JP3660413B2 - 吸収式空調装置 - Google Patents

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    • Y02B30/62Absorption based systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収液を用いる吸収式空調装置に関する。
【0002】
室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、
送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、タンデムポンプの冷温水ポンプ部により冷温水を循環させる冷温水回路と、
吸収液が入れられ加熱部がガスバーナ等の加熱源により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれるとともに冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温再生器から冷暖切替弁を介して高温の吸収液が送り込まれるとともに前記凝縮器から冷媒弁を介して高温の蒸気冷媒が送り込まれ、冷房運転時には前記凝縮器で液化し前記冷媒弁を介して送り込まれる液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す前記タンデムポンプの溶液ポンプ部を有する吸収液回路と、
前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記高温再生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、
前記冷却水ポンプ、前記冷暖切替弁、及び前記冷媒弁の制御に加え、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記タンデムポンプを制御し、
暖房運転の暖房比例制御時には、室内熱交換器に供給される冷温水の温度が所定温度(例えば60℃)に維持される様に前記ガスバーナのインプットを比例制御し、
冷房運転の冷房比例制御時には、室内熱交換器に供給される冷温水の温度が所定温度(例えば7℃)に維持される様に前記ガスバーナのインプットを比例制御する制御器とを有し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う、フロンを使用しない吸収式空調装置が近年、注目されている。
【0003】
この吸収式空調装置では、冷房運転時又は暖房運転時に、つぎの運転不良を検知すると、以下に示すエラー処理(同一のエラー処理)を行っていた。又、同一のエラー解除方法によりエラーを解除していた(図16参照)。
【0004】
〔運転不良〕
冷房運転時における高温再生器の過熱、冷房運転時における蒸発器の異常低温、冷房運転時における他の運転異常、暖房運転時における高温再生器の過熱、暖房運転時における他の運転異常。
【0005】
〔エラー処理〕
運転異常の検知によりガスバーナを消火する。燃焼ファンはポスト回転数、冷暖切替弁は開弁(暖房運転時)又は閉弁(冷房運転時)、タンデムポンプはHGE温度に応じた回転数。
ガスバーナの消火から数秒間、冷媒弁を開弁維持し、冷却水ポンプの作動を継続(冷房運転時)し、冷暖切替弁の状態を維持する。
HGE≦110℃になるとタンデムポンプを停止し、冷媒弁を閉弁し、冷暖切替弁を閉弁し、燃焼ファンを停止する。
【0006】
〔エラー解除〕
屋外に設置した室外機に配設された電源スイッチを一旦オフし、オンする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
運転不良が発生しエラー処理が実施された場合の状態を調査したところ、発明者らは、この吸収式空調装置には、以下に示す課題がある事を見い出した。
【0008】
▲1▼運転不良の種類によっては、適切なエラー処理とならないので、吸収液が晶析する虞がある。
▲2▼運転不良の種類によっては、再立ち上げに時間がかかる。
▲3▼高温再生器の温度センサが故障(断線や短絡)すると、エラー処理が正常に行えない。
▲4▼軽度の運転不良でも、例えば屋外に出て室外機に設けられた電源スイッチを操作する必要があり、面倒である。
【0009】
本発明の第1の目的は、運転の種別やエラーの種類に適したエラー処理が成され、吸収液の晶析が防止できるとともに、再立ち上げの時間を短縮できる吸収式空調装置の提供にある。
【0010】
本発明の第2の目的は、軽度のエラーの場合には、重度のエラーの場合よりも容易にエラーを解除する事ができ、使い勝手に優れた吸収式空調装置の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の構成を採用した。
(1)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環させる冷温水回路と、吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱される再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し前記再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には高温の吸収液及び蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記再生器から送られる濃縮吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記再生器の温度を検出する再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記溶液ポンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前記冷温水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置において、前記制御器は、冷房運転時に、前記再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、前記再生器温度センサの故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、
暖房運転時に、前記再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記再生器温度センサの故障を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する。
【0012】
(2)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環させる冷温水回路と、吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温再生器から高温の吸収液が送り込まれるとともに前記凝縮器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ、冷房運転時には前記凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記高温再生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記溶液ポンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前記冷温水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置において、前記制御器は、冷房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの故障を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する。
【0013】
(3)室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、タンデムポンプの冷温水ポンプ部により冷温水を循環させる冷温水回路と、吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温再生器から冷暖切替弁を介して高温の吸収液が送り込まれ前記凝縮器から冷媒弁を介して高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液化し前記冷媒弁を介して送り込まれる液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す前記タンデムポンプの溶液ポンプ部を有する吸収液回路と、前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記高温再生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、前記冷却水ポンプ、前記冷暖切替弁、及び前記冷媒弁の制御に加え、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記タンデムポンプを制御し、前記冷温水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置において、前記制御器は、冷房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する。
【0014】
(4)前記冷房高温エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時間(例えば10秒)のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷媒弁を閉弁し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下(例えば≦125℃)に低下すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下(例えば≦110℃)に低下すると前記タンデムポンプを停止し前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁して行い、前記冷房低温エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第2高温度以下(例えば≦130℃)に低下すると前記冷媒弁を閉弁し前記冷暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると所定中温度以下に低下した時点から第2所定短時間(例えば20秒)のあいだ前記冷暖切替弁を開弁維持し前記タンデムポンプを所定低回転数(例えば1800rpm)で回転させ、前記第2所定短時間が経過すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、前記冷房強制エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷媒弁を開弁維持し、加熱停止から第1所定時間(例えば3分40秒)が経過すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、加熱停止から更に第2所定時間(例えば4分10秒)が経過すると前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、前記冷房通常エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下に低下すると前記冷暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、前記暖房高温エラー停止処理及び前記暖房通常エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定短時間(例えば5秒)のあいだ前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を開弁維持し、前記第3所定短時間経過後において高温再生器温度が所定低温度以下(例えば≦90℃)に低下すると前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、前記暖房強制エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定時間(例えば4分)のあいだ前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を開弁維持し前記タンデムポンプを所定高回転数(例えば2400rpm)で回転させ、加熱停止から第3所定時間経過後において前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行う事を特徴とする請求項3記載の吸収式空調装置。
