JPH09191107A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH09191107A
JPH09191107A JP195096A JP195096A JPH09191107A JP H09191107 A JPH09191107 A JP H09191107A JP 195096 A JP195096 A JP 195096A JP 195096 A JP195096 A JP 195096A JP H09191107 A JPH09191107 A JP H09191107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source
drain
oxide film
channel
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP195096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3402548B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Tanaka
宏幸 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP00195096A priority Critical patent/JP3402548B2/ja
Publication of JPH09191107A publication Critical patent/JPH09191107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3402548B2 publication Critical patent/JP3402548B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界効果トランジスタの駆動能力の向上を図
る。 【解決手段】 n型のソース層13及びドレイン層14
とp型シリコン基板11の接合面にトンネル酸化膜12
を介在させた構造とし、ソース/ドレイン層のチャンネ
ル部19側の側面部に形成したトンネル酸化膜12によ
り、動作時にトンネル酸化膜12において電界降下を生
じさせ、また熱処理におけるソース/ドレイン層の形状
変化(n型不純物のチャンネル部19への熱拡散)によ
るチャンネル長の短縮を防止することにより、パンチス
ルー、ホットキャリアの注入等の短チャンネル効果を抑
制する。またソース/ドレイン層の底面部に形成したト
ンネル酸化膜12により、接合リーク電流の発生を抑制
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS−FET等
の電界効果トランジスタを基本素子とするメモリ装置等
の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の半導体装置におけるn−
チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すものであ
る。
【0003】図10において、p型のシリコン基板10
1中には、n型不純物のイオン注入等によりn型のソー
ス層102及びドレイン層103が形成されており、こ
のソース層102とドレイン層103の間のp型シリコ
ン基板101上にはゲート酸化膜104を介してゲート
電極105が形成されている。さらにゲート電極105
が形成されたシリコン基板101上には、ソース層10
2及びドレイン層103の引き出し電極形成領域107
を除いて、酸化膜等の中間絶縁膜106が設けられてい
る。
【0004】このような断面構造を有するMOS−FE
Tは、しきい値電圧以上のゲート電圧をゲート電極10
5に印加し、ゲート酸化膜104下、ソース層102と
ドレイン層103の間のp型シリコン基板101の表面
近傍(チャンネル部108)をn型層に反転させること
により、ソース/ドレイン間にn−チャンネルを形成す
る。
【0005】このn−チャンネルを形成した状態で、ド
レイン層103にドレイン電圧を印加すると、ソース/
ドレイン間に電流(ドレイン電流)が流れる。
【0006】MOS−FETは、ゲート電圧によってチ
ャンネル幅を変化させることにより、ドレイン層103
とチャンネル部108の接合面及びチャンネル部108
とソース層102の接合面を介して流れるドレイン電流
を制御する半導体素子である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の電界効果トランジスタでは、素子の微細化
設計により設計チャンネル長が短くなるに従い、ソース
/ドレイン間のパンチスルー、ホットキャリアの注入等
の短チャンネル効果が顕著となり、これにより駆動能力
が低下するという問題があった。
【0008】またn型のソース/ドレインとチャンネル
部以外のp型シリコン基板との間、例えばソース/ドレ
インの底面部におけるp型シリコン基板との接合面で接
合リーク電流が発生し、これによってもまた駆動能力が
