JPH09191988A - 魔鏡とその製造方法 - Google Patents

魔鏡とその製造方法

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JPH09191988A
JPH09191988A JP747996A JP747996A JPH09191988A JP H09191988 A JPH09191988 A JP H09191988A JP 747996 A JP747996 A JP 747996A JP 747996 A JP747996 A JP 747996A JP H09191988 A JPH09191988 A JP H09191988A
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JP
Japan
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mirror
base surface
matrix
magic
magic mirror
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Application number
JP747996A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Koizumi
俊博 小泉
Yonehiro Akimoto
米博 秋元
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T & I kk
Original Assignee
T & I kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い生産性をもって極薄手に製造できる魔鏡
とその製造方法の提供 【解決手段】 電鋳で負電極である母型1の基面2上に
析出した金属結晶で構成され、該基面2の凹凸による目
視不能な絵柄が、基面2の凹部3と凸部4が反転した状
態で写し出された鏡状装飾面5を有する魔鏡と、素材金
属イオン7を含む電解液8中に、目視不能な絵柄を象る
凹凸を基面2に持った負電極となる母型1と、正電極と
なる素材金属9を浸し、母型1の基面2上に電解液8か
ら析出した金属結晶よりなる魔鏡本体10を形成すべく
電鋳を施す工程を経る魔鏡の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射光で絵柄を投
影するが、外観は普通の鏡と何等変わるところのない魔
鏡とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる魔鏡は、反射光で絵柄を投影す
べく鏡状装飾面に目視できない微細な凹凸で絵柄を形成
したものである。元来の魔鏡製造法は、鏡状装飾面とな
る面の裏側に、その絵柄に沿って鏡状装飾面となる面に
至らない凹部を形成し、後に鏡状装飾面となる面を研磨
することによって、前記凹部の真裏部分に僅かな歪みを
設けるものであった。この方法は技術的難易度が極めて
高いということで代わる方法が次々と案出されたが、そ
の中には、例えば、特開平3−269502号公報記載
の金属に絵柄を象ったレジストを施し、エッチングを施
して表面を磨くか又はメッキを施す方法等、レジストを
施す工程を経るものが多く見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法では、個々の魔鏡についてレジストを施さなけ
ればならず、極めて煩雑で生産性も悪い他、魔鏡を極薄
手に製造することは困難である。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であって、高い生産性をもって極薄手に製造できる魔鏡
とその製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明による魔鏡は、電鋳で負電極である母
型の基面上に析出した金属結晶で構成され、該基面の凹
凸による目視不能な絵柄が、基面の凹部と凸部が反転し
た状態で写し出された鏡状装飾面を有することを特徴と
する。例えば、銅を魔鏡本体の素材とし均一な肉厚の鏡
面膜を被着して成る鏡状装飾面を有したものでも良い。
そして、その製造方法は、素材金属イオンを含む電解液
中に、目視不能な絵柄を象る凹凸を基面に持った負電極
となる母型と、正電極となる素材金属を浸し、母型の基
面上に電解液から析出した金属結晶よりなる魔鏡本体を
形成すべく電鋳を施す工程を経ることを特徴とするもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明による魔鏡及びその
製造方法を図面に基づき説明する。本発明による魔鏡
は、電鋳で負電極である母型1の基面2上に析出した金
属結晶で構成され、図2の如く母型1の基面2の凹凸に
よる目視不能な絵柄が、該基面2の凹部3と凸部4が反
転した状態で写し出された鏡状装飾面5を有するもので
