JPH09240748A - 粉体容器 - Google Patents

粉体容器

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JPH09240748A
JPH09240748A JP7154296A JP7154296A JPH09240748A JP H09240748 A JPH09240748 A JP H09240748A JP 7154296 A JP7154296 A JP 7154296A JP 7154296 A JP7154296 A JP 7154296A JP H09240748 A JPH09240748 A JP H09240748A
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lid
container
powder
wall
container body
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JP7154296A
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Michiaki Fujita
実智昭 藤田
Shigeyuki Kawamata
重之 川又
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体を容器本体に充填し、その容器本体を蓋
で閉じた後に、粉体からのガスの発生や、容器内の温度
変化等によって容器の内側と外側とで圧力差が発生する
場合でも、蓋を閉じた状態のまま圧力差を解消できるよ
うにする。 【解決手段】 内部に粉体を収容する容器本体2と、容
器本体2の開口部に取り付けられる蓋3とからなる粉体
容器1aにおいて、容器本体2の開口部を蓋3で閉じた
状態で、粉体容器1aの内部と外部とを連通させる屈曲
した通気路8を、蓋3又は蓋3と容器本体2との接合部
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体と蓋とか
らなり、内部に粉体を収容する粉体容器に関する。さら
に詳しくは、容器本体を蓋で閉じることにより、内部に
収容した粉体の漏出は防止できるが、粉体容器の内側と
外側とを連通させる通気路が確保され、それにより粉体
容器の内側と外側との圧力調整を行えるようにした粉体
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末洗剤、漂白剤等の粉体容器の一つと
して、プラスチック製のボトル型容器が使用されてい
る。このような粉体容器は、内容物の充填あるいは詰め
替え等を考慮して、一般に、容器本体と蓋とからなって
いる。また、内部に収容した粉体が不要にこぼれ出ない
ようにするために、容器本体は蓋で密閉されるようにな
っている。
【0003】一方、粉末洗剤や漂白剤等については、多
くの種類の製品が市販されているが、これらの中には、
生産ラインにおいて粉体容器に充填された後、ガスを発
生するものがある。また、生産ラインにおいて粉体が容
器に充填される時には常温に比べて高い温度(例えば、
50℃程度)であるため、粉体を充填後、ただちに容器
を蓋で密閉した場合には、その後、温度が冷却するにし
たがって容器内が減圧になり、容器が変形してしまうと
いうものもある。したがって、このような粉体を内容物
とする場合には、容器本体に粉体を充填した後、ガスの
発生が止まるまでの時間、あるいは充填時の高温から常
温に冷却するまでの時間を経過させた後、容器本体に蓋
を密閉することがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粉体を
容器本体に充填した後、粉体からのガスの発生が止まる
までの時間、あるいは充填時の高温から常温に冷却する
までの時間、蓋を取り付けずに放置しておくことは、そ
のためのスペースや設備が必要であり、生産性が低下す
る。そこで、内容物の種類や温度を問わず、容器本体に
粉体を充填後ただちにその容器を蓋で閉じられるように
することが望まれていた。
【0005】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、粉体を容器本体に充填し、
その容器本体を蓋で閉じた後に、粉体からのガスの発生