低下するという問題があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、パンチスルー、ホットキャリアの注入等の
短チャンネル効果を抑制することにより電界効果トラン
ジスタの駆動能力の向上を図ることを目的とするもので
あり、さらに接合リーク電流の発生を抑制することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体装置は、電界効果トランジスタを基本
素子とする半導体装置において、ソースまたはドレイン
あるいはその両方の側部が、トンネル酸化膜によりチャ
ンネル部と隔てられていることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、上記ソースまたはドレインあるいは
その両方の底部が、絶縁膜により半導体基板から隔てら
れた構造としても良い。
【0012】上記のような半導体装置を製造するには、
例えば、p型シリコン基板のソース/ドレインを形成す
る領域に溝を形成し、この溝のチャンネル部に接する側
の側面部、あるいは側面部及び底面部に酸化膜を形成す
る。この酸化膜の膜厚を所定範囲内の値にすることによ
り、トンネル絶縁膜を得ることができる。このようにし
て酸化膜を形成した後、この溝をn型不純物を含む多結
晶または単結晶シリコンで充填してソース/ドレイン層
を形成する。
【0013】上記側面部に設けられたトンネル絶縁膜と
上記底面部に設けられた絶縁膜とは、互いに連続したも
のとすることができる。
【0014】さらに、上記ソースとドレインの間の距離
が、上記チャンネル部に量子準位が形成され、負性抵抗
が得られるようなものとしても良い。
【0015】以上のような構成の半導体装置によれば、
ソース/ドレイン層とチャンネル部の間に形成したトン
ネル絶縁膜によって、動作時に電界降下を生じさせ、ま
た熱処理におけるソース/ドレイン層の形状変化(n型
不純物のチャンネル部への熱拡散)によるチャンネル長
の短縮を防止することにより、パンチスルー、ホットキ
ャリアの注入等の短チャンネル効果を抑制することがで
きるので、電界効果トランジスタの駆動能力の向上を図
ることができる。
【0016】またソース/ドレイン層の底面部に形成し
た絶縁膜によって、接合リーク電流の発生を抑制するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施の形態
について図面を用いて説明する。
【0018】図1は本発明の第一の実施の形態における
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
【0019】図1に示すMOS−FETは、ソース/ド
レイン層とシリコン基板の間にトンネル酸化膜を有する
ことを特徴とするものである。
【0020】図2は図1に示すMOS−FETの製造過
程における断面構造を示すものである。
【0021】図1及び図2を用いて本実施の形態におけ
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
【0022】図2(a)に示すように、p型のシリコン
基板11に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングにより、n型のソース/ドレイン層を形成する
ための溝(ソース/ドレイン形成領域)20を形成し、
この溝20を形成したシリコン基板11表面の全面に、
熱酸化により3[nm]程度のトンネル酸化膜12を形成
する。
【0023】次に図2(b)に示すように、トンネル酸
化膜12上の全面に、CVDによりリン等のn型不純物
を含んだ多結晶シリコンを堆積させ、この多結晶シリコ
ンをエッチバックして溝20以外に堆積した多結晶シリ
コンを除去し、溝20にn型の多結晶シリコンからなる
ソース層13及びドレイン層14を形成し、さらに表面
に露出したトンネル酸化膜12を除去して、全面にゲー
ト酸化膜15を形成する。
【0024】次に図2(c)に示すように、ゲート酸化
膜15上の全面にCVDによりリン等のn型不純物を含
んだ多結晶シリコンを堆積させ、フォトリソグラフィー
及び反応性イオンエッチングにより、n型の多結晶シリ
コンからなるゲート電極16を形成する。
【0025】最後に図1に示すように、CVDにより全
面に中間絶縁膜17を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース層13及びドレイン層14
の引き出し電極を形成するための引き出し電極形成領域
18の中間絶縁膜17を除去する。
【0026】尚、ゲート酸化膜15下、ソース層13と
ドレイン層14の間のp型シリコン基板11の表面近傍
は、しきい値電圧以上のゲート電圧をゲート電極16に
印加したときに、n型層に反転するチャンネル部19を
形成する。
【0027】次にこのような断面構造を有する本実施の
形態のMOS−FETの動作について説明する。
【0028】しきい値電圧以上のゲート電圧をゲート電
極16に印加し、チャンネル部19をn型層に反転させ
ることによりn−チャンネルを形成し、このチャンネル
を形成した状態で、ドレイン層14にドレイン電圧を印
