JPH09191107A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
る。 【解決手段】 n型のソース層13及びドレイン層14
とp型シリコン基板11の接合面にトンネル酸化膜12
を介在させた構造とし、ソース/ドレイン層のチャンネ
ル部19側の側面部に形成したトンネル酸化膜12によ
り、動作時にトンネル酸化膜12において電界降下を生
じさせ、また熱処理におけるソース/ドレイン層の形状
変化(n型不純物のチャンネル部19への熱拡散)によ
るチャンネル長の短縮を防止することにより、パンチス
ルー、ホットキャリアの注入等の短チャンネル効果を抑
制する。またソース/ドレイン層の底面部に形成したト
ンネル酸化膜12により、接合リーク電流の発生を抑制
する。
Description
の電界効果トランジスタを基本素子とするメモリ装置等
の半導体装置に関する。
チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すものであ
る。
1中には、n型不純物のイオン注入等によりn型のソー
ス層102及びドレイン層103が形成されており、こ
のソース層102とドレイン層103の間のp型シリコ
ン基板101上にはゲート酸化膜104を介してゲート
電極105が形成されている。さらにゲート電極105
が形成されたシリコン基板101上には、ソース層10
2及びドレイン層103の引き出し電極形成領域107
を除いて、酸化膜等の中間絶縁膜106が設けられてい
る。
Tは、しきい値電圧以上のゲート電圧をゲート電極10
5に印加し、ゲート酸化膜104下、ソース層102と
ドレイン層103の間のp型シリコン基板101の表面
近傍(チャンネル部108)をn型層に反転させること
により、ソース/ドレイン間にn−チャンネルを形成す
る。
レイン層103にドレイン電圧を印加すると、ソース/
ドレイン間に電流(ドレイン電流)が流れる。
ャンネル幅を変化させることにより、ドレイン層103
とチャンネル部108の接合面及びチャンネル部108
とソース層102の接合面を介して流れるドレイン電流
を制御する半導体素子である。
ような構成の電界効果トランジスタでは、素子の微細化
設計により設計チャンネル長が短くなるに従い、ソース
/ドレイン間のパンチスルー、ホットキャリアの注入等
の短チャンネル効果が顕著となり、これにより駆動能力
が低下するという問題があった。
部以外のp型シリコン基板との間、例えばソース/ドレ
インの底面部におけるp型シリコン基板との接合面で接
合リーク電流が発生し、これによってもまた駆動能力が
低下するという問題があった。
ものであり、パンチスルー、ホットキャリアの注入等の
短チャンネル効果を抑制することにより電界効果トラン
ジスタの駆動能力の向上を図ることを目的とするもので
あり、さらに接合リーク電流の発生を抑制することを目
的とするものである。
に本発明の半導体装置は、電界効果トランジスタを基本
素子とする半導体装置において、ソースまたはドレイン
あるいはその両方の側部が、トンネル酸化膜によりチャ
ンネル部と隔てられていることを特徴とするものであ
る。
その両方の底部が、絶縁膜により半導体基板から隔てら
れた構造としても良い。
例えば、p型シリコン基板のソース/ドレインを形成す
る領域に溝を形成し、この溝のチャンネル部に接する側
の側面部、あるいは側面部及び底面部に酸化膜を形成す
る。この酸化膜の膜厚を所定範囲内の値にすることによ
り、トンネル絶縁膜を得ることができる。このようにし
て酸化膜を形成した後、この溝をn型不純物を含む多結
晶または単結晶シリコンで充填してソース/ドレイン層
を形成する。
上記底面部に設けられた絶縁膜とは、互いに連続したも
のとすることができる。
が、上記チャンネル部に量子準位が形成され、負性抵抗
が得られるようなものとしても良い。
ソース/ドレイン層とチャンネル部の間に形成したトン
ネル絶縁膜によって、動作時に電界降下を生じさせ、ま
た熱処理におけるソース/ドレイン層の形状変化(n型
不純物のチャンネル部への熱拡散)によるチャンネル長
の短縮を防止することにより、パンチスルー、ホットキ
ャリアの注入等の短チャンネル効果を抑制することがで
きるので、電界効果トランジスタの駆動能力の向上を図
ることができる。
た絶縁膜によって、接合リーク電流の発生を抑制するこ
とができる。
について図面を用いて説明する。
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
レイン層とシリコン基板の間にトンネル酸化膜を有する
ことを特徴とするものである。
程における断面構造を示すものである。
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
