JP2016120938A - 小出し可能な複合液出しキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】内容液の容器からの液出しを、従来と同様に行うことができると共に、常に一定の量で内容液の小出しを行うことが可能な複合液出しキャップを提供する。
【解決手段】容器口部100に装着される第1の液出しキャップ1と、第1の液出しキャップ1に開閉自在にヒンジ連結された第2の液出しキャップ3とからなり、第1の液出しキャップ1には、容器内部に通じる連通孔20と、一定量の液を溜める液溜め部Zとを有しており、第2の液出しキャップ3は、液小出し用パイプ40の先端が嵌め込まれた液出し用案内筒39を備えており、第2の液出しキャップ3を閉じた状態では、液小出し用パイプ40の他端が液溜め部Zの底面部に対面するように位置し、連通孔20を通して液溜め部Zに収容された内容液90が液小出し用パイプ40から液出しされ、第2の液出しキャップ3を開放した状態では、第1の液出しキャップ1の連通孔20を通して内容液の液出しが行われることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器内容液を小出しすることが可能な複合液出しキャップに関するものであり、より詳細には、容器内容液を通常なされるように液出しできる液出しキャップ(第1の液出しキャップ)と、容器内容液を小出しできる液出しキャップ(第2の液出しキャップ)とを備えている複合液出しキャップに関するものである。
一般に、ドレッシング、ソース類、醤油或いは食用油などの調味液は、プラスチック容器に収容されて販売され、該容器の口部に装着されているキャップの所定部分に、スコアの引き裂きなどにより開口を形成し、キャップが装着されたまま、容器を傾けて該開口から排出されて、調理等に使用されている。
上記のような内容液では、調理する食材の量などに応じて、内容液を比較的大量に使用する場合や、内容液を少量だけ使用する場合がある。
従って、容器からの内容液の排出形態を変更できるような構造のキャップが求められており、例えば特許文献1にダブルヒンジ構造の複合キャップが提案されている。
上記の複合キャップは、容器口部に装着されたキャップ本体にヒンジ連結された第1のヒンジキャップと、この第1のヒンジキャップにヒンジ連結された第2のヒンジキャップとから構成され、さらに、キャップ本体には液出し用の開口が形成されており、第1のヒンジキャップには、液出し用の開口を備えた案内筒が設けられており、第1のヒンジキャップを閉じたとき、この案内筒はキャップ本体の液出し用の開口を覆うように位置するものとなっている。
即ち、第2のヒンジキャップが被せられたまま第1のヒンジキャップを開け、容器を傾けた場合には、キャップ本体の液出し用の開口から内容液が排出され、一方、第1のヒンジキャップを閉じたまま、第2のヒンジキャップを開けて容器を傾けた場合には、第1のヒンジキャップに設けられている案内筒から内容液を小出しすることができるというものである。
上記の説明から理解されるように、従来公知の複合キャップは、通常と同様の液出しと、通常よりも少量の液出し(小出し)が可能なのであるが、何れも、液出しされる部分の開口の径が変更されるに過ぎないため、内容液を小出しする場合においても、使用者が容器を傾ける時間によって排出される液量が変わってしまい、従って、小出しするといっても、小出しされる液の量はばらついてしまう。
特許第4630315号
従って、本発明の目的は、内容液の容器からの液出しを、従来と同様に行うことができると共に、常に一定の量で内容液の小出しを行うことが可能な複合液出しキャップを提供することにある。
本発明によれば、容器口部に装着される第1の液出しキャップと、第1の液出しキャップに開閉自在にヒンジ連結された第2の液出しキャップとからなる複合液出しキャップであって、
第1の液出しキャップは、容器口部に係合固定される筒状側壁と、該筒状側壁の上端部を閉じるように設けられている頂板部とを含み、
前記頂板部には、容器内部に通じる連通孔と、一定量の液を溜める液溜め部と、第2の液出しキャップを保持するための第1の係合突起とが形成されており、
第2の液出しキャップは、第1の液出しキャップの筒状側壁にヒンジ連結され且つ前記第1の係合突起と係合し得る第2の係合突起を備えた環状壁と、該環状壁の上端を閉じるように形成され且つ液出し用案内筒とを備えた天井部とを含み、