や、容器内の温度変化等によって容器の内側と外側とに
圧力差が発生する場合でも、蓋を閉じたままの状態で圧
力差を解消できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、容器本体を
蓋で閉じた状態において、その容器の内部に収容した粉
体は漏出させないが、空気は通すことのできる屈曲した
通気路を容器の内側と外側との間に連通させることによ
り上記の目的が達成できること、このような通気路は蓋
自体の構成要素同士の接合におけるクリアランスや、蓋
と容器本体との接合におけるクリアランスを利用するこ
とにより有利に形成できることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、内部に粉体を収容する容
器本体と、容器本体の開口部に取り付けられる蓋とから
なる粉体容器において、容器本体の開口部を蓋で閉じた
状態で、粉体容器内部と粉体容器外部とを連通する屈曲
した通気路が、蓋又は蓋と容器本体との接合部に形成さ
れることを特徴とする粉体容器を提供する。
【0008】特に、このような粉体容器の一つの態様と
して、蓋が、容器本体に接合する蓋本体と、蓋本体に設
けられた振出口を開閉する上蓋とからなり、その上蓋が
蓋本体にヒンジにて連設され、このヒンジ周りに通気路
が形成されるものを提供する。
【0009】また、他の態様として、蓋と容器本体の開
口部壁とが螺合し、容器本体の開口部壁と螺合する蓋の
内側側壁には捩子山に交差する方向に捩子山欠損部が設
けられ、この捩子山欠損部は蓋の内側底面に達して容器
本体の開口部壁の上縁部と蓋の内側底面との間に間隙を
形成し、この間隙と捩子山欠損部から通気路が構成され
るものを提供する。
【0010】また、他の態様として、蓋と容器本体の開
口部壁とが螺合し、容器本体の開口部壁の側壁の上縁の
一部には、蓋の内側底面に達しない切欠部が形成されて
おり、この切欠部が通気路を構成するものを提供する。
【0011】また、このような粉体容器であって、その
蓋が粉体計量蓋からなるもの、即ち、蓋が、蓋本体、カ
ップ部、仕切り部及び上蓋からなる粉体計量蓋であっ
て、カップ部は、その側面の略半周面内に流入口を有す
ると共に、上縁部には外周方向に突出した凸部を有し、
仕切り部は、カップ部内に嵌着し、それによりカップ部
内を、流入口を側面に有する予備室と、予備室の下方に
位置する計量室と、一端が振出口となる排出路とに仕切
り、かつこれら予備室、計量室及び排出路が連通し、上
蓋は、蓋本体に設けられた振出口を開閉し、蓋本体の内
側側壁には容器本体の開口部壁と螺合する捩子山が設け
られ、その捩子山に直交する方向に捩子山欠損部が設け
られ、この捩子山欠損部に、カップ部の上縁部で外周方
向に突出している凸部が係合される粉体計量蓋におい
て、上蓋が、上蓋本体と3点ヒンジと取付具とからな
り、蓋本体には上蓋の取付具を差し込む孔が設けられ、
この孔から第1の通気路が形成され、また、蓋本体の捩
子山欠損部がその蓋本体の内側底面に達し、それにより
第2の通気路が形成されるものを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一
又は同等の構成要素を表している。
【0013】図1は本発明の一つの態様の粉体容器1a
であり、同図(a)は蓋を閉じた状態の斜視図、同図
(b)は蓋を開けた状態の上面図である。図示したよう
にこの粉体容器1aは、容器本体2と蓋3からなってお
り、この蓋3は、容器本体2に螺合する蓋本体4と上蓋
5からなっている。上蓋5は、蓋本体4に設けられた振
出口6を開閉するものであり、蓋本体4にヒンジ7で連
設されている。
【0014】図2は、この粉体容器1aにおいて、上蓋
5で振出口6を閉じた状態の蓋3付近の断面図である。
【0015】図1に示したように、このヒンジ7には、
曲げ剛性を小さくして回動を容易にするために切除部7
aが設けられている。そして、図2に矢印で示したよう
に、このような切除部7aを含むヒンジ7周りのクリア
ランスを利用して、上蓋5で振出口6を閉じた状態で、
粉体容器1aの内側と外側を連通する屈曲した通気路8
が形成される。
【0016】このように上蓋5を閉じた状態で粉体容器
1aの内側と外側とを連通させる通気路8を確保するこ
とにより、容器本体2に粉体を充填し、上蓋5を閉じた