基板11に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングにより、n型のソース/ドレイン層を形成する
ための溝(ソース/ドレイン形成領域)20を形成し、
この溝20を形成したシリコン基板11表面の全面に、
熱酸化により3[nm]程度のトンネル酸化膜12を形成
する。
化膜12上の全面に、CVDによりリン等のn型不純物
を含んだ多結晶シリコンを堆積させ、この多結晶シリコ
ンをエッチバックして溝20以外に堆積した多結晶シリ
コンを除去し、溝20にn型の多結晶シリコンからなる
ソース層13及びドレイン層14を形成し、さらに表面
に露出したトンネル酸化膜12を除去して、全面にゲー
ト酸化膜15を形成する。
膜15上の全面にCVDによりリン等のn型不純物を含
んだ多結晶シリコンを堆積させ、フォトリソグラフィー
及び反応性イオンエッチングにより、n型の多結晶シリ
コンからなるゲート電極16を形成する。
面に中間絶縁膜17を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース層13及びドレイン層14
の引き出し電極を形成するための引き出し電極形成領域
18の中間絶縁膜17を除去する。
ドレイン層14の間のp型シリコン基板11の表面近傍
は、しきい値電圧以上のゲート電圧をゲート電極16に
印加したときに、n型層に反転するチャンネル部19を
形成する。
形態のMOS−FETの動作について説明する。
極16に印加し、チャンネル部19をn型層に反転させ
ることによりn−チャンネルを形成し、このチャンネル
を形成した状態で、ドレイン層14にドレイン電圧を印
加すると、電子はソース層13−シリコン基板11間及
びシリコン基板11ードレイン層14間のトンネル酸化
膜12をトンネル現象により通過するので、従来のMO
S−FETと同様にドレイン電流を流すことができる。
ル酸化膜12においては電界降下が生じる。
くすると、チャンネル部19に量子準位が形成され、ソ
ース層13の電子の準位とチャンネル部19の量子準位
が同位となる特定のドレイン電圧付近で、ドレイン電圧
の増加とともにドレイン電流が減少するような負性抵抗
特性を示すようになる。
ース/ドレイン層とチャンネル部19の間にトンネル酸
化膜12を形成して、動作時にこのトンネル酸化膜12
において電界降下を生じさせ、また熱処理におけるソー
ス/ドレイン層の形状変化(n型不純物のチャンネル部
19への熱拡散)によるチャンネル長の短縮を防止する
ことにより、パンチスルー、ホットキャリアの注入等の
短チャンネル効果を抑制することができるので、MOS
−FETの駆動能力の向上を図ることができる。
ネル酸化膜12を形成することにより、接合リーク電流
の発生を抑制することができる。
量子準位が形成され、ドレイン電流−ドレイン電圧特性
に負性抵抗特性示す部分が現れるので、この特性を積極
的に用いることにより、新たなスイッチング素子を得る
ことができる。
ネルのMOS−FETについて説明したが、ソース/ド
レイン層をp型とし、シリコン基板をn型としたp−チ
ャンネルのMOS−FET、さらに他のタイプの電界効
果トランジスタについても適用できる。
ET等が形成される周辺部との間に、LOCOS技術ま
たはトレンチ構造による素子分離層のための酸化膜等の
絶縁膜を形成しても良い。
図面を用いて説明する。
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
の形態に示したMOS−FETにおいて、ソース/ドレ
イン層をn型不純物を含む単結晶シリコンにより形成
し、ソース/ドレイン層と周辺部との間に素子分離のた
めのトレンチ構造の絶縁膜を形成したことを特徴とする
ものである。
程における断面構造を示すものである。
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
基板31に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングにより、n型のソース/ドレイン層を形成する
ための溝(ソース/ドレイン形成領域)を形成し、この
溝を形成したシリコン基板31表面の全面に、3[nm]
程度のトンネル酸化膜32を熱酸化により形成し、CV
Dにより全面にリン等のn型不純物を含んだアモルファ
ス・シリコンを堆積させ、このアモルファス・シリコン
をエッチバックしてソース/ドレイン形成領域以外に堆
積したアモルファス・シリコンを除去し、横方向のエピ
タキシャル成長によりソース/ドレイン形成領域のアモ
ルファス・シリコンを単結晶化させて、ソース/ドレイ
ン形成領域にn型の単結晶シリコンからなるソース層3
3及びドレイン層34を形成する。
したトンネル酸化膜32を除去して、全面にゲート酸化
膜35を形成し、このゲート酸化膜35上の全面にCV