【0015】
(5)上記(1) 〜(4) の何れかの構成を有し、エラー停止により冷房・暖房運転が停止すると、解除されるまで再運転を禁止するエラー停止モードに入り、上記冷房・暖房通常エラーによるエラー停止モードの解除を、他のエラーによるエラー停止モードの解除より容易にした。
【0016】
【作用】
〔請求項1について〕
吸収液が入れられた再生器の加熱部が加熱源により加熱される(冷房/暖房運転時)。
冷房運転時、高温の蒸気冷媒が再生器から凝縮器内に送り込まれ、凝縮器伝熱管には冷却水が流れているので液化して凝縮器内に溜まる。
又、暖房運転時には、再生器から、高温の蒸気冷媒が凝縮器内に送り込まれるが、冷却水回路の冷却水が抜かれているので、高温の状態で蒸発器内に送り込まれる。
【0017】
冷房運転時、凝縮器から蒸発器内に送り込まれた液冷媒は、冷温水が流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し、冷温水を冷却する。そして、冷却された冷温水が冷却水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、送風ファンが冷風を室内に送風する事により室内冷房が行われる。
【0018】
暖房運転時、蒸発器内へは、凝縮器からの高温の蒸気冷媒と、再生器からの高温の吸収液とが送り込まれる。これにより、蒸発器伝熱管を流れる冷温水が加熱される。そして、昇温した冷温水が冷温水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、送風ファンが温風を室内に送風する事により室内暖房が行われる。
【0019】
冷房運転時、蒸発器で蒸発して吸収器に入った蒸気冷媒は、再生器から送られる濃縮吸収液に吸収され、稀釈吸収液となって吸収器内に溜まる。
暖房運転時は、蒸発器内の吸収液が吸収器に進入し、吸収器内に溜まる。
【0020】
制御器は、冷温水が所定温度を維持する様に加熱源の加熱力を比例制御し、再生器温度に対応した回転数で回転する様に溶液ポンプを制御し、吸収器内に溜まった吸収液は再生器内に戻される(冷房/暖房運転時)。
【0021】
制御器は、冷房運転時に、再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、再生器温度センサの故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、再生器温度センサの故障を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示し、吸収式空調装置は指示された各エラー処理を実施してエラー停止する。
【0022】
〔請求項2について〕
吸収液が入れられた高温再生器は、加熱部が加熱源により加熱される(冷房/暖房運転時)。
冷房運転時、高温再生器内に入れられた低濃度吸収液の冷媒が気化する為、中濃度吸収液と高温の蒸気冷媒とに分離し、中濃度吸収液が低温再生器に送り込まれる。
冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が凝縮器に送り込まれる。
冷房運転時、凝縮器伝熱管には冷却水が流れているので、高温の蒸気冷媒は液化して凝縮器内に溜まる。
【0023】
暖房運転時には、冷却水回路の冷却水が抜かれているので、高温再生器から凝縮器内に送り込まれた高温の蒸気冷媒は液化せず、そのまま、蒸発器内に送られる。又、高温再生器から高温の吸収液が蒸発器内に送り込まれる。これにより、蒸発器伝熱管を流れる冷温水が加熱される。
【0024】
冷房運転時、凝縮器から蒸発器内に送り込まれた液冷媒は、冷温水が流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し、冷温水を冷却する。そして、冷却された冷温水が冷温水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、送風ファンが冷風を室内に送風する事により室内冷房が行われる。
又、暖房運転時には、昇温した冷温水が冷温水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、送風ファンが温風を室内に送風する事により室内暖房が行われる。
【0025】
冷房運転時、蒸発器で蒸発して吸収器に入った蒸気冷媒は、高温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収され、低濃度吸収液となって吸収器内に溜まる。
暖房運転時は、蒸発器内の吸収液が吸収器に進入し、吸収器内に溜まる。
【0026】
制御器は、冷温水が所定温度を維持する様に加熱源の加熱力を比例制御し、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に溶液ポンプを制御し、吸収器内に溜まった吸収液は高温再生器内に戻される(冷房/暖房運転時)。
【0027】
制御器は、冷房運転時に、高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、高温再生器温度センサの故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、高温再生器温度センサの故障を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示し、吸収式空調装置は指示された各エラー処理を実施してエラー停止する。
【0028】
〔請求項3について〕
吸収液が入れられた高温再生器は、加熱部が加熱源により加熱される(冷房/暖房運転時)。
冷房運転時、高温再生器内に入れられた低濃度吸収液の冷媒が気化する為、中濃度吸収液と高温の蒸気冷媒とに分離し、中濃度吸収液が低温再生器に送り込まれる。
冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が凝縮器に送り込まれる。
冷房運転時、凝縮器伝熱管には冷却水が流れているので、高温の蒸気冷媒は液化して凝縮器内に溜まる。
【0029】
暖房運転時には、冷却水回路の冷却水が抜かれているので凝縮器内に送り込まれた高温の蒸気冷媒は液化せず、高温再生器から冷暖切替弁を介して、そのまま蒸発器内に送られる。これにより、蒸発器伝熱管を流れる冷温水が加熱される。
【0030】
冷房運転時、凝縮器から冷媒弁を介して蒸発器内に送り込まれた液冷媒は、冷温水が流れる蒸発器伝熱管に当たって蒸発し、冷温水を冷却する。そして、冷却された冷温水がタンデムポンプの冷温水ポンプ部により室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、送風ファンが冷風を室内に送風する事により室内冷房が行われる。
又、暖房運転時には、昇温した冷温水が冷温水ポンプにより室内熱交換器に供給されて室内熱交換器を通過し、送風ファンが温風を室内に送風する事により室内暖房が行われる。
【0031】
冷房運転時、蒸発器で蒸発して吸収器に入った蒸気冷媒は、高温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収され、低濃度吸収液となって吸収器内に溜まる。
暖房運転時は、蒸発器内の吸収液が吸収器に進入し、吸収器内に溜まる。
【0032】
制御器は、冷温水が所定温度を維持する様に加熱源の加熱力を比例制御し、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様にタンデムポンプを制御し、吸収器内に溜まった吸収液は高温再生器内に戻される(冷房/暖房運転時)。
【0033】
制御器は、冷房運転時に、高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、暖房運転時に、高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示し、吸収式空調装置は指示された各エラー処理を実施してエラー停止する。
【0034】
〔請求項4について〕
制御器は、冷房運転時に、高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示する。この冷房高温エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時間のあいだ冷媒弁を開弁維持し冷却水ポンプの作動を継続し、第1所定短時間が終了すると冷却水ポンプを停止し冷媒弁を閉弁し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下に低下すると冷暖切替弁及び冷媒弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下するとタンデムポンプを停止し冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁して行う。
【0035】
制御器は、冷房運転時に、蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示する。この冷房低温エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時間のあいだ冷媒弁を開弁維持し冷却水ポンプの作動を継続し、第1所定短時間が終了すると冷却水ポンプを停止し冷暖切替弁及び冷媒弁を開弁維持し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第2高温度以下に低下すると冷媒弁を閉弁し冷暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると所定中温度以下に低下した時点から第2所定短時間のあいだ冷暖切替弁を開弁維持しタンデムポンプを所定低回転数で回転させ、第2所定短時間が経過すると冷暖切替弁及び前記冷媒弁を閉弁しタンデムポンプを停止して行う。
【0036】
制御器は、冷房運転時に、高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示する。冷房強制エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時間のあいだ冷媒弁を開弁維持し冷却水ポンプの作動を継続し、第1所定短時間が終了すると冷却水ポンプを停止し冷媒弁を開弁維持し、加熱停止から第1所定時間が経過すると冷暖切替弁及び冷媒弁を開弁維持し、加熱停止から更に第2所定時間が経過すると冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁しタンデムポンプを停止して行う。
【0037】
制御器は、冷房運転時に、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示する。冷房通常エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時間のあいだ冷却水ポンプの作動を継続し、第1所定短時間が終了すると冷却水ポンプを停止し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下に低下すると冷暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると冷暖切替弁を閉弁しタンデムポンプを停止して行う。
【0038】
