JPH09191342A - 携帯電話システム - Google Patents

携帯電話システム

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JPH09191342A
JPH09191342A JP8002699A JP269996A JPH09191342A JP H09191342 A JPH09191342 A JP H09191342A JP 8002699 A JP8002699 A JP 8002699A JP 269996 A JP269996 A JP 269996A JP H09191342 A JPH09191342 A JP H09191342A
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JP8002699A
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Shoichiro Doi
正一郎 土井
Akira Kataoka
明 片岡
Koji Kuniyasu
幸治 國安
Kotaro Terashi
耕太郎 寺師
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話システムに関し、携帯電話端末と位
置登録端末の位置情報の差異を検出して、保守者,加入
者に携帯電話に盗難や紛失などの可能性がある旨を通知
することにより、携帯電話端末の盗難や紛失、それに伴
う不正利用などを防止する。 【解決手段】携帯電話端末1及び位置登録端末2を収容
する交換機3と、位置情報を保持する網サービス制御装
置4とを有する携帯電話網をそなえ、上記の各端末1,
2に位置登録手段11及び21をそれぞれ設けるととも
に、携帯電話網に、各端末1,2の位置登録情報を更新
する位置登録情報更新手段31と、各位置情報の更新が
完了した場合に位置情報を起動する位置情報更新監視手
段32と、上記の各位置情報の差異を検出する照合手段
33と、保守者にメッセージ通知を行なうメッセージ通
知手段34とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (a)第1実施形態の説明(図1,図2) (b)第2実施形態の説明(図3,図4) (c)第3実施形態の説明(図5,図6) (d)第4実施形態の説明(図7,図8) (e)第5実施形態の説明(図9,図10) (f)第6実施形態の説明(図11,図12) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話システム
に関し、特に携帯電話端末の盗難や紛失,不正使用など
を防止する携帯電話システムに関する。
【0003】
【従来の技術】近年、携帯電話端末の普及により、手軽
に何処でも電話の利用ができるようになり、利用者の数
も増加しているが、通常、携帯電話端末(以下、単に端
末ということがある)は、物理的な接続がなく可搬型で
あるため、盗難・紛失や一時的な借用により契約者の意
思に反した利用を行なわれても、その利用明細や端末の
使用履歴の確認等を含め、端末の契約者が気付くまでこ
のような不正利用を検知できず、即時性のある対応がで
きなかった。
【0004】また、一般の携帯電話システムでは、携帯
電話端末の発着信時において、網と端末間での認証処理
は、認証キーによる乱数との演算により行なわれるよう
になっているが、この認証処理はあくまで携帯電話端末
の正常性の確認であるため、使用者の正常性についての
確認はできない。従って、携帯電話端末の盗難・紛失な
どがあった場合は、その旨をシステムの保守者へ届け出
るなどして、保守者コマンドによる発信停止を行なって
もらうほかは、端末の盗難・紛失後における不正利用を
防止することができないのが現状である。
【0005】そこで、従来は、例えば携帯電話端末内
に、現在位置を検出する機能と現在位置を音声に変換す
る機能をそなえ、電源投入後の一定時間以内にパスワー
ド(暗唱番号)が入力されない場合(盗難や紛失などの
場合)に、装置内に予め登録されている電話番号(例え
ば所有者の電話番号)へ自動的に発呼して、自己の現在
位置を所有者へ音声で伝えることにより、紛失した端末
を早期に発見して、不正利用を防止できるようにしたシ
ステム(特開平4−357753号公報参照)や、携帯
電話端末から発する微弱な地域的発信信号の有効受信範
囲を越えると警報を発するような警報機を携帯電話端末
と組にして提供することによって、端末の盗難や紛失な
どを防止できるようにしたシステム(特開平6−698
83号公報参照)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まず特
開平4―357753号公報に示されるような携帯電話
システムでは、端末の盗難・紛失時には、所有者がシス
テムの保守者へその旨を通知しない限り、その端末に発
信規制をかけるなどの処理はできないという課題があ
る。
【0007】また、特開平6−69883号公報に示さ
れるような携帯電話システムでは、携帯電話端末と警報
機とが一定の距離を保っているか否かを確認しているだ
けであって、一旦その距離を越えてしまった場合(例え
ば、盗難された場合など)は、やはり、システムの保守
者へ届け出るなどしてその携帯電話端末に発信規制をか
けるしか、端末の不正利用などを防止できないという課
題がある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、携帯電話端末の盗難・紛失、またはそれに伴
う不正利用を早期に検知するとともに、端末の所有者
(契約者)の許容なしにその携帯電話端末の利用を停止
できるようにした、携帯電話システムを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の携帯電話システムは、携帯電話端末及び該携
帯電話端末と対になって使用される位置登録端末をそな
えるとともに、上記の携帯電話端末及び位置登録端末を
組として収容する交換機と、該携帯電話端末のための位
置情報を保持する網サービス制御装置とを有する携帯電
話網をそなえ、上記の携帯電話端末及び位置登録端末
に、該携帯電話網に位置登録要求を行なう位置登録手段
がそれぞれ設けられるとともに、該携帯電話網に、加入
者対応の携帯電話端末位置情報と位置登録端末位置情報
と上記の各位置情報への登録要求を受付け、位置登録情
報を更新する位置登録情報更新手段と、該携帯電話端末
位置情報と該位置登録端末位置情報の両方の更新が完了
された場合に、位置情報を起動する位置情報更新監視手
段と、該携帯電話端末位置情報と該位置登録端末位置情
報を照合し、上記の両位置情報の内容の差異を検出する
照合手段と、該照合結果に差異があるとき該照合手段に
よって起動され保守者にメッセージ通知を行なうメッセ
ージ通知手段とが設けられたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の本発明の携帯電話シ
ステムは、請求項1記載の携帯電話システムにおいて、
該位置登録末端末に、着信手段を付加するとともに、該
携帯電話網に、該位置登録端末へ該メッセージ又は位置
情報を通知するメッセージ・位置情報通知手段を付加し
て、加入者の該携帯電話端末と該位置登録端末の位置情
報との違いを検出することにより、該メッセージ又は該
携帯電話端末の位置情報を該位置登録端末に通知しうる
ように構成されていることを特徴としている。
【0011】さらに、請求項3記載の本発明の携帯電話
システムは、請求項1記載の携帯電話システムにおい
て、該携帯電話網に、加入者データに発信停止を設定す
る発信停止手段を付加して、加入者の該携帯電話端末と
該位置登録端末の位置情報との違いを検出することによ
り、該携帯電話端末の不正使用による加入者の発信を停
止しうるように構成されていることを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の本発明の携帯電話シ
ステムは、請求項3記載の携帯電話システムにおいて、
該携帯電話網に、加入者の発信停止後に該携帯電話端末
の位置情報と該位置登録端末の位置情報の内容との照合
が一致したとき加入者の発信停止を解除する加入者発信
停止解除手段を付加して、加入者の該携帯電話端末と該
位置登録端末の位置情報の一致を検出することにより、
該携帯電話端末の不正使用による加入者の発信停止を解
除しうるように構成されていることを特徴としている。
【0013】さらに、請求項5記載の本発明の携帯電話
システムは、請求項1記載の携帯電話システムにおい
て、該位置登録端末の位置情報のみが更新完了してか
ら、該携帯電話端末の位置情報の更新完了を監視し、一
定時間が経過しても、該携帯電話端末の位置情報の更新
が完了しないときに、上記の各位置情報の照合を起動す
る位置情報登録監視手段を、該携帯電話網に付加するこ
とにより、該携帯電話端末の電源断に対し、保守者に通
知しうるように構成されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の本発明の携帯電話シ
ステムは、請求項2記載の携帯電話システムにおいて、
該位置登録端末の位置情報のみが更新完了してから、該
携帯電話端末の位置情報の更新完了を監視し、一定時間
経過しても、該携帯電話端末の位置情報の更新が完了し
ないとき、上記の各位置情報の照合を起動する位置情報
登録監視手段を、該携帯電話網に付加することにより、
該携帯電話端末の電源断に対し、該一定時間監視した後
に、該位置登録端末に該メッセージ又は該携帯電話端末
の位置情報を通知しうるように構成されていることを特
徴としている。
【0015】さらに、請求項7記載の本発明の携帯電話
システムは、請求項1記載の携帯電話システムにおい
て、該携帯電話網に、該位置登録端末の位置情報のみが
更新完了してから、該携帯電話端末の位置情報の更新完
了を監視し、一定時間経過しても、該携帯電話端末の位
置情報の更新が完了しないとき、加入者データに盗難監
視中状態を設定する盗難登録手段と、盗難監視中に加入
者の該携帯電話端末の位置情報の更新が完了すると、該
携帯電話端末の位置情報と該位置登録端末の位置情報の
照合を行なう上記照合手段を起動する盗難監視手段を設
けることにより、該携帯電話端末の電源断後の位置情報
の再登録に対して、保守者に通知しうるように構成され
ていることを特徴としている。
【0016】また、請求項8記載の本発明の携帯電話シ
ステムは、請求項2記載の携帯電話システムにおいて、
該携帯電話網に、該位置登録端末の位置情報のみが更新
完了してから、該携帯電話端末の位置情報の更新完了を
監視し、一定時間が経過しても、該携帯電話端末の位置
情報の更新が完了しないとき、加入者データに盗難監視
中状態を設定する盗難登録手段と、盗難監視中に加入者
の該携帯電話端末の位置情報が更新完了すると、該携帯
電話端末の位置情報と該位置登録端末の位置情報とを照
