JPH09189046A - 掘削作業機 - Google Patents

掘削作業機

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JPH09189046A
JPH09189046A JP262096A JP262096A JPH09189046A JP H09189046 A JPH09189046 A JP H09189046A JP 262096 A JP262096 A JP 262096A JP 262096 A JP262096 A JP 262096A JP H09189046 A JPH09189046 A JP H09189046A
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JP
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dozer
traveling
machine
auxiliary
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Application number
JP262096A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kobayashi
昌彦 小林
Shigeru Yuki
滋 幸
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削作業機を壁際へ付けた場合でも安定した
土の積み込み作業をできるようにする。 【解決手段】 本発明の掘削作業機1では、バックホウ
装置6を有する旋回機体3が走行機台2上に縦軸心Z回
りに旋回自在に設けられ、走行機台2の前部にドーザ5
が設けられ、旋回機体3旋回してもその外周側面が走行
機台2の幅方向両側に設けた走行装置4よりも幅方向外
側に出ないように形成されている。かかる掘削作業機1
において、各走行装置4を互いに独立して機台幅方向に
出退自在に設け、この出退する走行装置4に対応してド
ーザ5の長さを拡縮するドーザ長さ調整手段65を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
掘削作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の掘削作業機として、バックホウ
装置を有する旋回機体が走行機台上に縦軸心回りに旋回
自在に設けられ、走行機台の前部にドーザが設けられ、
街中での旋回作業性を向上するために、旋回機体が旋回
してもその外周側面が走行機台の幅方向両側に設けたク
ローラの端縁よりも機台幅方向外側に出ないように形成
したものがある(例えば、特開平6−136778号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような小旋回型
の掘削作業機では、旋回機体が旋回してもその外周面が
クローラよりも幅方向外側に出ないので、その旋回中心
ができるだけ壁に近づくように壁際いっぱいに作業機を
付けることができ、特に壁際の土を掘削するのに適して
いる。
【0004】この場合、かかる掘削作業機で壁際の土を
掘削できたとしても、その後、掘削した土を搬送車両に
積み込むにはバックホウ装置を壁の反対側に旋回させな
ければならないので、壁の反対側においては掘削作業機
の幅方向バランスを安定させる必要がある。そこで、両
走行装置を機台幅方向に出退させる間隔調整手段を設
け、壁の反対側の走行装置を壁から離すことが考えられ
る。
【0005】しかしながら、この場合、間隔調整手段と
して両走行装置を同時に突出させる駆動方式を採用する
と、壁の反対側の走行装置を突出すれば必ず同壁側の走
行装置も突出し、バックホウ装置から旋回中心までの距
離も増加せざるを得ず、壁の反対側における幅方向バラ
ンスは向上される反面、却って壁際の土を掘削し難くな
ってしまう。
【0006】一方、ドーザは掘削作業機の前方の土を排