制御器は、高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示する。暖房強制エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定時間のあいだ冷媒弁及び冷暖切替弁を開弁維持しタンデムポンプを所定高回転数で回転させ、加熱停止から第3所定時間経過後において冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁しタンデムポンプを停止して行う。
【0039】
制御器は、暖房運転時に、高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示する。又、暖房運転時に、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する。暖房高温エラー停止処理及び暖房通常エラー停止処理は、加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定短時間のあいだ冷媒弁及び冷暖切替弁を開弁維持し、第3所定短時間経過後において高温再生器温度が所定低温度以下に低下すると冷媒弁及び冷暖切替弁を閉弁しタンデムポンプを停止して行う。
【0040】
〔請求項5について〕
吸収式空調装置は、エラー停止により冷房・暖房運転が停止すると、解除されるまで再運転を禁止するエラー停止モードに入る。
冷房通常エラーや暖房通常エラーは、エラーの程度が軽いので、これらの通常エラーによるエラー停止モードの解除を、他のエラーによるエラー停止モードの解除より容易にしている。
【0041】
【発明の効果】
〔請求項1、2、3について〕
吸収式空調装置は、運転不良を七種類に区分し、各運転不良に起因して発生する七種類のエラー(冷房高温エラー、冷房低温エラー、冷房強制エラー、冷房通常エラー、暖房高温エラー、暖房強制エラー、暖房通常エラー)の、各エラーに適した七種類のエラー処理を実施する構成である。
この為、発生した運転不良に適したエラー処理が成されるので、運転不良発生の際に吸収液の晶析を防止できるとともに、再運転の立ち上がり時間を短縮する事ができる。
【0042】
〔請求項4について〕
吸収式空調装置は、冷房高温エラー、冷房低温エラー、冷房強制エラー、冷房通常エラー、暖房高温エラー、暖房強制エラー、暖房通常エラーが発生すると、夫々、冷房高温エラー停止処理、冷房低温エラー停止処理、冷房強制エラー停止処理、冷房通常エラー停止処理、暖房高温エラー停止処理、暖房強制エラー停止処理、暖房通常エラー停止処理を実施する構成である。
この為、発生した運転不良に適したエラー処理が成されるので、運転不良発生の際に吸収液の晶析を防止できるとともに、再運転の立ち上がり時間を短縮する事ができる。
【0043】
〔請求項5について〕
吸収式空調装置は、エラーの程度が軽い、冷房通常エラーや暖房通常エラーによるエラー停止モードの解除を、他のエラーによるエラー停止モードの解除より容易にしている。
この為、冷房通常エラーや暖房通常エラーによるエラー停止モードの解除を容易に行えるので吸収式空調装置は、使い勝手に優れる。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例(請求項3、4、5に対応)を、図1〜図15に基づいて説明する。
図に示す様に、吸収式空調装置Aは、冷房運転時に冷却水10を循環させる冷却水回路1と、冷房・暖房運転時に冷温水20を循環させる冷温水回路2と、高温再生器3、低温再生器4、凝縮器5、蒸発器6、吸収器7、及びタンデムポンプ80の溶液ポンプ部801により構成される吸収液回路8と、制御器9とを具備する。尚、室外機の適所には、外気温サーミスタ、過熱時に開成するバイメタルスイッチ、過熱時に溶断する温度ヒューズ(何れも図示せず)が配設され、バイメタルスイッチ又は温度ヒューズが作動すると吸収式空調装置Aは安全停止(通常エラー停止)する。
【0045】
冷却水回路1は、冷却塔ファン111を付設した冷却塔11(室外熱交換器)と、冷却水タンク12と、冷却水ポンプ13と、吸収器伝熱管14、凝縮器伝熱管15を順に環状接続して構成され、冷房運転時には冷却水ポンプ13を作動させて冷却水10を循環させる。
尚、冷却水タンク12には、タンク内の冷却水10の高水位/低水位を検出する為のCT・HiレベルセンサとCT・Loレベルセンサ(何れも図示せず)が配設されている。
【0046】
冷房運転時、冷却塔ファン111は、交流コンデンサモータ112により駆動される。尚、交流コンデンサモータ112は、トライアックを介してAC- 100V(何れも図示せず)に接続され、冷却水入水サーミスタ91により検出される冷却水温が31.5℃に維持される様に制御器9により回転数が制御される(冷房比例制御時)。
【0047】
上記冷却水入水サーミスタ91は、冷却水ポンプ13- 吸収器伝熱管14間を接続する冷却水管101中に配設され、電気抵抗値が、吸収器伝熱管14に供給される冷却水10の温度に対応した値に変化する。
又、凝縮器伝熱管15の出口側には冷却水出水サーミスタ(図示せず)が配設されている。
【0048】
そして、暖房運転時には、排水弁開・閉SWを配した排水弁(何れも図示せず)の開弁により冷却水回路1内の冷却水10は全て抜かれ、交流コンデンサモータ112には通電されない。
【0049】
冷温水回路2は、送風ファン211を付設した室内熱交換器21、シスターン22、冷温水ポンプ部802、蒸発器伝熱管24を環状接続してなり、タンデムポンプ80の冷温水ポンプ部802により冷温水20を循環させている。尚、シスターン22には、シスターン22内の冷温水20の高水位/低水位を検出する為のST・Hiレベルセンサ及びST・Loレベルセンサ(図示せず)が配設されている。
【0050】
高温再生器3は、ガスバーナ311によって吸収液(臭化リチウム水溶液)を加熱する沸騰器31と、沸騰器31から立設する分離筒32と、捕集容器33とにより構成され、冷房運転時、沸騰器31内の希液30中に含まれる冷媒(水)を蒸発させて中液34と蒸気冷媒35とに分離する。
【0051】
ガスバーナ311は、ブンゼン式であり、ガス電磁弁312、313、ガス比例弁314を連設したガス管315によりガスが供給され、燃焼ファン316によりインプットに見合った量の燃焼用空気が供給されて燃焼する。
【0052】
ガスバーナ311への点火は、10秒間のプリパージ及び5秒間の火花放電を行って実施(着火しない場合はリトライ3回迄実施)する。又、ガスバーナ311には、燃焼炎を検出する為のフレームロッド(図示せず)が配設されている。
【0053】
321は断熱を図る為の間隙である。又、沸騰器31の適所には、高温再生器3の温度(希液30の温度)を検出する為のHGEサーミスタ301が配設されている。
【0054】
室内熱交換器21に供給される冷温水20の水温を検出する為の冷温水入水サーミスタ201は、室内熱交換器21の入口側の冷温水配管29に配設され、電気抵抗値が冷温水20の水温に対応した値に変化する。
【0055】
冷房運転時、冷房運転が安定すると、制御器9は、冷温水入水サーミスタ201が検出する冷温水20の温度(平均温度)が7℃になる様にガスバーナ311のインプットを比例制御(冷房比例制御)する。
尚、冷房運転中(エラー停止処理中は除外)、制御器9は、蒸発器6のEVA温度≦1℃で冷媒弁54を開弁維持し、EVA温度≧3℃で閉弁維持する。
【0056】
暖房運転時、暖房運転が安定すると、制御器9は、冷温水入水サーミスタ201が検出する冷温水20の温度が60℃になる様に、ガスバーナ311のインプットを比例制御(暖房比例制御)する。
【0057】
冷房運転時は、冷暖切替弁36が閉弁しているので、中液34は、中液配管341→高温熱交換流路342→オリフィス343付きの中液配管344を経て低温再生器4の上部に送り込まれる。
【0058】
低温再生器4は、高温再生器3の捕集容器33を包囲し、冷房運転時には、捕集容器33から受熱して中液34を加熱する。これにより、中液34の一部が気化して濃液41と蒸気冷媒42とに分離される。又、冷暖切替弁36が開弁する暖房運転時には、オリフィス343により流路抵抗が生じるので、中液34は低温再生器4に送り込まれない。
【0059】
凝縮器5には、暖房運転時、オリフィス511付きの蒸気冷媒配管51を介して高温再生器3から高温の蒸気冷媒35が若干、送り込まれるが、冷却水10が凝縮器伝熱管15内を流れていないので凝縮しない。
【0060】
冷房運転時には高温再生器3、低温再生器4から蒸気冷媒35、42が凝縮器5に送り込まれ、蒸気冷媒35、42は、コイル状の凝縮器伝熱管15を流れる冷却水10によって冷却され液化し、液冷媒(水)52は凝縮器5の底部に溜まる。尚、昇温した冷却水10は、冷却塔11で冷却される。
【0061】
蒸発器6は、EVAサーミスタ61、及びコイル状(溝付き)の蒸発器伝熱管24を配設している。
暖房運転時には冷暖切替弁36が開弁するので、高温再生器3内の高温の吸収液が、冷暖切替弁36→暖房配管361を介して蒸発器6に送り込まれる。又、同時に、凝縮器5からは高温の蒸気冷媒35が、冷媒配管53→冷媒弁54を介して送り込まれる。
【0062】
又、冷房運転時には、液冷媒52が、冷媒配管53→冷媒弁54→散布器55を介して蒸発器伝熱管24に散布され、蒸発器6内は略真空であるので、液冷媒52は蒸発器伝熱管24内を流れる冷温水20から気化熱を奪って蒸発する。そして、冷却された冷温水20は室内に配置された室内熱交換器21で室内に送風される空気と熱交換して昇温し、昇温した冷温水20は再び蒸発器伝熱管24を通過して冷却される。
【0063】
吸収器伝熱管14を配設した吸収器7は、蒸発器6に併設され、上部が蒸発器6と連絡している。
そして、冷房運転時には、蒸発器6で蒸発した蒸気冷媒は上部から吸収器7内に進入し、低温再生器4→濃液配管411→低温熱交換流路412→濃液配管413→散布器70を介して吸収器伝熱管14上に散布される濃液41に吸収され、低濃度となった希液30は吸収器7の底部に溜まる。
又、暖房運転時、吸収器7には、蒸発器6から高温の吸収液が進入する。
【0064】
ホール素子(図示せず)が取り付けられたタンデムポンプ80は、AC- 100Vで動作する三相DCブラシレスモータであり、溶液ポンプ部801と冷温水ポンプ部802とを具備する。
このタンデムポンプ80は、冷房運転時、HGE温度- 回転数動作線に基づいて回転する様にフィードバック制御される。
【0065】
又、暖房比例運転時には、別の、HGE温度- 回転数動作線に基づいて回転する様にフィードバック制御される。
尚、タンデムポンプ80(1台)の替わりに、冷温水ポンプと溶液ポンプ(合計2台)とを使用しても良い。
【0066】
吸収器7の底部に溜まった希液30(暖房運転時は吸収液)は、希液配管71→タンデムポンプ80の溶液ポンプ部801→希液配管72→低温・高温熱交換流路73→希液配管74を介して高温再生器3の沸騰器31に送られる。
【0067】
制御器9は、つぎに示すセンサ等の信号に基づいて運転状態を監視するとともに、以下のものを制御する。
運転スイッチ、フレームロッド、排水弁閉SW、排水弁開SW、電磁安全弁制御トランジスタ、ST・Hiレベルセンサ、ST・Loレベルセンサ、CT・Hiレベルセンサ、CT・Loレベルセンサ、電気抵抗値が外気温に応じた値に変化する外気温サーミスタ(何れも図示せず)、電気抵抗値が沸騰器31の温度に応じた値に変化するHGEサーミスタ301、電気抵抗値が室内熱交換器21に供給される冷温水20の温度に応じた値に変化する冷温水入水サーミスタ201、冷温水出水サーミスタ、電気抵抗値が蒸発器6の内部温度に応じた値に変化するEVAサーミスタ61、タンデムポンプ80、燃焼ファン316の回転数に応じたパルスを出力するホール素子(図示せず)、及び電気抵抗値が吸収器伝熱管14に供給する冷却水10の温度に応じた値に変化する冷却水入水サーミスタ91。
【0068】
排水弁、給水弁221、ガス電磁弁312、313、ガス比例弁314、タンデムポンプ80、冷却水ポンプ13、冷却塔ファン111、冷媒弁54、燃焼ファン316、及び冷暖切替弁36。
【0069】
冷房運転又は暖房運転時、吸収式空調装置Aは、以下の様に作動する。
吸収液が入れられた高温再生器3は、沸騰器31がガスバーナ311により加熱される(冷房/暖房運転時)。
【0070】
冷房運転時には、希液30中の冷媒が気化して中液34と蒸気冷媒35とに分離する。