前記液出し用案内筒には、液小出し用パイプの先端が嵌合固定されており、
第2の液出しキャップを閉じた状態では、前記液小出し用パイプの他端が前記液溜め部の底面部に対面するように位置し、前記連通孔を通して該液溜め部に収容された容器内容液が該液小出し用パイプから液出しされると共に、
第2の液出しキャップを開放した状態では、第1の液出しキャップの前記連通孔を通して容器内容液の液出しが行われること、
を特徴とする複合液出しキャップが提供される。
本発明の複合液出しキャップにおいては、
(A)第2の液出しキャップの環状壁には、上蓋が開閉自在にヒンジ連結されており、該上蓋を開放した状態で、第2の液出しキャップの液出し用案内筒に嵌合固定されている液小出し用パイプからの容器内容液の液出しが行われること、
(B)第2の液出しキャップの液出し用案内筒には、該案内筒の先端部をシールし得るように閉塞可能な小キャップが設けられていること、
(C)前記液溜め部には、前記液出し用案内筒の先端部分が延びている方向とは反対側となる位置に、一定量以上の液を排出し、収容される液量を調整するための液排出路が設けられていること、
が好ましい。
本発明の複合液出しキャップでは、容器の口部に装着される第1の液出しキャップには、さらに第2の液出しキャップが装着された構造を有しているが、第2の液出しキャップを開放した状態で第1の液出しキャップの連通孔を通しての内容液の排出によって、内容液を通常のキャップを用いる場合と同様、内容液を排出することができ、第1の液出しキャップが容器口部に装着され且つ第2の液出しキャップが閉じられている状態で上蓋を解放し、第2の液出しキャップからの排出により、内容液を一定の量で小出しすることができる。
即ち、本発明において、内容液の小出しは、容器を倒立することにより、第1の液出しキャップに設けられている液溜め部に一旦内容液を移した後に行われる。この液溜め部内には、液小出し用パイプの一方側端部(下端部)が位置しており、この液小出し用パイプから、液溜め部に収容されている内容液が排出されるわけである。このことから理解されるように、第2の液出しキャップ(液小出し用パイプ)からの内容液の小出しでは、液溜め部に収容されている内容液に限定して排出される。従って、本発明では、常に一定の量の内容液が小出しされることとなり、一般の使用者が小出しに際して、排出時間(容器を傾ける時間)を考えながら液出しを行うという煩わしさは完全に解消されている。
本発明では、通常と同様、内容液を多量に排出する排出形態と内容液の一定量を小出しする排出形態を、一般の使用者が適宜選択することができ、しかも、小出しに際しては、常に一定の少量(液溜め部に収容されている量)を排出することができるため、特に、調味液や液体洗剤などが容器のキャップとして好適に使用することができる。
本発明の複合液出しキャップの代表的な形態の側断面を容器口部と共に示す図。 図1の複合液出しキャップの側面を容器口部と共に示す図。 図1の複合液出しキャップの正面を容器口部と共に示す図。 図1の複合液出しキャップについて、上蓋及び第2の液出しキャップが開放された状態での第1の液出しキャップの下面を、第2の液出しキャップ及び上蓋と共に示す図。 図1の複合液出しキャップについて、上蓋及び第2の液出しキャップが開放された状態での第1の液出しキャップの上面を、第2の液出しキャップ及び上蓋と共に示す図。 図1の複合キャップにおいて、第2の液出しキャップを開け、第1の液出しキャップにより内容液の排出を行う際の側面図。 図1の複合キャップにおいて、第2の液出しキャップが閉じられた状態で内容液を小出しする際の液溜め部の状態を示す側断面図。 図7に示されている液溜め部に内容液が収容された状態で、内容液を小出しするときのキャップの側面を容器口部と共に示す図。 本発明の複合液出しキャップの好適な形態の側断面を容器口部と共に示す側断面図及び要部拡大正面側面図。
本発明の複合液出しキャップの代表的な形態の構造を示す図1〜図5を参照して、この複合液出しキャップは、容器の口部100に装着された状態で容器内容液を排出するための第1の液出しキャップ1と、この第1の液出しキャップに装着され且つ内容液の一定量を小出しに排出するための第2の液出しキャップ3とを備えており、第2の液出しキャップ3には、通常、上蓋5が装着される。