後でも粉体容器1aの内側は外側と同一圧力に維持され
る。したがって、この粉体容器1aによれば、容器本体
2に充填した粉体からのガスの発生や、容器本体2の温
度変化等に対し、上蓋5で振出口6を閉じた状態で対応
することが可能となる。また、通気路8が屈曲している
ので、粉体を充填した粉体容器1aが転倒、落下などし
ても、粉体容器1aから粉体が不要に漏出することを防
止できる。
【0017】図3は、本発明の異なる態様の粉体容器1
bであり、同図(a)は蓋3を閉じた状態の斜視図、同
図(b)は蓋3を開けた状態の斜視図、同図(c)は蓋
3を閉じた状態の蓋3付近の断面図である。
【0018】この粉体容器1bは、容器本体2と蓋3と
からなっており、この蓋3は容器本体2の開口部9の開
口部壁9aに螺合して容器本体2を閉じる。また、容器
本体2と螺合する蓋3の内側側壁には、捩子山に交差す
る方向に一条の捩子山欠損部10が設けられている。こ
の捩子山欠損部10は、蓋3の内側底面11に達し、容
器本体の開口部壁9aの上縁部と蓋3の内側底面11と
の間に間隙を形成する。したがって捩子山欠損部10に
よって、図3(c)に矢印で示すように、通気路8が形
成される。
【0019】このように形成される通気路8によって
も、上述の粉体容器1aと同様に、容器本体2に粉体を
充填し、蓋3を閉じた後でも粉体容器1bの内側は外側
と同一圧力に維持される。したがって、この粉体容器1
bによれば、容器本体2に充填した粉体からのガスの発
生や、容器本体2の温度変化等に対し、蓋3を閉じた状
態で対応することが可能となる。また、通気路8が屈曲
しているので、粉体の不要な漏出を防止することができ
る。
【0020】図4は、さらに異なる本発明の態様の粉体
容器1cの斜視図であり、同図(a)はこの粉体容器1
cの蓋を開けた状態の斜視図であり、同図(b)は蓋を
閉じた状態の蓋付近の断面図である。
【0021】この粉体容器1cも、容器本体2と蓋3と
からなっており、蓋3が容器本体2の開口部9の開口部
壁9aに螺合して容器本体2を閉じる点では前述の図3
に示した粉体容器1bと同様である。しかし、この粉体
容器1cにおいては、容器本体2の開口部壁9aに蓋3
を螺合させて開口部9を閉じた場合に、容器本体2の開
口部壁9aの上縁の一部に、蓋3の内側底面11に達し
ない切欠部14が形成され、これによって矢印のように
通気路8が確保される点が特徴的となっている。すなわ
ち、この通気路8は捩子山に沿った空隙15と切欠部1
4とからなる。そしてこれにより、粉体容器1cの内側
と外側が連通する。
【0022】図5は、本発明を、粉体計量蓋を有する粉
体容器1dに適用した場合の実施例の斜視図であり、図
6は、粉体容器1dの上面図であり(蓋を閉じている状
態)、図7はこの粉体容器の蓋として使用されている粉
体計量蓋の各要素の斜視図であり、図8は粉体容器の蓋
を閉じた状態の蓋のA−A断面図、図9は同じく蓋のB
−B断面図、図10は同じく蓋のC−C断面図である。
また、図11はその使用時の説明図である。
【0023】このような粉体計量蓋を取り付けた粉体容
器は、近年、粉末洗剤の容器として重要性が高まってい
る。即ち、従来より粉末洗剤の使用時の計量方法として
は、一般に、計量スプーンや計量カップを用いて粉末洗
剤を計り取る方法が行われている。しかし、近年、粉末
洗剤の1回の使用量を大きく低減させる、所謂、高密度
化あるいはコンパクト化が進行するにしたがい、より簡
便な粉末洗剤の使用方法として、粉体を定量的に所定量
ずつ振り出すことのできる粉体計量蓋を、粉末洗剤の充
填容器に取り付け、粉末洗剤を粉体計量蓋つきの容器か
ら直接振り出せるようにすることが望まれる。一方、こ
れまでに粉体計量蓋については種々の態様のものが知ら
れているが、それらの中には振出量のばらつきが大きく
粉末洗剤の計量には不適当なものもある。
【0024】図5の粉体容器1dは、このような点から
粉末洗剤に好適であると本発明者が見出した粉体計量蓋
付の粉体容器であり、かつ、蓋を閉じた場合には、内部
に充填されている粉体が不要に漏出することを防止する
ことができ、同時に、粉体容器の内側と外側とを連通さ
せ、粉体容器の内側と外側とに圧力差が生じた場合に対
応できるようにしたものである。
【0025】この粉体容器1dは、容器本体2と粉体計
量蓋20からなっている。
