JPH09194674A - 歯科用充填組成物 - Google Patents
歯科用充填組成物Info
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- JPH09194674A JPH09194674A JP8010590A JP1059096A JPH09194674A JP H09194674 A JPH09194674 A JP H09194674A JP 8010590 A JP8010590 A JP 8010590A JP 1059096 A JP1059096 A JP 1059096A JP H09194674 A JPH09194674 A JP H09194674A
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Abstract
も硬化レジンの機械的強度耐摩耗性、表面光沢性も良い
歯科用充填組成物を提供すること。 【解決手段】 重合性単量体重、重合開始剤、複合ポリ
マ−の粉末、平均粒径が1〜100μmの無機酸化物の
凝集粒子を含有する歯科用充填組成物。この組成物はさ
らに平均粒径が1μm以下の無機酸化物の一次粒子を含
有することができる。
Description
に関する。さらに詳しくはペ−ストの操作性、安定性に
優れるとともに、硬化したレジン表面の光沢性、機械的
強度および耐摩耗性も良好な歯科用充填組成物に関す
る。
復充填材としてメタアクリル系レジンの充填組成物が審
美性が良く操作性が簡便であるなどの理由から金属材料
や無機セメントに代わる材料として多用されている。歯
科用充填組成物は一般に重合性単量体、重合開始剤、安
定剤および無機酸化物などの充填材を配合したペ−スト
からなり、各成分に特徴を持たせた多くの組成が提案さ
れている。
充填量はペ−ストの操作性ばかりでなく硬化レジン表面
の光沢性、機械的強度などを左右するための重要な要因
となっている。例えば平均粒子径が1μm以上の無機酸
化物を多量に配合すると機械的強度は良くなるものの、
仕上げ研磨しても表面光沢感が劣り艶のある表面を得る
ことは困難となる。さらに、歯ブラシ磨耗試験後の磨耗
面を電子顕微鏡(SEM)観察すると無機酸化物とマト
リックスレジンの硬度の違いから、無機酸化物のみが表
面から浮き上がった粗造な面になるだけでなく、無機酸
化物とマトリックスレジン界面の親和性が悪いと、無機
酸化物が脱落し、大きなクレ−タ−状になる場合もあ
り、耐磨耗性も必ずしも良いとはいえないこともある。
また、健全な対合歯を摩耗する欠点もある。一方、平均
粒径が1μm以下の無機酸化物の微粒子を使用すると、
表面光沢性が良好となる。また、歯ブラシ磨耗試験する
とマトリックスレジンと無機酸化物がほぼ同等に磨耗す
るため、表面が粗造になり難く、健全な対合歯を摩耗す
ることも無い。しかし、無機酸化物の表面積が大きいた
めにペ−ストの粘度上昇が著しく、それを抑えるために
充填材の添加量を低くするとペ−ストがべたつきスパチ
ュラに残ったり、垂れが著しくなったりして操作性が悪
化する欠点がある。
て、平均粒子径が1μm以下の無機酸化物を重合性単量
体、重合開始剤と共に練り合わせた後、重合・粉砕した
平均粒径10μm前後の有機質複合充填材(以下、「複
合ポリマ−の粉末」と云う)を充填した歯科用充填組成
物が多くの製品で採用されている。この複合ポリマ−の
粉末のみを使用すると微粒子を直接配合した場合より
も、高充填することが可能となり、表面光沢性、耐磨耗
性も良好な歯科用修復材を作製することができる。しか
し、ペ−ストの操作性に関しては伸びが全く十分でな
く、窩洞にペ−ストを充填したり、歯冠用金属にペ−ス
トを築成する場合、操作途中でペ−ストが切れる場合が
ある。一般に、実際にペ−ストを使用する歯科医、技工
士はペ−ストの硬化後の機械的強度、耐摩耗性などの機
械的特性が良好な製品を望むことは勿論のこと、ペ−ス
トが『垂れず、スパチュラなどの器具にべたつかず、し
かも伸びのある。』ものを要望している。その意味から
複合ポリマ−の粉末を単独で充填したペ−ストは要望に
答えるものとはならない。そこで、ペ−ストの伸びを改
善するために、複合ポリマ−の粉末と平均粒径が1μm
以下の無機酸化物とを組み合わせた充填材を使用する方
法がとられてきた。このフィラ−系を使用すると、粒径
の大きな複合ポリマ−の粒子の隙間に粒径の小さな無機
酸化物粒子が充填されるため、ペ−ストの流れがよくな
り、伸びのあるペ−ストになるが同時に垂れが現れる傾
向にある。そこで、充填材の配合量を増やして、ペ−ス
トを硬くすると、ペ−ストの流れが抑制されるため垂れ
ず、べたつかなくなるが同時に伸びがなくなる。逆に、
配合量を減らしてペ−ストの伸びを改善すると、垂れ、
べたつきが現れるなどの悪循環を繰り返すだけである。
この現象はペ−ストの垂れ、べたつきを無くすと伸びも
なくなり、伸びをよくすると、垂れ、べたつきが現れる
と云うペ−ストの操作性で重要となる『垂れず、べたつ
かず、しかも伸びのある。』性状が互いに背反する性質
を合わせもったものであるためであり、通常の充填材系
ではペーストの操作性の全てを同時に改善することは甚
だ困難であった。
は、ペーストの操作性に優れる新規な歯科用充填組成物
を提供することにある。本発明の他の目的は、ペ−スト
の安定性、硬化レジン表面の光沢性、耐摩耗性、機械的
強度も良好である歯科用充填組成物を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明か
ら明らかとなろう。
の上記目的および利点は、第1に、(a)重合性単量体
100重量部、(b)重合開始剤0.01〜10重量
部、並びに(c)平均粒径が0.001〜1μmの第1
の無機酸化物の一次粒子と重合性単量体とを機械的な混
練により混ぜ合わせた後、重合、粉砕して得られた複合
ポリマ−の粉末1〜99重量%と、平均粒径が1〜10
0μmの第2の無機酸化物の凝集粒子99〜1重量%と
の組み合わせ40〜400重量部、ここで該凝集粒子は
シリカ1〜99モル%と珪素を除く周期律表II〜IV
族元素の少なくとも1種類の無機酸化物99〜1モル%
とから構成される無機酸化物の平均粒径が0.01〜1
μmの範囲にある一次粒子からなる、を含有することを
特徴とする歯科用充填組成物によって達成される。以
下、本発明を詳細に説明する。
の重合性単量体が使用でき、以下に示す(メタ)アクリ
レ−ト系化合物が好ましく利用できる。また、重合性単
量体としては、単官能性、二官能性、三官能性、四官能
性および五官能性あるいはそれ以上の多官能性基を有す
る重合性単量体が使用できる。具体的に例示すれば、
ル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−
ト、プロピル(メタ)アクリレ−ト、イソプロピル(メ
タ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、ペン
チル(メタ)アクリレ−ト、イソペンチル(メタ)アク
リレ−ト、グリシジル(メタ)アクリレ−ト、テトラフ
ルフリル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレ−ト、3−クロロ−2−ハイドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレ−ト、エチレングリコ−ルモノ
(メタ)アクリレ−ト、ジエチレングリコ−ルモノ(メ
タ)アクリレ−ト、トリエチレングリコ−ルモノ(メ
タ)アクリレ−ト、ポリエチレングリコ−ルモノ(メ
タ)アクリレ−ト、メトキシジエチレングリコ−ルモノ
(メタ)アクリレ−ト、メトキシテトラエチレングリコ
−ル(メタ)アクリレ−ト、メトキシポリエチレングリ
コ−ル(メタ)アクリレ−ト、β−(メタ)アクリロキ
シエチルハイドロゲンフタレ−ト、β−(メタ)アクリ
ロキシエチルハイドロゲンサクシネ−ト、ノニルフェノ
キシエチル(メタ)アクリレ−ト、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、フェノキシエ
チル(メタ)アクリレ−ト、フェノキシジエチレン(メ
タ)アクリレ−ト、N−(2−ヒドロキシ−3−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピル)−N−フェニルグリ
シン、N−(メタ)アクリロイルグリシンなどの一分子
中に1個の重合性基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル類;
ニルエステル類;メチルビニルエ−テル、エチルビニル
エ−テル、イソブチルビニルエ−テル、(メタ)アクリ
ルアルデヒドジエチルアセタ−ルなどのビニルエ−テル
類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
クロロスチレンなどのアルケニルベンゼン類;アクリロ
ニトリル、メタアクリロニトリルなどのシアン化ビニル
類;(メタ)アクリルアルデヒド、3−シアノ(メタ)
アクリルアルデヒドなどの(メタ)アクリルアルデヒド
類;(メタ)アクリルアミド、N−スクシン(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ドなどの(メタ)アクリル酸アミド類;(メタ)アクリ
ル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、4−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルトリメリット酸などの(メタ)アクリ
ル酸類もしくはそれらの金属塩類;アシッドホスホエチ
ル(メタ)アクリレ−ト、アシッドホスホプロピル(メ
タ)アクリレ−ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チルフェニルリン酸などのリン酸エステル基を含有する
重合性単量体類、もしくはそれらの金属塩類;アリルス
ルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、
tert−ブチルアクリルアミドスルホン酸などのスル
ホン酸基を含有する重合性単量体類もしくはそれらの金
属塩類であり、好適にはメチルメタクリレ−ト、エチル
メタクリレ−トである。
ングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジエチレングリ
コ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリエチレングリコ−
ルジ(メタ)アクリレ−ト、ブチレングリコ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト、プロピレングリコ−ルジ(メタ)アクリ
レ−ト、1,3−ブタンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−
ト、1,4−ブタンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−ト;2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレ−ト、3−クロロ−2−
ハイドロキシプロピル(メタ)アクリレ−トのような水
酸基を有するビニルモノマ−とヘキサメチレンジイソシ
アネ−ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ−
ト、ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、イソフオ
ロンジイソシアネ−ト、メチルビス(4−シクロヘキシ
ルイソシアネ−ト)のようなジイソシアネ−ト化合物と
の付加物から誘導されるウレタン系重合性単量体類、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレ−ト、3−クロロ−2−
ハイドロキシプロピル(メタ)アクリレ−トのような水
酸基を有するビニルモノマ−とジイソシアネ−トメチル
ベンゼン、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
のような芳香族含有ジイソシアネ−ト化合物との付加物
から誘導される芳香族環とウレタン結合を有する(メ
タ)アクリレ−ト系重合性単量体類;
ニル)プロパン、2,2−ビス〔4−(3−(メタ)ア
クリロキシ)−2−ヒドロキシプロポキシフェニル〕プ
ロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエト
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)
アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−(メタ)アクリロキシテトラエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキ
シペンタエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジプ
ロポキシフェニル)プロパン、2−(4−(メタ)アク
リロキシエトキシフェニル)−2(4−(メタ)アクリ
ロキシフェニル)プロパン、2(4−(メタ)アクリロ
キシジエトキシフェニル)−2(4−(メタ)アクリロ
キシトリエトキシフェニル)プロパン、2(4−(メ
タ)アクリロキシジエトキシフェニル)−2(4−(メ
タ)アクリロキシトリエトキシフェニル)プロパン、2
(4−(メタ)アクリロキシジプロポキシフェニル)−
2(4−(メタ)アクリロキシトリエトキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシイ
ソプロポキシフェニル)プロパンなどの芳香族環とエ−
テル結合を有する(メタ)アクリレ−ト系重合性単量体
類など。好適には、トリエチレングリコ−ルジメタクリ
レ−ト、ジ(メタクイロキシエチル)トリメチルヘキサ