Dによりリン等のn型不純物を含んだ多結晶シリコンを
堆積させ、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエッ
チングにより、n型の多結晶シリコンからなるゲート電
極36を形成する。
レイン層とシリコン基板31の周辺部を完全に分離する
ため、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエッチン
グによりソース/ドレイン層とシリコン基板31の周辺
部が接合を形成する部分にトレンチ領域41を形成す
る。
面に中間絶縁膜37を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース/ドレイン層の引き出し電
極を形成するための引き出し電極形成領域38の中間絶
縁膜37を除去する。
ドレイン層34の間のp型シリコン基板31の表面近傍
は、しきい値電圧以上のゲート電圧をゲート電極36に
印加したときに、n型層に反転するチャンネル部39を
形成する。
FETの動作は、第一の実施の形態におけるMOS−F
ETと同じである。
ース/ドレイン層を単結晶シリコンによって形成するこ
とにより、寄生抵抗の低減及び応答速度の上昇を実現
し、MOS−FETの駆動能力のさらなる向上を図るこ
とができる。
OCOS技術ではなくトレンチ構造の絶縁膜によって分
離しているので、素子の微細化に好適な構造である。
図面を用いて説明する。
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
レイン層のチャンネル部側の側面部にはトンネル酸化膜
を有するが、ソース/ドレイン層の底面部には酸化膜が
介在しないことを特徴とするものである。
FETの製造過程における断面構造を示すものである。
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
基板51に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングによりn型ソース/ドレイン層を形成するため
の溝(ソース/ドレイン形成領域)60を形成し、この
溝60を形成したシリコン基板51表面の全面に、3
[nm]程度のトンネル酸化膜52を熱酸化により形成す
る。
ャンネル部59側の側面部以外に形成されたトンネル酸
化膜52を、フォトリソグラフィー及びエッチングによ
り除去する。
スク合わせ誤差等により、溝60の底面部のトンネル酸
化膜52が残っても構わない。
物を含んだアモルファス・シリコンを堆積させ、このア
モルファス・シリコンをエッチバックして溝60以外に
堆積したアモルファス・シリコンを除去し、縦方向のエ
ピタキシャル成長により溝60のアモルファス・シリコ
ンを単結晶化させて、n型の単結晶シリコンからなるソ
ース層53及びドレイン層54を形成する。
したトンネル酸化膜52を除去して、全面にゲート酸化
膜55を形成し、このゲート酸化膜55上の全面にCV
Dによりリン等のn型不純物を含んだ多結晶シリコンを
堆積させ、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエッ
チングにより、n型の多結晶シリコンからなるゲート電
極56を形成する。
面に中間絶縁膜57を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース/ドレイン層の引き出し電
極形成領域58の中間絶縁膜57を除去する。
FETは、第ソース/ドレイン層の底部に絶縁膜がない
ので、その部分における接合リーク電流を抑制する作用
効果は得られないが、その他の点では、第一、第二の実
施の形態におけるMOS−FETと同様である。ただ
し、第三の実施の形態では、ソース/ドレイン層を大部
分縦方向のエピタキシャル成長により形成しているの
で、第二の実施の形態のように、横方向のエピタキシャ
ル成長のみによりソース/ドレイン層を形成する場合に
比べエピタキシャル成長の際の制御が容易であり、従っ
て製造が容易である。
図面を用いて説明する。
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
シリコン基板の間にのみトンネル酸化膜を有しており、
ドレイン層とシリコン基板とは接合を形成していること
を特徴とするものである。
FETの製造過程における断面構造を示すものである。
るMOS−FETの構造及び製造手順について説明す
る。
基板71に、フォトリソグラフィー及び反応性イオンエ
ッチングによりn型ソース層を形成するための溝(ソー
ス形成領域)80を形成し、この溝80を形成したシリ
コン基板71表面の全面に、3[nm]程度のトンネル酸
化膜72を熱酸化により形成する。
りトンネル酸化膜72上の全面に多結晶シリコンを堆積
