JPH0919269A - ヤマブシタケ子実体含有飲食品の製造方法 - Google Patents

ヤマブシタケ子実体含有飲食品の製造方法

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JPH0919269A
JPH0919269A JP7192551A JP19255195A JPH0919269A JP H0919269 A JPH0919269 A JP H0919269A JP 7192551 A JP7192551 A JP 7192551A JP 19255195 A JP19255195 A JP 19255195A JP H0919269 A JPH0919269 A JP H0919269A
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JP
Japan
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food
beverage
dementia
fruit body
product
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Pending
Application number
JP7192551A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Imazeki
進 今関
Yoshimitsu Okamoto
誉充 岡本
Yasushi Arimoto
靖 有本
Yoshinobu Mori
啓信 森
Hideki Sakamoto
秀樹 坂本
Yukio Ishiguro
幸雄 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、神経成長因子産生誘導作用を有する
新規飲食品の製造方法を提供するものである。 【構成】本発明は、サンゴハリタケ(Hericium)属のき
のこ子実体又はその処理物を添加することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲食品の製造方法、
特に神経成長因子産生誘導作用を有する飲食品の製造方
法に関する。現在、人口の高齢化とともに老年期痴呆が
問題視されてきている。この老年期痴呆の大多数は、ア
ルツハイマー型痴呆か虚血性脳血管型痴呆のいずれかで
ある。アルツハイマー型痴呆の病徴として脳ニューロン
の変性脱落が認められること、また、虚血性脳血管型痴
呆の背景となるのは脳梗塞巣であることが知られてい
る。しかして本発明は、老年期痴呆の予防及び治療が期
待される神経成長因子産生誘導作用を有する新規飲食品
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、神経成長因子産生誘導作用を有す
る物質としてはベンジルアルコール誘導体、クロマン誘
導体及びシアタン誘導体について特開平4−26684
8号公報、特開平4−275285号公報、特開平6−
256352号公報、特開平6−256378号公報、
特開平7−69961号公報、特開平7−70133号
公報、特開平7−70168号公報等の報告がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のような繁雑な精製工程が必要なく簡
便な、神経成長因子産生誘導作用を有する食品素材又は
処理物を添加する新規飲食品の製造方法を提供する処に
ある。
【0004】
【発明が解決するための手段】しかして本発明は、サン
ゴハリタケ(Hericium)属のきのこ子実体又はその処理
物を添加することを特徴とする飲食品の製造方法に係
る。
【0005】本発明において対象となる飲食品は、その
種類に特に制限はなく、ベイク品、発酵品、練り製品、
乳製品、油脂製品、調味料、菓子、これらの中間製品等
の食品、及びコーヒー、ココア、茶、果実ジュース、野
菜ジュース、発酵飲料、清涼飲料、これらの中間製品等
の飲料である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において添加するサンゴハ
リタケ属のきのこ子実体はサンゴハリタケ、ヤマブシタ
ケであるが、なかでも合目的的にヤマブシタケが好まし
い。
【0007】上記のきのこ子実体は製造する飲食品の形
態によりそのまま添加することもできるが、その処理物
を添加するのが有利である。該処理物は、エタノール抽
出物、破砕物、磨砕物、乾燥物、乾燥粉体であるが、な
かでも作業の便宜及び添加量の点でエタノール抽出物、
磨砕物、乾燥粉体が好ましい。エタノール抽出物は子実
体をそのまま或いは細断後、2〜10倍容の食品添加物
用アルコールで浸出する。このとき、撹拌しても良い。
また温度は室温或いは加温しても良いが、室温が好まし
い。この浸出液をろ取後、濃縮してエタノール抽出物を
得る。また、磨砕物は子実体そのまま或いは細断し、す
りつぶしたものである。乾燥粉体は、前期磨砕物を乾燥
しても、又、子実体を乾燥後、磨砕したものでも良い。
【0008】かかるきのこ子実体又はその処理物の添加