加すると、電子はソース層13−シリコン基板11間及
びシリコン基板11ードレイン層14間のトンネル酸化
膜12をトンネル現象により通過するので、従来のMO
S−FETと同様にドレイン電流を流すことができる。
【0029】またドレイン電圧を印加したとき、トンネ
ル酸化膜12においては電界降下が生じる。
【0030】また素子の微細化によりチャンネル長を短
くすると、チャンネル部19に量子準位が形成され、ソ
ース層13の電子の準位とチャンネル部19の量子準位
が同位となる特定のドレイン電圧付近で、ドレイン電圧
の増加とともにドレイン電流が減少するような負性抵抗
特性を示すようになる。
【0031】このように第一の実施の形態によれば、ソ
ース/ドレイン層とチャンネル部19の間にトンネル酸
化膜12を形成して、動作時にこのトンネル酸化膜12
において電界降下を生じさせ、また熱処理におけるソー
ス/ドレイン層の形状変化(n型不純物のチャンネル部
19への熱拡散)によるチャンネル長の短縮を防止する
ことにより、パンチスルー、ホットキャリアの注入等の
短チャンネル効果を抑制することができるので、MOS
−FETの駆動能力の向上を図ることができる。
【0032】またソース/ドレイン層の底面部にもトン
ネル酸化膜12を形成することにより、接合リーク電流
の発生を抑制することができる。
【0033】また微細化した場合、チャンネル部19に
量子準位が形成され、ドレイン電流−ドレイン電圧特性
に負性抵抗特性示す部分が現れるので、この特性を積極
的に用いることにより、新たなスイッチング素子を得る
ことができる。
【0034】尚、本実施の形態においては、n−チャン
ネルのMOS−FETについて説明したが、ソース/ド
レイン層をp型とし、シリコン基板をn型としたp−チ
ャンネルのMOS−FET、さらに他のタイプの電界効
果トランジスタについても適用できる。
【0035】またソース/ドレイン層と他のMOS−F
ET等が形成される周辺部との間に、LOCOS技術ま
たはトレンチ構造による素子分離層のための酸化膜等の
絶縁膜を形成しても良い。
【0036】次に、本発明の第二の実施の形態について
図面を用いて説明する。
【0037】図3は本発明の第二の実施の形態における
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
【0038】図3に示すMOS−FETは、第一の実施
の形態に示したMOS−FETにおいて、ソース/ドレ
イン層をn型不純物を含む単結晶シリコンにより形成
し、ソース/ドレイン層と周辺部との間に素子分離のた
めのトレンチ構造の絶縁膜を形成したことを特徴とする
ものである。
【0039】図4は図3に示すMOS−FETの製造過
程における断面構造を示すものである。
【0040】図3及び図4を用いて本実施の形態におけ
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
【0041】図4(a)に示すように、p型のシリコン
基板31に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングにより、n型のソース/ドレイン層を形成する
ための溝(ソース/ドレイン形成領域)を形成し、この
溝を形成したシリコン基板31表面の全面に、3[nm]
程度のトンネル酸化膜32を熱酸化により形成し、CV
Dにより全面にリン等のn型不純物を含んだアモルファ
ス・シリコンを堆積させ、このアモルファス・シリコン
をエッチバックしてソース/ドレイン形成領域以外に堆
積したアモルファス・シリコンを除去し、横方向のエピ
タキシャル成長によりソース/ドレイン形成領域のアモ
ルファス・シリコンを単結晶化させて、ソース/ドレイ
ン形成領域にn型の単結晶シリコンからなるソース層3
3及びドレイン層34を形成する。
【0042】次に図4(b)に示すように、表面に露出
したトンネル酸化膜32を除去して、全面にゲート酸化
膜35を形成し、このゲート酸化膜35上の全面にCV
Dによりリン等のn型不純物を含んだ多結晶シリコンを
堆積させ、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエッ
チングにより、n型の多結晶シリコンからなるゲート電
極36を形成する。
【0043】次に図4(c)に示すように、ソース/ド
レイン層とシリコン基板31の周辺部を完全に分離する
ため、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエッチン
グによりソース/ドレイン層とシリコン基板31の周辺
部が接合を形成する部分にトレンチ領域41を形成す
る。
【0044】最後に図3に示すように、CVDにより全
面に中間絶縁膜37を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース/ドレイン層の引き出し電
極を形成するための引き出し電極形成領域38の中間絶
縁膜37を除去する。
【0045】尚、ゲート酸化膜35下、ソース層33と
ドレイン層34の間のp型シリコン基板31の表面近傍
は、しきい値電圧以上のゲート電圧をゲート電極36に