土するだけでなく、地面に接地させて掘削時の作業機を
安定化させるアウトリガー機能も有するが、走行装置だ
けを機台幅方向外側に突出させても、かかるドーザの長
さがそのままでは走行機台の前方斜め方向のバランスを
さほど安定化することができない。本発明は、このよう
な実情に鑑み、掘削作業機を壁際へ付けた場合でも安定
した土の積み込み作業をできるようにして、壁際の掘削
作業により適した小旋回型の掘削作業機を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、本
発明は、バックホウ装置を有する旋回機体が走行機台上
に縦軸心回りに旋回自在に設けられ、前記走行機台の前
部にドーザが設けられ、前記旋回機体が旋回してもその
外周側面が前記走行機台の幅方向両側に設けた走行装置
よりも幅方向外側に出ないように形成されている掘削作
業機において、前記各走行装置は互いに独立して機台幅
方向に出退自在に設けられているとともに、この出退す
る走行装置に対応して前記ドーザの長さを拡縮するドー
ザ長さ調整手段が設けられているものである(請求項
1)。
【0008】上記の本発明によれば、各走行装置が互い
に独立して機台幅方向に出退自在であるため、壁側の走
行装置だけを旋回中心側によせた状態で掘削作業を行
え、旋回中心を壁際に一杯によせつつ壁とは反対側の幅
方向バランスを安定化できる。また、ドーザ長さ調整手
段により出退する走行装置に対応してドーザの長さも拡
縮できるので、壁の反対側に突出した走行装置と同じ方
向にドーザの長さを拡大しておけば、走行機台の前方斜
め方向(図15のバックホウ装置6のブーム方向)のバ
ランスも安定化させることができる。
【0009】具体的には、前記ドーザ長さ調整手段は、
走行機台の前部に直結されたドーザ本体と、このドーザ
本体の端部に着脱自在に取り付けられる補助ブレードと
から構成することができる(請求項2)。この場合、走
行装置を突出させる側に補助ブレードを取り付けておけ
ば、突出する走行装置に対応してドーザの長さが拡大さ
れる。また、走行装置を突出させない場合は補助ブレー
ドをドーザ本体から取り外しておけばよい。
【0010】また、前記ドーザ長さ調整手段は、走行機
台の前部に直結されたドーザ本体と、このドーザ本体の
端部に機台幅方向に出退自在に挿通された補助ドーザ
と、この補助ドーザを出退させるドーザ駆動手段とから
構成し、このドーザ駆動手段を、前記補助ドーザが前記
走行装置と同期して出退するよう、同走行装置を出退さ
せる駆動手段に連動連結することができる(請求項
3)。
【0011】この場合、補助ドーザが走行装置と同期し
て出退するので、走行装置を突出させると必ず補助ドー
ザも同じ方向へ突出し、突出する走行装置に対応してド
ーザの長さが拡大される。また、走行装置を突出させな
い場合は補助ドーザも突出されない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図10は、本発明の第一の
実施形態を示している。図1及び図2は、この実施形態
における掘削作業機1を示し、油圧ショベル、又は、バ
ックホウとも呼ばれるものである。この掘削作業機1
は、下部にクローラ式の走行機台2を有し、この走行機
台2の上部に、平面視ほぼ円形状の旋回機体3が走行機
台2の中心に位置する縦軸心Zを旋回中心として360
度全旋回可能に装着されている。
【0013】走行機台2は、同機台2の幅方向に独立し
て出退駆動できる左右一対のクローラ装置(走行装置)
4を備え、旋回機体3は、街中等における狭所作業性を
考慮して、その旋回径が両クローラ装置4を最も近づけ
た場合の走行機台2の機台幅Wよりも小さくされてい
る。このため、旋回機体3が旋回してもその外周側面が
クローラ48の端縁から機台2の幅方向外側に出ないよ
うになっている。また、当該走行機台2の前部には機台
2前方の土を排土するためのドーザ5が装着されてい
る。
【0014】旋回機体3の前部には、掘削作業を行うバ
ックホウ装置6が装着されており、同機体3の後部に
は、前後の重量バランスを適正化するためのカウンタウ