合する該照合手段を起動する盗難監視手段を設けること
により、該携帯電話端末の電源断後の位置情報の再登録
に対して、該位置登録端末へ該メッセージ又は該携帯電
話端末の位置情報を通知しうるように構成されているこ
とを特徴としている。
【0017】さらに、請求項9記載の本発明の携帯電話
システムは、請求項1記載の携帯電話システムにおい
て、該網サービス制御装置に、上記の位置登録情報更新
手段,位置情報更新監視手段,照合手段及びメッセージ
通知手段が設けられたことを特徴としている。また、請
求項10記載の本発明の携帯電話システムは、請求項1
記載の携帯電話システムにおいて、該交換機に、上記の
位置登録情報更新手段,位置情報更新監視手段,照合手
段及びメッセージ通知手段が設けられたことを特徴とし
ている。
【0018】さらに、請求項11記載の本発明の携帯電
話システムは、請求項1記載の携帯電話システムにおい
て、該網サービス制御装置に、該位置登録情報更新手段
が設けられるとともに、該交換機に、上記の位置情報更
新監視手段,照合手段及びメッセージ通知手段が設けら
れ、且つ、該交換機に、該網サービス制御装置に対して
位置登録情報の問合せ要求を行なう情報取得手段が付加
されるとともに、該網サービス制御装置に、該交換機か
らの位置登録情報問合せ要求に対し、位置情報を返送す
る情報収集手段が付加されたことを特徴としている。
【0019】また、請求項12記載の本発明の携帯電話
システムは、請求項1記載の携帯電話システムにおい
て、該網サービス制御装置に、該位置登録情報更新手段
が設けられるとともに、該交換機に、上記の位置情報更
新監視手段,照合手段及びメッセージ通知手段が設けら
れ、且つ、該交換機に、該網サービス制御装置の位置情
報登録通知を受け付ける位置情報変更受付手段が付加さ
れるとともに、該網サービス制御装置に、該交換機へ位
置登録の更新を通知する位置情報通知手段が付加された
ことを特徴としている。
【0020】さらに、請求項13記載の本発明の携帯電
話システムは、携帯電話端末をそなえるとともに、該携
帯電話端末を収容する交換機を有する携帯電話網をそな
え、該携帯電話端末に、発着信時に使用する認証情報を
記憶する認証情報記憶手段と、該認証情報の使用を発信
者からパスワード投入により有効にする発信パスワード
受付手段と、交通網と発信時の認証処理に用いる値を演
算する演算手段と、該演算手段に認証情報を受け渡す認
証情報管理手段とが設けられて、該携帯電話端末から発
信するときの認証処理において、発信前にパスワード操
作を行なわない限り、認証処理が正常に行なわれないよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0021】また、請求項14記載の本発明の携帯電話
システムは、携帯電話端末をそなえるとともに、該携帯
電話端末を収容する交換機を有する携帯電話網をそな
え、該携帯電話端末に、発信時に使用する発信用認証情
報を記憶する発信用認証情報記憶手段と、着信時に使用
する着信用認証情報を記憶する着信用認証情報記憶手段
と、該発信用認証情報の使用を発信者からパスワードの
投入により有効にする発信パスワード受付手段と、該交
換機との発信時の認証処理に用いる値を演算する演算手
段と、該演算手段に発信用認証情報を受け渡す発信認証
情報管理手段とが設けられるとともに、該交換機に、発
信時に使用する発信用認証情報を記憶する発信用認証情
報記憶手段と、着信時に使用する着信用認証情報を記憶
する着信用認証情報記憶手段と、上記の発信用認証情報
又は着信用認証情報を制御する認証情報制御手段とを設
けることにより、着信時は該着信用認証情報により認証
処理を行ない、該携帯電話端末から発信するときの認証
処理において、発信前にパスワード操作を行なわない限
り認証処理が正常に行なわれないように構成されている
ことを特徴としている。
【0022】さらに、請求項15記載の本発明の携帯電
話システムは、請求項13又は請求項14記載の携帯電
話システムにおいて、一定時間タイミングを刻むタイミ
ング手段を該携帯電話端末に設けることにより、パスワ
ード操作後一定時間の間だけ、認証処理が正常に行なわ
れるように構成されていることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態にかかる携帯電話システム
の構成を示すブロック図で、この図1に示す携帯電話シ
ステムは、携帯電話端末1とこの携帯電話端末1と対に
なって使用される位置登録端末2をそなえるとともに、
上記の携帯電話端末1及び位置登録端末2を組として収
容する交換機3と、これら携帯電話端末のための位置情
報を保持する網サービス制御装置(NSP:Network Se
rvice 制御 Point)4とをそなえて構成されている。
【0024】また、上記の携帯電話端末1及び位置登録
端末2には、この携帯電話網を構成するNSP4に位置
登録要求を行なう位置登録手段11及び21がそれぞれ
設けられており、さらに位置登録端末2には、後述する
ように携帯電話網からの携帯電話端末1と位置登録端末
2との各位置情報の照合結果に差異がある場合に通知さ
れるメッセージや位置情報などを着信しうる着信手段2
2が付加されている。
【0025】ここで、交換機3は、周知のように、複数
の加入者端末を収容し、発信側と着信側との回線を接続
するなどの交換処理を行なうものであるが、一般に、1
つの交換機3が収容できる加入者端末数は限られている
ので、所定の地域毎の単位で設けられる。なお、通常、
交換機3間は、市内電話局においては局間中継線で、市
外電話局においては市外線で連結される。
【0026】さらに、NSP4とは、携帯電話端末1の
位置情報を保持して携帯電話端末1の現在位置などを管
理して携帯電話端末1に所望のサービスを提供するため
の装置であり、各交換機3を統括して管理することによ
り、広範囲のエリアにわたって交換処理などのサービス
を提供できるようになっている。そして、図1に示すよ
うに、このNSP4は、携帯電話端末位置情報記憶手段
M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2,位置情報登
録更新手段31,位置情報更新監視手段32,照合手段
33,メッセージ通知手段34をそなえるほか、メッセ
ージ・位置情報通知手段35,発信停止手段36,発信
停止解除手段37,位置情報登録監視手段38,盗難登
録手段39,盗難監視手段40及び後述するように発信
停止状態M31,盗難登録状態M32が設定される加入
者データ記憶手段M3をそなえて構成されている。な
お、41はシステムの保守者用の保守端末である。
【0027】ここで、携帯電話端末位置情報記憶手段M
1は、携帯電話端末1の位置情報を記憶するためのメモ
リであり、位置登録端末位置情報記憶手段M2は、位置
登録端末2の位置情報、すなわち、位置登録端末2を所
有する加入者の位置情報を記憶するためのメモリであ
り、位置登録情報更新手段31は、携帯電話端末1の位
置情報と位置登録端末2の位置情報と携帯電話端末位置
情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2
への登録要求とを受け付け、携帯電話端末位置情報記憶
手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2の各位置
情報を更新するもので、これにより、NSP4では、携
帯電話端末1,位置登録端末2から受信する信号のエリ
アに変更がある毎に携帯電話端末位置情報記憶手段M
1,位置登録端末位置情報記憶手段M2内の各位置情報
が更新されるようになっている。
【0028】また、位置情報更新監視手段32は、携帯
電話端末位置情報記憶手段M1における携帯電話端末1
の位置情報と、位置登録端末位置情報記憶手段M2にお
ける位置登録端末2の位置情報との両方の更新が完了さ
れた場合に、それらの位置情報を照合手段33へ通知す
るものである。なお、各位置情報の更新が未完了の場合
は後述する盗難登録手段39及び盗難監視手段40へも
その時点での各位置情報が通知されるようになってい
る。
【0029】さらに、照合手段33は、携帯電話端末位
置情報記憶手段M1の位置情報と位置登録端末位置情報
記憶手段M2の位置情報を一定間隔で照合し、それら位
置情報内容の差異を検出するもので、メッセージ通知手
段34は、照合手段33における携帯電話端末位置情報
記憶手段M1の位置情報と、位置登録端末位置情報記憶
手段M2の位置情報との照合結果に差異がある場合に、
照合手段33によって起動され、保守端末41を通じて
システムの保守者へ携帯電話端末1,位置登録端末2の
各位置情報又は、携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性
がある旨のメッセージを通知するものである。
【0030】また、メッセージ・位置情報通知手段35
は、照合手段33における携帯電話端末位置情報記憶手
段M1の位置情報と、位置登録端末位置情報記憶手段M
2の位置情報との照合結果に差異がある場合に、その旨
のメッセージ又は携帯電話端末1の位置情報を位置登録
端末2に通知するものであり、発信停止手段36は、照
合手段33における携帯電話端末位置情報記憶手段M1
の位置情報と、位置登録端末位置情報記憶手段M2の位
置情報との照合結果に差異がある場合に、加入者データ
記憶手段M3の発信停止状態M31を設定するものであ
り、発信停止解除手段37は、発信停止手段36により
加入者データ記憶手段M3に発信停止状態M31が設定
されたのち、照合手段33での携帯電話端末位置情報記
憶手段M1の位置情報と、位置登録端末位置情報記憶手
段M2の位置情報との再照合結果が一致した場合に、上
記の発信停止状態M31を解除するものである。
【0031】さらに、位置情報登録監視手段38は、携
帯電話端末位置情報記憶手段M1と位置登録端末位置情
報記憶手段M2の各位置情報の登録状況を定期的に監視
するもので、位置登録端末位置情報記憶手段M2の位置
情報の更新が完了してから、一定時間が経過しても携帯
電話端末位置情報記憶手段M1の位置情報が更新完了さ
れないとき、携帯電話端末1の電源断とみなし、メッセ
ージ通知手段34と位置登録端末2とに、携帯電話端末
位置情報記憶手段M1の位置情報(携帯電話端末1の旧
位置情報)と位置登録端末位置情報記憶手段M2の位置
情報(位置登録端末2の現位置情報)を通知するもので
ある。
【0032】また、盗難登録手段39は、位置登録端末
位置情報記憶手段M2の位置情報の更新が完了してか
ら、一定時間が経過しても携帯電話端末位置情報記憶手
段M1の位置情報の更新が完了されないとき、すなわち
携帯電話端末1に盗難や紛失などの可能性がある状態の
ときに、加入者データ記憶手段M3に盗難監視中状態と
して盗難登録状態M32を設定するものであり、盗難監
視手段40は、位置情報更新監視手段32より携帯電話