冷房運転時(図3参照)は、高温再生器3及び低温再生器4から高温の蒸気冷媒35、42が凝縮器5に送り込まれ、暖房運転時(図10参照)は高温再生器3から蒸気冷媒35が凝縮器5に送り込まれる。
【0071】
冷房運転時、凝縮器5から蒸発器6に送り込まれた液冷媒52は、冷温水20が流れる蒸発器伝熱管24に当たって蒸発し、蒸発した蒸気冷媒は吸収器7内に進入し、低温再生器4から送られる濃液41に吸収され希液30となって吸収器7内に溜まり、溶液ポンプ部801により高温再生器3の沸騰器31内に戻される。
【0072】
液冷媒が、冷温水20が流れる蒸発器伝熱管24に当たって蒸発する際に冷温水20を冷却し、冷却された冷温水20が冷温水ポンプ部802により室内熱交換器21に送られて室内熱交換器21を通過し、送風ファン211により冷風が室内に吹き出される事により室内冷房が行われる。この時、各室内制御器25は、室温サーミスタ26が検出する室温が、室温設定器(図示せず)で設定した設定室温になる様に、流量バルブ27及び送風ファン211を制御する。
【0073】
冷房運転が安定する(冷温水≦9℃;図5のステップs18)と、制御器9は、冷温水入水サーミスタ201の出力に基づき、室内熱交換器21に供給される冷温水20の温度が7℃になる様に、ガスバーナ311のインプットを比例制御する。
又、制御器9は、この冷房比例制御時に、吸収器伝熱管14へ供給される冷却水10の温度が31.5℃に維持される様に冷却塔ファン111をフィードバック制御する。
【0074】
暖房運転の場合は、主に暖房配管361を介して、高温再生器3から高温の吸収液が蒸発器6に送り込まれ、蒸発器伝熱管24を流れる冷温水20を加熱して降温し、更に吸収器7内に進入して吸収器7内に溜まる。尚、溜まった吸収液は、溶液ポンプ部801により高温再生器3の沸騰器31内に戻される。
【0075】
高温の吸収液により加熱されて昇温した冷温水20が、冷温水ポンプ部802により室内熱交換器21に供給されて室内熱交換器21内を通過し、送風ファン211により温風が室内に吹き出される事により室内暖房が行われる。
【0076】
暖房運転が安定する(冷温水≧58℃;図11のステップS7)と、制御器9は、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に基づいて冷温水温を検出し、室内熱交換器21に供給される冷温水20の温度が60℃になる様に、ガスバーナ311のインプットを比例制御(暖房比例制御)する。
又、室内制御器25は、室温サーミスタ26が検出する室温が、室温設定器(図示せず)で設定した設定室温になる様に、流量バルブ27及び送風ファン211を制御する。
【0077】
つぎに、吸収式空調装置Aの冷房運転時の制御器9の詳細を、図3の作動説明図、及び図4〜図5のフローチャートに基づいて述べる。
使用者が冷房運転スイッチ(図示せず)をオンすると、制御器9のマイクロコンピュータは、図4〜図5のフローチャートに基づいて作動する。
【0078】
給水弁221が開弁する様に指示して、シスターン22内に水を溜めるクーリングタワー処理(CT、ST給水)をステップs1で行いステップs2に進む。
【0079】
ステップs2で、HGEサーミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が50℃以下であるか否か判別し、HGE温度が50℃以下である場合(YES;コールドスタート)はステップs3に進み、50℃を越える場合(NO;ホットスタート)はステップs13に進む。
【0080】
ステップs3で点火動作を行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。
ステップs4で、インプットを2000kcal/hに固定し、冷暖切替弁36を開弁維持(数秒間)し、タンデムポンプ80を2400rpm(数秒間)で作動させる。尚、数秒経過の後、冷暖切替弁36を閉弁し、タンデムポンプ80を停止する。これにより、吸収液の液面の高さが調整される。
【0081】
ステップs5で、HGEサーミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が60℃以上であるか否か判別し、HGE温度が60℃以上に昇温している場合(YES)はステップs6に進む。
【0082】
ステップs6で、インプットを8000kcal/hに固定し、ステップs7に進む。
HGEサーミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が80℃以上になっているか否かを判別し、HGE温度が80℃以上になっている場合は、HGE温度- 回転数動作線に基づく、タンデムポンプ回転数制御を開始する(ステップs7)。
【0083】
HGEサーミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が100℃以上になっているか否かを判別し、HGE温度が100℃以上になっている場合は、冷却水ポンプ13及び冷却塔ファン111の作動を開始する(ステップs8)。
更に、HGE温度が130℃以上になると、冷媒弁54を数秒間、開弁する(ステップs9)。
【0084】
ステップs10で、HGE温度≧150℃又は冷温水温度≦11℃が成立するか否か判別し、成立する場合(YES)はステップs11に進む。
ステップs11で、インプットを4500kcal/hに固定し、ステップs12に進む。
【0085】
ステップs12で、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に基づいて冷温水温が9℃以下に降温しているか否か判別し、9℃以下に降温している場合(YES)はステップs18に進み、9℃以下に降温していない場合(NO)はステップs11に戻り、4500kcal/hのインプットでの燃焼を継続する。
【0086】
ステップs13で点火動作を行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。
ステップs14で、インプットを4500kcal/hに固定し、ステップs15に進む。
【0087】
4500kcal/hのインプットで燃焼中、HGE温度が80℃以上に昇温すると、冷房運転における、HGE温度- 回転数動作線に基づく、タンデムポンプ回転数制御を開始する(ステップs15)。
4500kcal/hのインプットで燃焼中、HGE温度が100℃以上に昇温すると、冷却水ポンプ13及び冷却塔ファン111の作動を開始する(ステップs16)。
【0088】
ステップs17で、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に基づいて冷温水20が9℃以下に降温しているか否か判別し、9℃以下に降温している場合(YES)はステップs18に進む。
【0089】
ステップs18で、制御器9は、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値から室内熱交換器21に供給される冷温水20の温度を検知するとともに、この冷温水20の温度が5℃になる様に、ガスバーナ311のインプットを比例制御(冷房比例制御)する。
又、制御器9は、この冷房比例制御時に、吸収器伝熱管14へ供給される冷却水10の温度が31.5℃に維持される様に冷却塔ファン111をフィードバック制御する。
尚、冷房比例制御中、制御器9は、HGE温度- 回転数動作線に基づいて、タンデムポンプ80を冷房回転数制御する。
【0090】
ステップs19で、制御器9は、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値から冷温水20が5℃未満に降温しているか否か判別し、5℃未満に降温していない場合(NO)はステップs20に進み、5℃未満に降温している場合(YES)はステップs27に進む。
【0091】
ステップs20で、室温<設定温度、であるサーモオフ信号が室内機から送出されているか否かを検知し、送出されている場合(YES)はステップs21に進み、送出されていない場合(NO)はステップs18に戻る。
【0092】
ステップs21で、制御器9は、ガス電磁弁312、313を閉弁してガスバーナ311の燃焼を停止し、ステップs22に進む。
ステップs22で、室温>設定温度、であるというサーモオフ立ち上げ信号が室内機から送出されているか否かを検知し、送出されている場合(YES)はステップs25に進み、送出されていない場合(NO)はステップs23に進む。
【0093】
ステップs22でNOから数秒が経過すると、ステップs23で冷却水ポンプ13を停止し(既に停止状態にある場合は停止を維持)ステップs24に進む。
HGE温度≦110℃になるとタンデムポンプ80の回転数を900rpmとし、ステップs22に戻る(ステップs24)。
【0094】
ステップs25で点火動作を行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。
ステップs26で、インプットを3500kcal/hに固定し、ステップs15に戻る。
【0095】
ステップs27で、制御器9は、ガス電磁弁312、313を閉弁してガスバーナ311の燃焼を停止し、ステップs28に進む。
ステップs28で、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値から冷温水20が7℃を越えているか否か判別し、越えている場合(YES)はステップs31に進み、越えていない場合(NO)はステップs29に進む。
【0096】
HGE温度が100℃以下に降温するとタンデムポンプ80の回転数を900rpmとし、冷暖切替弁36を開弁維持し、冷却水ポンプ13を停止する(ステップs29)。
HGE温度が90℃未満に降温するとタンデムポンプ80の回転数を2400rpmとし、冷却水ポンプ13を停止し、ステップs28に戻る(ステップs30)。
【0097】
ステップs31で、点火動作を行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。 ステップs32で、インプットを3500kcal/hに固定し、ステップs15に戻る。
【0098】
つぎに、吸収式空調装置Aの暖房運転時の制御器9の詳細を、図10の作動説明図、及び図11〜図12のフローチャートに基づいて述べる。
使用者が暖房運転スイッチ(図示せず)をオンすると、制御器9のマイクロコンピュータは、図11〜図12のフローチャートに基づいて作動する。
【0099】
ステップS1で排水弁(図示せず)を開弁維持して、冷却水回路1の冷却水10の水を抜く排水処理を行う。
【0100】
排水処理が終了すると、ステップS2で、制御器9は、HGEサーミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が50℃以上であるか否か判別し、HGE<50℃の場合(コールドスタート;NO)はステップS3に進み、HGE≧50℃の場合(ホットスタート;YES)はステップS6に進む。
【0101】
ステップS3で、制御器9は、点火動作を行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。又、冷暖切替弁36及び冷媒弁54を開弁維持する。
ステップS4で、制御器9は、インプットを2000kcal/hにし、ステップS5に進む。
【0102】
ステップS5で、HGEサーミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が50℃以上に昇温しているか否か判別し、昇温している場合(YES)はステップS7に進み、昇温していない場合(NO)はステップS4に戻り、2000kcal/hのインプットでの燃焼を継続する。
ステップS6で、制御器9は、点火動作を行い、ガスバーナ311が燃焼を開始する。又、冷暖切替弁36及び冷媒弁54を開弁維持する。
【0103】
ステップS7で、制御器9は、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値から冷温水20の水温を検出するとともに、該水温が60℃に維持される様に、ガスバーナ311のインプットを暖房比例制御する。
【0104】
