JPH09190588A - 火災通報システム - Google Patents

火災通報システム

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JPH09190588A
JPH09190588A JP280396A JP280396A JPH09190588A JP H09190588 A JPH09190588 A JP H09190588A JP 280396 A JP280396 A JP 280396A JP 280396 A JP280396 A JP 280396A JP H09190588 A JPH09190588 A JP H09190588A
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Application number
JP280396A
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English (en)
Inventor
Toshio Ikegawa
敏男 池川
Shigeru Otani
茂 大谷
Ken Ishida
憲 石田
Michihiko Nakazato
道彦 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Publication date
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Publication of JPH09190588A publication Critical patent/JPH09190588A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常通報装置は、養護施設や病院等に設置さ
れることが多く、誤って押されることが多々ある。そこ
で、通報押し釦部を押した場合に通報が行われたことを
その場で確認することができるとともに、押された通報
押し釦部の設置場所を確認することができ、更に通報押
し釦部の新規追加を行う場合に低コストで行うことがで
きる火災通報システムを提供する。 【解決手段】 火災受信盤21と、各火災感知器23、
24、通報押し釦部25及び地区ベル26との間を中継
機27を介したR型配線にする。また通報押し釦部25
はランプ付きのものを使用してこれを通報処理が行われ
たときに点灯させるようにする。また火災受信盤21に
表示器40を設け、この表示器40に釦が押された通報
押し釦部25の配置場所を表示させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災感知器にて火
災の発生が感知された場合や、通報押し釦が押された場
合に火災発生を消防署等に通報する火災通報システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物内の各所に配置された通
報押し釦を押すことによって消防署等に火災の発生を自
動通報する非常通報装置が開発されている。図6はこの
種の非常通報装置を用いた火災通報システムの構成を示
すブロック図である。この図において、非常通報装置1
には複数の通報押し釦部2と火災報知設備3とが接続さ
れており、その複数の通報押し釦2部のうちのいずれか
の釦が押されると、そのスイッチ信号が非常通報装置1
に取り込まれて消防署4や各関係者宅5に対して火災発
生の通報が行われる。この場合、非常通報装置1は消防
署4や各関係者宅5との間で電話回線が繋がると、火災
が発生したことを知らせる信号を送る。また、非常通報
装置1は火災報知設備3から火災発生を示す信号を受け
た場合も上記同様に消防署4や各関係者宅5に通報す
る。なお、火災報知設備3は、火災受信盤6、熱感知器
7、煙感知8などの各種火災感知器および地区ベル9等
から構成され、その熱感知器7にて温度上昇が感知され
るか、または煙感知器8にて煙が感知されると、火災が
発生したことを信号を出力するとともに地区ベル9を鳴
動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の火災通報システムにあっては、次のような問題点が
あった。 (イ)非常通報装置1と火災報知設備3とがそれぞれ独
立していることから、通報押し釦部2を押しても地区ベ
ル9が連動して鳴動しないので、通報者は通報が確実に
行われたか否かを確認することができなかった。また、
通報が行われたか否かを確認できないことから故障と思
ってしまうこともあった。 (ロ)非常通報装置1では各通報押し釦部2の設置場所
