JPH09188369A - 粉体容器 - Google Patents

粉体容器

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JPH09188369A
JPH09188369A JP8021745A JP2174596A JPH09188369A JP H09188369 A JPH09188369 A JP H09188369A JP 8021745 A JP8021745 A JP 8021745A JP 2174596 A JP2174596 A JP 2174596A JP H09188369 A JPH09188369 A JP H09188369A
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修 山口
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基充 蓮見
Michiaki Fujita
実智昭 藤田
Shigeyuki Kawamata
重之 川又
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体容器を容器本体と着脱可能な粉体計量蓋
とから構成し、粉体の振出し時には、この容器の使用者
が、粉体計量蓋から所定の振出し量が正確に振出される
方向に容器本体を自ずと傾けるようにする。 【解決手段】 容器本体30と、容器本体30に着脱可
能に取り付けられ、所定の振出し方向に傾けることによ
り粉体を定量的に振出す粉体計量蓋10とからなる粉体
容器50において、粉体の振出し時に容器本体30を傾
ける方向が、粉体計量蓋10の所定の振出し方向に一致
するように、粉体計量蓋10を容器本体30に対して一
定方向に固定する固定手段、及び粉体の振出し時に容器
本体30を傾ける方向を案内する振出し方向案内手段を
設ける。固定手段としては、粉体計量蓋10及び容器本
体30に互いに嵌合する凹凸部を設け、振出し方向案内
手段としては、例えば、容器本体30の振出し方向側に
平面状側壁を設け、それに曲面状側壁を対向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体と、容器
本体に着脱可能に取り付けられる粉体計量蓋とからなる
粉体容器に関する。さらに詳しくは、本発明は、容器本
体に収容されている粉体を粉体計量蓋から振り出す場合
に、所定量を正確に振出せるように、容器本体と粉体計
量蓋とが所定方向に固定され、かつ粉体の振出し時に容
器本体を傾ける方向が、自ずと所定方向に案内されるよ
うにした粉体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、粉末洗剤の容器としては、一
般にプラスチック製又は紙製の箱体が使用されており、
粉末洗剤の使用方法としては、計量スプーンあるいは計
量カップを用いて箱体内に収容されている粉体を計り取
る方式がとられている。
【0003】一方、近年、洗濯に必要な洗剤量を大きく
低減させた、所謂、コンパクト洗剤の開発が進み、それ
に伴って一つのパッケージ当たりの粉末洗剤量も少なく
なり、容器も小形化している。
【0004】このような粉末洗剤のコンパクト化が一層
進行した場合、粉末洗剤の使用方法としては、これまで
のように箱体に収容されている粉体を計量スプーンある
いは計量カップを用いて計り取るという方式の他、より
簡便な方法として、粉末洗剤をボトル型容器に収容して
おき、粉末洗剤の使用時には、片手でボトル型容器から
粉末を直接振り出すという方式が考えられる。そしてこ
の場合、ボトル型容器の蓋体としては、粉末洗剤を定量
的に所定量ずつ振り出せるようにする、粉体計量蓋を取
り付けることが好ましいと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でに知られている粉体計量蓋をボトル型容器に取り付
け、粉末洗剤用容器として使用すると、次のような問題
が生じる。
【0006】即ち、これまでに粉体計量蓋としては種々
の態様のものが知られているが、これらの中には振出し
量のばらつきが大きく、粉末洗剤の計量には不適当なも
のもある。そのため、粉末洗剤用容器の粉体計量蓋とし
て任意のものを使用することは好ましくなく、実際上使
用できる粉体計量蓋は特定の態様のものに限られる。
【0007】粉末洗剤の計量に好適な程度に振出し量を
正確に規定できる粉体計量蓋としては、例えば、実開昭