本発明の複合液出しキャップにおいて、第1の液出しキャップ1は、容器の口部100に係合固定される筒状側壁7と、筒状側壁7の上端部を閉じるように設けられている頂板部9とを含んでおり、この頂板部9の周縁部または筒状側壁7の上端部に第1のヒンジバンド11により、第2の液出しキャップ3が開閉自在にヒンジ連結されている(図3〜図5参照)。
このような第1の液出しキャップ1の頂板部9の下面には、筒状側壁7とは間隔をおいてインナーリング13が設けられており、このインナーリング13と筒状側壁7との間の空間に容器口部100が嵌め込まれる。
また、筒状側壁7の内面の下端には、アンダーカット15が形成されており、このアンダーカット15が容器口部100のサポートリング101の上方に形成されている顎部103と係合することにより、第1の液出しキャップ1はしっかりと容器口部100に固定されることとなる。
さらに、図1から理解されるように、筒状側壁7には、上端から下方に延びているスリット17が形成されており、これにより、筒状側壁7は外側壁7aと内側壁7bとに分割されており、外側壁7aと内側壁7bとは下端部で連結されている。尚、図4及び図5に示されているように、このスリット17は、第1のヒンジバンド11が形成されている側において、筒状側壁7の上端から下端まで貫通するように形成され、この部分で、筒状側壁7は、外側壁7aと内側壁7bとに完全に分断されている。
即ち、上記のようなスリット17により筒状側壁7を外側壁7aと内側壁7bとの二重壁構造とすることにより、第1の液出しキャップ1を、格別の工具を用いることなく、容易に容器口部100から取り外し、この複合液出しキャップを容器と分別して廃棄することができる。例えば、スリット17が上端から下端まで延びている領域において、外側壁7aの内面に軸方向に延びているスコアを形成しておくことにより、開放された第2の液出しキャップ3を手で持ってヒンジバンド11を引き降ろしてスコアを引き裂くことにより、外側壁7aを完全に引き裂くことができ、これにより、第1の液出しキャップ1を容器口部100から容易に取り除くことができる。
上記の第1の液出しキャップの頂板部9には、無端状スコア19aが形成されており、このスコア19aで囲まれる領域には、立ち上がって延びている支柱19bを介して引っ張りリング19cが設けられており、このリング19cを引っ張り上げることにより、無端状スコア19aが引き裂かれ、無端状スコア19aで囲まれた領域が容器の内部に通じる連通孔20となるようになっている。このような無端状スコア19a(連通孔20)の近傍には、頂板部9の上面から液溜め用仕切り壁21が無端状に立ち上がっている。この仕切り壁21により囲まれる領域が液溜め部Zとなり、第2の液出しキャップ3から一定量の内容液を小出しするために、この液溜め部Zに内容液が一時的に収容されることとなる(後述する図7参照)。
また、頂板部9の周縁部分には、第2の液出しキャップ3を安定に保持するための周状小突起23が形成されており、さらに、前述した無端状スコア19a(連通孔20)及び液溜め用仕切り壁21を取り囲むように、注出用突起25が設けられている。この注出用突起25は、第1の液出しキャップ1に形成される連通孔20から内容液を排出する際の内容液の案内として機能するものであり、その上端は、ラッパ状に外方に広がった形態を有している。
上述した複合液出しキャップにおいて、第2の液出しキャップ3は、環状壁27と、この環状壁27の上端を閉じるように形成されている天井部29と有している。
この環状壁27の下端部が、前述した第1のヒンジバンド11によって、第1の液出しキャップ1の筒状側壁7の上端にヒンジ連結されており(図3参照)、この環状壁27の上端が、第2のヒンジバンド31によって上蓋5にヒンジ連結されている。即ち、図1〜図5の態様の複合液出しキャップは、ダブルヒンジ構造を有するものであり、第2の液出しキャップ3は、容器口部100に装着された第1の液出しキャップ1を覆い得るように開閉自在にヒンジ連結され、この第2の液出しキャップ3には、これを覆うことができるように開閉自在に上蓋5がヒンジ連結された構造となっている。
