JPH09194298A - シリカ−界面活性剤ナノ複合体及びその製造方法 - Google Patents

シリカ−界面活性剤ナノ複合体及びその製造方法

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JPH09194298A
JPH09194298A JP10566796A JP10566796A JPH09194298A JP H09194298 A JPH09194298 A JP H09194298A JP 10566796 A JP10566796 A JP 10566796A JP 10566796 A JP10566796 A JP 10566796A JP H09194298 A JPH09194298 A JP H09194298A
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surfactant
silica
nanocomposite
crystal structure
composite
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JP10566796A
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Makoto Ogawa
誠 小川
Hiroyuki Sasabe
博之 雀部
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 六方晶系に属し、界面活性剤が形成する
棒状ミセルをシリカ層が包囲した周期的な結晶構造を有
するシリカ−界面活性剤ナノ複合体。前記ナノ複合体を
焼成することにより得られる、周期的な結晶構造を有
し、BET表面積が1000 m2/g以上で、平均孔径1〜2n
mのシリカ多孔体。テトラアルコキシシランを酸性下で
加水分解し、次いで得られた加水分解物に界面活性剤を
混合した溶液を基材に塗布し、乾燥する工程を含む、シ
リカ−界面活性剤ナノ複合体の製造方法。 【効果】 製造が簡単で、しかも透明なフィルムとして
も得ることができる。また、シリカ多孔体は、比表面積
が大きい。したがって、光学的機能材料等として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光機能性材料、電
子機能性材料、触媒担体、吸着剤などへの応用が可能な
シリカ−界面活性剤ナノ複合体及びその製造方法、並び
に触媒担体、センサー、吸着媒体、包接化合物のホスト
等として利用可能なシリカ多孔体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機化合物を利用した無機物の構
造制御は、新規な形状、構造を有する物質を得る方法と
して注目されている。特に、界面活性剤を利用した無機
種の超微粒子の調製や多孔体の調製等は、基礎、応用両
面から特に注目されている。
【0003】ところで、ナノ複合体は、分子やナノメー
トルサイズのクラスターが媒質によって組織化された複
合物質であり、生体系に見られるような精密に設計され
た物質を構築する上で、また、量子サイズ効果等に起因
する新規な物性の発現が期待できる点で、光・電子機能
性材料等として有望な物質である。また、ナノ複合体の
中には、機械的強度が向上されたものや熱的性質が変化
したものもある。周期的な結晶構造をもつシリカ−界面
活性剤ナノ複合体フィルムを透明フィルムとして得るこ
とができれば、その複合体フィルムを、光学的機能性材
料、電子的機能性材料等に適用することができるため、
そのような複合体フィルムの開発が望まれている。ま
た、細孔径(1nm以上)の揃った、比表面積の高い透明
なシリカ多孔体を得ることができれば、触媒担体、セン
サー、吸着媒体、包接化合物のホスト等として利用する
ことができるので、そのようなシリカ多孔体の開発も望
まれている。
【0004】シリカ−界面活性剤ナノ複合体の製造方法
としては、層状ケイ酸塩の一種であるカネマイトと界面
活性剤とのイオン交換により複合体を製造する方法(Yan
agisawa,T., Shimizu,T., Kuroda,K. and Kato,C., Bul
l.Chem.Soc.Jpn., 63, 988-992(1990)、及び、Inagaki,
S., Fukushima,Y. and Kuroda,K., J.Chem.Soc.Chem.Co
mmun., 680-682(1993)参照)や、シリカゲルと界面活性
剤などを密封した耐圧容器内で水熱合成することにより
複合体を製造する方法(Kresge,C.T., Leonowicz,M.E.,