60−154252号公報の実用新案登録請求の範囲に
記載されている定量栓体をあげることができる。図11
(同図(a)正立時、同図(b)倒立時から正立時に戻
すとき)に示したように、この実開昭60−15425
2号公報の定量栓体1は、カップ状本体部2と仕切り部
3とからなり、容器本体30の開口部に取り付けられ
る。ここで、カップ状本体部2は、その側面の略半周面
内に流入口4を有している。また、カップ状本体部2
は、仕切り部3により、内部が流入口4を側面に有する
予備室5と、その下方に位置する計量室6と、一端が排
出口7となる排出路8とに仕切られ、これら予備室5、
計量室6、及び排出路8は粉体が移動できるように連通
している。
【0008】粉体を収容した容器本体30にこのような
定量栓体1を取り付け、粉体を振出す方法としては、ま
ず、定量栓体1を取り付けた容器本体30を傾けて倒立
させる。すると、粉体が流入口4から予備室5に流入す
る。次に、図11(b)に矢印A2 で示したように、流
入口4が上側となるように容器本体30を回転させて容
器本体30を正立させる。これにより、予備室5に流入
した粉体が計量室6に入り、そこで貯留される。次に、
図11(a)に矢印A1 で示したように、流入口4が上
側となるようにして再度容器本体30を傾け、計量室6
に貯留されている粉体を排出口7から振出す。これによ
り所定量の粉体を比較的少ないばらつきで振出すことが
可能となる。
【0009】しかし、この実開昭60−154252号
公報に記載されている定量栓体1は、容器本体に対して
着脱させることが容易でなく、そのために粉体の詰め替
えを行うことも容易でないという問題がある。
【0010】また、実開昭60−154252号公報に
記載されている定量栓体1から粉体を振出すときに、容
器本体30を傾ける方向が図11の矢印で示した方向と
異なると、計量室6に貯留されている粉体が流入口4か
ら容器本体30内に戻り、所定量を排出口7から振出す
ことができなくなる。そのため、粉体の振出し時には、
容器本体30を傾ける方向を図11中矢印で示した方向
にしなくてはならず、振出しの度に容器本体30を傾け
る方向に注意を払わなくてはならないという繁雑さがあ
る。
【0011】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、粉末洗剤その他種々の粉体
を収容する粉体容器を容器本体と粉体計量蓋とから構成
した場合に、粉体の詰め替えを行えるように粉体計量蓋
を容器本体に対して着脱可能とし、かつ粉体計量蓋とし
て所定量を正確に振出すことのできるものを容器本体に
着脱可能に取り付け、さらに粉体計量蓋から粉体を振出
す時に粉体容器を傾ける方向が所定方向に自ずと定まる
ようにし、常に、正確な振出し量を得られるようにする
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、容器本体と
それに着脱可能な粉体計量蓋からなる粉体容器におい
て、粉体計量蓋を容器本体に取り付けるときには粉体計
量蓋が容器本体に対して常に一定方向で固定されるよう
にする固定手段を設け、かつ、粉体計量蓋を取り付けた
容器本体から粉体を振出すときには、容器本体を傾ける
方向が粉体計量蓋から所定量を正確に振出させる方向に
自ずと一致するようにする振出し方向案内手段を設ける
ことにより上記の目的が達成できることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0013】即ち、本発明は、内部に粉体を収容し、上
部に開口部を有する容器本体と、容器本体の開口部に着
脱可能に取り付けられ、所定の振出し方向に傾けること
により粉体を排出口から定量的に振出す粉体計量蓋とか
らなる粉体容器において、粉体計量蓋を取り付けた容器
本体から粉体を振り出すときに容器本体を傾ける方向
が、粉体計量蓋の所定の振出し方向に一致するように、
粉体計量蓋を容器本体に対して一定方向に固定する固定
手段、及び粉体の振出し時に容器本体を傾ける方向を案
内する振出し方向案内手段を有することを特徴とする粉
体容器を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一
又は同等の構成要素を表している。
【0015】図1は、本発明の粉体容器50の一態様の
斜視図、図2は上面図、図3は横断面図、図4は正面
図、図5は曲面状側壁側の側面図であり、図6は粉体容
器50に使用される粉体計量蓋10の斜視図、図7は粉