このような形態の複合液出しキャップでは、図6に示されているように、第2の液出しキャップ3を上蓋5が閉じられたままの状態で開け(第1の液出しキャップ1の頂板部9を開放する)、この状態で前述した引っ張りリング19cを引っ張ってスコア19aを引き裂いて連通孔20を形成し、次いで、容器を傾けることにより、第1の液出しキャップ1による内容液の排出(即ち、通常のキャップと同様の液出し)が行われる。即ち、内容液は、連通孔20を通り、筒状突起25の内面に沿って外部に注ぎ出されることとなる。
さらに、上記のようにして連通孔20が形成された状態において、内容液の一部を、仕切り壁21により囲まれる液溜め部Zに収容し、この状態で、第2の液出しキャップ3からの内容液の液出し(即ち、小出し)が行われるわけであるが、この操作については後述する。
尚、第1の液出しキャップ1と第2の液出しキャップ3とを連結している第1のヒンジバンド11と、第2の液出しキャップ3と上蓋5とをヒンジ連結している第2のヒンジバンド31とは、60乃至150度の角度間隔(即ち、中心軸線X,Yがなす角度)をおいて配設されているのが好適である。図示の実施形態(図4、図5参照)においては、これらバンドの中心軸線X、Yが90度の角度をなすように離れて位置している。即ち、これにより、上蓋5の開封操作と第2の液出しキャップ3の開封操作との混同を防止すると共に、第2の液出しキャップ3と上蓋5との両方を開放したときの大きさを小さくすることができる。例えば、この複合液出しキャップは、所定のプラスチックの射出成形により、第1の液出しキャップ1に対して第2の液出しキャップ3が開放され、さらに上蓋5が開放されている状態に成形されるが、この際に、成形金型をコンパクトなものとすることができるという利点がある。
上記のような第2の液出しキャップ3の環状壁27の下端部分の内面には、図5に示されているように、周状溝33が形成されており、第2の液出しキャップ3を閉じたとき、この周状溝33が、第1の液出しキャップ1の頂板部9の上面に形成されている周状小突起23と係合することにより、第2の液出しキャップ3が閉じた状態に安定に保持される。
また、図3、図6に示すとおり、この環状壁27の上端部分の第1のヒンジバンド11と対向する側には、第1の開封用タブ34が設けられている。即ち、第1の開封用タブ34により、第2の注ぎ出しキャップ3の開け閉めを手で容易に行うことができる。
さらに、第2の液出しキャップ3の天井部29の周縁部上面にも、図1に示されているように、上蓋5を安定に保持するための周状小突起35が形成されている。
天井部29の周縁部の下面には、シールリング37が設けられており、第2の液出しキャップ3を閉じたとき、このシールリング37が第1の液出しキャップ1の筒状突起25の内面に密着することにより、シール性が確保されるようになっている。
一方、この天井部29の中央部分は、上方に向かって膨出した形態を有しており、この膨出した部分に、傾斜して延びている液出し用案内筒39が設けられている。即ち、この液出し用案内筒39により、第2の液出しキャップ3を通して小出しされる内容液の排出方向が規定されるものであり、この案内筒39の内部には、液小出し用パイプ40の先端部が嵌め込まれており、案内筒39の内部に、ガタツキなく、安定に保持されている。このパイプ40は、その内部が内容液の流路40aとなる空隙であり、その他端部は、前述した液溜め部Zの底部に対面するように配置される(図1参照)。
上記のように、液出し用案内筒39には、液小出し用パイプ40が装着されるが、このパイプ40の先端をシールするため、この案内筒39の先端部には、小キャップ41が設けられている。
この小キャップ41は、バンド43により案内筒39の先端部に開閉可能に連結された平板形状の基板45と、この基板45の一方の面の中央部分に設けられた二重壁構造のシール用リング47とから形成されており、この小キャップ41(平板状基板45)を閉じたとき、シール用リング47の間に案内筒39の先端が嵌め込まれ、これにより、案内筒39の先端(液小出し用パイプの先端)がシールされ、パイプ40の先端部からの内容液の漏洩が防止されるようになっている。
第2のヒンジバンド31によって第2の液出しキャップ3に開閉可能に連結されている上蓋5は、図1において、天板49と、天板49の周縁から降下しているスカート壁51とからなっており、スカート壁51の下端の内面には、前述した第2の液出しキャップ3の天井部29に設けられている周状小突起35と係合する周状溝53(図4参照)が設けられており、上蓋5を図1に示されているように閉じたとき、周状小突起35と周状溝53とが係合することにより、上蓋5が第2の液出しキャップ3に安定に保持されることとなる。
