもCT・Hiレベルセン
サがオンしない場合。 CT・HiレベルセンサとCT・Loレベルセンサの論
理が矛盾(所定時間以上連続)する場合。
【0117】(4) CT、ST給水時(図4のステップs
1)において、十数分を越えてもST・Hiレベルセン
サがオンしない場合。 ST・HiレベルセンサとST・Loレベルセンサの論
理が矛盾(所定時間以上連続)する場合。
【0118】(5) EVAサーミスタ61を接続した接続
線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル
(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。 (6) EVAサーミスタ61を接続した接続線の抵抗値が
ゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時
において所定時間連続)になった場合。 (7) 蒸発器6が過熱してEVAサーミスタ61の抵抗値
が低下し、CPU入力電圧が高温レベル(冷房運転時に
おいて60℃- 数秒間連続)になった場合。
【0119】(8) 冷温水入水サーミスタ201を接続し
た接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線
レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場
合。 (9) 冷温水入水サーミスタ201を接続した接続線の抵
抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房
運転時において所定時間連続)になった場合。 (10)冷温水20の入水水温が異常昇温して冷温水入水サ
ーミスタ201の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異
常高温レベル(冷房運転時において85℃- 所定時間連
続)になった場合。 (11)冷温水20の入水水温が異常低下して冷温水入水サ
ーミスタ201の抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異
常低温レベル(冷房運転時において0℃- 所定時間連
続)になった場合。
【0120】(12)冷温水出水サーミスタを接続した接続
線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル
(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。 (13)冷温水出水サーミスタを接続した接続線の抵抗値が
ゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時
において所定時間連続)になった場合。 (14)冷温水20の出水水温が異常昇温して冷温水出水サ
ーミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温
レベル(冷房運転時において80℃- 数秒間連続)にな
った場合。 (15)冷温水20の出水水温が異常低下して冷温水出水サ
ーミスタの抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常低温
レベル(冷房運転時において0℃- 数秒間連続)になっ
た場合。
【0121】(16)冷却水入水サーミスタ91を接続した
接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レ
ベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場
合。 (17)冷却水入水サーミスタ91を接続した接続線の抵抗
値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運
転時において所定時間連続)になった場合。 (18)冷却水10の出水水温が異常昇温して冷却水入水サ
ーミスタ91の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常
高温レベル(冷却水ポンプ13回転時において38℃-
数秒間連続)になった場合。 (19)冷却水10の出水水温が異常低下して冷却水入水サ
ーミスタ91の抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常
低温レベル(冷房運転時において10℃- 数秒間連続)
になった場合。
【0122】(20)外気温サーミスタを接続した接続線の
抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(冷
房運転時において所定時間連続)になった場合。 (21)外気温サーミスタを接続した接続線の抵抗値がゼロ
になり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時にお
いて所定時間連続)になった場合。 (22)外気温サーミスタの近傍が異常昇温して外気温サー
ミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レ
ベル(冷房運転時において70℃- 所定時間連続)にな
った場合。
【0123】(23)燃焼ファン316、冷却塔ファン11
1の回転必要時において、燃焼ファン316、冷却塔フ
ァン111の回転が検知されない(所定時間以上)場
合。 (24)排水弁の開/閉指示に対し、排水弁開・閉SWが対
応しない(数秒間連続)場合(冷房運転時)。 (25)雷等の外部ノイズにより、マイクロコンピュータが
リセットした場合(冷房運転時)。
【0124】(26)電磁弁出力論理チェックエラー(数秒
間連続)の場合。 (27)フレームロッド、燃焼状態検出回路等の故障によ
り、ガスバーナ311の点火前に炎電流が所定時間連続
して検出される場合。
【0125】上記の(1) 〜(27)の何れかに示す運転不良
(冷房通常エラー)が発生すると、吸収式空調装置A
は、図6に示す冷房通常エラー停止処理を実施する。ス
テップs110で燃焼を停止する。尚、燃焼ファン31
6をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80をH
GE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を
閉弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、室内機
の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0126】ステップs111で10秒が経過したか否
か判別し、10秒が経過する(YES)とステップs1
12に進む。ステップs112で冷却水ポンプ13を停
止し、ステップs113に進む。ステップs113で、
HGE温度が125℃以下に降温したか否か判別し、降
温している場合(YES)はステップs114に進む。
【0127】ステップs114で、燃焼ファン316を
停止する。ステップs115で、冷暖切替弁36を開弁
状態にし、ステップs116に進む。ステップs116
で、HGE温度が110℃以下に降温したか否か判別
し、降温している場合(YES)はステップs117に
進み、降温していない場合(NO)はステップs115
に戻る。