を確認することができないので、誤って操作されてもそ
の場所を特定することができず、消防署等から発報の問
い合せがあっても、何処の通報押し釦部2が押されたの
かすぐに把握することができず、慌ててしまうことがあ
った。なお、非常通報装置1は、養護施設や病院等に設
置されることが多く、誤って押されることが多い。 (ハ)既存の非常通報装置1に新規に通報押し釦部2を
追加する場合には配線工事を行う必要があることから、
材料費および人件費が嵩んでしまう。
【0004】そこで本発明は、通報押し釦部を押した場
合に通報が行われたことをその場で確認することがで
き、また押された通報押し釦部の設置場所を確認するこ
とができ、更に通報押し釦部の新規追加を低コストで行
うことができる火災通報システムを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明のうちで請求項1記載の発明による火災通報システ
ムは、煙や熱を感知する火災感知器と、少なくとも表示
灯又はブザーのいずれか一方を有し、釦が押されたとき
に表示灯の点灯を開始させるか又はブザーの鳴動を開始
させる通報押し釦部と、前記火災感知器にて火災が感知
されたとき、又は前記通報押し釦部が押されたときに火
災発生を示す信号を出力するとともに前記火災感知器に
連動した地区ベルの鳴動又は釦が押された通報押し釦部
が設置された地区の地区ベルを鳴動させ、更に該通報押
し釦部の設置場所を表示する火災受信盤と、この火災受
信盤からの火災発生を示す信号を取り込むことにより自
動発信して消防署等へ火災が生じたことを通報する非常
通報装置と、を備えるものである。
【0006】この構成によれば、通報押し釦部が押され
ると、その通報押し釦部の表示灯が点灯又はブザーが鳴
動し、更に釦が押された状態が火災受信盤にて検知さ
れ、火災が発生したことを知らせる信号が非常通報装置
に供給される。また火災感知器に連動した地区ベルの鳴
動又釦が押された通報押し釦部が設置された地区の地区
ベルが鳴動し、更に火災受信盤にてその通報押し釦部の
設置場所が表示される。したがって、通報押し釦部を押
した通報者は、地区ベルの鳴動の他、通報押し釦部の表
示灯の点灯又はブザーの鳴動によって通報が行われたこ
とを認識することができる。また火災受信盤の近傍にい
る人は、釦が押された通報押し釦部を火災受信盤にて確
認することができるので、消防署等から問い合せがあっ
ても慌てることなく対応することができる。
【0007】請求項2記載の発明による火災通報システ
ムは、請求項1記載の発明による火災通報システムの火
災受信盤として、多重伝送によって通報押し釦部が押さ
れたことを示す情報を該通報押し釦部が接続された中継
器を介して取り込むものとした。この構成によれば、多
重伝送によって通報押し釦部が押されたことを示す情報
が中継器から火災受信盤に伝送される。したがって、通
報押し釦部を新規追加する場合、中継器さえあれば配線
工事を行うことなく伝送路上の何処の箇所にでも取り付
けることができる。
【0008】請求項3記載の発明による火災通報システ
ムは、請求項2記載の火災通報システムの通報押し釦部
として、取り消しスイッチを更に有し、火災受信盤は、
非常通報装置が自動発信してから消防署等と電話回線が
繋がるまでの間にその取り消しスイッチが押されたこと
を示す情報を該通報押し釦部が接続された中継器を介し
て取り込むと通報を中止させる信号を非常通報装置に供
給するものである。この構成によれば、通報押し釦部が
押されたときから消防署等と電話回線が繋がるまでの間
に取り消しスイッチが押されると通報が中止する。した
がって、誤って通報押し釦部を押しても、電話回線が繋
がるまでの間であれば取り消しスイッチを押すことによ
って通報を中止させることができる。
【0009】請求項4記載の発明による火災通報システ
ムは、請求項1乃至請求項3記載の火災通報システムの
非常通報装置として、通報押し釦部が押されたときから
一定時間待機した後に自動発信するものである。この構
成によれば、通報押し釦部が押されたときから一定時間
待機した後に電話回線を繋げる動作が開始される。した
がって、この間に通報が間違いかどうかを確認すること
ができ、間違いであれば通報を中止させることができ
る。
【0010】請求項5記載の発明による火災通報システ
ムは、請求項1乃至4のいずれかに記載の火災通報シス
テムの火災受信盤として、リセットスイッチを有し、こ
のリセットスイッチが押されたことを検出したときに通
報押し釦部の表示灯の点灯状態またはブザーの鳴動状態