ェイト7が装着されている。旋回機体3上には運転席8
が装着され、この運転席8の前下部には足を載置するた
めのステップ9が設けられている。運転席8の前方にお
けるステップ9上に操作レバー10及び操作ペダル11
が設けられ、運転席8の右側方に操作パネル12が配設
されている。運転席8の左側方には乗降口13が設けら
れているとともに、運転席8の右前方でかつバックホウ
装置6の右側部にも副乗降口14が設けられており、狭
所作業時における乗降を容易にしている。
【0015】これら運転席8等により構成される運転部
の上方にはキャノピ15が設けられ、このキャノピ15
は機体フレーム20のベースプレート23に通じる支柱
16によって支持されている。図3及び図4に示すよう
に、旋回機体3は、機体フレーム20と、このフレーム
20上に取り付けた合成樹脂或いは金属製の機体カバー
21及びボンネット22とで構成され、機体フレーム2
0は平面視略円形状のベースプレート23を備えてい
る。ベースプレート23は、後述の軸受け体52によっ
て走行機体2に旋回可能に支持されており、当該プレー
ト23上に設けた旋回油圧モータ24によって旋回駆動
される。
【0016】このベースプレート23上には、平面視略
八字状となるように左右一対の補強部材25が一体形成
され、この補強部材25の前端部にバックホウ装置6を
揺動自在に支持する取付ブラケット26が設けられてい
る。ベースプレート23の左前部には各種油圧機器の制
御を行う油圧コントロールバルブ27が配設され、後部
には、エンジンマウント(図示せず)を介して水冷3気
筒型のエンジン28が横置き配置されている。
【0017】このエンジン28の左側部には油圧コント
ロールバルブ27に圧油を供給する油圧ポンプ29が設
けられ、右側部には、ラジエータ30及びラジエータフ
ァン31を備えたラジエータ装置32が配設されてい
る。これらエンジン28、油圧ポンプ29及びラジエー
タ装置32をすべて点検できるよう、前記ボンネット2
2は機体カバー21の後部側に開閉可能に取り付けられ
ている。
【0018】なお、ラジエータ30を通過した熱風は、
機体カバー21及びボンネット22の右側壁に設けた排
気口35から機外に排出される。また、エンジン28の
前面に設けたマニホールド38の排気口にはプレマフラ
39が接続され、このプレマフラ39には更に排気管4
0を介してメインマフラ41が接続されている。機体フ
レーム20の右前部(ラジエータ装置32の前方)に
は、燃料タンク36及びオイルタンク37が前後に配設
され、これらタンク36,37の上方は開閉可能なボン
ネット19で覆われ、このボンネット19を開けること
でタンク36,37に燃料やオイルを容易に補充でき
る。
【0019】図5に示すように、走行機台2は、ほぼ方
形箱状に形成されたメインフレーム43と、同フレーム
43の前後部に一体形成されかつ軸心方向が機台幅方向
(図5の左右方向)に向けられた角パイプ状の前後一対
の支持フレーム44と、左右両側の前記クローラ装置4
間の間隔を調整するための間隔調整手段45と、を備え
ている。
【0020】この間隔調整手段45は、各支持フレーム
44の左右両開口部に出退自在に挿通された出退フレー
ム46L,46Rと、油圧複動式の左右一対の調整シリ
ンダ47L,47Rとを備えており、左右の各出退フレ
ーム46L,46Rの出側端は、クローラ装置4のゴム
クローラ48が巻き付けられているトラックフレーム4
9の内側面に連結されている。
【0021】メインフレーム43の中央部には、クロー
ラ装置4を機台幅方向に移動させる前記調整シリンダ4
7L,47Rが支持フレーム44と平行に枢支されてい
る。この各調整シリンダ47L,47Rの出退ロッド5
0の出側端はトラックフレーム49の内側面に枢着され
ていて、この出退ロッド49を油圧で出退させることに
より、左右の各クローラ装置4を走行機台2の幅方向に
独立して出退駆動できるようになっている。
【0022】図5及び図6に示すように、メインフレー
