JPH09195700A - 構造物における漏水受板の連結部材及びそれを用いた漏水受樋構造 - Google Patents

構造物における漏水受板の連結部材及びそれを用いた漏水受樋構造

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JPH09195700A
JPH09195700A JP2599196A JP2599196A JPH09195700A JP H09195700 A JPH09195700 A JP H09195700A JP 2599196 A JP2599196 A JP 2599196A JP 2599196 A JP2599196 A JP 2599196A JP H09195700 A JPH09195700 A JP H09195700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ずい道や地下道等のコンクリート壁面の広範
囲に亘る漏水を確実に導水する漏水受樋構造を、ずい道
等の内部の美観を損傷しないように且つ安定構造のもの
として形成する。 【解決手段】 コンクリート構造物の壁面2との間で導
水路5を形成する漏水受板6を、所要間隔をおいて平行
して壁面に固定された連結部材7を介して順次連結す
る。連結部材7は、幅方向両側に保持部11,11を有
し、その間に形成される収容溝15において前記壁面2
にボルト固定される。保持部11に設けた外挿入溝17
に、前記漏水受板6の端部16を挿入する。前記収容溝
15を、前記保持部11,11に対設した内挿入溝2
1,21に端部が挿入されるカバー板19を以って閉蓋
し、前記ボルト固定部を覆い隠す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ずい道や地下道等
の構造物における漏水受板の連結部材及びそれを用いた
漏水受樋構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートその他の材料でライニング
されたずい道や地下道等で、外圧によって内壁面に亀裂
が入ることにより、或いは、ライニングの接合個所の施
工が不十分であったりコンクリートの伸縮によって該接
合個所に隙間ができることにより、ずい道等の内面から
水漏れが生ずることがある。このような場合、従来は、
亀裂部位や隙間部位にモルタルの吹付施工を施し、又
は、水漏れ部分の内面に溝を堀り込んで盲排水溝を設け
ることによって処理し、或いは、内壁面に樋を張りつけ
て漏水を導水処理する等の方法が採用されている。この
ような工法は水漏れ部位が明確で、集中して水漏れのあ
る場合は有効であるが、ずい道等の内面に広範囲に亘り
水漏れが点在する場合や、全面的に漏水するような場合
の、ずい道等の内面からの水漏れ処理には余り有効でな
い。
【0003】このような問題点を解決する手段として、
実開昭61−121300号公報が開示する漏水用導水
樋が提案されている。
【0004】該導水樋は、図9に示すように、構造物の
壁面aに所要間隔をおいて平行状態に固定される連結部
材bと、その幅方向の両外面側に設けられた挿入溝cに
端縁部分dが挿入される漏水受板eとを具える。該連結
部材bは、その一面の幅方向両端部分に設けられた止水
材f,fが壁面aに当接せしめられた状態で、その長手
中央部分において、前記壁面aに打ち込まれたアンカー
ボルトgとこれに螺合するナットhとを用いて該壁面a
に固定される。そして、隣り合う連結部材b,bの対向
する挿入溝c,cに、漏水受板eの両端縁部分d,dを
挿入し、該漏水受板eと構造物の壁面aとの間で導水路
kを形成するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記導水
樋によるときには、アンカーボルトgのネジ軸部分mに
螺締された前記ナットhが、図9〜10に示すように、
導水樋の表面側に大きく突出する状態で連結部材bの長
さ方向に数多く露出状態となって、ずい道や地下道等の
構造物内部の美観が損なわれる問題があった。
【0006】本発明は、構造的な安定性及び良好な導水
機能を発揮しつつ前記問題点を解決しうる漏水受板の連
結部材の提供を目的とするものであり、又それを用いた
導水受樋構造の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
漏水受板の連結部材は、構造物のコンクリート壁面に沿
って長く形成され且つ該壁面に固定具を用いて固定され
る本体の幅方向両側に保持部を有すると共に、該保持部
間に、前記固定具を構成するボルトやナットを収容する
ための収容溝を有する。又前記各保持部の外面側には、
前記構造物の壁面との間で導水路を形成する漏水受板の
端縁部分を挿入させるための外挿入溝が設けられると共