体容器50の粉体計量蓋10付近の断面図である。
【0016】この粉体容器50は、容器本体30と粉体
計量蓋10からなっている。容器本体30は、その上部
に開口部31を有し、内部に粉体を収容する。
【0017】また、粉体計量蓋10は、図6に示されて
いるようにカップ状本体部11(同図(c))と、仕切
り部12(同図(b))と、上蓋部13(同図(c))
とからなり、図7に示されているように、これらは嵌め
合わされて容器本体30の開口部31に着脱可能に取り
付けられる。
【0018】ここで、カップ状本体部11は、その側面
の略半周面内に粉体の流入口14を有する。
【0019】仕切り部12は、図7のようにカップ状本
体部11に嵌着することにより、カップ状本体部11の
内部を、流入口14を側面に有する予備室15と、予備
室15の下方に位置する計量室16と、一端が排出口1
7となる排出路18とに仕切る。この場合、予備室1
5、計量室16及び排出路18は、図7に示したように
連通しており、粉体が移動できるようになっている。
【0020】上蓋部13は、図6(a)のようにヒンジ
部21を中心として矢印のように回動し、排出口17を
開閉する上蓋19と、容器本体30の開口部31に起立
した開口部壁32に螺合する上蓋側壁20とを有する。
【0021】また、これら粉体計量蓋10のカップ状本
体部11と、仕切り部12と、上蓋部13とを容易に嵌
め合わすことができるように、カップ状本体部11の内
部には、仕切り部12の下部12aが突き当たる凸条1
1aが形成されている。
【0022】また、カップ状本体部11の上縁部には外
周方向に突出した2つの凸部11bが互いに対向するよ
うに形成され、一方、上蓋部13の上蓋側壁20の内面
には溝20aが形成され、この凸部11bと溝20aと
が嵌合するようになっている。
【0023】このような粉体計量蓋10から粉体を振出
す方法は、基本的には図11に示した従来の定量栓体1
と同様である。即ち、まず、粉体計量蓋10を取り付け
た容器本体30を図7の矢印A1 のように傾けて倒立さ
せ、流入口14から予備室15に粉体を流入させる。次
に、反対方向に傾けて容器本体30を正立させ、予備室
15に流入した粉体を計量室16に導入し、貯留する。
そして、再度矢印A1のように容器本体30を傾け、計
量室16に貯留されている粉体を排出口17から振出
す。したがって、粉体計量蓋10は、図7の矢印A1 の
ように所定の振出し方向に傾けて使用されない限り、粉
体の振出し量を正確に所定量とすることができない。
【0024】そこで、この粉体容器50においては、粉
体の振出し時にこの粉体容器50の使用者が、図7の矢
印の所定の振出し方向に粉体計量蓋を傾けるようにする
ために、粉体計量蓋10が容器本体30に対して一定方
向に固定されるようにする固定手段が設けられ、かつそ
のように粉体計量蓋10が固定された容器本体30を使
用者が上記矢印方向に傾けるように案内する振出し方向
案内手段が設けられている。
【0025】即ち、この粉体容器50においては粉体計
量蓋10が容器本体30に対して着脱可能であるが、粉
体計量蓋10を容器本体30に取り付けたときに、粉体
計量蓋10が容器本体30に対して常に一定方向に固定
されるようにすると、容器本体30を傾ける方向を限定
することにより粉体計量蓋10が傾く方向も限定される
こととなる。一方、この粉体容器50には、以下に詳述
するように振出し方向案内手段が設けられているから、
この容器の使用者が粉体の振出し時に容器本体30を傾
ける方向は、振出し方向案内手段で案内される方向に自
ずと定まり、したがって、粉体の振出し時に粉体計量蓋
10が傾く方向も振出し方向案内手段で定まる方向に限
定されることとなる。よって、この粉体容器50におい
ては、振出し方向案内手段が案内する方向を、粉体計量
蓋10が正確に粉体を計量する所定の振出し方向に一致
させ、それにより粉体の振出し時には、常に所定量の粉
体が振り出されるようにする。
【0026】この粉体容器50において、粉体計量蓋1
0が容器本体30に対して一定方向に固定されるように
する固定手段としては、容器本体30の開口部壁32の
基部に、粉体計量蓋10の上蓋側壁の内面に形成された
溝部20aに嵌合する凸部33が形成されている。この
溝部20aは本来的に、粉体計量蓋10の上蓋部13と
カップ状本体部11とを嵌め合わすために、カップ状本
体部11の上縁部の凸部11bと嵌合するように形成さ
れているものである。しかし、この溝部20aが、容器