【0026】容器本体2は、図5、図6に示したように
上部に開口部9が形成され、側壁には平面状側壁2Pと
曲面状側壁2Qとが対向するように形成されている。
【0027】ここで、平面状側壁2Pは、好ましくは、
曲率半径70mm以上の緩やかな曲面又は完全な平坦面
から構成され、容器の内容物等に関する表示をするラベ
ル貼着面として利用できるようになっている。一方、曲
面状側壁2Qは、容器本体2の握り易さを向上させるた
め、容器本体2を握った者の手の平が容器の側壁に密着
するような曲率(通常、25〜50mm)で形成されて
いる。また平面状側壁2Pと曲面状側壁2Qとの間に
は、凹部12が形成され、その内部に滑り止め13が形
成され、ここに容器本体2を握った者の指Fがかかり、
容器本体2の握り易さを一層向上させている。
【0028】なお、粉体容器に充填された高密度洗剤
は、洗剤粉末の自重が重いため、洗剤粉末同士が輸送時
の振動等により近接して一時的に固化するブロッキング
を起こしやすい。洗剤粉末がブロッキングを起こすと、
上述のような粉体計量蓋で正確に所定量を計り取ること
ができなくなる。そこで、図5に示した粉体容器1dに
おいては、容器内でブロッキングを起こした粉体を、そ
の容器に収容したまま、当初の粉体状態に崩すことがで
きるように、容器本体2の周壁をして変形できるように
することが好ましく、特に弾性変形できるようにするこ
とが好ましい。
【0029】このため、この粉体容器1dの容器本体2
においては、相対向する2組の側壁(即ち、平面状側壁
2Pと曲面状側壁2Q及び、凹部12が形成されている
2つの側壁2R、2S)の間に挟まれて上下方向に伸び
た領域となっている連結部2A、2B、2C、2Dの壁
厚を側壁2P、2Q、2R、2Sに比して薄く形成する
ことが好ましい。例えば、側壁2P、2Q、2R、2S
の壁厚を最大4mm程度とするときに、連結部2A、2
B、2C、2Dの壁厚は1mm以下、好ましくは0.6
〜0.8mm程度とする。一方、側壁の凹部12の壁厚
は、周壁の他の部分の壁厚よりも厚く形成することが好
ましい。このような壁厚に形成することにより、容器本
体2の周壁を把持したときのその変形箇所が、周壁の広
い面積にわたって発生し、容器内でブロッキングしてい
る粉体を効率よく崩すことができる。
【0030】またこの際、周壁の変形のし易さの程度と
しては、対向する2つの側壁を、直径2.15mmの円
形面を介して1.0kgfの力で押圧した場合に、その
側壁が容器本体の内側に1.0mm以上凹む程度とする
ことが好ましい。これにより人の手の把持する力で容易
に容器を変形させることができる。
【0031】容器本体2の大きさとしては、把持のし易
さの点から、通常、相対向する側壁の間隔を80mm以
下とすることが好ましく、全容積としては1500cm
3 以下とすることが好ましい。
【0032】容器本体2の構成材料としては、高分子ポ
リマーを使用することが好ましい。このような高分子ポ
リマーとしては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(P
S)等をあげることができる。なかでも、粉体容器を誤
って落下させた場合に備え、高密度ポリエチレン(HD
PE)やポリプロピレン等の耐衝撃性に優れたものが好
ましい。
【0033】一方、以上のような容器本体2に取り付け
られる粉体計量蓋20は、図7に示したようにカップ部
21(同図(c))と、仕切り部22(同図(b))
と、蓋本体部23(同図(a))とからなる。これら
は、図8〜図10に示したように嵌め合わされ、容器本
体2の開口部9に着脱可能に取り付けられる。
【0034】ここで、カップ部21は、その側面の略半
周面内に粉体の流入口24を有し、上縁部には外周方向
に突出した2つの凸部25が互いに対向するように形成
されている。また、カップ部21の内部には、粉体計量
蓋20のカップ部21と、仕切り部22と、蓋本体部2
3とを容易に嵌め合わすことができるように、仕切り部
22の下部22aが突き当たる凸条21aが形成されて
いる。
【0035】仕切り部22は、図8のようにカップ部2
1内に嵌着することにより、カップ部21の内部を、流
入口24を側面に有する予備室26と、予備室26の下
方に位置する計量室27と、一端が振出口28となる排
出路29とに仕切る。この場合、予備室26、計量室2