ム43の中央部には、短円筒状の支持壁51が立設され
ており、この支持壁51の上端に、旋回機体3のベース
プレート23の中央部を旋回自在に支持する軸受け体5
2が固定され、この支持壁51の内部に、旋回機体3側
の油圧原動力を走行機台2側に伝達するためのスイベル
ジョイント53が設けられている。
【0023】このスイベルジョイント53は、メインフ
レーム43の中心部に軸心が旋回機体3の旋回中心Zに
一致するようボルト締結された外筒体54と、この外筒
体54内に回動自在に挿通された内筒体55とからな
り、この内筒体55は、旋回機体3内に搭載されている
前記油圧コントロールバルブ27に接続されている。ス
イベルジョイント53の外筒体54の外周面には、多数
の配管継手部56が設けられており、これらの各配管継
手部56は走行機台2側の各油圧駆動機器にそれぞれ接
続されている。すなわち、スイベルジョイント53の外
筒体54は、配管57を介してクローラ装置4の駆動輪
58の油圧モータ59と、前記左右の調整シリンダ47
L,47R及び後述するドーザ昇降用の昇降シリンダ6
1に接続されている。
【0024】前記ドーザ5は、走行機台2のメインフレ
ーム43の前端面に上下動自在に枢着されたドーザ本体
60と、このドーザ本体60を上下揺動させる油圧複動
式の昇降シリンダ61と、このドーザ本体60の端部に
着脱自在に取り付けられる小幅の補助ブレード62とを
備える。また、ドーザ本体60は、後端がメインフレー
ム43の前端面に枢着された左右一対の揺動アーム63
と、この揺動アーム63の前端に一体に連結された前面
が凹湾曲状の排土板64とからなる。
【0025】図5に示すように、ドーザ本体60の排土
板64の長さは、クローラ装置4が最も旋回中心Z側に
移動したトレッド縮小状態における機台幅とほぼ同じな
るように設定されている。他方、補助ブレード62の幅
wは、クローラ装置4の出退長(調整シリンダ47L,
47Rのストローク長)とほぼ同じか若干大きい寸法と
なるように設定されている。
【0026】このため、左右いずれかの走行装置4を最
も突出させた場合、その突出させた側のドーザ本体60
の端部に補助ブレード62を取り付けると、同ブレード
62の外端縁は、最も旋回中心Zから離れるところに移
動したゴムクローラ48の外端縁とその機台幅方向にお
ける位置がほぼ一致するか、同外端縁よりも若干機台幅
方向外方に位置することになる。
【0027】他方、走行装置4をまったく突出させない
場合は、補助ブレード62を取り付ける必要はなく、こ
の場合、ドーザ本体60の外端縁が、最も旋回中心Zへ
近づくところに移動したゴムクローラ48の外端縁とそ
の機台幅方向における位置がほぼ一致することになる。
しかして、走行機台2に設けられている前記ドーザ本体
60と、このドーザ本体60の両端部又はいずれか一方
の端部に着脱自在に取り付けられる前記補助ブレード6
2とから、出退される前記走行装置4に対応してドーザ
5の長さを拡縮するドーザ長さ調整手段65が構成され
ている。
【0028】図7〜図9に示すように、排土板64の裏
面における揺動アーム63よりも機台幅方向外側には、
上下方向で離れた互いに平行な一対の補強突条66が一
体に延設されており、排土板64の端縁には、同排土板
64の裏面側に突出する端部プレート67が溶着されて
いる。上下の補強突条66間には、内外一対の取付筒体
68A,68Bが機台幅方向に離れて固定され、この両
取付筒体68A,68B間でかつ上側の補強突条66の
上面に接当板69が固着されている。
【0029】また、端部プレート67にはナット70が
溶着され、このナット70にガタつき防止用の調整ボル
ト71が内側から外側に向かって螺合されている。他
方、補助ブレード62は、ドーザ本体60の排土板64
と同じ断面形状に形成されたブレード本体72と、この
ブレード本体72の裏面に突設した上下一対の取付ブラ
ケット73とからなる。
【0030】この両取付ブラケット73は、前記端部プ
レート67を跨げるよう機台中央側に変位して形成さ
れ、前記上下の補強突条66を対向内側に嵌合できる程