ステップS8で、制御器9は、HGE温度が60℃以上に昇温しているか否かを、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に基づいて判別し、昇温している場合(YES)はステップS9に進み、昇温していない場合(NO)はステップS7に戻る。
【0105】
HGE温度が60℃以上に昇温している場合(ステップS8でYES)、制御器9は、タンデムポンプ80の暖房回転数制御(HGE温度- 回転数動作線に基づくフィードバック制御)を開始する(ステップS9)。
【0106】
ステップS10で、制御器9は、室内熱交換器21に供給される冷温水20が62℃以上に昇温しているか否か冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に基づいて判別し、昇温している場合(YES)はステップS18に進み、昇温していない場合(NO)はステップS11に進む。
【0107】
ステップS11で、制御器9は、室温>設定温度、であるというサーモオフ信号が室内機から送出されているか否かを判別し、送出されている場合(YES)はステップS12に進み、送出されていない場合(NO)はステップS7に戻って暖房比例制御を継続する。
【0108】
ステップS12で、ガスバーナ311の消火を指示する。
ステップS13で、制御器9は、燃焼ファン316を停止する。尚、タンデムポンプ80の暖房回転数制御(HGE温度- 回転数動作線制御)は継続する。
【0109】
ステップS14で、燃焼停止から数秒間、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を強制開弁し、ステップS15に進む。
ステップS15で、HGEサーミスタ301の抵抗値に基づいてHGE温度が90℃以下に降温しているか否か判別し、降温している場合(YES)はステップS16に進む。
【0110】
ステップS16で、タンデムポンプ80を停止し、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁し、ステップS17に進む。
ステップS17で、制御器9は、室温<設定温度、であるというサーモオフ立ち上げ信号が室内機から送出されているか否かを判別し、送出されている場合(YES)はステップS2に戻って立ち上げ(サーモオフ立ち上げ)を実施し、送出されていない場合(NO)はステップS16に戻る。
【0111】
ステップS18で、ガスバーナ311の消火を指示する。
ステップS19で、制御器9は、燃焼ファン316を停止する。尚、タンデムポンプ80の暖房回転数制御(HGE温度- 回転数動作線制御)は継続する。
【0112】
ステップS20で、制御器9は、室内熱交換器21に供給される冷温水20が60℃以下に降温しているか否か、冷温水入水サーミスタ201の抵抗値に基づいて判別し、降温している場合(YES)はステップS2に戻って立ち上げ(暖房オフ立ち上げ)を実施し、降温していない場合(NO)はステップS19に戻る。
【0113】
つぎに、冷房運転の場合に、後述する原因により、冷房通常エラー、冷房高温エラー、冷房低温エラー、冷房強制エラーが発生した場合に実施される、冷房通常エラー停止処理、冷房高温エラー停止処理、冷房低温エラー停止処理、冷房強制エラー停止処理について説明する。
【0114】
〔冷房通常エラー⇒冷房通常エラー停止処理〕
冷房運転中に、以下の(1) 〜(27)の何れかに示す運転不良が発生した場合に、冷房通常エラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する冷房通常エラー停止処理(図6に示す)を実施する。
(1) 点火動作時(図4、図5のステップs3、s13、s25、s31)において、リトライを3回行ってもフレームロッドが燃焼炎を検出しない場合。
【0115】
(2) ガスバーナ311が燃焼中に燃焼炎の未検出が所定時間以上、続いた場合。又は、バイメタルスイッチ又は温度ヒューズが作動した場合。
【0116】
(3) CT、ST給水時(図4のステップs1)において、十数分を越えてもCT・Hiレベルセンサがオンしない場合。
CT・HiレベルセンサとCT・Loレベルセンサの論理が矛盾(所定時間以上連続)する場合。
【0117】
(4) CT、ST給水時(図4のステップs1)において、十数分を越えてもST・Hiレベルセンサがオンしない場合。
ST・HiレベルセンサとST・Loレベルセンサの論理が矛盾(所定時間以上連続)する場合。
【0118】
(5) EVAサーミスタ61を接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(6) EVAサーミスタ61を接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(7) 蒸発器6が過熱してEVAサーミスタ61の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が高温レベル(冷房運転時において60℃- 数秒間連続)になった場合。
【0119】
(8) 冷温水入水サーミスタ201を接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(9) 冷温水入水サーミスタ201を接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(10)冷温水20の入水水温が異常昇温して冷温水入水サーミスタ201の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レベル(冷房運転時において85℃- 所定時間連続)になった場合。
(11)冷温水20の入水水温が異常低下して冷温水入水サーミスタ201の抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常低温レベル(冷房運転時において0℃- 所定時間連続)になった場合。
【0120】
(12)冷温水出水サーミスタを接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(13)冷温水出水サーミスタを接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(14)冷温水20の出水水温が異常昇温して冷温水出水サーミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レベル(冷房運転時において80℃- 数秒間連続)になった場合。
(15)冷温水20の出水水温が異常低下して冷温水出水サーミスタの抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常低温レベル(冷房運転時において0℃- 数秒間連続)になった場合。
【0121】
(16)冷却水入水サーミスタ91を接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(17)冷却水入水サーミスタ91を接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(18)冷却水10の出水水温が異常昇温して冷却水入水サーミスタ91の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レベル(冷却水ポンプ13回転時において38℃- 数秒間連続)になった場合。
(19)冷却水10の出水水温が異常低下して冷却水入水サーミスタ91の抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常低温レベル(冷房運転時において10℃- 数秒間連続)になった場合。
【0122】
(20)外気温サーミスタを接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(21)外気温サーミスタを接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
(22)外気温サーミスタの近傍が異常昇温して外気温サーミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レベル(冷房運転時において70℃- 所定時間連続)になった場合。
【0123】
(23)燃焼ファン316、冷却塔ファン111の回転必要時において、燃焼ファン316、冷却塔ファン111の回転が検知されない(所定時間以上)場合。
(24)排水弁の開/閉指示に対し、排水弁開・閉SWが対応しない(数秒間連続)場合(冷房運転時)。
(25)雷等の外部ノイズにより、マイクロコンピュータがリセットした場合(冷房運転時)。
【0124】
(26)電磁弁出力論理チェックエラー(数秒間連続)の場合。
(27)フレームロッド、燃焼状態検出回路等の故障により、ガスバーナ311の点火前に炎電流が所定時間連続して検出される場合。
【0125】
上記の(1) 〜(27)の何れかに示す運転不良(冷房通常エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図6に示す冷房通常エラー停止処理を実施する。
ステップs110で燃焼を停止する。
尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80をHGE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を閉弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0126】
ステップs111で10秒が経過したか否か判別し、10秒が経過する(YES)とステップs112に進む。
ステップs112で冷却水ポンプ13を停止し、ステップs113に進む。
ステップs113で、HGE温度が125℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップs114に進む。
【0127】
ステップs114で、燃焼ファン316を停止する。
ステップs115で、冷暖切替弁36を開弁状態にし、ステップs116に進む。
ステップs116で、HGE温度が110℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップs117に進み、降温していない場合(NO)はステップs115に戻る。
【0128】
ステップs117で、タンデムポンプ80を停止し、冷暖切替弁36を閉弁する。これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。
ステップs118で、室内機に配設される冷房運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードを解除するとともに、燃焼ランプの点滅を停止し、消灯する。
【0129】
〔冷房高温エラー⇒冷房高温エラー停止処理〕
以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生した場合に、冷房高温エラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する冷房高温エラー停止処理(図7に示す)を実施している。
(1) 冷房運転時、HGE温度が175℃以上に昇温した場合。
又は、HGE温度160℃以上で、5秒間に3℃以上の温度上昇がある場合。
(2) 制御器9のマイクロコンピュータが出力する回転指示値と、ホール素子により検出されるタンデム回転数とが大幅に異なる(以下に示す)場合。
タンデムポンプ80の起動時にタンデム回転数が500rpm以下(数秒間連続)の場合。
HGE温度- 回転数動作線に対し、タンデム回転数が±300rpmの範囲を越える状態が数秒間以上連続する場合。
【0130】
上記の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良(冷房高温エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図7に示す冷房高温エラー停止処理を実施する。
ステップs120で燃焼を停止する。
尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80をHGE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を閉弁維持し、冷媒弁54を開弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、流量バルブ27を15分間、開弁維持し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0131】
ステップs121で10秒が経過したか否か判別し、10秒が経過する(YES)とステップs122に進む。
ステップs122で冷却水ポンプ13を停止し、ステップs123に進む。
ステップs123で冷媒弁54を閉弁する。
ステップs124で、HGE温度が125℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップs125に進む。
【0132】
ステップs125で、燃焼ファン316を停止する。
ステップs126で、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を開弁状態にし、ステップs127に進む。
ステップs127で、HGE温度が110℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップs128に進み、降温していない場合(NO)はステップs126に戻る。
【0133】
ステップs128で、タンデムポンプ80を停止し、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁する。これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。
ステップs129で、室外機に配設される電源運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードが解除されるとともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯する。
【0134】
〔冷房低温エラー⇒冷房低温エラー停止処理〕
以下に示す運転不良が発生した場合に、冷房低温エラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する冷房低温エラー停止処理(図8参照)を実施する。
冷房運転時、EVA温度(EVAサーミスタ61により検出される)が、連続数秒間、0℃以下である場合。
【0135】
上記の運転不良(冷房低温エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図8に示す冷房低温エラー停止処理を実施する。
ステップs130で燃焼を停止する。
尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80をHGE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を閉弁維持し、冷媒弁54を開弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0136】
ステップs131で10秒が経過したか否か判別し、10秒が経過する(YES)とステップs132に進む。
ステップs132で冷却水ポンプ13を停止し、ステップs133に進む。
ステップs133で、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を開弁状態にし、ステップs134に進む。
【0137】
ステップs134でHGE温度が130℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップs135に進み、降温していない場合(NO)はステップs133に戻る。
【0138】
ステップs135で冷媒弁54を閉弁し、ステップs136に進む。
ステップs136で冷暖切替弁36を開弁状態にする。
ステップs137でHGE温度が110℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップs138に進み、降温していない場合(NO)はステップs136に戻る。
【0139】
ステップs138で、タンデムポンプ80の回転数を1800rpmに固定し、冷暖切替弁36を開弁状態にし、ステップs139に進む。
ステップs139で、燃焼停止から20秒が経過したか否か判別し、経過している場合(YES)はステップs140に進み、経過していない場合(NO)はステップs138に戻る。
【0140】
ステップs140で、冷暖切替弁36を閉弁し、タンデムポンプ80を停止し、燃焼ファン316を停止し、ステップs141に進む。これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。
ステップs141で、室外機に配設される電源運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードが解除されるとともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯する。
【0141】
〔冷房強制エラー⇒冷房強制エラー停止処理〕
以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生した場合に、冷房強制エラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する冷房強制エラー停止処理(図9参照)を実施する。
【0142】
(1) HGEサーミスタ301を接続した接続線の抵抗値が∞大、又はHGE温度=0℃相当の抵抗値(冷房運転時において数秒間連続)になった場合。
(2) HGEサーミスタ301を接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(冷房運転時において所定時間連続)になった場合。
【0143】
上記の(1) 〜(2) に示す運転不良(冷房強制エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図9に示す冷房強制エラー停止処理を実施する。
ステップs150で燃焼を停止する。
尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80を2400rpmで回転させ、冷暖切替弁36を閉弁維持し、冷媒弁54を開弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0144】
ステップs151で燃焼停止から10秒が経過しているか否か判別し、10秒が経過している場合(YES)、ステップs152に進む。
ステップs152で冷却水ポンプ13を停止し、冷媒弁54を開弁状態にし、ステップs153に進む。
【0145】
ステップs153で燃焼停止から3分40秒が経過しているか否か判別し、3分40秒が経過している場合(YES)はステップs154に進む。
ステップs154で、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を開弁状態にし、ステップs155に進む。
【0146】
ステップs155で燃焼停止から4分10秒が経過しているか否か判別し、4分10秒が経過している場合(YES)はステップs156に進み、経過していない場合はステップs154に戻る。
【0147】
ステップs156で、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁し、タンデムポンプ80を停止し、燃焼ファン316を停止し、ステップs157に進む。これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。
【0148】
ステップs157で、室外機に配設される電源運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードが解除されるとともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯する。
【0149】
つぎに、暖房運転の場合に、後述する原因により、暖房通常エラー、暖房高温エラー、暖房強制エラーが発生した場合に実施される、暖房通常エラー停止処理、暖房高温エラー停止処理、暖房強制エラー停止処理について説明する。
【0150】
〔暖房通常エラー⇒暖房通常エラー停止処理〕
暖房運転中に、以下の(1) 〜(22)の何れかに示す運転不良が発生した場合に、暖房通常エラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する暖房通常エラー停止処理(図13参照)を実施する。
(1) 点火動作時(図11のステップS3、S6)において、リトライを3回行ってもフレームロッドが燃焼炎を検出しない場合。
【0151】
(2) ガスバーナ311が燃焼中に燃焼炎の未検出が所定時間以上、続いた場合。
又は、バイメタルスイッチ又は温度ヒューズが作動した場合。
【0152】
(3) 排水処理時(図11のステップS1)において、ST・HiレベルセンサとST・Loレベルセンサの論理が矛盾(所定時間以上連続)する場合。
【0153】
(4) EVAサーミスタ61を接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(5) EVAサーミスタ61を接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(6) 蒸発器6が過熱して、EVAサーミスタ61の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が高温レベル(暖房運転時において85℃- 所定時間連続)になった場合。
【0154】
(7) 冷温水入水サーミスタ201を接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(8) 冷温水入水サーミスタ201を接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(9) 冷温水20の入水水温が異常昇温して冷温水入水サーミスタ201の抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レベル(暖房運転時において85℃- 所定時間連続)になった場合。
(10)冷温水20の入水水温が異常低下して冷温水入水サーミスタ201の抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常低温レベル(暖房運転時において0℃- 所定時間連続)になった場合。
【0155】
(11)冷温水出水サーミスタを接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(12)冷温水出水サーミスタを接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(13)冷温水20の出水水温が異常昇温して冷温水出水サーミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レベル(暖房運転時において80℃- 数秒間連続)になった場合。
(14)冷温水20の出水水温が異常低下して冷温水出水サーミスタの抵抗値が上昇し、CPU入力電圧が異常低温レベル(暖房運転時において0℃- 数秒間連続)になった場合。
【0156】
(15)外気温サーミスタを接続した接続線の抵抗値が∞大になり、CPU入力電圧が断線レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(16)外気温サーミスタを接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
(17)外気温サーミスタの近傍が異常昇温して外気温サーミスタの抵抗値が低下し、CPU入力電圧が異常高温レベル(冷房運転時において70℃- 所定時間連続)になった場合。
【0157】
(18)燃焼ファン316の回転必要時において、燃焼ファン316の回転が検知されない(所定時間以上)場合。