ある。鏡状装飾面5の凹凸は、滑らかな起伏である場合
もあるし、立上りや立下りが急激な場合もある。
【0007】この魔鏡を得る際、本発明による魔鏡の製
造方法によれば、魔鏡本体10に写し出す絵柄が目視出
来ない程微細な凹凸で描かれた、例えば、導電金属製の
母型1を形成し、図1の如く魔鏡の素材金属イオン7を
含む電解液8を蓄えた槽に、前記母型1、即ち負電極
と、魔鏡の素材金属9で形成した正電極を浸して所定時
間適当な直流電源を印加する工程を経る。一般的には原
型11を造りその投影像の適否を確認して母型1の成形
に入る。
【0008】母型1を造る方法は、従来の魔鏡製造方法
から選択しても良いが、電鋳で得る場合には、先ず原型
11を造り、該原型11に素材を1mm厚程度に至るま
で素材金属イオン12を含む電解液に浸して電着し、後
に離型して母型1と成す(図3(イ)、(ロ))。魔鏡
本体10は、その様に形成した母型1を用いて上記の如
く0.2mm厚程度の電鋳を施し離型することにより得
られる(図3(ハ)、(ニ))。尚、原型11や母型1
にあっては、鏡面仕上げを施しておくことが後の工程を
簡素にする点で望ましく、母型1を電鋳で得る場合に
は、電鋳工程を短縮する上で肉厚を薄くすることに越し
たことはない。それによって強度が不足する場合には、
基面2の裏側を石膏や樹脂等で補強する場合もある。
【0009】母型1或いは原型11の素材は導電金属が
望ましいが、非導電金属を用いる場合は黒鉛や銅の微粉
末を塗布して対応することができる。一方、魔鏡本体の
素材としては、金、銀、銅、ニッケル等が挙げられ、例
えば、銅を素材とする場合の電解液としては硫酸銅溶液
が挙げられる。銅の様に特有の曇った色彩を持つ金属を
素材とする場合は、更に、金、銀、ニッケルによる鏡面
膜6を、装飾や耐摩耗性等についての補強も兼ねてメッ
キ処理等で形成する場合もある(図3(ホ)、
(ヘ))。
【0010】本発明による魔境は、平面状・曲面状或い
はそれらが並存する形状のいずれでも良いが、魔境本体
がごく薄いことを考慮すると保形性の点で曲面状、特に
球面状が望ましい。
【0011】
【発明の効果】以上に示した本発明による魔鏡の製造方
法によれば、魔鏡本体を分子単位で生成していくもので
あるから、ピンホールがなく極薄い魔鏡の製造が可能と
なる。しかも、析出した金属結晶が母型の基面全体に亘
ってほぼ均一に付着していくので、成形された魔鏡の表
裏に凹凸が相互に逆となった絵柄が形成され、双方の面
を反射面(鏡状装飾面)として用いることができる。更
に、例えば玩具等に用いる複雑な形状の魔鏡であって
も、原型に基づきいったん母型が成形されれば、精密で
均一な魔鏡を容易に且つ大量に製造することができる
等、これらの効果が相俟って魔鏡自体の品質に関する信
用性及びコストパフォーマンスを共に高めることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による魔鏡を得る装置の概略図である。
【図2】本発明による魔鏡の鏡状装飾面と母型の基面と
の関係を示す拡大図である。
【図3】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)本発明
による魔鏡の製造方法の一例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 母型 2 基面 3 凹部 4 凸部 5 鏡状装飾面 6 鏡面膜 7 素材金属イオン 8 電解液 9 素材金属 10 魔鏡本体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電鋳で負電極である母型(1)の基面
    (2)上に析出した金属結晶で構成され、該基面(2)
    の凹凸による目視不能な絵柄が、基面(2)の凹部
    (3)と凸部(4)が反転した状態で写し出された鏡状
    装飾面(5)を有することを特徴とする魔鏡。
  2. 【請求項2】 電鋳で負電極である母型(1)の基面
    (2)上に析出した銅結晶にて構成され、該基面(2)
    の凹凸による目視不能な絵柄が、基面(2)の凹部
    (3)と凸部(4)が反転した状態で写し出された鏡状
    装飾面(5)を有し、該鏡状装飾面(5)に均一な肉厚
    の鏡面膜(6)が被着してあることを特徴とする魔鏡。
  3. 【請求項3】 素材金属イオン(7)を含む電解液
    (8)中に、目視不能な絵柄を象る凹凸を基面(2)に
    持った負電極となる母型(1)と、正電極となる素材金
    属(9)を浸し、母型(1)の基面(2)上に電解液
    (8)から析出した金属結晶よりなる魔鏡本体(10)
    を形成すべく電鋳を施す工程を経ることを特徴とする魔
    鏡の製造方法。
JP747996A 1996-01-19 1996-01-19 魔鏡とその製造方法 Pending JPH09191988A (ja)

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