度に離されている。また、各取付ブラケット73は、中
央部に取付ピン74の挿通孔75を備え、自由端部に前
記接当板69に対する当たり部76を備えている。この
うち、挿通孔75は、ブレード本体72を排土板64の
端部に添設したときに、外側の取付筒体68Aと合致す
る位置に設けられ、このさい、当たり部76の表側縁7
7が接当板69に当接する。
【0031】従って、図8に示すように、挿通孔75が
外側の取付筒体68Aに一致するように補助ブレード6
2をドーザ本体60の端部に並設し、その挿通孔75に
向かって上から一本の取付ピン74を挿通するだけで、
当該補助ブレード62をドーザ本体60に対し極めて簡
便に取り付けることができる。また、当該補助ブレード
62をドーザ本体60から取り外すには、前記一本の取
付ピン74を抜き出せば足りる。
【0032】なお、この補助ブレード62の取付状態に
おいて前記調整ボルト71の先端をブレード本体72の
側面に当接させることにより、一本の取付ピン74で補
助ブレード62を取り付けることにしたことに伴う同ブ
レード62のガタつきを防止できるようになる。一方、
図9に示すように、内側の取付筒体68Bは、補助ブレ
ード62が不必要な場合に当該ブレード62をドーザ本
体60の裏側に収納しておくためのものである。
【0033】すなわち、ブレード本体72の排土面を後
方に向けて、取付ブラケット73の挿通孔75が内側の
取付筒体68Bに一致するように同ブラケット73を補
強突条66に外嵌させると、同ブラケット73の当たり
部76の裏側縁78が前記接当板69に当接するように
なっている。従って、この状態で前記取付ピン74を挿
通孔75に挿通すると、当該補助ブレード62をドーザ
本体60の裏側に収納することができる。
【0034】なお、図10に示すように、補強突条66
には外側の取付筒体68Aのみを設けてもよいが、この
場合には、使用しない補助ブレード62を掘削作業機1
の運転席8その他の場所に保管しておく必要がある。図
11〜図13は、本発明の第二の実施形態を示してい
る。この実施形態では、前記ドーザ長さ調整手段65
を、走行機台2の前部に直結された前記ドーザ本体60
と、このドーザ本体60の端部に機台幅方向に出退自在
に挿通された補助ドーザ80と、この補助ドーザ80を
出退させる駆動シリンダ(ドーザ駆動手段)81とから
構成しており、その他の構成は前記第一の実施形態の場
合とほぼ同様である。
【0035】従って、以下、第一の実施形態と同様の部
材には同一符号を付してその説明を省略し、第一の実施
形態と異なる構成について説明する。図11に示すよう
に、この場合のドーザ5は、ドーザ本体60と、このド
ーザ本体60の左右両端部にそれぞれスライド自在に挿
通された補助ドーザ80とを備え、ドーザ本体60の両
端部裏面側に、左右の補助ドーザ80L,80Rを出退
駆動するための左右の駆動シリンダ81L,81Rが軸
心を機台幅方向に向けてそれぞれ別個に設けられてい
る。
【0036】しかして、これら左右の各補助ドーザ80
L,80Rのドーザ本体60からの出退により、当該ド
ーザ5をクローラ装置4の左右幅とほぼ同幅に拡縮調整
可能に構成している。また、図11及び図13に示すよ
うに、各補助ドーザ80L,80Rはドーザ本体60に
裏面側から重ね合わされており、駆動シリンダ81L,
81Rのピストン先端部は補助ドーザ80L,80Rの
突出端側の張出板部82に連結されている。この張出板
部82には駆動シリンダ81L,81Rを背面側から覆
うガイド部83が固定され、このガイド部83はドーザ
本体60の裏面側に機台幅方向に延設されたガイドパイ
プ84に挿通されている。
【0037】図12に示すように、前記クローラ装置4
を出退するための調整シリンダ47L,47Rは、圧油
給排路(配管)85,86,87,88を介して前記ス
イベルジョイント53に連結され、このスイベルジョイ
ント53を介して前記油圧コントロールバルブ27に組
み込まれた制御弁89に連通している。この制御弁89