をリセットするものとした。この構成によれば、通報押
し釦部が押されて、その表示灯が点灯またはブザーが鳴
動しているときに火災受信盤にてリセットスイッチを押
すことによって、表示灯が消灯またはブザーの鳴動が停
止する。したがって、通報する必要がなくなった場合に
火災受信盤にて表示灯が点灯またはブザーが鳴動してい
る通報押し釦部に対して表示灯の点灯またはブザーの鳴
動を停止させることができる。
【0011】請求項6記載の発明による火災通報システ
ムは、請求項1乃至5のいずれかに記載の火災通報シス
テムとして、火災受信盤内に非常通報装置を内蔵させた
ものとした。この構成によれば、火災受信盤内に非常通
報装置を内蔵させるので、火災受信盤と非常通報装置と
を接続する必要がなくなり、また一つの筺体で済むこと
からコストの低減を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。 A.火災通報システムの構成 図1は本発明に係る火災通報システムの実施の形態の構
成を示すブロック図である。この図において、非常通報
装置20は火災受信盤21に内蔵されており、火災受信
盤21との間で互いに信号の授受を行う。この場合、火
災受信盤21からの火災発生を示す信号を取り込むと、
電話回線22を介して消防署や各関係者宅に通報を行
う。
【0013】火災受信盤21からの火災発生を示す信号
は熱感知器23や煙感知器24が発報した場合や通報押
し釦部25の押し釦30(図2参照)が押された場合に
出力される。この場合、火災受信盤21は、熱感知器2
3、煙感知器24、通報押し釦部25および地区ベル2
6の各々に対して設けられた中継器27との間で多重伝
送によるポーリング/セレクト方式により信号の授受を
行っており、定期的に出力した確認信号に対して各中継
器27から返送される信号を受信し、その中に火災を示
すものがあると判断すると火災発生を示す信号を出力す
る。この多重伝送による配線をR型配線と呼ばれ、この
配線により新たに熱感知器23、煙感知器24または通
報押し釦部25を追加する場合でも中継器27さえあれ
ば配線の何処にでも簡単に取り付けることができる。
【0014】火災受信盤21は通報押し釦部25の押し
釦30が押されたことを示す信号を取り込むと、火災発
生を示す信号を非常通報装置20に供給する一方、通報
押し釦部25の押し釦30に内蔵された動作ランプを点
灯させる制御を行うとともに取り消し表示ランプ31を
点滅させる制御を行って通報者に通報を行っていること
を知らせる。また同時に通報押し釦部25のスピーカー
32から取り消しかどうかを確認する音声メッセージを
出力させて通報者に対して現在の通報を取り消すかどう
かを確認する。
【0015】非常通報装置20は、通報処理を開始して
から実際に電話回線が繋がるまでの間に取り消し釦33
が押されたことを示す信号を火災受信盤21より受ける
と、通報処理を中止する。火災受信盤21は、電話回線
が繋がるまでの間に取り消し釦33が押されたことを検
出すると、通報押し釦部25の取り消し表示ランプ31
を消灯させるとともに、現在の通報を取り消するかどう
かの音声メッセージの出力を停止させる。このようにす
ることにより、誤って通報押し釦部25の押し釦30を
押した場合でも電話回線が繋がるまでの間であれば通報
を回避させることができる。他方、電話回線が接続され
た場合は火災を知らせる信号が送られる。
【0016】通報押し釦部25には、図2に示すように
その上部に文字プレート34が取り付けられており、こ
の文字プレート34には例えば図示のように『119番
通報(火災の時押して下さい)』というメッセージが刻
印されている。また、この通報押し釦部25内には音声
発生部35が設けられており、この音声発生部35は音
声合成発生回路と、この音声合成発生回路で発生した音
声信号を増幅する増幅回路とを有しており、現在の通報
を取り消すかどうかを確認するための音声信号の発生を
行う。例えば『通報を取り消す場合は取り消し釦を押し
て下さい』という音声信号を繰り返し発生する。この音
声発生部35からの音声信号は上述したスピーカ32に
供給され、音声メッセージが出力される。上記火災受信
盤21は、熱感知器23や煙感知器24が発報した場合
や通報押し釦部25の押し釦30が押された場合に非常
通報装置20に火災発生を知らせる信号を出力する他
に、発報した熱感知器23または煙感知器24が設置さ
れた地域の地区ベル26を鳴動させる。
【0017】B.火災受信盤21の外観 図3は火災受信盤21の外観を示す正面図であり、この
図に示すように火災受信盤21の正面パネルには、複数