に、各保持部の内面側には、前記収容溝を閉蓋するカバ
ー板の両端縁部分を挿入させるための内挿入溝が設けら
れ、又前記本体の幅方向両側には、前記壁面に当接しう
る止水材が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明に係る連結部材のより好ましい態様
は、構造物のコンクリート壁面に沿って長く形成され且
つ該壁面に固定具を用いて固定される板状をなす本体の
表面部の幅方向両側に角筒状の保持部を有すると共に、
該保持部間に、前記固定具を構成するボルトやナットを
収容するための収容溝を有する。又前記各保持部の厚さ
方向で見た先端部分の外面側には、前記構造物の壁面と
の間で導水路を形成する漏水受板の端縁部分を挿入させ
るための外挿入溝が設けられると共に、各保持部の内面
側には、前記収容溝を閉蓋するカバー板の両端縁部分を
挿入させるための内挿入溝が、前記外挿入溝と背中合わ
せ状態に設けられ、又前記本体の裏面部の幅方向両側に
は、前記壁面に当接しうる止水材が突設されていること
を特徴とするものである。
【0009】前記各連結部材において、本体は、その厚
さ方向(構造物の壁厚方向)に複数に分割し、その分割
片の積重物として構成することがある。
【0010】本発明に係る漏水受樋構造は、前記各連結
部材の何れかを用いる漏水受樋構造であって、該連結部
材が、その本体の長手中央部分において、構造物の壁面
に、止水材を該壁面に当接状態にして且つ固定具を用い
て所要間隔で平行して固定され、隣り合う連結部材の対
向する外挿入溝に漏水受板の端縁部分が挿入され、該漏
水受板と構造物の壁面との間で導水路が形成されてな
る。又、前記対向する内挿入溝にカバー板の両端縁部分
が挿入され、前記固定具を構成するボルトやナットが収
容された状態の収容溝が該カバー板で閉蓋されているこ
とを特徴とするものである。
【0011】又本発明に係る漏水受樋構造の他の態様
は、前記各連結部材の何れかを用い、該連結部材が、そ
の本体の長手中央部分において、構造物の壁面に、止水
材を該壁面に当接状態にして且つ固定具を用いて所要間
隔で平行して固定され、該固定具を構成するボルトやナ
ットが収容溝内に納まった状態となされている。又、隣
り合う連結部材の対向する外挿入溝に漏水受板の両端縁
部分が挿入され、該漏水受板と構造物の壁面との間で導
水路が形成されている。このように形成された導水路の
外面側に固定バンドが被せられ且つ該固定バンドの取付
部分が、前記固定具を用いて前記連結部材と共に壁面に
固定され、前記収容溝の隣り合う固定バンド間は、対向
する内挿入溝にカバー板の両端縁部分が挿入されること
により該カバー板で閉蓋されていることを特徴とするも
のである。
【0012】なお、導水路の外面側に対する固定バンド
の被せ状態には、該固定バンドが前記漏水受板の外面に
密着する態様の他、固定バンドと該外面との間に若干隙
間が生ずる態様がある。要は、風圧等の外力の作用によ
って漏水受板が限度以上に膨らみ変形をしたときに、そ
れが外挿入溝から外れるのを防止できればよい。
【0013】前記漏水受樋構造において、固定具は、構
造物のコンクリート壁部に埋設されたインサートと、該
インサートに螺合されるボルトとから構成するのがよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜2は、コンクリート構造物
(例えばずい道1a)1の壁面2に設けられた漏水受樋
構造3を示すものであり、該壁面2との間で導水路5を
形成する例えば硬質合成樹脂製の平板状をなす漏水受板
6を、連結部材7を介し順次連結して構成されている。
【0015】前記連結部材7は図2〜3に示すように、
全体が例えば硬質合成樹脂を以って一体に成形されてお
り、ずい道1aの壁面2に沿って長く形成され且つ固定
具9を用いて固定される平板状をなす本体10の表面部
の幅方向両側に、角筒状の保持部11,11を突設し、
該保持部11,11間に、前記固定具9を構成するアン
カーボルト12のネジ軸部分14及びナット13或いは
ボルト頭40を収容するための稍深い収容溝15を形成
してなるものである。そして該保持部11の厚さ方向で
見た先端部分の外面側には、前記漏水受板6の端縁部分
16を挿入させるための外挿入溝17を、本体10の外
方に向けて開口するように設けてなる。
【0016】又前記各保持部11,11の内面側には、
前記収容溝15を閉蓋する平板状をなす例えば硬質合成
樹脂製のカバー板19の両端縁部分20,20を挿入さ
せるための内挿入溝21を、本体内方に向けて開口する
ように、前記外挿入溝17と背中合わせ状態で設けてな
る。
【0017】又、前記本体10の裏面部の幅方向両側に
は、前記構造物の壁面2に当接しうる例えばスポンジ状