は三位置切り換え式で、運転部に通じる操作レバー90
を備えている。
【0038】左側の調整シリンダ47Lの一方の圧油給
排路85と右側の調整シリンダ47Rの一方の圧油給排
路87は、スイベルジョイント53よりも下流側で連通
されており、それらを一本の油路にした状態で同ジョイ
ント53に接続され、他方、左側の調整シリンダ47L
の他方の圧油給排路86と右側の調整シリンダ47Rの
他方の圧油給排路88はスイベルジョイント53にそれ
ぞれ独立して接続されている。
【0039】これらの両給排路86,88はスイベルジ
ョイント53の上流側に設けた切り換え弁91に接続さ
れており、油圧ポンプ29からの作動油をこの両油路に
択一的に給排可能にしてある。このため、調整シリンダ
47L,48への配管系のスイベルジョイント53に対
する配管本数を三本に節減でき、もって同ジョイント5
3の大型化を抑制している。
【0040】また、本実施形態では、左右同じ側に位置
する調整シリンダ47,47Rと補助ドーザ用駆動シリ
ンダ81L,81Rとを同期して駆動させる同期駆動手
段92が左右いずれの側にも設けられている。この同期
駆動手段92は、左側の補助ドーザ用駆動シリンダ81
Lと左側の調整シリンダ47Lとを作動油の給排による
出退方向が同じになるように接続し、かつ、右側の補助
ドーザ用駆動シリンダ81Rと右側の調整シリンダ47
Rも作動油の給排による出退方向が同じになるように接
続することによって構成されている。
【0041】従って、かかる構成によれば、左右のクロ
ーラ装置4を出退させるべく調整シリンダ47L,47
Rを操作すれば、このクローラ装置4と左右同じ側の駆
動シリンダ81L,81Rが同期して作動するので、ド
ーザ5の拡縮のための独立した操作とその拡縮量の調整
が不要となり、ドーザ5の拡縮作業を極めて簡便に行え
る。
【0042】また、本実施形態では、補助ドーザ用の駆
動シリンダ81L,81Rをスイベルジョイント53に
直結せずに調整シリンダ47L,47Rを介して同ジョ
イント53に接続しているので、駆動シリンダ81L,
81Rと調整シリンダ47L,47Rの双方を同ジョイ
ント53に直結する場合に比べて同ジョイント53に接
続すべき油圧ホースの数が減少し、当該スイベルジョイ
ント53回りの油圧ホースの収納構造が複雑化するのを
回避できる。
【0043】なお、補助ドーザ80をドーザ本体60か
ら出退させる構造は、第二の実施形態(図11)のもの
に限られず、例えば、補助ドーザ80をドーザ本体60
の両端部に縦軸心回りに前後揺動自在に設けることにし
てもよい。前記各実施の形態に係る小旋回型の掘削作業
機1によれば、旋回機体3が旋回してもその外周面がク
ローラよりも幅方向外側に出ないので、例えば図14に
示すように、その旋回中心Zができるだけ壁Rに近づく
ように壁際いっぱいに作業機1を付けることができ、壁
際の土を掘削するのに適している。
【0044】この場合、左右のクローラ装置4を走行機
台2にそれぞれ独立して出退移動可能としてあるので、
図15に示すように、壁Rとは反対側のクローラ装置4
を旋回中心Z側によせずに、同壁R側のクローラ装置4
だけをその旋回中心Z側によせた状態で掘削作業を行
え、旋回中心Zを壁R際に一杯によせつつ壁Rとは反対
側の幅方向バランスを安定化できる。
【0045】このため、掘削した土をトラック(搬送車
両)93に積み込むために、バックホウ装置6を壁Rの
反対側に旋回させても、走行機台2の幅方向バランスが
安定化する。また、この場合、ドーザ5は掘削の際に地
面に接地させるとアウトリガー機能を奏するが、かかる
ドーザ5の長さを前記補助ブレード62又は補助ドーザ
80(ドーザ長さ調整手段65)により壁Rの反対側に
突出したクローラ装置4に対応して拡大しておけば、走
行機台2の前方斜め方向(図15のバックホウ装置6の
ブーム方向)のバランスも安定化される。
【0046】なお、図15では、補助ドーザ80を突出
した場合を例示しているが、クローラ装置4を突出させ
る側に補助ブレード62を取り付けることによっても、