Roth,W.J., Vartuli,J.C. and Beck,J.S., Nature, 35
9, 710-712(1992) 、Beck,J.S. et al., J.Am.Chem.So
c., 114, 10834-10843(1992)、Monnier,A.et al., Scie
nce, 261, 1299-1303(1993)、Huo,Q. et al., Nature,
368, 317-321(1994) 、Huo, Q. et al., Chem.Mater.,
6, 1176-1191(1994) 、Tanev, P.T., Chibwe, M. and P
innavaia,T.J., Nature, 368, 321-323(1994)、及び、T
anev, P.T. and Pinnavaia,T.J., Science, 267, 865-8
67(1995) 参照)が知られている。しかしながら、これ
らの方法は操作が複雑である。また、これらの方法によ
り得られるシリカ−界面活性剤ナノ複合体は微結晶又は
微粉末である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、周期
的な結晶構造を有するシリカ−界面活性剤ナノ複合体及
びその簡単な製造方法、並びに比表面積の高いシリカ多
孔体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく鋭
意検討した結果、テトラアルコキシシランの加水分解物
に直接界面活性剤を混合し、得られた溶液を基材に塗布
し、乾燥することにより、周期的な結晶構造をもつシリ
カ−界面活性剤ナノ複合体を得ることを見いだし、本発
明を完成した。本発明は、六方晶系に属し、界面活性剤
が形成する棒状ミセルをシリカ層が包囲した周期的な結
晶構造を有するシリカ−界面活性剤ナノ複合体(以下、
ナノ複合体1という。)を提供する。
【0007】また、本発明は、界面活性剤が形成する棒
状ミセルをシリカ層が包囲した不規則な配列の結晶構造
を有するシリカ−界面活性剤ナノ複合体(以下、ナノ複
合体2という。)を提供する。更に、本発明は、テトラ
アルコキシシランを酸性下で加水分解し、次いで得られ
た加水分解物に界面活性剤を混合した溶液を基材に塗布
し、乾燥する工程を含む、シリカ−界面活性剤ナノ複合
体の製造方法を提供する。
【0008】更に、本発明は、上記ナノ複合体1を焼成
することにより得られる、周期的な結晶構造を有し、ブ
ルナウアー−エメット−テーラー(BET)表面積が10
00m2/g以上で、平均孔径1〜2nmのシリカ多孔体を提供
する。更に、本発明は、上記ナノ複合体2を焼成するこ
とにより得られる、不規則的な配列の結晶構造を有し、
ブルナウアー−エメット−テーラー(BET)表面積が
1000m2/g以上で、平均孔径1〜2nmのシリカ多孔体を提
供する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】ナノ複合体1又はナノ複合体2を
製造するには、まず、テトラアルコキシシランの加水分
解を行う。この加水分解は、酸性下、好ましくはpH1〜
4にて行う。加水分解を酸性下で行うのは、テトラアル
コキシシランの加水分解、縮合速度を制御することによ
り、界面活性剤混合後に粘性のある溶液を得るためであ
る。pH調整剤としては、フッ酸以外の酸であればいずれ
のものも使用可能であり、例えば、希塩酸、臭酸、硫酸
等が挙げられる。
【0011】テトラアルコキシシランとしては、具体的
にはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トライソプロポキシシラン等が挙げられるが、テトラメ
トキシシランが好適である。また、テトラアルコキシシ
ランとともにメチルトリメトキシシラン等のアルキルト
リアルコキシシランを使用することも可能である。テト
ラアルコキシシランは1種単独で又は2種以上の組み合
わせで使用する。
【0012】また、添加する水の量は、テトラアルコキ
シシラン1モル当たり、好ましくは0.5〜20モルであ
り、更に好ましくは 0.5〜10モルである。添加する水の
量が多すぎると加水分解、縮合が進みすぎてゲル化する
という不都合があり、また、少なすぎると続いて添加さ
れる界面活性剤が溶解しないという不都合がある。この
加水分解は、室温で、通常、数分乃至3時間程度行う。
テトラアルコキシシランに水を加えた直後、即ち加水分
解初期の段階においては混合物はエマルジョン状である
が、加水分解の進行に伴って均一な溶液になる。
【0013】本発明のナノ複合体を製造する際の最大の
特徴は、上記のテトラアルコキシシランの加水分解物