メチレンジウレタン、エトキシ基が2〜6個連鎖した
2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニ
ル)プロパンである。
メチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−ト、トリメ
チロ−ルエタントリ(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリ
スルト−ル(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルメタ
ントリ(メタ)アクリレ−トなど。好適にはトリメチロ
−ルプロパントリメタクリレ−トである。
タエリスリト−ルテトラ(メタ)アクリレ−ト、ペンタ
エリスト−ルテトラ(メタ)アクリレ−ト;ジイソシア
ネ−トメチルベンゼン、4,4'−ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ジイソシアネ
−トメチルシクロヘキサン、イソフオロンジイソシアネ
−ト、メチルビス(4−シクロヘキシルイソシアネ−
ト)のようなジイソシアネ−ト化合物とグリシド−ルジ
(メタ)アクリレ−トのような水酸基を有するビニルモ
ノマ−から誘導されるウレタン系重合性単量体類など。
好適にはペンタエリスト−ルテトラメタクリレ−トであ
る。 (ホ)重合性基を5個以上有する多官能性重合性単量体
類。などを挙げることができる。
以上有する重合性単量体において、例えばトリエチレン
グリコ−ルアクリレ−トメタクリレ−ト、トリメチロ−
ルプロパンモノアクリレ−トジメタクリレ−ト、ペンタ
エリスリト−ルジアクリレ−トジメタクリレ−トのよう
にメタクリレ−ト基とアクリレ−ト基を一分子中に合わ
せ持つ化合物も含まれる。重合性単量体(a)としては
単一化合物を使用しても2種類以上を混合して使用して
もよいが(イ)の単官能性重合性単量体を単独で使用す
ると重合性が劣ったり、重合体の強度が低下する場合も
あるので、(イ)を使用する場合は重合性基を2個以上
有する重合性単量体と混合して使用することが好まし
い。本発明のペ−ストに使用される重合性単量体(a)
の好適な組み合わせとしては、ジ(メタクリロキシエチ
ル)トリメチルヘキサメチレンジウレタンとトリエチレ
ングリコ−ルジメタクリレ−ト、2,2−ビス(4−メ
タクリロキシポリエトキシフェニル)プロパンとトリエ
チレングリコ−ルジメタクリレ−ト、ジ(メタクリロキ
シエチル)トリメチルヘキサメチレンジウレタンと2,
2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)
プロパンとトリエチレングリコ−ルジメタクリレ−トで
ある。それらの組成比については、充填材との親和性
や、透明性の良い硬化レジンを得たければ、充填材との
屈折率との差を0.1以下にするなど使用条件に合った
最適値を適宜決定すればよい。重合性単量体(a)に占
めるトリエチレングリコ−ルジメタクリレ−トの重量比
を70%以下、好ましくは50%以下、さらに好ましく
は40重量%にすると、硬化レジンの吸水率が低減し、
長期耐久性が良好な硬化レジンを得ることができる。
和性を高め、ペ−ストの保存安定性、熱安定性を向上さ
せるために、重合性単量体(a)に後述する無機酸化物
の表面処理剤を直接添加してもよい。表面処理剤は公知
の化合物が制限なく利用できるが、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリエトキシシラン、ω−メタクリロキシアルキル
トリメトキシシラン、ω−メタクリロキシアルキルトリ
エトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシランなどの
重合性基を有するシラン処理剤が好ましく、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシランが特に好ましい。
表面処理剤の添加量は制限なく、ペ−ストの安定性や硬
化レジンの機械的強度などから適宜最適値を決定すれば
よいが、一般には重合性単量体(a)の全重量に対して
0.05重量%〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量
%、さらに好ましくは0.1〜2重量%の範囲である。
が制限なく利用できる。例えば光重合開始剤、有機過酸
化物、ジアゾ系化合物、レドックス系化合物などが利用
できる。
または光増感剤と光重合促進剤の組み合わせが利用でき
る。光増感剤としては、ベンジル、カンファ−キノン、
α−ナフチル、p,p'−ジメトキシベンジル、ペンタジ
オン、1,4−フェナントレンキノン、ナフトキノンな
どの可視光あるいは紫外光の照射で励起され重合を開始
する公知のα−ジケトン化合物類であり、1種類または
2種類以上を混合して使用できる。なかでも、カンファ
−キノンが好ましく使用される。光重合促進剤として
は、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリ
ン、N,N−ジベンジルアニリン、N,N−ジメチル−p
−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,
N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン、p−N,N
−ジメチルアミノ安息香酸、p−N,N−ジエチルアミ
ノ安息香酸、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチ
ル、p−N,N−ジエチルアミノ安息香酸エチル、p−
N,N−ジメチルアミノ安息香酸メチル、p−N,N−ジ
エチルアミノ安息香酸メチル、p−N,N−ジメチルア
ミノベンズアルデヒド、p−N,N−ジメチルアミノ安
息香酸2−n−ブトキシエチル、p−N,N−ジエチル
アミノ安息香酸2−n−ブトキシエチル、p−N,N−
ジメチルアミノベンゾニトリル、p−N,N−ジエチル
アミノベンゾニトリル、p−N,N−ジヒドロキシエチ
ルアニリン、p−ジメチルアミノフェネチルアルコ−
ル、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピルアミ
ン、N−エチルエタノ−ルアミンなどの第3級アミン
類;前記第3級アミンとクエン酸、リンゴ酸、2−ヒド
ロキシプロパン酸との組み合わせ;5−ブチルアミノバ
ビルツ−ル酸、1−ベンジル−5−フェニルバビルツ−
ル酸などのバビルツ−ル酸類;ベンゾイルパ−オキサイ
ド、ジ−ter−ブチルパ−オキサイドなどの有機過酸
化物などを挙げることができ、1種類もしくは2種類以
上を混合して用いてもよい。なかでもp−N,N−ジメ
チルアミノ安息香酸エチル、p−N,N−ジメチルアミ
ノ安息香酸メチル、p−N,N−ジメチルアミノ安息香
酸2−n−ブトキシエチル、N,N−ジメチルアミノエ
チルメタクリレ−トなど芳香族に直接窒素原子が結合し
た第3級芳香族アミンもしくは重合性基を有する脂肪族
第3級アミンが好適に使用できる。硬化を速やかに終了
させるためには、光増感剤と光重合促進剤との組み合わ
せが好ましく、カンファ−キノンとp−N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチルもしくはp−N,N−ジメチル
アミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルなど芳香族に直
接窒素原子が結合した第3級芳香族アミンのエステル化
合物の組み合わせが好適に使用できる。
用する場合においてもその種類に制限はないが、重合を
短時間で終了させたい場合には80℃での分解半減期が
10時間以下である化合物が好ましい。具体的に例示す
ると、有機過酸化物では、アセチルパ−オキサイド、イ
ソブチルパ−オキサイド、デカノイルパ−オキサイド、
ベンゾイルパ−オキサイド、スクシン酸パ−オキサイド
などのジアシルパ−オキサイド類;ジイソプロピルパ−
オキシジカ−ボネ−ト、ジ−2−エチルヘキシルパ−オ
キシジカ−ボネ−ト、ジアリルパ−オキシジカ−ボネ−
トなどのパ−オキシジカ−ボネ−ト類;t−ブチルパ−
オキシイソブチレ−ト、t−ブチルネオデカネ−ト、ク
メンパ−オキシネオデカネ−トなどのパ−オキシエステ
ル類;アセチルシクロヘキシルスルホニルパ−オキシド
などの過酸化スルホネ−ト類。ジアゾ系化合物として
は、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、4,4'−ア
ゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2'−アゾビス(4−
メトキシ−2,4−ジメトキシバレロニトリル)、2,
2'−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリ
ル)などを挙げることができる。なかでもベンゾイルパ
−オキサイド、2,2'−アゾビスブチロニトリルが好適
に使用できる。
においても制限はないが、前記の有機過酸化物と第3級
アミンの組み合わせ;有機過酸化物/スルフィン酸もし
くはそのアルカリ金属塩類/第3級アミンの組み合わ
せ;過硫酸カリウムなどの無機過酸化物と亜硫酸ナトリ
ウム、無機過酸化物と亜硫酸水素ナトリウムのような無
機過酸化物と無機還元剤の組み合わせなどを挙げること
ができる。なかでも、ベンゾイルパ−オキサイドとN,
N−ジメチル−p−トルイジン、ベンゾイルパ−オキサ
イドとN,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジンが
好適に使用される。
面への築成や窩洞への充填操作終了時までペ−スト状態
が保たれ、操作終了後光照射するだけで速やかに硬化レ
ジンを形成させることができるため好ましく利用でき
る。
ルポリマ−の種類としては、その種類に制限はなく公知
のものが制限なく使用できるが、上記で説明した重合性
単量体(a)もしくはそのオリゴマ−から誘導されたビ
ニルポリマ−が好適に利用できる。むろん、ビニルポリ
マ−は単独重合体であっても、2種類以上の重合性単量
体から誘導された共重合体であってもよい。また、複合
ポリマ−の機械的強度を向上させるなどの理由から重合
性基を2個以上有する重合性単量体から誘導されたビニ
ルポリマ−が好ましい。また、ビニルポリマ−とペ−ス
ト中の重合性単量体(a)またはその硬化体との屈折率
との差が0.1以下になるようにビニルポリマ−を選択
すると透明感のある硬化レジンを得ることができる。ま
た、重合性基を3個以上有する重合性単量体および/ま
たは重合性基を2個有する重合性単量体とを組み合わせ
ると、複合ポリマ−表面に反応性を持つ残存二重結合が
重合性基を2個有する重合性単量体のみから誘導された
複合ポリマ−のそれよりも多く残存し、硬化時にペ−ス
ト中の重合性単量体(a)と共重合し易くなる結果、ペ
ーストの重合性が向上し、複合ポリマ−とマトリックス
ポリマ−間の結合がより強固なものとなる。そのため、
硬化レジンの耐磨耗性、機械的強度などが向上し、表面
未重合層が減少する傾向にある。ここで、重合性基を3
個以上有する単量体から誘導されたポリマ−が複合ポリ
マ−を構成する全ポリマ−に対して40重量%以上であ
ることが好ましい。
好ましい化合物としてはトリメチロ−ルプロパントリ
(メタ)アクリレ−トであり、重合性基を2個有する重
合性単量体としては、ジ((メタ)アクリロキシエチ
ル)トリメチルヘキサメチレンジウレタンなどのウレタ
ン系重合性単量体もしくは2,2−ビス(4−(メタ)
アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパンなどの芳
香族環とエ−テル結合を有する(メタ)アクリレ−ト系
重合性単量体およびそれらの混合物である。また、10
0〜200℃の加熱下で複合ポリマ−を製造する場合、
芳香族環とエ−テル結合もしくはウレタン結合を有する
(メタ)アクリレ−ト系重合性単量体などの芳香族環を
持つ重合性単量体を全重合性単量体に対して30重量%
以下、さらに好ましくは20重量%以下で使用すると複
合ポリマ−が加熱重合時もしくは後述する熱処理時に黄
変し難く、着色の殆どない複合ポリマ−を製造すること
ができる。好ましい組み合わせおよび重量比としては、
トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−ト40
〜100重量%、ジ((メタ)アクリロキシエチル)ト
リメチルヘキサメチレンジウレタン60〜0重量%、
2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシ
フェニル)プロパン30〜0重量%を挙げることができ
る。
物の一次粒子としては、特に制限なく公知の無機酸化物
が利用でき、溶液沈殿法、気相法、溶融法など如何なる
製造方法で製造されたものであってもよい。また、第1
の無機酸化物の形状についても限定なく、球状体であっ
ても不定形体であってもよい。一般的に利用される無機
酸化物としては石英、溶融石英、水晶、シリカゾル、シ
リカゲル、アモルファスシリカ、AEROSIL(グレ
−ドで示すと、例えば50、70、130、200、2
00V、200CF、200FDA、300、300C
F、380、R972、R972V、R972CF、R
974、RX200、RY200、R202、R80
5、R809、R812、RX200、TT600、K
320D、R976、OX50、TT600、MOX8
0、MOX170、COK84、RM50:日本アエロ
ジル(株)製)などの微粒子シリカ系フィラ−、タル
ク、カオリン、クレ−、バリュウムガラス、ストロンチ
ュウムガラス、ジルコニア、チタニア、酸化ハフニウ
ム、アルミナ、シリカジルコニア、シリカチタニア、ソ
−ダ石炭珪酸ガラス、ホウ珪酸ガラス、バリウムボロア
ルミノシリケ−トガラス、アルミナ珪酸ガラス、ストロ
ンチウムアルミノシリケ−トガラス、硫酸カルシウム、