端末位置情報記憶手段M1の位置情報の更新が完了した
旨の通知を受けた時点で盗難登録状態M32が設定され
ている場合に、その携帯電話端末位置情報記憶手段M1
の位置情報と位置登録端末位置情報記憶手段M2の位置
情報の更新結果について差異があるか否かを検出するた
めに、各位置情報を照合手段33に通知するものであ
る。
【0033】つまり、本実施形態における携帯電話シス
テムは、これらの盗難登録手段39,盗難監視手段40
により、盗難や紛失の可能性のある携帯電話端末1が電
源断後、再度、電源投入された場合に検出される携帯電
話端末1,位置登録端末2の各位置情報の差異に基づい
て、携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性がある旨を、
メッセージ通知手段34により保守者へ通知するととも
に、メッセージ・位置情報通知手段35により位置登録
端末2へ通知するようになっている。
【0034】以下、上述のごとく構成された本実施形態
における携帯電話システムの動作について図2に示すス
テップA1〜A19に従って説明する。まず、携帯電話
端末1と位置登録端末2とがともに電源入状態である
と、携帯電話端末1,位置登録端末2からそれぞれ位置
登録要求が、交換機3を介してNSP4に送信される
(ステップA1)。そして、携帯電話端末1又は位置登
録端末2からの位置登録要求がNSP4で受信されると
(ステップA2)、NSP4では、位置情報登録更新手
段31によって、受信した位置登録要求が携帯電話端末
1,位置登録端末2のどちらからのものかを判定し(ス
テップA3)、携帯電話端末1からのものであった場合
は携帯電話端末位置情報記憶手段M1に、位置登録端末
2からのものであった場合は位置登録端末位置情報記憶
手段M2に、それぞれ位置登録要求とともに送信されて
くる携帯電話端末1の位置情報,位置登録端末2の位置
情報を記憶させることにより、携帯電話端末位置情報記
憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2の各位
置情報を更新する(位置情報更新状態:ステップA
4)。
【0035】さらに、この位置登録情報更新手段31に
よる携帯電話端末位置情報記憶手段M1,位置登録端末
位置情報記憶手段M2の各位置情報の更新が完了する
と、位置情報更新監視手段32により、位置情報更新監
視手段32内の携帯電話端末位置登録状態記憶手段M
4,位置登録端末位置登録状態記憶手段M5に、それぞ
れの位置情報の更新が完了した旨の情報を設定する(ス
テップA5)。
【0036】そして、NSP4では、位置情報更新監視
手段32により、この時点で後述する位置登録監視タイ
マが設定されていれば、これを解除したのち(ステップ
A6)、各位置登録状態記憶手段M4,M5の各位置登
録状態を参照し(ステップA7)、携帯電話端末1,位
置登録端末2の各位置情報の更新が完了しているか否か
を判定する(ステップA8,A9)。
【0037】ここで、例えば上述のステップA8におい
て、携帯電話端末1の位置情報が登録済(更新完了)
で、位置登録端末2の位置情報も登録済の場合(ステッ
プA8でYESと判定された場合)、つまり、位置情報
登録更新手段31により両方の位置情報が更新された場
合、盗難監視手段40により加入者データ記憶手段M3
を参照し(ステップA10)、加入者データ記憶手段M
3に盗難登録状態M32が設定されているかどうかを判
定し(ステップA11)、盗難登録状態M32が設定さ
れていなければ(ステップA11でNOと判定されれ
ば)、照合手段33により携帯電話端末位置情報記憶手
段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2の各位置情
報を参照し(ステップA12)、携帯電話端末1の位置
情報と位置登録端末2の位置情報とが一致しているかど
うかを判定(照合)する(ステップA13)。
【0038】この結果、携帯電話端末1,位置登録端末
2の各位置情報が一致している場合(ステップA13で
YESと判定された場合)は、携帯電話端末1が盗難や
紛失にあっていないと判断し、加入者データ記憶手段M
3を参照して発信停止状態M31が設定されていれば、
その発信停止状態M31を解除するが(ステップA1
4)、携帯電話端末1,位置登録端末2の各位置情報が
一致していない場合(ステップA13でNOと判定され
た場合)は、発信停止手段36により加入者データ記憶
手段M3に発信停止状態M31を設定して、盗難や紛失
の可能性がある携帯電話端末1からの発信を停止して発
信規制をかける(ステップA15)。
【0039】そして、さらにNSP4は、メッセージ通
知手段34により携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性
がある旨を保守端末41に通知するとともに(ステップ
A16)、メッセージ・位置情報通知手段35により同
様のメッセージ又は、携帯電話端末1の位置情報を、交
換機3を通じて位置登録端末2へ送出して、位置登録端
末2の所有者に携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性が
ある旨を通知する(ステップA17)。
【0040】なお、上述のステップA11において、盗
難監視手段40が加入者データ記憶手段M3を参照した
結果、盗難登録状態M32が設定されていた場合は、メ
ッセージ通知手段34,メッセージ・位置情報通知手段
35により、保守端末41,位置登録端末2にそれぞれ
携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性がある旨を通知す
る(ステップA11のYESルートからステップA1
6,A17)。
【0041】一方、上述のステップA8において、携帯
電話端末1の位置情報が登録済(更新完了)で位置登録
端末2の位置情報が未登録の場合(ステップA8でNO
と判定された場合)は、つまり、位置情報登録更新手段
31により携帯電話端末1の位置情報しか更新されない
場合は、位置登録端末2の電源断とみなし(ステップA
18)、位置登録端末2の電源が投入され位置情報が登
録された時点で、ステップA8から盗難監視手段40に
より、加入者データ記憶手段M3を参照し(ステップA
10)、以下前述したステップA11〜A17と同様
に、携帯電話端末1,位置登録端末2の各位置情報が一
致しなければ、保守端末41,位置登録端末2に携帯電
話端末1に発信規制がかけられるとともに、保守端末4
1,位置登録端末2にそれぞれ携帯電話端末1に盗難や
紛失の可能性がある旨が通知され、一致すれば、発信規
制が解除される。
【0042】ところで、上述のステップA9において、
位置登録端末2の位置情報が登録済で、携帯電話端末1
の位置情報も登録済の場合(ステップA9でYESと判
定された場合)、つまり、位置情報登録更新手段31に
より両方の位置情報が更新された場合、照合手段33に
より携帯電話端末位置情報記憶手段M1,位置登録端末
位置情報記憶手段M2の各位置情報を照合し(ステップ
A12)、その後は、前述したステップA13〜A17
と同様に、携帯電話端末1,位置登録端末2の各位置情
報が一致しなければ、保守端末41,位置登録端末2に
携帯電話端末1に発信規制がかけられるとともに、保守
端末41,位置登録端末2にそれぞれ携帯電話端末1に
盗難や紛失の可能性がある旨が通知され、一致すれば、
発信規制が解除される。
【0043】一方、上述のステップA9において、位置
登録端末2の位置情報が登録済で、携帯電話端末1の位
置情報が未登録の場合(ステップA9でNOと判定され
た場合)、つまり、位置情報登録更新手段31により位
置登録端末2の位置情報しか更新されない場合は、位置
情報登録監視用のタイマが設定され(ステップA1
9)、その後、このタイマにおいて一定時間が経過して
このタイマがタイムアウトしても携帯電話端末1の位置
情報が登録(更新)されない場合は、盗難登録手段39
により加入者データ記憶手段M3内に盗難登録状態M3
2が設定されるが(ステップA20)、タイマがタイム
アウトする前に、携帯電話端末1の位置情報が登録され
ればステップA6にて前述したように、このタイマは解
除される。
【0044】その後は、前述のステップA11〜A17
と同様に、携帯電話端末1,位置登録端末2の各位置情
報が一致しなければ、保守端末41,位置登録端末2に
携帯電話端末1に発信規制がかけられるとともに、保守
端末41,位置登録端末2にそれぞれ携帯電話端末1に
盗難や紛失の可能性がある旨が通知され、一致すれば、
発信規制が解除される。
【0045】このように、本実施形態における携帯電話
システムによれば、NSP4に、携帯電話端末1及び位
置登録端末2に位置登録手段11及び12がそれぞれ設
けられるとともに、NSP4に、位置情報登録更新手段
31,位置情報更新監視手段32,照合手段33,メッ
セージ通知手段34とを設けているので、携帯電話端末
1と位置登録端末2との位置に差異が検出され、携帯電
話端末1に盗難や紛失などの可能性があると、自動的に
その旨をシステムの保守者へ通知することができ、加入
者が携帯電話端末1の盗難や紛失などを認識していない
場合でも、早期にこの携帯電話端末1の盗難や紛失など
に対応することが可能である。
【0046】さらに、本実施形態では、位置登録端末2
に、着信手段22を付加するとともに、NSP4に、メ
ッセージ・位置情報通知手段35を付加しているので、
携帯電話端末1に盗難や紛失などの可能性があると、シ
ステムの保守者だけでなく、加入者が保持する位置登録
端末2へもメッセージ又は位置情報によりその旨を通知
することができ、加入者側でも確実に携帯電話端末1の
盗難や紛失などに対して、即時に対応することが可能で
ある。
【0047】また、NSP4に、発信停止手段36を付
加しているので、盗難や紛失などの可能性がある携帯電
話端末1からの発信を確実に停止することができ、保守
者コマンドなどによる発信停止をする手間が省け、早期
に携帯電話端末1の盗難や紛失による不正使用を防止す
ることが可能である。さらに、NSP4に、発信停止解
除手段37を付加しているので、携帯電話端末1に盗難
や紛失などの可能性があり、その携帯電話端末1の発信
が停止された場合でも、その後に加入者の携帯電話端末
1と位置登録端末2の各位置情報が一致すれば、設定さ
れた発信停止を解除することができ、保守者コマンドな
どによる発信停止解除の手間が省けるとともに、本来の
加入者による携帯電話端末1の発信操作を自動的に許容
することが可能である。
【0048】また、NSP4に、位置情報登録監視手段
38を付加しているので、携帯電話端末が電源断の状態
でも、携帯電話端末1と位置登録端末2との各位置情報
に差異が検出されれば、携帯電話端末1に盗難や紛失な
どの可能性がある旨を、システムの保守者及び加入者の
位置登録端末2へ通知することができ、早期に携帯電話
