JP2520494Y2 - 穀粉用容器 - Google Patents

穀粉用容器

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JP2520494Y2
JP2520494Y2 JP1990091324U JP9132490U JP2520494Y2 JP 2520494 Y2 JP2520494 Y2 JP 2520494Y2 JP 1990091324 U JP1990091324 U JP 1990091324U JP 9132490 U JP9132490 U JP 9132490U JP 2520494 Y2 JP2520494 Y2 JP 2520494Y2
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flour
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りか 鶴
暁 横手
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、小麦粉等の穀粉を収容する穀粉用容器に
関する。
(従来の技術) 従来、小麦粉等の穀粉は、密封容器その他の容器に入
れて保管し、穀粉使用時には、容器から取り出し、ふる
いにかけて穀粉を使用していた。
(考案が解決しようとする課題) 小麦粉等は、だまが生じるので、これをこわすために
ふるいにかけて使用しなければならず、通常は、ふるい
を別に用意しなければならないため、手間がかかる問題
点があった。また口部に網を設けてだまをこわすように
した容器においては、小孔よりなる振出口がなく、大き
な振出口であるために粉がとびちるおそれがあった。
(課題を解決する為の手段) 然るにこの考案は、容器内に網を張設して、穀粉用容
器を形成したので、前記課題を解決した。
即ちこの考案は、容器の上部に蓋体を被冠し、該蓋体
の一部に多数の小孔よりなる振出口を形成し、前記振出
口を被う蓋片を開閉自在に設置すると共に、前記容器の
内側へ前記振出口と容器の内容物容置部との間に網を張
設した穀粉用容器である。また網の張設は、網を張設し
た筒体を容器口部へ回転自在に設置したものであり、容
器の側壁に凹部を設けたものである。次に容器の側壁に
内容物測知用の透視窓部を設けたものであり、容器の底
部に内容物の投入口を設けたものである。
前記において穀粉は、小麦粉その他の穀粉等が考えら
れる。また網は、線材を重ね合わせて形成するか、ある
いは薄板に多数の細孔を穿設して形成したものが考えら
れる。また、容器の材質は紙、合成樹脂、金属缶等が考
えられるが、食用となる穀粉を収容できる材質であれ
ば、他の材質のものを用いることもできる。
(作用) この考案は、容器内に穀粉を収容し、穀粉使用時に
は、穀粉は網を通過してだまをこわした後、小孔を通過
して容器外に振り出されるので、穀粉にだまを生じな
い。
(実施例1) 第1図乃至第4図により、この考案の実施例を説明す
る。
有底筒状の容器1の口部1aに線材を縦横に重ね合わ
せ、その外周部に枠2aを設けて、形成した網2を張設す
る。次に、前記口部1aに有頂筒状の蓋体3を被冠する。
前記において、網2の枠2aは、容器1の口部1aの上端
面と蓋体3の下端内側の環状鍔3bとにより挾持する(第
2図)。
また、前記蓋体3の頂板3aの一側(ほぼ1/2の面積)
に多数の小孔4、4を穿設した振出口板5とするととも
に、前記振出口板5を被う蓋片6の一端6aを前記頂板3a
の弦側上に回転自在に取付ける。また、前記蓋片3aの自
由端には掛止突片7を設け、前記振出口板5の外周縁に
前記掛止突片7と嵌合する突片8を突設し、穀粉用容器
9を形成する。
次に、上記実施例に基づくこの考案の穀粉用容器9の
使用法について述べる。
穀粉用容器9は、網2を張設する前に容器内に穀粉
(図示していない)を入れ、前記のように穀粉用容器9
を形成する。穀粉保管時には、掛止突片7と突片8とを
嵌合し、振出口板5を蓋片6で被冠し、穀粉用容器9を
密封する(この時蓋片6は第2図中鎖線で示した6bの位
置にある)。穀粉使用時には、蓋片6を第1図の実線図
示の位置まで起こし、振出口板5の小孔4、4を開けた
後、穀粉用容器9を斜下向にし、容器9を振れば振出口
板5の小孔4から穀粉(図示していない)を振り出すこ
とができる。
前記実施例において、網2の枠2aは容器1の口部1aと
蓋体3の下端の環状鍔3bとで挾持したが、第3図のよう
に、容器1の口部1aの外壁と、蓋体3の内壁下端で挾持
することもできる。また、網2は線材を縦横に重ねて形
成したが、薄板に多数の細孔を穿設して形成することも
できる(パンチングメタル、第5図参照)。
また、前記実施例において内容物(穀粉)は穀粉用容
器9の形成時に収容したが、容器底部に内容物投入口を
設ければ、穀粉用容器9完成後に内容物を収容すること
もできる(第7図の底部参照)。
また、前記実施例において蓋体3の頂板3aの一側に小
孔4、4を穿設して振出口板5としたが、蓋体3の上部
側壁に小孔4、4を穿設して振出口板5を形成すること
もできる(図示していない)。更に、蓋体3の頂板3aに
振出口板5を形成し、振出口板5を被う蓋片6を頂板3a
に突設したが、蓋体3の頂板3aの一側3bを折り曲げ、蓋
片6とすることもできる(第3図)。この場合に、頂板
3aの一側の開口部3cを、小孔4、4を穿設した振出用板
12で覆うこともできる。
また、前記実施例において第4図に示すように、容器
1の側壁に凹部10、10を対称に設けることもできる。こ
の場合には、穀粉用容器は保持しやすいので、容器1を
大形とすることもできる。また、容器1の側壁に縦長の
透視窓部11を容器1の上下方向の全長に亘って設けるこ
ともできる。この場合には、内容物の種類や残量を確認
することができる。更に、前記透視窓部11に目盛11aを
付せば、正確に残量の確認ができる。
更に、前記実施例において容器1は円筒状としたが、
角筒状あるいは他の形状にすることもできる。
(実施例2) 次に、第5図及び第6図により、この考案の実施例を
説明する。
有底筒状の容器13の口部13aを被冠する円筒型の蓋体1
4の下側内壁に凹条15を周設し、前記凹条に、円盤に細
孔16、16を全面に亘って穿設して形成した網17(パンチ
ングメタル)を嵌合設置する。前記蓋体14の頂板14aに
は、実施例1と同様に、一側に多数の小孔4、4を穿設
して振出口板5を形成すると共に、上記振出口板5を被
う蓋片6の一端を前記頂板14a上に回転自在に突設する
(第5図)。
前記構造の蓋体14を有底筒状の容器13の口部13aに被
冠し、穀粉用容器18を形成する。
前記実施例において、蓋体14の下部内壁に凹条15を周
設して、凹条に細孔16、16を穿設した円盤を嵌合設置し
たが、第6図のように、上下に開口した円筒19の下側の
口部19aに線材を重ね合わせて形成した網2を張設し、
前記円筒19を蓋体14に挿入することもできる。
(実施例3) 次に、第7図によりこの考案の他の実施例を説明す
る。
有底筒状の容器21の口部に筒状の蓋体14を被冠し、蓋
体14の頂板14aの一側に、実施例1と同様に、多数の小
孔4、4を穿設して振出口板5とすると共に、前記振出
口板5を被う蓋片6の一端を前記頂板14aに回転自在に
穿設する。
次に、前記容器21の口部21aの側壁に、外周を枠2aで
被った線材で形成した網2を設置する。また、前記容器
21の底部21bに内容物の投入口23を穿設し、前記投入口2
3を塞ぐ押蓋24を設置し、穀粉用容器25を形成する。
前記実施例において、前記押蓋24の内側に乾燥剤34を
収納した筒状の乾燥剤収納容器35を突設することもでき
る。また、前記乾燥剤収納容器35の頂板には多数の小孔
36、36を穿設すると共に、前記乾燥剤収納容器35の内側
に前記小孔36、36を被覆するスポンジ板37(空気は通す
が穀粉は通さない材質)を固着することもできる。
前記実施例において、網2は、振出口板5と容置部22
との間に設置すればよいので、第7図中2bの位置(鎖線
で図示)に設置することもできる。
(実施例4) 次に、第8図によりこの考案の他の実施例を説明す
る。
円筒状の容器27の口部27a近辺の外壁に嵌合凹条28を
周設し、前記嵌合凹条28と嵌合する嵌合凸条29を下部内
壁に周設した筒体30を前記容器27に回転自在に嵌合設置
する。
前記筒体30の口部に網2を張設すると共に、筒体30へ
頂板14aを有する筒状の蓋体14を嵌装する。前記頂板14a
の一側には小孔4、4を有する振出口板5を設け、頂板
14aへ回転自在に取付けた蓋片6で被覆する。
前記実施例において、容器27の内壁と筒体30の外壁を
嵌合させる(第8図)。
(考案の効果) この考案は容器内に網を張設すると共に、小孔よりな
る振出口を設けたので、収容した穀粉を使用する際に、
他にふるいを必要とせずに、だまの生じない穀粉をとび
ちらすことなく容器から振り出すことができる効果があ
る。また、網体を張設した筒体を容器に回転自在に設置
した場合には、容器を振らずに筒体を回転して穀粉を容
器から出すことができるので、振出口から穀粉が飛び散
るおそれが生じない効果もある。更に蓋体を設けたの
で、容器を密封し、穀粉の吸湿を防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の一部を切断した斜視図、第
2図は同じく一部縦断面図、第3図は同じく振出口の他
の例を示す一部縦断面図、第4図は同じく容器側壁に凹
部を設けた実施例の側面図、第5図はこの考案の他の実
施例の一部縦断面図、第6図は同じく網の他の張設状態
を示す一部縦断面図、第7図はこの考案の他の実施例の
一部縦断面図、第8図は同じく容器と筒体の他の嵌合状
態を示す実施例の一部縦断面図である。 1、13、21、27……容器 1a、13a、27a……(容器の)口部 2、17、31……網 3、14……蓋体 3a、14a……(蓋体の)頂板 4……小孔、5……振出口板、6……蓋片 9、18、25、32……穀粉用容器 10……(容器側壁の)凹部 11……透視窓部、23……(内容物の)投入口 30……筒体

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器の上部に蓋体を被冠し、該蓋体の一部
    に多数の小孔よりなる振出口を形成し、前記振出口を被
    う蓋片を開閉自在に設置すると共に、前記容器の内側へ
    前記振出口と容器の内容物容置部との間に網を張設した
    穀粉用容器。
  2. 【請求項2】網の張設は、網を張設した筒体を容器口部
    へ回転自在に設置したことを特徴とする請求項1記載の
    穀粉用容器。
  3. 【請求項3】容器の側壁に凹部を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2の何れか1項に記載の穀粉用容器。
  4. 【請求項4】容器の側壁に内容物測知用の透視窓部を設
    けたことを特徴とする請求項1、2又は3の何れか1項
    に記載の穀粉用容器。
  5. 【請求項5】容器の底部に内容物の投入口を設けたこと
    を特徴とする請求項1、2、3又は4の何れか1項に記
    載の穀粉用容器。
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