本体30の開口部壁32の基部に形成された凸部33と
も嵌合するように形成することにより、粉体計量蓋10
を容器本体30に取り付ける際に、粉体計量蓋10の上
蓋側壁20を容器本体30の開口部壁32に螺進させて
いったとき、この容器本体30の凸部33が粉体計量蓋
10の溝部20aに嵌まった時点で粉体計量蓋10は螺
進しなくなり、この位置で粉体計量蓋10は容器本体3
0に対して固定されることとなる。したがって、粉体計
量蓋10を容器本体30に取り付けたときには、常時、
粉体計量蓋10は、その溝部20aが容器本体30の凸
部33に嵌合した向きで固定されることとなる。
【0027】また、この粉体容器50において、粉体の
振出し時に容器本体30を傾ける方向を案内する振出し
方向案内手段としては、図1〜図5に示したように、容
器本体30の胴部30aの振出し方向側に平面状側壁3
0Pが形成され、その平面状側壁30Pに対向する位置
に曲面状側壁30Qが形成され、さらに開口部31が平
面状側壁30Pよりに偏心して形成されている(図2に
おいて、開口部31の中心310 から平面状側壁30P
までの距離をL1 、曲面状側壁30Qまでの距離をL2
とした場合に、L1 <L2 )。容器本体30の形状を一
般的な円柱状や正多角柱状とすることなく、このような
異形とすることにより、粉体容器50の使用者は、粉体
の振出し時に、自ずと図2に示したように曲面状側壁3
0Q側から容器本体30を握り、排出口17が下側にな
るように容器本体30を傾ける。即ち、図7の矢印の所
定の振出し方向に傾けることとなる。
【0028】ここで、曲面状側壁30Qの形状は、この
容器本体30を持つ使用者の手Hの握り手の形状に適合
させ、容器本体30を握った手Hの手の平が容器胴部3
0aの曲面状側壁30Qに密着するように定めることが
好ましい。これにより、容器胴部30aの握り易さを向
上させることができる。したがって、曲面状側壁30Q
の曲率Rは、通常、25〜50mmとすることが好まし
い。
【0029】また、平面状側壁30Pは、曲率半径70
mm以上の緩やかな曲面又は完全な平坦面から構成する
ことが好ましい。これにより、平面状側壁30Pを、容
器本体30に内容物等を表示したラベルを貼着する場合
のラベル貼着面として使用することができる。
【0030】この粉体容器50において、振出し方向案
内手段としては、さらに、容器本体30の胴部30aの
平面状側壁30Pを挟んで互いに対向する二つの領域に
凹部34が形成され、この凹部34内の曲面状側壁30
Q側の部分には、細かい凹凸面からなる滑り止め35も
形成されている。このように凹部34を設け、さらには
滑り止め35も形成することにより、容器本体30を曲
面状側壁30Qから握ったときの握り易さが向上する。
そしてこのことが外観上明らかとなるので、使用者が粉
体容器50から粉体を振出すときには、自ずと容器本体
30を曲面状側壁30Qから握り、容器本体30を図7
の矢印の所定の振出し方向に傾ける。よって、粉体計量
蓋10から所定の振出し量を正確に振出すことが可能と
なる。
【0031】なお、凹部34の深さd(図3参照)は、
通常、6〜20mm程度とすることが好ましい。また、
滑り止め35としては、図示したような凹凸面に限ら
ず、例えば、エンボス、シボ、ディンプル状等としても
よく、ゴム系塗料の塗布面あるいはゴム系フィルムの貼
着面等としてもよい。
【0032】この粉体容器50の振出し方向案内手段と
しては、さらに、図6(a)に示したように、粉体計量
蓋10の排出口17が、全円ではなく、略半円形に形成
され、その円弧部分が振出し方向に向いている。これに
より、使用者は粉体の振出し時に、粉体が排出口17の
円弧部分の中心を通るように容器本体30を傾けるの
で、粉体計量蓋10から所定の振出し量を振出させる振
出し方向が確保されるようになる。このように振出し方
向案内手段となる排出口17の開口形状としては、この
他、略半楕円形としてその円弧部分を振出し方向に向け
てもよく、また略三角形としてその一つの頂点を振出し
方向に向けてもよい。
【0033】このような容器本体30に収容する粉体と
しては、特に制限はなく、粉末洗剤、粉末漂白剤、その
他種々の粉体を収容することができる。なお、粉末洗剤
については、洗濯に必要とされる量が少なくなっている
という近年の傾向に鑑み、従来品に比して計量精度が高
い本発明の粉体容器が特に適している。
【0034】また、一般に、粉末洗剤、粉末漂白剤、そ
の他種々の粉体を容器内で保存している間に、粉体が互
