JPH09188780A - 減摩擦配合組成物 - Google Patents
減摩擦配合組成物Info
- Publication number
- JPH09188780A JPH09188780A JP1712296A JP1712296A JPH09188780A JP H09188780 A JPH09188780 A JP H09188780A JP 1712296 A JP1712296 A JP 1712296A JP 1712296 A JP1712296 A JP 1712296A JP H09188780 A JPH09188780 A JP H09188780A
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- JP
- Japan
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- rubber
- water
- resin
- based resin
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 湿潤時に低摩擦性を発揮し、ドアガラス面に
対し円滑に摺動できるワイパーブレードやウエザースト
リップの材料として使用される減摩擦配合組成物を提供
する。 【構成】 天然ゴムおよび/又は合成ゴムに吸水性樹脂
を配合し、該配合組成物の水分と接触する潤滑面に膨潤
物を浮き出させて低摩擦性を発揮しうるようにした減摩
擦配合組成物。
対し円滑に摺動できるワイパーブレードやウエザースト
リップの材料として使用される減摩擦配合組成物を提供
する。 【構成】 天然ゴムおよび/又は合成ゴムに吸水性樹脂
を配合し、該配合組成物の水分と接触する潤滑面に膨潤
物を浮き出させて低摩擦性を発揮しうるようにした減摩
擦配合組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿潤時に低摩擦性を発
揮し得る減摩擦配合組成物に関する。
揮し得る減摩擦配合組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のワイパーブレードやウエ
ザーストリップに使用されている材料は、天然ゴムやエ
チレンプロピレンゴム、クロロプレンゴムの配合物であ
る。
ザーストリップに使用されている材料は、天然ゴムやエ
チレンプロピレンゴム、クロロプレンゴムの配合物であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の材料を使用したワイパーブレードの場合、摩擦抵抗
が大きいため、小雨時には窓ガラス面との滑りが悪く異
音を発したり、拭き取りがうまくできないという問題を
生じた。また、ドアサッシュに取付けたウエザーストリ
ップの場合、ドアガラス昇降時の滑りが悪く巻き込みを
生じたり、ドアガラスに傷が付いたりするという問題が
あった。そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、
湿潤時に低摩擦性を発揮し、ドアガラス面に対し円滑に
摺動できるワイパーブレードやウエザーストリップの材
料として使用される減摩擦配合組成物を提供することを
目的とする。
来の材料を使用したワイパーブレードの場合、摩擦抵抗
が大きいため、小雨時には窓ガラス面との滑りが悪く異
音を発したり、拭き取りがうまくできないという問題を
生じた。また、ドアサッシュに取付けたウエザーストリ
ップの場合、ドアガラス昇降時の滑りが悪く巻き込みを
生じたり、ドアガラスに傷が付いたりするという問題が
あった。そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、
湿潤時に低摩擦性を発揮し、ドアガラス面に対し円滑に
摺動できるワイパーブレードやウエザーストリップの材
料として使用される減摩擦配合組成物を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、天然ゴムおよび/又は合成ゴムに、吸水
性樹脂を配合して配合組成物を構成し、該配合組成物の
水分と接触する湿潤面に膨潤物を浮き出させて低摩擦性
を発揮し得るようにしたことを特徴とする減摩擦配合組
成物である。また、上記吸水性樹脂が、架橋型N−ビニ
ルカルボン酸アミド樹脂であることを特徴とする減摩擦
配合組成物である。更に、上記吸水性樹脂が、20〜1
50重量部配合されたことを特徴とする減摩擦配合組成
物である。
めに本発明は、天然ゴムおよび/又は合成ゴムに、吸水
性樹脂を配合して配合組成物を構成し、該配合組成物の
水分と接触する湿潤面に膨潤物を浮き出させて低摩擦性
を発揮し得るようにしたことを特徴とする減摩擦配合組
成物である。また、上記吸水性樹脂が、架橋型N−ビニ
ルカルボン酸アミド樹脂であることを特徴とする減摩擦
配合組成物である。更に、上記吸水性樹脂が、20〜1
50重量部配合されたことを特徴とする減摩擦配合組成
物である。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を表1に基づき詳細に
説明する。
説明する。
【表1】 吸水性樹脂としては、プロロプレンゴムをベースゴムと
し、昭和電工製ポリ−N−ビニルアセトアミドを使用し
表1の実施例に従って配合し混練した。この混練物を1
50゜C×15分+165゜C×15分の加硫条件で発
泡成形した後、スキ加工機で厚み3mmの発泡シートを
作成し試験に供した。 [比較例1]表1の比較例1に従いプロロプレンゴムを
ベースゴムとして配合し混練した。この混練物を150
゜C×15分+165゜C×15分の加硫条件で発泡成
形した後、スキ加工機で厚み3mmの発泡シートを作成
し試験に供した。
し、昭和電工製ポリ−N−ビニルアセトアミドを使用し
表1の実施例に従って配合し混練した。この混練物を1
50゜C×15分+165゜C×15分の加硫条件で発
泡成形した後、スキ加工機で厚み3mmの発泡シートを
作成し試験に供した。 [比較例1]表1の比較例1に従いプロロプレンゴムを
ベースゴムとして配合し混練した。この混練物を150
゜C×15分+165゜C×15分の加硫条件で発泡成
形した後、スキ加工機で厚み3mmの発泡シートを作成
し試験に供した。
【0006】〔試験結果〕各供試体の動摩擦係数の測定
をサンシャインウエザーメター(bp63゜C、100
0Hr)にかけた後、ASTM D 1894に準拠し
て行い、その結果は表2に示す如くである。なお、各供
試体は水に30秒浸漬されウエット状態で測定された。
をサンシャインウエザーメター(bp63゜C、100
0Hr)にかけた後、ASTM D 1894に準拠し
て行い、その結果は表2に示す如くである。なお、各供
試体は水に30秒浸漬されウエット状態で測定された。
【表2】 上記ゴムポリマーとしては、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、1.2−ポリブタジエン、ブタジ
エンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エ
ピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、
ウレタンゴムが挙げられる。また、上記吸水性樹脂とし
ては、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹脂、ポリア
クリル酸塩系、アクリル酸グラフト系、4級アンモニュ
ウム系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド
系、ポリオキシエチレン系が挙げられるが、耐イオン
性、化学安定性、耐光性に優れる架橋型N−ビニルカル
ボン酸アミド樹脂が好ましい。
ム、ブタジエンゴム、1.2−ポリブタジエン、ブタジ
エンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エ
ピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、
ウレタンゴムが挙げられる。また、上記吸水性樹脂とし
ては、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹脂、ポリア
クリル酸塩系、アクリル酸グラフト系、4級アンモニュ
ウム系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド
系、ポリオキシエチレン系が挙げられるが、耐イオン
性、化学安定性、耐光性に優れる架橋型N−ビニルカル
ボン酸アミド樹脂が好ましい。
【0007】上記配合組成物において、ゴム中に均一に
分散された吸水性樹脂は、水に接触すると吸水、膨潤し
表面に浮き出る。この浮き出た膨潤物がぬめりを生じ、
滑剤として働くため、表面に接触した物との間の摩擦抵
抗が低減されることになる。つまり、ゴム中に吸水性樹
脂が分散され発泡化されて独立気泡構造のスポンジ材が
形成され、膨潤時に表面に滑り性を発現するものであ
り、クッション性や伸縮性が必要とされるような用途に
おいてその低摩擦特性が発揮される。また、独立気泡構
造の発泡体とすることで吸水による膨潤物が時系列に水
の浸透に伴い、表面スキン層に近い部分より徐々にブリ
ードアウトしていくため潤滑剤効果の持続が可能であ
る。従って、上記の如く本配合組成物はゴム弾性や伸縮
性を有し、かつ湿潤時に低摩擦特性を有しているため、
車両用ワイパーブレードの異音の発生や拭き取りの悪
化、ドアガラス昇降時ドアパネルに装着されたウエザー
ストリップの巻き込み防止或いはドアガラスに傷が付く
のを防止できる。
分散された吸水性樹脂は、水に接触すると吸水、膨潤し
表面に浮き出る。この浮き出た膨潤物がぬめりを生じ、
滑剤として働くため、表面に接触した物との間の摩擦抵
抗が低減されることになる。つまり、ゴム中に吸水性樹
脂が分散され発泡化されて独立気泡構造のスポンジ材が
形成され、膨潤時に表面に滑り性を発現するものであ
り、クッション性や伸縮性が必要とされるような用途に
おいてその低摩擦特性が発揮される。また、独立気泡構
造の発泡体とすることで吸水による膨潤物が時系列に水
の浸透に伴い、表面スキン層に近い部分より徐々にブリ
ードアウトしていくため潤滑剤効果の持続が可能であ
る。従って、上記の如く本配合組成物はゴム弾性や伸縮
性を有し、かつ湿潤時に低摩擦特性を有しているため、
車両用ワイパーブレードの異音の発生や拭き取りの悪
化、ドアガラス昇降時ドアパネルに装着されたウエザー
ストリップの巻き込み防止或いはドアガラスに傷が付く
のを防止できる。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明の減摩擦配合
組成物は、湿潤時に摩擦低減効果を発揮するため、車両
用ワイパーブレードやドアのベルトラインに沿い取付け
られるウエザーストリップの優れた素材として使用でき
るものである。
組成物は、湿潤時に摩擦低減効果を発揮するため、車両
用ワイパーブレードやドアのベルトラインに沿い取付け
られるウエザーストリップの優れた素材として使用でき
るものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 天然ゴムおよび/又は合成ゴムに吸水性
樹脂を配合し、該配合組成物の水分と接触する湿潤面に
膨潤物を浮き出させて低摩擦性を発揮し得るようにした
ことを特徴とする減摩擦配合組成物。 - 【請求項2】 吸水性樹脂が、架橋型N−ビニルカルボ
ン酸アミド樹脂である請求項1記載の減摩擦配合組成
物。 - 【請求項3】 吸水性樹脂が、20〜150重量部配合
されたことを特徴とする請求項2記載の減摩擦配合組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1712296A JPH09188780A (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 減摩擦配合組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1712296A JPH09188780A (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 減摩擦配合組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09188780A true JPH09188780A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11935236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1712296A Pending JPH09188780A (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 減摩擦配合組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09188780A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106750589A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-05-31 | 建新赵氏集团有限公司 | 低动摩擦系数天然橡胶及其制备方法 |
-
1996
- 1996-01-04 JP JP1712296A patent/JPH09188780A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106750589A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-05-31 | 建新赵氏集团有限公司 | 低动摩擦系数天然橡胶及其制备方法 |
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