炭酸ビスマス、炭酸カルシウム、燐酸カルシウムなどの
公知の無機酸化物を使用したり、2種類以上の無機酸化
物の混合物を使用して複合ポリマ−を製造してもよい。
尚、硬化表面の表面光沢性や複合ポリマ−の透明感がよ
い、安価で容易に入手できるなどの理由からAEROS
ILが好ましく、その内RM50、R972、R81
2、R976が特に好ましく利用できる。
物の一次粒子はそのまま複合ポリマ−の製造に供しても
よいが、複合ポリマ−の機械的強度などを向上させるた
めに無機酸化物の表面をジメチルジクロルシラン、ヘキ
サメチルジシラザン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエト
キシシラン、ω−メタクリロキシアルキルトリメトキシ
シラン、ω−メタクリロキシアルキルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、3−アミノプロピ
ルエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシ
ランシリルイソシアネ−ト、ビニルトリクロロシランな
どのシランカップリング剤、または相当するジルコニウ
ムカップリング剤、チタニウムカップリング剤など、通
常無機酸化物の表面処理剤として使用される化合物で表
面処理した方が好ましい。好ましい表面処理剤としては
重合性基を有するシランカップリング剤であり、就中、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが特に
好ましく利用できる。処理方法としては、例えばボ−ル
ミルなどで第1の無機酸化物と表面処理剤とを混合し9
0〜150℃の範囲で数十分間〜数時間、好ましくは3
0分間〜5時間熱処理する方法;無機酸化物と表面処理
剤とをアルコ−ルなどの溶剤中で数十分間〜数時間、好
ましくは1時間〜5時間の範囲で加熱環流したり、表面
処理剤の加水分解を促進する必要があれば、該溶剤中に
水もしくは酢酸などの酸性水を添加して上記範囲内で加
熱環流した後、溶媒を除去し常圧もしくは減圧下乾燥す
る方法が挙げられる。表面処理剤の量としては制限はな
く、複合ポリマ−の機械的強度などから最適条件を決定
すればよいが一般的には、第1の無機酸化物100重量
部に対して0.5〜15重量部、好ましくは3〜10重
量部の範囲である。しかし、上記のR972など購入時
に予め疎水化処理されている無機酸化物を使用する場合
は上記方法で再度表面処理してもよいが、あえて表面処
理を施さなくても差し支えない。
0.001〜1μm、好ましくは0.001〜0.1μ
m、特に好ましくは0.005〜0.07μmの一次粒子
であり、この平均粒径の範囲内であれば平均粒径の異な
る第1の無機酸化物を同時に使用してもよい。ここで、
一次粒子とは、複合ポリマ−製造時に重合性単量体と混
ぜ合わせた時、約50%以上の粒子が重合性単量体中に
最小単位の粒子に分散するものを示す。複合ポリマ−中
の第1の無機酸化物の含有量としては特に制限はない
が、余り少なすぎると複合ポリマ−の機械的強度が劣
り、多すぎると重合性単量体中に機械的に練り込む際に
無機酸化物が十分に分散せず無機酸化物が偏り逆に機械
的強度が弱くなるおそれがある。そのため、好ましい第
1の無機酸化物の含有量としては、20〜60重量%で
あり、30〜50重量%が特に好ましい。
ものではない。特開平5−209027号公報には、溶
液中でシリカ粒子を製造した後、溶媒を除去すると同時
に重合性単量体を添加し、シリカ粒子が高度に分散した
重合性単量体を製造する方法および、その複合ポリマ−
の製造法が開示されている。この製造法によると非常に
透明性の高い複合ポリマ−を得ることができ有用な方法
であるが、硬化レジンの透明性をさほど気にしなくても
よい場合、硬質レジンで云えば例えば半透明な透明色ペ
−スト、デンチン色ペ−スト、サ−ビカル色などのグレ
−ドを調整するためには、顔料で着色する前の1.5m
m厚さの硬化レジンの光透過率が800nmの光波長で
10%程度、あるいはそれ以下でも十分に着色可能であ
る。また、デンチン色、サ−ビカル色のように支台とな
る金属色を隠蔽する必要があるペ−ストを調製する場
合、調色前の硬化レジンの透明性があまり高いとチタ
ン、べんがらなどの顔料添加量を増やす必要があり、顔
料顔料添加量の増量に伴って硬化レジンの機械的強度が
低下する可能性もある。そのため、重合性単量体と上記
した第1の無機酸化物、上記の重合開始剤などを乳鉢、
ロ−ル、ニ−ダ−などで機械的に混ぜ合わせペ−スト
し、複合ポリマ−の前駆体とした後、塊状重合して得た
方が上記の先行特許の複合ポリマ−よりも透明感は劣る
が半透明色や有色グレ−ドを調整するための透明感は十
分に満たされるため、手順も簡要で、製造コストも安価
であり、ペ−スト調色時の顔料も少なくてもよいことか
ら好ましく利用できる。機械混練法によって得られる複
合ポリマ−の光透過率としては、1.5mm厚さの板状
にした複合ポリマ−単独体として800nmの光波長で
の光透過率が20%以下、560nmの光波長での光透
過率が10%以下であっても上記のグレ−ドの色調を調
整するには十分である。重合法としては、重合開始剤に
見合った方法が採用できるが、短時間で効率良く複合ポ
リマ−を得るためにベンゾイルパーオキサイド、2,2'
−アゾビスイソブチロニトリルなどの80℃での分解半
減期が10時間以下である有機過酸化物、ジアゾ系化合
物などを重合性単量体に対して0.01〜5重量%、好
ましくは0.1〜1重量%使用し、金属板などの型板に
前駆体を入れ圧縮成型機などで1〜300kgf/cm
2程度の圧力を掛けて80〜200℃、好ましくは10
0〜150℃で数分間〜数時間、好ましくは5分間〜1
時間重合させて複合化することが好ましい。
重合性単量体もしくはそのオリゴマ−自体が熱重合する
ものであれば、重合開始剤を含まない前駆体をそのまま
加熱重合して複合ポリマ−を製造してもよい。
塊状体であれば粉砕して粉体とすることが好ましい。粉
砕方法としては、特に制限はないが、一般には、ボール
ミルなどを使用して機械的に粉砕する方法や粉砕後さら
に篩いなどで所定の粒径を持つ粉体を採取する方法が好
適に使用される。複合ポリマ−粉体の平均粒径について
も制限はないが、一般には1〜100μm、好ましくは
3〜50μm、さらに好ましくは5〜30μmの範囲の
粉体を使用するとペーストの操作性や硬化レジンの耐磨
耗性が良好となる。
て使用してもよいが、ペーストの保存安定性を向上させ
るために、粉体中に残存する重合開始剤などの安定性低
下因子を失活させることが好ましい。失活方法として
は、特に制限がないが、操作が簡便である理由から、粉
体を60〜250℃、好ましくは80〜150℃で数十
分間〜数十時間、好ましくは5時間〜200時間熱処理
する方法が好適に採用できる。熱処理は常圧、減圧、加
圧下のいずれの方法で行ってもよい。また、粉体を黄変
させ難くするためには窒素、アルゴンなどの不活性ガス
雰囲気下もしくは気流下で熱処理するとよい。また、硬
化レジンのマトリックスポリマ−との親和性をさらに高
めるために、複合ポリマ−、複合ポリマ−の粉末、熱処
理された複合ポリマ−の粉末をさらに好適な方法によっ
て処理してもよい。親和性を高める方法であれば処理方
法に制限はないが、上記に示した表面処理剤、表面処理
方法などによって表面処理したり、複合ポリマ−を構成
する重合性単量体が実質的に溶解し得る溶剤と共に処理
して表面に存在する未反応モノマ−の一部あるいは全量
を溶解・除去し、その表面に微細な凸凹を形成させてア
ンカ−効果を付与したり、あるいは両者の工程を共に利
用する方法を挙げることができる。
100μmの範囲にあり、シリカ1〜99モル%と珪素
を除く周期律表II族、III族、IV族元素の酸化物
99〜1モル%から構成される平均粒径0.01〜1μ
mの一次粒子からなる。通常、平均粒径が1μm以上の
無機酸化物粒子を充填材として使用するとペ−ストに垂
れが現れて操作性が悪くなったり、硬化レジンの表面を
仕上げ研磨して艶出ししても光沢感のあるレジン表面が
得られない場合がある。しかし、本凝集粒子を充填する
とペ−ストの垂れが全く無く、しかも表面光沢性のよい
硬化レジン表面を得ることが可能である。これは、第2
の無機酸化物の凝集粒子が平均粒径0.01〜1μmの
一次粒子から構成された特徴ある粒子形態に起因するた
めと考えられる。
およびその性状について詳細に説明する。先ず、無機酸
化物の凝集体の製造法としては、前記した凝集粒子の形
態を与える製造法であれば限定されるものではない。代
表的な製造法について説明すると、有機珪素化合物と加
水分解可能な周期律表II族、III族、IV族の有機
金属化合物の少なくとも1種類とを均一に混合し酸性、
中性、アルカリ溶液中で同時に加水分解して、反応生成
物を析出させる方法である。有機珪素化合物としては、
Si(OR)4で表わされるアルコキシシラン化合物を
好ましく挙げることができる。ここでRはアルキル基を
示し、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イ
ソプロピル基などの低級アルキル基が好ましく、エチル
基であることが特に好ましい。
金属化合物としては、MII(OR 1)2、MIII(O
R1)3、MIV(OR1)4(但し、MIIはII族の金
属元素、MIIIはIII族の金属元素、MIVはIV
族の金属元素をそれぞれ示す。)で表される化合物が好
適に使用できる。ここでR1はアルキル基を示し、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル
基などの低級アルキル基が好ましい。また、それ以外の
周期律表II族、III族、IV族の有機金属化合物と
して、金属アセチルアセトネ−ト、金属カルボキシレ−
トなど上記(OR1)の1つ以上をβ−ジカルボニル基
あるいはカルボキシル基で置換した化合物も利用でき
る。また、Mg[Al(iso−OC3H7)4]、Mg
[Al(sec−OC3H7)4]、Ni[Al(iso
−OC3H7)4]2、(C3H7O)2Zr[Al(OC3H
7)4]2、Ba[Zr2(OC2H5)9]2などのように金
属アルコキシドを2種類あるいは多種同時に分子中に含
有する二金属アルコキシド、三金属アルコキシドなど多
金属アルコキシドも利用可能である。
であるアルコキシシランと少なくとも1種類の周期律表
II族、III族、IV族の有機金属化合物との混合比
と、後述するアルコキシシランの溶液に添加される酸性
水の酸濃度や水量によって1.4〜2.5程度まで自由に
変化させることができる。したがって、複合ポリマ−や
重合性単量体(a)あるいはその重合体と屈折率をほぼ
一致させた第2の無機酸化物の凝集体を製造することが
できる。アルコキシシランと少なくとも1種類の周期律
表II族、III族、IV族の有機金属化合物の組成比
としては1〜99:99〜1モル%から選択すればよ
く、好ましくは60〜95:40〜5モル%、特に好ま
しくは80〜90:20〜10モル%である。
下、「原料」と云う)とを同時に別々の容器から反応溶
液中に添加すると反応の不均一化を招いたり、反応が煩
雑になったりする恐れが有るため、後述する方法により
調製したアルコキシシランと有機金属化合物は予め均一
に混合(以下、「原料混合物」と云う)し添加する方が
よい。混合に際して、原料混合物が溶液として存在する
場合は溶媒に溶解することなく使用することもできる
が、一般には原料混合物を溶解し、且つ水に任意の割合
で溶解する溶媒(D)で希釈して添加する方が好まし
い。好ましい溶媒(D)としては、メタノ−ル、エタノ
−ル、イソプロパノ−ル、イソブタノ−ル、イソアミル
アルコ−ル、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ルなどのアルコ−ル、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド、ジオキサン、ジメチルスルホキシドなどを
挙げることができ、なかでもアルコ−ル類が好ましく使
用される。ジエチルエ−テル、酢酸エチル、ベンゼン、
トルエンなど水に不溶な溶媒を使用する場合は上記アル
コ−ルなど水に可溶な溶媒に一部混合して使用してもよ
い。また、原料に溶媒を添加すると沈殿物が生成する場
合があるので、(D)に原料を徐々に添加する方が好ま
しい。原料の混合方法としては特に限定されず、前記原
料を別々に(D)に溶解した後、両者を混合してもよい
し、一方の原料を溶解した(D)に他方の原料を直接添
加して混合する方法も利用できる。
べる。一般に、アルコキシシランと有機金属化合物を同
時に加水分解する場合、アルコキシシランは一般に他の
金属例えばAl、Ti、Zrなどのアルコキシドに比べ
て加水分解速度が遅いため、有機金属化合物が選択的に
早く加水分解され、分子レベルで組成が不均一化する可
能性がある。そこでアルコキシシランの加水分解速度を
有機金属化合物と合わせるために、アルコキシランを予
め加水分解した化合物と有機金属化合物とを均一混合す
ることが好ましい。アルコキシシランの加水分解物を得
る方法としては限定されることはないが、例えばその市
販品を使用する方法;(D)にアルコキシシランを溶解
した後、酸性化合物を水に溶解した酸性水を所定量添加
し室温から環流温度の範囲内で数分間から数時間加水分
解反応させるて得る方法を挙げることができる。焼成粒
子の色目がよく(白色体)、アルコキシシランと有機金
属化合物の混合比から推察される屈折率を持つ無機酸化
物の凝集粒子を得るための酸性水の好まし水量(酸性水
から酸性化合物を除いた量を示す。)はアルコキシシラ
ン1モルに対して0.01〜0.98モル、好ましくは
0.02〜0.90モル、特に好ましくは0.05〜0.4
9モルである。酸性化合物の種類としては塩酸、硝酸、
硫酸、リン酸などの鉱酸、p−トルエンスルホン酸、酢
酸などの水溶性有機酸であり、なかでも鉱酸が好まし
く、塩酸が特に好ましい。また、酸性水の酸性化合物の
濃度は0.3重量%を越え3重量%未満が好ましく、0.