印加したときに、n型層に反転するチャンネル部39を
形成する。
【0046】図3に示す本実施の形態におけるMOS−
FETの動作は、第一の実施の形態におけるMOS−F
ETと同じである。
【0047】このように第二の実施の形態によれば、ソ
ース/ドレイン層を単結晶シリコンによって形成するこ
とにより、寄生抵抗の低減及び応答速度の上昇を実現
し、MOS−FETの駆動能力のさらなる向上を図るこ
とができる。
【0048】またソース/ドレイン層と周辺部とを、L
OCOS技術ではなくトレンチ構造の絶縁膜によって分
離しているので、素子の微細化に好適な構造である。
【0049】次に、本発明の第三の実施の形態について
図面を用いて説明する。
【0050】図5は本発明の第三の実施の形態における
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
【0051】図5に示すMOS−FETは、ソース/ド
レイン層のチャンネル部側の側面部にはトンネル酸化膜
を有するが、ソース/ドレイン層の底面部には酸化膜が
介在しないことを特徴とするものである。
【0052】図6は第三の実施の形態におけるMOS−
FETの製造過程における断面構造を示すものである。
【0053】図5及び図6を用いて本実施の形態におけ
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
【0054】図6(a)に示すように、p型のシリコン
基板51に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングによりn型ソース/ドレイン層を形成するため
の溝(ソース/ドレイン形成領域)60を形成し、この
溝60を形成したシリコン基板51表面の全面に、3
[nm]程度のトンネル酸化膜52を熱酸化により形成す
る。
【0055】次に図6(b)に示すように、溝60のチ
ャンネル部59側の側面部以外に形成されたトンネル酸
化膜52を、フォトリソグラフィー及びエッチングによ
り除去する。
【0056】このときフォトリソグラフィーにおけるマ
スク合わせ誤差等により、溝60の底面部のトンネル酸
化膜52が残っても構わない。
【0057】次にCVDにより全面にリン等のn型不純
物を含んだアモルファス・シリコンを堆積させ、このア
モルファス・シリコンをエッチバックして溝60以外に
堆積したアモルファス・シリコンを除去し、縦方向のエ
ピタキシャル成長により溝60のアモルファス・シリコ
ンを単結晶化させて、n型の単結晶シリコンからなるソ
ース層53及びドレイン層54を形成する。
【0058】次に図6(c)に示すように、表面に露出
したトンネル酸化膜52を除去して、全面にゲート酸化
膜55を形成し、このゲート酸化膜55上の全面にCV
Dによりリン等のn型不純物を含んだ多結晶シリコンを
堆積させ、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエッ
チングにより、n型の多結晶シリコンからなるゲート電
極56を形成する。
【0059】最後に図5に示すように、CVDにより全
面に中間絶縁膜57を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース/ドレイン層の引き出し電
極形成領域58の中間絶縁膜57を除去する。
【0060】図5に示す本実施の形態におけるMOS−
FETは、第ソース/ドレイン層の底部に絶縁膜がない
ので、その部分における接合リーク電流を抑制する作用
効果は得られないが、その他の点では、第一、第二の実
施の形態におけるMOS−FETと同様である。ただ
し、第三の実施の形態では、ソース/ドレイン層を大部
分縦方向のエピタキシャル成長により形成しているの
で、第二の実施の形態のように、横方向のエピタキシャ
ル成長のみによりソース/ドレイン層を形成する場合に
比べエピタキシャル成長の際の制御が容易であり、従っ
て製造が容易である。
【0061】次に、本発明の第四の実施の形態について
図面を用いて説明する。
【0062】図7は本発明の第四の実施の形態における
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
【0063】図7に示すMOS−FETは、ソース層と
シリコン基板の間にのみトンネル酸化膜を有しており、
ドレイン層とシリコン基板とは接合を形成していること
を特徴とするものである。
【0064】図8は第四の実施の形態におけるMOS−
FETの製造過程における断面構造を示すものである。
【0065】図7及び図8を用いて本実施の形態におけ
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
【0066】図8(a)に示すように、p型のシリコン
基板71に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングによりn型ソース層を形成するための溝(ソー
ス形成領域)80を形成し、この溝80を形成したシリ
コン基板71表面の全面に、3[nm]程度のトンネル酸
化膜72を熱酸化により形成する。