突出するクローラ装置6に対応してドーザ5の長さを拡
大できる。なお、本発明は前記した各実施の形態に限定
されるものではない。例えば、ドーザ長さ調整手段65
は、いずれか一方の出退するクローラ装置4に対応して
ドーザ5の長さを拡縮できれば足り、ドーザ本体60の
左右いずれか片方に前記補助ブレード62や補助ドーザ
80を設けることにしてもよい。
【0047】〔他の技術開示〕図4及び図16に示すよ
うに、前記ベースプレート23の裏面には、同プレート
23の変形を防止するための補強プレート95が設けら
れている。この補強プレート95は、図16に斜線で示
すように、バックホウ装置6の取付ブラケット26が右
よりに偏って配置されていることに伴い、その取付ブラ
ケット26からの荷重によって当該ベースプレート23
が最も変形しやすい部分をフォローする範囲に設けられ
ている。
【0048】このように、補強プレート95をベースプ
レート23の裏面に取り付けておけば、万一その補強プ
レート95が損傷しても外側からの補修が可能となる利
点がある。図17に示すように、スイベルジョイント5
3からドーザ5の昇降シリンダ61に圧油を供給する油
圧ホース96は、走行機台2のメインフレーム43上に
立設した相対向一対の隔壁97に設けた通し孔98を通
過して外部の昇降シリンダ61に導かれている。
【0049】図18及び図19はこの通し孔98から土
砂が侵入するのを防止するシール構造を示しており、図
18では、その通し孔98を内部に切り込みを有するゴ
ム製のシール材99で閉塞するようにしている。他方、
図19では、中央部にカプラ100が貫通された閉塞板
101をボルト締結することにより前記通し孔98を閉
塞しており、このカプラ100の一端にスイベルジョイ
ント53からの油圧ホース102を接続し、かつ、他端
に昇降シリンダ61への油圧ボース103を接続してい
る。
【0050】図20(a)(b)は前記メインマフラ4
1の内部構造を示し、図20(c)は前記プレマフラ3
9の内部構造を示している。このうち、メインマフラ4
1は、ほぼ立方体に形成された中空の共鳴室103と、
この共鳴室103の隅部に挿通された排気管104と、
この排気管104の中途部に突設した真っ直ぐな共鳴パ
イプ105とを備え、この共鳴パイプ105は共鳴室1
03内の最も遠い対角線方向に向くように配置されてい
る。
【0051】このため、共鳴パイプ105を可及的に長
くでき、その長さを確保するために同パイプ105を屈
曲させる必要がなくなる。また、共鳴室103が円筒状
の場合にはサイレンサーの取り付けに特殊形状の受け台
やバンドを必要としていたが、本例では共鳴室103を
立方体にしているので、それらの特殊部材が不要とな
り、特に共鳴室103の内面にナット106を溶着して
おくことで、その取付作業を簡便にできる。
【0052】一方、図20(c)に示すプレマフラ39
では、排気管104エルボー管とされている点でメイン
マフラ41と異なるが、それ以外の構成は上記と同様で
ある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
壁側の走行装置だけを旋回中心側によせた状態で掘削作
業を行うことで壁とは反対側の幅方向バランスを安定化
でき、しかも、ドーザの長さを壁の反対側に突出したク
ローラ装置に対応して拡大することで走行機台の前方斜
め方向のバランスも安定化できるので、掘削作業機を壁
際へ付けた場合でも安定した土の積み込み作業を行うこ
とができる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、ドーザ長さ
調整手段が、走行機台の前部に直結されたドーザ本体
と、このドーザ本体の端部に着脱自在に取り付けられる
補助ブレードとからなるので、ドーザ長さを調節するの
に特別な駆動装置を要せず当該調整手段を安価に得られ
る。請求項3記載の発明によれば、補助ドーザが走行装
置と同期して出退するので、ドーザの拡縮調整のための
独立した操作とその拡縮量の操作が不要となり、ドーザ