【0128】ステップs117で、タンデムポンプ80
を停止し、冷暖切替弁36を閉弁する。これにより、吸
収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。ステップs
118で、室内機に配設される冷房運転スイッチ(図示
せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(N
O)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(Y
ES)はエラー停止モードを解除するとともに、燃焼ラ
ンプの点滅を停止し、消灯する。
【0129】〔冷房高温エラー⇒冷房高温エラー停止処
理〕以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生し
た場合に、冷房高温エラーとし、吸収式空調装置Aは、
後述する冷房高温エラー停止処理(図7に示す)を実施
している。 (1) 冷房運転時、HGE温度が175℃以上に昇温した
場合。又は、HGE温度160℃以上で、5秒間に3℃
以上の温度上昇がある場合。 (2) 制御器9のマイクロコンピュータが出力する回転指
示値と、ホール素子により検出されるタンデム回転数と
が大幅に異なる(以下に示す)場合。 タンデムポンプ80の起動時にタンデム回転数が500
rpm以下(数秒間連続)の場合。HGE温度- 回転数
動作線に対し、タンデム回転数が±300rpmの範囲
を越える状態が数秒間以上連続する場合。
【0130】上記の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良
(冷房高温エラー)が発生すると、吸収式空調装置A
は、図7に示す冷房高温エラー停止処理を実施する。ス
テップs120で燃焼を停止する。尚、燃焼ファン31
6をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80をH
GE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を
閉弁維持し、冷媒弁54を開弁維持し、冷却水ポンプ1
3の作動を継続し、流量バルブ27を15分間、開弁維
持し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にす
る。
【0131】ステップs121で10秒が経過したか否
か判別し、10秒が経過する(YES)とステップs1
22に進む。ステップs122で冷却水ポンプ13を停
止し、ステップs123に進む。ステップs123で冷
媒弁54を閉弁する。ステップs124で、HGE温度
が125℃以下に降温したか否か判別し、降温している
場合(YES)はステップs125に進む。
【0132】ステップs125で、燃焼ファン316を
停止する。ステップs126で、冷媒弁54及び冷暖切
替弁36を開弁状態にし、ステップs127に進む。ス
テップs127で、HGE温度が110℃以下に降温し
たか否か判別し、降温している場合(YES)はステッ
プs128に進み、降温していない場合(NO)はステ
ップs126に戻る。
【0133】ステップs128で、タンデムポンプ80
を停止し、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁する。
これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入
る。ステップs129で、室外機に配設される電源運転
スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフ
されない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフ
された場合(YES)はエラー停止モードが解除される
とともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯する。
【0134】〔冷房低温エラー⇒冷房低温エラー停止処
理〕以下に示す運転不良が発生した場合に、冷房低温エ
ラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する冷房低温エラ
ー停止処理(図8参照)を実施する。冷房運転時、EV
A温度(EVAサーミスタ61により検出される)が、
連続数秒間、0℃以下である場合。
【0135】上記の運転不良(冷房低温エラー)が発生
すると、吸収式空調装置Aは、図8に示す冷房低温エラ
ー停止処理を実施する。ステップs130で燃焼を停止
する。尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転さ
せ、タンデムポンプ80をHGE温度に応じた回転数で
回転させ、冷暖切替弁36を閉弁維持し、冷媒弁54を
開弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、室内機
の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0136】ステップs131で10秒が経過したか否
か判別し、10秒が経過する(YES)とステップs1
32に進む。ステップs132で冷却水ポンプ13を停
止し、ステップs133に進む。ステップs133で、
冷媒弁54及び冷暖切替弁36を開弁状態にし、ステッ
プs134に進む。
【0137】ステップs134でHGE温度が130℃
以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YE
S)はステップs135に進み、降温していない場合
(NO)はステップs133に戻る。
【0138】ステップs135で冷媒弁54を閉弁し、
ステップs136に進む。ステップs136で冷暖切替
弁36を開弁状態にする。ステップs137でHGE温
度が110℃以下に降温したか否か判別し、降温してい
る場合(YES)はステップs138に進み、降温して
いない場合(NO)はステップs136に戻る。
【0139】ステップs138で、タンデムポンプ80
の回転数を1800rpmに固定し、冷暖切替弁36を
開弁状態にし、ステップs139に進む。ステップs1
39で、燃焼停止から20秒が経過したか否か判別し、
経過している場合(YES)はステップs140に進
み、経過していない場合(NO)はステップs138に
戻る。
【0140】ステップs140で、冷暖切替弁36を閉
弁し、タンデムポンプ80を停止し、燃焼ファン316
を停止し、ステップs141に進む。これにより、吸収
式空調装置Aはエラー停止モードに入る。ステップs1
41で、室外機に配設される電源運転スイッチ(図示せ
ず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(N
O)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(Y
ES)はエラー停止モードが解除されるとともに、燃焼
ランプの点滅が停止し、消灯する。
【0141】〔冷房強制エラー⇒冷房強制エラー停止処
理〕以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生し
た場合に、冷房強制エラーとし、吸収式空調装置Aは、
後述する冷房強制エラー停止処理(図9参照)を実施す