いに接着して緩い固まりが形成される場合があるが、そ
のような場合に、容器内に粉体を収容したままで容易に
固まりをほぐすことができるように、少なくとも容器本
体30の胴部30aを弾性変形できるように形成するこ
とが好ましい。これにより、内部に収容されている粉体
の固まりが十分にほぐれるまで、胴部30a、例えば凹
部34を繰り返し押圧することが可能となる。このよう
に胴部30aを弾性変形可能とするためには、例えば、
胴部30aを厚さ0.3〜1.5mm程度のプラスチッ
ク材料(例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低
密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(P
P)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩
化ビニル(PVC))などから形成すればよい。粉体の
固まりがほぐされると、容器からの振り出しが容易とな
ると共に、粉体計量蓋による計量精度が向上するので好
ましい。したがって、粉体の固まりをほぐせるようにす
ることは、この粉体容器に粉末洗剤を収容する場合に特
に効果的である。
【0035】以上、図1〜図7に示した粉体容器50に
基づいて本発明を詳細に説明したが、本発明はこの他種
々の態様をとることができる。
【0036】例えば、粉体計量蓋10を容器本体30に
対して一定方向で固定する固定手段としては、上述の例
に限られず、容器本体及び粉体計量蓋に互いに嵌合する
任意の凹凸部を形成することができる。例えば、粉体計
量蓋10と容器本体30の双方に凸部を設け、これら凸
部同士が接触したときの押圧を利用する固定手段、粉体
計量蓋10と容器本体30の双方に溝を形成し、これら
溝にキーを差して固定する固定手段、凹部と凸部との嵌
め合わせによる固定手段等をあげることができる。ま
た、固定手段は、凹部と凸部とを利用するものに限定さ
れるものでもない。 また、粉体の振出し時に容器本体
を傾ける方向を案内する振出し方向案内手段としては、
容器本体の胴部の所定の振出し方向と反対側に握り柄を
形成してもよい。これにより、粉体容器の使用者は、粉
体の振出し時に容器本体を握るときには、自ずとこの握
り柄を握り、容器本体を所定の振出し方向に傾けるよう
になる。このような握り柄付きの容器本体としては、例
えば図8(正面図)、図9(上面図)及び図10(握り
柄側の側面図)で示される容器をあげることができる。
図8〜図10に示した握り柄付き容器本体40は、胴
部に握り柄41を有し、上部の開口部31は握り柄41
と反対側に偏心した位置に設けられている。したがっ
て、この容器の使用者は、粉体の振出し時に握り柄41
を握り、図8の矢印A1 の方向に容器本体40を傾ける
ようになる。
【0037】なお、この容器本体40の開口部31には
粉体計量蓋を螺着させることができる。そこで、容器本
体40に取り付けた粉体計量蓋から所定の振出し量を正
確に振出させるようにするためには、粉体計量蓋の所定
の振出し方向が図8の矢印A1 の方向となるように、粉
体計量蓋を容器本体40に固定する固定手段を設ければ
よい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、粉末洗剤その他種々の
粉体を収容する粉体容器を、容器本体とそれに着脱可能
な粉体計量蓋とから構成したので、粉体の詰め替えを容
易に行うことが可能となる。さらに、この容器の使用者
が粉体を振出すときには、使用者は、粉体計量蓋から所
定の振出し量が正確に振出される方向に容器本体を自ず
と傾けるようになるので、常時、所定の振出し量が正確
に振出されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の粉体容器の斜視図である。
【図2】実施例の粉体容器の上面図である。
【図3】実施例の粉体容器の横断図である。
【図4】実施例の粉体容器の正面図である。
【図5】実施例の粉体容器の曲面状側壁側の側面図であ
る。
【図6】実施例の粉体容器に使用する粉体計量蓋の説明
図である。
【図7】実施例の粉体容器の粉体計量蓋部分の断面図で
ある。
【図8】他の実施例の容器本体の正面図である。
【図9】他の実施例の容器本体の上面図である。
【図10】他の実施例の容器本体の側面図である。
【図11】従来の粉体計量蓋付き容器の断面図である。
【符号の説明】