合成ゴム弾性体等からなる止水材22を密接に挿入させ
るための溝状挿入凹部23を、本体の両外縁と本体の中
央部両側に突設した対向する挾持片25,26、27,
29によって形成し、これらの挾持片の先端には、前記
止水材22に食い込む係止突部30を設けてなる。そし
て前記内側の挾持片26,27間で、本体の長手中央線
に沿って所要間隔でボルト孔31を穿孔してなるもので
ある。
【0018】かかる構成を有する連結部材7と漏水受板
6とカバー板19とを用いて漏水受樋構造を構成する要
領を、次に説明する。
【0019】先ず図2、図4に示すように、ずい道の漏
水箇所において、前記連結部材7を、その止水材22を
ずい道の壁面2に密接させ、且つ所要間隔をおいた平行
配置状態とし、これらを、前記固定具9を用いて固定状
態とする。その固定は、例えば図2の左側に示すよう
に、壁面2に打入したアンカーボルト12のネジ軸部分
14を、前記本体10に設けたボルト孔31に挿通状態
として後、該ネジ軸部分14に座金を嵌めてナット13
を螺締することにより行う。或いは図2の右側に示すよ
うに、壁面2側に埋設されたインサート37にボルト3
9を螺合しこれを締め付けることにより行う。その際、
アンカーボルトのネジ軸部分14及びナット13、或い
はボルト頭40は、前記収容溝15内に完全に納める。
なお固定具を、前記インサートと該インサート37に螺
合されるボルト39とにより構成するときは、該ボルト
39を螺締することにより、ボルト頭40を、自ずから
収容溝15内に納まった状態となしうる。因みに、固定
具をアンカーボルト12を以って構成するときは、ネジ
軸部分14が収容溝15から突出しないように注意しな
がらアンカーボルト12を打ち込む必要がある。
【0020】前記漏水受板6は、隣り合う連結部材7,
7の対向する外挿入溝17,17に、パテ等の止水材を
介在させてその両端縁部分16,16が挿入せしめら
れ、これにより、該漏水受板6と壁面2との間で、漏水
を導くための前記導水路5が形成される。前記のよう
に、止水材22を壁面2に密着させるので、この導水路
5は水漏れの恐れがない。又、前記対向する内挿入溝2
1,21には、カバー板19の両端縁部分20,20が
挿入せしめられ、それにより、前記アンカーボルトのネ
ジ軸部分14やナット13、或いはボルト頭40が収容
された状態の収容溝15が、該カバー板19で閉蓋され
ることになる。なおこのカバー板19は、一枚板状のも
のでも、或いは、挿入の容易性を考慮して所定長さに分
割されたものを用いてもよい。
【0021】かかる構成の漏水受樋構造によるときは、
コンクリート壁面の漏水が広範囲に亘って発生している
場合でも、漏水受板6によってこれを幅広く覆うことが
できるため、漏水箇所の全体を確実に漏水処理すること
ができる。
【0022】又、アンカーボルトのネジ軸部分14やナ
ット13、或いはボルト頭40がカバー板19で覆い隠
されることから、従来のようにナット等が露出して構造
物内部の美観が損なわれるといった問題が生じない。
【0023】又、内挿入溝21,21内に端縁部分2
0,20が挿入状態にあるカバー板19の突っ張り作用
によって、連結部材7の剛性を高め、部材強度を増大さ
せることができる。この点について説明を補足すれば、
もしも図5に示すように前記カバー板19を省略したと
すると、例えば構造物がずい道である場合、列車や自動
車の通過時の大きな風圧を受けることにより、連結部材
7の両端側の部分41,41がその中央の固定部位38
を中心にして矢印で示すように内方向に曲げ変形を受
け、連結部材7が破損する恐れがある。カバー板の突っ
張り作用は、前記のようにこれを防いで連結部材7の剛
性を高め、部材強度を増大させるのである。
【0024】又、このように連結部材の剛性が増大して
前記した内方向への曲げ変形が防止されることは、止水
材22と壁面2との密着状態が維持される結果をもたら
し、施工当初の止水効果を維持できることになる。同時
に、外挿入溝17における漏水受板6の安定的な保持が
維持されることとなる。
【0025】図6〜8は、前記連結部材7を用いた漏水
受樋構造3の他の態様を示すものである。本構造におい
ても、構造物の壁面2への連結部材7の固定は、アンカ
ーボルト12とナット13、或いはインサートとそれに
螺合されるボルトを用いて、前記と同様に行うことがで
きる。又、連結部材7の配置状態及び漏水受板6の外挿
入溝17への挿入は前記と同様であり、壁面2と漏水受
板6との間で導水路5が形成されている。
【0026】本実施の形態においては、ずい道内を通過
する列車等の風圧が大きな場合であっても漏水受樋構造
の安定性を一層向上させるため、導水路5の外面側に固
定バンド42を被せて漏水受板6を保護している。その
要領は、図6〜7に示すように、隣り合う連結部材7,
7に固定バンド42を架け渡し、且つ該固定バンド42
の取付部分を、アンカーボルト12の配置状態に合わせ
て屈曲しておき、その屈曲部43の底面部44に設けた
ボルト孔45に、前記アンカーボルト12を挿通せし
め、そのネジ軸部分14に座金を嵌めてナット13を螺
合しこれを緊締することにより、連結部材7と固定バン
ド42とを同時に壁面2に固定している。なお導水路に
対する固定バンド42の被せ状態には、該固定バンドが
漏水受板42の外面に密着する態様の他、固定バンド4
2と該外面との間に若干隙間が生ずる態様がある。要
は、風圧等の外力の作用によって漏水受板が限度以上に
膨らみ変形をしたときに、それが該挿入溝17から外れ
のを防止できればよい。このように固定バンド42を固
定する場合は、収容溝15の全体をカバー板19で覆う
ことができないため、固定バンドの存在する部分を除い
て、収容溝15をカバー板19で閉蓋している。
【0027】この場合は、図7に示すように、ボルトの
ネジ軸部分14及びナット13が隣り合うカバー板1
9,19間で露出状態になるが、それらの全体が収容溝
15内に完全に納められる。従って、これらが突出した
露出状態となる従来構造に比べ、ナット等を極力目立た
ない状態となしうる。
【0028】そして前記と同様、内挿入溝21,21内
に挿入状態のカバー板19の突っ張り作用により連結部
材7の剛性を向上させて、漏水受板6の安定保持を図り
且つ止水材22の壁面2への密着を安定的に維持できる
ことになる。従って、固定バンド42による漏水受樋構
造3の補強効果が効果的に発揮され、且つ有効な漏水受
け機能が発揮されることになる。
【0029】なお、漏水受板6の断熱性を向上させて、
導水路5内の水の凍結を防止するために、漏水受板6の
内面側に、図示しないスポンジ板を貼着することもあ
る。
【0030】本発明において、その本体を、その厚さ方
向(構造物の壁厚方向)に複数に分割するときは、例え
ば漏水量が多いとき等の場合、その分割片の積重段数に
応じ、所要容積の導水路を形成することができる。
【0031】又本発明に係る漏水受樋構造において、隣
り合う連結部材間に形成される漏水受樋は、単列でも複
列でもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、構造物の壁面との間で導水路
を形成する漏水受板を連結部材を介し順次連結する構成
であるため、ずい道、地下道等の構造物におけるコンク
リート壁面に広範囲に亘って水漏れが点在し、又全体的
に漏水するような場合においても、かかる広範囲に亘る
漏水を確実に導水することが可能であることに加え、以
下の如き優れた効果を奏する。
【0033】 ボルトやナット等の固定具を構成する
要素が収容溝に収容されてこれらがカバー板で被い隠さ
れることにより、これらが完全に目視不能の状態とな
る。又、固定バンドで漏水受板相互を固定する場合のよ
うに、ボルトやナット等がカバー板で被覆されないとき
も、これらを収容溝内に納めることができるため、極力
目立たない状態となしうる。かかることから、ボルトや
ナットが連結部材の長さ方向に数多く突出状態に露出し
て構造物内部の美観が損傷されるといった従来構造にお
ける問題点を解消できる。
【0034】 又対向する内挿入溝に装着されたカバ
ー板の突っ張り作用によって、連結部材の剛性を高めう
るため、保持部材の両端側の部分がボルト固定部分を中
心にして曲げ変形を受ける恐れを防止でき、それに伴
い、止水材を壁面に密着状態に保持できると共に漏水受
板の外挿入溝での保持を安定させうる。かかることか
ら、導水路における良好な漏水受け機能を長期間に亘っ
て効果的に維持させうることとなる。
【0035】 又、固定具を、構造物のコンクリート
壁部に埋設されたインサートと該インサートに螺合され
るボルトとから構成したときは、ネジ軸部分が収容溝か
ら突出しないように打ち込み量に注意する必要のあるア
ンカーボルトを用いる場合とは異なり、ボルトを螺締す
れば自ずから、ボルト頭が収容溝内に納まった状態とな
しうる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る漏水受樋構造をずい道に設けた態
様を示す断面図である。
【図2】漏水受樋構造を説明する断面図である。
【図3】連結部材を説明する斜視図である。
【図4】図1の漏水受樋構造を矢印の方向より見た正面
図である。
【図5】カバー板を省略した漏水受樋構造の問題点を説
明する断面図である。
【図6】漏水受樋構造の他の態様を説明する断面図であ
る。
【図7】その斜視図である。
【図8】図6に示す漏水受樋構造を図1の矢印方向より
見た正面図である。
【図9】従来の漏水受樋構造の問題点を説明する断面図
である。
【図10】従来の漏水受樋構造の問題点を説明する正面
図である。