方法や添加時期に特に制限はない。飲食品の製造に用い
る原材料の配合段階で添加しても良いし、製品化最終段
階で添加しても良い。
【0009】サンゴハリタケ(Hericium)属のきのこ培
養菌糸体又はその処理物は神経成長因子産生誘導作用を
有する。古川らの方法{バイオケミカル アンド バイ
オフィジカル リサーチ コミュニケーションズ(Bioc
hemical and Biophysical Research Communications
),136,57−63(1986)}および{ジャ
ーナル オブ ニューロケミストリー(Journal of Neu
rochemistry ),40,734−744(1983)}
にしたがい、胎性後期(19日令)のラットの大脳皮質
から調製した初代アストログリア細胞を、10%牛胎仔
血清を含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)で
無菌的に培養した。培養は3日毎に培地を交換して、1
〜2週間行なった。コンフルエントに達したところで、
培地を0.5%牛血清アルブミンを含むDMEMに変
え、更に数日間培養し、培養ベースを得た。ヤマブシタ
ケ培養菌糸体のエタノール抽出物をこの初代アストログ
リア細胞培養液に所定の濃度になるように添加し、添加
24時間後の培養液中の神経成長因子濃度を、酵素免疫
測定法で測定した。表1はヤマブシタケ培養菌糸体エタ
ノール抽出物の添加による神経成長因子濃度の上昇を示
している。
【0010】
【表1】
【0011】表1において、*はコントロール(無添
加)に対してエタノール抽出物が5%の危険率で有意で
あることを示している。
【0012】
【実施例】
・実施例1(トマトジュースの製造) 完熟トマト10Kgを洗浄し、破砕して、75℃で予熱し
た後、孔径2mmの濾過網を装着したパルパーで搾汁し、
搾汁液8Kgを得た。該搾汁液にヤマブシタケ子実体のエ
タノール抽出物100g を添加し、充分に混合した後、
120℃で2分間殺菌し、30℃に冷却して、トマトジ
ュースを製造した。
【0013】・実施例2(ソースの製造) ヤマブシタケ子実体の磨砕物110g 、液糖(Brix70
%)360g 、アミノ酸液50g 、香辛料類(ケイヒ1
20g /ニクズク60g /セージ60g /タイム60g
/クロコショウ50g /チョウジ40g /ウイキョウ4
0g /トウガラシ25g /セロリーシード25g の割合
の混合香辛料類)2g 、食塩120g 及び水358g
(合計1000g )を混合し、食塩濃度13重量%、ま
た全可溶性固形分濃度40重量%にそれぞれ調整しソー
スを製造した。
【0014】・実施例3(クッキーの製造) 薄力粉200g 、及びヤマブシタケ子実体の乾燥粉末2
0g を充分に混合した。別に無塩バター100g 、粉砂
糖80g 、及び卵1個を充分に混合した。双方を充分に
混合し、冷蔵庫で40分間静置した後、裁断して、17
0℃のオーブンで12分間焼き、クッキーを製造した。
【0015】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、神経成長因子産生誘導作用を有する新規飲食品
を製造できるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 2/02 A23L 2/38 H 2/38 A61K 35/84 AAMA // A61K 35/84 AAM A23L 2/00 F (72)発明者 森 啓信 栃木県那須郡西那須野町大字西富山47番地 カゴメ那須寮303号 (72)発明者 坂本 秀樹 栃木県那須郡西那須野町大字井口47番地12 (72)発明者 石黒 幸雄 栃木県那須郡西那須野町東三島5丁目96番 地16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンゴハリタケ(Hericium)属のきのこ
    子実体又はその処理物を添加することを特徴とする飲食
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】 サンゴハリタケ(Hericium)属のきのこ
    がヤマブシタケである請求項1記載の飲食品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 処理物がエタノール抽出物である請求項
    1又は2記載の飲食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 処理物が磨砕物である請求項1又は2記
    載の飲食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 処理物が乾燥粉体である請求項1又は2
    記載の飲食品の製造方法。
JP7192551A 1995-07-04 1995-07-04 ヤマブシタケ子実体含有飲食品の製造方法 Pending JPH0919269A (ja)

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