10 粉体計量蓋 11 カップ状本体部 12 仕切部 13 上蓋部 14 流入口 15 予備室 16 計量室 17 排出口 18 排出路 30 容器本体 31 開口部 32 開口部壁 33 凸部 34 凹部 35 滑り止め 40 握り柄付き容器本体 41 握り柄 50 粉体容器 H 手
フロントページの続き (72)発明者 川又 重之 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粉体を収容し、上部に開口部を有
    する容器本体と、容器本体の開口部に着脱可能に取り付
    けられ、所定の振出し方向に傾けることにより粉体を排
    出口から定量的に振出す粉体計量蓋とからなる粉体容器
    において、粉体計量蓋を取り付けた容器本体から粉体を
    振り出すときに容器本体を傾ける方向が、粉体計量蓋の
    所定の振出し方向に一致するように、粉体計量蓋を容器
    本体に対して一定方向に固定する固定手段、及び粉体の
    振出し時に容器本体を傾ける方向を案内する振出し方向
    案内手段を有することを特徴とする粉体容器。
  2. 【請求項2】 固定手段として、容器本体及び粉体計量
    蓋に、互いに嵌合する凹凸部が設けられている請求項1
    記載の粉体容器。
  3. 【請求項3】 粉体計量蓋が、カップ状本体部と仕切り
    部と上蓋部とからなり、カップ状本体部は、その側面の
    略半周面内に流入口を有すると共に、上縁部には外周方
    向に突出した凸部を有し、仕切り部はカップ状本体部に
    嵌着し、それによりカップ状本体部内を、流入口を側面
    に有する予備室と、予備室の下方に位置する計量室と、
    一端が排出口となる排出路とに仕切り、かつその場合に
    これら予備室、計量室及び排出路が連通するようにし、
    上蓋部は、排出口を開閉する上蓋と、容器本体の開口部
    に起立した開口部壁に螺合する上蓋側壁とを有し、この
    上蓋側壁の内面には、カップ状本体部の上縁部の凸部と
    嵌合する溝部が形成されており、さらに、容器本体の開
    口部壁の基部には、粉体計量蓋を容器本体に対して一定
    方向に固定する固定手段として、粉体計量蓋の上蓋側壁
    の内面に形成された溝部に嵌合する凸部が形成されてい
    る請求項2記載の粉体容器。
  4. 【請求項4】 振出し方向案内手段として、粉体計量蓋
    の排出口が略半円形又は略半楕円形に形成されており、
    かつその円弧部分が振出し方向に向いている請求項1記
    載の粉体容器。
  5. 【請求項5】 振出し方向案内手段として、粉体計量蓋
    の排出口が略三角形に形成されており、かつその略三角
    形の一つの頂点が振出し方向に向いている請求項1記載
    の粉体容器。
  6. 【請求項6】 振出し方向案内手段として、容器本体の
    胴部が振出し方向側に平面状側壁を有すると共に、その
    平面状側壁に対向する位置に曲面状側壁を有し、容器本
    体の開口部が平面状側壁よりに偏心して形成されている
    請求項1記載の粉体容器。
  7. 【請求項7】 容器本体の胴部の側壁において、平面状
    側壁を挟んで互いに対向する領域に、凹部が形成されて
    いる請求項6記載の粉体容器。
  8. 【請求項8】 容器本体の胴部に形成された凹部内にお
    いて、曲面状側壁よりに滑り止めが形成されている請求
    項7記載の粉体容器。
  9. 【請求項9】 振出し方向案内手段として、容器本体の
    胴部が振出し方向と反対側に握り柄を有する請求項1記
    載の粉体容器。
  10. 【請求項10】 胴部を押圧することにより容器本体が
    弾性変形する請求項1記載の粉体容器。
  11. 【請求項11】 内部に収容する粉体が洗剤である請求
    項1〜10のいずれかに記載の粉体容器。
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WO2012075775A1 (zh) * 2010-12-08 2012-06-14 北京莱盛高新技术有限公司 用于墨粉盒再生的多功能墨粉填充装置
JP2019182515A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 有限会社素地のナカジマ 容器製造方法、及び詰替え容器

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