5〜2重量%が特に好ましい。このようにして得られた
アルコキシシランの加水分解物を含む溶液は有機金属化
合物を直接、もしくは(D)に有機金属化合物を溶解し
た溶液と均一混合することによって前記の原料混合物溶
液として調製することができる。原料混合物の濃度とし
ては、アルコキシシランを加水分解した溶液には未反応
の水が存在し有機金属化合物とも反応することが推測で
きるため、Siおよび周期律表II〜IV族の金属の合
計のモル数で表すと0.7〜2.0モル/リットルが好ま
しく、1.0〜1.5モル/リットルの範囲が特に好まし
い。
酸性、中性、アルカリ性溶液(E)中に添加して加水分
解し、ゾル−ゲル反応により無機酸化物を析出させるこ
とが必要である。短時間で反応析出物を析出させるため
にはアルカリ性溶液を使用することが特に好ましい。ア
ルカリ性溶液の種類には制限がないが、前記に示した原
料混合物を溶解し、且つ水に任意の割合で溶解する溶媒
(F:ここでFはDと同等の意味を示す)に公知のアル
カリ性水溶液(G)を混合・均一化した溶液であること
が好ましい。なかでもメタノ−ル、エタノ−ル、イソプ
ロパノ−ル、イソブタノ−ル、イソアミルアルコ−ルな
どのアルコ−ル類(F)とアンモニア水(G)との組み
合わせが特に好ましく使用され、原料混合物溶液を混合
した後でも塩基性を示すことが必要である。(G)とし
てアンモニア水を使用すると、乾燥や焼成工程で容易に
アンモニアが除去できるため好ましく利用できる。アル
カリ性溶液(E)を構成する(F)および(G)の混合
量およびその比率は添加される原料混合物溶液の濃度お
よび後述する無機酸化物の凝集粒子の性状を損なわない
範囲で適切な条件を選択すればよいが、ハンドリングの
容易さなどの理由から一般には、前記の原料混合物の濃
度であれば、(F)と原料混合物溶液を合計した時の原
料混合物の濃度(原料混合物/(D+F))が0.3〜
0.6モル/リットル、好ましくは0.4〜0.5モル/
リットルの範囲になるように(F)量を決定すればよ
い。
30重量%濃度のアンモニア水を使用し、原料混合物/
水のモル比が0.03〜0.07、好ましくは0.04〜
0.05の範囲になるように(G)を添加することが好
ましい。
れないが、反応析出物を凝集させ、且つ濾過採取を可能
にするためには、先端速度が30〜500cm/s、好
ましくは60〜350cm/sになるように攪拌したほ
うが好ましい。また反応温度としては、加水分解反応が
起こる範囲であれば限定されることはないが、好ましく
は10〜40℃であり、15〜30℃が特に好ましい。
本反応は、減圧下、加圧下、常圧下で行うことができる
が、常圧下、室温付近で十分に反応が進行する。
料混合物溶液を添加する前に、反応析出物の核種となる
シリカ重合体を添加もしくは生成させた後、反応混合物
を添加してもよい。本核種は、シリカ重合体であれば種
類や添加もしくは生成方法は限定されることはない。例
えば、コロイダルシリカなどのシリカ重合体微粒子を添
加する方法;前記に示したアルコキシシランもしくはそ
の部分加水分解物を直接もしくは前記した溶媒(D)に
溶解して一括添加するか、もしくは数分間〜数時間、好
ましくは1分間〜30分間以内に添加しin situ
で核種を生成させる方法などを挙げることができる。シ
リカ重合体微粒子使用する場合の好まし添加量として
は、原料混合物100重量部に対して0.1〜5重量部
の範囲である。アルコキシシランもしくはその加水分解
物を直接添加する場合の好ましい添加量としては原料混
合物に対して0.5〜5モル%の範囲であり、(D)に
溶解する場合の好ましい添加量としては、原料混合物に
対して0.5〜5モル%のアルコキシシランもしくはそ
の加水分解物を含む溶液を原料混合物溶液100重量に
対して0.5〜5重量部、好ましくは0.8〜3重量部の
範囲である。また、この核種を(E)に添加した後の原
料混合物溶液の添加開始時間は特に限定されるものでは
なく、核種添加後直ちに原料混合物溶液の添加を開始し
てもよいし、数十秒間〜数時間後に添加を開始してもよ
い。
液の添加方法としては、限定されるものではなく、一括
添加する方法や数十分間〜数時間、好ましくは1時間〜
7時間、特に好ましくは3時間〜6時間の範囲で滴下す
る方法などを挙げることができる。また、析出反応を完
了させるために原料混合物溶液を添加した後上記温度
で、さらに5時間〜20時間、好ましくは10時間〜1
8時間攪拌を継続した方がよい。
方法としては、凍結乾燥法;エバポレ−タ−などで溶液
を減圧除去する方法;遠心分離法;遠心濾過法;常圧濾
過法、減圧濾過法、加圧濾過法など公知の方法が限定さ
れず採用できる。また、反応終了後、攪拌を停止し反応
析出物を沈殿させた上で上澄み液をデカンテ−ションな
どで除去した後、前記方法で反応析出物を採取してもよ
い。本発明の反応析出物は1μm〜10μmの空隙を持
っている一般的に使用される濾紙または濾布などによっ
てもその80重量%以上、一般には90重量%以上が採
取できるため、コストおよび操作性の簡便さから考えて
濾過法を採用すれば十分である。濾過に際しては前記濾
過法が限定されず利用できるが短時間に操作を終了する
ためには、遠心濾過、加圧濾過、減圧濾過が好ましい。
を損なわない範囲であれば、反応時もしくは反応終了後
に高分子電解質、無機化合物、有機化合物などの一般に
凝集剤として使用れる化合物を添加して強制的に反応析
出物を凝集させて採取してもなんら差し支えない。
に常圧もしくは減圧下で乾燥することによって溶媒、ア
ンモニア、水などを除去すればよい。乾燥に際しては窒
素、アルゴンなど不活性ガスの雰囲気下で乾燥してもよ
い。乾燥温度としては特に限定されないが、40〜15
0℃、好ましくは70〜120℃の範囲である。また、
乾燥時間は反応析出物の重量によって適宜最適時間を決
定すればよい。
が好ましい。乾燥体の焼成は乾燥した塊状体を解砕し粉
体とした後焼成する方法、乾燥した塊状体をそのまま焼
成した後解砕し粉体とする方法を挙げることができる。
解砕方法としては公知の方法が限定されず使用されるが
ボ−ルミルなどで数十分間〜数十時間解砕すればよい。
乾燥体もしくは焼成体をボ−ルミルで解砕しても第2の
無機酸化物の凝集粒子を構成する一次粒子すなわち平均
粒径が0.01〜1μmにまで粉砕されることはない。
と乾燥体に残存する水分や有機物などが十分に除去され
ないために、硬化レジンの機械的強度が低下したり、逆
に乾燥体が溶融するほどの高温で焼成してガラス状にす
ると、後述する第2に無機酸化物の凝集粒子の特徴であ
る凝集粒子表面の凹凸が消失し、その添加効果が損なわ
れる場合もあるので好ましくない。そのため、焼成温度
および時間としては、200〜1200℃、好ましくは
300〜1200℃、特に好ましくは300〜1100
℃の範囲で数十分間〜数十時間、好ましくは2時間〜2
0時間の範囲である。むろん前記範囲であれば、ある温
度を一定時間保留した後、温度を上昇させ再び一定時間
保留するといった焼成方法を採用してもよい。また、残
存する有機物を除去するために空気もしくは酸素存在下
で焼成することが好ましい。焼成した無機酸化物の凝集
粒子を充填すると未焼成体を配合した場合に比べてペ−
ストのべたつきがなく操作性の良いペ−ストを作製する
ことができる。
述べる。通常、市販の無機酸化物粉体は凝集体として存
在しているが、水もしくは5重量%以下のヘキサメタ燐
酸ナトリウムなどの界面活性剤を添加した水(分散媒)
300mLに無機酸化物粉体10mgを添加し、30分
間、出力40W、周波数39KHzの超音波強度で分散
処理するとメ−カ−表示の粒子径まで分散される程度の
弱い凝集力しか有しない。しかしながら、本発明の凝集
粒子の凝集力は全粒子数の10%未満、好ましくは5%
以下の粒子が0.01〜1μmの粒子径に分散されない
粒子同士が強固に凝集した無機酸化物である。超音波処
理による分散状態および平均粒子径を測定するに際し、
レ−ザ−回折/散乱式粒度分布装置(LA−910:堀
場製作所製)が好ましく使用される。また、無機酸化物
の凝集粒子形態、凝集粒子を構成する一次粒子径の測定
方法としては、凝集粒子の表面を走査型電子顕微鏡(S
EM)、または透過型電子顕微鏡(TEM)で観察する
方法が好ましく利用できる。なお、凝集粒子をSEMも
しくはTEMで観察する場合は粒子同士が重なり合わな
いように0.05〜1重量%濃度の水懸濁液とし、30
分間超音波によって十分分散させた後観察する方がよ
い。また、無機酸化物の凝集粒子の粒径および粒度分布
は重合性単量体などと共に乳鉢などで機械的に混練・配
合しペ−スト化してもペ−ストの調製前後で殆ど変化は
認められずその形態は保たれたものである。
後の溶液段階で既に平均粒径が0.01〜1μmの粒子
径を有す一次粒子同士が強固に凝集し1〜100μmの
平均粒径を有する粒子を構成している場合が多く、この
ことは前述した濾過による採取が可能であることからも
裏付けられる。また、一旦溶液を除去すると完全に前記
した粒子形態を有する凝集粒子が形成され、乾燥、解
砕、焼成工程および重合性単量体(a)と配合しペ−ス
トを調製した後でも本粒子形態を維持している。また、
本粒子形態を有することが、ペ−ストの垂れ、べたつき
が全く無く、適度に伸びのあるペ−ストにするための重
要な要因となると考えられる。
は、上記のとおり平均粒径が1〜100μmであること
は既に述べたが、さらに凝集粒子の大部分が1〜200
μm程度までブロ−ドした多分散系であることも挙げら
れる。凝集粒子の粒子形態に加えて多分散系であること
もペ−ストの操作性を決定する要因のひとつであること
が推察される。また、第2の無機酸化物の凝集粒子の平
均粒径は1〜100μmの内、2〜100μmが好まし
く、さらに好ましくは3〜50μm、特に好ましくは3
〜20μmの範囲である。凝集粒子の形態をSEMで観
察すると、形状は不定形であり、さらに凝集粒子の表面
観察から、平均粒径が0.01〜1μm、粒子径の多く
は0.03〜0.09μm程度の一次粒子の凝集体で構成
された凹凸を持つ表面であることが認めらる。
造方法としては、上記した本粒子形態を損なわない方法
であれば、限定されるものではないが、例えば平均粒径