(19)排水弁の開/閉指示に対し、排水弁開・閉SWが対応しない(数秒間連続)場合(暖房運転時)。
(20)雷等の外部ノイズにより、マイクロコンピュータがリセットした場合(暖房運転時)。
【0158】
(21)電磁弁出力論理チェックエラー(数秒)の場合。
(22)フレームロッド、燃焼状態検出回路等の故障により、ガスバーナ311の点火前に炎電流が検出される(所定時間連続)場合。
【0159】
上記の(1) 〜(22)の何れかに示す運転不良(暖房通常エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図13に示す暖房通常エラー停止処理を実施する。
ステップS110で燃焼を停止する。
尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転させ、室内機の流量バルブ27を6分間、開弁維持し、タンデムポンプ80をHGE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を開弁維持し、冷媒弁54を開弁維持し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0160】
ステップS111で5秒が経過したか否か判別し、5秒が経過する(YES)とステップS112に進む。
ステップS112で、HGE温度が90℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップS113に進む。
【0161】
ステップS113で、燃焼ファン316を停止し、タンデムポンプ80を停止し、冷媒弁54を閉弁し、冷暖切替弁36を閉弁する。これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。
【0162】
ステップS114で、室内機に配設される冷房運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードを解除するとともに、燃焼ランプの点滅を停止し、消灯する。
【0163】
〔暖房高温エラー⇒暖房高温エラー停止処理〕
以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生した場合に、暖房高温エラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する暖房高温エラー停止処理(図14参照)を実施する。
(1) 暖房運転時、HGE温度が150℃以上(所定時間継続)に昇温した場合。
(2) 制御器9のマイクロコンピュータが出力する回転指示値と、ホール素子により検出されるタンデム回転数とが大幅に異なる(以下に示す)場合。
タンデムポンプ80の起動時にタンデム回転数が500rpm以下(数秒間連続)の場合。
HGE温度- 回転数動作線に対し、タンデム回転数が±300rpmの範囲を越える状態が数秒以上連続する場合。
【0164】
上記の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良(暖房高温エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図14に示す暖房高温エラー停止処理を実施する。
ステップS120で燃焼を停止する。
尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80をHGE温度に応じた回転数で回転させ、冷暖切替弁36を開弁維持し、冷媒弁54を開弁維持し、冷却水ポンプ13の作動を継続し、流量バルブ27を6分間、開弁維持し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0165】
ステップS121で5秒が経過したか否か判別し、5秒が経過する(YES)とステップS122に進む。
ステップS122で、HGE温度が90℃以下に降温したか否か判別し、降温している場合(YES)はステップS123に進む。
【0166】
ステップS123で、燃焼ファン316を停止し、タンデムポンプ80を停止し、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁する。これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。
ステップS124で、室外機に配設される電源運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードが解除されるとともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯する。
【0167】
〔暖房強制エラー⇒暖房強制エラー停止処理〕
以下の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良が発生した場合に、暖房強制エラーとし、吸収式空調装置Aは、後述する暖房強制エラー停止処理(図15参照)を実施する。
【0168】
(1) HGEサーミスタ301を接続した接続線の抵抗値が∞大、又はHGE温度=0℃相当の抵抗値(暖房運転時において数秒間連続)になった場合。
(2) HGEサーミスタ301を接続した接続線の抵抗値がゼロになり、CPU入力電圧が短絡レベル(暖房運転時において所定時間連続)になった場合。
【0169】
上記の(1) 〜(2) の何れかに示す運転不良(暖房強制エラー)が発生すると、吸収式空調装置Aは、図15に示す暖房強制エラー停止処理を実施する。
ステップS130で燃焼を停止する。
尚、燃焼ファン316をポスト回転数で回転させ、タンデムポンプ80を2400rpmで回転させ、冷暖切替弁36及び冷媒弁54を開弁維持し、室内機の流量バルブ27を6分間、開弁維持し、室内機の燃焼ランプ(図示せず)を点滅状態にする。
【0170】
ステップS131で燃焼停止から4分が経過しているか否か判別し、4分が経過している場合(YES)、ステップS132に進む。
ステップS132で、燃焼ファン316を停止し、タンデムポンプ80を停止し、冷媒弁54及び冷暖切替弁36を閉弁し、ステップS133に進む。これにより、吸収式空調装置Aはエラー停止モードに入る。
【0171】
ステップS133で、室外機に配設される電源運転スイッチ(図示せず)がオフされたか否か判別し、オフされない間(NO)はエラー停止モードを継続し、オフされた場合(YES)はエラー停止モードが解除されるとともに、燃焼ランプの点滅が停止し、消灯する。
【0172】
つぎに、本実施例の吸収式空調装置Aの利点を述べる。
〔ア〕吸収式空調装置Aは、運転不良に起因して生じるエラーを、冷房高温エラー(冷房時に高温再生器3が過熱したり、過熱を招く運転不良;図7参照)、冷房低温エラー(蒸発器6が異常低温となって凍結する虞がある運転不良;図8参照)、冷房強制エラー(冷房時にHGEサーミスタ301が短絡や断線した運転不良;図9参照)、冷房通常エラー(冷房時に点火ミスや途中失火等の運転不良;図6参照)、暖房高温エラー(暖房時に高温再生器3が過熱したり、過熱を招く運転不良;図14参照)、暖房強制エラー(暖房時にHGEサーミスタ301が短絡や断線した運転不良;図15参照)、及び暖房通常エラー(暖房時に点火ミスや途中失火等の運転不良;図13参照)の七種類に区分し、エラーの種別に応じて、夫々、冷房高温エラー停止処理、冷房低温エラー停止処理、冷房強制エラー停止処理、冷房通常エラー停止処理、暖房高温エラー停止処理、暖房強制エラー停止処理、暖房通常エラー停止処理を実施する構成である。
【0173】
この為、発生した運転不良に適したエラー処理が成されるので、吸収液の晶析を起こさずに運転停止させる事ができるとともに、再運転(エラー停止モードを解除し、エラー原因を除去した後)の立ち上がり時間を短縮する事ができる。
【0174】
〔イ〕HGEサーミスタ301が断線や短絡した場合でも、エラー処理(冷房/暖房強制エラー停止処理)が時間で管理されて適切に行われるので、吸収液を晶析させずに吸収式空調装置Aを安全に運転停止させる事ができる。
【0175】
〔ウ〕点火ミスや途中失火等の軽度の運転不良により生じた冷房/暖房通常エラー停止モードの解除は、冷房/暖房運転スイッチを一旦、オフする事により行う構成であるので、手間がかからず、使い勝手に優れる。
【0176】
本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施態様を含む。
a.上記実施例において、吸収液回路8を、以下の構成に変更しても良く、吸収式空調装置Aに準じた効果を有する(請求項1に対応)。
吸収液回路は、吸収液が入れられ加熱部がガスバーナ等の加熱源により加熱される再生器、凝縮器伝熱管を配設し再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には高温の吸収液及び蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を再生器から送られる濃縮吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を再生器に戻す溶液ポンプを有する。
この様に、吸収液回路8を一重効用にすると、二重効用(吸収式空調装置A)のものに比べ冷房・暖房効率は落ちるが、吸収式空調装置の構造を簡単にする事ができる。
【0177】
b.加熱源は、ガスバーナ以外に、電気ヒータ等でも良い。
c.暖房運転の際、床暖房も行うシステムの場合には、暖房比例制御時の冷温水20の制御を70℃とし(図11のステップS7)、図12のステップS10を冷温水≧72℃、ステップS20を冷温水≦70℃とすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る吸収式空調装置の原理説明図である。
【図2】 その吸収式空調装置のシステム図である。
【図3】 その吸収式空調装置を冷房運転させた場合の作動説明図である。
【図4】 その吸収式空調装置の冷房運転時の作動を示すフローチャートである。
【図5】その吸収式空調装置の冷房運転時の作動を示すフローチャートである。
【図6】冷房通常エラー発生時における、冷房通常エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図7】冷房高温エラー発生時における、冷房高温エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図8】冷房低温エラー発生時における、冷房低温エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図9】冷房強制エラー発生時における、冷房強制エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図10】その吸収式空調装置を暖房運転させた場合の作動説明図である。
【図11】 その吸収式空調装置の暖房運転時の作動を示すフローチャートである。
【図12】 その吸収式空調装置の暖房運転時の作動を示すフローチャートである。
【図13】 暖房通常エラー発生時における、暖房通常エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図14】暖房高温エラー発生時における、暖房高温エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図15】暖房強制エラー発生時における、暖房強制エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【図16】従来の吸収式空調装置における、エラー発生時の、エラー停止処理の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 吸収式空調装置
1 冷却水回路
2 冷温水回路
3 高温再生器
4 低温再生器
5 凝縮器
6 蒸発器
7 吸収器
8 吸収液回路
9 制御器
10 冷却水
11 冷却塔(室外熱交換器)
13 冷却水ポンプ
14 吸収器伝熱管
15 凝縮器伝熱管
20 冷温水
21 室内熱交換器
24 蒸発器伝熱管
30 希液(低濃度吸収液)
31 沸騰器(加熱部)
34 中液(中濃度吸収液)