に、直接界面活性剤を混合することにある。界面活性剤
を添加し、適宜混合物のpHを酸性に調整しながら室温で
数分間激しく攪拌することにより透明、均一で、粘性の
ある溶液が得られる。尚、界面活性剤を添加した後、密
閉容器中で長時間反応させると、混合物がゲル化し、得
られる複合体が非晶質になるため注意が必要である。
【0014】界面活性剤としては、通常、長鎖アルキル
基及び親水基を有する化合物を使用する。長鎖アルキル
基としては、炭素原子数8〜18のものが好ましい。ま
た、親水基としては、例えば、
【0015】
【化1】
【0016】等が挙げられる。界面活性剤としては、具
体的には、下記一般式(1) : Cn2n+1N(CH33X (1) (式中、nは8〜18の整数であり、Xは、塩化物イオ
ン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン、HSO4 - 又は
酢酸イオン等の有機アニオンである。)で表されるアル
キルアンモニウム塩(例えば、セチルトリメチルアンモ
ニウムブロマイド);セチルアルコール等のアルキルア
ルコール;パルミチン酸等の脂肪酸等が挙げられるが、
上記一般式(1) で表されるアルキルアンモニウム塩が好
適である。
【0017】界面活性剤とテトラアルコキシシランの仕
込み組成を変えることにより、ナノ複合体のシリカ層の
厚さや熱的安定性を制御することができる。界面活性剤
とテトラアルコキシシランの仕込み比(モル)は、1:
10〜1:1が好ましく、更に1:6〜1:3が好まし
い。界面活性剤が多すぎると、複合体形成に寄与しない
余剰の界面活性剤結晶が試料中に混在する等の不都合が
あり、少なすぎると、複合体形成に寄与しない余剰のシ
リカが混在し、またシリカ層が厚くなり構造の規則性が
低下する等の不都合がある。
【0018】上記の界面活性剤を混合して得られた溶液
を基材に塗布して乾燥することにより、フィルム状又は
ゲル状の固まりのシリカ−界面活性剤ナノ複合体を製造
することができる。ナノ複合体1は、上記の界面活性剤
を混合して得られた溶液を基材に塗布して、通常0〜12
0 ℃で、通常10分〜1時間乾燥して該基材上に厚さ 0.5
〜10μmのフィルムを形成することにより製造すること
ができる。また、ナノ複合体2は、上記の界面活性剤を
混合して得られた溶液を基材に塗布して、通常25〜120
℃で、通常1〜150 時間乾燥して該基材上に厚さ1〜10
0 μmのフィルムを形成することにより製造することが
できる。基材上に形成されたナノ複合体1のフィルム又
はナノ複合体2のフィルムは透明であり、そのまま利用
することもでき、剥がして粉末状にして利用することも
できる。また、ナノ複合体2のフィルムは自己保持性が
あるため、基材から剥がしてフィルムとして利用するこ
とができる。
【0019】ナノ複合体フィルム形成用の上記基材とし
ては、一般的に用いられるものであればいずれのものも
使用でき、例えば、ガラス、石英、アクリル板等が挙げ
られ、板状、皿状等のいずれの形状のものも使用でき
る。また、基材に前記溶液を塗布し、乾燥する方法とし
ては、例えば、スピンコート法、キャスティング法、デ
ィップコート法等が挙げられる。スピンコート法による
場合、スピナー上に基板を置き、該基板に試料を滴下し
て 500〜5000rpm 、好ましくは2000〜5000rpm で回転さ
せることにより、均一な膜を形成することができる。得
られるスピンコート膜は、スピンコートの条件により1
μmから50μmの膜厚に調節することができる。キャス
ティング法により得られるキャスト膜は、更に厚くする
ことができる。例えば、前記溶液を、ペトリ皿等の容器
に流し込み、乾燥することにより、厚さ1μm乃至 100
μmのキャスト膜を得ることが可能である。
【0020】本発明のナノ複合体1について29Si固体N
MR及びIRにより分析した結果、テトラアルコキシシ
ランは加水分解後、縮合してシロキサンネットワークを
形成していることが確認された。また、X線回折分析な
どの結果から、このナノ複合体1は、界面活性剤が形成
する棒状ミセル(直径2〜4nm)を厚さ1〜2nmのシリ
カ層が包囲した周期的な結晶構造を有するものであるこ
とが確認された。しかも、このナノ複合体1は、六方晶
系に属するものであることが確認された。更に、ケイ素
原子と界面活性剤のモル比は、4:1であり、また、前
駆体溶液にTMOS及び界面活性剤が適切な比率で含有され
る場合、全てのケイ酸塩及び界面活性剤がナノ複合体に
転化されることも確認された。また、上記したように、
テトラアルコキシシラン加水分解物に界面活性剤を混合
した後、密閉容器中で混合物がゲル化するまで長時間反