が0.01〜1μmの無機酸化物粒子を静電的に帯電し
平均粒径1〜100μmの粒径に凝集せる方法;平均粒
径が1〜100μmの無機酸化物粒子と平均粒子径が
0.01〜1μmの無機酸化物粒子とを存在させ静電的
に帯電して平均粒径1〜100μmの無機酸化物粒子の
表面に平均粒径0.01〜1μmの無機酸化物粒子を付
着もしくは凝集させる方法;ハイブリタイザ−などで平
均粒径が0.01〜1μmの無機酸化物粒子を平均粒径
1〜100μmの粒径に凝集せる方法;平均粒径が1〜
100μmの無機酸化物の粒子と平均粒径が0.01〜
1μmの無機酸化物の粒子とをハイブリタイザ−などで
処理し平均粒径1〜100μmの無機酸化物粒子の表面
に平均粒径0.01〜1μmの無機酸化物粒子を付着も
しくは凝集させる方法;平均粒径0.01〜1μmの無
機酸化物粒子を加圧下、凝集粒子表面の凹凸が無くなら
ない程度に加熱して平均粒径1〜100μmの粒径に凝
集せる方法;平均粒径1〜100μmの無機酸化物粒子
と平均粒径0.01〜1μmの無機酸化物粒子とを存在
させ加圧下、凝集粒子表面の凹凸が無くならない程度に
加熱して平均粒径1〜100μmの無機酸化物粒子の表
面に平均粒径0.01〜1μmの無機酸化物粒子を付着
もしくは凝集させる方法などを挙げることができる。
ままペ−ストを調整するための充填材として使用しても
よいが、重合性単量体(a)との親和性を高めたり、硬
化レジンの機械的強度、耐磨耗性を向上させるために、
前記した表面処理剤や表面処理方法で表面処理を施すこ
とが好ましい。表面処理剤の量としては制限はなく、凝
集粒子の平均粒径もしくは粒度分布およびペ−スト性
状、硬化レジンの機械強度などから最適条件を決定すれ
ばよいが一般的には、凝集粒子100重量部に対して
0.5〜10重量部、好ましくは3〜8重量部の範囲で
ある。なお、凝集粒子は本表面処理によっても、粒径も
しくは、粒度分布が処理前の凝集粒子と殆ど変化するも
のではない。
集粒子を含む歯科用充填組成物 歯科用充填組成物は、重合性単量体、重合開始剤、複合
ポリマ−の粉末および第2の無機酸化物の凝集粒子より
構成される。各成分の組成比については、ペ−ストの操
作性、窩洞充填用もしくは金属面への築成用などの用
途、硬化レジンの機械的特性などから適宜決定すればよ
いが、一般には重合性単量体(a)100重量部、重合
開始剤(b)を0.01〜10重量部、好ましくは0.0
5〜3重量部、特に好ましくは0.07〜1重量部であ
る。充填材については、複合ポリマ−の粉末と第2の無
機酸化物の凝集粒子を合わせて40〜400重量部、好
ましくは70〜240重量部、特に好ましくは100〜
240重量部である。また、複合ポリマ−の粉末対第2
の無機酸化物の凝集粒子の重量比は99〜1:1〜99
重量%、好ましくは60〜5:40〜95重量%、さら
に好ましくは50〜5:50〜95重量%である。
的強度やペ−ストの操作性も大切であるが、ペ−ストの
保存安定性も重要となる。そこで、ペ−ストに熱履歴を
掛け稠度変化(一定加圧、一定時間におけるペ−ストの
流れを示し、ペ−スト硬さの指針のひとつとなる。)を
観察することは、夏場の車内のように高温条件でペ−ス
トを放置した場合のペ−ストの性状を推察したり、室温
下での長期的なペ−ストの安定性を推察する上でも重要
となる。第2の無機酸化物を単独で充填材とするとペ−
ストの垂れが全くなく操作性がよいことは先に述べた
が、熱履歴を掛けるとペ−ストの稠度が増加し、ペ−ス
トが柔らかくなる傾向にあり、しかもその表面から重合
性単量体(a)が滲み出す現象(モノマ−のブリ−ドア
ウト)も認められる。一方、複合ポリマ−の粉末を単独
で充填した場合は伸びがなく操作性に劣るペ−ストにな
るが熱履歴を加てもさほどペ−ストの稠度が減少しない
傾向にある。そこで、複合ポリマ−の粉末と第2の無機
酸化物の凝集粒子を組み合わせると両者の欠点が相殺さ
れ熱履歴を掛けた後でも稠度変化の少ないペ−ストを調
整することができるだけでなく、機械的強度、耐磨耗性
などにも優れた硬化レジンを得ることができることが分
かった。従来の技術の項目でも述べたように、複合ポリ
マ−粉末単独では、ペ−ストの操作性で重要な3要素
『垂れず、べたつかず、伸びのある』を全て満たすこと
は困難であったが、複合ポリマ−の粉末と第2の無機酸
化物の凝集粒子とを併用することによって、複合ポリマ
−粉末単独充填系もしくは複合ポリマ−粉末と第1の無
機酸化物のみを組み合わせた充填材系よりも垂れが全く
無くなり、しかも適度な伸びを持つペ−ストを調整する
ことができ、完全に3要素を満たすペ−ストとなる。さ
らに、上記した凝集粒子の性状により、凝集粒子の添加
量に左右されず仕上げ研磨後の硬化レジン表面の光沢感
もよい。また、凝集粒子を添加することによって、硬化
レジンをバ−で研削し、歯科用修復材の形態を作製・修
正する際に硬化レジンの屑がバ−へ全くまとわり付かず
粉となって散逸するため作製時間が短縮できる効果もあ
る。ここで、先にも述べた通り第2の無機酸化物の凝集
粒子は重合性単量体(a)へ配合してペ−ストを調整し
た際にもその大部分の粒子は一次粒子まで分散されるこ
とはない。
ために、ハイドロキノン、ジブチルハイドロキノンなど
のハイドロキノン化合物類;ハイドロキノンモノメチル
エ−テル、2,6−ジ−ter−ブチルフェノ−ル、2,
6−ジ−ter−ブチル−p−クレゾ−ルなどのフェノ
−ル類など、通常重合禁止剤として使用される化合物を
1種類以上添加してもよい。なかでも、ハイドロキノン
モノメチルエ−テルと2,6−ter−ブチル−p−ク
レゾ−ルの組み合わせが長期に渡る保存安定に極めて効
果があり好適に利用できる。添加量としては特に制限は
なく、ペ−ストの保存安定性や硬化レジンの機械的強度
などから適宜最適量を決定すればよいが、一般には、重
合性単量体(a)100重量部に対して0.001〜2
重量部が好ましく、0.02〜1重量部が特に好まし
い。
ト、チタンイエロ−、べんがらなどの顔料、および紫外
線吸収剤などを上記歯科用充填組成物に必要に応じて添
加することもできる。
2の無機酸化物の凝集粒子を含む歯科用充填組成物 本発明の歯科用充填組成物は、上記複合ポリマ−の粉
末、第2の無機酸化物の凝集粒子の他にさらに上記した
第1の無機酸化物の一次粒子を充填することができる。
この3種類の充填材を配合することによって、機械的特
性、表面光沢性、耐磨耗性、垂れ、べたつきなどは上記
した複合ポリマ−の粉末および第2の無機酸化物の凝集
粒子の2種類の充填材を配合した場合と同等であるが、
ペ−ストの伸びがさらに良好なペ−ストを調整すること
ができる。また、複合ポリマ−の粉末と第1の無機酸化
物の一次粒子のみを充填材としたペ−ストよりも垂れが
なくペーストの操作性が改善されるだけでなく、熱履歴
を掛けた後の稠度変化が少なく熱安定も良好なペ−スト
を調整することができる。各成分の組成比については、
先ほども述べたようにペ−ストの操作性、窩洞充填用も
しくは金属面への築成などの用途、硬化レジンの機械的
特性などから適宜決定すればよいが、一般には重合性単
量体(a)100重量部、重合開始剤(b)を0.01
〜10重量部、好ましくは0.05〜3重量部、特に好
ましくは0.07〜1重量部である。充填材について
は、複合ポリマ−の粉末と第1の無機酸化物の一次粒子
および第2の無機酸化物の凝集粒子を全て合わせて40
〜400重量部、好ましくは70〜240重量部、特に
好ましくは100〜240重量部である。また、複合ポ
リマ−の粉末対(第1の無機酸化物の一次粒子と第2の
無機酸化物の凝集粒子の合計)の重量比は99〜1:1
〜99重量%、好ましくは90〜10:10〜90重量
%、さらに好ましくは80〜30:20〜70重量%で
ある。第1の無機酸化物の一次粒子対第2の無機酸化物
の凝集粒子の重量比としては99:1〜1:99重量
%、好ましくは97:3〜3:97重量%、さらに好ま
しくは95:5〜5:95重量%である。
が0.02〜1μm、好ましくは平均粒径が0.02〜
0.1μmの一次粒子と平均粒径が0.001〜0.02
μm未満の一次粒子とを組み合わせるとチクソトロピ−
性がさらに高くなり、ペ−ストが柔らかくても垂れが全
くなく、べたつかず、よく伸びるペ−ストを調整できる
ことが分かった。さらに、可視光線波長よりも遥かに小
さい0.001〜0.02μm未満の粒径を有する第1の
無機酸化物を添加するため、硬化レジンの白濁感も大幅
に改善された透明感のある硬化レジンを得ることができ
る。さらに、上記の他の性質、例えば機械的強度、耐磨
耗性などは損なわれることはない。平均粒径が0.02
〜1μm、好ましくは平均粒径が0.02〜0.1μmの
一次粒子と平均粒径が0.001〜0.02μm未満の一
次粒子の重量比としては、99:1〜1:99重量%、
好ましくは95:5〜5:95重量%、さらに好ましく
は90:10〜10:90重量%である。
ては、上記したものが好ましく利用できる。ここで云う
一次粒子とは重合性単量体(a)に配合した際に約50
%以上の粒子が一次粒子に分散するものを示す。また、
第1の無機酸化物は重合性単量体(a)にそのまま充填
してもよいが重合性単量体との親和性を高めたり、硬化
体の機械的強度、耐磨耗性などを向上させるために上記
した方法で表面処理する方が好ましい。また、購入時に
表面が疎水化されている無機酸化物であればあえて表面
処理を追加しなくてもよい。
水化されたAEROSIL(日本アエロジル(株))、
特にRM50、R972、R812、R976などが入
手が容易で安価であり、しかも上記の特性を持つペ−ス
ト、硬化レジンを得ることができる。平均粒径が0.0
2〜1μmの一次粒子と平均粒径が0.001〜0.02
μm未満の一次粒子との組み合わせとしては、RM50
とR972、RM50とR976、RM50とR812
などを挙げることができる。また、上記の粒子径範囲を
満たす組み合わせであれば、平均粒径が異なる第1の無
機酸化物を3種類以上組み合わせであってもよいし、第
1の無機酸化物の種類が異なっていても差し支えない。
由から重合禁止剤や顔料、紫外線吸収剤などを添加して
もよい。
ば、硬化レジンの硬度を高めるために、上記で説明した
歯科用充填組成物に、さらに平均粒径が1〜100μ