また、スカート壁51の外面には、第2の液出しキャップ3と上蓋5とを連結している第2のヒンジバンド31に対向する側に、第2の開封用タブ55が設けられている。この第2の開封用タブ55により、上蓋5の開け閉めを手で容易に行うことができる。
尚、図4及び図5から理解されるように、第2の液出しキャップ3及び上蓋5を閉じたとき、第1のヒンジバンド11と第2のヒンジバンド31との位置関係によって、第1の開封用タブ34と第2の開封用タブ55とは周方向に完全に離隔して位置することとなり、これにより、第1の開封用タブ34を持っての第2の液出しキャップ3の開放と、第2の開封用タブ55を手で持っての上蓋5の開封とを、完全に別個の作業で行うことができ、これらの開封操作を誤ることなく、速やかに行うことができる。
さらに、図1及び図4を参照して、第2の開封用タブ55が設けられている側(第2のヒンジバンド31と対向する側)においては、天板49の内面からスカート壁51の内面にかけて、小キャップ41の開け閉めを規制するリブ57が複数(図の態様では3個)形成されており、スカート壁51の内面の下方部分には、これらリブ57を挟むようにして、小キャップ41を開放するための可撓性の突片59が一対形成されている。
即ち、上蓋5を閉じるときには、上記のリブ57を小キャップ41の平板状基板45を押圧していき、これにより、上蓋5を閉じると、自動的に小キャップ41が閉じられ、案内筒39(液小出し用パイプ40)の先端がシールされることとなる。また、上蓋5が閉じられた状態では、図1に示されているように、リブ57が小キャップ41(平板状基板45の背面)に密接しているため、小キャップ41が閉じられた状態が安定に保持される。
また、上蓋5を閉じるとき、上記の突片59は小キャップ41(平板状基板45)を乗り越えていくが、閉じられた上蓋5を開放するときには、上蓋5の旋回と共に、この突片59が小キャップ41(平板状基板45)を押し上げていくこととなり、この結果、上蓋5を開けると同時に、案内筒39(液小出し用パイプ40)の先端部も解放され、これにより、液小出し用パイプ40からの内容液の排出(小出し)を行うことが可能となる。
本発明において、上記の液小出し用パイプ40から内容液を小出しする場合には、第1の液出しキャップ1に形成されている液溜め部Zに、一旦、内容液が収容される。即ち、先に述べたように、引っ張りリング19cを引っ張ってスコア19aを引き裂いて連通孔20を形成した後、上蓋5及び第2の液出しキャップ3を閉じ、容器を一旦倒立せしめ、次いで、正立状態に復帰させる。これにより、図7に示されるように、容器内容液(図7において90で示されている)が液溜め部Zに満杯に収容される。
このようにして液溜め部Zを内容液90で満杯にした後、図8に示されるように、第2の液出しキャップ3が閉じられたまま、上蓋5を開放すると、上蓋5の開放に伴い、小キャップ41も開放される。従って、この状態で容器を傾けることにより、液溜め部Zに収容された内容液90が、液小出し用パイプ40を通って案内筒39の先端から注ぎ出されることとなる。
かくして、第2の液出しキャップ3を通しての小出しでは、液溜め部Zの内容積に相当する一定量の内容液が排出されることとなる。
上述した構造を有する本発明の複合液出しキャップは、第1の液出しキャップ1に対して第2の液出しキャップ3が開放され、さらに上蓋5が開放されている状態に成形されるが、この状態で、第2の液出しキャップ3の液出し用案内筒39内に液小出し用パイプ40の先端部が嵌め込まれる。このように、液小出し用パイプ40が第2の液出しキャップ3(液出し用案内筒39)に装着された状態において、該パイプ40の他端部は、第2の液出しキャップ3を閉じたとき、液溜め部Zの底部に対面するように位置決めされる。
本発明において、上記のように液小出し用パイプ40は、その先端が第2の液出しキャップ3の液出し用案内筒39内に嵌め込まれた状態で、その他端が第1の液出しキャップ1の液溜め部Zの底部に対面するように配置されるが、このような配置を可能とするため、このパイプ40は、図1から理解されるように、通常、屈曲した形態となる。即ち、案内筒39は、パイプ40からの内容液90の排出方向を規定するものであると同時に、液溜め部Zに収容された内容液90の排出に使用されるものであるため、この複合キャップの軸線Pに対して傾斜した形態を有している。案内筒39が軸線Pと平行もしくは平行に近い状態で延びていると、案内筒39から液を排出するために、容器を大きく傾けなければならず、このため、液溜め部Zに収容された内容液90がこぼれてしまい、パイプ40を通って排出される液量が少なくなってしまうからである。このような傾斜した案内筒39にパイプ40の先端を嵌め込み、その他端を液溜め部Zの底部に対面するように配置する結果として、パイプ40は、必然的に、屈曲した形態となる。