応させると、得られる複合体が非晶質になるということ
から、溶液中の界面活性剤の状態は明らかではないが、
このような周期的な結晶構造はその溶液からの揮発性成
分(テトラアルコキシシランの加水分解により発生する
アルキルアルコール)の蒸発により形成されるものと考
えられる。一方、ナノ複合体2は、X線回折分析から、
界面活性剤が形成する棒状ミセル(直径2〜4nm)をシ
リカ層が包囲した不規則な配列の結晶構造を有すること
が確認された。
【0021】上記ナノ複合体1を、加熱して界面活性剤
を除去することにより、周期的な結晶構造を有するシリ
カ多孔体(以下、シリカ多孔体1という。)を製造する
ことができる。また、ナノ複合体2を加熱して界面活性
剤を除去することにより、不規則的な配列の結晶構造を
有するシリカ多孔体(以下、シリカ多孔体2という。)
を製造することができる。加熱温度は、いずれも好まし
くは 500〜1000℃であり、更に好ましくは 550〜700 ℃
である。フィルム状のシリカ−界面活性剤ナノ複合体を
そのまま使用した場合、フィルム状のシリカ多孔体を得
ることができ、また、シリカ−界面活性剤ナノ複合体を
粉末状にして加熱することにより、粉末状のシリカ多孔
体を得ることができる。シリカ多孔体1及びシリカ多孔
体2は、いずれもブルナウアー−エメット−テーラー
(BET)表面積が、1000m2/g以上と高く(BET表面
積の上限は、通常、1200m2/g程度である。)、平均孔径
1〜2nmであり、細孔径の揃ったものである。シリカ多
孔体1、2が得られる。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕テトラメトキシシラン(TMOS)1gに、純
水 236mgを添加して(TMOS:水のモル比は1:2)、pH
1〜4(希塩酸で調整)にて、室温で約1時間加水分解
を行った。純水添加時はエマルジョンであったが、数分
で透明、均一な溶液になった。得られた加水分解物に界
面活性剤としてヘキサデシルトリメチルアンモニウム塩
化物( C16H33N(CH3)3Cl、以下C16TACという。) 526mg
〔TMOS:C16TAC(モル比)は4:1である〕を添加し、
希塩酸を用いてpHを3に保持しながら数分間激しく攪拌
した。このようにして、透明、均一で、粘性のある前駆
体溶液が得られた。
【0023】前駆体溶液を、ガラス基板上にスピンコー
トし、空気中で乾燥することにより該基板上に厚さ約4
μmの透明フィルムが形成された。その透明フィルムに
ついてX線回折分析を行った。そのX線回折パターンを
図1に示す。このX線回折パターンは、d値が 3.7nmの
非常に鋭い回折ピークを示し、 4.0から 7.0°の2θ範
囲に弱い反射を示した。d値 3.7、 2.2、 1.9、 1.4及
び 1.3nmのピークは、それぞれ、(100) 、(110) 、(20
0) 、(210) 及び(300) に帰するものであり、これらの
ピークからヘキサゴナル規則に指数付けることができ
る。このX線回折パターンから、六方晶系に属するシリ
カ−界面活性剤ナノ複合体が透明フィルムとして基材上
に形成されたことが示された。
【0024】〔実施例2〕本実施例において、C16TACの
代わりにドデシルトリメチルアンモニウム塩化物(C12H
25N(CH3)3Cl 、以下C12TACという。)、テトラデシルト
リメチルアンモニウム塩化物(C14H29N(CH3)3Cl 、以下
C14TACという。)又はヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウム臭化物(C16H33N(CH3)3Br 、以下C16TABという。)
を使用した以外は実施例1と同様の方法で、それぞれ透
明なシリカ−C12TACナノ複合体フィルム、シリカ−C14T
ACナノ複合体フィルム及びシリカ−C16TABナノ複合体フ
ィルムを得た。
【0025】得られたシリカ−C12TACナノ複合体フィル
ム及びシリカ−C14TACナノ複合体フィルムそれぞれにつ
いてX線回折分析を行った。そのX線回折パターンを、
それぞれ図2の(a) 及び(b) に示す。それらフィルムは
全てヘキサゴナル相に帰するX線反射を示した。d100
値(C12TAC及びC14TACナノ複合体についてそれぞれ 3.2
及び 3.6nm)は界面活性剤のアルキル鎖長によって変化
している。このことは、界面活性剤凝集体がナノ複合体
の構造において重要な役割を演ずるということを裏付け
ている。また、界面活性剤としてC16TABを用いることに
より得られたヘキサゴナルのナノ複合体のX線回折分析
を行ったところ、d100 値が 3.9nmであり、シリカ−C1