のLED(発光ダイオード)とLED表示器とからなる
表示部40と、119番通報するための通報押し釦41
と、通報状態を解除するリセット釦42と、通報を取り
消す取り消し釦43と、音声メッセージを出力するため
のスピーカ44と、119番通話用の電話機45とを有
して構成されている。上記取り消し釦43は、通報押し
釦部25に設けられた取り消し釦33と同様に電話回線
が接続されるまでの間に通報を取り消す場合に使用され
る。
【0018】C.火災受信盤21の回路構成 図4は火災受信盤21の回路構成を示すブロック図であ
り、この図において、50は多重伝送部であり、各中継
器27との間で信号の授受を行う。この場合、上述した
ようにポーリング/セレクト方式により伝送を行う。5
1は装置各部を制御する制御部であり、図示せぬCP
U、ROMおよびRAMから構成され、ROMにはCP
Uを制御するためのプログラムが書き込まれており、R
AMはCPUの動作において使用される。
【0019】ここで、制御部51の機能について列記す
る。 中継器27から火災発生を示す信号を取り込むと、回
線インタフェース部53を制御して通報処理を開始させ
る一方、表示部40を制御して火災発生を示す発光ダイ
オードを点滅させるとともにLED表示器に火災発生箇
所を特定する表示を行い、更に音声発生部52を制御し
て火災発生を知らせる音声信号を出力させる。 また、装置本体に設けられた通報押し釦41からのス
イッチ信号を取り込むと、上記同様に回線インタフェー
ス部53を制御する一方、表示部40および音声発生部
52を制御する。
【0020】中継器27からの信号が押し釦30が押
された通報押し釦部25を示すものであると判断する
と、その押し釦30に内蔵されたランプを点灯させるた
めの信号と、取り消し表示ランプ31を点滅させるため
の信号と、スピーカ32から現在の通報を取り消すかど
うかを確認する内容の音声メッセージを出力させるため
の信号とを当該通報押し釦部25が接続された中継器2
7に対して送出する。この場合、各中継器27には個別
コードが割り振られており、その個別コードを指定する
ことで目的とする中継器27に対して信号を送出するこ
とができる。
【0021】中継器27からの信号が押し釦30のラ
ンプが点灯している通報押し釦部25に設けられた取り
消し釦33を示すものであると判断すると、現在電話回
線が接続されていなければ、その取り消し釦33が設け
られた通報押し釦部25の押し釦30のランプを消灯さ
せる信号と、取り消し表示ランプ31を消灯させる信号
と、スピーカ32から現在の通報を取り消すかどうかを
確認する内容の音声メッセージの出力を停止させるため
の信号とを当該通報押し釦部25が接続された中継器2
7に対して送出する。
【0022】上記音声発生部52は、音声合成発生回路
およびこの音声合成発生回路で発生した音声信号を増幅
する増幅回路を有して構成され、火災発生を知らせるた
めの音声信号の発生や通報先に火災発生を知らせるため
の音声信号の発生を行なう。例えば火災が発生した場合
は『1階厨房より火災が発生しました』という音声信号
を繰り返し発生する。この音声発生部52からの音声信
号はスピーカ44に供給され、音声メッセージとして出
力される。回路インタフェース部53は、変復調回路、
2W/4W変換回路およびPB(プッシュボタン)信号
送受信回路を有して構成される。
【0023】網制御部54は火災発生に対応して消防署
および予め設定された関係者宅に対して自動発信するも
ので、次のような機能を有している。 通報先の指定機能 再通報機能(通報先が話中や不応答の場合に、指定さ
れた回数だけ通報を繰り返す) 優先機能(他の電話機の使用中に火災が発生した場
合、強制的に通話中の回線を切断し、通報先との間の回
線を確保する) 55は電源部であり、商用電源から本装置に必要な電源
を生成する。また、この電源部55には停電時のバック
アップ用としてバッテリが内蔵されており、停電時でも
動作可能となっている。
【0024】D.火災受信盤21の動作 図5は火災受信盤21の動作を示すフローチャートであ
る。この図において、まず、ステップS10で通報押し
釦部25の押し釦30が押されたか否かを判定する。こ
の判定において、押し釦30が押されていないと判断す
るとステップS12に進み、他の処理を行ってステップ
S10に戻る。これに対して、押し釦30が押されたと
判断するとステップS14に進み、通報処理を開始す
る。即ち、消防署や各関係者宅に通報を行う処理を開始
する。
【0025】通報処理を開始した後、ステップS16に