【0067】次に図8(b)に示すように、CVDによ
りトンネル酸化膜72上の全面に多結晶シリコンを堆積
させ、この多結晶シリコンをエッチバックして溝80以
外に堆積した多結晶シリコンを除去して、ソース形成領
域73を形成し、さらに表面に露出したトンネル酸化膜
72を除去して、全面にゲート酸化膜75を形成する。
【0068】次に図8(c)に示すように、ゲート酸化
膜75上の全面にCVDによりリン等のn型不純物を含
んだ多結晶シリコンを堆積させ、フォトリソグラフィー
及び反応性イオンエッチングにより、n型の多結晶シリ
コンからなるゲート電極76を形成する。
【0069】次にイオン注入によりゲート電極76をマ
スクにして(ゲート電極76とのセルフ・アラインによ
り)、ドレイン形成領域及びソース形成領域にn型不純
物を導入し、結晶回復アニールを施すによりソース層7
3及びドレイン層74を形成する。
【0070】最後に図7に示すように、CVDにより全
面に中間絶縁膜77を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース/ドレイン層の引き出し電
極形成領域78の中間絶縁膜77を除去する。
【0071】図7に示す本実施の形態におけるMOS−
FETの動作は、第一の実施の形態におけるMOS−F
ETと同じであるが、ドレイン層74にドレイン電圧を
印加したときに、ドレイン電流の電子がトンネル現象に
より通過するは、トンネル酸化膜72が形成されている
ソース層73−シリコン基板71間のみである。
【0072】またソース層73−シリコン基板71間に
形成されたトンネル酸化膜72における電界降下は第一
ないし第三の実施の形態と同様であるが、負性抵抗特性
は生じない。
【0073】このように第四の実施の形態によれば、ソ
ース層73とチャンネル部79の間にトンネル酸化膜7
2を形成して、動作時にこのトンネル酸化膜72におい
て電界降下を生じさせ、また熱処理におけるソース層の
形状変化(n型不純物のチャンネル部79への熱拡散)
によるチャンネル長の短縮を防止することにより、パン
チスルー、ホットキャリアの注入等の短チャンネル効果
を抑制することができるので、MOS−FETの駆動能
力の向上を図ることができる。
【0074】またソース層73の底面部にもトンネル酸
化膜72を形成することにより、シリコン基板71にバ
イアス電圧が印加されている場合には、ソース層73と
シリコン基板71との間の接合リーク電流の発生を抑制
することができる。
【0075】なお、上記のような製造方法では、多結晶
シリコンで形成されたソース形成領域73を覆う酸化膜
(75のうち領域73を覆う部分)の方がドレイン形成
領域を覆う酸化膜より厚く、そのためイオン注入による
ソース形成領域73への不純物の注入量がドレイン形成
領域への注入量よりも少なくなる可能性がある。そこ
で、多結晶シリコンの堆積の際、リン等のn型不純物を
含んだ多結晶シリコンを堆積させることとしても良い。
この場合、堆積した多結晶シリコンに含まれている不純
物に、イオン注入の不純物が加わることになる。
【0076】次に、本発明の第五の実施の形態について
図面を用いて説明する。
【0077】図9は本発明の第五の実施の形態における
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
【0078】図9に示すMOS−FETは、第四の実施
の形態におけるMOS−FETとは逆に、ドレイン層と
シリコン基板との間にのみトンネル酸化膜を有してお
り、ソース層とシリコン基板とは接合を形成しているこ
とを特徴とするものである。
【0079】また本実施の形態におけるMOS−FET
の製造過程は図8に示す第四の実施の形態におけるMO
S−FETの製造過程において、ソース層とドレイン層
を入れ替えたものである。
【0080】図9を用いて本実施の形態におけるMOS
−FETの構造及び製造手順について説明する。
【0081】p型のシリコン基板91に、n型ドレイン
層を形成するための溝(ドレイン形成領域)を形成し、
このドレイン形成領域を形成したシリコン基板91表面
の全面に、3[nm]程度のトンネル酸化膜92を形成す
る。
【0082】次にトンネル酸化膜92上の全面に多結晶
シリコン(第四の実施の形態について述べたようにリン
等のn型不純物を含んだものであっても良い)を堆積さ
せ、この多結晶シリコンをエッチバックしてドレイン形
成領域以外に堆積した多結晶シリコンを除去して、多結
晶シリコンからなるドレイン形成領域94を形成し、さ
らに表面に露出したトンネル酸化膜92を除去して、全
面にゲート酸化膜95を形成する。
【0083】次にゲート酸化膜95上の全面にリン等の
n型不純物を含んだ多結晶シリコンを堆積させ、n型の
多結晶シリコンからなるゲート電極96を形成する。
【0084】次にゲート電極96をマスクにして(ゲー
ト電極96とのセルフ・アラインにより)、ソース形成
領域及びドレイン形成領域94にn型不純物を導入し
て、ソース層93及びドレイン層94を形成する。
【0085】最後に、全面に中間絶縁膜97を堆積さ
せ、ソース/ドレイン層の引き出し電極形成領域98の