また、液溜め部Zに収容された内容液を、できるだけ無駄なくパイプ40を通して排出するため、液溜め部Zの底部に対面するパイプ40の他端は、容器を傾けたときの最下端部となる底部のコーナーに可及的に近い部分に位置せしめることが望ましい。
尚、上記のようにしてパイプ40の他端が液溜め部Zの底部に対面するように配置するために、液溜め部Zを形成する仕切り壁21の上端が、頂板部9の周縁部から突出しすぎないようにすることが望ましい。この突出高さ(図1においてhで示す)が大き過ぎると、このパイプ40が装着されている第2の液出しキャップ3を旋回して閉じるとき、パイプ40が仕切り壁21に引っ掛かってしまい、液溜め部Z内に他端を侵入させることができなくなってしまうからである。従って、第2の液出しキャップ3(パイプ40)から小出しする内容液90の液量(液溜め部Zの容積に相当)をある程度多くする場合には、図1に示されているように、液溜め部Zの底部を凹んだ形態とすると同時に、図4及び図5に示されているように、スコア19aを引き裂いて形成される連通孔20の大きさを小さくし、仕切り壁21が連通孔20(スコア19a)の一部を取り囲むようにして設けることが望ましい。
また、本発明においては、容器を傾けて液溜め部Zに収容された内容液を排出する際、一部の液が液溜め部Zからこぼれてしまうという不都合を有効に回避するために、図9に示されているように、液溜め部Zを形成することが好適である。
図9の態様では、液溜め部Zの形態を除く部分は、図1の態様と同じであるため、一部の引照数字は省略されている。
図9において、この形態の複合液出しキャップでは、仕切り壁21の上端に、切欠き60が形成されている。この切欠き60は、液出し用案内筒30の先端部分の指向方向とは反対側(案内筒39から液出しされる方向とは反対側)に位置する部分に設けられており、この仕切り壁21により形成されている液溜め部Zに収容される液量を一定量に調整する液排出路としての機能を有している。先に述べたように、容器を倒立し、次いで正立状態に復帰させて液溜め部Z内に容器内容液を満杯にしたとき、切欠き60の下端よりも上方に位置する液は、切欠き60を通って液溜め部Zから排出され、容器内に回収され、したがって、切欠き60の下端を含む水平面61が、液溜め部Zに収容された内容液の液面となる。このような態様では、液面(水平面61)よりも上方の部分が、切欠き60が形成されている部分を除き、仕切り壁21の上方部分21aによって取り囲まれているため、液面の揺れなどにより、液溜め部Zから内容液がこぼれてしまうという不都合を有効に防止できる。しかも、容器を傾けて液溜め部Zに収容されている内容液を、液小出し用パイプ40(液流路40a)を通し、案内筒39の先端から排出する場合、液が流れ落ちる側には、仕切り壁21の上方部分21aが存在しているため、液小出し用パイプ40の液流路40aに導入されずに液溜め部Zからこぼれてしまう液の量を最小限に抑制できる。
尚、上述した例では、切欠き60が液排出路として形成されているが、切欠き60の代わりに、仕切り壁21に穴を設けることもできる。このような孔は、切欠き60の下端に位置する部分に形成されるものであり、これにより、切欠き60を設けた場合と同様、仕切り壁21の上方部分に位置する液を液溜め部Zから排出することができる。
このように、図9に示されているように、仕切り壁21の上端に切欠き60を設けることにより、液小出し用パイプ40を通さずに液溜め部Zから内容液がこぼれてしまうという不都合を有効に回避し、小出しされるよう内容液の量を、より確実に一定に設定することができる。