進み、表示部40のLED表示器に押された押し釦30
の通報押し釦部25を知らせる表示を行う。これによ
り、火災受信盤21の近傍にいる人は、何処の通報押し
釦部25が押されたかを確認することができる。この通
報押し釦部25を知らせる表示を行った後、ステップS
18に進み、押された通報押し釦部25の押し釦30の
ランプを点灯させる。即ち、押し釦30のランプを点灯
させるための信号を出力する。この信号は押された通報
押し釦部25が接続された中継器27に取り込まれる。
これにより、その中継器27に接続された通報押し釦部
25の押し釦30のランプに通電が行われて点灯を開始
する。
【0026】押された通報押し釦部25の押し釦30の
ランプを点灯させる処理を行った後、ステップS20に
進み、ランプを点灯させた押し釦30の通報押し釦部2
5に設けられた取り消し表示ランプ31を点滅させる。
即ち、取り消し表示ランプ31を点滅させるための信号
を出力する。この信号も押された通報押し釦部25が接
続された中継器27に取り込まれる。これにより、その
中継器27に接続された通報押し釦部25の取り消し表
示ランプ31に断続的に通電が行われて点滅を開始す
る。
【0027】取り消し表示ランプ31を点滅させる処理
を行った後、ステップS22で現在の通報を取り消すか
どうかを確認するための音声メッセージを出力させる。
即ち、現在の通報を取り消すかどうかを確認する音声メ
ッセージを出力させるための信号を出力する。この信号
も押された通報押し釦部25が接続された中継器27に
取り込まれる。これにより、その中継器27に接続され
た通報押し釦部25の音声発生部35を動作を開始し、
スピーカ32から現在の通報を取り消すかどうかを確認
するための音声メッセージが出力される。例えば『通報
を取り消す場合は取り消し釦を押して下さい』という音
声メッセージが出力される。
【0028】音声メッセージを出力させる処理を行った
後、ステップS24で取り消し釦33が押されたか否か
を判定する。この判定において、取り消し釦33が押さ
れていないと判断するとステップS26に進み、回線接
続時間を超えたか否かを判定する。即ち、通報処理を開
始してから消防署や各関係者宅に通との間で電話回線が
繋がるまでの時間を超えたかどうかを判定する。この判
定において、回線接続時間以内であると判断するとステ
ップS24に戻る。これに対して、回線接続時間を超え
たと判断するとステップS28に進み、通報押し釦部2
5に設けられた取り消し表示ランプ31を消灯させる。
即ち、取り消し表示ランプ31を消灯させるための信号
を出力する。この信号は点滅している取り消し表示ラン
プ31の通報押し釦部25が接続された中継器27に取
り込まれる。これにより、その中継器27に接続された
通報押し釦部25の取り消し表示ランプ31への通電が
停止する。
【0029】取り消し表示ランプ31を消灯させた後、
ステップS30で消防署や各関係者宅に火災を知らせる
音声メッセージを送る。次いで、ステップS32でリセ
ットスイッチ42が押されたか否かを判定する。この判
定において、リセットスイッチ42が押されていないと
判断するとステップS30に戻る。これに対して、リセ
ットスイッチ42が押されたと判断するとステップS3
4に進む。即ちリセットスイッチ42が押されるまで火
災を知らせる信号を送り続ける。
【0030】リセットスイッチ42が押されるとステッ
プS34に進み、通報処理を終了する。即ち電話回線を
切断する。次いで、ステップS36に進み、通報押し釦
部25に設けられた取り消し表示ランプ31を消灯させ
る。即ち、取り消し表示ランプ31を消灯させるための
信号を出力する。この信号は点滅している取り消し表示
ランプ31の通報押し釦部25が接続された中継器27
に取り込まれる。これにより、その中継器27に接続さ
れた通報押し釦部25の取り消し表示ランプ31への通
電が停止する。取り消し表示ランプ31を消灯させた
後、ステップS38で通報押し釦部25の押し釦30の
ランプを消灯させる。即ち、押し釦30のランプを消灯
させるための信号を出力する。この信号はランプの点灯
している通報押し釦部25が接続された中継器27に取
り込まれる。これにより、その中継器27に接続された
通報押し釦部25の押し釦30のランプへの通電が停止
する。
【0031】通報押し釦部25の押し釦30のランプを
消灯させた後、ステップS40で現在の通報を取り消す
かどうかを確認するための音声メッセージの出力を停止
させる。即ち、現在の通報を取り消すかどうかを確認す
るための音声メッセージの出力を停止させるための信号