6TACナノ複合体のd100 値(3.7nm) よりもわずかに大き
い。この測定結果はハロゲン化物イオンがシリカと界面
活性剤の親水基との界面に位置することを示唆するもの
である。
【0026】〔実施例3〕実施例1と同様の方法で調製
した前駆体溶液をガラス基板上にキャスティングし、60
℃で1時間乾燥することにより厚さ5μmのゲル状の生
成物を得た。その生成物は亀裂を生じ、平均約3mmの小
さい断片になった。次に、そのゲル状生成物を基板から
取り除き、砕いて粉末にした。粉末状のシリカ−C16TAC
ナノ複合体のX線回折パターンを図2の(c) に示す。そ
のX線回折パターンもd100 値が 3.7nmであるヘキサゴ
ナル相に指数付けられた。その粉末試料を下記のキャラ
クタリゼーション及び多孔性材料への転換に用いた。
【0027】キャラクタリゼーション 上記ゲル状生成物の組成はC(38.0%);N( 2.3
%);Cl( 5.9%);灰(41.0%)であった。実測の
C:N比(19.3)はC16TACの比(19.0)とほぼ一致した。S
i:C16TAC比(4.1:1.0) も予想値(4.0:1.0) とほぼ一致
し、界面活性剤:Clの比は1.0:1.0 であった。
【0028】また、上記ゲル状生成物について赤外分光
分析を行ったところ、そのIRスペクトルは、C16TACに
特徴的な吸収バンド(C-H 伸縮振動など)及びシリカ
(1230及び1080cm-1付近のSi-O-Si 対称伸縮振動及び 4
60cm-1付近のSi-O-Si 変角振動など)に特徴的な吸収バ
ンドを示した。また、上記ゲル状生成物について29Si固
体NMR分析を行ったところ、−100ppm付近に
【0029】
【化2】
【0030】に帰属されるピークが、−110ppm付近に
【0031】
【化3】
【0032】に帰属されるピークが観察された(図4参
照)。上記のIR及びNMRの分析結果から、シロキサ
ンネットワークが形成されていることがわかる。尚、N
MRスペクトルで観察されたピークはブロードであるこ
とから、シロキサン結合角に多少のバラツキがあり、シ
リカ骨格は局所的にはガラスに近い構造であることもわ
かる。更に、上記ゲル状生成物について熱重量測定によ
る分析を行ったところ、 200℃から、C16TACの量に相当
する重量損失を示した。また、示差熱分析を行ったとこ
ろ、そのDTA 曲線は 300℃付近にC16TACの酸化分解によ
る発熱ピークを示した。
【0033】これらの分析結果から、TMOSの大部分がシ
リカに転化し、定量的にC16TACと複合してヘキサゴナル
のシリカ−界面活性剤ナノ複合体を形成することが示さ
れた。全ての出発成分が生成物に転化されたことは本発
明の方法の利点として特筆すべきことである。
【0034】多孔体への転換 上記の粉末状のシリカ−C16TACナノ複合体を空気中、 8
73Kで1時間加熱して、複合体からC16TACを除去した。
焼成生成物のX線回折パターンを図2の(d) に示す。回
折強度は焼成により変化しておらず、界面活性剤の除去
後でさえ規則的な構造が維持されていることがわかる。
焼成生成物のd100 値( 2.9nm)は焼成前のd100 値よ
りも約 0.8nm小さい。焼成によりd100 値が小さくなる
ことはMCM-41材料系についても観察されていたが、その
収縮の原因は今のところ明らかではない。
【0035】焼成生成物の77Kにおける窒素の吸着/脱
離の等温線を図3に示す。尚、測定前に、焼成生成物を
393Kで3時間加熱した。また、ブルナウアー−エメッ
ト−テーラー(BET)表面積は1000 m2/g であった。
焼成生成物についてのHorvath-Kawazoe 孔サイズ分布曲
線(Horvath,G. and Kawazoe, K.J., J.Chem.Eng. Jpn.,
16, 470-475(1983) 参照) から、平均孔径は約 1.8nmと
決定された。これらの測定結果から、本発明の方法によ
り得られた周期的なシリカ−界面活性剤ナノ複合体が多
孔質固体に転換したことが示された。気孔中心間の繰り
返し距離(a) (3.3nm、X線回折データから式a=2d
100 /√3を用いて計算した)からHorvath-Kawazoe 孔
サイズを引くことにより、フレーム構造の厚さ(シリカ
層の厚さ)を約 1.5nmと推定した。
【0036】〔実施例4〕実施例1と同様の方法で得た
前駆体溶液をペトリ皿に流し込み、30℃で24時間乾燥す
ることにより、厚さ約30μmの透明な自己保持性のフィ
ルムが得られた。そのフィルムのX線回折パターンはd
値約 4.0nmの幅の広い回折ピークを示した(図5参
照)。X線回折ピークは、実施例1のものと比較してき