る。
【0142】(1) HGEサーミスタ301を接続した接
続線の抵抗値が∞大、又はHGE温度=0℃相当の抵抗
値(冷房運転時において数秒間連続)になった場合。 (2) HGEサーミスタ301を接続した接続線の抵抗値
がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転
時において所定時間連続)になった場合。
【0143】上記の(1) 〜(2) に示す運転不良(冷房強
制エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図9に
示す冷房強制エラー停止処理を実施する。ステップs1
50で燃焼を停止する。尚、燃焼ファン316をポスト
回転数で回転させ、タンデムポンプ80を2400rp
mで回転させ、冷暖切替弁36を閉弁維持し、冷媒弁5
4を開弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、室
内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0144】ステップs151で燃焼停止から10秒が
経過しているか否か判別し、10秒が経過している場合
(YES)、ステップs152に進む。ステップs15
2で冷却水ポンプ13を停止し、冷媒弁54を開弁状態
にし、ステップs153に進む。
【0145】ステップs153で燃焼停止から3分40
秒が経過しているか否か判別し、3分40秒が経過して
いる場合(YES)はステップs154に進む。ステッ
プs154で、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を開弁状
態にし、ステップs155に進む。
【0146】ステップs155で燃焼停止から4分10
秒が経過しているか否か判別し、4分10秒が経過して
いる場合(YES)はステップs156に進み、経過し
ていない場合はステップs154に戻る。
【0147】ステップs156で、冷媒弁54及び冷暖
切替弁36を閉弁し、タンデムポンプ80を停止し、燃
焼ファン316を停止し、ステップs157に進む。こ
れにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入
る。
【0148】ステップs157で、室外機に配設される
電源運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別
し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続
し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードが解
除されるとともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯す
る。
【0149】つぎに、暖房運転の場合に、後述する原因
により、暖房通常エラー、暖房高温エラー、暖房強制エ
ラーが発生した場合に実施される、暖房通常エラー停止
処理、暖房高温エラー停止処理、暖房強制エラー停止処
理について説明する。
【0150】〔暖房通常エラー⇒暖房通常エラー停止処
理〕暖房運転中に、以下の(1) 〜(22)の何れかに示す運
転不良が発生した場合に、暖房通常エラーとし、吸収式
空調装置Aは、後述する暖房通常エラー停止処理(図1
3参照)を実施する。 (1) 点火動作時(図11のステップS3、S6)におい
て、リトライを3回行ってもフレームロッドが燃焼炎を
検出しない場合。
【0151】(2) ガスバーナ311が燃焼中に燃焼炎の
未検出が所定時間以上、続いた場合。又は、バイメタル
スイッチ又は温度ヒューズが作動した場合。
【0152】(3) 排水処理時(図11のステップS1)
において、ST・HiレベルセンサとST・Loレベル
センサの論理が矛盾(所定時間以上連続)する場合。
【0153】(4) EVAサーミスタ61を接続した接続
線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル
(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。 (5) EVAサーミスタ61を接続した接続線の抵抗値が
ゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時
において所定時間連続)になった場合。 (6) 蒸発器6が過熱して、EVAサーミスタ61の抵抗
値が低下し、CPU入力電圧が高温レベル(暖房運転時
において85℃- 所定時間連続)になった場合。
【0154】(7) 冷温水入水サーミスタ201を接続し
た接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線
レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場
合。 (8) 冷温水入水サーミスタ201を接続した接続線の抵
抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房
運転時において所定時間連続)になった場合。 (9) 冷温水20の入水水温が異常昇温して冷温水入水サ
ーミスタ201の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異
常高温レベル(暖房運転時において85℃- 所定時間連
続)になった場合。 (10)冷温水20の入水水温が異常低下して冷温水入水サ
ーミスタ201の抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異
常低温レベル(暖房運転時において0℃- 所定時間連
続)になった場合。
【0155】(11)冷温水出水サーミスタを接続した接続
線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル
(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。 (12)冷温水出水サーミスタを接続した接続線の抵抗値が
ゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時
において所定時間連続)になった場合。 (13)冷温水20の出水水温が異常昇温して冷温水出水サ
ーミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温
レベル(暖房運転時において80℃- 数秒間連続)にな
った場合。 (14)冷温水20の出水水温が異常低下して冷温水出水サ
ーミスタの抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常低温
レベル(暖房運転時において0℃- 数秒間連続)になっ
た場合。
【0156】(15)外気温サーミスタを接続した接続線の
抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(暖
房運転時において所定時間連続)になった場合。 (16)外気温サーミスタを接続した接続線の抵抗値がゼロ
になり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時にお
いて所定時間連続)になった場合。 (17)外気温サーミスタの近傍が異常昇温して外気温サー
ミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レ
ベル(冷房運転時において70℃- 所定時間連続)にな
った場合。
【0157】(18)燃焼ファン316の回転必要時におい
て、燃焼ファン316の回転が検知されない(所定時間
以上)場合。 (19)排水弁の開/閉指示に対し、排水弁開・閉SWが対
応しない(数秒間連続)場合(暖房運転時)。 (20)雷等の外部ノイズにより、マイクロコンピュータが
リセットした場合(暖房運転時)。
【0158】(21)電磁弁出力論理チェックエラー(数
秒)の場合。 (22)フレームロッド、燃焼状態検出回路等の故障によ
り、ガスバーナ311の点火前に炎電流が検出される
(所定時間連続)場合。
【0159】上記の(1) 〜(22)の何れかに示す運転不良
(暖房通常エラー)が発生すると、吸収式空調装置A
は、図13に示す暖房通常エラー停止処理を実施する。
ステップS110で燃焼を停止する。尚、燃焼ファン3
16をポスト回転数で回転させ、室内機の流量バルブ2
7を6分間、開弁維持し、タンデムポンプ80をHGE
温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を開弁
維持し、冷媒弁54を開弁維持し、室内機の燃焼ランプ
(図示せず)を点滅状態にする。
【0160】ステップS111で5秒が経過したか否か
判別し、5秒が経過する(YES)とステップS112
に進む。ステップS112で、HGE温度が90℃以下
に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)
はステップS113に進む。
【0161】ステップS113で、燃焼ファン316を
停止し、タンデムポンプ80を停止し、冷媒弁54を閉
弁し、冷暖切替弁36を閉弁する。これにより、吸収式
空調装置Aはエラー停止モードに入る。
【0162】ステップS114で、室内機に配設される
冷房運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別
し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続
し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードを解
除するとともに、燃焼ランプの点滅を停止し、消灯す
る。
【0163】〔暖房高温エラー⇒暖房高温エラー停止処
理〕以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生し
た場合に、暖房高温エラーとし、吸収式空調装置Aは、
後述する暖房高温エラー停止処理(図14参照)を実施
する。 (1) 暖房運転時、HGE温度が150℃以上(所定時間
継続)に昇温した場合。 (2) 制御器9のマイクロコンピュータが出力する回転指
示値と、ホール素子により検出されるタンデム回転数と
が大幅に異なる(以下に示す)場合。タンデムポンプ8
0の起動時にタンデム回転数が500rpm以下(数秒
間連続)の場合。HGE温度- 回転数動作線に対し、タ
ンデム回転数が±300rpmの範囲を越える状態が数
秒以上連続する場合。
【0164】上記の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良
(暖房高温エラー)が発生すると、吸収式空調装置A
は、図14に示す暖房高温エラー停止処理を実施する。
ステップS120で燃焼を停止する。尚、燃焼ファン3
16をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80を
HGE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36
を開弁維持し、冷媒弁54を開弁維持し、冷却水ポンプ
13の作動を継続し、流量バルブ27を6分間、開弁維
持し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にす
る。
【0165】ステップS121で5秒が経過したか否か
判別し、5秒が経過する(YES)とステップS122
に進む。ステップS122で、HGE温度が90℃以下
に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)
はステップS123に進む。
【0166】ステップS123で、燃焼ファン316を
停止し、タンデムポンプ80を停止し、冷媒弁54及び
冷暖切替弁36を閉弁する。これにより、吸収式空調装
置Aはエラー停止モードに入る。ステップS124で、
室外機に配設される電源運転スイッチ(図示せず)がオ
フされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラ
ー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエ
ラー停止モードが解除されるとともに、燃焼ランプの点
滅が停止し、消灯する。
【0167】〔暖房強制エラー⇒暖房強制エラー停止処
理〕以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生し
た場合に、暖房強制エラーとし、吸収式空調装置Aは、
後述する暖房強制エラー停止処理(図15参照)を実施
する。
【0168】(1) HGEサーミスタ301を接続した接
続線の抵抗値が∞大、又はHGE温度=0℃相当の抵抗
値(暖房運転時において数秒間連続)になった場合。 (2) HGEサーミスタ301を接続した接続線の抵抗値
がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転
時において所定時間連続)になった場合。
【0169】上記の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良
(暖房強制エラー)が発生すると、吸収式空調装置A
は、図15に示す暖房強制エラー停止処理を実施する。
ステップS130で燃焼を停止する。尚、燃焼ファン3
16をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80を
2400rpmで回転させ、冷暖切替弁36及び冷媒弁
54を開弁維持し、室内機の流量バルブ27を6分間、
開弁維持し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状
態にする。
【0170】ステップS131で燃焼停止から4分が経
過しているか否か判別し、4分が経過している場合(Y
ES)、ステップS132に進む。ステップS132
で、燃焼ファン316を停止し、タンデムポンプ80を
停止し、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁し、ステ
ップS133に進む。これにより、吸収式空調装置Aは
エラー停止モードに入る。
【0171】ステップS133で、室外機に配設される
電源運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別
し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続