端末1の盗難や紛失にともなう不正使用を防止すること
が可能である。
【0049】さらに、NSP4に、盗難登録手段39及
び盗難監視手段40を設けているので、携帯電話端末の
電源断などにより盗難登録状態M32(盗難監視中状
態)が設定された後に、携帯電話端末1の電源が投入さ
れ、その位置情報が再登録されると、盗難監視中に、そ
の携帯電話端末1が使用された旨を、保守者及び加入者
の位置登録端末2へ通知することができ、盗難状態とし
て監視されている携帯電話端末1の使用状況を確実に把
握して、その不正利用などを早期に防止することができ
る。
【0050】また、NSP4には、上記の位置登録情報
更新手段31,位置情報更新監視手段32,照合手段3
3及びメッセージ通知手段34が設けられているので、
複数の交換機3が収容する全ての携帯電話端末1,位置
登録端末2に対して上述のような各処理を行なうことが
でき、広域にわたって上記のようなサービスを提供でき
る。
【0051】なお、本実施形態では、メッセージ・位置
情報通知手段35により、位置登録端末2へメッセージ
又は位置情報を通知すると示したが、メッセージと位置
情報との両方を通知するようにしてもよい。 (b)第2実施形態の説明 図3は本発明の第2実施形態にかかる携帯電話システム
の構成を示すブロック図であるが、この図3に示す携帯
電話システムは、交換機3に、第1実施形態において図
1により前述したものとそれぞれの同様の携帯電話端末
位置情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段
M2,位置情報登録更新手段31,位置情報更新監視手
段32,照合手段33,メッセージ通知手段34,メッ
セージ・位置情報通知手段35,発信停止手段36,発
信停止解除手段37,位置情報登録監視手段38,盗難
登録手段39,盗難監視手段40及び発信停止状態M3
1と盗難登録状態M32を含む加入者データ記憶手段M
3が設けられている。
【0052】つまり、本実施形態における携帯電話シス
テムは、第1実施形態においてNSP4内に設けられて
いた各手段を交換機3に設けることにより、図4に示す
ように、交換機3内で図2により前述した各処理(ステ
ップA1〜A19)を行なうようになっているのであ
る。従って、この場合も第1実施形態にて前述したシス
テムと同様の作用,効果が得られるが、この場合は、交
換機3毎のエリアで、それぞれ上述のようなシステムを
構築できるので、システム構築の際の柔軟性に大いに寄
与する。
【0053】(c)第3実施形態の説明 図5は本発明の第3実施形態にかかる携帯電話システム
の構成を示すブロック図で、この図5に示す携帯電話シ
ステムは、NSP4に、第1実施形態において図1によ
り前述したものとそれぞれ同様の携帯電話端末位置情報
記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2及び
位置情報登録更新手段31が設けられるほか、情報収集
手段50が付加されており、交換機3に、図1に示すも
のとそれぞれ同様の位置情報更新監視手段32,照合手
段33,メッセージ通知手段34,メッセージ・位置情
報通知手段35,発信停止手段36,発信停止解除手段
37,位置情報登録監視手段38,盗難登録手段39,
盗難監視手段40及び発信停止状態M31,盗難登録状
態M32が設定される加入者データ記憶手段M3が設け
られるほか、情報取得手段51が付加されている。
【0054】ここで、交換機3の情報取得手段51は、
NSP4に対して位置登録情報の問い合わせ要求を行な
うものであり、NSP4の情報収集手段50は、この交
換機3からの位置登録情報問い合わせ要求に対し位置情
報を交換機3に返送するものである。つまり、本実施形
態における携帯電話システムは、第1実施形態において
NSP4(第2実施形態において交換機3)に設けられ
ていた各手段のうち、NSP4に携帯電話端末位置情報
記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2,位
置情報登録更新手段31を、交換機3にこれら以外の各
手段を設けることにより、NSP4と交換機3内で分散
して行なうようになっているのである。
【0055】以下、上述のごとく構成された本実施形態
における携帯電話システムの動作について図6に示すス
テップA1〜A20,ステップB1〜B8に従って説明
する。まず、携帯電話端末1と位置登録端末2とがとも
に電源入状態であると、携帯電話端末1又は位置登録端
末2からそれぞれの位置登録要求が、交換機3で受信さ
れ(ステップB1)、これが情報取得手段51によって
NSP4に送信される(ステップB2)。そして、携帯
電話端末1又は位置登録端末2からの位置登録要求がN
SP4で受信されると(ステップA2)、NSP4で
は、位置情報登録更新手段31によって受信した位置登
録要求が携帯電話端末1,位置登録端末2のどちらのも
のかを判定し(ステップA3)、携帯電話端末1からの
ものであった場合は携帯電話端末位置情報記憶手段M1
に、位置登録端末2からのものであった場合は位置登録
端末位置情報記憶手段M2に、それぞれ位置登録要求と
ともに送信されてくる携帯電話端末1の位置情報,位置
登録端末2の位置情報を記憶させることにより、携帯電
話端末位置情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記
憶手段M2の各位置情報を更新する(ステップA4)。
【0056】一方、このとき、交換機3では、ステップ
B2にて前述したように、情報取得手段51によって携
帯電話端末1又は位置登録端末2からそれぞれの位置情
報をNSP4へ送信したのち、これらの位置登録要求が
携帯電話端末1,位置登録端末2のどちらのものかを判
定し(ステップB3)、携帯電話端末1からのものであ
った場合は携帯電話端末位置登録状態記憶手段M4に、
位置登録端末2からのものであった場合は位置登録端末
位置登録状態記憶手段M5に、それぞれ位置登録完了の
旨を設定する(位置登録状態更新:ステップB4)。
【0057】さらに、交換機3では、位置情報更新監視
手段32により、この時点で位置登録監視タイマが設定
されていれば、これを解除したのち(ステップA6)、
各位置登録状態記憶手段M4,M5の各位置登録状態を
参照し(ステップA7)、携帯電話端末1,位置登録端
末2の各位置情報の更新が完了しているか否かを判定す
る(ステップA8,A9)。
【0058】ここで、例えば、上述のステップA8にお
いて、携帯電話端末1の位置情報の登録済(更新完了)
で、位置登録端末2の位置情報も登録済の場合(ステッ
プA8でYESと判定された場合)、つまり、位置情報
登録更新手段31により両方の位置情報が更新された場
合、盗難監視手段40により加入者データ記憶手段M3
を参照し(ステップA10)、加入者データ記憶手段M
3に盗難登録状態M32が設定されているかどうかを判
定し(ステップA11)、盗難登録状態M32が設定さ
れていなければ(ステップA11でNOと判定されれ
ば)、情報取得手段51によりNSP4に位置登録情報
の問い合わせ要求を行なうことによって、携帯電話端末
位置情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段
M2の各位置情報の収集を要求する(ステップB5)。
【0059】そして、この要求がNSP4で受信される
と(ステップB6)、NSP4では、携帯電話端末位置
情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2
の各位置情報を参照して(ステップB7)、各位置情報
を情報収集手段50により交換機3に通知し(ステップ
B8)、交換機3では、このNSP4からの各位置情報
の照合を行ない、携帯電話端末1の位置情報と位置登録
端末2の位置情報とが一致しているかどうかを判定する
(ステップA13)。
【0060】この結果、携帯電話端末1,位置登録端末
2の各位置情報が一致している場合(ステップA13で
YESと判定された場合)は、携帯電話端末1が盗難や
紛失にあっていないと判断し、加入者データ記憶手段M
3を参照して発信停止状態M31が設定されていれば、
その発信停止状態M31を解除するが(ステップA1
4)、携帯電話端末1,位置登録端末2の各位置情報が
一致していない場合(ステップA13でNOと判定され
た場合)は、発信停止手段36により加入者データ記憶
手段M3に発信停止状態M31を設定して、盗難や紛失
の可能性がある携帯電話端末1に発信規制をかける(ス
テップA15)。
【0061】そして、さらにNSP4は、メッセージ通
知手段34により携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性
がある旨を保守端末41に通知するとともに(ステップ
A16)、メッセージ・位置情報通知手段35により同
様のメッセージ又は、携帯電話端末1の位置情報を、交
換機3を通じて位置登録端末2へ送出して、位置登録端
末2の所有者に携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性が
ある旨を通知する(ステップA17)。
【0062】なお、上述のステップA11において、盗
難監視手段40が加入者データ記憶手段M3を参照した
結果、盗難登録状態M32が設定されていた場合は、メ
ッセージ通知手段34,メッセージ・位置情報通知手段
35により、保守端末41,位置登録端末2にそれぞれ
携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性がある旨を通知す
る(ステップA11のYESルートからステップA1
6,A17)。
【0063】次に、上述のステップA8において、携帯
電話端末1の位置情報が登録済で位置登録端末2の位置
情報が未登録の場合(ステップA8でNOと判定された
場合)は、つまり、位置情報登録更新手段31により携
帯電話端末1の位置情報しか更新されない場合は、位置
登録端末2の電源断とみなし(ステップA18)、位置
登録端末2の電源が投入され位置情報が登録された時点
で、ステップA8から盗難監視手段40により、加入者
データ記憶手段M3を参照し(ステップA10)、以下
前述したステップA11〜A17と同様に、携帯電話端
末1,位置登録端末2の各位置情報が一致しなければ、
保守端末41,位置登録端末2に携帯電話端末1に発信
規制がかけられるとともに、保守端末41,位置登録端
末2にそれぞれ携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性が
ある旨が通知され、一致すれば、発信規制が解除され
る。
【0064】ところで、上述のステップA9において、
位置登録端末2の位置情報が登録済で、携帯電話端末1
の位置情報も登録済の場合(ステップA9でYESと判
定された場合)、つまり、位置情報登録更新手段31に