わめて幅が広く、そのX線回折パターンには他には反射
は観察されない。本実施例の複合体が幅の広い回折ピー
クを示すことは、その複合体がC16TACの円筒形ミセルが
シリカに囲まれた不規則配列からなることを示唆するも
のである。尚、このフィルムを空気中、 873Kで焼成し
た後においてもそのフィルムのモルホロジー及び透明性
が保持されたことは特筆すべきことである。また、焼成
試料のX線回折パターンもd値 3.0nmの一つの回折ピー
クを示した。その熱処理フィルムのBET表面積は1100
m2/g である。このようにして、透明な自己保持性の多
孔体フィルムが得られた。
【0037】
【発明の効果】本発明の周期的な結晶構造を有するシリ
カ−界面活性剤ナノ複合体及びシリカ多孔体は、簡単に
製造することができ、しかもそれらは透明なフィルム又
は大きなゲル状の固まりとしても得ることができる。ま
た、前駆体溶液中のテトラアルコキシシラン及び界面活
性剤の含有割合を調節することにより、ほとんど全ての
ケイ酸塩及び界面活性剤をナノ複合体に転化することが
できる。このようなシリカ−界面活性剤ナノ複合体は、
光活性な色素を複合化することにより光学的機能材料と
して、また、触媒担体、修飾電極等の材料として有用で
ある。また、本発明のシリカ多孔体は、比表面積が大き
いことから、特にその透明フィルムは、触媒担体、セン
サー、吸着媒体、包接化合物のホスト等として、特に光
学機能をもつセンサー等として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた透明ナノ複合体フィルムの
X線回折パターンを示す図である。
【図2】実施例2で得られた透明ナノ複合体フィルム、
並びに実施例3で得られた粉末状ナノ複合体及び焼成生
成物のX線回折パターンを示す図である。
【図3】実施例3で得られた焼成生成物の77Kにおける
窒素の吸着/脱離の等温線を示す図である。
【図4】実施例3で得られた透明ナノ複合体の29Si固体
NMRスペクトルを示す図である。
【図5】実施例4で得られた透明ナノ複合体フィルムの
X線回折パターンを示す図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 六方晶系に属し、界面活性剤が形成する
    棒状ミセルをシリカ層が包囲した周期的な結晶構造を有
    するシリカ−界面活性剤ナノ複合体。
  2. 【請求項2】 界面活性剤が形成する棒状ミセルをシリ
    カ層が包囲した不規則な配列の結晶構造を有するシリカ
    −界面活性剤ナノ複合体。
  3. 【請求項3】 テトラアルコキシシランを酸性下で加水
    分解し、次いで得られた加水分解物に界面活性剤を混合
    した溶液を基材に塗布し、乾燥する工程を含む、シリカ
    −界面活性剤ナノ複合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 テトラアルコキシシランがテトラメトキ
    シシランである、請求項3に記載のシリカ−界面活性剤
    ナノ複合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 界面活性剤が長鎖アルキル基及び親水基
    を有する化合物である、請求項3又は4に記載のシリカ
    −界面活性剤ナノ複合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 界面活性剤が、下記一般式(1) : Cn2n+1N(CH33X (1) (式中、nは8〜18の整数であり、Xは、ハロゲン化物
    イオン、HSO4 - 又は有機アニオンである。)で表される
    アルキルアンモニウム塩である、請求項3又は4に記載
    のシリカ−界面活性剤ナノ複合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のシリカ−界面活性剤ナ
    ノ複合体を焼成することにより得られる、周期的な結晶
    構造を有し、ブルナウアー−エメット−テーラー(BE
    T)表面積が1000 m2/g 以上で、平均孔径1〜2nmのシ
    リカ多孔体。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のシリカ−界面活性剤ナ
    ノ複合体を焼成することにより得られる、不規則的な配
    列の結晶構造を有し、ブルナウアー−エメット−テーラ
    ー(BET)表面積が1000 m2/g 以上で、平均孔径1〜
    2nmのシリカ多孔体。
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