し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードが解
除されるとともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯す
る。
【0172】つぎに、本実施例の吸収式空調装置Aの利
点を述べる。 〔ア〕吸収式空調装置Aは、運転不良に起因して生じる
エラーを、冷房高温エラー(冷房時に高温再生器3が過
熱したり、過熱を招く運転不良;図7参照)、冷房低温
エラー(蒸発器6が異常低温となって凍結する虞がある
運転不良;図8参照)、冷房強制エラー(冷房時にHG
Eサーミスタ301が短絡や断線した運転不良;図9参
照)、冷房通常エラー(冷房時に点火ミスや途中失火等
の運転不良;図6参照)、暖房高温エラー(暖房時に高
温再生器3が過熱したり、過熱を招く運転不良;図14
参照)、暖房強制エラー(暖房時にHGEサーミスタ3
01が短絡や断線した運転不良;図15参照)、及び暖
房通常エラー(暖房時に点火ミスや途中失火等の運転不
良;図13参照)の七種類に区分し、エラーの種別に応
じて、夫々、冷房高温エラー停止処理、冷房低温エラー
停止処理、冷房強制エラー停止処理、冷房通常エラー停
止処理、暖房高温エラー停止処理、暖房強制エラー停止
処理、暖房通常エラー停止処理を実施する構成である。
【0173】この為、発生した運転不良に適したエラー
処理が成されるので、吸収液の晶析を起こさずに運転停
止させる事ができるとともに、再運転(エラー停止モー
ドを解除し、エラー原因を除去した後)の立ち上がり時
間を短縮する事ができる。
【0174】〔イ〕HGEサーミスタ301が断線や短
絡した場合でも、エラー処理(冷房/暖房強制エラー停
止処理)が時間で管理されて適切に行われるので、吸収
液を晶析させずに吸収式空調装置Aを安全に運転停止さ
せる事ができる。
【0175】〔ウ〕点火ミスや途中失火等の軽度の運転
不良により生じた冷房/暖房通常エラー停止モードの解
除は、冷房/暖房運転スイッチを一旦、オフする事によ
り行う構成であるので、手間がかからず、使い勝手に優
れる。
【0176】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.上記実施例において、吸収液回路8を、以下の構成
に変更しても良く、吸収式空調装置Aに準じた効果を有
する(請求項1に対応)。吸収液回路は、吸収液が入れ
られ加熱部がガスバーナ等の加熱源により加熱される再
生器、凝縮器伝熱管を配設し再生器から高温の蒸気冷媒
が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には高温の吸収液及
び蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には凝縮器で液化し
た液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され吸収
器伝熱管を配設し冷房運転時には蒸発器で蒸発した蒸気
冷媒を再生器から送られる濃縮吸収液に吸収させる吸収
器、及び吸収器内の吸収液を再生器に戻す溶液ポンプを
有する。この様に、吸収液回路8を一重効用にすると、
二重効用(吸収式空調装置A)のものに比べ冷房・暖房
効率は落ちるが、吸収式空調装置の構造を簡単にする事
ができる。
【0177】b.加熱源は、ガスバーナ以外に、電気ヒ
ータ等でも良い。 c.暖房運転の際、床暖房も行うシステムの場合には、
暖房比例制御時の冷温水20の制御を70℃とし(図1
1のステップS7)、図12のステップS10を冷温水
≧72℃、ステップS20を冷温水≦70℃とすれば良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吸収式空調装置の原理
説明図である。
【図2】その吸収式空調装置のシステム図である。
【図3】その吸収式空調装置を冷房運転させた場合の作
動説明図である。
【図4】その吸収式空調装置の冷房運転時の作動を示す
フローチャートである。
【図5】その吸収式空調装置の冷房運転時の作動を示す
フローチャートである。
【図6】冷房通常エラー発生時における、冷房通常エラ
ー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図7】冷房高温エラー発生時における、冷房高温エラ
ー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図8】冷房低温エラー発生時における、冷房低温エラ
ー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図9】冷房強制エラー発生時における、冷房強制エラ
ー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図10】その吸収式空調装置を暖房運転させた場合の
作動説明図である。
【図11】その吸収式空調装置の暖房運転時の作動を示
すフローチャートである。
【図12】その吸収式空調装置の暖房運転時の作動を示
すフローチャートである。
【図13】暖房通常エラー発生時における、暖房通常エ
ラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図14】暖房高温エラー発生時における、暖房高温エ
ラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図15】暖房強制エラー発生時における、暖房強制エ
ラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図16】従来の吸収式空調装置における、エラー発生
時の、エラー停止処理の作動を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
A 吸収式空調装置 1 冷却水回路 2 冷温水回路 3 高温再生器 4 低温再生器 5 凝縮器 6 蒸発器 7 吸収器 8 吸収液回路 9 制御器 10 冷却水 11 冷却塔(室外熱交換器) 13 冷却水ポンプ 14 吸収器伝熱管 15 凝縮器伝熱管 20 冷温水 21 室内熱交換器 24 蒸発器伝熱管 30 希液(低濃度吸収液) 31 沸騰器(加熱部) 34 中液(中濃度吸収液) 35、42 蒸気冷媒 36 冷暖切替弁 41 濃液(高濃度吸収液) 54 冷媒弁 61 EVAサーミスタ(蒸発器温度センサ) 80 タンデムポンプ 201 冷温水入水サーミスタ(冷温水センサ) 211 送風ファン 301 HGEサーミスタ(高温再生器温度センサ) 311 ガスバーナ(加熱源) 801 溶液ポンプ部(溶液ポンプ) 802 冷温水ポンプ部(冷温水ポンプ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮
    器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却
    水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記
    冷却水が抜かれる冷却水回路と、 送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管
    を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環