を出力する。この信号は音声メッセージが出力されてい
る通報押し釦部25が接続された中継器27に取り込ま
れる。これにより、その中継器27に接続された通報押
し釦部25の音声発生部35の動作が停止し、スピーカ
32から取り消しかどうかを確認するための音声メッセ
ージが出力されなくなる。音声メッセージの出力を停止
させた後、ステップS42に進み、表示部40のLED
表示器に押された押し釦30の通報押し釦部25の設置
場所を知らせる表示を消去する。この処理を行った後、
ステップS10に戻る。一方、上記ステップS24の判
定において、回線接続時間内で取り消し釦33が押され
たと判断すると、そのまま上記ステップS36〜42の
処理を行う。
【0032】このように実施例では、通報押し釦25を
中継器27を介して火災受信盤21に接続するようにし
たので、押し釦30を押した通報押し釦25による通報
と連動して地区ベルが鳴動することから、通報者は通報
が行われたことを認識することができる。しかも、押し
釦30に内蔵されたランプが点灯するので、通報者は通
報が行われたことをより確実に認識することができる。
また、火災受信盤21では、押し釦30が押された通報
押し釦部25が表示部40のLED表示器に表示される
ので、火災受信盤21の近傍にいる人は何処の通報押し
釦部25が押されたかを一目で認識することができる。
これにより、誤報であって消防署等から問い合せがあっ
ても慌てずに対応することができる。また、火災受信盤
21と各火災感知器23、24、通報押し釦部25およ
び地区ベル26とをR型配線により接続しているので、
新規に通報押し釦部2等を追加する場合、中継器27さ
れあれば配線の何処にでも簡単に接続することができる
ので、配線工事が不要であり低コストで新規追加ができ
る。
【0033】なお、上記実施の形態では、非常通報装置
20を火災受信盤21に内蔵するようにしたが、別個に
してもよい。この場合、通報押し釦部25は中継器27
を介して火災受信盤21に接続することは言うまでもな
い。また、R型配線を行わない場合には、直接通報押し
釦部25を火災受信盤21に接続するとよい。また、上
記実施の形態では、非常通報装置20は、通報処理を開
始してから実際に電話回線が繋がるまでの間に取り消し
釦33が押されると通報処理を中止するものであった
が、通報押し釦部25が押されたときから一定時間待機
した後に通報処理を開始するようにしてもよい。このよ
うにすると、通報間違いかどうかの確認を更に充実させ
ることができる。また、上記実施の形態では、通報押し
釦部25に音声メッセージ出力機能を設けたが、必ずし
もこれを設ける必要はなく、取り消しランプ33だけも
よい。またその逆であってもよい。また、上記実施に形
態では、ランプを内蔵した通報押し釦部25を使用した
が、ランプを外付けすれば、ランプを内蔵した通報押し
釦部を使用する必要がない。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、通報押し釦部
を押すと、その通報押し釦部の表示灯を点灯またはブザ
ーを鳴動させるとともに、火災感知器に連動した地区ベ
ルの鳴動又釦を押した通報押し釦部の設置された地区の
地区ベルを鳴動させ、更に火災受信盤にて何処の通報押
し釦部が押されたかを示す表示を行うようにしたので、
通報押し釦部を押した通報者は、地区ベルの鳴動の他、
押し釦部の表示灯の点灯またはブザーの鳴動によって通
報が行われたことを認識することができる。また火災受
信盤の近傍にいる人は、押し釦が押された通報押し釦を
火災受信盤にて確認することができるので、消防署等か
ら問い合せがあっても慌てることなく対応することがで
きる。
【0035】請求項2の発明によれば、火災受信盤は、
多重伝送によって通報押し釦部が押されたことを示す情
報を該通報押し釦部が接続された中継器を介して取り込
むようにしたので、設置および配線工事を簡素化でき、
通報押し釦部の新規追加を低コストで行うことができ
る。また、多重伝送により、通報押し釦部を配線の何処
にでも設置することができる。請求項3の発明によれ
ば、通報押し釦部に取り消しスイッチを設けて、非常通
報装置が自動発信してから消防署等と電話回線が繋がる
までの間にその取り消しスイッチを押すことで通報を中
止させるようにしたので、誤って通報押し釦部の押し釦
を押しても、電話回線が繋がるまでの間であれば通報を
中止させることができる。
【0036】請求項4の発明によれば、通報押し釦部が
押されたときから一定時間待機後に自動発信するように
したので、通報間違いかどうかの確認を更に充実させる