中間絶縁膜97を除去する。
【0086】図9に示す本実施の形態におけるMOS−
FETの動作は、第一の実施の形態におけるMOS−F
ETと同じであるが、ドレイン層94にドレイン電圧を
印加したときに、ドレイン電流の電子がトンネル現象に
より通過するのは、トンネル酸化膜92が形成されてい
るシリコン基板91−ドレイン層94間のみである。
【0087】またシリコン基板91−ドレイン層94間
に形成されたトンネル酸化膜92における電界降下は第
一ないし第三の実施の形態と同様であるが、負性抵抗特
性は生じない。
【0088】このように第五の実施の形態によれば、ド
レイン層94とチャンネル部79の間にトンネル酸化膜
92を形成して、動作時にこのトンネル酸化膜92にお
いて電界降下を生じさせ、また熱処理におけるドレイン
層の形状変化(n型不純物のチャンネル部99への熱拡
散)によるチャンネル長の短縮を防止することにより、
パンチスルー、ホットキャリアの注入等の短チャンネル
効果を抑制することができるので、MOS−FETの駆
動能力の向上を図ることができる。
【0089】またドレイン層94の底面部にもトンネル
酸化膜92を形成することにより、ドレイン層94とシ
リコン基板91との間の接合リーク電流の発生を抑制す
ることができる。
【0090】なお、上記第四の実施の形態と第五の実施
の形態とを比べると、ホットキャリア現象による素子劣
化はドレイン層の近傍で起こると言われており、これは
ドレイン層側に酸化膜を設けることで電界緩和を行なっ
て抑制することができる。即ちこの点では第五の実施の
形態の方が好適である。一方、ドレイン電流の制御のた
めにはソース層側に酸化膜を設けた方が有利である。こ
れは電子が多数キャリアであるソース側において酸化膜
が一種の抵抗として働くからである。即ちこの点では、
第四の実施の形態の方が好適である。
【0091】また、上記第一ないし第三の実施の形態と
第四及び第五の実施の形態とを比べると、第一ないし第
三の実施の形態では、フォトリソグラフィー及びエッチ
ングによりソース/ドレイン形成領域に溝を形成し、こ
の際溝相互間の残された凸状部分の長さがチャンネルの
長さを決める。即ち残された凸状部分からさらに側面部
に形成される酸化膜の厚さを減じた長さがチャンネル長
である。このため、チャンネル長がフォトリソグラフィ
ーの精度の制約を受ける。一方、第四及び第五の実施の
形態では、ソース/ドレイン層のうち側面部に酸化膜を
形成していない方では、イオン注入後の結晶性回復のた
めのアニールの際、n型不純物がゲート電極下まで拡散
する。このため、チャンネル長はゲート電極形成時のフ
ォトリソグラフィーの加工精度よりも短くすることがで
き、微細化の上で一層有効である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
によれば、ソース/ドレイン層とチャンネル部の間に形
成したトンネル絶縁膜によって、動作時に電界降下を生
じさせ、ソース/ドレイン層形成後の熱処理におけるソ
ース/ドレイン層の変形(n型不純物のチャンネル部へ
の拡散)によるチャンネル長の短縮を防止することによ
り、パンチスルー、ホットキャリアの注入等の短チャン
ネル効果を抑制することができるので、電界効果トラン
ジスタの駆動能力の向上を図ることができ、従って素子
の微細化に好適な構造であるという効果を有する。
【0093】また、ソース/ドレイン層の底面部に絶縁
膜を形成することとすれば、接合リーク電流の発生を抑
制することができるので、電界効果トランジスタの駆動
能力の向上をさらに図ることができ、従って素子の微細
化にさらに好適な構造であるという効果が得られる。
【0094】さらにソース/ドレイン層とチャンネル部
の間に形成したトンネル絶縁膜によって、微細化した場
合に、チャンネル部に量子準位が形成され、ドレイン電
流−ドレイン電圧特性に負性抵抗特性示す部分が現れる
ので、この特性を積極的に用いることにより、新たなス
イッチング素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
【図3】 本発明の第二の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
【図5】 本発明の第三の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
【図6】 本発明の第三の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
【図7】 本発明の第四の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
【図8】 本発明の第四の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
【図9】 本発明の第五の実施の形態におけるn−チャ
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
【図10】 従来の半導体装置におけるn−チャンネル
のMOS−FETの断面構造図である。
【符号の説明】