    させる冷温水回路と、 吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱される再生
    器、前記凝縮器伝熱管を配設し前記再生器から高温の蒸
    気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には高温の吸
    収液及び蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮
    器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併
    設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸
    発器で蒸発した蒸気冷媒を前記再生器から送られる濃縮
    吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前
    記再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、 前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記再生器
    の温度を検出する再生器温度センサ、及び前記蒸発器の
    温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運
    転に必要な複数のセンサと、 再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記溶液ポ
    ンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前記冷温水が所定
    温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御
    器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室
    内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置におい
    て、 前記制御器は、 冷房運転時に、前記再生器の過熱を検知した場合には冷
    房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示
    し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温
    エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、前
    記再生器温度センサの故障を検知した場合には冷房強制
    エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他
    のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には冷
    房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示
    し、 暖房運転時に、前記再生器の過熱を検知した場合には暖
    房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示
    し、前記再生器温度センサの故障を検知した場合には暖
    房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示
    し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合
    には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理
    を指示する事を特徴とする吸収式空調装置。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮
    器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却
    水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記
    冷却水が抜かれる冷却水回路と、 送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管
    を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環
    させる冷温水回路と、 吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運
    転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収
    液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を
    包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸収液
    と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管
    を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の蒸気
    冷媒が送り込まれ冷房運転時には各再生器から高温の蒸
    気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温
    再生器から高温の吸収液が送り込まれるとともに前記凝
    縮器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ、冷房運転時には
    前記凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸
    発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時に
    は前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から
    送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器
    内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有する
    吸収液回路と、 前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記高温再
    生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及び前記
    蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房
    ・暖房運転に必要な複数のセンサと、 高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記溶
    液ポンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前記冷温水が