の拡縮作業を極めて簡便に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る掘削作業機の右
側面図である。
【図2】同掘削作業機の平面図である。
【図3】旋回機体の内部構造を示す平面図である。
【図4】旋回機体の内部構造を示す右側面図である。
【図5】走行機台の内部構造を示す平面図である。
【図6】走行機台と旋回機体の連結構造を示す縦断面図
である。
【図7】図5のA−A線断面図である。
【図8】補助ブレードの取付構造を示す斜視図である。
【図9】補助ブレードの収納状態を示す斜視図である。
【図10】補助ブレードの他の取付構造を示す平面図で
ある。
【図11】本発明の第二の実施形態に係る走行機台の内
部構造を示す平面図である。
【図12】調整シリンダとドーザ駆動用シリンダの油圧
回路図である。
【図13】(a)はドーザの接地状態を示す側面図、
(b)はドーザの上昇状態を示す側面図である。
【図14】左右の走行装置の間隔を最も縮めた状態を示
す掘削作業機の平面図である。
【図15】一方の走行装置を突出させた状態を示す掘削
作業機の平面図である。
【図16】補強プレートの取付範囲を示すためのベース
プレートの平面図である。
【図17】スイベルジョイントと昇降シリンダとの配管
構造を示す斜視図である。
【図18】(a)はシール材の断面図、(b)はシール
材の平面図である。
【図19】アダプタによる油圧ホースの接続構造を示す
断面図である。
【図20】(a)はメインマフラの正面図、(a)はメ
インマフラの側面図、(c)はプレマフラの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 掘削作業機 2 走行機台 3 旋回機台 4 走行装置(クローラ装置) 5 ドーザ 6 バックホウ装置 47 駆動手段(調整シリンダ) 47L 左側の調整シリンダ 47R 右側の調整シリンダ 60 ドーザ本体 62 補助ブレード 65 ドーザ長さ調整手段 80 補助ドーザ 80L 左側の補助ドーザ 80R 右側の補助ドーザ 81 ドーザ駆動手段(駆動シリンダ) 81L 左側の駆動シリンダ 81R 右側の駆動シリンダ Z 縦軸心(旋回中心)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックホウ装置(6)を有する旋回機体
    (3)が走行機台(2)上に縦軸心(Z)回りに旋回自
    在に設けられ、前記走行機台(2)の前部にドーザ
    (5)が設けられ、前記旋回機体(3)が旋回してもそ
    の外周側面が前記走行機台(2)の幅方向両側に設けた
    走行装置(4)よりも幅方向外側に出ないように形成さ
    れている掘削作業機において、 前記各走行装置(4)は互いに独立して機台幅方向に出
    退自在に設けられているとともに、この出退する走行装
    置(4)に対応して前記ドーザ(5)の長さを拡縮する
    ドーザ長さ調整手段(65)が設けられていることを特
    徴とする掘削作業機。
  2. 【請求項2】 ドーザ長さ調整手段(65)は、走行機
    台(2)の前部に直結されたドーザ本体(60)と、こ
    のドーザ本体(60)の端部に着脱自在に取り付けられ
    る補助ブレード(62)とからなる請求項1記載の掘削
    作業機。
  3. 【請求項3】 ドーザ長さ調整手段(65)は、走行機
    台(2)の前部に直結されたドーザ本体(60)と、こ
    のドーザ本体(60)の端部に機台幅方向に出退自在に
    挿通された補助ドーザ(80)と、この補助ドーザ(8
    0)を出退させるドーザ駆動手段(81)とからなり、 このドーザ駆動手段(81)は、前記補助ドーザ(8
    0)が前記走行装置(4)と同期して出退するよう、同
    走行装置(4)を出退させる駆動手段(47)に連動連
    結されている請求項1記載の掘削作業機。
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