させ、この多結晶シリコンをエッチバックして溝80以
外に堆積した多結晶シリコンを除去して、ソース形成領
域73を形成し、さらに表面に露出したトンネル酸化膜
72を除去して、全面にゲート酸化膜75を形成する。
膜75上の全面にCVDによりリン等のn型不純物を含
んだ多結晶シリコンを堆積させ、フォトリソグラフィー
及び反応性イオンエッチングにより、n型の多結晶シリ
コンからなるゲート電極76を形成する。
スクにして(ゲート電極76とのセルフ・アラインによ
り)、ドレイン形成領域及びソース形成領域にn型不純
物を導入し、結晶回復アニールを施すによりソース層7
3及びドレイン層74を形成する。
面に中間絶縁膜77を堆積させ、フォトリソグラフィー
及びエッチングによりソース/ドレイン層の引き出し電
極形成領域78の中間絶縁膜77を除去する。
FETの動作は、第一の実施の形態におけるMOS−F
ETと同じであるが、ドレイン層74にドレイン電圧を
印加したときに、ドレイン電流の電子がトンネル現象に
より通過するは、トンネル酸化膜72が形成されている
ソース層73−シリコン基板71間のみである。
形成されたトンネル酸化膜72における電界降下は第一
ないし第三の実施の形態と同様であるが、負性抵抗特性
は生じない。
ース層73とチャンネル部79の間にトンネル酸化膜7
2を形成して、動作時にこのトンネル酸化膜72におい
て電界降下を生じさせ、また熱処理におけるソース層の
形状変化(n型不純物のチャンネル部79への熱拡散)
によるチャンネル長の短縮を防止することにより、パン
チスルー、ホットキャリアの注入等の短チャンネル効果
を抑制することができるので、MOS−FETの駆動能
力の向上を図ることができる。
化膜72を形成することにより、シリコン基板71にバ
イアス電圧が印加されている場合には、ソース層73と
シリコン基板71との間の接合リーク電流の発生を抑制
することができる。
シリコンで形成されたソース形成領域73を覆う酸化膜
(75のうち領域73を覆う部分)の方がドレイン形成
領域を覆う酸化膜より厚く、そのためイオン注入による
ソース形成領域73への不純物の注入量がドレイン形成
領域への注入量よりも少なくなる可能性がある。そこ
で、多結晶シリコンの堆積の際、リン等のn型不純物を
含んだ多結晶シリコンを堆積させることとしても良い。
この場合、堆積した多結晶シリコンに含まれている不純
物に、イオン注入の不純物が加わることになる。
図面を用いて説明する。
n−チャンネルのMOS−FETの断面構造を示すもの
である。
の形態におけるMOS−FETとは逆に、ドレイン層と
シリコン基板との間にのみトンネル酸化膜を有してお
り、ソース層とシリコン基板とは接合を形成しているこ
とを特徴とするものである。
の製造過程は図8に示す第四の実施の形態におけるMO
S−FETの製造過程において、ソース層とドレイン層
を入れ替えたものである。
−FETの構造及び製造手順について説明する。
層を形成するための溝(ドレイン形成領域)を形成し、
このドレイン形成領域を形成したシリコン基板91表面
の全面に、3[nm]程度のトンネル酸化膜92を形成す
る。
シリコン(第四の実施の形態について述べたようにリン
等のn型不純物を含んだものであっても良い)を堆積さ
せ、この多結晶シリコンをエッチバックしてドレイン形
成領域以外に堆積した多結晶シリコンを除去して、多結
晶シリコンからなるドレイン形成領域94を形成し、さ
らに表面に露出したトンネル酸化膜92を除去して、全
面にゲート酸化膜95を形成する。
n型不純物を含んだ多結晶シリコンを堆積させ、n型の
多結晶シリコンからなるゲート電極96を形成する。
ト電極96とのセルフ・アラインにより)、ソース形成
領域及びドレイン形成領域94にn型不純物を導入し
て、ソース層93及びドレイン層94を形成する。
せ、ソース/ドレイン層の引き出し電極形成領域98の
中間絶縁膜97を除去する。
FETの動作は、第一の実施の形態におけるMOS−F
ETと同じであるが、ドレイン層94にドレイン電圧を
印加したときに、ドレイン電流の電子がトンネル現象に
より通過するのは、トンネル酸化膜92が形成されてい
るシリコン基板91−ドレイン層94間のみである。
に形成されたトンネル酸化膜92における電界降下は第
一ないし第三の実施の形態と同様であるが、負性抵抗特
性は生じない。
レイン層94とチャンネル部79の間にトンネル酸化膜
92を形成して、動作時にこのトンネル酸化膜92にお
いて電界降下を生じさせ、また熱処理におけるドレイン
層の形状変化(n型不純物のチャンネル部99への熱拡
散)によるチャンネル長の短縮を防止することにより、
パンチスルー、ホットキャリアの注入等の短チャンネル
効果を抑制することができるので、MOS−FETの駆
動能力の向上を図ることができる。