    所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する
    制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風
    を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置にお
    いて、 前記制御器は、 冷房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合に
    は冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を
    指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房
    低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示
    し、前記高温再生器温度センサの故障を検知した場合に
    は冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を
    指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した
    場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止
    処理を指示し、 暖房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合に
    は暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を
    指示し、前記高温再生器温度センサの故障を検知した場
    合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処
    理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知
    した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー
    停止処理を指示する事を特徴とする吸収式空調装置。
  3. 【請求項3】 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮
    器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却
    水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記
    冷却水が抜かれる冷却水回路と、 送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管
    を環状接続してなり、タンデムポンプの冷温水ポンプ部
    により冷温水を循環させる冷温水回路と、 吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運
    転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収
    液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を
    包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸収液
    と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管
    を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の蒸気
    冷媒が送り込まれ冷房運転時には各再生器から高温の蒸
    気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温
    再生器から冷暖切替弁を介して高温の吸収液が送り込ま
    れ前記凝縮器から冷媒弁を介して高温の蒸気冷媒が送り
    込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液化し前記冷媒弁を
    介して送り込まれる液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発
    器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には
    前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送
    られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内
    の吸収液を前記高温再生器に戻す前記タンデムポンプの
    溶液ポンプ部を有する吸収液回路と、 前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記高温再
    生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及び前記
    蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房
    ・暖房運転に必要な複数のセンサと、 前記冷却水ポンプ、前記冷暖切替弁、及び前記冷媒弁の
    制御に加え、高温再生器温度に対応した回転数で回転す
    る様に前記タンデムポンプを制御し、前記冷温水が所定
    温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御
    器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室
    内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置におい
    て、 前記制御器は、 冷房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合に
    は冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を
    指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房
    低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示
    し、前記高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した
    場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止
    処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異
    常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通
    常エラー停止処理を指示し、 暖房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合に