11、31、51、71、91 p型シリコン基板 12、32、52、72、92 トンネル酸化膜 13、33、53、73、93 n型ソース層 14、34、54、74、94 n型ドレイン層 15、35、55、75、95 ゲート酸化膜 16、36、56、76、96 ゲート電極 17、37、57、77、97 中間絶縁膜 18、38、58、78、98 引き出し電極形成領域 19、39、59、79、99 チャンネル部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタを基本素子とする
    半導体装置において、ソース及びドレインの少なくとも
    一方の側部が、トンネル酸化膜によりチャンネル部から
    隔てられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 さらに、上記ソース及びドレインの少な
    くとも一方の底部が、絶縁膜により半導体基板から隔て
    られていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 上記側面部に設けられたトンネル絶縁膜
    と上記底面部に設けられた絶縁膜とが互いに連続してい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 上記ソースとドレインの間の距離が、上
    記チャンネル部に量子準位が形成され、負性抵抗が得ら
    れるようなものであることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の半導体装置。
JP00195096A 1996-01-10 1996-01-10 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3402548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00195096A JP3402548B2 (ja) 1996-01-10 1996-01-10 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00195096A JP3402548B2 (ja) 1996-01-10 1996-01-10 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09191107A true JPH09191107A (ja) 1997-07-22
JP3402548B2 JP3402548B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=11515893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00195096A Expired - Fee Related JP3402548B2 (ja) 1996-01-10 1996-01-10 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3402548B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004134727A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Samsung Electronics Co Ltd 分離されたパンチスルー防止膜を有する集積回路トランジスタ及びその形成方法
DE102004012630A1 (de) * 2004-03-16 2005-06-30 Infineon Technologies Ag Feldeffekttransistor mit geringem Leckstrom und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2012134480A (ja) * 2010-12-17 2012-07-12 Seagate Technology Llc トランジスタおよびメモリアレイ
WO2018125258A1 (en) * 2016-12-31 2018-07-05 Intel Corporation Gradient doping to lower leakage in low band gap material devices
WO2018125257A1 (en) * 2016-12-31 2018-07-05 Intel Corporation Thin film cap to lower leakage in low band gap material devices

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004134727A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Samsung Electronics Co Ltd 分離されたパンチスルー防止膜を有する集積回路トランジスタ及びその形成方法