ことができる。請求項5の発明によれば、火災受信盤に
リセットスイッチを設けて、このリセットスイッチが押
されたことを検出したときに通報押し釦部の表示灯の点
灯状態またはブザーの鳴動状態をリセットするようにし
たので、通報する必要がなくなった場合に火災受信盤に
て表示灯が点灯またはブザーが鳴動している通報押し釦
部に対して、その表示灯の点灯またはブザーの鳴動を停
止させることができる。請求項6の発明によれば、火災
受信盤内に非常通報装置を内蔵させたので、火災受信盤
と非常通報装置とを接続する必要がなくなり、また一つ
の筺体で済むことから省スペース化および低コスト化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災通報システムの実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】同実施の形態の火災通報システムの通報押し釦
を示す正面図である。
【図3】同実施の形態の火災通報システムの火災受信盤
を示す正面図である。
【図4】同実施の形態の火災通報システムの火災受信盤
の構成を示すブロック図である。
【図5】同実施の形態の火災通報システムの火災受信盤
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】従来の火災通報システムの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
20 非常通報装置 21 火災受信盤 23 熱感知器 24 煙感知器 25 通報押し釦部 26 地区ベル 27 中継器 31 取り消し釦 32 スピーカ 33 取り消しランプ 35 音声発生部 42 リセットスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 中里 道彦 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙や熱を感知する火災感知器と、 少なくとも表示灯又はブザーのいずれか一方を有し、釦
    が押されたときに表示灯の点灯を開始させるか又はブザ
    ーの鳴動を開始させる通報押し釦部と、 前記火災感知器にて火災が感知されたとき、又は前記通
    報押し釦部が押されたときに火災発生を示す信号を出力
    するとともに前記火災感知器に連動した地区ベルの鳴動
    又は釦が押された通報押し釦部が設置された地区の地区
    ベルを鳴動させ、更に該通報押し釦部の設置場所を表示
    する火災受信盤と、 この火災受信盤からの火災発生を示す信号を取り込むこ
    とにより自動発信して消防署等へ火災が生じたことを通
    報する非常通報装置と、を備えたことを特徴とする火災
    通報システム。
  2. 【請求項2】 前記火災受信盤は、多重伝送によって前
    記通報押し釦部が押されたことを示す情報を該通報押し
    釦部が接続された中継器を介して取り込むことを特徴と
    する請求項1記載の火災通報システム。
  3. 【請求項3】 前記通報押し釦部は、取り消しスイッチ
    を更に有し、 前記火災受信盤は、前記非常通報装置が自動発信してか
    ら消防署等と電話回線が繋がるまでの間に前記通報押し
    釦部の取り消しスイッチが押されたことを示す情報を該
    通報押し釦部が接続された中継器を介して取り込むと通
    報を中止させる信号を前記非常通報装置に供給すること
    を特徴とする請求項2記載の火災通報システム。
  4. 【請求項4】 前記非常通報装置は、前記通報押し釦部
    が押されたときから一定時間待機した後に自動発信する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項記載の
    火災通報システム。
  5. 【請求項5】 前記火災受信盤は、リセットスイッチを
    有し、このリセットスイッチが押されたことを検出した
    ときに前記通報押し釦部の表示灯の点灯状態又はブザー
    の鳴動状態をリセットすることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかの項記載の火災通報システム。
  6. 【請求項6】 前記火災受信盤内に前記非常通報装置を
    内蔵させたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載の火災通報システム。
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