    は暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を
    指示し、前記高温再生器温度センサの短絡・断線を検知
    した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー
    停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運
    転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖
    房通常エラー停止処理を指示する事を特徴とする吸収式
    空調装置。
  4. 【請求項4】 前記冷房高温エラー停止処理は、前記加
    熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時間の
    あいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動
    を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水
    ポンプを停止し前記冷媒弁を閉弁し、第1所定短時間経
    過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下に低
    下すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、
    高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると前記
    タンデムポンプを停止し前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁
    を閉弁して行い、 前記冷房低温エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停
    止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記
    冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、
    前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停
    止し前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、第1
    所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第2高
    温度以下に低下すると前記冷媒弁を閉弁し前記冷暖切替
    弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下
    に低下すると所定中温度以下に低下した時点から第2所
    定短時間のあいだ前記冷暖切替弁を開弁維持し前記タン
    デムポンプを所定低回転数で回転させ、前記第2所定短
    時間が経過すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を閉弁
    し前記タンデムポンプを停止して行い、 前記冷房強制エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停
    止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記
    冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、
    前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停
    止し前記冷媒弁を開弁維持し、加熱停止から第1所定時
    間が経過すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維
    持し、加熱停止から更に第2所定時間が経過すると前記
    冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプ
    を停止して行い、 前記冷房通常エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停
    止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記
    冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終
    了すると前記冷却水ポンプを停止し、第1所定短時間経
    過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下に低
    下すると前記冷暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度
    が更に所定中温度以下に低下すると前記冷暖切替弁を閉
    弁し前記タンデムポンプを停止して行い、 前記暖房高温エラー停止処理及び前記暖房通常エラー停
    止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から
    第3所定短時間のあいだ前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁
    を開弁維持し、前記第3所定短時間経過後において高温
    再生器温度が所定低温度以下に低下すると前記冷媒弁及
    び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止し
    て行い、 前記暖房強制エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停
    止させ、加熱停止から第3所定時間のあいだ前記冷媒弁
    及び前記冷暖切替弁を開弁維持し前記タンデムポンプを
    所定高回転数で回転させ、加熱停止から第3所定時間経
    過後において前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前
    記タンデムポンプを停止して行う事を特徴とする請求項
    3記載の吸収式空調装置。
  5. 【請求項5】 エラー停止により冷房・暖房運転が停止
    すると、解除されるまで再運転を禁止するエラー停止モ
    ードに入り、 上記冷房・暖房通常エラーによるエラー停止モードの解
    除を、他のエラーによるエラー停止モードの解除より容
    易にした事を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
    に記載の吸収式空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106808675A (zh) * 2017-01-22 2017-06-09 东莞市昌亿复合材料机械科技有限公司 Eva冷热成型机及冷热成型机的成型方法

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