JP4537014B2 (ja) * 2002-10-08 2010-09-01 三星電子株式会社 分離されたパンチスルー防止膜を有する集積回路トランジスタの形成方法
DE102004012630A1 (de) * 2004-03-16 2005-06-30 Infineon Technologies Ag Feldeffekttransistor mit geringem Leckstrom und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2012134480A (ja) * 2010-12-17 2012-07-12 Seagate Technology Llc トランジスタおよびメモリアレイ
WO2018125258A1 (en) * 2016-12-31 2018-07-05 Intel Corporation Gradient doping to lower leakage in low band gap material devices
WO2018125257A1 (en) * 2016-12-31 2018-07-05 Intel Corporation Thin film cap to lower leakage in low band gap material devices
US10985263B2 (en) 2016-12-31 2021-04-20 Intel Corporation Thin film cap to lower leakage in low band gap material devices
US11024713B2 (en) 2016-12-31 2021-06-01 Intel Corporation Gradient doping to lower leakage in low band gap material devices

Also Published As

Publication number Publication date
JP3402548B2 (ja) 2003-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3462301B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2929291B2 (ja) 絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法
JP3094293B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP2826924B2 (ja) Mosfetの製造方法
JP3082671B2 (ja) トランジスタ素子及びその製造方法
US20020036290A1 (en) Semiconductor device having MIS field effect transistors or three-dimensional structure
US5904530A (en) Method of making LDD structure spaced from channel doped region
KR100281110B1 (ko) 반도체소자및그제조방법
KR20000029067A (ko) 기판상에 다수의 모스페트를 갖는 반도체 장치와 그 제조방법
JP3402548B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003298063A (ja) 電界効果トランジスタ
JP2827882B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0945899A (ja) 縦型トランジスタを持つ半導体装置の製造方法
JPH036060A (ja) Mis型半導体装置
JP3348517B2 (ja) 薄膜電界効果トランジスタの製造方法
JPS6344769A (ja) 電界効果型トランジスタ及びその製造方法
JPH09191106A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH07297275A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS63142676A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS63131584A (ja) 切り込み型絶縁ゲ−ト静電誘導トランジスタの製造方法
JPH04115538A (ja) 半導体装置
JPH04294585A (ja) 縦型mos半導体装置の製造方法
KR100234718B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
KR100451152B1 (ko) 다결정실리콘박막트랜지스터및그제조방법
KR100405450B1 (ko) 포켓형 접합층 구조를 가지는 dmos 트랜지스터 및그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees