JP4215157B2 - 粒状物収納容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は粒状物収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
粒状物収納容器として、簡単な操作で定量の錠剤を取り出すことが出来るものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここに示されている錠剤容器は、容器体口頸部外周に嵌合させた周壁上端縁より内方へ、口頸部上端開口の前部を被覆する計量皿を延設してなるキャップ本体と、本体上面を開閉可能に閉塞する蓋体とを備え、また、口頸部内後部に後部を回動可能に連結した揺動蓋板を上下揺動可能に設け、蓋体と揺動蓋板を連結棒で連係させて、閉蓋時に於ける計量皿との間に錠剤の通過が可能な隙間をあけた状態と、開蓋時における錠剤の通過が不能な状態との間を、蓋体の開閉に伴って揺動蓋板が揺動する如く構成している。
【0004】
上記錠剤容器は、簡単な操作で所定量の錠剤を定量することができ、また、開蓋した際に容器体内の余分な錠剤の飛び出しを防止でき、次いで容器を傾ければ計量した所定量の錠剤を取り出すことができて極めて使い勝手の良いものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−208703号公報(第2−4頁,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の容器の特徴を備えつつ、しかも更に改良を加えたものである。即ち、上記効果に加え、構造が極めて簡単で製造上、経済上のメリットを備えた粒状物収納容器を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、粒状物5を収納する収納凹部6の側方に該収納凹部6内と連通する計量凹部7を連設した皿状をなすとともに、上記計量凹部の外周上端部を囲繞する枠板8を開閉可能に延設してなる容器体2と、上記収納凹部6上端開口を閉塞して固着した固定部3aより、上記計量凹部7上端開口を開閉可能に被覆し且つ下面周縁部に上記枠板8を固着した開閉部3bを延設してなる柔軟なシート材3と、上記計量凹部7の内周上端部に気密且つ開閉可能に嵌合させるとともに、上記枠板8内方のシート材開閉部3b下面に固着させた蓋基板4とを備えてなる。
【0008】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、上記計量凹部7開口部分を除く上記収納凹部6内面に嵌合枠14を嵌合させるとともに、該嵌合枠14の開口部上端間を連結する連結板15に薄肉ヒンジ16を介して上記蓋基板4を開閉可能に延設してなる。
【0009】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第2の手段に於いて、上記容器体2及びシート材3がそれぞれガスバリヤー性材質で形成されてなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図面に示す如く本発明の粒状物収納容器1は、容器体2と、シート材3と、蓋基板4とを備えている。
【0012】
容器体2は合成樹脂等により形成されたもので、粒状物5を収納する収納凹部6の側方に該収納凹部6内と連通する計量凹部7を連設した皿状をなすとともに、上記計量凹部7外周上端部を囲繞する枠板8を開閉可能に延設している。上記計量凹部7は当然一定容積をなすため導入される粒状物は常時定数となるが、予め必要数の収納スペースとしておけば、収納粒状物の特性に応じて一回の取り出しに必要定数の粒状物を取り出すことができる。また、収納凹部6から計量凹部7への連通開口部は、その定数により適宜選択することができ、定数が1の場合には一つの粒状物が通過可能な大きさに、また、定数が複数の場合には、その数に応じた広さとすれば良い。
【0013】
この様な容器体2は、例えば、真空成形,圧空成形,真空圧空成形に代表される公知のシート成形方法により形成することができる。また、形成する材質として一般的な合成樹脂によりその気密性を充分発揮できるものではあるが、収納物の種類に応じて良好なガスバリヤー性を備えることが好ましく、その場合ガスバリヤー性材質により容器体2を形成すると良く、例えば、ガスバリヤー性に富んだ合成樹脂の単独シート或いは積層シート、或いは合成樹脂シートと金属薄膜層との積層シートを用いて上記形成方法により形成することができる。ガスバリヤー性に富んだ合成樹脂としては、例えば,ポリ塩化ビニリデン共重合体,ポリエチレンテレフタレート,ポリアミド,エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられるがこれ等に限られない。
【0014】
図示例に於いて、容器体2はガスバリヤー性を備えた合成樹脂製であり、上記収納凹部6を画成する底壁部9aより側方へ所定面積を有する上記計量凹部7を画成する底壁部9bを延設し、また、これら両底壁部9a、9b周縁部より、それぞれ収納凹部を画成する周壁部10a 及び計量凹部7を画成する周壁部10b を立設し、各周壁部上端縁より外方へフランジ11を延設している。また、計量凹部7を画成する周壁部10b 内面上下方向中間部に上向き段部13を形成してその上方を広げ、蓋基板4を嵌合させるための嵌合部位としている。更に、上記枠板8は、計量凹部7の基端部両側のフランジ11にそれそれ薄肉ヒンジ12を介して両端を一体に連結するとともに、計量凹部7上端のフランジ部分外周を僅かな隙間をあけて囲繞している。
【0015】
シート材3は、柔軟な合成樹脂等により形成したもので、上記収納凹部6上端開口を閉塞して固定した固定部3aより、上記計量凹部7上端開口を開閉可能に被覆する開閉部3bを延設して構成している。また、この開閉部3b下面周縁部に上記枠板8を接着,融着等の適宜固着手段により固着している。この場合のシート材も、ガスバリヤー性材質で形成されたものが好ましく、その場合には、同様にガスバリヤー性に富んだ合成樹脂の単独或いは積層シート、或いは合成樹脂シート金属薄膜層との積層シートを所定形状に裁断して形成することができる。ガスバリヤー性に富んだ合成樹脂としては上記と同様のものが挙げられる。また、このシート材3と、容器体2をそれぞれガスバリヤー性材質で形成すると、より良好なガスバリヤー性を発揮できる。
【0016】
蓋基板4も合成樹脂等により形成したもので、上記計量凹部7内周上端部に気密且つ開閉可能に嵌合させたもので、上記枠板8内方のシート材開閉部3b下面に固着させている。この蓋基板4は図1に示す如く嵌着基部を介して容器体2に嵌着するとともに、シート材開閉部に固着したものであっても、或いは図5に示す如く、シート材開閉部3bに単独で固着させたものであっても良い。また、この場合もガスバリヤー性材質で形成したものが好ましく、その場合、例えば、上記の如きガスバリヤー性に富んだ樹脂を用いて射出成形により形成することができる。
【0017】
図1に示す実施例では、嵌着基部として上記計量凹部7開口部分を除く上記収納凹部6内面に嵌合枠14を嵌合させるとともに、該嵌合枠14の開口部上端間を連結する連結板15を設け、該連結板15に薄肉ヒンジ16を介して上記蓋基板4を開閉可能に延設し、その上面をシート材開閉部3b下面に融着、接着等の適宜固定手段により固着している。また、本実施例の蓋基板4には周縁部より計量凹部7を画成する周壁部10b 上部部分に垂壁17を垂設し、上記上向き段部13上方に嵌合させる如く構成するとともに、その外周にその部分の周壁部10b に密接する突条18を突設して良好な気密性を維持する如く構成している。
【0018】
収納する粒状物5としては薬剤或いは菓子などの粒状のものを用いることができ、また、図示例では球状のものが使用されているが、これに限らず、非球状のものであっても良い。
【0019】
上記の如く構成した粒状物収納容器1を使用するに当たっては、例えば、図1の状態から容器を計量凹部7側に傾倒させると所定量の粒状物5が計量凹部7内に導入され、次いで開閉部3bを開いて容器を反転させれば計量された粒状物5が取り出せる。
【0020】
図5は他の実施例を示すもので、本実施例では、上記蓋基板4が嵌着基部を介して容器体に嵌着したものではなく、直接シート材開閉部3b下面に固着したものである。従って、図1の実施例に於いて、上記嵌合枠14及び連結板15を除いた以外は同様の構成としている。
【0021】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明の粒状物容器は、既述構成としたことにより、簡単な操作により常時定数の粒状物を取り出すことができ、しかも構造が簡単で、製造も容易であり安価に得られる利点がある。また、シート材開閉部は柔軟な材質で形成しているにもかかわらず、枠板及び蓋基板により剛性を付与しているため、度重なる開閉にも充分対応でき、しかも蓋基板による充分な気密性の維持を図ることができるものである。
【0022】
上記計量凹部開口部分を除く上記収納凹部内面に嵌合枠を嵌合させるとともに、該嵌合枠の開口部上端間を連結する連結板に薄肉ヒンジを介して上記蓋基板を開閉可能に延設してなるものにあっては、シート材と蓋基板との固着時などの位置あわせが容易となり、その結果、より製造が容易となる利点を兼ね備えている。
【0023】
また、上記容器体2及びシート材3がそれぞれガスバリヤー性材質で形成されてなるものにあっては、酸化等に起因する収納粒状物の劣化を長期にわたって防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の分解斜視図である。
【図3】同実施例の要部拡大断面図である。
【図4】同実施例の開蓋状態の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…シート材,3a…固定部,3b…開閉部,4…蓋基板,
5…粒状物,6…収納凹部,7…計量凹部,8…枠板,14…嵌合枠,
15…連結板,16…薄肉ヒンジ
Claims (2)
- 粒状物5を収納する収納凹部6の側方に該収納凹部6内と連通する計量凹部7を連設した皿状をなすとともに、上記計量凹部の外周上端部を囲繞する枠板8を開閉可能に延設してなる容器体2と、上記収納凹部6上端開口を閉塞して固着した固定部3aより、上記計量凹部7上端開口を開閉可能に被覆し且つ下面周縁部に上記枠板8を固着した開閉部3bを延設してなる柔軟なシート材3と、上記計量凹部7の内周上端部に気密且つ開閉可能に嵌合させるとともに、上記枠板8内方のシート材開閉部3b下面に固着させた蓋基板4とを備え、上記計量凹部7開口部分を除く上記収納凹部6内面に嵌合枠 14 を嵌合させるとともに、該嵌合枠 14 の開口部上端間を連結する連結板 15 に薄肉ヒンジ 16 を介して上記蓋基板4を開閉可能に延設してなることを特徴とする粒状物収納容器。
- 上記容器体2及びシート材3がそれぞれガスバリヤー性材質で形成されてなる請求項1記載の粒状物収納容器。
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