35、42 蒸気冷媒
36 冷暖切替弁
41 濃液(高濃度吸収液)
54 冷媒弁
61 EVAサーミスタ(蒸発器温度センサ)
80 タンデムポンプ
201 冷温水入水サーミスタ(冷温水センサ)
211 送風ファン
301 HGEサーミスタ(高温再生器温度センサ)
311 ガスバーナ(加熱源)
801 溶液ポンプ部(溶液ポンプ)
802 冷温水ポンプ部(冷温水ポンプ)

Claims (5)

  1. 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、
    送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環させる冷温水回路と、
    吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱される再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し前記再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には高温の吸収液及び蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記再生器から送られる濃縮吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、
    前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記再生器の温度を検出する再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、
    再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記溶液ポンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前記冷温水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置において、
    前記制御器は、
    冷房運転時に、前記再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、前記再生器温度センサの故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、
    暖房運転時に、前記再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記再生器温度センサの故障を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する事を特徴とする吸収式空調装置。
  2. 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、
    送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、冷温水ポンプにより冷温水を循環させる冷温水回路と、
    吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温再生器から高温の吸収液が送り込まれるとともに前記凝縮器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ、冷房運転時には前記凝縮器で液化した液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す溶液ポンプを有する吸収液回路と、
    前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記高温再生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、
    高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記溶液ポンプ及び前記冷温水ポンプを制御し、前記冷温水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置において、
    前記制御器は、
    冷房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの故障を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、
    暖房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの故障を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの故障又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する事を特徴とする吸収式空調装置。
  3. 室外熱交換器、吸収器伝熱管、及び凝縮器伝熱管を順に環状接続してなり、冷房運転時には冷却水ポンプにより冷却水を循環させ、暖房運転時には前記冷却水が抜かれる冷却水回路と、
    送風ファンを付設した室内熱交換器、及び蒸発器伝熱管を環状接続してなり、タンデムポンプの冷温水ポンプ部により冷温水を循環させる冷温水回路と、
    吸収液が入れられ加熱部が加熱源により加熱され冷房運転時には低濃度吸収液中の冷媒を気化させて中濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する高温再生器、該高温再生器を包囲し冷房運転時には前記中濃度吸収液を高濃度吸収液と蒸気冷媒とに分離する低温再生器、前記凝縮器伝熱管を配設し暖房運転時には前記高温再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には各再生器から高温の蒸気冷媒が送り込まれる凝縮器、暖房運転時には前記高温再生器から冷暖切替弁を介して高温の吸収液が送り込まれ前記凝縮器から冷媒弁を介して高温の蒸気冷媒が送り込まれ冷房運転時には前記凝縮器で液化し前記冷媒弁を介して送り込まれる液冷媒を蒸発させる蒸発器、該蒸発器に併設され前記吸収器伝熱管を配設し冷房運転時には前記蒸発器で蒸発した蒸気冷媒を前記低温再生器から送られる高濃度吸収液に吸収させる吸収器、及び吸収器内の吸収液を前記高温再生器に戻す前記タンデムポンプの溶液ポンプ部を有する吸収液回路と、
    前記冷温水の温度を検出する冷温水センサ、前記高温再生器の温度を検出する高温再生器温度センサ、及び前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサを含み、冷房・暖房運転に必要な複数のセンサと、
    前記冷却水ポンプ、前記冷暖切替弁、及び前記冷媒弁の制御に加え、高温再生器温度に対応した回転数で回転する様に前記タンデムポンプを制御し、前記冷温水が所定温度を維持する様に前記加熱源の加熱力を制御する制御器とを具備し、前記送風ファンにより冷風又は温風を室内に送風して室内冷暖房を行う吸収式空調装置において、
    前記制御器は、
    冷房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には冷房高温エラーと判定して冷房高温エラー停止処理を指示し、前記蒸発器の異常低温を検知した場合には冷房低温エラーと判定して冷房低温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には冷房強制エラーと判定して冷房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には冷房通常エラーと判定して冷房通常エラー停止処理を指示し、
    暖房運転時に、前記高温再生器の過熱を検知した場合には暖房高温エラーと判定して暖房高温エラー停止処理を指示し、前記高温再生器温度センサの短絡・断線を検知した場合には暖房強制エラーと判定して暖房強制エラー停止処理を指示し、他のセンサの短絡・断線又は他の運転異常を検知した場合には暖房通常エラーと判定して暖房通常エラー停止処理を指示する事を特徴とする吸収式空調装置。
  4. 前記冷房高温エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第1所定短時間のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷媒弁を閉弁し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下に低下すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると前記タンデムポンプを停止し前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁して行い、
    前記冷房低温エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第2高温度以下に低下すると前記冷媒弁を閉弁し前記冷暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると所定中温度以下に低下した時点から第2所定短時間のあいだ前記冷暖切替弁を開弁維持し前記タンデムポンプを所定低回転数で回転させ、前記第2所定短時間が経過すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、
    前記冷房強制エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記冷媒弁を開弁維持し前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し前記冷媒弁を開弁維持し、加熱停止から第1所定時間が経過すると前記冷暖切替弁及び前記冷媒弁を開弁維持し、加熱停止から更に第2所定時間が経過すると前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、
    前記冷房通常エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から前記第1所定短時間のあいだ前記冷却水ポンプの作動を継続し、前記第1所定短時間が終了すると前記冷却水ポンプを停止し、第1所定短時間経過後において高温再生器温度が所定第1高温度以下に低下すると前記冷暖切替弁を開弁維持し、高温再生器温度が更に所定中温度以下に低下すると前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、
    前記暖房高温エラー停止処理及び前記暖房通常エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定短時間のあいだ前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を開弁維持し、前記第3所定短時間経過後において高温再生器温度が所定低温度以下に低下すると前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行い、
    前記暖房強制エラー停止処理は、前記加熱源の作動を停止させ、加熱停止から第3所定時間のあいだ前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を開弁維持し前記タンデムポンプを所定高回転数で回転させ、加熱停止から第3所定時間経過後において前記冷媒弁及び前記冷暖切替弁を閉弁し前記タンデムポンプを停止して行う事を特徴とする請求項3記載の吸収式空調装置。
  5. エラー停止により冷房・暖房運転が停止すると、解除されるまで再運転を禁止するエラー停止モードに入り、
    上記冷房・暖房通常エラーによるエラー停止モードの解除を、他のエラーによるエラー停止モードの解除より容易にした事を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の吸収式空調装置。
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