【符号の説明】
1 コンクリート構造物 2 壁面 3 漏水受樋構造 5 導水路 6 漏水受板 7 連結部材 9 固定具 10 本体 11 保持部 12 アンカーボルト 13 ナット 15 収容溝 17 外挿入溝 19 カバー板 21 内挿入溝 22 止水材 42 固定バント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物のコンクリート壁面に沿って長く
    形成され且つ該壁面に固定具を用いて固定される本体の
    幅方向両側に保持部を有すると共に、該保持部間に、前
    記固定具を構成するボルトやナットを収容するための収
    容溝を有し、又前記各保持部の外面側には、前記構造物
    の壁面との間で導水路を形成する漏水受板の端縁部分を
    挿入させるための外挿入溝が設けられると共に、各保持
    部の内面側には、前記収容溝を閉蓋するカバー板の両端
    縁部分を挿入させるための内挿入溝が設けられ、又前記
    本体の幅方向両側には、前記壁面に当接しうる止水材が
    設けられていることを特徴とする構造物における漏水受
    板の連結部材。
  2. 【請求項2】 構造物のコンクリート壁面に沿って長く
    形成され且つ該壁面に固定具を用いて固定される板状を
    なす本体の表面部の幅方向両側に角筒状の保持部を有す
    ると共に、該保持部間に、前記固定具を構成するボルト
    やナットを収容するための収容溝を有し、又前記各保持
    部の厚さ方向で見た先端部分の外面側には、前記構造物
    の壁面との間で導水路を形成する漏水受板の端縁部分を
    挿入させるための外挿入溝が設けられると共に、各保持
    部の内面側には、前記収容溝を閉蓋するカバー板の両端
    縁部分を挿入させるための内挿入溝が、前記外挿入溝と
    背中合わせ状態に設けられ、又前記本体の裏面部の幅方
    向両側には、前記壁面に当接しうる止水材が突設されて
    いることを特徴とする構造物における漏水受板の連結部
    材。
  3. 【請求項3】本体が、その厚さ方向(構造物の壁厚方
    向)に複数に分割され、その分割片が積重されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の構造物における漏
    水受板の連結部材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の連結部材
    を用いる漏水受樋構造であって、該連結部材が、その本
    体の長手中央部分において、構造物の壁面に、止水材を
    該壁面に当接状態にして且つ固定具を用いて所要間隔で
    平行して固定され、隣り合う連結部材の対向する外挿入
    溝に漏水受板の端縁部分が挿入され、該漏水受板と構造
    物の壁面との間で導水路が形成されてなり、又、前記対
    向する内挿入溝にカバー板の両端縁部分が挿入され、前
    記固定具を構成するボルトやナットが収容された状態の
    収容溝が該カバー板で閉蓋されていることを特徴とする
    漏水受樋構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れかに記載の連結部材
    を用いる漏水受樋構造であって、該連結部材が、その本
    体の長手中央部分において、構造物の壁面に、止水材を
    該壁面に当接状態にして且つ固定具を用いて所要間隔で
    平行して固定され、該固定具を構成するボルトやナット
    が収容溝内に納まった状態となされ、又、隣り合う連結
    部材の対向する外挿入溝に漏水受板の両端縁部分が挿入
    され、該漏水受板と構造物の壁面との間で導水路が形成
    されてなり、このように形成された導水路の外面側に固
    定バンドが被せられ且つ該固定バンドの取付部分が、前
    記固定具を用いて前記連結部材と共に壁面に固定され、
    前記収容溝の隣り合う固定バンド間は、対向する内挿入
    溝にカバー板の両端縁部分が挿入されることにより該カ
    バー板で閉蓋されていることを特徴とする漏水受樋構
    造。
  6. 【請求項6】 固定具が、構造物のコンクリート壁部に
    埋設されたインサートと、該インサートに螺合されるボ
    ルトとからなることを特徴とする請求項4又は5記載の
    漏水受樋構造。
JP2599196A 1996-01-19 1996-01-19 構造物における漏水受板の連結部材及びそれを用いた漏水受樋構造 Expired - Lifetime JP2916407B2 (ja)

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