7及び排出路29は、図8に示したように連通してお
り、粉体が移動できるようになっている。
【0036】蓋本体部23は、図7(a)のように、振
出口28と上蓋31とを有する。この上蓋31は、3点
ヒンジ30を中心として矢印のように回動し、振出口2
8を開閉する。また、容器本体2の開口部9に起立した
開口部壁32に螺合する側壁33を有する。
【0037】この3点ヒンジ30は、上蓋31を開けた
とき、その開口状態が維持されるように、3つの支点3
0a、30b、30cで上蓋31を蓋本体部23に接続
するものである。またこの3点ヒンジ30は、その下部
に設けられているピン状の取付具30dを、蓋本体部2
3に設けられた孔8Aから蓋本体部23内に差し込むこ
とにより、上蓋31と蓋本体部23とを固定する(図8
参照)。
【0038】この3点ヒンジ30周りには、図8〜図1
0に示したように上蓋31が閉じた状態で、通気路8x
が形成される。即ち、図8に示すように、3点ヒンジ3
0と蓋本体部23との間には、取付具30dを差し込む
ための孔8Aがあいており、この孔8Aは、仕切り部2
2と蓋本体部23とで囲まれた空間8Bに連通する。さ
らにこの空間8Bは、図9に示すように仕切り部22と
蓋本体部23との空間8B、8Cに連なり、空間8C
は、図10に示す空間8Cに連なり、さらに図7(b)
に示すように仕切り部22の周面に沿って排出路29に
至る。このように、この3点ヒンジ30の周りには孔8
A、空間8B、空間8Cからなる通気路8xが形成され
ている。
【0039】また、蓋本体部23の側壁33の内面に
は、その捩子山に直交する方向に捩子山欠損部34が、
カップ部21の凸部25と係合するように設けられてい
る。この捩子山欠損部34は、図8に示したように、カ
ップ部21の凸部25の上面をわずかに越える位置まで
伸び、蓋本体部23の内側底面に達している。したがっ
て、この捩子山欠損部34により、蓋本体部23とカッ
プ部21とを嵌め合わす方向が規定されると共に、図中
矢印で示すように通気路8yが形成される。
【0040】このような粉体計量蓋20から粉体を振出
す方法は、まず、粉体計量蓋20を取り付けた容器本体
2を図8の矢印Xの方向に傾けて倒立させ、流入口24
から予備室26に粉体を流入させる。次に、反対方向に
傾けて容器本体2を正立させ、予備室26に流入した粉
体を計量室27に導入し、貯留する。そして、再度矢印
Xの方向に容器本体2を傾け、計量室27に貯留されて
いる粉体を振出口28から振出す。これにより、常時一
定量の粉体を振り出すことができる。
【0041】また、この粉体容器1dには、上述のよう
に、上蓋31で振出口28を閉じた状態で、ヒンジ30
部分に通気路8xが確保され、蓋本体部23の捩子山欠
損部34によっても通気路8yが確保されるから、容器
本体2に充填した粉体からのガスの発生や、容器本体2
の温度変化等に対し、上蓋31を閉じた状態で対応する
ことが可能となる。
【0042】なお、このような粉体計量蓋20を取り付
けた粉体容器1dにおいては、容器内の粉体の残量が少
なくなってくると、容器本体を図8の矢印Xの方向に傾
けるときに、その角度が不十分であると、流入口24を
通して予備室26に粉体を流入させることができず、所
定量の粉体を計り取ることができない。
【0043】そこで、この粉体容器1dにおいては、蓋
本体部23の振出口28の中心軸L1 が、排出路29の
中心軸L2 と重なることなく、容器本体2の開口部9の
中心軸L3 側に偏位し、また、蓋本体の振出口28が、
排出路29の外周側内壁の延長線L4 上に重なることな
く、容器本体2の開口部9の中心軸L3 側に偏位するよ
うにする。そしてこれにより、粉体容器1dの使用者
が、粉体を振出す場合には、常に十分な角度で容器本体
を傾けるようにする。
【0044】即ち、図11は、このように振出口28を
偏位させた粉体容器1dの使用時の説明図である。前述
のように、この粉体容器1dの粉体計量蓋20から粉体
を振出す方法は、まず、容器本体2を図8の矢印Xの方
向に傾けるが、この際、図11のように容器本体2が傾
斜した状態では、計量室27に入っていた粉体が、排出
路29を通って振出口28の方へ移動する。しかし、排
出路29を通った粉体がただちに排出されるわけではな
い。この粉体容器1dにおいては、排出路29の内壁の
延長線L4 上に振出口28がなく、振出口28は容器本
体の開口部9の中心軸L3 側に偏位しているので排出路
29と振出口28との間には段差36が生じる。そのた
め、この部分で粉体は一時的に止まり、段差36を越え
た段階ではじめて振出口28から排出される。よって、
粉体の振出を円滑に進行させるために、この容器の使用
者は容器本体を大きく傾けるようになる。これにより、
この粉体容器1dの使用者は、容器内に残存している粉
体の量にかかわらず、常時、容器本体を大きく傾ける習
慣がつく。そこで、容器本体2の傾ける角度が不十分で
あることによる計量のばらつきを解消することができ
る。
【0045】以上、本発明の粉体容器を図面に基づいて
説明したが、本発明は図示した態様に限定されることな
く種々の態様をとることができる。例えば、容器本体の
胴部は、通気路8を直接的には構成しないので、その形
状には何等制限はなく、胴部には適宜握り手をつけても
よい。
【0046】また、粉体計量蓋内を容器本体の外部から
透視できると、粉体計量蓋の使用に際して容器本体を傾
けた時に予備室への粉体の流入と、振出口からの排出と
を取り違え、計量室に貯留されていた粉体が全て排出さ
れないうちに容器をもとの正立状態に戻してしまうおそ
れがある。そこで、粉体計量蓋内へ流入していく粉体の
動きを容器本体の外部から透視できないようにするため
に、例えば、容器本体の略全体を不透明又は半透明材料
から構成することが好ましい。また、容器本体を透明又
は半透明材料から構成し、粉体計量蓋を不透明又は半透
明材料から構成してもよい。
【0047】また、容器本体に収容されている粉体の残
存量を適確に把握し、その詰め替え時期を適切に知るこ
とができるようにすることが好ましい。そこで、容器本
体の底部の周囲の少なくとも一部を透明又は半透明材料
から構成してもよい。
【0048】本発明の粉体容器に収容する粉体にも、特
に制限はなく、粉末洗剤、粉末漂白剤、その他種々の粉
体を収容することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、粉体を容器本体に充填
し、その容器本体を蓋で閉じた後に、粉体からのガスの
発生や、容器内の温度変化等によって容器の内側と外側
とで圧力差が発生する場合でも、蓋を閉じた状態のまま
圧力差を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の粉体容器の斜視図(同図(a))及び
上面図である(同図(b))。
【図2】実施例の粉体容器の閉じた状態の蓋付近の断面
図である。
【図3】実施例の粉体容器の斜視図(同図(a)、
(b))及び蓋を閉じた状態の蓋付近の断面図(同図
(c))である。
【図4】実施例の粉体容器の斜視図(同図(a))及び
蓋を閉じた状態の蓋付近の断面図(同図(b))であ
る。
【図5】実施例の粉体容器の斜視図である。
【図6】実施例の粉体容器の上面図である。
【図7】実施例の粉体容器に使用される粉体計量蓋の各
要素の説明図である。
【図8】実施例の粉体容器の蓋を閉じた状態の蓋付近の
断面図である。
【図9】実施例の粉体容器の蓋を閉じた状態の蓋付近の
断面図である。
【図10】実施例の粉体容器の蓋を閉じた状態の蓋付近
の断面図である。
【図11】実施例の粉体容器の使用状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 粉体容器 2 容器本体 3 蓋 4 蓋本体 5 上蓋 6 蓋本体の振出口 7 ヒンジ 8x、8y 通気路 8A、8B、8C 孔又は空間 9 容器本体の開口部 10 捩子山欠損部 11 蓋の内側底面 20 粉体計量蓋 21 カップ部 22 仕切り部 23 蓋本体部 30 3点ヒンジ 31 上蓋 34 捩子山欠損部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粉体を収容する容器本体と、容器
    本体の開口部に取り付けられる蓋とからなる粉体容器に
    おいて、容器本体の開口部を蓋で閉じた状態で、粉体容
    器内部と粉体容器外部とを連通する屈曲した通気路が、
    蓋又は蓋と容器本体との接合部に形成されることを特徴
    とする粉体容器。
  2. 【請求項2】 蓋が、容器本体に接合する蓋本体と、蓋
    本体に設けられた振出口を開閉する上蓋とからなり、上
    蓋は蓋本体にヒンジにて連設され、このヒンジ周りに通
    気路が形成されている請求項1記載の粉体容器。
  3. 【請求項3】 上蓋が、上蓋本体と3点ヒンジと取付具
    とからなり、蓋本体には上蓋の取付具を差し込む孔が設
    けられ、この孔が通気路を形成する請求項2記載の粉体
    容器。
  4. 【請求項4】 蓋と容器本体の開口部壁とが螺合し、容
    器本体の開口部壁と螺合する蓋の内側側壁には捩子山に
    交差する方向に捩子山欠損部が設けられ、この捩子山欠
    損部は蓋の内側底面に達して容器本体の開口部壁の上縁
    部と蓋の内側底面との間に間隙を形成し、この間隙と捩
    子山欠損部が通気路を構成する請求項1記載の粉体容
    器。
  5. 【請求項5】 蓋と容器本体の開口部壁とが螺合し、容
    器本体の開口部壁の上縁の一部には、蓋の内側底面に達
    しない切欠部が形成され、この切欠部が通気路を構成す
    る請求項1記載の粉体容器。
  6. 【請求項6】 蓋が、蓋本体、カップ部、仕切り部及び
    上蓋からなる粉体計量蓋であって、カップ部は、その側
    面の略半周面内に流入口を有すると共に、上縁部には外
    周方向に突出した凸部を有し、仕切り部は、カップ部内
    に嵌着し、それによりカップ部内を、流入口を側面に有
    する予備室と、予備室の下方に位置する計量室と、一端
    が振出口となる排出路とに仕切り、かつこれら予備室、
    計量室及び排出路が連通し、上蓋は、蓋本体に設けられ
    た振出口を開閉し、蓋本体の内側側壁には容器本体の開
    口部壁と螺合する捩子山が設けられ、その捩子山に直交
    する方向に捩子山欠損部が設けられ、この捩子山欠損部
    に、カップ部の上縁部で外周方向に突出している凸部が
    係合される粉体計量蓋において、上蓋が、上蓋本体と3
    点ヒンジと取付具とからなり、蓋本体には上蓋の取付具
    を差し込む孔が設けられ、この孔から第1の通気路が形
    成され、また、蓋本体の捩子山欠損部がその蓋本体の内
    側底面に達し、それにより第2の通気路が形成される請
    求項1記載の粉体容器。
  7. 【請求項7】 蓋本体の振出口の中心軸が、排出路の中
    心軸と重なることなく、容器本体の開口部の中心軸側に
    偏位し、蓋本体の振出口が、排出路の外周側内壁の延長
    線上に重なることなく、容器本体の開口部の中心軸側に
    偏位している請求項6記載の粉体容器。
  8. 【請求項8】 容器本体の略全体が、不透明又は半透明
    材料から構成されている請求項6又は7記載の粉体容
    器。
  9. 【請求項9】 容器本体の周壁が、その周壁の把持によ
    り、変形可能である請求項1〜8のいずれかに記載の粉
    体容器。
  10. 【請求項10】 容器本体の周壁が弾性変形する請求項
    9記載の粉体容器。
  11. 【請求項11】 容器本体の周壁が、相対向する側壁
    と、2つの側壁に挟まれ、上下方向に伸びた領域からな
    る連結部とを有し、連結部が各側壁よりも壁厚が薄い請
    求項9又は10記載の粉体容器。
  12. 【請求項12】 容器本体の周壁が、相対向する2つの
    側壁を有し、各側壁に容器本体の内側に凹んだ凹部が設
    けられ、その凹部の壁厚が周壁の他の部分の壁厚よりも
    厚い請求項9〜11のいずれかに記載の粉体容器。
  13. 【請求項13】 容器本体の材質が高分子ポリマーであ
    り、その周壁に、厚さ1mm以下の箇所が存在する請求
    項9又は10記載の粉体容器。
  14. 【請求項14】 容器本体の相対向する側壁の間隔が8
    0mm以下である請求項9〜13のいずれかに記載の粉
    体容器。
  15. 【請求項15】 容器の全容積が1500cm3 以下で
    ある請求項9〜14のいずれかに記載の粉体容器。
  16. 【請求項16】 容器本体の内部に収容する粉体が、粉
    末洗剤である請求項1〜15のいずれかに記載の粉体容
    器。
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