また、図9に示されているように、液溜め部Zの底部63は、容器を傾けたときに下側となる部分が低く、上側となる部分が高くなるようなテーパー状の傾斜面とすることが最適である。即ち、底部63を傾斜面とし、且つ先に述べたように、液小出し用パイプ40が、内容液の小出しのために容器を傾けたとき、下側となる仕切り壁21の内面に密着するように位置せしめておくことにより、液溜め部Z内に収容された内容液を液溜め部Z内に残存させることなく、パイプ40を通して排出することができ、さらに確実に一定量の内容液を排出せしめることができる。
本発明において、上述した複合液出しキャップや液小出し用パイプ40は、射出成形、圧縮成形、押出成形、ブロー成形等の成形が可能な種々の熱可塑性樹脂により構成することができるが、一般的には、包装分野で広く使用されているポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂或いはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂により形成される。
また、図1に示されているような屈曲した形態の液出しパイプ40は、成形がし難い場合があるが、そのような場合には、このパイプ40をヒンジ連結された一対のピースからなる割型構造とし、これらピースが開いた形状で成形し、これを閉じることにより、図1に示されている屈曲した形態のパイプが形成されるようにすることができる。
上述した本発明の複合液出しキャップでは、第2の液出しキャップ3を開いた状態では、容器を傾けることにより、第1の液出しキャップ1に形成された連通孔20を通して、通常の液出しが行われ、第2の液出しキャップ3を閉じ且つ上蓋5(及び小キャップ41を開いた状態では、予め、容器を倒立して液溜め部Zに内容液90を収容させておくことにより、容器を傾けて液溜め部Zに収容された一定量の内容液90をパイプ40を通して排出することができ、常に一定量の液を小出しすることができる。
本発明の複合液出しキャップは、通常の液出しにより内容液を排出すると同時に、一定の少量での液出しも望まれる種々の液体、例えば、醤油、ドレッシング、ソース類、食用油等の調味液が収容された容器のキャップとして、特に好適に適用することができる。
1:第1の液出しキャップ
3:第2の液出しキャップ
5:上蓋
19:連通孔
21:液溜め用仕切り壁
25:筒状突起
39:液出し用案内筒
40:液小出し用パイプ
100:容器の口部

Claims (4)

  1. 容器口部に装着される第1の液出しキャップと、第1の液出しキャップに開閉自在にヒンジ連結された第2の液出しキャップとからなる複合液出しキャップであって、
    第1の液出しキャップは、容器口部に係合固定される筒状側壁と、該筒状側壁の上端部を閉じるように設けられている頂板部とを含み、
    前記頂板部には、容器内部に通じる連通孔と、一定量の液を溜める液溜め部と、第2の液出しキャップを保持するための第1の係合突起とが形成されており、
    第2の液出しキャップは、第1の液出しキャップの筒状側壁にヒンジ連結され且つ前記第1の係合突起と係合し得る第2の係合突起を備えた環状壁と、該環状壁の上端を閉じるように形成され且つ液出し用案内筒とを備えた天井部とを含み、
    前記液出し用案内筒には、液小出し用パイプの先端が嵌合固定されており、
    第2の液出しキャップを閉じた状態では、前記液小出し用パイプの他端が前記液溜め部の底面部に対面するように位置し、前記連通孔を通して該液溜め部に収容された容器内容液が該液小出し用パイプから液出しされると共に、
    第2の液出しキャップを開放した状態では、第1の液出しキャップの前記連通孔を通して容器内容液の液出しが行われること、
    を特徴とする複合液出しキャップ。
  2. 第2の液出しキャップの環状壁には、上蓋が開閉自在にヒンジ連結されており、該上蓋を開放した状態で、第2の液出しキャップの液出し用案内筒に嵌合固定されている液小出し用パイプからの容器内容液の液出しが行われる請求項1に記載の複合液出しキャップ。
  3. 第2の液出しキャップの液出し用案内筒には、該案内筒の先端部をシールし得るように閉塞可能な小キャップが設けられている請求項1または2に記載の複合液出しキャップ。
  4. 前記液溜め部には、前記液出し用案内筒の先端部分が延びている方向とは反対側となる位置に、一定量以上の液を排出し、収容される液量を調整するための液排出路が設けられている請求項1〜3の何れかに記載の複合液出しキャップ。
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