m、好ましくは1〜30μm、さらに好ましくは1〜1
0μmの第3の無機酸化物の一次粒子(一次粒子の定義
は前記と同等。)をそのまま、もしくは表面処理して添
加してもよい。第3の無機酸化物の製造法、種類、形
状、粒径、表面処理剤およびその処理法としては制限な
いが第1の無機酸化物の項で説明したものが好ましく利
用できる。また、全充填材に対して第3の無機酸化物の
一次粒子を30重量%以下、好ましくは20重量%以
下、さらに好ましくは10重量%以下添加すると、本発
明の目的のひとつである硬化レジン表面の光沢感がさほ
ど損なわれることはない。また、硬化レジンの機械的強
度、耐磨耗性などを損なわない範囲であれば重合性単量
体から誘導された重合体の粉末を充填材として添加して
もよい。重合体粉末の製造法、種類、平均粒径、添加量
としては制限はなく、公知の重合体から目的にあった化
合物を選択すればよいが前記した重合性単量体(a)お
よび重合開始剤と使用し、乳化重合、懸濁重合、溶液重
合、塊状重合などによって得られた球状体、不定型体も
しくはその混合体で平均粒径が1〜100μm、好まし
くは1〜50μmの重合体を適当量添加すればよい。ま
た、得られた重合体が塊状体であれば適切な粒度、粒径
に粉砕して使用してもよい。また、硬化レジンの特性を
損なわない範囲であれば第3の無機酸化物の一次粒子と
重合体の粉末とを同時に利用することもできる。
そのフィラ−系は上記で説明した用途以外にも歯科用の
プライマ−や歯科用接着剤の粘度調整、歯科用コ−ト材
など歯科用全般に利用できる。
を含む複合ポリマ−粉体のみを充填材とした歯科用充填
組成物は、ペ−ストの伸びが悪く、それを改善するため
に平均粒径が1μm程度の無機酸化物をさらに充填し伸
びを改善していたが同時に垂れが現れる傾向を示し、ペ
−ストの操作性で重要となる3要素『垂れず、べたつか
ず、伸びのある。』を完全に満足することは困難であっ
た。本発明の歯科用充填組成物は、複合ポリマ−と平均
粒径1〜100μmの第2の無機酸化物の凝集粒子およ
び/または1μm以下の第1の無機酸化物の一次粒子を
組み合わせることにより、ペ−ストの操作性の3要素を
完全に満足し、熱安定性、保存安定性もよく、しかも機
械的強度、耐磨耗性など、表面光沢性も良好な硬化レジ
ンを得ることが可能である。
的に説明するが本発明は、これらの実施例に限定された
ものではない。
粒径および粒径、粒度分布および屈折率、曲げ強度、圧
縮強度、表面光沢性、およびペ−ストの操作性、稠度変
化率は以下の測定方法で測定した。
率 シリカ/ジルコニアの屈折率は表1の重合性単量体の種
類および組成比を変化させた溶液にシリカ/ジルコニア
を添加し、肉眼で観察して透明に見える溶液の屈折率を
測定して決定した。測定はアッベ屈折率計(NAR−1
T;ATAGO Co.,LTD.)で20℃で行った。
よび複合ポリマ−の粉体の粒径および粒度分布 1重量%のシリカ/ジルコニアの凝集粒子を懸濁した水
溶液を30分間超音波処理した後、凝集粒子の形態およ
び一次粒径を走査型電子顕微鏡(JSM−5400;J
EOL社製)で観察した。レ−ザ−回折/散乱式粒度分
布測定装置(LA−910;堀場製作所製)を用いて5
重量%ヘキサメタリン酸水溶液/水=5mL/295m
L中で10mgのシリカ/ジルコニアの凝集粒子、およ
び複合ポリマ−を30分間超音波処理し粒径および粒度
分布を測定した。なお、参考実施例に示した平均粒径、
粒度分布の値は特別な記載がない限りLA−910で測
定した値である。
ンモ−ルドにペ−ストを充填した。セロファンフィルム
で覆ってα−Light(モリタ(株)製)で3分間光
照射し、37℃の水中に24時間浸漬した後、AUTO
GRAPH(SBL−500K−350;島津(株)
製)でスパン間20mm、クロスヘッドスピ−ド2mm
/minで測定した。
にペ−ストを充填した。セロファンフィルムで覆ってα
−Lightで3分間光照射し、37℃の水中に24時
間浸漬した後、AGS−1000D(島津(株)製)で
スパン間20mm、クロスヘッドスピ−ド2mm/mi
nで測定した。
く圧接して円形状とした後、金属スパチュラで縦、横各
3本の切れ目を入れた。練和紙を垂直にして23℃で1
時間放置し、切れ目の変化を調べた。(○:変化なし。
×:わずかに変化する〜切れ目消失。) 2. べたつき:ペ−スト1gを疎水性練和紙上に円形に
しα−Lightで1分間光照射した。硬化レジンの照
射側の面にペ−スト0.05gをステンレス製のスパチ
ュラで圧接し、スパチュラを離した時にスパチュラにペ
−ストが付くか否かで判断した。(○:無し。×:有
り。) 3. 伸び ペ−ストをφ2mmの穴の開いたテルモシリンジに入
れ、φ2×20mmの円柱状に絞り出した。ペ−ストの
両端を手で持って1分間に5mm伸ばしその間にペ−ス
トが切れるか否かで判断した。(○:切れない。×:切
れる。)
用シリンジ(サンメディカル(株))に入れ23℃、7
6℃でそれぞれ24時間保管し稠度を測定した。なお、
76℃に加熱したシリンジは23℃に冷却後測定した。
測定方法は、内径9.1mmのテルモシリンジを切断し
て作製した円柱に1mLのペーストを充填して十字に印
を付けたガラス板の中心に押し出した後、ペーストの上
に17gのガラス板を置いた。ガラス上に774.8g
の加重を掛けたφ37.94mmのステンレスで2分間
圧接してペーストの広がり長さ(稠度)を4点(ペース
トの上下)測定した。 稠度変化率(%)=[(76℃の稠度−23℃の稠度)
/23℃の稠度]×100
合物およびその略式名を表1に示す。また、第1の無機
酸化物の一次粒子として日本アエロジル(株)製のRM
50(平均一次粒子径:50nm)、R976(平均一
次粒子径:8nm)、R812(平均一次粒子径:8n
m)をそれぞれを使用した。
化物の凝集粒子として、以下の方法によりシリカ−ジル
コニアフィラ−を製造した。IPA1.50LにTES
441g(2.12モル)、1.3重量%塩酸水溶液15
g(H2O/TESモル比=0.39、HCl/TESモ
ル比=0.0025)を添加し均一化した後、室温下で
2時間静置した(A1溶液の調製)。IPA0.38L
にTBZR120g(0.31モル)を室温下添加して
均一化した溶液を先ほど調製したA1溶液に添加して均
一化した(B1溶液の調製)。セパラブルフラスコにI
PA3.75L、25%アンモニア水1.5Lを添加して
先端速度157cm/sで室温下攪拌し均一溶液(C1
溶液)とした後、シリカの核種を生成させるためにIP
A0.09LにTES7.5g(0.04モル)を溶解し
た溶液(D1溶液)を滴下ロ−トに入れ5分間で滴下し
た後、B1溶液を滴下ロ−トに入れて5時間掛けて滴下
した。滴下終了後さらに16時間攪拌を継続した後、攪
拌を停止した。反応溶液中の白色析出物の平均粒径は1
2.0μmであった。この溶液を5A濾紙(ポアサイズ
7μm)で減圧濾過して、白色の反応析出物を採取し
た。白色塊状体を窒素雰囲気下80℃で減圧乾燥して溶
媒を除去し、乾燥体191gを得た。乾燥体の粒径およ
び粒度分布をレ−ザ−回折/散乱式粒度分布測定装置で
測定したところ、平均粒径は11.7μmで99%の粒
子数が1〜100μmの範囲に幅広く分布し多分散系で
あることが認められた。この乾燥体をφ40mmのアル
ミナボ−ルを10個入れた2Lのアルミナポットに入れ
30rpmで10時間解砕した。解砕後の白色粉体の粒
径および粒度分布を前記と同様に測定したところ、平均
粒径は10.8μmで99%の粒子数が1〜100μm
の範囲に幅広く分布し多分散系であることが認められ
た。また、平均粒径が1μm未満にまで分散されること
はなかった。
50℃で3時間焼成し白色の無機酸化物の凝集粒子15
2gを得た。無機酸化物の凝集粒子の粒径および粒度分
布を同様に測定したところ、平均粒径は11.3μmで
99%の粒子数が1〜100μmの範囲に幅広く分布し
多分散系であることが認められた。さらに、凝集粒子を
上記した方法で走査型顕微鏡(SEM)で観察したとこ
ろ粒子の形態は不定形であり、その表面は粒径が0.0
1〜0.09μmの範囲の無機酸化物の一次粒子が密に
凝集した凹凸を持つ表面性状を呈していることが分かっ
た。 さらに、乾燥体、解砕後の粒子形態を同様にSE
M観察したところ同様に無機酸化物の凝集体であること
が分かった。また凝集粒子の屈折率を測定したところ
1.51〜1.52であった。
ジルコニアの組成分析を行ったところシリカ/ジルコニ
ア=87.9/12.1(モル比)(理論モル比:87.
3/12.7)であり理論値とほぼ一致していた。シリ
カ/ジルコニアの凝集粒子は次いで以下の方法で表面処
理してペ−スト化に供した。シリカ/ジルコニアの凝集
粒子120gをエタノ−ル0.30Lに懸濁し、MPT
MSを6g、精製水1.2gを添加し2時間環流させ
た。溶媒をエバポレ−タ−で除去した後、窒素雰囲気下
で減圧下80℃で2時間熱処理し、凝集粒子を表面処理
した。表面処理品の粒径および粒度分布を同様に測定し
たところ、平均粒径は12.9μmで粒子数が1〜10
0μmの範囲に幅広く分布し多分散系であることが確認
された。以下このフィラ−をZMFと云う。
=50/50(wt%)50gにR972(日本アエロ
ジル(株))50gをTest Mixing Roll
(安田精機製作所)を使用して機械的に十分練り混んで
ペ−スト化した。このペ−ストを170mm×170m
m×5mmの穴の開いた金型に入れ圧縮成型機(YSR
−10:神藤金属工業(株))で10kgf/cm2の
加圧下、120℃で10分間重合した。重合体をハンマ
−で約1cm角に砕いた後、1Lの磁性ポット(φ25
mmの磁性ボ−ル30個、φ15mmの磁性ポット30
個入り)に入れ、40rpmで20時間粉砕した。28
0メッシュの篩いを通過した粉体を窒素気流下、140
℃で8時間減圧熱処理した後、歯科用充填組成物の複合
ポリマ−の粉末(以下、「TU50」と云う)とした。
TU50の平均粒径は18μmであった。
A/2.6E=80/10/10(wt%)50gにR
976(日本アエロジル(株))30gをTest M
ixing Roll(安田精機製作所)を使用して機
械的に十分練り混んでペ−スト化した。ペ−ストに0.