酸化膜92を形成することにより、ドレイン層94とシ
リコン基板91との間の接合リーク電流の発生を抑制す
ることができる。
の形態とを比べると、ホットキャリア現象による素子劣
化はドレイン層の近傍で起こると言われており、これは
ドレイン層側に酸化膜を設けることで電界緩和を行なっ
て抑制することができる。即ちこの点では第五の実施の
形態の方が好適である。一方、ドレイン電流の制御のた
めにはソース層側に酸化膜を設けた方が有利である。こ
れは電子が多数キャリアであるソース側において酸化膜
が一種の抵抗として働くからである。即ちこの点では、
第四の実施の形態の方が好適である。
第四及び第五の実施の形態とを比べると、第一ないし第
三の実施の形態では、フォトリソグラフィー及びエッチ
ングによりソース/ドレイン形成領域に溝を形成し、こ
の際溝相互間の残された凸状部分の長さがチャンネルの
長さを決める。即ち残された凸状部分からさらに側面部
に形成される酸化膜の厚さを減じた長さがチャンネル長
である。このため、チャンネル長がフォトリソグラフィ
ーの精度の制約を受ける。一方、第四及び第五の実施の
形態では、ソース/ドレイン層のうち側面部に酸化膜を
形成していない方では、イオン注入後の結晶性回復のた
めのアニールの際、n型不純物がゲート電極下まで拡散
する。このため、チャンネル長はゲート電極形成時のフ
ォトリソグラフィーの加工精度よりも短くすることがで
き、微細化の上で一層有効である。
によれば、ソース/ドレイン層とチャンネル部の間に形
成したトンネル絶縁膜によって、動作時に電界降下を生
じさせ、ソース/ドレイン層形成後の熱処理におけるソ
ース/ドレイン層の変形(n型不純物のチャンネル部へ
の拡散)によるチャンネル長の短縮を防止することによ
り、パンチスルー、ホットキャリアの注入等の短チャン
ネル効果を抑制することができるので、電界効果トラン
ジスタの駆動能力の向上を図ることができ、従って素子
の微細化に好適な構造であるという効果を有する。
膜を形成することとすれば、接合リーク電流の発生を抑
制することができるので、電界効果トランジスタの駆動
能力の向上をさらに図ることができ、従って素子の微細
化にさらに好適な構造であるという効果が得られる。
の間に形成したトンネル絶縁膜によって、微細化した場
合に、チャンネル部に量子準位が形成され、ドレイン電
流−ドレイン電圧特性に負性抵抗特性示す部分が現れる
ので、この特性を積極的に用いることにより、新たなス
イッチング素子を得ることができる。
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
ンネルのMOS−FETの製造過程における断面構造図
である。
ンネルのMOS−FETの断面構造図である。
のMOS−FETの断面構造図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 電界効果トランジスタを基本素子とする
半導体装置において、ソース及びドレインの少なくとも
一方の側部が、トンネル酸化膜によりチャンネル部から
隔てられていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 さらに、上記ソース及びドレインの少な
くとも一方の底部が、絶縁膜により半導体基板から隔て
られていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
置。 - 【請求項3】 上記側面部に設けられたトンネル絶縁膜
と上記底面部に設けられた絶縁膜とが互いに連続してい
ることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装
置。 - 【請求項4】 上記ソースとドレインの間の距離が、上
記チャンネル部に量子準位が形成され、負性抵抗が得ら
れるようなものであることを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかに記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00195096A JP3402548B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00195096A JP3402548B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 半導体装置の製造方法 |
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JPH09191107A true JPH09191107A (ja) | 1997-07-22 |
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