より両方の位置情報が更新された場合、前述したステッ
プB5〜B8と同様にして、NSP4から携帯電話端末
位置情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段
M2の各位置情報を取得し、その後は、前述したステッ
プA13〜A17と同様に、携帯電話端末1,位置登録
端末2の各位置情報が一致しなければ、保守端末41,
位置登録端末2に携帯電話端末1に発信規制がかけられ
るとともに、保守端末41,位置登録端末2にそれぞれ
携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性がある旨が通知さ
れ、一致すれば、発信規制が解除される。
【0065】また、上述のステップA9において、位置
登録端末2の位置情報が登録済で、携帯電話端末1の位
置情報が未登録の場合(ステップA9でNOと判定され
た場合)は、つまり、位置情報登録更新手段31により
携帯電話端末1の位置情報しか更新されない場合は、位
置情報登録監視用のタイマが設定され(ステップA1
9)、その後、このタイマにおいて一定時間が経過して
このタイマがタイムアウトしても携帯電話端末1の位置
情報が登録されない場合は、盗難登録手段39により加
入者データ記憶手段M3内に盗難登録状態M32が設定
されるが(ステップA20)、タイマがタイムアウトす
る前に、携帯電話端末1の位置情報が登録されればステ
ップA6にて前述したように、このタイマは解除され
る。その後は、前述のステップA11,ステップB5〜
B8,ステップA13〜A17に示す各処理と同様にし
て、携帯電話端末1,位置登録端末2の各位置情報が一
致しなければ、保守端末41,位置登録端末2に携帯電
話端末1に発信規制がかけられるとともに、保守端末4
1,位置登録端末2にそれぞれ携帯電話端末1に盗難や
紛失の可能性がある旨が通知され、一致すれば、発信規
制が解除される。
【0066】このように、本実施形態における携帯電話
システムによれば、交換機3にNSP4に対して位置登
録情報の問い合わせ要求を行なう情報取得手段51が付
加され、NSP4に交換機3からの位置登録情報問い合
わせ要求に対し位置登録情報を返送する情報収集手段5
0が付加されているので、第1実施形態と同様の効果が
得られるほか、特に交換機3側で位置情報を保持してお
くエリア(携帯電話端末位置情報記憶手段M1,位置登
録端末位置情報記憶手段M2)等が不要になるため、交
換機3の携帯電話網の規模を削減できるとともに、携帯
電話端末1,位置登録端末2の位置情報の更新処理と各
位置情報の照合,メッセージ通知,発信停止などの各処
理とを、それぞれNSP4と交換機3とで分散して、且
つ、並列に実行でき、本システムの各処理の迅速化を図
ることができる利点がある。
【0067】(d)第4実施形態の説明 図7は本発明の第4実施形態にかかる携帯電話システム
の構成を示すブロック図で、この図7に示す携帯電話シ
ステムは、NSP4に、第1実施形態において図1によ
り前述したものとそれぞれ同様の携帯電話端末位置情報
記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2,位
置情報登録更新手段31が設けられるほか、位置情報通
知手段60が付加され、交換機3に、図1に示すものと
それぞれ同様の位置情報更新監視手段32,照合手段3
3,メッセージ通知手段34,メッセージ・位置情報通
知手段35,発信停止手段36,発信停止解除手段3
7,位置情報登録監視手段38,盗難登録手段39,盗
難監視手段40及び発信停止状態M31,盗難登録状態
M32が設定される加入者データ記憶手段M3が設けら
れるほか、位置情報変更受付手段61が付加されてい
る。
【0068】ここで、NSP4内の位置情報通知手段6
0は、交換機3へ位置登録の更新を通知するもので、交
換機3の位置情報変更受付手段61は、NSP4の位置
情報登録通知を受け付けるものである。つまり、本実施
形態における携帯電話システムも、上述の第3実施形態
と同様に、位置情報の更新処理と位置情報の照合処理,
発信停止処理などとをNSP4と交換機3とで分散して
行なうようになっているが、本実施形態では、NSP4
内で更新を行なった携帯電話端末1,位置登録端末2の
各位置情報を位置情報通知手段60により順次交換機3
に送信するようになっている。
【0069】以下、上述のごとく構成された本実施形態
における携帯電話システムの動作について図8に示すス
テップA2〜A20,ステップC1〜C8に従って説明
する。まず、携帯電話端末1と位置登録端末2とがとも
に電源入状態であると、携帯電話端末1又は位置登録端
末2からそれぞれの位置登録要求が、交換機3で受信さ
れ(ステップC1)、位置情報変更受付手段61によっ
てNSP4に送信される(ステップC2)。そして、携
帯電話端末1又は位置登録端末2からの位置登録要求が
NSP4で受信されると(ステップA2)、NSP4で
は、位置情報登録更新手段31によって受信した位置登
録要求が携帯電話端末1,位置登録端末2のどちらのも
のかを判定し(ステップA3)、携帯電話端末1からの
ものであった場合は携帯電話端末位置情報記憶手段M1
に、位置登録端末2からのものであった場合は位置登録
端末位置情報記憶手段M2に、それぞれ位置登録要求と
ともに送信されてくる携帯電話端末1の位置情報,位置
登録端末2の位置情報を記憶させることにより、携帯電
話端末位置情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記
憶手段M2の各位置情報を更新する(ステップA4)。
【0070】すると、NSP4では、携帯電話端末位置
情報記憶手段M1,位置登録端末位置情報記憶手段M2
の各位置情報を参照し(ステップC3)、更新された位
置情報を位置情報通知手段60により交換機3に送信す
る(ステップC4)。そして、このNSP4からの各位
置情報を交換機3が受信すると(ステップC5)、交換
機3では、位置情報変更受付手段61によって、受信し
た位置情報が、携帯電話端末1,位置登録端末2のどち
らのものかを判定し(ステップC6)、携帯電話端末1
からのものであった場合は携帯電話端末位置登録状態記
憶手段M4に、位置登録端末2からのものであった場合
は位置登録端末位置登録状態記憶手段M5に、それぞれ
の位置登録完了を設定する(ステップC7)。
【0071】さらに、交換機3では、位置情報更新監視
手段32により、この時点で位置登録監視タイマが設定
されていれば、これを解除したのち(ステップA6)、
各位置登録状態記憶手段M4,M5の位置登録状態を参
照し(ステップA7)、携帯電話端末1,位置登録端末
2の各位置情報の更新が完了しているか否かを判定する
(ステップA8,A9)。
【0072】その後は、前述のステップA10,A1
1,A13〜A17と同様に、携帯電話端末1,位置登
録端末2の各位置情報が一致しなければ、保守端末4
1,位置登録端末2に携帯電話端末1に発信規制がかけ
られるとともに、保守端末41,位置登録端末2にそれ
ぞれ携帯電話端末1に盗難や紛失の可能性がある旨が通
知され、一致すれば、発信規制が解除される。
【0073】このように、本実施形態における携帯電話
システムによれば、NSP4に、交換機3へ位置登録の
更新を通知する位置情報通知手段60が付加され、交換
機3に、NSP4の位置情報登録通知を受け付ける位置
情報変更受付手段61が付加されているので、第1実施
形態と同様の効果が得られるほか、NSP4側で位置情
報の更新が終了すると、携帯電話端末1,位置登録端末
2の各位置情報を自動的に対応する交換機3へ送ること
ができ、交換機3側では上述のように、位置情報の問い
合わせ要求をNSP4へ行なうことなく、送信されてく
る各位置情報に基づいて照合などの各処理を実行でき、
本システムでの各処理の簡略化を図ることができるとい
う利点がある。
【0074】(e)第5実施形態の説明 図9は本発明の第5実施形態にかかる携帯電話システム
の構成を示すブロック図で、この図9に示す携帯電話シ
ステムも、携帯電話端末1,位置登録端末2,交換機3
及びNSP4ををそなえて構成されているが、本実施形
態では、携帯電話端末1が認証情報記憶手段M6,発信
パスワード受付手段12,タイミング手段13,演算手
段14及び認証情報管理手段15をそなえて構成されて
いる。
【0075】ここで、認証情報記憶手段M6は、発着信
時に使用する認証情報(以下、認証キーということがあ
る)を記憶するものであり、発信パスワード受付手段1
2は、携帯電話端末1の所有者(発信者)から投入され
たパスワードとあらかじめ登録されているパスワードに
差異がないかを照合して、一致した場合に、認証情報記
憶手段M6に記憶されている認証情報の使用を有効にす
るものであり、タイミング手段13は、一定時間タイミ
ングを刻んでパスワード操作後一定時間の間だけ、認証
処理が正常に行なわれるようにするためのもので、これ
により、パスワード操作後に一定時間が経過すると再度
パスワード操作を行なわなければ携帯電話端末1から正
常に発信を行なえないようになっている。
【0076】また、演算手段14は、交換機3におけ
る、携帯電話端末1固有の認証キーと乱数との演算処理
の結果を受信し、交換機3への発信時の認証処理に用い
る値(認証情報記憶手段M6に記憶された認証情報)を
乱数を用いて演算するものであり、認証情報管理手段1
5は、この演算手段14に認証情報記憶手段M6に記憶
された認証情報の受け渡しをするものである。
【0077】以上、上述のごとく構成された本実施形態
における携帯電話システムの動作(特に携帯電話端末1
の動作)について、図10に示すステップD1〜D15
に従って詳述する。まず、携帯電話端末1の所有者から
パスワードが入力されると(ステップD1)、携帯電話
端末1では、発信パスワード受付手段12により、予め
登録されているパスワードを参照して(ステップD
2)、入力されたパスワードとの照合を行ない、両パス
ワードが一致しているかどうかを判定し(ステップD
3)、予め登録されていたパスワードと一致した場合
(ステップD3でYESと判定された場合)は、発信読
出リンクが設定されて、認証情報記憶手段M6に記憶さ
れている認証キーが読み出される(ステップD4,D
5)。
【0078】また、携帯電話端末1では、それと同時
に、タイミング手段13によってタイマが設定され(ス
テップD6)、一定時間を経過すると、発信読出リンク
は解除され、認証情報記憶手段M6に記憶されている認
証キーは読み出されない(ステップD7)。一方、入力
されたパスワードが予め登録されているパスワードと一
致しない場合(ステップD3でNOと判定された場合)
も、発信読出リンクは解除されて認証情報記憶手段M6
に記憶されている発信用認証キーは読み出されない(ス
テップD8)。
【0079】そして、この携帯電話端末1から実際に発
信を行なう場合、まず、携帯電話端末1が交換機3へ発
呼すると、交換機3では、この発呼に対する受付け完了
の返送信号を携帯電話端末1に返信したのち(ステップ
D9)、乱数と交換機3内に登録されている携帯電話端
末1固有の認証キーとの演算処理を施したのち、その演
算処理結果を交換機3内で記憶しておく(ステップD1
0)。
【0080】また、このとき、上述の演算処理に用いら
れた認証情報(乱数)は、携帯電話端末1に送信され、
携帯電話端末1では、演算手段14にてこの認証情報が
受信され(ステップD11)、認証情報管理手段15か
ら送信される認証情報記憶手段M6に記憶されている認
証キーを参照し(ステップD12)、この認証キーと上
記の乱数との演算処理を施し(ステップD13)、その
演算処理結果を、交換機3に送信する(ステップD1
4)。これにより、交換機3では、上述のステップD1
0により得られた演算処理結果とを照合し(ステップD
15)、その結果が異なれば正常な発信は行なわれず、
一致すればその携帯電話端末1は加入者の正規の端末で
あると認識され、発信が可能となる。
【0081】なお、着信に関しては、上述のような携帯
電話端末1に予め登録されたパスワードと、使用時(発
信時)に入力されるパスワードとの照合結果の一致によ
って、認証情報が読み出される処理は行なわれず、電源
入状態ならば常に着信可能な状態となっている。このよ
うに、上述の携帯電話システムによれば、携帯電話端末
1内に発信パスワード受付手段12,タイミング手段1
3,認証情報記憶手段M6,演算手段14,認証情報管
理手段15をそなえて構成されているので、発信者によ
り入力されたパスワードが携帯電話端末1に予め登録さ
れているパスワードと一致しない限り、認証情報記憶手
段M6保持されている認証キーを読み出せないため、交
換機3との認証処理(乱数×認証キー)が行なわれず、
携帯電話端末1の発信はできない。
【0082】従って、携帯電話端末1からの発信は、パ
スワードが同一でなければ携帯電話端末1の所有者によ
る正常な使用でないと認識され、自動的に携帯電話端末
1からの発信が規制されるので、携帯電話端末1が盗難
や紛失にあった場合でも、その不正使用を確実に防止す
ることができる。また、一定時間タイミングを刻むタイ
ミング手段13を携帯電話端末1に設けているので、パ
スワード操作後一定時間の間だけ、認証処理が正常に行
なうことができ、所有者以外の携帯電話端末1の使用を
規制することができる。
【0083】(f)第6実施形態の説明 図11は本発明の第6実施形態にかかる携帯電話システ
ムの構成を示すブロック図で、この図11に示す携帯電
話システムも、携帯電話端末1,位置登録端末2,交換
機3及びNSP4をそなえて構成されているが、まず上
記の携帯電話端末1は、発信パスワード受付手段12,
タイミング手段13,発信用認証情報記憶手段M7及び
着信用認証情報記憶手段M8,演算手段14,認証情報
管理手段15をそなえて構成されている。
【0084】ここで、発信用認証情報記憶手段M7は、
発信時に使用する認証情報を記憶するものであり、着信
用認証情報記憶手段M8は、着信時に使用する認証情報
を記憶するものであり、発信パスワード受付手段12
は、携帯電話端末1の所有者(発信者)から投入された
パスワードとあらかじめ登録されているパスワードに差
異がないかを照合して、一致した場合に、発信用認証情
報記憶手段M7に記憶されている認証情報の使用を有効
にするものであり、タイミング手段13は、一定時間タ
イミングを刻んでパスワード操作後一定時間の間だけ、
認証処理が正常に行なわれるようにするためのもので、
これにより、パスワード操作後に一定時間が経過すると
再度パスワード操作を行なわなければ携帯電話端末1か
ら正常に発信を行なえないようになっている。
【0085】また、演算手段14は、交換機3におけ
る、携帯電話端末1固有の認証キーと乱数との演算処理
の結果を受信し、交換機3への発信時の認証処理に用い
る値(発信用認証情報記憶手段M7に記憶された発信用
認証情報)を乱数を用いて演算するものであり、認証情
報管理手段15は、この演算手段14に発信用認証情報
記憶手段M7に記憶された発信用認証情報の受け渡しを
するものである。
【0086】つまり、本実施形態における携帯電話シス
テムは、第5実施形態において発着信時に使用する認証
情報に、発信用,着信用を用意して、携帯電話端末1の
発着信時の各処理を切り分けて実行するようになってい
るのである。以上、上述のごとく構成された本実施形態
における携帯電話システムの動作(特に携帯電話端末1
の動作)について、図12に示すフローチャート(ステ
ップD1〜D3,D9,D11〜D15,ステップE1
〜E7)を用いて詳述する。
【0087】まず、携帯電話端末1の所有者からパスワ
ードが入力されると(ステップD1)、携帯電話端末1
では、発信パスワード受付手段12により、予め登録さ
れているパスワードを参照して(ステップD2)、入力
されたパスワードとの照合を行ない、両パスワードが一
致しているかどうかを判定する(ステップD3)。この
結果、予め登録されているパスワードと一致した場合
(ステップD3でYESと判定された場合)は、発信用
の読出リンクが設定されて、発信用認証情報記憶手段M
7に記憶されている発信認証キーが読み出される(ステ
ップE2)。
【0088】また、このとき同時に、携帯電話端末1で
は、タイミング手段13によってタイマを設定し(ステ
ップE3)、一定時間を経過すると発信用のリンクが解
除され(ステップE4)、着信用のリンクのみが設定さ
れ、発信用認証情報記憶手段M7に記憶されている発信
認証キーは読み出されない(ステップE2)。一方、入
力されたパスワードが予め登録されていたパスワードと
一致しない場合(ステップD3でNOと判定された場
合)も、着信用のリンクのみが設定され、読出リンクに
よる発信用認証情報記憶手段M7に記憶されている発信
用認証キーは読み出されない(ステップE5)。
【0089】そして、携帯電話端末1が交換機3へ発呼
すると(ステップD9)、交換機3側では、認証情報制
御手段30によって発信及び着信のどちらの信号かを判
断し(ステップE6)、発信用の場合は交換機3から携
帯電話端末1へ発呼受付け完了の返送信号を送信する。
その後、交換機3では、携帯電話端末1固有の認証キー
(発信用認証情報記憶手段M9に記憶された発信用認証
情報)と乱数とに対して演算処理が施されたのち、その
演算処理結果が交換機3内で記憶される(ステップE
7)。
【0090】また、このとき、上述の演算処理に用いら
れた認証情報(乱数)は、携帯電話端末1に送信され、
携帯電話端末1では、演算手段14にてこの認証情報が
受信される(ステップD11)。その後は、第5実施形
態にて前述したステップD12〜D15と同様に、交換
機3での発信用認証情報と乱数との演算処理の結果と、
携帯電話端末1での発信用認証情報と乱数との演算処理
の結果が、異なれば正常な発信は行なわれず、一致すれ
ばその携帯電話端末1は加入者の正規の端末であると認
識され、発信が可能となる。
【0091】なお、着信に関しては、第5実施形態と同
様に、上述のような携帯電話端末1に予め登録されたパ
スワードと、使用時(発信時)に入力されるパスワード
との照合結果の一致によって、認証情報が読み出される
処理は行なわれないが、携帯電話端末1と交換機3にそ
れぞれ着信用の認証情報が設定されているので(着信用
認証情報記憶手段M8,着信用認証情報記憶手段M1
0)、着信時には、それぞれに記憶されている認証情報
が一致し、着信は正常に行なわれるようになっている。
【0092】このように、上述の携帯電話システムによ
れば、第5実施形態で前述したシステムと同様の作用,
効果が得られるほか、携帯電話端末への着信は正常に行
なわれても、携帯電話端末からの発信時には、発信者に
よりパスワード操作が行なわれない限り、携帯電話端末
内に保持されている発信用認証情報が読み出されず、発
信時の認証処理(発信用認証情報による乱数との演算)
が正常に行なわれないので、この場合も、例え携帯電話
端末が盗難や紛失などにあった場合でも、その不正使用
を確実に防止することができる。
【0093】なお、第5実施形態及び第6実施形態にて
上述した携帯電話端末1は、第1〜第4実施形態におい
て示したシステムに適用することもできる。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の携帯電話
システムによれば、携帯電話端末及び上記の携帯電話端
末と対になって使用される位置登録端末をそなえるとと
もに、上記の携帯電話端末及び位置登録端末を組として
収容する交換機と、上記の携帯電話端末のための位置情
報を保持する網サービス制御装置とを有する携帯電話網
をそなえ、上記の各端末に位置登録手段をそれぞれ設け
るとともに、上記の携帯電話網に、各端末の位置登録情
報を更新する位置登録情報更新手段と、各位置情報の更
新が完了した場合に位置情報を起動する位置情報更新監
視手段と、上記の各位置情報差異を検出する照合手段
と、保守者にメッセージ通知を行なうメッセージ通知手
段とが設けられているので、携帯電話端末と位置登録端
末との位置に差異が検出され、携帯電話端末に盗難や紛
失などの可能性があると、自動的にその旨をシステムの
保守者へ通知することができ、加入者が携帯電話端末の
盗難や紛失などを認識していない場合でも、早期にこの
携帯電話端末の盗難や紛失などに対応することが可能で
ある(請求項1)。
【0095】また、上記の位置登録末端末に、着信手段
を付加するとともに、上記の携帯電話網に、位置登録端
末へ上記のメッセージ又は位置情報を通知するメッセー
ジ・位置情報通知手段を付加して、加入者の携帯電話端
末と位置登録端末の各位置情報の違いを検出することに
より、上記のメッセージ又は携帯電話端末の位置情報を
位置登録端末に通知しうるようにすれば、上述のよう
に、携帯電話端末に盗難や紛失などの可能性があると、
システムの保守者だけでなく、加入者が保持する位置登
録端末へもメッセージ又は位置情報によりその旨を通知
することができ、加入者側でも確実に携帯電話端末の盗
難や紛失に対して、即時に対応することが可能である
(請求項2)。
【0096】さらに、上記の携帯電話網に、加入者デー
タ記憶手段に発信停止を設定する発信停止手段を付加し
て、加入者の携帯電話端末と位置登録端末の位置情報と
の違いを検出することにより、携帯電話端末の不正使用
による加入者の発信を停止しうるようにすれば、盗難や
紛失などの可能性がある携帯電話端末からの発信を確実
に停止することもできるので、保守者コマンドなどによ
る発信停止をする手間が省け、早期に携帯電話端末1の
盗難や紛失による不正使用を防止することが可能である
(請求項3)。
【0097】また、上記の携帯電話網に、加入者の発信
停止後に携帯電話端末の位置情報と位置登録端末の位置
情報の内容との照合が一致したとき加入者の発信停止を
解除する加入者発信停止解除手段を付加して、加入者の
携帯電話端末と位置登録端末の位置情報の一致を検出す
ることにより、携帯電話端末の不正使用による加入者の
発信停止を解除しうるようにすれば、携帯電話端末に盗
難や紛失などの可能性があり、その携帯電話端末の発信
が停止された場合でも、その後に加入者の携帯電話端末
と位置登録端末の各位置情報が一致すれば、設定された
発信停止を解除することができ、保守者コマンドなどに
よる発信停止解除の手間が省けるとともに、本来の加入
者による携帯電話端末の発信操作を自動的に許容するこ
とが可能である(請求項4)。
【0098】さらに、位置登録端末の位置情報のみが更
新完了してから、位置登録端末の位置情報の更新完了を
監視し、一定時間が経過しても、携帯電話端末の位置情
報の更新が完了しないときに、上記の各位置情報の照合
を起動する位置情報登録監視手段を、上記の携帯電話網
に付加して、携帯電話端末の電源断に対し、保守者に通
知しうるようにすれば、携帯電話端末が電源断の状態で
も、携帯電話端末と位置登録端末との各位置情報に差異
が検出されれば、携帯電話端末に盗難や紛失などの可能
性がある旨を、システムの保守者へ通知することがで
き、早期に携帯電話端末の盗難や紛失などにともなう不
正使用を防止することが可能である(請求項5)。
【0099】また、上記の携帯電話端末の電源断に対
し、保守者だけでなく、一定時間監視した後に位置登録
端末にメッセージ又は携帯電話端末の位置情報を通知し
うるようにすれば、携帯電話端末が電源断の状態でも、
携帯電話端末と位置登録端末との各位置情報に差異が検
出されれば、携帯電話端末に盗難や紛失などの可能性が
ある旨を、加入者の位置登録端末へ通知することがで
き、加入者側でも早期に携帯電話端末の盗難や紛失など
にともなう不正使用を防止することが可能である(請求
項6)。
【0100】さらに、上記の携帯電話網に、位置登録端
末の位置情報のみが更新完了してから、携帯電話端末の
位置情報の更新完了を監視し、一定時間経過しても、該
携帯電話端末の位置情報の更新が完了しないとき、加入
者データ記憶手段に盗難監視中状態を設定する盗難登録
手段と、盗難監視中に加入者の携帯電話端末の位置情報
の更新が完了すると、携帯電話端末の位置情報と位置登
録端末の位置情報の照合を行なう上記照合手段を起動す
る盗難監視手段を設けて、携帯電話端末の電源断後の位
置情報の再登録に対して、保守者に通知しうるようにす
れば、携帯電話端末の電源断などにより盗難監視中状態
が設定された後に、携帯電話端末の電源が投入され、そ
の位置情報が再登録されると、盗難監視中に、その携帯
電話端末が使用された旨を、保守者へ通知することがで
き、盗難状態として監視されている携帯電話端末の使用
状況を確実に把握して、その不正利用などを早期に防止
することが可能となる(請求項7)。
【0101】また、上記の携帯電話網に、位置登録端末
の位置情報のみが更新完了してから、携帯電話端末の位
置情報の更新完了を監視し、一定時間経過しても、携帯
電話端末の位置情報の更新が完了しないとき、加入者デ
ータ記憶手段に盗難監視中状記憶手段する盗難登録手段
と、盗難監視中に加入者の携帯電話端末の位置情報が更
新完了すると、携帯電話端末の位置情報と位置登録端末
の位置情報とを照合する照合手段を起動する盗難監視手
段を設けて、携帯電話端末の電源断後の位置情報の再登
録に対して、位置登録端末へメッセージ又は携帯電話端
末の位置情報を通知しうるようにすれば、システムの保
守者だけでなく、加入者へも通知することができ、盗難
状態として監視されている携帯電話端末の使用状況を加
入者側でも確実に把握して、その不正利用などを早期に
防止することが可能となる(請求項8)。
【0102】さらに、網サービス制御装置に、上記の位
置登録情報更新手段,位置情報更新監視手段,照合手段
及びメッセージ通知手段を設ければ、複数の交換機が収
容する全ての携帯電話端末,位置登録端末に対して上述
のような処理を行なうことができ、広域にわたって上記
のようなサービスを提供できる携帯電話システムを実現
できる(請求項9)。
【0103】なお、上記の位置登録情報更新手段,位置
情報更新監視手段,照合手段及びメッセージ通知手段は
交換機3に設けてもよいので、この場合は交換機毎のエ
リアで上述のようなシステムを構築でき、システム構築
の際の柔軟性にも大いに寄与する(請求項10)。ま
た、網サービス制御装置に、位置登録情報更新手段を設
けるとともに、交換機に、上記の位置情報更新監視手
段,照合手段及びメッセージ通知手段を設け、且つ、交
換機に、網サービス制御装置に対して位置登録情報の問
合せ要求を行なう情報取得手段を付加するとともに、網
サービス制御装置に、交換機からの位置登録情報問合せ
要求に対し、位置情報を返送する情報収集手段を付加す
れば、特に交換機3側で位置情報を保持しておくエリア
(携帯電話端末位置情報記憶手段,位置登録端末位置情
報記憶手段)等が不要になるため、交換機3の規模を削
減できるとともに、携帯電話端末,位置登録端末の位置
情報の更新処理と各位置情報の照合,メッセージ通知,
発信停止などの各処理とを、それぞれ網サービス制御装
置と交換機とで分散して、且つ、並列に実行でき、本シ
ステムの各処理の迅速化を図ることができるという利点
がある(請求項11)。
【0104】さらに、網サービス制御装置に、位置登録
情報更新手段を設けるとともに、交換機に、上記の位置
情報更新監視手段,照合手段及びメッセージ通知手段を
設け、且つ、交換機に、網サービス制御装置の位置情報
登録通知を受け付ける位置情報変更受付手段を付加する
とともに、網サービス制御装置に、交換機へ位置登録の
更新を通知する位置情報通知手段を付加すれば、網サー
ビス制御装置側で位置情報の更新が終了すると、携帯電
話端末,位置登録端末の各位置情報を自動的に対応する
交換機へ送るので、交換機側で上述のように位置情報の
問い合わせ要求を網サービス制御装置へ行なうことな
く、送信されてくる各位置情報に基づいて照合などの各
処理を実行でき、本システムでの各処理の簡略化を図る
ことができるという利点がある(請求項12)。
【0105】また、携帯電話端末に、発着信時に使用す
る認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、上記の認証
情報の使用を発信者からパスワード投入により有効にす
る発信パスワード受付手段と、交換機と発信時の認証処
理に用いる値を演算する演算手段と、演算手段に認証情
報を受け渡す認証情報管理手段とを設けて、携帯電話端
末から発信するときの認証処理において、発信前にパス
ワード操作を行なわない限り、認証処理が正常に行なわ
れないようにすれば、発信者によりパスワード操作が行
なわれない限り、携帯電話端末内に保持されている認証
情報が読み出されず、認証処理が正常に行なわれないの
で、携帯電話端末が盗難や紛失などにあった場合でも、
その不正使用を確実に防止することができる(請求項1
3)。
【0106】なお、携帯電話端末に、発信時に使用する
発信用認証情報を記憶する発信用認証情報記憶手段と、
着信時に使用する着信用認証情報を記憶する着信用認証
情報記憶手段と、上記の発信用認証情報の使用を発信者
からパスワードの投入により有効にする発信パスワード
受付手段と、交換機との発信時の認証処理に用いる値を
演算する演算手段と、演算手段に発信用認証情報を受け
渡す発着信用認証情報管理手段とが設けられるととも
に、交換機に、発信時に使用する発信用認証情報を記憶
する発信用認証情報記憶手段と、着信時に使用する着信
用認証情報を記憶する着信用認証情報記憶手段と、上記
の発信用認証情報又は着信用認証情報を制御する認証情
報制御手段とを設けて、着信時は上記の着信用認証情報
により認証処理を行ない、携帯電話端末から発信すると
きの認証処理において、発信前にパスワード操作を行な
わない限り認証処理が正常に行なわれないようにすれ
ば、携帯電話端末への着信は正常に行なわれるが、携帯
電話端末からの発信時には、発信者によりパスワード操
作が行なわれない限り、携帯電話端末内に保持されてい
る発信用認証情報が読み出されず、発信時の認証処理が
正常に行なわれないので、この場合も、例え携帯電話端
末が盗難や紛失などにあった場合でも、その不正使用を
確実に防止することができる(請求項14)。
【0107】また、このとき、一定時間タイミングを刻
むタイミング手段を携帯電話端末に設けて、パスワード
操作後一定時間の間だけ、認証処理が正常に行なわれる
ようにすれば、一定時間経過後の発信に対しては、再度
パスワード操作が必要になるので、さらに確実に携帯電
話端末の不正使用を防止することができる(請求項1
5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる携帯電話システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態における携帯電話システ
ムの動作を説明するためのシーケンスとフローを併せて
示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる携帯電話システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態における携帯電話システ
ムの動作を説明するためのシーケンスとフローを併せて
示す図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる携帯電話システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態における携帯電話システ
ムの動作を説明するためのシーケンスとフローを併せて
示す図である。
【図7】本発明の第4実施形態にかかる携帯電話システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4実施形態における携帯電話システ
ムの動作を説明するためのシーケンスとフローを併せて
示す図である。
【図9】本発明の第5実施形態にかかる携帯電話システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第5実施形態における携帯電話シス
テムの動作を説明するためのシーケンスとフローを併せ
て示す図である。
【図11】本発明の第6実施形態にかかる携帯電話シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第6実施形態における携帯電話シス
テムの動作を説明するためのシーケンスとフローを併せ
て示す図である。
【符号の説明】 1 携帯電話端末 2 位置登録端末 3 交換機 4 網サービス制御装置(NSP:Network Service 制
御 Point) 11,21 位置登録手段 12 発信パスワード受付手段 13 タイミング手段 14 演算手段 15 認証情報管理手段 16 発着信用認証情報管理手段 22 着信手段 30 認証情報制御手段 31 位置情報登録更新手段 31A 位置登録要求手段 32 位置情報更新監視手段 33 照合手段 34 メッセージ通知手段 35 メッセージ・位置情報通知手段 36 発信停止手段 37 発信停止解除手段 38 位置情報登録監視手段 39 盗難登録手段 40 盗難監視手段 41 保守端末 50 情報収集手段 60 位置情報通知手段 51 情報取得手段 61 位置情報変更受付手段 M1 携帯電話端末位置情報記憶手段 M2 位置登録端末位置情報記憶手段 M3 加入者データ記憶手段 M31 発信停止状態 M32 盗難登録状態 M4 携帯電話端末位置登録状態記憶手段 M5 位置登録端末位置登録状態記憶手段 M6 認証情報記憶手段 M7,M9 発信用認証情報記憶手段 M8,M10 着信用認証情報記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 國安 幸治 大阪府大阪市中央区城見二丁目1番61号 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 寺師 耕太郎 大阪府大阪市中央区城見二丁目1番61号 富士通関西通信システム株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話端末及び該携帯電話端末と対に
    なって使用される位置登録端末をそなえるとともに、 上記の携帯電話端末及び位置登録端末を組として収容す
    る交換機と、該携帯電話端末のための位置情報を保持す
    る網サービス制御装置とを有する携帯電話網をそなえ、 上記の携帯電話端末及び位置登録端末に、該携帯電話網
    に位置登録要求を行なう位置登録手段がそれぞれ設けら
    れるとともに、 該携帯電話網に、 加入者対応の携帯電話端末位置情報と位置登録端末位置
    情報と上記の各位置情報への登録要求を受付け、位置登
    録情報を更新する位置登録情報更新手段と、 該携帯電話端末位置情報と該位置登録端末位置情報の両
    方の更新が完了された場合に、位置情報を起動する位置
    情報更新監視手段と、 該携帯電話端末位置情報と該位置登録端末位置情報を照
    合し、上記の両位置情報の内容の差異を検出する照合手
    段と、 該照合結果に差異があるとき該照合手段によって起動さ
    れ保守者にメッセージ通知を行なうメッセージ通知手段
    とが設けられたことを特徴とする、携帯電話システム。
  2. 【請求項2】 該位置登録端末に、着信手段を付加する
    とともに、該携帯電話網に、該位置登録端末へ該メッセ
    ージ又は位置情報を通知するメッセージ・位置情報通知
    手段を付加して、加入者の該携帯電話端末と該位置登録
    端末の位置情報との違いを検出することにより、該メッ
    セージ又は該携帯電話端末の位置情報を該位置登録端末
    に通知しうるように構成されていることを特徴とする、
    請求項1記載の携帯電話システム。
  3. 【請求項3】 該携帯電話網に、加入者データに発信停
    止を設定する発信停止手段を付加して、加入者の該携帯
    電話端末と該位置登録端末の位置情報との違いを検出す
    ることにより、該携帯電話端末の不正使用による加入者
    の発信を停止しうるように構成されていることを特徴と
    する、請求項1記載の携帯電話システム。
  4. 【請求項4】 該携帯電話網に、加入者の発信停止後に
    該携帯電話端末の位置情報と該位置登録端末の位置情報
    の内容との照合が一致したとき加入者の発信停止を解除
    する加入者発信停止解除手段を付加して、加入者の該携
    帯電話端末と該位置登録端末の位置情報の一致を検出す
    ることにより、該携帯電話端末の不正使用による加入者
    の発信停止を解除しうるように構成されていることを特
    徴とする、請求項3記載の携帯電話システム。
  5. 【請求項5】 該位置登録端末の位置情報のみが更新完
    了してから、該携帯電話端末の位置情報の更新完了を監
    視し、一定時間が経過しても、該携帯電話端末の位置情
    報の更新が完了しないときに、上記の各位置情報の照合
    を起動する位置情報登録監視手段を、該携帯電話網に付
    加することにより、該携帯電話端末の電源断に対し、保
    守者に通知しうるように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の携帯電話システム。
  6. 【請求項6】 該位置登録端末の位置情報のみが更新完
    了してから、該位置登録端末の位置情報の更新完了を監
    視し、一定時間経過しても、該携帯電話端末の位置情報
    の更新が完了しないとき、上記の各位置情報の照合を起
    動する位置情報登録監視手段を、該携帯電話網に付加す
    ることにより、該携帯電話端末の電源断に対し、該一定
    時間監視した後に、該位置登録端末に該メッセージ又は
    該携帯電話端末の位置情報を通知しうるように構成され
    ていることを特徴とする、請求項2記載の携帯電話シス
    テム。
  7. 【請求項7】 該携帯電話網に、 該位置登録端末の位置情報のみが更新完了してから、該
    携帯電話端末の位置情報の更新完了を監視し、一定時間
    経過しても、該携帯電話端末の位置情報の更新が完了し
    ないとき、加入者データに盗難監視中状態を設定する盗
    難登録手段と、 盗難監視中に加入者の該携帯電話端末の位置情報の更新
    が完了すると、該携帯電話端末の位置情報と該位置登録
    端末の位置情報の照合を行なう上記照合手段を起動する
    盗難監視手段を設けることにより、 該携帯電話端末の電源断後の位置情報の再登録に対し
    て、保守者に通知しうるように構成されていることを特
    徴とする、請求項1記載の携帯電話システム。
  8. 【請求項8】 該携帯電話網に、 該位置登録端末の位置情報のみが更新完了してから、該
    携帯電話端末の位置情報の更新完了を監視し、一定時間
    経過しても、該携帯電話端末の位置情報の更新が完了し
    ないとき、加入者データに盗難監視中状態を設定する盗
    難登録手段と、 盗難監視中に加入者の該携帯電話端末の位置情報が更新
    完了すると、該携帯電話端末の位置情報と該位置登録端
    末の位置情報とを照合する該照合手段を起動する盗難監
    視手段を設けることにより、 該携帯電話端末の電源断後の位置情報の再登録に対し
    て、該位置登録端末へ該メッセージ又は該携帯電話端末
    の位置情報を通知しうるように構成されていることを特
    徴とする、請求項2記載の携帯電話システム。
  9. 【請求項9】 該網サービス制御装置に、上記の位置登
    録情報更新手段,位置情報更新監視手段,照合手段及び
    メッセージ通知手段が設けられたことを特徴とする、請
    求項1記載の携帯電話システム。
  10. 【請求項10】 該交換機に、上記の位置登録情報更新
    手段,位置情報更新監視手段,照合手段及びメッセージ
    通知手段が設けられたことを特徴とする、請求項1記載
    の携帯電話システム。
  11. 【請求項11】 該網サービス制御装置に、該位置登録
    情報更新手段が設けられるとともに、該交換機に、上記
    の位置情報更新監視手段,照合手段及びメッセージ通知
    手段が設けられ、且つ、該交換機に、該網サービス制御
    装置に対して位置登録情報の問合せ要求を行なう情報取
    得手段が付加されるとともに、該網サービス制御装置
    に、該交換機からの位置登録情報問合せ要求に対し、位
    置情報を返送する情報収集手段が付加されたことを特徴
    とする、請求項1記載の携帯電話システム。
  12. 【請求項12】 該網サービス制御装置に、該位置登録
    情報更新手段が設けられるとともに、該交換機に、上記
    の位置情報更新監視手段,照合手段及びメッセージ通知
    手段が設けられ、 且つ、該交換機に、該網サービス制御装置の位置情報登
    録通知を受け付ける位置情報変更受付手段が付加される
    とともに、該網サービス制御装置に、該交換機へ位置登
    録の更新を通知する位置情報通知手段が付加されたこと
    を特徴とする、請求項1記載の携帯電話システム。
  13. 【請求項13】 携帯電話端末をそなえるとともに、 該携帯電話端末を収容する交換機を有する携帯電話網を
    そなえ、 該携帯電話端末に、 発着信時に使用する認証情報を記憶する認証情報記憶手
    段と、 該認証情報の使用を発信者からパスワード投入により有
    効にする発信パスワード受付手段と、 交換機と発信時の認証処理に用いる値を演算する演算手
    段と、 該演算手段に認証情報を受け渡す認証情報管理手段とが
    設けられて、 該携帯電話端末から発信するときの認証処理において、
    発信前にパスワード操作を行なわない限り、認証処理が
    正常に行なわれないように構成されていることを特徴と
    する、携帯電話システム。
  14. 【請求項14】 携帯電話端末をそなえるとともに、 該携帯電話端末を収容する交換機を有する携帯電話網を
    そなえ、 該携帯電話端末に、 発信時に使用する発信用認証情報を記憶する発信用認証
    情報記憶手段と、 着信時に使用する着信用認証情報を記憶する着信用認証
    情報記憶手段と、 該発信用認証情報の使用を発信者からパスワードの投入
    により有効にする発信パスワード受付手段と、 該交換機との発信時の認証処理に用いる値を演算する演
    算手段と、 該演算手段に発信用認証情報を受け渡す発信認証情報管
    理手段とが設けられるとともに、 該交換機に、 発信時に使用する発信用認証情報を記憶する発信用認証
    情報記憶手段と、 着信時に使用する着信用認証情報を記憶する着信用認証
    情報記憶手段と、 上記の発信用認証情報又は着信用認証情報を制御する認
    証情報制御手段とを設けることにより、 着信時は該着信用認証情報により認証処理を行ない、該
    携帯電話端末から発信するときの認証処理において、発
    信前にパスワード操作を行なわない限り認証処理が正常
    に行なわれないように構成されていることを特徴とす
    る、携帯電話システム。
  15. 【請求項15】 一定時間タイミングを刻むタイミング
    手段を該携帯電話端末に設けることにより、パスワード
    操作後一定時間の間だけ、認証処理が正常に行なわれる
    ように構成されていることを特徴とする、請求項13又
    は請求項14に記載の携帯電話システム。
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