25gのBPOを添加して同様に練り混んだ後、このペ
−ストを170mm×170mm×5mmの穴の開いた
金型に入れ圧縮成型機(YSR−10:神藤金属工業
(株))で10kgf/cm2の加圧下、120℃で1
0分間重合した。重合体をハンマ−で約1cm角に砕い
た後、1Lの磁性ポット(φ25mmの磁性ボ−ル30
個、φ15mmの磁性ポット30個入り)に入れ、40
rpmで10時間粉砕した。280メッシュの篩いを通
過した粉体を窒素気流下、140℃で8時間減圧熱処理
した後、歯科用充填組成物の複合ポリマ−の粉末(以
下、「TUE30」と云う)とした。TUE30の平均
粒径は18μmであった。
=90/10(wt%)50gにR972(日本アエロ
ジル(株))44gをTest Mixing Roll
(安田精機製作所)を使用して機械的に十分練り混んで
ペ−スト化した。ペ−ストに0.5gのBPOを添加し
て同様に練り混んだ後、このペ−ストを170mm×1
70mm×5mmの穴の開いた金型に入れ圧縮成型機
(YSR−10:神藤金属工業(株))で10kgf/
cm2の加圧下、120℃で10分間重合した。重合体
をハンマ−で約1cm角に砕いた後、1Lの磁性ポット
(φ25mmの磁性ボ−ル30個、φ15mmの磁性ポ
ット30個入り)に入れ、40rpmで20時間粉砕し
た。280メッシュの篩い通過した粉体を窒素気流下、
140℃で8時間減圧熱処理した後、歯科用充填組成物
の複合ポリマ−の粉末(以下、「TU44」と云う)と
した。TU44の平均粒径は19μmであった。
酸化物の凝集粒子を含む歯科用充填組成物)UDMA/
2.6E/3G=70/25/5(wt%)のモノマ−
に対してCQ0.3wt%、DMABAE0.3wt%、
BHT420ppm、HQMMA300ppmを溶解
し、光重合用のモノマ−とした。遮光下、このモノマ−
10.5gを乳鉢に入れ、TU50を0.78g、ZMF
14.73gを混練しながら配合しペ−スト化した。
(TU50/ZMF=5/95wt%) さらにこのペ−ストを減圧下脱泡して気泡を除去した
後、上記の方法で機械的強度、稠度変化率および操作性
を調べた。また、実施例1と比較例1の稠度変化率を比
較した結果、比較例1のフィラ−にTU50を5wt%
添加するだけで比較例1に比べて稠度変化が29%減少
しペ−ストの熱安定性が改善されることが分かった。ま
た、機械的強度、ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同
等で良好であった。結果を表2に示す。
酸化物の凝集粒子を含む歯科用充填組成物)実施例1の
光重合用のモノマ−10.6gを使用し、フィラ−とし
てTU50を1.72g、ZMF15.5g使用した以外
は実施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変化率およ
び操作性を測定した。(TU50/ZMF=10/90
wt%) また、実施例2と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1のフィラ−にTU50を10wt%添加す
ると比較例1に比べて稠度変化が12%減少しペ−スト
の熱安定性が改善されることが分かった。機械的強度、
ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好であっ
た。結果を表2に示す。
酸化物の凝集粒子を含む歯科用充填組成物)実施例1の
光重合用のモノマ−10.5gを使用し、フィラ−とし
てTU50を3.47g、ZMF14.0g使用した以外
は実施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変化率およ
び操作性を測定した。(TU50/ZMF=20/80
wt%) 比較例1のフィラ−にTU50を20wt%添加すると
比較例1に比べて稠度変化が51%減少しペ−ストの熱
安定性が改善されることが分かった。機械的強度、ペ−
ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好であった。結
果を表2に示す。
酸化物の凝集粒子を含む歯科用充填組成物)実施例1の
光重合用のモノマ−10.5gを使用し、フィラ−とし
てTU50を6.11g、ZMF14.27g使用した以
外は実施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変化率お
よび操作性を測定した。(TU50/ZMF=30/7
0wt%) また、実施例4と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1のフィラ−にTU50を30wt%添加す
ると比較例1に比べて稠度変化が62%減少しペ−スト
の熱安定性が改善されることが分かった。機械的強度、
ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好であっ
た。結果を表2に示す。
酸化物の凝集粒子を含む歯科用充填組成物)実施例1の
光重合用のモノマ−8.78gを使用し、フィラ−とし
てTU50を9.82g、ZMF14.73g使用した以
外は実施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変化率お
よび操作性を測定した。(TU50/ZMF=40/5
0wt%) また、実施例5と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1のフィラ−にTU50を40wt%添加す
ると比較例1に比べて稠度変化が79%減少しペ−スト
の熱安定性が改善されることが分かった。機械的強度、
ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好であっ
た。結果を表2に示す。
酸化物の凝集粒子を含む歯科用充填組成物)実施例1の
光重合用のモノマ−8.78gを使用し、フィラ−とし
てTU50を15.76g、ZMF15.76g使用した
以外は実施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変化率
および操作性を測定した。(TU50/ZMF=50/
50wt%) また、実施例6と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1のフィラ−にTU50を50wt%添加す
ると加熱後にペーストが硬くなる傾向にあるが、稠度変
化は比較例1に比べて62%減少しペ−ストの熱安定性
が改善されることが分かった。機械的強度、ペ−ストの
操作性は比較例1とほぼ同等で良好であった。結果を表
2に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例1の光重合用のモノマ−8.
0gを使用し、フィラ−としてTU50を6.6g、Z
MFを9.9g、R812を0.48g使用した以外は実
施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変化率および操
作性を測定した。(TU50/ZMF/R812=3
8.9/58.3/2.8wt%) また、実施例7と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1のフィラ−とTU50およびR812を組
み合わせても加熱後にペーストが硬くなる傾向にある
が、稠度変化は比較例1に比べて65%減少しペ−スト
の熱安定性が改善されることが分かった。機械的強度、
ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好であっ
た。結果を表2に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例1の光重合用のモノマ−1
0.0gを使用し、フィラ−としてTU50を5.7g、
ZMFを13.3g、R812を0.57g使用した以外
は実施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変化率およ
び操作性を測定した。(TU50/ZMF/R812=
29.1/70.0/2.9wt%) また、実施例8と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1のフィラ−とTU50およびR812を組
み合わせても加熱後にペーストが硬くなる傾向にある
が、稠度変化は比較例1に比べて75%減少しペ−スト
の熱安定性が改善されることが分かった。機械的強度、
ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好であっ
た。結果を表2に示す。
歯科用充填組成物)実施例1の光重合用モノマ−10.
5gを使用し、フィラ−としてZMFを15.5g使用
した以外は実施例1と同等の操作で機械的強度、稠度変
化率および操作性を測定した。機械的強度、ペ−ストの
操作性は実施例1〜8と同様に良好であったが加熱後の
稠度変化率が実施例に比べて最も大きく、ペ−スト表面
からモノマ−が滲み出している現象も認められた。結果
を表2に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)UDMA/2.6E/3G=80/
5/10(wt%)のモノマ−に対してCQ0.3wt
%、DMABAE0.3wt%、BHT420ppm、
HQMMA600ppmを溶解し、光重合用のモノマ−
とした。遮光下、このモノマ−15gを乳鉢に入れ、T
UE30を7.5g、ZMFを17.5g、R976を
0.75gを混練しながら配合しペ−スト化した。(T
UE30/ZMF/R976=29.1/70.0/2.
9wt%) さらにこのペ−ストを減圧下脱泡して気泡を除去した
後、上記の方法で機械的強度、稠度変化率および操作性
を調べた。また、実施例9と比較例1の稠度変化率を比
較した結果、比較例1に比べて加熱後の稠度変化が78
%減少しペ−ストの熱安定性が改善されることが分かっ
た。機械的強度、ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同
等で良好であった。結果を表3に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例9の光重合用のモノマ−を1
5g、TUE30を7.5g、ZMFを17.5g、R8
12を0.75g使用した以外は実施例9と同様の操作
で機械的強度、操作性を調べた。(TUE30/ZMF
/R812=29.1/70.0/2.9wt%) また、実施例10と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1に比べて加熱後の稠度変化が76%減少し
ペ−ストの熱安定性が改善されることが分かった。機械
的強度、ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好
であった。結果を表3に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例9の光重合用のモノマ−を1
5g、TUE30を7.5g、ZMFを17.5g、R9
72を0.75g使用した以外は実施例9と同様の操作
で機械的強度、操作性を調べた。(TUE30/ZMF
/R972=29.1/70.0/2.9wt%) また、実施例11と比較例1の稠度変化率を比較した結
果、比較例1に比べて加熱後の稠度変化が95%減少し
ペ−ストの熱安定性が改善されることが分かった。機械
的強度、ペ−ストの操作性は比較例1とほぼ同等で良好
であった。結果を表3に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)UDMA/3G=90/10(wt
%)のモノマ−に対してCQ0.1wt%、DMABA
E0.3wt%、BHT700ppm、HQMMA60
0ppmを溶解し、光重合用のモノマ−とした。遮光
下、このモノマ−2gを乳鉢に入れ、TU44を2.3
28g、ZMFを0.039g、RM50を1.513g
を混練しながら配合しペ−スト化した。(TU44/Z
MF/RM50=60/1/39wt%) さらにこのペ−ストを減圧下脱泡して気泡を除去した
後、上記の方法で機械的強度、稠度変化率および操作性
を調べた。機械的強度は比較例2〜3とほぼ同等であっ
たが、ペ−ストの操作性に関しては比較例2〜6に比べ
て優れており、垂れがなく、べたつかず、伸びがあり、
3要素を完全に満たすものであった。加熱後の稠度変化
はZMF無添加の比較例2(TU44/RM50=60
/40wt%)に比べて97%少なく、ZMFを添加す
ることに因って熱安定性が向上することが分かった。結
果を表4に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例12の光重合用モノマ−2
g、TU44を2.328g、ZMFを0.116g、R
M50を1.436gを使用した以外は実施例12と同
様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を調べ
た。(TU44/ZMF/RM50=60/3/37w
t%) 機械的強度は比較例2〜3とほぼ同等であったが、ペ−
ストの操作性に関しては比較例2〜6に比べて優れてお
り、垂れがなく、べたつかず、伸びがあり、ペ−ストの
操作性の3要素を完全に満たすものであった。加熱後の
稠度変化はZMF無添加の比較例2(TU44/RM5
0=60/40wt%)に比べて83%少なく、ZMF
を添加することに因って熱安定性が向上することが分か
った。結果を表4に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例12の光重合用モノマ−2
g、TU44を2.328g、ZMFを0.155g、R
M50を1.397gを使用した以外は実施例12と同
様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を調べ
た。(TU44/ZMF/RM50=60/4/36w
t%) 機械的強度は比較例2〜3とほぼ同等であったが、ペ−
ストの操作性に関しては比較例2〜6に比べて優れてお
り、垂れがなく、べたつかず、伸びがあり、ペ−ストの
操作性の3要素を完全に満たすものであった。加熱後の
稠度変化はZMF無添加の比較例2(TU44/RM5
0=60/40wt%)に比べて85%少なく、ZMF
を添加することに因って熱安定性が向上することが分か
った。結果を表4に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例12の光重合用モノマ−2
g、TU44を2.328g、ZMFを0.2716g、
RM50を1.2804gを使用した以外は実施例12
と同様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を
調べた。(TU44/ZMF/RM50=60/7/3
3wt%) 機械的強度は比較例2〜3とほぼ同等であったが、ペ−
ストの操作性に関しては比較例2〜6に比べて優れてお
り、垂れがなく、べたつかず、伸びがあり、ペ−ストの
操作性の3要素を完全に満たすものであった。また、加
熱後の稠度変化はZMF無添加の比較例2(TU44/
RM50=60/40wt%)に比べて38%少なく、
ZMFを添加することに因って熱安定性が向上すること
が分かった。結果を表4に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例12の光重合用モノマ−5.
468g、TU44を7.553g、ZMFを3.486
g、RM50を0.581gを使用した以外は実施例1
2と同様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性
を調べた。(TU44/ZMF/RM50=65/5/
30wt%) 機械的強度は比較例2〜3とほぼ同等であったが、ペ−
ストの操作性に関しては比較例2〜6に比べて優れてお
り、垂れがなく、べたつかず、伸びがあり、ペ−ストの
操作性の3要素を完全に満たすものであった。加熱後の
稠度変化率は実施例15とほぼ同等であった。結果4を
表に示す。
物の一次粒子および第2の無機酸化物の凝集粒子を含む
歯科用充填組成物)実施例12の光重合用モノマ−3.
0g、TU44を4.335g、ZMFを1.721g、
RM50を0.319gを使用した以外は実施例12と
同様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を調
べた。(TU44/ZMF/RM50=68/5/27
wt%) 機械的強度は比較例2〜3とほぼ同等であったが、ペ−
ストの操作性に関しては比較例2〜6に比べて優れてお
り、垂れがなく、べたつかず、伸びがあり、ペ−ストの
操作性の3要素を完全に満たすものであった。また、加
熱後の稠度変化はZMF無添加の比較例3(TU44/
RM50=68/32wt%)に比べて56%少なく、
ZMFを添加することに因って熱安定性が向上すること
が分かった。結果を表4に示す。
物の一次粒子を2種類および第2の無機酸化物の凝集粒
子を含む歯科用充填組成物)実施例12の光重合用のモ
ノマ−12g、TU44を17.34g、ZMFを1.2
75g、RM50を4.335g、R812を2.550
gを使用した以外は実施例12と同様の操作で機械的強
度、稠度変化率および操作性を調べた。(TU44/Z
MF/RM50/R812=68/5/17/10wt
%) 機械的強度は比較例2〜3とほぼ同等であったが、ペ−
ストの操作性に関しては比較例2〜6に比べて優れてお
り、垂れがなく、べたつかず、伸びがあり、ペ−ストの
操作性の3要素を完全に満たすものであった。結果を表
4に示す。
物の一次粒子を2種類および第2の無機酸化物の凝集粒
子を含む歯科用充填組成物)UDMA/2.6E/3G
/MPTMS=90/9.7/0.3(wt%)のモノマ
−に対してCQ0.1wt%、DMABAE0.3wt
%、BHT840ppm、HQMMA600ppmを溶
解し、光重合用のモノマ−(実施例12の光重合用モノ
マ−にシラン処理剤を添加した系)とした。遮光下、こ
のモノマ−12gを乳鉢に入れ、TU44を17.34
g、ZMFを1.275g、RM50を4.335g、R
812を2.550gを混練しながら配合しペ−スト化
した。(TU44/ZMF/RM50/R812=68
/5/17/10wt%)
を除去した後、上記の方法で機械的強度、稠度変化率お
よび操作性を調べた。機械的強度は比較例2〜3とほぼ
同等であったが、ペ−ストの操作性に関しては比較例2
〜6に比べて優れており、垂れがなく、べたつかず、伸
びがあり、ペ−ストの操作性の3要素を完全に満たすも
のであった。また、実施例18に比べて稠度変化率が5
2%減少し、複合ポリマ−粉末、第1の無機酸化物の一
次粒子を2種類および第2の無機酸化物の凝集粒子を充
填材とする場合、光重合用のモノマ−にシラン処理剤を
添加することで熱安定性が向上することが分かった。結
果を表4に示す。
物の一次粒子のみを含む歯科用充填組成物)実施例19
の光重合用のモノマ−3g、TU44を3.825g、
RM50を2.55gを使用した以外は実施例12と同
様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を調べ
た。(TU44/RM50=60/40wt%) 機械的強度は実施例12〜19とほぼ同等であった。し
かし、ペ−ストの操作性に関してはベタツキが無く、伸
びは有るがスパチュラで入れた切れ目が全く無くなり垂
れが著しいペ−ストであった。加熱後の稠度変化率はZ
MFを添加した実施例12に比べて約6倍大きいことが
分かった。結果を表4に示す。
物の一次粒子のみを含む歯科用充填組成物)実施例19
の光重合用のモノマ−3g、TU44を4.335g、
RM50を2.04gを使用した以外は実施例12と同
様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を調べ
た。(TU44/RM50=68/32wt%) 機械的強度は実施例12〜19とほぼ同等であるが、ペ
−ストの操作性に関してベタツキが無く、伸びは有るが
垂れるペ−ストであった。加熱後の稠度変化率はZMF
を添加した実施例12に比べて約3倍大きいことが分か
った。結果を表4に示す。
物の一次粒子のみを含む歯科用充填組成物)実施例19
の光重合用のモノマ−3g、TU44を5.1g、RM
50を1.275gを使用した以外は実施例12と同様
の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を調べ
た。(TU44/RM50=80/20wt%) 機械的強度は実施例12〜19とほぼ同等であるが、ペ
−ストの操作性に関してベタツキが無く、伸びは有るが
垂れるペ−ストであった。加熱後の稠度変化率は実施例
12〜19に比べて大きいことが分かった。結果を表4
に示す。
物の一次粒子のみを含む歯科用充填組成物)実施例19
の光重合用のモノマ−3g、TU44を5.7375
g、RM50を0.6375gを使用した以外は実施例
12と同様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作
性を調べた。(TU44/RM50=90/10wt
%) 圧縮強度が実施例12〜19に比べて劣ることが分かっ
た。ペ−ストの操作性に関して比較例6よりも伸びがあ
るが実施例12〜19に比べて劣るものであった。加熱
後の稠度変化率は実施例12〜19に比べて大きいこと
が分かった。結果を表4に示す。
充填組成物)実施例19の光重合用のモノマ−3g、T
U44を6.375g、使用した以外は実施例12と同
様の操作で機械的強度、稠度変化率および操作性を調べ
た。(TU44=100wt%) 機械的強度が実施例12〜19に比べてかなり劣ること
が分かった。ペ−ストの操作性に関して伸びが全く無
く、操作性に劣るペ−ストであった。結果を表4に示
す。
む歯科用充填組成物)実施例19の光重合用のモノマ−
3g、RM50を6.375g、使用した以外は実施例
12と同様の操作でペ−ストを調製した。(RM50=
100wt%) 実施例12〜19に比べてペ−ストが
非常に堅く、垂れ、べたつきは無いが、全く伸びのない
状態で操作性が非常に劣るペ−ストであった。 ペ−ストの操作性(垂れ:○、ベタツキ:○、伸び:
×)
む歯科用充填組成物)実施例19の光重合用のモノマ−
3g、RM50を3g、使用した以外は実施例12と同
様の操作でペ−ストを調製した。(RM50=100w
t%) 実施例12〜19とほぼ同等の柔らかさを持つペ−スト
で伸びの良いペ−ストであるが、垂れ、べたつきが激し
く操作性が非常に劣るペーストであった。 ペ−ストの操作性(垂れ:○、ベタツキ:○、伸び:
×)
トの比較 実施例12〜19に示したとおり、複合ポリマーの粉
末、第1の無機酸化物の一次粒子および第2の無機粒子
の凝集粒子を充填するとペーストの操作性の3要素であ
る『垂れず、べたつかず、伸びのある。』ペ−ストを調
製することが可能である。一方、複合ポリマ−の粉末と
第1の無機酸化物の一次粒子の組み合わせ、複合ポリマ
−の粉末もしくは第1の無機酸化物を単独で充填した比
較例2〜8のペ−ストでは、複合ポリマ−粉末を増加さ
せると垂れが無くなるが同時に伸びも悪くなる傾向を示
し上記の3要素を完全に満たすできなかった。また、比
較例2〜3と実施例12〜17の稠度変化率を比較する
と比較例の充填材にさらに第2の無機酸化物の凝集粒子
を添加することで熱履歴を加えた場合のペ−ストの熱安
定性も改善されることが分かった。
径が1μm以下の無機酸化物の一次粒子を充填材とする
歯科用充填組成物ではペ−ストの操作性で重要となる3
要素『垂れず、べたつかず、伸びのある』を完全に満た
すとはならない。一方、本発明の歯科用充填組成物は充
填材として、複合ポリマ−の粉末、第2の無機酸化物の
凝集粒子および/または第1の無機酸化物の一次粒子を
含有するため、上記の3要素を完全に満たしたペ−スト
を調製することが可能であり、しかもペ−ストの熱安定
性が良好であり、硬化レジンの機械的性質、耐摩耗性に
も優れる硬化レジンを得ることができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 (a)重合性単量体100重量部、
(b)重合開始剤0.01〜10重量部、並びに(c)
平均粒径が0.01〜1μmの第1の無機酸化物の一次
粒子と重合性単量体とを機械的な混練により混ぜ合わせ
た後、重合、粉砕して得られた複合ポリマ−の粉末1〜
99重量%と、平均粒径が1〜100μmの第2の無機
酸化物の凝集粒子99〜1重量%との組み合わせ40〜
400重量部、ここで該凝集粒子はシリカ1〜99モル
%と珪素を除く周期律表II〜IV族元素の少なくとも
1種類の無機酸化物99〜1モル%とから構成される無
機酸化物の平均粒径が0.01〜1μmの範囲にある一次
粒子からなる、を含有することを特徴とする歯科用充填
組成物。 - 【請求項2】 上記複合ポリマ−の粉末に含まれる第1
の無機酸化物がシリカである請求項1に記載の歯科用充
填組成物。 - 【請求項3】 上記複合ポリマ−の粉末に含まれる第1
の無機酸化物の含有量が20〜60重量%である請求項
1または2に記載の歯科用充填組成物。 - 【請求項4】 上記複合ポリマ−成分は40重量%以上
が重合性基を3個以上有する少なくとも1種類の(メ
タ)アクリレ−ト系重合性単量体から誘導されたもので
ある請求項1〜3のいずれかに記載の歯科用充填組成
物。 - 【請求項5】 上記複合ポリマ−成分は40〜100重
量%が重合性基を3個以上有する少なくとも1種類の
(メタ)アクリレ−ト系重合性単量体から誘導され、6
0〜0重量%が重合性基を2個、さらにウレタン結合を
有する(メタ)アクリレ−ト系重合性単量体から誘導さ
れ、そして30〜0重量%が重合性基を2個、さらに芳
香族環とエ−テル結合とを有する(メタ)アクリレ−ト
系重合性単量体から誘導されたものである請求項1〜4
のいずれかに記載の歯科用充填組成物。 - 【請求項6】 複合ポリマ−の粉末の平均粒径が1〜1
00μmの範囲にある請求項1〜5のいずれかに記載の
歯科用充填組成物。 - 【請求項7】 1.重合性単量体100重量部、 2.重合開始剤0.01〜10重量部、並びに 3.充填材40〜400重量部、 ここで、該充填材は請求項1〜6のいずれかに記載の複
合ポリマ−の粉末、請求項1または2に記載の第1の無
機酸化物の一次粒子および請求項1に記載の第2の無機
酸化物の凝集粒子から構成され、且つ複合ポリマ−の粉
末対(第1の無機酸化物の一次粒子と第2の無機酸化物
の凝集粒子の合計)の重量比が99〜1:1〜99であ
り、さらに第1の無機酸化物の一次粒子対第2の無機酸
化物の凝集粒子の重量比が99:1〜1:99であるこ
とを特徴とする歯科用充填組成物。 - 【請求項8】 請求項7に記載した第1の無機酸化物
は、平均粒径が0.02〜1μmの一次粒子99〜1重
量%と、平均粒径が0.001〜0.02μm未満の一次
粒子1〜99重量%の組み合わせである請求項7に記載
の歯科用充填組成物。 - 【請求項9】 第2の無機酸化物の凝集粒子は、水系
分散媒中、出力40W、周波数39kHzの超音波強度
で分散処理30分間後において、0.01〜1μmの粒
子径に分散されない粒子数が10%以下である請求項1
〜8のいずれかに記載の歯科用充填組成物。
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